特許第6054559号(P6054559)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6054559
(24)【登録日】2016年12月9日
(45)【発行日】2016年12月27日
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20161219BHJP
【FI】
   A63F7/02 320
   A63F7/02 304D
【請求項の数】1
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2016-51372(P2016-51372)
(22)【出願日】2016年3月15日
(62)【分割の表示】特願2014-195402(P2014-195402)の分割
【原出願日】2009年10月20日
(65)【公開番号】特開2016-105903(P2016-105903A)
(43)【公開日】2016年6月16日
【審査請求日】2016年3月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】391010943
【氏名又は名称】株式会社藤商事
(74)【代理人】
【識別番号】110001645
【氏名又は名称】特許業務法人谷藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 英範
【審査官】 上田 正樹
(56)【参考文献】
【文献】 特許第4881421(JP,B2)
【文献】 特開2007−289519(JP,A)
【文献】 特開2007−300999(JP,A)
【文献】 特開2009−125172(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技に関する抽選結果を予告的に報知するための発光演出を行う予告報知用発光手段と、
外部操作可能な操作手段の操作が有効となる操作有効期間中であることを所定の発光により報知する有効期間報知用発光手段と、
前記操作有効期間中であることを画像表示により報知する有効期間報知用表示手段と
を備えた遊技機において、
前記予告報知用発光手段と前記有効期間報知用発光手段とを共通の演出手段により構成すると共に前記操作手段の内部又はその近傍に配置し、
前記演出手段を前記予告報知用発光手段として作動させる場合には第1演出態様で、前記有効期間報知用発光手段として作動させる場合には前記第1演出態様とは異なる第2演出態様で、夫々作動させ、
前記有効期間報知用表示手段は、前記操作手段が操作されていない状態から操作された状態に変化することによって前記操作手段が操作される様子を示す画像を表示することにより前記操作有効期間中であることを報知可能に構成した
ことを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ機、アレンジボール機、スロットマシン等の遊技機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えばパチンコ機等の遊技機では、遊技者の遊技への関与意識を高めて興趣を増大させるため、発射ハンドル等とは別に、演出用の操作ボタン(演出用操作手段)を設け、図柄変動中等の操作有効期間中に遊技者がその操作ボタンを操作することに基づいて所定の演出を行う、いわゆるボタン演出(操作演出)の機能を搭載したものが多くなっている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−65378号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、いわゆるボタン演出(操作演出)の機能を搭載した場合の演出性を向上することが可能な遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、遊技に関する抽選結果を予告的に報知するための発光演出を行う予告報知用発光手段と、外部操作可能な操作手段12の操作が有効となる操作有効期間中であることを所定の発光により報知する有効期間報知用発光手段と、前記操作有効期間中であることを画像表示により報知する有効期間報知用表示手段57とを備えた遊技機において、前記予告報知用発光手段と前記有効期間報知用発光手段とを共通の演出手段16により構成すると共に前記操作手段12の内部又はその近傍に配置し、前記演出手段16を前記予告報知用発光手段として作動させる場合には第1演出態様で、前記有効期間報知用発光手段として作動させる場合には前記第1演出態様とは異なる第2演出態様で、夫々作動させ、前記有効期間報知用表示手段57は、前記操作手段12が操作されていない状態から操作された状態に変化することによって前記操作手段12が操作される様子を示す画像を表示することにより前記操作有効期間中であることを報知可能に構成したものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、ボタン演出(操作演出)の機能を搭載した場合の演出性を向上することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の一実施形態におけるパチンコ機の全体正面図である。
図2】同じく前面板の平面図である。
図3】同じく第1演出用操作手段の装着部位の側面断面図である。
図4】同じく制御系のブロック図である。
図5】同じく予告演出制御処理のフローチャートである。
図6】同じく第1ボタン操作演出制御処理のフローチャートである。
図7】同じく第2ボタン操作演出制御処理のフローチャートである。
図8】同じく有効ボタン報知制御処理のフローチャートである。
図9】同じく報知画像表示手段に表示される第1,第2報知画像の一例を示す図である。
図10】同じく第2ボタン操作演出における予告演出画像表示手段及び報知画像表示手段への表示の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1図10は本発明をパチンコ機に採用した一実施形態を例示している。図1において、遊技機本体1は、矩形状の外枠2と、この外枠2の前側に左右一側、例えば左側のヒンジ3により開閉自在に枢着された前枠4とを備えている。前枠4の前側には、ガラス扉5と前面板6とが上下に配置され、夫々ヒンジ3と同じ側のヒンジ7により前枠4に開閉自在に枢支されている。
【0009】
前面板6の前側には、図1及び図2に示すように、払い出し手段(図示省略)から払い出された遊技球を貯留して発射手段(図示省略)に供給する上皿8が上部側に配置され、またその上皿8の下側には、例えば上皿8が満杯のときにその余剰球を貯留する下皿9が左端側に、発射手段を作動させるための発射ハンドル10が右端側に夫々設けられている。更に、上皿8等を前側から覆う上皿カバー11上には、例えば左右方向の略中央に第1演出用操作手段12が、左側に第2演出用操作手段13が、右側に球貸し操作手段14が夫々配置されている。
【0010】
第1演出用操作手段12は、例えばドーム型の操作ボタン部15を有する押しボタン式の操作手段で、複数種類の予告演出のうちの第1ボタン操作演出中における操作有効期間内に操作されることを条件に、例えば操作ボタン部15の内側に設けられた回転灯(演出手段)16を作動させる第1予告演出処理が実行されるようになっている。
【0011】
この第1演出用操作手段12は、図3に示すように、回転灯16と、この回転灯16を覆う発光カバーを兼ねる操作ボタン部15と、例えば上皿カバー11に固定され且つ操作ボタン部15を回転灯16の回転軸21の方向に押圧操作可能に保持する支持枠22と、操作ボタン部15の外周に套嵌され且つ上端外周が上皿カバー11の開口部23に嵌合する反射カバー24とを備え、操作ボタン部15を前斜め上向きに突出させた状態で上皿カバー11内に配置されている。
【0012】
回転灯16は、回転軸21を取り囲むように固定的に配置され且つその表側(操作ボタン部15側)に複数のLED(発光体)25が配置されたLED基板26と、このLED基板26の表側に沿って配置され且つ回転軸21を介して回転可能に支持された回転レンズ部27と、この回転レンズ部27の表側の外周部近傍に固定され且つLED25から発せられて回転レンズ部27を軸方向に透過した光を径方向外側に向けて反射する反射板28と、回転レンズ部27及び反射板28を回転軸21、ギヤ29a等を介して回転駆動するステッピングモータ等の駆動手段29と、それらLED基板26、回転レンズ部27、駆動手段29等を支持する支持ケース30等を備え、この支持ケース30が、例えば支持枠22を介して上皿カバー11に固定されている。
【0013】
回転レンズ部27は透明な合成樹脂製で、例えば表側に突出する凸レンズ部27aが回転軸21の周方向に連続するリング状に形成されており、LED基板26上にはその凸レンズ部27aの裏側に対応するようにLED25が周方向に例えば等ピッチで配置されている。反射板28は、凸レンズ部27aの外周側に配置され、基部側から先端部側にかけて徐々に回転レンズ部27の中心側に湾曲しており、その内面が凹面状の反射面28aとなっている。LED25から発せられた光は、回転レンズ部27を通過する際にその多くが凸レンズ部27aで集光されて軸方向に進み、その一部が、回転レンズ部27と共に回転する反射板28の反射面28aにぶつかって径方向外側に反射される。なお、操作ボタン部15の外周側に配置される反射カバー24の内面側には、軸方向上向きに開く略漏斗状の反射面24aが形成されており、反射板28によって径方向外側に反射された光は操作ボタン部15を通過し、反射カバー24の反射面24aで軸方向に反射されるようになっている。
【0014】
操作ボタン部15は、例えば着色透明の合成樹脂製で、回転灯16の回転レンズ部27及び反射板28を覆う略半球状に形成され、その先端側の一部が突出するように反射カバー24内に外向きに嵌合している。操作ボタン部15は、回転レンズ部27の外周側に配置された可動リング31、この可動リング31の裏側に固定された複数の摺動案内軸32を介して支持枠22に対して回転軸21方向に移動自在に保持されると共に戻しバネ33によって軸方向外向きに弾性付勢されており、この戻しバネ33の付勢力に抗して押圧操作されることにより軸方向に所定距離移動したとき、図示しない検出スイッチがONになるように構成されている。
【0015】
第2演出用操作手段13は、第1演出用操作手段12の操作ボタン部15とは異なる形状、例えば平坦な略楕円形の操作ボタン部34を有する押しボタン式の操作手段で、複数種類の予告演出のうちの第2ボタン操作演出中における操作有効期間内に操作されることを条件に、例えば画像表示手段35上の予告演出画像表示手段56に所定の予告演出画像を表示する第2予告演出処理が実行されるようになっている。
【0016】
また前枠4には、ガラス扉5の後側に対応して遊技盤41が着脱自在に装着されている。遊技盤41の前面側には、図1に示すように、発射手段から発射された遊技球を案内するガイドレール42が環状に装着されると共に、そのガイドレール42の内側の遊技領域43に、センターケース44、普通図柄始動手段45、特別図柄始動手段46、大入賞手段47、普通入賞手段48等の各種遊技部品が配置されている。
【0017】
センターケース44には、液晶式等の画像表示手段35の他、普通図柄表示手段51、特別図柄表示手段52、普通保留個数表示手段53、可動体50等が設けられている。画像表示手段35は、演出図柄表示手段54、特別保留個数表示手段55、予告演出画像表示手段56、報知画像表示手段(報知手段)57等を構成している。
【0018】
普通図柄表示手段51は、普通図柄を変動表示するためのもので、例えば「○」「×」の2種類の普通図柄に対応する2個の発光体(例えばLED)により構成されており、通過ゲート等よりなる普通図柄始動手段45が遊技球を検出することを条件にそれら2つの発光体が所定時間交互に点滅して、普通図柄始動手段45による遊技球検出時に取得された当たり判定乱数値が予め定められた当たり判定値と一致する場合には当たり態様に対応する「○」側の発光体が発光した状態で、それ以外の場合には外れ態様に対応する「×」側の発光体が発光した状態で、点滅が終了するようになっている。
【0019】
また、普通図柄表示手段51の変動表示中、又は後述する普通利益状態中に普通図柄始動手段45が遊技球を検出した場合には、その検出時に取得された当たり判定乱数値が予め定められた上限保留個数、例えば4個を限度として記憶されると共に、例えば上限保留個数と同数の発光体よりなる普通保留個数表示手段53がその発光個数により当たり判定乱数値の記憶個数(以下、普通保留個数という)を表示して、その時点での普通保留個数を遊技者に報知するようになっている。
【0020】
特別図柄始動手段46は、特別図柄表示手段52による図柄変動を開始させるためのもので、上下2つの特別始動口46a,46bと、下特別始動口46bを開閉する開閉手段58とを備え、例えばセンターケース44の下側に配置されている。上特別始動口46aは、開閉手段等を有しない非作動式入賞口である。下特別始動口46bは、開閉手段58により遊技球が入賞可能な開状態と入賞不可能な閉状態とに切り換え可能な作動式入賞口で、普通図柄表示手段51の変動後の停止図柄が当たり態様となって普通利益状態が発生したときに、開閉手段58が所定時間、所定回数だけ閉状態から開状態に変化するように構成されている。
【0021】
特別図柄表示手段52は、1個又は複数個、例えば1個の特別図柄を変動表示可能な7セグメント式等の表示手段により構成されており、特別図柄始動手段46が遊技球を検出すること、即ち上下2つの特別始動口46a,46bの何れかに遊技球が入賞することを条件に特別図柄を所定時間変動表示して、特別始動口46a,46bへの入賞時に取得された大当たり判定乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致する場合には所定の大当たり態様で、それ以外の場合には外れ態様で停止するようになっている。特別図柄には、例えば大当たり態様及び外れ態様が夫々1又は複数種類ずつ設けられている。なお、それら各態様には夫々数字図柄等を割り当ててもよいし、遊技者がその特別図柄の種類を容易に区別できないように、任意の線や点の組み合わせのようなそれ自体としては特別な意味を持たない図柄を割り当ててもよい。
【0022】
また、特別図柄の変動表示中、又は後述する特別利益状態中に特別始動口46a,46bに遊技球が入賞した場合には、その入賞時に取得された大当たり判定乱数値等が夫々所定の上限保留個数、例えば各4個を限度として記憶されると共に、特別保留個数表示手段55が大当たり判定乱数値の記憶個数(以下、特別保留個数という)を表示して、その時点での特別保留個数を遊技者に報知するようになっている。
【0023】
演出図柄表示手段54は、例えば特別図柄表示手段52による特別図柄の変動表示と並行して演出図柄を変動表示するもので、1個又は複数個、例えば左右方向に3個の演出図柄を例えば各種の演出画像と共に画像表示手段35の表示画面35aに変動表示可能に構成されており、特別図柄始動手段46が遊技球を検出すること、即ち上下2つの特別始動口46a,46bの何れかに遊技球が入賞することを条件に特別図柄の変動開始と同時に所定の変動パターンに従って演出図柄の変動を開始すると共に、特別図柄の変動停止と同時に最終停止するように、演出図柄を左、右、中等の所定の順序で停止させるようになっている。
【0024】
演出図柄には、例えば「0」〜「9」の10種類の数字図柄が用いられ、「6・6・6」「7・7・7」等、3つの図柄が全て同じ図柄で揃ったものが大当たり態様、少なくとも1つの図柄が異なるものが外れ態様となっている。なお、本実施形態では、特別図柄が大当たり態様となる場合には演出図柄も大当たり態様となり、特別図柄が外れ態様となる場合には演出図柄も外れ態様となるものとする。なお、演出図柄表示手段54は、特別図柄の変動内容とは直接関係のない演出を行う場合があってもよい。
【0025】
予告演出画像表示手段56は、演出図柄表示手段54による演出図柄の図柄変動中に所定の予告演出表示を行うもので、画像表示手段35の表示画面35a上の所定位置に設けられており、所定の予告演出が選択された場合に、その予告演出に対応する演出画像を表示するように構成されている。例えば、複数種類の予告演出のうちの第2ボタン操作演出が選択された場合には、その第2ボタン操作演出中の操作有効期間内に第2演出用操作手段13が操作されることに基づいて、その第2演出用操作手段13に対応する予告演出画像が予告演出画像表示手段56に表示される。
【0026】
報知画像表示手段57は、第1ボタン操作演出及び第2ボタン操作演出における操作有効期間中に、操作有効期間中であること、及び第1演出用操作手段12と第2演出用操作手段13との何れの操作が有効であるかを報知するもので、画像表示手段35の表示画面35a上の所定位置に設けられており、第1演出用操作手段12,第2演出用操作手段13の形状を表す第1,第2報知画像のうち、操作が有効となっている操作手段に対応する報知画像を表示するように構成されている。
【0027】
大入賞手段47は、遊技球が入賞可能な開状態と入賞不可能な閉状態とに切り換え可能な開閉板59を備えた開閉式入賞手段で、特別図柄表示手段52の変動後の特別図柄が大当たり態様となることに基づいて特別利益状態が発生したときに、開閉板59が所定の開放パターンに従って前側に開放して、その上に落下した遊技球を内部へと入賞させるようになっている。
【0028】
図4は本パチンコ機の制御系のブロック図である。図4において、61は主制御基板、62は演出制御基板で、これら各制御基板61,62は、遊技盤41に装着されたセンターケース44、その他の複数個の遊技部品を裏側から一括して覆う裏カバーの裏側等、前枠4及び遊技盤41を含む遊技機本体1の裏側の適宜箇所に着脱自在に装着された基板ケースに夫々収納されている。
【0029】
主制御基板61は、主に遊技盤41側の遊技動作に関わる制御を行うためのもので、CPU,ROM,RAM等により構成される普通乱数作成処理手段71、普通始動口チェック処理手段72、普通乱数記憶手段73、普通図柄処理手段74、普通利益状態発生手段75、普通図柄表示制御手段76、特別乱数作成処理手段81、特別始動口チェック処理手段82、特別乱数記憶手段83、特別図柄処理手段84、特別利益状態発生手段85、特別図柄表示制御手段86、特別遊技状態発生手段87、制御コマンド送信手段88等を備えている。
【0030】
普通乱数作成処理手段71は、変動後の普通図柄を当たり態様とするか否かの判定に用いる当たり判定乱数等を所定時間毎に繰り返し発生するように構成されている。普通始動口チェック処理手段72は、普通図柄始動手段45による遊技球の検出に基づく処理を行うもので、普通図柄始動手段45が遊技球を検出することに基づいて、普通乱数作成処理手段71で作成された当たり判定乱数値を1個取得し、その当たり判定乱数値を予め定められた上限保留個数(例えば4個)を限度として普通乱数記憶手段73に記憶させるように構成されている。
【0031】
普通図柄処理手段74は、普通図柄の変動表示に関する処理を行うもので、当たり判定手段91、普通停止図柄選択手段92、変動時間選択手段93等を備えている。当たり判定手段91は、普通図柄の変動後の停止図柄を当たり態様とするか否かの判定を行うもので、普通図柄表示手段51が変動表示可能な状態となり且つ普通乱数記憶手段73に1個以上の当たり判定乱数値が記憶されていること(普通保留個数が1以上であること)を条件に、普通乱数記憶手段73に最も早く記憶された当たり判定乱数値を取り出し、その当たり判定乱数値が予め定められた当たり判定値と一致するか否かに応じて当たり/外れの判定を行うように構成されている。
【0032】
普通停止図柄選択手段92は、普通図柄の変動後の停止図柄の種類を選択するものである。本実施形態では、当たり態様と外れ態様に対応するのは各1種類の図柄のみであるため、当たり判定機能による当たり/外れの判定結果に基づいて、当たり判定の場合には
「○」が、外れ判定の場合には「×」が画一的に選択される。変動時間選択手段93は、普通図柄の変動時間を選択するものである。
【0033】
普通利益状態発生手段75は、普通図柄処理手段74の当たり判定手段91による判定結果が当たり判定となり、普通図柄表示手段51の変動後の停止図柄が当たり態様となったときに、下特別始動口46bの開閉手段58を複数種類の開閉パターンの何れかに従って開状態に変化させるようになっている。
【0034】
普通図柄表示制御手段76は、普通図柄処理手段74による普通図柄処理に基づいて普通図柄表示手段51の表示制御を行うもので、普通図柄表示手段51が変動表示可能な状態となり且つ普通乱数記憶手段73に1個以上の当たり判定乱数値が記憶されていること(普通保留個数が1以上であること)を条件に普通図柄表示手段51による普通図柄の変動を開始させ、変動時間選択手段93で選択された変動時間が経過することに基づいて、普通停止図柄選択手段92で選択された停止図柄で普通図柄の変動を停止させるようになっている。
【0035】
特別乱数作成処理手段81は、変動後の特別図柄を大当たり態様、外れ態様の何れにするかについての判定に用いる大当たり判定乱数の他、変動後の特別図柄が大当たり態様となる場合の停止図柄の選択に用いる大当たり図柄乱数、変動後の特別図柄が外れ態様となる場合の停止図柄の選択に用いる外れ図柄乱数、演出図柄の変動パターンの選択に用いる変動パターン乱数、その他の所定の乱数を繰り返し発生する特別乱数作成処理を行うように構成されている。
【0036】
特別始動口チェック処理手段82は、特別図柄始動手段46への遊技球の入賞に基づく処理を行うもので、特別図柄始動手段46が遊技球を検出すること、即ち特別始動口46a,46bに遊技球が入賞することに基づいて、特別乱数作成処理手段81で作成された大当たり判定乱数値及び大当たり図柄乱数値を1個ずつ取得し、それら当たり判定乱数値及び当たり図柄乱数値を予め定められた上限保留個数(例えば各4個)を限度として特別乱数記憶手段83に記憶させるように構成されている。
【0037】
なお本実施形態では、変動パターン乱数及び外れ図柄乱数は特別図柄始動手段46が遊技球を検出した時点では取得せず、特別図柄の変動開始時に取得することとするが、それら変動パターン乱数、外れ図柄乱数等についても大当たり判定乱数値等と同様に特別図柄始動手段46が遊技球を検出した時点で取得し、特別乱数記憶手段83に記憶させるように構成してもよい。
【0038】
特別図柄処理手段84は、特別図柄の変動表示に関する処理を行うもので、大当たり判定手段94、特別停止図柄選択手段95、変動パターン選択手段96等を備えている。大当たり判定手段94は、乱数抽選により変動後の特別図柄を大当たり態様、外れ態様の何れにするかについての判定を行うもので、特別図柄表示手段52が変動表示可能な状態となり且つ特別乱数記憶手段83に1個以上の大当たり判定乱数値が記憶されていること
(特別保留個数が1以上であること)を条件に、特別乱数記憶手段83に最も早く記憶された大当たり判定乱数値を取り出し、その大当たり判定乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致するか否かによって大当たり/外れの判定を行うように構成されている。
【0039】
特別停止図柄選択手段95は、特別図柄の変動後の停止図柄を選択するもので、例えば大当たり判定手段94による判定結果が大当たり判定であった場合には、特別乱数記憶手段83に大当たり判定乱数値と共に記憶されている大当たり図柄乱数値に基づいて複数種類の大当たり態様の何れかを選択し、大当たり判定手段94による判定結果が外れ判定であった場合には、特別乱数作成処理手段81から取得した外れ図柄乱数値に基づいて複数種類の外れ態様の何れかを選択するように構成されている。
【0040】
変動パターン選択手段96は、演出図柄の変動パターンを選択するもので、例えば大当たり判定手段94による判定結果が大当たり判定であった場合には1又は複数種類のリーチ大当たり変動パターンの何れかを、大当たり判定手段94による判定結果が外れ判定の場合には特別停止図柄選択手段95により選択された停止図柄がリーチであるか否かに応じて1又は複数種類のリーチ外れ変動パターン又はリーチなし外れ変動パターンの何れかを、特別乱数作成処理手段81から取得した変動パターン乱数値に基づいて選択するように構成されている。
【0041】
特別利益状態発生手段85は、大入賞手段47を所定の開放パターンに従って開放する特別利益状態を発生させるためのもので、大当たり判定手段94による判定結果が大当たり判定となり、特別図柄表示手段52による特別図柄の変動後の停止図柄が大当たり態様となることに基づいて特別利益状態を発生させるようになっている。本実施形態の開放パターンは、大入賞手段47の開放から所定時間(例えば28秒)経過するか、それまでに所定個数(例えば9個)の遊技球が入賞することを条件に大入賞手段47を閉鎖する動作を、所定ラウンド数(例えば15ラウンド)行うように設定されているものとするが、複数種類の開放パターンを設け、例えば大当たり図柄乱数値に基づいてそれらの何れかを選択するように構成してもよい。
【0042】
特別図柄表示制御手段86は、特別図柄表示手段52の表示制御を行うもので、特別図柄処理手段84による特別図柄処理に基づいて特別図柄表示手段52による特別図柄の変動を開始させ、変動パターン選択手段96で選択された変動パターンに対応する変動時間が経過することに基づいて、特別停止図柄選択手段95で選択された停止図柄で特別図柄の変動を停止させるようになっている。
【0043】
特別遊技状態発生手段87は、特別利益状態発生後の所定期間に遊技者に有利な特別遊技状態を発生させるためのもので、時短状態発生手段87aと高確率状態発生手段87bとを備えている。時短状態発生手段87aは、特別乱数記憶手段83に記憶された大当たり判定乱数値が大当たり判定値と一致し且つ大当たり図柄乱数値が所定の高確率判定値と一致しない場合に、特別遊技状態の一つとして所定期間、例えば特別図柄が所定回数変動するまで時短状態を発生させるように構成されている。時短状態中は、特別図柄に関して特別図柄表示手段52の変動時間が通常変動時間よりも短い短縮変動時間に切り換えられる他、普通図柄に関して、当たり確率が通常確率(例えば1/10)から高確率(例えば1/1.3)へ、変動時間が通常変動時間(例えば27秒)から短縮変動時間(例えば2.7秒)へ、下特別始動口46bの開閉手段58の開閉パターンが通常開閉パターン(例えば0.2秒×1回開放)から特別開閉パターン(例えば2秒×3回開放)へ、夫々切り換えられるようになっている。
【0044】
高確率状態発生手段87bは、特別乱数記憶手段83に記憶された大当たり判定乱数値が大当たり判定値と一致し且つ大当たり図柄乱数値が所定の高確率判定値と一致した場合に、特別遊技状態の一つとして所定期間、例えば次の大当たり発生まで高確率状態を発生させるように構成されている。高確率状態中は、それ以外の通常確率状態中よりも大当たり判定値の数が例えば1個から10個へ増加されることにより、特別図柄が大当たり態様となる確率が通常確率(例えば1/350)よりも高い高確率(例えば1/35)に切り換えられると共に、例えば時短状態と同様の処理も並行して行われるようになっている。
【0045】
制御コマンド送信手段88は、所定の制御コマンドを一方向通信により演出制御基板62等のサブ制御基板側に送信して制御指令を与えるためのもので、特別図柄処理手段84による特別図柄処理に基づいて、変動パターンを指定する変動パターン指定コマンド、特別停止図柄を指定する特別停止図柄指定コマンド、特別図柄の停止を指示する変動停止コマンド等を演出制御基板62側に送信する機能、特別遊技状態発生手段87による特別遊技状態の発生時及び終了時にその特別遊技状態に応じて特別遊技状態発生コマンド、特別遊技状態終了コマンド等を演出制御基板62側に送信する機能、特別保留個数を指定する特別保留個数指定コマンドを演出制御基板62側に送信する機能の他、例えば特別利益状態等の各種遊技状態に基づいて、画像、音声、ランプの制御コマンドを演出制御基板62側に送信する機能等を備えている。
【0046】
演出制御基板62は、演出図柄表示手段54、特別保留個数表示手段55、予告演出画像表示手段56、報知画像表示手段57、回転灯16、可動体50、音声出力手段101、ランプ手段102等の各種演出手段を制御するためのもので、演出図柄制御手段103、特別保留個数表示制御手段104、予告演出制御手段105等を備えている。
【0047】
演出図柄制御手段103は、演出図柄表示手段54の表示制御及びそれに伴う音声出力手段101、ランプ手段102の制御を行うもので、主制御基板61から変動パターン指定コマンドを受信した場合に、指定された変動パターンに基づいて演出図柄表示手段54による演出図柄の変動及びそれに伴う音声出力、ランプ発光を開始させると共に、変動停止コマンドを受信したときに、特別停止図柄指定コマンドと変動パターン指定コマンドとに基づいて選択された停止図柄で演出図柄の変動を停止させ、またそれに伴う音声出力、ランプ発光を停止させるようになっている。
【0048】
特別保留個数表示制御手段104は、特別保留個数表示手段55の表示制御を行うもので、特別図柄始動手段46により新たに遊技球が検出され、主制御基板61から特別保留個数指定コマンドを受信したときに、その特別保留個数指定コマンドが第何番目の保留記憶に対応するものであるかに基づいて、画像表示手段35の表示画面35a上の所定位置にシンボルXを1個追加的に表示するように構成されている。
【0049】
予告演出制御手段105は、特別図柄表示手段52及び演出図柄表示手段54による図柄変動中に行われる予告演出を制御するもので、ボタン操作演出制御手段111、ステップアップ演出制御手段112、可動体演出制御手段113等を備え、図5に示すような予告演出制御処理を、例えば制御コマンドの受信を契機として実行するように構成されている。なお、ボタン操作演出制御手段111は、第1ボタン操作演出制御手段111a、第2ボタン操作演出制御手段111b、有効ボタン報知制御手段111c等を備えている。
【0050】
予告演出制御手段105による予告演出制御処理(図5)では、まず変動パターン指定コマンドを受信したか否かが判定される(S1)。変動パターン指定コマンドを受信していなければ(S1:No)、ここで予告演出制御処理は終了するが、変動パターン指定コマンドを受信した場合には(S1:Yes)、予告演出を行うか否か、及び予告演出を行う場合にはその種類を選択する予告演出抽選処理(S2)が実行される。
【0051】
なお、本実施形態では、第1演出用操作手段12の操作に基づいて回転灯16を作動させる第1ボタン操作演出と、第2演出用操作手段13の操作に基づいて予告演出画像表示手段56に所定の予告演出画像を表示する第2ボタン操作演出と、予告演出画像表示手段56に大当たりとなる信頼度に応じて発展する予告演出画像を表示するステップアップ演出と、大当たりとなる信頼度に応じて可動体50を動作させる可動体演出の4種類の予告演出が設けられているものとする。
【0052】
そして、予告演出抽選処理(S2)において、第1ボタン操作演出に当選した場合(S3:Yes)には第1ボタン操作演出制御手段111aによる第1ボタン操作演出制御処理(S4)が、第2ボタン操作演出に当選した場合(S5:Yes)には第2ボタン操作演出制御手段111bによる第2ボタン操作演出制御処理(S6)が、ステップアップ演出に当選した場合(S7:Yes)にはステップアップ演出制御手段112によるステップアップ演出制御処理(S8)が、可動体演出に当選した場合(S9:Yes)には可動体演出制御手段113による可動体演出制御処理(S10)が夫々実行され、何れの予告演出にも当選しなかった場合(S9:No)にはそのまま予告演出制御処理は終了する。
【0053】
第1ボタン操作演出制御処理(S4)は、例えば図6に示すような手順で実行される。即ち、演出図柄の変動開始と同時又はその後の所定のタイミングで第1ボタン操作演出の操作有効期間が開始されると(S11:Yes→S12:Yes)、有効ボタン報知制御手段111cによる有効ボタン報知制御処理(S13)が実行される。この有効ボタン報知制御処理では、例えば図8に示すように、第1演出用操作手段12と第2演出用操作手段13の2つの操作手段12,13に夫々対応する第1,第2報知画像のうち、その時点で操作が有効となっている方の操作手段に対応する報知画像、即ちここでは第1演出用操作手段12に対応する第1報知画像が報知画像表示手段57に表示される(S31→S32)。
【0054】
ここで、第1,第2報知画像は、例えば夫々第1、第2演出用操作手段12,13が押圧操作される様子をアニメーションにより表現したもので、図9(a),(b)に示すように、各操作手段12,13を差別化できる固有の特徴点、例えば形状を強調するようにデフォルメした図形を用いることにより、遊技者が一目で操作手段12,13のどちらを表しているかを認識できるようになっている。従って、報知画像表示手段57に例えばドーム型の押しボタンが押されるアニメーション画像(図9(a)に示す第1報知画像)が表示されることにより、遊技者はドーム型に形成された第1演出用操作手段12の操作が有効であることを容易に認識することができる。
【0055】
なお、回転灯16を備えた第1演出用操作手段12に対応する第1報知画像(図9(a))については、大当たり等の予告演出であると誤解されないようにするため、回転灯16が作動していない状態、即ちLED25が消灯し反射板28が停止している状態を表現することが望ましい。また、報知画像表示手段57への第1報知画像の表示と共に、回転灯16を通常の作動状態とは異なる状態で作動(例えば反射板28は停止させた状態でLED25を点灯)させてもよい。
【0056】
操作有効期間が開始されると、例えば所定時間が経過するまで第1演出用操作手段12の操作状態が監視される(図6のS14,S15)。操作有効期間が開始されてから所定時間が経過するまでの間に第1演出用操作手段12が操作された場合には(S14:Yes)、例えばその時点で操作有効期間は終了する(S17)と共に、遊技者に有利な所定条件が満たされているか否か、即ち例えば当該変動が大当たり態様となる変動であるか否かが判定され(S18)、この所定条件が満たされている場合に(S18:Yes)、回転灯16が作動され(S19)、第1ボタン操作演出制御処理は終了する。従って、報知画像表示手段57に第1報知画像が表示されているときに遊技者が第1演出用操作手段12を押圧操作し、それによって第1演出用操作手段12内の回転灯16が作動すれば、その図柄変動結果は必ず大当たり態様となる。
【0057】
もちろん、遊技者が操作有効期間中に第1演出用操作手段12を押圧操作したときに回転灯16を作動させる条件は任意であり、例えば高確率状態となる大当たり変動の場合に作動させてもよい。また、遊技者に有利な所定条件が満たされている場合に回転灯16を作動させる確率は100%未満でもよく、更に所定条件が満たされていない場合にも所定の確率で回転灯16を作動させてもよい。
【0058】
一方、第1演出用操作手段12が操作されることなく操作有効期間の開始から所定時間が経過した場合には(S15:Yes)、それによって操作有効期間は終了し(S16)、そのまま第1ボタン操作演出制御処理は終了する。
【0059】
また、第2ボタン操作演出制御処理(S6)は、例えば図7に示すような手順で実行される。即ち、演出図柄の変動開始と同時又はその後の所定のタイミングで第2ボタン操作演出の操作有効期間が開始されると(S21:Yes→S22:Yes)、例えば予告演出画像表示手段56に、ボタン未操作時画像、例えば図10(a)に示すような回転する的とそれに狙いを定めた弓矢の画像が表示されると共に、有効ボタン報知制御手段111cによる有効ボタン報知制御処理(S23)が実行される。この有効ボタン報知制御処理(図8)は、既に第1ボタン操作演出制御処理におけるS13で説明したように、第1演出用操作手段12と第2演出用操作手段13の2つの操作手段12,13に夫々対応する第1,第2報知画像のうち、その時点で操作が有効となっている方の操作手段に対応する報知画像、即ちここでは第2演出用操作手段13に対応する第2報知画像(図9(b))が報知画像表示手段57に表示される(S31→S33;図10(b))。
【0060】
このように、報知画像表示手段57に例えば楕円形の押しボタンが押されるアニメーション画像(図9(b)に示す第2報知画像)が表示されることにより、遊技者は楕円形に形成された第2演出用操作手段13の操作が有効であることを容易に認識することができる。
【0061】
操作有効期間が開始されると、例えば所定時間が経過するまで第2演出用操作手段13の操作状態が監視される(図7のS24,S25)。操作有効期間が開始されてから所定時間が経過するまでの間に第2演出用操作手段13が操作された場合には(S24:Yes)、例えばその時点で操作有効期間は終了する(S27)と共に、予告演出画像表示手段56にボタン操作時画像、例えば図10(c)に示すような、矢が射られて回転する的に命中し、その後に的が停止してその命中した箇所(例えば大当たり信頼度を示す数字)が視認可能となるような画像が表示される。
【0062】
一方、第2演出用操作手段13が操作されることなく操作有効期間の開始から所定時間が経過した場合には(S25:Yes)、それによって操作有効期間は終了し(S26)、そのまま第2ボタン操作演出制御処理は終了する。
【0063】
以上説明したように、本実施形態のパチンコ機では、操作有効期間中に、その操作有効期間で操作可能であるのは2つの演出用操作手段12,13のうちのどちらであるかを画像により報知する報知画像表示手段57を備えているため、無用の混乱を招くことなく、遊技者が2つの演出用操作手段12,13のうちのどちらを操作すべきかを容易に認識することが可能である。
【0064】
また、2つの演出用操作手段12,13は夫々異なる形状に形成されており、報知画像表示手段57はそれら演出用操作手段12,13の形状を示す画像を表示するように構成されているため、遊技者は2つの演出用操作手段12,13のうちのどちらを操作すべきかを直感的に認識できる。
【0065】
複数の操作演出のうちの1つである第1ボタン操作演出が、対応する第1演出用操作手段12が操作されることに基づいてその第1演出用操作手段12上の回転灯16を所定の態様で作動させるように構成されているが、この回転灯16を操作有効期間の報知に用いる必要がないため、操作有効期間の報知と操作後の演出とを取り違えて混乱が生じるようなこともない。
【0066】
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、演出用操作手段は押しボタン式の操作手段に限られるものではなく、タッチ式、レバー式等どのようなものでもよく、また複数の演出用操作手段の中にそれら異なる方式のものが混在してもよい。また演出用操作手段は3つ以上設けてもよい。また、各演出用操作手段の配置位置は任意である。
【0067】
報知画像表示手段57に表示する画像は、各演出用操作手段を差別化できる固有の特徴点を表したものであればよく、例えば各操作手段が固有の色で着色されている場合には、それら各操作手段と同じ色の画像を用いればよい。また、報知画像表示手段57に表示する画像は図形や絵柄に限られるものではなく、例えば各操作手段の固有の特徴点を「回転灯型ボタンを押せ!」「楕円形ボタンを押せ!」「赤ボタンを押せ!」のように文言で表現した画像を用いてもよい。
【0068】
各演出用操作手段が操作された場合の演出内容も任意であり、変動パターンの種類や演出に登場するキャラクターの種類等を選択するもの、遊技モードを選択するもの等でもよい。
【0069】
予告演出を行うか否かの抽選(図5のS2)を、大当たり/外れの事前判定等と共に例えば特別図柄始動手段46が遊技球を検出した時点で行い、その抽選結果を例えば特別保留個数表示手段55に表示されるシンボルXの種類等により報知するようにしてもよい。例えば、第1ボタン操作演出に当選した場合には、その保留に対応するシンボルXを第1演出用操作手段12を示す画像とすればよい。これにより、遊技者は特別保留個数表示手段55に表示されるシンボルXによって予告演出の有無及びその種類を事前に知ることができ、演出性の向上が期待できる。
【0070】
第1ボタン操作演出と第2ボタン操作演出とを例えば1回の図柄変動に対して同時に行う場合には、第1報知画像と第2報知画像とを共に表示するようにしてもよい。
【0071】
回転灯16を作動させる場合には、その回転動作に合わせて所定の報知音を出力するようにしてもよい。
【0072】
また本発明は、アレンジボール機、雀球遊技機等の各種弾球遊技機の他、スロットマシン等の弾球遊技機以外の遊技機においても同様に実施することが可能である。
【符号の説明】
【0073】
12 第1演出用操作手段(演出用操作手段)
13 第2演出用操作手段(演出用操作手段)
16 回転灯(演出手段)
25 LED(発光体)
28 反射板
57 報知画像表示手段(報知手段)
105 予告演出制御手段(演出制御手段)
図1
図2
図3
図4
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図6
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図8
図9
図10