(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6054629
(24)【登録日】2016年12月9日
(45)【発行日】2016年12月27日
(54)【発明の名称】平板表示装置用バックプレーン、これを備える平板表示装置、及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
G09F 9/30 20060101AFI20161219BHJP
G09F 9/00 20060101ALI20161219BHJP
H01L 51/50 20060101ALI20161219BHJP
H05B 33/22 20060101ALI20161219BHJP
H05B 33/28 20060101ALI20161219BHJP
H05B 33/10 20060101ALI20161219BHJP
【FI】
G09F9/30 338
G09F9/00 338
H05B33/14 A
H05B33/22 Z
H05B33/28
H05B33/10
【請求項の数】25
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2012-112741(P2012-112741)
(22)【出願日】2012年5月16日
(65)【公開番号】特開2012-242834(P2012-242834A)
(43)【公開日】2012年12月10日
【審査請求日】2015年5月14日
(31)【優先権主張番号】10-2011-0047944
(32)【優先日】2011年5月20日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】512187343
【氏名又は名称】三星ディスプレイ株式會社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Display Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】110000671
【氏名又は名称】八田国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】鄭 棕 翰
(72)【発明者】
【氏名】崔 千 基
【審査官】
小野 博之
(56)【参考文献】
【文献】
特開2007−047775(JP,A)
【文献】
特開2010−177668(JP,A)
【文献】
特開2011−107680(JP,A)
【文献】
特開2007−298649(JP,A)
【文献】
特開2009−271527(JP,A)
【文献】
特開2010−177223(JP,A)
【文献】
特開2010−170110(JP,A)
【文献】
特開2010−204239(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2011/0108831(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2010/0270538(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/00−9/46
H01L 27/32
51/50
H05B 33/00−33/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板上に透明導電物を含む画素電極と、前記画素電極と同一層に形成されたキャパシタ第1電極と、
前記画素電極の上部エッジ及びキャパシタ第1電極を覆う第1保護層と、
前記第1保護層上に形成された薄膜トランジスタのゲート電極と、前記ゲート電極と同一層に形成されたキャパシタ第2電極と、
前記ゲート電極及び前記キャパシタ第2電極を覆う第1絶縁層と、
前記第1絶縁層上に形成され、かつ透明導電性酸化物を含む半導体層と、
前記半導体層を覆う第2絶縁層と、
前記第2絶縁層上に形成され、かつ前記第2絶縁層を貫通して前記半導体層に連結され、少なくとも一つは前記画素電極に連結される薄膜トランジスタのソース及びドレイン電極と、
前記ソース及びドレイン電極を覆って前記画素電極を露出させる第3絶縁層と、を備える平板表示装置用バックプレーン。
【請求項2】
前記キャパシタ第1電極は、前記画素電極と同一物質で形成された請求項1に記載の平板表示装置用バックプレーン。
【請求項3】
前記透明導電物は、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化インジウム(In2O3)、酸化インジウムガリウム(IGO)、及びアルミニウム酸化亜鉛(AZO)を含む群から選択された少なくとも一つ以上を含む請求項1または2に記載の平板表示装置用バックプレーン。
【請求項4】
前記画素電極は、半透過金属層をさらに含む請求項1〜3のいずれか1項に記載の平板表示装置用バックプレーン。
【請求項5】
前記半透過金属層は、銀(Ag)を含む請求項4に記載の平板表示装置用バックプレーン。
【請求項6】
前記第1保護層は、絶縁層である請求項1〜5のいずれか1項に記載の平板表示装置用バックプレーン。
【請求項7】
前記キャパシタ第2電極は、前記ゲート電極と同一物質で形成された請求項1〜6のいずれか1項に記載の平板表示装置用バックプレーン。
【請求項8】
前記半導体層は、ガリウム(Ga)、インジウム(In)、亜鉛(Zn)、ハフニウム(Hf)、チタン(Ti)及びスズ(Sn)よりなる群から選択された一つ以上の元素、及び酸素(O)を含む請求項1〜7のいずれか1項に記載の平板表示装置用バックプレーン。
【請求項9】
前記ソース及びドレイン電極のうち一つは、前記第1保護層、第1絶縁層、及び第2絶縁層を貫通するビアホールを通じて前記画素電極に連結された請求項1〜8のいずれか1項に記載の平板表示装置用バックプレーン。
【請求項10】
前記第1保護層、第1絶縁層、及び第2絶縁層は、前記画素電極の上部を露出させる開口を形成し、前記第1保護層が形成する開口のエッチング面と、前記第1絶縁層及び第2絶縁層が形成する開口のエッチング面とはギャップを形成する請求項1〜9のいずれか1項に記載の平板表示装置用バックプレーン。
【請求項11】
前記第1保護層と第1絶縁層との間に前記ゲート電極と同一物質で形成された第2保護層が備えられ、前記第2保護層、第1絶縁層及び第2絶縁層が形成する開口のエッチング面が面一となって同一面になっている請求項10に記載の平板表示装置用バックプレーン。
【請求項12】
前記第1保護層、第1絶縁層、及び第2絶縁層は、前記画素電極の上部を露出させる開口を形成し、前記第1保護層、第1絶縁層及び第2絶縁層が形成する開口のエッチング面が面一となって同一面になっている請求項1〜11のいずれか1項に記載の平板表示装置用バックプレーン。
【請求項13】
前記第1保護層と第1絶縁層との間に前記ゲート電極と同一物質で形成された第2保護層が備えられ、前記第1保護層、第2保護層、第1絶縁層及び第2絶縁層が形成する開口のエッチング面が面一となって同一面になっている請求項12に記載の平板表示装置用バックプレーン。
【請求項14】
前記第2絶縁層上にキャパシタ第3電極がさらに備えられた請求項1〜13のいずれか1項に記載の平板表示装置用バックプレーン。
【請求項15】
請求項1〜14のいずれかに記載の平板表示装置用バックプレーンと、
前記平板表示装置用バックプレーンの画素電極に対向する対向電極と、
前記画素電極と対向電極との間に備えられた発光部と、をさらに備える平板表示装置。
【請求項16】
前記対向電極は、前記発光部から放出された光を反射する反射電極である請求項15に記載の平板表示装置。
【請求項17】
前記発光部は、有機発光層を含む請求項15または16に記載の平板表示装置。
【請求項18】
基板上に画素電極及びキャパシタ第1電極を形成する第1マスク工程と、
前記画素電極及びキャパシタ第1電極を覆う第1保護層を形成し、前記第1保護層上に薄膜トランジスタのゲート電極、及びキャパシタ第2電極を形成する第2マスク工程と、
前記ゲート電極及びキャパシタ第2電極を覆う第1絶縁層を形成し、前記ゲート電極に対応する位置に、透明導電性酸化物を含む半導体層を形成する第3マスク工程と、
前記半導体層を覆う第2絶縁層を形成し、第2絶縁層を貫通して前記半導体層の一部を露出させるコンタクトホールを形成し、前記第1保護層、第1絶縁層及び第2絶縁層を貫通して前記画素電極の一部を露出させるビアホールを形成する第4マスク工程と、
前記コンタクトホール及びビアホールを覆うソース及びドレイン電極を形成する第5マスク工程と、
前記ソース及びドレイン電極を覆う第3絶縁層を形成し、第3絶縁層に前記画素電極の上部を露出させる開口を形成する第6マスク工程と、を含む平板表示装置用バックプレーンの製造方法。
【請求項19】
前記画素電極及びキャパシタ第1電極は、同一物質で同一層に形成される請求項18に記載の平板表示装置用バックプレーンの製造方法。
【請求項20】
前記薄膜トランジスタのゲート電極、及びキャパシタ第2電極は同一物質で同一層に形成される請求項18または19に記載の平板表示装置用バックプレーンの製造方法。
【請求項21】
前記第2マスク工程で、前記第1保護層上に画素電極より小さな面積の第2保護層をさらに形成する請求項18〜20のいずれか1項に記載の平板表示装置用バックプレーンの製造方法。
【請求項22】
前記第2保護層は、前記ゲート電極及びキャパシタ第2電極と同一物質で形成される請求項21に記載の平板表示装置用バックプレーンの製造方法。
【請求項23】
前記第4マスク工程で、前記第1絶縁層及び第2絶縁層を除去して前記第2保護層を露出させる開口を形成し、前記第5マスク工程で前記第2保護層を除去し、前記第6マスク工程で前記第1保護層を除去する請求項21または22に記載の平板表示装置用バックプレーンの製造方法。
【請求項24】
前記第4マスク工程で、前記第1絶縁層及び第2絶縁層を除去して前記第2保護層を露出させる開口を形成し、前記第5マスク工程で、前記第1保護層及び第2保護層を同時に除去する請求項21または22に記載の平板表示装置用バックプレーンの製造方法。
【請求項25】
前記第5マスク工程で、前記ソース及びドレイン電極と同一層にキャパシタ第3電極をさらに形成する請求項18〜24のいずれか1項に記載の平板表示装置用バックプレーンの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、平板表示装置用バックプレーン、これを備える平板表示装置及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
有機発光表示装置及び液晶表示装置などを含む平板表示装置は、高解像度のディスプレイ具現のために、各ピクセルごとに薄膜トランジスタ(Thin Fiml Transistor:TFT)とキャパシタなどが含まれた能動駆動型バックプレーン上に製作される。
【0003】
特に、酸化物半導体TFTは、素子特性に優れ、かつ低温で工程進行が可能であって、平板表示用バックプレーンに最適の素子として評価されている。ところが、特許文献1に記載のように、これらの酸化物半導体TFTを含む平板表示装置用バックプレーンを製作する過程は、複数のマスク工程を経るため、コストアップになるという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】韓国公開特許第10−2010−0059587号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、製造工程が簡単であり、かつ表示品質の優秀な平板表示装置用バックプレーン、これを備える平板表示装置、及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面によれば、基板上に透明導電物を含む画素電極と、前記画素電極と同一層に形成されたキャパシタ第1電極と、前記画素電極の上部エッジ及びキャパシタ第1電極を覆う第1保護層と、前記第1保護層上に形成された薄膜トランジスタのゲート電極と、前記ゲート電極と同一層に形成されたキャパシタ第2電極と、前記ゲート電極及び前記キャパシタ第2電極を覆う第1絶縁層と、前記第1絶縁層上に形成され、かつ透明導電性酸化物を含む半導体層と、前記半導体層を覆う第2絶縁層と、前記第2絶縁層上に形成され、かつ前記第2絶縁層を貫通して前記半導体層に連結され、少なくとも一つは前記画素電極に連結される薄膜トランジスタのソース及びドレイン電極と、前記ソース及びドレイン電極を覆って前記画素電極を露出させる第3絶縁層と、を備える平板表示装置用バックプレーンを提供する。
【0007】
本発明の他の特徴によれば、前記キャパシタ第1電極は、前記画素電極と同一物質で形成される。
【0008】
本発明のさらに他の特徴によれば、前記透明導電物は、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化インジウム(In
2O
3)、酸化インジウムガリウム(IGO)、及びアルミニウム酸化亜鉛(AZO)を含む群から選択された少なくとも一つ以上を含む。
【0009】
本発明のさらに他の特徴によれば、前記画素電極は、半透過金属層をさらに含む。
【0010】
本発明のさらに他の特徴によれば、前記半透過金属層は、銀(Ag)を含む。
【0011】
本発明のさらに他の特徴によれば、前記第1保護層は、絶縁層(絶縁膜)である。
【0012】
本発明のさらに他の特徴によれば、前記キャパシタ第2電極は、前記ゲート電極と同一物質で形成される。
【0013】
本発明のさらに他の特徴によれば、前記半導体層は、ガリウム(Ga)、インジウム(In)、亜鉛(Zn)、ハフニウム(Hf)、チタン(Ti)及びスズ(Sn)よりなる群から選択された一つ以上の元素、及び酸素(O)を含む。
【0014】
本発明のさらに他の特徴によれば、前記ソース及びドレイン電極のうち一つは、前記第1保護層、第1絶縁層、及び第2絶縁層を同時に貫通するビアホールを通じて前記画素電極に連結される。
【0015】
本発明のさらに他の特徴によれば、前記第1保護層、第1絶縁層、及び第2絶縁層は、前記画素電極の上部を露出させる開口を形成し、前記第1保護層が形成する開口のエッチング面と、前記第1絶縁層及び第2絶縁層が形成する開口のエッチング面とはギャップを形成する。
【0016】
本発明のさらに他の特徴によれば、前記第1保護層と第1絶縁層との間に前記ゲート電極と同一物質で形成された第2保護層が備えられ、前記第2保護層、第1絶縁層及び第2絶縁層が形成する開口のエッチング面は同一に(ギャップなく)形成される。
【0017】
本発明のさらに他の特徴によれば、前記第1保護層、第1絶縁層、及び第2絶縁層は、前記画素電極の上部を露出させる開口を形成し、前記第1保護層、第1絶縁層及び第2絶縁層が形成する開口のエッチング面は同一に形成する。
【0018】
本発明のさらに他の特徴によれば、前記第1保護層と第1絶縁層との間に前記ゲート電極と同一物質で形成された第2保護層が備えられ、前記第1保護層、第2保護層、第1絶縁層及び第2絶縁層が形成する開口のエッチング面は同一に形成される。
【0019】
本発明のさらに他の特徴によれば、前記第2絶縁層上にキャパシタ第3電極がさらに備えられる。
【0020】
本発明の他の側面によれば、前記平板表示装置用バックプレーンと、前記平板表示装置用バックプレーンの画素電極に対向する対向電極と、前記画素電極と対向電極との間に備えられた発光部と、をさらに備える平板表示装置を提供する。
【0021】
本発明の他の特徴によれば、前記対向電極は、前記発光部から放出された光を反射する反射電極である。
【0022】
本発明のさらに他の特徴によれば、前記発光部は、有機発光層を含む。
【0023】
本発明の他の側面によれば、基板上に画素電極及びキャパシタ第1電極を形成する第1マスク工程と、前記画素電極及びキャパシタ第1電極を覆う第1保護層を形成し、前記第1保護層上に薄膜トランジスタのゲート電極、及びキャパシタ第2電極を形成する第2マスク工程と、前記ゲート電極及びキャパシタ第2電極を覆う第1絶縁層を形成し、前記ゲート電極に対応する位置に、透明導電性酸化物を含む半導体層を形成する第3マスク工程と、前記半導体層を覆う第2絶縁層を形成し、第2絶縁層を貫通して前記半導体層の一部を露出させるコンタクトホールを形成し、前記第1保護層、第1絶縁層及び第2絶縁層を貫通して前記画素電極の一部を露出させるビアホールを形成する第4マスク工程と、前記コンタクトホール及びビアホールを覆うソース及びドレイン電極を形成する第5マスク工程と、前記ソース及びドレイン電極を覆う第3絶縁層を形成し、第3絶縁層に前記画素電極の上部を露出させる開口を形成する第6マスク工程と、を含む平板表示装置用バックプレーンの製造方法を提供する。
【0024】
本発明の他の特徴によれば、前記画素電極及びキャパシタ第1電極は、同一物質で同一層に形成される。
【0025】
本発明のさらに他の特徴によれば、前記薄膜トランジスタのゲート電極、及びキャパシタ第2電極は同一物質で同一層に形成される。
【0026】
本発明のさらに他の特徴によれば、前記第2マスク工程で、前記第1保護層上に画素電極より小さな面積の第2保護層をさらに形成する。
【0027】
本発明のさらに他の特徴によれば、前記第2保護層は、前記ゲート電極及びキャパシタ第2電極と同一物質で形成される。
【0028】
本発明のさらに他の特徴によれば、前記4マスク工程で、前記第1絶縁層及び第2絶縁層を除去して前記第2保護層を露出させる開口を形成し、前記第5マスク工程で前記第2保護層を除去し、前記第6マスク工程で前記第1保護層を除去する。
【0029】
本発明のさらに他の特徴によれば、前記4マスク工程で、前記第1絶縁層及び第2絶縁層を除去して前記第2保護層を露出させる開口を形成し、前記第5マスク工程で、前記第1保護層及び第2保護層を同時に除去する。
【0030】
本発明のさらに他の特徴によれば、前記第5マスク工程で、前記ソース及びドレイン電極と同一層にキャパシタ第3電極をさらに形成する。
【発明の効果】
【0031】
本発明によるバックプレーン、これを備える平板表示装置及びその製造方法によれば、マスク使用回数を低減させて製造工程を簡単にし、これによる製造工程を低減させる。
【0032】
また、画素電極上に第1保護層を形成することで、製造過程で画素電極の損傷を防止できる。
【0033】
また、キャパシタを並列に形成することでキャパシタの面積を広げなくても静電容量を増大させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1】本発明の一実施形態による有機発光表示装置を概略的に示す断面図である。
【
図2A】
図1の有機発光表示装置の製造過程を概略的に示す断面図である。
【
図2B】
図1の有機発光表示装置の製造過程を概略的に示す断面図である。
【
図2C】
図1の有機発光表示装置の製造過程を概略的に示す断面図である。
【
図2D】
図1の有機発光表示装置の製造過程を概略的に示す断面図である。
【
図2E】
図1の有機発光表示装置の製造過程を概略的に示す断面図である。
【
図2F】
図1の有機発光表示装置の製造過程を概略的に示す断面図である。
【
図3】本発明の他の実施形態による有機発光表示装置を概略的に示す断面図である。
【
図4A】
図3の有機発光表示装置の製造過程の一部を概略的に示す断面図である。
【
図4B】
図3の有機発光表示装置の製造過程の一部を概略的に示す断面図である。
【
図5】本発明の比較例による有機発光表示装置を概略的に示す断面図である。
【
図6A】
図5の有機発光表示装置の製造過程を概略的に示す断面図である。
【
図6B】
図5の有機発光表示装置の製造過程を概略的に示す断面図である。
【
図6C】
図5の有機発光表示装置の製造過程を概略的に示す断面図である。
【
図6D】
図5の有機発光表示装置の製造過程を概略的に示す断面図である。
【
図6E】
図5の有機発光表示装置の製造過程を概略的に示す断面図である。
【
図6F】
図5の有機発光表示装置の製造過程を概略的に示す断面図である。
【
図6G】
図5の有機発光表示装置の製造過程を概略的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、添付した図面に図示された本発明の望ましい実施形態を参照して本発明をより詳細に説明する。
【0036】
図1は、本発明の一実施形態による有機発光表示装置1を概略的に示す断面図であり、
図2Aないし
図2Fは、
図1の有機発光表示装置の製造過程を概略的に示す断面図である。
【0037】
図1を参照すれば、本発明の一実施形態による有機発光表示装置1の基板10上には、発光層119の備えられたピクセル領域PXL1、薄膜トランジスタの備えられた薄膜トランジスタ領域TFT1、及びキャパシタの備えられたキャパシタ領域CAP1が形成される。
【0038】
本発明の実施形態による薄膜トランジスタ領域TFT1には、基板10及び第1保護層12が備えられる。基板10は透明素材からなり、第1保護層12は絶縁膜で形成される。
【0039】
第1保護層12上に薄膜トランジスタのゲート電極213が備えられる。ゲート電極213上にはゲート絶縁膜として機能する第1絶縁層14が備えられ、第1絶縁層14上には半導体層215が備えられる。
【0040】
半導体層215は透明導電性酸化物を含む。透明導電性酸化物は、ガリウム(Ga)、インジウム(In)、亜鉛(Zn)、ハフニウム(Hf)、チタン(Ti)及びスズ(Sn)よりなる群から選択された一つ以上の元素、及び酸素(O)を含む。例えば、透明導電性酸化物は、InGaZnO、ZnSnO、InZnO、InGaO、ZnO、TiO、及びHIZO(Hafnium−indium−zinc oxide)から選択される。前述したように、活性層として透明導電性酸化物を含む酸化物半導体TFTは、素子特性に優れ、かつ低温で工程を進めることができて、平板表示用バックプレーンに最適の素子として評価されている。それだけでなく、酸化物半導体TFTは、可視光線領域で透明な特性を持つだけでなく柔軟なため、透明表示装置やフレキシブル表示装置にも適用できる。
【0041】
半導体層215を覆うように第2絶縁層16が備えられ、第2絶縁層16上には、第2絶縁層16を貫通するコンタクトホールC1を通じて半導体層215に連結されたソース及びドレイン電極217が備えられている。また、ソース及びドレイン電極217のうち一つは、第1保護層12、第1絶縁層14及び第2絶縁層16を同時に貫通するビアホールC2を通じて、ピクセル領域PXL1の画素電極111の上部エッジに連結される。
【0042】
ピクセル領域PXL1には、基板10上に透明導電物を含む画素電極111が備えられる。画素電極111は、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化インジウム(In
2O
3)、酸化インジウムガリウム(IGO)、及びアルミニウム酸化亜鉛(AZO)を含む群から選択された少なくとも一つ以上を含む。
【0043】
また、画素電極111は、銀(Ag)を含む半透過金属層111aをさらに含む複数層として備えられる。例えば、
図1に示したように、画素電極111は、銀を含む半透過金属層111aと、その上下部にITOなどの透明導電物を含む層111bとをさらに含む。半透過金属層111aは、後述する反射鏡(反射層)として機能する対向電極120と共に、半透過鏡として機能して共振構造を形成することで、表示装置の光抽出効率を高めることができる。
【0044】
画素電極111の上部エッジには第1保護層12が備えられる。第1保護層12は、製造工程中に画素電極111の劣化を防止するための保護膜として機能し、キャパシタの誘電膜として機能できる。第1保護層12は、SiNx、SiOx、及びSiONから選択された多様な絶縁膜で形成できる。
【0045】
第1保護層12(画素電極111)の上部エッジにゲート電極213と同一物質で形成された第2保護層113が備えられ、第2保護層113の上部に第1絶縁層14と第2絶縁層16とが順次に積層され、前記第2保護層113、第1絶縁層14及び第2絶縁層16は画素電極111を開口させ、この時に形成された開口のエッチング面S1は同一平面上に形成される。後述するが、前記第2保護層113は、製造工程中に画素電極111の劣化を防止するための保護膜として機能できる。
【0046】
第2絶縁層16上に第3絶縁層18が備えられ、第3絶縁層18には画素電極111を露出させる開口C4が形成される。この時、第3絶縁層18と第1保護層12とは同じエッチング面S2を形成する。したがって、本実施形態で画素電極111を開口させる第1保護層12と第2保護層113とのエッチング面S2とエッチング面S1とは、ギャップGを形成できる。
【0047】
画素電極111上には発光層119が形成され、発光層(発光部)119から放出された光は、透明導電物からなる画素電極111を通じて基板10側に放出される。
【0048】
発光層119は、低分子有機物または高分子有機物でありうる。発光層119が低分子有機物である場合、発光層119を中心としてホール輸送層(Hole Transport Layer:HTL)、ホール注入層(Hole Injection Layer:HIL)、電子輸送層(Electron Transport Layer:ETL)及び電子注入層(Electron Injection Layer:EIL)などが積層される。それ以外にも、必要に応じて多様な層が積層される。この時、使用可能な有機材料として、銅フタロシアニン(CuPc)、N’−ジ(ナフタレン−1−イル)−N、N’−ジフェニル−ベンジジン(NPB)、トリス−8−ヒドロキシキノリンアルミニウム(Alq3)などをはじめとして多様に適用できる。一方、発光層119が高分子有機物である場合、発光層119以外にホール輸送層(HTL)が含まれる。ホール輸送層は、ポリエチレンジヒドロキシチオフェン(PEDOT)や、ポリアニリン(PANI)などを使用できる。この時、使用可能な有機材料として、PPV(Poly−Phenylenevinylene)系及びポリフルオレン系などの高分子有機物を使用できる。
【0049】
発光層119上には、共通電極として対向電極120が蒸着される。本実施形態による有機発光表示装置1の場合、画素電極111はアノードとして使われ、対向電極120はカソードとして使われる。もちろん、電極の極性は逆に適用してもよいということはいうまでもない。
【0050】
対向電極120は、反射物質を含む反射電極で構成される。この時に前記対向電極120は、Al、Mg、Li、Ca、LiF/Ca、及びLiF/Alから選択された一つ以上の物質を含む。対向電極120が反射電極で形成されることで、発光層119から放出された光は、対向電極120に反射され、透明導電物で形成された画素電極111を透過して基板10側に放出される。この時、画素電極111が前述したように、銀などの半透過金属層111aをさらに含む場合、半透過金属層111aは、反射鏡として機能する対向電極120と共に、半透過鏡として機能して共振構造を形成することで表示装置の光抽出効率を高めることができる。
【0051】
本発明の実施形態によるキャパシタ領域CAP1には、基板10上に、第1保護層12を介してキャパシタ第1電極311及びキャパシタ第2電極313が備えられる。
【0052】
キャパシタ第1電極311は、画素電極111と同一層に同一材料(同一物質)で形成され、キャパシタ第2電極313は、ゲート電極213と同一層に同一材料(同一物質)で形成される。ここで、第1保護層12は誘電膜として機能する。本実施形態でキャパシタ第1電極311とキャパシタ第2電極313とは、それぞれ画素電極111とゲート電極213と同一マスク工程で形成されるため、製造工程を簡単にすることができる。
【0053】
キャパシタ第2電極313上に第1絶縁層14及び第2絶縁層16が順次に積層され、その上にソース及びドレイン電極217と同一層に同一材料(同一物質)でキャパシタ第3電極317が備えられる。キャパシタ第1電極311及びキャパシタ第2電極313はMIM(metal−insulator−metal)キャップを構成するため、静電容量を大きくするためにキャパシタ面積を大きくする場合、表示装置の開口率を低減させることができる。しかし、本実施形態のようにキャパシタ第3電極317をさらに構成する場合、キャパシタ第1電極311及びキャパシタ第2電極313に並列連結されて静電容量が増大するので、キャパシタの面積を縮めても低減した静電容量を補償できる。
【0054】
ソース及びドレイン電極217とキャパシタ第3電極317とを覆う第3絶縁層18が形成され、第3絶縁層18には、前述したように画素電極111を露出させる開口C4が形成される。
【0055】
以下、
図2Aないし
図2Fを参照して、本実施形態による有機発光表示装置1の製造方法を説明する。
【0056】
図2Aは、本実施形態による有機発光表示装置1の第1マスク工程の結果を概略的に示す断面図である。
【0057】
図2Aを参照すれば、基板10に画素電極111及びキャパシタ第1電極311が、第1マスク工程で同時形成される。この時に基板10上には、基板10の平滑性及び不純元素浸透の遮断のために、SiO
2及び/またはSiNxなどを含むバッファ層(図示せず)がさらに備えられる。
【0058】
前記図面には製造過程が詳細に図示されていないが、基板10上には透明導電物が蒸着され、透明導電物上にフォトレジスタ(図示せず)が塗布された後、第1マスク(図示せず)を利用したフォトリソグラフィー工程により画素電極111とキャパシタ第1電極311とが同時にパターニングされたものである。これにより、前記画素電極111及びキャパシタ第1電極311は、同一物質で同一層に形成される。フォトリソグラフィーによる第1マスク工程は、第1マスク(図示せず)に露光装置(図示せず)で露光後、現像、エッチング、及びストリッピングまたはアッシングなどの一連の工程を経て進められたものである。以下、後続マスク工程で同一内容についての説明は省略する。
【0059】
図2Bは、本実施形態による有機発光表示装置1の第2マスク工程の結果を概略的に示す断面図である。
【0060】
第1マスク工程の結果物上に第1保護層12を形成し、第1保護層12上に第2保護層113、ゲート電極213及びキャパシタ第2電極313を同時に形成する。この時、第2保護層113は前述したように、ビアホールC2が画素電極111に連結される領域には形成されない。したがって、第2保護層113は、画素電極111より小さな面積を持つ。これにより、前記薄膜トランジスタのゲート電極213、及びキャパシタ第2電極313は同一物質で同一層に形成される。また、前記第2保護層113は、前記ゲート電極213及びキャパシタ第2電極313と同一物質で(同一層に)形成される。
【0061】
図2Cは、本実施形態による有機発光表示装置1の第3マスク工程の結果を概略的に示す断面図である。
【0062】
第2マスク工程の結果物上に第1絶縁層14を形成し、第1絶縁層14上であって、前記記ゲート電極213に対応する位置に半導体層215を形成する。半導体層215は、前述した透明導電性酸化物を含む。
【0063】
図2Dは、本実施形態による有機発光表示装置1の第4マスク工程の結果を概略的に示す断面図である。
【0064】
第3マスク工程の結果物上に第2絶縁層16を形成し、前述したコンタクトホールC1及びビアホールC2を形成する。この時、画素電極111の上部に対応する領域では、第1絶縁層14及び第2絶縁層16を除去して、第2保護層113の上部を露出させる開口C3を共に形成する。この時、第2保護層113は、除去されずに画素電極111の上部に残っているため、コンタクトホールC1、ビアホールC2及び開口C3を形成する間に下部の第1保護層12及び画素電極111を保護する。
【0065】
図2Eは、本実施形態による有機発光表示装置1の第5マスク工程の結果を概略的に示す断面図である。
【0066】
第4マスク工程で形成されたコンタクトホールC1、ビアホールC2及び開口C3を覆うようにソース及びドレイン電極217を形成する材料を蒸着及びパターニングして、ソース及びドレイン電極217及びキャパシタ第3電極317を形成する。これにより、前記ソース及びドレイン電極217と(同一物質で)同一層にキャパシタ第3電極317が形成される。
【0067】
この時、ソース及びドレイン電極217を形成する金属材料は、第4マスク工程で形成された開口C3にも蒸着されるが、これを第2保護層113と共に除去する。この時、第2保護層113がソース及びドレイン電極217を形成する材料と同一材料である場合には、一回のエッチング工程で除去される。もし、第2保護層113がソース及びドレイン電極217を形成する材料と同一材料ではない場合には、複数のエッチング工程を経る。
【0068】
本実施形態で、ソース及びドレイン電極217を形成する材料が画素電極111の上部に形成された開口C3から除去される間に、第1保護層12は画素電極111を保護する。
【0069】
図2Fは、本実施形態による有機発光表示装置1の第6マスク工程の結果を概略的に示す断面図である。
【0070】
第5マスク工程の結果物上に第3絶縁層18を形成し、第3絶縁層18の一部を除去して画素電極111の上部を露出させる開口C4を形成する。この時、画素電極111の上部に形成された第1保護層12を共に除去する。したがって、第3絶縁層18と第1保護層12とは同じエッチング面S2を形成できる。
【0071】
以下、
図3を参照して、本発明の他の実施形態による有機発光表示装置を概略的に説明する。
【0072】
図3は、本発明の他の実施形態による有機発光表示装置2を概略的に示す断面図であり、
図4A及び
図4Bは、
図3の有機発光表示装置の製造過程の一部を概略的に示す断面図である。以下、前述した実施形態による有機発光表示装置1との差異点を中心として説明する。
【0073】
図4Aは、本発明の他の実施形態による有機発光表示装置2の第5マスク工程を概略的に示したものであり、
図4Bは、第6マスク工程を概略的に示したものである。すなわち、本実施形態による有機発光表示装置2の第1マスク工程から第4マスク工程までは、前述した実施形態による有機発光表示装置1の製造工程と同一に進められる。
【0074】
図4Aを参照すれば、第4マスク工程で形成されたコンタクトホールC1、ビアホールC2及び開口C3を覆うように、ソース及びドレイン電極217を形成する材料を蒸着及びパターニングして、ソース及びドレイン電極217及びキャパシタ第3電極317を形成する。
【0075】
この時、ソース及びドレイン電極217を形成する金属材料は、第4マスク工程で形成された開口C3にも蒸着されるが、これを、第2保護層113及び第1保護層12と共に除去する。したがって、第2保護層113及び第1保護層12が同じマスク工程でエッチングされるため、同じエッチング面S3を形成する。これにより、前記第1保護層12、第1絶縁層14、及び第2絶縁層16は、前記画素電極111の上部を露出させる開口C3を形成し、前記第1保護層12、第1絶縁層14及び第2絶縁層16が形成する開口C3のエッチング面S3が同一に形成されている。本実施形態では、前記第1保護層12と第1絶縁層14との間に前記ゲート電極213と同一物質で形成された第2保護層113が備えられているため、前記第1保護層12、第2保護層113、第1絶縁層14及び第2絶縁層16が形成する開口C3のエッチング面S3が同一に形成されている。
【0076】
図4Bを参照すれば、第5マスク工程の結果物上に第3絶縁層18を形成し、第3絶縁層18の一部を除去して画素電極111の上部を露出させる開口C4を形成する。
【0077】
したがって、本実施形態による有機発光表示装置2は、第1保護層12を第5マスク工程で第2保護層113と共に除去するため、同じエッチング面S3を持つ。
【0078】
以下、
図5及び
図6Aないし
図6Gを参照して本発明の比較例を説明する。
図5は、本発明の比較例による有機発光表示装置を概略的に示す断面図であり、
図6Aないし
図6Gは、
図5の有機発光表示装置の製造過程を概略的に示す断面図である。
【0079】
図6Aは、比較例による有機発光表示装置3の第1マスク工程の結果を概略的に示す断面図である。
図6Aを参照すれば、基板40に、薄膜トランジスタのゲート電極41及びキャパシタ第1電極51が第1マスク工程で同時に形成される。
【0080】
図6Bは、比較例による有機発光表示装置3の第2マスク工程の結果を概略的に示す断面図である。
図6Bを参照すれば、第1マスク工程の結果物上に第1絶縁層42を形成し、第1絶縁層42上に透明導電性酸化物を含む半導体層43を形成する。
【0081】
図6Cは、比較例による有機発光表示装置3の第3マスク工程の結果を概略的に示す断面図である。
図6Cを参照すれば、第2マスク工程の結果物上に第2絶縁層44を形成し、半導体層43の一部を露出させるコンタクトホールC5を形成する。
【0082】
図6Dは、比較例による有機発光表示装置3の第4マスク工程の結果を概略的に示す断面図である。
図6Dを参照すれば、第3マスク工程で形成されたコンタクトホールC5を覆うように、ソース及びドレイン電極45を形成する材料を蒸着及びパターニングしてソース及びドレイン電極45を形成する。この時、キャパシタ第3電極55も同時に形成する。
【0083】
図6Eは、比較例による有機発光表示装置3の第5マスク工程の結果を概略的に示す断面図である。
図6Eを参照すれば、第4マスク工程の結果物上に第3絶縁層46を形成し、ソース及びドレイン電極45のうち一つを露出させるビアホールC6を形成する。
【0084】
図6Fは、比較例による有機発光表示装置3の第6マスク工程の結果を概略的に示す断面図である。
図6Fを参照すれば、第5マスク工程で形成されたビアホールC6を覆うように、画素電極47を形成する材料を蒸着及びパターニングして、画素電極47を形成する。
【0085】
図6Gは、比較例による有機発光表示装置3の第7マスク工程の結果を概略的に示す断面図である。
図6Gを参照すれば、第6マスク工程の結果物上に第4絶縁層48を形成し、第4絶縁層48の一部を除去して画素電極47の上部を露出させる開口C7を形成する。
【0086】
図5を参照すれば、第7マスク工程で形成された開口C7に発光層49及び対向電極50を形成する。
【0087】
前記比較例による有機発光表示装置3の場合、ボトムゲートタイプの酸化物半導体を含むバックプレーンを製作するために、総7回のマスク工程が進められた。一方、本実施による有機発光表示装置1、2の場合、ボトムゲートタイプの酸化物半導体を含むバックプレーンを製作するに当って、画素電極111を形成する第5マスク工程を含めて総5回、または第3絶縁層18をパターニングして画素電極111を露出させる開口C4を形成する第6マスク工程を含めて総6回のマスク工程で進めることができる。したがって、マスク工程の低減による画期的なコストダウンができる。
【0088】
一方、前述した説明は有機発光表示装置を中心として記述されたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明は、発光層に液晶が備えられた液晶表示装置に適用できるということはいうまでもない。それ以外に他の表示装置にも適用できる。
【0089】
本発明は図面に図示された実施形態を参考として説明されたが、これは例示的なものに過ぎず、当業者ならば、これより多様な変形及び均等な他の実施形態が可能であるという点を理解できるであろう。したがって、本発明の真の技術的保護範囲は、特許請求の範囲の技術的思想によって定められねばならない。
【産業上の利用可能性】
【0090】
本発明は、平板表示装置関連の技術分野に好適に用いられる。
【符号の説明】
【0091】
1、2 有機発光表示装置、
10 基板、
12 第1保護層、
14 第1絶縁層、
16 第2絶縁層、
18 第3絶縁層、
111 画素電極、
113 第2保護層、
119 発光層、
120 対向電極、
213 ゲート電極、
215 半導体層、
217 ソース及びドレイン電極、
311 キャパシタ第1電極、
313 キャパシタ第2電極、
317 キャパシタ第3電極、
C1 コンタクトホール、
C2 ビアホール、
C3、C4 開口。