【実施例】
【0043】
p−トルエンスルホン酸金属塩の合成
【0044】
作製実施例1:p−トルエンスルホン酸鉄 (iron p−toluenesulfonate)の合成
【0045】
FeO(OH) 8.89gを取り、p−トルエンスルホン酸57gおよび水200gを加え、ゆっくりと昇温して90℃にし、この温度で4時間撹拌した。反応が完了したら、60℃に降温し、不溶物を収集した。次いで、不溶物を25g60℃の精製水で洗浄した。ろ液を収集し、減圧濃縮により一部の水(100g)を除去した。次いで、析出した結晶を加熱して溶解した後、静置して黄色の薄片状結晶を得た。最後に、収集した黄色の薄片状結晶を120℃で加熱乾燥し、橙黄色の固体を得た。収率は51.6%であった。
【0046】
作製実施例2:p−トルエンスルホン酸コバルトの合成
【0047】
FeO(OH)を水酸化コバルト(9.3g)に変え、かつp−トルエンスルホン酸の添加量を57gから38gに変えたこと以外は、作製実施例1で記載した手順のとおりに作製を進行した。結晶後に赤橙色の薄片状結晶が得られ、加熱乾燥後、黄色の固体が得られた。収率は75.4%であった。
【0048】
作製実施例3:p−トルエンスルホン酸ニッケルの合成
【0049】
FeO(OH)を水酸化ニッケル(9.3g)に変え、かつp−トルエンスルホン酸の添加量を57gから38gに変えたこと以外は、作製実施例1で記載した手順のとおりに作製を進行した。結晶後に緑色の薄片状結晶が得られ、加熱乾燥後、桃色の固体が得られた。収率は82.1%であった。
【0050】
作製実施例4:p−トルエンスルホン酸銅の合成
【0051】
FeO(OH)を水酸化銅(9.8g)に変え、かつp−トルエンスルホン酸の添加量を57gから38gに変えたこと以外は、作製実施例1で記載した手順のとおりに作製を進行した。結晶後に青色の針状結晶が得られ、加熱乾燥後、緑色の固体が得られた。収率は85.5%であった。
【0052】
作製実施例5:p−トルエンスルホン酸亜鉛の合成
【0053】
FeO(OH)を水酸化亜鉛(9.9g)に変え、かつp−トルエンスルホン酸の添加量を57gから38gに変えたこと以外は、作製実施例1で記載した手順のとおりに作製を進行した。結晶後に白色の薄片状結晶が得られ、加熱乾燥後、白色の固体が得られた。収率は75.0%であった。
【0054】
作製実施例6:p−トルエンスルホン酸カルシウムの合成
【0055】
水酸化カルシウム (calcium hydroxide)7.4gを10〜20℃の精製水(200g)中にゆっくりと加え、均一に撹拌した。続いて、p−トルエンスルホン酸38gをゆっくりと加え、反応液の温度を40℃より低くなるよう制御した。p−トルエンスルホン酸を全て加え終えた後、80℃に加熱し、2時間撹拌してから、60℃に降温し、不溶物を収集した。次いで、不溶物を25g60℃の精製水で洗浄した。ろ液を収集し、減圧濃縮により一部の水(100g)を除去した。次いで、析出した結晶を加熱して溶解した後、静置して白色の針状結晶を得た。最後に、収集した白色の針状結晶を120℃で加熱乾燥し、白色の固体を得た。収率は70.0%であった。
【0056】
作製実施例7:p−トルエンスルホン酸アルミニウムの合成
【0057】
塩化アルミニウム(aluminum chloride)13.3gを取り、水100gを加えてから撹拌して溶解し、15℃より低くなるまで降温した後、1N NaOH約100mLをゆっくり加え入れ、pH値を5〜9に制御した。このとき、白色の固体が生成された。遠心分離機を使用し、固体を底部に沈殿させ、清澄液を捨ててから、等量の精製水を加えた。遠心分離を行い不純物を取り除き、精製水を加えるという操作を10回繰り返した。最後の1回には水50gだけを加え、さらにp−トルエンスルホン酸57gを加え、80℃まで加熱し、4時間均一に撹拌した。反応が完了したら、熱いうちにろ過し、減圧して約30gの水を除去し、静置して結晶化させ、白色の針状結晶を得た。最後に、白色の針状結晶を120℃で加熱乾燥し、白色の粉末固体を得た。収率は52%であった。
【0058】
作製実施例8:p−トルエンスルホン酸マンガンの合成
【0059】
MnO
28.7gを取り、水50mLおよび37%塩酸10mLを加え、60℃に加熱して、MnO
2が溶解するまで2時間撹拌した。溶解した後、1M NaOH水溶液を加え入れ、pH値を5〜9に調整した。このとき、褐色の固体が生成された。遠心分離機を使用し、固体を底部に沈殿させ、清澄液を捨ててから、等量の精製水を加えた。遠心分離を行い不純物を取り除き、精製水を加えるという操作を10回繰り返した。最後の1回には水を200g加え、さらにp−トルエンスルホン酸76gを加え、80℃まで加熱し、4時間均一に撹拌した。反応が完了したら、熱いうちにろ過し、減圧して適量の水を除去し、静置して結晶化させ、白色の針状結晶を得た。その白色針状結晶を120℃で加熱乾燥し、白色の粉末固体を得た。収率は56%であった。
【0060】
p−トルエンスルホン酸金属塩、EDOT、およびPEDOTのUV吸収
【0061】
作製実施例1〜8で得られたp−トルエンスルホン酸塩(0.1g)、EDOT(3,4−エチレンジオキシチオフェン) 0.1g、およびPEDOT(ポリ3,4−エチレンジオキシチオフェン)0.1gを、それぞれアセトニトリル(acetonitrile) 1kgに溶解し、均一に混合・撹拌した後、100ppmのアセトニトリル溶液に調製し、紫外線分光計でこれら溶液のUV吸収スペクトルを測定した。結果は
図1を参照されたい。
【0062】
図1から分かるように、350nmの波長では、PEDOTのみが顕著なUV吸收を示した。よってこれ以降、350nmを検出波長とし、各種p−トルエンスルホン酸金属塩の組成とEDOTとの反応の程度を調べる。
【0063】
PEDOTの重合の程度の評価
【0064】
作製実施例9:EDOT溶液の作製
【0065】
先ず、EDOT(3,4−エチレンジオキシチオフェン)1gを取り、メタノール99g中に溶解し、1%EDOTメタノール溶液を調製した。
【0066】
作製実施例10:p−トルエンスルホン酸鉄溶液の作製
【0067】
p−トルエンスルホン酸鉄(作製実施例1で得たもの)2gを取り、メタノール18gを加え、40〜50℃に加熱して30分撹拌し、溶解した後に温度を室温まで下げ、ろ過して不溶物を除去し、p−トルエンスルホン酸鉄メタノール溶液を得た。
【0068】
作製実施例11:p−トルエンスルホン酸コバルト溶液の作製
【0069】
p−トルエンスルホン酸コバルト(作製実施例2で得たもの)0.2gを取り、メタノール19.8gを加え、40〜50℃に加熱して30分撹拌し、溶解した後に温度を室温まで下げ、ろ過して不溶物を除去し、1%p−トルエンスルホン酸コバルトメタノール溶液を得た。
【0070】
作製実施例12:p−トルエンスルホン酸ニッケル溶液の作製
【0071】
p−トルエンスルホン酸ニッケル(作製実施例3で得たもの)0.2gを取り、メタノール19.8gを加え、40〜50℃に加熱して30分撹拌し、溶解した後に温度を室温まで下げ、ろ過して不溶物を除去し、1%p−トルエンスルホン酸ニッケルメタノール溶液を得た。
【0072】
作製実施例13:p−トルエンスルホン酸銅溶液の作製
【0073】
p−トルエンスルホン酸銅(作製実施例4で得たもの)0.2gを取り、メタノール19.8gを加え、40〜50℃に加熱して30分撹拌し、溶解した後に温度を室温まで下げ、ろ過して不溶物を除去し、1%p−トルエンスルホン酸銅メタノール溶液を得た。
【0074】
作製実施例14:p−トルエンスルホン酸亜鉛溶液の作製
【0075】
p−トルエンスルホン酸亜鉛(作製実施例5で得たもの)0.2gを取り、メタノール19.8gを加え、40〜50℃に加熱して30分撹拌し、溶解した後に温度を室温まで下げ、ろ過して不溶物を除去し、1%p−トルエンスルホン酸亜鉛メタノール溶液を得た。
【0076】
作製実施例15:p−トルエンスルホン酸カルシウム溶液の作製
【0077】
p−トルエンスルホン酸カルシウム(作製実施例6で得たもの)0.2gを取り、メタノール19.8gを加え、40〜50℃に加熱して30分撹拌し、溶解した後に温度を室温まで下げ、ろ過して不溶物を除去し、1%p−トルエンスルホン酸カルシウムメタノール溶液を得た。
【0078】
作製実施例16:p−トルエンスルホン酸アルミニウム溶液の作製
【0079】
p−トルエンスルホン酸アルミニウム(作製実施例7で得たもの)0.2gを取り、メタノール19.8gを加え、40〜50℃に加熱して30分撹拌し、溶解した後に温度を室温まで下げ、ろ過して不溶物を除去し、1%p−トルエンスルホン酸アルミニウムメタノール溶液を得た。
【0080】
作製実施例17:p−トルエンスルホン酸マンガン溶液の作製
【0081】
p−トルエンスルホン酸マンガン(作製実施例8で得たもの)0.2gを取り、メタノール19.8gを加え、40〜50℃に加熱して30分撹拌し、溶解した後に温度を室温まで下げ、ろ過して不溶物を除去し、1%p−トルエンスルホン酸マンガンメタノール溶液を得た。
【0082】
作製実施例18:p−トルエンスルホン酸鉄およびp−トルエンスルホン酸コバルト含有溶液Iの作製
【0083】
p−トルエンスルホン酸鉄溶液(作製実施例10で得たもの)9.5gを取り、p−トルエンスルホン酸コバルト溶液(作製実施例11で得たもの)0.06g、およびメタノール0.44gを加え、均一に撹拌した後、p−トルエンスルホン酸鉄およびp−トルエンスルホン酸コバルト含有溶液Iを得た。p−トルエンスルホン酸鉄とp−トルエンスルホン酸コバルトとの比は1580である。
【0084】
作製実施例19:p−トルエンスルホン酸鉄およびp−トルエンスルホン酸コバルト含有溶液IIの作製
【0085】
p−トルエンスルホン酸鉄溶液(作製実施例10で得たもの)9.5gを取り、p−トルエンスルホン酸コバルト溶液(作製実施例11で得たもの)0.12g、およびメタノール0.38gを加え、均一に撹拌した後、p−トルエンスルホン酸鉄およびp−トルエンスルホン酸コバルト含有溶液IIを得た。p−トルエンスルホン酸鉄とp−トルエンスルホン酸コバルトとの比は790である。
【0086】
作製実施例20:p−トルエンスルホン酸鉄およびp−トルエンスルホン酸コバルト含有溶液IIIの作製
【0087】
p−トルエンスルホン酸鉄溶液(作製実施例10で得たもの)9.5gを取り、p−トルエンスルホン酸コバルト溶液(作製実施例11で得たもの)0.25g、およびメタノール0.25gを加え、均一に撹拌した後、p−トルエンスルホン酸鉄およびp−トルエンスルホン酸コバルト含有溶液IIIを得た。p−トルエンスルホン酸鉄とp−トルエンスルホン酸コバルトとの比は380である。
【0088】
作製実施例21:p−トルエンスルホン酸鉄およびp−トルエンスルホン酸コバルト含有溶液IVの作製
【0089】
p−トルエンスルホン酸鉄溶液(作製実施例10で得たもの)9.5gを取り、p−トルエンスルホン酸コバルト溶液(作製実施例11で得たもの)0.5g、およびメタノール0.25gを加え、均一に撹拌した後、p−トルエンスルホン酸鉄およびp−トルエンスルホン酸コバルト含有溶液IVを得た。p−トルエンスルホン酸鉄とp−トルエンスルホン酸コバルトとの比は190である。
【0090】
作製実施例22〜25:p−トルエンスルホン酸鉄およびp−トルエンスルホン酸ニッケル含有溶液I〜IVの作製
【0091】
使用したp−トルエンスルホン酸コバルト溶液(作製実施例11で得たもの)をp−トルエンスルホン酸ニッケル溶液(作製実施例12で得たもの)に変えたこと以外は、作製実施例18〜21において記載した手順のとおりに作製を進行し、p−トルエンスルホン酸鉄およびp−トルエンスルホン酸ニッケル含有溶液I〜IVをそれぞれ得た。p−トルエンスルホン酸鉄およびp−トルエンスルホン酸ニッケル含有溶液I〜IV中、p−トルエンスルホン酸鉄とp−トルエンスルホン酸ニッケルとの比はそれぞれ1580、790、380、および190である。
【0092】
作製実施例26〜29:p−トルエンスルホン酸鉄およびp−トルエンスルホン酸銅含有溶液I〜IVの作製
【0093】
使用したp−トルエンスルホン酸コバルト溶液(作製実施例11で得たもの)をp−トルエンスルホン酸銅溶液(作製実施例13で得たもの)に変えたこと以外は、作製実施例18〜21において記載した手順のとおりに作製を進行し、p−トルエンスルホン酸鉄およびp−トルエンスルホン酸銅含有溶液I〜IVをそれぞれ得た。p−トルエンスルホン酸鉄およびp−トルエンスルホン酸銅含有溶液I〜IV中、p−トルエンスルホン酸鉄とp−トルエンスルホン酸銅との比はそれぞれ1580、790、380、および190である。
【0094】
作製実施例30〜33:p−トルエンスルホン酸鉄およびp−トルエンスルホン酸亜鉛含有溶液I〜IVの作製
【0095】
使用したp−トルエンスルホン酸コバルト溶液(作製実施例11で得たもの)をp−トルエンスルホン酸亜鉛溶液(作製実施例14で得たもの)に変えたこと以外は、作製実施例18〜21において記載した手順のとおりに作製を進行し、p−トルエンスルホン酸鉄およびp−トルエンスルホン酸亜鉛含有溶液I〜IVをそれぞれ得た。p−トルエンスルホン酸鉄およびp−トルエンスルホン酸亜鉛含有溶液I〜IV中、p−トルエンスルホン酸鉄とp−トルエンスルホン酸亜鉛との比はそれぞれ1580、790、380、および190である。
【0096】
作製実施例34〜37:p−トルエンスルホン酸鉄およびp−トルエンスルホン酸カルシウム含有溶液I〜IVの作製
【0097】
使用したp−トルエンスルホン酸コバルト溶液(作製実施例11で得たもの)をp−トルエンスルホン酸カルシウム溶液(作製実施例15で得たもの)に変えたこと以外は、作製実施例18〜21において記載した手順のとおりに作製を進行し、p−トルエンスルホン酸鉄およびp−トルエンスルホン酸カルシウム含有溶液I〜IVをそれぞれ得た。p−トルエンスルホン酸鉄およびp−トルエンスルホン酸カルシウム含有溶液I〜IV中、p−トルエンスルホン酸鉄とp−トルエンスルホン酸カルシウムとの比はそれぞれ1580、790、380、および190である。
【0098】
作製実施例38〜41:p−トルエンスルホン酸鉄およびp−トルエンスルホン酸アルミニウム含有溶液I〜IVの作製
【0099】
使用したp−トルエンスルホン酸コバルト溶液(作製実施例11で得たもの)をp−トルエンスルホン酸アルミニウム溶液(作製実施例16で得たもの)に変えたこと以外は、作製実施例18〜21において記載した手順のとおりに作製を進行し、p−トルエンスルホン酸鉄およびp−トルエンスルホン酸アルミニウム含有溶液I〜IVをそれぞれ得た。p−トルエンスルホン酸鉄およびp−トルエンスルホン酸アルミニウム含有溶液I〜IV中、p−トルエンスルホン酸鉄とp−トルエンスルホン酸アルミニウムとの比はそれぞれ1580、790、380、および190である。
【0100】
作製実施例42〜45:p−トルエンスルホン酸鉄およびp−トルエンスルホン酸マンガン含有溶液I〜IVの作製
【0101】
使用したp−トルエンスルホン酸コバルト溶液(作製実施例11で得たもの)をp−トルエンスルホン酸マンガン溶液(作製実施例17で得たもの)に変えたこと以外は、作製実施例18〜21において記載した手順のとおりに作製を進行し、p−トルエンスルホン酸鉄およびp−トルエンスルホン酸マンガン含有溶液I〜IVをそれぞれ得た。p−トルエンスルホン酸鉄およびp−トルエンスルホン酸マンガン含有溶液I〜IV中、p−トルエンスルホン酸鉄とp−トルエンスルホン酸マンガンとの比はそれぞれ1580、790、380、および190である。
【0102】
作製実施例46:p−トルエンスルホン酸鉄、p−トルエンスルホン酸コバルト、およびp−トルエンスルホン酸銅含有溶液の作製
【0103】
p−トルエンスルホン酸鉄溶液(作製実施例10で得たもの) 9.5gを取り、p−トルエンスルホン酸コバルト溶液(作製実施例11で得たもの)0.06g、およびp−トルエンスルホン酸銅溶液(作製実施例13で得たもの)0.44gを加え、均一に撹拌して、p−トルエンスルホン酸鉄、p−トルエンスルホン酸コバルト、およびp−トルエンスルホン酸銅含有溶液を得た。p−トルエンスルホン酸鉄:p−トルエンスルホン酸コバルト:p−トルエンスルホン酸銅の比率は2375 : 3 : 11である。
【0104】
作製実施例47:p−トルエンスルホン酸鉄、p−トルエンスルホン酸銅、p−トルエンスルホン酸カルシウム、およびp−トルエンスルホン酸マンガン含有溶液の作製
【0105】
p−トルエンスルホン酸鉄溶液 (作製実施例10で得たもの) 9.5gを取り、p−トルエンスルホン酸銅溶液(作製実施例13で得たもの)0.01g、p−トルエンスルホン酸カルシウム溶液(作製実施例15で得たもの)0.01g、およびp−トルエンスルホン酸マンガン溶液(作製実施例17で得たもの)0.3gを加え、均一に撹拌して、p−トルエンスルホン酸鉄、p−トルエンスルホン酸銅、p−トルエンスルホン酸カルシウム、およびp−トルエンスルホン酸マンガン含有溶液を得た。p−トルエンスルホン酸鉄:p−トルエンスルホン酸銅:p−トルエンスルホン酸カルシウム:p−トルエンスルホン酸マンガンの比率は9500:1:2:30である。
【0106】
作製実施例48:p−トルエンスルホン酸鉄、p−トルエンスルホン酸コバルト、p−トルエンスルホン酸ニッケル、p−トルエンスルホン酸銅、およびp−トルエンスルホン酸マンガン含有溶液の作製
【0107】
p−トルエンスルホン酸鉄溶液 (作製実施例10で得たもの) 9.5gを取り、p−トルエンスルホン酸コバルト溶液(作製実施例11で得たもの)0.05g、p−トルエンスルホン酸ニッケル溶液(作製実施例12で得たもの)0.05g、p−トルエンスルホン酸銅溶液(作製実施例13で得たもの)0.1g、およびp−トルエンスルホン酸マンガン溶液(作製実施例17で得たもの)0.2gを加え、均一に撹拌して、p−トルエンスルホン酸鉄、p−トルエンスルホン酸コバルト、p−トルエンスルホン酸ニッケル、p−トルエンスルホン酸銅、およびp−トルエンスルホン酸マンガン含有溶液を得た。p−トルエンスルホン酸鉄:p−トルエンスルホン酸コバルト:p−トルエンスルホン酸ニッケル:p−トルエンスルホン酸銅:p−トルエンスルホン酸マンガンの比率は1900:1:1:2:4である。
【0108】
作製実施例49:p−トルエンスルホン酸鉄、p−トルエンスルホン酸コバルト、p−トルエンスルホン酸ニッケル、p−トルエンスルホン酸銅、p−トルエンスルホン酸亜鉛、およびp−トルエンスルホン酸カルシウム含有溶液の作製
【0109】
p−トルエンスルホン酸鉄溶液 (作製実施例10で得たもの) 9.5gを取り、p−トルエンスルホン酸コバルト溶液(作製実施例11で得たもの)0.05g、p−トルエンスルホン酸ニッケル溶液(作製実施例12で得たもの)0.1g、p−トルエンスルホン酸銅溶液(作製実施例13で得たもの)0.05g、p−トルエンスルホン酸亜鉛溶液(作製実施例14で得たもの)0.1g、およびp−トルエンスルホン酸カルシウム溶液(作製実施例15で得たもの)0.005gを加え、均一に撹拌して、p−トルエンスルホン酸鉄、p−トルエンスルホン酸コバルト、p−トルエンスルホン酸ニッケル、p−トルエンスルホン酸銅、p−トルエンスルホン酸亜鉛、およびp−トルエンスルホン酸カルシウム含有溶液を得た。p−トルエンスルホン酸鉄:p−トルエンスルホン酸コバルト:p−トルエンスルホン酸ニッケル:p−トルエンスルホン酸銅:p−トルエンスルホン酸亜鉛:p−トルエンスルホン酸カルシウムの比率は19000:10:20:10:20:1である。
【0110】
作製実施例50:p−トルエンスルホン酸鉄、p−トルエンスルホン酸コバルト、p−トルエンスルホン酸ニッケル、p−トルエンスルホン酸銅、p−トルエンスルホン酸亜鉛、p−トルエンスルホン酸カルシウム、およびp−トルエンスルホン酸マンガン含有溶液の作製
【0111】
p−トルエンスルホン酸鉄溶液 (作製実施例10で得たもの) 9.5gを取り、p−トルエンスルホン酸コバルト溶液(作製実施例11で得たもの)0.005g、p−トルエンスルホン酸ニッケル溶液(作製実施例12で得たもの)0.05g、p−トルエンスルホン酸銅溶液(作製実施例13で得たもの)0.05g、p−トルエンスルホン酸亜鉛溶液 (作製実施例14で得たもの)0.01g、p−トルエンスルホン酸カルシウム溶液(作製実施例15で得たもの)0.005g、p−トルエンスルホン酸マンガン溶液(作製実施例17で得たもの)0.04g、およびメタノール0.1gを加え、均一に撹拌して、p−トルエンスルホン酸鉄、p−トルエンスルホン酸コバルト、p−トルエンスルホン酸ニッケル、p−トルエンスルホン酸銅、p−トルエンスルホン酸亜鉛、p−トルエンスルホン酸カルシウム、およびp−トルエンスルホン酸マンガン含有溶液を得た。p−トルエンスルホン酸鉄:p−トルエンスルホン酸コバルト:p−トルエンスルホン酸ニッケル:p−トルエンスルホン酸銅:p−トルエンスルホン酸亜鉛:p−トルエンスルホン酸カルシウム:p−トルエンスルホン酸マンガンの比率は19000:1:10:10:2:1:8である。
【0112】
比較例1
【0113】
p−トルエンスルホン酸鉄溶液(作製実施例10で得たもの)5gおよび1% EDOTメタノール溶液(作製実施例9で得たもの)5gを取り、均一に混合した後、UV吸収槽内に入れ、波長350nmのUV光でそのUV吸光度対時間の変化を測定した。結果は
図2に示すとおりである。
【0114】
比較例2〜8
【0115】
p−トルエンスルホン酸鉄溶液(作製実施例10で得たもの)を、それぞれp−トルエンスルホン酸コバルト溶液(作製実施例11で得たもの)、p−トルエンスルホン酸ニッケル溶液(作製実施例12で得たもの)、p−トルエンスルホン酸銅溶液(作製実施例13で得たもの)、p−トルエンスルホン酸亜鉛溶液(作製実施例14で得たもの)、p−トルエンスルホン酸カルシウム溶液(作製実施例15で得たもの)、p−トルエンスルホン酸アルミニウム溶液(作製実施例16で得たもの)、およびp−トルエンスルホン酸マンガン溶液(作製実施例17で得たもの)に置き換えたこと以外、比較例2〜8を比較例1の手順のとおりに行った。得られた溶液を均一に混合した後、それぞれUV吸収槽内に入れ、波長350nmのUV光でそのUV吸光度対時間の変化を測定した。結果は
図2に示すとおりである。
【0116】
図2から分かるように、EDOTと、p−トルエンスルホン酸コバルト、p−トルエンスルホン酸ニッケル、p−トルエンスルホン酸銅、p−トルエンスルホン酸亜鉛、p−トルエンスルホン酸カルシウム、p−トルエンスルホン酸アルミニウム、またはp−トルエンスルホン酸マンガンとをそれぞれ個々に反応させた後、UV吸収はほぼ0となっており、このことはPEDOTが生成されていないことを表している。つまり、ただ単にp−トルエンスルホン酸コバルト、p−トルエンスルホン酸ニッケル、p−トルエンスルホン酸銅、p−トルエンスルホン酸亜鉛、p−トルエンスルホン酸カルシウム、p−トルエンスルホン酸アルミニウム、またはp−トルエンスルホン酸マンガンを使用するだけでは、EDOTに重合反応を進行させることはできないということである(比較例2〜8)。一方、比較例1を見ると、EDOTはp−トルエンスルホン酸鉄と反応し、時間の経過に伴ってUV吸収も増加してゆき、次第にほぼ一定の値になっている。
【0117】
実施例1
【0118】
p−トルエンスルホン酸鉄およびp−トルエンスルホン酸コバルト含有溶液I(作製実施例18で得たもの)5g、ならびに1% EDOTメタノール溶液(作製実施例9で得たもの)5gを取り、均一に混合した後、UV吸収槽内に入れ、波長350nmのUV光でそのUV吸光度対時間の変化を測定し、比較例1の結果と比較した。
図3を参照されたい。
【0119】
実施例2〜4
【0120】
p−トルエンスルホン酸鉄およびp−トルエンスルホン酸コバルト含有溶液I(作製実施例18で得たもの)を、それぞれp−トルエンスルホン酸鉄およびp−トルエンスルホン酸コバルト含有溶液II(作製実施例19で得たもの)、p−トルエンスルホン酸鉄およびp−トルエンスルホン酸コバルト含有溶液III(作製実施例20で得たもの)、ならびにp−トルエンスルホン酸鉄およびp−トルエンスルホン酸コバルト含有溶液IV(作製実施例21で得たもの)に置き換えたこと以外は、実施例2〜4を実施例1の手順のとおりに行った。得られた溶液を均一に混合した後、それぞれUV吸収槽内に入れ、波長350nmのUV光でそのUV吸光度対時間の変化を測定し、比較例1の結果と比較した。
図3を参照されたい。
【0121】
実施例5
【0122】
p−トルエンスルホン酸鉄およびp−トルエンスルホン酸ニッケル含有溶液II(作製実施例23で得たもの)5g、ならびに1% EDOTメタノール溶液(作製実施例9で得たもの)5gを取り、均一に混合した後、UV吸収槽内に入れ、波長350nmのUV光でそのUV吸光度対時間の変化を測定し、比較例1の結果と比較した。
図4を参照されたい。
【0123】
実施例6〜9
【0124】
p−トルエンスルホン酸鉄およびp−トルエンスルホン酸ニッケル含有溶液II(作製実施例23で得たもの)を、それぞれp−トルエンスルホン酸鉄およびp−トルエンスルホン酸銅含有溶液II(作製実施例27で得たもの)、p−トルエンスルホン酸鉄およびp−トルエンスルホン酸亜鉛含有溶液II(作製実施例31で得たもの)、p−トルエンスルホン酸鉄およびp−トルエンスルホン酸カルシウム含有溶液II(作製実施例35で得たもの)、ならびにp−トルエンスルホン酸鉄およびp−トルエンスルホン酸マンガン含有溶液II(作製実施例43で得たもの)で置き換えたこと以外は、実施例6〜9を実施例5の手順のとおりに行った。得られた溶液を均一に混合した後、それぞれUV吸収槽内に入れ、波長350nmのUV光でそのUV吸光度対時間の変化を測定し、比較例1の結果と比較した。
図4を参照されたい。
【0125】
比較例9
【0126】
p−トルエンスルホン酸鉄およびp−トルエンスルホン酸アルミニウム含有溶液II(作製実施例39で得たもの)5g、ならびに1% EDOTメタノール溶液(作製実施例9で得たもの)5gを取り、均一に混合した後、UV吸収槽内に入れ、波長350nmのUV光でそのUV吸光度対時間の変化を測定し、比較例1の結果と比較した。
図4を参照されたい。
【0127】
図3および4から分かるように、p−トルエンスルホン酸コバルト(またはp−トルエンスルホン酸ニッケル、p−トルエンスルホン酸銅、p−トルエンスルホン酸亜鉛、p−トルエンスルホン酸カルシウム、もしくはp−トルエンスルホン酸マンガン)およびp−トルエンスルホン酸鉄を有するメタノール溶液をさらに用いてEDOTの重合を進行させると、10分間反応させた後に得られるUV吸光度が、単にp−トルエンスルホン酸鉄溶液を使用しEDOTの重合を進行させて(比較例1)得られる吸光度に比べ、いずれも高いものであった(向上率が20%から80%に達した)。このことは、p−トルエンスルホン酸コバルト、p−トルエンスルホン酸ニッケル、p−トルエンスルホン酸銅、p−トルエンスルホン酸亜鉛、p−トルエンスルホン酸カルシウム、またはp−トルエンスルホン酸マンガンをp−トルエンスルホン酸鉄溶液と組み合わせることが、EDOTの重合反応の進行を助け、結果得られるPEDOTの重合の程度を高める、ということを示している。また、p−トルエンスルホン酸アルミニウムをp−トルエンスルホン酸鉄と組み合わせてEDOTの重合を進行させた場合では、得られる生成物のUV吸光度にさらなる向上は無いことが分かった(比較例1の単にp−トルエンスルホン酸鉄溶液を使用し重合を進行させた場合と比べて)。このことは、p−トルエンスルホン酸鉄およびp−トルエンスルホン酸アルミニウムを含有するメタノール溶液では、PEDOTの重合度をさらに向上させることはできない、ということを示す。
【0128】
実施例10
【0129】
p−トルエンスルホン酸鉄、p−トルエンスルホン酸コバルト、およびp−トルエンスルホン酸銅含有溶液(作製実施例46で得たもの)5g、ならびに1% EDOTメタノール溶液(作製実施例9で得たもの)5gを取り、均一に混合した後、UV吸収槽内に入れ、波長350nmのUV光でそのUV吸光度対時間の変化を測定し、比較例1の結果と比較した。
図5を参照されたい。
【0130】
実施例11〜14
【0131】
p−トルエンスルホン酸鉄、p−トルエンスルホン酸コバルト、およびp−トルエンスルホン酸銅含有溶液(作製実施例46で得たもの)を、それぞれp−トルエンスルホン酸鉄、p−トルエンスルホン酸銅、p−トルエンスルホン酸カルシウム、およびp−トルエンスルホン酸マンガン含有溶液(作製実施例47で得たもの)、p−トルエンスルホン酸鉄、p−トルエンスルホン酸コバルト、p−トルエンスルホン酸ニッケル、p−トルエンスルホン酸銅、およびp−トルエンスルホン酸マンガン含有溶液(作製実施例48で得たもの)、p−トルエンスルホン酸鉄、p−トルエンスルホン酸コバルト、p−トルエンスルホン酸ニッケル、p−トルエンスルホン酸銅、p−トルエンスルホン酸亜鉛、およびp−トルエンスルホン酸カルシウム含有溶液(作製実施例49で得たもの)、ならびにp−トルエンスルホン酸鉄、p−トルエンスルホン酸コバルト、p−トルエンスルホン酸ニッケル、p−トルエンスルホン酸銅、p−トルエンスルホン酸亜鉛、p−トルエンスルホン酸カルシウム、およびp−トルエンスルホン酸マンガン含有溶液(作製実施例50で得たもの)で置き換えたこと以外は、実施例11〜14を実施例10の手順のとおりに行った。得られた溶液を均一に混合した後、それぞれUV吸収槽内に入れ、波長350nmのUV光でそのUV吸光度対時間の変化を測定し、比較例1の結果と比較した。
図5を参照されたい。
【0132】
図5から分かるように、2種以上のp−トルエンスルホン酸金属塩をp−トルエンスルホン酸鉄と組み合わせて用いEDOTの重合を進行させた結果、2種のトルエンスルホン酸金属塩をp−トルエンスルホン酸鉄と合わせた組み合わせ(実施例10)、3種のトルエンスルホン酸金属塩をp−トルエンスルホン酸鉄と合わせた組み合わせ(実施例11)、4種のトルエンスルホン酸金属塩をp−トルエンスルホン酸鉄と合わせた組み合わせ(実施例12)、5種のトルエンスルホン酸金属塩をp−トルエンスルホン酸鉄と合わせた組み合わせ(実施例13)、または6種のトルエンスルホン酸金属塩をp−トルエンスルホン酸鉄と合わせた組み合わせ(実施例14)は、ただ単にp−トルエンスルホン酸鉄溶液を用いてEDOTの重合を進行させた場合(比較例1)に比べ、UV吸光度がいずれも向上しており、よってPEDOTの重合の程度を高め得ることが示された。
【0133】
電解質を形成するのに用いる組成物の作製
【0134】
比較例10
【0135】
p−トルエンスルホン酸鉄(作製実施例1で得たもの)60gを取り、メタノール40gを加え、40〜50℃に加熱して30分撹拌し、溶解した後室温まで下げ、ろ過して不溶物を取り除き、p−トルエンスルホン酸鉄メタノール溶液を得た。次いで、そのp−トルエンスルホン酸鉄メタノール溶液10gを取り、EDOT0.12gを加え、撹拌して、電解質を形成するのに用いる組成物Iを得た。
【0136】
実施例15
【0137】
p−トルエンスルホン酸コバルト(作製実施例2で得たもの)0.038gを取り、p−トルエンスルホン酸鉄(作製実施例1で得たもの)60g、およびメタノール39.962gを加え、均一に撹拌して、p−トルエンスルホン酸鉄およびp−トルエンスルホン酸コバルト含有溶液を得た。p−トルエンスルホン酸鉄とp−トルエンスルホン酸コバルトとの比率は1580である。次いで、そのp−トルエンスルホン酸鉄およびp−トルエンスルホン酸コバルト含有溶液10gを取り、EDOT0.12gを加え、撹拌して、電解質を形成するのに用いる組成物IIを得た。
【0138】
実施例16
p−トルエンスルホン酸鉄(作製実施例1で得たもの)60gを取り、p−トルエンスルホン酸コバルト(作製実施例2で得たもの)0.076g、p−トルエンスルホン酸銅(作製実施例4で得たもの)0.278g、およびエタノール39.646gを加え、均一に撹拌して、p−トルエンスルホン酸鉄、p−トルエンスルホン酸コバルト、およびp−トルエンスルホン酸銅含有溶液を得た。p−トルエンスルホン酸鉄:p−トルエンスルホン酸コバルト:p−トルエンスルホン酸銅の比率は2375:3:11である。次いで、そのp−トルエンスルホン酸鉄、p−トルエンスルホン酸コバルト、およびp−トルエンスルホン酸銅含有溶液10gを取り、EDOT0.12gを加え、撹拌して、電解質を形成するのに用いる組成物IIIを得た。
【0139】
実施例17
p−トルエンスルホン酸鉄(作製実施例1で得たもの)60gを取り、p−トルエンスルホン酸銅(作製実施例4で得たもの)0.006g、p−トルエンスルホン酸カルシウム(作製実施例6で得たもの)0.012g、p−トルエンスルホン酸マンガン(作製実施例8で得たもの)0.18g、およびブチルアルコール39.802gを加え、均一に撹拌して、p−トルエンスルホン酸鉄、p−トルエンスルホン酸銅、p−トルエンスルホン酸カルシウム、およびp−トルエンスルホン酸マンガン含有溶液を得た。p−トルエンスルホン酸鉄:p−トルエンスルホン酸銅:p−トルエンスルホン酸カルシウム:p−トルエンスルホン酸マンガンの比率は10000:1:2:30である。次いで、そのp−トルエンスルホン酸鉄、p−トルエンスルホン酸銅、p−トルエンスルホン酸カルシウム、およびp−トルエンスルホン酸マンガン含有溶液10gを取り、EDOT0.12gを加え、撹拌して、電解質を形成するのに用いる組成物IVを得た。
【0140】
実施例18
p−トルエンスルホン酸鉄(作製実施例1で得たもの)60gを取り、p−トルエンスルホン酸コバルト(作製実施例2で得たもの)0.12g、p−トルエンスルホン酸ニッケル(作製実施例3で得たもの)0.12g、p−トルエンスルホン酸アルミニウム(作製実施例7で得たもの)0.012g、p−トルエンスルホン酸マンガン(作製実施例8で得たもの)0.06g、およびメタノール39.688gを加え、均一に撹拌して、p−トルエンスルホン酸鉄、p−トルエンスルホン酸コバルト、p−トルエンスルホン酸ニッケル、p−トルエンスルホン酸アルミニウム、およびp−トルエンスルホン酸マンガン含有溶液を得た。p−トルエンスルホン酸鉄:p−トルエンスルホン酸コバルト:p−トルエンスルホン酸ニッケル:p−トルエンスルホン酸アルミニウム:p−トルエンスルホン酸マンガンの比率は20000:10:10:1:5である。次いで、そのp−トルエンスルホン酸鉄、p−トルエンスルホン酸コバルト、p−トルエンスルホン酸ニッケル、p−トルエンスルホン酸アルミニウム、およびp−トルエンスルホン酸マンガン含有溶液10gを取り、EDOT0.12gを加え、撹拌して、電解質を形成するのに用いる組成物Vを得た。
【0141】
実施例19
p−トルエンスルホン酸鉄(作製実施例1で得たもの)60gを取り、p−トルエンスルホン酸コバルト(作製実施例2で得たもの)0.032g、p−トルエンスルホン酸ニッケル(作製実施例3で得たもの)0.032g、p−トルエンスルホン酸銅(作製実施例4で得たもの)0.063g、p−トルエンスルホン酸アルミニウム(作製実施例7で得たもの)0.063g、p−トルエンスルホン酸マンガン(作製実施例8で得たもの)0.126g、およびメタノール39.684gを加え、均一に撹拌して、p−トルエンスルホン酸鉄、p−トルエンスルホン酸コバルト、p−トルエンスルホン酸ニッケル、p−トルエンスルホン酸銅、p−トルエンスルホン酸アルミニウム、およびp−トルエンスルホン酸マンガン含有溶液を得た。p−トルエンスルホン酸鉄:p−トルエンスルホン酸コバルト:p−トルエンスルホン酸ニッケル:p−トルエンスルホン酸銅:p−トルエンスルホン酸アルミニウム:p−トルエンスルホン酸マンガンの比率は1900:1:2:1:2:4である。次いで、そのp−トルエンスルホン酸鉄、p−トルエンスルホン酸コバルト、p−トルエンスルホン酸ニッケル、p−トルエンスルホン酸銅、p−トルエンスルホン酸アルミニウム、およびp−トルエンスルホン酸マンガン含有溶液10gを取り、EDOT0.12gを加え、撹拌して、電解質を形成するのに用いる組成物VIを得た。
【0142】
実施例20
p−トルエンスルホン酸鉄(作製実施例1で得たもの)60gを取り、p−トルエンスルホン酸コバルト(作製実施例2で得たもの)0.032g、p−トルエンスルホン酸ニッケル(作製実施例3で得たもの)0.063g、p−トルエンスルホン酸銅(作製実施例4で得たもの)0.032g、p−トルエンスルホン酸亜鉛(作製実施例5で得たもの)0.063g、p−トルエンスルホン酸カルシウム(作製実施例6で得たもの)0.0006g、p−トルエンスルホン酸マンガン(作製実施例8で得たもの)0.0012g、およびメタノール39.7785gを加え、均一に撹拌して、p−トルエンスルホン酸鉄、p−トルエンスルホン酸コバルト、p−トルエンスルホン酸ニッケル、p−トルエンスルホン酸銅、p−トルエンスルホン酸亜鉛、p−トルエンスルホン酸カルシウム、およびp−トルエンスルホン酸マンガン含有溶液を得た。p−トルエンスルホン酸鉄:p−トルエンスルホン酸コバルト:p−トルエンスルホン酸ニッケル:p−トルエンスルホン酸銅:p−トルエンスルホン酸亜鉛:p−トルエンスルホン酸カルシウム:p−トルエンスルホン酸マンガンの比率は19000:10:20:10:20:1:2である。次いで、そのp−トルエンスルホン酸鉄、p−トルエンスルホン酸コバルト、p−トルエンスルホン酸ニッケル、p−トルエンスルホン酸銅、p−トルエンスルホン酸亜鉛、p−トルエンスルホン酸カルシウム、およびp−トルエンスルホン酸マンガン含有溶液10gを取り、EDOT0.12gを加え、撹拌して、電解質を形成するのに用いる組成物VII得た。
【0143】
コンデンサの作製
先ず、陽極金属箔と陰極金属箔とにそれぞれリード線をかしめつけ、両電極間を隔離紙で隔て、次いで両電極と隔離紙とを巻回し、最後に粘着テープで固定して、コンデンサ素子を得た。続いて、コンデンサ素子を、10%アジピン酸二アンモニウム水溶液中にて20Vの電圧を印加して酸化処理を行い、表面に誘電体層(材質は酸化アルミニウムAl
2O
3)を形成させ、精製水で洗浄してから、120℃で30分加熱乾燥し、さらに250℃で隔離紙を炭化させ、冷却した。
【0144】
次に、上記処理済みのコンデンサ素子に、それぞれ比較例10および実施例15〜20に記載した組成物を含浸させ、含浸が完了したら40℃で30分、60℃で30分、80℃で30分、100℃で30分、120℃で30分、および140℃で30分反応させ、冷却後にそれぞれコンデンサI〜VIIを得た(各コンデンサをそれぞれ3個ずつ作製した)。続いて、コンデンサI〜VIIに対して電気容量特性(容量値(Cs)、誘電正接(DF)および等価直列抵抗(ESR)を含む)の分析を行った。結果は表1に示すとおりである。
【0145】
【表1】
【0146】
表1から分かるように、コンデンサI(単にp−トルエンスルホン酸鉄のみを酸化剤として用い電解質を形成したもの)に比して、本発明に係る組成物で作製したコンデンサ(コンデンサII〜VII)は、電解質であるPEDOTがより高い重合度を有することから、容量値がより高く、かつ誘電正接および等価直列抵抗がより低いものとなっている。
【0147】
本発明をいくつかの好ましい実施形態により以上のように開示したが、これらは本発明を限定するものではなく、当業者であれば、本発明の精神および範囲を逸脱しない限りにおいて、任意の変更および修飾を加えることができる。よって、本発明の保護範囲は、添付の特許請求の範囲の記載を基準とすべできある。