特許第6054109号(P6054109)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6054109
(24)【登録日】2016年12月9日
(45)【発行日】2016年12月27日
(54)【発明の名称】シフト装置
(51)【国際特許分類】
   B60K 20/02 20060101AFI20161219BHJP
【FI】
   B60K20/02 E
【請求項の数】4
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2012-199493(P2012-199493)
(22)【出願日】2012年9月11日
(65)【公開番号】特開2014-54872(P2014-54872A)
(43)【公開日】2014年3月27日
【審査請求日】2015年2月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003551
【氏名又は名称】株式会社東海理化電機製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳
(74)【代理人】
【識別番号】100084995
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 和詳
(74)【代理人】
【識別番号】100099025
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 浩志
(72)【発明者】
【氏名】仲野 洋平
(72)【発明者】
【氏名】丹羽 剛裕
【審査官】 岡本 健太郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−001121(JP,A)
【文献】 特開2002−144905(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60K 20/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作されて変位されることでシフトレンジが変更されるシフト部材と、
前記シフト部材により変更されるシフトレンジを照明表示する表示手段と、
操作されることでシフトレンジが駐車レンジに変更される駐車操作部と、
前記シフト部材の変位方向において前記駐車操作部との間に前記表示手段が配置され、操作されることでシフトレンジが中立レンジに変更される中立操作部と、
前記表示手段に設けられ、発光することで前記表示手段が前記シフト部材により変更されるシフトレンジを照明表示する発光手段と、
前記駐車操作部に設けられ、前記駐車操作部が操作されたことを検知する駐車検知手段と、
前記中立操作部に設けられ、前記中立操作部が操作されたことを検知する中立検知手段と、
前記発光手段、前記駐車検知手段及び前記中立検知手段が設置された基板と、
を備えたシフト装置。
【請求項2】
前記基板に設置され、前記シフト部材の位置を検知するシフト検知手段を備えた請求項1記載のシフト装置。
【請求項3】
前記駐車操作部に設けられ、前記駐車操作部が操作されたことを検知する駐車検知手段と、
前記中立操作部に設けられ、前記中立操作部が操作されたことを検知する中立検知手段と、
を備え、前記駐車検知手段及び前記中立検知手段の少なくとも一方が前記シフト部材の位置を検知する請求項1又は請求項2記載のシフト装置。
【請求項4】
前記駐車操作部、前記シフト部材における後退位置、前記中立操作部及び前記シフト部材における運転位置を前記シフト部材の変位方向において順番に配置した請求項1〜請求項3の何れか1項記載のシフト装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シフトレンジが変更されるシフト装置に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1に記載のシフト操作装置では、シフトレバーが操作されて変位されることで、自動変速機がRレンジ及びDレンジ等に変更される。さらに、P操作ボタンが操作されることで、自動変速機がPレンジに変更されると共に、N操作ボタンが操作されることで、自動変速機がNレンジに変更される。
【0003】
ここで、このようなシフト操作装置では、P操作ボタンとN操作ボタンとを効果的に分離できて、P操作ボタンとN操作ボタンとを的確に操作できるのが好ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−253912号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記事実を考慮し、駐車操作部と中立操作部とを的確に操作できるシフト装置を得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載のシフト装置は、操作されて変位されることでシフトレンジが変更されるシフト部材と、前記シフト部材により変更されるシフトレンジを照明表示する表示手段と、操作されることでシフトレンジが駐車レンジに変更される駐車操作部と、前記シフト部材の変位方向において前記駐車操作部との間に前記表示手段が配置され、操作されることでシフトレンジが中立レンジに変更される中立操作部と、前記表示手段に設けられ、発光することで前記表示手段が前記シフト部材により変更されるシフトレンジを照明表示する発光手段と、前記駐車操作部に設けられ、前記駐車操作部が操作されたことを検知する駐車検知手段と、前記中立操作部に設けられ、前記中立操作部が操作されたことを検知する中立検知手段と、前記発光手段、前記駐車検知手段及び前記中立検知手段が設置された基板と、を備えている。
【0008】
請求項2に記載のシフト装置は、請求項1に記載のシフト装置において、前記基板に設置され、前記シフト部材の位置を検知するシフト検知手段を備えている。
【0009】
請求項3に記載のシフト装置は、請求項1又は請求項2に記載のシフト装置において、前記駐車操作部に設けられ、前記駐車操作部が操作されたことを検知する駐車検知手段と、前記中立操作部に設けられ、前記中立操作部が操作されたことを検知する中立検知手段と、を備え、前記駐車検知手段及び前記中立検知手段の少なくとも一方が前記シフト部材の位置を検知する。
【0010】
請求項4に記載のシフト装置は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のシフト装置において、前記駐車操作部、前記シフト部材における後退位置、前記中立操作部及び前記シフト部材における運転位置を前記シフト部材の変位方向において順番に配置している。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載のシフト装置では、シフト部材が操作されて変位されることで、シフトレンジが変更される。さらに、表示手段がシフト部材により変更されるシフトレンジを照明表示する。また、駐車操作部が操作されることで、シフトレンジが駐車レンジに変更されると共に、中立操作部が操作されることで、シフトレンジが中立レンジに変更される。
【0012】
ここで、シフト部材の変位方向において駐車操作部と中立操作部との間に表示手段が配置されている。このため、駐車操作部と中立操作部とを表示手段によって効果的に分離でき、駐車操作部と中立操作部とを的確に操作できる。
【0013】
また、表示手段に設けられた発光手段が発光することで、表示手段がシフト部材により変更されるシフトレンジを照明表示する。また、駐車操作部に駐車検知手段が設けられており、駐車操作部が操作されたことを駐車検知手段が検知する。さらに、中立操作部に中立検知手段が設けられており、中立操作部が操作されたことを中立検知手段が検知する。
【0014】
ここで、発光手段、駐車検知手段及び中立検知手段が基板に設置されている。このため、発光手段、駐車検知手段及び中立検知手段を容易に組付けることができる。
【0015】
請求項2に記載のシフト装置では、シフト検知手段がシフト部材の位置を検知する。
【0016】
ここで、シフト検知手段が基板に設置されている。このため、シフト検知手段を容易に組付けることができる。
【0017】
請求項3に記載のシフト装置では、駐車操作部に駐車検知手段が設けられており、駐車操作部が操作されたことを駐車検知手段が検知する。さらに、中立操作部に中立検知手段が設けられており、中立操作部が操作されたことを中立検知手段が検知する。
【0018】
ここで、駐車検知手段及び中立検知手段の少なくとも一方がシフト部材の位置を検知する。このため、シフト部材の位置を検知する構成を簡単にできる。
【0019】
請求項4に記載のシフト装置では、駐車操作部、シフト部材における後退位置、中立操作部及びシフト部材における運転位置をシフト部材の変位方向において順番に配置している。このため、一般的に採用されている順番で駐車操作部及び中立操作部が配置されるため、駐車操作部と中立操作部とを的確に操作できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の第1の実施の形態に係るシフト装置を示す後斜め右方から見た分解斜視図である。
図2】本発明の第2の実施の形態に係るシフト装置を示す後斜め右方から見た分解斜視図である。
図3】(A)は、本発明の第3の実施の形態に係るシフト装置を示す上方から見た平面図であり、(B)は、本発明の第4の実施の形態に係るシフト装置を示す上方から見た平面図である。
図4】(A)は、本発明の第5の実施の形態に係るシフト装置を示す上方から見た平面図であり、(B)は、本発明の第6の実施の形態に係るシフト装置を示す上方から見た平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
[第1の実施の形態]
図1には、本発明の第1の実施の形態に係るシフト装置10が後斜め右方から見た分解斜視図にて示されている。なお、図面では、シフト装置10の前方を矢印FRで示し、シフト装置10の右方を矢印RHで示し、シフト装置10の上方を矢印UPで示す。
【0022】
本実施の形態に係るシフト装置10は、所謂シフト・バイ・ワイヤ方式かつ所謂モメンタリ方式のものにされている。
【0023】
シフト装置10は、車両(自動車)における車室の車両前側かつ車幅方向中央の床部(フロア)上に設置されており、シフト装置10の前方、右方及び上方は、それぞれ車両の前方、右方及び上方に向けられている。
【0024】
図1に示す如く、シフト装置10は、シフト部材としての略長尺棒状のレバー12を備えており、レバー12は、下端(基端)において、前後方向(縦方向、シフト方向)へ回動可能に支持されている。レバー12の上端側(先端側)は、車室内に延出されており、レバー12の上端は、車両の乗員(運転手)によって把持可能にされている。このため、レバー12は、乗員によって、前後方向へ回動操作可能にされて、所定範囲で前後方向へ変位可能にされており、レバー12のシフト位置は、前側(縦方向一側、シフト方向一側)から後側(縦方向他側、シフト方向他側)へ順番に、「R」位置(リバース位置、後退位置)、「H」位置(ホーム位置、基準位置)及び「D」位置(ドライブ位置、運転位置)に変更可能にされている。レバー12には、「H」位置側への付勢力が作用されており、レバー12に操作力が作用されない際には、レバー12が付勢力によって「H」位置に配置される。
【0025】
レバー12の右側(横方向一側、セレクト方向一側)には、検知部材としてのマグネット14が配置されており、マグネット14は、上側と下側とに磁極を有して、磁力を発生する。マグネット14は、前後方向へスライド可能に設置されると共に、レバー12に機械的に連絡されており、マグネット14は、レバー12の前後方向への回動操作に伴い、前後方向へスライドされる。
【0026】
マグネット14の上側(表側)には、設置体としての長尺矩形板状の基板16(回路基板)が設置されており、基板16は、上下方向に垂直かつ前後方向に長尺に配置されている。基板16は、車両の自動変速機(図示省略)に制御装置(ECU、図示省略)を介して電気的に接続されている。
【0027】
基板16の下面(裏側面)には、シフト検知手段としてのシフト検知IC18が複数(本実施の形態では2個)固定されており、複数のシフト検知IC18は、前後方向において互いに離間されている。複数のシフト検知IC18は、マグネット14が発生する磁力を検知することで、マグネット14の前後方向位置を検知して、レバー12の前後方向位置を検知する。このため、複数のシフト検知IC18は、レバー12のシフト位置を検知可能にされており、レバー12のシフト位置が「R」位置及び「D」位置に変更された際(レバー12のシフト位置が「R」位置及び「D」位置に変更されたことを複数のシフト検知IC18が検知した際)には、それぞれ制御装置の制御により自動変速機のシフトレンジが「R」レンジ(リバースレンジ、後退レンジ)及び「D」レンジ(ドライブレンジ、運転レンジ)に変更される。
【0028】
基板16の上面には、表示手段を構成する表示部材としての直方体形箱状のインジケータ20が固定されており、インジケータ20の上面は車室内に露出されると共に、インジケータ20の下面は開放されている。インジケータ20の上壁には、前側から後側へ順番に、シフト表示部としての文字による「R」表示22R、「H」表示22H及び「D」表示22Dが設けられており、「R」表示22R、「H」表示22H及び「D」表示22Dは、それぞれ透光性を有している。「R」表示22R、「H」表示22H及び「D」表示22Dは、それぞれレバー12の「R」位置、「H」位置及び「D」位置を表示しており、レバー12が「R」表示22R、「H」表示22H及び「D」表示22Dの左側(横方向他側、セレクト方向他側)に配置されることで、それぞれレバー12のシフト位置が「R」位置、「H」位置及び「D」位置に変更される。
【0029】
基板16の上面には、表示手段を構成する発光手段としてのLED24R、24H、24Dが固定(設置)されており、LED24R、24H、24Dは、インジケータ20内において、それぞれ「R」表示22R、「H」表示22H及び「D」表示22Dの下側に配置されている。LED24R、24H、24Dは、制御装置の制御により上面において発光可能にされており、LED24R、24H、24Dが発した光がそれぞれ「R」表示22R、「H」表示22H及び「D」表示22Dを透過することで、特に夜間において「R」表示22R、「H」表示22H及び「D」表示22Dが照明表示される。
【0030】
基板16の上面には、インジケータ20の前側において、駐車操作部としての「P」スイッチ26が設置(実装)されている。「P」スイッチ26には、駐車検知手段としての「P」センサ28が設けられており、「P」センサ28は、基板16の上面に固定されている。「P」スイッチ26には、「P」センサ28の上側において、駐車操作部材としての直方体形箱状の「P」ボタン30が設けられており、「P」ボタン30の上面は車室内に露出されると共に、「P」ボタン30の下面は開放されている。「P」ボタン30は、乗員によって下側へ押圧操作可能にされており、「P」ボタン30が下側へ押圧操作されて「P」スイッチ26が操作されると共に、「P」スイッチ26が操作されたこと(「P」ボタン30が下側へ押圧操作されたこと)を「P」センサ28が検知可能にされている。
【0031】
「P」スイッチ26は、所謂タクタイルスイッチにされて、「P」センサ28と「P」ボタン30とがタクタイルスイッチを構成しており、「P」スイッチ26が操作された際(「P」スイッチ26が操作されたことを「P」センサ28が検知した際)には、制御装置の制御により自動変速機のシフトレンジが「P」レンジ(パーキングレンジ、駐車レンジ)に変更される。
【0032】
基板16の上面には、インジケータ20の後側において、中立操作部としての「N」スイッチ32が設置(実装)されている。「N」スイッチ32には、中立検知手段としての「N」センサ34が設けられており、「N」センサ34は、基板16の上面に固定されている。「N」スイッチ32には、「N」センサ34の上側において、中立操作部材としての直方体形箱状の「N」ボタン34が設けられており、「N」ボタン34の上面は車室内に露出されると共に、「N」ボタン34の下面は開放されている。「N」ボタン34は、乗員によって下側へ押圧操作可能にされており、「N」ボタン34が下側へ押圧操作されて「N」スイッチ32が操作されると共に、「N」スイッチ32が操作されたこと(「N」ボタン34が下側へ押圧操作されたこと)を「N」センサ34が検知可能にされている。
【0033】
「N」スイッチ32は、所謂タクタイルスイッチにされて、「N」センサ34と「N」ボタン34とがタクタイルスイッチを構成しており、「N」スイッチ32が操作された際(「N」スイッチ32が操作されたことを「N」センサ34が検知した際)には、制御装置の制御により自動変速機のシフトレンジが「N」レンジ(ニュートラルレンジ、中立レンジ)に変更される。
【0034】
「P」ボタン30の上壁には、駐車表示部としての文字による「P」表示38Pが設けられると共に、「N」ボタン34の上壁には、中立表示部としての文字による「N」表示38Nが設けられており、「P」表示38P及び「N」表示38Nは、それぞれ透光性を有している。基板16の上面には、「P」センサ28及び「N」センサ34の近傍において、それぞれ照明手段としてのLED40P、40Nが固定(設置)されており、LED40P、40Nは、それぞれ「P」表示38P及び「N」表示38Nの下側に配置されている。LED40P、40Nは、制御装置の制御により上面において発光可能にされており、LED40P、40Nが発した光がそれぞれ「P」表示38P及び「N」表示38Nを透過することで、特に夜間において「P」表示38P及び「N」表示38Nが照明表示される。
【0035】
自動変速機は、車両のエンジン(図示省略)に連絡されると共に、自動変速機には、出力軸が設けられており、自動変速機は、エンジンの動力を出力軸から車両の駆動輪(図示省略)に伝達可能にされている。
【0036】
自動変速機のシフトレンジが「R」レンジに変更された際には、エンジンから駆動輪へ車両を後退させる動力が伝達される。自動変速機のシフトレンジが「D」レンジに変更された際には、エンジンから駆動輪へ車両を前進させる動力が伝達される。自動変速機のシフトレンジが「P」レンジに変更された際には、エンジンから駆動輪への動力伝達が遮断されると共に、自動変速機の出力軸がロックされる。自動変速機のシフトレンジが「N」レンジに変更された際には、エンジンから駆動輪への動力伝達が遮断される。
【0037】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0038】
以上の構成のシフト装置10では、レバー12が回動操作されて前後方向へ変位されることで、レバー12の前後方向位置が複数のシフト検知IC18及びマグネット14によって検知されて、自動変速機のシフトレンジが「R」レンジ及び「D」レンジに変更される。さらに、「P」スイッチ26が操作される(「P」ボタン30が下側へ押圧操作される)ことで、「P」スイッチ26が操作されたことが「P」センサ28によって検知されて、自動変速機のシフトレンジが「P」レンジに変更される。しかも、「N」スイッチ32が操作される(「N」ボタン34が下側へ押圧操作される)ことで、「N」スイッチ32が操作されたことが「N」センサ34によって検知されて、自動変速機のシフトレンジが「N」レンジに変更される。
【0039】
また、インジケータ20の「R」表示22R、「H」表示22H及び「D」表示22DがそれぞれLED24R、24H、24Dの発光によって照明表示されると共に、「P」ボタン30の「P」表示38P及び「N」ボタン34の「N」表示38NがそれぞれLED40P、40Nの発光によって照明表示される。
【0040】
ここで、レバー12の前後方向への変位方向において「P」スイッチ26と「N」スイッチ32との間にインジケータ20及びLED24R、24H、24Dが配置されている。このため、「P」スイッチ26と「N」スイッチ32とをインジケータ20及びLED24R、24H、24Dによって効果的に分離でき、特に夜間であっても「P」スイッチ26の「P」ボタン30と「N」スイッチ32の「N」ボタン34とを誤操作を抑制しつつ的確に操作できる。
【0041】
しかも、上述の如く「P」ボタン30の「P」表示38P及び「N」ボタン34の「N」表示38NがそれぞれLED40P、40Nの発光によって照明表示される。このため、特に夜間であっても「P」ボタン30と「N」ボタン34とを一層誤操作を抑制しつつ的確に操作できる。
【0042】
また、LED24R、24H、24D、「P」スイッチ26及び「N」スイッチ32が、基板16に設置されて、基板16によって一体化(モジュール化)されている。このため、部品点数を低減できると共に、小型化を図ることができる。さらに、LED24R、24H、24D、「P」スイッチ26及び「N」スイッチ32を同時に車両に組付けることができると共に、LED24R、24H、24D、「P」スイッチ26及び「N」スイッチ32に別々にハーネスを取回す必要をなくすことができて、LED24R、24H、24D、「P」スイッチ26及び「N」スイッチ32を車両に容易に組付けることができる。これにより、コスト(組付けコストを含む)を低減できると共に、LED24R、24H、24D、「P」スイッチ26及び「N」スイッチ32の搭載スペースを削減できる。
【0043】
さらに、LED24R、24H、24D、「P」スイッチ26及び「N」スイッチ32のみならず、複数のシフト検知IC18及びLED40P、40Nも、基板16に設置されて、基板16によって一体化(モジュール化)されている。このため、部品点数を一層低減できると共に、一層小型化を図ることができる。さらに、複数のシフト検知IC18及びLED40P、40Nをも同時に車両に組付けることができると共に、複数のシフト検知IC18及びLED40P、40Nにも別々にハーネスを取回す必要をなくすことができて、複数のシフト検知IC18及びLED40P、40Nをも車両に容易に組付けることができる。これにより、一層コスト(組付けコストを含む)を低減できると共に、複数のシフト検知IC18及びLED40P、40Nの搭載スペースをも削減できる。
【0044】
また、基板16の上面にインジケータ20(LED24R、24H、24Dを含む)、「P」スイッチ26(LED40Pを含む)及び「N」スイッチ32(LED40Nを含む)が前後方向へ配列されると共に、基板16の下面に当該配列の裏側において複数のシフト検知IC18が前後方向へ配列されている。このため、基板16を単純な形状にできて小型化でき、基板16、インジケータ20(LED24R、24H、24Dを含む)、「P」スイッチ26(LED40Pを含む)、「N」スイッチ32(LED40Nを含む)及び複数のシフト検知IC18の搭載スペースを削減できる。
【0045】
[第2の実施の形態]
図2には、本発明の第2の実施の形態に係るシフト装置50が後斜め右方から見た分解斜視図にて示されている。
【0046】
本実施の形態に係るシフト装置50は、上記第1の実施の形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
【0047】
図2に示す如く、本実施の形態に係るシフト装置50では、レバー12の左側に、マグネット14が配置されており、マグネット14は、右側と左側とに磁極を有して、磁力を発生する。マグネット14は、前後方向へスライド可能に設置されると共に、レバー12に機械的に連絡されており、マグネット14は、レバー12の前後方向への回動操作に伴い、前後方向へスライドされる。
【0048】
マグネット14の左側には、基板16が設置されており、基板16は、左右方向に垂直かつ前後方向に長尺に配置されている。
【0049】
基板16の右面には、上下方向中間部において、複数(本実施の形態では2個)のシフト検知IC18が固定されており、複数のシフト検知IC18は、前後方向において互いに離間されている。複数のシフト検知IC18は、マグネット14が発生する磁力を検知することで、マグネット14の前後方向位置を検知して、レバー12の前後方向位置を検知する。
【0050】
基板16の上側には、インジケータ20が固定されており、レバー12がインジケータ20の「R」表示22R、「H」表示22H及び「D」表示22Dの右側に配置されることで、それぞれレバー12のシフト位置がレバー12の「R」位置、「H」位置及び「D」位置に変更される。
【0051】
基板16の右面には、上端において、LED24R、24H、24Dが固定(設置)されており、LED24R、24H、24Dは、それぞれ「R」表示22R、「H」表示22H及び「D」表示22Dの下側に配置されている。このため、LED24R、24H、24Dの上面(側面)が発した光がそれぞれ「R」表示22R、「H」表示22H及び「D」表示22Dを透過することで、特に夜間において「R」表示22R、「H」表示22H及び「D」表示22Dが照明表示される。
【0052】
基板16の上側には、インジケータ20の前側において、「P」スイッチ26が設置されており、「P」スイッチ26の「P」センサ28は、基板16の左面の上部に固定されている。「P」スイッチ26は、所謂摺動接点式スイッチにされており、「P」センサ28には、一対の固定接点52が設けられると共に、「P」ボタン30には、一対の移動接点54が設けられている。一対の固定接点52は、基板16から上側に延出されると共に、一対の移動接点54は、「P」ボタン30から下側に延出されており、一対の移動接点54は、一対の固定接点52にそれぞれ接触されている。このため、「P」ボタン30が下側へ押圧操作されて「P」スイッチ26が操作された際には、一対の移動接点54が下側へ移動されて一対の固定接点52をそれぞれ摺動することで、「P」スイッチ26が操作されたこと(「P」ボタン30が下側へ押圧操作されたこと)を「P」センサ28が検知可能にされている。
【0053】
基板16の上側には、インジケータ20の後側において、「N」スイッチ32が設置されており、「N」スイッチ32の「N」センサ34は、基板16の左面の上部に固定されている。「N」スイッチ32は、「P」スイッチ26と同様に、所謂摺動接点式スイッチにされており、「N」センサ34には、一対の固定接点52が設けられると共に、「N」ボタン34には、一対の移動接点54が設けられている。このため、「N」ボタン34が下側へ押圧操作されて「N」スイッチ32が操作された際には、一対の移動接点54が下側へ移動されて一対の固定接点52をそれぞれ摺動することで、「N」スイッチ32が操作されたこと(「N」ボタン34が下側へ押圧操作されたこと)を「N」センサ34が検知可能にされている。
【0054】
基板16の左面の上端には、「P」センサ28及び「N」センサ34の近傍において、それぞれLED40P、40Nが固定(設置)されており、LED40P、40Nは、それぞれ「P」ボタン30の「P」表示38P及び「N」ボタン34の「N」表示38Nの下側に配置されている。このため、LED40P、40Nの上面(側面)が発した光がそれぞれ「P」表示38P及び「N」表示38Nを透過することで、特に夜間において「P」表示38P及び「N」表示38Nが照明表示される。
【0055】
ここで、本実施の形態でも、上記第1の実施の形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
【0056】
特に、インジケータ20(LED24R、24H、24Dを含む)、「P」スイッチ26(LED40Pを含む)及び「N」スイッチ32(LED40Nを含む)が前後方向へ配列されると共に、当該配列の裏側(下側)において基板16が左右方向に垂直に配置されている。このため、基板16を単純な形状にできて小型化でき、基板16、インジケータ20(LED24R、24H、24Dを含む)、「P」スイッチ26(LED40Pを含む)、「N」スイッチ32(LED40Nを含む)及び複数のシフト検知IC18の搭載スペースを削減できる。
【0057】
[第3の実施の形態]
図3(A)には、本発明の第3の実施の形態に係るシフト装置60が上方から見た平面図にて示されている。
【0058】
本実施の形態に係るシフト装置60は、上記第1の実施の形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
【0059】
図3(A)に示す如く、本実施の形態に係るシフト装置60では、レバー12が、下端(基端)において、前後方向及び左右方向へ回動可能に支持されている。レバー12は、所定形状の案内溝(図示省略)に貫通されており、レバー12は、案内溝に沿った案内経路62に沿って、回動操作可能にされて、変位可能にされている。このため、レバー12のシフト位置は、レバー12が「H」位置から左側及び前側へこの順番で変位されて「R」位置に変更されると共に、レバー12が「H」位置から後側へ変位されて「D」位置に変更される。
【0060】
マグネット14(図1参照)は、前後方向へスライド可能に設置されると共に、レバー12に機械的に連絡されており、マグネット14は、レバー12の前後方向への回動操作に伴い前後方向へスライド可能にされると共に、レバー12の左右方向への回動操作に拘らず左右方向へはスライドされない。
【0061】
マグネット14の上側における基板16は、案内溝(案内経路62)の前側から右側に渡って配置されている。
【0062】
基板16の上面のインジケータ20は、「R」表示22Rの部分と「H」表示22H及び「D」表示22Dの部分とに分割されており、レバー12が「R」表示22R、「H」表示22H及び「D」表示22Dの左側に配置されることで、それぞれレバー12のシフト位置が「R」位置、「H」位置及び「D」位置に変更される。
【0063】
基板16の上面には、案内溝(案内経路62)の前側端及びインジケータ20の「R」表示22R部分の前側において、「P」スイッチ26が設置(実装)されている。さらに、基板16の上面には、インジケータ20の「H」表示22H部分の右側において、「N」スイッチ32が設置(実装)されている。
【0064】
ここで、本実施の形態でも、インジケータ20(LED24R、24H、24Dを含む)、「P」スイッチ26(LED40Pを含む)及び「N」スイッチ32(LED40Nを含む)が前後方向へ配列されることによる作用及び効果を除き、上記第1の実施の形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
【0065】
特に、レバー12の前後方向への変位方向において「P」スイッチ26と「N」スイッチ32との間にインジケータ20の「R」表示22R部分及びLED24Rが配置されると共に、レバー12の左右方向への変位方向において「P」スイッチ26と「N」スイッチ32との間にインジケータ20の「H」表示22H及び「D」表示22DとLED24H、24Dとが配置されている。このため、「P」スイッチ26と「N」スイッチ32とをインジケータ20及びLED24R、24H、24Dによって効果的に分離でき、特に夜間であっても「P」スイッチ26の「P」ボタン30と「N」スイッチ32の「N」ボタン34とを誤操作を抑制しつつ的確に操作できる。
【0066】
[第4の実施の形態]
図3(B)には、本発明の第4の実施の形態に係るシフト装置70が上方から見た平面図にて示されている。
【0067】
本実施の形態に係るシフト装置70は、上記第3の実施の形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
【0068】
図3(B)に示す如く、本実施の形態に係るシフト装置70では、レバー12の「H」位置が上記第3の実施の形態の左側に配置されており、レバー12のシフト位置は、レバー12が「H」位置から前側へ変位されて「R」位置に変更されると共に、レバー12が「H」位置から右側及び後側へこの順番で変位されて「D」位置に変更される。
【0069】
ここで、本実施の形態でも、上記第3の実施の形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
【0070】
[第5の実施の形態]
図4(A)には、本発明の第5の実施の形態に係るシフト装置80が上方から見た平面図にて示されている。
【0071】
本実施の形態に係るシフト装置80は、上記第3の実施の形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
【0072】
図4(A)に示す如く、本実施の形態に係るシフト装置80では、上記第3の実施の形態から案内溝(案内経路62)の形状が変更されており、レバー12のシフト位置は、レバー12が「H」位置から前側及び左側へこの順番で変位されて「R」位置に変更されると共に、レバー12が「H」位置から後側へ変位されて「D」位置に変更される。
【0073】
基板16は、案内溝(案内経路62)の前側から右側に渡って配置されると共に、案内溝(案内経路62)の前部の左側にも配置されている。
【0074】
基板16には、セレクト検知手段(図示省略)が固定されており、セレクト検知手段は、レバー12の左右方向位置を検知する。これにより、レバー12のシフト位置が「R」位置に変更されたことをセレクト検知手段及び複数のシフト検知IC18が検知する。
【0075】
インジケータ20の「R」表示22R部分は、案内溝(案内経路62)の前側かつ左側の端部の左側に配置されており、レバー12が「R」表示22Rの右側に配置されることで、レバー12のシフト位置が「R」位置に変更される。
【0076】
ここで、本実施の形態でも、上記第3の実施の形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
【0077】
[第6の実施の形態]
図4(B)には、本発明の第6の実施の形態に係るシフト装置90が上方から見た平面図にて示されている。
【0078】
本実施の形態に係るシフト装置90は、上記第3の実施の形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
【0079】
図4(B)に示す如く、本実施の形態に係るシフト装置90では、上記第3の実施の形態から案内溝(案内経路62)の形状が変更されており、レバー12のシフト位置は、レバー12が「H」位置から前側及び左側へこの順番で変位されて「R」位置に変更されると共に、レバー12が「H」位置から後側及び左側へこの順番で変位されて「D」位置に変更される。
【0080】
基板16は、案内溝(案内経路62)の前側から左側に渡って配置されると共に、案内溝(案内経路62)の前側部分の右側に配置されている。
【0081】
基板16には、セレクト検知手段(図示省略)が固定されており、セレクト検知手段は、レバー12の左右方向位置を検知する。これにより、レバー12のシフト位置が「R」位置及び「D」位置に変更されたことをセレクト検知手段及び複数のシフト検知IC18が検知する。
【0082】
インジケータ20は、「R」表示22Rの部分と「H」表示22Hの部分と「D」表示22Dの部分とに分割されており、インジケータ20の「R」表示22R部分は、案内溝(案内経路62)の前側かつ左側の端部の左側に配置されると共に、インジケータ20の「D」表示22D部分は、案内溝(案内経路62)の後側かつ左側の端部の左側に配置されている。このため、レバー12が「R」表示22R及び「D」表示22Dの右側に配置されることで、それぞれレバー12のシフト位置が「R」位置及び「D」位置に変更される。
【0083】
ここで、本実施の形態でも、上記第3の実施の形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
【0084】
特に、レバー12の前後方向への変位方向において「P」スイッチ26と「N」スイッチ32との間にインジケータ20の「R」表示22R部分及びLED24Rが配置されると共に、レバー12の左右方向への変位方向において「P」スイッチ26と「N」スイッチ32との間にインジケータ20の「H」表示22H及びLED24Hが配置されている。このため、「P」スイッチ26と「N」スイッチ32とをインジケータ20の「R」表示22R部分及び「H」表示22H部分とLED24R、24Hによって効果的に分離でき、特に夜間であっても「P」スイッチ26の「P」ボタン30と「N」スイッチ32の「N」ボタン34とを誤操作を抑制しつつ的確に操作できる。
【0085】
なお、上記第3の実施の形態〜第6の実施の形態では、インジケータ20を分割した。しかしながら、インジケータ20を分割せずに配置してもよい。
【0086】
また、上記第1の実施の形態〜第6の実施の形態では、インジケータ20の「H」表示22H及びLED24Hを設けた。しかしながら、インジケータ20の「H」表示22H及びLED24Hを省略してもよい。
【0087】
さらに、上記第1の実施の形態〜第6の実施の形態では、シフト装置10、50、60、70、80、90をモメンタリ方式のものにして、レバー12のシフト位置に「H」位置が存在する構成にした。
【0088】
しかしながら、シフト装置10、50、60、70、80、90を所謂ステーショナリ方式のものにして、レバー12のシフト位置に「H」位置が存在しない構成にしてもよい。この場合、レバー12が「R」位置及び「D」位置に配置された際に、レバー12に操作力が作用されない場合でも、レバー12の「R」位置及び「D」位置への配置が維持される。
【0089】
さらに、特にこの場合には、インジケータ20の「H」表示22H及びLED24Hの位置に「N」スイッチ32(LED40Nを含んでもよい)を設けてもよい。これにより、レバー12の前後方向への変位方向において前側から後側へ順番に「P」スイッチ26、インジケータ20の「R」表示22R部分、「N」スイッチ32及びインジケータ20の「D」表示22D部分が配置される。このため、一般的に車両に採用されている順番で「P」スイッチ26及び「N」スイッチ32が配置されるため、「P」スイッチ26の「P」ボタン30と「N」スイッチ32の「N」ボタン34とを誤操作を抑制しつつ的確に操作できる。
【0090】
また、上記第1の実施の形態〜第6の実施の形態では、「P」スイッチ26及び「N」スイッチ32をタクタイルスイッチ又は摺動接点式スイッチにした。
【0091】
しかしながら、「P」スイッチ26及び「N」スイッチ32の少なくとも一方を所謂対向接点式スイッチにしてもよい。この場合、「P」ボタン30又は「N」ボタン34の移動接点が「P」センサ28又は「N」センサ34の固定接点に対し対向かつ離間されており、「P」ボタン30又は「N」ボタン34が下側へ押圧操作されて「P」スイッチ26又は「N」スイッチ32が操作された際には、移動接点が下側へ移動されて固定接点に接触することで、「P」スイッチ26又は「N」スイッチ32が操作されたこと(「P」ボタン30又は「N」ボタン34が下側へ押圧操作されたこと)を「P」センサ28又は「N」センサ34が検知する。
【0092】
しかも、「P」スイッチ26及び「N」スイッチ32の少なくとも一方を所謂非接触センサ式スイッチにしてもよい。この場合、例えば、「P」ボタン30又は「N」ボタン34の磁石がICセンサである「P」センサ28又は「N」センサ34に対し離間されており、「P」ボタン30又は「N」ボタン34が下側へ押圧操作されて「P」スイッチ26又は「N」スイッチ32が操作された際には、磁石が発生する磁力を「P」センサ28又は「N」センサ34が検知することで、「P」スイッチ26又は「N」スイッチ32が操作されたこと(「P」ボタン30又は「N」ボタン34が下側へ押圧操作されたこと)を「P」センサ28又は「N」センサ34が検知する。
【0093】
さらに、この場合には、マグネット14が発生する磁力をICセンサである「P」センサ28又は「N」センサ34が検知することで、マグネット14の前後方向位置を検知して、レバー12のシフト位置を検知してもよい。これにより、シフト検知IC18を不要にでき、レバー12のシフト位置を検知する構成を簡単にできる。
【0094】
また、上記第1の実施の形態〜第6の実施の形態では、「P」スイッチ26(「P」ボタン30及び「P」センサ28)及び「N」スイッチ32(「N」ボタン34及び「N」センサ34)を基板16に設置した。しかしながら、「P」スイッチ26の「P」センサ28のみを基板16に設置してもよく、また、「N」スイッチ32の「N」センサ34のみを基板16に設置してもよい。
【0095】
さらに、上記第1の実施の形態〜第6の実施の形態では、インジケータ20の「R」表示22R、「H」表示22H及び「D」表示22D、「P」ボタン30の「P」表示38P、「N」ボタン34の「N」表示38Nが同時に(常に)照明表示される。しかしながら、自動変速機のシフトレンジが「R」レンジ、「D」レンジ、「P」レンジ、「N」レンジに変更された際に、それぞれ「R」表示22Rのみ、「D」表示22Dのみ、「P」表示38Pのみ、「N」表示38Nのみが照明表示されてもよい。特にこの場合には、例えば「R」表示22Rを赤色で表示すると共に「D」表示22Dを緑色で表示する等のように、「R」表示22R、「D」表示22D、「P」表示38P及び「N」表示38Nの色を互いに変えて表示することで、自動変速機のシフトレンジ(レバー12のシフト位置、「P」ボタン30及び「N」ボタン34でもよい)を色で認識できるようにすると更によい。
【0096】
また、上記第1の実施の形態〜第6の実施の形態では、シフト装置10、50、60、70、80、90を車室の床部に設置した。しかしながら、シフト装置10、50、60、70、80、90を車両のインストルメントパネル又はステアリングコラムに設置してもよい。
【符号の説明】
【0097】
10 シフト装置
12 レバー(シフト部材)
16 基板(設置体)
18 シフト検知IC(シフト検知手段)
20 インジケータ(表示手段)
24R LED(表示手段、発光手段)
24H LED(表示手段、発光手段)
24D LED(表示手段、発光手段)
26 「P」スイッチ(駐車操作部)
28 「P」センサ(駐車検知手段)
32 「N」スイッチ(中立操作部)
34 「N」センサ(中立検知手段)
50 シフト装置
60 シフト装置
70 シフト装置
80 シフト装置
90 シフト装置
図1
図2
図3
図4