(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の好ましい実施形態に従う透明矯正器製造のためのシステム構成図である。
【
図2】本発明の好ましい実施形態に従う透明矯正器製造方法を概略的に図示した順序図である。
【
図3】本発明の好ましい実施形態に従う歯科端末から転送された患者の歯牙データを概略的に図示したものである。
【
図4】本発明の好ましい実施形態に従う歯牙矯正モジュールが歯牙矯正データを生成するために歯牙データをセッティングする過程を図示したものである。
【
図5】本発明の好ましい実施形態に従う歯牙矯正モジュールが歯牙矯正データを生成するために歯牙データをセッティングする過程を図示したものである。
【
図6】本発明の好ましい実施形態に従う歯牙矯正モジュールが歯牙矯正データを生成するために歯牙データをセッティングする過程を図示したものである。
【
図7】本発明の好ましい実施形態に従う歯牙矯正モジュールが歯牙矯正データを生成するために歯牙データをセッティングする過程を図示したものである。
【
図8】本発明の好ましい実施形態に従う歯牙矯正モジュールが歯牙矯正データを生成するために歯牙データをセッティングする過程を図示したものである。
【
図9】本発明の好ましい実施形態に従う歯牙矯正モジュールが歯牙矯正データを生成するために歯牙データをセッティングする過程を図示したものである。
【
図10】本発明の好ましい実施形態に従う歯牙矯正モジュールが歯牙矯正データを生成するために歯牙データをセッティングする過程を図示したものである。
【
図11】本発明の好ましい実施形態に従う歯牙矯正モジュールが歯牙矯正データを生成するために歯牙データをセッティングする過程を図示したものである。
【
図12】本発明の好ましい実施形態に従う矯正歯牙データ生成方法を具体的に示す順序図である。
【
図13】
図12に従う矯正歯牙データ生成方法を段階的に図示したものである。
【
図14】
図12に従う矯正歯牙データ生成方法を段階的に図示したものである。
【
図15】
図12に従う矯正歯牙データ生成方法を段階的に図示したものである。
【
図16】
図12に従う矯正歯牙データ生成方法を段階的に図示したものである。
【
図17】
図12に従う矯正歯牙データ生成方法を段階的に図示したものである。
【
図18】
図12に従う矯正歯牙データ生成方法を段階的に図示したものである。
【
図19】
図12に従う矯正歯牙データ生成方法を段階的に図示したものである。
【
図20】
図12に従う矯正歯牙データ生成方法を段階的に図示したものである。
【
図21】
図12に従う矯正歯牙データ生成方法を段階的に図示したものである。
【
図22】本発明の一実施形態に従う矯正歯牙データ生成過程を段階的に図示したものである。
【
図23】本発明の一実施形態に従う矯正歯牙データ生成過程を段階的に図示したものである。
【
図24】本発明の一実施形態に従う矯正歯牙データ生成過程を段階的に図示したものである。
【
図25】本発明の一実施形態に従う矯正歯牙データ生成過程を段階的に図示したものである。
【
図26】本発明の一実施形態に従う矯正歯牙データ生成過程を段階的に図示したものである。
【
図27】本発明の一実施形態に従う矯正歯牙データ生成過程を段階的に図示したものである。
【
図28】本発明の一実施形態に従う矯正歯牙データ生成過程を段階的に図示したものである。
【
図29】本発明の一実施形態に従う矯正歯牙データ生成過程を段階的に図示したものである。
【
図30】本発明の一実施形態に従う矯正歯牙データ生成過程を段階的に図示したものである。
【
図31】本発明の一実施形態に従う矯正前後の患者の輪郭変化を比較するためのデータを生成する過程を段階的に図示したものである。
【
図32】本発明の一実施形態に従う矯正前後の患者の輪郭変化を比較するためのデータを生成する過程を段階的に図示したものである。
【
図33】本発明の一実施形態に従う矯正前後の患者の輪郭変化を比較するためのデータを生成する過程を段階的に図示したものである。
【
図34】本発明の好ましい実施形態に従う矯正歯牙データフォーマットを概略的に図示したものである。
【
図36】本発明の好ましい実施形態に従う歯牙金型に識別情報を挿入する過程を段階的に図示したものである。
【
図37】本発明の好ましい実施形態に従う歯牙金型に識別情報を挿入する過程を段階的に図示したものである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の具体的な実施形態に対して図面を参照して詳細に説明する。
【0019】
図1は、本発明の好ましい実施形態に従う透明矯正器製造のためのシステム構成図である。
【0020】
図1を参照すると、本発明に従う透明矯正器製造システムは、患者の歯牙データを転送する歯科端末10と、上記歯科端末から上記患者の歯牙データの転送を受けて、患者の現在歯牙データを3Dスキャニング及び矯正処理を通じて患者の矯正歯牙データを生成する矯正管理サーバ20と、上記矯正管理サーバにより生成された矯正歯牙データに基づいて透明矯正装置を製造する矯正器製造装置30とを含んで構成できる。
【0021】
上記歯科端末10は、各歯科端末に設置されて患者の歯牙データを転送する役割を担当し、上記患者の歯牙データは患者の歯牙X−ray写真、患者の正面及び側面写真、主治医が作成した矯正指示事項、患者の歯牙型など、患者の歯牙と関連した全てのデータを含むことができる。
【0022】
上記歯科端末10は、患者の歯牙データを作成して上記矯正管理サーバに転送するための歯牙データ入力プログラムを備えることができる。
【0023】
上記矯正管理サーバ20は、上記歯科端末から患者の歯牙データを受付ける受付管理部210、上記受け付けられた患者の歯牙データのうち、患者の歯牙型を3Dスキャニングして現在歯牙データを生成し、上記現在歯牙データを前処理し、主治医が作成した矯正指示事項がある場合、上記矯正指示事項を反映して矯正処理された矯正歯牙データを生成する矯正処理部220、上記生成された矯正歯牙データを患者のX−ray及び写真とマッピングさせて歯牙矯正に従う患者の輪郭変化を予測するシミュレーション部230、及びデータベース240を含んで構成できる。
【0024】
上記受付管理部210は、各歯科端末から転送された患者の歯牙データを歯科及び患者別に分類して受付ける役割を担当する。ここで、上記受付管理部210は各歯科別にIDとパスワードの設定を受けてログインして認証する過程を通じて各歯科からの接続の認証を受けることができる。
【0025】
上記矯正処理部220は、受け付けられた歯牙データのうち、患者の歯牙型を3Dスキャニングする3Dスキャナー221と、上記3Dスキャニングされた患者の現在歯牙データを前処理し、主治医の指示事項を反映して上記現在歯牙データを加工して矯正歯牙データを生成する歯牙矯正モジュール222とを含んで構成できる。
【0026】
ここで、上記歯牙データに3Dスキャニングされた患者の現在歯牙データが含まれた場合、上記矯正処理部で上記3Dスキャナーの構成は排除できる。
【0027】
上記歯牙矯正モジュール222は、上記3Dスキャニングされた患者の現在歯牙データを設定された解像度及びサイズに自動設定して前処理を遂行し、歯牙のうち、上顎と下顎とを区分し、矯正のための上記現在歯牙データをポジショニングし、歯牙と歯茎領域とを区分し、歯牙の動く空間を確保するために歯牙の間を分離し、歯牙基準情報を設定し、歯牙を拡張(expansion)、回転(rotation)、復帰(retraction)させて矯正処理された矯正歯牙データを生成する役割を担当する。
【0028】
上記矯正歯牙データは、上記歯牙を拡張、回転、復帰する歯牙移動によって多数個のステップに区分される形態に構成される。即ち、上記歯牙の拡張、回転、復帰過程を通じて最終結果物である矯正歯牙データが形成される各過程が1つのステップをなすようになって、多数個のステップに区分される矯正歯牙データが獲得される。
【0029】
ここで、上記歯牙の拡張、回転、復帰過程は1つのステップ当たり、歯牙移動距離が1mm未満になるように設定された範囲にステップが多数個に区分できる。
【0030】
上記歯牙矯正モジュール222は、歯牙を前処理及び矯正を処理するためのソフトウェアプログラムが備えられて自動または手動で歯牙前処理及び矯正処理を遂行することができる。
【0031】
そして、上記シミュレーション部230は、患者の側面写真、X−ray写真と矯正処理される以前の現在状態歯牙データをマッピングさせて矯正前の患者状態と患者の側面写真、X−ray写真と上記歯牙矯正部から生成された矯正歯牙データをマッピングさせて矯正後に予測される輪郭変化を比較出力する役割を担当する。
【0032】
上記歯牙矯正器製造装置30は、上記生成された矯正歯牙データによって歯牙矯正器金型を製造する3D印刷機310と、上記3D印刷機から製造された金型に透明素材を真空圧着して透明矯正器を製造する真空圧着器320とを含んで構成できる。
【0033】
ここで、上記透明素材は歯牙に挿入されるものであるので、無毒性の生体親和的な材料で製造しなければならず、透明な生体親和的素材であるTupanが使用できる。
【0034】
以下、本発明の好ましい実施形態に従う透明矯正器製造方法について説明する。
【0035】
図2は、本発明の好ましい実施形態に従う透明矯正器製造方法を概略的に示す順序図である。
【0036】
図2を参照すると、本発明に従う透明矯正器製造方法は歯科端末から患者の歯牙データの転送を受けて受付ける(S110)。
【0037】
ここで、該当歯科の主治医は矯正管理サーバから会員加入登録された場合、ID/パスワードを通じて接続することができ、会員加入が登録されない場合、個人情報及びID/パスワードを設定して会員加入を登録した後、接続することができる。
【0038】
ここで、上記個人情報は、歯科医師名前、歯科名、歯科住所など、歯科を特定することができる情報を含むことができる。
【0039】
上記患者の歯牙データは、基本的に患者の歯牙型を含まなければならず、
図3のように、主治医の矯正指示事項と矯正前後の予測比較のために患者のX−ray写真と前面及び側面写真情報を含んだデータフォーマット形態に受付管理部に受付できる。
【0040】
上記歯科端末から患者の歯牙データが受付されれば、上記患者の歯牙型を3Dスキャナーを通じてスキャニングする(S120)。
【0041】
次に、歯牙矯正モジュールが前処理を通じて
図4のように患者の現在歯牙データD0を獲得する(S130)。
【0042】
ここで、上記前処理は上記3Dスキャニングされたデータの解像度とサイズを設定された条件に自動一致させる過程を意味する。
【0043】
次に、上記歯牙矯正モジュールは上記現在歯牙データを矯正処理して矯正歯牙データを生成する(S140)。
【0044】
より具体的に、まず上記現在歯牙データの上顎と下顎とを区別する。
【0045】
基本的に、歯牙は上顎と下顎とに分離構成されるので、個別的な歯牙の移動のために上顎と下顎とを区別する必要があり、上記上顎と下顎との境界イメージ検出または選択指定を通じて
図5のように上顎と下顎とを区別する。
【0046】
そして、上記上顎と下顎とが区別された現在歯牙データをポジショニングする。
【0047】
上記スキャニングされた現在歯牙データの場合、特定角度に傾いている状態でスキャニングされるので、歯牙の正確な位置整列のために、
図6のようにポジショニングを遂行する。
【0048】
次に、歯牙矯正モジュールは歯牙と歯茎領域とを区別する。
【0049】
3Dスキャニング処理された患者の現在歯牙データは、歯牙と歯茎領域とが明確に区別できるので、イメージ境界検出または選択指定を通じて
図7のように歯牙と歯茎領域とを区別することができる。
【0050】
そして、歯牙と歯茎領域が区別されれば、矯正を必要とする歯牙の間を分離する。
【0051】
矯正を必要とする歯牙の場合、歯牙の拡大、回転、復帰などの過程を通じて歯牙の位置を変位させなければならないので、矯正のために移動を必要とする歯牙が動ける空間が必要であり、スキャニングされた歯牙データは歯牙の間がついている形態であって、歯牙の間の区分が困難であるので、矯正を必要とする領域に対して
図8及び
図9のように矯正を必要とする歯牙の間を区別する。
【0052】
上記のように歯牙の間が区別されれば、各個別歯牙に対する基準情報を指定する。
【0053】
ここで、基準情報は
図10のように歯牙の全体に対する仮想のアーチ線を基準に歯牙の両端のうち、舌を基準に近くに位置する地点であるメシアル(Mesial)と、遠くに位置する地点である(ディスタル(Distal)と、歯牙の平均高さを基準に形成された仮想のアーチ線を基準に歯牙中心に位置する地点であるFAPを含む。
【0054】
また、
図11のように全ての歯牙に対する軸を設定して指定された軸情報も含む。上記のように基準情報を設定し、上記基準情報を歯牙毎に設定して歯牙名にマッピングさせる。
【0055】
上記のように歯牙の基準情報が設定されれば、個別的に拡張、回転、復帰など、変位を制御することができる。
【0056】
上記のように基準情報が指定されれば、矯正を必要とする歯牙を拡張、回転、復帰動作を通じて移動させて矯正歯牙データを生成する。
【0057】
上記矯正歯牙データは、基準情報設定時、生成された仮想のアーチ線を基準に矯正を必要とする歯牙を拡張、回転、復帰させて、上記仮想のアーチ線と整列されるように歯牙を矯正させて生成される。
【0058】
上記矯正歯牙データは、矯正を必要とする歯牙を拡張、回転、復帰させる過程を通じて歯牙を設定された位置に移動させて生成されたデータであり、歯牙を移動させることができる歯牙移動距離の制約上、多数個のステップを通じて最終矯正歯牙データが形成できる。
【0059】
ここで、歯牙の状態及び矯正される歯牙の個数、位置などによって歯牙を拡張、回転、復帰するステップが細分されることができ、軽微な歯牙矯正の場合には少ないステップに構成できるので、最終矯正歯牙データが形成されるために必要なステップは患者毎に変わることができる。
【0060】
上記歯牙の拡張は歯牙を回転させる空間を確保するために歯牙を突出させることを意味し、上記歯牙の回転は矯正が必要な位置に歯牙を上下、左右4軸移動させることを意味し、歯牙の復帰は拡張された歯牙を回転により矯正した後、元の位置に移動させることを意味する。
【0061】
ここで、歯牙の拡張は歯牙を移動させる空間が確保されない場合に必要な過程であって、上記歯牙の拡張だけで歯牙移動空間を確保できない場合には、歯牙を削って歯牙の幅を減少させるストリッピング(stripping)過程がさらに含まれることができる。
【0062】
以下、より具体的な実施形態を通じて矯正歯牙データ生成方法について説明する。
【0063】
図13は、本発明の好ましい実施形態に従う矯正歯牙データ生成方法を具体的に示す順序図である。
【0064】
図13を参照すると、
図13のように、まず歯牙に対する基準線を挿入する(S210)。
【0065】
ここで、上記基準線は理想的な歯牙配列の場合のアーチ線で構成できる。
【0066】
次に、
図14のように、移動を必要とする歯牙を選択する(S220)。
【0067】
ここで、上記移動を必要とする歯牙は上記歯牙基準線から離脱した程度と歯牙軸から捩れた程度から抽出できる。
【0068】
そして、
図15のように、移動する歯牙幅と歯牙基準線幅とを比較する(S230)。
【0069】
より具体的に、歯牙の間を分離し、基準情報のうち、メシアル(Mesial)とディスタル(Distal)とを用いて各歯牙の幅を測定する。
【0070】
上記のように各歯牙の幅が測定され、歯牙の間の間隔が抽出されれば、歯牙基準線に従う拡張可能な歯牙幅と上記歯牙のサイズとを比較して移動する歯牙が移動する空間が確保されるか否かを判断するようになる。
【0071】
ここで、上記移動する歯牙サイズが歯牙基準線に従う基準歯牙サイズより大きい場合、空間確保のために移動する歯牙と両側の歯牙を共に拡張させる(S240)。上記歯牙拡張時、移動距離は1回当たり1mm以内に制限される。
【0072】
下記の<表1>は実際の歯牙の幅と歯牙基準線に従う確保可能な歯牙幅とを比較したものである。
【0074】
上記<表1>と
図16から分かるように、3番歯牙の場合、実際の歯牙のサイズ(4.76)が歯牙基準線に従う歯牙のサイズ(4.6)より大きいため、歯牙拡張が必要であるので、
図17のように歯牙を拡張する。
【0075】
ここで、場合によっては歯牙拡張だけで移動する空間が確保できない場合、空間確保のために歯牙の幅を減らすストリッピング(stripping)過程が含まれることができる。
【0076】
上記のように歯牙が拡張されれば、上記移動する歯牙幅が歯牙基準線に従う確保可能な歯牙幅より小さくて、移動する空間が確保されるか否かをまた判断するようになり、確保されない場合には上記ステップS240を繰り返すようになる。
【0077】
そして、上記移動する歯牙幅が歯牙基準線に従う歯牙幅より小さくて空間が確保された場合、歯牙拡張ステップが省略されることができ、
図18のように移動する歯牙と歯牙基準線の方向が一致するか否かを確認する(S250)。
【0078】
移動する歯牙が歯牙基準線の方向と一致しない場合、
図19のようにFAPを基準に歯牙を回転させる(S260)。ここで、上記移動する歯牙の回転は1つのステップ当たり移動量が1mm以下になるように制限される。
【0079】
上記のように歯牙が回転されれば、移動する歯牙と歯牙基準線が一致するか否かをまた確認し、
図20のように一致しない場合、上記ステップS260を繰り返して遂行する。
【0080】
上記のように歯牙回転を通じて移動する歯牙が歯牙基準線の方向と一致する場合、移動する歯牙が歯牙基準線と一致するかを確認する(S270)。
【0081】
ここで、上記歯牙が、回転して移動する歯牙と歯牙基準線とが一致しない場合、歯牙を復帰させる(S280)。上記歯牙復帰時、1つのステップ当たり移動量が1mm以下になるように制限される。
【0082】
以後、移動する歯牙が歯牙基準線と一致するかを確認して、一致しない場合、上記ステップS280が繰り返され、一致する場合、
図21のように矯正が完了する。
【0083】
図22から
図30は、本発明に従う多数個のステップに区分された矯正歯牙データを概略的に図示したものである。
【0084】
図22から
図30を参照すると、本実施形態は総7個のステップを通じて現在歯牙データが最終矯正歯牙データに生成されることを示すものであって、
図22は矯正前の現在歯牙データを示すものである。
【0085】
図23から
図25は、矯正第1から第3ステップに歯牙を回転させるために拡張するステップの矯正歯牙データを示すものである。
【0086】
上記歯牙拡張ステップが3ステップに区分される理由は、歯牙は1つのステップに移動させることができる距離が制限されているので、歯牙拡張時、移動距離が大きい場合、多数個のステップに区分される。
【0087】
図26は、矯正第4ステップであって、拡張された歯牙を回転させるステップの矯正歯牙データを示すものである。
【0088】
図27から
図29は、矯正第5から第7ステップであって、回転された歯牙を元の位置に復帰させるステップの矯正歯牙データを示すものであり、上記第7ステップの矯正歯牙データが最終矯正歯牙データとなる。
【0089】
図30は、矯正前の現在歯牙データと矯正後の最終矯正歯牙データとを比較して示すものである。
【0090】
上記のように矯正歯牙データが生成されれば、シミュレーション部が矯正前後の患者の輪郭変化を比較するためのデータを生成する(S150)。
【0091】
より具体的に、
図31のように、患者の側面写真とX−ray写真とを一致させ、上記患者の側面写真とX−ray写真とが一致した状態で顔面骨格の基準点を連結したプロファイル情報を生成し、
図32のように現在歯牙データをマッピングさせる。
【0092】
上記のように、患者の側面写真とX−ray写真及び現在歯牙データをマッピングさせた矯正前データで上記現在歯牙データを矯正処理された矯正歯牙データに変更すれば、
図33のように矯正歯牙データにより変化された患者の輪郭を確認することができる矯正データが生成される。
【0093】
上記のように、シミュレーション部が矯正前後の比較データを生成すれば、
図34のように上記矯正前後の比較データと矯正歯牙データを含んだ矯正データを矯正を依頼した歯科端末に転送して主治医及び患者の確認過程を経るようになる(S160)。
【0094】
ここで、上記矯正歯牙データの矯正修正事項がある場合、主治医は歯科端末を通じて矯正の修正を要請することができ(S170)、この場合、上記ステップS140にフィードバックされる。
【0095】
上記矯正歯牙データの診断が確定されれば、上記多数個のステップに区分される矯正歯牙データの各々に対する歯牙金型を製造する(S180)。
【0096】
上記実施形態において、7つのステップに矯正歯牙データが生成された場合、7つ矯正歯牙データに基づいて歯牙金型を3D印刷機を通じて製造する。
【0097】
ここで、上記歯牙金型は1つの患者用に製造されるものが多数個であり、多数個の患者に対する歯牙金型が同時に製造できるので、3D印刷後、患者の歯牙金型が混ざることがある問題がある。
【0098】
したがって、3D印刷前に矯正歯牙データの背面に製造される歯牙金型を識別することができる識別情報を陰刻形態に挿入することができる。
【0099】
より具体的に、矯正歯牙データに対し、
図35及び
図36のように歯茎の下段の領域を底がフラットな形態に詰めて、
図37のように底面に歯牙金型識別情報を陰刻形態に彫り付ける。
【0100】
ここで、上記歯牙金型識別情報は、患者名前、矯正歯牙データのステップ情報など、歯牙金型を識別することができる情報が挿入できる。
【0101】
上記のように識別情報が陰刻形態に挿入されれば、3D印刷機を通じて印刷された歯牙金型の底に識別情報が陰刻形態に彫られた状態で製造される。
【0102】
上記多数個のステップに対する歯牙金型が完成されれば、上記金型に透明素材を真空圧着器により真空圧着して上記多数個のステップに対する透明矯正器を製造する(S190)。
【0103】
ここで、透明矯正器は、強度の高い場合、歯牙に適応し難いことがあるので、各ステップの透明矯正器の製造時、強度の異なる多数個の透明矯正器を製造することができる。
【0104】
より具体的に、透明素材であるTuPanは厚さによって強度が変わり、薄い厚さであるほど強度が弱くなるため、最も薄い厚さから順次に厚さが増加する多数個の透明矯正器を製造する。
【0105】
例えば、強度を厚さによってSoft、Medium、Hardの3つに区分して透明矯正器を製造する場合、各ステップで患者が歯牙に着用する透明矯正器はSoft→Medium→Hardの順に着用して不便性を最小化し、歯牙に速い適応を誘導し、1つの透明矯正器の着用期間が短くなるので、衛生性が向上し、矯正効果を高めることができる。
【0106】
以上、説明した本発明の詳細な説明では本発明の好ましい実施形態を参照して説明したが、本発明の保護範囲は上記実施形態に限定されるものでなく、該当技術分野の通常の知識を有する者であれば、本発明の思想及び技術領域から外れない範囲内で本発明を多様に修正及び変更させることができることを理解することができる。