(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
ウェブサイトのカラーシームの抽出は例えば、下記(1)及び(2)に示す場面において必要とされている。
【0014】
(1)パッケージ・ソリューションの導入先のクライアント自身が、当該導入したパッケージ・ソリューションのユーザ・インタフェース(UI)(例えば、ウェブ画面)を自社サイトのカラーシームに合わせてカスタマイズする場面。具体的には、例えば、クライアントのウェブサイトやその他の媒体(例えば、企業ロゴや製品のパッケージ)からカラーシームを抽出し、その配色を上記導入したパッケージ・ソリューションのUIに利用することで当該UIをクライアントのカラーシームに近づける。
【0015】
(2)あるウェブサイトが公開するアプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)を使用してクライアントUIを構築する場面。具体的には、例えば、Twitter(登録商標)のようにカラーシームのガイドライン(URL:https://about.twitter.com/press/brand-assets)を提供している場合には必要ないが、当該ガイドラインを提供していない場合にはカラーシームの配色を知る必要がある。
【0016】
また、ウェブサイトのカラーシームの抽出を機械的に行う仕組みは幾つか知られている。しかしながら、ウェブサイトは、カラーシーム以外のコンテンツ(例えば、テキスト、動画、又は画像)を多く含んでいる。よって、当該ウェブサイトのページに対してそのまま減色処理を適用した場合には、上記コンテンツによるノイズが多くなり、カラーシームの抽出の精度が低くなる。従って、人間の感性に頼って、カラーシームを判断している場合もある。
【0017】
例えば、ウェブサイトのページ中において、上記コンテンツが当該ウェブサイトのページ全面に対して占める面積が大きい場合に、本来占める面積が大きいはずのカラーシームが隠れてしまう。このような場合、当該ウェブサイトのページから抽出される色は、カラーシームに従うものでなく、上記コンテンツに従うものになってしまう。すなわち、カラーシームが階層的に上記コンテンツ下に隠れてしまうために、面積比が重要な要素となる減色処理では当該カラーシームを精度良く抽出することができない。
【0018】
また、ウェブサイトで使われている色を抽出する従来技術として、画像で使われる特徴的な色の集合を抜き出す減色アルゴリズムの技術(例えば、上記Color Hunter)や、ウェブサイトのキャプチャ画像に、減色アルゴリズムを適用して、抽出された色をカラーシームとする技術(例えば、上記Web Site Color Picker)が知られている。また、ウェブサイトのカスケーディング・スタイル・シート(CSS)の解析によりカラーシームを抽出する技術が知られている。しかしながら、いずれの従来技術もウェブサイトのページに対してそのまま減色処理を適用する為に、抽出される色が当該ウェブ・ページ上のコンテンツに従うものになってしまい、カラーシームに従うものでない。
【0019】
そこで、本発明は、ウェブサイトのページから、カラーシーム以外のコンテンツに従う色を抽出するのではなく、カラーシームを自動的に抽出することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0020】
本発明は、マークアップ言語で記述されたページのカラーシームを抽出する技法を提供する。当該技法は、上記カラーシームを抽出するための方法、並びに、当該カラーシームを抽出するための電子装置、電子装置用プログラム及び電子装置用プログラム製品を包含しうる。
【0021】
(本発明に従う第1の態様)
【0022】
本発明に従う第1の態様において、マークアップ言語で記述されたページのカラーシームを抽出する方法であって、電子装置が、
上記ページからコンテンツ部分を非可視化するステップと、
上記コンテンツ部分を非可視化した後のページに対して減色処理を適用するステップと、
上記減色処理を適用した後のページからカラーシームを抽出するステップと
を実行することを含む。
【0023】
本発明の一つの実施態様において、上記コンテンツ部分を非可視化するステップが、上記コンテンツ部分がテキストである場合に、当該テキストを非可視化するステップを含みうる。
【0024】
本発明の一つの実施態様において、上記テキストを非可視化するステップが、上記テキストの表示を透明化するステップを含みうる。
【0025】
本発明の一つの実施態様において、上記テキストを非可視化するステップが、上記テキストを当該テキストと同じ長さのスペース文字で置き換えるステップを含みうる。
【0026】
本発明の一つの実施態様において、上記コンテンツ部分を非可視化するステップが、上記コンテンツ部分が動画である場合に、当該動画を非可視化するステップを含みうる。
【0027】
本発明の一つの実施態様において、上記動画を非可視化するステップが、
上記動画の表示、若しくは上記動画及びその子孫の表示を隠蔽するステップ、
上記動画を削除するステップ、又は、
上記動画の階層下の表示を表層化するステップ
を含みうる。
【0028】
本発明の一つの実施態様において、上記コンテンツ部分を非可視化するステップが、
上記コンテンツ部分が画像である場合に、当該画像がユーザ・コンテンツかどうかを判断するステップと、
上記画像がユーザ・コンテンツであることに応じて、当該画像を非可視化するステップと
をさらに含みうる。
【0029】
本発明の一つの実施態様において、上記コンテンツ部分を非可視化するステップが、上記コンテンツ部分が画像であり且つ当該画像のリンク先が外部ドメインである場合に、当該画像を非可視化するステップを含みうる。
【0030】
本発明の一つの実施態様において、上記コンテンツ部分を非可視化するステップが、上記コンテンツ部分が画像であり且つ、当該画像の親がアンカータグであり、及び当該親のリンク先が外部ドメインである場合に、当該画像を非可視化するステップを含みうる。
【0031】
本発明の一つの実施態様において、上記コンテンツ部分を非可視化するステップが、上記コンテンツ部分が画像であり且つ、当該画像が画像の代わりに表示される文字列を定義する要素の属性を有し及び当該属性の値が代替テキストであり且つ当該代替テキストが意味のあるセンテンスである場合に、当該画像を非可視化するステップを含みうる。
【0032】
本発明の一つの実施態様において、前記コンテンツ部分を非可視化するステップが、
前記コンテンツ部分が画像であり且つ、当該画像がアクセシビリティ情報に関連付けられた属性を有しない場合に、当該画像に対して減色処理を適用するステップと、
前記減色処理後の画像において特徴色のばらつきが多い場合に、当該画像を非可視化するステップと
を含みうる。
【0033】
本発明の一つの実施態様において、上記コンテンツ部分を非可視化するステップが、
前記コンテンツ部分が画像であり且つ、当該画像がアクセシビリティ情報に関連付けられた属性を有するが、当該属性の値が代替テキストでない場合に、当該画像に対して減色処理を適用するステップと、
前記減色処理後の画像において特徴色のばらつきが多い場合に、当該画像を非可視化するステップと
を含みうる。
【0034】
本発明の一つの実施態様において、上記コンテンツ部分を非可視化するステップが、
上記コンテンツ部分が画像である場合に、
(1)下記(1−1)〜(1−3)のうちの少なくとも1つの場合において、当該画像を非可視化するステップと、
(1−1)当該画像のリンク先が外部ドメインである場合、
(1−2)当該画像の親がアンカータグであり、且つ当該親のリンク先が外部ドメインである場合、及び、
(1−3)当該画像がアクセシビリティ情報に関連付けられた属性を有し且つ当該属性の値が代替テキストである場合、
(2)上記(1)のステップで非可視化されなかった画像に対して減色処理を適用するステップと、
(3)上記(2)のステップで減色処理後の画像において特徴色のばらつきが多い場合に、当該画像を非可視化するステップと
を含みうる。
【0035】
本発明の一つの実施態様において、上記画像を非可視化するステップが、
上記画像の表示、若しくは上記画像及びその子孫の表示を隠蔽するステップ、
上記画像を削除するステップ、又は、
上記画像の階層下の表示を表層化するステップ
を含みうる。
【0036】
本発明の一つの実施態様において、上記コンテンツ部分を非可視化するステップが、
上記コンテンツ部分の表示を隠蔽するステップ、
上記コンテンツ部分を削除するステップ、
上記コンテンツ部分の階層下の表示を表層化するステップ、又は、
上記コンテンツ部分の表示を透明化するステップ、
を含みうる。
【0037】
本発明の一つの実施態様において、上記コンテンツ部分を非可視化するステップが、レイアウト情報を維持したまま上記コンテンツ部分を非可視化するステップを含みうる。
【0038】
本発明の一つの実施態様において、上記コンテンツ部分を非可視化するステップが、上記ページのドキュメント・オブジェクト・モデル構造、及び要素の意味を解析するステップを含みうる。
【0039】
本発明の一つの実施態様において、上記電子装置が、上記ページを記憶手段に読み込むステップをさらに実行することを含みうる。
【0040】
(本発明に従う第2の態様)
【0041】
本発明に従う第2の態様において、マークアップ言語で記述されたページのカラーシームを抽出するための電子装置あって、
上記ページからコンテンツ部分を非可視化する非可視化手段と、
上記コンテンツ部分を非可視化した後のページに対して減色処理を適用する減色処理手段と、
上記減色処理を適用した後のページからカラーシームを抽出するカラーシーム抽出手段と
を備えている。
【0042】
本発明の一つの実施態様において、上記非可視化手段が、上記コンテンツ部分がテキストである場合に、当該テキストを非可視化しうる。
【0043】
本発明の一つの実施態様において、上記非可視化手段が、上記コンテンツ部分がテキストである場合に、上記テキストの表示を透明化しうる。
【0044】
本発明の一つの実施態様において、上記非可視化手段が、上記コンテンツ部分がテキストである場合に、上記テキストを当該テキストと同じ長さのスペース文字で置き換えうる。
【0045】
本発明の一つの実施態様において、上記非可視化手段が、上記コンテンツ部分が動画である場合に、当該動画を非可視化しうる。
【0046】
本発明の一つの実施態様において、上記非可視化手段が、上記コンテンツ部分が動画である場合において、当該動画の非可視化を、
上記動画の表示、若しくは上記動画及びその子孫の表示を隠蔽すること、
上記動画を削除すること、又は、
上記動画の階層下の表示を表層化すること
により行いうる。
【0047】
本発明の一つの実施態様において、上記非可視化手段が、上記コンテンツ部分が画像である場合に、当該画像がユーザ・コンテンツかどうかを判断し、当該画像がユーザ・コンテンツであることに応じて、当該画像を非可視化しうる。
【0048】
本発明の一つの実施態様において、上記非可視化手段が、上記コンテンツ部分が画像であり且つ当該画像のリンク先が外部ドメインである場合に、当該画像を非可視化しうる。
【0049】
本発明の一つの実施態様において、上記非可視化手段が、上記コンテンツ部分が画像であり且つ、当該画像の親がアンカータグであり、及び当該親のリンク先が外部ドメインである場合に、当該画像を非可視化しうる。
【0050】
本発明の一つの実施態様において、上記非可視化手段が、上記コンテンツ部分が画像であり且つ、当該画像が画像の代わりに表示される文字列を定義する要素の属性を有し及び当該属性の値が代替テキストであり且つ当該代替テキストが意味のあるセンテンスである場合に、当該画像を非可視化しうる。
【0051】
本発明の一つの実施態様において、上記非可視化手段が、上記コンテンツ部分が画像であり且つ、当該画像が、アクセシビリティ情報に関連付けられた属性を有しない場合且つ、当該画像が画像の代わりに表示される文字列を定義する要素の属性を有し及び当該属性の値が代替テキストであり且つ当該代替テキストが意味のあるセンテンスである場合に、当該画像を非可視化しうる。
【0052】
本発明の一つの実施態様において、
上記コンテンツ部分が画像であり且つ、当該画像がアクセシビリティ情報に関連付けられた属性を有しない場合に、当該画像に対して減色処理を適用する減色処理手段をさらに備えており、
上記非可視化手段が、上記減色処理後の画像において特徴色のばらつきが多い場合に、当該画像を非可視化しうる。
【0053】
本発明の一つの実施態様において、
上記コンテンツ部分が画像であり且つ、当該画像がアクセシビリティ情報に関連付けられた属性を有するが、当該属性の値が代替テキストでない場合に、当該画像に対して減色処理を適用する減色処理手段をさらに備えており、
上記非可視化手段が、上記減色処理後の画像において特徴色のばらつきが多い場合に、当該画像を非可視化しうる。
【0054】
本発明の一つの実施態様において、
画像に対して減色処理を適用する減色処理手段をさらに備えており、
上記コンテンツ部分が画像である場合に、
上記非可視化手段が、
(1−1)当該画像のリンク先が外部ドメインである場合、
(1−2)当該画像の親がアンカータグであり、且つ当該親のリンク先が外部ドメインである場合、及び、
(1−3)当該画像がアクセシビリティ情報に関連付けられた属性を有し且つ当該属性の値が代替テキストである場合、
のうちの少なくとも1つの場合において、当該画像を非可視化し、
上記減色処理手段が、上記非可視化手段により非可視化されなかった画像に対して減色処理を適用し、
上記非可視化手段が、上記減色処理手段により減色処理された後の画像において特徴色のばらつきが多い場合に、当該画像を非可視化しうる。
【0055】
本発明の一つの実施態様において、上記非可視化手段が、
上記画像の表示、若しくは上記画像及びその子孫の表示を隠蔽し、
上記画像を削除し、又は、
上記画像の階層下の表示を表層化しうる。
【0056】
本発明の一つの実施態様において、上記非可視化手段が、
上記コンテンツ部分の表示を隠蔽し、
上記コンテンツ部分を削除し、
上記コンテンツ部分の階層下の表示を表層化し、又は、
上記コンテンツ部分の表示を透明化しうる。
【0057】
本発明の一つの実施態様において、上記非可視化手段が、レイアウト情報を維持したまま上記コンテンツ部分を非可視化しうる。
【0058】
本発明の一つの実施態様において、上記非可視化手段が、上記ページのドキュメント・オブジェクト・モデル構造、及び要素の意味を解析しうる。
【0059】
本発明の一つの実施態様において、上記電子装置が、上記ページを記憶手段に読み込むページ読み込み手段をさらに備えうる。
【0060】
(本発明に従う第3の態様)
【0061】
本発明に従う第3の態様において、マークアップ言語で記述されたページのカラーシームを抽出するための電子装置用プログラム(例えば、電子装置用プログラム)又は電子装置用プログラム製品(例えば、電子装置用プログラム製品)は、電子装置に、上記第1の態様に記載の方法の各ステップを実行させる。
【0062】
本発明の実施態様に従う電子装置用プログラムはそれぞれ、一つ又は複数のフレキシブル・ディスク、MO、CD−ROM、DVD、BD、ハードディスク装置、USBに接続可能なメモリ媒体、ROM、MRAM、RAM等の任意のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納することができる。当該電子装置用プログラムは、上記記録媒体への格納のために、通信回線で接続する他のコンピュータ、例えばサーバ・コンピュータからダウンロードしたり、又は他の記録媒体から複製したりすることができる。また、本発明の実施態様に従う電子装置用プログラムは、圧縮し、又は複数に分割して、単一又は複数の記録媒体に格納することもできる。また、様々な形態で、本発明の実施態様に従う電子装置用プログラム製品を提供することも勿論可能であることにも留意されたい。本発明の実施態様に従う電子装置用プログラム製品は、例えば、上記電子装置用プログラムを記録した記憶媒体、又は、上記電子装置用プログラムを伝送する伝送媒体を包含しうる。
【0063】
本発明の上記概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの構成要素のコンビネーション又はサブコンビネーションもまた、本発明となりうることに留意すべきである。
【0064】
本発明の実施態様において使用される電子装置の各ハードウェア構成要素を、複数のマシンと組み合わせ、それらに機能を配分し実施する等の種々の変更は当業者によって容易に想定され得ることは勿論である。それらの変更は、当然に本発明の思想に包含される概念である。ただし、これらの構成要素は例示であり、そのすべての構成要素が本発明の必須構成要素となるわけではない。
【0065】
また、本発明は、ハードウェア、ソフトウェア、又は、ハードウェア及びソフトウェアの組み合わせとして実現可能である。ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによる実行において、上記電子装置用プログラムをインストールされた当該電子装置用における実行が典型的な例として挙げられる。かかる場合、当該電子装置用プログラムが当該電子装置用のメモリにロードされて実行されることにより、当該電子装置用プログラムは、当該電子装置用を制御し、本発明にかかる処理を実行させる。当該電子装置用プログラムは、任意の言語、コード、又は、表記によって表現可能な命令群から構成されうる。そのような命令群は、当該電子装置用が特定の機能を直接的に、又は、1.他の言語、コード若しくは表記への変換及び、2.他の媒体への複製、のいずれか一方若しくは双方が行われた後に、本発明の実施態様に従う処理を実行することを可能にするものである。
【発明の効果】
【0066】
本発明の実施態様に従うと、マークアップ言語で記述されたページ中のカラーシーム以外のコンテンツ部分が非可視化される為に、当該コンテンツ部分の階層下にあるカラーシームが当該ページの表層上に現れる。すなわち、当該コンテンツ部分の階層下にあるカラーシームが表示される表面積が増やされる。従って、当該コンテンツ部分を非可視化した後のページに対して減色処理し、当該減色処理を適用した後のページからカラーシームを抽出することによって、当該ページからのカラーシームの抽出の精度が向上する。
【発明を実施するための形態】
【0068】
本発明の実施形態を、以下に図面に従って説明する。以下の図を通して、特に断らない限り、同一の符号は同一の対象を指す。本発明の実施形態は、本発明の好適な態様を説明するためのものであり、本発明の範囲をここで示すものに限定する意図はないことを理解されたい。
【0069】
本発明の実施形態において、マークアップ言語で記述されたページとは例えば、例えばHTMLで記述されたウェブ・ページ、XMLで記述されたアプリケーション、又はAndroid(登録商標)アプリケーションでありうる。マークアップ言語で記述された当該ページは、インターネットから取得されてもよく、若しくは、インターネットではなくイントラネットから取得されてもよく、又は、当該ページを表示している電子装置がアクセス可能な記憶媒体(例えば、内蔵の記憶装置、外部の記憶装置、又はネットワーク・アタッチト・ストレージ(NAS))から取得されてもよい。
【0070】
本発明の実施形態において、カラーシームとは、上記ウェブ上で使用されうるカラーの配色であり、カラーテーマやテーマカラーともいわれる。当該カラーシームは例えば、企業若しくは製品のカラーイメージ、企業ロゴ若しくは製品のカラーイメージ、又は、企業若しくは製品のウェブサイトのカラーイメージでありうる。また、カラーシームは、所謂、コーポレートカラー、シンボルカラー及びスクールカラーと呼ばれるものを包含する。
【0071】
本発明の実施形態において、上記ページは、コンテンツ部分とテーマ部分とを有する。コンテンツ部分は、テキスト、動画、又は画像でありうる。テーマ部分は例えば、装飾でありうる。
【0072】
本発明の実施態様において使用されうる電子装置は、マークアップ言語で記述されたページのカラーシームを抽出することができる電子装置であれば特に限定されない。当該電子装置は例えば、コンピュータ、例えばメインフレーム・コンピュータ、サーバ・コンピュータ、デスクトップ・コンピュータ、ノート・コンピュータ若しくは一体型パソコン、又は、タブレット端末若しくはスマートフォン(例えば、Windows(登録商標)、アンドロイド(登録商標)又はiOSを搭載したタブレット端末若しくスマートフォン)でありうる。
【0073】
図1A及び
図1Bは、本発明の実施態様に従う又は本発明の実施態様において使用されうるハードウェア(電子装置)の一例を示した図である。
【0074】
図1Aは、本発明の実施態様において使用されうる電子装置(例えば、メインフレーム・コンピュータ、サーバ・コンピュータ、デスクトップ・コンピュータ、ノート・コンピュータ若しくは一体型パソコンでありうる)の一例を示した図である。
【0075】
電子装置(101)は、CPU(102)とメイン・メモリ(103)とを備えており、これらはバス(104)に接続されている。CPU(102)は好ましくは、32ビット又は64ビットのアーキテクチャに基づくものである。当該CPU(102)は例えば、インテル社のCore(商標) iシリーズ、Core(商標) 2シリーズ、Atom(商標)シリーズ、Xeon(登録商標)シリーズ、Pentium(登録商標)シリーズ若しくはCeleron(登録商標)シリーズ、AMD(Advanced Micro Devices)社のAシリーズ、Phenom(商標)シリーズ、Athlon(商標)シリーズ、Turion(登録商標)シリーズ若しくはSempron(商標)、又は、インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーションのPower(商標)シリーズでありうる。
【0076】
バス(104)には、ディスプレイ・コントローラ(105)を介して、ディスプレイ(106)、例えば液晶ディスプレイ(LCD)が接続されうる。また、液晶ディスプレイ(LCD)は例えば、タッチパネル・ディスプレイ又はフローティング・タッチ・ディスプレイであってもよい。ディスプレイ(106)は、電子装置(101)上で動作中のソフトウェア(例えば、本発明の実施態様に従う電子装置用プログラム又は当該電子装置(101)上で動作中の任意の各種電子装置用プログラム(例えば、任意の各種コンピュータ・プログラム)が稼働することによって表示されるオブジェクトを、適当なグラフィック・インタフェースで表示するために使用されうる。また、ディスプレイ(106)は例えば、ウェブ・ブラウザ・アプリケーションの画面を出力しうる。
【0077】
バス(104)には任意的に、例えばSATA又はIDEコントローラ(107)を介して、ディスク(108)、例えばハードディスク又はソリッド・ステート・ドライブ(SSD)が接続されうる。
【0078】
バス(104)には任意的に、例えばSATA又はIDEコントローラ(107)を介して、ドライブ(109)、例えばCD、DVD又はBDドライブが接続されうる。
【0079】
バス(104)には、周辺装置コントローラ(110)を介して、例えばキーボード・マウス・コントローラ又はUSBバスを介して、任意的に、キーボード(111)及びマウス(112)が接続されうる。
【0080】
ディスク(108)には、オペレーティング・システム、例えばz/OS(登録商標)、z/VM(登録商標)、z/VSE(登録商標)、z/TPF、VOS3、UNIX(登録商標)、Windows(登録商標)、MacOS(登録商標)、及びJ2EEなどのJava(登録商標)処理環境、Java(登録商標)アプリケーション、Java(登録商標)仮想マシン(VM)、Java(登録商標)実行時(JIT)コンパイラを提供するプログラム、本発明の実施態様に従うコンピュータ・プログラム、及びその他のプログラム、並びにデータが、メイン・メモリ(103)にロード可能なように記憶されうる。
【0081】
ディスク(108)は、電子装置(101)内に内蔵されていてもよく、当該電子装置(101)がアクセス可能なようにケーブルを介して接続されていてもよく、又は、当該電子装置(101)がアクセス可能なように有線又は無線ネットワークを介して接続されていてもよい。
【0082】
ドライブ(109)は、必要に応じて、CD−ROM、DVD−ROM又はBDからプログラム、例えばオペレーティング・システム、アプリケーション又は本発明の実施態様に従う電子装置用プログラムをディスク(108)にインストールするために使用されうる。
【0083】
通信インタフェース(114)は、例えばイーサネット(登録商標)・プロトコルに従う。通信インタフェース(114)は、通信コントローラ(113)を介してバス(104)に接続され、電子装置(101)を通信回線(115)に有線又は無線接続する役割を担い、電子装置(101)のオペレーティング・システムの通信機能のTCP/IP通信プロトコルに対して、ネットワーク・インタフェース層を提供する。なお、通信回線は例えば、無線LAN接続規格に基づく無線LAN環境、IEEE802.11a/b/g/nなどのWi-Fi無線LAN環境、又は携帯電話網環境(例えば、3G又は4G環境)でありうる。
【0084】
図1Bは、本発明の実施態様に従う又は本発明の実施態様において使用されうる電子装置(例えば、タブレット端末、スマートフォン、電子書籍リーダー、又は携帯電話でありうる)の一例を示した図である。
【0085】
図1Bに示す電子装置(121)のCPU(122)、メイン・メモリ(123)、バス(124)、ディスプレイ・コントローラ(125)、ディスプレイ(126)、SSD(128)、通信コントローラ(133)、通信インタフェース(134)及び通信回線(135)はそれぞれ、
図1Aに示す電子装置(101)のCPU(102)、メイン・メモリ(103)、バス(104)、ディスプレイ・コントローラ(105)、ディスプレイ(106)、SSD(108)、通信コントローラ(113)、通信インタフェース(114)及び通信回線(115)に対応する。
【0086】
電子装置(121)がタブレット端末、スマートフォン、電子書籍リーダー、又は携帯電話等の場合、CPU(122)は例えば、タブレット端末、スマートフォン、電子書籍リーダー、又は携帯電話用の各種CPU、又はアップル社(登録商標)のAシリーズでありうる。
【0087】
SSD(128)ディスクには例えば、タブレット端末、スマートフォン、電子書籍リーダー、又は携帯電話用OS(例えば、アンドロイド(登録商標)OS、Windows(登録商標)PhoneOS若しくはWindows(登録商標)、又はiOS)、本発明の実施態様に従うアプリケーション・プログラム、及びその他のプログラム、並びにデータが、メイン・メモリ(123)にロード可能なように記憶されうる。
【0088】
キーボード実現手段(130)は、アプリの一つとして、ディスプレイ(126)上にソフトウェアキーボードを表示しうる。
【0089】
図2A及び
図2Bは、従来技術に従って、
図2Aに示す模擬ウェブ・ページからカラーシームを抽出する処理を実施した場合に得られるカラーシームを示す。
【0090】
図2Aは、マークアップ言語で記述されたページからカラーシームを抽出する処理を実施する前の模擬ウェブ・ページ(201)の一例を示す。
【0091】
図2Aに示す模擬ウェブ・ページ(201)は、テキスト(212;222;223;231、232及び233;234、235及び236;並びに、291、292及び293)、動画(251)、及び画像(281、282及び283)を有する。
【0092】
上記模擬ウェブ・ページ(201)では、カラーシームは、グレー色の濃淡及び白で示される領域(241)、領域(271)、領域(231、232及び233;234、235及び236)、領域(211及び261)、並びに領域(221)であるとする。
【0093】
上記模擬ウェブ・ページ(201)では、領域(241)上にコンテンツ部分として動画(251)が重畳表示されているとする。すなわち、動画(251)が領域(241)の表示レイヤの最表層上にあり、ユーザが実際に見ているレイヤでもある。動画(251)は、水色の領域(253)及び黄色の領域(254)、並びに背景としてピンクの領域(252)を有しているとする。
【0094】
図2Bは、従来技術に従って、
図2Aに示す模擬ウェブ・ページ(201)からカラーシームを抽出する処理を実施した場合に得られるカラーシームの例を示す。
【0095】
従来技術に従いカラーシームを抽出するコンピュータは、上記模擬ウェブ・ページ(201)に対して減色処理を適用後、当該減色処理したページからカラーシームを抽出する。
【0096】
その結果、領域(252)のピンク、領域(253)の水色、領域(231、232及び233;234、235及び236)の薄グレー、領域(271)の白色、及び領域(254)の黄色を、上記模擬ウェブ・ページ(201)のカラーシームとして抽出する。
【0097】
これは、
図2Aに示す模擬ウェブ・ページ(201)において、領域(241)上の動画(251)が当該模擬ウェブ・ページ内で占める面積が大きく、且つ、当該動画(251)がピンクの領域(252)、水色の領域(253)、及び黄色の(254)領域を有しているからである。
【0098】
従って、従来技術に従いカラーシームを抽出するコンピュータは、動画(251)上の色をカラーシームとして抽出している為に、上記模擬ウェブ・ページ(201)のカラーシームを適切に抽出していない。
【0099】
以上に示すように、一般にウェブ・ページには、カラーシーム以外のユーザ・コンテンツ(テキスト、動画(Flashなど)、又は画像(写真など))を含むために、当該ウェブ・ページに対して減色処理を適用しても、カラーシームの抽出精度が低くなる。特に、カラーシーム以外のユーザ・コンテンツにより、ウェブ・ページの前面を占める面積が多い場合には、本来占める面積が多いはずのベースとなるカラーシームが隠れてしまうために、当該ウェブ・ページに対して減色処理を適用しても、カラーシームの抽出精度が低くなる。すなわち、カラーシーム以外のユーザ・コンテンツがノイズとなり、当該ウェブ・ページのカラーシームを適切に抽出することができない。
【0100】
図3A及び
図3Bは、本発明の実施態様に従って、
図2Aに示す模擬ウェブ・ページからカラーシームを抽出する処理を実施した場合に得られるカラーシームを示す。
【0101】
図3Aは、
図2Aに示す模擬ウェブ・ページからカラーシームを抽出する為に、当該模擬ウェブ・ページからコンテンツ部分を非可視化したページの画面例を示す。
【0102】
本発明の実施態様に従う電子装置(例えば、
図1Aに示すコンピュータ(101)又は
図1Bに示すコンピュータ(121))は、
図2Aに示す模擬ウェブ・ページからコンテンツ部分、すなわち、テキスト(212;222;223;231、232及び233;234、235及び236;並びに、291、292及び293)を、レイアウト情報を維持したまま非可視化する。
【0103】
同様に、上記電子装置は、上記模擬ウェブ・ページからコンテンツ部分、すなわち、動画(251)を、レイアウト情報を維持したまま非可視化する。
【0104】
同様に、上記電子装置は、上記模擬ウェブ・ページからコンテンツ部分、すなわち、画像(281、282及び283)を、レイアウト情報を維持したまま非可視化する。
【0105】
画面(301)は、上記模擬ウェブ・ページ(201)からコンテンツ部分を非可視化した後の画面を示す。なお、上記電子装置は、検索ボックス(224)中のテキスト(「Search」)については、テキストと判断することができなかった為に、非可視化されずにそのまま残っている。
【0106】
図3Bは、本発明の実施態様に従って、
図2Aに示す模擬ウェブ・ページ(201)からコンテンツ部分を非可視化し、当該非可視化した後のページに対して減色処理を適用し、当該減色処理を適用した後のページからカラーシームを抽出する処理を実施した場合に得られるカラーシームの例を示す。
【0107】
上記電子装置は、上記コンテンツ部分を非可視化した後のページに対して減色処理を適用後、当該減色処理したページからカラーシームを抽出する。当該減色処理及び当該カラーシームの抽出方法は、従来技術に従う方法を用いることができる。
【0108】
その結果、領域(241)の薄グレー、領域(271)の白色、領域(231、232及び233;234、235及び236)の薄中グレー、領域(211及び261)の濃グレー、及び領域(221)の中グレーを、上記模擬ウェブ・ページ(201)のカラーシームとして抽出する。
【0109】
これは、
図2Aに示す模擬ウェブ・ページ(201)から上記コンテンツ部分を、レイアウト情報を維持したまま非可視化した為に、ページ本来のカラーシームが表層化された為である。
【0110】
このようにして、本発明の実施態様に従うと、マークアップ言語で記述されたページ中のカラーシーム以外のコンテンツ部分が削除される為に、当該コンテンツの階層下にあるカラーシームが当該ウェブ・ページの表層上に現れる。
【0111】
図4は、従来技術に従い、実在するウェブ・ページからカラーシームを抽出する処理を実施した場合に得られるカラーシームと、本発明の実施態様に従い、上記実在するウェブ・ページからカラーシームを抽出する処理を実施した場合に得られるカラーシームとを示す。
【0112】
ウェブ・ページ(401)は、実在するウェブ・ページであり、マークアップ言語で記述されたページからカラーシームを抽出する処理を実施する前のページである。ウェブ・ページ(401)は画像(402)を有しており、当該画像は赤、ピンク及び黄などのカラフルなものである。また、ウェブ・ページ(401)は画像(403)を有しており、当該画像は黄緑、緑及び水色などのカラフルなものである。
【0113】
以下に、従来技術に従い、ウェブ・ページ(401)からカラーシームを抽出した場合に得られるカラーシームを説明する。
【0114】
従来技術に従いカラーシームを抽出するコンピュータは、上記模擬ウェブ・ページ(201)に対して減色処理を適用後、当該減色処理したページからカラーシームを抽出する。
【0115】
その結果として抽出されたカラーシーム(411)は、カラーコード#84415A(421)、カラーコード#FF2821(422)、カラーコード#FFFFFF(423)、カラーコード#D6D7DE(424)、及びカラーコード#B5DFAD(425)である。当該抽出されたカラーコードのうち、カラーコード#84415A(421)及びカラーコード#FF2821(422)は、画像(402)由来のものである。また、当該抽出されたカラーコードのうち、カラーコード#B5DFAD(425)は、画像(403)由来のものである。この結果は、ウェブ・ページ(401)において、画像(402)及び画像(403)がノイズとなっている為である。
【0116】
以下に、本発明の実施態様に従い、ウェブ・ページ(401)からカラーシームを抽出した場合に得られるカラーシームを説明する。
【0117】
画面(431)は、ウェブ・ページ(401)からカラーシームを抽出する為に、当該ウェブ・ページ(401)からコンテンツ部分を非可視化したページの画面を示す。
【0118】
本発明の実施態様に従う電子装置(例えば、
図1Aに示すコンピュータ(101)又は
図1Bに示すコンピュータ(121))は、ウェブ・ページ(401)からコンテンツ部分(すなわち、テキスト及び画像)を、レイアウト情報を維持したまま非可視化する。
【0119】
画面(431)は、上記模擬ウェブ・ページ(401)からコンテンツ部分を非可視化した後の画面を示す。なお、上記電子装置は、検索ボックス中のテキスト(「検索」)(日本語漢字である)については、テキストと判断することができなかった為に、非可視化されずにそのまま残っている。
【0120】
上記電子装置は、上記コンテンツ部分を非可視化した後のページに対して減色処理を適用後、当該減色処理を適用した後のページからカラーシームを抽出する。当該減色処理及び当該カラーシームの抽出方法は、従来技術に従う方法を用いることができる。
【0121】
その結果として抽出されたカラーシーム(441)は、カラーコード#313042(451)、カラーコード#9C9EA5(452)、カラーコード#FFFFFF(453)、カラーコード#D6D7DE(454)、及びカラーコード#BDBEBD(455)である。この結果は、ウェブ・ページ(401)本来のカラーシームを表している。
【0122】
下記
図5A及び
図5Bは、本発明の実施態様に従い、マークアップ言語で記述されたページのカラーシームを抽出する処理の為のフローチャートを示す。
【0123】
図5Aは、本発明の実施態様に従い、上記ページのカラーシームを抽出する処理全体のフローチャートを示す。以下、
図5A及び
図5Bの説明において、電子装置という場合には、例えば
図1Aに示すコンピュータ(101)又は
図1Bに示すコンピュータ(121)でありうる。
【0124】
ステップ501において、電子装置は、上記ページのカラーシームを抽出する処理を開始する。
【0125】
ステップ502において、電子装置は、カラーシームを抽出する処理対象のページを電子装置は、上記ページを、例えばインターネットを介して、又は、当該電子装置がアクセス可能な記憶媒体から取得し、当該取得したページを電子装置(701)の記憶手段、例えば
図1Aに示すメモリ(103)若しくは
図1Bに示すメモリ(123)、又は、
図1Aに示す記憶装置(108)若しくは
図1Bに示す記憶装置(128)に読み込みうる。
【0126】
ステップ503において、電子装置は、ステップ502で取得したページからコンテンツ部分を非可視化する。当該非可視化の詳細については、下記
図5Bに示すフローチャートにおいて説明する。
【0127】
ステップ504において、電子装置は、ステップ503でコンテンツ部分が非可視化された後のページに対して減色処理を適用する。当該減色処理は例えば、当業者に知られている任意の減色処理の手段を使用しうる。当該任意の減色処理は例えば、均等量子化法(uniform quantization)、頻度法(popularity algorithm)、中央値分割法(median cut algorithm)、又は八分木(octree algorithm)であるがこれらに制限されるものでない。
【0128】
ステップ505において、電子装置は、ステップ504での減色処理が適用された後のページからカラーシームを抽出する。当該カラーシームの抽出は例えば、当業者に知られている任意のカラーシームの抽出処理の手段を使用しうる。
【0129】
ステップ506において、電子装置は、上記ページのカラーシームを抽出する処理を終了する。
【0130】
電子装置は、上記ページのカラーシームを抽出する処理の後に例えば、当該抽出したカラーシームをユーザに提示しうる。当該提示は例えば、画面装置、例えば
図1Aに示すディスプレイ(106)又は
図1Bに示すディスプレイ(126)上に、上記抽出したカラーシームを表示することにより行われうる。代替的には、当該提示は例えば、プリンタにより上記抽出したカラーシームを印刷することにより行われうる。代替的には、当該提示は例えば、アプリケーションへ上記抽出したカラーシームのデータを送信することによって行われうる。
【0131】
図5Bは、
図5Aに示すフローチャートのうち、コンテンツ部分の非可視化処理の為のフローチャートを示す。
【0132】
コンテンツ部分の非可視化は、上記コンテンツ部分が、テキスト・データ(以下、単に「テキスト」ともいう)、動画、又は画像のいずれであるかに応じて行われる。
【0133】
以下に示すステップ514〜515は、上記コンテンツ部分がテキストである場合の処理を示す。上記コンテンツ部分がテキストである場合には、当該テキストはユーザ・コンテンツである。従って、電子装置は、当該テキストを非可視化する。
【0134】
以下に示すステップ516〜517は、上記コンテンツ部分が動画である場合の処理を示す。上記コンテンツ部分が動画である場合には、当該動画はユーザ・コンテンツである。従って、電子装置は、当該動画を非可視化する。
【0135】
以下に示すステップ519〜525は、上記コンテンツ部分が画像である場合の処理を示す。上記コンテンツ部分が画像である場合には、当該画像は必ずしもユーザ・コンテンツであるとは限らず、当該画像は例えばテーマ部分の為の画像である場合もある。そこで、電子装置は、上記コンテンツ部分が画像であることに応じて、当該画像がテーマ部分の為の画像でなく、ユーザ・コンテンツであるかを判断し、当該画像がユーザ・コンテンツであることに応じて、当該画像を非可視化する。
【0136】
ステップ511において、電子装置は、上記コンテンツ部分の非可視化処理を開始する。
【0137】
ステップ512において、電子装置は、ステップ502で取得したページの文書オブジェクトモデル(Document Object Model;DOM)構造をチェックする。当該DOM構造のチェックは、当該ページのHTMLのDOM構造をチェックすることによって行われうる。電子装置は、当該DOM構造をチェックすることで、下記ステップ513で述べるように、1又は複数のコンテンツ部分(例えば、テキスト、動画、又は画像でありうる)を認識することができる。
【0138】
また、ステップ512において、電子装置は、ステップ502で取得したページの要素の意味を解析しうる。電子装置は、当該要素の意味を解析することで、下記ステップ519で述べる画像のリンク先(例えば、「src」属性の値)、下記ステップ521で述べる画像の親がアンカータグであり且つ当該親のリンク先(例えば、「href」属性の値)、及び下記ステップ522述べる画像の代わりに表示される文字列を定義する要素の属性の値(例えば、「alt」属性の値)を認識することができる。
【0139】
ステップ513において、電子装置は、ステップ512でのDOM構造のチェック結果から1又は複数の上記コンテンツ部分を認識し、当該コンテンツ部分について下記ステップ514、516、518、519、520、521及び523に示す判断処理が行われていない(すなわち、未処理)コンテンツ部分があるかを判断する。DOM構造を構成する各ノードには、当該ノード自身が何を表すかを示す情報が含まれている。そこで、電子装置は、当該情報を参照して、DOM構造から上記コンテンツ部分を認識しうる。例えば、HTMLであれば、ノードはタグ名を持っている。電子装置は、当該タグ名がIMGである場合には、当該コンテンツが画像であると認識する。電子装置は、未処理のコンテンツ部分があることに応じて、当該未処理のコンテンツ部分を一つ取り出して、処理をステップ514に進める。一方、電子装置は、未処理のコンテンツ部分がないことに応じて、処理を終了ステップ525に進める。
【0140】
ステップ514において、電子装置は、ステップ513で認識したコンテンツ部分がテキストであるかを判断する。電子装置は、上記コンテンツ部分がテキストであることに応じて、処理をステップ515に進める。一方、電子装置は、上記コンテンツ部分がテキストでないことに応じて、処理をステップ516に進める。
【0141】
ステップ515において、電子装置は、上記コンテンツ部分がテキストであることに応じて、当該テキストを非可視化する。電子装置は、当該テキストを非可視化することを好ましくは、レイアウト情報を維持したまま行う。レイアウト情報を維持したまま当該テキストを非可視化するのは、上記ページ内での当該テキストが表示されている表示面積を減らさない為である。
【0142】
上記テキストを非可視化することは例えば、当該テキストの表示を隠蔽すること、当該テキストを削除すること、当該テキストの階層下の表示を表層化すること、又は当該テキストの表示を透明化することによって行われうる。
【0143】
上記テキストの表示を透明化することは例えば、何らかの方法でテキストの高さと幅(すなわち、面積)を維持するようにすることによって行われうる。当該テキストの表示を透明化することは例えば、当該テキストを当該テキストと同じ長さのスペース文字で置き換えることによって行われうる。または、当該テキストの表示を透明化することは例えば、当該テキストの高さを設定することによって当該テキストがある部分の高さを維持すること、且つ、当該テキストの幅を設定することによって当該テキストがある部分の幅を維持することによって行われうる。当該テキストがある部分の高さを維持することは例えば、Line-heightプロパティを設定することによって行われうる。line-heightプロパティは、行の高さを指定する際に使用するプロパティである。該テキストがある部分の幅を維持することは例えば、当該テキストを当該テキストと同じ文字大きさのスペース文字を使用することによって、特には例えば当該テキストと同じ文字大きさであり且つ同じフォント種類であるスペース文字を使用することによって、行われうる。
【0144】
ステップ516において、電子装置は、ステップ513で認識したコンテンツ部分が動画であるかを判断する。動画は例えば、Windows Media(登録商標)(.wmv)、Flash Video(.flv)、オーディオ ビデオ インターリーブ(.AVI)、QuickTime(登録商標)フォーマット(.mov)、及びMPEG-4(.mp4)の各フォーマット形式を有するものでありうるが、これらに制限されるものでない。電子装置は、上記コンテンツ部分が動画であることに応じて、処理をステップ517に進める。一方、電子装置は、上記コンテンツ部分が動画でないことに応じて、処理をステップ518に進める。
【0145】
ステップ517において、電子装置は、上記コンテンツ部分が動画であることに応じて、当該動画を非可視化する。電子装置は、当該動画を非可視化することを好ましくは、レイアウト情報を維持したまま行う。レイアウト情報を維持したまま当該動画を非可視化するのは、上記ページ内での当該動画が表示されている表示面積を減らさない為である。
【0146】
当該動画を非可視化することは例えば、当該動画の表示を隠蔽することによって行われうる。また、当該動画を非可視化することは例えば、当該動画が当該動画の子孫を有する場合には、当該動画及びその子孫の表示を隠蔽することによって行われうる。当該動画の子孫とは例えば、動画に重畳表示した文字列(テキスト)であり、当該文字列は静止していても移動していてもよい。当該動画の表示の隠蔽、又は、当該動画及びその子孫の表示を隠蔽することは、スタイルの指定により上記動画の表示を消すことで行いうる。当該スタイルの指定は例えば、「CSS visibility:hidden;」でありうる。スタイルの指定により上記動画の表示を消すことで、当該動画の下に隠れていた例えば背景色を表層に出現させることが可能になる。
【0147】
代替的には、当該動画を非可視化することは例えば、当該動画を、レイアウト情報を維持したまま削除することによって行われうる。
【0148】
代替的には、当該動画を非可視化することは例えば、動画の階層下の表示(すなわち、カラーシームになる部分である)を表層化することによって行われうる。当該表層化することは、ページ上で、当該動画の階層下の表示(カラーシームに関連付けられたレイヤである)を最上層にすること、又は少なくとも透明なレイヤ直下に配置することでありうる。
【0149】
代替的には、当該動画を非可視化することは例えば、当該動画の表示を透明化することによって行われうる。
【0150】
電子装置は上記動画を非可視化することが終わることに応じて、処理をステップ513に戻し、ステップ513以降の処理を繰り返す。
【0151】
ステップ518において、電子装置は、ステップ513で認識したコンテンツ部分が画像であるかを判断する。画像は例えば、GIF,JPEG及びPNGの各フォーマット形式を有するものでありうるが、これらに制限されるものでない。電子装置は、上記コンテンツ部分が画像であることに応じて、処理をステップ519に進める。一方、電子装置は、上記コンテンツ部分が画像でないことに応じて、処理をステップ513に戻し、ステップ513以降の処理を繰り返す。
【0152】
ステップ519において、電子装置は、上記コンテンツ部分が画像であることに応じて、当該画像のリンク先が外部ドメインであるかを判断する。当該画像のリンク先が外部ドメインであるかの判断は例えば、HTMLの「src」属性の値が外部ドメインであるかを判断することによって行われる。「src」属性は、ページ内に表示する画像などのリンク場所を設定する為の属性である。電子装置は、上記画像のリンク先が外部ドメインであることに応じて、処理をステップ520に進める。一方、電子装置は、上記画像のリンク先が外部ドメインでないことに応じて、処理をステップ521に進める。
【0153】
ステップ520において、電子装置は、ステップ519の判断結果、すなわち上記画像のリンク先が外部ドメインであることに応じて、当該画像を非可視化する。リンク先が外部ドメインである画像は、例えば広告である可能性が高い。そこで、リンク先が外部ドメインである画像は、テーマ部分でなく、ユーザ・コンテンツであると判断しうる。
【0154】
電子装置は、当該画像を非可視化することを好ましくは、レイアウト情報を維持したまま行う。レイアウト情報を維持したまま当該画像を非可視化するのは、上記ページ内での当該画像が表示されている表示面積を減らさない為である。
【0155】
当該画像を非可視化することは例えば、当該画像の表示を隠蔽することにより行われうる。代替的には、当該画像を非可視化することは例えば、当該画像が当該画像の子孫を有する場合には、当該画像及びその子孫の表示を隠蔽することによって行われうる。当該画像の子孫とは例えば、画像に重畳表示した文字列(テキスト)でありうる。当該画像の表示の隠蔽、又は、当該画像及びその子孫の表示を隠蔽することは、スタイルの指定により上記画像の表示を消すことで行いうる。当該スタイルの指定は例えば、「CSS visibility:hidden;」でありうる。スタイルの指定により上記画像の表示を消すことで、当該画像の下に隠れていた例えば背景色を表層に出現させることが可能になる。
【0156】
代替的には、当該画像を非可視化することは例えば、上記画像を、レイアウト情報を維持したまま削除することにより行われうる。
【0157】
代替的には、当該画像を非可視化することは例えば、当該画像の階層下の表示(すなわち、カラーシームになる部分である)を表層化することによって行われうる。当該表層化することは、ページ上で、当該画像の階層下の表示(カラーシームに関連付けられたレイヤである)を最上層にすること、又は少なくとも透明なレイヤ直下に配置することでありうる。
【0158】
代替的には、当該画像を非可視化することは例えば、当該画像の表示を透明化することによって行われうる。
【0159】
電子装置は上記画像を非可視化することが終わることに応じて、処理をステップ513に戻し、ステップ513以降の処理を繰り返す。
【0160】
ステップ521において、電子装置は、上記画像のリンク先が外部ドメインでないことに応じて、当該画像の親がアンカータグであり且つ当該親のリンク先が外部ドメインであるかを判断する。アンカータグとは例えば、HTMLのタグ「<A>」である。当該タグ「<A>」は画像を囲むものであり、当該画像はクリック可能となっているものである。当該タグ「<A>」は、リンクの出発点と到達点を指定するタグである。当該親のリンク先が外部ドメインであるかの判断は例えば、当該タグ「<A>」の「href」属性の値が外部ドメインであるかを判断することによって行われる。「href」属性は、HTMLのリンク先の出発点で使用する為の属性である。電子装置は、上記画像の親がアンカータグであり且つ上記親のリンク先が外部ドメインであることに応じて、処理をステップ520に進める。一方、電子装置は、ステップ521で定義される条件が満たされないことに応じて、処理をステップ522に進める。
【0161】
ステップ520において、電子装置は、ステップ521の判断結果が「yes」であることに応じて、すなわち、上記画像の親がアンカータグであり且つ上記親のリンク先が外部ドメインであることに応じて、当該画像を非可視化する。上記画像の親がアンカータグであり且つ当該親のリンク先が外部ドメインであるところの当該画像は、例えば広告である可能性が高い。そこで、画像の親がアンカータグであり且つ上記親のリンク先が外部ドメインであるところの当該画像は、テーマ部分でなく、ユーザ・コンテンツであると判断しうる。
【0162】
ステップ522において、電子装置は、上記画像が画像の代わりに表示される文字列を定義する要素の属性を有し及び当該属性の値が代替テキストであり且つ当該代替テキストが意味のあるセンテンスであるかを判断する。画像の代わりに表示される文字列を定義する要素とは例えば、アクセシビリティ情報に関連付けられた属性であり、例えばHTMLの「alt」属性でありうる。「alt」属性は、画像の代わりとなる代替文字列を指定する為のタグである。代替テキストが意味のあるセンテンスであるかの判断は例えば、2つ以上の単語で構成されている場合でありうる。なお、代替テキストが意味のあるセンテンスであることが1つの単語である場合もありうる。電子装置は、上記画像が画像の代わりに表示される文字列を定義する要素の属性を有し及び当該属性の値が代替テキストであり且つ当該代替テキストが意味のあるセンテンスであることに応じて、処理をステップ520に進める。一方、電子装置は、ステップ523で定義される条件が満たされないことに応じて、処理をステップ523に進める。
【0163】
ステップ520において、電子装置は、ステップ522の判断結果が「yes」であることに応じて、すなわち、上記画像が画像の代わりに表示される文字列を定義する要素の属性を有し及び当該属性の値が代替テキストであり且つ当該代替テキストが意味のあるセンテンスであることに応じて、当該画像を非可視化する。上記画像が画像の代わりに表示される文字列を定義する要素の属性を有していないということは、当該画像がテーマ部分であると判断しうる。また、上記画像が画像の代わりに表示される文字列を定義する要素の属性を有していたとしても、その属性の値が代替テキストでない場合や当該代替テキストが意味のあるセンテンスでない場合には、当該画像がテーマ部分であると判断しうる。よって、上記画像が画像の代わりに表示される文字列を定義する要素の属性を有し及び当該属性の値が代替テキストであり且つ当該代替テキストが意味のあるセンテンスであるところの画像は、テーマ部分でなく、ユーザ・コンテンツであると判断しうる。
【0164】
ステップ523において、電子装置は、ステップ523で定義される条件を満たさない画像に対して、画像の減色処理を適用する。電子装置は、当該減色処理として、上記ステップ504における減色処理と同じように例えば、当業者に知られている任意の減色処理の手段を使用しうる。
【0165】
ステップ524において、電子装置は、ステップ523での減色処理が適用された後の画像において特徴色のばらつきが所定の閾値よりも多いかを判断する。電子装置は、当該ばらつきが多い場合には、当該画像が何らかのユーザ・コンテンツを含む画像(例えば、写真画像)であると判断する。例えば、画像がテーマ部分の画像の場合には例えばグラデーションが使用されるが、写真画像のように全く異なる色が複数である場合は少ないと考えられるからである。上記所定の閾値は、当業者が適宜設定可能なパラメータでありうる。電子装置は、上記減色処理が適用された後の画像において特徴色のばらつきが所定の閾値よりも多いことに応じて、処理をステップ520に進める。一方、電子装置は、上記減色処理が適用された後の画像において特徴色のばらつきが所定の閾値以下であることに応じて、処理をステップ513に戻し、ステップ513以降の処理を繰り返す。
【0166】
ステップ520において、電子装置は、ステップ524での判断が「yes」であることに応じて、すなわち、
上記減色処理が適用された後の画像において特徴色のばらつきが所定の閾値よりも多いことに応じて、当該画像を非可視化する。
【0167】
ステップ525において、電子装置は、上記コンテンツ部分の非可視化処理を終了する。
【0168】
図6A及び
図6Bは、本発明の実施態様に従い、マークアップ言語で記述されたページからコンテンツ部分(テキスト、動画又は画像)を非可視化する種々の態様を示す。
【0169】
図6Aは、上記コンテンツ部分を非可視化する種々の態様のうち、(A)コンテンツ部分がテキストである場合、(B)コンテンツ部分が動画である場合、の各態様の一例を示す。
【0170】
(A)コンテンツ部分がテキストである場合
電子装置は、コンテンツ部分(601)がテキストである場合には、何らかの方法でテキストの高さと幅(すなわち、面積)を維持するように当該テキストの表示をスペース文字で非可視化する。すなわち、電子装置は、当該テキストの表示をスペース文字で透明化する。
【0171】
図6Aに示す例(A)では、「TEXT1」及び「EXPLANATION1」それぞれに対応するテキスト部分が、同じ文字大きさであり且つ同じフォント種類であるスペース文字にそれぞれ置き換えられている(602を参照)。
【0172】
(B)コンテンツ部分が動画である場合
電子装置は、コンテンツ部分(611)が動画である場合には、当該動画の階層下の表示(すなわち、カラーシームになる部分である)を表層化することにより当該動画の表示を非可視化する。すなわち、電子装置は、当該動画上に、階層下の上記表示を重畳表示する。
【0173】
図6Aに示す例(B)では、「CSS visibility:hidden;」(612)というスタイルの指定により上記動画の表示を消すことで、当該動画を表示するレイヤの下に隠れていた背景色(すなわち、カラーシーム)が最表層に出現したことを示す(613を参照)。
【0174】
図6Bは、上記コンテンツ部分を非可視化する種々の態様のうち、(C−1)〜(C−4)コンテンツ部分が画像である場合の各態様の一例を示す。
【0175】
(C−1)コンテンツ部分が画像である場合
電子装置は、コンテンツ部分(621)が画像であり、当該画像の階層下の表示(すなわち、カラーシームになる部分である)を表層化することにより当該画像の表示を非可視化する。すなわち、電子装置は、当該画像上に、階層下の上記表示を重畳表示する。
【0176】
図6Bに示す例(C−1)では、「CSS visibility:hidden;」(622)というスタイルの指定により上記画像の表示を消すことで、当該画像を表示するレイヤの下に隠れていた背景色(すなわち、カラーシーム)が最表層に出現したことを示す(623を参照)。
【0177】
(C−2)コンテンツ部分が画像である場合
電子装置は、コンテンツ部分(631)が画像であり、当該画像のリンク先が外部ドメイン「http://www.○○○.com」であることを判断する(632を参照)。電子装置は、上記画像のリンク先が外部ドメインであることに応じて、当該画像を非可視化する(上記ステップ520を参照)。
【0178】
(C−3)コンテンツ部分が画像である場合
電子装置は、コンテンツ部分(641)が画像であり、当該画像の親がアンカータグであり且つ当該親のリンク先が外部ドメインであることを判断する(642を参照)。電子装置は、上当該画像の親がアンカータグであり且つ当該親のリンク先が外部ドメインであることに応じて、当該画像を非可視化する(上記ステップ521を参照)。
【0179】
(C−4)コンテンツ部分が画像である場合
電子装置は、コンテンツ部分(651)が画像であり、上記画像が画像の代わりに表示される文字列(「IBM Corp.」)を定義する要素の属性を有し及び当該属性の値が代替テキストであり且つ当該代替テキストが意味のあるセンテンスであるかを判断する。電子装置は、上記画像が画像の代わりに表示される文字列を定義する要素の属性を有し及び当該属性の値が代替テキストであり且つ当該代替テキストが意味のあるセンテンスであることに応じて、当該画像を非可視化する(上記ステップ522を参照)。
【0180】
図7は、
図1A又は
図1Bに従うハードウェア構成を好ましくは備えており、本発明の実施態様に従い、マークアップ言語で記述されたページのカラーシームを抽出する処理を実行する電子装置の機能ブロック図の一例を示した図である。
【0181】
電子装置(701)は、本発明の実施態様に従い、マークアップ言語で記述されたページのカラーシームを抽出する処理を実行する電子装置であり、例えば
図1Aに示すコンピュータ(101)又は
図1Bに示すコンピュータ(121)でありうる。
【0182】
電子装置(701)は、ページ読み込み手段(711)、非可視化手段(712)、減色処理手段(713)、カラーシーム抽出手段(714)、及びカラーシーム提示手段(715)を備えている。
【0183】
ページ読み込み手段(711)は、マークアップ言語で記述されたページを電子装置(701)の記憶手段に読み込む。当該記憶手段は例えば、
図1Aに示すメモリ(103)若しくは
図1Bに示すメモリ(123)、又は、
図1Aに示す記憶装置(108)若しくは
図1Bに示す記憶装置(128)でありうる。
【0184】
ページ読み込み手段(711)は、
図5Aに記載のステップ502を実行しうる。
【0185】
非可視化手段(712)は、マークアップ言語で記述されたページからコンテンツ部分を非可視化する。
【0186】
また、非可視化手段(712)は、上記コンテンツ部分がテキストである場合に、当該テキストを非可視化しうる。
【0187】
また、非可視化手段(712)は、上記コンテンツ部分がテキストである場合に、上記テキストの表示を透明化しうる。
【0188】
また、非可視化手段(712)は、上記コンテンツ部分がテキストである場合に、上記テキストを当該テキストと同じ長さのスペース文字で置き換えうる。
【0189】
また、非可視化手段(712)は、上記コンテンツ部分が動画である場合に、当該動画を非可視化しうる。
【0190】
また、非可視化手段(712)は、上記コンテンツ部分が動画である場合において、当該動画の非可視化を、上記動画の表示、若しくは上記動画及びその子孫の表示を隠蔽すること、上記動画を削除すること、又は、上記動画の階層下の表示を表層化することにより行いうる。
【0191】
また、非可視化手段(712)は、上記コンテンツ部分が画像であり且つ当該画像のリンク先が外部ドメインである場合に、当該画像を非可視化しうる。
を含みうる。
【0192】
また、非可視化手段(712)は、上記コンテンツ部分が画像であり且つ当該画像のリンク先が外部ドメインである場合に、当該画像を非可視化しうる。
【0193】
また、非可視化手段(712)は、上記コンテンツ部分が画像であり且つ、当該画像の親がアンカータグであり、及び当該親のリンク先が外部ドメインである場合に、当該画像を非可視化しうる。
【0194】
また、非可視化手段(712)は、上記コンテンツ部分が画像であり、当該画像が画像の代わりに表示される文字列を定義する要素の属性を有し及び当該属性の値が代替テキストであり且つ当該代替テキストが意味のあるセンテンスである場合に、当該画像を非可視化しうる。
【0195】
また、非可視化手段(712)は、上記コンテンツ部分が画像であり且つ、当該画像が、アクセシビリティ情報に関連付けられた属性を有しない場合且つ、当該画像が画像の代わりに表示される文字列を定義する要素の属性を有し及び当該属性の値が代替テキストであり且つ当該代替テキストが意味のあるセンテンスである場合に、当該画像を非可視化しうる。
【0196】
また、非可視化手段(712)は、上記画像の表示、若しくは上記画像及びその子孫の表示を隠蔽し、上記画像を削除し、又は、上記画像の階層下の表示を表層化しうる。
【0197】
また、非可視化手段(712)は、上記コンテンツ部分の表示を隠蔽し、上記コンテンツ部分を削除し、上記コンテンツ部分の階層下の表示を表層化し、又は、上記コンテンツ部分の表示を透明化しうる。
【0198】
また、非可視化手段(712)は、レイアウト情報を維持したまま上記コンテンツ部分を非可視化しうる。
【0199】
また、非可視化手段(712)は、上記ページのドキュメント・オブジェクト・モデル構造、及び要素の意味を解析しうる。
【0200】
非可視化手段(712)は、
図5Aに記載のステップ503を実行しうる。また、非可視化手段(712)は、
図5Bに記載のステップ512〜530を実行しうる。
【0201】
減色処理手段(713)は、非可視化手段(712)がコンテンツ部分を非可視化した後のページに対して減色処理を適用する。
【0202】
また、減色処理手段(713)は、非可視化手段(712)と協働して下記の処理を行いうる。減色処理手段(713)は、上記コンテンツ部分が画像であり且つ、当該画像がアクセシビリティ情報に関連付けられた属性を有しない場合に、当該画像に対して減色処理を適用する。そして、非可視化手段(712)が、減色処理手段(713)による減色処理後の画像の特徴色のばらつきが多い場合に、当該画像を非可視化しうる。
【0203】
また、減色処理手段(713)は、非可視化手段(712)と協働して下記の処理を行いうる。減色処理手段(713)は、上記コンテンツ部分が画像であり且つ、当該画像がアクセシビリティ情報に関連付けられた属性を有するが、当該属性の値が代替テキストでない場合に、当該画像に対して減色処理を適用する。そして、非可視化手段(712)が、減色処理手段(713)による減色処理後の画像の特徴色のばらつきが多い場合に、当該画像を非可視化しうる。
【0204】
また、減色処理手段(713)は、非可視化手段(712)と協働して下記の処理を行いうる。非可視化手段(712)は、上記コンテンツ部分が画像である場合に、(1−1)当該画像のリンク先が外部ドメインである場合、(1−2)当該画像の親がアンカータグであり、且つ当該親のリンク先が外部ドメインである場合、及び、(1−3)当該画像がアクセシビリティ情報に関連付けられた属性を有し且つ当該属性の値が代替テキストである場合、のうちの少なくとも1つの場合において、当該画像を非可視化しうる。そして、減色処理手段(713)が、上記(1−1)〜(1−3)のいずれかで非可視化されなかった画像に対して減色処理を適用しうる。そしてさらに、非可視化手段(712)が、減色処理手段(713)による減色処理後の画像の特徴色のばらつきが多い場合に、当該画像を非可視化しうる。
【0205】
減色処理手段(713)は、
図5Aに記載のステップ504を実行しうる。
【0206】
カラーシーム抽出手段(714)は、減色処理手段(713)が減色処理を適用した後のページからカラーシームを抽出する。
【0207】
カラーシーム抽出手段(714)は、
図5Aに記載のステップ505を実行しうる。
【0208】
カラーシーム提示手段(715)は、カラーシーム抽出手段(714)が抽出したカラーシームをユーザに提示する。