特許第6054171号(P6054171)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6054171
(24)【登録日】2016年12月9日
(45)【発行日】2016年12月27日
(54)【発明の名称】改札機
(51)【国際特許分類】
   G07B 15/00 20110101AFI20161219BHJP
【FI】
   G07B15/00 B
【請求項の数】17
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2012-282766(P2012-282766)
(22)【出願日】2012年12月26日
(65)【公開番号】特開2014-126994(P2014-126994A)
(43)【公開日】2014年7月7日
【審査請求日】2015年9月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘
(74)【代理人】
【識別番号】100088683
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100140176
【弁理士】
【氏名又は名称】砂川 克
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100172580
【弁理士】
【氏名又は名称】赤穂 隆雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100124394
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 立志
(74)【代理人】
【識別番号】100112807
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 貴志
(74)【代理人】
【識別番号】100111073
【弁理士】
【氏名又は名称】堀内 美保子
(72)【発明者】
【氏名】川合 信行
(72)【発明者】
【氏名】信太 務
【審査官】 小島 哲次
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−182089(JP,A)
【文献】 特開平03−087989(JP,A)
【文献】 特開2002−208042(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07B 15/00
G07B 11/00−11/11
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
券媒体を投入する投入口と、
投入された券媒体を搬送路に沿って搬送する搬送機構と、
前記搬送路に設けられ、前記投入された券媒体から情報を読取る処理装置と、
前記搬送路に設けられ、前記処理装置により回収券と判断された券媒体を振分ける第1振分け機構と、
並列に並んで設けられ、それぞれ回収券を収納する第1一旦保留箱および第2一旦保留箱と、
前記第1振分け機構により振分けられた券媒体を前記第1および第2一旦保留箱のいずれかに振分けて一旦保留箱に送る第2振分け機構と、
前記第1および第2一旦保留箱の底蓋を開放し、前記第1および第2一旦保留箱内の券媒体を投下する開閉機構と、
前記第1および第2一旦保留箱の下方に配置され、前記第1および第2一旦保留箱から投下された券媒体を堆積する集札箱と、
前記第1および第2一旦保留箱へ搬送される回収券以外の取り忘れ券を集積する別集積箱と、
を備える改札機。
【請求項2】
券媒体を放出する放出口と、
前記放出口に放出された券媒体を前記別集積箱へ搬送する第3集札路と、
を備えている請求項1に記載の改札機。
【請求項3】
前記第1一旦保留箱の上端部近傍に配置され、前記第1一旦保留箱内の券媒体の量を検知する第1検知センサと、前記第2一旦保留箱の上端部近傍に配置され、前記第2一旦保留箱内の券媒体の量を検出する第2検知センサと、第1および第2一旦保留箱の一方に、券媒体を送って収納し、前記第1又は第2検知センサにより前記第1又は第2一旦保留箱の上端部近傍で収納した券媒体を検知した際に、他方の一旦保留箱に券媒体へ送り収納する制御部と、を備えている請求項1又は2の何れかに記載の改札機。
【請求項4】
前記制御部は、前記第1検知センサにより前記第1一旦保留箱の上端部近傍で収納した券媒体を検知した際、前記開閉機構により前記第2一旦保留箱の底蓋を開放して第2一旦保留箱内の券媒体を前記集札箱に投下した後、前記第2振分けゲートにより券媒体を前記第2一旦保留箱へ送り収納する請求項3に記載の改札機。
【請求項5】
前記第1および第2一旦保留箱に送り収納する券媒体の枚数をカウントするためのセンサと、前記センサによりカウントする前記第1一旦保留箱に送った券媒体の枚数が所定の枚数に達した際、前記第2一旦保留箱に券媒体を送り収納する制御部と、を備える、請求項1又は2の何れかに記載の改札機。
【請求項6】
前記制御部は、前記第1一旦保留箱に送り収納した券媒体の枚数が所定の枚数に達した際、前記開閉機構により前記第2一旦保留箱の底蓋を開放して第2一旦保留箱内の券媒体を前記集札箱に投下した後、前記第2振分けゲートにより券媒体を前記第2一旦保留箱へ送り収納する請求項5に記載の改札機。
【請求項7】
券媒体を投入する投入口と、
投入された券媒体を搬送路に沿って搬送する搬送機構と、
前記搬送路に設けられ、前記投入された券媒体から情報を読取る処理装置と、
前記搬送路に設けられ、前記処理装置により回収券と判断された券媒体を振分ける第1振分け機構と、
下方に向かって開閉可能に支持される第1底蓋および第2底蓋で構成される底蓋の上に回収券を収納する第1一旦保留箱と、
前記第1一旦保留箱に並んで設けられ、下方に向かって開閉可能に支持される第1底蓋および第2底蓋で構成される底蓋の上に回収券を収納する第2一旦保留箱と、
前記第1振分け機構により振分けられた券媒体を前記第1および第2一旦保留箱のいずれかに振分け第2振分け機構と、
前記第1一旦保留箱の第1及び第2底蓋を開放し、前記第1一旦保留箱内の券媒体を投下する第1開閉機構と、
前記第2一旦保留箱の第1及び第2底蓋を開放し、前記第2一旦保留箱内の券媒体を投下する第2開閉機構と、
前記第1および第2一旦保留箱の下方に配置され、前記第1および第2一旦保留箱から投下された券媒体を堆積する集札箱と、
を備える改札機。
【請求項8】
前記第1一旦保留箱の前記第1底蓋および前記第2底蓋の開閉を検知する第1開閉検知センサと、前記第2一旦保留箱の前記第1底蓋および前記第2底蓋の開閉を検知する第2開閉検知センサと、を備えている請求項7に記載の改札機。
【請求項9】
前記第1一旦保留箱の上端部近傍に配置され、前記第1一旦保留箱内の券媒体のを検知する第1検知センサと、前記第2一旦保留箱の上端部近傍に配置され、前記第2一旦保留箱内の券媒体のを検知する第2検知センサと、第1および第2一旦保留箱の一方に、券媒体を送って収納し、前記第1又は第2検知センサにより前記第1又は第2一旦保留箱の上端部近傍で収納した券媒体を検知した際に、他方の一旦保留箱に券媒体へ送り収納する制御部と、を備えている請求項7又は8の何れかに記載の改札機。
【請求項10】
前記制御部は、前記第1検知センサにより前記第1一旦保留箱の上端部近傍で収納した券媒体を検知した際、前記第2開閉機構により前記第2一旦保留箱の底蓋を開放して第2一旦保留箱内の券媒体を前記集札箱に投下した後、前記第2振分けゲートにより券媒体を前記第2一旦保留箱へ送り収納する請求項に記載の改札機。
【請求項11】
前記第1および第2一旦保留箱に送り収納する券媒体の枚数をカウントするためのセンサを備え、前記制御部は、前記センサによりカウントする前記第1一旦保留箱に送った券媒体の枚数が所定の枚数に達した際、前記第2一旦保留箱に券媒体を送り収納する請求項9又は10の何れかに記載の改札機。
【請求項12】
前記制御部は、前記第1一旦保留箱に送り収納した券媒体の枚数が所定の枚数に達した際、前記第2開閉機構により前記第2一旦保留箱の底蓋を開放して第2一旦保留箱内の券媒体を前記集札箱に投下した後、前記第2振分けゲートにより券媒体を前記第2一旦保留箱へ送り収納する請求項11に記載の改札機。
【請求項13】
前記第1および第2一旦保留箱は、それぞれ独立して引き出し可能に支持されている請求項1ないし12のいずれか1項に記載の改札機。
【請求項14】
前記集札箱は、前記第1一旦保留箱に対向する領域と、前記第2一旦保留箱に対向する領域とを仕切る仕切り壁を有する、請求項1ないし13のいずれか1項に記載の改札機。
【請求項15】
券媒体を投入する投入口と、
投入された券媒体を搬送路に沿って搬送する搬送機構と、
前記搬送路に設けられ、前記投入された券媒体から情報を読取る処理装置と、
前記搬送路に設けられ、前記処理装置により回収券と判断された券媒体を振分ける第1振分け機構と、
並列に並んで設けられ、それぞれ回収券を収納する第1一旦保留箱および第2一旦保留箱と、
前記第1振分け機構により振分けられた券媒体を前記第1および第2一旦保留箱のいずれかに振分けて一旦保留箱に送る第2振分け機構と、
前記第1および第2一旦保留箱の下方に配置され、前記第1および第2一旦保留箱から投下された券媒体を堆積する集札箱と、
前記第1および第2一旦保留箱の底蓋を開放し、前記第1および第2一旦保留箱内の券媒体を前記集札箱に投下する開閉機構と、
前記第1一旦保留箱の上端部近傍に配置され、前記第1一旦保留箱内の券媒体のを検知する第1検知センサと、
前記第2一旦保留箱の上端部近傍に配置され、前記第2一旦保留箱内の券媒体のを検知する第2検知センサと、
第1および第2一旦保留箱の一方に、券媒体を送って収納し、前記第1又は第2検知センサにより前記第1又は第2一旦保留箱の上端部近傍で収納した券媒体を検知した際に、他方の一旦保留箱に券媒体へ送り収納する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記第1検知センサにより前記第1一旦保留箱の上端部近傍で収納した券媒体を検知した際、前記開閉機構により前記第2一旦保留箱の底蓋を開放して第2一旦保留箱内の券媒体を前記集札箱に投下した後、前記第2振分けゲートにより券媒体を前記第2一旦保留箱へ送り収納する、改札機。
【請求項16】
券媒体を投入する投入口と、
投入された券媒体を搬送路に沿って搬送する搬送機構と、
前記搬送路に設けられ、前記投入された券媒体から情報を読取る処理装置と、
前記搬送路に設けられ、前記処理装置により回収券と判断された券媒体を振分ける第1振分け機構と、
並列に並んで設けられ、それぞれ回収券を収納する第1一旦保留箱および第2一旦保留箱と、
前記第1振分け機構により振分けられた券媒体を前記第1および第2一旦保留箱のいずれかに振分けて一旦保留箱に送る第2振分け機構と、
前記第1および第2一旦保留箱の下方に配置され、前記第1および第2一旦保留箱から投下された券媒体を堆積する集札箱と、
前記第1および第2一旦保留箱の底蓋を開放し、前記第1および第2一旦保留箱内の券媒体を前記集札箱に投下する開閉機構と、
前記第1および第2一旦保留箱に送り収納する券媒体の枚数をカウントするためのセンサと、
前記センサによりカウントする前記第1一旦保留箱に送った券媒体の枚数が所定の枚数に達した際、前記第2一旦保留箱に券媒体を送り収納する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記第1一旦保留箱に送り収納した券媒体の枚数が所定の枚数に達した際、前記開閉機構により前記第2一旦保留箱の底蓋を開放して第2一旦保留箱内の券媒体を前記集札箱に投下した後、前記第2振分けゲートにより券媒体を前記第2一旦保留箱へ送り収納する、改札機。
【請求項17】
券媒体を投入する投入口と、
投入された券媒体を搬送路に沿って搬送する搬送機構と、
前記搬送路に設けられ、前記投入された券媒体から情報を読取る処理装置と、
前記搬送路に設けられ、前記処理装置により回収券と判断された券媒体を振分ける第1振分け機構と、
並列に並んで設けられ、それぞれ回収券を収納する第1一旦保留箱および第2一旦保留箱と、
前記第1振分け機構により振分けられた券媒体を前記第1および第2一旦保留箱のいずれかに振分けて一旦保留箱に送る第2振分け機構と、
前記第1および第2一旦保留箱の下方に配置され、前記第1および第2一旦保留箱から投下された券媒体を堆積する集札箱と、を備え、
前記第1および第2一旦保留箱は、それぞれ独立して引き出し可能に支持されている、改札機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明の実施形態は、回収した券を収容する集札機能を有する改札機に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、改札処理の省力化を目的として、改札機(自動改札機)が導入されている。この改札機は、利用者が駅構内や遊戯施設などの施設内に入場する場合や、施設内から出場する場合などに、入場券、プリペイドカード、定期券、乗車券、搭乗券などの磁気式の券媒体を取り込み、券媒体に磁気記録された改札情報に基づいて利用者の通行を許可するか否かの改札処理を行う。改札機は、改札情報の読み取り結果に基づき、運賃不足、期限切れ、区間外乗車等の理由から改札否と判定すると、ドアの開閉を制御し乗客を駅構内に入場させない、駅構外に出場させない、または乗り換えを許可しないようにする。取り込んだ券媒体は、必要に応じて返却または回収される。
【0003】
また、複数枚の券媒体に対応する自動改札機が知られている。このような複数枚対応の自動改札機は、一人の乗客から投入される複数枚の券媒体(磁気券)を受取り、各磁気券に記憶された乗車情報を読み取り、入出上の改札可否を複合的に判断し、磁気券を返却または回収する。
【0004】
乗換改札機を通って他線に乗り換えるつもりの旅客が、間違って出場改札機に使用券と前途券を投入した場合、集札された前途券は集札箱に集札され所定時間保存される。そして、旅客が取り忘れに気が付いた場合、駅員は、改札機から集札箱を引き抜き、箱内の回収券から前途券を捜索することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平7−282303号公報
【特許文献2】特開平7−105412号公報
【特許文献3】特開2001−243507号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、改札機において、集札される券は、搬送部から自重落下で集札箱に堆積するため、集札箱内で偏って堆積してしまい、本来予定した集札容量に達する前に集札箱が満杯になってしまう場合がある。
乗換改札機を通って乗り換える旅客が、間違って出場用改札機を利用して前途券が集札されるケースが多い。このようなとき、駅員が集札箱から該当の前途券を捜索するため、駅員には面倒な作業であり、また、探索中旅客を待たせるため、旅客にも迷惑が掛かる。
【0007】
この発明は、上述した問題点に鑑みなされたものであって、その課題は、大型化することなく集札券の収納枚数を増加可能であるとともに、集札券の検索が容易な改札機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態によれば、改札機は、券媒体を投入する投入口と、投入された券媒体を搬送路に沿って搬送する搬送機構と、前記搬送路に設けられ、前記投入された券媒体から情報を読取る処理装置と、前記搬送路に設けられ、前記処理装置により回収券と判断された券媒体を振分ける第1振分け機構と、並列に並んで設けられ、それぞれ回収券を収納する第1一旦保留箱および第2一旦保留箱と、前記第1振分け機構により振分けられた券媒体を前記第1および第2一旦保留箱のいずれかに振分けて一旦保留箱に送る第2振分け機構と、前記第1および第2一旦保留箱の底蓋を開放し、前記第1および第2一旦保留箱内の券媒体を投下する開閉機構と、前記第1および第2一旦保留箱の下方に配置され、前記第1および第2一旦保留箱から投下された券媒体を堆積する集札箱と、前記第1および第2一旦保留箱へ搬送される回収券以外の取り忘れ券を集積する別集積箱と、を具備している。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施形態に係る改札システムの構成を概略的に示すブロック図。
図2図2は、実施形態に係る改札機の外観を示す斜視図。
図3図3は、前記改札機の内部構造を概略的に示す側面図。
図4図4は、前記改札機の制御系の構成を概略的に示すブロック図。
図5図5は、券媒体を集札部40へ搬送、投入する集札搬送機構を拡大して示す側面図。
図6図6は、集札部40の外観を示す側面図。
図7図7は、集札部の振分けシュート、一旦保留箱および集札箱を示す側面図。
図8図8は振分けシュートおよび一旦保留箱を示す斜視図。
図9図9は、図8と異る方向から見た振り分けシュートおよび一旦保留箱を示斜視図。
図10図10は、一旦保留箱の背面側、開閉機構、各種センサを示す背面図。
図11図11は一旦保留箱の側面側、開閉機構、各種センサを示す背面図。
図12図12は、底蓋が開放した状態における一旦保留箱の背面側、開閉機構、各種センサを示す背面図。
図13図13は、底蓋が開放した状態における一旦保留箱の側面側、開閉機構、各種センサを示す側面図。
図14図14は、前記改札機の投入券媒体の処理動作を示すフローチャート。
図15図15は、前記改札機の集札処理動作を示すフローチャート。
図16図16は、前記改札機の他の集札処理動作を示すフローチャート。
図17図17は、他の実施形態に係る改札機の集札部を概略的に示す側面図。
図18図18は、前記他の実施形態に係る改札機の集札処理動作を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施形態に係る改札機及び改札方法について図面を参照して説明する。
【0011】
図1は、本実施形態に係る改札機を備えた改札システム全体を示している。図1に示すように、改札システムは、改札機制御装置として機能するホストコンピュータ10を備えている。このホストコンピュータ10は、例えば、駅あるいは空港の搭乗口に設置された複数の改札機100−1、100−2…と通信回線20を介して接続され、これらの改札機100を監視する。
【0012】
ホストコンピュータ10は、装置全体を制御するとともに下位に接続された各種機器を制御するものであって、複数の改札機100を統括して制御するCPU11を有している。このCPU11には、メモリ部12、表示部13、入力部14、通信制御部15などが接続されている。
【0013】
メモリ部12は、ホストコンピュータ10自体及び改札機100などの下位の機器を制御するための制御データを含む各種データを記憶している。表示部13は、ホストコンピュータ10自体の動作状態、下位の機器の動作状態などを表示する。入力部14は、各改札機100の動作モードなど種々の情報を入力するためのキーボードや、接触を検知したのに基づいて対応する情報を出力するタッチパネルなどを有している。通信制御部15は、下位の機器との間で通信回線20を介して種々の情報の送受信を行う。
【0014】
次に、改札システムに適用可能な改札機100の構成について説明する。図2は改札機100の外観を示している。図2に示す改札機は、通常、2台1組として設置され、両者の間に利用者が通行可能な改札通路が形成される。入場処理や出場処理どの改札処理を行う改札機で利用可能な券媒体としては、通信部を有した無線式の第1券媒体およびバーコードが記載された非接触式の第2券媒体、券面に改札情報が印字され裏面に磁気情報が記録された磁気券媒体を対象とし、より具体的には、普通乗車券、定期券、特急券、回数券、入場券、搭乗券、プリペイドカードなどの磁気券媒体、並びに非接触式および無線式の券媒体(無線ICカード)を対象としている。
【0015】
図2に示すように、改札機100は、たとえば、細長い偏平は矩形壁状の機器本体1を備えている。機器本体1は、投入口2、放出口3、表示灯4、表示部5、開閉自在なドア16、券媒体がかざされる読取り領域6aに設けられた読取り装置(リーダー)6、スピーカ7、改札機の設定を変更するための操作盤8、人の通過を検知する複数の通過検知器9等を備えている。
【0016】
投入口2は、機器本体1における改札通路の上流側に設けられ、施設内への入場時または施設内からの出場時に投入された券媒体を受け取り可能である。投入口2の近傍には、券媒体の投入を阻止するためのシャッタ17(図3参照)が設けられている。また、放出口3は、機器本体1における改札通路の下流側に設けられ、投入口2から受け取った券媒体を必要に応じて排出する。
【0017】
読取り装置6は、機器本体1における改札通路の上流側に配置され、読取り領域6aにかざされた券媒体から情報を読取る。この読取り装置6は、無線アンテナを有し、無線式の券媒体との間で無線通信を行い券媒体から改札情報を読取るとともに、券媒体に所望の情報を書き込む無線リーダー/ライタ、バーコードの付された券媒体から非接触で2次元バーコードを読取るバーコードリーダー等を備えている。
【0018】
表示部5は、利用者の通行方向に対して機器本体1における放出口3の前方に配置され、利用者や係員などに対して種々の案内情報、例えば改札処理の結果に対応した案内画面を所定の表示パターンで表示する。ドア16は、機器本体1における改札通路側の側面の両端部に配置され、利用者の通行を制御するために開閉可能に構成されている。このドア16は、利用者の通行を可能とする場合に改札通路を開放し、また、利用者の通行を阻止する場合に改札通路を閉鎖する。
【0019】
複数の通過検知器9は、機器本体1の改札通路側における側面部に配置され、利用者の通行を検知するための出力信号を出力する。表示灯4は、小児券、無効券、または異常券の投入や、機器の異常など装置の動作状態を報知する。
【0020】
図3は改札機100の内部構造を示している。図3に示すように、改札機100は、複数の搬送ローラおよび搬送ベルトを含み投入口2から投入された券媒体を搬送路に沿って放出口3あるいは後述の集札箱へ搬送する搬送機構と、搬送路に沿って設けられた複数の機構部と、を備えている。すなわち、改札機100は、投入口2から複数枚の一括投入された券媒体を分離する分離部30、投入口2の後段に設けられ投入された券媒体を所定の姿勢に整位する整列部32と、複数の読取りヘッド45a、45b、45cおよび書込みヘッド46を有し、磁気券媒体の磁気データを読み書きする磁気処理部33と、を備えている。改札機100は、投入された券媒体の表裏判定を行う表裏判定部と、反転ポケット29を有し、投入された券媒体が裏方向投入の際に券媒体を反転する反転部34と、搬送される券媒体に印刷された2次元バーコードを読み取る図示しないスキャナを有したバーコード読取部と、を備えている。
【0021】
更に、改札機100は、券媒体を一時保留する保留部35と、パンチ28を有し、必要に応じて券媒体にパンチ穴を開けるパンチ部36と、複数のサーマルヘッド27を有し、必要に応じて券媒体の券面に印刷を行う印刷部37と、回収券媒体を集札箱38に集札する集札部40と、複数枚の券媒体を重ね合わせて放出口3に一括放出する集積放出部42と、を備えている。また、改札機100は、ロール紙から所定のサイズの券媒体をカットして発券する発券部41と、カットした券媒体を発券指令が出るまで待機し、指令が出たのち印刷を実施する発券印刷保留部44と、を備えている。発券部41は、ロール紙47、カッター48、このカッターを駆動するモータ50を備えている。発券印刷保留部44は、発券される券媒体の券面に所望の情報を印字するサーマルヘッド52を有している。
【0022】
更に、改札機100は、搬送路に沿って多数設けられ、券媒体の通過を検知する複数の通過センサ54、搬送路の分岐部にそれぞれ設けられ、券媒体の搬送方向を切換える複数の振分けゲート53、55、56、57、58、59、各機構部における搬送機構等を駆動する複数のモータ70、71、72、73、74、75、76、搬送路における券媒体を一時的の保留するための複数のストッパ60、61、62、63、64等を備えている。
【0023】
図4は改札機100の全体構成を示すブロック図である。図4に示すように、改札機100は、装置全体の動作を制御する制御部としてのCPU200を備えている。このCPU200は、券媒体から読取った改札情報に基づいて改札、集札処理を行う改札制御部、さらには、無線リーダー/ライタおよびバーコードリーダーを含む読取り装置6の動作を制御する制御部として機能する。
【0024】
CPU200には、制御プログラムを記憶しているROM201と、券媒体から読取った情報を記録し及び制御プログラムのバッファとして情報を記録するRAM202と、運賃情報等を記録している運賃メモリ203と、読取りヘッド45a、45b、45cを制御する読取り回路204と、書込みへッド46を制御する書込み回路205と、が接続されている。CPUは読み取りへッド45a、45bで読み取られた情報を基に改札処理を行い、利用者の改札機通過を許可できるか否かの判定を行う。
【0025】
また、CPU200には、読取り領域6aにかざされた券媒体の2次元バーコードを読取るバーコードリーダーおよび無線リーダー/ライタを有する読取り部6を制御するリーダー制御回路227と、無線リーダー/ライタの無線アンテナ68を介して送信するデータの変調及びアンテナ68を介して受信したデータの復調を行う無線通信回路226と、とが接続されている。CPU200は、読取り装置6及びスキャナで読み取られた情報に基づいて改札処理を行い、利用者の改札機通過を許可できるか否かの判定を行う。
【0026】
更に、CPU200には、振分けゲート53、55〜59を制御する振り分け制御回路206と、サーマルヘッド27、52を制御する印刷制御回路207と、反転ポケット29を駆動する反転ポケット制御回路209と、パンチ28を制御するパンチ制御回路210と、券媒体を保留するためのストッパ60〜64を制御するストッパ制御回路211と、発券部41のカッターを駆動するモータ76を制御するカッター制御回路212と、が接続されている。
【0027】
また、CPU200には、多数の通過センサ54からの信号に基づいて券媒体の搬送状況を検知する検知回路213と、搬送機構を駆動するモータ70〜76を制御する搬送制御回路214と、投入口2への券媒体の投入を阻止するシャッタ17を駆動するシャッタ駆動回路215とが接続されている。
【0028】
更に、CPU200には、操作案内や改札処理の結果に対応した画像を表示するように表示部5を制御する表示回路220と、表示灯4を制御する表示制御回路221と、音声案内を行うスピーカ7を制御する音声制御回路222と、複数の通過検知器9の出力信号から利用者の通過を検知する通過検知回路223と、ドア16の開閉を制御するドア制御回路224と、装置の各種設定を変更するための操作盤8を制御する操作盤制御回路225とが接続されている。また、CPU200には、通信制御部15が接続されている。この通信制御部15は、CPU200の制御に基づき、改札機100より上位の機器、例えばホストコンピュータ10との間で情報通信を行う。
【0029】
次に、改札機100の回収券媒体、取り忘れ券等を集札する集札部40について詳細に説明する。図5は、券媒体を集札部40へ搬送、投入する集札搬送機構を拡大して示す側面図、図6は、集札部40の外観を示す側面図である。
【0030】
図3図5および図6に示すように、搬送機構は、磁気処理部33により改札情報が読取られた券媒体を、放出口3あるいは集札部40に振分ける第1振分けゲート57と、集札部40に向かって2つに分岐する第1集札路80aおよび第2集札路80bと、これら集札路の分岐部に設けられ、券媒体を第1あるいは第2集札路へ振分ける第2振分けゲート59と、を備えている。更に、搬送機構は、一旦、放出口3に放出され取り忘れられた券媒体を、後述する取り忘れ券媒体用の別集積箱に導く第3集札路81と、券媒体を第1、第2集札路80a、80b側あるいは第3集札路81へ振分ける第3振分けゲート53と、を備えている。
【0031】
図7は、集札部のガイドシュート、一旦保留箱および集札箱を示す側面図、図8はガイドシュートおよび一旦保留箱を示す斜視図、図9は、図8と異なる方向から見たガイドシュートおよび一旦保留箱を示す斜視図である。
【0032】
図6ないし図9に示すように、集札部40は、並列に並んで設けられた、例えば、水平方向に並んで設けられた第1一旦保留箱82aおよび第2一旦保留箱82bと、第1および第2集札路80a、80bに搬送された券媒体を第1一旦保留箱82aおよび第2一旦保留箱82bにそれぞれ導く第1および第2ガイドシュート84a、84bと、第1および第2一旦保留箱の下方に配置された集札箱38と、第1および第2一旦保留箱82a、82bの底を開放する底蓋開閉機構88と、を備えている。なお、図6に示すように、第2一旦保留箱82bと並んで、別集積箱85が設けられている。この別集積箱85には、第3集札路81を通して送られた取り忘れ券媒体が集札される。
【0033】
図10は、一旦保留箱の背面側、開閉機構、各種センサを示す背面図、図11は一旦保留箱の側面側、開閉機構、各種センサを示す背面図、図12は、底蓋が開放した状態における一旦保留箱の背面側、開閉機構、各種センサを示す背面図、図13は、底蓋が開放した状態における一旦保留箱の側面側、開閉機構、各種センサを示す側面図である。
【0034】
図7ないし図11に示すように、集札部40は、支持フレーム86を有し、第1および第2一旦保留箱82a、82bは、それぞれ独立して引き抜き可能(取り出し可能)に支持フレーム86に支持されている。第1および第2一旦保留箱82a、82bの各々は、ほぼ矩形箱状に形成され、4辺の側壁、底壁(底蓋)、および上部開口を有している。前方の側壁には、取っ手87が取り付けられている。各一旦保留箱の平面寸法は、券媒体、例えば、新幹線の乗車券を平らに積み重ねて収容可能な大きさに形成されている。
【0035】
第1および第2一旦保留箱82a、82bの各々の底壁は、第1底蓋90aおよび第2底蓋90bのほぼ半々に分割され、これらの底蓋は下方に向かって開閉可能に支持されている。すなわち、第1底蓋90aは、第2底蓋90bと反対側の一端が枢軸91aにより回動自在に支持され、同様に、第2底蓋90bは、第1底蓋90aと反対側の一端が枢軸91bにより回動自在に支持されている。そして、第1および第2底蓋90a、90bは、枢軸91a、91bの回りで回動することにより、いわゆる観音開き状に開放可能となっている。第1および第2底蓋90a、90bは、通常、図示しないねじりばね等により付勢されて閉塞位置に保持され、一旦保留箱の底を閉じている。
【0036】
枢軸91aには押圧ピン92aが連結されている。この押圧ピン92aは、枢軸91aに対し偏心しているとともに、一旦保留箱の背面側に突出している。押圧ピン92aを押圧することにより、押圧ピン92aは枢軸91aの回りで枢軸91aと一体に回動する。また、枢軸91bには押圧ピン92bが連結されている。この押圧ピン92bは、枢軸91bに対し偏心しているとともに、一旦保留箱の背面側に突出している。押圧ピン92bを押圧することにより、押圧ピン92bは枢軸91bの回りで枢軸91bと一体に回動する。
【0037】
このように構成された第1、第2一旦保留箱82a、82bは、その上端開口がガイドシュート84a、84bに対向し、また、底壁が、集札箱38の上部開口に対向した状態で、支持フレーム86に装着している。そして、第1、第2一旦保留箱82a、82bは、第1、第2ガイドシュート84a、84bから送られた回収券媒体を受け入れ、底壁上に順次、平らに積み重ねて収納する。また、底壁を開放することにより、収納された回収券媒体を集札箱38内に投下し、集札箱に収納する。
【0038】
集札箱38は、機器本体1に対して、引き出し可能に配置されている。また、集札箱38は、矩形箱状に形成され、その上端開口は、第1および第2一旦保留箱82a、82bの底壁に対向している。この上端開口は、第1および第2保留箱の両方の底面積よりも大きく形成されている。なお、集札箱38内に、第1一旦保留箱82aに対向する領域と、第2一旦保留箱82bに対向する領域とに仕切る仕切り壁を設けてもよい。
【0039】
図7ないし図12に示すように、底蓋開閉機構88は、第1、第2一旦保留箱82a、82bの各々の背面側で、それぞれ支持フレーム86に支持された駆動モータ93、この駆動モータ93によりギア94を介して回動される駆動軸95と、一対のアーム96a、96bを介して駆動軸に支持され、駆動軸に対して偏心して位置する押圧ロッド97と、駆動軸の回転位置、すなわち、底蓋の開閉を検知する2つの開閉検知センサ98a、98bと、駆動軸と一体に回動可能に駆動軸に取り付けられ、前記開閉検知センサをオン、オフするための検知カム102と、を備えている。
【0040】
図10および図11に示すように、駆動軸95は、ほぼ水平に、すなわち、第1、第2一旦保留箱82a、82bの底壁とほぼ平行に延在し、同様に、押圧ロッド97も一旦保留箱の底壁とほぼ平行に延在している。押圧ロッド97の軸方向両端部は、第1、第2一旦保留箱82a、82bの一対の枢軸91a、91bに設けられた押圧ピン92a、92bと係合可能に対向している。一旦保留箱の底蓋が閉じた状態において、押圧ロッド97は押圧ピン92a、92bの上方の第1位置にあり、また、検知カム102は、両方の開閉検知センサ98a、98bをオン状態に押圧している。そして、図12および図13に示すように、一旦保留箱の底蓋を開放する際、駆動モータ93により駆動軸95を回動させ、この駆動軸に対して偏心して位置する押圧ロッド97を駆動軸に連動して所定角度回動させると、押圧ロッドは図示の第2位置に移動し、押圧ロッドの両端部がそれぞれ押圧ピン92a、92bを押し下げる。このような押圧ピン92a、92bの移動、すなわち、枢軸回りでの回動に連動して、第1および第2底蓋が下方に約90度回動し、一旦保留箱の第1、第2底蓋90a、90bを開放する。検知カム102は、2つの開閉検知センサ98a、98bをオフに切換え、底蓋の開放を検知する。
【0041】
駆動モータ93を逆転駆動して押圧ロッド97を第2位置から第1位置へ戻すことにより、一旦保留箱の第1および第2底蓋90a、90bは、ねじりばねにより閉塞位置に回動され、自動的に底が閉じされる。
【0042】
図7ないし図13に示すように、集札部40は、更に、第1、第2一旦保留箱82a、82b内の回収券媒体の量を検出するセンサ、および、一旦保留箱が支持フレーム86から引き出されたこと、および、一旦保留箱が支持フレーム86の所定位置にセットされたことを検知するセット検知センサ104、更に、一旦保留箱の使用状態を表示する、ここでは、点灯により使用中の一旦保留箱を表示する一対の表示灯106a、106bを備えている。表示灯106a、106bは、第1、第2一旦保留箱82a、82bの近傍で、例えば、第1、第2一旦保留箱82a、82bの下方にそれぞれ設けられている。
【0043】
量を検知するセンサとして、各一旦保留箱の上端部近傍、すなわち、上端開口近傍に設けられ、一旦保留箱を間に挟んで互いに対向して配置された一対の満杯検知センサ110a、110bと、一旦保留箱の高さ方向中間部に設けられ、一旦保留箱を間に挟んで互いに対向して配置されたニアエンド検知センサ112a、112bと、を備えている。満杯検知センサ110a、110bおよびニアエンド検知センサ112a、112bは、例えば、光学センサにより構成され、検出光が回収券媒体によって遮光されることにより回収券媒体の有無を検知する。
【0044】
また、セット検知センサ104は、一旦保留箱の後端に当接可能に支持フレーム86に設けられ、一旦保留箱が所定位置に装着された際、一旦保留箱により押されてオンとなり、一旦保留箱の装着を検知する。一旦保留箱が抜き取られている場合、セット検知センサ104はオフとなり、一旦保留箱がないことを検知し、誤動作を防止する。
【0045】
図4に示すように、底蓋開閉機構88の駆動モータ93は、モータ制御回路114を介してCPU200に接続され、CPU200の制御の下、モータ制御回路により駆動される。また、開閉検知センサ98a、98b、満杯検知センサ110a、110b、ニアエンド検知センサ112a、112b、セット検知センサ104は、検知回路116を介してCPU200に接続され、検出信号をCPU200に送る。2つの表示灯106a、106bは、表示制御回路221により、点灯制御される。
【0046】
次に、上記のように構成された改札機100において、券媒体、例えば、乗車券、特急券等の磁気券媒体が投入口2に投入された場合の処理について説明する。
図14に示すように、利用者が券媒体を投入口2から改札機100内に挿入すると、CPU200は、通過センサ54からの出力信号に基づき、券媒体を検出し、投入が確認されると(ST1)、シャッタ17を閉じて投入口2を閉塞する(ST2)。続いて、CPU200は、読取り部6の読取りを禁止する(ST3)とともに、複数のモータを駆動して券媒体を搬送する(ST4)。挿入された券媒体は、整列部32にて所定の姿勢に整位され(ST5)、その後、磁気処理部33で券媒体の情報を読み取り(ST6)、更に、券媒体の表裏を判定する(ST7)。
【0047】
裏と判定された場合、CPU200は、振分けゲート55を駆動して券媒体を反転ポケット29に搬送し、その後、反転ポケット29を駆動して券媒体を主搬送路に戻し、表裏反転する(ST8)。表と判定された場合、券媒体はそのままの状態で後段の磁気処理部33に搬送される。
【0048】
CPU200は券媒体の移動を停止し、券媒体を一時的に保留する(ST9)。CPU200は、券媒体から読取った情報に基づいて、改札機100を通過可能であるか否かの通過判定をする(ST10)。通過判定許可の場合、CPU200はドア16を開放して(ST11)利用者の通過を許容し、表示部5に案内を表示するとともに券媒体の保留を解除し搬送を開始する(ST12)。CPU200は、通過判定結果に伴い、券媒体に情報を印刷する必要があるか否か判断し(ST13)、必要な場合は、印刷部37のサーマルヘッド27により、所望の情報を券媒体の券面に印字する(ST14)。
【0049】
その後、CPU200は、券媒体を排出口に放出するか、集札して回収するか判断し(ST15)、集札する場合、第1振分けゲート57を駆動して券媒体を集札部40に搬送する(ST16)。この時、確実に集札されたかどうかはセンサにより検知する。その後、モータを停止する(ST17)。
【0050】
ST15において、券媒体を放出する場合、第1振分けゲート57により券媒体を集積放出部42へ搬送し放出口3から放出する(ST18)。更に、CPU200は、モータを停止した後(ST19)、通過センサ54の信号出力に基づいて券媒体が放出口3から抜き取られたか否かを検知し(ST20)、抜き取られている場合には、通過検知器9の信号出力に基づいて、利用者が改札機から外に出たか否かを判断する(ST21)。利用者の出場が確認された場合は、処理を終了する。
【0051】
ST20において、券媒体が放出口3から抜き取られず、放出口に残っている場合、CPU200は搬送機構を駆動して券媒体を放出口3から第3振分けゲート53および第3集札路81を通して、別集積箱85に回収する(ST22)。
【0052】
ST36において通過判定が不可となった場合、CPU200は、ドア16を閉じて(ST23)利用者の通過を禁止し、券媒体の保留を解除して搬送を開始する(ST24)とともに表示灯4を点灯させる(ST25)。更に、CPU200は、スピーカ7により通過判定NGの内容を音声にて、利用者に案内する(ST26)とともに、表示部5に通過判定NGの内容を表示する(ST27)。以後、ST18に続き、券媒体を放出口3へ放出する。
【0053】
その後、CPU200は、通過検知器9の出力信号に基づき、利用者が改札機100の外に出たか否かを検知し(ST21)、出ている場合には、表示灯4を消灯、音声案内終了、表示部5への案内表示終了、ドア16を開放、シャッタ17を開放、読取り部6による読取り許可を順次行う。以後、改札機は、次の利用者の待機状態となる。
【0054】
一方、上述した券媒体の集札処理について詳細に説明する。図15に示すように、改札機100の電源がオンされると(ST1)、CPU200は、開閉機構88により第1一旦保留箱82a(A)の底蓋を開放し、第1一旦保留箱内に収納されていた券媒体を集札箱38内に投下し、第1一旦保留箱82aを空にする(ST2)。同様に、CPU200は、開閉機構88を作動させて、第2一旦保留箱82b(B)を空にする(ST3)。次いで、CPU200は、表示灯106a(A)および表示灯106b(B)を消灯する(ST5)。
【0055】
CPU200は、券媒体を集札する一旦保留箱を決定する(ST5)。ここでは、例えば、第1一旦保留箱82aを指定の一旦保留箱とする。この状態で、券媒体の受付を開始し(ST6)、CPU200は、第1一旦保留箱82aの使用を示す表示灯106aを点灯し(ST7)、更に、第2振分けゲート59を、券媒体を第1集札路80aへ送る向きに設定する(ST8)。続いて、CPU200は、第1一旦保留箱82aの満杯検知センサ110a、110bにより満杯検知を行い(ST9)、保留箱内の券媒体の収納状態を監視する。そして、満杯検知センサ110a、110bにより満杯が検知されるまで、第1一旦保留箱82aへの券媒体の集札を継続する。
【0056】
満杯検知センサ110a、110bにより満杯が検知されると、CPU200は、次の券媒体から第2一旦保留箱82bに収納することを決定し(ST10)、その後、開閉機構88により第2一旦保留箱82b(B)の底蓋を開放して第2一旦保留箱82bを空にする(ST11)。次いで、CPU200は、表示灯106a(A)および表示灯106b(B)を消灯した後(ST12)、第2一旦保留箱82bの使用を示す表示灯106bを点灯する(ST13)。また、CPU200は、第2振分けゲート59を、券媒体を第2集札路80bへ送る向きに設定する(ST14)。続いて、CPU200は、第2一旦保留箱82bの満杯検知センサ110a、110bにより満杯検知を行い(ST15)、保留箱内の券媒体の収納状態を監視する。そして、満杯検知センサ110a、110bにより満杯が検知されるまで、第2一旦保留箱82bへの券媒体の集札を継続する。
【0057】
満杯検知センサ110a、110bにより満杯が検知されると、CPU200は、次の券媒体から第1一旦保留箱82aに収納することを決定し(ST16)、その後、開閉機構88により第1一旦保留箱82a(A)の底蓋を開放して第1一旦保留箱82aを空にする(ST17)。次いで、CPU200は、表示灯106a(A)および表示灯106b(B)を消灯した後(ST18)、ST7に戻り、ST7ないしST18を繰り返す。
【0058】
このように、集札部40は、片方の一旦保留箱が満杯になった時点で、他方の一旦保留箱に切り換えて券媒体を収納し、両方の一旦保留箱が満杯になった時点で、先の一旦保留箱、すなわち、古い券媒体を収納している一旦保留箱から券媒体を集札箱38内に投下して集札箱に集積する。これにより、集札した最新の券媒体を第1および第2一旦保留箱に残し、古い券媒体から順に、集札箱38に移すように処理する。また、第1および第2一旦保留箱82a、82b内に積層状態で収納された券媒体を、積層状態のまま、集札箱38内に投下して集積する。
【0059】
また、上述した券媒体の集札処理は、センサによる収納量の検知に限らず、センサにより収納枚数をカウントするようにしてもよい。すなわち、図16に示すように、改札機100の電源がオンされると(ST1)、CPU200は、開閉機構88により第1一旦保留箱82a(A)の底蓋を開放し、第1一旦保留箱内に収納されていた券媒体を集札箱38内に投下し、第1一旦保留箱82aを空にする(ST2)。同様に、CPU200は、開閉機構88を作動させて、第2一旦保留箱82b(B)を空にする(ST3)。次いで、CPU200は、表示灯106a(A)および表示灯106b(B)を消灯する(ST4)。
【0060】
CPU200は、券媒体を集札する一旦保留箱を決定する(ST5)。ここでは、例えば、第1一旦保留箱82aを指定の一旦保留箱とする。この状態で、券媒体の受付を開始し(ST6)、CPU200は、第1一旦保留箱82aの使用を示す表示灯106aを点灯し(ST7)、更に、第2振分けゲート59を、券媒体を第1集札路80aへ送る向きに設定する(ST8)。続いて、CPU200は、第1一旦保留箱82aへの収納枚数カウントXaをゼロにセットする(ST9)。その後、CPU200は、券媒体が第1一旦保留箱82aへ送られる度に、通過センサ54の検出信号に基づいてカウントする(Xa=Xa+1)(ST10)。また、CPU200は、カウント数Xaが所定の枚数M以上になったか比較し(ST11)、Xa<Mの場合は、更に、第1一旦保留箱82aの満杯検知センサ110a、110bにより満杯検知を行い(ST12)、保留箱内の券媒体の収納状態を監視する。そして、満杯が検知されていない場合、CPU200は、ST10に戻り、収納枚数が所定枚数Mに達するまで、第1一旦保留箱82aへの券媒体の集札を継続する。
【0061】
ST11において、カウント枚数Xaが所定枚数M以上となった場合、CPU200は、次の券媒体から第2一旦保留箱82bに収納することを決定し(ST13)、その後、開閉機構88により第2一旦保留箱82b(A)の底蓋を開放して第2一旦保留箱82bを空にする(ST14)。また、ST12において、カウント枚数が所定枚数Mに達する前においても、満杯検知センサ110a、110bにより満杯が検知されると、CPU200は、次の券媒体から第2一旦保留箱82bに収納することを決定し(ST13)、その後、開閉機構88により第2一旦保留箱82b(A)の底蓋を開放して第2一旦保留箱82bを空にする(ST14)。
【0062】
次いで、CPU200は、表示灯106a(A)および表示灯106b(B)を消灯した後(ST15)、第2一旦保留箱82bの使用を示す表示灯106bを点灯する(ST16)。また、CPU200は、第2振分けゲート59を、券媒体を第2集札路80bへ送る向きに設定する(ST17)。続いて、CPU200は、第2一旦保留箱82bへの収納枚数カウントXbをゼロにセットする(ST18)。その後、CPU200は、券媒体が第2一旦保留箱82bへ送られる度に、通過センサ54の検出信号に基づいてカウントする(Xb=Xb+1)(ST19)。また、CPU200は、カウント数Xbが所定の枚数M以上になったか比較し(ST20)、Xa<Mの場合は、更に、第2一旦保留箱82bの満杯検知センサ110a、110bにより満杯検知を行い(ST21)、保留箱内の券媒体の収納状態を監視する。そして、満杯が検知されていない場合、CPU200は、ST19に戻り、カウント枚数Xbが所定枚数Mに達するまで、第2一旦保留箱82bへの券媒体の集札を継続する。
【0063】
ST20において、カウント枚数Xbが所定枚数M以上となった場合、CPU200は、次の券媒体から第1一旦保留箱82aに収納することを決定し(ST22)、その後、開閉機構88により第1一旦保留箱82a(A)の底蓋を開放して第1一旦保留箱82aを空にする(ST23)。また、ST21において、カウント枚数が所定枚数Mに達する前においても、満杯検知センサ110a、110bにより満杯が検知されると、CPU200は、次の券媒体から第1一旦保留箱82aに収納することを決定し(ST22)、その後、開閉機構88により第1一旦保留箱82a(A)の底蓋を開放して第1一旦保留箱82aを空にする(ST23)。次いで、CPU200は、表示灯106a(A)および表示灯106b(B)を消灯した後(ST24)、ST7に戻り、ST7ないしST24を繰り返す。
【0064】
以上のように構成された改札機100によれば、集札部40において、2つの一旦保留箱82a、82bは、並列に配置されているため、大容量の一旦保留箱を用いた場合でも集札部全体を小型にすることが可能となる。2つの一旦保留箱が集札箱の真上に配置され、交互に券媒体を集札箱に投下させるため、券媒体を集札箱内に均等に集積することができ、集札箱における券媒体の収納枚数を増やすことが可能となる。これにより、小型の集札箱であってもの充分な集札量を確保することができ、また、集札箱の大きさが同等であれば、より多くの券媒体を集積可能となる。
【0065】
第1および第2一旦保留箱を備えることにより、券媒体の検索が容易となる。一旦保留箱に最新の券媒体を一次保留しておくことにより、券媒体取り忘れの利用者が券を取りに来た場合等、第1あるいは第2一旦保留箱から容易に券媒体を検索することができる。これにより、駅員の負担を軽減することができるとともに、利用者の検索待ち時間を短縮しサービス向上を図ることが可能となる。以上のことから、大型化することなく集札券の収納枚数を増加可能であるとともに、集札券の検索が容易な改札機が得られる。
【0066】
次に、他の実施形態に係る改札機について説明する。図17は、他の実施形態に係る改札機の集札部40を概略的に示している。なお、改札機の他の構成は、前述した実施形態と同一であり、異なる部分について詳細に説明する。
【0067】
図17に示すように、他の実施形態によれば、集札部40は、一旦保留箱を持たず、ガイドシュートおよび集札箱38を備えている。集札部40は、集札箱38と、第1集札路80aから搬送された券媒体を集札箱38内の片側(左側)部分に導く第1ガイドシュート84aと、第2集札路80bから搬送された券媒体を集札箱38内の他側(右側)部分に導く第2ガイドシュート84bと、を備えている。集札箱38内には、左右の第1領域38aおよび第2領域38bに仕切る仕切り壁39が設けられている。また、集札箱38には、第1領域38aの満杯を検知する満杯検知センサ43aが設けられ、また、第2領域38bの満杯を検知する満杯検知センサ43bが設けられている。
【0068】
このように構成された集札部40によれば、第2振分けゲート59で振り分けられた券媒体は、第1集札路80aから第1ガイドシュート84aを通って集札箱38の第1領域38aに集積される。また、第2集札路80bに振り分けられた券媒体は、第2ガイドシュート84bから集札箱38の第2領域38bに集積される。
【0069】
集札処理においては、図18に示すように、改札機100の電源がオンされると(ST1)、CPU200は、券媒体を集札する集札箱38の領域を決定する(ST2)。ここでは、例えば、第1領域38aを指定の領域とする。この状態で、券媒体の受付を開始し(ST3)、CPU200は、第2振分けゲート59を、券媒体を第1集札路80aへ送る向きに設定する(ST4)。続いて、CPU200は、第1領域38aの満杯検知センサ43aにより満杯検知を行い(ST5)、第1領域38a内の券媒体の収納状態を監視する。そして、満杯検知センサ43aにより満杯が検知されるまで、第1領域38aへの券媒体の集札を継続する。
【0070】
満杯検知センサ43aにより満杯が検知されると、CPU200は、次の券媒体から集札箱38の第2領域38bに収納することを決定し(ST6)、第2振分けゲート59を、券媒体を第2集札路80bへ送る向きに設定する(ST7)。続いて、CPU200は、第2領域38bの満杯検知センサ43bにより満杯検知を行い(ST8)、第2領域38bの収納状態を監視する。そして、満杯検知センサ43bにより満杯が検知されるまで、第2領域38bへの券媒体の集札を継続する。
【0071】
満杯検知センサ43bにより満杯が検知されると、CPU200は、満杯警告を発するとともに(ST9)、装置を停止する(ST10)。満杯警告に応じて、係員は、集札箱38を改札機100から取り出し、集札券媒体を取り出した後、再び、集札箱38を改札機100にセットする。CPU200は、満杯警告が解除されたか、および、集札箱38の満杯が解除されたかを検知し(ST11)、解除されている場合には、装置の稼動を再開しST2へ戻る(ST12)。
【0072】
以上のように構成された改札機によれば、集札する券媒体を集札箱の第1領域および第2領域に分けてそれぞれ集積することにより、券媒体を均等に重ねて集積することができる。これにより、集札箱における券媒体の収納枚数を増加させることが可能となる。
【0073】
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
以下、本願の出願当初の特許請求の範囲の記載を付記する。
[1]
券媒体を投入する投入口と、
投入された券媒体を搬送路に沿って搬送する搬送機構と、
前記搬送路に設けられ、前記投入された券媒体から情報を読取る処理装置と、
前記搬送路に設けられ、前記処理装置により回収券と判断された券媒体を振分ける第1振分け機構と、
並列に並んで設けられ、それぞれ回収券を収納する第1一旦保留箱および第2一旦保留箱と、
前記第1振分け機構により振分けられた券媒体を前記第1および第2一旦保留箱のいずれかに振分けて一旦保留箱に送る第2振分け機構と、
前記第1および第2一旦保留箱の下方に配置され、前記第1および第2一旦保留箱から投下された券媒体を堆積する集札箱と、
を備える改札機。
[2]
前記第1および第2一旦保留箱の底蓋を開放し、前記第1および第2一旦保留箱内の券媒体を前記集札箱に投下する開閉機構を備えている[1]に記載の改札機。
[3]
前記第1一旦保留箱内の券媒体の満杯を検知する第1満杯検知センサと、前記第2一旦保留箱内の券媒体の満杯を検知する第2満杯検知センサと、第1および第2一旦保留箱の一方に、券媒体を送って収納し、前記満杯検知センサにより満杯が検知された際に、他方の一旦保留箱に券媒体へ送り収納する制御部と、を備えている[2]に記載の改札機。
[4]
前記制御部は、前記第1満杯検知センサにより前記第1一旦保留箱の満杯が検知された際、前記開閉機構により前記第2一旦保留箱の底蓋を開放して第2一旦保留箱内の券媒体を前記集札箱に投下した後、前記第2振分けゲートにより券媒体を前記第2一旦保留箱へ送り収納する[3]に記載の改札機。
[5]
前記第1一旦保留箱に送り収納する券媒体の枚数をカウントし、所定の枚数に達した際、前記第2一旦保留箱に券媒体を送り収納するとともに、券媒体の枚数をカウントする制御部を備えている[2]に記載の改札機。
[6]
前記制御部は、前記第1一旦保留箱に送り収納した券媒体の枚数が所定の枚数に達した際、前記開閉機構により前記第2一旦保留箱の底蓋を開放して第2一旦保留箱内の券媒体を前記集札箱に投下した後、前記第2振分けゲートにより券媒体を前記第2一旦保留箱へ送り収納する[5]に記載の改札機。
[7]
前記第1および第2一旦保留箱は、それぞれ独立して引き出し可能に支持されている[1]ないし[6]のいずれかに記載の改札機。
【符号の説明】
【0074】
1…機器本体、5…表示部、6…読取り装置、38…集札箱、40…集札部、
54…通過センサ、57…第1振分けゲート、59…第2振分けゲート、
80a…第1集札路、80b…第2集札路、82a…第1一旦保留箱、
82b…第2一旦保留箱、84a…第1ガイドシュート、
84b…第2ガイドシュート、88…開閉機構、
110a、110b…満杯検知センサ、112a、112b…ニアエンドセンサ、
200…CPU
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