特許6054223IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

幹細胞を未分化状態で増殖させる培養装置および培養方法

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

しかし幹細胞の浮遊培養法では、幹細胞を担体に付着させても、培養液が撹拌等されることにより幹細胞に対しせん断力が働き、幹細胞が担体から剥離しやすい。したがって、幹細胞の大量培養においては、幹細胞の担体からの剥離を抑制することが求められる。 また、未分化状態を維持させて幹細胞を培養することが困難な場合がある。すなわち、幹細胞の培養では、未分化状態の幹細胞を得るために、培地に分化抑制剤を含有させることがある。幹細胞は付着性が高いため、浮遊させた幹細胞同士が付着し、大きな細胞塊が形成されやすい。大きな細胞塊の中心部には、分化抑制剤が侵入しにくい。その結果、細胞塊の中心部から分化が進行しやすくなる。 加えて、大きな細胞塊が形成されると、細胞回収時の遠心分離工程前に大きな細胞塊をほぐさなければならず、工程数が多くなる。 本発明が解決しようとする課題は、幹細胞を、未分化状態を維持しながら効率的に大量培養しうる培養装置および培養方法を提供することである。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明者らは、鋭意研究の結果、その表面に所定の高低を有し、かつ幹細胞付着性物質をコートさせた担体を用い、幹細胞を未分化状態で維持して大量培養させうる培養装置および培養方法を発明するに至った。
【発明の効果】
本発明に係る幹細胞培養装置は、幹細胞の担体表面への付着性が良好である。本発明で発揮される担体の幹細胞非剥離性は、特に浮遊培養法に適用する場合に有用である。該装置は培養終了後の幹細胞の回収を簡便に行うことができる。従って、本発明に係る幹細胞培養方法は、未分化状態が維持された幹細胞を小さな装置で効率的に大量培養させることができる。 本発明は、特にES細胞の大量培養や、未分化状態で培養されたES幹細胞の効率的な回収に寄与する。マウス等の哺乳動物の幹細胞をはじめ、ヒトES細胞にも適用しうる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】本発明に係る幹細胞培養装置の一例を示す模式図である。

【図2】本発明に係る幹細胞培養装置の一例を示す模式図である。

【図3】本発明に係る幹細胞培養装置の一例を示す模式図である。

【図4】本発明に用いる担体の一例の断面を示す模式図である。

【図5】本発明の実施例および比較例で得られる細胞数を示すグラフである。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

1、2、3 幹細胞培養装置   4 担体   5 培養液   6 培養漕   7 高部   8 低部   P1、P2、P3 担体表面に形成される高部の頂点   B1、B2、B3 担体表面に形成される低部の最低点   d1 P1とP2との頂点間距離   d2 P2とP3との頂点間距離   g1 P1とB1との高低差   g2 P2とB2との高低差   g3 P3とB3との高低差   C 幹細胞  

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