特許第6054218号(P6054218)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6054218
(24)【登録日】2016年12月9日
(45)【発行日】2016年12月27日
(54)【発明の名称】駅務機器
(51)【国際特許分類】
   G07B 11/00 20060101AFI20161219BHJP
   G06K 7/10 20060101ALI20161219BHJP
【FI】
   G07B11/00 501
   G06K7/10 240
   G06K7/10 288
【請求項の数】6
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2013-56627(P2013-56627)
(22)【出願日】2013年3月19日
(65)【公開番号】特開2014-182593(P2014-182593A)
(43)【公開日】2014年9月29日
【審査請求日】2015年9月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘
(74)【代理人】
【識別番号】100088683
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100140176
【弁理士】
【氏名又は名称】砂川 克
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100172580
【弁理士】
【氏名又は名称】赤穂 隆雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100124394
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 立志
(74)【代理人】
【識別番号】100112807
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 貴志
(74)【代理人】
【識別番号】100111073
【弁理士】
【氏名又は名称】堀内 美保子
(72)【発明者】
【氏名】川合 信行
【審査官】 甲斐 哲雄
(56)【参考文献】
【文献】 特開平07−230560(JP,A)
【文献】 特開2006−252466(JP,A)
【文献】 特開平02−093390(JP,A)
【文献】 特開平05−046823(JP,A)
【文献】 特開2012−243100(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07B 11/00−17/04
G06K 7/10
G06K 17/00
G07F 5/00− 9/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
駅の係員操作に応じて処理を行う駅務機器であって、
無線通信機能を有し、利用者によって提示される第1の無線機器と通信する第1の通信ユニットを接続する第1のインターフェースと、
無線通信機能を有し、係員によって提示される第2の無線機器と通信する第2の通信ユニットを接続する第2のインターフェースと、
前記第1の無線機器に対する処理を実行する際に、操作者が前記処理を実行する権限を有する係員であることを前記第2のインターフェースによる前記第2の無線機器との通信により認証する係員認証手段と、
前記係員認証手段により前記処理を実行する際に、操作者が係員であることを認証した後、前記第1のインターフェースによる前記第1の無線機器との通信により前記処理を実行する処理手段と、
前記係員認証手段により前記処理を実行する操作者が係員であることを認証する場合、前記第1の通信ユニットによる電波の発信を停止してから前記第2の通信ユニットにより前記第2の無線機器と通信し、前記処理手段により前記処理を実行する場合、前記第2の通信ユニットによる電波の発信を停止してから前記第1の通信ユニットにより前記第1の無線機器と通信する通信制御手段と、
を有する駅務機器。
【請求項2】
駅の係員操作に応じて処理を行う駅務機器において、
無線通信機能を有し、利用者によって提示される第1の無線機器と通信する第1の通信ユニットを接続する第1のインターフェースと、
無線通信機能を有し、係員によって提示される第2の無線機器と通信する第2の通信ユニットを接続する第2のインターフェースと、
前記第1の無線機器に対する処理を実行する際に、前記第2の無線機器に対し係員認証を行うためのコマンドを送信し、前記コマンドに対するレスポンスを受信するか否かを判定する係員認証手段と、
前記係員認証手段により前記レスポンスを受信したと判定された後、前記第1のインターフェースによる前記第1の無線機器との通信により前記処理を実行する処理手段と、
前記係員認証手段により前記レスポンスを受信したと判定された場合、前記第1の通信ユニットによる電波の発信を停止してから前記第2の通信ユニットにより前記第2の無線機器と通信し、前記処理手段により前記処理を実行する場合、前記第2の通信ユニットによる電波の発信を停止してから前記第1の通信ユニットにより前記第1の無線機器と通信する通信制御手段と、
を有する駅務機器。
【請求項3】
前記第2の無線機器は、係員であることを示す認証情報を記録したメモリを有する、
前記請求項1又は2に記載の駅務機器。
【請求項4】
前記第1の無線機器は、利用者の入出場情報を記録するメモリを有し、
前記第2の無線機器は、前記入出場情報
を書き換える権限を有する係員であることを示す認証情報を記録したメモリを有する、
前記請求項1又は2に記載の駅務機器。
【請求項5】
前記処理は、駅窓口において係員が実施するデータの書換処理と、精算処理と、エラー回復処理と、のうち少なくとも何れか一つである前記請求項1又は2に記載の駅務機器。
【請求項6】
前記第1の通信ユニットが発信する電波が届く範囲と、前記第2の通信ユニットが発信する電波が届く範囲と、が重なる範囲を有する、
前記請求項1又は2に記載の駅務機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、駅務機器に関する。
【背景技術】
【0002】
駅務機器は、乗車券媒体として使用される非接触型ICカードなどの携帯型の無線機器を処理する無線通信ユニットを有するものがある。1つの機器に複数の無線通信ユニットを設ける場合、各無線通信ユニットが送受信する電波が干渉しないように、各無線通信ユニットの物理的な間隔を調整する必要がある。しかしながら、駅務機器は、設置環境が限られていることがあるため、複数の無線通信ユニットを電波干渉が発生しない間隔を空けて設置するのが容易でないという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−286756号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の課題を解決するため、本発明は、複数の通信ユニットが発信する電波の干渉を防止できる駅務機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態によれば、駅の係員操作に応じて処理を行う駅務機器は、第1のインターフェースと、第2のインターフェースと、係員認証手段と、処理手段と、通信制御手段とを有する。
第1のインターフェースは、無線通信機能を有し、利用者によって提示される第1の無線機器と通信する第1の通信ユニットを接続する。
第2のインターフェースは、無線通信機能を有し、係員によって提示される第2の無線機器と通信する第2の通信ユニットを接続する。
係員認証手段は、第1の無線機器に対する処理を実行する際に、操作者が処理を実行する権限を有する係員であることを第2のインターフェースによる第2の無線機器との通信により認証する。
処理手段は、係員認証手段により処理を実行する際に、操作者が係員であることを認証した後、第1のインターフェースによる第1の無線機器との通信により処理を実行する。
通信制御手段は、係員認証手段により処理を実行する操作者が係員であることを認証する場合、第1の通信ユニットによる電波の発信を停止してから第2の通信ユニットにより第2の無線機器と通信し、処理手段により処理を実行する場合、第2の通信ユニットによる電波の発信を停止してから第1の通信ユニットにより第1の無線機器と通信する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1図1は、実施形態に係る駅務機器としての窓口処理機の構成例を概略的に示す図である。
図2図2は、実施形態に係る窓口処理機における制御系の構成例を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態に係る窓口処理機に接続するRWユニットの配置例を示す概念図である。
図4図4は、実施形態に係る窓口処理機における通信制御の例を説明するためのフローチャートである。
図5図5は、実施形態に係る窓口処理機において、係員認証と利用者のICカードに対する処理とを実行する処理の流れを説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
実施形態について図面を参照しながら説明する。
実施形態に係る駅務機器は、駅務を行う機器である。実施形態に係る駅務機器は、たとえば、窓口処理機、係員発行機、自動精算機、自動発券機又は自動改札機などが想定される。また、本実施形態に係る駅務機器は、複数の携帯型の無線機器と通信するための複数の無線通信ユニットを有するものを想定する。また、携帯型の無線機器は、例えば、非接触型ICカード或いは非接触型ICカードと同等の無線通信機能を有する携帯端末装置である。駅務機器が処理対象とする非接触型ICカードなどの携帯型の無線機器は、乗車券、電子マネー、あるいは、個人認証用の記録媒体として利用されるものを想定する。
【0008】
以下の実施形態では、駅務機器の一例として係員が利用する窓口処理機を想定して説明するものとする。
図1は、実施形態に係る駅務機器としての窓口処理機1の構成例を概略的に示す図である。
ここで、駅器機器としての窓口処理機1は、第1の無線機器(第1のICカード)としての利用者が所持する非接触型ICカードと非接触通信する機能と、第2の無線機器(第2のICカード)としての係員が所持する係員認証用の非接触型ICカードと非接触通信する機能とを有する。利用者が所持する非接触型ICカードは、ストーアドフェア(SF)乗車券、定期券、或いは電子マネーなどとして利用される。係員が所持する非接触型ICカードは、処理の実行権限などを確認するために、操作者が正当な係員であることを認証する処理(係員認証)に利用される。
【0009】
また、運用形態として、窓口処理機1は、駅の係員の操作に応じて処理を行うものとする。例えば、窓口処理機1は、利用者からの申し出を受けた係員の操作に従って、利用者が所持する非接触型ICカードに対して各種の処理(例えば、データの書換処理、精算処理、エラーからの回復処理など)を行う。また、窓口処理機1は、処理の実行権限などを確認するために、係員が所持する非接触型ICカードを用いて操作者が正当な係員であることを確認する係員認証を行う。
【0010】
図1が示すように、窓口処理機1は、本体11、操作ユニット12(表示部12a及び操作部12b)、磁気券処理ユニット21、第1リーダライタ(RW)ユニット(第1通信ユニット)22A、および、第2リーダライタ(RW)ユニット(第2通信ユニット)23などを備える。
【0011】
本体11は、窓口処理機1全体の制御を行う本体ユニットである。たとえば、本体11は、PCなどであってもよい。本体11は、操作ユニット12、磁気券処理ユニット21、第1RWユニット22、及び、第2RWユニット23と電気的に接続する。たとえば、本体11は、磁気券処理ユニット21、第1RWユニット22、及び、第2RWユニット23に、USB(Universal Serial Bus)などの規格に準じた仕様の通信ケーブルで接続する。
【0012】
操作ユニット12は、表示部12aおよび操作部12bとして機能する。操作ユニット12は、たとえば、タッチパネル(操作部12bに相当する)を有する表示装置(表示部12aに相当する)で構成する。また、操作部12bとしては、キーボード或いはテンキーなどのハードキーを設けても良い。操作ユニット12は、ケーブルを介して本体ユニット11に接続する。また、操作ユニット12は、本体(本体ユニット)11と一体的に形成するように構成しても良い。操作ユニット12は、表示部12aとしての表示装置により本体11からの表示制御に基づいて種々の情報を表示する。操作ユニット12は、操作部12bとしてのタッチパネル或いはハードキーによって駅の係員が入力する操作指示を受け付ける。
【0013】
磁気券処理ユニット21は、磁気情報を記憶する記録媒体(磁気券)を処理する装置である。たとえば、磁気券処理ユニット21は、磁気券を用いた普通乗車券、定期券、回数券などの乗車券媒体に記録されている磁気情報を読み取ったり、磁気券としての乗車券媒体に磁気情報を書込んだりする機能を有する。
【0014】
第1RWユニット22および第2RWユニット23は、無線通信を行う通信装置である。第1RWユニット22および第2RWユニット23は、無線通信機能を有する携帯型の端末装置(例えば、非接触型ICカード或いは非接触型ICカードと同等な通信機能を有する携帯端末機器)と通信を行う。本実施形態において、第1RWユニット22および第2RWユニット23は、互いに干渉する可能性がある電波を送受信するものであることを想定する。たとえば、第1RWユニット22は、入出場情報、金額情報(SF情報)あるいは定期券情報などを記録した記録媒体としての非接触型ICカードと非接触(無線)通信を行う非接触型ICカード用のリーダライタであり、第2RWユニット23は、認証情報を記録した認証用の記録媒体として非接触型ICカードとの非接触(無線)通信を行う非接触型ICカード用のリーダライタである。
【0015】
第1RWユニット22および第2RWユニット23は、それぞれ非接触型ICカードとの無線通信を行うためのアンテナおよび通信制御部などにより構成される。第1RWユニット22および第2RWユニット23は、本体11による制御に基づいて通信用の電波を発信する。たとえば、第1RWユニット22および第2RWユニット23は、発信する電波により通信範囲内に存在する非接触型ICカードに電源電力および動作クロックを供給する。さらに、第1RWユニット22および第2RWユニット23は、供給する電源電力および動作クロックによって活性化した(動作可能となった)非接触型ICカードに対して処理を要求するコマンド(データ読取、データ書込み、認証処理などを要求するコマンド)を供給し、コマンドに対するレスポンスを受信するようになっている。つまり、第1RWユニット22および第2RWユニット23は、電波を発信している間、それぞれの通信範囲内に存在する非接触型ICカードと通信することができる。
【0016】
なお、本実施形態においては、第1RWユニット22は、利用者が所持するSF乗車券あるいは定期券として利用される非接触型ICカード(以下、第1のICカードとも称する)と通信するものとし、第2RWユニット23は、駅の係員が所持する係員認証用の非接触型ICカード(以下、第2のICカードとも称する)と通信するものとする。ただし、第1RWユニット22および第2RWユニット23は、非接触型ICカードとの通信ユニットに限定されるものではなく、例えば、携帯電話機、スマートフォン、タブレットPC、無線タグなどの携帯型の無線機器と無線通信するものであっても良い。
【0017】
また、第1RWユニット22および第2RWユニット23は、互いに干渉する可能性がある電波を送受信するものであることを想定するが、通信プロトコルなどは異なるものであっても良い。
また、第1RWユニット22および第2RWユニット23は、本体11に設けられたインターフェース(例えば、USBコネクタ)に接続されたケーブルを介して本体11に接続される構成であっても良いし、本体11に一体的に形成された構成であってもよい。
【0018】
次に、実施形態に係る窓口処理機1の制御系の構成について説明する。
図2は、実施形態に係る窓口処理機1の本体11の構成例を示すブロック図である。
図2が示すように、本体11は、制御部31、第1RWインターフェース(I/F)32、第2RWインターフェース33、および、外部インターフェース34を備える。第1RWインターフェース32、第2RWインターフェース33、及び外部インターフェース34は、制御部31に電気的に接続される。
【0019】
制御部31は、本体11全体を制御する機能を有する。制御部31は、CPUなどのプロセッサ、ワーキングメモリ(RAM)、プログラムメモリ(ROM)、データメモリ(書換え可能な不揮発性メモリ)などのメモリ、および、各種の内部インターフェースなどにより構成される。制御部31は、プロセッサがメモリに記憶されるプログラムを実行することにより様々な処理機能を実現している。
【0020】
制御部31は、第1RWインターフェース(I/F)32、および、第2RWインターフェース33を介して接続される第1RWユニット22および第2RWユニット23の動作を制御する機能を有する。たとえば、制御部31は、第1RWインターフェース(I/F)32を介して接続される第1RWユニット22から電波を発信させる場合に、第2RWインターフェース(I/F)33を介して接続される第2RWユニット23からの電波の発信を停止する制御機能を有する。また、制御部31は、第2RWインターフェース(I/F)33を介して接続される第2RWユニット23から電波を発信させる場合に、第1RWインターフェース(I/F)32を介して接続される第1RWユニット22からの電波の発信を停止する制御機能を有する。
【0021】
さらに、制御部31は、第1RWユニット22あるいは第2RWユニット23により非接触型ICカードへコマンドを送信する機能を有する。たとえば、制御部31は、第1RWユニット22及び第2RWユニット23を介して読取りコマンドを送信することにより非接触型ICカードからデータを受信する制御を行う。また、制御部31は、第1RWユニット22及び第2RWユニット23を介して書き込みコマンドを送信することにより非接触型ICカード内のメモリにデータを書き込む制御を行う。また、制御部31は、第1RWユニット22及び第2RWユニット23を介して認証コマンドを送信することにより非接触型ICカードを用いた認証処理を行う。
【0022】
また、制御部31は、表示部12aの表示制御、および、操作部12bに入力された情報の取得などの操作ユニット12を制御する機能を有する。制御部31は、操作ユニット12に入力された操作指示に従って、第1RWインターフェース32を介して接続される第1RWユニット22、および、第2RWインターフェース33を介して接続される第2RWインターフェース33による非接触型ICカードに対する処理内容を決定する機能を有する。
【0023】
外部インターフェース34は、他の外部装置を制御部31へ接続するインターフェースである。図2に示す構成例では、外部インターフェース34は、磁気券処理ユニット21を接続するインターフェースである。たとえば、本体11の制御部31と磁気券処理ユニット21とをUSBにより構成する場合、外部インターフェース34は、USB用の通信ケーブルのコネクタ部などにより構成しても良い。
【0024】
第1RWインターフェース32及び第2RWインターフェース33は、RWユニットを制御部31へ接続するインターフェースである。例えば、本体11の制御部31と第1RWユニット22、及び本体11の制御部31と第2RWユニット23とをUSBにより接続する場合、第1RWインターフェース32、及び第2RWインターフェース33は、USB用の通信ケーブルのコネクタ部などにより構成する。
【0025】
また、第1RWインターフェース32は、第1RWユニット22を制御部31へ接続するインターフェースである。制御部31は、第1RWインターフェース32を介して第1RWユニット22へ制御信号を出力することにより、第1RWユニットの動作を制御する。また、制御部31は、第1RWインターフェース32を介して第1RWユニットが非接触ICカードから取得した情報を入力する。
【0026】
また、第2RWインターフェース33は、第2RWユニット23を制御部31へ接続するインターフェースである。たとえば、制御部31は、第2RWインターフェース33を介して第2RWユニット23へ制御信号を出力することにより、第2RWユニットの動作を制御する。また、制御部31は、第2RWインターフェース32を介して第2RWユニットが非接触ICカードから取得した情報を入力する。
【0027】
次に、第1RWユニット22及び第2RWユニット23の配置例について説明する。
図3は、実施形態に係る窓口処理機1における第1RWユニット22及び第2RWユニットの配置例を示す図である。
図3においては、簡略化のため、操作ユニット12及び磁気券処理ユニット21は図示を省略している。
【0028】
図3が示すように、窓口処理機1は、第1RWユニット22及び第2RWユニット23を近接して並べて設置することを許容する。
図3に示す領域41は、第1RWユニット22が発信する電波が有効な範囲である。即ち、第1RWユニット22は、領域41内にある非接触型ICカードへ電源電力及び動作クロックを供給することができ、電源電力及び動作クロックを供給する非接触型ICカードとの電波によるデータの送受信(非接触通信)が可能である。また、図3に示す領域42は、第2RWユニット23が発信する電波が有効な範囲である。即ち、第2RWユニット23は、領域42内にある非接触型ICカードへ電源電力及び動作クロックを供給することができ、電源電力及び動作クロックを供給する非接触型ICカードとの電波によるデータの送受信(非接触通信)が可能である。
【0029】
図3に示す領域43は、領域41及び領域42が重なる範囲である。つまり、領域43は、第1RWユニット22が発信する電波と第2RWユニット23が発信する電波との両者が届く範囲である。仮に、第1RWユニット22及び第2RWユニット23が同時に電波を発信すると、領域43において、第1RWユニット22が発信した電波と第2RWユニット23が発信した電波とは、互いに干渉する可能性がある。
【0030】
次に、本実施形態に係る窓口処理機1における通信制御の流れについて説明する。
図4は、窓口処理機1における第1RWユニット22と第2RWユニット23とに対する通信制御の例を説明するためのフローチャートである。
ここでは、窓口処理機1の制御部31は、第1RWユニット22により第1の非接触型ICカードと通信するのに続いて、第2RWユニット23により第2の非接触型ICカードと通信する制御について説明する。
【0031】
まず、制御部31は、第1RWユニット22により電波を発信させる(ステップS11)。たとえば、制御部31は、第1RWインターフェース32を介して第1RWユニット22へ電波の発信(通信開始)を指示する制御信号を出力する。第1RWユニット22は、制御部31からの制御信号に従って非接触型ICカード(第1のICカード)に対する通信用の電波を発信する。第1RWユニット22に電波の発信(通信開始)を指示した後、制御部31は、第1RWユニット22が発信する電波に対して応答するICカードを検出したか判定する(ステップS12)。
【0032】
たとえば、第1RWユニット22は、通信開始を指示する制御信号を受けて、通信圏内の非接触型ICカード(第1のICカード)を活性させる電波を発信するとともに、活性化した非接触型ICカード(第1のICカード)からの応答(レスポンス)を要求する信号(ポーリング)を発信する。第1RWユニット22からのポーリングを受けた第1のICカードは、第1RWユニット22へレスポンスを送信する。第1RWユニット22は、第1のICカードから受信したポーリングに対するレスポンスを制御部31へ通知する。制御部31は、第1RWユニット22が第1のICカードからポーリングに対するレスポンスを受信したか否かにより、第1RWユニット22が通信可能な第1のICカードを検出したか否かを判定する。
【0033】
第1RWユニット22が通信可能な第1のICカードを検出できないと判定した場合(ステップS12、NO)、制御部31は、ポーリングを継続する。なお、所定時間内に通信可能な第1のICカードが検出できない場合、制御部31は、通信エラーとして、第1RWユニット22による通信処理を中止としても良い。
【0034】
第1RWユニット22が通信可能なICカードを検出したと判定した場合(ステップS12、YES)、制御部31は、第1RWユニット22により当該第1のICカードへ処理を要求するコマンドを送信し、送信したコマンドに対するレスポンスを受信する(ステップS13)。たとえば、制御部31は、第1RWユニット22により検出した第1のICカードへリードコマンドを送信することにより、レスポンスとして第1のICカードに記録されているデータを取得する。なお、ステップS13で送信するコマンドは、特定の処理を要求するコマンドに限定されるものではない。また、ステップS13では、第1RWユニット22によるコマンドの送信とレスポンスの受信とからなる1連の処理を複数回実行するようにしても良い。
【0035】
第1RWユニット22を用いた第1のICカードに対する処理が終了すると、制御部31は、第1RWユニット22から発信している電波を停止させる(ステップS14)。制御部31は、第1RWインターフェース32を介して第1RWユニット22へ電波の発信停止を指示する制御信号を出力する。第1RWユニット22は、制御部31からの電波の発信停止を指示する制御信号に応じて電波の発信を停止する。
【0036】
第1RWユニット22による電波の発信を停止させるとともに、制御部31は、第2RWユニット23による第2のICカードとの通信(処理)が必要であるか否かを判断する(ステップS15)。つまり、制御部31は、第1RWユニット22で通信する第1のICカードに対する処理に続いて、第2RWユニット23で通信する第2のICカードに対する処理が必要か否かを判断する。
【0037】
第2RWユニット22による第2のICカードとの通信が必要であると判断した場合(ステップS15、YES)、制御部31は、第2RWユニット23により電波を発信させる(ステップS16)。即ち、制御部31は、第2RWインターフェース33を介して第2RWユニット23へ電波の発信(通信開始)を指示する制御信号を出力する。第2RWユニット23は、制御部31からの制御信号に従って非接触型ICカード(第2のICカード)に対する通信用の電波を発信する。第2RWユニット23に電波の発信(通信開始)を指示した後、制御部31は、第2RWユニット23が発信する電波に対して応答する第2のICカードを検出したか判定する(ステップS17)。
【0038】
たとえば、第2RWユニット23は、通信開始を指示する制御信号を受けて、通信圏内の非接触型ICカード(第2のICカード)を活性させる電波を発信するとともに、活性化した非接触型ICカード(第2のICカード)からの応答(レスポンス)を要求する信号(ポーリング)を発信する。第2RWユニット23からのポーリングを受けた第2のICカードは、第2RWユニット23へレスポンスを送信する。第2RWユニット23は、第2のICカードから受信したポーリングに対するレスポンスを制御部31へ通知する。制御部31は、第2RWユニット23が第2のICカードからポーリングに対するレスポンスを受信したか否かにより、第2RWユニット23が通信可能な第2のICカードを検出したか否かを判定する。
【0039】
第2RWユニット23が通信可能な第2のICカードを検出できないと判定した場合(ステップS17、NO)、制御部31は、ポーリングを継続する。なお、所定時間内に通信可能な第2のICカードが検出できない場合、制御部31は、通信エラーとして、第2RWユニット23による通信処理を中止としても良い。
【0040】
第2RWユニット23が通信可能な第2のICカードを検出したと判定した場合(ステップS17、YES)、制御部31は、第2RWユニット23により当該第2のICカードへ処理を要求するコマンドを送信し、送信したコマンドに対するレスポンスを受信する(ステップS18)。たとえば、制御部31は、第2RWユニット23により検出した第2のICカードへ認証コマンドを送信することにより、レスポンスとして第2のICカードから認証結果を取得する。なお、ステップS18で送信するコマンドは、特定の処理を要求するコマンドに限定されるものではない。また、ステップS18では、第2RWユニット23によるコマンドの送信とレスポンスの受信とからなる1連の処理を複数回実行するようようにしても良い。
【0041】
第2RWユニット23を用いた第2のICカードに対する処理が終了すると、制御部31は、第2RWユニット23から発信している電波を停止させる(ステップS19)。制御部31は、第2RWインターフェース33を介して第2RWユニット23へ電波の発信停止を指示する制御信号を出力する。第2RWユニット23は、制御部31からの電波の発信停止を指示する制御信号に応じて電波の発信を停止する。
【0042】
第2RWユニット23による電波の発信を停止させるとともに、制御部31は、さらに、第1RWユニット22による第1のICカードとの通信(処理)が必要であるか否かを判断する(ステップS20)。つまり、制御部31は、第2RWユニット23で通信する第2のICカードに対する処理に続いて、再び第1RWユニット22で通信する第1のICカードに対する処理が必要か否かを判断する。
【0043】
第1RWユニット22による第1のICカードとの通信が必要であると判断した場合(ステップS20、YES)、制御部31は、上記ステップS11へ戻り、第1RWユニット22により電波を発信させる。
【0044】
第1RWユニット22による第1のICカードとの再度の通信が必要ないと判定した場合(ステップS20、NO)、または、第1RWユニット22による第1のICカードとの通信後に第2RWユニット23による第2のICカードとの通信が必要ないと判定した場合(ステップS15、NO)、制御部31は、第1RWユニット22および第2RWユニット23に対する通信制御を終了する。
【0045】
なお、制御部31は、初期状態において、第1RWユニット22或いは第2RWユニット23の何れか一方が電波を発信している状態としても良い。この場合、窓口処理機1は、電波を発信している方のRWユニット(22又は23の何れか)が提示された非接触型ICカードに対して直ちに応答するようにできる。
【0046】
また、本体11は、3つ以上のRWユニット(通信ユニット)を接続できるようにしてもよい。3つ以上のRWユニットを接続する場合、制御部31は、何れか1つのRWユニットが電波を発信している間、他のRWユニットが電波の発信を停止するように制御する。また、制御部31は、電波を発信しているRWユニットの電波を停止した後、他のRWユニットのうちの1つのRWユニットが電波を発信するように制御する。
【0047】
上記のように、本実施形態に係る駅務機器としての窓口処理機は、1つのRWユニットを通じて電波を発信している場合には他のRWユニットが電波を発信しないように制御する。これにより、窓口処理機1は、同時に2つ以上のRWユニットが電波を発信することなく、複数のRWユニットが発信する電波同士が干渉することを防止できる。この結果として、窓口処理機1は、2つ以上のRWユニットを近接した状態で設置しても、各RWユニットによる処理を確実に実行できる。
【0048】
次に、2つのRWユニットを用いた駅務機器としての窓口処理機の運用例について説明する。
窓口処理機1は、駅の係員の操作によって、利用者が提示するICカードに対して窓口処理機1が処理を施す。窓口処理機1は、駅の係員が利用者からの申し出を受けた係員が係員の判断に応じた操作によって、ICカードに対して自由度の高い処理(利用者自身の操作では実施できない処理)を施すことができる。このため、ここで説明する本運用例として、窓口処理機1は、データの書き換えなどの高セキュリティが要求される処理については、操作者が正当な係員であることを確認する処理(係員認証)を行うものとする。
【0049】
ここでは、運用の一例として、窓口処理機が、利用者の申し出を受けた係員の操作によって利用者の所持するICカードに記録されている入出場情報を書換える場合を想定する。すなわち、入出場状態をチェックする機能を有する自動改札機は、入出場フラグが正常でないICカードに対しては通行不可と判定する。入場時の改札処理(入場処理)が正常に行われなかったICカードは、入出場情報に含まれる入出場フラグが入場状態に書換えられておらず、出場状態のままである可能性がある。このため、自動改札機は、出場処理において、入出場フラグが出場状態のICカードに対して出場不可と判定する。
【0050】
このようなICカードを所持する利用者は、当該ICカードを持参して窓口へ訪れ、係員に出場を申し出る。係員は、利用者が提示するICカードを第1RWユニット22の通信範囲に翳し、利用者のICカードに記録されている情報を第1RWユニット22により読み取らせる。窓口処理機1の制御部31は、第1RWユニット22に提示されたICカードに記憶されている情報を読取って、読み取った情報を表示部12aに表示する。
【0051】
係員は、利用者からの申し出および当該ICカードに記録されている情報などを考慮して、当該利用者の出場の可否を判断する。当該利用者の出場を許可すべきと判断した場合(あるいは、ICカードの入出場情報を正常状態に書き換えるべきと判断した場合)、係員は、操作部12bによりICカード(第1のICカード)に対する入出場情報の書き換えを指示するとともに、係員自身が所持する係員用のICカード(第2のICカード)を第2RWユニット23に翳す。
【0052】
ここでは、利用者が所持するICカードにおける入出場情報を書き換える処理は、操作者が係員であることを確認する事(係員認証が成功した事)が実行条件となるものとする。操作部12bにより入出場情報の書き換えが指示された場合、制御部31は、入出場情報の書き換え処理を実行するために、係員による操作であることの確認(係員認証)が必要であると判断する。
【0053】
係員認証が必要であると判断した場合、制御部31は、第1RWユニット22による電波の発信を停止し、第2RWユニット23による電波の発信を開始する。すると、第1RWユニット22に翳された利用者のICカードが不活性化(電源停止)し、第2RWユニット23に翳された係員用のICカードが第2RWユニット23からの電波により活性化する。活性化した係員用のICカードが第2RWユニット23からのポーリングに応答することにより、係員用のICカードと第2RWユニット23とは、通信可能な状態となる。係員用のICカードと第2RWユニット23とが通信可能な状態となると、制御部31は、第2RWユニット23により係員認証を行うためのコマンドを係員用のICカード(第2のICカード)へ送信し、そのレスポンスを受信することにより、操作者が正当な係員であることを確認(係員認証)する。
【0054】
係員認証が成功すると、制御部31は、第2RWユニット23による電波の発信を停止し、第1RWユニット22による電波の発信を開始する。すると、第2RWユニットに翳された係員用のICカードが不活性化(電源停止)し、第1RWユニット22に翳された利用者のICカードが第1RWユニット22が発信する電波により活性化する。活性化した利用者のICカードが第1RWユニット22からのポーリングに応答することにより、利用者のICカードと第1RWユニット22とは、通信可能な状態となる。
【0055】
係員認証が成功した後に利用者のICカードと第1RWユニット22とが通信可能な状態となると、制御部31は、第1RWユニット22により利用者のICカードへ入出場情報を正常な情報に書き換えるコマンドを送信し、そのレスポンスを受信することにより、利用者のICカードに対する入出場情報の書き換え処理を終了する。
【0056】
図5は、本実施形態に係る窓口処理機1において、第2のICカードを用いた認証が成功した場合に第1のICカードに対する処理を実行する処理の流れを説明するためのフローチャートである。
制御部31は、操作部12bに利用者のICカードに対する処理の指示が入力されたか否かを判断する(ステップS31)。利用者のICカードに対する処理の指示が入力された場合(ステップS31、YES)、制御部31は、操作部12bに入力された指示に従って利用者のICカードに対する処理内容を決定する(ステップS32)。
【0057】
処理内容を決定すると、制御部31は、決定した処理内容について係員による操作であることの確認(係員認証)が必要か否かを判断する(ステップS33)。係員認証が必要であると判断した場合(ステップS33、YES)、制御部31は、第1RWユニット22からの電波を停止させ(ステップS34)、第2RWユニット23から電波を発信させる(ステップS35)。第2RWユニット23から電波を発信させると、制御部31は、第2RWユニット23と係員が提示する係員用のICカード(第2のICカード)との通信を行い、第2RWユニット23による係員用のICカードを用いた係員認証を実行する(ステップS36)。
【0058】
係員認証が成功すると(ステップS37、YES)、制御部31は、第2RWユニット23からの電波を停止させ(ステップS38)、第1RWユニット22から電波を発信させる(ステップS39)。第1RWユニット22から電波を発信させると、制御部31は、第1RWユニット22と係員が利用者が受け取った利用者のICカード(第1のICカード)との通信を行い、第1RWユニット22による利用者のICカードに対する処理を実行する(ステップS40)。利用者のICカードに対する処理が終了することにより、制御部31は、一連の処理を終了する。
【0059】
また、係員認証が失敗した場合(ステップS37、NO)、制御部31は、エラー処理を実行し(ステップS41)、一連の処理を終了する。また、係員認証が必要でないと判断した場合(ステップS33、NO)、制御部31は、ステップS34−S37の処理を省略し、第1RWユニット22による利用者のICカードに対する処理を実行する(ステップS38−S40)。
【0060】
上記のように運用する駅務機器としての窓口処理機では、第1RWユニットで無線通信する第1の非接触型ICカードに対して高いセキュリティが要求される処理を実行する場合には、第1RWユニットからの電波の発信を停止した状態で、第2RWユニットで無線通信する第2の非接触型ICカードを用いて実行権限を有する係員であることを確認するための係員認証を行い、係員認証が成功した場合には第2RWユニットからの電波の発信を停止してから第1RWユニットで通信する第1の非接触型ICカードに対して処理を実行する。
【0061】
これにより、駅務機器としての窓口処理機は、第1RWユニットおよび第2RWユニットの設置位置がいかなる状態であっても、第1RWユニットが送受信する電波と第2RWユニットが送受信する電波とが干渉することなく、第2の非接触型ICカードを用いた認証処理と第1の非接触型ICカードに対する処理とをそれぞれ確実な通信状態で実行できる。
【0062】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に本件出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
駅務を行う駅務機器において、
無線通信機能を有する第1の無線機器と通信する第1の通信ユニットを接続する第1のインターフェースと、
無線通信機能を有する第2の無線機器と通信する第2の通信ユニットを接続する第2のインターフェースと、
前記第1のインターフェースを介して前記第1の無線機器と通信する場合には前記第2の通信ユニットによる電波の発信を停止し、前記第2のインターフェースを介して前記第2の無線機器と通信する場合には前記第1の通信ユニットによる電波の発信を停止する通信制御手段と、
を有する駅務機器。
[C2]
さらに、前記第1の無線機器に対する処理内容の実行権限を前記第2のインターフェースによる前記第2の無線機器との通信により確認する確認手段と、
前記確認手段により前記処理内容の実行権限を確認した後、前記第1のインターフェースによる前記第1の無線機器との通信により前記処理内容の処理を実行する処理手段と、を有し、
前記通信制御手段は、前記確認手段により前記処理内容の実行権限を確認する場合、前記第1の通信ユニットによる電波の発信を停止してから前記第2の通信ユニットにより前記第2の無線機器と通信し、前記処理手段により処理を実行する場合、前記第2の通信ユニットによる電波の発信を停止してから前記第1の通信ユニットにより前記第1の無線機器と通信する、
前記C1に記載の駅務機器。
[C3]
前記第2の無線機器は、係員であることを示す認証情報を記録したメモリを有する、
前記C2に記載の駅務機器。
[C4]
前記第1の無線機器は、利用者の入出場情報を記録するメモリを有し、
前記第2の無線機器は、前記入出場情報を書き換える権限を有する係員であることを示す認証情報を記録したメモリを有する、
前記C2に記載の駅務機器。
【符号の説明】
【0063】
1…窓口処理機(駅務機器)、11…本体、12…操作ユニット、12a…表示部、12b…操作部、21…磁気券処理ユニット、22…第1RWユニット、23…第2RWユニット、31…制御部、32…第1通信インターフェース、33…第2通信インターフェース。
図2
図3
図4
図5
図1