特許第6055107号(P6055107)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6055107HESSIDおよび関連付けられるクエリー中の共通の属性のためのシステムおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6055107
(24)【登録日】2016年12月9日
(45)【発行日】2016年12月27日
(54)【発明の名称】HESSIDおよび関連付けられるクエリー中の共通の属性のためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 48/14 20090101AFI20161219BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20161219BHJP
【FI】
   H04W48/14
   H04W84/12
【請求項の数】18
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2015-540041(P2015-540041)
(86)(22)【出願日】2013年11月6日
(65)【公表番号】特表2015-535155(P2015-535155A)
(43)【公表日】2015年12月7日
(86)【国際出願番号】CN2013086636
(87)【国際公開番号】WO2014071845
(87)【国際公開日】20140515
【審査請求日】2015年6月4日
(31)【優先権主張番号】61/723,269
(32)【優先日】2012年11月6日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/072,551
(32)【優先日】2013年11月5日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】特許業務法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チェン,ビン
(72)【発明者】
【氏名】カルセブ,ジョージ
(72)【発明者】
【氏名】アーメド,ハナン
(72)【発明者】
【氏名】ファン,カイディ
【審査官】 望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2011/155693(WO,A2)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0076117(US,A1)
【文献】 特開2011−4225(JP,A)
【文献】 Dave Stephenson,Use of Non-Native GAS in Multiple BSSID Deployments,IEEE 802.11-09/0589r0,IEEE, インターネット<https://mentor.ieee.org/802.11/dcn/09/11-09-0589-00-000u-gas-operation-in-mbssid-deployments.doc>,2009年 5月12日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00−H04W99/00
H04B7/24−H04B7/26
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)ディスカバリーのための方法であって、
要求局(STA)によって応答STAの基本サービスセット(BSS)識別子(BSSID)を検出することと、
前記要求STAによって、アクセスネットワーククエリープロトコル(ANQP)要求とプリアソシエーションメッセージ交換BSS識別子(BSSID)独立(PAME−BI)ビットとを含む包括的アドバタイズメントサービス(GAS)要求とを生成することとを備え、ANQP要求は、前記BSSIDを搬送し、かつ前記応答STAの従属BSSパラメータを問合せるように構成され、前記ANQP要求が前記従属BSSパラメータに加えて独立BSSパラメータを問合せていれば、前記PAME−BIビットは第1の値に設定され、さらに、
前記要求STAによって、前記応答STAに前記GAS要求を送ることとを備える、方法。
【請求項2】
前記ANQP要求が前記独立BSSパラメータを問合せることなく前記従属BSSパラメータを問合せていれば、前記PAME−BIビットは第2の値に設定される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の値は0であり、前記第2の値は1である、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記従属BSSパラメータは前記BSSIDに一意に関連付けられる属性を記述し、前記独立BSSパラメータはBSSIDの群に共通に関連付けられる属性を記述する、請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記応答STAは、無線APの群中の第1の無線アクセスポイント(AP)であり、前記従属BSSパラメータは、前記第1の無線APに関連付けられる属性を記述し、前記独立BSSパラメータは、無線APの前記群中の各々の無線APに共通に関連付けられる属性を記述する、請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記要求STAによって、前記応答STAからGAS応答メッセージを受信することをさらに備え、ANQP応答メッセージは前記GAS応答メッセージ内にカプセル化され、前記ANQP応答メッセージは前記従属BSSパラメータと前記独立BSSパラメータとの両者を識別する、請求項1から5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記ANQP応答メッセージは、前記従属BSSパラメータおよび前記独立BSSパラメータを識別する単一の群のBSS属性フィールドを備え、
BSS属性フィールドの前記群中の各々のBSS属性フィールドは、前記BSS属性フィールドに対応するBSSパラメータが従属BSSパラメータであるかまたは独立BSSパラメータであるかを示す個別のPAME−BIビットを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記ANQP応答メッセージは、前記従属BSSパラメータを識別する第1の群のBSS属性フィールドと、前記独立BSSパラメータを識別する第2の群のBSS属性フィールドとを備える、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記要求STAによって、前記応答STAから第1のANQP応答メッセージを受信することをさらに備え、前記第1のANQP応答メッセージは前記独立BSSパラメータを識別し、さらに
前記要求STAによって、前記応答STAから第2のANQP応答メッセージを受信することを備え、前記第2のANQP応答メッセージは前記従属BSSパラメータを識別し、
前記第1のANQP応答メッセージは、前記第1のANQP応答メッセージが独立BSSパラメータを識別することを示す第1のPAME−BIフィールドを含み、
前記第2のANQP応答メッセージは、前記第2のANQP応答メッセージが従属BSSパラメータを識別することを示す第2のPAME−BIフィールドを含む、請求項1から5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のANQP応答メッセージおよび前記第2のANQP応答メッセージは同じGAS応答内にカプセル化されるか、または前記第1のANQP応答メッセージおよび前記第2のANQP応答メッセージは異なるGAS応答内にカプセル化される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
要求局(STA)であって、
プロセッサと、
前記プロセッサによる実行のためのプログラミングを格納するコンピュータ読出可能記憶媒体とを備え、前記プログラミングは、
応答STAの基本サービスセット(BSS)識別子(BSSID)を検出する命令と、
アクセスネットワーククエリープロトコル(ANQP)要求とプリアソシエーションメッセージ交換BSS識別子(BSSID)独立(PAME−BI)ビットとを含む包括的アドバタイズメントサービス(GAS)要求とを生成する命令とを含み、前記ANQP要求は、前記BSSIDを搬送し、かつ前記応答STAの従属BSSパラメータを問合せるように構成され、前記従属BSSパラメータに加えて独立BSSパラメータが問合せされるべき場合、前記GAS要求の前記PAME−BIビットは第1の値に設定され、さらに前記プログラミングは、
前記GAS要求を前記応答STAに送る命令を含む、要求局(STA)。
【請求項12】
前記ANQP要求が前記独立BSSパラメータを問合せることなく前記従属BSSパラメータを問合せていれば、前記PAME−BIビットは第2の値に設定される、請求項11に記載の要求STA。
【請求項13】
前記プログラミングは、
前記応答STAから第1のANQP応答メッセージを受信する命令を含み、前記第1のANQP応答メッセージは前記独立BSSパラメータを識別し、前記プログラミングは
前記応答STAから第2のANQP応答メッセージを受信する命令を含み、前記第2のANQP応答メッセージは前記従属BSSパラメータを識別し、
前記第1のANQP応答メッセージは、前記第1のANQP応答メッセージが独立BSSパラメータを識別することを示す第1のPAME−BIフィールドを含み、
前記第2のANQP応答メッセージは、前記第2のANQP応答メッセージが従属BSSパラメータを識別することを示す第2のPAME−BIフィールドを含む、請求項11または12に記載の要求STA。
【請求項14】
無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)ディスカバリーのための方法であって、
要求局(STA)によって、応答STAの基本サービスセット(BSS)識別子(BSSID)を検出することと、
前記要求STAによって、前記応答STAの従属BSSIDパラメータを問合せるように構成されるアクセスネットワーククエリープロトコル(ANQP)要求を生成することとを備え、前記ANQP要求は、プリアソシエーションメッセージ交換BSS識別子(BSSID)独立(PAME−BI)ビットを含み、前記ANQP要求が前記従属BSSパラメータに加えて独立BSSパラメータを問合せていれば、前記ANQP要求の前記PAME−BIビットは第1の値に設定され、さらに
前記要求STAによって前記ANQP要求を前記応答STAに送ることとを備える、方法。
【請求項15】
前記ANQP要求が前記独立BSSパラメータを問合せることなく前記従属BSSパラメータを問合せていれば、前記ANQP要求の前記PAME−BIビットは第2の値に設定される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記ANQP要求を前記応答STAに送ることは、
前記ANQP要求を包括的アドバタイズメントサービス(GAS)要求を介して前記応答STAに送ることを備える、請求項14または15に記載の方法。
【請求項17】
前記従属BSSパラメータは、前記BSSIDに一意に関連付けられる属性を記述し、前記独立BSSパラメータは、BSSIDの群に共通に関連付けられる属性を記述する、請求項14から16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
前記応答STAは、無線APの群中の第1の無線アクセスポイント(AP)であり、前記従属BSSパラメータは、前記第1の無線APに特定的に関連付けられる属性を記述し、前記独立BSSパラメータは、無線APの前記群中の各々の無線APに共通に関連付けられる属性を記述する、請求項14から16のいずれか1項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願は、2012年11月6日に出願された、「HESSIDおよび関連付けられるクエリー中の共通の属性を与えるためのシステムおよび方法」と題された米国仮出願番号第61/723,269号、および2013年11月5日に出願された、「HESSIDおよび関連付けられるクエリー中の共通の属性のためのシステムおよび方法」と題された米国非仮出願第14/072,551号の利益を主張し、これらはその全体が再現されるかのように本明細書中に引用により援用される。
【0002】
技術分野
本発明は、無線通信のためのシステムおよび方法に関し、特定的な実施形態では、同種拡張サービスセット識別子(homogeneous extended service set identification; HESSID)および関連付けられるクエリー中の共通の属性を与えるためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0003】
背景
移動局(STA)は、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)に接続するためにWi−Fiアクセスポイント(AP)につながり得る。アタッチメント/アソシエーションの前に、STAは、アクセスネットワーククエリープロトコル(Access Network Query Protocol; ANQP)ディスカバリーを通じてWi−Fi APの機能/属性を判断することがある。従来のANQPディスカバリー技術は、STAが、応答APに特有のディスカバリー情報を検索できるようにする。しかしながら、今日のWi−Fiホットスポットは、少なくともいくつかの同様の機能/属性を共有する複数のAPを含むことがある。これに応じて、STAがWi−Fiホットスポット中の複数のAPに共通のディスカバリー情報を効率的に判断できるようにするための技術が望まれている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
発明の要約
技術的利点は一般的に、同種拡張サービスセット識別子(HESSID)および関連付けられるクエリー中の共通の属性を与えるためのシステムおよび方法を記載するこの開示の実施形態によって達成される。
実施形態に従うと、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)ディスカバリーのための方法が提供される。この例では、方法は、応答STAの基本サービスセット(basic service set; BSS)識別子(BSSID)を検出することと、応答STAの従属BSSIDパラメータを問合せるように構成されるアクセスネットワーククエリープロトコル(ANQP)を生成することと、ANQP要求をプリアソシエーションメッセージ交換BSS識別子(BSSID)独立(Independent; PAME−BI)ビットを含む包括的アドバタイズメントサービス(Generic Advertisement Service; GAS)要求にカプセル化することとを含む。方法はさらに、ANQP要求が従属BSSパラメータに加えて独立BSSパラメータを問合せていればGAS要求のPAME−BIビットを第1の値に設定することと、GAS要求を応答STAに送ることとを含む。この方法を行なうための装置も提供される。
【0005】
別の実施形態に従うと、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)ディスカバリーのための別の方法が提供される。この例では、方法は、応答STAの基本サービスセット(BSS)識別子(BSSID)を検出することと、応答STAの従属BSSIDパラメータを問合せるように構成されるプリアクセスネットワーククエリープロトコル(ANQP)要求を生成することとを含む。ANQP要求は、アソシエーションメッセージ交換BSS識別子(BSSID)独立(PAME−BI)ビットを含む。方法はさらに、ANQP要求が従属BSSパラメータに加えて独立BSSパラメータを問合せていればANQP要求のPAME−BIビットを第1の値に設定することと、応答STAにANQP要求を送ることとを含む。この方法を行なうための装置も提供される。この方法を行なうための装置も提供される。
【0006】
本発明およびその利点のより完全な理解のため、添付の図面と関連する以下の説明をここで参照する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】データを通信するための無線ネットワークの図である。
図2】従来のANQPディスカバリー技術をサポートするためのネットワークアーキテクチャの図である。
図3】実施形態のANQPディスカバリー技術をサポートするためのネットワークアーキテクチャの図である。
図4】ANQPディスカバリーをサポートするためのネットワークアーキテクチャの図である。
図5】実施形態のGASディスカバリー手順のプロトコル図である。
図6】GASトランスポートコンテナを用いてANQPディスカバリーを行なうための実施形態の方法のフローチャートである。
図7】GAS初期要求フレームボディフォーマットの図である。
図8】GAS初期応答フレームボディフォーマットの図である。
図9】アドバタイズメントプロトコルエレメントの図である。
図10】アドバタイズメントプロトコルタプルフィールドの図である。
図11】実施形態のクエリー応答情報フィールドフォーマットの図である。
図12】ANQPエレメントの表である。
図13】実施形態の通信機器のブロック図である。
図14】実施形態のコンピューティングプラットフォームのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
例示的な実施形態の詳細な説明
異なる図中の対応する数字および符号は一般的に、他にそうでないと示されなければ、対応する部分を参照する。図は実施形態の関連の局面を明確に図示するように描かれており、必ずしも縮尺通りに描かれていない。
【0009】
今回好ましい実施形態をなすことおよび使うことを以下に詳細に論じる。しかしながら、本発明は、幅広い具体的な文脈で具現化することができる多数の適用可能な発明の概念を提供することを認めるべきである。論じられる具体的な実施形態は、発明をなしかつ使用する具体的なやり方を単に図示するだけであり、発明の範囲を限定するものではない。WLANは、電気電子技術者協会(IEEE)標準802.11−2012に従って動作するネットワークである。この標準は、その全体が再現されるかのように本明細書中に引用により援用される。ホットスポット2.0リリース2技術仕様もこの開示に関する情報を含むことがあり、その全体が再現されるかのように本明細書中に引用により援用される。
【0010】
Wi−Fiホットスポットで、各々のWi−Fi APは基本サービスセット(BSS)識別子(BSSID)を割当てられ、これは、とりわけ、ANQPディスカバリーの際にWi−Fi APを一意に識別するのに用いられる。従来のANQPディスカバリー技術は、単一の候補APのBSSIDに特定的に関連付けられる従属BSSパラメータを返す。より具体的には、ローミング中のSTAは、候補APのBSSIDを特定するビーコンを検出し、その後、BSSIDを特定するANQPクエリーを候補APに送ってもよい。ANQPクエリーは典型的に、移動局認証の前に上位層のアドバタイズメントを移送するのに用いられる包括的なコンテナである包括的アドバタイズメントサービス(GAS)要求フレーム内にカプセル化される。ANQPクエリーはANQPサーバに転送されてもよく、これは、候補APのBSSIDに特定的に関連付けられる従属BSSパラメータの組を列挙するANQP応答を返してもよい。ANQP応答はGAS応答メッセージを介してSTAに転送され、これによりSTAに従属BSSパラメータを通知してもよい。
【0011】
いくつかのWi−Fiホットスポットは、独立BSSパラメータと称される共通のBSSパラメータを共有する複数のAPを含む。たとえば、2つ以上のAPを相互接続して拡張サービスセット(extended service set; ESS)を形成してもよく、その結果、同じセキュリティ/ネットワーク機能および/または属性を有してもよい。別の例として、2つ以上の近隣のAPが同じネットワークアクセスプロバイダ(network access provider; NAP)によって動作されるかまたは同じベンダーによって製造される場合に、それらが1つ以上の共通の属性を共有してもよい。従来のANQPは、単一のBSSIDに関連付けられる従属BSSパラメータをSTAが問合せできるようにするが、STAが、複数のAPに共通の独立BSSパラメータを具体的に要求/識別して共通のAP属性をより効率的に発見しかつその後のANQPディスカバリー交換においてオーバーヘッドを低減するようにはしない。たとえば、先のANQP交換の際に独立BSSパラメータを学習するSTAは、その後のANQP交換において、より少ない数のBSSパラメータを問合せるか、またはそうでない場合、(たとえば近隣のAPが独立BSSパラメータの一覧に含まれるかまたはそれから排除されるBSSパラメータを有することを検証することにのみSTAが関わる場合、1つ以上のその後のANQP交換を全く回避することができてもよい。これに応じて、ANQPディスカバリーの際に独立BSSパラメータを問合せるためのメカニズムが望まれる。
【0012】
この開示の局面は、ANQPクエリーを移送するのに用いられるGAS要求メッセージのプリアソシエーションメッセージ交換BSSID独立(PAME−BI)ビットを設定することによって、要求STAが独立BSSパラメータを問合せられるようにする。より具体的には、要求STAは、GAS要求メッセージ中のPAME−BIビットを第1の値(たとえば0)に設定して、付随するANQPクエリーが独立BSSパラメータと従属BSSパラメータとの両方を要求していると示してもよい。これに代えて、PAME−BIビットを第2の値(たとえば1)に設定して、ANQPクエリーが従属BSSパラメータのみを要求していることを示すことができる。いくつかの実施形態では、PAME−BIビットは、GAS要求メッセージよりもむしろ、ANQPクエリー中のフィールドとして含まれる。この開示の局面は、移動局認証/アソシエーションの後に発生するANQP/GAS手順に等しく適用可能であってもよい。これらおよび他の局面を以下により詳細に記載する。
【0013】
図1はデータを通信するためのネットワーク100を図示する。ネットワーク100は、通信範囲112を有するアクセスポイント(AP)110と、複数の局(STA)120と、バックホールネットワーク130とを備える。AP110はとりわけ、基地局、発展型基地局(eNB)、フェムトセル、および他の無線通信対応機器などのSTA120とのアップリンク(破線)および/またはダウンリンク(点線)接続を確立することによって無線アクセスを提供することができる任意の構成要素を備えてもよい。STA120は、AP110との無線接続を確立することができる任意の構成要素を備えてもよい。バックホールネットワーク130は、データがAP110と遠隔側(図示せず)との間で交換されるようにする任意の構成要素または構成要素の集合であってもよい。いくつかの実施形態では、ネットワーク100は、リレー、フェムトセルなどのさまざまな他の無線機器を備えてもよい。
【0014】
STAは、Wi−Fiホットスポットまたは通信範囲にローミングすると、ANQPディスカバリーを行なってもよい。図2は、通信範囲202中で無線アクセスを提供するように構成されるAP210−230を備えるネットワーク200を図示する。AP210、220、230は、BSSID_1、BSSID_2、およびBSSID_3を割当てられる。AP210、220、230は、少なくともいくつかの共通の属性/機能を共有し、その結果、1つ以上の独立BSSパラメータがBSSID_1、BSSID_2、およびBSSID_3とまとめて関連付けられてもよい。さらに、従属BSSパラメータの一意のセットがBSSID_1、BSSID_2、およびBSSID_3の各々と関連付けられる。
【0015】
STA240は従来のANQPディスカバリーを行なうように構成され、したがって、それらのそれぞれの従属BSSパラメータを判断するためには、AP210、220、230の各々と(それぞれ)別個のANQPディスカバリー交換215、225、235を実行しなければならない。AP210−230が多数の独立BSSパラメータを共有する状況では、複数のANQPディスカバリー交換を行なうことは、重複になるおよび/または不要であることがある。
【0016】
この開示の局面は、GAS要求メッセージのPAME−BIビットを設定することによってSTAが独立BSSを発見できるようにする実施形態のANQPディスカバリー技術を提供する。注目すべきことに、これは、要求STAが、単一のANQPディスカバリー交換を用いて、複数のAPが共有する属性/機能を発見できるようにし得る。独立BSSパラメータは従属BSSパラメータとは別個のものであってもよい。たとえば、従属BSSパラメータは、特定的なBSSIDに関連付けられるが他のBSSIDには関連付けられないそれらの属性を記述してもよい。これに代えて、独立BSSパラメータは、BSS従属パラメータのサブセットが複数のBSSについて同じ値を有するという意味で、従属BSSパラメータのサブセットであってもよい。たとえば、従属BSS属性のセットは所与のBSSIDに関連付けられるすべての属性を規定してもよく、独立BSS属性は、従属BSS属性のうちのどれが群中のすべてのBSSIDに共通に関連付けられるかを示してもよい。
【0017】
図3は、通信範囲302にローミングするとSTA340が実施形態のANQPディスカバリー技術を行なうように構成されるネットワーク300を図示する。示されるように、ネットワーク300は、通信範囲302中で無線アクセスを提供するように構成されるAP310−330を含む。AP310、320、330はそれぞれBSSID_1、BSSID_2、およびBSSID_3を割当てられる。AP310、320、330は少なくともいくつかの共通の属性/機能を共有し、その結果、BSSID_1、BSSID_2、およびBSSID_3は、それらの共通の属性/機能を記述する1つ以上の独立BSSパラメータとまとめて関連付けられる。
【0018】
STA340は、実施形態のANQPディスカバリー交換345を行なって、AP310、320、330間で共有される共通の属性/機能を記述する独立BSSパラメータを入手するように構成される。ANQPディスカバリー交換345は、GAS初期要求メッセージ内にBSSID_2を特定するANQPクエリーをカプセル化することによって達成される。GASメッセージのPAME−BIビットは、付随のANQPクエリーが従属BSSパラメータに加えて独立BSSパラメータを要求していることを示すように、ある値(たとえば0)に設定される。AP320はANQPクエリーをANQPサーバ305に中継し、これは、ANQP応答メッセージ中の従属BSSパラメータおよび独立BSSパラメータを与える。ANQP応答メッセージはGAS応答メッセージを介して要求STA340に転送される。
【0019】
図4は、アクセスネットワーククエリープロトコル(ANQP)動作を行なうためのネットワークアーキテクチャ400を図示する。示されるように、Wi−Fiネットワークに接続したいSTAは、とりわけ、ビーコンを検出するおよび/またはプローブ要求/応答メッセージを交換することによって、利用可能なWi−Fi APを求めて区域をスキャンしてもよい。一旦識別されると、STAおよびWi−Fi APは、STAがWi−Fi APの異なる特徴を発見し得るように、ANQPクエリー要求および応答を交換してもよい。本明細書中で論じるように、STAは、セルラー式電話、ラップトップ、タブレット、スマートセンサ、携帯型または家庭用電子機器、および他のユーザ機器などの任意の無線対応機器を含んでもよい。STAは、Wi−FiネットワークにアクセスするためのWi−Fiインターフェイスおよびセルラーネットワークなどの他の種類の通信ネットワークと対話するための他のインターフェイスを備えてもよい。アクセスポイント(AP)および1つ以上のSTAは、IEEE802.11無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)の基本構築ブロックである基本サービスセット(BSS)を形成することができる。APは、APと一所に置くことができるまたは一所に置くことができないAPコントローラまたはANQPサーバと通信してもよい。BSSは一般的に、APによって構成されるかまたは同報されてもよいサービスセット識別子(SSID)によって識別されることができる。BSSは、APのMACアドレスであるBSSIDによっても識別される。SSIDはいくつかのBSSによって共有されることができるが、BSSIDはBSSについて一意である。
【0020】
図5は、要求STA510と、応答STA520と、ANQPサーバ530との間での、実施形態のGASメッセージ交換500を示す。示されるように、要求STAは、GAS初期要求を応答STA520に送る。GAS初期要求は、ANQPクエリーが独立を要求しているか否かを示し得るBSSIDおよびPAM−BIビットを特定するANQPクエリーを含んでもよい。ANQPクエリーは、別の移送プロトコルを介して応答STA520からANQPサーバ530へ転送されてもよい。ANQPサーバ530は、ANQPクエリーによって特定されるBSSIDに関連付けられる従属BSSパラメータを列挙するANQP応答メッセージで応答してもよい。PAM−BIビットが独立BSSパラメータが問合せられていることを示す場合、ANQP応答メッセージは独立BSSパラメータも含んでもよい。ANQP応答は、GAS応答メッセージを用いて、応答STA520から要求STA510へ中継されてもよい。
【0021】
図6は、要求STAによって行なわれ得るようなBSSパラメータを問合せるための方法600を示す。示されるように、方法600はステップ610で開始し、ここで、要求STAは、Wi−Fi APに割当てられるBSSID(BSSID_1)を搬送するビーコンを検出する。次に、方法600はステップ620に進み、ここで、要求STAは、BSSID_1と関連付けられる従属BSSパラメータを要求するために、BSSID_1を特定するANQPクエリーを生成する。その後、方法600はステップ630に進み、ここで、要求STAは、ANQPクエリーをGAS要求メッセージ内にカプセル化する。その後、方法600はステップ640に進み、ここで、要求STAは独立BSSパラメータを問合せるか否かを選択する。STAが独立BSSパラメータを問合せることを選択しなければ、方法600はステップ650に進み、ここで、STAはGAS要求メッセージのPAME−BIビットを0に設定する。これに代えて、STAが独立BSSパラメータを問合せると決めると、方法600はステップ655に進み、ここでSTAは、GAS要求メッセージのPAME−BIビットを1に設定する。この例では、PAME−BIは0または1に設定されるとして説明するが、PAME−BIビットを任意の値に設定して独立BSSパラメータが要求されているか否かを示すことができる。ステップ650またはステップ655に続いて、方法はステップ660に進み、ここで、要求STAはGAS要求メッセージを応答STAに通信する。
【0022】
電気電子技術者協会(IEEE)802.11標準文書802.11REVmb D12.0にはいくつかの従属および独立BSS属性/パラメータが記載されており、これはその全体が再現されるかのように本明細書中に引用により援用される。プリアソシエーションメッセージ交換BSSID独立(PAME−BI)ビットは伝統的に、このアドバタイズメントプロトコルのための非AP局のピアであるアドバタイズメントサーバが、包括的アドバタイズメントサービス(GAS)フレーム交換のために用いられるBSSIDから独立しているクエリー応答を返すか否かを示すように、アクセスポイント(AP)によって用いられる。しかしながら、実際のクエリーは、「このBSSIDについての共通の属性のみを返して下さい」などの自由形式のクエリー作成を許容しない。この開示の局面は、移動体機器関連付けの前に独立BSSパラメータが問合せられるのを許容するようにPAME−BIビットの使用を拡張する。GASは、パラメータdot11InterworkingServiceActivatedが真に設定されると、局(STA)のためのネットワーク選択を可能にするように用いられてもよい。GASは、アドバタイズメントサービスのための移送メカニズムを提供する一方で、STAは、関連付けられていない状態および関連付けられた状態にある。これは、クラス1フレームであるパブリックアクション管理フレームの使用を介して達成される。GASメッセージは、個別にアドレス指定されるパブリックアクションフレームを用いて送信される。GASメッセージ交換は2つのSTA同士の間で行なわれてもよく、この場合、一方のSTAがGASクエリー要求を送信し、他方のSTAがGASクエリー応答を送信する。STAは、移動体機器、AP、またはWi−Fiネットワークで無線通信する任意の他の機器であることがある。
【0023】
GAS初期要求フレームはパブリックアクションフレームである。これは、要求STAによって送信されて、別のSTAから情報を要求する。図7は、GAS初期要求フレームボディフォーマットを示す。GAS初期応答フレームはパブリックアクションフレームである。これは、GAS初期要求フレームに応答するSTAによって送信される。図8は、GAS初期応答フレームボディフォーマットを示す。アドバタイズメントプロトコルエレメントは、特定のアドバタイズメントプロトコルおよびその対応のアドバタイズメント制御を識別する情報を含有する。図9は、エレメントIDフィールド、長さフィールド、および1つ以上のアドバタイズメントプロトコルタプルフィールドを含むアドバタイズメントプロトコルエレメントフォーマットを示す。図10は、クエリー応答情報フィールドおよびアドバタイズメントプロトコルIDフィールドを含むアドバタイズメントプロトコルタプルフィールドフォーマットを示す。
【0024】
図11は、クエリー応答長さ限界フィールドおよびPAME−BIフィールドを含むクエリー応答情報フィールドフォーマットを示す。PAME−BIフィールドは、独立BSSパラメータが問合せられているか否かに依存して、0または1に設定されてもよい。プリアソシエーションメッセージ交換BSSID独立(PAME−BI)ビットは、APによって用いられて、このアドバタイズメントプロトコルのための非AP STAのピアであるアドバタイズメントサーバがGASフレーム交換のために用いられるBSSIDとは独立したクエリー応答を返すか否かを示す。クエリー応答がBSSIDとは独立していることを示すように、このビットは1に設定される。クエリー応答がBSSIDに従属しているかもしれないことを示すように、これは0に設定される。アドバタイズメントプロトコルIDフィールドは、GASメッセージがANQPクエリー/応答を搬送することを示すように、0に設定されてもよい。図12は、ANQP要求メッセージプロトコルを用いて問合せられ得るANQPエレメントの表を示す。ANQPクエリー要求は、ANQPエレメント種類Sを有するANQPエレメント情報IDを備えるクエリー一覧ANQPエレメントを用いてもよい。ANQPクエリー要求は、GAS要求フレームのクエリー要求フィールド中で移送される。ANQPクエリー応答はGAS応答フレームのクエリー応答フィールド中で移送される。
【0025】
この開示は、同種拡張サービスセット識別子(HESSID)中の共通のANQP属性を示す新規の方法、および共通の属性を要求するクエリー方法を提案する。新しい種類のクエリーが提案され、ここでは、クエリーの送信元は、送信元が従属基本サービスセット(BSS)パラメータのみ、または従属BSSパラメータと独立BSSパラメータとの両方を問合せたいかどうかを特定する。提案されるクエリー要求フォーマットは、0に設定されるアドバタイズメントプロトコルIDおよび独立BSSパラメータが望まれるか否かに依存して0または1に設定されるPAME−BIビットを有するアドバタイズメントプロトコルエレメント(たとえばコード3)を有する初期GAS要求である。独立パラメータが望まれているとPAME−BIが示す場合、応答STA(たとえばAP)は、ANQPサーバに、従属BSSパラメータに加えて独立BSSパラメータが問合せられていると通知する。この通知はさまざまなやり方で実行することができる。たとえば、応答STAは、たとえばANQPクエリーなどにPAME−BIビットを添付するまたは埋込むなど、ANQPクエリーをANQPサーバに転送する前にANQPクエリーを修正してもよい。これに代えて、応答STAは、応答STAからANQPサーバにANQPクエリーを移送するのに用いられる優先プロトコルメッセージ中に指示を含んでもよい。またさらなる代替例では、PAME−BIビットは、ANQPクエリーがGASメッセージ内にカプセル化される前に、要求サーバによってANQPクエリーの中に埋込まれてもよい。
【0026】
要求STAは、独立BSSパラメータがANQP/GAS交換を介して入手される場合に、他のAPに対するその後のクエリーを調整して、これによりそれらのその後のクエリーのオーバーヘッドを低減してもよい。ある実施形態では、BSSID従属パラメータおよび独立パラメータはANQPサーバ中に位置する。サーバ記録は各々のANQP属性ごとに付加的な情報を保持して、属性がBSSIDに従属しているか否かを特定する。サーバは、各々の属性についての付加的な情報を保持し、別個のデータ構造中に情報を格納することによって、または他の方法によって、BSS独立属性からBSS従属属性を区別する。BSSID独立か否かに基づくフィルタリング値は、GAS要求フォーマットおよびBSSID値に基づいてANQPサーバレベルで行なわれてもよい。
【0027】
従属BSS属性および独立BSS属性をさまざまなやり方で互いから区別することができる。1つの例では、従属BSS属性および独立BSS属性を単一の群の属性フィールド中に列挙し、各々の属性フィールドは、対応のBSS属性が独立かまたは従属かを特定する指標(たとえばPAME−BI指標またはそれ以外)を有する。これに代えて、従属BSS属性を第1の群の属性フィールド中に列挙して、独立BSS属性を第2の群の属性フィールド中に列挙する。第1および第2の群の属性フィールドは、指標ビット(たとえばPAM−BIビットまたはそれ以外)を用いて差別化されてもよい。またさらなる代替例では、従属BSS属性が対応のAPによって与えられてもよく、独立BSS属性がANQPサーバによって与えられてもよい。その場合、APは、それら自身の従属BSS属性のみを与えてもよい。従属BSS属性はAP中にローカルにまたはANQPサーバ中に遠隔に格納されてもよい。ANQPが複数のBSSIDについての属性を格納する場合、ANQPは各々のBSSID毎に新しいエントリを作成してもよい。APが要求をANQPサーバに転送する場合、ANQPサーバはAPアドレスをBSSIDに一致させ、次に対応の属性を対応のAPに返す。ANQP記録中のAPについてのBSSIDエントリはオペレータによって手作業で特定されてもよく、またはANQP記録の初期化の際にAPによって動的に更新されてもよい。またさらなる代替例では、従属BSS属性および独立BSS属性を別個のANQP応答メッセージ中に与えてもよい。メッセージは、メッセージが独立BSSパラメータまたは従属BSSパラメータを搬送するか否かを示すように、異なるPAME−BI指標値を有してもよい。別の実施形態では、複数のANQPサーバがAP場所で分散されてもよい。そのような実施形態では、ANQPサーバは、分散された態様で独立/従属BSSパラメータを通信および/または管理してもよい。一例として、分散されたANQPサーバは、どのBSSパラメータが従属/独立であるかをまとめて判断してもよい。たとえば、第1のAPにある分散ANQPサーバは、独立BSSパラメータを従属BSSパラメータに変更すべきであると決めてもよく、第1のAPと同じ同種拡張サービスセット(HESS)中のAPに位置する他のANQPサーバに知らせてもよい。いくつかの実施形態では、独立BSSパラメータおよび/または従属BSSパラメータのセットは寿命の持続時間と関連付けられてもよく、その場合、STAは、(たとえばANQPプロトコルを介して識別される)残余の寿命を利用して、更新されたBSSパラメータをいつ問合せるかを判断してもよい。
【0028】
図13は、以上で論じた1つ以上の機器(たとえばUE、NBなど)と均等であり得る通信機器1300の実施形態のブロック図を示す。通信機器1300は、プロセッサ1304、メモリ1306、セルラーインターフェイス1310、補助インターフェイス1312、およびバックホールインターフェイス1314を含んでもよく、これらは、図13に示されるように配置されてもよい(配置されなくてもよい)。プロセッサ1304は、計算および/または他の処理関連タスクを行なうことができる任意の構成要素であってもよく、メモリ1306は、プロセッサ1304のためのプログラミングおよび/または命令を格納することができる任意の構成要素であってもよい。セルラーインターフェイス1310は、通信機器1300がセルラー信号を用いて通信できるようにする任意の構成要素または構成要素の集合であってもよく、セルラーネットワークのセル方式接続によって情報を受信および/または送信するのに用いられてもよい。補助インターフェイス1312は、通信機器1300が補助プロトコルを介してデータを通信するまたは情報を制御することができるようにする任意の構成要素または構成要素の集合であってもよい。たとえば、補助インターフェイス1312は、ワイヤレスフィデリティ(Wi−Fi)またはブルートゥース(登録商標)プロトコルに従って通信するための非セルラー式無線インターフェイスであってもよい。これに代えて、補助インターフェイス1312は有線インターフェイスであってもよい。バックホールインターフェイス1314はオプションで通信機器1300に含まれてもよく、通信機器1300がバックホールネットワークを介して別の機器と通信できるようにする任意の構成要素または構成要素の集合を備えてもよい。
【0029】
図14は、本明細書中に開示される機器および方法を実現するために用いてもよい処理システムのブロック図である。具体的な機器は、示される構成要素のすべてまたは構成要素のサブセットのみを利用してもよく、集積のレベルは機器によって異なってもよい。さらに、機器は、複数の処理ユニット、プロセッサ、メモリ、送信機、受信機などの構成要素の複数のインスタンスを内蔵してもよい。処理システムは、スピーカ、マイクロホン、マウス、タッチスクリーン、キーパッド、キーボード、プリンタ、ディスプレイなどの1つ以上の入力/出力機器を装備した処理ユニットを備えてもよい。処理ユニットは、バスに接続される、中央処理装置(CPU)、メモリ、大容量記憶装置、ビデオアダプタ、およびI/Oインターフェイスを含んでもよい。
【0030】
バスは、メモリバスまたはメモリコントローラ、周辺バス、ビデオバスなどを含む任意の種類のいくつかのバスアーキテクチャの1つ以上であってもよい。CPUは任意の種類の電子データプロセッサを備えてもよい。メモリは、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、同期DRAM(SDRAM)、読出専用メモリ(ROM)、その組合せなどの任意の種類のシステムメモリを備えてもよい。ある実施形態では、メモリは、起動の際に用いるためのROM、ならびにプログラムを実行しながら用いるためのプログラムおよびデータ格納のためのDRAMを含んでもよい。
【0031】
大容量記憶装置は、データ、プログラム、および他の情報を格納しかつデータ、プログラム、および他の情報をバスを介してアクセス可能にするように構成される任意の種類の記憶装置を備えてもよい。大容量記憶装置は、たとえば、固体状態ドライブ、ハードディスクドライブ、磁気ディスクドライブ、光学ディスクドライブなどのうち1つ以上を備えてもよい。
【0032】
ビデオアダプタおよびI/Oインターフェイスは、外部入力および出力機器を処理ユニットに結合するインターフェイスを提供する。図示されるように、入力および出力機器の例は、ビデオアダプタに結合されるディスプレイおよびI/Oインターフェイスに結合されるマウス/キーボード/プリンタを含む。他の機器が処理ユニットに結合されてもよく、付加的なまたはより少ない数のインターフェイスカードを利用してもよい。たとえば、シリアルインターフェイスカード(図示せず)を用いてプリンタ用のシリアルインターフェイスを設けてもよい。
【0033】
処理ユニットは、イーサネット(登録商標)ケーブルなどの有線リンクおよび/またはノードもしくは異なるネットワークにアクセスする無線リンクを備え得る1つ以上のネットワークインターフェイスも含む。ネットワークインターフェイスは、処理ユニットがネットワークを介して遠隔ユニットと通信できるようにする。たとえば、ネットワークインターフェイスは、1つ以上の送信機/送信アンテナおよび1つ以上の受信機/受信アンテナを介して無線通信を提供してもよい。ある実施形態では、処理ユニットは、他の処理ユニット、インターネット、遠隔記憶設備などの遠隔の機器との通信およびデータ処理のためのローカルエリアネットワークまたはワイドエリアネットワークに結合される。
【0034】
説明を詳細に記載したが、添付の請求項が規定するようなこの開示の精神および範囲から逸脱することなく、さまざまな変更、置換、および修正を行なってもよいことを理解すべきである。さらに、開示の範囲が本明細書中に記載される特定の実施形態に限定されることを意図しない。というのも、当業者は、現存するまたは後で開発されるプロセス、機械、製造、物質の組成、手段、方法、またはステップが、本明細書中に記載される対応の実施形態と実質的に同じ機能を果たすまたは実質的に同じ結果を達成し得ることをこの開示から容易に認めるであろうからである。これに応じて、添付の請求項は、それらの範囲内に、そのようなプロセス、機械、製造、物質の組成、手段、方法、またはステップを含むことが意図される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14