(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6054273
(24)【登録日】2016年12月9日
(45)【発行日】2016年12月27日
(54)【発明の名称】ナビゲーション装置及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
G01C 21/26 20060101AFI20161219BHJP
G08G 1/0969 20060101ALI20161219BHJP
G08G 1/09 20060101ALI20161219BHJP
G09B 29/00 20060101ALI20161219BHJP
G09B 29/10 20060101ALI20161219BHJP
【FI】
G01C21/26 C
G08G1/0969
G08G1/09 F
G09B29/00 F
G09B29/10 A
【請求項の数】14
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2013-194003(P2013-194003)
(22)【出願日】2013年9月19日
(65)【公開番号】特開2015-59842(P2015-59842A)
(43)【公開日】2015年3月30日
【審査請求日】2016年2月29日
(73)【特許権者】
【識別番号】000101732
【氏名又は名称】アルパイン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100099748
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 克志
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 卓哉
【審査官】
相羽 昌孝
(56)【参考文献】
【文献】
特開2004−108937(JP,A)
【文献】
特開2010−38860(JP,A)
【文献】
特開2010−145220(JP,A)
【文献】
特開2007−93462(JP,A)
【文献】
特開2005−134352(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01C 21/00−21/36
G01C 23/00−25/00
G08G 1/00−99/00
G09B 23/00−29/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サービスエリアとパーキングエリアとを高速道路付帯サービス施設として、前記高速道路付帯サービス施設の駐車場の状況を案内するナビゲーション装置であって、
高速道路を走行方向毎に連結した複数のリンクにより表現した地図データと、
FM多重放送により放送される、各々が一つの駐車場を対象として、対象とする駐車場の座標と当該対象とする駐車場の混雑状況を表す満空情報とを含む駐車場情報を受信するFM受信機と、
前記高速道路付帯サービス施設の駐車場の座標と当該高速道路付帯サービス施設に接続する高速道路のリンクとを登録した駐車場レコードを格納した駐車場データベースと、
現在位置と走行中の道路及び進行方向とを算出するナビゲーション部と、
前記ナビゲーション部が算出している走行中の道路が高速道路である期間中、前記FM受信機が受信した駐車場情報が、進行方向前方の前記高速道路付帯サービス施設の駐車場を対象とする駐車場情報であるか否かを識別し、識別した進行方向前方の前記高速道路付帯サービス施設の駐車場を対象とする駐車場情報に基づいて当該進行方向前方の前記高速道路付帯サービス施設の駐車場の混雑状況を案内する駐車場情報案内部とを有し、
前記駐車場情報案内部は、前記ナビゲーション部が算出している走行中の道路が高速道路である期間中に、前記FM受信機が前記駐車場情報を受信したときに、受信した駐車場情報に含まれる座標と一致する座標が登録された前記駐車場レコードに登録されているリンクが、道路の走行方向と前記進行方向が同一であり、前記現在位置より前記進行方向側にあるリンクである場合に、当該受信した駐車場情報を、進行方向前方の前記高速道路付帯サービス施設の駐車場を対象とする駐車場情報として識別することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1記載のナビゲーション装置であって、
路側に設置されたビーコン送信機から送信される前記駐車場情報を受信するビーコン受信機と、
前記ナビゲーション部が算出している走行中の道路が高速道路である期間中に、前記ビーコン受信機が前記駐車場情報を受信したときに、道路の走行方向と前記進行方向が同一であり、前記現在位置より前記進行方向側にあるリンクのうちの、当該受信した駐車場情報に含まれる座標に近接するリンクを算出し、当該受信した駐車場情報に含まれる座標と算出したリンクとを登録した駐車場レコードを作成し、前記駐車場データベースに格納することを駐車場登録部とを有することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項2記載のナビゲーション装置であって、
前記FM受信機は、前記FM多重放送から、前記高速道路付帯サービス施設の駐車場を対象とする駐車場情報において用いられる座標と、当該高速道路付帯サービス施設が接続する高速道路の識別と、当該高速道路付帯サービス施設が接続する高速道路の走行方向の識別とを含む高速道路付帯サービス施設情報を受信し、
前記駐車場登録部は、前記FM受信機が前記高速道路付帯サービス施設情報を受信したときに、当該高速道路付帯サービス施設情報に含まれる識別が示す高速道路の当該高速道路付帯サービス施設情報に含まれる識別が示す走行方向のリンクのうちの、当該高速道路付帯サービス施設情報に含まれる座標に近接するリンクを算出し、当該高速道路付帯サービス施設情報に含まれる座標と算出したリンクとを登録した駐車場レコードを作成し、前記駐車場データベースに格納することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
サービスエリアとパーキングエリアとを高速道路付帯サービス施設として、前記高速道路付帯サービス施設の駐車場の状況を案内するナビゲーション装置であって、
FM多重放送により放送される、各々が一つの駐車場を対象として、対象とする駐車場の座標と当該対象とする駐車場の混雑状況を表す満空情報とを含む駐車場情報を受信するFM受信機と、
路側に設置されたビーコン送信機から送信される前記駐車場情報を受信するビーコン受信機と、
前記高速道路付帯サービス施設の駐車場の座標と当該高速道路付帯サービス施設に接続する高速道路の識別と当該高速道路付帯サービス施設に接続する高速道路の走行方向の識別とを登録した駐車場レコードを格納した駐車場データベースと、
現在位置と走行中の道路及び進行方向とを算出するナビゲーション部と、
前記ナビゲーション部が算出している走行中の道路が高速道路である期間中、前記FM受信機が受信した駐車場情報が、進行方向前方の前記高速道路付帯サービス施設の駐車場を対象とする駐車場情報であるか否かを識別し、識別した進行方向前方の前記高速道路付帯サービス施設の駐車場を対象とする駐車場情報に基づいて当該進行方向前方の前記高速道路付帯サービス施設の駐車場の混雑状況を案内する駐車場情報案内部と、
前記ナビゲーション部が算出している走行中の道路が高速道路である期間中に、前記ビーコン受信機が前記駐車場情報を受信したときに、当該受信した駐車場情報に含まれる座標と、前記走行中の道路の識別と、前記走行中の道路の走行方向の識別とを登録した駐車場レコードを作成し、前記駐車場データベースに格納する駐車場登録部とを有し、
前記駐車場情報案内部は、前記ナビゲーション部が算出している走行中の道路が高速道路である期間中に、前記FM受信機が前記駐車場情報を受信したときに、受信した駐車場情報に含まれる座標と一致する座標が登録された前記駐車場レコードに登録されている識別が表す高速道路が前記走行中の道路であり、当該駐車場レコードに登録されている識別が表す走行方向が前記走行中の道路の走行方向であり、受信した駐車場情報に含まれる座標が前記現在位置より前記進行方向側にある場合に、当該受信した駐車場情報を、進行方向前方の前記高速道路付帯サービス施設の駐車場を対象とする駐車場情報として識別することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項5】
サービスエリアとパーキングエリアとを高速道路付帯サービス施設として、前記高速道路付帯サービス施設の駐車場の状況を案内するナビゲーション装置であって、
FM多重放送により放送される、各々が一つの駐車場を対象として、対象とする駐車場の座標と当該対象とする駐車場の混雑状況を表す満空情報とを含む駐車場情報を受信するFM受信機と、
路側に設置されたビーコン送信機から送信される前記駐車場情報を受信するビーコン受信機と、
前記高速道路付帯サービス施設の駐車場の座標と当該高速道路付帯サービス施設の識別とを登録した駐車場レコードを格納した駐車場データベースと、
現在位置と走行中の道路及び進行方向とを算出するナビゲーション部と、
前記ナビゲーション部が算出している走行中の道路が高速道路である期間中、前記FM受信機が受信した駐車場情報が、進行方向前方の前記高速道路付帯サービス施設の駐車場を対象とする駐車場情報であるか否かを識別し、識別した進行方向前方の前記高速道路付帯サービス施設の駐車場を対象とする駐車場情報に基づいて当該進行方向前方の前記高速道路付帯サービス施設の駐車場の混雑状況を案内する駐車場情報案内部と、
前記ナビゲーション部が算出している走行中の道路が高速道路である期間中に、前記ビーコン受信機が前記駐車場情報を受信したときに、当該受信した駐車場情報に含まれる座標と、前記走行中の道路を前記現在位置より前記進行方向側に進んで利用できる前記高速道路付帯サービス施設のうちの、受信した駐車場情報に含まれる座標に近接する前記高速道路付帯サービス施設の識別とを登録した駐車場レコードを作成し、前記駐車場データベースに格納する駐車場登録部とを有し、
前記駐車場情報案内部は、前記ナビゲーション部が算出している走行中の道路が高速道路である期間中に、前記FM受信機が前記駐車場情報を受信したときに、当該受信した駐車場情報に含まれる座標と一致する座標が登録された前記駐車場レコードに登録されている識別が表す高速道路付帯サービス施設が、前記走行中の道路を前記現在位置より前記進行方向側に進んで利用できる前記高速道路付帯サービス施設である場合に、当該受信した駐車場情報を、進行方向前方の前記高速道路付帯サービス施設の駐車場を対象とする駐車場情報として識別することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項6】
請求項1、2、3、4または5記載のナビゲーション装置であって、
前記駐車場情報案内部は、前記ナビゲーション部が算出している走行中の道路が高速道路である期間中、進行方向前方の前記高速道路付帯サービス施設を含む進行方向前方の各施設を、現在位置に近い順に下から上に向かって配置した一覧を表示すると共に、当該一覧中に、当該一覧中の前記高速道路付帯サービス施設に対応づけた形態で、当該高速道路付帯サービス施設の駐車場を対象とする駐車場情報の満空情報が表す混雑状況を表すマークを表示することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項7】
請求項1、2、3、4、5または6記載のナビゲーション装置であって、
前記ナビゲーション部は、目的地までのルートを設定すると共に、設定したルートを案内し、
前記駐車場情報案内部は、前記進行方向前方の前記高速道路付帯サービス施設の駐車場のうち、前記ルート上にある前記高速道路付帯サービス施設の駐車場のみを対象として、当該高速道路付帯サービス施設の駐車場の前記混雑状況の案内を行うことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項8】
FM多重放送により放送される、各々が一つの駐車場を対象として、対象とする駐車場の座標と当該対象とする駐車場の混雑状況を表す満空情報とを含む駐車場情報を受信するFM受信機と、高速道路を走行方向毎に連結した複数のリンクにより表現した地図データを記憶した記憶部とを備えた、自動車に搭載されるコンピュータによって読み取られ実行されるコンピュータプログラムであって、
当該コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、
サービスエリアとパーキングエリアとを高速道路付帯サービス施設として、前記高速道路付帯サービス施設の駐車場の座標と当該高速道路付帯サービス施設に接続する高速道路のリンクとを登録した駐車場レコードを格納した駐車場データベースと、
現在位置と走行中の道路及び進行方向とを算出するナビゲーション部と、
前記ナビゲーション部が算出している走行中の道路が高速道路である期間中、前記FM受信機が受信した駐車場情報が、進行方向前方の前記高速道路付帯サービス施設の駐車場を対象とする駐車場情報であるか否かを識別し、識別した進行方向前方の前記高速道路付帯サービス施設の駐車場を対象とする駐車場情報に基づいて当該進行方向前方の前記高速道路付帯サービス施設の駐車場の混雑状況を案内する駐車場情報案内部として機能させるコンピュータプログラムであって、
前記駐車場情報案内部は、前記ナビゲーション部が算出している走行中の道路が高速道路である期間中に、前記FM受信機が前記駐車場情報を受信したときに、受信した駐車場情報に含まれる座標と一致する座標が登録された前記駐車場レコードに登録されているリンクが、道路の走行方向と前記進行方向が同一であり、前記現在位置より前記進行方向側にあるリンクである場合に、当該受信した駐車場情報を、進行方向前方の前記高速道路付帯サービス施設の駐車場を対象とする駐車場情報として識別することを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項9】
請求項8記載のコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータは、路側に設置されたビーコン送信機から送信される前記駐車場情報を受信するビーコン受信機を備え、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記ナビゲーション部が算出している走行中の道路が高速道路である期間中に、前記ビーコン受信機が前記駐車場情報を受信したときに、道路の走行方向と前記進行方向が同一であり、前記現在位置より前記進行方向側にあるリンクのうちの、当該受信した駐車場情報に含まれる座標に近接するリンクを算出し、当該受信した駐車場情報に含まれる座標と算出したリンクとを登録した駐車場レコードを作成し、前記駐車場データベースに格納することを駐車場登録部として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項10】
請求項9記載のコンピュータプログラムであって、
前記FM受信機は、前記FM多重放送から、前記高速道路付帯サービス施設の駐車場を対象とする駐車場情報において用いられる座標と、当該高速道路付帯サービス施設が接続する高速道路の識別と、当該高速道路付帯サービス施設が接続する高速道路の走行方向の識別とを含む高速道路付帯サービス施設情報を受信するものであり、
前記駐車場登録部は、前記FM受信機が前記高速道路付帯サービス施設情報を受信したときに、当該高速道路付帯サービス施設情報に含まれる識別が示す高速道路の当該高速道路付帯サービス施設情報に含まれる識別が示す走行方向のリンクのうちの、当該高速道路付帯サービス施設情報に含まれる座標に近接するリンクを算出し、当該高速道路付帯サービス施設情報に含まれる座標と算出したリンクとを登録した駐車場レコードを作成し、前記駐車場データベースに格納することを駐車場登録部とを有することを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項11】
FM多重放送により放送される、各々が一つの駐車場を対象として、対象とする駐車場の座標と当該対象とする駐車場の混雑状況を表す満空情報とを含む駐車場情報を受信するFM受信機と、路側に設置されたビーコン送信機から送信される前記駐車場情報を受信するビーコン受信機とを備えた、自動車に搭載されるコンピュータによって読み取られ実行されるコンピュータプログラムであって、
当該コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、
前記高速道路付帯サービス施設の駐車場の座標と当該高速道路付帯サービス施設に接続する高速道路の識別と当該高速道路付帯サービス施設に接続する高速道路の走行方向の識別とを登録した駐車場レコードを格納した駐車場データベースと、
現在位置と走行中の道路及び進行方向とを算出するナビゲーション部と、
前記ナビゲーション部が算出している走行中の道路が高速道路である期間中、前記FM受信機が受信した駐車場情報が、進行方向前方の前記高速道路付帯サービス施設の駐車場を対象とする駐車場情報であるか否かを識別し、識別した進行方向前方の前記高速道路付帯サービス施設の駐車場を対象とする駐車場情報に基づいて当該進行方向前方の前記高速道路付帯サービス施設の駐車場の混雑状況を案内する駐車場情報案内部と、
前記ナビゲーション部が算出している走行中の道路が高速道路である期間中に、前記ビーコン受信機が前記駐車場情報を受信したときに、当該受信した駐車場情報に含まれる座標と、前記走行中の道路の識別と、前記走行中の道路の走行方向の識別とを登録した駐車場レコードを作成し、前記駐車場データベースに格納する駐車場登録部として機能させるコンピュータプログラムであって、
前記駐車場情報案内部は、前記ナビゲーション部が算出している走行中の道路が高速道路である期間中に、前記FM受信機が前記駐車場情報を受信したときに、受信した駐車場情報に含まれる座標と一致する座標が登録された前記駐車場レコードに登録されている識別が表す高速道路が前記走行中の道路であり、当該駐車場レコードに登録されている識別が表す走行方向が前記走行中の道路の走行方向であり、受信した駐車場情報に含まれる座標が前記現在位置より前記進行方向側にある場合に、当該受信した駐車場情報を、進行方向前方の前記高速道路付帯サービス施設の駐車場を対象とする駐車場情報として識別することを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項12】
FM多重放送により放送される、各々が一つの駐車場を対象として、対象とする駐車場の座標と当該対象とする駐車場の混雑状況を表す満空情報とを含む駐車場情報を受信するFM受信機と、路側に設置されたビーコン送信機から送信される前記駐車場情報を受信するビーコン受信機とを備えた、自動車に搭載されるコンピュータによって読み取られ実行されるコンピュータプログラムであって、
当該コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、
前記高速道路付帯サービス施設の駐車場の座標と当該高速道路付帯サービス施設の識別とを登録した駐車場レコードを格納した駐車場データベースと、
現在位置と走行中の道路及び進行方向とを算出するナビゲーション部と、
前記ナビゲーション部が算出している走行中の道路が高速道路である期間中、前記FM受信機が受信した駐車場情報が、進行方向前方の前記高速道路付帯サービス施設の駐車場を対象とする駐車場情報であるか否かを識別し、識別した進行方向前方の前記高速道路付帯サービス施設の駐車場を対象とする駐車場情報に基づいて当該進行方向前方の前記高速道路付帯サービス施設の駐車場の混雑状況を案内する駐車場情報案内部と、
前記ナビゲーション部が算出している走行中の道路が高速道路である期間中に、前記ビーコン受信機が前記駐車場情報を受信したときに、当該受信した駐車場情報に含まれる座標と、前記走行中の道路を前記現在位置より前記進行方向側に進んで利用できる前記高速道路付帯サービス施設のうちの、受信した駐車場情報に含まれる座標に近接する前記高速道路付帯サービス施設の識別とを登録した駐車場レコードを作成し、前記駐車場データベースに格納する駐車場登録部として機能させ、
前記駐車場情報案内部は、前記ナビゲーション部が算出している走行中の道路が高速道路である期間中に、前記FM受信機が前記駐車場情報を受信したときに、当該受信した駐車場情報に含まれる座標と一致する座標が登録された前記駐車場レコードに登録されている識別が表す高速道路付帯サービス施設が、前記走行中の道路を前記現在位置より前記進行方向側に進んで利用できる前記高速道路付帯サービス施設である場合に、当該受信した駐車場情報を、進行方向前方の前記高速道路付帯サービス施設の駐車場を対象とする駐車場情報として識別することを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項13】
請求項8、9、10、11または12記載のコンピュータプログラムであって、
前記駐車場情報案内部は、前記ナビゲーション部が算出している走行中の道路が高速道路である期間中、進行方向前方の前記高速道路付帯サービス施設を含む進行方向前方の各施設を、現在位置に近い順に下から上に向かって配置した一覧を表示すると共に、当該一覧中に、当該一覧中の前記高速道路付帯サービス施設に対応づけた形態で、当該高速道路付帯サービス施設の駐車場を対象とする駐車場情報の満空情報が表す混雑状況を表すマークを表示することを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項14】
請求項8、9、10、11、12または13記載のコンピュータプログラムであって、
前記ナビゲーション部は、目的地までのルートを設定すると共に、設定したルートを案内し、
前記駐車場情報案内部は、前記進行方向前方の前記高速道路付帯サービス施設の駐車場のうち、前記ルート上にある前記高速道路付帯サービス施設の駐車場のみを対象として、当該高速道路付帯サービス施設の駐車場の前記混雑状況の案内を行うことを特徴とするコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザに対して駐車場の混雑状況を案内する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
駐車場の混雑状況の情報を配信するシステムとしては、FM多重放送や路側に設置されたビーコン送信機を介して駐車場の混雑状況を表す駐車場情報を送信するVICS(登録商標:道路交通情報通信システム、Vehicle Information Communication System)が知られている(たとえば、特許文献1)。
【0003】
また、ユーザに対して駐車場の混雑状況を案内する技術としては、自動車に搭載されたナビゲーション装置において、高速道路を走行中に、進行方向前方にあるサービスエリアやパーキングエリアの駐車場の混雑状況を表示する技術が知られている(たとえば、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004-177199号公報
【特許文献2】特開2007-171098号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
路側に設置されたビーコン送信機から送信される駐車場情報より駐車場の混雑状況を取得する場合には、渋滞発生時にはビーコン送信機の設置地点間の走行に要する時間が長大化して駐車場情報の受信時間間隔が大きくなるために、最近の駐車場の混雑状況を取得できなくなるという問題が生じる。
【0006】
一方、FM多重放送から送信される駐車場情報より駐車場の混雑状況を取得する場合には、FM多重放送から送信されるサービスエリアやパーキングエリアの駐車場情報には、そのサービスエリアやパーキングエリアが設けられている高速道路や、そのサービスエリアやパーキングエリアが上りと下りのいずれの走行方向側の道路に連結しているかを識別できる情報が含まれていないことがあるため、受信した駐車場情報が、走行中の高速道路の進行方向前方にあるサービスエリアやパーキングエリアの駐車場についての情報であるのか否かを確定的に識別することができないという問題が生じる。
【0007】
そこで、本発明は、走行中の高速道路の進行方向前方にある、サービスエリアやパーキングエリアのなどの高速道路付帯サービス施設の駐車場の最近の混雑の状況をユーザに正しく案内するナビゲーション装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題達成のために、本発明は、サービスエリアとパーキングエリアとを高速道路付帯サービス施設として、前記高速道路付帯サービス施設の駐車場の状況を案内するナビゲーション装置に、高速道路を走行方向毎に連結した複数のリンクにより表現した地図データと、FM多重放送により放送される、各々が一つの駐車場を対象として、対象とする駐車場の座標と当該対象とする駐車場の混雑状況を表す満空情報とを含む駐車場情報を受信するFM受信機と、前記高速道路付帯サービス施設の駐車場の座標と当該高速道路付帯サービス施設に接続する高速道路のリンクとを登録した駐車場レコードを格納した駐車場データベースと、現在位置と走行中の道路及び進行方向とを算出するナビゲーション部と、前記ナビゲーション部が算出している走行中の道路が高速道路である期間中、前記FM受信機が受信した駐車場情報が、進行方向前方の前記高速道路付帯サービス施設の駐車場を対象とする駐車場情報であるか否かを識別し、識別した進行方向前方の前記高速道路付帯サービス施設の駐車場を対象とする駐車場情報に基づいて当該進行方向前方の前記高速道路付帯サービス施設の駐車場の混雑状況を案内する駐車場情報案内部とを設けたものである。ただし、前記駐車場情報案内部は、前記ナビゲーション部が算出している走行中の道路が高速道路である期間中に、前記FM受信機が前記駐車場情報を受信したときに、受信した駐車場情報に含まれる座標と一致する座標が登録された前記駐車場レコードに登録されているリンクが、道路の走行方向と前記進行方向が同一であり、前記現在位置より前記進行方向側にあるリンクである場合に、当該受信した駐車場情報を、進行方向前方の前記高速道路付帯サービス施設の駐車場を対象とする駐車場情報として識別するものである。
【0009】
ここで、このようなナビゲーション装置に、さらに、路側に設置されたビーコン送信機から送信される前記駐車場情報を受信するビーコン受信機と、前記ナビゲーション部が算出している走行中の道路が高速道路である期間中に、前記ビーコン受信機が前記駐車場情報を受信したときに、道路の走行方向と前記進行方向が同一であり、前記現在位置より前記進行方向側にあるリンクのうちの、当該受信した駐車場情報に含まれる座標に近接するリンクを算出し、当該受信した駐車場情報に含まれる座標と算出したリンクとを登録した駐車場レコードを作成し、前記駐車場データベースに格納することを駐車場登録部とを設けるようにしてもよい。
【0010】
また、このようなナビゲーション装置は、前記FM受信機を、前記FM多重放送から、前記高速道路付帯サービス施設の駐車場を対象とする駐車場情報において用いられる座標と、当該高速道路付帯サービス施設が接続する高速道路の識別と、当該高速道路付帯サービス施設が接続する高速道路の走行方向の識別とを含む高速道路付帯サービス施設情報を受信するものとし、前記駐車場登録部において、前記FM受信機が前記高速道路付帯サービス施設情報を受信したときに、当該高速道路付帯サービス施設情報に含まれる識別が示す高速道路の当該高速道路付帯サービス施設情報に含まれる識別が示す走行方向のリンクのうちの、当該高速道路付帯サービス施設情報に含まれる座標に近接するリンクを算出し、当該高速道路付帯サービス施設情報に含まれる座標と算出したリンクとを登録した駐車場レコードを作成し、前記駐車場データベースに格納するように構成してもよい。
【0011】
また、前記課題達成のために、本発明は、サービスエリアとパーキングエリアとを高速道路付帯サービス施設として、前記高速道路付帯サービス施設の駐車場の状況を案内するナビゲーション装置に、FM多重放送により放送される、各々が一つの駐車場を対象として、対象とする駐車場の座標と当該対象とする駐車場の混雑状況を表す満空情報とを含む駐車場情報を受信するFM受信機と、路側に設置されたビーコン送信機から送信される前記駐車場情報を受信するビーコン受信機と、前記高速道路付帯サービス施設の駐車場の座標と当該高速道路付帯サービス施設に接続する高速道路の識別と当該高速道路付帯サービス施設に接続する高速道路の走行方向の識別とを登録した駐車場レコードを格納した駐車場データベースと、現在位置と走行中の道路及び進行方向とを算出するナビゲーション部と、前記ナビゲーション部が算出している走行中の道路が高速道路である期間中、前記FM受信機が受信した駐車場情報が、進行方向前方の前記高速道路付帯サービス施設の駐車場を対象とする駐車場情報であるか否かを識別し、識別した進行方向前方の前記高速道路付帯サービス施設の駐車場を対象とする駐車場情報に基づいて当該進行方向前方の前記高速道路付帯サービス施設の駐車場の混雑状況を案内する駐車場情報案内部と、前記ナビゲーション部が算出している走行中の道路が高速道路である期間中に、前記ビーコン受信機が前記駐車場情報を受信したときに、当該受信した駐車場情報に含まれる座標と、前記走行中の道路の識別と、前記走行中の道路の走行方向の識別とを登録した駐車場レコードを作成し、前記駐車場データベースに格納する駐車場登録部とを備えたものである。ただし、前記駐車場情報案内部は、前記ナビゲーション部が算出している走行中の道路が高速道路である期間中に、前記FM受信機が前記駐車場情報を受信したときに、受信した駐車場情報に含まれる座標と一致する座標が登録された前記駐車場レコードに登録されている識別が表す高速道路が前記走行中の道路であり、当該駐車場レコードに登録されている識別が表す走行方向が前記走行中の道路の走行方向であり、受信した駐車場情報に含まれる座標が前記現在位置より前記進行方向側にある場合に、当該受信した駐車場情報を、進行方向前方の前記高速道路付帯サービス施設の駐車場を対象とする駐車場情報として識別するものである。
【0012】
また、前記課題達成のために、本発明は、サービスエリアとパーキングエリアとを高速道路付帯サービス施設として、前記高速道路付帯サービス施設の駐車場の状況を案内するナビゲーション装置に、FM多重放送により放送される、各々が一つの駐車場を対象として、対象とする駐車場の座標と当該対象とする駐車場の混雑状況を表す満空情報とを含む駐車場情報を受信するFM受信機と、路側に設置されたビーコン送信機から送信される前記駐車場情報を受信するビーコン受信機と、前記高速道路付帯サービス施設の駐車場の座標と当該高速道路付帯サービス施設の識別とを登録した駐車場レコードを格納した駐車場データベースと、現在位置と走行中の道路及び進行方向とを算出するナビゲーション部と、前記ナビゲーション部が算出している走行中の道路が高速道路である期間中、前記FM受信機が受信した駐車場情報が、進行方向前方の前記高速道路付帯サービス施設の駐車場を対象とする駐車場情報であるか否かを識別し、識別した進行方向前方の前記高速道路付帯サービス施設の駐車場を対象とする駐車場情報に基づいて当該進行方向前方の前記高速道路付帯サービス施設の駐車場の混雑状況を案内する駐車場情報案内部と、前記ナビゲーション部が算出している走行中の道路が高速道路である期間中に、前記ビーコン受信機が前記駐車場情報を受信したときに、当該受信した駐車場情報に含まれる座標と、前記走行中の道路を前記現在位置より前記進行方向側に進んで利用できる前記高速道路付帯サービス施設のうちの、受信した駐車場情報に含まれる座標に近接する前記高速道路付帯サービス施設の識別とを登録した駐車場レコードを作成し、前記駐車場データベースに格納する駐車場登録部とを有備えたものである。ただし、前記駐車場情報案内部は、前記ナビゲーション部が算出している走行中の道路が高速道路である期間中に、前記FM受信機が前記駐車場情報を受信したときに、当該受信した駐車場情報に含まれる座標と一致する座標が登録された前記駐車場レコードに登録されている識別が表す高速道路付帯サービス施設が、前記走行中の道路を前記現在位置より前記進行方向側に進んで利用できる前記高速道路付帯サービス施設である場合に、当該受信した駐車場情報を、進行方向前方の前記高速道路付帯サービス施設の駐車場を対象とする駐車場情報として識別するものである。
【0013】
ところで、以上のナビゲーション装置は、前記駐車場情報案内部において、前記ナビゲーション部が算出している走行中の道路が高速道路である期間中、進行方向前方の前記高速道路付帯サービス施設を含む進行方向前方の各施設を、現在位置に近い順に下から上に向かって配置した一覧を表示すると共に、当該一覧中に、当該一覧中の前記高速道路付帯サービス施設に対応づけた形態で、当該高速道路付帯サービス施設の駐車場を対象とする駐車場情報の満空情報が表す混雑状況を表すマークを表示するように構成してもよい。
【0014】
また、以上のナビゲーション装置は、前記ナビゲーション部において、目的地までのルートを設定すると共に、設定したルートを案内し、前記駐車場情報案内部において、前記進行方向前方の前記高速道路付帯サービス施設の駐車場のうち、前記ルート上にある前記高速道路付帯サービス施設の駐車場のみを対象として、当該高速道路付帯サービス施設の駐車場の前記混雑状況の案内を行うように構成してもよい。
【0015】
以上のような本発明に係るナビゲーション装置によれば、FM多重放送で放送される駐車場情報が対象とする駐車場が、いずれの高速道路のいずれの走行方向に接続している高速道路付帯サービス施設の駐車場であるのかを駐車場データベースを用いて識別することができるようになる。また、FM多重放送で放送される駐車場情報は、渋滞の有無などに関わらずに常時受信することができる。よって、本実施形態によれば、走行中の高速道路の進行方向前方にある高速道路付帯サービス施設の駐車場の最近の混雑の状況をユーザに正しく案内することができるようになる。
【0016】
また、FM多重放送で受信した高速道路付帯サービス施設情報やビーコン受信機で受信した駐車場情報に基づいて駐車場レコードを作成して駐車場データベースに格納する場合には、各ナビゲーション装置の駐車場データベースを自動的に作成したり、アップデートすることができる。
【0017】
また、ビーコン受信機で受信した駐車場情報に基づいて駐車場レコードを作成して駐車場データベースに格納する場合には、従前より行われていたビーコン受信機による駐車場情報の受信のみで、各ナビゲーション装置の駐車場データベースを自動的に作成したり、アップデートすることができるようになる。
【発明の効果】
【0018】
以上のように、本発明によれば、走行中の高速道路の進行方向前方にある、サービスエリアやパーキングエリアのなどの高速道路付帯サービス施設の駐車場の最近の混雑の状況をユーザに正しく案内するナビゲーション装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の実施形態に係るナビゲーションシステムの構成を示すブロック図である。
【
図2】本発明の実施形態に係るナビゲーションシステムのVICSからの情報の受信経路と、VICSから受信する情報とを示す図である。
【
図3】本発明の実施形態に係るナビゲーションシステムが保持する駐車場データベースと駐車場情報受信履歴を示す図である。
【
図4】本発明の実施形態に係るナビゲーションシステムの表示例を示す図である。
【
図5】本発明の実施形態に係る駐車場情報登録処理を示すフローチャートである。
【
図6】本発明の実施形態に係る駐車場情報提示処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1に、本実施形態に係るナビゲーションシステムの構成を示す。
図示するように、ナビゲーションシステムは、ナビゲーション装置1と、FM放送受信機2と、ビーコン受信機3と、操作部4と、表示装置5と、車両状態センサ6と、GPS受信機7とを備えて構成される。
ここで、車両状態センサ6は、角加速度センサや地磁気センサなどである方位センサや、車速パルスセンサなどである車速センサなどの、車両状態を検出する各種センサである。
そして、ナビゲーション装置1は、現在状態算出部11、ルート探索部12、地図データを記憶したDVDドライブやHDDなどの記憶装置である地図データ記憶部13、メモリ14、制御部15、案内画像生成部16、操作部4や表示装置5を用いたGUIをユーザに提供するGUI制御部17を有する。
【0021】
但し、以上のナビゲーション装置1は、ハードウエア的には、マイクロプロセッサや、メモリや、その他のグラフィックプロセッサやジオメトリックプロセッサ等の周辺デバイスを有する一般的な構成を備えたコンピュータであって良く、この場合、以上に示したナビゲーション装置1の各部は、マイクロプロセッサが予め用意されたプログラムを実行することにより具現化するプロセスとして実現されるものであって良い。また、この場合、このようなプログラムは、記録媒体や適当な通信路を介して、ナビゲーション装置1に提供されるものであって良い。
【0022】
ここで、FM放送受信機2は、
図2aに示すようにFM放送局200からFM多重放送によって放送される交通情報を受信する。また、ビーコン受信機3は、路側に設置された電波ビーコンや光ビーコンのビーコン送信機210付近を走行したときに、ビーコン送信機210から交通情報を受信する。
【0023】
ここで、このようにFM放送局200やビーコン送信機210から受信する交通情報には駐車場情報が含まれる。駐車場情報は、その構成として基本構成と、基本構成にさらに拡張構成を付加した構成をとることができる。
図2bは、基本構成の駐車場情報の構成を示すものであり、図示するように基本構成の駐車情報には、駐車場情報の拡張構成の付加の有無を表す拡張フラグ、駐車場の空車、混雑、満車、閉鎖などの状況を表す満空、駐車場情報が対象とする駐車状が一般駐車場かサービスエリア/パーキングエリアであるのかを示す駐車場/SAPA情報フラグ、駐車場の中心位置の座標を示す中心座標(中心座標、中心座標Y)が格納される。
【0024】
なお、拡張構成には、駐車場の最寄りのリンクの識別や駐車場の名称や収容台数や利用料金などの情報を含めることができる。
但し、本実施形態では、電波ビーコンのビーコン送信機210やFM放送局200から、基本構成の駐車場情報のみが送信されるものとする。
ここで、便宜上、以下では、サービスエリアやパーキングエリアを「高速道路付帯サービス施設」と総称して本実施形態の説明を行う。
さて、高速道路に設置された電波ビーコンのビーコン送信機210は、駐車場情報として、当該電波ビーコンのビーコン送信機210の設置地点よりも、当該電波ビーコンのビーコン送信機210が設置されている道路の走行方向側に位置する、設置地点から数百km以内の高速道路付帯サービス施設の駐車場を対象とする駐車場情報のみを送信する。よって、高速道路走行中、ビーコン受信機3は、駐車場情報としては、電波ビーコンのビーコン送信機210から、走行中の道路の進行方向側にある高速道路付帯サービス施設の駐車場の駐車場情報のみを受信することとなる。
【0025】
一方、FM放送受信機2は、FM多重放送から、およそFM放送局200の都道府県単位の放送エリア内にある、一般駐車場や高速道路付帯サービス施設の駐車場を対象とする駐車場情報を受信する。
ここで、FM放送局200は、
図2cに示すSA/PA情報もFM多重放送で放送し、FM放送受信機2は放送されたSA/PA情報を受信する。SA/PA情報はFM多重放送で放送する駐車場情報が対象とすることのある各高速道路付帯サービス施設に対応して各々設けたSA/PAデータの集合であり、各SA/PAデータは、対応する高速道路付帯サービス施設を対象とする駐車場情報で用いる中心座標を表すSA/PA座標と、その高速道路付帯サービス施設に進入できる高速道路の識別を表す高速道路識別と、その高速道路付帯サービス施設に進入できる走行方向(上り/下り方向)の識別を表す走行方向識別とを含むものである。
【0026】
さて、
図1に戻り、ナビゲーション装置1の地図データ記憶部13に記憶されている地図データは、連結された複数の道路リンクによって道路を定義した道路地図を表すものであり、道路リンクの端点となる各ノードについての座標や、各道路リンクが属する道路の一般道/高速道路の種別や道路の名称などが登録されている。ただし、高速道路については上りと下りの走行方向毎に道路リンクを設けている。すなわち、高速道路を、高速道路の上り方向の道路と、下り方向の道路との二つの道路と見なし、各道路をそれぞれ、連結された複数の道路リンクによって定義している。
【0027】
また、地図データには、インターチェンジやサービスエリアやパーキングエリアなどの各高速道路付属の施設について、施設の位置や名称や、施設で提供されるサービスや、施設に連結する最寄りの道路リンクなどの施設情報を登録した施設データを含んでいる。
次に、ナビゲーション装置1の現在状態算出部11は、以下の処理を繰り返し行う。
すなわち、現在状態算出部11は、車両状態センサ6やGPS受信機7の出力から推定される現在位置に対して、地図データ記憶部13から読み出した地図データが示す、前回決定した現在位置の周辺の地図とのマップマッチング処理などを施して、現在位置として最も確からしい道路リンク上の座標と、現在の進行している道路の進行方向(上り/下り方向)とを、それぞれ現在位置、進行方向として決定し、メモリ14に設定する。
【0028】
また、制御部15は、ユーザの目的地設定要求に応じて、ユーザから操作部4、GUI制御部17を介して目的地の設定を受け付け、目的地までのルートをルート探索部12に探索させる。ルート探索部12は、必要地理的範囲の地図データを地図データ記憶部13から読み出し、現在位置から目的地までの経路を探索し、探索した経路を誘導ルートに設定し、誘導ルートの経路デーをメモリ14にセットする
また、制御部15は、メモリ14にセットされた現在位置が目的地近傍となったならば、目的地到着と判定し、メモリ14にセットされている目的地と誘導ルートをクリアする処理も行う。
【0029】
また、制御部15は、現在位置が位置する道路リンクが属する道路の種別に応じて、高速道路を走行中であるか否かを判定し、高速道路を走行中でない場合には、通常表示モードを設定し、高速道路を走行中である場合には高速道路表示モードを設定する。
そして、案内画像生成部16は、通常表示モードが設定されている期間中は、案内画像を生成し、GUI制御部17を介して、生成した案内画像を表示装置5の全面に表示する。また、案内画像生成部16は、高速道路表示モードが設定されている期間中は、案内画像に加えて、高速道路案内図を生成し、
図3aに示すように、GUI制御部17を介して、生成した案内画像300と高速道路案内
図310とを左右に並べた形態で表示装置5に表示する。
【0030】
ここで、図示するように、案内画像300は、現在位置周辺の地
図301上に、当該地図上で現在位置を表す現在位置マーク302を表したものである。ただし、誘導ルートが設定されている場合には、地
図301上で誘導ルートを表す誘導ルート図形も案内画像300中に描画される。また、目的地が設定されている場合に、目的地が案内画像300の地
図301の表示範囲内に含まれる場合には、地
図301上で目的地を表す目的地マークも案内画像300中に描画されることとなる。
【0031】
一方、高速道路案内
図310は、地図データと施設データとを参照して求まる、走行中の高速道路の現在位置より進行方向側にある、当該進行方向に進んで進入できるインターチェンジやサービスエリアやパーキングエリアなどの高速道路付属の施設を案内地点として、現在位置に近い順に所定数の案内地点を選定し、選定した案内地点の情報ボックス311を、下から上に向かって案内地点が現在位置に近い順に並べて配置したものである。ここで、情報ボックス311には、案内地点の名称312と、案内地点のインターチェンジやサービスエリアやパーキングエリアといった種別を表すアイコン313と、案内地点までの距離や所要走行時間314を表示する。また、サービスエリアやパーキングエリアである情報ボックス311の下には、そのサービスエリアやパーキングエリアで受けることのできる給油や食事といったサービスを表すサービスアイコン315も表示する。
【0032】
以下、このような構成においてナビゲーション装置1の制御部15が行う駐車場情報に関する処理について説明する。
まず、本実施形態において、記憶装置に記憶する駐車場データベースと駐車場情報受信履歴について説明する。
図4aに示すように、駐車場データベースには登録日時と駐車場中心座標と最寄りリンクとをデータ項目として持つ駐車場レコード(図の各行)を複数格納することができる。
また、
図4bに示すように、駐車場情報受信履歴には、受信日時とSA/PA識別情報と駐車場情報とをデータ項目として持つレコード(図の各行)を複数格納することができる。
以下、制御部15が行う駐車場登録処理について説明する。
図5に、駐車場登録処理の手順を示す。
図示するように、駐車場登録処理では、FM放送受信機2がFM多重放送で
図2cに示したSA/PA情報のSA/PAデータを受信したならば(ステップ502)、SA/PAデータのSA/PA座標と一致する駐車場中心座標が登録された駐車場レコードを駐車場データベースから削除する(ステップ504)。
【0033】
次に、SA/PAデータの高速道路識別が表す高速道路の、SA/PAデータの走行方向識別が表す走行方向と一致する走行方向の道路リンクのうちの、SA/PAデータのSA/PA座標に最も近い道路リンクを地図データを参照して算出する(ステップ506)。ここで、高速道路の道路リンクの走行方向とは、その道路リンクを走行して進める走行方向(上り方向/下り方向)を指す。
【0034】
そして、新たな駐車場レコードを駐車場データベースに作成し、作成した駐車場レコードに、登録日時として現在日時を登録し、駐車場中心座標としてSA/PAデータのSA/PA座標を登録し、最寄りリンクとして、ステップ506で算出した道路リンクを登録する(ステップ508)。
【0035】
また、駐車場登録処理では、高速道路走行中に(ステップ510)、ビーコン受信機3が電波ビーコンで駐車場情報を受信したならば(ステップ512)、受信した駐車場情報の中心座標と一致する駐車場中心座標が登録された駐車場レコードを駐車場データベースから削除する(ステップ514)。
【0036】
次に、現在進行中の高速道路の、現在の自動車の進行方向と一致する走行方向の道路リンクのうちの、駐車場情報の中心座標に最も近い道路リンクを地図データを参照して算出する(ステップ516)。
そして、新たな駐車場レコードを駐車場データベースに作成し、作成した駐車場レコードに、登録日時として現在日時を登録し、駐車場中心座標として駐車場情報の中心座標を登録し、最寄りリンクとして、ステップ516で算出した道路リンクを登録する(ステップ518)。
【0037】
以上、制御部15が行う駐車場登録処理について説明した。
次に、制御部15が行う駐車場情報提示処理について説明する。
図6に、この駐車場情報提示処理の手順を示す。
図示するように、この処理では、高速道路走行中のビーコン受信機3の電波ビーコンによる駐車場情報の受信の発生と(ステップ602)、高速道路走行中のFM放送受信機2のFM多重放送による駐車場情報の受信の発生と(ステップ604)を監視する。
そして、ビーコン受信機3の電波ビーコンによる駐車場情報の受信が発生したならば(ステップ602)、ステップ610に進む。
一方、FM放送受信機2のFM多重放送による駐車場情報の受信が発生した場合には(ステップ604)、受信した駐車場情報の中心座標と一致する駐車場中心座標が登録された駐車場レコードが駐車場データベースに存在するかどうかを調べ(ステップ606)、存在しない場合にはステップ602、604の監視に戻る。
【0038】
一方、受信した駐車場情報の中心座標と一致する駐車場中心座標が登録された駐車場レコードが存在した場合には(ステップ606)、存在した駐車場レコードに登録されている最寄りリンクが、現在走行中の高速道路の、現在位置より自動車の進行方向側にある、走行方向が現在の自動車の進行方向と同じ道路リンクであるかどうかを調べ(ステップ608)、最寄りリンクが、現在走行中の高速道路の、走行方向が現在の自動車の進行方向と同じ道路リンクでなければステップ602、604の監視に戻る。
【0039】
一方、最寄りリンクが、現在走行中の高速道路の、走行方向が現在の自動車の進行方向と同じ道路リンクであれば(ステップ608)、ステップ610に進む。
そして、このようにしてステップ602または608からステップ610に進んだならば、受信した駐車場に対応する高速道路付帯サービス施設(サービスエリアまたはパーキングエリア)を算出する。ここでは、現在走行中の高速道路の、走行方向が現在の自動車の進行方向側にある道路リンクが施設データに登録されている高速道路付帯サービス施設のうちの、受信した駐車場情報の中心座標が示す座標に最も近い位置が施設データに登録されている高速道路付帯サービス施設を受信した駐車場に対応する高速道路付帯サービス施設として算出する。
【0040】
そして、駐車場情報受信履歴に、新たなレコードを作成し、作成したレコードに受信日時として現在日時を、SA/PA識別情報としてステップ610で算出した高速道路付帯サービス施設の識別を、駐車場情報として受信した駐車場情報を登録する(ステップ612)。
【0041】
そして、ステップ610で算出した高速道路付帯サービス施設の駐車場の混雑状況を受信した駐車場情報の満空に従ってユーザに提示し(ステップ614)、ステップ602、604の監視に戻る。
ここで、ステップ614における駐車場の混雑状況の提示は、たとえば、ステップ610で算出した高速道路付帯サービス施設が、現在、
図3aに示すように表示している高速道路案内
図310に、対応する情報ボックス311を表示しているサービスエリアやパーキングエリアであれば、
図3bに示すように対応する情報ボックス311内に、受信した駐車場情報の満空が表す混雑状況を、その色などで表す駐車場アイコン316を表示することにより行う。
【0042】
ただし、ステップ614における駐車場の混雑状況の提示は、たとえば、「XXXパーキングエリアは混雑しています。その先のXXXサービスエリアには空きがあります」などといったメッセージを表示したり音声出力することにより行うなど、任意の形態で行うようにしてよい。
【0043】
以上、制御部15が行う駐車場情報提示処理について説明した。
なお、制御部15は以上の処理に加え、駐車場情報受信履歴を参照して、所定時間以上、駐車場情報を受信していないサービスエリアやパーキングエリアの情報ボックス311に表示されている駐車場アイコン316を消去する処理なども行う。
以上、本発明の実施形態について説明した。
このように、本実施形態では、FM多重放送で受信したSA/PAデータや電波ビーコンで受信した駐車場情報に基づいて、FM多重放送で放送される駐車場情報が対象とする駐車場が、いずれの高速道路のいずれの走行方向に接続している高速道路付帯サービス施設の駐車場であるのかを識別することができる。また、FM多重放送で放送される駐車場情報は、渋滞の有無などに関わらずに常時受信することができる。
【0044】
よって、本実施形態によれば、走行中の高速道路の進行方向前方にある高速道路付帯サービス施設の駐車場の最近の混雑の状況をユーザに正しく案内することができるようになる。
さて、以上の実施形態では、駐車場データベースの駐車場レコードに、登録日時と駐車場中心座標と最寄りリンクとを登録するようにしたが、駐車場レコードには、最寄りリンクに代えて、高速道路の識別と走行方向の識別を登録するようにしてもよい。
すなわち、この場合には、
図5の駐車場登録処理では、FM多重放送でSA/PAデータを受信したならば(ステップ502)、ステップ504を実行後、現在日時と、SA/PAデータのSA/PA座標と、SA/PAデータの高速道路識別と、SA/PAデータの走行方向識別とを登録した駐車場レコードを駐車場データベースに格納するステップを、ステップ506、508に代えて実行する。また、駐車場登録処理では、高速道路走行中にビーコン受信機3が電波ビーコンで駐車場情報を受信したならば(ステップ510、512)、ステップ514を実行後、現在日時と、現在走行中の高速道路の識別を表す高速道路識別と、現在の自動車の進行方向と一致する高速道路の走行方向の識別を表す走行方向識別とを登録した駐車場レコードを駐車場データベースに格納するステップをステップ516、518に代えて行うようにする。
【0045】
そして、
図6の駐車場情報提示処理では、ステップ608に代えて、受信した駐車場情報の中心座標と一致する駐車場中心座標が登録された駐車場レコードに登録されている高速道路識別が示す高速道路が走行中の高速道路であり、駐車場レコードに登録されている走行方向識別が示す走行方向が現在の進行方向と一致し、走行中の高速道路の進行方向と一致する走行方向の道路リンクのうち、受信した駐車場情報の中心座標に近接する道路リンクが現在位置より進行方向側にある場合にステップ610に進み、他の場合にステップ602に戻るステップを行うようにする。
【0046】
または、以上の実施形態は、駐車場レコードには、最寄りリンクに代えて、高速道路付帯サービス施設の識別を登録するようにしてもよい。
すなわち、この場合には、
図5の駐車場登録処理では、FM多重放送でSA/PAデータを受信したならば(ステップ502)、ステップ504を実行後、現在日時と、SA/PAデータの高速道路識別が表す高速道路のSA/PAデータの走行方向識別が表す走行方向の道路リンクが最寄りリンクとして施設データに登録されている高速道路付帯サービス施設のうちのSA/PAデータのSA/PA座標に最も近い位置にある高速道路付帯サービス施設とを登録した駐車場レコードを駐車場データベースに格納するステップを、ステップ506、508に代えて実行する。また、駐車場登録処理では、高速道路走行中にビーコン受信機3が電波ビーコンで駐車場情報を受信したならば(ステップ510、512)、ステップ514を実行後、現在日時と、現在走行中の高速道路の現在の自動車の進行方向と一致する走行方向の道路リンクが最寄りリンクとして施設データに登録されている高速道路付帯サービス施設のうちの、駐車場情報の中心座標に最も近接した位置が施設データに登録されている高速道路付帯サービス施設とを登録した駐車場レコードを駐車場データベースに格納するステップを、ステップ516、518に代えて行うようにする。
【0047】
そして、
図6の駐車場情報提示処理のステップ608に代えて、受信した駐車場情報の中心座標と一致する駐車場中心座標が登録された駐車場レコードに識別が登録されている高速道路付帯サービス施設が、走行中の高速道路の現在の進行方向と一致する走行方向の、現在位置よりも現在の進行方向側にある道路リンクが最寄りリンクとして施設データに登録されている高速道路付帯サービス施設であるかどうかを調べ、そうである場合にはステップ610に進み、他の場合にステップ602に戻るステップを行うようにする。また、駐車場情報提示処理のステップ610では、受信した駐車場情報の中心座標と一致する駐車場中心座標が登録された駐車場レコードに識別が登録されている高速道路付帯サービス施設を受信した駐車場情報に対応する高速道路付帯サービス施設とするようにする。
【0048】
ここで、以上の実施形態では、ナビゲーションシステムにおいてFM多重放送によりSA/PA情報を取得するものとしたが、FM多重放送によるSA/PA情報の放送は行わずに、ナビゲーションシステムにおいてSA/PA情報を適当な記憶媒体や他の通信路を介して取得するようにしてもよい。また、ナビゲーションシステムにおいてSA/PA情報の取得は行わないようにしてもよい。
【0049】
また、以上の実施形態は、上述した高速道路案内
図310に情報ボックス311を含める案内地点は誘導ルート上の高速道路付属の施設のみとすることにより、誘導ルート上の高速道路付帯サービス施設についてのみ、受信した駐車場情報の満空が表す状況を駐車場アイコン316によって表示するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0050】
1…ナビゲーション装置、2…FM放送受信機、3…ビーコン受信機、4…操作部、5…表示装置、6…車両状態センサ、7…GPS受信機、11…現在状態算出部、12…ルート探索部、13…地図データ記憶部、14…メモリ、15…制御部、16…案内画像生成部、17…GUI制御部、200…FM放送局、210…ビーコン送信機。