特許第6052816号(P6052816)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特許6052816電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する方法、並びに、電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する為のサーバ・コンピュータ、及びそのサーバ・コンピュータ用プログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6052816
(24)【登録日】2016年12月9日
(45)【発行日】2016年12月27日
(54)【発明の名称】電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する方法、並びに、電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する為のサーバ・コンピュータ、及びそのサーバ・コンピュータ用プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/18 20120101AFI20161219BHJP
   G06F 17/24 20060101ALI20161219BHJP
   G06F 21/10 20130101ALI20161219BHJP
【FI】
   G06Q50/18 310
   G06F17/24
   G06F21/10 350
【請求項の数】21
【全頁数】46
(21)【出願番号】特願2014-218128(P2014-218128)
(22)【出願日】2014年10月27日
(65)【公開番号】特開2016-85609(P2016-85609A)
(43)【公開日】2016年5月19日
【審査請求日】2016年1月12日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】390009531
【氏名又は名称】インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL BUSINESS MACHINES CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100108501
【弁理士】
【氏名又は名称】上野 剛史
(74)【代理人】
【識別番号】100112690
【弁理士】
【氏名又は名称】太佐 種一
(72)【発明者】
【氏名】古市 実裕
(72)【発明者】
【氏名】大門 昭
(72)【発明者】
【氏名】植月 洋晶
(72)【発明者】
【氏名】多田 政美
(72)【発明者】
【氏名】塩谷 知宏
【審査官】 佐藤 裕子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−055991(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
G06F 17/24
G06F 21/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する方法であって、サーバ・コンピュータが、
前記電子著作物のコンテンツの二次利用を希望する利用要求を利用者端末から受信するステップであって、前記電子著作物には、当該電子著作物の著作者若しくは著作権者又は当該電子著作物の管理者の二次利用ポリシーが関連付けられている、前記受信するステップと、
前記利用要求が前記二次利用ポリシーに合致するかを判断するステップと、
前記利用要求に関連付けられたユニークな識別子と共に前記判断に基づく前記電子著作物中のコンテンツ又は前記判断に基づく編集済のコンテンツとを前記利用者端末に送信するステップと、
前記編集済のコンテンツの再編集を希望する再編集要求を前記利用者端末から受信するステップと、
前記再編集要求が前記二次利用ポリシーに合致するかを判断するステップと、
前記再編集要求に関連付けられたユニークな識別子と共に前記判断に基づく再編集済のコンテンツとを前記利用者端末に送信するステップと
を実行することを含む、前記方法。
【請求項2】
電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する方法であって、サーバ・コンピュータが、
前記電子著作物のコンテンツの二次利用を希望する利用要求を利用者端末から受信するステップであって、前記電子著作物には、当該電子著作物の著作者若しくは著作権者又は当該電子著作物の管理者の二次利用ポリシーが関連付けられており、前記利用要求が、文献ID、及び二次利用の程度を前記電子著作物の権利者側が付与する二次利用マークを特定する識別子を含む、前記受信するステップと、
前記利用要求が前記二次利用ポリシーに合致するかを判断するステップと、
前記利用要求に関連付けられたユニークな識別子と共に前記判断に基づく前記電子著作物中のコンテンツ又は前記判断に基づく編集済のコンテンツとを前記利用者端末に送信するステップと
を実行することを含む、前記方法。
【請求項3】
電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する方法であって、サーバ・コンピュータが、
前記電子著作物のコンテンツの二次利用を希望する利用要求を利用者端末から受信するステップであって、前記電子著作物には、当該電子著作物の著作者若しくは著作権者又は当該電子著作物の管理者の二次利用ポリシーが関連付けられており、前記二次利用ポリシーが、二次利用の程度を前記電子著作物の権利者側が付与する二次利用マークを特定する識別子を含む、前記受信するステップと、
前記利用要求が前記二次利用ポリシーに合致するかを判断するステップと、
前記利用要求に関連付けられたユニークな識別子と共に前記判断に基づく前記電子著作物中のコンテンツ又は前記判断に基づく編集済のコンテンツとを前記利用者端末に送信するステップと
を実行することを含む、前記方法。
【請求項4】
電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する方法であって、サーバ・コンピュータが、
前記電子著作物のコンテンツの二次利用を希望する利用要求を利用者端末から受信するステップであって、前記電子著作物には、当該電子著作物の著作者若しくは著作権者又は当該電子著作物の管理者の二次利用ポリシーが関連付けられている、前記受信するステップと、
前記利用要求が前記二次利用ポリシーに合致するかを判断するステップと、
前記利用要求に関連付けられたユニークな識別子と共に前記判断に基づく前記電子著作物中のコンテンツ又は前記判断に基づく編集済のコンテンツとを前記利用者端末に送信するステップと、
前記利用要求と、当該利用要求に関連付けられたユニークな識別子と、前記利用要求に応じて前記利用者端末に送信したコンテンツとを記憶するステップと、
第三者のコンピュータから送信されたユニークな識別子とコンテンツとを受信するステップと、
前記記憶された前記ユニークな識別子及び前記コンテンツがそれぞれ、前記第三者のコンピュータから送信された前記ユニークな識別子及び前記コンテンツそれぞれと一致するかを判断するステップと、
前記記憶された前記ユニークな識別子及び前記コンテンツがそれぞれ、前記第三者のコンピュータから送信された前記ユニークな識別子及び前記コンテンツそれぞれと一致することに応じて、前記コンテンツの二次利用が前記利用要求の範囲内であると判断し、それ以外の場合には前記利用要求の範囲を超えていると判断するステップと
を実行することを含む、前記方法。
【請求項5】
前記編集するステップが、
前記利用要求が前記二次利用ポリシーに合致しないことに応じて、当該二次利用ポリシーに合致しない編集を許可するかの問い合わせを前記著作者、前記著作権者又は前記管理者に送信するステップと、
前記二次利用ポリシーに合致しない編集を許可する通知を前記著作者、前記著作権者又は前記管理者から受信することに応じて、前記コンテンツに対して前記利用要求に基づく編集を行うステップと
をさらに含み、
前記送信するステップが、
前記利用要求に基づく編集済のコンテンツを前記利用者端末に送信するステップ
を含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記サーバ・コンピュータが、
前記電子著作物の二次利用回数を取得するステップ
をさらに実行することを含み、
前記編集するステップが、
前記電子著作物の二次利用回数をコンテンツに追加すること
をさらに含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記サーバ・コンピュータが、
前記再編集要求及び前記二次利用ポリシーに合致するように前記編集済のコンテンツを再編集するステップ
をさらに実行することを含む、請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記再編集するステップが、
前記再編集要求が前記二次利用ポリシーに合致しないことに応じて、当該二次利用ポリシーに合致しない再編集を許可するかの問い合わせを前記著作者、前記著作権者又は前記管理者に送信するステップと、
前記二次利用ポリシーに合致しない再編集を許可する通知を前記著作者、前記著作権者又は前記管理者から受信することに応じて、前記コンテンツに対して前記再編集要求に基づく再編集を行うステップと
をさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記再編集するステップが、
前記二次利用ポリシーに合致しない編集を許可する通知を既に受信している場合には、前記再編集要求が前記二次利用ポリシーに合致しないことに応じて、前記コンテンツに対して前記再編集要求に基づく再編集を行うステップ
をさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記利用要求を利用者端末から受信するステップが、
前記利用者端末で作成されたユニークな識別子を受信するステップ
をさらに含み、
前記利用要求に関連付けられたユニークな識別子が、前記利用者端末で作成された前記ユニークな識別子、又は当該識別子に基づいて作成された識別子である、
請求項1〜のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記利用要求に関連付けられたユニークな識別子が、前記利用要求を受信することに応じてサーバ・コンピュータが作成した識別子であり、前記受信した利用要求に関連付けられている、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記再編集要求を利用者端末から受信するステップが、
前記利用者端末で作成されたユニークな再編集要求識別子を受信するステップ
をさらに含み、
前記再編集要求に関連付けられたユニークな識別子が、前記利用者端末で作成されたユニークな再編集要求識別子又は、当該再編集要求識別子に基づいて作成された識別子である、
請求項のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記再編集要求に関連付けられたユニークな再編集要求識別子が、前記再編集要求を受信することに応じてサーバ・コンピュータが作成した識別子であり、前記受信した再編集要求に関連付けられている、請求項のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記利用要求が前記電子著作物の属性を含み、
前記属性が、文献ID、コンテンツの二次利用範囲、及び任意的に、書式を含む、請求項1のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記二次利用ポリシーが、コンテンツの二次利用の可否、データ・タイプ、二次利用可能な範囲、書式、若しくは三次利用以上のn次利用の可否、又はそれらの組み合わせを含む、請求項1〜及びのいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記利用要求に関連付けられたユニークな識別子と共に前記判断に基づく前記電子著作物中のコンテンツ又は前記判断に基づく編集済のコンテンツとを前記利用者端末に送信するステップが、
二次利用の程度を前記電子著作物の権利者側が付与する前記二次利用マークを前記利用者端末に送信するステップ
をさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項17】
電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する為のサーバ・コンピュータであって、
前記電子著作物のコンテンツの二次利用を希望する利用要求を利用者端末から受信する利用要求受信手段であって、前記電子著作物には、当該電子著作物の著作者若しくは著作権者又は当該電子著作物の管理者の二次利用ポリシーが関連付けられている、前記受信手段と、
前記利用要求が前記二次利用ポリシーに合致するかを判断するポリシー判断手段と、
前記利用要求に関連付けられたユニークな識別子と共に前記判断に基づく前記電子著作物中のコンテンツ又は前記判断に基づく編集済のコンテンツとを前記利用者端末に送信するコンテンツ送信手段と
を備えており、
前記利用要求受信手段が、前記編集済のコンテンツの再編集を希望する再編集要求を前記利用者端末から受信し、
前記ポリシー判断手段が、前記再編集要求が前記二次利用ポリシーに合致するかを判断し、
前記コンテンツ送信手段が、前記再編集要求に関連付けられたユニークな識別子と共に前記判断に基づく再編集済のコンテンツとを前記利用者端末に送信する、
前記サーバ・コンピュータ。
【請求項18】
電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する為のサーバ・コンピュータであって、
前記電子著作物のコンテンツの二次利用を希望する利用要求を利用者端末から受信する利用要求受信手段であって、前記電子著作物には、当該電子著作物の著作者若しくは著作権者又は当該電子著作物の管理者の二次利用ポリシーが関連付けられており、前記利用要求が、文献ID、及び二次利用の程度を前記電子著作物の権利者側が付与する二次利用マークを特定する識別子を含む、前記受信手段と、
前記利用要求が前記二次利用ポリシーに合致するかを判断するポリシー判断手段と、
前記利用要求に関連付けられたユニークな識別子と共に前記判断に基づく前記電子著作物中のコンテンツ又は前記判断に基づく編集済のコンテンツとを前記利用者端末に送信するコンテンツ送信手段と
を備えている、前記サーバ・コンピュータ。
【請求項19】
電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する為のサーバ・コンピュータであって、
前記電子著作物のコンテンツの二次利用を希望する利用要求を利用者端末から受信する利用要求受信手段であって、前記電子著作物には、当該電子著作物の著作者若しくは著作権者又は当該電子著作物の管理者の二次利用ポリシーが関連付けられており、前記二次利用ポリシーが、二次利用の程度を前記電子著作物の権利者側が付与する二次利用マークを特定する識別子を含む、前記受信手段と、
前記利用要求が前記二次利用ポリシーに合致するかを判断するポリシー判断手段と、
前記利用要求に関連付けられたユニークな識別子と共に前記判断に基づく前記電子著作物中のコンテンツ又は前記判断に基づく編集済のコンテンツとを前記利用者端末に送信するコンテンツ送信手段と
を備えている、前記サーバ・コンピュータ。
【請求項20】
電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する為のサーバ・コンピュータであって、
前記電子著作物のコンテンツの二次利用を希望する利用要求を利用者端末から受信する利用要求受信手段であって、前記電子著作物には、当該電子著作物の著作者若しくは著作権者又は当該電子著作物の管理者の二次利用ポリシーが関連付けられている、前記受信手段と、
前記利用要求が前記二次利用ポリシーに合致するかを判断するポリシー判断手段と、
前記利用要求に関連付けられたユニークな識別子と共に前記判断に基づく前記電子著作物中のコンテンツ又は前記判断に基づく編集済のコンテンツとを前記利用者端末に送信するコンテンツ送信手段と、
コンテンツ検証手段であって、
前記利用要求と、当該利用要求に関連付けられたユニークな識別子と、前記利用要求に応じて前記利用者端末に送信したコンテンツとを記憶し、
第三者のコンピュータから送信されたユニークな識別子とコンテンツとを受信し、
前記記憶された前記ユニークな識別子及び前記コンテンツがそれぞれ、前記第三者のコンピュータから送信された前記ユニークな識別子及び前記コンテンツそれぞれと一致するかを判断し、
前記記憶された前記ユニークな識別子及び前記コンテンツがそれぞれ、前記第三者のコンピュータから送信された前記ユニークな識別子及び前記コンテンツそれぞれと一致することに応じて、前記コンテンツの二次利用が前記利用要求の範囲内であると判断し、それ以外の場合には前記利用要求の範囲を超えていると判断する、
前記コンテンツ検証手段と
を備えている、前記サーバ・コンピュータ。
【請求項21】
電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する為のサーバ・コンピュータ用プログラムであって、サーバ・コンピュータに、請求項1〜16のいずれか一項に記載の方法の各ステップを実行させる、前記サーバ・コンピュータ用プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する技法に関する。
【背景技術】
【0002】
電子出版や電子書籍の普及に伴い、公式又は非公式の電子著作物をネットワーク上で公開する事例が増えてきている。
【0003】
しかしながら、電子著作物の無断使用、違法複製、又は意図せぬ改ざんなどが横行している。
【0004】
そこで、著作者は自らの権利を守る為に、やむを得ず利便性を犠牲にした上で、電子著作物を複製不可能な形態や編集不可能な形態でネットワーク上に公開していることが多い。
【0005】
このように利便性を犠牲にすることは、電子著作物の利用者(例えば、読者や二次利用者)にとって電子著作物を利用しづらいという問題がある。
【0006】
下記特許文献1は、ネットワークを介してサーバから端末装置にコンテンツを配信するコンテンツ配信システムにおいて、コンテンツを蓄積するコンテンツ蓄積手段と、前記コンテンツ蓄積手段に蓄積される各コンテンツ毎にデータ保護の条件を設定した保護ポリシー情報を、前記各コンテンツと関連付けて蓄積する保護ポリシー蓄積手段と、前記コンテンツ蓄積手段から読み出したコンテンツに対して、前記保護ポリシー蓄積手段から前記コンテンツに関連付けられた保護ポリシー情報を読み出し、前記保護ポリシー情報に基づいてデータ保護処理を行う保護処理手段と、を具備することを特徴とするコンテンツ配信システムを記載する(請求項1)。
【0007】
下記特許文献2は、ネットワークを介して外部から記憶手段からの出力を請求されたデータを読み出して、該データが、データ引用者が作成したデータであるかを判断するステップと、上記読み出したデータが、上記データ引用者が作成したデータである場合に、該データが、引用データであるかを判断するステップと、上記データ引用者が作成したデータが上記引用データである場合に、記憶手段からデータ被引用者が入力した引用許諾データを読み出して、該引用許諾データが、データ引用者に対して引用されることについて同意するものであるかを判断するステップと、読み出した上記引用許諾データが、データ引用者に対して引用されることについて同意するものである場合に、データ被引用者が作成した被引用データの全部又は一部を記憶手段から読み出すステップと、上記引用データ内に、上記データ被引用者が作成した被引用データの全部又は一部を挿入或いは置換して外部に出力するステップと、を備えてなることを特徴とするデータ引用システムを記載する(請求項1)。
【0008】
下記特許文献3は、判定対象となる判定対象データの中で、文献データが引用されているか否かの判定を支援する引用判定支援装置および引用判定支援プログラムを記載する(段落0001)。
【0009】
下記特許文献4は、再利用操作の許諾内容を定めたライセンス情報に基づいてデジタルコンテンツを再利用するデジタルコンテンツ編集装置、デジタルコンテンツ編集方法、デジタルコンテンツ編集プログラムおよび記録媒体を記載する(段落0001)。
【0010】
下記特許文献5は、ワードプロセッサ等の文書レンダリングアプリケーション内において提示するために、引用データ、特に、ライブラリ引用を動的に処理するためのシステムおよび方法を記載する(段落0002)。
【0011】
下記特許文献6は、文字データ、画像データ、音声データ、動画データなどのあらゆるデジタルデータ(コンテンツ) を扱った著作物を、この著作物の著作権者が所定の単位に部品化して、それぞれの部品単位で二次著作物への利用を可能とする二次著作物作成システムを記載する(段落0001)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特開2003−78751号公報
【特許文献2】特開2006−120016号公報
【特許文献3】特開2009−205674号公報
【特許文献4】特開2006−331028号公報
【特許文献5】特表2013−528885号公報
【特許文献6】特開2004−118324号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
著作者は自らの権利を守る為に、やむを得ず利便性を犠牲にした上で、複製不可能な形態でネットワーク上に電子著作物を公開している場合には、以下の問題がある:
例えば、論文や新聞記事における正当な二次利用、又は広告への部分的な抜粋などの、著作者自身が望む場合でも著作物の複製が困難になる。また、電子著作物のコンテンツのコンピュータ上でのテキスト・コピーが制限されている場合には、例えば、電子著作物のコンテンツの手作業の二次利用による誤植や作業効率の大幅な低下を招くこと;又は、
例えば、複製後の著作物に対して著作者側の意図を反映する手段が存在せず、電子著作物のコンテンツの書式や表示方法を巡って二次利用者側の要望と著作者側の意図とが対立する可能性があること
である。
【0014】
そこで、本発明は、電子著作物をネットワーク上で公開する際に、著作者、著作権者又は電子著作物の管理者の二次利用に対する意図が反映された形で、当該電子著作物を二次利用できる環境を利用者(ユーザ)に提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明は、電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する技法を提供する。当該技法は、上記電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する方法、並びに、上記電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する為のサーバ・コンピュータ、サーバ・コンピュータ用プログラム及びサーバ・コンピュータ用プログラム製品を包含しうる。
【0016】
(本発明に従う第1の態様)
【0017】
本発明に従う第1の態様において、電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する方法は、サーバ・コンピュータが、
上記電子著作物のコンテンツの二次利用を希望する利用要求を利用者端末から受信するステップであって、上記電子著作物には、当該電子著作物の著作者若しくは著作権者又は当該電子著作物の管理者の二次利用ポリシーが関連付けられている、上記受信するステップと、
上記利用要求が上記二次利用ポリシーに合致するかを判断するステップと、
上記利用要求に関連付けられたユニークな識別子と共に上記判断に基づく上記電子著作物中のコンテンツ又は上記判断に基づく編集済のコンテンツとを上記利用者端末に送信するステップと
を実行することを含む。
【0018】
本発明の一つの実施態様において、上記サーバ・コンピュータが、上記利用要求及び上記二次利用ポリシーに合致するように上記電子著作物中のコンテンツを編集するステップをさらに実行することを含みうる。この場合に、上記送信するステップが、上記編集済のコンテンツを上記利用者端末に送信するステップを含みうる。
【0019】
本発明の一つの実施態様において、上記編集するステップが、上記利用要求が上記二次利用ポリシーに合致しないことに応じて、当該二次利用ポリシーに合致しない編集を許可するかの問い合わせを上記著作者、上記著作権者又は上記管理者に送信するステップと、上記二次利用ポリシーに合致しない編集を許可する通知を上記著作者、上記著作権者又は上記管理者から受信することに応じて、上記コンテンツに対して上記利用要求に基づく編集を行うステップとをさらに含みうる。この場合に、上記送信するステップが、上記利用要求に基づく編集済のコンテンツを上記利用者端末に送信するステップを含みうる。
【0020】
本発明の一つの実施態様において、上記サーバ・コンピュータが、上記電子著作物の二次利用回数を取得するステップをさらに実行することを含みうる。この場合に、上記編集するステップが、上記電子著作物の二次利用回数をコンテンツに追加するステップをさらに含みうる。
【0021】
本発明の一つの実施態様において、上記サーバ・コンピュータが、
上記編集済のコンテンツの再編集を希望する再編集要求を上記利用者端末から受信するステップと、
上記再編集要求が上記二次利用ポリシーに合致するかを判断するステップと、
上記再編集要求に関連付けられたユニークな識別子と共に上記判断に基づく再編集済のコンテンツとを上記利用者端末に送信するステップと
をさらに実行することを含みうる。
【0022】
本発明の一つの実施態様において、上記サーバ・コンピュータが、上記再編集要求及び上記二次利用ポリシーに合致するように上記編集済のコンテンツを再編集するステップをさらに実行することを含みうる。
【0023】
本発明の一つの実施態様において、上記再編集するステップが、
上記再編集要求が上記二次利用ポリシーに合致しないことに応じて、当該二次利用ポリシーに合致しない再編集を許可するかの問い合わせを上記著作者、上記著作権者又は上記管理者に送信するステップと、
上記二次利用ポリシーに合致しない再編集を許可する通知を上記著作者、上記著作権者又は上記管理者から受信することに応じて、上記コンテンツに対して上記再編集要求に基づく再編集を行うステップと
をさらに含みうる。
【0024】
本発明の一つの実施態様において、上記再編集するステップが、上記二次利用ポリシーに合致しない編集を許可する通知を既に受信している場合には、上記再編集要求が上記二次利用ポリシーに合致しないことに応じて、上記コンテンツに対して上記再編集要求に基づく再編集を行うステップをさらに含みうる。
【0025】
本発明の一つの実施態様において、上記利用要求を利用者端末から受信するステップが、上記利用者端末で作成されたユニークな識別子を受信するステップをさらに含みうる。この場合に、上記利用要求に関連付けられたユニークな識別子が、上記利用者端末で作成された上記ユニークな識別子、又は当該識別子に基づいて作成された識別子でありうる。
【0026】
本発明の一つの実施態様において、上記利用要求に関連付けられたユニークな識別子が、上記利用要求を受信することに応じてサーバ・コンピュータが作成した識別子であり、上記受信した利用要求に関連付けられている識別子でありうる。
【0027】
本発明の一つの実施態様において、上記再編集要求を利用者端末から受信するステップが、上記利用者端末で作成されたユニークな再編集要求識別子を受信するステップをさらに含みうる。この場合に、上記再編集要求に関連付けられたユニークな識別子が、上記利用者端末で作成されたユニークな再編集要求識別子又は、当該再編集要求識別子に基づいて作成された識別子でありうる。
【0028】
本発明の一つの実施態様において、上記再編集要求に関連付けられたユニークな再編集要求識別子が、上記再編集要求を受信することに応じてサーバ・コンピュータが作成した識別子であり、上記受信した再編集要求に関連付けられている識別子でありうる。
【0029】
本発明の一つの実施態様において、上記利用要求が上記電子著作物の属性を含み、上記属性が、文献ID、コンテンツの二次利用する範囲、及び任意的に、書式を含みうる。
【0030】
本発明の一つの実施態様において、上記再編集要求が上記電子著作物の属性を含み、上記属性が、文献ID、コンテンツの二次利用する範囲、及び任意的に、書式を含みうる。
【0031】
本発明の一つの実施態様において、上記二次利用ポリシーが、コンテンツの二次利用の可否、データ・タイプ、二次利用可能な範囲、書式、若しくは三次利用以上のn次利用の可否、又はそれらの組み合わせを含みうる。
【0032】
本発明の一つの実施態様において、上記利用要求が、文献ID、及び二次利用の程度を上記電子著作物の権利者側が付与する二次利用マークを特定する識別子を含みうる。
【0033】
本発明の一つの実施態様において、上記二次利用ポリシーが、二次利用の程度を上記電子著作物の権利者側が付与する二次利用マークを特定する識別子を含みうる。
【0034】
本発明の一つの実施態様において、上記利用要求に関連付けられたユニークな識別子と共に上記判断に基づく上記電子著作物中のコンテンツ又は上記判断に基づく編集済のコンテンツとを上記利用者端末に送信するステップが、二次利用の程度を上記電子著作物の権利者側が付与する上記二次利用マークを上記利用者端末に送信するステップをさらに含みうる。
【0035】
本発明の一つの実施態様において、上記サーバ・コンピュータが、
上記利用要求と、当該利用要求に関連付けられたユニークな識別子と、上記利用要求に応じて上記利用者端末に送信したコンテンツとを記憶するステップと、
第三者のコンピュータから送信されたユニークな識別子とコンテンツとを受信するステップと、
上記記憶された上記ユニークな識別子及び上記コンテンツがそれぞれ、上記第三者のコンピュータから送信された上記ユニークな識別子及び上記コンテンツそれぞれと一致するかを判断するステップと、
上記記憶された上記ユニークな識別子及び上記コンテンツがそれぞれ、上記第三者のコンピュータから送信された上記ユニークな識別子及び上記コンテンツそれぞれと一致することに応じて、上記コンテンツの二次利用が上記利用要求の範囲内であると判断し、それ以外の場合には上記利用要求の範囲を超えていると判断するステップと
をさらに実行することを含みうる。
【0036】
本発明の一つの実施態様において、上記編集するステップが、
コンテンツを画像化すること、
コンテンツの一部を省略すること、
書式を整えて送信すること、
コンテンツの二次利用する範囲を決めること、若しくは、
出典をコンテンツに追加すること、又は、
それらの組み合わせにより、上記コンテンツを編集しうる。
【0037】
(本発明に従う第2の態様)
【0038】
本発明に従う第2の態様において、電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する為のサーバ・コンピュータは、
上記電子著作物のコンテンツの二次利用を希望する利用要求を利用者端末から受信する利用要求受信手段であって、上記電子著作物には、当該電子著作物の著作者若しくは著作権者又は当該電子著作物の管理者の二次利用ポリシーが関連付けられている、上記利用要求受信手段と、
上記利用要求が上記二次利用ポリシーに合致するかを判断するポリシー判断手段と、
上記利用要求に関連付けられたユニークな識別子と共に上記判断に基づく上記電子著作物中のコンテンツ又は上記判断に基づく編集済のコンテンツとを上記利用者端末に送信するコンテンツ送信手段と
を備えている。
【0039】
本発明の一つの実施態様において、上記サーバ・コンピュータが、上記利用要求及び上記二次利用ポリシーに合致するように上記電子著作物中のコンテンツを編集するコンテンツ編集手段をさらに備えうる。この場合に、上記送信手段が、上記編集済のコンテンツを上記利用者端末に送信しうる。
【0040】
本発明の一つの実施態様において、上記サーバ・コンピュータが、
上記利用要求が上記二次利用ポリシーに合致しないことに応じて、当該二次利用ポリシーに合致しない編集を許可するかの問い合わせを上記著作者、上記著作権者又は上記管理者に送信する編集許可問合手段と、
上記二次利用ポリシーに合致しない編集を許可する通知を上記著作者、上記著作権者又は上記管理者から受信する通知受信手段と
をさらに備えうる。この場合に、上記コンテンツ編集手段は、上記二次利用ポリシーに合致しない編集を許可する通知を上記著作者、上記著作権者又は上記管理者から受信することに応じて、上記コンテンツに対して上記利用要求に基づく編集を行いうる。また、この場合に、上記コンテンツ送信手段が、上記利用要求に基づく編集済のコンテンツを上記利用者端末に送信しうる。
【0041】
本発明の一つの実施態様において、上記サーバ・コンピュータが、上記電子著作物の二次利用回数を取得する二次利用回数カウント手段をさらに備えうる。この場合に、上記コンテンツ編集手段が、上記電子著作物の二次利用回数をコンテンツに追加しうる。
【0042】
本発明の一つの実施態様において、
上記利用要求受信手段が、上記編集済のコンテンツの再編集を希望する再編集要求を上記利用者端末から受信し、
上記ポリシー判断手段が、上記再編集要求が上記二次利用ポリシーに合致するかを判断し、
上記コンテンツ送信手段が、上記再編集要求に関連付けられたユニークな識別子と共に上記判断に基づく再編集済のコンテンツとを上記利用者端末に送信しうる。
【0043】
本発明の一つの実施態様において、上記コンテンツ編集手段が、上記再編集要求及び上記二次利用ポリシーに合致するように上記編集済のコンテンツを再編集しうる。
【0044】
本発明の一つの実施態様において、
上記編集許可問合手段が、上記再編集要求が上記二次利用ポリシーに合致しないことに応じて、当該二次利用ポリシーに合致しない再編集を許可するかの問い合わせを上記著作者、上記著作権者又は上記管理者に送信し、
上記通知受信手段が、上記二次利用ポリシーに合致しない再編集を許可する通知を上記著作者、上記著作権者又は上記管理者から受信し、
上記コンテンツ編集手段が、上記二次利用ポリシーに合致しない再編集を許可する通知を上記著作者、上記著作権者又は上記管理者から受信することに応じて、上記コンテンツに対して上記再編集要求に基づく再編集を行いうる。
【0045】
本発明の一つの実施態様において、上記コンテンツ編集手段が、上記二次利用ポリシーに合致しない編集を許可する通知を既に受信している場合には、上記再編集要求が上記二次利用ポリシーに合致しないことに応じて、上記コンテンツに対して上記再編集要求に基づく再編集を行いうる。
【0046】
本発明の一つの実施態様において、上記利用要求受信手段が、上記利用者端末で作成されたユニークな識別子をさらに受信しうる。この場合に、上記利用要求に関連付けられたユニークな識別子が、上記利用者端末で作成された上記ユニークな識別子、又は当該識別子に基づいて作成された識別子でありうる。
【0047】
本発明の一つの実施態様において、上記利用要求に関連付けられたユニークな識別子が、上記利用要求を受信することに応じてサーバ・コンピュータが作成した識別子であり、上記受信した利用要求に関連付けられている識別子でありうる。
【0048】
本発明の一つの実施態様において、上記利用要求受信手段が、上記利用者端末で作成されたユニークな再編集要求識別子をさらに受信しうる。この場合に、上記再編集要求に関連付けられたユニークな識別子が、上記利用者端末で作成されたユニークな再編集要求識別子又は、当該再編集要求識別子に基づいて作成された識別子でありうる。
【0049】
本発明の一つの実施態様において、上記再編集要求に関連付けられたユニークな再編集要求識別子が、上記再編集要求を受信することに応じてサーバ・コンピュータが作成した識別子であり、上記受信した再編集要求に関連付けられている識別子でありうる。
【0050】
本発明の一つの実施態様において、上記利用要求が上記電子著作物の属性を含み、上記属性が、文献ID、コンテンツの二次利用する範囲、及び任意的に、書式を含みうる。
【0051】
本発明の一つの実施態様において、上記再編集要求が上記電子著作物の属性を含み、上記属性が、文献ID、コンテンツの二次利用する範囲、及び任意的に、書式を含みうる。
【0052】
本発明の一つの実施態様において、上記二次利用ポリシーが、コンテンツの二次利用の可否、データ・タイプ、二次利用可能な範囲、書式、若しくは三次利用以上のn次利用の可否、又はそれらの組み合わせを含みうる。
【0053】
本発明の一つの実施態様において、上記利用要求が、文献ID、及び二次利用の程度を上記電子著作物の権利者側が付与する二次利用マークを特定する識別子を含みうる。
【0054】
本発明の一つの実施態様において、上記二次利用ポリシーが、二次利用の程度を上記電子著作物の権利者側が付与する二次利用マークを特定する識別子を含みうる。
【0055】
本発明の一つの実施態様において、上記コンテンツ送信手段が、上記利用要求に関連付けられたユニークな識別子と共に上記判断に基づく上記電子著作物中のコンテンツ又は上記判断に基づく編集済のコンテンツとを上記利用者端末に送信し、さらに、二次利用の程度を上記電子著作物の権利者側が付与する上記二次利用マークを上記利用者端末に送信しうる。
【0056】
本発明の一つの実施態様において、上記サーバ・コンピュータが、
上記利用要求と、当該利用要求に関連付けられたユニークな識別子と、上記利用要求に応じて上記利用者端末に送信したコンテンツとを記憶し、
第三者のコンピュータから送信されたユニークな識別子とコンテンツとを受信し、
上記記憶された上記ユニークな識別子及び上記コンテンツがそれぞれ、上記第三者のコンピュータから送信された上記ユニークな識別子及び上記コンテンツそれぞれと一致するかを判断し、
上記記憶された上記ユニークな識別子及び上記コンテンツがそれぞれ、上記第三者のコンピュータから送信された上記ユニークな識別子及び上記コンテンツそれぞれと一致することに応じて、上記コンテンツの二次利用が上記利用要求の範囲内であると判断し、それ以外の場合には上記利用要求の範囲を超えていると判断する、
コンテンツ検証手段をさらに備えうる。
【0057】
本発明の一つの実施態様において、上記コンテンツ編集手段が、
コンテンツを画像化すること、
コンテンツの一部を省略すること、
書式を整えて送信すること、
コンテンツの二次利用する範囲を決めること、若しくは、
出典をコンテンツに追加すること、又は、
それらの組み合わせにより、上記コンテンツを編集しうる。
【0058】
(本発明に従う第3の態様)
【0059】
本発明に従う第3の態様において、電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する為のサーバ・コンピュータ・プログラム又はサーバ・コンピュータ・プログラム製品は、サーバ・コンピュータに、上記本発明に従う第1の方法の各ステップを実行させる。
【0060】
本発明の実施態様に従うサーバ・コンピュータ用プログラムは、一つ又は複数のフレキシブル・ディスク、MO、CD−ROM、DVD、BD、ハードディスク装置、USBに接続可能なメモリ媒体、ROM、MRAM、RAM等の任意のサーバ・コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納することができる。当該サーバ・コンピュータ用プログラムは、上記記録媒体への格納のために、通信回線で接続する他のコンピュータ、例えば他のサーバ・コンピュータからダウンロードしたり、又は他の記録媒体から複製したりすることができる。また、本発明の実施態様に従うサーバ・コンピュータ用プログラムは、圧縮し、又は複数に分割して、単一又は複数の記録媒体に格納することもできる。また、様々な形態で、本発明の実施態様に従うサーバ・コンピュータ用プログラム製品を提供することも勿論可能であることにも留意されたい。本発明の実施態様に従うサーバ・コンピュータ用プログラム製品は、例えば、上記サーバ・コンピュータ用プログラムを記録した記憶媒体、又は、上記サーバ・コンピュータ用プログラムを伝送する伝送媒体を包含しうる。
【0061】
本発明の上記概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの構成要素のコンビネーション又はサブコンビネーションもまた、本発明となりうることに留意すべきである。
【0062】
本発明の実施態様において使用されるサーバ・コンピュータの各ハードウェア構成要素を、複数のマシンと組み合わせ、それらに機能を配分し実施する等の種々の変更は当業者によって容易に想定され得ることは勿論である。それらの変更は、当然に本発明の思想に包含される概念である。ただし、これらの構成要素は例示であり、そのすべての構成要素が本発明の必須構成要素となるわけではない。
【0063】
また、本発明は、ハードウェア、ソフトウェア、又は、ハードウェア及びソフトウェアの組み合わせとして実現可能である。ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによる実行において、上記サーバ・コンピュータ用プログラムのインストールされたサーバ・コンピュータにおける実行が典型的な例として挙げられる。かかる場合、当該サーバ・コンピュータ用プログラムが当該サーバ・コンピュータのメモリにロードされて実行されることにより、当該サーバ・コンピュータ用プログラムは、当該サーバ・コンピュータを制御し、本発明に係る処理を実行させる。当該サーバ・コンピュータ用プログラムは、任意の言語、コード、又は、表記によって表現可能な命令群から構成されうる。そのような命令群は、当該サーバ・コンピュータが特定の機能を直接的に、又は、1.他の言語、コード若しくは表記への変換及び、2.他の媒体への複製、のいずれか一方若しくは双方が行われた後に、本発明の実施態様に従う処理を実行することを可能にするものである。
【発明の効果】
【0064】
本発明の実施態様に従うと、電子著作物の著作者、著作権者又は管理者(以下、著作者等ともいう)によって指定された二次利用ポリシーに合致した形で、すなわち、電子著作物の著作者等の電子著作物の二次利用に対する意図を反映した形で、正当に二次利用できる環境を電子著作物の利用者に提供することが可能になる。
【0065】
本発明の実施態様に従うと、当該利用者端末からの二次利用要求に応じて、電子著作物を管理するサーバ・コンピュータが著作者等によって指定された二次利用ポリシーに従って当該電子著作物のコンテンツの編集を行う。従って、当該著作者等は、上記サーバ・コンピュータを通じて、電子著作物の違法複製や無断使用を防ぐと同時に、電子著作物を二次利用可能な形式で積極的に公開することが可能になる。
【0066】
本発明の実施態様に従うと、電子著作物の二次利用が著作者等の承諾を得た正当な二次利用であることを証明出来る共に、二次利用の際の誤植や転記ミスを防止することが可能になる。従って、電子著作物を二次利用する利用者側の負担を軽減することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0067】
図1】本発明の実施態様において使用されうるサーバ・コンピュータ又は本発明の実施態様に従うサーバ・コンピュータの一例を示した図である。
図2A】本発明の実施態様に従い、電子著作物の二次利用の対象であるコンテンツが編集不可な態様でサーバ・コンピュータから利用者端末に渡されることによって、電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する例を示す。
図2B】本発明の実施態様に従い、電子著作物の二次利用の対象であるコンテンツが編集不可な態様でサーバ・コンピュータから利用者端末に渡されることによって、電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する例を示す。
図2C】本発明の実施態様に従い、電子著作物の二次利用の対象であるコンテンツが編集不可な態様でサーバ・コンピュータから利用者端末に渡されることによって、電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する例を示す。
図3A】本発明の実施態様に従い、電子著作物の二次利用の対象であるコンテンツがオブジェクトの態様でサーバ・コンピュータから利用者端末に渡されることによって、電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する例を示す。
図3B】本発明の実施態様に従い、電子著作物の二次利用の対象であるコンテンツがオブジェクトの態様でサーバ・コンピュータから利用者端末に渡されることによって、電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する例を示す。
図3C】本発明の実施態様に従い、電子著作物の二次利用の対象であるコンテンツがオブジェクトの態様でサーバ・コンピュータから利用者端末に渡されることによって、電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する例を示す。
図4A】本発明の実施態様に従い、電子著作物の二次利用の対象であるコンテンツを利用者端末側で編集した後に、当該編集後のコンテンツが著作者、著作権者又は管理者によって指定された二次利用ポリシーに合致するかをサーバ・コンピュータが判断することによって、電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する例を示す。
図4B】本発明の実施態様に従い、電子著作物の二次利用の対象であるコンテンツを利用者端末側で編集した後に、当該編集後のコンテンツが著作者等によって指定された二次利用ポリシーに合致するかをサーバ・コンピュータが判断することによって、電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する例を示す。
図5A】本発明の実施態様に従い、電子著作物の二次利用の対象であるコンテンツを利用者端末側で編集した後に、当該編集後のコンテンツが著作者等によって指定された二次利用ポリシーに合致するかを当該電子著作物の著作者等が判断することによって、電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する例を示す。
図5B】本発明の実施態様に従い、電子著作物の二次利用の対象であるコンテンツを利用者端末側で編集した後に、当該編集後のコンテンツが著作者等によって指定された二次利用ポリシーに合致するかを当該電子著作物の著作者等が判断することによって、電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する例を示す。
図5C】本発明の実施態様に従い、電子著作物の二次利用の対象であるコンテンツを利用者端末側で編集した後に、当該編集後のコンテンツが著作者等によって指定された二次利用ポリシーに合致するかを当該電子著作物の著作者等が判断することによって、電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する例を示す。
図5D】本発明の実施態様に従い、電子著作物の二次利用の対象であるコンテンツを利用者端末側で編集した後に、当該編集後のコンテンツが著作者等によって指定された二次利用ポリシーに合致するかを当該電子著作物の著作者等が判断することによって、電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する例を示す。
図6A】本発明の実施態様に従い、利用者端末が電子著作物のコンテンツと利用者が作成中の文書とを並列して画面上に表示し、また、当該画面上で、複数の二次利用要求の状態を一元管理することによって、電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する例を示す。
図6B】本発明の実施態様に従い、利用者端末が電子著作物のコンテンツと利用者が作成中の文書とを並列して画面上に表示し、また、当該画面上で、複数の二次利用要求の状態を一元管理することによって、電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する例を示す。
図7】本発明の実施態様に従い、電子著作物が二次利用されている利用者の文書において、当該二次利用が正当であるかを検証する処理を示す。
図8A】本発明の実施態様に従い、電子著作物の二次利用の程度を当該電子著作物の権利者側が付与する二次利用マークを使用することによって、電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する例を示す。
図8B】本発明の実施態様に従い、電子著作物の二次利用の程度を当該電子著作物の権利者側が付与する二次利用マークを使用することによって、電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する例を示す。
図9】本発明の実施態様において使用されうる、著作者等によって指定された二次利用ポリシーの例を示す。
図10】本発明の実施態様に従い、サーバ・コンピュータが電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する処理の為のフローチャートを示す。
図11図1に従うハードウェア構成を好ましくは備えており、本発明の実施態様に従い電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する為のサーバ・コンピュータの機能ブロック図、及び利用者端末の一例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0068】
本発明の実施形態を、以下に図面に従って説明する。以下の図面を通して、特に断らない限り、同一の符号は同一の対象を指す。以下に示す本発明の実施形態は、本発明の好適な態様を説明するためのものであり、本発明の範囲をここで示すものに限定する意図はないことを理解されたい。
【0069】
図1は、本発明の実施態様において使用されうるサーバ・コンピュータ又は本発明の実施態様に従うサーバ・コンピュータの一例を示した図である。当該サーバ・コンピュータは例えば、ワークステーション、ラックマウント型サーバ、ブレード型サーバ、ミッドレンジ、メインフレームなどのコンピュータ装置として構成されうる。
【0070】
サーバ・コンピュータ(101)は、1又は複数のCPU(102)とメイン・メモリ(103)とを備えており、これらはバス(104)に接続されている。CPU(102)は例えば、32ビット又は64ビットのアーキテクチャに基づくものである。当該CPU(102)は例えば、インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーションのPower(商標)シリーズ、インテル社のXeon(登録商標)シリーズ、Core(商標) iシリーズ、Core(商標) 2シリーズ、Pentium(登録商標)シリーズ、Celeron(登録商標)シリーズ若しくはAtom(商標)シリーズ、又は、AMD(Advanced Micro Devices)社のOpteron(商標)シリーズ、Aシリーズ、Phenom(商標)シリーズ、Athlon(商標)シリーズ、Turion(登録商標)シリーズ若しくはSempron(商標)でありうる。
【0071】
バス(104)には、ディスプレイ・コントローラ(105)を介して、ディスプレイ(106)、例えば液晶ディスプレイ(LCD)が接続されうる。また、液晶ディスプレイ(LCD)は例えば、タッチパネル・ディスプレイ又はフローティング・タッチ・ディスプレイであってもよい。ディスプレイ(106)は、サーバ・コンピュータ(101)上で動作中のソフトウェア(例えば、本発明の実施態様に従うサーバ・コンピュータ用プログラム又は当該サーバ・コンピュータ(101)上で動作中の任意の各種サーバ・コンピュータ用プログラム)が稼働することによって表示されるオブジェクトを、適当なグラフィック・インタフェースで表示するために使用されうる。また、ディスプレイ(106)は例えば、ウェブ・ブラウザ・アプリケーションやワードプロセッサの画面を出力しうる。
【0072】
バス(104)には任意的に、例えばSATA又はIDEコントローラ(107)を介して、ディスク(108)、例えばハードディスク又はソリッド・ステート・ドライブ(SSD)が接続されうる。
【0073】
バス(104)には任意的に、例えばSATA又はIDEコントローラ(107)を介して、ドライブ(109)、例えばCD、DVD又はBDドライブが接続されうる。
【0074】
バス(104)には、周辺装置コントローラ(110)を介して、例えばキーボード・マウス・コントローラ又はUSBバスを介して、任意的に、キーボード(111)及びマウス(112)が接続されうる。
【0075】
ディスク(108)には、オペレーティング・システム、例えばメインフレーム用に開発されたオペレーティング・システム(例えば、z/OS、z/VM、若しくはz/VSE)、Windows(登録商標)、UNIX(登録商標)、MacOS(登録商標)、及びAndroid(登録商標)、並びにJ2EEなどのJava(登録商標)処理環境、Java(登録商標)アプリケーション、Java(登録商標)仮想マシン(VM)、Java(登録商標)実行時(JIT)コンパイラを提供するプログラム、本発明の実施態様に従うサーバ・コンピュータ用プログラム、及びその他の任意の各種サーバ・コンピュータ用プログラム、並びにデータが、メイン・メモリ(103)にロード可能なように記憶されうる。
【0076】
ディスク(108)は、サーバ・コンピュータ(101)内に内蔵されていてもよく、当該サーバ・コンピュータ(101)がアクセス可能なようにケーブルを介して接続されていてもよく、又は、当該サーバ・コンピュータ(101)がアクセス可能なように有線又は無線ネットワークを介して接続されていてもよい。
【0077】
ドライブ(109)は、必要に応じて、CD−ROM、DVD−ROM又はBDからプログラム、例えばオペレーティング・システム、アプリケーション・プログラム又は本発明の実施態様に従うサーバ・コンピュータ用プログラムをディスク(108)にインストールするために使用されうる。
【0078】
通信インタフェース(114)は、例えばイーサネット(登録商標)・プロトコルに従う。通信インタフェース(114)は、通信コントローラ(113)を介してバス(104)に接続され、サーバ・コンピュータ(101)を通信回線(115)に有線又は無線接続する役割を担い、サーバ・コンピュータ(101)のオペレーティング・システムの通信機能のTCP/IP通信プロトコルに対して、ネットワーク・インタフェース層を提供する。なお、通信回線は例えば、無線LAN接続規格に基づく無線LAN環境、IEEE802.11a/b/g/nなどのWi-Fi無線LAN環境、又は携帯電話網環境(例えば、3G若しくは4G環境、又は衛星携帯電話環境)でありうる。
【0079】
また、サーバ・コンピュータ(101)は、物理ホストマシンとして稼働し、また、仮想化ソフトウェア(例えば、VMWare(登録商標)、Hyper−V(登録商標)、Xen(登録商標))のハイパーバイザ(仮想化モニタ又は仮想化OSとも呼ばれる)上で、同一の又は異なるOS(例えば、Windows(登録商標)、UNIX(登録商標)、Linux(登録商標))をゲストOS(156)とした1又は複数の仮想マシン1〜nドメインU又はチャイルド・パーティションとも呼ばれる)を稼働させることが可能である。
【0080】
以下に示す図2A図2C図3A図3C図4A図4B図5A図5D図6A図6B図7、及び図8A図8Bでは、本発明の実施態様に従い、電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する処理の例を示す。
【0081】
当該支援する処理の例の説明において、著作物管理サーバは例えば、図1に示すサーバ・コンピュータ(101)の構成を備えており、ネットワーク上で公開する為の電子著作物を格納した記憶媒体に接続可能である。当該記憶媒体は、著作物管理サーバ内に備えられている記憶媒体(例えば、図1に示す108)、又は、当該著作物管理サーバ(201)がケーブルを介して若しくは有線或いは無線のネットワークを介してアクセス可能な記憶媒体(例えば、ネットワーク・アタッチト・ストレージ(NAS)、ファイル・サーバ、又はプロキシ・サーバ)でありうる。
【0082】
上記電子著作物は、著作物管理サーバ上で公開されるか、又は、プロキシ・サーバ上で公開されている。また、上記電子著作物には、当該電子著作物の著作者、著作権者又は当該電子著作物の管理者(著作者等)の二次利用ポリシーが関連付けられている。
【0083】
本発明の実施態様において、電子著作物の著作者とは、当該電子著作物を創作した者をいう。
【0084】
本発明の実施態様において、電子著作物の著作権者とは、当該電子著作物の著作権を有している者をいう。著作権者は、著作者自身である場合、又は、当該著作権は譲渡可能である為に、著作権者が著作者ではなく、著作権を譲渡された第三者(自然人又は法人)である場合がある。
【0085】
本発明の実施態様において、電子著作物の管理者とは、著作者又は著作権者から当該電子著作物の著作権管理を委託又は依頼された第三者(自然人又は法人)をいう。
【0086】
また、著作物管理サーバは、有線又は無線ネットワークを介して、利用者端末に接続されている。
【0087】
利用者端末は例えば、コンピュータ(デスクトップ・コンピュータ又はノート・コンピュータ)、タブレット端末、スマートフォン、携帯電話でありうるがこれらに限定されるものでない。なお、利用者端末は例えば、図1に示すサーバ・コンピュータ(101)と同様のハードウェア構成をとりうる。
【0088】
利用者端末は、例えばウェブ・ブラウザや電子著作物の閲覧ソフト(例えば、電子著作物を閲覧する為の専用ビューア)を利用して、著作物管理サーバによって管理されている電子著作物を閲覧することが可能である。
【0089】
また、著作物管理サーバは、有線又は無線ネットワークを介して、著作者等の端末に接続されている。代替的には、著作物管理サーバは、ネットワーク網又は電話網を介して、著作者等とコミュニケーションをとったり、又は、例えば電子メール、電話若しくはFAXを使用してコミュニケーションをとったりすることが可能である。
【0090】
図2A図2Dは、本発明の実施態様に従い、電子著作物の二次利用の対象であるコンテンツが編集不可な態様でサーバ・コンピュータから利用者端末に渡されることによって、電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する例を示す。
【0091】
図2Aは、利用者が電子著作物を閲覧し、当該電子著作物のコンテンツの一部を当該利用者が作成中の文書「新規文書1」中に二次利用しようとしている態様を示す。
【0092】
利用者は、当該利用者が作成中の文書中に挿入するための文章を検索する為に、利用者端末(202)を介して、著作物管理サーバ(201)の管理下にある電子著作物のリストにアクセスしている。利用者は例えば、利用者端末(202)の画面上で関心のある(すなわち、閲覧したい)電子著作物を見つけたことから、当該電子著作物を閲覧する為に、閲覧ボタンをクリックし、又は、当該電子著作物のタイトル(リンク先のURLが埋め込まれている)をクリックしたとする。
【0093】
利用者端末(202)は、上記利用者の上記クリックに応じて、閲覧要求を著作物管理サーバ(201)に送信する(261)。
【0094】
著作物管理サーバ(201)は、利用者端末(202)から上記閲覧要求を受信する。著作物管理サーバ(201)は、当該閲覧要求の受信に応じて、上記閲覧要求において要求されているオリジナル文献のデータを利用者端末(202)に送信する(262)。
【0095】
利用者端末(202)は、著作物管理サーバ(201)から上記オリジナル文献のデータを受信し、画面(211)上に表示する。
【0096】
利用者は、当該画面(211)を通じて、上記電子著作物のコンテンツを閲覧可能である。ただし、利用者は、画面(211)上に表示中の電子著作物を閲覧することは可能であるが、上記電子著作物のコンテンツ(例えば、文字列や画像)を例えばクリップボードにコピーしたり、又は、上記電子著作物のコンテンツを印刷したりすることはできないとする。
【0097】
画面(211)は、上記オリジナル文献のコンテンツの一部を示している。なお、画面(211)中、「−」で示す文字は、文書を構成する文字であるが、当該画面(211)においてその詳細の記載を省略していることを意味する。
【0098】
利用者は、画面(211)上のテキスト「この文書は外部の文献に記載されており、自由に編集することはできません。しかし、二次利用先の文書の書式に応じて、加工済みのデータを提供することはできます。」を当該利用者が作成中の文書(231)中に挿入したい(すなわち、二次利用したい)とする。
【0099】
利用者は、画面(211)上の上記二次利用したいテキストの範囲を例えば、マウスを使用して例えば左クリックでドラッグしながら又は操作指で選択する(291)。
【0100】
利用者端末(202)は、上記選択がされたテキストを白黒反転して表示する。画面(212)は、上記選択がされたテキストが白黒反転されていることを示す。
【0101】
利用者は、上記白黒反転されたテキストを、当該利用者が作成中の文書(231)中に挿入するために、例えばマウス又は操作指で当該利用者が作成中の文書(231)の挿入希望位置までドラッグし、ドロップする(292)。
【0102】
利用者端末(202)は、上記ドラッグそしてドロップを検出することに応じて、二次利用の形態をユーザが選択することを可能にするサブウィンドウ(251)を画面上に表示する。当該サブウィンドウ(251)は、上記ドラッグそしてドロップしたテキストについて、「オリジナル書式のまま二次利用」する選択肢、「貼り付け先の書式で二次利用」する選択肢、「編集してから二次利用」する選択肢、上記電子著作物の「文献IDのみ貼り付け」する選択肢、及び、上記ドラッグそしてドロップしたテキストの当該利用者が作成中の文書(231)への挿入処理を「キャンセル」する選択肢を有する。貼り付け先の書式とは、利用者が作成中の文書で使用されている書式、又は上記ドラッグそしてドロップしたテキストを挿入又は埋め込む為の段落の専用書式であり、例えば、フォント、サイズ、色、背景色、最大の高さ、最大の幅、文字列の左揃え、中央揃え若しくは右揃え、太字、イタリック、下線、字下げ、下付き、上付き、取り消し線又はそれらの組み合わせを含みうる。
【0103】
利用者は、上記サブウィンドウ(251)上の「貼り付け先の書式で二次利用」することを、例えばマウス又は操作指で選択したとする(293)。
【0104】
利用者端末(202)は、上記サブウィンドウ(251)中の上記「貼り付け先の書式で二次利用」することが選択されたことに応じて、上記選択したテキスト(すなわち、電子著作物のコンテンツ)の二次利用を希望する二次利用要求を著作物管理サーバ(201)に送信する(263)。上記二次利用要求は例えば、文献ID、及び上記コンテンツの二次利用する範囲(例えば、二次利用する頁、段落又は行で特定されうる)、及び任意的に、二次利用するコンテンツの書式(例えば、フォント、サイズ、色、背景色、最大の高さ、最大の幅、文字列の左揃え、中央揃え若しくは右揃え、太字、イタリック、下線、字下げ、下付き、上付き、取り消し線又はそれらの組み合わせ)を含みうる。
【0105】
また、利用者端末(202)は、一つの態様として、上記二次利用要求と共に、当該二次利用要求に関連付けられたユニークな二次利用要求識別子を著作物管理サーバ(201)に送信しうる(263)。当該二次利用要求識別子は、上記二次利用要求を特定するための識別子であり、例えば、利用者の識別ID(例えば、ユーザID)、電子著作物のID(例えば、ISBN)、及び二次利用要求の送信日時を含みうる。
【0106】
著作物管理サーバ(201)は、上記二次利用要求(及び上記二次利用要求識別子)を受信することに応じて、当該二次利用要求が上記電子著作物の二次利用ポリシーに合致するかを判断する。当該二次利用ポリシーは例えば、コンテンツの二次利用の可否、データ・タイプ(例えば、テキスト、編集不可な態様(例えば、画像、又は編集不可能なように設定されているPDFでありうる)、又はOLE(Object Linking and Embedding:オブジェクトのリンクと埋め込み))、二次利用可能な範囲、書式、若しくは三次利用以上のn次利用の可否、又はそれらの組み合わせを含みうる。二次利用ポリシーは、上記電子著作物の著作者、著作権者又は管理者によって決められたものでありうる。
【0107】
図2Bは、著作物管理サーバ(201)が、利用者端末(202)からの二次利用要求に対して許可を与えること、及び、利用者が作成中の文書「新規文書1」中に挿入されたコンテンツ(例えば、画像、又は編集不可能なように設定されているPDFでありうる)を再編集しようとしている態様を示す。
【0108】
著作物管理サーバ(201)は、上記二次利用要求が上記電子著作物の二次利用ポリシーに合致することに応じて、上記二次利用要求の許可通知、二次利用の対象であるコンテンツ(上記テキストの編集不可な態様)、及び二次利用要求識別子を利用者端末(202)に送信する(264)。また、著作物管理サーバ(201)は、上記二次利用の対象であるコンテンツの書式が貼り付け先(すなわち、利用者が作成中の文書)の書式に沿うように、当該二次利用の対象であるコンテンツを編集しうる。例えば、著作物管理サーバ(201)は、上記二次利用の対象であるコンテンツの書式を貼り付け先の書式に統一する編集を行い、さらに、当該編集後のコンテンツの編集が不可能になるように、例えば画像、又は編集不可能なように設定されているPDFに変換しうる。そして、著作物管理サーバ(201)は、上記二次利用要求の許可通知、二次利用の対象である編集済のコンテンツ(上記テキストの編集不可な態様)、二次利用要求識別子を利用者端末(202)に送信する(264)。
【0109】
上記編集不可な態様とは、例えば、画像、又は編集不可能なように設定されているPDF(すなわち、テキストの編集が制限されたPDF)でありうる。上記二次利用画像は、例えば、二次利用であることを示す為の透かし(例えば、二次利用要求識別子、ユーザID、文献IDなどの情報が埋め込まれている)を含みうる。上記二次利用要求識別子は、利用者端末(202)から送信された二次利用要求識別子と同じもの、又は二次利用要求識別子を変形したもの(例えば、許可通知の結果(Yes(例えば、数値「1」)又はNo(数値「0)」)を追加したもの)、又は著作物管理サーバ(201)において、新たに生成されたユニークな識別子でありうる。
【0110】
利用者端末(202)は、上記二次利用要求の許可通知、二次利用の対象である上記コンテンツ又は上記編集済のコンテンツ(以下、これら2つのコンテンツを「(編集済の)コンテンツ」とも記載する)、及び二次利用要求識別子を受信することに応じて、上記(編集済の)コンテンツを上記利用者が作成中の文書(231)中に挿入して又は上記利用者が作成中の文書(231)内に埋め込んで表示する(232)。なお、上記(編集済の)コンテンツが二次利用のコンテンツを挿入又は埋め込む為の専用段落に挿入されており、当該専用段落に設定されている書式がイタリックであるので、上記(編集済の)コンテンツはイタリックで表示されている。また、利用者端末(202)は、編集不可な態様で挿入されたコンテンツに二次利用要求識別子を埋め込むか、又は、画面上において、上記挿入されたコンテンツの近傍に上記二次利用要求識別子を表示しうる。また、利用者端末(202)は、編集不可な態様で挿入された(編集済の)コンテンツに上記編集不可な態様で挿入された(編集済の)コンテンツの出典(または、電子著作物のタイトル)を埋め込むか、又は、画面上において、上記挿入された(編集済の)コンテンツの近傍に又は参考文献の欄に上記出典を表示しうる。
【0111】
利用者は、上記(編集済の)コンテンツを再編集したいとする。しかしながら、利用者は、上記(編集済の)コンテンツを直接的に再編集できない。そこで、利用者は、上記利用者が作成中の文書(232)中の上記(編集済の)コンテンツが挿入された位置上で例えばマウスカーソルの右ボタンを押すことによって又は操作指をダブルクリックすることによって、再編集のためのサブウィンドウ(252)を呼び出す。当該サブウィンドウ(252)は、上記(編集済の)コンテンツを削除する為の「削除」する選択肢、上記(編集済の)コンテンツを再編集する為の「再編集」する選択肢、及び、再編集処理を「キャンセル」する選択肢を有する。
【0112】
利用者は、上記サブウィンドウ(252)上の「再編集」することを、例えばマウス又は操作指で選択したとする(294)。
【0113】
利用者端末(202)は、上記サブウィンドウ(252)中の上記「再編集」することが選択されたことに応じて、再編集用のサブウィンドウ(253)を表示し、上記(編集済の)コンテンツを上記再編集用のサブウィンドウ(253)中に表示する。
【0114】
利用者は、上記サブウィンドウ(253)上で、文字列「外部の文献」について太字へのフォント変更及び下線付加をし、文字列「自由に編集することはできません」についてイタリックの解除及び赤字への文字色の変更し、且つ、文字列「加工済み」について太字へのフォント変更及び文字サイズが大きくなるように書式の変更を行ったとする。
【0115】
利用者端末(202)は、上記書式の変更に従って、上記(編集済の)コンテンツをサブウィンドウ(254)に示すように表示し直す。
【0116】
利用者は、上記書式の変更(再編集)が終了したことに応じて、上記サブウィンドウ(254)上の「OK」ボタンを、例えばマウス又は操作指で押す(295)。
【0117】
図2Cは、著作物管理サーバ(201)が、利用者端末(202)からの二次利用再利用要求に対して許可を与えること、及び、利用者が作成中の文書「新規文書1」が再編集された態様を示す。
【0118】
利用者端末(202)は、上記「OK」ボタンが押されたこと(295)に応じて、上記再編集が許可されるかを確認する為に、上記編集内容を二次利用再利用要求として著作物管理サーバ(201)に送信する(267)。
【0119】
また、利用者端末(202)は、一つの態様として、上記二次利用再利用要求とともに、当該二次利用再利用要求に関連付けられたユニークな二次利用再利用要求識別子(又は、再編集要求識別子)を著作物管理サーバ(201)に送信しうる(267)。当該二次利用再利用要求識別子は、上記二次利用再利用要求を特定するための識別子であり、例えば、利用者の識別ID(例えば、ユーザID)、電子著作物のID(例えば、ISBN)、及び二次利用再利用要求の送信日時を含みうる。また、二次利用再利用要求は、上記二次利用要求(263)とは異なるものでありうる(特に、送信日時が異なる)。
【0120】
著作物管理サーバ(201)は、上記二次利用再利用要求(及び上記二次利用再利用要求識別子)を受信することに応じて、当該二次利用再利用要求が上記電子著作物の二次利用ポリシーに合致するかを判断する。二次利用ポリシーは、上記において述べた通りである。
【0121】
著作物管理サーバ(201)は、上記二次利用再利用要求が上記電子著作物の二次利用ポリシーに合致することに応じて、上記二次利用再利用要求の許可通知、二次利用の対象である再編集済のコンテンツ(上記テキストの編集不可な態様)、及び二次利用再利用要求識別子を利用者端末(202)に送信する(268)。また、著作物管理サーバ(201)は、上記二次利用の対象である再編集済のコンテンツの書式が貼り付け先(すなわち、利用者が作成中の文書)の書式に沿うように、当該二次利用の対象である再編集済のコンテンツをさらに再編集しうる。例えば、著作物管理サーバ(201)は、上記二次利用の対象である再編集済のコンテンツを当該再編集後のコンテンツの編集が不可能になるように、画像、又は編集不可能なように設定されているPDFに変換しうる。そして、著作物管理サーバ(201)は、上記二次利用再利用要求の許可通知、二次利用の対象である再編集済のコンテンツ(上記テキストの編集不可な態様)、二次利用再利用要求識別子を利用者端末(202)に送信する(268)。
【0122】
利用者端末(202)は、上記二次利用再利用要求の許可通知、二次利用の対象である上記再編集済のコンテンツ、及び二次利用再利用要求識別子を受信することに応じて、上記利用者が作成中の文書(232)中の既に挿入されている(編集済の)コンテンツ(例えば、画像、又は編集不可能なように設定されているPDFでありうる)を上記再編集済のコンテンツ(例えば、画像、又は編集不可能なように設定されているPDFでありうる)に置き換える。また、利用者端末(202)は、編集不可な態様で挿入された再編集済のコンテンツに二次利用再利用要求識別子を埋め込むか、又は、画面上において、上記挿入されたコンテンツの近傍に上記二次利用再利用要求識別子を表示しうる。
【0123】
図3A図3Cは、本発明の実施態様に従い、電子著作物の二次利用の対象であるコンテンツがオブジェクトの態様でサーバ・コンピュータから利用者端末に渡されることによって、電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する例を示す。
【0124】
図3Aは、利用者が電子著作物を閲覧し、当該電子著作物のコンテンツの一部を当該利用者が作成中の文書「新規文書1」中に二次利用しようとしている態様を示す。
【0125】
図3Aに示す各処理(361〜363)は、図2Aに示す各処理(261〜263)と同じである。従って、図3Aに示す各処理(361〜363)についての説明は、図2Aに示す各処理(261〜263)の説明を参照されたい。
【0126】
図3Bは、著作物管理サーバ(301)が、利用者端末(302)からの二次利用要求に対して許可を与えること、及び、利用者作成中の文書(331)中に二次利用のコンテンツが挿入された態様、並びに、利用者が作成中の文書「新規文書1」中に挿入されたコンテンツ(例えば、画像、又は編集不可能なように設定されているPDFでありうる)を再編集しようとしている態様を示す。
【0127】
著作物管理サーバ(301)は、上記二次利用要求が上記電子著作物の二次利用ポリシーに合致することに応じて、上記二次利用要求の許可通知、二次利用の対象であるコンテンツ(例えば、OLE)、及び二次利用要求識別子を利用者端末(302)に送信する(364)。また、著作物管理サーバ(301)は、上記二次利用の対象であるコンテンツの書式が貼り付け先(すなわち、利用者が作成中の文書)の書式に沿うように、当該二次利用の対象であるコンテンツを編集しうる。例えば、著作物管理サーバ(301)は、上記二次利用の対象であるコンテンツの書式を貼り付け先(すなわち、利用者が作成中の上記文書)の書式に統一する編集を行いうる。そして、著作物管理サーバ(301)は、上記二次利用要求の許可通知、二次利用の対象である編集済のコンテンツ、二次利用要求識別子を利用者端末(302)に送信する(364)。
【0128】
上記二次利用要求識別子は、利用者端末(302)から送信された二次利用要求識別子と同じもの、又は二次利用要求識別子を変形したもの(例えば、許可通知の結果(Yes(例えば、数値「1」)又はNo(数値「0」)を追加したもの)、又は著作物管理サーバ(301)において、新たに生成されたユニークな識別子でありうる。
【0129】
利用者端末(302)は、上記二次利用要求の許可通知、二次利用の対象である上記編集済のコンテンツ、及び二次利用要求識別子を受信することに応じて、上記編集済のコンテンツを上記利用者が作成中の文書(331)中にOLEオブジェクトとして上記利用者が作成中の文書(331)内に挿入して表示する(332)。また、利用者端末(302)は、OLEオブジェクトとして挿入されたコンテンツに二次利用要求識別子を埋め込むか、又は、画面上において、上記挿入されたコンテンツの近傍に上記二次利用要求識別子を表示しうる。また、利用者端末(302)は、OLEオブジェクトとして挿入された編集済のコンテンツに上記OLEオブジェクトとして挿入された編集済のコンテンツの出典(または、電子著作物のタイトル)を埋め込むか、又は、画面上において、上記OLEオブジェクトとして挿入された編集済のコンテンツの近傍に又は参考文献の欄に上記出典を表示しうる。
【0130】
利用者は、上記編集済のコンテンツを再編集したいとする。しかしながら、利用者は、上記編集済のコンテンツを直接的に再編集できない。そこで、利用者は、上記利用者が作成中の文書(332)中の上記編集済のコンテンツが挿入された位置上で例えばマウスカーソルの右ボタンを押すことによって又は操作指をダブルクリックすることによって、再編集のためのサブウィンドウ(352)を呼び出す。当該サブウィンドウ(352)は、上記編集済のコンテンツを削除する為の「削除」する選択肢、上記編集済のコンテンツを再編集する為の「再編集」する選択肢、及び、再編集処理を「キャンセル」する選択肢を有する。
【0131】
利用者は、上記サブウィンドウ(352)上の「再編集」することを、例えばマウス又は操作指で選択したとする(394)。
【0132】
利用者端末(302)は、上記サブウィンドウ(352)中の上記「再編集」することが選択されたことに応じて、再編集用のサブウィンドウ(353)を表示し、上記編集済のコンテンツの書式を変更するための選択肢を上記再編集用のサブウィンドウ(353)中に表示する。
【0133】
利用者は、上記サブウィンドウ(353)上で、1行当たりのフォント数が22文字(全角)から12文字(全角)になるように書式の変更を行ったとする。サブウィンドウ(354)は、上記書式変更の設定が行われた後を示す。
【0134】
利用者は、上記書式の変更(再編集)が終了したことに応じて、上記サブウィンドウ(354)上の「OK」ボタンを、例えばマウス又は操作指で押す(395)。
【0135】
図3Cは、著作物管理サーバ(301)が、利用者端末(302)からの二次利用再利用要求に対して許可を与えること、及び、利用者が作成中の文書「新規文書1」が再編集された態様を示す。
【0136】
利用者端末(302)は、上記「OK」ボタンが押されたこと(395)に応じて、上記再編集が許可されるかを確認する為に、上記編集内容を二次利用再利用要求として著作物管理サーバ(301)に送信する(367)。
【0137】
また、利用者端末(302)は、一つの態様として、上記二次利用再利用要求とともに、当該二次利用再利用要求に関連付けられたユニークな二次利用再利用要求識別子を著作物管理サーバ(301)に送信しうる(367)。当該二次利用再利用要求識別子は、上記二次利用再利用要求を特定するための識別子であり、例えば、利用者の識別ID(例えば、ユーザID)、電子著作物のID(例えば、ISBN)、及び二次利用再利用要求の送信日時を含みうる。また、二次利用再利用要求は、上記二次利用要求(363)とは異なるものでありうる(特に、送信日時が異なる)。
【0138】
著作物管理サーバ(301)は、上記二次利用再利用要求(及び上記二次利用再利用要求識別子)を受信することに応じて、当該二次利用再利用要求が上記電子著作物の二次利用ポリシーに合致するかを判断する。二次利用ポリシーは、上記において述べた通りである。
【0139】
著作物管理サーバ(301)は、上記二次利用再利用要求が上記電子著作物の二次利用ポリシーに合致することに応じて、上記二次利用再利用要求の許可通知、二次利用の対象である再編集済のコンテンツ(上記テキストのOLEオブジェクト)、及び二次利用再利用要求識別子を利用者端末(302)に送信する(368)。
【0140】
利用者端末(302)は、上記二次利用再利用要求の許可通知、二次利用の対象である上記再編集済のコンテンツ、及び二次利用再利用要求識別子を受信することに応じて、上記利用者が作成中の文書(332)中の既に挿入されている編集済のコンテンツ(OLEオブジェクトである)を上記再編集済のコンテンツ(OLEオブジェクトである)に置き換える。また、利用者端末(302)は、OLEオブジェクトとして挿入された再編集済のコンテンツに二次利用再利用要求識別子を埋め込むか、又は、画面上において、上記挿入されたコンテンツの近傍に上記二次利用再利用要求識別子を表示しうる。
【0141】
図4A及び図4Bは、本発明の実施態様に従い、電子著作物の二次利用の対象であるコンテンツを利用者端末側で編集した後に、当該編集後のコンテンツが著作者によって指定された二次利用ポリシーに合致するかをサーバ・コンピュータが判断することによって、電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する例を示す。
【0142】
図4Aは、利用者が電子著作物を閲覧し、当該電子著作物のコンテンツの一部を編集後に、当該編集後のコンテンツを当該利用者が作成中の文書「新規文書1」中に二次利用しようとしている態様を示す。
【0143】
図4Aに示す各処理(461〜462)はそれぞれ、図2Aに示す各処理(261〜262)それぞれと同じである。従って、図4Aに示す各処理(461〜462)それぞれについての説明は、図2Aに示す各処理(261〜262)それぞれの説明を参照されたい。
【0144】
利用者端末(402)は、例えばマウス又は操作指で当該利用者が作成中の文書(431)の挿入希望位置までの上記ドラッグそしてドロップを検出することに応じて、二次利用の形態をユーザが選択することを可能にするサブウィンドウ(451)を画面上に表示する。当該サブウィンドウ(451)は、上記ドラッグそしてドロップしたテキストについて、「オリジナル書式のまま二次利用」する選択肢、「貼り付け先の書式で二次利用」する選択肢、「編集してから二次利用」する選択肢、上記電子著作物の「文献IDのみ貼り付ける」する選択肢、及び、上記ドラッグそしてドロップしたテキストの当該利用者が作成中の文書(431)への挿入処理を「キャンセル」する選択肢を有する。
【0145】
利用者は、上記サブウィンドウ(451)上の「編集してから二次利用」することを、例えばマウス又は操作指で選択したとする(493)。
【0146】
図4Bは、著作物管理サーバ(401)が、利用者端末(402)からの二次利用要求に対して許可を与えること、及び、利用者作成中の文書(431)中に二次利用のコンテンツ(例えば、画像、又は編集不可能なように設定されているPDFでありうる)が挿入された態様を示す。
【0147】
利用者端末(402)は、上記サブウィンドウ(451)中の上記「編集してから二次利用」することが選択されたことに応じて、上記選択したテキスト(すなわち、電子著作物のコンテンツ)の編集用のサブウィンドウ(452)を表示し、上記選択したコンテンツを上記編集用のサブウィンドウ(452)中に表示する。
【0148】
利用者は、上記サブウィンドウ(452)上で、文字列「外部の文献」について太字へのフォント変更及び下線付加をし、文字列「自由に編集することはできません」についてイタリックの解除及び赤字への文字色の変更し、且つ、文字列「加工済み」について太字へのフォント変更及び文字サイズが大きくなるように書式の変更を行いたいとする(494)。利用者は、当該書式の変更を上記サブウィンドウ(452)内で行い(453)、「OK」ボタンを押したとする。なお、書式は例えば、フォント、サイズ、色、背景色、最大の高さ、最大の幅、文字列の左揃え、中央揃え若しくは右揃え、太字、イタリック、下線、字下げ、下付き、上付き、取り消し線又はそれらの組み合わせを含みうる。
【0149】
利用者端末(402)は、上記書式の変更に従って、上記書式の変更が認められるかの許可を得るために、上記書式が変更されたテキスト(すなわち、電子著作物のコンテンツ)の二次利用を希望する二次利用要求を著作物管理サーバ(401)に送付する(463)。上記二次利用要求は例えば、文献ID、及び上記コンテンツの二次利用する範囲(例えば、二次利用する頁、段落又は行で特定されうる)、及び、上記書式の変更を含みうる。
【0150】
また、利用者端末(402)は、一つの態様として、上記二次利用要求と共に、当該二次利用要求に関連付けられたユニークな二次利用要求識別子を著作物管理サーバ(401)に送信しうる(463)。当該二次利用要求識別子は、上記二次利用要求を特定するための識別子であり、例えば、利用者の識別ID(例えば、ユーザID)、電子著作物のID(例えば、ISBN)、及び二次利用要求の送信日時を含みうる。
【0151】
著作物管理サーバ(401)は、上記二次利用要求(及び上記二次利用要求識別子)を受信することに応じて、当該二次利用要求が上記電子著作物の二次利用ポリシーに合致するかを判断する。二次利用ポリシーは例えば、コンテンツの二次利用の可否、データ・タイプ、二次利用可能な範囲、書式、若しくは三次利用以上のn次利用の可否、又はそれらの組み合わせを含みうる。二次利用ポリシーは、上記電子著作物の著作者、著作権者又は管理者によって決められたものでありうる。
【0152】
著作物管理サーバ(401)は、上記二次利用要求が上記電子著作物の二次利用ポリシーに合致することに応じて、上記二次利用要求の許可通知、二次利用の対象であるコンテンツ(上記テキストの編集不可な態様)、及び二次利用要求識別子を利用者端末(402)に送信する(464)。また、著作物管理サーバ(401)は、上記二次利用の対象であるコンテンツの書式が貼り付け先(すなわち、利用者が作成中の文書)の書式に沿うように、当該二次利用の対象であるコンテンツを編集しうる。例えば、著作物管理サーバ(401)は、上記二次利用の対象であるコンテンツの書式を貼り付け先の書式に統一する編集を行い、さらに、当該編集後のコンテンツの編集が不可能になるように、例えば画像、又は編集不可能なように設定されているPDFに変換しうる。そして、著作物管理サーバ(401)は、上記二次利用要求の許可通知、二次利用の対象である編集済のコンテンツ(上記テキストの編集不可な態様)、及び二次利用要求識別子を利用者端末(402)に送信する(464)。
【0153】
利用者端末(402)は、上記二次利用要求の許可通知、二次利用の対象である上記編集済のコンテンツ、及び二次利用要求識別子を受信することに応じて、上記編集済のコンテンツを上記利用者が作成中の文書(431)中に挿入して又は上記利用者が作成中の文書(431)内に埋め込んで表示する(433)。また、利用者端末(402)は、編集不可な態様で挿入されたコンテンツに二次利用要求識別子を埋め込むか、又は、画面上において、上記挿入されたコンテンツの近傍に上記二次利用要求識別子を表示しうる。また、利用者端末(402)は、編集不可な態様で挿入された編集済のコンテンツに上記編集不可な態様で挿入された編集済のコンテンツの出典(または、電子著作物のタイトル)を埋め込むか、又は、画面上において、上記挿入された編集済のコンテンツの近傍に又は参考文献の欄に上記出典を表示しうる。
【0154】
図5A図5Dは、本発明の実施態様に従い、電子著作物の二次利用の対象であるコンテンツを利用者端末側で編集した後に、当該編集後のコンテンツが著作者によって指定された二次利用ポリシーに合致するかを当該電子著作物の著作者が判断することによって、電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する例を示す。
【0155】
図5Aは、利用者が電子著作物を閲覧し、当該電子著作物のコンテンツの一部を編集後に、当該編集後のコンテンツを当該利用者が作成中の文書「新規文書1」中に二次利用しようとしている態様を示す。
【0156】
図5Aに示す各処理(561〜562)はそれぞれ、図2Aに示す各処理(261〜262)それぞれと同じである。従って、図5Aに示す各処理(561〜562)それぞれについての説明は、図2Aに示す各処理(261〜262)それぞれの説明を参照されたい。
【0157】
また、図5Aに示す各処理(591〜593)それぞれは、図4Aに示す各処理(491〜493)それぞれと同じである。従って、図5Aに示す各処理(591〜593)それぞれについての説明は、図4Aに示す各処理(491〜493)それぞれの説明を参照されたい。
【0158】
図5Bは、電子著作物の二次利用の対象であるコンテンツを利用者端末側で利用者が編集した後に、著作物管理サーバ(501)が、利用者端末(502)からの二次利用要求に対して著作者等に例外許可を要求する態様を示す。
【0159】
利用者端末(502)は、上記サブウィンドウ(551)中の上記「編集してから二次利用」することが選択されたことに応じて、上記選択したテキスト(すなわち、電子著作物のコンテンツ)の編集用のサブウィンドウ(552)を表示し、上記選択したコンテンツを上記編集用のサブウィンドウ(552)中に表示する。
【0160】
利用者は、上記サブウィンドウ(552)上で、二次利用するテキストの文字列の一部を省略し、「(中略)」に置き換えるコンテンツの変更を行いたいとする(594)。利用者は、当該コンテンツの変更を上記サブウィンドウ(552)内で行い(553)、「OK」ボタンを押したとする。
【0161】
利用者端末(502)は、上記コンテンツの変更に従って、上記コンテンツの変更が認められるかの許可を得るために、上記コンテンツが変更されたテキスト(すなわち、電子著作物のコンテンツ)の二次利用を希望する二次利用要求を著作物管理サーバ(501)に送付する(563)。上記二次利用要求は例えば、文献ID、及び上記コンテンツの二次利用する範囲(例えば、二次利用する頁、段落又は行で特定されうる)、及び、上記コンテンツの変更を含みうる。
【0162】
また、利用者端末(502)は、一つの態様として、上記二次利用要求と共に、当該二次利用要求に関連付けられたユニークな二次利用要求識別子を著作物管理サーバ(501)に送信しうる(563)。当該二次利用要求識別子は、上記二次利用要求を特定するための識別子であり、例えば、利用者の識別ID(例えば、ユーザID)、電子著作物のID(例えば、ISBN)、及び二次利用要求の送信日時を含みうる。
【0163】
著作物管理サーバ(501)は、上記二次利用要求(及び上記二次利用要求識別子)を受信することに応じて、当該二次利用要求が上記電子著作物の二次利用ポリシーに合致するかを判断する。二次利用ポリシーは例えば、コンテンツの二次利用の可否、データ・タイプ、二次利用可能な範囲、書式、若しくは三次利用以上のn次利用の可否、又はそれらの組み合わせを含みうる。二次利用ポリシーは、上記電子著作物の著作者、著作権者又は管理者によって決められたものでありうる。
【0164】
著作物管理サーバ(501)は、上記二次利用要求が上記電子著作物の二次利用ポリシーに合致しないことに応じて、当該二次利用要求が例外として認められるかを問い合わせる例外許可要求を、当該電子著作物の著作者、著作権者又は当該電子著作物の管理者(著作者等)(503)に送付するかを判断する。
【0165】
著作物管理サーバ(501)は、上記例外許可要求を著作者等(503)に送付することに応じて、当該例外許可要求を著作者等(503)に送付する(564)。一方、著作物管理サーバ(501)は、上記例外許可要求を著作者等(503)に送付しないことに応じて、上記二次利用要求が認められない旨を利用者端末(502)に送付する(図示せず)。
【0166】
著作物管理サーバ(501)は、上記例外許可要求を著作者等(503)に送付する態様として例えば、下記の方法を採りうる。
・著作者等(503)に、著作物管理サーバ(501)側の担当者が、著作者等(503)に電話で上記例外が認められるかの旨を問い合わせる;
・著作者等(503)が使用するファックス機に、ファックスにて上記例外が認められるかの旨を記載したメールを送信する;
・著作者等(503)が使用するメールアドレスに、メールにて上記例外が認められるかの旨を記載したメールを送信する;
・著作物管理サーバ(501)側が、著作者等(503)からソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)にて上記例外が認められるかの旨を記載したメッセージを送信する;
・著作者等(503)が使用する著作物管理のためのアプリケーションに、上記例外が認められるかの旨を記載したデータを送信する。
【0167】
また、著作物管理サーバ(501)は、上記例外許可要求を著作者等(503)に送付すること(564)に応じて、利用者端末(502)にコンテンツの上記変更が許可されるかを著作者等(503)の同意確認中である旨のメッセージを送信しうる。
【0168】
利用者端末(502)は、上記同意確認中である旨のメッセージを受信したことに応じて、上記利用者が作成中の文書(531)内に例えば、「著作者の同意確認中」である旨を表示しうる(532)。
【0169】
図5Cは、上記例外許可が上記著作者等(503)によって許可されたことに応じて、著作物管理サーバ(501)が、利用者端末(502)からの二次利用要求に対して許可を与えること、及び、利用者作成中の文書(531)中に二次利用のコンテンツ(例えば、画像、又は編集不可能なように設定されているPDFでありうる)が挿入された態様を示す。
【0170】
著作物管理サーバ(501)は、著作者等(503)から上記例外の許可又は拒絶を得たとする。著作物管理サーバ(501)が、上記例外の許可又は拒絶を著作者等(503)から得る態様として例えば、下記の方法がありうる。
・著作物管理サーバ(501)側の担当者が、著作者等(503)から電話で上記例外が認められる旨又は拒絶される旨の返事を得る;
・著作物管理サーバ(501)側が、著作者等(503)からファックスにて上記例外が認められる旨又は拒絶される旨の返事を得る;
・著作物管理サーバ(501)側が、著作者等(503)からメールにて上記例外が認められる旨又は拒絶される旨を記載したメールを受信する;
・著作物管理サーバ(501)側が、著作者等(503)からSNSにて上記例外が認められる旨又は拒絶される旨を記載したメッセージを受信する;
・著作物管理サーバ(501)が、著作者等(503)が使用する著作物管理のためのアプリケーションから、上記例外が認められる旨又は拒絶される旨を記載したデータを受信する;
・著作者等(503)が著作物管理サーバ(501)にアクセスして、上記例外が認められる旨又は拒絶される旨のチェックボックスに印を付け、著作物管理サーバ(501)が、上記印を認識する。
【0171】
なお、例外許可の要求を著作者等(503)に送付する態様と、著作者等(503)から上記例外の許可又は拒絶を得る態様とはその使用する手法が一致している必要は無く、例えば、例外許可の要求を著作者等(503)に送付する態様がファックスであり、著作者等(503)から上記例外の許可又は拒絶を得る態様が電話であってもよい。
【0172】
著作物管理サーバ(501)は、著作者等(503)から上記例外の許可が得られたこと(566)に応じて、上記二次利用の対象であるコンテンツの書式が貼り付け先(すなわち、利用者が作成中の文書)の書式に沿うように、当該二次利用の対象であるコンテンツを編集しうる。例えば、著作物管理サーバ(501)は、上記二次利用の対象であるコンテンツの書式を貼り付け先の書式に統一する編集を行い、さらに、当該編集後のコンテンツの編集が不可能になるように、例えば画像、又は編集不可能なように設定されているPDFに変換しうる。そして、著作物管理サーバ(501)は、上記二次利用要求の許可通知、二次利用の対象である編集済のコンテンツ(上記テキストの編集不可な態様)、及び二次利用要求識別子を利用者端末(502)に送信する(567)。
【0173】
利用者端末(502)は、上記二次利用要求の許可通知、二次利用の対象である上記編集済のコンテンツ、及び二次利用要求識別子を受信することに応じて、上記編集済のコンテンツを上記利用者が作成中の文書(531)中に挿入して又は上記利用者が作成中の文書(531)内に埋め込んで表示する(533)。また、利用者端末(502)は、編集不可な態様で挿入されたコンテンツに二次利用要求識別子を埋め込むか、又は、画面上において、上記挿入されたコンテンツの近傍に上記二次利用要求識別子を表示しうる。また、利用者端末(502)は、編集不可な態様で挿入された編集済のコンテンツに上記編集不可な態様で挿入された編集済のコンテンツの出典(または、電子著作物のタイトル)を埋め込むか、又は、画面上において、上記挿入された編集済のコンテンツの近傍に又は参考文献の欄に上記出典を表示しうる。
【0174】
図5Dは、上記例外許可が上記著作者等(503)によって許可されないことに応じて、著作物管理サーバ(501)が、利用者端末(502)からの二次利用要求に対して許可を与えないこと、及び、利用者作成中の文書(531)中に、コンテンツを変更して二次利用することが許可されなかったメッセージを示す態様を示す。
【0175】
著作物管理サーバ(501)又は著作物管理サーバ(501)側の担当者は、著作者等(503)から上記例外の許可が得られなかったとする。
【0176】
著作物管理サーバ(501)は、著作者等(503)から上記例外の許可が得られなかったこと(568)に応じて、上記二次利用要求の不許可通知、及び二次利用要求識別子を利用者端末(502)に送信する(569)。
【0177】
利用者端末(502)は、上記二次利用要求の不許可通知、及び二次利用要求識別子を受信することに応じて、上記不許可である旨(二次利用の拒絶である旨)を上記利用者が作成中の文書(531)中に挿入して又は上記利用者が作成中の文書(531)内に埋め込んで表示する(534)。
【0178】
図6A及び図6Bは、本発明の実施態様に従い、利用者端末が電子著作物のコンテンツと利用者が作成中の文書とを並列して画面上に表示し、また、当該画面上で、複数の二次利用要求の状態を一元管理することによって、電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する例を示す。
【0179】
図6Aは、利用者端末(602)が作成中の文書と電子著作物のコンテンツとを並列して画面上に表示し、また、利用者が、当該画面上で、二次利用したいテキストを選択する態様を示す。
【0180】
利用者は、利用者端末(602)上で電子著作物を閲覧し、当該電子著作物のコンテンツの一部を当該利用者が作成中の文書「新規文書1」中に二次利用しようとしている。
【0181】
利用者端末(602)は、画面(611)上で、利用者が作成中の文書(「新規文書1」)と電子著作物(文献ID 1001)のコンテンツとを並列に表示している。また、利用者端末(602)は、画面(611)上で、複数の二次利用要求の状態を「二次利用要求リスト」として表示している。二次利用要求リストは例えば、二次利用要求ID、文献ID、二次利用要求日時、回答日時(著作物管理サーバからの回答日時)、ステータス、及び理由(ステータスにおいて拒絶である理由)の項目を有しうる。
【0182】
利用者は、画面(611)を通じて、上記電子著作物のコンテンツを閲覧している。ただし、利用者は、画面(611)上に表示中の電子著作物を閲覧することは可能であるが、上記電子著作物のコンテンツ(例えば、文字列や画像)を例えばクリップボードにコピーしたり、又は、上記電子著作物のコンテンツを印刷したりすることはできないとする。
【0183】
利用者は、画面(611)上のテキスト「この文書は外部の文献に記載されており、自由に編集することはできません。しかし、二次利用先の文書の書式に応じて、加工済みのデータを提供することはできます。」を当該利用者が作成中の文書(「新規文書1」)中に挿入したい(すなわち、二次利用したい)とする。
【0184】
利用者は、画面(611)上の上記二次利用したいテキストの範囲を例えば、マウスを使用して例えば左クリックでドラッグしながら又は操作指で選択する(691)。
【0185】
利用者端末(602)は、上記選択がされたテキストを白黒反転して表示する。また、利用者端末(602)は、上記ドラッグを検出することに応じて、二次利用の形態をユーザが選択することを可能にするサブウィンドウ(651)を画面上に表示する。当該サブウィンドウ(651)は、上記ドラッグそしてドロップしたテキストについて、ユーザが閲覧中の電子著作物の「文献IDのみ貼り付け」する選択肢、「二次利用要求」をする選択肢、及び、当該二次利用要求を「キャンセル」する選択肢を有する。
【0186】
利用者は、上記サブウィンドウ(651)上の「二次利用要求」することを、例えばマウス又は操作指で選択したとする(692)。
【0187】
利用者端末(602)は、上記サブウィンドウ(651)上の上記「二次利用要求」が選択されたことに応じて、二次利用の形態をユーザが選択することを可能にするサブウィンドウ(652)を画面上にさらに表示する。当該サブウィンドウ(652)は、上記ドラッグそしてドロップしたテキストについて、「オリジナル書式のまま二次利用」する選択肢、「貼り付け先の書式で二次利用」する選択肢、「編集してから二次利用」する選択肢、及び、上記ドラッグそしてドロップしたテキストの当該利用者が作成中の文書(「新規文書1」)への挿入処理を「キャンセル」する選択肢を有する。貼り付け先の書式とは、利用者が作成中の文書で使用されている書式、又は上記ドラッグそしてドロップしたテキストを挿入又は埋め込む段落の為の専用書式でありうる。
【0188】
利用者は、上記サブウィンドウ(652)上の「オリジナル書式のまま利用」することを、例えばマウス又は操作指で選択したとする(693)。
【0189】
利用者端末(602)は、上記サブウィンドウ(652)中の上記「オリジナル書式のまま利用」することが選択されたことに応じて、上記選択したテキスト(すなわち、電子著作物のコンテンツ)の二次利用を希望する二次利用要求を、当該二次利用要求に関連付けられたユニークな二次利用要求識別子と共に著作物管理サーバに送信する(図示せず)。当該二次利用要求識別子は、上記二次利用要求を特定するための識別子であり、例えば、利用者の識別ID(例えば、ユーザID)、電子著作物のID(例えば、ISBN)、及び二次利用要求の送信日時を含みうる。
【0190】
また、利用者端末(602)は、上記二次利用要求を著作物管理サーバに送信したことに応じて、二次利用要求リスト中に、当該二次利用要求に関連付けられた欄(二次利用要求ID=「33333333」の欄)を追加する。当該追加された欄において、ステータスは「回答待ち」となる。
【0191】
図6Bは、利用者端末(602)が作成中の文書と電子著作物のコンテンツとを並列して画面上に表示し、また、利用者が、当該画面上で、二次利用が許可されたテキストを作成中の文書内に二次利用する態様を示す。
【0192】
利用者端末(602)は、著作物管理サーバから、二次利用要求の許可通知、二次利用の対象である編集済のコンテンツ、及び二次利用要求識別子を受信することに応じて、二次利用要求リスト中の上記追加された欄のステータスを「回答待ち」から「許可」に変更する(613)。
【0193】
利用者は、上記ステータスが「許可」になることに応じて、上記追加された欄を、当該利用者が作成中の文書(「新規文書1」)内にドラッグする(694)。
【0194】
利用者端末(602)は、画面(613)上に、上記追加された欄がドラッグされることに応じて、当該追加された欄に関連付けられた上記二次利用の対象である編集済のコンテンツを、上記利用者が作成中の文書(「新規文書1」)内に追加する(614)。
【0195】
図7は、本発明の実施態様に従い、電子著作物が二次利用されている利用者の文書において、当該二次利用が正当であるかを検証する処理を示す。
【0196】
画面(732)は、利用者が作成中の文書について、著作物管理サーバ(701)から二次利用要求の許可を得た(764)後の画面であり、当該二次利用の対象である編集済のコンテンツを表示している。
【0197】
しかしながら、その後、利用者が、当該二次利用の対象である編集済のコンテンツを改ざんしたとする(733)。すなわち、利用者が、当該二次利用の対象である編集済のコンテンツ「この文書は外部の文献に記載されており、自由に編集することはできません。しかし、二次利用先の文書の書式に応じて、加工済みのデータを提供することはできます。」を、「この文書は外部の文献に記載されており、自由に編集することはできます。」に変更したとする。
【0198】
上記利用者による改ざんが行われた後に、第三者(例えば、当該文書の査読者)(704)が、当該文書内の上記二次利用が正当な二次利用であるかを検証したいとする(781)。
【0199】
第三者は、上記文書中の二次利用の箇所「この文書は外部の文献に記載されており、自由に編集することはできます。」及び当該二次利用の箇所に関連付けられた二次利用識別子「abc12345678」を検証端末(例えば、コンピュータ)のウェブ・ブラウザを介して入力する。上記検証端末は、上記文書中の二次利用の箇所及び上記二次利用識別子を著作物管理サーバ(701)に送信する(782)。
【0200】
著作物管理サーバ(701)は、上記検証端末から、上記文書中の二次利用の箇所及び上記二次利用識別子を受信することに応じて、当該受信した二次利用識別子に関連付けられた正当なコンテンツを、二次利用識別子と当該二次利用識別子に関連付けられた正当なコンテンツを格納する格納装置から取り出す。そして、著作物管理サーバ(701)は、上記受信した二次利用の箇所と、上記格納装置から取り出した正当なコンテンツが一致するかを比較する。
【0201】
著作物管理サーバ(701)は、上記受信した二次利用の箇所と、上記格納装置から取り出した正当なコンテンツとが一致することに応じて、上記検証端末に「当該箇所は正当な二次利用です」という旨のメッセージを送信する(図示せず)。一方、著作物管理サーバ(701)は、上記受信した二次利用の箇所と、上記格納装置から取り出した正当なコンテンツとが一致しないことに応じて、上記検証端末に「当該箇所は改ざんされています」という旨のメッセージを送信する(784)。
【0202】
このようにして、第三者は、二次利用箇所が正当な二次利用であるかを検証することが可能になる。
【0203】
図8Aは、本発明の実施態様に従い、電子著作物の二次利用の程度を当該電子著作物の権利者側が付与する二次利用マークを使用することによって、電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する例を示す。
【0204】
図8Aは、利用者が電子著作物を閲覧し、当該電子著作物のコンテンツの一部を当該利用者が作成中の文書「新規文書1」中に二次利用しようとしている態様を示す。
【0205】
図8Aに示す各処理(861〜862)はそれぞれ、図2Aに示す各処理(261〜262)それぞれと同じである。従って、図8Aに示す各処理(861〜862)それぞれについての説明は、図2Aに示す各処理(261〜262)それぞれの説明を参照されたい。
【0206】
利用者端末(802)は、例えばマウス又は操作指で当該利用者が作成中の文書(831)の挿入希望位置までの上記ドラッグそしてドロップを検出することに応じて、二次利用の形態をユーザが選択することを可能にするサブウィンドウ(851)を画面上に表示する。当該サブウィンドウ(851)は、二次利用の程度を電子著作物の権利者側が付与する二次利用マークを表示する。
【0207】
上記二次利用マークは例えば、二次利用の程度を示す図形若しくは文字列からなるアイコン、二次利用の程度を示す文字列、又はそれらの組み合わせでありうる。上記二次利用マークが二次利用の程度を示す図形である場合には、例えば当該二次利用マークはクリエイティブ・コモンズ・ライセンスによって定義されている各種アイコンでありうる。当該各種アイコンの詳細については、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスを説明した下記URLを参照されたい(URL:http://creativecommons.jp/licenses/)。また、上記二次利用マークが二次利用の程度を示す文字列である場合には、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの上記各種アイコンに準拠して、例えば二次利用の条件が「表示」である選択肢、二次利用の条件が「表示−継承」である選択肢、二次利用の条件が「表示−改変禁止」である選択肢、二次利用の条件が「表示−非営利」である選択肢、二次利用の条件が「表示−非営利−継承」である選択肢、「二次利用の条件が表示−非営利−改変禁止」である選択肢、及び、上記ドラッグそしてドロップしたテキストの当該利用者が作成中の文書(331)への挿入処理を「キャンセル」する選択肢でありうる。上記「表示」は、電子著作物のクレジットを表示することであり、上記「継承」は、元の電子著作物と同じ組み合わせのCCライセンスで公開することであり、上記「改変禁止」は、元の電子著作物を改変しないことであり、及び上記「非営利」は、営利目的での利用をしないことである。
【0208】
上記サブウィンドウ(851)は、二次利用の条件が「表示」である選択肢、二次利用の条件が「表示−継承」である選択肢、二次利用の条件が「表示−改変禁止」である選択肢、二次利用の条件が「表示−非営利」である選択肢、二次利用の条件が「表示−非営利−継承」である選択肢、二次利用の条件が「表示−非営利−改変禁止」である選択肢、及び、上記ドラッグそしてドロップしたテキストの当該利用者が作成中の文書(331)への挿入処理を「キャンセル」する選択肢を有する。
【0209】
利用者は、上記サブウィンドウ(851)上の「表示−改変禁止」を、例えばマウス又は操作指で選択したとする(893)。
【0210】
利用者端末(802)は、上記サブウィンドウ(851)中の上記「表示−改変禁止」が選択されたことに応じて、上記選択したテキスト(すなわち、電子著作物のコンテンツ)の二次利用を希望する二次利用要求を著作物管理サーバ(801)に送信する(863)。上記二次利用要求は例えば、文献ID、及び上記コンテンツの二次利用する範囲(例えば、二次利用する頁、段落又は行で特定されうる)、並びに、上記選択された二次利用マーク「表示−改変禁止」を含みうる。
【0211】
また、利用者端末(802)は、一つの態様として、上記二次利用要求と共に、当該二次利用要求に関連付けられたユニークな二次利用要求識別子を著作物管理サーバ(801)に送信しうる(863)。当該二次利用要求識別子は、上記二次利用要求を特定するための識別子であり、例えば、利用者の識別ID(例えば、ユーザID)、電子著作物のID(例えば、ISBN)、及び二次利用要求の送信日時を含みうる。
【0212】
著作物管理サーバ(801)は、上記二次利用要求(及び上記二次利用要求識別子)を受信することに応じて、当該二次利用要求が上記二次利用マーク「表示−改変禁止」に関連付けられた二次利用ポリシーに合致するかを判断する。
【0213】
図8Bは、著作物管理サーバ(801)が、利用者端末(802)からの二次利用要求に対して許可を与えること、及び、利用者が作成中の文書「新規文書1」中に挿入されたコンテンツ(例えば、画像、又は編集不可能なように設定されているPDFでありうる)を再編集しようとしている態様を示す。
【0214】
著作物管理サーバ(801)は、上記二次利用要求が上記二次利用マークに関連付けられた二次利用ポリシーに合致することに応じて、上記二次利用要求の許可通知、二次利用の対象であるコンテンツ(上記テキストの編集不可な態様)、二次利用要求識別子を利用者端末(802)に送信する(854)。また、著作物管理サーバ(801)は、上記二次利用の対象であるコンテンツの書式が貼り付け先(すなわち、利用者が作成中の文書)の書式に沿うように、当該二次利用の対象であるコンテンツを編集しうる。例えば、著作物管理サーバ(801)は、上記二次利用の対象であるコンテンツの書式を貼り付け先の書式に統一する編集を行い、さらに、当該編集後のコンテンツの編集が不可能になるように、例えば画像、又は編集不可能なように設定されているPDFに変換しうる。そして、著作物管理サーバ(801)は、上記二次利用要求の許可通知、二次利用の対象である編集済のコンテンツ(上記テキストの編集不可な態様)、及び二次利用要求識別子を利用者端末(802)に送信する(854)。
【0215】
上記編集不可な態様とは、例えば、画像、又は編集不可能なように設定されているPDF(すなわち、テキストの編集が制限されたPDF)でありうる。上記二次利用画像は、例えば、二次利用であることを示す為の透かし(例えば、二次利用要求識別子、ユーザID、文献IDなどの情報が埋め込まれている)を含みうる。上記二次利用要求識別子は、利用者端末(802)から送信された二次利用要求識別子と同じもの、又は二次利用要求識別子を変形したもの(例えば、許可通知の結果(Yes(例えば、数値「1」)又はNo(数値「0」)を追加したもの)、又は著作物管理サーバ(801)において、新たに生成されたユニークな識別子でありうる。
【0216】
利用者端末(802)は、上記二次利用要求の許可通知、二次利用の対象である上記編集済のコンテンツ、及び二次利用要求識別子を受信することに応じて、上記編集済のコンテンツを上記利用者が作成中の文書(831)中に挿入して又は上記利用者が作成中の文書(831)内に埋め込んで表示する(832)。また、利用者端末(802)は、編集不可な態様で挿入されたコンテンツに二次利用要求識別子を埋め込むか、又は、画面上において、上記挿入されたコンテンツの近傍に上記二次利用要求識別子を表示しうる。また、利用者端末(802)は、編集不可な態様で挿入された編集済のコンテンツに上記編集不可な態様で挿入された編集済のコンテンツの出典(または、電子著作物のタイトル)を埋め込むか、又は、画面上において、上記挿入された編集済のコンテンツの近傍に又は参考文献の欄に上記出典を表示しうる。また、利用者端末(802)は、上記選択された二次利用マークの表示を上記挿入された編集済のコンテンツの近傍に表示しうる。
【0217】
画面(832)は、利用者が作成中の文書について、著作物管理サーバ(801)から二次利用要求の許可を得た(854)後の画面であり、当該二次利用の対象である編集済のコンテンツを表示している。
【0218】
しかしながら、その後、利用者が、当該二次利用の対象である編集済のコンテンツを改ざんしたとする(833)。すなわち、利用者が、当該二次利用の対象である編集済のコンテンツ「この文書は外部の文献に記載されており、自由に編集することはできません。しかし、二次利用先の文書の書式に応じて、加工済みのデータを提供することはできます。」を、「この文書は外部の文献に記載されており、自由に編集することはできます。」に変更したとする。
【0219】
上記利用者による改ざんが行われた後に、第三者(例えば、当該文書の査読者)(804)が、当該文書内の上記二次利用が正当な二次利用であるかを検証したいとする(881)。
【0220】
第三者は、上記文書中の二次利用の箇所「この文書は外部の文献に記載されており、自由に編集することはできます。」及び二次利用識別子「abc12345678」、並びに任意的に、二次利用マーク「表示」を検証端末(例えば、コンピュータ)のウェブ・ブラウザを介して入力する。上記検証端末は、上記文書中の二次利用の箇所及び上記二次利用識別子、並びに任意的に上記二次利用マークを著作物管理サーバ(801)に送信する(882)。
【0221】
著作物管理サーバ(801)は、上記検証端末から、上記文書中の二次利用の箇所及び上記二次利用識別子、並びに任意的に,上記二次利用マークを受信することに応じて、当該受信した二次利用識別子に関連付けられた正当なコンテンツを、二次利用識別子と当該二次利用識別子に関連付けられた正当なコンテンツ、並びに任意的に、当該二次利用識別子に関連付けられた二次利用マークを格納する格納装置から取り出す。そして、著作物管理サーバ(801)は、上記受信した二次利用の箇所と、上記格納装置から取り出した正当なコンテンツが一致するかを比較する。また、著作物管理サーバ(801)は、上記受信した二次利用マークと、上記格納装置から取り出した二次利用マークが一致するかを比較しうる。
【0222】
著作物管理サーバ(801)は、上記受信した二次利用の箇所と、上記格納装置から取り出した正当なコンテンツとが一致することに応じて、上記検証端末に「正当な二次利用です」という旨のメッセージを送信する(図示せず)。一方、著作物管理サーバ(801)は、上記受信した二次利用の箇所と、上記格納装置から取り出した正当なコンテンツとが一致しないことに応じて、上記検証端末に「改ざんされています」という旨のメッセージを送信する(884)。
【0223】
著作物管理サーバ(801)は、上記受信した二次利用マークと、上記格納装置から取り出した二次利用マークとが一致することに応じて、上記検証端末に「ライセンス・マークは正当です」という旨のメッセージを送信する(図示せず)。一方、著作物管理サーバ(801)は、上記受信した二次利用マークと、上記格納装置から取り出した二次利用マークとが一致しないことに応じて、上記検証端末に「ライセンス・マークは不適切です」という旨のメッセージを送信しうる(884)。
【0224】
このようにして、第三者は、二次利用箇所が正当な二次利用であるか、そして二次利用マークが適切に表示されているかを検証することが可能になる。
【0225】
図9は、本発明の実施態様において使用されうる、著作者によって指定された二次利用ポリシーの例を示す。
【0226】
二次利用ポリシーは例えば、電子著作物の表題(タイトル)、著者名、キーワード、概要(アブストラクト)、脚注、本文、図、及び表の項目毎に設定されうる。
【0227】
図9に示す電子著作物(901)では、9個の二次利用ポリシー(911〜919)が項目毎に設定されている例を示す。
【0228】
図10は、本発明の実施態様に従い、サーバ・コンピュータが電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する処理の為のフローチャートを示す。
【0229】
ステップ1001において、著作物管理サーバであるサーバ・コンピュータ(101)は、電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する処理を開始する。
【0230】
ステップ1002において、サーバ・コンピュータ(101)は、利用者端末からの電子著作物のコンテンツの要求に応じて、当該当該電子著作物のコンテンツを上記利用者端末に送信する。
【0231】
ステップ1003において、サーバ・コンピュータ(101)は、利用者端末から、電子著作物のコンテンツの二次利用を希望する二次利用要求を受信する。上記二次利用要求は例えば、文献ID、及び上記コンテンツの二次利用する範囲(例えば、二次利用する頁、段落又は行で特定されうる)、及び任意的に、二次利用するコンテンツの書式(例えば、フォント、サイズ、色、背景色、最大の高さ、最大の幅、文字列の左揃え、中央揃え若しくは右揃え、太字、イタリック、下線、字下げ、下付き、上付き、取り消し線又はそれらの組み合わせ)を含みうる。また、サーバ・コンピュータ(101)は、利用者端末から、上記二次利用要求と共に、当該二次利用要求に関連付けられたユニークな二次利用要求識別子を受信しうる。当該二次利用要求識別子は、上記二次利用要求を特定するための識別子であり、例えば、利用者の識別ID(例えば、ユーザID)、電子著作物のID(例えば、ISBN)、及び二次利用要求の送信日時を含みうる。
【0232】
ステップ1004において、サーバ・コンピュータ(101)は、ステップ1003で受信した二次利用要求が、上記電子著作物の二次利用ポリシーに合致するかを判断する。当該二次利用ポリシーは例えば、コンテンツの二次利用の可否、データ・タイプ、二次利用可能な範囲、書式、若しくは三次利用以上のn次利用の可否、又はそれらの組み合わせを含みうる。二次利用ポリシーは、上記電子著作物の著作者、著作権者又は管理者によって決められたものでありうる。サーバ・コンピュータ(101)は、上記受信した二次利用要求が上記電子著作物の二次利用ポリシーに合致することに応じて、処理をステップ1005に進める。一方、サーバ・コンピュータ(101)は、上記受信した二次利用要求が上記電子著作物の二次利用ポリシーに合致しないことに応じて、処理をステップ1008に進める。
【0233】
ステップ1005において、サーバ・コンピュータ(101)は、二次利用対象であるコンテンツを編集するかを判断する。サーバ・コンピュータ(101)は、二次利用対象であるコンテンツを編集することに応じて、処理をステップ1006に進める。一方、サーバ・コンピュータ(101)は、二次利用対象であるコンテンツを編集しないことに応じて、処理をステップ1007に進める。
【0234】
ステップ1006において、サーバ・コンピュータ(101)は、上記二次利用要求に沿うように電子著作物のコンテンツを編集する。当該編集は例えば、貼り付け先(すなわち、利用者が作成中の文書)の書式に沿うように、当該二次利用の対象であるコンテンツを編集(例えば、修正又は加工を含む)しうる。また、当該編集は例えば、当該編集後のコンテンツの編集が不可能になるように、例えば画像、又は編集不可能なように設定されているPDFに変換しうる。
【0235】
ステップ1007において、サーバ・コンピュータ(101)は、二次利用要求に対応する電子著作物のコンテンツ又は編集済のコンテンツ、及び当該二次利用要求に関連付けられた二次利用識別子を利用者端末に送信する。当該二次利用識別子は、ステップ1003で受信した二次利用識別子、又は、サーバ・コンピュータ(101)において新たに作成された二次利用識別子、若しくはサーバ・コンピュータ(101)において上記ステップ1003で受信した二次利用識別子に基づいて作成された二次利用識別子でありうる。
【0236】
ステップ1008において、サーバ・コンピュータ(101)は、上記受信した二次利用要求が上記電子著作物の二次利用ポリシーに合致しないことに応じて、当該二次利用ポリシーに合致しない例外を許可するかを当該電子著作物の著作者、著作権者又は当該電子著作物の管理者(著作者等)に問い合わせをするか判断する。サーバ・コンピュータ(101)は、当該問い合わせをしないことに応じて、処理をステップ1009に進める。一方、サーバ・コンピュータ(101)は、当該問い合わせをすることに応じて、処理をステップ1013に進める。
【0237】
ステップ1009において、サーバ・コンピュータ(101)は、上記問い合わせをしないことに応じて、二次利用対象である電子著作物のコンテンツを、二次利用ポリシーに合致するように編集するかを判断する。サーバ・コンピュータ(101)は、上記電子著作物のコンテンツを、二次利用ポリシーに合致するように編集することに応じて、処理をステップ1010に進める。一方、サーバ・コンピュータ(101)は、上記電子著作物のコンテンツを、二次利用ポリシーに合致するように編集しないことに応じて、処理を終了ステップ1014に進める。
【0238】
ステップ1010において、サーバ・コンピュータ(101)は、二次利用ポリシーに合致するように編集することに応じて、上記コンテンツを二次利用ポリシーに合致するように編集する。
【0239】
ステップ1011において、サーバ・コンピュータ(101)は、二次利用要求に対応する編集済のコンテンツ、及び当該二次利用要求に関連付けられた二次利用識別子を利用者端末に送信する。当該二次利用識別子は、ステップ1003で受信した二次利用識別子、又は、サーバ・コンピュータ(101)において新たに作成された二次利用識別子、若しくはサーバ・コンピュータ(101)において上記ステップ1003で受信した二次利用識別子に基づいて作成された二次利用識別子でありうる。
【0240】
ステップ1012において、サーバ・コンピュータ(101)は、利用者端末から、ステップ1007又はステップ1011で送信した(編集済の)コンテンツの再編集要求を受信したかを判断する。サーバ・コンピュータ(101)は、上記再編集要求を受信したことに応じて、処理をステップ1004に戻して、ステップ1004以降の処理を繰り返す。一方、サーバ・コンピュータ(101)は、上記再編集要求を例えば所定の時間の間に受信しなかったことに応じて、処理を終了ステップ1014に進める。
【0241】
ステップ1013において、サーバ・コンピュータ(101)は、著作者等から二次利用の例外の許可を受信することに応じて、処理をステップ1009に進める。一方、サーバ・コンピュータ(101)は、著作者等から二次利用の例外の許可を受信しなかったこと(すなわち、二次利用の例外の許可が拒絶されたこと)に応じて、処理を終了ステップ1014に進める。
【0242】
ステップ1014において、サーバ・コンピュータ(101)は、サーバ・コンピュータ(101)は、電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する処理を終了する。
【0243】
図11は、図1に従うハードウェア構成を好ましくは備えており、本発明の実施態様に従い電子著作物のコンテンツの二次利用を支援する為のサーバ・コンピュータ(1101)の機能ブロック図、及び利用者端末(1102)の一例を示した図である。
【0244】
サーバ・コンピュータ(1101)は、利用要求受信手段(1111)、ポリシー判断手段(1112)、コンテンツ編集手段(1113)、及びコンテンツ及びID送信手段(1114)、並びに、任意的に、編集許可問合手段(1115)、通知受信手段(1116)、コンテンツ検証手段(1117)、及びカウント取得手段(1118)を備えている。
【0245】
利用要求受信手段(1111)は、電子著作物(1151)のコンテンツの二次利用を希望する二次利用要求を利用者端末(1102)から受信する。また、利用要求受信手段(1111)は、電子著作物(1151)のコンテンツの二次利用を希望する二次利用要求と共に、当該二次利用要求に関連付けられたユニークな二次利用要求識別子を受信しうる。
【0246】
また、利用要求受信手段(1111)は、編集済のコンテンツの再編集を希望する再編集要求を利用者端末(1102)から受信しうる。
【0247】
また、利用要求受信手段(1111)は、編集済のコンテンツの再編集を希望する再編集要求と共に、利用者端末(1102)で作成されたユニークな再編集要求識別子をさらに受信しうる。
【0248】
また、利用要求受信手段(1111)は、図10に記載のステップ1003及び1012を実行しうる。
【0249】
ポリシー判断手段(1112)は、利用要求受信手段(1111)が受信した二次利用要求が、上記電子著作物(1151)の二次利用ポリシー(1161)に合致するかを判断する。
【0250】
また、ポリシー判断手段(1112)は、利用要求受信手段(1111)が受信した再編集要求が上記二次利用ポリシーに合致するかを判断しうる。
【0251】
また、ポリシー判断手段(1112)は、図10に記載のステップ1004を実行しうる。
【0252】
コンテンツ編集手段(1113)は、二次利用要求及び二次利用ポリシー(1161)に合致するように電子著作物(1151)中のコンテンツを編集する。
【0253】
また、コンテンツ編集手段(1113)は、二次利用ポリシー(1161)に合致しない編集を許可する通知を著作者、著作権者又は管理者(著作者等)(1103)から受信することに応じて、コンテンツに対して二次利用要求に基づく編集を行いうる。
【0254】
また、コンテンツ編集手段(1113)は、利用要求受信手段(1111)が受信した再編集要求及び二次利用ポリシー(1161)に合致するように上記編集済のコンテンツを再編集しうる。
【0255】
また、コンテンツ編集手段(1113)は、図10に記載のステップ1005及び1006、並びに、ステップ1009及び1010を実行しうる。
【0256】
コンテンツ及びID送信手段(1114)(又は、コンテンツ送信手段)は、二次利用要求に関連付けられたユニークな二次利用識別子(1162)と共に、ポリシー判断手段(1112)による判断に基づく電子著作物(1151)中のコンテンツ又はポリシー判断手段(1112)による判断に基づく編集済のコンテンツ(1162)とを利用者端末(1102)に送信する。
【0257】
また、コンテンツ及びID送信手段(1114)はさらに、二次利用の程度を電子著作物(1151)の権利者側が付与する二次利用マーク(1163)を利用者端末(1102)に送信しうる。コンテンツ及びID送信手段(1114)は上記二次利用マーク(1163)に認証を付して、当該二次利用マーク(1163)が正当に認証されたものであることを証明しうる。
【0258】
また、コンテンツ及びID送信手段(1114)は、図10に記載のステップ1007及び1011を実行しうる。
【0259】
編集許可問合手段(1115)は、二次利用要求が二次利用ポリシー(1161)に合致しないことに応じて、当該二次利用ポリシー(1161)に合致しない編集を許可するかの問い合わせを著作者等(1103)に送信する。当該編集は例えば、コンテンツ(例えば、テキスト、表又は図を含む)の一部の表示を省略して(中略)又は(略)とすること、二次利用の箇所に脚注を追加すること、二次利用の画像をトリミングすること、又は表現を変更することでありうる。
【0260】
また、編集許可問合手段(1115)は、図10に記載のステップ1008を実行しうる。
【0261】
通知受信手段(1116)は、二次利用ポリシー(1161)に合致しない編集を許可する通知、又は当該編集を拒絶する通知を著作者等(1103)から受信する。
【0262】
また、通知受信手段(1116)は、図10に記載のステップ1013を実行しうる。
【0263】
コンテンツ検証手段(1117)は、二次利用要求と、当該二次利用要求に関連付けられたユニークな二次利用識別子(1162)と、上記二次利用要求に応じて利用者端末(1102)に送信したコンテンツ(1162)とを記憶し、第三者のコンピュータから送信されたユニークな二次利用識別子とコンテンツとを受信し、上記記憶された上記ユニークな識別子(1162)及び上記コンテンツ(1162)がそれぞれ、上記第三者のコンピュータから送信された上記ユニークな識別子及び上記コンテンツそれぞれと一致するかを判断し、上記記憶された上記ユニークな識別子(1162)及び上記コンテンツ(1162)がそれぞれ、上記第三者のコンピュータから送信された上記ユニークな識別子及び上記コンテンツそれぞれと一致することに応じて、上記コンテンツの二次利用が上記二次利用要求の範囲内であると判断し、それ以外の場合には上記二次利用要求の範囲を超えていると判断する。そして、コンテンツ検証手段(1117)は、上記コンテンツの二次利用が上記二次利用要求の範囲内である場合には、上記コンテンツの二次利用が正当である旨のメッセージを第三者のコンピュータ(1104)に送信する。また、コンテンツ検証手段(1117)は、上記コンテンツの二次利用が上記二次利用要求の範囲内を超えている場合には、上記コンテンツの二次利用が改ざんされたものである旨のメッセージを第三者のコンピュータ(1104)に送信する。
【0264】
また、コンテンツ検証手段(1117)は、二次利用要求と、当該二次利用要求に関連付けられたユニークな二次利用識別子(1162)と、上記二次利用要求に応じて利用者端末(1102)に送信したコンテンツ(1162)と、二次利用マーク(1163)とを記憶し、第三者のコンピュータから送信されたユニークな二次利用識別子、コンテンツ及び二次利用マークを受信し、上記記憶された上記ユニークな識別子(1162)、上記コンテンツ(1162)及び上記二次利用マーク(1163)がそれぞれ、上記第三者のコンピュータから送信された上記ユニークな識別子、上記コンテンツ及び上記二次利用マークそれぞれと一致するかを判断し、上記記憶された上記ユニークな識別子(1162)、上記コンテンツ(1162)及び上記二次利用マーク(1163)がそれぞれ、上記第三者のコンピュータから送信された上記ユニークな識別子、上記コンテンツ及び上記二次利用マークそれぞれと一致することに応じて、上記コンテンツの二次利用が上記二次利用要求の範囲内であると判断し、それ以外の場合には上記二次利用要求の範囲を超えていると判断する。そして、コンテンツ検証手段(1117)は、上記コンテンツの二次利用が上記二次利用要求の範囲内である場合には、上記コンテンツの二次利用が正当である旨のメッセージを第三者のコンピュータ(1104)に送信する。また、コンテンツ検証手段(1117)は、上記コンテンツの二次利用が上記二次利用要求の範囲内を超えている場合には、上記コンテンツの二次利用が改ざんされたものである旨のメッセージを第三者のコンピュータ(1104)に送信する。
【0265】
カウント取得手段(1118)(二次利用回数カウント手段に対応する)は、電子著作物(1151)の他の文献からの二次利用回数、特には他の文献からの最新の二次利用回数を、例えば当該二次利用回数を蓄積したサーバ・コンピュータ(例えば、文献管理データベース)から取得する。当該二次利用回数とは、他の文献から何件二次利用されている文献なのかを示す情報である。当該二次利用回数は、電子著作物の信頼性や重要性を示す指標の一つでありうる。例えば、文献管理データベースは、各文献が何件の他の文献から二次利用されているかを管理している。カウント取得手段(1118)は、当該二次利用回数を、コンテンツとともに利用者端末(1102)に提供しうる。当該二次利用回数がコンテンツと共に併記されることによって、電子著作物の信頼性を利用者に伝えることが可能である。また、カウント取得手段(1118)は、上記二次利用回数と共に、当該電子著作物を二次利用している他の文献のリストをまた利用者端末(1102)に提供しうる。
【0266】
利用者端末(1102)は、利用要求送信手段(1121)、二次利用コンテンツ編集手段(1122)、コンテンツ及びID受信手段(1123)、及び二次利用コンテンツ表示手段(1124)を備えている。
【0267】
利用要求送信手段(1121)は、利用者からの二次利用要求をサーバ・コンピュータ(1101)に送信する。
【0268】
二次利用コンテンツ編集手段(1122)は、利用者が二次利用対象であるコンテンツの二次利用の許可を受ける前に、当該利用者が編集したいと考える編集を当該コンテンツにおいて可能にする。
【0269】
コンテンツ及びID受信手段(1123)は、サーバ・コンピュータ(101)のコンテンツ及びID送信手段(1114)から送信された(編集済の)コンテンツ及び二次利用要求識別子を受信する。
【0270】
また、コンテンツ及びID受信手段(1123)はさらに、二次利用の程度を電子著作物(1151)の権利者側が付与する二次利用マーク(1163)を受信しうる。
【0271】
二次利用コンテンツ表示手段(1124)は、利用者が作成中の文書中に、二次利用のコンテンツを挿入し又は埋め込んで表示する。
【0272】
著作者等の端末がコンピュータ(1103)である場合には、一つの態様として、当該コンピュータ(1103)は、編集許可問合受信手段(1131)及び通知送信手段(1132)を備えうる。
【0273】
編集許可問合受信手段(1131)は、サーバ・コンピュータ(101)の編集許可問合手段(1115)から送信された問い合わせを受信する。編集許可問合受信手段(1131)は、著作者等に、二次利用ポリシー(1171)に合致しない編集を許可するか又は拒絶するかの例えば選択肢を画面上に表示しうる。
【0274】
通知送信手段(1132)は、サーバ・コンピュータ(101)の編集許可問合手段(1115)から送信された問い合わせに対する著作者等の回答(すなわち、二次利用ポリシー(1161)に合致しない編集を許可すること、又は当該編集を拒絶すること)を、サーバ・コンピュータ(101)に送信する。
【0275】
また、著作者等の端末が電話(1103)である場合には、当該電話(1103)は、編集許可問合手段(1115)から送信された問い合わせに対する著作者等の回答(すなわち、二次利用ポリシー(1161)に合致しない編集を許可すること、又は当該編集を拒絶すること)を、例えば、ダイアル数字の1(許可する場合)、又はダイアル数字の0(拒絶する場合)が押されることによって受け付けることが可能でありうる。
【0276】
第三者のコンピュータ(1104)は、検証パラメータ送信手段(1141)及び検証結果受信手段(1142)を備えている。
【0277】
検証パラメータ送信手段(1141)は、電子著作物中の検証対象のコンテンツ、及び当該二次利用の箇所に関連付けられた二次利用識別子を、サーバ・コンピュータ(101)に送信する。
【0278】
また、検証パラメータ送信手段(1141)は、電子著作物中の検証対象のコンテンツ、及び当該二次利用の箇所に関連付けられた二次利用識別子、並びに、当該二次利用の箇所に関連付けられた二次利用マークを、サーバ・コンピュータ(101)に送信しうる。
【0279】
検証結果受信手段(1142)は、サーバ・コンピュータ(101)のコンテンツ検証手段(1175)から送信されたメッセージ(すなわち、上記コンテンツの二次利用が正当である旨のメッセージ、又は上記コンテンツの二次利用が改ざんされたものである旨のメッセージ)を受信する。
【0280】
検証結果受信手段(1142)は、上記受信したメッセージを、第三者に通知し、第三者の上記コンピュータ(1104)の画面上に表示するようにしうる。
図1
図3C
図7
図8B
図9
図10
図11
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図5C
図5D
図6A
図6B
図8A