特許第6054773号(P6054773)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6054773
(24)【登録日】2016年12月9日
(45)【発行日】2016年12月27日
(54)【発明の名称】通信システム
(51)【国際特許分類】
   E05B 49/00 20060101AFI20161219BHJP
   B60R 25/00 20130101ALI20161219BHJP
【FI】
   E05B49/00 K
   B60R25/00
【請求項の数】7
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2013-34748(P2013-34748)
(22)【出願日】2013年2月25日
(65)【公開番号】特開2014-163105(P2014-163105A)
(43)【公開日】2014年9月8日
【審査請求日】2015年7月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003551
【氏名又は名称】株式会社東海理化電機製作所
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000004260
【氏名又は名称】株式会社デンソー
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(72)【発明者】
【氏名】山本 桂嗣
(72)【発明者】
【氏名】河合 英樹
(72)【発明者】
【氏名】渥美 竜太
(72)【発明者】
【氏名】青野 孝之
【審査官】 仲野 一秀
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−63052(JP,A)
【文献】 特開2007−46395(JP,A)
【文献】 特開2013−187783(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 1/00−85/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信マスタと電子キーとの間で第1の無線通信を行い、当該第1の無線通信を通じた前記電子キーの認証が成立したとき、前記通信マスタの搭載機器の動作が許可される通信システムにおいて、
前記電子キーとの間で前記第1の無線通信とは異なる第2の無線通信を行う携帯端末を備え、
前記第1の無線通信を通じた前記電子キーの認証、及び前記第2の無線通信の双方が成立したことを条件として、前記搭載機器の動作が許可され
前記第1の無線通信を通じた前記電子キーの認証動作は、前記第2の無線通信が成立したことを条件に実行され、
前記第1の無線通信を通じた前記電子キーの認証動作は、前記第2の無線通信が成立してから一定時間だけ許可され、
前記通信マスタ及び前記電子キーの少なくとも一方は、前記第2の無線通信が成立したとき、前記一定時間だけ動作するタイマを備え、当該タイマが動作中のみ前記第1の無線通信を通じた前記電子キーの認証動作を実行する通信システム。
【請求項2】
請求項に記載の通信システムにおいて、
前記携帯端末は、時間の設定ができる時間設定部を備え、当該時間設定部によって設定された時間情報を、前記第2及び第1の無線通信を介して前記通信マスタに送り、
前記通信マスタは、受信した時間情報に基づき前記タイマの動作時間を設定することを特徴とする通信システム。
【請求項3】
通信マスタと電子キーとの間で第1の無線通信を行い、当該第1の無線通信を通じた前記電子キーの認証が成立したとき、前記通信マスタの搭載機器の動作が許可される通信システムにおいて、
前記電子キーとの間で前記第1の無線通信とは異なる第2の無線通信を行う携帯端末を備え、
前記第1の無線通信を通じた前記電子キーの認証、及び前記第2の無線通信の双方が成立したことを条件として、前記搭載機器の動作が許可され
前記第1の無線通信を通じた前記電子キーの認証動作は、前記第2の無線通信が成立したことを条件に実行され、
前記第1の無線通信を通じた前記電子キーの認証動作は、前記第2の無線通信が成立してから一定回数だけ許可され、
前記通信マスタ及び前記電子キーの少なくとも一方は、前記第1の無線通信の通信回数をカウントするカウンタを備え、前記第2の無線通信が成立してからの前記第1の無線通信の通信回数が前記一定回数内である場合のみ、前記第1の無線通信を通じた前記電子キーの認証動作を実行する通信システム。
【請求項4】
請求項に記載の通信システムにおいて、
前記携帯端末は、回数の設定ができる回数設定部を備え、当該回数設定部によって設定された回数情報を、前記第2及び第1の無線通信を介して前記通信マスタに送り、
前記通信マスタは、受信した回数情報に基づき前記カウンタの動作回数を設定することを特徴とする通信システム。
【請求項5】
請求項のうちいずれか一項に記載の通信システムにおいて、
前記第2の無線通信は、前記携帯端末への操作を通じて実行され、
前記第2の無線通信が成立したことに基づいて、前記第1の無線通信を通じた前記電子キーの認証動作が許可と不許可との間で切り替えられることを特徴とする通信システム。
【請求項6】
請求項1〜のうちいずれか一項に記載の通信システムにおいて、
前記第2の無線通信の成立は、前記電子キー及び前記携帯端末に予め登録される共通のペアリング情報の照合の成立であることを特徴とする通信システム。
【請求項7】
請求項1〜のうちいずれか一項に記載の通信システムにおいて、
前記第2の無線通信は、前記電子キーを前記携帯端末にかざすことによって行われる近距離無線通信であることを特徴とする通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、自動車においては、利便性の向上を目的として、ユーザに所持される電子キーと車載装置との間で無線通信を行い、当該無線通信が成立したことを条件としてドアの施解錠を許可又は実行する通信システムが搭載されている。このような通信システムには、特許文献1に示されるように、電子キーを所持したユーザが車両に近づくだけで自動的に通信を実行するスマートシステムと、電子キーに設けられたスイッチが操作されたことを契機として通信を実行するワイヤレスシステムとがある。多くの自動車には、これら両方のシステムが搭載されている。この場合、ユーザは、自身のおかれた状況に応じてスマートシステムとワイヤレスシステムとを選択して使用することができるので、使用勝手がよい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−2111号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、この種の通信システムでは、電子キーを所持すれば第3者であっても、ドアを解錠することができる。
本発明は、こうした実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、高いセキュリティ性を有する通信システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、通信システムは、通信マスタと電子キーとの間で第1の無線通信を行い、当該第1の無線通信を通じた前記電子キーの認証が成立したとき、前記通信マスタの搭載機器の動作が許可される通信システムにおいて、前記電子キーとの間で前記第1の無線通信とは異なる第2の無線通信を行う携帯端末を備え、前記第1の無線通信を通じた前記電子キーの認証、及び前記第2の無線通信の双方が成立したことを条件として、前記搭載機器の動作が許可され、前記第1の無線通信を通じた前記電子キーの認証動作は、前記第2の無線通信が成立したことを条件に実行され、前記第1の無線通信を通じた前記電子キーの認証動作は、前記第2の無線通信が成立してから一定時間だけ許可され、前記通信マスタ及び前記電子キーの少なくとも一方は、前記第2の無線通信が成立したとき、前記一定時間だけ動作するタイマを備え、当該タイマが動作中のみ前記第1の無線通信を通じた前記電子キーの認証動作を実行することを要旨とする。
【0006】
この通信システムによれば、第3者が電子キーを所持していても、電子キーと携帯端末との間の第2の無線通信が成立しなければ、通信マスタの搭載機器は動作しない。すなわち、第3者は、電子キーを所持するだけでは、通信マスタの搭載機器を動作させられない。このため、この通信システムは、従来の通信システムと比較して、高いセキュリティ性を有する。
また、第2の無線通信が成立しなければ、第1の無線通信を通じた電子キーの認証に係る動作を実行しない。これにより、第2の無線通信の成立の有無によらず第1の無線通信を通じた電子キーの認証に係る動作を実行する通信マスタ及び電子キーと比較して、認証にかかる電力消費を抑制することができる。
また、一定時間を超過すると電子キーの認証動作は自動的に制限される。このため、この通信システムのセキュリティ性が高まる。
また、第2の無線通信の成立から一定時間経過するとタイマは停止するので、自動的に第1の無線通信を通じた電子キーの認証に係る動作は実行されなくなる。すなわち、第2の無線通信の成立から通信マスタの搭載機器を動作させるまでの時間が自動的に制限される。このことから、この通信システムのセキュリティ性は高い。
【0011】
上記構成において、前記携帯端末は、時間の設定ができる時間設定部を備え、当該時間設定部によって設定された時間情報を、前記第2及び第1の無線通信を介して前記通信マスタに送り、前記通信マスタは、受信した時間情報に基づき前記タイマの動作時間を設定することが好ましい。
【0012】
この通信システムによれば、ユーザは、タイマの動作時間、すなわち、第1の無線通信を通じた電子キーの認証の成立から搭載機器を動作させることのできる時間を任意に設定できるので利便性がよい。
【0013】
上記課題を解決するために、通信システムは、通信マスタと電子キーとの間で第1の無線通信を行い、当該第1の無線通信を通じた前記電子キーの認証が成立したとき、前記通信マスタの搭載機器の動作が許可される通信システムにおいて、前記電子キーとの間で前記第1の無線通信とは異なる第2の無線通信を行う携帯端末を備え、前記第1の無線通信を通じた前記電子キーの認証、及び前記第2の無線通信の双方が成立したことを条件として、前記搭載機器の動作が許可され、前記第1の無線通信を通じた前記電子キーの認証動作は、前記第2の無線通信が成立したことを条件に実行され、前記第1の無線通信を通じた前記電子キーの認証動作は、前記第2の無線通信が成立してから一定回数だけ許可され、前記通信マスタ及び前記電子キーの少なくとも一方は、前記第1の無線通信の通信回数をカウントするカウンタを備え、前記第2の無線通信が成立してからの前記第1の無線通信の通信回数が前記一定回数内である場合のみ、前記第1の無線通信を通じた前記電子キーの認証動作を実行することを要旨とする。
【0014】
この通信システムによれば、第3者が電子キーを所持していても、電子キーと携帯端末との間の第2の無線通信が成立しなければ、通信マスタの搭載機器は動作しない。すなわち、第3者は、電子キーを所持するだけでは、通信マスタの搭載機器を動作させられない。このため、この通信システムは、従来の通信システムと比較して、高いセキュリティ性を有する。
また、第2の無線通信が成立しなければ、第1の無線通信を通じた電子キーの認証に係る動作を実行しない。これにより、第2の無線通信の成立の有無によらず第1の無線通信を通じた電子キーの認証に係る動作を実行する通信マスタ及び電子キーと比較して、認証にかかる電力消費を抑制することができる。
また、一定回数を超過すると電子キーの認証動作は自動的に制限される。このため、この通信システムのセキュリティ性が高まる。
また、第2の無線通信の成立から第1の無線通信が一定回数実行されると、自動的にその後の第1の無線通信を通じた電子キーの認証に係る動作は実行されなくなる。すなわち、第2の無線通信の成立から通信マスタの搭載機器を動作させるまでの時間が自動的に制限される。このことから、この通信システムのセキュリティ性は高い。
【0015】
上記構成において、前記携帯端末は、回数の設定ができる回数設定部を備え、当該回数設定部によって設定された回数情報を、前記第2及び第1の無線通信を介して前記通信マスタに送り、前記通信マスタは、受信した回数情報に基づき前記カウンタの動作回数を設定することが好ましい。
【0016】
この通信システムによれば、ユーザは、第1の無線通信を通じた電子キーの認証の成立から搭載機器を動作させることのできる回数を任意に設定できるので利便性がよい。
上記構成において、前記第2の無線通信は、前記携帯端末への操作を通じて実行され、前記第2の無線通信が成立したことに基づいて、前記第1の無線通信を通じた前記電子キーの認証動作が許可と不許可との間で切り替えられることが好ましい。
【0017】
この構成によれば、電子キーの認証動作は、ユーザの携帯端末への操作を通じて許可と不許可とが切り替えられる。すなわち、ユーザは、電子キーの認証動作を実行したときには、これを許可することができ、電子キーの認証動作を実行したくないときには、これを不許可とすることができるので、使い勝手がよい。
【0018】
上記構成において、前記第2の無線通信の成立は、前記電子キー及び前記携帯端末に予め登録される共通のペアリング情報の照合の成立であることが好ましい。
この通信システムによれば、第2の無線通信を成立させるための電子キーと携帯端末との組み合わせが限られる。このことから、この通信システムのセキュリティ性は高い。
【0019】
上記構成において、前記第2の無線通信は、前記電子キーを前記携帯端末にかざすことによって行われる近距離無線通信であることが好ましい。
この通信システムによれば、第2の無線通信は、電子キー及び携帯端末の両方を所持した状態でしか行われない。すなわち、電子キー及び携帯端末の両方を所持しなければ通信マスタの搭載機器を動作させることができない。このことから、この通信システムのセキュリティ性は高い。
【発明の効果】
【0020】
本発明の通信システムは、電子キーだけでは、通信マスタの搭載機器の動作許可できないのでセキュリティ性が高い。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】通信システムの概略構成を示すブロック図。
図2】車両、電子キー、及び携帯電話の通信態様を示すシーケンスチャート。
図3】(a)は第1の表示画像を示す携帯電話の斜視図、(b)は第2の表示画像を示す携帯電話の斜視図。
図4】電子キーがかざされた携帯電話の斜視図。
図5】通信システムの別例を示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、電子キーシステムの一実施形態について説明する。
図1に示すように、通信システム3は、遠距離無線通信システム1と近距離無線通信システム2とを備えている。遠距離無線通信システム1は、車両10と電子キー20とを備えている。車両10と電子キー20との間で、遠距離無線通信が行われる。近距離無線通信システム2は、電子キー20と携帯電話30とを備えている。電子キー20と携帯電話30との間で、近距離無線通信が行われる。車両10、電子キー20、及び携帯電話30の3者により、遠距離無線通信システム1とNFC通信システム2とからなる通信システム3が構成されている。
【0023】
<車両の構成>
図1に示すように、車両10は、各種の車載機器を制御する車載制御部11と、その車載制御部11に電気的に接続されてLF(Low Frequency)帯の無線信号を送信するLF送信部12、並びにUHF(Ultra High Frequency)帯の無線信号を受信するUHF受信部13を備えている。
【0024】
また、車両10は、車載制御部11に電気的に接続されたドアロック装置14及びドアハンドルセンサ15を備えている。ドアロック装置14は、ドアの施解錠を切り替える。ドアハンドルセンサ15は、ユーザの図示しないドアハンドルへの接触を検出する。なお、ドアロック装置14が搭載機器に相当する。
【0025】
さらに、車両10は、車載制御部11に電気的に接続されたタイマ16を備えている。タイマ16は、車載制御部11からの信号に基づき当該タイマ16のメモリ16aに記憶されている動作時間16bだけ動作する。メモリ16aが記憶する動作時間16bは、車載制御部11からの信号に基づき書き換え可能とされている。
【0026】
なお、車両10は、バッテリ17を備える。車載制御部11等の車両10の各部には、バッテリ17から電力が供給される。車両10の各部は、バッテリ17から供給される電力を消費して作動する。
【0027】
車載制御部11のメモリ11aには、車両10に固有のIDコードが記憶されている。車載制御部11は、LF送信部12及びUHF受信部13を通じて電子キー20との間の無線通信を行う。車載制御部11は、電子キー20からの無線信号、正確には、後述する第2の解除信号を受信すると、当該第2の解除信号に含まれる照合有効時間情報に基づき、メモリ16aが記憶する動作時間16bを書き換えるとともに、当該第2の解除信号に含まれるタイマ16の起動を指示する起動指令情報に基づき、タイマ16を起動させる。タイマ16は、車載制御部11が第2の解除信号を受信してからメモリ16aが記憶する動作時間16b(照合有効時間)だけ動作する。
【0028】
また、車載制御部11は、タイマ16の動作中において、電子キー20との間で行われる無線通信の授受を通じて、交信している電子キー20が自身に対応するものか否かを判断する。当該判断は、電子キー20からの無線信号に含まれるIDコードと、メモリ11aに記憶されたIDコードとの照合により行う。そして、電子キー20が自身に対応するものと判断される場合には、ドアロック装置14の作動を許可又は実行する。詳しくは、車載制御部11は、車両10から無線送信する要求信号に対して電子キー20が無線送信する応答信号の受信を通じて、当該応答信号を無線送信した電子キー20が自身に対応するものと判断した場合には、ドアロック装置14の作動を許可する。この状態で、ドアハンドルセンサ15を通じてドアハンドルへの接触を検出した場合、車載制御部11は、ドアロック装置14を作動させる。一方、車載制御部11は、電子キー20のスイッチの操作に基づき電子キー20から無線送信されるワイヤレス信号の受信を通じて、当該ワイヤレス信号を無線送信した電子キー20が自身に対応するものと判断した場合には、ドアロック装置14を作動させる。
【0029】
<電子キーの構成>
図1に示すように、電子キー20の電子キー制御部21には、LF帯の無線信号を受信するLF受信部22と、UHF帯の無線信号を送信するUHF送信部23とが電気的に接続されている。
【0030】
LF受信部22は、車両10から無線送信されるLF帯の要求信号を受信すると、この要求信号をパルス信号に復調し、この復調された信号を電子キー制御部21へ出力する。
電子キー制御部21のメモリ21aには、電子キー20に固有のIDコードが記憶されている。このIDコードは、車両10のIDコードと同一のものとされている。電子キー制御部21は、LF受信部22により復調された要求信号を認識すると、メモリ21aに記憶されたIDコードを含む応答信号をUHF送信部23へ出力する。UHF送信部23は、応答信号を変調し、この変調したUHF帯の応答信号を無線送信する。
【0031】
また、電子キー20は、ロックスイッチ24とアンロックスイッチ25とを備える。これらスイッチ24,25は、電子キー制御部21に電気的に接続されている。電子キー制御部21は、ロックスイッチ24又はアンロックスイッチ25が操作されて、その旨示す電気信号が入力されると、メモリ21aに記憶されたIDコードと、車両ドアの施錠又は解錠する旨示す動作内容とを含むワイヤレス信号を生成し、この信号をUHF送信部23へ出力する。UHF送信部23は、ワイヤレス信号を変調するとともに、この変調したUHF帯のワイヤレス信号を無線送信する。
【0032】
さらに、電子キー20は、電池26、及びNFC装置27を備える。電池26は、一次電池とされている。電池26は、電子キー制御部21等の電子キー20の各部に電力を供給する。電子キー20の各部は、電池26から供給される電力を消費して作動する。
【0033】
NFC装置27は、NFC制御部271と、そのNFC制御部271に電気的に接続されて携帯電話30との間で変調磁界を送受信するNFC送受信部272と、を備えている。NFC制御部271は、先の電子キー制御部21と電気的に接続されている。NFC制御部271のメモリ271aには、電子キー制御部21のメモリ21aに記憶されているIDコードと同じIDコードが記憶されている。
【0034】
NFC送受信部272は、携帯電話30から送信される後述の第1の解除信号の変調磁界を受信すると、この変調磁界をパルス信号に復調し、この復調された第1の解除信号をNFC制御部271へ出力する。NFC制御部271は、NFC送受信部272により復調された第1の解除信号を認識すると、交信している携帯電話30が自身に対応するものか否かを判断する。当該判断は、携帯電話30から受信した第1の解除信号に含まれるIDコードと、メモリ271aに記憶されたIDコードとの照合により行う。そして、携帯電話30が自身に対応するものと判断される場合には、NFC制御部271は、当該第1の解除信号を電子キー制御部21へ出力するとともに、第1の解除信号を受信したことを示す受領信号を生成し、これをNFC送受信部272に出力する。NFC送受信部272は、受領信号を変調磁界に変調し、この変調した変調磁界を送信する。
【0035】
電子キー制御部21は、第1の解除信号を受信すると、当該第1の解除信号に含まれる照合有効時間情報と、タイマ16の起動を指示する起動指令情報とを含ませた第2の解除信号を生成する。UHF送信部23は、第2の解除信号を変調するとともに、この変調したUHF帯の第2の解除信号を無線送信する。
【0036】
<携帯電話の構成>
図1に示すように、携帯電話30は、通話するための電話装置31、NFC装置32、操作スイッチ(ボタン)33、ディスプレイ34、及び電池35を備えている。電池35は、外部電源から充電が可能とされた2次電池とされている。電池35は、電話装置31、NFC装置32等の携帯電話30の各部に電力を供給する。携帯電話30の各部は、電池35から供給される電力を消費して作動する。
【0037】
電話装置31は、マイク311、スピーカ312、アンテナ313、及びこれらを統括的に制御する電話制御部314を備えている。電話制御部314には、操作スイッチ33及びディスプレイ34が接続されている。ユーザは、操作スイッチ33の操作を通じて電話制御部314に制御情報を入力する。電話制御部314は、入力される制御情報に基づき、マイク311、スピーカ312、アンテナ313の各部を制御する。また、電話制御部314は、自身の制御情報をディスプレイ34に表示させる。操作スイッチ33が時間設定部に相当する。なお、電話制御部314には、メモリ314aが設けられている。メモリ314aには、電話番号やメールアドレス、及び必要なアプリケーションが予め記憶されている。
【0038】
電話制御部314は、操作スイッチ33を通じて入力された情報をもとに、アンテナ313を通じて他の電話との音声データを含む無線信号の授受を行う。電話制御部314は、マイク311を通じて音声が入力されると、この音声に伴う音声データを無線信号に変換して、この無線信号をアンテナ313から送信する。また、電話制御部314は、アンテナ313を通じて、他の電話から音声データを含む無線信号を受信すると、これを音声データに復調してこの音声データに基づく音声をスピーカ312を通じて外部へ出力する。
【0039】
NFC装置32は、NFC制御部321を備える。このNFC制御部321には、変調磁界及び無変調磁界を送受信するNFC送受信部322が接続されている。NFC制御部321は、不揮発性のメモリ321aを備えている。このメモリ321aには、携帯電話30に固有のIDコードが記憶されている。また、メモリ321aには、車両10が電子キー20との間で行う遠距離無線通信を通じた照合を有効とする照合有効時間321bが記憶されている。NFC制御部321は、電話制御部314と接続されている。すなわち、操作スイッチ33を通じて電話制御部314へ入力される制御情報は、電話制御部314からNFC制御部321に伝達される。メモリ321aに記憶される照合有効時間321bは、操作スイッチ33を通じて書き換え可能とされている。
【0040】
なお、メモリ321aには、図3(a)に示すように、携帯電話30に電子キー20をかざすことを促す第1の表示画像を生成するための情報と、図3(b)に示すように、NFC通信が好適に行われたことを示す第2の表示画像を生成するための情報とが記憶されている。図4に示すように、本例では、NFC通信が好適に行える携帯電話30の部位に電子キー20がかざされることを促すマークが示されている。ユーザは、電子キー20をこのマークにかざすことにより、電子キー20と携帯電話30との間のNFC通信を好適に行うことができる。NFC制御部321は、図3(a)に示される第1の表示画像を通信アプリケーションの起動中、電話制御部314を介してディスプレイ34に表示させる。なお、通信アプリケーションは、先の必要なアプリケーションのうちの一つであって、メモリ314aに記憶されている。通信アプリケーションは、操作スイッチ33の操作により起動する。
【0041】
<通信システムの作用>
NFC制御部321は、通信アプリケーションが起動すると、IDコードと照合有効時間を示す照合有効時間情報とを含ませた第1の解除信号を生成する。NFC送受信部322は、第1の解除信号を変調磁界に変換し、これを送信する。
【0042】
NFC送受信部322は、電子キー20から変調磁界(受領信号)を受信すると、これをパルス信号に変換し、この変換されたパルス信号(受領信号)をNFC制御部321へ出力する。NFC制御部321は、電子キー20からの受領信号を認識すると、図3(b)に示す第2の表示画像を、電話制御部314を介してディスプレイ34に表示させる。
【0043】
次に、図2に示すシーケンスチャートに従って、車両10のドアがロックからアンロックに切り替えられるまでに行われる車両10、電子キー20、及び携帯電話30の通信、及び当該通信に伴う作用について説明する。なお、タイマ16は動作していないものとする。
【0044】
まず、操作スイッチ33の操作により、携帯電話30の通信アプリケーションを起動させる。図2に示すように、通信アプリケーションが起動すると(ステップS1)、携帯電話30のディスプレイ34には、第1の表示画像(図3(a)参照)が表示される(ステップS2)。また、携帯電話30は、当該携帯電話30の近傍に第1の解除信号を送信する(ステップS3)。
【0045】
電子キー20は、携帯電話30にかざされる(図4参照)と、携帯電話30から送信された第1の解除信号を受信して、当該第1の解除信号(正確には、IDコード)を照合する(ステップS4)。照合が成立すると、電子キー20は、第2の解除信号を無線送信する(ステップS5)。また、電子キー20は、電子キー20の近傍に受領信号を送信する(ステップS6)。
【0046】
車両10は、電子キー20から無線送信された第2の解除信号を受信すると、タイマ16のメモリ16aが記憶する動作時間16bを第2の解除信号に含まれる照合有効時間に書き換える(ステップS7)とともに、当該タイマ16を起動させる(ステップS8)。これにより、タイマ16は、書き換えた動作時間16b(携帯電話30で設定された照合有効時間)だけ動作する。タイマ16の動作中、車両10は、電子キー20との間で行う遠距離無線通信を通じた照合が許可される。車両10は、遠距離無線通信の照合が成立した場合には、ドアロック装置14を作動させる、又は作動を許可する。車両10は、タイマ16の動作中に受信される応答信号(IDコード)のみ照合すればよいので、バッテリ17の電力消費を抑制することができる。
【0047】
なお、携帯電話30は、電子キー20から送信された受領信号を受信すると、携帯電話30のディスプレイ34に第2の表示画像(図3(b)参照)を表示する(ステップS9)。ユーザは、この第2の表示画像の視認を通じて、車両10における第1の解除信号の照合が成立したことを条件に、ドアをロックからアンロックに切り替えることが可能になったことを認識することができる。
【0048】
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られる。
(1)電子キー20は、携帯電話30との間で行う近距離無線通信が成立した場合に、タイマ16の起動を指示する起動指令情報を含ませた第2の解除信号を生成し、当該第2の解除信号を無線送信するようにした。車両10は、第2の解除信号の受信に基づき、タイマ16を起動させるとともに、当該タイマ16の動作中に電子キー20との間で行う無線通信を通じた照合が成立した場合には、ドアロック装置14を作動させる又は作動を許可するようにした。これにより、第3者は、電子キー20を所持するだけでは、ドアロック装置14を作動させられない。このため、車両10、電子キー20、及び携帯電話30の3者で構成されるこの通信システム3は、従来の通信システムと比較して、高いセキュリティ性を有する。
【0049】
(2)車両10は、タイマ16が動作していない場合、すなわち電子キー20と携帯電話30との間の近距離無線通信が成立していない場合には、電子キー20との間の無線通信を通じた照合を行わない。これにより、不要な照合の回数が減るので、照合にかかる車両10の電力消費を抑制することができる。
【0050】
(3)タイマ16は、車両10が第2の解除信号を受信してから、メモリ16aに記憶された動作時間16bだけ動作する。すなわち、タイマ16は、車両10の第2の解除信号の受信後、動作時間16bが経過すると、車両10における応答信号(IDコード)の照合は自動的に実行されなくなる。言い換えると、電子キー20と携帯電話30との間で行われる近距離無線通信の成立から車両10のドアロック装置14を作動させるまでの時間が自動的に制限される。これにより、第3者による解錠が抑制される。
【0051】
(4)電子キー20と携帯電話30との間で行われる近距離無線通信の成立は、両者が所持する共通のIDコードの照合によって行われる。すなわち、電子キー20に対して照合可能な携帯電話30は限られるので、この通信システム3のセキュリティ性は高い。
【0052】
(5)電子キー20と携帯電話30との間の無線通信は、電子キー20を携帯電話30にかざさなければ行われない近距離無線通信を採用している。すなわち、電子キー20及び携帯電話30の両方が手元になければ、この両者間の近距離無線通信は成立しないので、この通信システム3のセキュリティ性は高い。
【0053】
(6)携帯電話30の操作を通じて車両10が電子キー20との間で行う遠距離無線通信を通じた照合を有効とする照合有効時間321bを設定できるようにした。照合有効時間321bは、第1及び第2の解除信号を通じて車両10に送られる。車両10のタイマ16は、照合有効時間321bに書き換えられた動作時間16bだけ動作する。このように、この通信システム3によれば、ユーザは、ドアロック装置14を作動させることのできる時間を任意に設定できるので利便性がよい。
【0054】
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、携帯電話30の操作を通じてメモリ16aに記憶された動作時間16b(照合有効時間)を書き換え可能とされたが、書き換えできなくてもよい。すなわち、タイマ16の動作時間は、常時一定としてもよい。このように構成した場合であれ、上記実施形態の(1)〜(5)の効果と同様の効果を得ることができる。
【0055】
・上記実施形態において、電子キー20と携帯電話30との間の無線通信は、両者がかざされることによって行われる近距離無線通信とされたが、かざす必要がない距離で行われる無線通信、例えば、車両10と電子キー20との間で行われる遠距離無線通信であってもよい。このように構成した場合であれ、上記実施形態の(1)〜(4)及び(6)の効果と同様の効果を得ることができる。
【0056】
・上記実施形態では、電子キー20と携帯電話30との間の近距離無線通信は、共通のIDコードの照合が必要であったが、照合を省略してもよい。このように構成した場合でも、ドアロック装置14の作動には、電子キー20と携帯電話30とを無線通信させる必要があるので、上記実施形態の(1)〜(3)及び(5)、(6)の効果と同様の効果を得ることができる。
【0057】
・上記実施形態において、タイマ16を省略してもよい。このように構成した場合、車両10は、第2の解除信号を受信後にドアロック装置14を作動させるまで、電子キー20との間で授受する無線信号の照合を行うようにする。このように構成すれば、ドアロック装置14を作動させる度に電子キー20と携帯電話30との近距離無線通信を成立させる必要がある。すなわち、ドアロック装置14を作動させるには、車両10、電子キー20、及び携帯電話30の3者間での無線通信が必要となるので、セキュリティ性が高い。
【0058】
また、タイマ16を省略した場合、次のようドアロック装置14を作動させてもよい。すなわち、車両10は、常時電子キー20との間で授受する無線信号の照合を行う。そして、照合が成立した状態で、電子キー20から第2の無線信号を受信した場合にドアロック装置14を作動させる。このように構成した場合でも、ドアロック装置14を作動させるには、車両10、電子キー20、及び携帯電話30の3者間での無線通信が必要となるので、セキュリティ性が高い。
【0059】
・上記実施形態では、車両10は、タイマ16の動作中のみ電子キー20との間で授受する無線信号の照合を行うが、車両10のタイマ16を省略して、図1に破線で示すように、電子キー20にタイマ16を設けてもよい。そして、電子キー20は、タイマ16の動作中のみ車両10からの応答要求に対する応答を行うようにしてもよい。この構成を採用する場合、電子キー20は、タイマ16の動作中のみロックスイッチ24及びアンロックスイッチ25の操作を受け付けるようにする。このように構成しても、ドアロック装置14を作動させるには、車両10、電子キー20、及び携帯電話30の3者間での無線通信が必要となるので、セキュリティ性が高い。なお、タイマ16は、車両10及び電子キー20の両方に設けてもよい。
【0060】
・上記実施形態において、図5に示すように、タイマ16に代えて要求信号が生成される度にインクリメントするカウンタ18を設けてもよい。車載制御部11は、電子キー20から第2の解除信号の受信に基づきカウンタ18をリセットする。なお、車載制御部11のメモリ11aには、予め設定された動作回数11bが記憶されている。車載制御部11は、カウンタ18の回数が動作回数11bに達した場合には、それ以降の要求信号の生成を停止する。すなわち、車両10における応答信号(IDコード)の照合は、自動的に実行されなくなる。言い換えると、電子キー20と携帯電話30との間で行われる近距離無線通信の成立から車両10のドアロック装置14を作動させるまでの時間が自動的に制限される。これにより、第3者による解錠が抑制される。
【0061】
また、図5において破線で示すように、カウンタ18は、電子キー20に設けてもよい。この場合、カウンタ18は、電子キー制御部21が応答要求に対する応答信号生成する度にインクリメントする。動作回数11bは、例えば、電子キー制御部21のメモリ21aに記憶する。電子キー制御部21は、カウンタ18の回数が動作回数11bに達した場合には、それ以降の応答信号の生成を停止する。このように構成しても、上記別例と同様の効果を得ることができる。
【0062】
なお、動作回数11bは、携帯電話30の操作を通じて書き換え可能としてもよい。この場合、NFC制御部321のメモリ321aには、上記実施形態の照合有効時間321bに代えて照合有効回数を記憶させる。そして、第1及び第2の解除信号に照合有効回数を含めるようにする。車両10は、第2の解除信号を通じて照合有効回数を受信した場合には、動作回数を受信した照合有効回数に書き換える。このように構成しても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、この場合、NFC制御部321は、回数設定部として機能する。
【0063】
また、タイマ16とカウンタ18との両方を備えてもよい。この場合、車両10又は電子キー20にタイマ16とカウンタ18との両方を設けてもよいし、タイマ16とカウンタ18とのどちらか一方を車両10に他方を電子キー20に設けてもよい。
【0064】
・上記実施形態において、携帯電話30の操作を通じて、車両10における応答信号(IDコード)の照合の許可と不許可とを切り替えるようにしてもよい。この場合、携帯電話30は、上記実施形態の第1の解除信号に代えて、車両10における応答信号の照合の許可と不許可との切り替えを要求する第1の切替信号を生成し、NFC送受信部322に送る。電子キー20は、NFC送受信部272を通じて第1の切替信号を受信した場合には、これと同じ内容を示す第2の切替信号を生成し、UHF送信部23に送る。車載制御部11は、第2の切替信号の受信を通じて、メモリ11aに立てるフラグの有無を切り替える。そして、車載制御部11は、メモリ11aのフラグの有無によって、応答信号の照合の有無を切り替えるようにする。このように構成しても、上記実施形態の(1)の効果と同様の効果を得ることができる。
【0065】
なお、上記別例において、車載制御部11は、メモリ11aのフラグの有無によって、応答信号の照合の有無を切り替えたが、要求信号の送信の有無を切り替えるようにしてもよい。
【0066】
また、上記別例において、電子キー制御部21が車両10からの要求信号に対する応答信号の送信の有無を切り替えるようにしてもよい。この場合、電子キー制御部21は、メモリ21aに立てるフラグの有無によって、応答信号の送信の有無を切り替える。このように構成しても、上記実施形態の(1)の効果と同様の効果を得ることができる。
【0067】
・上記実施形態では、電子キー制御部21とNFC制御部271とを別々に設けたが、一体であってもよい。また、電話制御部314とNFC制御部321とを別々に設けたが、一体であってもよい。このように構成しても上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0068】
・上記実施形態では、車両10の搭載機器に相当するものとしてドアロック装置14について説明したが、搭載機器としては、エンジン等の車両の駆動源の動作を制御するものであってもよい。
【0069】
・上記実施形態において、電子キー20に充電可能な二次電池(キャパシタ等)を設け、NFC通信を利用して携帯電話30から電子キー20に電力を伝送してもよい。
・上記実施形態において、携帯電話30は、ボタン形の操作スイッチ33に代えてタッチパネルを採用するものであってもよい。
【0070】
・上記実施形態において、電子キー20は、車両10と通信するものに限らない。例えば、電子キー20と通信する住宅等であってもよい。このように構成しても上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0071】
1…遠距離無線通信システム、2…近距離無線通信システム、3…通信システム、10…車両、11…車載制御部、11a,16a,21a,271a,314a…メモリ、11b…動作回数、12…LF送信部、13…UHF受信部、14…ドアロック装置、15…ドアハンドルセンサ、16…タイマ、16b…動作時間、17…バッテリ、18…カウンタ、20…電子キー、21…電子キー制御部、22…LF受信部、23…UHF送信部、24…ロックスイッチ、25…アンロックスイッチ、26,35…電池、27,32…NFC装置、30…携帯電話、31…電話装置、33…操作スイッチ、34…ディスプレイ、271,321…NFC制御部、272,322…NFC送受信部、311…マイク、312…スピーカ、313…アンテナ、314…電話制御部、321b…照合有効時間。
図1
図2
図3
図4
図5