【課題を解決するための手段】
【0013】
これらの関心事の1つ又は複数により良く対処するために、第1の態様において、本発明は、個人化されたサウンドデータベースを生成するコンピュータ実施方法に関し、前記方法は、サウンドのような要素を有する第1のデータベースの要素のサウンドフィーチャの好適な値を決定し、これにより第1のフィルタを作成するステップと、サウンドのような要素を有する第2のデータベースに前記第1のフィルタを適用し、これによりフィルタリングされた第2のデータベースを生成するステップとを有する。
【0014】
要素は、ここで音楽の抜粋、音楽トラック、歌又はラジオ番組、自然音、例えば鳥の鳴き声若しくは滝の音、の同義語として使用されるサウンドであることができる。一部の要素は、例えば森への野外旅行中に、前記データベースの所有者により直接的に記録されてもよい。この応用の目的で、サウンドは、ここで音楽トラックとも称される。
【0015】
サウンドのような要素を有するデータベースは、いかなる形のいかなる音楽又はサウンドライブラリであってもよい。前記データベースは、メモリスティック、コンピュータハードディスク、スマート音楽プレイヤ又はスマートホンメモリのようないかなるタイプのサポートに記録されてもよい。前記データベースは、特定のソフトウェアによりアクセス可能な遠隔ライブラリ、例えばインターネットによりアクセス可能なプレイリストであってもよい。
【0016】
本発明は、第1のフィルタと称される個人フィルタを作成することにより個人化されたサウンドデータベースを生成する方法を記載し、前記方法は、第1のデータベースと称される、サウンドのような要素を有する個人データベースの要素のサウンドフィーチャの好適な値を決定するステップと、第2のデータベースと称される一般データベースにこの個人フィルタを適用し、フィルタリングされた第2のデータベースと称される、個人特性を有する一般データベースを生成するステップとを有する。
【0017】
前記個人データベースは、患者のお気に入りのサウンドを含む患者コレクションでありうる。前記個人サウンドデータベースは、前記患者により提供される又は他のデータベース、例えば前記一般データベースから歌を選択することにより前記患者の代わりに親戚により編集されたデータベースでありうる。
【0018】
前記一般データベースは、病院の音楽ライブラリのような、ヒーリングサウンドを含むサウンドのコレクションでありうる。前記患者コレクションに基づいて、前記患者の個人的な音楽の好みが決定される。これらの個人的な好みは、前記個人フィルタを改良するのに使用される。
【0019】
ヒーリングという言い回しは、リスナーとも称される、特定のサウンドにさらされる人に対する有益な効果を称するものとして使用される。したがって、ヒーリングという言い回しは、この応用の目的で、治療の一般的な定義に限定されるべきでなく、リスナーに対する負の効果の発生を防ぐ意味をも持ちうる。
【0020】
サウンドフィーチャは、ここで、前記要素の特徴とも称される。
【0021】
例えば、前記サウンドフィーチャは、実施例によっては、調性、パーカッシブ性又はスペクトル帯域幅でありうる。
【0022】
他の実施例において、前記サウンドフィーチャは、前記要素の知覚されたテンポでありうる。
【0023】
実施例によっては、第1の態様による前記コンピュータ実施方法は、サウンドのような要素を有する第1のデータベースに第2のフィルタを適用し、これによりフィルタリングされた第1のデータベースを生成するステップを更に有する。
【0024】
本発明は、第1のデータベースとも称される個人データベースに第2のフィルタとも称されるフィルタを適用し、フィルタリングされた第1のデータベースと称される個人的要素を含むフィルタリングされたデータベースを生成することにより、個人化されたサウンドデータベースを生成する方法を記載する。
【0025】
実施例によっては、前記コンピュータ実施方法は、前記フィルタリングされたデータベースを前記フィルタリングされた第2のデータベースと組み合わせ、これにより個人化されたサウンドデータベースを提供するステップを更に有する。
【0026】
本発明は、個人化された、したがって改良されたサウンドデータベースを生成するように少なくとも2つのフィルタリングされたデータベースを組み合わせることによりサウンドデータベースを個人化する方法をも記載する。
【0027】
前記個人化されたデータベースは、前記第1及び第2のデータベースと比較して改良されたフィーチャを持つので、改良されたデータベースとも称される。実際に、前記第1及び第2のデータベースのフィルタリングされたサウンド、例えば前記リスナーに対してヒーリング効果を持つ個人的サウンド及び前記リスナーのお気に入りの特徴的フィーチャを持つヒーリングサウンドを組み合わせることにより、改良されたデータベースが得られる。
【0028】
フィルタリングされた第1のデータベース及びフィルタリングされた第2のデータベースの組み合わせは、ここで、2つのフィルタリングされたデータベース内の要素の組み合わせとして規定される。
【0029】
前記フィルタリングされた第1のデータベース及びフィルタリングされた第2のデータベースの組み合わせは、個人化されたサウンドデータベースを提供し、ここで、前記フィルタリングされた第1のデータベースからのフィルタリングされた個人的要素が、個人化されたデータベースを達成するように前記第2のデータベースからのフィルタリングされた要素に組み合わせられる。
【0030】
前記フィルタリングされたデータベースの組み合わせは、2つのフィルタリングされたデータベースに含まれる要素の共通のデータベースへの単純な収集により行われることができる。実施例によっては、前記2つのフィルタリングされたデータベースの要素の組み合わせは、異なる要素に異なる重みを与えることにより行われうる。
【0031】
前記フィルタリングされた第1のデータベース及びフィルタリングされた第2のデータベースの組み合わせは、前記リスナーに所望の効果を生じる知覚されるテンポを持つ前記第1のデータベース、例えば患者コレクション、からのサウンド、及び前記第1のデータベース内のサウンドと類似した特徴、例えば調性、パーカッシブ性、スペクトル帯域幅を持つ前記第2のデータベース、例えば病院の音楽ライブラリ、からのサウンドが、個人化されたデータベースに組み合わせられるようになっている。
【0032】
前記フィルタリングされたデータベースの組み合わせは、前記2つのフィルタリングされたデータベースに含まれる歌の共通データベースへの単純な収集により行われることができる。一実施例において、前記第1のデータベースの歌の組み合わせは、重み付けされることができる。例えば、より高いヒーリング特徴を持つ前記第1のデータベースからの歌は、この組み合わせにおいて、より高い重みを持ちうる。
【0033】
一度前記2つの異なるフィルタリングされたデータベースからの要素が組み合わせられると、前記個人化されたデータベースは、アクセスされることができ、前記データベース内のサウンドは、ランダムに又は所定の順序で再生されることができる。データベース内の要素の再生及びアクセスに関する変更は、当業者の範囲内である。
【0034】
他の実施例において、前記第1のデータベースは、ユーザのお気に入りのサウンドを有するデータベースである。
【0035】
お気に入りのサウンドは、前記ユーザが達成することを望む所望の効果に基づいてサウンドの前記ユーザ自身のコレクション内で前記ユーザにより容易に識別されることができる。
【0036】
例えば、前記リスナーは、リラックスしたい場合に、達成したい緩和状態を考慮してお気に入りである音楽トラックのコレクションを選択することができる。これは、ソフトな旋律及び/又はスローテンポを含むことができる。代わりに、活性状態を達成したい場合に、異なるお気に入りのコレクションが好適でありうる。これは、高いリズム及び/又は速いテンポを含むことができる。
【0037】
お気に入りのサウンドは、個人的に選択される又は個人データベース内又は他のデータベース内で親戚により選択されることができる。
【0038】
実施例によっては、前記第1のフィルタは、デジタル信号処理アルゴリズムを有し、前記デジタル信号処理アルゴリズムは、前記第2のデータベースに適用される場合に、前記第1のデータベースの要素のサウンドフィーチャの好適な値と類似した値を持つフィーチャを持つ要素を、前記第2のデータベースから選択する。
【0039】
本発明は、前記第1のフィルタ又は個人フィルタが、前記第1の又は個人サウンドデータベースの好適なサウンドフィーチャを決定するデジタル信号処理アルゴリズムであるコンピュータ実施方法を記載する。前記フィルタは、前記第2のデータベースに適用される場合に、サウンドフィーチャ類似性により、前記個人データベースの好適なサウンドフィーチャに密接に関係しているサウンドのような要素を前記第2のデータベースから選択する。
【0040】
前記第1の又は個人フィルタは、サウンドコレクションのような前記データベースのサウンドフィーチャ、すなわちサウンド特性を分析することにより、前記データベース、すなわち前記第1のデータベースの所有者の音楽的嗜好を決定し、類似したサウンドフィーチャを持つ要素を一般データベースから選別するデジタル信号処理アルゴリズムであることができる。前記第1のフィルタを適用することにより、一般データベース、すなわち前記第2のデータベースでの個人化された選択が行われる。
【0041】
例えば、前記第1のデータベースの各サウンドに対して、例えば前記個人コレクション内の各歌に対して、調性、パーカッシブ性、リズム及びスペクトル帯域幅のようなサウンドフィーチャが、決定される。例えば、前記パーカッシブ性フィーチャは、立ち上がり(Attack)、減衰/保持(Decay/Sustain)及び余韻(Release)として知られる三相エンベロープでサウンドを近似することにより評価されることができる。パーカッシブ性のスペクトル−時間グラフが、構築され、次いで前記第2のデータベースに属する音楽トラックと比較される。
【0042】
実施例によっては、音楽トラックのサウンドフィーチャの自動コンテンツ分析は、抽出されたサウンドフィーチャが分類され、セグメント化され、比較されることができるように実行されることができる。これらの抽出されたサウンドフィーチャに基づいて、個人クラスを識別するサウンドフィーチャベクトルが構築される。前記一般データベースから、アルゴリズムは、前記個人クラスの一部である又は音楽類似性比較により密接に関係したサウンドを選択する。
【0043】
音楽類似性は、ここでは、サウンドのフィーチャを特徴づけるパラメータの値に関する類似性として規定される。
【0044】
歌又は音楽トラック間の類似性は、異なる重みを持ちうる異なるサウンドフィーチャの値の組み合わせの間の類似性として規定されることもできる。例えば、前記リスナーに対して強化された緩和効果を生じるサウンドフィーチャは、歌の間の類似性を評価する場合に、他のフィーチャより高い係数を持ちうる。
【0045】
実施例によっては、前記第2のデータベースからの要素の選択は、サウンドフィーチャの組み合わせの間の類似性マッチングに基づく。
【0046】
これらの類似性に基づいて、前記一般データベース内の歌は、最も類似した歌のプレイリストを形成するようにランク付けされる。実施例によっては、このプレイリストは、フィルタリングされた第2のデータベースとも称されるフィルタリングされた一般データベースである。
【0047】
実施例によっては、特定数のトップランキングの歌が選択され、前記フィルタリングされた病院データベースに含められるのに対し、最低ランキングは、前記フィルタリングされた病院データベースから除外される。
【0048】
例えば、実施例によっては、前記プレイリストの上位25の要素が、選択されることができる。他の実施例において、前記プレイリストの上位50の要素が、選択されることができる。他の実施例において、前記プレイリストの下位25の要素が、前記選択から除外されることができる。他の実施例において、前記リストの下位50の要素が、前記選択から除外されることができる。
【0049】
実施例によっては、前記第2のフィルタは、前記第1のデータベースに適用される場合に、前記第1のデータベース内の要素のサウンドフィーチャを決定し、所定の値に対応するサウンドフィーチャの値を持つ要素を前記第1のデータベースから選択するデジタル信号処理アルゴリズムを有する。
【0050】
前記第2のフィルタは、ここで、ヒーリングフィルタとも称される。ヒーリングという言い回しは、リスナーとも称される、これらのサウンドにさらされる人に対する有益な効果を称するものとして使用される。
【0051】
前記第2のフィルタ又はヒーリングフィルタは、前記リスナーに対する所望の効果を持つ音楽を選別するデジタル信号処理アルゴリズムであることができる。例えば、所要の効果が前記リスナーの緩和である場合、前記フィルタは、前記リスナーにとって心地よい、気分が安らぐ及び鎮静すると知られるフィーチャを持つサウンド又は音楽トラックのような要素を選択する。前記リスナーに対する所要な効果が活性化である場合、前記フィルタは、前記リスナーに対して刺激的であると知られているフィーチャを持つサウンド又は音楽トラックを選択する。
【0052】
このフィルタリングプロセスは、前記サウンドのスペクトル−時間特性に基づくことができる。例えば、前記デジタル信号処理アルゴリズムは、知覚されるテンポとも称される、前記リスナーにより知覚される前記音楽のテンポを決定することができる。
【0053】
テンポは、音楽の記述的パラメータであり、自動音楽情報取り出しの多くのシステム、例えば自動テンポトラッカーの焦点であった。テンポは、記録されたテンポと知覚的テンポとの間で区別されることができる。
【0054】
知覚的テンポは、リスナーのテンポ知覚を速い、穏やか又は遅いとして言及し、その間、前記リスナーは、ほぼ一定の全体的なテンポで音楽の曲を聞く。より速いと知覚される音楽は、より遅いと知覚される音楽より高い知覚的テンポを持つ。
【0055】
知覚されるテンポは、一般的に、拍/分で測定され、すなわち拍/分の知覚された数である。一般に、リスナーは、心拍のテンポ、すなわち120拍/分(bpm)内のテンポを好む傾向にある。例えば、80bpmより低いテンポを持つ音楽トラックは、リスナーに対して緩和効果を持つと知られている。
【0056】
提案されたアルゴリズムは、前記知覚的テンポを推定するのに有効でありうる。
【0057】
前記知覚されるテンポを決定するのに使用されるアルゴリズムの例は、例えば、マルチバンド共振器フィルタバンク、エンベロープ自己相関法又はオンセット間間隔(IOI)ヒストグラム法に基づくことができる。これらの方法は、知覚されるテンポの類似した表現であり、知覚テンポヒストグラムと定量的に比較されることができるテンポの関数として"周期性エネルギ"の内部表現を提供する。
【0058】
知覚されるテンポの決定は、リスナーの拍に合わせたタップ及び全てのリスナーにより生成される各音楽トラックに対する知覚されるテンポの生成されたヒストグラムから得られることもできる。
【0059】
前記第1のデータベースからの要素の選択は、決定された前記第1のデータベース内の要素のサウンドフィーチャの値と、所定の値との間のマッチングに基づく。
【0060】
知覚されるテンポの所定の値は、前記リスナーに対して達成することを望む効果に関連する。
【0061】
実施例によっては、前記第1のデータベースからの要素の選択は、所望の所定の値を持つサウンドフィーチャの組み合わせの間のマッチングに基づく。
【0062】
例えば、知覚されるテンポ、調性及びスペクトル帯域幅の値の特定の組み合わせは、リスナーに対する緩和効果を生じるために望ましい所定の値の組み合わせであるかもしれない。この場合、前記第1のデータベースからの要素の選択は、これらのサウンドフィーチャの組み合わせの最良のマッチングに基づく。実施例によっては、前記第1のデータベースからの要素のランキングは、所望の値の所望の組み合わせと前記要素のサウンドフィーチャの値との間のマッチングのレベルに基づいて生じる。このようにして、要素は、リストにランク付けされ、要素を選択するパラメータは、要望通りに調節されることができる。例えば、実施例によっては、前記リストの上位25の要素が、選択されることができる。他の実施例において、前記リストの上位50の要素が、選択されることができる。他の実施例において、前記リストの下位25の要素が、前記選択から除外されることができる。他の実施例において、前記リストの下位50の要素が、前記選択から除外されることができる。
【0063】
実施例によっては、サウンドフィーチャの好適な値は、前記個人化されたサウンドデータベースからの要素にリスナーをさらし、前記要素にさらしている間に前記リスナーの少なくとも1つの生理的状態の変化をモニタし、前記リスナーの前記少なくとも1つの生理的状態が所定の強度を持つ場合に、前記リスナーがさらされている前記個人化されたサウンドデータベースの要素からサウンドフィーチャの好適な値を抽出することにより、決定される。
【0064】
実施例によっては、リスナーは、前記個人化されたサウンドデータベースの個人化を最適化するようにフィードバックを提供することができる。前記フィードバックは、前記第2の又は一般データベースからの要素の選択における更なる反復に対して使用されることができる。これは、微調整された個人フィルタを作成するように前記第1の又は個人フィルタを作成するのに使用される前記好適なサウンドフィーチャを更に決定することにより達成される。前記微調整された個人フィルタは、一度前記第2の又は一般データベースに適用されると、サウンドフィーチャの更新された好適な値に類似した値を持つフィーチャを持つ要素を前記第2の又は一般データベースから選択する。この反復は、前記個人フィルタを更新し、微調整するのに使用される更新された好適なサウンドフィーチャを決定するリスナーの異なるフィードバックに基づいて複数回繰り返されることができる。
【0065】
リスナーからのフィードバックは、したがって、前記個人化された、すなわち改良されたサウンドデータベースにこのリスナーをさらすことにより、及び前記リスナーの生理的状態をモニタすることにより得られる。
【0066】
リスナーの生理的状態は、前記リスナーが前記データベースにさらされる間、すなわち個人化されたサウンドデータベースを聞いている間、所望の効果に関連した生理的状態の変化がさらされている間に生じるかどうかを決定するようにモニタされる。
【0067】
生理的状態は、ストレス又はリラックスであることができ、これに関連した身体パラメータにおける物理的変化により示される。
【0068】
生理的状態の変化の例は、心拍数の変化、脳の電気的活動の変化又は皮膚導電率の変化のようなバイタルサインの変化である。これらの変化は、これらのバイタルサインの定量的変化を評価することができるいかなる装置によっても測定されることができる。
【0069】
例えば、患者が前記個人化されたサウンドデータベースにさらされ、脳活動が脳波記録(EEG)により記録される場合、例えばアルファ波範囲(8−12Hz)における脳の律動的活動の変化は、前記患者が聞いている音楽トラックのサウンドフィーチャの値が前記個人フィルタを作成するのに使用されるサウンドフィーチャの好適な値に入るべきであるという指標でありうる。
【0070】
強度は、ここで、前記リスナーの体内で測定されることができるバイタルサインのレベルとして規定される。
【0071】
所定の強度は、前記リスナーの生理的状態に対する所望の効果に対応することが知られるバイタルサイン又はバイタルサインの組み合わせのレベルとして規定される。
【0072】
例えば、前記リスナーがストレスを受け、緩和の状態が達成されるべき状態である場合、皮膚導電率の所定のレベルは、前記リスナーの緩和の状態に対応するレベルである。
【0073】
例えば、前記リスナーに対する所望の効果が緩和であり、前記リスナーの心拍数が前記個人化されたサウンドデータベース内の特定の音楽トラックにさらされて減少する場合、調性、パーカッシブ性及びスペクトル帯域幅のようなこの音楽トラックのサウンドフィーチャの値が、抽出される。これらの値は、前記第2のデータベース、例えば病院の音楽ライブラリに前記第1のフィルタ、すなわち前記個人フィルタを適用する際に好適な値として使用される。このようにして、前記第1のデータベース、例えば前記個人データベース内のサウンドフィーチャの好適な値は、更新される。これらの更新された好適な値は、前記第2のデータベースから、前記第1のデータベースのサウンドフィーチャの前記更新された好適な値に類似した値を持つフィーチャを持つサウンドを選択するのに使用される。
【0074】
他の実施例において、前記抽出された値は、前記第1のデータベース、例えば前記個人データベースに前記第2のフィルタ、すなわち前記ヒーリングフィルタを適用する際に好適な値として使用される。このようにして、前記第2のフィルタにおいてヒーリング効果を生じるサウンドの特性が更新される。
【0075】
これらの更新された特性は、前記第1のデータベースから、前記第2のフィルタにおいてヒーリング効果を生じるサウンドの前記更新された特性に類似した特性を持つサウンドを選択するのに使用される。
【0076】
したがって、オプションの閉ループフィードバックシステムが確立され、前記個人化されたサウンドデータベースは、前記患者に対する異なる音楽トラックの効果のモニタリングにより及びそれに応じて音楽選択を適応することにより更に個人化及び最適化されることができる。
【0077】
一実施例において、第2のデータベースは存在しない。本発明は、したがって、第1のデータベースに対する第1のフィルタ、すなわちヒーリングフィルタの適用に限定される。この第1のデータベースは、例えば病院の患者に属する又は前記患者の代わりに病院の患者の家族により提供される音楽ライブラリでありうる。前記第1のフィルタは、前記第1のデータベース内のサウンドの知覚されるテンポの値を決定し、所定の知覚されるテンポの値に対応するサウンドを前記第1のデータベースから選択するデジタル信号処理アルゴリズムでありうる。
【0078】
前記所定の値は、望ましい気分、例えば幸福若しくは悲しみ、又は身体的状態、ストレス又は緩和の変化に関連したリスナーの生理的状態の変化を引き起こす値に対応する。例えば、適切なヒーリング効果は、前記患者がストレスを受けている場合にリラックスさせることであることができ、前記患者が活性化される必要がある場合に覚醒させることであることができる。
【0079】
この処理は、前記サウンドのスペクトル−時間特性に基づく。結果は、フィルタリングされた患者コレクションである。
【0080】
他の実施例において、本発明の第1の態様によるコンピュータ実施方法は、前記個人化されたサウンドデータベースからの要素にリスナーをさらすステップを更に有する。
【0081】
実施例によっては、前記コンピュータ実施方法は、前記要素にさらしている間に前記リスナーの少なくとも1つの生理的状態の変化をモニタするステップと、前記要素にさらしている間に前記リスナーの少なくとも1つの生理的状態の不所望な変化を生じる要素を前記個人化されたサウンドデータベースから除去するステップとを更に有する。
【0082】
実施例によっては、前記微調整された個人フィルタは、前記リスナーの生理的状態に対する所望の効果を提供しない音楽トラックを除去するように前記個人化されたサウンドデータベースに適用されることができる。
【0083】
他の実施例において、前記第1の又は個人フィルタは、前記フィルタリングされた第1のデータベース及びフィルタリングされた第2のデータベースの組み合わせに適用されることができる。
【0084】
第2の態様において、本発明は、少なくとも1つの電子データプロセッサと、前記データプロセッサに接続されたデータ通信インタフェースとを有する個人化されたサウンドデータベースを生成するコンピュータベースのシステムに関し、前記コンピュータベースのシステムは、サウンドのような要素を有する第1のデータベースの要素のサウンドフィーチャの好適な値を決定し、これにより第1のフィルタを作成し、サウンドのような要素を有する第2のデータベースに前記第1のフィルタを適用し、これによりフィルタリングされた第2のデータベースを生成する。
【0085】
本発明の第2の態様による実施例によっては、前記コンピュータベースのシステムは、サウンドのような要素を有する第1のデータベースに第2のフィルタを適用し、これによりフィルタリングされた第1のデータベースを生成する。
【0086】
本発明の第2の態様による他の実施例において、前記コンピュータベースのシステムは、前記フィルタリングされた第1のデータベースを前記フィルタリングされた第2のデータベースと組み合わせ、これにより前記個人化されたサウンドデータベースを提供する。
【0087】
第3の態様において、本発明は、コンピュータにロードされ、実行される場合に、本発明の第1の態様及びその実施例により規定されるステップをコンピュータに実行させるコンピュータ可読命令を記憶したコンピュータ可読記憶媒体に関する。
【0088】
本発明の基本的なアイデアは、ヒーリングサウンドを含む個人化されたサウンドデータベースの実現に関する。
【0089】
一般に、本発明の様々な態様は、本発明の範囲内で可能ないかなる形でも組み合わせられ、結合されることができる。本発明のこれら及び他の態様、フィーチャ及び/又は利点は、以下に記載される実施例を参照して説明され、明らかになる。
【0090】
本発明の実施例は、図面を参照して、例としてのみ、記載される。