(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第2のユーザは、当該第2のユーザと前記第1のユーザとの間で行われた通信の履歴に基づいて特定される値が、所定の条件を満たすユーザであることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
前記出力手段は、前記第2の取得手段により取得されたコンテンツ識別情報に基づいて特定されるコンテンツ識別情報を、前記第2のユーザ識別情報とともに表示することを指示する表示制御情報をさらに出力することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0014】
1.実施形態
1−1.構成
1−1−1.通信システム100
図1は、本実施形態に係る通信システム100の構成を示す図である。通信システム100は、音声検索サービスを提供するシステムである。通信システム100は、
図1に示されるように、通信端末1と、管理サーバ2と、情報検索サーバ3とを有している。各装置は、通信回線4により相互に接続されている。ここで通信回線4とは、例えば、移動体通信網やインターネットにより構成されるネットワークである。なお、
図1には、通信端末1は1つしか示されていないが、2つ以上使用されてもよい。
【0015】
1−1−2.通信端末1
通信端末1は、ユーザの音声による検索要求を受け付けることができるコンピュータ装置である。通信端末1は、例えば、携帯電話機や、スマートフォンや、PDA(Personal Digital Assistant)や、タブレット端末や、パーソナルコンピュータである。
図2は、通信端末1のハードウェア構成を示すブロック図である。通信端末1は、
図2に示されるように、制御部11と、記憶部12と、操作部13と、表示部14と、音声処理部15と、通信部16とを有する。各構成要素は、バス17により相互に接続されている。
【0016】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)とを備えており、CPUがROM又は記憶部12に記憶されているプログラムを実行することにより通信端末1の各部を制御する。
【0017】
記憶部12は、例えばEEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)やフラッシュメモリ等の記憶装置であり、CPUにより実行されるプログラムやデータを記憶する。例えば記憶部12は、通信先情報と、通信履歴情報とを記憶する。ここで、通信先情報とは、電話番号や電子メールアドレス等の、通信先(通信相手)を特定するための識別情報である。通信先情報には、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)におけるユーザ名も含まれる。また、通信履歴情報とは、通信端末1が行った通信の履歴を示す情報である。具体的には、電話の発着信に関する情報(通信先と通信日時)や、電子メールの送受信に関する情報(通信先と通信日時)である。なお、通信履歴情報には、SNSにおける情報の発信及び受信に関する情報(発信及び受信の日時と、発信先のユーザ名又は発信した情報に応答したユーザ名)も含まれる。すなわち、本実施形態における「通信」には、電話や電子メールを介した情報のやり取りに限られず、SNSを使って行われる情報のやり取りも含まれる。
【0018】
操作部13は、数字キー等の操作ボタンやタッチパネルであり、ユーザの操作に応じた信号を制御部11に出力する。表示部14は、液晶ディスプレイ等の表示装置であり、制御部11の制御の下、画像を表示する。音声処理部15は、マイクロフォンと、スピーカと、DSP(Digital Signal Processor)等の音声処理回路とを備え、マイクロフォンにより収音された音声を示す音声情報を制御部11に出力するとともに、制御部11から入力された信号により表される音をスピーカから出力する。通信部16は、通信回線4を介して外部の装置と通信を行うためのインタフェースカードである。
【0019】
1−1−3.管理サーバ2
管理サーバ2は、通信端末1に関する情報を管理するコンピュータ装置である。
図3は、管理サーバ2のハードウェア構成を示すブロック図である。管理サーバ2は、
図3に示されるように、制御部21と、記憶部22と、通信部23とを有する。各構成要素は、バス24により相互に接続されている。
【0020】
制御部21は、CPUと、ROMと、RAMとを備えており、CPUがROM又は記憶部22に記憶されているプログラムを実行することにより管理サーバ2の各部を制御する。記憶部22は、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置であり、CPUにより実行されるプログラムを記憶する。また、記憶部22は、各通信端末1のユーザの通信先情報221と通信履歴情報222とを記憶する。この通信先情報221と通信履歴情報222とは、所定の期間毎に各通信端末1から取得されて更新される。
【0021】
また、記憶部22は、コンテンツID(Identification Data)データベース(DB)223を記憶する。
図4は、コンテンツIDDB223のデータ構成の一例を示す図である。このコンテンツIDDB223は、ユーザIDと、当該ユーザIDにより識別されるユーザが好意的な意思表示を示したコンテンツのIDとを対応づけて格納する。ここで、ユーザが好意的な意思表示を示したコンテンツのIDとは、例えば、当該コンテンツが通信端末1等の情報処理装置において表示されている際に、当該画面に表示されている所定のボタンがユーザによって選択されたコンテンツのIDである。当該所定のボタンとは、いわゆるソーシャルボタンであって、特に、コンテンツの内容に対して好意的な意思表示を示すためのものである。コンテンツIDDB223に記憶される情報は、当該情報を収集するSNSのDBから取得してもよいし、通信端末1等の情報処理装置から直接取得してもよい。
【0022】
通信部23は、通信回線4を介して外部の装置と通信を行うためのインタフェースカードである。
【0023】
次に、
図5は、制御部21により実現される機能の構成を示す図である。
図5に示される機能は、特に、情報検索サーバ3から取得したユーザIDに基づいて、当該ユーザとつながりを有する他のユーザを特定し、この他のユーザとコンテンツIDDB223において対応づけられているコンテンツIDを特定及び出力する動作に関する。この機能は、記憶部22に記憶されるプログラムがCPUにより実行されることにより実現される。
【0024】
取得部211は、ユーザIDを取得する手段である。具体的には、取得部211は、通信部23を介して、情報検索サーバ3から送信されてくるユーザIDを取得する。
【0025】
第1のユーザ特定部212は、取得部211により取得されたユーザIDにより識別されるユーザとつながりを有する他のユーザを特定する手段である。具体的には、第1のユーザ特定部212は、取得したユーザIDにより識別されるユーザの通信先情報221に基づいて、通信先(具体的には、他のユーザのID)を特定する。なお、ここで、ユーザ同士のつながりは、いわゆるソーシャルグラフによって表現することが可能である。
図6は、ソーシャルグラフの一例を示す図である。
【0026】
図6に示されるソーシャルグラフにおいて、A〜Gの各ノード(節)は、ユーザを表し、ノード間のエッジ(実線)は、当該ノード間につながりがあることを示す。
図6のソーシャルグラフは、ユーザAの通信先情報221に、ユーザB、ユーザC、ユーザD、ユーザF及びユーザGのユーザIDが含まれていることを示している。
【0027】
算出部213は、第1のユーザ特定部212により特定された他のユーザと、取得部211により取得されたユーザIDにより識別されるユーザとの間のつながり度を算出する手段である。この算出部213は、当該つながり度を、取得部211により取得されたユーザIDにより識別されるユーザの通信履歴情報222に基づいて算出する。なお、ここで、つながり度とは、ユーザ間のつながり、関連性、結びつき又は親密さの度合いを示す指標であって、特に、ユーザ間の通信履歴に基づいて算出される指標をいう。
【0028】
例えば、算出部213は、ユーザ間のつながり度を、当該ユーザ間で単位時間あたりに行われた通信回数(通信頻度)を算出することで求めてもよい。具体的には、例えば、ユーザA、B間で1ヶ月あたりに行われた通信の回数が100回である場合には、この「100」という数値をつながり度として使用してもよい。
【0029】
第2のユーザ特定部214は、算出部213により算出されたつながり度が所定の閾値以上の他のユーザを特定する手段である。具体的には、第2のユーザ特定部214は、算出部213により算出された各つながり度を、それぞれ所定の閾値と比較し、所定の閾値以上のつながり度を有する他のユーザのユーザIDを特定する。
【0030】
コンテンツ特定部215は、第2のユーザ特定部214により特定された他のユーザと対応づけてコンテンツIDDB223に格納されているコンテンツIDを特定する手段である。例えば、第2のユーザ特定部214によってユーザID「U0002」が特定された場合であって、コンテンツIDDB223に、
図4に示される情報が格納されている場合には、コンテンツIDとして「http://www.〇〇〇.com」と、「http://www.△△△.com」と、「http://www. □□□.com」とが特定される。
【0031】
出力部216は、コンテンツ特定部215により特定されたコンテンツIDを出力する手段である。
【0032】
1−1−4.情報検索サーバ3
情報検索サーバ3は、通信端末1から送られてくる検索要求に基づいてコンテンツの検索を行うコンピュータ装置である。
図7は、情報検索サーバ3のハードウェア構成を示すブロック図である。情報検索サーバ3は、
図7に示されるように、制御部31と、記憶部32と、通信部33とを有する。各構成要素は、バス34により相互に接続されている。
【0033】
制御部31は、CPUと、ROMと、RAMとを備えており、CPUがROM又は記憶部32に記憶されているプログラムを実行することによりの各部を制御する。記憶部32は、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置であり、CPUにより実行されるプログラムを記憶する。通信部33は、通信回線4を介して外部の装置と通信を行うためのインタフェースカードである。
【0034】
次に、
図8は、制御部31により実現される機能の構成を示す図である。
図8に示される機能は、特に、コンテンツを検索する際の動作に関し、記憶部32に記憶されるプログラムがCPUにより実行されることにより実現される。
【0035】
第1の取得部311は、コンテンツの検索を要求するコンテンツ検索要求を取得する手段である。第1の取得部311は、コンテンツ検索要求とともに、ユーザを識別するユーザIDを取得する。ここで、コンテンツとは、文書、音声、映像等の情報である。本実施形態では特に、Webページを想定している。また、ユーザIDには、当該ユーザが使用する通信端末1の識別情報が含まれる。
【0036】
コンテンツ特定部312は、第1の取得部311により取得されたコンテンツ検索要求に基づいてコンテンツの検索を行い、コンテンツを識別するコンテンツIDを特定する手段である。具体的には、コンテンツ特定部312は、取得したコンテンツ検索要求に含まれるキーワードを用いて内部又は外部のデータベースを検索し、キーワードに合致するコンテンツのIDを特定する。ここで、コンテンツIDとは、例えば、WebページのURL(Uniform Resource Locator)である。
【0037】
第2の取得部313は、第1の取得部311により取得されたユーザIDにより識別されるユーザとつながりを有する他のユーザのユーザIDと対応づけて記憶されているコンテンツIDを取得する手段である。ここで、当該他のユーザは、第1の取得部311により取得されたユーザIDにより識別されるユーザの通信履歴情報及び/又は通信先情報に基づいて特定される。
【0038】
決定部314は、コンテンツ特定部312により特定されたコンテンツIDの報知順序を決定する手段である。決定部314は、報知順序を決定する際、第2の取得部313により取得されたコンテンツIDの報知順位が他のコンテンツIDの報知順位よりも高くなるように、当該報知順位を決定する。なお、ここで、「報知」とは、文字や画像により情報を知らせる形態に限らず、音声により情報を知らせる形態も含むものとする。
【0039】
出力部315は、コンテンツ特定部312により特定されたコンテンツIDと、決定部314により決定された報知順序を示す報知順序情報とを出力する手段である。
【0040】
1−2.動作
次に、本実施形態に係る通信システム100の動作について説明する。具体的には、通信端末1に対して音声によってコンテンツの検索要求が入力され、その検索要求に対して回答が得られるまでの動作について説明する。
図9は、当該動作を示すシーケンスチャートである。
【0041】
図9のステップS1において、通信端末1のユーザがマイクロフォンに対して音声によりコンテンツの検索要求を入力すると、通信端末1の制御部11は、当該音声を表す音声情報を音声処理部15から取得する。そして、制御部11は、当該音声情報を、当該ユーザのユーザIDとともに、通信部16を介して情報検索サーバ3に送信する(ステップS2)。なお、ここで、制御部11は、当該音声情報から、音声認識に必要な特徴量を抽出し、この特徴量を表す特徴量データとユーザIDとを情報検索サーバ3に送信するようにしてもよい。
【0042】
情報検索サーバ3の制御部31は、通信部33を介して音声情報とユーザIDとを取得すると、音声情報を音声認識処理にかけて、テキストデータ(文字コードで表されるデータ)を取得する(ステップS3)。次に、制御部31は、この音声認識処理の結果、テキスト形式に変換されたコンテンツ検索要求に含まれるキーワードを抽出して、このキーワードを用いてデータベースの検索を行う(ステップS4)。例えば、コンテンツ検索要求が、「沖縄でおすすめのホテルは?」といった文章からなる場合には、「沖縄」、「おすすめ」、「ホテル」といったキーワードが抽出され、このキーワードを用いてデータベース内の検索を行う。
【0043】
検索の結果、キーワードに合致するコンテンツのIDを特定すると、制御部31は、前記取得したユーザIDを管理サーバ2に送信する(ステップS5)。なお、制御部31は、音声認識処理と検索処理を実行する前にユーザIDを管理サーバ2に送信するようにしてもよい。管理サーバ2の制御部21は、通信部23を介してユーザIDを取得すると、コンテンツID特定処理を実行する(ステップS6)。
【0044】
図10は、コンテンツID特定処理を示すフローチャートである。
図10のステップS61において、管理サーバ2の制御部21は、取得したユーザIDにより識別されるユーザとつながりを有する他のユーザを特定する。具体的には、制御部21は、取得したユーザIDにより識別されるユーザの通信先情報221を参照して、通信先(具体的には、他のユーザのID)を特定する。
【0045】
次に、制御部21は、ステップS61において特定した他のユーザと、取得したユーザIDにより識別されるユーザとの間のつながり度を算出する(ステップS62)。具体的には、制御部21は、取得したユーザIDにより識別されるユーザの通信履歴情報222に基づいて、他のユーザとの間の単位時間あたりの通信回数を算出し、その算出された値をつながり度とする。
【0046】
次に、制御部21は、ステップS62において算出したつながり度が所定の閾値以上の他のユーザを特定する(ステップS63)。具体的には、制御部21は、算出した各つながり度を、それぞれ所定の閾値と比較し、所定の閾値以上のつながり度を有する他のユーザのユーザIDを特定する。
【0047】
次に、制御部21は、ステップS64において特定した他のユーザと対応づけてコンテンツIDDB223に格納されているコンテンツIDを特定する(ステップS64)。
以上が、コンテンツID特定処理である。
【0048】
コンテンツID特定処理が完了すると、管理サーバ2の制御部21は、当該処理において特定したコンテンツIDを情報検索サーバ3に送信する(
図9のステップS7)。
【0049】
情報検索サーバ3の制御部31は、通信部33を介してコンテンツIDを取得すると、当該コンテンツIDを参照して、ステップS4の検索の結果特定したコンテンツIDの表示順序を決定する(ステップS8)。具体的には、制御部31は、ステップS4の検索の結果特定したコンテンツIDのうち、管理サーバ2より取得したコンテンツIDと一致するものについては、一致しないものと比較して、その表示順位が高くなるように表示順序を決定する。
【0050】
例えば、ステップS4の検索の結果、ホテルA、ホテルB、ホテルCの各WebページのURLが特定された場合であって、情報検索サーバ3より取得したコンテンツIDが、ホテルBのWebページのURLであったときには、ホテルBのWebページのURLは、ホテルAやCのWebページのURLよりもその表示順位が高くなるように設定される。
なお、この際、制御部31は、コンテンツID同士が完全に一致しなくても、ホスト名さえ一致すれば、両者を一致すると見なしてもよい。
【0051】
表示順序を決定すると、制御部31は、当該決定した表示順序を示す情報と、ステップS4の検索の結果特定したコンテンツIDとを、検索要求に対する応答情報として通信端末1に送信する(ステップS9)。なお、ここで、表示順序を示す情報とは、例えば、各コンテンツIDの表示位置を示す情報である。
【0052】
通信端末1の制御部11は、通信部16を介してコンテンツIDと表示順序情報とを取得すると、これらの情報に応じて表示部14に画面を表示させる。
図11は、この際に表示される画面の一例を示す図である。
図11は、ホテルBのWebページのURLが、ホテルAやCのWebページのURLよりもその表示順位が高くなるように設定された場合に表示される画面例を示している。
【0053】
以上説明した本実施形態によれば、コンテンツの検索要求が受け付けられた場合に、当該検索要求元のユーザとつながりを有する他のユーザが特定され、このユーザに関連して記憶されている情報に基づいてコンテンツが提示される。一般に人は、自身と嗜好を共通する人と強いつながりを有する傾向にあることから、本実施形態によれば、仮にコンテンツの購入履歴情報が蓄積されていないユーザの場合であっても、当該ユーザの嗜好に応じたコンテンツの提示が可能となる。
【0054】
2.変形例
上記の実施形態は、以下のように変形してもよい。また、以下の変形例は、互いに組み合わせてもよい。
【0055】
2−1.変形例1
上記の実施形態においては、情報検索サーバ3は、検索結果のコンテンツIDをすべて通信端末1に送信している(
図9のステップS9参照)。しかし、情報検索サーバ3は、管理サーバ2から取得したコンテンツIDに基づいて特定されるコンテンツIDのみを通信端末1に送信するようにしてもよい。例えば、情報検索サーバ3は、管理サーバ2から取得したコンテンツIDと同一のコンテンツIDのみを通信端末1に送信するようにしてもよい。又は、情報検索サーバ3は、管理サーバ2から取得したコンテンツIDと、少なくともホスト名が共通するコンテンツIDのみを通信端末1に送信するようにしてもよい。
【0056】
2−2.変形例2
上記の実施形態においてコンテンツIDDB223に格納されるコンテンツIDには、ユーザによってブックマークされたWebページのURLを含めてもよい。すなわち、コンテンツIDDB223に格納されるコンテンツIDには、ユーザがコンテンツへのアクセスを容易にするために、Webブラウザに登録したコンテンツ識別情報を含めてもよい。また、コンテンツIDDB223に格納されるコンテンツIDには、ユーザが当該ページを通じて商品又はサービスを購入したWebページのURLを含めてもよい。また、コンテンツIDDB223に格納されるコンテンツIDには、ユーザがWebブラウザで閲覧したWebページのURLを含めてもよい。
【0057】
2−3.変形例3
上記の実施形態においては、ユーザ間の単位時間あたりの通信回数に基づいて、当該ユーザ間のつながり度を算出している(
図10のステップS62参照)。しかし、つながり度の算出方法はこれに限らず、例えば、ユーザ間の通信の双方向性に基づいて算出するようにしてもよい。より具体的には、ユーザ間で行われた総通信回数における送信回数と受信回数の割合を算出し、送信回数の割合と受信回数の割合とが近いユーザ間ほど、つながり度が高いと判断するようにしてもよい。
また、つながり度を算出するにあたっては、通信形態(電話、電子メール、SNSによる通信)に応じて重み付けを行うようにしてもよい。
【0058】
2−4.変形例4
上記の実施形態においては、管理サーバ2の制御部21は、つながり度が所定の閾値以上の他のユーザのコンテンツIDを情報検索サーバ3に送信している(
図10のステップS63参照)。しかし、ここで、管理サーバ2の制御部21は、ユーザとつながりを有する他のユーザの中で、最もつながり度の高い他のユーザのコンテンツIDのみを情報検索サーバ3に送信するようにしてもよい。また、管理サーバ2の制御部21は、ユーザとつながりを有するすべての他のユーザのコンテンツIDを情報検索サーバ3に送信するようにしてもよい。すなわち、
図10のコンテンツID特定処理においては、ステップS62及びS63を省略して、ステップS64において、ステップS61において特定した他のユーザのコンテンツIDを特定するようにしてもよい。
【0059】
2−5.変形例5
上記の実施形態においては、音声によりコンテンツの検索要求が入力されているが(
図9のステップS1参照)、操作部13を介してコンテンツの検索要求を入力するようにしてもよい。この場合、情報検索サーバ3における音声認識処理(
図9のステップS3参照)は省略される。
【0060】
2−6.変形例6
上記の実施形態において、情報検索サーバ3の一部又は全部の機能を管理サーバ2において実行するようにしてもよい。具体的には、情報検索サーバ3において実行される音声認識処理(
図9のステップS3)、情報検索処理(ステップS4)、表示順序決定処理(ステップS8)の一部又は全部を、管理サーバ2において実行するようにしてもよい。逆に、管理サーバ2の一部又は全部の機能を情報検索サーバ3において実行するようにしてもよい。具体的には、管理サーバ2において実行されるコンテンツID特定処理(
図9のステップS6)の一部又は全部を、情報検索サーバ3において実行するようにしてもよい。
【0061】
2−7.変形例7
上記の実施形態においては、情報検索サーバ3は、管理サーバ2から取得したコンテンツIDを参照して、検索結果のコンテンツIDの表示順序を決定している(
図9のステップS8参照)。しかし、その際、情報検索サーバ3は、取得したコンテンツIDに加えて、つながり度を参照して、検索結果のコンテンツIDの表示順序を決定するようにしてもよい。例えば、情報検索サーバ3は、検索結果のコンテンツIDの中に、管理サーバ2より取得したコンテンツIDと一致するものが複数存在する場合には、つながり度の高い他のユーザと対応づけられるコンテンツIDほど、その表示順位が高くなるように表示順序を決定するようにしてもよい。この場合、つながり度を示す情報は、コンテンツIDとともに管理サーバ2から情報検索サーバ3に送信されてもよい。
【0062】
また、情報検索サーバ3は、検索結果のコンテンツIDの表示順序を決定する際に、取得したコンテンツIDに加えて、そのコンテンツIDがコンテンツIDDB223に格納された日時を参照するようにしてもよい。この場合、情報検索サーバ3は、検索結果のコンテンツIDの中に、管理サーバ2より取得したコンテンツIDと一致するものが複数存在する場合には、その格納された日時が最近のコンテンツIDほど、その表示順位が高くなるように表示順序を決定する。この場合、格納日時を示す情報は、コンテンツIDとともに管理サーバ2から情報検索サーバ3に送信されてもよい。
【0063】
2−8.変形例8
上記の実施形態において、通信端末1において検索結果のコンテンツIDを表示させる際に、当該コンテンツIDと対応づけられるユーザIDを一緒に表示するようにしてもよい。
図12は、本変形例に係る画面の一例を示す図である。同図に示される画面では、コンテンツIDと対応づけて、当該コンテンツIDとコンテンツIDDB223において対応づけられる他のユーザのIDを示す画像Im1及びIm2が表示されている。この場合、情報検索サーバ3は、通信端末1にコンテンツIDと表示順序情報とを送信する際に、併せて、コンテンツIDとともにユーザIDを表示することを指示する表示制御情報を送信する。
【0064】
2−9.変形例9
上記の実施形態において、管理サーバ2の制御部21や、情報検索サーバ3の制御部31によって実行されるプログラムは、コンピュータ装置が読み取り可能な記録媒体を介して各装置に提供されてもよい。ここで記録媒体とは、例えば、磁気テープや磁気ディスクなどの磁気記録媒体や、光ディスクなどの光記録媒体や、光磁気記録媒体や、半導体メモリ等である。又は、同プログラムは、インターネット等のネットワークを介して各装置に提供されてもよい。