特許第6054402号(P6054402)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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6054402HIF−1α活性を阻害する新規化合物及びその製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6054402
(24)【登録日】2016年12月9日
(45)【発行日】2016年12月27日
(54)【発明の名称】HIF−1α活性を阻害する新規化合物及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   C07C 235/20 20060101AFI20161219BHJP
   C07C 235/22 20060101ALI20161219BHJP
   C07D 295/185 20060101ALI20161219BHJP
   C07D 265/30 20060101ALI20161219BHJP
   C07D 279/12 20060101ALI20161219BHJP
   C07D 487/04 20060101ALI20161219BHJP
   A61P 27/02 20060101ALI20161219BHJP
   A61P 3/10 20060101ALI20161219BHJP
   A61P 19/02 20060101ALI20161219BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20161219BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20161219BHJP
   A61K 31/165 20060101ALI20161219BHJP
   C07D 307/52 20060101ALI20161219BHJP
   A61K 31/4985 20060101ALI20161219BHJP
   A61K 31/341 20060101ALI20161219BHJP
   A61K 31/5375 20060101ALI20161219BHJP
   A61K 31/54 20060101ALI20161219BHJP
   A61K 31/495 20060101ALI20161219BHJP
   C07C 231/02 20060101ALI20161219BHJP
【FI】
   C07C235/20 ZCSP
   C07C235/22 Z
   C07D295/185
   C07D265/30
   C07D279/12
   C07D487/04 140
   A61P27/02
   A61P3/10
   A61P19/02
   A61P29/00 101
   A61P43/00 111
   A61K31/165
   C07D487/04 145
   C07D307/52
   A61K31/4985
   A61K31/341
   A61K31/5375
   A61K31/54
   A61K31/495
   C07C235/20 B
   C07C235/20 A
   C07C231/02
【請求項の数】6
【全頁数】55
(21)【出願番号】特願2014-533208(P2014-533208)
(86)(22)【出願日】2012年9月27日
(65)【公表番号】特表2014-532052(P2014-532052A)
(43)【公表日】2014年12月4日
(86)【国際出願番号】KR2012007876
(87)【国際公開番号】WO2013048164
(87)【国際公開日】20130404
【審査請求日】2014年5月26日
(31)【優先権主張番号】10-2011-0097355
(32)【優先日】2011年9月27日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2012-0107494
(32)【優先日】2012年9月26日
(33)【優先権主張国】KR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】508290127
【氏名又は名称】トングク ユニバーシティー インダストリー−アカデミック コーオペレイション ファウンデーション
【氏名又は名称原語表記】DONGGUK UNIVERSITY INDUSTRY−ACADEMIC COOPERATION FOUNDATION
(73)【特許権者】
【識別番号】505448855
【氏名又は名称】コリア リサーチ インスティテュート オブ バイオサイエンス アンド バイオテクノロジー
【氏名又は名称原語表記】KOREA RESEARCH INSTITUTE OF BIOSCIENCE AND BIOTECHNOLOGY
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】特許業務法人 ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イ、キョン
(72)【発明者】
【氏名】ウォン、ミ−ソン
(72)【発明者】
【氏名】キム、ファン−ムク
(72)【発明者】
【氏名】パク、ソン−ギュ
(72)【発明者】
【氏名】イ、キ−ホ
(72)【発明者】
【氏名】イ、チャン−ウ
(72)【発明者】
【氏名】キム、ポ−ギョン
(72)【発明者】
【氏名】パン、ヒョン−ソン
(72)【発明者】
【氏名】チョン、キョン−ソク
(72)【発明者】
【氏名】ラヴィ、ナイク
【審査官】 水島 英一郎
(56)【参考文献】
【文献】 特表2002−503239(JP,A)
【文献】 国際公開第2008/004798(WO,A1)
【文献】 Journal of Medicinal Chemistry,2008年,Vol. 51, No. 8,2346-2349
【文献】 Journal of Medicinal Chemistry,2007年,Vol. 50, No. 7,1675-1684
【文献】 Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters,2007年,Vol. 17,6305-6310
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07C,C07D
CAplus(STN)
REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記の化学式Iで表示される化合物、これの薬学的に許容可能な塩、前記化合物の水和物または前記化合物の溶媒和物であって、
【化1】

上の式中で、
Rは水素、メチル、フルオロまたはクロロを表して、
Rは水素またはメチルを表して、
R
【化2】


【化3】


【化4】


【化5】


【化6】

または
【化7】

を表して[ここで、Raはメチル、シクロプロピル、N、N−ジメチルアミノエチルまたは2−フラニルメチルであり、RaがメチルであるときRはメチルであり、Raがシクロプロピル、N、N−ジメチルアミノエチルまたは2−フラニルメチルであるときRは水素であり、Rは水素、(S)−メチルまたは(R)−メチルであり、Rは水素、メチル、イソプロピル、tert-ブトキシカルボニル(BOC)、ヒドロキシエチルまたはプロピニル、Rd
【化8】

または、
【化9】

であり、 Reは水素またはヒドロキシルである。]
nは1、2または3を表し、
Rが水素を表すときに、次の場合、すなわちRが水素を表し、R
【化10】

を表し、RaがN、N−ジメチルアミノエチルを表し、Rが水素を表す場合が除かれる、
前記の薬学的に許容可能な塩は下記の化合物でなる群から選択される化合物であることを特徴とする:
4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1−メチルピペラジン−1−イウム・クロリド;
4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1,1−ジメチルピペラジン−1−イウム・アイオダイド;
4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)アセチル)−1,1−ジメチルピペラジン−1−イウム・アイオダイド;
2−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)アセトアミド)−N,N,N−トリメチルエタンアミニウム・アイオダイド;
4−(3−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)プロパノイル)−1,1−ジメチルピペラジン−1−イウム・アイオダイド;
2−(3−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)プロパンアミド)−N,N,N−トリメチルエタンアミニウム・アイオダイド;
4−(3−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)プロパノイル)−1,1−ジメチルピペラジン−1−イウム・アイオダイド;
2−(3−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)プロパンアミド) N,N,N−トリメチルエタンアミニウム・アイオダイド;
4−(4−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)ブタノイル)−1,1−ジメチルピペラジン−1−イウム・アイオダイド;
4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1−メチルピペラジン−1−イウム・メタンスルホナート;
4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1−メチルピペラジン−1−イウム 3−カルボキシ−2−(カルボキシメチル)−2−ヒドロキシプロパノアート;
4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1−メチルピペラジン−1−イウム(Z)−3−カルボキシアクリラート;
4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1−メチルピペラジン−1−イウム 4−メチルベンゼンスルホナート;
4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1−メチルピペラジン−1−イウム (2R、3R)−3−カルボキシ−2,3−ジヒドロキシプロパノアート;
4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1−メチルピペラジン−1−イウム 3−カルボキシプロパノアート;
4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1−メチルピペラジン−1−イウム ヒドロゲンスルファート;
4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1メチルピペラジン−1−イウム ジヒドロゲンホスファート;
4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1メチルピペラジン−1−イウム(E)−3−カルボキシアクリラート;
4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1メチルピペラジン−1−イウム 2,2,2−トリフルオロアセタート。
【請求項2】
下記の化学式Iの化合物、これの薬学的に許容可能な塩、前記化合物の水和物または前記化合物の溶媒和物を有効成分に含有するHIF−1α活性阻害剤。
【化11】

上の式中で、
Rは水素、メチル、フルオロまたはクロロを表して、
Rは水素またはメチルを表して、
R
【化12】


【化13】


【化14】


【化15】


【化16】

または
【化17】

を表して[ここで、Raはメチル、シクロプロピル、N、N−ジメチルアミノエチルまたは2−フラニルメチルであり、RaがメチルであるときRはメチルであり、Raがシクロプロピル、N、N−ジメチルアミノエチルまたは2−フラニルメチルであるときRは水素であり、Rは水素、(S)−メチルまたは(R)−メチルであり、Rは水素、メチル、イソプロピル、tert-ブトキシカルボニル(BOC)、ヒドロキシエチルまたはプロピニル、Rd
【化18】

または、
【化19】

であり、 Reは水素またはヒドロキシルである。]
nは1、2または3を表し、
Rが水素を表すときに、次の場合、すなわちRが水素を表し、R
【化20】

を表し、RaがN、N−ジメチルアミノエチルを表し、Rが水素を表す場合が除かれる。
【請求項3】
請求項2項のHIF−1α活性阻害剤を含む、がん、糖尿病性網膜症またはリウマチ性関節炎の予防及び/または治療のための薬学的造成物。
【請求項4】
下記の化学式Iで表示される化合物の薬学的に許容可能な塩であって、
【化21】

上の式中で、
Rは水素、メチル、フルオロまたはクロロを表して、
Rは水素またはメチルを表して、
R
【化22】


【化23】


【化24】


【化25】


【化26】

または
【化27】

を表して[ここで、Raはメチル、シクロプロピル、N、N−ジメチルアミノエチルまたは2−フラニルメチルであり、RaがメチルであるときRはメチルであり、Raがシクロプロピル、N、N−ジメチルアミノエチルまたは2−フラニルメチルであるときRは水素であり、Rは水素、(S)−メチルまたは(R)−メチルであり、Rは水素、メチル、イソプロピル、tert-ブトキシカルボニル(BOC)、ヒドロキシエチルまたはプロピニル、Rd
【化28】

または、
【化29】

であり、 Reは水素またはヒドロキシルである。]
nは1、2または3を表し、
Rが水素を表すときに、次の場合、すなわちRが水素を表し、R
【化30】

を表し、RaがN、N−ジメチルアミノエチルを表し、Rが水素を表す場合が除かれる、
前記の薬学的に許容可能な塩は下記の化合物でなる群から選択される化合物であることを特徴とする:
4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1−メチルピペラジン−1−イウム・クロリド;
4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1,1−ジメチルピペラジン−1−イウム・アイオダイド;
4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)アセチル)−1,1−ジメチルピペラジン−1−イウム・アイオダイド;
2−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)アセトアミド)−N,N,N−トリメチルエタンアミニウム・アイオダイド;
4−(3−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)プロパノイル)−1,1−ジメチルピペラジン−1−イウム・アイオダイド;
2−(3−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)プロパンアミド)−N,N,N−トリメチルエタンアミニウム・アイオダイド;
4−(3−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)プロパノイル)−1,1−ジメチルピペラジン−1−イウム・アイオダイド;
2−(3−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)プロパンアミド) N,N,N−トリメチルエタンアミニウム・アイオダイド;
4−(4−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)ブタノイル)−1,1−ジメチルピペラジン−1−イウム・アイオダイド;
4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1−メチルピペラジン−1−イウム・メタンスルホナート;
4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1−メチルピペラジン−1−イウム 3−カルボキシ−2−(カルボキシメチル)−2−ヒドロキシプロパノアート;
4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1−メチルピペラジン−1−イウム(Z)−3−カルボキシアクリラート;
4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1−メチルピペラジン−1−イウム 4−メチルベンゼンスルホナート;
4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1−メチルピペラジン−1−イウム (2R、3R)−3−カルボキシ−2,3−ジヒドロキシプロパノアート;
4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1−メチルピペラジン−1−イウム 3−カルボキシプロパノアート;
4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1−メチルピペラジン−1−イウム ヒドロゲンスルファート;
4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1メチルピペラジン−1−イウム ジヒドロゲンホスファート;
4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1メチルピペラジン−1−イウム(E)−3−カルボキシアクリラート;
4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1メチルピペラジン−1−イウム 2,2,2−トリフルオロアセタート。
【請求項5】
下記の化学式Iの化合物の薬学的に許容可能な塩を有効成分に含有するHIF−1α活性阻害剤。
【化31】

上の式中で、
Rは水素、メチル、フルオロまたはクロロを表して、
Rは水素またはメチルを表して、
R
【化32】


【化33】


【化34】


【化35】


【化36】

または
【化37】

を表して[ここで、Raはメチル、シクロプロピル、N、N−ジメチルアミノエチルまたは2−フラニルメチルであり、RaがメチルであるときRはメチルであり、Raがシクロプロピル、N、N−ジメチルアミノエチルまたは2−フラニルメチルであるときRは水素であり、Rは水素、(S)−メチルまたは(R)−メチルであり、Rは水素、メチル、イソプロピル、tert-ブトキシカルボニル(BOC)、ヒドロキシエチルまたはプロピニル、Rd
【化38】

または、
【化39】

であり、 Reは水素またはヒドロキシルである。]
nは1、2または3を表し、
Rが水素を表すときに、次の場合、すなわちRが水素を表し、R
【化40】

を表し、RaがN、N−ジメチルアミノエチルを表し、Rが水素を表す場合が除かれる。
【請求項6】
請求項5項のHIF−1α活性阻害剤を含む、がん、糖尿病性網膜症またはリウマチ性関節炎の予防及び/または治療のための薬学的造成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はHIF−1α活性を阻害する新規化合物、その製造方法及びこれを有効成分として含有するHIF−1α阻害剤に関する医薬的用度等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
がん(癌)は人類の去る数十年間の不断な努力にもかかわらず難病の一つに依然として残っている。最近に癌細胞生物学、医薬化学などの諸般学問の目覚しい発展とともにグリベック(Gleevec)のような新しい作用機転を持つ抗がん剤が開発されており、ヒトゲノムプロジェクト(Human Genome Project)以後新しい標的分子らが台頭している。
【0003】
HIF−1(Hypoxia Inducible Factor−1)は低酸素症(hypoxia)から誘導される転写因子として酸素依存的に分解されるHIF−1αサブユニット(subunit)と常時発現されるHIF−1βサブユニットで構成されるヘテロダイマー(dimer)として[Cancer Metastasis Rev.17、187〜195、1998;Trends Mol.Med.7、345−350、2001]、普通の酸素濃度の条件下でHIF−1αタンパク質は酸素依存的に402番及び564番のプロリン残基がヒドロキシル化されてがん抑制遺伝子であるpVHL(Von Hippel−Lindau)タンパク質と結合してユビキチン(ubiquitin)化されて、プロテアソームにより分解される。しかし、低酸素の状態ではこのような一連の反応が阻害されてHIF−1αタンパク質が蓄積されてすでに存在しているHIF−1βタンパク質と結合して核に移動するようになる[Science 292、468―472、2001]。HIF−1βタンパク質の発現は比較的一定であるのでHIF−1の作用は主にHIF−1αの安定性及び発現調節に依存的である。HIF−1αの安定性は酸素分圧以外にも酸素感知経路(oxygen sensing pathway)に関与する因子らにより影響を受けることになって、このような因子らは遷移金属イオン(transition metal ion)、鉄キレート剤(iron chelator)または抗酸化剤(antioxidant)等を挙げられる。また、HIF−1αタンパク質は酸素濃度にかかわらず上皮成長因子(epidermal growth factor)、ヘレグリン(heregulin)、インスリン様成長因子−I(insulin-like growth factors−I)とインスリン様成長因子−II等のような成長因子(growth factor)やがん誘発と関連されるHER2等の成長因子受容体の活性化により蓄積されることもある。このような成長因子がそれぞれの受容体に結合するようになるとPI3K−AKT、MAPK信号伝達経路が活性化されてHIF−1αタンパク質の合成が増加されてHIF−1αタンパク質が蓄積される。
【0004】
核に移動したHIF−1α/HIF−1βは標的遺伝子のプロモーター(promoter)上のHRE(Hypoxia Responsive Element、5’−ACGTG−3’)に結合して標的遺伝子の発現を誘導することになるがHIF−1により調節される遺伝子では血管内皮成長因子(vascular endothelial growth factor A、VEGFA)を含めて現在まで約100種あまりが知られている(Nat.Rev.Cancer 2、38−47、2002; J.Biol.Chem.278、19575−19578、2003;Nat.Med.9、677−684、2003;Biochem.Pharmacol.64、、993−998、2002)。
【0005】
がん、特に固形がんでの低酸素症は一般的に現れる現象として、固形がん細胞は多様な遺伝的な変化を経てこのような低酸素条件に適応されておりがん細胞がさらに悪性化されて抗がん剤に対して耐性を持つようになるが、実際に低酸素症は人間のすべてのがん腫の70%以上のがんを悪性化させる主要な誘発因子として知られている(Nature 386、403、1997;Oncol、28、36−41、2001、Nat.Med.6、1335、2000; Cancer 97、1573−1581、2003)。
【0006】
HIF−1はこのような低酸素状態に対するがん細胞の適応を調節する最も重要な分子として知られていて、特にHIF-1αタンパク質の量とがん患者の予後は密接な相関関係を持つものと知られていた。がん細胞が低酸素の条件によりまたは上記で言及した成長因子の刺激やオンコジーン(oncogene)の活性化、またはpVHLのようながん抑制遺伝子の不活性化により活性化されたHIF-1αはヘキソキナーゼ2(hexokinase 2)、グルコーストランスポーター1(glucose transporter 1)、エリスロポエチン(erythropoietin)、IGF-2、エンドグリン(endoglin)、VEGFA、MMP-2、uPAR、MDRIなどのような遺伝子の発現を誘導してアポトーシス(apoptosis)に対する耐性、血管新生能の増加、細胞増殖能の増加、細胞移動(cell migration、metastasis)及び浸潤(invasion)などの増加などの形質を獲得することになり結局がん細胞は悪性化される。
【0007】
または、HIF-1タンパク質の活発な活動は腫瘍の成長を促進させながら化学療法や放射能治療の効果を妨害して患者の状態を悪化させることとして知られている。このようにHIF−1はがん、特に固形がんの成長、増殖及び悪性化に重要な役割をしているため、これを標的にして抗がん剤を開発する研究が非常に活発に進行されている(Cancer Res.62、4316、2002;Nat Rev. Drug Discov.2、1、2003;Nat.Rev.Cancer 3、721−732、2003)。
【0008】
最近、タキソール、ラパマイシン及び17−AAG(17−allylaminogeldanamycin)のような相当数の従来に知られた抗がん剤や、グアニル酸シクラーゼ 活性化剤(guanylaly cyclase activator)である低分子化合物YC−1(3−(5’− ヒドロキシメチル-2'-フリル)-1-ベンジリンダゾールがHIF−1α阻害剤として、これらは複数の段階の臨床試験中であり[Nat.Rev.Drug Discov.2、1−9、2003;Nat.Rev.Cancer 3、721−732、2003;JNCI 95、516、2003]、HREを活用した細胞段階でのレポーター分析(cell based reporter assay)を通じた新しい構造のHIF-1α阻害剤の開発も活発に進められているが(Cancer Res 65、4918、2005;Cancer Cell 6、33、2004;Cancer Res.62、4316、2002)、まだ初期段階である。
【0009】
一方、HIF-1αはがんのみならず、血管新生作用の活性化が疾患の悪化と関連される疾患の治療剤開発の標的で活用されることができる。糖尿病性網膜症またはリウマチ性関節炎は低酸素の状態でHIF-1αによりVEGFAの発現が増加されて悪化できるので、特に、低酸素の状態で活性化されるHIF-1αにより由来されるVEGFAのような血管新生因子はがんはもちろん糖尿病性網膜症とリウマチ性関節炎の進展と関連されている。
【0010】
従って、疾患組織の低酸素状態から活性化されるHIF-1αを阻害する化合物は糖尿病性網膜症やリウマチ性関節炎のような疾患の新しい治療剤で活用できることが報告された(Pathol.Int.55,603−610、2005)。
【0011】
これに本発明者はHIF−1αの活性を阻害する化合物を研究する際に、HIF−1αの活性抑制及び新生血管形成阻害効果が顕著に優れているだけでなく、生体内で毒性をほとんど示さないので安定性が向上された化合物を製造することにより、がん、糖尿病性網膜症またはリウマチ性関節炎のようにHIF-1α活性により発病されることができる疾患を治療できるHIF−1α阻害剤を提供する本発明を完成することに至った。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明はHIF−1α活性を阻害する新規化合物およびその製造方法を提供することを目的にする。
【0013】
または、本発明はHIF−1α阻害活性作用を表してがんの治療、糖尿病性網膜症の治療及びリウマチ性関節炎治療に有用なHIF−1α阻害剤に関する医薬的用度を提供することを目的にする。
【0014】
しかし、本発明が成し遂げようとする技術的課題は以上で言及した課題に制限されなくて、言及されていないまた別の課題は以下の記載から当業者に明確に理解されるだろう。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記の目的を達成するために、本発明は下記の化学式Iで表示される新規の化合物、これの薬学的に許容可能な塩、水化物または溶媒化物を提供する。
【化1】
上の式中で、
Rは水素、メチル、フルオロまたはクロロを表して、
Rは水素またはメチルを表して、
R
【化2】
【化3】

【化4】

【化5】

【化6】
または
【化7】
を表して
[ここで、Raはジメチル、シクロプロピル、N、N−ジメチルアミノエチルまたは2−フラニルメチルであり、Rは水素、(S)−メチルまたは(R)−メチルであり、Rは水素、メチル、イソプロピル、tert-ブトキシカルボニル(BOC)、4-トリフルオロメチルベンジル、ヒドロキシエチルまたはプロピニル、Rd
【化8】

【化9】
であり、 Reは水素またはヒドロキシルである。]
nは1、2または3を表す。
【0016】
本発明による上記の化学式Iで表示される化合物の望ましい例は下記のようである;
2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−N,N−ジメチルアセトアミド(I−1);
2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−N−シクロプロピルアセトアミド(I−2);
2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−(4−メチルピペラジン-1-イル)エタノン(I−3);
2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)エタノン(I−5);
2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)−1−モルホリノエタノン(I−6);
2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)アセトアミド(I−7);
3−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロパン−1−オン(I−8);
3−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−モルホリノプロパン−1−オン(I−9);
3−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)プロパンアミド(I−10);
3−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロパン−1−オン(I−11);
3−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)−1−モルホリノプロパン−1−オン(I−12);
3−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)− N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)プロパンアミド(I−13);
4−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)ブタン−1−オン(I−14);
2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−2−メチル−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロパン−1−オン(I−23);
2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−N−(2−ジメチルアミノ)エチル)−2−メチルプロパンアミド(I−24);
2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−フルオロフェノキシ)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)エタノン(I−25);
2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−N−(フラン−2−イルメチル)アセトアミド(I−26);
2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−(4−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペラジン−1−イル)エタノン(I−27);
2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)エタノン(I−28);
tert−ブチル 4−(2−(4−アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)ピペラジン−1−カルボキシレート(I−29);
2−(4−アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−(ピペラジン−1−イル)エタノン(I−30);
(S)−tert−ブチル 4−(2−(4−アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(I−31);
2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−((S)−2−メチルピペラジン−1−イル)エタノン(I−32);
(R)−tert−ブチル 4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(I−33);
(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−((R)−2−メチルピペラジン−1−イル)エタノン(I−34);
(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−(4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル)エタノン(I−35);
(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−(4−(プロパ−2−イン−1−イル)ピペラジン−1−イル)エタノン(I−36);
(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−N−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)アセトアミド(I−37);
(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−N−(4−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)フェニル)アセトアミド(I−38);
(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−(3−(トリフルオロメチル)−5,6−ジヒドロ−[1、2、4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−7(8H)−イル)エタノン(I−39);
N−(アダマンタン−1−イル)−2−(4−アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセトアミド(I−40);
2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−N−(3−ヒドロキシアダマンタン-1-イル)アセトアミド(I−41);及び
2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−クロロフェノキシ)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)エタノン(I−42)。
【0017】
本発明による化合物は非対称炭素原子の存在により一つまたはこれ以上の実質的または優秀な非対称中心を持つことができるし、上記の非対称炭素原子の存在は各非対称の中心にRまたはS立体化学を持つ多くの部分立体異性体を形成することができる。従って本発明による化合物はこのようなすべての部分立体異性体を含む。
【0018】
本発明による化学式Iの化合物は多様な方法で製造することができるし、本発明の一実施例で、下記の反応式1による製造できる。
【化10】
上記の反応式1に図式された化学式Iで R、R、R及びnは以下で定義したものと同じである。
【0019】
上の式中で、
Rは水素、メチル、フルオロまたはクロロを表して、
Rは水素またはメチルを表して、
R
【化11】

【化12】

【化13】

【化14】

【化15】
または
【化16】
を表して
[ここで、Raはジメチル、シクロプロピル、N、N−ジメチルアミノエチルまたは2−フラニルメチルであり、Rは水素、(S)−メチルまたは(R)−メチルであり、Rは水素、メチル、イソプロピル、tert-ブトキシカルボニル(BOC)、 4-トリフルオロメチルベンジル、ヒドロキシエチルまたはプロピニル、Rd
【化17】

であり、 Reは水素またはヒドロキシルである。]
nは1、2または3を表す。
【0020】
具体的に、発明による化学式I化合物の製造方法は化学式2化合物を出発物質にしてジメチルホルムアミド(DMF)に溶かして1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDCI)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(HOBt)、及び
N,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)の存在下で下記の化学式3化合物とカップリング反応で化学式I化合物を製造することができる。
【化18】

【化19】

【化20】
【0021】
置換基 R、R、R及びnは上記の化学式I化合物で定義したようである。
【0022】
また、本発明で出発物質で利用される化学式2化合物は下記の反応式2により製造されることができる。
本発明の一実施例で、上記の化学式2の化合物は下記の段階を含む方法により製造されることができる。
下記の化学式4化合物と化学式5化合物を置換反応させて下記の化学式6化合物を製造する第1段階;
上記の第1段階で製造された化学式6化合物を脱メチル化させて下記の化学式7化合物を製造する第2段階;
上記の第2段階で製造された化学式7化合物と下記の化学式8化合物をアルキル化させて下記の化学式9化合物を製造する第3段階;及び
上記の第3段階で製造された化学式9化合物を加水分解させて下記の化学式を2化合物を製造する第4段階。
【化21】
【0023】
上記の反応式2の製造方法を各段階別により詳細に説明すると下記のようである。
i)下記の化学式4の化合物を炭酸カリウム及び10%パラジウム/活性炭(Pd/C)の存在化で下記の化学式5の化合物と置換反応させて、下記の化学式6の化合物を製造する一実施例を図示すれば下記の反応式のようである。
【化22】
【0024】
ii)下記の化学式6化合物をジクロロメタン反応溶媒の下でホウ素 トリブロミド(BBr)を使用して脱メチル化反応させて、下記の化学式7化合物を製造する一実施例を図示すると下記の反応式のようである。
【化23】
【0025】
iii)下記の化学式7化合物と下記の化学式8化合物を無水物炭酸カリウムの存在化でDMFに溶かした後常温でアルキル化反応を遂行して下記の化学式9化合物を製造する一実施例を図示すると下記の反応式のようである。
【化24】
【0026】
iv)下記の化学式9化合物に水酸化リチウム水化物のような水酸化金属化合物を水及びテトラヒドロフラン(THF)混合溶媒に溶かした後加水分解反応を遂行して下記の化学式2化合物を製造する一実施例を図示すると下記の反応式のようである。
【化25】

【化26】

【化27】


【化28】

【化29】
【化30】
【化31】

【化32】
【0027】
上記の式で、 R、Rそしてnは上記の化学式Iで定義したようのであり;Xはクロロまたはブロモであり、Yはメチルまたはエチルである。
【0028】
また、本発明は化学式I化合物の薬学的に許容可能な塩を提供して、上記の塩は塩基付加塩、酸付加塩および4級塩を含む。酸性である本発明の化合物はアルカリ金属水酸化物、たとえば、ナトリウムとカリウム水酸化物;アルカリ土類金属水酸化物 、例えば、カルシウム、バリウムとマグネシウム水酸化物のような塩基と;有機塩基、例えば、N−メチル−D−グルカミン、コリン トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、L−アルギニン、L−リシン、 N-エチルピペリジン、ジベンジルアミンなどと薬学的に収容できる塩を含む塩を形成することができる。塩基性であるこれらの化学式I化合物は無機酸、例えば、塩酸または臭化水素酸のようなハロゲン化水素酸、硫酸、硝酸または燐酸などと有機酸、例えば、酢酸, 酒石酸, コハク酸, フマル酸, マレイン酸, リンゴ酸、サリシル酸、クエン酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、 p-トルエンスルホン酸、安息香酸、ベンゼンスルホン酸、グルタミン酸、乳酸、またはマンデル酸などと薬学的に収容できる塩を含む塩を形成することができる。
本発明による酸付加塩は通常の方法、例えば、化学式Iの化合物を過量の酸水溶液中に溶解させて、この塩を水混和性有機溶媒、例えばメタノール、エタノール、アセトンまたはアセトニトリルを使用して沈殿させて製造することができる。
【0029】
また、本発明による化学式I化合物は塩基を使用して薬学的に許容可能な金属塩を作ることができる。具体的に、アルカリ金属またはアルカリ土金属塩は例えば化合物を過量のアルカリ金属水酸化物またはアルカリ土金属水酸化物の溶液中に溶解して、非溶解化合物塩を濾過した後、濾液を蒸発、乾燥させて得ることができる。この際に、金属塩としてはナトリウム、カリウム、カルシウム塩を製造することが望ましい。
【0030】
本発明による化学式I化合物の薬学的に許容可能な塩の好ましい例は下記を含む:
4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1−メチルピペラジン−1−イウム・クロリド(I−4);
4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1,1−ジメチルピペラジン−1−イウム・アイ・オー・ダイド(I−15);
4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)アセチル)−1,1−ジメチルピペラジン−1−イウム・アイ・オー・ダイド(I−16);
2−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)アセとアミド)−N,N,N−トリメチルエタンアミニウム・アイ・オー・ダイド(I−17);
4−(3−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)プロパノイル)−1,1−ジメチルピペラジン−1−イウム・アイ・オー・ダイド(I−18);
2−(3−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)プロパンアミド)−N,N,N−トリメチルエタンアミニウム・アイ・オー・ダイド(I−19);
4−(3−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)プロパノイル)−1,1−ジメチルピペラジン−1−イウム・アイ・オー・ダイド(I−20);
2−(3−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)プロパンアミド)N,N,N−トリメチルエタンアミニウム・アイ・オー・ダイド(I−21);
4−(4−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)ブタノイル)−1,1−ジメチルピペラジン−1−イウム・アイ・オー・ダイド(I−22);
4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1−メチルピペラジン−1−イウム・メタンスルホナート(I−43);
4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1−メチルピペラジン−1−イウム 3−カルボキシ−2−(カルボキシメチル)−2−ヒドロキシプロパノアート(I−44);
4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1−メチルピペラジン−1−イウム(Z)−3−カルボキシアクリラート(I−45);
4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1−メチルピペラジン−1−イウム 4−メチルベンゼンスルホナート(I−46);
4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1−メチルピペラジン−1−イウム (2R、3R)−3−カルボキシ−2,3−ジヒドロキシプロパノアート(I−47);
−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1−メチルピペラジン−1−イウム 3−カルボキシプロパノアート(I−48);
4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1−メチルピペラジン−1−イウム ヒドロゲンスルファート(I−49);
4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1メチルピペラジン−1−イウム ジヒドロゲンホスファート(I−50);
4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1メチルピペラジン−1−イウム(E)−3−カルボキシアクリラート(I−51);
4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1メチルピペラジン−1−イウム 2,2,2−トリフルオロアセタート(I−52)。
【0031】
また、本発明は上記の化学式1の化合物、これの薬学的に許容可能な塩、水化物または溶媒化物を有効成分として含有するHIF−1α活性阻害剤を提供する。本発明による医薬的用度で使用される化合物は化学式Iで表示される化合物、これの薬学的に許容可能な塩、溶媒化物または水化物をすべて含む。
【0032】
本発明による化合物はHIF−1αの活性を阻害することによって、がん、糖尿病性網膜症の予防、リウマチ性関節炎を予防及び/または治療することができる。つまり、本発明による化合物は非選択的な細胞毒性による抗がん活性を表すものではなく、がん細胞の成長及び転移に重要な役割を遂行する転写因子であるHIF−1αの活性を阻害して抗がん活性を示す。
【0033】
上記の本発明による化合物のHIF−1α活性の阻害はHRE(Hypoxia Responsive Element,5’−ACGTG−3’)転写活性阻害、HIF−1αタンパク質の蓄積阻害またはHIF−1αの標的遺伝子タンパク質の発現を阻害する一連の現象をすべて含む。
【0034】
本発明による化合物は、低酸素条件でHIF−1αのHRE転写活性化に与える影響を測定した結果、HIF−1α活性の阻害効果が非常に優れていることが分かった。従って、本発明の化合物は低酸素条件でHIF−1αのHRE転写活性を阻害するのでがんの悪性化と関連される遺伝子の発現を阻害してがんの成長及び転移を抑制することができるため抗がん剤の有効成分として使用されることができる。
【0035】
また、本発明による化合物は、低酸素条件でベータアクチン(β−actin)の生成には影響を与えなく、HIF−1αタンパク質の生成を濃度依存的に阻害することが分かった。従って、本発明による化合物は非選択的な細胞毒性による抗がん活性を表すものではなく、HIF−1αタンパク質の蓄積を選択的に阻害してがんの成長及び転移を抑制することができるので、抗がん活性を表しながら副作用を最小化することができる長所がある。
【0036】
さらに、本発明による化合物はHIF−1αの標的遺伝子の中、がんの増殖と転移に寄与するものと知られている、がんの成長及びがんが別の組織に転移するのにおいて重要な血管新生因子であるVEGFA(Vascular endothelial growth factor A)及び赤血球の生成を促進させるEPO(erythropoietin)の発現を濃度依存的に阻害することが分かった。従って、本発明による化合物はがんの増殖と転移に寄与するHIF−1αの標的遺伝子であるVEGFA及びEPOの発現阻害作用があるので抗がん剤の有効成分として使用できることが期待される。
【0037】
従って、本発明による化合物はHIF−1αの活性を効果的に阻害するから、大腸がん、肝臓がん、胃がん、乳がん、結腸がん、骨がん、膵臓がん、頭部または頸部がん、子宮がん、卵巣がん、直腸がん、食道がん、小腸がん、肛門付近がん、結腸がん、喇叭管がん腫、子宮内膜がん腫、子宮頸部がん腫、膣がん腫、陰門がん腫、ホジキ病、前立腺がん、膀胱がん、腎臓がん、輸尿管がん、腎臓細胞がん腫、腎臓骨盤がん腫、中枢神経系の腫瘍などの多様ながんの予防及び/または治療剤で使用することができる。
【0038】
または、本発明による化合物はHIF−1αの活性を阻害することにより、糖尿病性網膜症やリウマチ性関節炎の治療効果を表わす。上記HIF−1αの活性阻害はHRE転写活性阻害、HIF−1αタンパク質蓄積素材またはHIF−1α標的遺伝子タンパク質の発現を阻害する一連の現象をすべて含む。上述したように、本発明による化合物は低酸素条件で対照遺伝子であるGAPDHの発現には全く影響を与えないながら、血管新生因子であるVEFGA(Vascular endothelial growth factor A)の発現を選択的に阻害することができるので、低酸素状態でHIF−1αによるVEGFAの発現が増加されて悪化される糖尿病性網膜症またはリウマチ性関節炎の予防及び/または治療剤の有効成分として使用できる。
【0039】
また、本発明は化学式Iで表示される新規の化合物、これの薬学的に許容される塩、水化物または溶媒化物を有効成分で含有するHIF−1α活性阻害剤及び上記の本発明のHIF−1α活性阻害剤を含有するがん、糖尿病性網膜症、またはリウマチ性関節炎の予防及び/または治療用の薬学的組成物を提供する。
【0040】
また、本発明は上記のHIF−1α活性阻害剤を含有する薬学的組成物を個体に投与して、がん、糖尿病性網膜症、またはリウマチ性関節炎の予防及び/または治療する方法を提供する。本発明による薬学的組成物は薬剤学的に有効な量で投与されて、上記の投与量は患者の状態及び体重、疾病の程度、薬物の形態、投与経路及び時間により違うが、同業者により適切に選択することができる。また、上記の個体には制限がなく、好ましくはヒトを含む哺乳動物である。
【0041】
上記の本発明による薬学的組成物は多様な経口または非経口投与の形態で剤形化することができる。経口投与用の剤形では、例えば、錠剤、丸剤、硬質・軟質カプセル剤、液剤、懸濁剤、乳化剤、シロップ剤、粒剤、エリキシル剤などがあって、これらの剤形は有効成分以外に希釈剤(例:ラクトース, デキストロース, スクロース, マンニトール, ソルビトール, セルロース, 及び/またはグリシン)、滑沢剤(例:シリカ、タルク、ステアリン酸及びそれのマグネシウムまたはカルシウム塩及び/またはポリエチレングリコール)を含有している。 錠剤はまたケイ酸アルミニウムマグネシウム、澱粉ペースト、ゼラチン、メチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロース及び/またはポリビニルピロリドンのような結合剤を含有することができるし、場合によって澱粉、寒天、アルギン酸またはそれのナトリウム塩のような崩壊剤または沸騰混合物及び/または吸収剤、着色剤、香味剤、及び甘味剤を含有することができる。
【0042】
本発明による薬学的組成物は非経口投与できるし、非経口投与は皮下注射、静脈注射、筋肉内注射または胸部内注射を注入する方法などを含む。この際に、非経口投与用の剤形で製剤化するために上記の本発明による化合物を安定剤または緩衝剤と一緒に水に混合して溶液または懸濁液に製造して、これをアンプルまたはバイアル単位形で製造することができる。上記の組成物は防腐剤、安定化剤、水和剤または乳化促進剤、浸透圧の調節のための塩及び/または 緩衝剤などの補助剤、及びその他の治療的に有用な物質を含有できるし、通常的な方法である混合、顆粒化またはコーティングの方法により製剤化することができる。
【0043】
本発明による化合物はヒトを含む哺乳動物に対して1日0.1ないし500mg/kg(体重)、好ましくは0.5ないし100mg/kg(体重)の量で1日1回または分割して経口または非経口の経路を通じて投与できる。
【0044】
または、本発明の薬学的組成物は単独で、または手術、放射線治療、ホルモン治療、化学治療及び生物学的反応調節剤を使用する方法と併用して使用できる。
【発明の効果】
【0045】
本発明はHIF−1α活性を阻害する新規化合物、これの製造方法及び上記の新規化合物を有効成分として含有するHIF−1α活性阻害剤を提供する。
【0046】
本発明の化合物はHIF−1α活性阻の害剤が優れているので、これを含有する本発明によるHIF−1α活性阻害剤は大腸がん、肝臓がん、胃がん及び乳がんなどの多様な固形がん疾患の治療に有効に利用されるだけでなく、低酸素の状態でHIF−1αによるVEGFAの発現が増加されて悪化される糖尿病性網膜症やリウマチ性関節炎治療にも有用に利用できるものと期待される。
【図面の簡単な説明】
【0047】
図1】本発明の一実施例による化合物に対するHIF−1α発現抑制を示した図面である。
図2】本発明の一実施例による化合物に対するニワトリ胚の実験結果を示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0048】
本発明は下記の実施例及び実験例を通じてもっと詳細に説明できるが、これらの本発明を例示することだけであり、本発明がこれに局するものではない。
【0049】
<実施例1>2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−N,N−ジメチルアセトアミドの製造(I−1)
2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)酢酸(0.2g、0.69mmol)とジメチルアミン(0.031g、0.69mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)に溶かして1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド ハイドロクロライド(EDCI)(0.16g、0.83mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(HOBt)(0.11g、0.83mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)(0.106mL、1.74mmol)を加えて常温で一晩中攪拌した。反応混合物にエチルアセテートを添加した後、水酸化ナトリウム水溶液で洗浄して、有機層を硫酸マグネシウム無水物で乾燥して濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離して白色固体状の目的化合物である2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−N,N−ジメチルアセトアミド(0.198g、収得率90.3%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 500 MHz) δ 7.23 (2H, d, aromatic-H), 6.82 (2H, d, aromatic-H), 4.73(2H, s, OCH2), 2.98 (3H, s, CH3), 2.83 (3H, s, CH3), 2.03 (3H, brs, adamantyl-H), 1.82 (6H, m, adamantyl-H), 1.71 (6H, m, adamantyl-H)。
【0050】
<実施例2>2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−N−シクロプロピルアセトアミドの製造(I−2)
2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)酢酸(0.2g、0.69mmol)とシクロプロピルアミン(0.039g、0.69mmol)を利用して上記の実施例1と同一な方法で白色固体状の目的化合物である2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−N−シクロプロピルアセトアミド(0.198g、収得率87.4%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 500 MHz) δ 8.07 (1H, s, (C=O)NH), 7.25 (2H, d, aromatic-H), 6.85 (2H, d, aromatic-H), 4.38(2H, s, OCH2), 2.67 (1H, m, cyclopropyl), 2.03 (3H, brs, adamantyl-H), 1.82 (6H, m, adamantyl-H), 1.71 (6H, m, adamantyl-H), 0.61 (2H, m, cyclopropyl), 0.48 (2H, m, cyclopropyl)。
【0051】
<実施例3>2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)エタノンの製造(I−3)
2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)酢酸(2.0g、6.98mmol)と1−メチルピペラジン(0.69g、6.98mmol)を利用して上記の実施例1と同一な方法で白色固体状の目的化合物である2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)エタノン(2.4g、収得率93.3%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 500 MHz) δ 7.23 (2H, d, aromatic-H), 6.82 (2H, d, aromatic-H), 4.74 (2H, s, OCH2CO), 3.40 (4H, m, piperazine), 2.74 (4H, m, piperazine), 2.17 (3H, s, CH3), 2.03 (3H, brs, adamantyl-H), 1.82 (6H, m, adamantyl-H), 1.71 (6H, m, adamantyl-H)。
【0052】
<実施例4>4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1−メチルピペラジン−1−イウム・クロリドの製造(I−4)
実施例3で製造された2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)エタノン(0.4g、1.08mmol)と1.0M塩酸(0.047g、1.30mmol)のジエチル エーテル(4mL)の懸濁液を常温で一晩中攪拌した。反応物を濾過及び乾燥して白色の結晶型固体状の化合物である4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1−メチルピペラジン−1−イウム・クロリド(0.43g、収得率97.9%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 500 MHz) δ 7.24 (2H, d, aromatic-H), 6.86 (2H, d, aromatic-H), 4.82 (2H, s, OCH2CO), 4.20 (2H, m, piperazine), 3.38 (3H, m, piperazine), 3.05 (3H, m, piperazine), 2.77 (3H, s, CH3), 2.04 3H, brs, adamantyl-H), 1.82 (6H, m, adamantyl-H), 1.71 (6H, m, adamantyl-H)。
【0053】
<実施例5>2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)エタノンの製造(I−5)
段階1:1−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)アダマンタンの製造
1−メトキシ−2−メチルベンゼン(10mL)に1−ブロモアダマンタン(3.25g、15.25mmol)、炭酸カリウム(1.05g、7.62mmol)そして10wt%Pd/C(2.22g)を入れて、窒素下で150℃、24時間の間攪拌した。混合物を常温で冷却して濾過後濃縮してシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して白色固体の中間体化合物1−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)アダマンタン(4.9g、収得率82.3%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 7.15 (2H, m, aromatic-H), 6.78 (1H, d, aromatic-H), 3.81 (3H, s, OCH3), 2.23 (3H, s, CH3) 2.08 (3H, s, adamantyl-H), 1.90 (6H, m, adamantyl-H), 1.76 (6H, m, adamantyl-H)。
【0054】
段階2:(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノール)の製造
上記の段階1で得られた中間体化合物1−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)アダマンタン(1.68g、6.93mmol)をジクロロメタン(90mL)に溶かして、−10℃、窒素下でジクロロメタン(20mL)に溶かしたホウ素 トリブロミド(BBr3)(1.97g、8.31mmol)溶液を添加して30分間攪拌した後、常温で1.5時間の間攪拌した。反応混合物にエチルアセテートを添加した後、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄して、有機層を硫酸マグネシウム無水物で乾燥して濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離して白色固体状の目的化合物である4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノール(1.58g、収得率100%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 7.07 (2H, s, aromatic-H), 6.72 (1H, d, aromatic-H), 4.52 (1H, s, OH), 2.25 (3H, s, CH3) 2.08 (3H, s, adamantyl-H), 1.88 (6H, m, adamantyl-H), 1.76 (6H, m, adamantyl-H)。
【0055】
段階3:エチル2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)アセテートの製造
上記の段階2で得られた中間体化合物4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノール(2.0g、8.76mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に溶かして、炭酸カリウム(3.63g、26.29mmol)とエチルクロロアセタート(1.29g、10.51mmol)を添加した後、常温で一晩中攪拌した。反応混合物にエチルアセテートを添加した後飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄して、有機層を硫酸マグネシウム無水物で乾燥して濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離して白色固体の中間体化合物エチル2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)アセテート(2.6g、収得率95.9%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 500 MHz) δ 7.06 (2H, m, aromatic-H), 6.72 (1H, m, aromatic-H), 4.73 (2H, s, OCH2CO), 4.15 (2H, q, OCH2CH3), 2.18 (3H, q, CH3), 2.03 (3H, brs, adamantyl-H), 1.81 (6H, m, adamantyl-H), 1.71 (6H, m, adamantyl-H), 1.2 (3H, t, CH3)。
【0056】
段階4:2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)酢酸の製造
上記の段階3で製造された中間体化合物エチル2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)アセテート(1.1g、3.50mmol)を水とテトラヒドロフラン(1mL:1.20mL)混合溶媒に溶かしてリチウムヒドロキシド一水和物(0.29g、7.00mmol)を加えた後常温で一晩中攪拌した。1N塩酸水溶液で酸性化した後、数回に掛けてジクロロメタンを抽出した。有機層を水と飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄して、硫酸マグネシウム無水物で乾燥して濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離して白色固体の中間体の化合物である2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)酢酸(0.54g、収得率96.7%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 500 MHz) δ 12.91 (1H, bs, COOH), 7.13 (1H, s, aromatic-H), 7.05 (1H, m, aromatic-H), 6.70 (1H, d, aromatic-H), 4.63 (2H, s, OCH2CO), 2.17 (3H, s, CH3), 2.03 (3H, brs, adamantyl-H), 1.90 (6H, m, adamantyl-H), 1.76 (6H, m, adamantyl-H)。
【0057】
段階5:2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)エタノンの製造(I−5)
上記の段階4で製造された化合物である2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)酢酸(0.2g、0.66mmol)と1−メチルピペラジン(0.06g、0.66mmol)を利用して上記の実施例1と同一な方法で白色固体状の目的化合物である2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)エタノン(0.23g、収得率90.5%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 500 MHz) δ 7.12 (1H, m, aromatic-H), 7.05 (1H, m, aromatic-H), 6.74 (1H, m, aromatic-H), 4.74 (2H, s, OCH2), 3.45 (4H, m, piperazine), 2.28 (4H, m, piperazine), 2.17 (6H, s, (CH3)2), 2.03 (3H, brs, adamantyl-H), 1.82 (6H, m, adamantyl-H), 1.71 (6H, m, adamantyl-H)。
【0058】
<実施例6>2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)−1−モルホリノエタノンの製造(I−6)
上記の実施例5の段階4で製造された化合物である2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)酢酸(0.2g、0.66mmol)とモルホリン(0.058g、0.66mmol)を利用して上記の実施例1と同一な方法で白色固体状の目的化合物である2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)−1−モルホリノエタノン(0.228g、収得率92.7%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 500 MHz) δ 7.12 (1H, s, aromatic-H), 7.04 (1H, m, aromatic-H), 6.76 (1H, d, aromatic-H), 4.77 (2H, t, OCH2CH2), 3.58 (4H, m, morpholine), 3.45 (4H, m, morpholine), 2.17 (3H, s, CH3), 2.03 (3H, brs, adamantyl-H), 1.82 (6H, m, adamantyl-H), 1.71 (6H, m, adamantyl-H)。
【0059】
<実施例7>2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)アセトアミドの製造(I−7)
上記の実施例5の段階4で製造された化合物である2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)酢酸(0.2g、0.66mmol)とN,N-ジメチルエタン-1,2-ジアミン(0.058g、0.66mmol)を利用して上記の実施例1と同一な方法で白色固体状の目的化合物である2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)アセトアミド(0.22g、収得率89.4%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 500 MHz) δ 7.73 (1H, t, (C=O)NH), 7.14 (1H, s, aromatic-H), 7.06 (1H, m, aromatic-H), 6.75 (1H, d, aromatic-H ), 4.43 (2H, t, OCH2CH2), 3.22 (2H, m, NHCH2CH2), 2.50 (2H, m, NHCH2CH2), 2.30 (2H, t, OCH2CH2), 2.21 (3H, s, CH3), 2.13 (6H, s, (CH3)2), 2.03 (3H, brs, adamantyl-H), 1.82 (6H, m, adamantyl-H), 1.71 (6H, m, adamantyl-H)。
【0060】
<実施例8>3−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロパン−1−オンの製造(I−8)
3−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)プロパン酸(0.2g、0.66mmol)と1−メチルピペラジン(0.06g、0.66mmol)を利用して上記の実施例1と同一な方法で白色固体状の目的化合物である3−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロパン−1−オン(0.24g、収得率94.4%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 500MHz) δ 7.24 (2H, m, aromatic-H), 6.84 (2H, d, aromatic-H), 4.18 (2H, t, OCH2CH2), 3.85 (4H, m, piperazine), 3.39 (4H, m, piperazine), 3.16 (6H, s, (CH3)2), 2.86 (2H, t, CH2CH2), 2.03 (3H, brs, adamantyl-H), 1.82 (6H, m, adamantyl-H), 1.71 (6H, m, adamantyl-H)。
【0061】
<実施例9>3−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−モルホリノプロパン−1−オンの製造(I−9)
3−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)プロパン酸(0.2g、0.66mmol)とモルホリン(0.058g、0.66mmol)を利用して上記の実施例1と同一な方法で白色固体状の目的化合物である3−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−モルホリノプロパン−1−オン(0.23g、収得率93.4%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 500 MHz) δ 7.24 (2H, d, aromatic-H), 6.84 (2H, d, aromatic-H), 4.16 (2H, t, OCH2CH2), 3.55 (4H, m, morpholine), 3.46 (4H, m, morpholine), 2.79 (2H, m, OCH2CH2), 2.03 (3H, brs, adamantyl-H), 1.82 (6H, m, adamantyl-H), 1.71 (6H, m, adamantyl-H).
【0062】
<実施例10>3−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)プロパンアミドの製造(I−10)
3−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)プロパン酸(0.2g、0.66mmol)とN,N-ジメチルエタン-1,2-ジアミン(0.058g、0.66mmol)を利用して実施例1と同一な方法で白色固体状の目的化合物である3−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)プロパンアミド(0.225g、収得率91.4%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 500 MHz) δ 7.88 (1H, t, (C=O)NH), 7.24 (2H, d, aromatic-H), 6.83 (2H, d, aromatic-H), 4.12 (2H, t, OCH2CH2), 3.14 (2H, m, NHCH2CH2), 2.5 (2H, m, NHCH2CH2), 2.28 (2H, t, OCH2CH2), 2.14 (6H, s, (CH3)2), 2.03 (3H, brs, adamantyl-H), 1.82 (6H, m, adamantyl-H), 1.71 (6H, m, adamantyl-H)。
【0063】
<実施例11>3−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロパン−1−オンの製造(I−11)
3−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)プロパン酸(0.2g、0.63mmol)と1−メチルピペラジン(0.063)g、0.63mmol)を利用して上記の実施例1と同一な方法で製造して白色固体状の目的化合物である3−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロパン−1−オン(0.236g、収得率93.6%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 500 MHz) δ 7.08 (2H, m, aromatic-H), 6.84 (1H, d, aromatic-H), 4.15 (2H, t, OCH2CH2), 3.47 (4H, m, piperazine), 2.78 (2H, t, CH2CH2), 2.78 (1H, m, CH2CH2), 2.28 (4H, m, piperazine), 2.17 (3H, s, CH3), 2.10 (3H, s, CH3), 2.03 (3H, brs, adamantyl-H), 1.82 (6H, m, adamantyl-H), 1.71 (6H, m, adamantyl-H)。
【0064】
<実施例12>3−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)−1−モルホリノプロパン−1−オンの製造(I−12)
3−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)プロパン酸(0.2g、0.63mmol)とモルホリン(0.055g、0.63mmol)を利用して上記の実施例1と同一な方法で製造して白色固体状の目的化合物である3−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)−1−モルホリノプロパン−1−オン(0.22g、収得率90.5%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 500 Hz) δ 7.10 (1H, s, aromatic-H), 7.07 (1H, d, aromatic-H), 6.84 (1H, d, aromatic-H), 4.16 (2H, t, OCH2CH2), 3.55 (4H, m, morpholine), 3.46 (4H, m, morpholine), 2.79 (2H, m, OCH2CH2), 2.09 (3H, s, CH3), 2.03 (3H, brs, adamantyl-H), 1.82 (6H, m, adamantyl-H), 1.71 (6H, m, adamantyl-H)。
【0065】
<実施例13>3−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)− N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)プロパンアミドの製造(I−13)
3−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)プロパン酸(0.2g、0.63mmol)とN,N-ジメチルエタン-1,2-ジアミン(0.056g、0.63mmol)を利用して実施例1と同一な方法で白色固体状の目的化合物である3−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)− N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)プロパンアミド(0.228g、収得率93.4%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 500 MHz) δ 7.88 (1H, t, (C=O)NH), 7.08 (2H, t, aromatic-H), 6.83 (1H, d, aromatic-H), 4.12 (2H, t, OCH2CH2), 3.16 (2H, m, NHCH2CH2), 2.5 (2H, m, NHCH2CH2), 2.28 (2H, t, OCH2CH2), 2.13 (6H, s, (CH3)2), 2.09 (3H, s, CH3), 2.03 (3H, brs, adamantyl-H), 1.82 (6H, m, adamantyl-H), 1.71 (6H, m, adamantyl-H)。
【0066】
<実施例14>4−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)ブタン−1−オンの製造(I−14)
段階1:エチル4−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)ブタノエイトの製造
4−(アダマンタン−1−イル)フェノール(2.0g、8.76mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド溶媒に溶かして炭酸カリウム(3.63g、26.29mmol)とエチル4−ブロモブタノ・エイト(1.29g、10.51mmol)を添加した後、常温で一晩中攪拌した。反応混合物にエチルアセタートを添加した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄して、有機層を硫酸マグネシウム無水物で乾燥して濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離して白色固体中間体化合物エチル4−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)ブタノエイト(2.7g、収得率90%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 500 MHz) δ 7.23 (2H, d, aromatic-H), 6.83 (2H, d, aromatic-H), 4.06 (2H, q, CH2CH3), 3.94 (2H, t, (CH2)3), 2.43 (2H, t, (CH2)3), 2.08 (3H, s, adamantyl-H), 1.92 (2H, m, (CH2)3), 1.88 (6H, m, adamantyl-H), 1.76 (6H, m, adamantyl-H), 1.17 (3H, m, CH3)。
【0067】
段階2:4−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)ブタン酸
上記の段階1で製造された中間体化合物エチル4−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)ブタノエイト(1.1g、3.50mmol)を水とテトラヒドロフラン(1mL:1.20mL)混合溶媒に溶かして、リチウムヒドロキシド一水和物(0.29g、7.00mmol)を加えた後常温で一晩中攪拌した。1N塩酸水溶液で酸性化して、数回に掛けてジクロロメタンを抽出した。有機層を水と飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄して、硫酸マグネシウム無水物で乾燥して濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離して白色固体の中間体の化合物である4−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)ブタン酸(0.98g、収得率97.12%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 500 MHz) δ 12.11 (1H, bs, COOH), 7.23 (2H, d, aromatic-H), 6.83 (2H, d, aromatic-H), 3.93 (2H, t, (CH2)3), 2.36 (2H, t, (CH2)3), 2.03 (3H, s, adamantyl-H), 1.91 (2H, m, (CH2)3), 1.81 (6H, m, adamantyl-H), 1.71 (6H, m, adamantyl-H)。
【0068】
段階3:4−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)ブタン−1−オンの製造(I−14)
上記の段階2で製造された化合物である4−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)ブタン酸(0.2g、0.63mmol)と1−メチルピペラジン(0.063g、0.63mmol)を利用して上記の実施例1と同一な方法で製造して白色固体状の目的化合物である4−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)ブタン−1−オン(0.239g、収得率95.0%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 500 MHz) δ 7.23 (2H, d, aromatic-H), 6.83 (2H, d, aromatic-H), 3.94 (2H, t, OCH2(CH2)2), 3.42 (4H, m, piperazine), 2.43 (2H, m, CH2(CH2)2), 2.22 (4H, m, piperazine), 2.15 (3H, s, CH3), 2.03 (3H, brs, adamantyl-H), 1.90 (2H, m, CH2(CH2)2), 1.82 (6H, m, adamantyl-H), 1.71 (6H, m, adamantyl-H)。
【0069】
<実施例15>4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1,1−ジメチルピペラジン−1−アイ・オー・ダイドの製造(I−15)
実施例3で製造された化合物である2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)エタノン(0.2g、0.50mmol)とメチルヨージド(0.286g、2.01mmol)をジエチルエーテル(2mL)に溶かした後、常温で一晩中攪拌した。反応混合物を濾過した後、ジエチルエーテルを洗浄して50℃真空オーブンで乾燥して白色固体状の目的化合物である4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1,1−ジメチルピペラジン−1−アイ・オー・ダイド(0.27g、収得率97.5%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 500 Hz) δ 7.24 (2H, d, aromatic-H), 6.85 (2H, d, aromatic-H), 4.74 (1H, s, OCH2CO), 3.82 (1H, s, OCH2CO), 3.43 (4H, m, piperazine), 3.16 (3H, s, CH3), 2.27 (4H, m, piperazine), 2.17 (3H, s, CH3), 2.03 (3H, brs, adamantyl-H), 1.82 (6H, m, adamantyl-H), 1.71 (6H, m, adamantyl-H)。
【0070】
<実施例16>4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)アセチル)−1,1−ジメチルピペラジン−1−アイ・オー・ダイドの製造(I−16)
実施例5で製造された化合物である2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)エタノン(0.2g、0.50mmol)を利用して上記の実施例15と同一な方法で白色固体状の目的化合物である4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)アセチル)−1,1−ジメチルピペラジン−1−アイ・オー・ダイド(0.268g、収得率97.8%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 500 MHz) δ 7.12 (1H, m, aromatic-H), 7.05 (1H, m, aromatic-H), 6.74 (1H, d, aromatic-H), 4.84 (1H, s, OCH2), 4.74(1H, s, OCH2), 3.83(2H, m, piperazine), 3.40 (4H, m, piperazine), 3.17 (3H, s, CH3), 2.25 (2H, m, piperazine), 2.17 (6H, d, (CH3)2), 2.03 (3H, brs, adamantyl-H), 1.82 (6H, m, adamantyl-H), 1.71 (6H, m, adamantyl-H)。
【0071】
<実施例17>2−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)アセとアミド)−N,N,N−トリメチルエタンアミニウム・アイ・オー・ダイドの製造(I−17)
実施例7で製造された化合物である2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)アセトアミド(0.2g、0.50mmol)を利用して上記の実施例15と同一の方法で白色固体状の目的化合物である2−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)アセとアミド)−N,N,N−トリメチルエタンアミニウム・アイ・オー・ダイド(0.27g、収得率97.8%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 500 MHz) δ 8.16 (1H, t, (C=O)NH), 7.15 (1H, s, aromatic-H), 7.06 (1H, m, aromatic-H), 6.75 (1H, d, aromatic-H ), 4.50 (2H, t, OCH2CH2), 3.57 (2H, m, NHCH2CH2), 3.40 (2H, t, NHCH2CH2), 3.07 (6H, s, (CH3)2), 2.50 (2H, t, OCH2CH2), 2.23 (3H, s, CH3), 2.03 (3H, brs, adamantyl-H), 1.82 (6H, m, adamantyl-H), 1.71 (6H, m, adamantyl-H)。
【0072】
<実施例18>4−(3−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)プロパノイル)−1,1−ジメチルピペラジン−1−イウム・アイ・オー・ダイドの製造(I−18)
実施例8で製造された化合物である3−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロパン−1−オン(0.2g、0.50mmol)を利用して上記の実施例15と同一な方法で白色固体状の目的化合物である4−(3−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)プロパノイル)−1,1−ジメチルピペラジン−1−イウム・アイ・オー・ダイド(0.266g、収得率97.0%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 500 MHz) δ 7.24 (2H, m, aromatic-H), 6.84 (2H, d, aromatic-H), 4.15 (2H, t, OCH2CH2), 3.45 (4H, m, piperazine), 2.77 (2H t, CH2CH2), 2.28 (4H, m, piperazine), 2.17 (3H, s, CH3), 2.03 (3H, brs, adamantyl-H), 1.82 (6H, m, adamantyl-H), 1.71 (6H, m, adamantyl-H)。
【0073】
<実施例19>2−(3−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)プロパンアミド)−N,N,N−トリメチルエタンアミニウム・アイ・オー・ダイドの製造(I−19)
実施例10で製造された化合物である3−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)プロパンアミド(02.g、0.50mmol)を利用して上記の実施例15と同一な方法で白色固体状の目的化合物である2−(3−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)プロパンアミド)−N,N,N−トリメチルエタンアミニウム・アイ・オー・ダイド(0.265g、収得率96%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 500 MHz) δ 8.32 (1H, t, (C=O)NH), 7.24 (2H, d, aromatic-H), 6.83 (2H, d, aromatic-H), 4.15 (2H, t, OCH2CH2), 3.51 (2H, m, NHCH2CH2), 3.37 (2H, m, NHCH2CH2), 3.09 (9H, s, (CH3)3), 2.55 (2H, t, OCH2CH2), 2.03 (3H, brs, adamantyl-H), 1.82 (6H, m, adamantyl-H), 1.71 (6H, m, adamantyl-H)。
【0074】
<実施例20>4−(3−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)プロパノイル)−1,1−ジメチルピペラジン−1−イウム・アイ・オー・ダイドの製造(I−20)
実施例11で製造された化合物である3−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロパン−1−オン(0.2g、0.50mmol)を利用して上記の実施例15と同一な方法で白色固体状の目的化合物である4−(3−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)プロパノイル)−1,1−ジメチルピペラジン−1−イウム・アイ・オー・ダイド(0.261g、収得率96.3%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 500 MHz) δ 7.08 (2H, m, aromatic-H), 6.84 (1H, d, aromatic-H), 4.16 (2H, t, OCH2CH2), 3.84 (2H, m, piperazine), 3.46 (4H, m, piperazine) 3.37 (1H, m, CH2CH2), 2.78 (1H, m, CH2CH2), 3.15 (3H, s, CH3), 2.28 (2H, m, piperazine), 2.10 (3H, s, (CH3)2), 2.03 (3H, brs, adamantyl-H), 1.82 (6H, m, adamantyl-H), 1.71 (6H, m, adamantyl-H)。
【0075】
<実施例21>2−(3−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)プロパンアミド) N,N,N−トリメチルエタンアミニウム・アイ・オー・ダイドの製造(I−21)
実施例13で製造された化合物である3−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)− N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)プロパンアミド(0.2g、0.50mmol)を利用して上記の実施例15と同一な方法で白色固体状の目的化合物である2−(3−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−メチルフェノキシ)プロパンアミド) N,N,N−トリメチルエタンアミニウム・アイ・オー・ダイド(0.269g、収得率98.5%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 500 MHz) δ 8.31 (1H, t, (C=O)NH), 7.08 (2H, t, aromatic-H), 6.83 (1H, d, aromatic-H), 4.15 (2H, t, OCH2CH2), 3.51 (2H, m, NHCH2CH2), 3.36 (2H, m, NHCH2CH2), 3.09 (9H, s, (CH3)3), 2.57 (2H, t, OCH2CH2), 2.09 (3H, s, CH3), 2.03 (3H, brs, adamantyl-H), 1.82 (6H, m, adamantyl-H), 1.71 (6H, m, adamantyl-H)。
【0076】
<実施例22>4−(4−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)ブタノイル)−1,1−ジメチルピペラジン−1−イウム・アイ・オー・ダイドの製造(I−22)
実施例14で製造された化合物である4−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)ブタン−1−オン(0.2g、0.50mmol)を利用して上記の実施例15と同一な方法で白色固体状の目的化合物である4−(4−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)ブタノイル)−1,1−ジメチルピペラジン−1−イウム・アイ・オー・ダイド(0.265g、収得率97.7%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 500 MHz) δ 7.23 (2H, d, aromatic-H), 6.83 (2H, d, aromatic-H), 3.95 (2H, t, OCH2(CH2)2), 3.80 (4H, m, piperazine), 3.36 (4H, m, piperazine), 3.14 (6H, s, (CH3)2), 2.53 (2H, m, CH2(CH2)2), 2.04 (2H, m, CH2(CH2)2), 2.03 (3H, brs, adamantyl-H), 1.82 (6H, m, adamantyl-H), 1.71 (6H, m, adamantyl-H)。
【0077】
<実施例23>2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−2−メチル−1−(4−ジメチルピペラジン−1−イル)プロパン−1−オンの製造(I−23)
段階1:メチル 2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ−2−メチルプロパノアートの製造
4−(アダマンタン−1−イル)フェノール(0.8g、3.50mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(8mL)溶媒に溶かして、無水炭酸カリウム(1.45g、10.51mmol)とメチル 2-ブロモ−2−メチルプロパノアート(1.15g、7.0mmol)を添加した後、常温で12時間攪拌した。反応混合物にエチルアセタートを添加して、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、有機層を硫酸マグネシウム無水物で乾燥して濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離して無色の液体状である中間体化合物メチル2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ−2−メチルプロパノアート(1.1g、収得率94.1%)を得た。
1H-NMR (MeOH-d4, 500 MHz) δ 7.21 (2H, d, aromatic-H), 6.75 (2H, d, aromatic-H), 3.73 (3H, s, OCH3), 2.05 (3H, brs, adamantyl-H), 1.88 (6H, m, adamantyl-H), 1.77 (6H, m, adamantyl-H), 1.52 (6H, s, (CH3)2)。
【0078】
段階2:2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−2−メチルプロパン酸の製造
上記の段階1で製造された中間体化合物2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ−2−メチルプロパノアート(1.0g、3.00mmol)を水とテトラヒドロフラン混合溶媒(1:1、20mL)に溶かしてリチウムヒドロキシド一水和物(0.51g、12.00mmol)を加えて攪拌した。1N塩酸水溶液で酸性化して数回にかけてジクロロメタンを抽出した。有機層を水と飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄して、硫酸マグネシウム無水物で乾燥して濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離して白色固体の中間体の化合物である2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−2−メチルプロパン酸(0.92g、収得率96.8%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 500 MHz) δ 12.94 (1H, bs, COOH), 7.23 (2H, d, aromatic-H), 6.74 (2H, d, aromatic-H), 2.03 (3H, brs, adamantyl-H), 1.81 (6H, m, adamantyl-H), 1.71 (6H, m, adamantyl-H), 1.47 (6H, s, (CH3)2)。
【0079】
段階3:2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−2−メチル−1−(4−ジメチルピペラジン−1−イル)プロパン−1−オンの製造
上記の段階2で製造された化合物である2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−2−メチルプロパン酸(0.2g、0.63mmol)と1−メチルピペラジン(0.063g、0.63mmol)を利用して上記の実施例1と同一な方法で製造して白色固体状の目的化合物である2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−2−メチル−1−(4−ジメチルピペラジン−1−イル)プロパン−1−オン(0.236g、収得率93.7%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 500 MHz) δ 7.23 (2H, d, aromatic-H), 6.71 (2H, d, aromatic-H), 3.71 (2H, bs, piperazine), 3.47 (2H, bs, piperazine), 2.13 (2H, bs, piperazine), 2.03 (3H, brs, adamantyl-H), 1.99 (3H, s, CH3), 1.83 (2H, bs, piperazine), 1.81 (6H, m, adamantyl-H), 1.68 (6H, m, adamantyl-H), 1.47 (6H, s, (CH3)2)。
【0080】
<実施例24>2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−N−(2−ジメチルアミノ)エチル)−2−メチルプロパンアミドの製造(I−24)
実施例23の段階2で製造された化合物である2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−2−メチルプロパン酸(0.2g、0.63mmol)とN,N-ジメチルエタン-1,2-ジアミン(0.056g、0.63mmol)を使用して実施例1と同一な方法で製造して白色固体状の目的化合物である2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−N−(2−ジメチルアミノ)エチル)−2−メチルプロパンアミド(0.228g、収得率93.4%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 500 MHz) δ 7.83 (1H, t, (C=0)NH), 7.23 (2H, d, aromatic-H), 6.83 (2H, d, aromatic-H), 4.08 (2H, m, NHCH2CH2), 2.26 (2H, t, NHCH2CH2), 2.12 (6H, s, (CH3)2), 2.03 (3H, brs, adamantyl-H), 1.82 (6H, m, adamantyl-H), 1.71 (6H, m, adamantyl-H), 1.47 (6H, s, (CH3)2)。
【0081】
<実施例25>2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−フルオロフェノキシ)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)エタノンの製造(I−25)
段階1:1−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)アダマンタンの製造
1−フルオロ−2−メトキシベンゼン(10mL)と1−ブロモアダマンタン(3.25g、15.25mmol)を利用して上記の実施例5の段階1と同一な方法で目的化合物である1−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)アダマンタン(3.27g、収得率83.3%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 500 MHz) δ 7.25 (2H, m, aromatic-H), 6.78 (1H, d, aromatic-H), 3.82 (3H, s, OCH3), 2.03 (3H, s, adamantyl-H), 1.80 (6H, m, adamantyl-H), 1.71 (6H, m, adamantyl-H)。
【0082】
段階2:4−(アダマンタン−1−イル)−2−フルオロフェノールの製造
上記の段階1で得られた中間体化合物1−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)アダマンタン(3.0g、11.52mmol)を上記の実施例5の段階2と同一な方法で目的化合物である4−(アダマンタン−1−イル)−2−フルオロフェノール(2.80g、収得率99%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 500 MHz) δ 9.50 (1H, bs, COOH), 7.02 (2H, m, aromatic-H), 6.85 (1H, m, aromatic-H), 2.02 (3H, s, adamantyl-H), 1.78 (6H, m, adamantyl-H), 1.70 (6H, m, adamantyl-H)。
【0083】
段階3:エチル 2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−フルオロフェノキシ)アセタートの製造
上記の段階2で得られた中間体化合物4−(アダマンタン−1−イル)−2−フルオロフェノール(2.0g、8.11mmol)を上記の実施例5の段階3と同一な方法で目的化合物であるエチル 2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−フルオロフェノキシ)アセタート(2.54g、収得率94.8%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 500 MHz) δ 7.06 (2H, m, aromatic-H), 6.98 (1H, m, aromatic-H), 4.81 (2H, s, OCH2CO), 4.15 (2H, q, OCH2CH3), 2.03 (3H, brs, adamantyl-H), 1.81 (6H, m, adamantyl-H), 1.71 (6H, m, adamantyl-H), 1.20 (3H, t, CH3)。
【0084】
段階4:2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−フルオロフェノキシ)酢酸の製造
上記の段階3で製造された中間体化合物エチル 2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−フルオロフェノキシ)アセタート(1.1g、3.30mmol)を上記の実施例5の段階4と同一な方法で目的化合物である2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−フルオロフェノキシ)酢酸(0.92g、収得率91.3%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 500 MHz) δ 13.05 (1H, brs, COOH), 7.18 (1H, m, aromatic-H), 7.04 (1H, m, aromatic-H), 6.96 (1H, m, aromatic-H), 4.71 (2H, s, OCH2CO), 2.03 (3H, brs, adamantyl-H), 1.81 (6H, m, adamantyl-H), 1.71 (6H, m, adamantyl-H)。
【0085】
段階5:2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−フルオロフェノキシ)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)エタノンの製造(I−25)
上記の段階4で製造された化合物である2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−フルオロフェノキシ)酢酸(0.15g、0.49mmol)と1−メチルピペラジン(0.049g、0.49mmol)を利用して上記の実施例1と同一な方法で白色固体状の目的化合物である2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−フルオロフェノキシ)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)エタノン(0.173g、収得率91.3%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 500 MHz) δ 7.14 (1H, m, aromatic-H), 7.04 (1H, d, aromatic-H), 6.96 (1H, m, aromatic-H), 4.86 (2H, s, OCH2CO), 3.43 (4H, m, piperazine), 2.25 (4H, m, piperazine), 2.18 (3H, s, CH3), 2.03 (3H, brs, adamantyl-H), 1.81 (6H, m, adamantyl-H), 1.70 (6H, m, adamantyl-H)。
【0086】
<実施例26>2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−N−(フラン−2−イルメチル)アセトアミドの製造(I−26)
2−(4−(アダマンタン-1-イル)フェノキシ)酢酸(0.3g、1.04mmol)とフラン−2−イルメタネアミン(0.101g、1.04mmol)を利用して上記の実施例1と同一な方法で白色固体状の目的化合物である2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−N−(フラン−2−イルメチル)アセトアミド(0.346g、収得率90.8%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 500 MHz) δ 8.52 (1H, t, (C=O)NH), 7.55 (1H, s, aromatic-H), 7.25 (2H, d, aromatic-H), 6.88 (2H, d, aromatic-H), 6.37 (1H, m, aromatic-H), 6.18 (1H, m, aromatic-H), 4.47 (2H, s, OCH2CO), 4.32 (2H, s, CH2), 2.04 (3H, brs, adamantyl-H), 1.82 (6H, m, adamantyl-H), 1.71 (6H, m, adamantyl-H)。
【0087】
<実施例27>2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−(4−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペラジン−1−イル)エタノンの製造(I−27)
2−(4−(アダマンタン-1-イル)フェノキシ)酢酸(0.3g、1.04mmol)と1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペラジン(0.255g、1.04mmol)を利用して上記の実施例1と同一な方法で白色固体状の目的化合物である2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−(4−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペラジン−1−イル)エタノン(0.501g、収得率93.3%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 500 MHz) δ 7.70 (2H, d, aromatic-H), 7.55 (2H, d, aromatic-H), 7.23 (2H, d, aromatic-H), 6.82 (2H, d, aromatic-H), 4.74 (2H, s, OCH2CH2), 3.60 (2H, s, CH2), 3.46 (4H, m, piperazine), 2.38 (4H, m, piperazine), 2.03 (3H, brs, adamantyl-H), 1.82 (6H, m, adamantyl-H), 1.71 (6H, m, adamantyl-H)。
【0088】
<実施例28>2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)エタノンの製造(I−28)
2−(4−(アダマンタン-1-イル)フェノキシ)酢酸(0.23g、0.80mmol)と1−イソプロピルピペラジン(0.102g、0.80mmol)を利用して上記の実施例1と同一な方法で白色固体状の目的化合物である2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)エタノン(0.298g、収得率93.7%)を得た。
1H-NMR (MeOH-d4, 500 MHz) δ 7.18 (2H, d, aromatic-H), 6.78 (2H, d, aromatic-H), 4.65 (2H, s, OCH2CO), 3.50 (4H, m, piperazine), 2.61 (1H, m, CH), 2.44 (4H, m, piperazine), 1.96 (3H, brs, adamantyl-H), 1.80 (6H, m, adamantyl-H), 1.69 (6H, m, adamantyl-H), 0.96 (6H, d, CH3)。
【0089】
<実施例29> tert−ブチル 4−(2−(4−アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)ピペラジン−1−カルボキシレートの製造(I−29)
2−(4−(アダマンタン-1-イル)フェノキシ)酢酸(0.28g、0.97mmol)とtert−ブチル ピペラジン−1−カルボキシレート(0.182g、0.97mmol)を利用して上記の実施例1と同一な方法で白色固体状の目的化合物であるtert−ブチル 4−(2−(4−アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)ピペラジン−1−カルボキシレート(0.399g、収得率90.0%)を得た。
1H-NMR (MeOH-d4, 500 MHz) δ 7.18 (2H, d, aromatic-H), 6.79 (2H, d, aromatic-H), 4.67 (2H, s, OCH2CO), 3.47 (4H, m, piperazine), 3.35 (4H, m, piperazine), 1.96 (3H, brs, adamantyl-H), 1.80 (6H, m, adamantyl-H), 1.69 (6H, m, adamantyl-H), 1.36 (9H, s, (CH3)3)。
【0090】
<実施例30>2−(4−アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−(ピペラジン−1−イル)エタノンの製造(I−30)
上記の実施例29で製造された化合物である tert−ブチル 4−(2−(4−アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)ピペラジン−1−カルボキシレート(0.15g、0.42mmol)をジクロロメタン(1.5mL)溶媒に溶かしてトリフルオロ酢酸(0.15g、1.69mmol)を添加した後常温で一晩中攪拌した。混合物を濃縮してジクロロメタンを添加した後飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄して、有機層を硫酸マグネシウム無水物で乾燥して濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して白色固体状の目的化合物である2−(4−アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−(ピペラジン−1−イル)エタノン(0.11g、収得率94.8%)を得た。
1H-NMR (MeOH-d4, 500 MHz) δ 7.18 (2H, d, aromatic-H), 6.79 (2H, d, aromatic-H), 4.66 (2H, s, OCH2CO), 3.52 (4H, m, piperazine), 2.80 (4H, m, piperazine), 1.96 (3H, brs, adamantyl-H), 1.80 (6H, m, adamantyl-H), 1.69 (6H, m, adamantyl-H)。
【0091】
<実施例31>(S)−tert−ブチル 4−(2−(4−アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレートの製造(I−31)
2−(4−(アダマンタン-1-イル)フェノキシ)酢酸(0.2g、0.69mmol)と(S)−tert−ブチル 3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(0.139g、069mmol)を利用して上記の実施例1と同一な方法で白色固体状の目的化合物である(S)−tert−ブチル 4−(2−(4−アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(0.298g、収得率91.2%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 400 MHz) δ 7.30 (2H, d, aromatic-H), 6.89 (2H, d, aromatic-H), 4.84 (2H, s, OCH2CO), 4.54 (1H, m, piperazine), 4.12 (2H, m, piperazine), 3.90 (2H, m, piperazine), 2.98 (2H, m, piperazine), 2.48 (3H, d, CH3), 2.14 (3H, brs, adamantyl-H), 1.89 (6H, m, adamantyl-H), 1.78 (6H, m, adamantyl-H), 1.47 (9H, s, (CH3)3)。
【0092】
<実施例32>2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−((S)−2−メチルピペラジン−1−イル)エタノンの製造(I−32)
上記の実施例31で製造された化合物である(S)−tert−ブチル 4−(2−(4−アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(0.18g、0.38mmol)を上記の実施例30と同一な方法で白色固体状の目的化合物である2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−((S)−2−メチルピペラジン−1−イル)エタノン(0.132g、収得率93.6%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 400 MHz) δ 7.32 (2H, d, aromatic-H), 6.91 (2H, d, aromatic-H), 4.88 (2H, s, OCH2CO), 4.30 (2H, m, piperazine), 3.50 (2H, m, piperazine), 3.34 (2H, m, piperazine), 3.25 (1H, m, piperazine), 2.56 (3H, d, CH3), 2.10 (3H, brs, adamantyl-H), 1.89 (6H, m, adamantyl-H), 1.78 (6H, m, adamantyl-H)。
【0093】
<実施例33>(R)−tert−ブチル 4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレートの製造(I−33)
2−(4−(アダマンタン-1-イル)フェノキシ)酢酸(0.2g、0.69mmol)と(R)−tert−ブチル 3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(0.139g、0.69mmol)を利用して上記の実施例1と同一な方法で白色固体状の目的化合物である(R)−tert−ブチル 4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(0.297g、収得率91.0%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 400 MHz) δ 7.30 (2H, d, aromatic-H), 6.89 (2H, d, aromatic-H), 4.84 (2H, s, OCH2CO), 4.54 (1H, m, piperazine), 4.12 (2H, m, piperazine), 3.90 (2H, m, piperazine), 2.98 (2H, m, piperazine), 2.48 (3H, d, CH3), 2.14 (3H, brs, adamantyl-H), 1.89 (6H, m, adamantyl-H), 1.78 (6H, m, adamantyl-H), 1.47 (9H, s, (CH3)3)。
【0094】
<実施例34>(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−((R)−2−メチルピペラジン−1−イル)エタノンの製造(I−34)
上記の実施例33で製造された化合物である(R)−tert−ブチル 4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(0.18g、0.38mmol)を上記の実施例30と同一な方法で白色固体状の目的化合物である(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−((R)−2−メチルピペラジン−1−イル)エタノン(0.129g、収得率91.4%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 400 MHz) δ 7.32 (2H, d, aromatic-H), 6.91 (2H, d, aromatic-H), 4.88 (2H, s, OCH2CO), 4.30 (2H, m, piperazine), 3.50 (2H, m, piperazine), 3.34 (2H, m, piperazine), 3.25 (1H, m, piperazine), 2.56 (3H, d, CH3), 2.10 (3H, brs, adamantyl-H), 1.89 (6H, m, adamantyl-H), 1.78 (6H, m, adamantyl-H)。
【0095】
<実施例35>(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−(4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル)エタノンの製造(I−35)
2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)酢酸(0.15g、0.52mmol)と2−(ピペラジン−1−イル)エタノール(0.068g、0.52mmol)を利用して上記の実施例1と同一な方法で白色固体状の目的化合物である(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−(4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル)エタノン(0.187g、収得率90.3%)を得た。
1H-NMR (MeOH-d4, 500 MHz) δ 7.17 (2H, d, aromatic-H), 6.78 (2H, d, aromatic-H), 4.65 (2H, s, OCH2CO), 3.58 (2H, t, CH2), 3.51 (4H, m, piperazine), 2.45 (4H, m, piperazine), 2.41 (2H, t, CH2), 1.96 (3H, brs, adamantyl-H), 1.80 (6H, m, adamantyl-H), 1.69 (6H, m, adamantyl-H)。
【0096】
<実施例36>(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−(4−(プロパ−2−イン−1−イル)ピペラジン−1−イル)エタノンの製造(I−36)
2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)酢酸(0.13g、0.45mmol)と1−(プロパ−2−イン−1−イル)ピペラジン(0.056g、0.45mmol)を利用して上記の実施例1と同一な方法で白色固体状の目的化合物である(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−(4−(プロパ−2−イン−1−イル)ピペラジン−1−イル)エタノン(0.158、収得率89.3%)を得た。
1H-NMR (MeOH-d4, 500 MHz) δ 7.17 (2H, d, aromatic-H), 6.78 (2H, d, aromatic-H), 4.66 (2H, s, OCH2CO), 3.52 (4H, m, piperazine), 3.21 (2H, s, CH2), 2.56 (1H, m, CH), 2.45 (4H, m, piperazine), 1.96 (3H, brs, adamantyl-H), 1.80 (6H, m, adamantyl-H), 1.69 (6H, m, adamantyl-H)。
【0097】
<実施例37>(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−N−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)アセトアミドの製造(I−37)
2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)酢酸(0.2g、0.69mmol)と4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリン(0.133g、0.69mmol)を利用して上記の実施例1と同一な方法で白色固体状の目的化合物である(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−N−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)アセトアミド(0.30g、収得率93.4%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 400 MHz) δ 9.79 (1H, s, (C=O)NH), 7.45 (2H, d, aromatic-H), 7.25 (2H, d, aromatic-H), 6.88 (4H, m, aromatic-H), 4.58 (2H, s, OCH2CO), 3.04 (4H, m, piperazine), 2.48 (4H, m, piperazine), 2.19 (3H, s, CH3), 2.01 (3H, brs, adamantyl-H), 1.80 (6H, m, adamantyl-H), 1.69 (6H, m, adamantyl-H).
【0098】
<実施例38>(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−N−(4−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)フェニル)アセトアミドの製造(I−38)
2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)酢酸(0.2g、0.69mmol)と4−(4−アミノフェニル)チオモルホリン 1,1−ジオキシド(0.158g、0.69mmol)を利用して上記の実施例1と同一な方法で白色固体状の目的化合物である(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−N−(4−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)フェニル)アセトアミド(0.31g、取得率89.8%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 400 MHz) δ 9.94 (1H, s, (C=O)NH), 7.58 (2H, d, aromatic-H), 7.34 (2H, d, aromatic-H), 7.05 (2H, d, aromatic-H), 6.98 (2H, d, aromatic-H), 4.67 (2H, s, OCH2CO), 3.77 (4H, m, thiomorpholine), 3.18 (4H, m, thiomorpholine), 2.04 (3H, brs, adamantyl-H), 1.88 (6H, m, adamantyl-H), 1.74 (6H, m, adamantyl-H)。
【0099】
<実施例39>(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−(3−(トリフルオロメチル)−5,6−ジヒドロ−[1、2、4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−7(8H)−イル)エタノンの製造(I−39)
2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)酢酸(0.08g、0.27mmol)と3−(トリフルオロメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4.3−a]ピラジン(0.053g、0.27mmol)を利用して上記の実施例1と同一な方法で白色固体状の目的化合物である(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−(3−(トリフルオロメチル)−5,6−ジヒドロ−[1、2、4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−7(8H)−イル)エタノン(0.10g、取得率78.1%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 7.28 (2H, d, aromatic-H), 6.88 (2H, d, aromatic-H), 5.17 (2H, m, pyrazine), 4.78 (2H, s, OCH2CO), 4.12 (4H, m, pyrazine), 2.08 (3H, brs, adamantyl-H), 1.86 (6H, m, adamantyl-H), 1.74 (6H, m, adamantyl-H)。
【0100】
<実施例40> N−(アダマンタン−1−イル)−2−(4−アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセトアミドの製造(I−40)
2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)酢酸(0.2g、0.69mmol)とアダマンタン−1−アミン(0.105g、0.69mmol)を利用して上記の実施例1と同一な方法で白色固体状の目的化合物であるN−(アダマンタン−1−イル)−2−(4−アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセトアミド(0.27g、収得率92.1%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 400 MHz) δ 7.24 (2H, d, aromatic-H), 6.81 (2H, d, aromatic-H), 4.32 (2H, s, OCH2CO), 2.03 (6H, brs, adamantyl-H), 1.93 (3H, m, adamantyl-H), 1.80 (6H, m, adamantyl-H), 1.70 (9H, m, adamantyl-H), 1.60 (6H, m, adamantyl-H)。
【0101】
<実施例41>2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−N−(3−ヒドロキシアダマンタン-1-イル)アセトアミドの製造(I−41)
2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)酢酸(0.2g、0.69mmol)と3−アミノアダマンタン−1−オール水和物(0.129g、0.69mmol)を利用して上記の実施例1と同一な方法で白色固体状の目的化合物である2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−N−(3−ヒドロキシアダマンタン-1-イル)アセトアミド(0.275g、収得率90.4%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 400 MHz) δ 7.33 (1H, s, (C=O)NH), 7.23 (2H, d, aromatic-H), 6.82 (2H, d, aromatic-H), 4.49 (1H, s, OH), 4.32 (2H, s, OCH2CO), 2.11 (2H, brs, adamantyl-H), 2.06 (3H, brs, adamantyl-H), 1.80 (12H, m, adamantyl-H), 1.73 (6H, m, adamantyl-H), 1.50 (5H, m, adamantyl-H)。
【0102】
<実施例42>2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−クロロフェノキシ)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)エタノンの製造(I−42)
段階1:1−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)アダマンタンの製造
1−クロロ−2−メトキシベンゼン(10mL)と1−ブロモアダマンタン(3.25g、15.25mmol)を利用して上記の実施例5の段階1と同一な方法で目的化合物である1−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)アダマンタン(3.52g、収得率84.4%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 7.35 (1H, d, aromatic-H), 7.18 (1H, m, aromatic-H), 6.87 (1H, d, aromatic-H), 3.87 (3H, s, OCH3), 2.08 (3H, br, adamantyl-H), 1.86 (6H, m, adamantyl-H), 1.74 (6H, m, adamantyl-H)。
【0103】
段階2:4−(アダマンタン−1−イル)−2−クロロフェノールの製造
上記の段階1で得られた中間体化合物1−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)アダマンタン(3.0g、10.83mmol)を上記の実施例5の段階2と同一な方法で目的化合物である4−(アダマンタン−1−イル)−2−クロロフェノール(2.70g、収得率95.2%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 7.27 (1H, d, aromatic-H), 7.16 (1H, m, aromatic-H), 6.95 (1H, d, aromatic-H), 5.35 (1H, bs, OH), 2.08 (3H, s, adamantyl-H), 1.85 (6H, m, adamantyl-H), 1.76 (6H, m, adamantyl-H)。
【0104】
段階3:エチル 2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−クロロフェノキシ)アセタートの製造
上記の段階2で得られた中間体化合物4−(アダマンタン−1−イル)−2−クロロフェノール(2.0g、7.61mmol)を上記の実施例5の段階3と同一な方法で目的化合物であるエチル 2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−クロロフェノキシ)アセタート(2.52g、収得率95.4%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 7.35 (1H, d, aromatic-H), 7.15 (1H, m, aromatic-H), 6.80 (1H, d, aromatic-H), 4.68 (2H, s, OCH2CO), 4.26 (2H, q, OCH2CH3), 2.04 (3H, brs, adamantyl-H), 1.85 (6H, m, adamantyl-H), 1.75 (6H, m, adamantyl-H), 1.29 (3H, t, CH3)。
【0105】
段階4:2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−クロロフェノキシ)酢酸の製造
上記の段階3で製造された中間体化合物エチル 2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−クロロフェノキシ)アセタート(1.1g、3.15mmol)を上記の実施例5の段階4と同一な方法で目的化合物である2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−クロロフェノキシ)酢酸(0.92g、収得率91.4%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 400 MHz) δ 7.41 (1H, d, aromatic-H), 7.30 (1H, m, aromatic-H), 6.99 (1H, d, aromatic-H), 4.81 (2H, s, OCH2CO), 2.10 (3H, brs, adamantyl-H), 1.87 (6H, m, adamantyl-H), 1.78 (6H, m, adamantyl-H)。
【0106】
段階5:2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−クロロフェノキシ)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)エタノンの製造(I−42)
上記の段階4で製造された化合物である2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−クロロフェノキシ)酢酸(0.2g、0.62mmol)と1−メチルピペラジン(0.062g、0.62mmol)を利用して上記の実施例1と同一な方法で白色固体状の目的化合物である2−(4−(アダマンタン−1−イル)−2−クロロフェノキシ)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)エタノン(0.231g、収得率92.0%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 400 MHz) δ 7.39 (1H, d, aromatic-H), 7.28 (1H, m, aromatic-H), 6.99 (1H, d, aromatic-H), 4.95 (2H, s, OCH2CO), 3.51 (4H, m, piperazine), 2.35 (4H, m, piperazine), 2.24 (3H, s, CH3), 2.03 (3H, brs, adamantyl-H), 1.81 (6H, m, adamantyl-H), 1.70 (6H, m, adamantyl-H)。
【0107】
<実施例43>4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1−メチルピペラジン−1−イウム・メタンスルホナートの製造(I−43)
実施例3で製造された2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)エタノン(1.0g、2.7mmol)をアセトン(2mL)に溶かしてメタンスルホン酸(0.18mL、2.7mmol)を加えた後常温で3時間の間攪拌した。反応物を濾過及び乾燥して白色結晶形固体状の化合物である4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1−メチルピペラジン−1−イウム・メタンスルホナート(1.1g、収得率87%)を得た。
1H-NMR (MeOH-d4, 400 MHz) δ 7.28 (2H, d, aromatic-H), 6.91 (2H, d, aromatic-H), 4.82 (2H, s, OCH2CO), 4.64 (1H, d, piperazine), 4.24 (1H, d, piperazine), 3.54 (3H, m, piperazine), 3.10 (3H, m, piperazine), 2.94 (3H, s, CH3S), 2.71 (3H, s, CH3), 2.06 (3H, brs, adamantyl-H), 1.89 (6H, m, adamantyl-H), 1.80 (6H, m, adamantyl-H)。
【0108】
<実施例44>4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1−メチルピペラジン−1−イウム 3−カルボキシ−2−(カルボキシメチル)−2−ヒドロキシプロパノアートの製造(I−44)
実施例3で製造された2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)エタノン(1.0g、2.7mmol)とクエン酸(0.52g、2.7mmol)を利用して上記の実施例43と同一な方法で白色結晶形固体状の化合物である4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1−メチルピペラジン−1−イウム 3−カルボキシ−2−(カルボキシメチル)−2−ヒドロキシプロパノアート(1.43g、収得率94%)を得た。
1H-NMR (MeOH-d4, 400 MHz) δ 7.27 (2H, d, aromatic-H), 6.90 (2H, d, aromatic-H), 4.79 (2H, s, OCH2CO), 3.85 (4H, brs, piperazine), 3.11 (4H, d, piperazine), 2.85 (2H, d, CH2), 2.76 (3H, s, CH3), 2.73 (2H, d, CH2), 2.06 (3H, brs, adamantyl-H), 1.89 (6H, m, adamantyl-H), 1.79 (6H, m, adamantyl-H)。
【0109】
<実施例45>4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1−メチルピペラジン−1−イウム(Z)−3−カルボキシアクリラートの製造(I−45)
実施例3で製造された2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)エタノン(1.0g、2.7mmol)とマレイン酸(0.31g、2.7mmol)を利用して上記の実施例43と同一な方法で白色結晶形固体状の化合物である4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1−メチルピペラジン−1−イウム(Z)−3−カルボキシアクリラート(1.01g、収得率77%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 400 MHz) δ 7.25 (2H, d, aromatic-H), 6.86 (2H, d, aromatic-H), 6.06 (2H, s, CH=CH), 4.82 (2H, s, OCH2CO), 3.68 (4H, brs, piperazine), 3.15 (4H, d, piperazine), 2.77 (3H, s, CH3), 2.06 (3H, brs, adamantyl-H), 1.82 (6H, m, adamantyl-H), 1.72 (6H, m, adamantyl-H)。
【0110】
<実施例46>4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1−メチルピペラジン−1−イウム 4−メチルベンゼンスルホナートの製造(I−46)
実施例3で製造された2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)エタノン(1.0g、2.7mmol)とp−トルエンスルホン酸(0.52g、2.7mmol)を利用して上記の実施例43と同一な方法で白色結晶形固体状の化合物である4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1−メチルピペラジン−1−イウム 4−メチルベンゼンスルホナート(1.2g、収得率82%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 400 MHz) δ 9.69 (1H, brs, COOH), 7.49 (2H, d, aromatic-H), 7.24 (2H, d, aromatic-H), 7.12 (2H, d, aromatic-H), 6.86 (2H, d, aromatic-H), 4.83 (2H, s, OCH2CO), 4.39 (1H, brs, piperazine), 4.05 (1H, brs, piperazine), 3.40 (3H, d, piperazine), 3.05 (3H, d, piperazine), 2.83 (3H, s, CH3), 2.29 (3H, s, PhCH3) 2.04 (3H, brs, adamantyl-H), 1.82 (6H, m, adamantyl-H), 1.72 (6H, m, adamantyl-H)。
【0111】
<実施例47>4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1−メチルピペラジン−1−イウム (2R、3R)−3−カルボキシ−2,3−ジヒドロキシプロパノアートの製造(I−47)
実施例3で製造された2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)エタノン(1.0g、2.7mmol)と酒石酸(0.41g、2.7mmol)を利用して上記の実施例43と同一な方法で白色結晶形固体状の化合物である4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1−メチルピペラジン−1−イウム (2R、3R)−3−カルボキシ−2,3−ジヒドロキシプロパノアート(1.2g、収得率85%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 400 MHz) δ 7.24 (2H, d, aromatic-H), 6.84 (2H, d, aromatic-H), 4.78 (2H, s, OCH2CO), 4.25 (2H, s, OHCHCHOH), 3.54 (4H, s, piperazine), 2.60 (4H, d, piperazine), 2.38 (3H, s, CH3), 2.04 (3H, brs, adamantyl-H), 1.82 (6H, m, adamantyl-H), 1.72 (6H, m, adamantyl-H)。
【0112】
<実施例48>4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1−メチルピペラジン−1−イウム 3−カルボキシプロパノアートの製造(I−48)
実施例3で製造された2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)エタノン(1.0g、2.7mmol)とコハク酸(0.41g、2.7mmol)を利用して上記の実施例43と同一な方法で白色結晶形固体状の化合物である4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1−メチルピペラジン−1−イウム 3−カルボキシプロパノアート(0.95g、収得率72%)を得た。
1H-NMR (MeOH-d4, 400 MHz) δ 7.28 (2H, d, aromatic-H), 6.89 (2H, d, aromatic-H), 4.77 (2H, s, OCH2CO), 3.68 (4H, d, piperazine), 2.69 (4H, d, piperazine), 2.54 (4H, s, CH2CH2), 2.45 (3H, s, CH3), 2.06 (3H, brs, adamantyl-H), 1.89 (6H, m, adamantyl-H), 1.80 (6H, m, adamantyl-H)。
【0113】
<実施例49>4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1−メチルピペラジン−1−イウム ヒドロゲンスルファートの製造(I−49)
実施例3で製造された2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)エタノン(1.0g、2.7mmol)と硫酸(0.15mL、2.7mmol)を利用して上記の実施例43と同一な方法で白色結晶形固体状の化合物である4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1−メチルピペラジン−1−イウム ヒドロゲンスルファート(1.07g、収得率85%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 400 MHz) δ 7.25 (2H, d, aromatic-H), 6.87 (2H, d, aromatic-H), 4.84 (2H, s, OCH2CO), 4.45 (1H, brs, piperazine), 3.95 (1H, brs, piperazine), 3.30 (6H, brs, piperazine), 2.84 (3H, s, CH3), 2.04 (3H, brs, adamantyl-H), 1.82 (6H, m, adamantyl-H), 1.72 (6H, m, adamantyl-H)。
【0114】
<実施例50>4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1メチルピペラジン−1−イウム ジヒドロゲンホスファートの製造(I−50)
実施例3で製造された2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)エタノン(1.0g、2.7mmol)とリン酸(0.19mL、2.7mmol)を利用して上記の実施例43と同一な方法で白色結晶形固体状の化合物である4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1メチルピペラジン−1−イウム ジヒドロゲンホスファート(0.95g、収得率75%)を得た。
1H-NMR (MeOH-d4, 400 MHz) δ 7.28 (2H, d, aromatic-H), 6.90 (2H, d, aromatic-H), 4.80 (2H, s, OCH2CO), 3.92 (4H, brs, piperazine), 3.22 (4H, d, piperazine), 2.83 (3H, s, CH3), 2.06 (3H, brs, adamantyl-H), 1.89 (6H, m, adamantyl-H), 1.79 (6H, m, adamantyl-H)。
【0115】
<実施例51>4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1メチルピペラジン−1−イウム(E)−3−カルボキシアクリラートの製造(I−51)
実施例3で製造された2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)エタノン(1.0g、2.7mmol)とフマル酸(0.41g、2.7mmol)を利用して上記の実施例43と同一な方法で白色結晶形固体状の化合物である4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1メチルピペラジン−1−イウム(E)−3−カルボキシアクリラート(1.14g、収得率87%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 400 MHz) δ 7.24 (2H, d, aromatic-H), 6.87 (2H, d, aromatic-H), 6.12 (2H, s, CH=CH), 4.82 (2H, s, OCH2CO), 3.65 (4H, brs, piperazine), 3.18 (4H, d, piperazine), 2.78 (3H, s, CH3), 2.05 (3H, brs, adamantyl-H), 1.82 (6H, m, adamantyl-H), 1.72 (6H, m, adamantyl-H)。
【0116】
<実施例52>4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1メチルピペラジン−1−イウム 2,2,2−トリフルオロアセタートの製造(I−52)
実施例3で製造された2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)エタノン(1.0g、2.7mmol)とトリフルオロ酢酸(0.31g、2.7mmol)を利用して上記の実施例43と同一な方法で白色結晶形固体状の化合物である4−(2−(4−(アダマンタン−1−イル)フェノキシ)アセチル)−1メチルピペラジン−1−イウム 2,2,2−トリフルオロアセタート(1.22g、収得率93%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 400 MHz) δ 7.25 (2H, d, aromatic-H), 6.86 (2H, d, aromatic-H), 4.83 (2H, s, OCH2CO), 3.67 (4H, brs, piperazine), 3.28 (4H, d, piperazine), 2.88 (3H, s, CH3), 2.06 (3H, brs, adamantyl-H), 1.84 (6H, m, adamantyl-H), 1.74 (6H, m, adamantyl-H)。
【0117】
<実験例1>HIF−1αにより媒介されたHRE転写活性化阻害度の測定
本実験は本発明による化合物が抗がん活性を持つかを確認するための実験である。低酸素条件で誘導されるHIF−1αにより媒介されたHRE転写活性を阻害する化合物はがんの成長及び転移などを抑制することができるので、抗がん剤として有用に使用できる。
【0118】
本発明による化学式I−1〜I−42化合物のHIF−1α転写活性阻害度を測定するために伝達体(reporter)としてルシフェラーゼ(luciferase)を利用するpGL3−basicベクトル(Promega社)にヒトVEGFA遺伝子に存在するHRE(Hypoxia Responsive Element、5’−ACGTG−3’)が6回繰り返すようにマルチクローニングサイト(multi−cloning site)に複製させてpGL3−HRE−ルシフェラーゼ(pGL3-HRE-luciferase)ベクトルを製造して使用した。
【0119】
具体的に、48−ウェル細胞培養容器でヒト直腸がん細胞株であるHCT116細胞(ATCC#:CCL−247)を播種して、一日が経過して後、ポリフェクト試薬(Polyfect reagent)を利用して25ngのpGL3−HRE−ルシフェラーゼベクトルと2.5ngのレニラ(Renilla)対照群ベクトルと一緒に形質転換(transfection)させた。24時間培養した後、培地を交替して、4時間追加培養した後、上記の本発明による化合物をそれぞれ0、1、3、5、10、20μM濃度で処理して、低酸素条件(酸素1%、窒素94%、二酸化炭素5%)で12時間培養した。RIPA 緩衝混液(RIPA buffer)を利用して溶解物(lysate)を得てデュアルルシフェラーゼリポーター分析システム(Dual−luciferase assay system、Promega社)を使用して低酸素条件で誘導されたルシフェラーゼの活性を測定することで本発明による化学式I−1〜I−42化合物のHIF−1α阻害活性を測定した。その結果下記の4つの範囲で区分して表1に表わした。
【0120】
HIF−1α阻害活性(10μM):A(76〜100%)、B(51〜75%)、C(26〜50%)、D(1〜25%)
【0121】
【表1】
【0122】
上記の表1に表わしたように、本発明の化合物が低酸素条件で誘導されるHIF−1αにより媒介されたHRE転写活性化に与える影響を測定した結果、本発明による化合物はHRE転写活性を阻害することが分かった。具体的に、阻害活性を測定した42個の化合物の中、32個の化合物が50%以上の阻害活性を示して、その中18個の化合物は75%以上の高い阻害活性を示した。
【0123】
上記から、HIF−1αにより活性化されるHRE転写活性を阻害する化合物はがんの成長及び転移などを抑制することができるので、本発明の化合物は抗がん剤の有効成分として有用に使用できる。また、このような化合物は新生血管の生成を抑制することができるので糖尿病性網膜症やリウマチ性関節炎治療剤の有効成分で使用できる。
【0124】
<実験例2>低酸素状態でのHIF−1α蓄積阻害度の測定
本発明の化合物について直腸がん細胞株であるHCT116細胞でHIF−1α蓄積(accumulation)阻害度を測定した。具体的に、本発明による化合物、I−3、I−6、I−8、I−16、I−19、I−22〜I−24、及びI−27〜I−36について低酸素(hypoxia)条件により誘導されるHIF−1αタンパク質の生成を阻害する効果を評価するためにウェスタンブロット(Western blot)分析法を利用して測定した。
【0125】
まず、細胞培養容器でヒトの直腸がん細胞株であるHCT116細胞(ATCC#:CCL−247)を2×10cell/mlで播種して、24時間培養した後、低酸素条件(酸素1%、窒素94%、二酸化炭素5%、図1で1%Oで表示)で4時間前処理してHIF−1αの蓄積を誘導した。化合物を0、10、20、30μMの濃度でHCT116細胞に処理して上記の低酸素条件で12時間培養した後、RIPA 緩衝混液を利用して核抽出物を調剤した。この時、低酸素条件によるHIF−1α標的遺伝子の発現を比較するために酸素20%を含む対照群と一緒に実験を遂行した。上記の核抽出物の各試料ごとに約30μgをSDS PAGE(sodium dodecyl sulfate−polyacrylamide gel electrophoresis)で分離してポリビニリデンフルオリド膜(polyvinylidene fluoride membrane)に移した後、HIF−1α抗体(R,D System社)及びHRP(horseradish peroxidase)で標識された2次抗体(Amersham−Pharmacia社)を使用してHIF−1αタンパク質の量を検出した。GAPDH(Glyceraldehyde 3−phospate dehydrogenase)を利用して対照タンパク質として使用した。その結果を図1に示した。図1は本発明の化合物がHIF−1α蓄積を阻害する程度を示すものである。
【0126】
図1に示したように、本発明による化合物(I−3、I−6、I−8、I−16、I−19、I−22〜I−24、I−27〜I−36)は低酸素条件でGAPDHの生成には影響を与えないがHIF−1αタンパク質の生成を阻害していることを確認できる。特に化合物I−3、I−6、I−8、I−16、I−19、I−22及びI−28〜I−30は優秀な阻害活性度を示した。
【0127】
上記から、本発明による化合物はがんを悪性かさせるHIF−1αの蓄積を抑制するので、抗がん剤の有効成分として有用に使用できる。また、このような化合物は新生血管の生成を抑制することができるので糖尿病性網膜症やリウマチ性関節炎治療剤の有効成分として使用できる。
【0128】
<実験例3> 鶏胚実験
本発明による化合物(I−3、I−6、I−19及びI−22)について血管新生の阻害活性を表わすかを見るためにin vivo実験である鶏胚実験(CAM chick embryo chorioallantoic membrane assay)を遂行した。陰性対照群でDMSOを使用した。
【0129】
本発明で鶏胚実験は下記のような方法で遂行した。
有精卵を温度37℃、湿度50%のインキュベーターで周期的に転がしてくれながら2〜3日程度置いた後、立ててみた時に有精卵のとがった部分に注射器を利用してアルブミンを3ml程度除去して有精卵が感染されなく乾燥されないように穴をテープで封じて穴が下に向けるようにして2〜3日程度インキュベーターにそのまま置いた。有精卵のまるい部分に直径1.5cmのサイズの円形穴を作って不透明な膜を慎ましく除去した後、本発明による化合物(10−20μg)をthermanox coverslipの上に均等に広がるようによく上げて乾かしてくれた後作っておいた円形穴に有精卵の結果が育った部位の上側に置いた。Coverglassで穴を覆ってテープで感染されないようによく封じて2日間インキュベーターに置いた後解剖顕微鏡で観察して、その結果を図2に示した。
【0130】
図2に示したように、陰性対照群であるDMSOを処理した場合、血管の形成が多く成ったが、本発明による化合物(I−3、I−6、I−19、I−22)はすべて新生血管抑制活性をしめしていることが分かる。
【0131】
上記の結果から、本発明による化合物は血管新生を抑制することを分かる。従って、抗がん治療剤の開発に利用できることはもちろん、血管新生阻害を通じて治療できる糖尿病性網膜症治療剤及び/またはリウマチ性関節炎治療剤の開発に利用できると期待される。
【0132】
<実験例4>経口投与による生体内の抗がん活性の測定
本発明による化合物を経口で投与した時の腫瘍の成長抑制活性を評価するために本発明による化合物(I−3、I−6、I−8、I−16、I−19、I−22、I−23、I−24)を対照にマウスでの生体内(in vivo)抗がん活性を測定した。具体的に、群ごとに4匹のヌードマウスで実験群及び対照群を構成してマウスの体重変化、腫瘍サイズ及び腫瘍の重さを測定して抗がん活性を測定した。
【0133】
6週齢の雌ヌードマウス(出所:BALB/c nu/nu、Charles River社)は実験期間恒温、恒湿が維持される無菌状態で飼育した。ヌードマウスを麻酔させた後4×10cells/mouseの移植濃度で人体由来直腸がん細胞株であるHCT116細胞を直腸組織に移植して、手術用のクリップで封じた。直腸がん細胞株を移植した後カリパスでがんのサイズを測定してがんのサイズが50.0〜60.0mmに育った時、上記の本発明による化合物を投与した。具体的には、実験群に対しては上記の本発明の化合物を生理食塩水(saline)80%、ジメチルアセトアミド(DMAC)10%及びツイン80(Tween 80)10%で構成される溶媒(以下、「溶媒A」という)に溶解させて化合物の濃度が20mg/kgに成るようにして、それぞれ15ml/kg容量で毎日1回ずつ経口投与して、対照群は化合物を添加していない溶媒Aのみ15ml/kgずつ毎日1回経口投与した。
【0134】
本発明による化合物は反復して経口投与の際の腫瘍成長抑制活性程度を調べるためにマウスの腫瘍の重さ及びサイズを測定した。腫瘍のサイズ(tumor volume)は下記の数学式1で計算した。阻害度(%)は下記の数学式2で計算して、各化合物による腫瘍生成の阻害度(TGI)を百分率で示した(表2参照)。
【0135】
<数学式1>
腫瘍のサイズ(mm)=(腫瘍細胞の長軸の長さ、mm)×(腫瘍細胞の短軸の長さ
、mm)×0.5
【0136】
<数学式2>
腫瘍生成阻害度(TGI)(%)=((対照群腫瘍のサイズ−実験群腫瘍のサイズ)/対照群収容のサイズ)×100
【0137】
【表2】
【0138】
表2に示したように、本発明による化合物I−3、I−19及びI−22が優秀な腫瘍抑制効果を示していることがわかる。
また、総投与試験期間のうち、特異な一般症状は観察されていなくて、溶媒対照群にくらべてすべての試験薬物の投与群で統計的に有意な体重減少はなかった。(表3参照)
【0139】
【表3】
【0140】
上記の実験例1、2、3及び4の結果から本発明による化合物はHIF−1α活性を阻害して同時に毒性がほとんどなくて抗がん治療剤の開発にも利用できることが期待される。
【0141】
前述した本発明の説明は例示のためのものであり、本発明が属する技術分野の通常の知識を持つものは本発明の技術的思想や必須的な特徴を変更しなくて別の具体的な形態で簡単に変形てきることを理解できるだろう。従って、以上で記述した実施例はすべての面で例示的なものであり限定的なものでは無いと理解するべきである。

図1
図2