特許第6055186号(P6055186)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特許6055186情報処理プログラム、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6055186
(24)【登録日】2016年12月9日
(45)【発行日】2016年12月27日
(54)【発明の名称】情報処理プログラム、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理システム
(51)【国際特許分類】
   G09B 7/02 20060101AFI20161219BHJP
【FI】
   G09B7/02
【請求項の数】13
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2012-34055(P2012-34055)
(22)【出願日】2012年2月20日
(65)【公開番号】特開2013-171123(P2013-171123A)
(43)【公開日】2013年9月2日
【審査請求日】2015年1月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】000233778
【氏名又は名称】任天堂株式会社
【住所又は居所】京都府京都市南区上鳥羽鉾立町11番地1
(73)【特許権者】
【識別番号】504157024
【氏名又は名称】国立大学法人東北大学
【住所又は居所】宮城県仙台市青葉区片平二丁目1番1号
(74)【代理人】
【識別番号】100115808
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 真司
(74)【代理人】
【識別番号】100130269
【弁理士】
【氏名又は名称】石原 盛規
(74)【代理人】
【識別番号】100113549
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 守
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 裕一朗
【住所又は居所】京都府京都市南区上鳥羽鉾立町11番地1 任天堂株式会社内
(72)【発明者】
【氏名】河本 浩一
【住所又は居所】京都府京都市南区上鳥羽鉾立町11番地1 任天堂株式会社内
(72)【発明者】
【氏名】北村 典子
【住所又は居所】京都府京都市南区上鳥羽鉾立町11番地1 任天堂株式会社内
(72)【発明者】
【氏名】川島 隆太
【住所又は居所】宮城県仙台市青葉区星陵町4−1 国立大学法人東北大学内
【審査官】 宇佐田 健二
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2008/041346(WO,A1)
【文献】 特開2007−212558(JP,A)
【文献】 特開平08−052244(JP,A)
【文献】 特開2010−131203(JP,A)
【文献】 特表2004−528914(JP,A)
【文献】 特開2007−097809(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09B 5/00−5/14
G09B 7/00−7/04,19/00
A63F 13/00−13/98
A63B 69/00
A61B 5/16,19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置を、
作動記憶トレーニングを実行するトレーニング実行手段、
一定期間内の累計のトレーニング時間を計測する時間計測手段、及び
前記一定期間内の累計のトレーニング時間と第1の理想時間との関係に基づいて、ユーザによる前記作動記憶トレーニングの実施を促す処理、及び/又は前記一定期間内の累計のトレーニング時間と第2の理想時間との関係に基づいて、ユーザによる前記作動記憶トレーニングの実施を制限する処理を実行する処理実行手段、
として機能させ、
前記トレーニング実行手段は、
各ステップにおいて、当該ステップにてユーザが情報を記憶するための出力であってステップごとに切り替わる出力、ユーザが予め決められたステップ数前のステップで記すべきであった報をユーザに入力させるための要求とを同時に行なう制御手段、
前記制御手段にて行なわれた要求に対して、ユーザが記憶すべきであった情報のユーザによる入力を受け付ける入力受付手段、及び
前記入力受付手段にて受け付けた情報が正解であるか否かを判定する判定手段、
として機能し、
前記制御手段は、前記判定手段にて正解であると判定されたときに、次のステップの出力及び要求を行う
情報処理プログラム。
【請求項2】
前記処理実行手段は、前記一定期間内の累計のトレーニング時間が前記第1の理想時間以上になるようユーザによる前記作動記憶トレーニングの実施を促す処理を実行する請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項3】
前記処理実行手段は、前記一定期間内の累計のトレーニング時間が前記第2の理想時間に達した後に、ユーザによる前記作動記憶トレーニングの実施を制限する処理を実行する請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項4】
前記制御手段は、前記入力受付手段による入力を受け付ける制限時間内に前記判定手段にて正解であると判定されない場合、次のステップの出力及び要求を行ない、当該制限時間内に前記判定手段にて正解であると判定されたときには、当該制限時間の経過を待たずに次のステップの出力及び要求を行なう請求項1ないし3のいずれかに記載の情報処理プログラム。
【請求項5】
ユーザの前記作動記憶トレーニングの実施の実績に基づいて、前記ステップ数が増減する請求項1ないし4のいずれかに記載の情報処理プログラム。
【請求項6】
前記作動記憶トレーニングは、1ステージあたり予め決められた問題数の問題で構成され、前記ステップ数に応じて1ステージの問題数が異なる請求項5に記載の情報処理プログラム。
【請求項7】
前記作動記憶トレーニングは、1ステージあたり予め決められた問題数の問題で構成され、
前記各ステップ数の前記作動記憶トレーニングには、それぞれ複数のステージがあり、
前記複数のステージは、前記入力受付手段による入力を受け付ける制限時間に関する難易度がそれぞれ異なり、
ユーザの前記作動記憶トレーニングの実施の実績に基づいて、次のステージの難易レベルを上下する請求項1ないし4のいずれかに記載の情報処理プログラム。
【請求項8】
前記作動記憶トレーニングは、1ステージあたり予め決められた問題数の問題で構成され、
前記作動記憶トレーニングを最初からやり直すリトライが可能であり、連続して所定回数のリトライが指示されたときに、難易レベルを下げたステージで前記作動記憶トレーニングを最初からやり直す請求項1ないし7のいずれかに記載の情報処理プログラム。
【請求項9】
前記制御手段は、次のステップに移行する際に、ユーザが情報を記憶するための出力としての表示をスクロールアウトさせて非表示にする請求項1ないし8のいずれかに記載の情報処理プログラム。
【請求項10】
前記作動記憶トレーニングを停止する操作が行なわれたときに、前記作動記憶トレーニングを中止する請求項1ないし9のいずれかに記載の情報処理プログラム。
【請求項11】
作動記憶トレーニングを実行するトレーニング実行手段、
一定期間内の累計のトレーニング時間を計測する時間計測手段、及び
前記一定期間内の累計のトレーニング時間と第1の理想時間との関係に基づいて、ユーザによる前記作動記憶トレーニングの実施を促す処理、及び/又は前記一定期間内の累計のトレーニング時間と第2の理想時間との関係に基づいて、ユーザによる前記作動記憶トレーニングの実施を制限する処理を実行する処理実行手段、
を備え、
前記トレーニング実行手段は、
各ステップにおいて、当該ステップにてユーザが情報を記憶するための出力であってステップごとに切り替わる出力、ユーザが予め定められたステップ数前のステップで記すべきであった報をユーザに入力させるための要求とを同時に行なう制御手段、
前記制御手段にて行なわれた要求に対して、ユーザが記憶すべきであった情報のユーザによる入力を受け付ける入力受付手段、及び
前記入力受付手段にて受け付けた情報が正解であるか否かを判定する判定手段、
を備え、
前記制御手段は、前記判定手段にて正解であると判定されたときに、次のステップの出力及び要求を行う
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項12】
作動記憶トレーニングを実行するトレーニング実行手段、
一定期間内の累計のトレーニング時間を計測する時間計測手段、及び
前記一定期間内の累計のトレーニング時間と第1の理想時間との関係に基づいて、ユーザによる前記作動記憶トレーニングの実施を促す処理、及び/又は前記一定期間内の累計のトレーニング時間と第2の理想時間との関係に基づいて、ユーザによる前記作動記憶トレーニングの実施を制限する処理を実行する処理実行手段、
を備え、
前記トレーニング実行手段は、
各ステップにおいて、当該ステップにてユーザが情報を記憶するための出力であってステップごとに切り替わる出力、ユーザが予め定められたステップ数前のステップで記すべきであった報をユーザに入力させるための要求とを同時に行なう制御手段、
前記制御手段にて行なわれた要求に対して、ユーザが記憶すべきであった情報のユーザによる入力を受け付ける入力受付手段、及び
前記入力受付手段にて受け付けた情報が正解であるか否かを判定する判定手段、
を備え、
前記制御手段は、前記判定手段にて正解であると判定されたときに、次のステップの出力及び要求を行う ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項13】
作動記憶トレーニングを実行するトレーニング実行工程、
一定期間内の累計のトレーニング時間を計測する時間計測工程、及び
前記一定期間内の累計のトレーニング時間と第1の理想時間との関係に基づいて、ユーザによる前記作動記憶トレーニングの実施を促す処理、及び/又は前記一定期間内の累計のトレーニング時間と第2の理想時間との関係に基づいて、ユーザによる前記作動記憶トレーニングの実施を制限する処理を実行する処理実行工程、
を含み、
前記トレーニング実行工程は、
各ステップにおいて、当該ステップにてユーザが情報を記憶するための出力であってステップごとに切り替わる出力、ユーザが予め定められたステップ数前のステップで記すべきであった報をユーザに入力させるための要求とを同時に行なう制御工程、
前記制御工程にて行なわれた要求に対して、ユーザが記憶すべきであった情報のユーザによる入力を受け付ける入力受付工程、及び
前記入力受付工程にて受け付けた情報が正解であるか否かを判定する判定工程、
を含み、
前記制御工程では、前記判定工程にて正解であると判定されたときに、次のステップの出力及び要求を行う
ことを特徴とする情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作動記憶トレーニングを実施するための情報処理プログラム、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
作動記憶(ワーキングメモリ)を鍛錬するトレーニングとして、作動記憶トレーニングが知られている。作動記憶トレーニングには、提示された情報の入力(記憶)と記憶した情報の出力とを同時に行なうトレーニングがあり、例えば、計算Nバックトレーニングが知られている。
【0003】
計算Nバックトレーニングは、1ステージが複数のステップからなり、各ステップにおいて、提示された計算式の答えの記憶と、Nステップ前に提示された計算式の答えの出力とを同時に行なうトレーニングである。この計算Nバックトレーニングを情報処理装置によって進行させ、記憶すべき情報を表示部にて提示し、記憶した情報を入力部に入力させる計算Nバックトレーニングシステムが提供されている。
【0004】
また、ワーキングメモリのトレーニングをコンピュータで実現するシステムとして、特許文献1に記載されたシステムがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−92696号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、作動記憶トレーニングを行なう新規な情報処理プログラム、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の情報処理プログラムは、情報処理装置を、作動記憶トレーニングを実行するトレーニング実行手段、一定期間内の累計のトレーニング時間を計測する時間計測手段、及び前記一定期間内の累計のトレーニング時間と第1の理想時間との関係に基づいて、ユーザによる前記作動記憶トレーニングの実施を促す処理、及び/又は前記一定期間内の累計のトレーニング時間と第2の理想時間との関係に基づいて、ユーザによる前記作動記憶トレーニングの実施を制限する処理を実行する処理実行手段、として機能させ、前記トレーニング実行手段は、各ステップにおいて、当該ステップにてユーザが情報を記憶するための出力であってステップごとに切り替わる出力、ユーザが予め決められたステップ数前のステップで記すべきであった報をユーザに入力させるための要求とを同時に行なう制御手段、 前記制御手段にて行なわれた要求に対して、ユーザが記憶すべきであった情報のユーザによる入力を受け付ける入力受付手段、及び前記入力受付手段にて受け付けた情報が正解であるか否かを判定する判定手段、として機能し、前記制御手段は、前記判定手段にて正解であると判定されたときに、次のステップの出力及び要求を行う。
【0008】
この構成により、一定期間内の累計のトレーニング時間と第1の理想時間との関係に基づいて、ユーザによる作動記憶トレーニングの実施を促す処理、及び/又は一定期間内の累計のトレーニング時間と第2の理想時間との関係に基づいて、ユーザによる作動記憶トレーニングの実施を制限する処理が行なわれる。制御手段は、判定手段にて正解であると判定されたときに、次のステップの出力を行うので、正解が入力されても次のステップまで一定の時間が経過するのを待つ場合と比較して、時間計測手段によって計測される、正解が入力されてから次のステップまでの時間が短くなる。よって、処理実行手段は、作動記憶トレーニング(情報の記憶及び情報の出力)が効率的に実施された時間に基づいて、作動記憶トレーニングの実施を促し、又は制限する処理を実行できる。ここで、処理実行手段が、作動記憶トレーニングの実施を促す処理及び制限する処理を何れも行なう場合には、第2の理想時間は、第1の理想時間以上の時間であってよく、第1の理想時間と第2の理想時間とが同じであってもよい。
【0009】
上記の情報処理プログラムにおいて、前記処理実行手段は、前記一定期間内の累計のトレーニング時間が前記第1の理想時間以上になるようユーザによる前記作動記憶トレーニングの実施を促す処理を実行してよい。
【0010】
この構成により、ユーザによる一定期間内で一定時間以上のトレーニングの実施を促すことができる。なお、ユーザによる作動記憶トレーニングの実施時間が第1の理想時間以上になるようユーザによる前記作動記憶トレーニングの実施を促す処理は、例えば、一定期間内のトレーニングの実施時間の第1の理想時間までの残り時間を表示する処理であってよく、当該日のトレーニングの実施時間が第1の理想時間まで達していないときにトレーニングの継続を促すメッセージを表示する処理であってよく、一定期間内のトレーニングの実施時間が第1の理想時間まで達していない場合においてトレーニングの終了のための操作が行なわれたときに、トレーニングの実施時間が第1の理想時間まで達していない旨のメッセージを表示する処理であってよく、上記のメッセージの表示を音声出力に代えた処理であってよく、第1の理想時間以上のトレーニングを実行した場合に、インセンティブ(例えば、次の種類のトレーニングに進むためのポイント)を付与する処理であってもよい。
【0011】
上記の情報処理プログラムにおいて、前記処理実行手段は、前記一定期間内の累計のトレーニング時間が前記第2の理想時間に達した後に、ユーザによる前記作動記憶トレーニングの実施を制限する処理を実行してよい。
【0012】
この構成により、ユーザによる過度のトレーニングを防止し、又はユーザが過度のトレーニングを行なわないように促すことができる。なお、ユーザによる作動記憶トレーニングの実施を制限する処理は、例えば、一定期間内のトレーニングの実施時間が第2の理想時間に達した後にトレーニングを禁止する処理であってよく、一定期間内のトレーニングの実施時間が第2の理想時間に達した後にその旨のメッセージを表示又は音声出力する処理であってよい。
【0013】
上記の情報処理プログラムにおいて、前記制御手段は、前記入力受け付け手段による入力を受け付ける制限時間内に前記判定手段にて正解であると判定されない場合、次のステップの出力及び要求を行なってよく、当該制限時間内に前記判定手段にて正解であると判定されたときには、当該制限時間の経過を待たずに次のステップの出力及び要求を行なってよい。
【0014】
この構成により、ユーザが情報を記憶するため時間及び先のステップでユーザが記憶した情報を出力するため時間を制限することができるとともに、正解が入力されてから次のステップまでの時間が短くなるので、作動記憶トレーニングの効果を向上できる。
【0015】
上記の情報処理プログラムにおいて、ユーザの前記作動記憶トレーニングの実施の実績に基づいて、前記ステップ数が増減してよい。
【0016】
この構成により、ユーザの到達度に応じた難易レベルのトレーニングを行なうことができる。
【0017】
上記の情報処理プログラムにおいて、前記作動記憶トレーニングは、1ステージあたり予め決められた問題数の問題で構成されてよく、前記ステップ数に応じて1ステージの問題数が異なっていてよい。
【0018】
この構成により、難易レベルの向上に相応するトレーニング効果が得られる。
【0019】
上記の情報処理プログラムにおいて、前記作動記憶トレーニングは、1ステージあたり予め決められた問題数の問題で構成されてよく、前記各ステップ数の前記作動記憶トレーニングには、それぞれ複数のステージがあってよく、前記複数のステージは、前記入力受け付け手段による入力を受け付ける制限時間に関する難易度がそれぞれ異なり、ユーザの前記作動記憶トレーニングの実施の実績に基づいて、次のステージの難易レベルを上下してよい。
【0020】
この構成により、ステップ数による難易レベルが急に上がることを回避できる。
【0021】
上記の情報処理プログラムにおいて、前記作動記憶トレーニングは、1ステージあたり予め決められた問題数の問題で構成されてよく、前記作動記憶トレーニングを最初からやり直すリトライが可能であってよく、連続して所定回数のリトライが指示されたときに、難易レベルを下げたステージで前記作動記憶トレーニングを最初からやり直してよい。
【0022】
この構成により、難易レベルがユーザにとって高すぎる場合に難易レベルを下げることで効率的に作動記憶トレーニングを行なうことができる。
【0023】
上記の情報処理プログラムにおいて、前記制御手段は、次のステップに移行する際に、ユーザが情報を記憶するための出力としての表示をスクロールアウトさせて非表示にしてよい。
【0024】
この構成により、正解であると判定されて次のステップの表示を行うために、現在の表示を非表示にするにあたって、スクロールアウトして非表示にすることで、そのスクロールしている時間を、情報を記憶するために用いることができる。上記の速度モードに応じてこのスクロールの速度を調整してもよい。
【0025】
上記の情報処理プログラムにおいて、前記作動記憶トレーニングを停止する操作が行なわれたときに、前記作動記憶トレーニングを中止してよい。
【0026】
この構成により、途中で休憩をすることなく作動記憶トレーニングを実施するようユーザを促すことができる。
【0027】
本発明の別の態様は、作動記憶トレーニングを実行するトレーニング実行手段、一定期間内の累計のトレーニング時間を計測する時間計測手段、及び前記一定期間内の累計のトレーニング時間と第1の理想時間との関係に基づいて、ユーザによる前記作動記憶トレーニングの実施を促す処理、及び/又は前記一定期間内の累計のトレーニング時間と第2の理想時間との関係に基づいて、ユーザによる前記作動記憶トレーニングの実施を制限する処理を実行する処理実行手段を備え、前記トレーニング実行手段は、各ステップにおいて、当該ステップにてユーザが情報を記憶するための出力であってステップごとに切り替わる出力、ユーザが予め定められたステップ数前のステップで記すべきであった報をユーザに入力させるための要求とを同時に行なう制御手段、前記制御手段にて行なわれた要求に対して、ユーザが記憶すべきであった情報のユーザによる入力を受け付ける入力受付手段、及び前記入力受付手段にて受け付けた情報が正解であるか否かを判定する判定手段を備え、前記制御手段は、前記判定手段にて正解であると判定されたときに、次のステップの出力及び要求を行う。
【0028】
この構成によっても、処理実行手段は、作動記憶トレーニング(情報の記憶及び情報の出力)が効率的に実施された時間に基づいて、作動記憶トレーニングの実施を促し、又は制限する処理を実行できる。
【0029】
本発明の別の態様は、情報処理システムであって、この情報処理システムは、作動記憶トレーニングを実行するトレーニング実行手段、一定期間内の累計のトレーニング時間を計測する時間計測手段、及び前記一定期間内の累計のトレーニング時間と第1の理想時間との関係に基づいて、ユーザによる前記作動記憶トレーニングの実施を促す処理、及び/又は前記一定期間内の累計のトレーニング時間と第2の理想時間との関係に基づいて、ユーザによる前記作動記憶トレーニングの実施を制限する処理を実行する処理実行手段を備え、前記トレーニング実行手段は、各ステップにおいて、当該ステップにてユーザが情報を記憶するための出力であってステップごとに切り替わる出力、ユーザが予め定められたステップ数前のステップで記すべきであった報をユーザに入力させるための要求とを同時に行なう制御手段、前記制御手段にて行なわれた要求に対して、ユーザが記憶すべきであった情報のユーザによる入力を受け付ける入力受付手段、及び前記入力受付手段にて受け付けた情報が正解であるか否かを判定する判定手段を備え、前記制御手段は、前記判定手段にて正解であると判定されたときに、次のステップの出力及び要求を行う。
【0030】
この構成によっても、処理実行手段は、作動記憶トレーニング(情報の記憶及び情報の出力)が効率的に実施された時間に基づいて、作動記憶トレーニングの実施を促し、又は制限する処理を実行できる。
【0031】
本発明の別の態様は、情報処理方法であって、この情報処理方法は、作動記憶トレーニングを実行するトレーニング実行工程、一定期間内の累計のトレーニング時間を計測する時間計測工程、及び前記一定期間内の累計のトレーニング時間と第1の理想時間との関係に基づいて、ユーザによる前記作動記憶トレーニングの実施を促す処理、及び/又は前記一定期間内の累計のトレーニング時間と第2の理想時間との関係に基づいて、ユーザによる前記作動記憶トレーニングの実施を制限する処理を実行する処理実行工程を含み、前記トレーニング実行工程は、各ステップにおいて、当該ステップにてユーザが情報を記憶するための出力であってステップごとに切り替わる出力、ユーザが予め定められたステップ数前のステップで記すべきであった報をユーザに入力させるための要求とを同時に行なう制御工程、前記制御工程にて行なわれた要求に対して、ユーザが記憶すべきであった情報のユーザによる入力を受け付ける入力受付工程、及び前記入力受付工程にて受け付けた情報が正解であるか否かを判定する判定工程を含み、前記制御工程では、前記判定工程にて正解であると判定されたときに、次のステップの出力及び要求を行う。
【0032】
この構成によっても、処理実行手段は、作動記憶トレーニング(情報の記憶及び情報の出力)が効率的に実施された時間に基づいて、作動記憶トレーニングの実施を促し、又は制限する処理を実行できる。
【発明の効果】
【0033】
本発明によれば、作動記憶トレーニングが効率的に実施された時間に基づいて、作動記憶トレーニングの実施を促し、又は制限できる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1】本発明の実施の形態におけるゲーム装置の外観図
図2】本発明の実施の形態におけるゲーム装置のブロック図
図3】本発明の実施の形態における作動記憶トレーニングのレベルの進展を示す図
図4】本発明の実施の形態における作動記憶トレーニングの全体のフローを示すフローチャート
図5】本発明の実施の形態における作動記憶トレーニングの1ステージのフローを示すフローチャート
図6】(a)本発明の実施の形態における表示部の表示例(記憶・解答入力時)を示す図 (b)本発明の実施の形態における表示部の表示例(正解時)を示す図
図7】本発明の実施の形態における入力部の表示例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、本発明の実施の形態の情報処理装置について、図面を参照しながら説明する。
【0036】
図1は、本発明の実施の形態の情報処理装置の外観図である。本実施の形態において、情報処理装置はゲーム装置である。図1に示すようにゲーム装置10は、本体部11と、本体部11に対してヒンジ結合された画面部12を備えており、画面部12を本体部11に対して折り畳んだり開いたりすることができる2画面折り畳みタイプのゲーム装置である。画面部12は、その中央に液晶パネルからなる表示部13を備えている。本体部11は、その中央にタッチパネル141を備えている。タッチパネル141は、表示パネルに対してタッチセンサが被せられてなり、表示の機能とともに物体の接触を検出する機能を有する。また、タッチパネル141の周囲には、複数の丸ボタン142、スライドパッド143、十字ボタン144、機能ボタン145が設けられている。
【0037】
図2は、本発明の実施の形態におけるゲーム装置のブロック図である。ゲーム装置10は、入力部14、トレーニング実行部15、表示部13、時間計測部16、及び処理実行部17を備えている。入力部14は、図1に示した複数の丸ボタン142、スライドパッド143、十字ボタン144、機能ボタン145に相当する。また、表示部13は、図1に示した表示部13である。図2に示すトレーニング実行部15、時間計測部16、処理実行部17は、演算処理装置、メモリ等によって、本実施の形態の情報処理プログラムが実行されることにより、その機能が実現される。ゲーム装置10の本体部11には、図示しないスロットが設けられており、そのスロットに情報処理プログラムが記録された記録媒体が挿入されることで、ゲーム装置10によって情報処理プログラムが読み出される。
【0038】
入力部14は、上述のように、図1に示した複数の丸ボタン142、スライドパッド143、十字ボタン144、機能ボタン145に相当し、ユーザが操作することで、各種の情報を入力できる。特に、タッチパネル141は、ユーザがスタイラスペンを用いて、パネル上に描いた内容を読み取ることができる。入力部14に入力された各種の情報は、ゲーム装置10に対するユーザの各種の指示として処理されるが、本実施の形態では、特に、作動記憶トレーニングに関する指示が入力される場合を説明する。
【0039】
トレーニング実行部15は、作動記憶トレーニングとしての計算Nバックトレーニングを実行する。計算Nバックトレーニングでは、1ステージが複数のステップからなり、各ステップにおいて、答えを記憶すべき計算式が提示される。そして、ユーザは、各ステップにおいて、提示された計算式の答えの記憶と、当該ステップのNステップ前に提示された計算式の答えの出力とを同時に行なう。ここで、Nはバックステップ数であり、任意の自然数である。本実施の形態のゲーム装置10では、1≦N≦99であり、バックステップ数は1〜99である。例えば、N=2では、ユーザは、第3ステップの計算式が提示されているときに、その2ステップ前の第1ステップで提示された計算式の答えを出力し、第4ステップの計算式が提示されているときに、その2ステップ前の第2ステップで提示された計算式の答えを出力し、以下これを所定のステップ数に達するまで繰り返す。
【0040】
トレーニング実行部15は、入力受付部151、判定部152、及び表示制御部153を備えている。入力受付部151は、計算Nバックトレーニングにおいてユーザが記憶した情報(即ちNステップ前に提示された計算式の答え)を出力するために入力部14に対して行なった入力を受け付ける。入力受付部151は、特に、タッチパネル141に入力された情報に基づいて、そこに書かれた数字を認識する。判定部152は、入力受付部151にて受け付けた情報(即ち、ユーザの解答)が正解であるか否かを判定する。表示制御部153は、計算Nバックトレーニングの1ステップごとに、ユーザが情報を記憶するための表示(即ち計算式の表示)と、Nステップ前にユーザが記憶した情報(即ちNステップ前に提示された計算式の答え)を出力するための表示とを同時に行なうよう、表示部13を制御する。
【0041】
時間計測部16は、トレーニング実行部15にて作動記憶トレーニング(以下単に「トレーニング」ともいう。)が行なわれているときにタイマを進行させ、トレーニングが終了され、又は中断されているときに、タイマを止めることで、当該日の累計のトレーニング時間を計測する。時間計測部16は、計測した累計のトレーニング時間を処理実行部17に出力する。
【0042】
処理実行部17は、時間計測部16から当該日の累計のトレーニング時間の情報を受けて、その累計のトレーニング時間に基づいて、ユーザによる作動記憶トレーニングの実施時間が所定の理想時間になるよう処理を実行する。作動記憶を鍛錬するトレーニングは、毎日、一定時間以上実施しなければ良好な効果が得られないと言われている。一方で、トレーニング時間が長すぎると逆効果になるとも言われている。そこで、本実施の形態のゲーム装置10では、ユーザに対して毎日一定時間以上のトレーニングの実施を促すとともに、一日のトレーニング時間が過度に長くならないように、処理実行部17が各種の処理を行なう。
【0043】
具体的には、本実施の形態の処理実行部17は、当該日の累計のトレーニング時間が第1の理想時間以上になるようユーザによるトレーニングの実施を促す処理を実行し、当該日の累計のトレーニング時間が第2の理想時間に達したときに、ユーザによるトレーニングの実施を制限する処理を実行する。第1の理想時間は、良好なトレーニング効果が得られるとされる最低限の時間である。本実施の形態では、第1の理想時間を5分とする。第2の理想時間は、1日のうちにそれを超えてトレーニングを行なうことが望ましくない時間である。第2の理想時間は、第1の理想時間以上の時間として定義されるが、第1の理想時間と第2の理想時間とが同じであってもよい。
【0044】
本実施の形態では、第2の理想時間を第1の理想時間と同じく5分とする。即ち、本実施の形態では、1日のトレーニングの実施時間が5分であることが理想であり、それ以上でもそれ以下でも好ましくないとする。よって、本実施の形態では、1日のトレーニング時間が5分に達するまでは、ユーザによるトレーニングの実施を促し、1日のトレーニング時間が5分に達した場合には、ユーザによるトレーニングの実施を制限する。以下では、この同一の第1及び第2の理想時間を単に理想時間という。
【0045】
なお、変形例としては、例えば、第1の理想時間を5分とし、第2の理想時間を15分とすることができる。この場合には、1日のトレーニング時間が第1の理想時間である5分に達するまでは、ユーザによるトレーニングの実施を促し、1日のトレーニング時間が第2の理想時間である15分に達した場合には、ユーザによるトレーニングの実施を制限する。
【0046】
表示部13は、処理実行部17及び表示制御部153からの指示に基づいて各種情報を表示する。
【0047】
以下、ゲーム装置10における情報処理を具体的に説明する。図3は、本発明の実施の形態における作動記憶トレーニングの難易レベルの進展を示す図である。本実施の形態における作動記憶トレーニングの難易レベルは、バックステップ数及び速度モードによって定義される。即ち、トレーニング実行部15にて実行される作動記憶トレーニングには、異なる難易レベルがあり、具体的には、バックステップ数1及び2については、低速、中速、高速の3つの速度モードがあり、バックステップ数3以降については中速、高速の2つの速度モードがある。低速モードは、解答の制限時間がないモードである。中速モードには制限時間が設定されており、高速モードには中速モードより短い制限時間が設けられている。作動記憶トレーニングの難易レベルは、ステージにおける正解率が所定の正解率以上となった場合に、図3に示すように、1バック/低速、1バック/中速、1バック/高速、2バック/低速・・・と上がっていく。
【0048】
図4は、本発明の実施の形態における作動記憶トレーニングの全体のフローを示すフローチャートである。計算Nバックトレーニングのプログラムが実行されると、まず、処理実行部17は、当該日の累計の実施時間が理想時間を超えているか否かを判断する(ステップS41)。当該日の累計の実施時間が理想時間を超えている場合には(ステップS41にてYES)、処理実行部17は、更なるトレーニングの実施を制限すべく、表示部13に当該日はトレーニングを実施できない旨のメッセージを表示させて(ステップS46)、処理を終了する。
【0049】
当該日において、初めてステップS41にて累計の実施時間が理想時間を超えていると判断された場合には、ユーザに、処理実行部17は、当該日分のインセンティブを付与する。このインセンティブは、ユーザが一定以上蓄積すると、新たな別のトレーニングを行うことができるようになるものである。このインセンティブによって、ユーザが毎日一定時間(理想時間)のトレーニングを行う動機付けとなる。
【0050】
処理実行部17は、当該日の累計の実施時間が所定の理想時間を超えていない場合には(ステップS41にてNO)、当該日の実施時間の累計が理想時間に達するようにユーザを促すべく、トレーニングの継続を促すメッセージを表示部13に表示させる(ステップS42)。そして、入力受付部151は、入力部14にトレーニングのステージの開始指示がされたか否かを監視する(ステップS43)。ステージの開始指示がされていなければ(ステップS43にてNO)、ステップS42に戻ってトレーニングの継続を促すメッセージを表示する。
【0051】
入力受付部15は、入力部14からステージの開始の指示を受けると(ステップS43にてYES)、ステージを開始する(ステップS44)。トレーニングの1ステージが終了すると(ステップS45にてYES)、ステップS41に戻って、処理実行部17が再び、それまでの累計の実施時間が理想時間を超えているか否かを判断する。
【0052】
図5は、本発明の実施の形態における計算Nバックトレーニングの1ステージのフローを示すフローチャートである。ステージが開始されると、まず、表示制御部153は、表示部13に記憶すべき情報を表示させる(ステップS51)。上述のように、計算Nバックトレーニングにおける記憶すべき情報の表示は、計算式の表示であり、記憶すべき情報は、その計算式の答えである。但し、計算式の答えは表示せず、その答えを求める計算式のみを表示する。
【0053】
次に、n>Nであるかを判断する。nは現在のステップ数であり、初期値は1である。Nはバックステップ数であり、ユーザは、当該ステップのNステップ前に提示された計算式の答えを出力することになる。いま、計算Nバックトレーニングを実行しているとすると、最初のNステップは、ユーザが記憶した情報を出力することはなく、ユーザは、情報を記憶するのみとなる。よって、nがNを超えていない場合には(ステップS52にてNO)、nをインクリメントして(ステップS53)、即ち、次のステップに進んで、ステップS51に戻り、記憶すべき情報を表示する。これを繰り返して、nがNを超えると(ステップS52にてYES)、次のステップの記憶すべき情報を表示するとともに、ユーザから、Nステップ前に記憶した情報、即ち解答の入力があるか否かを判断する(ステップS54)。
【0054】
図6(a)は、本発明の実施の形態における表示部の表示例(記憶・解答入力時)を示す図である。図6(a)は、N=3であるときの、第4ステップの表示部13の表示例を示している。第4ステップでは、第4ステップに記憶すべき情報として、画面の上段に第4問の数式を表示するとともに、画面の下段には3ステップ前の第1ステップに記憶した情報の出力を求める表示をする。ユーザは、この画面において、第4ステップに記憶すべき情報として、「9+0」という数式の答えである「9」を記憶するとともに、入力部14を用いて第1ステップに表示された第1問の数式の答えを入力する。なお、この画面には、時間計測部16にて計時されている当該日の累積のトレーニング実施時間が表示される。
【0055】
図7は、本発明の実施の形態におけるタッチパネルの表示例を示す図である。タッチパネル141には、図7に示すように、解答をスタイラスペンで手書き入力するための入力欄401と、その下に、ステージを最初からやり直すためのリトライボタン402、及び手書き入力によっていったん書いた解答を消すための消去ボタン403が表示されている。表示部13に図6(a)の表示がされているときに、ユーザは、タッチパネル141に表示されている入力欄401に解答を入力する。
【0056】
図5に戻って、タッチパネル141に解答が入力されると(ステップS54)、入力受付部151は解答として入力された数字を認識して、判定部152に出力し、判定部152は、その数字が正解であるか否かを判定する(ステップS55)。不正解である場合には(ステップS55にてNO)、表示制御部153は、そのステップの制限時間になったか否かを判断する(ステップS56)。制限時間に達していない場合には(ステップS56にてNO)、ステップS54に戻って、ステップS54〜S56を繰り返す。
【0057】
なお、不正解である場合には、ユーザは、タッチパネル141における消去ボタン403を押すことで、入力した内容を消去して、再度答えを入力することができる。また、答えの数字を入力したが、入力受付部151にてその数字を認識できない場合にも、ユーザは、消去ボタン403を押すことで、入力した内容を消去して、再度答えを入力することができる。
【0058】
解答の入力がない場合には(ステップS54にてNO)、制限時間になったか否かを判断し、制限時間になっていない場合は(ステップS56)、ステップS54に戻って解答の入力を待つ。ステップS55にて、判定部152が、入力された解答が正解であると判定した場合は(ステップS55にてYES)、制限時間になるのを待たずに、次のステップに進む。
【0059】
図6は、(b)本発明の実施の形態における表示部の表示例(正解時)を示す図である。第1問の数式は「8−5」であったので、その答えは「3」であり、図6(b)の画面では、「3」と入力するのが正解である。正解である3が入力されると、第1問の数式「8−5」が表示された後、次のステップに移行すべく、上段及び下段の数式が下にスクロールアウトして、上から次の数式がスクロールインする。即ち、上段には5問目の数式が表示され、下段には第2問の数式の解答の入力を促す表示がされる。
【0060】
図5に戻って、判定部152が、入力された解答が正解であると判定した場合は(ステップS55にてYES)、n=N+Mであるか否かを判断する(ステップS57)。ここで、Mは、1ステージにおいて記憶・出力すべき問題の数であり、例えばM=10である。上述のように、最初のNステップは情報を記憶するのみであるので、最後のNステップは記憶した情報を出力するのみであり、総ステップ数はN+Mとなる。よって、n=N+Mであるということは、そのステージが終了したことを意味する。よって、n=N+Mであるときは(ステップS57にてYES)、ステージを終了する。
【0061】
n=N+Mでないとき(ステップS57にてNO)、即ち、未だステージが終了していないときには、nをインクリメントして(ステップS53)、次のステップの記憶すべき情報を表示する(ステップS51)。このとき、すでにn>Mとなっており、記憶すべき情報がない場合には、ステップS51をスキップする。
【0062】
以上、本実施の形態の計算Nバックトレーニングにおける基本的な動作を説明した。以下では、特殊な操作について説明する。上述のように、タッチパネル141には、正解を入力する画面(図7参照)において、ステージを最初からやり直すリトライボタン402が設けられており、ステージの途中でこのボタンを押すことにより、ステージを最初からやり直すことが可能である。但し、3回数の連続したステージでリトライが指示されたときは、3回目にステージをやり直す際には、図3に示す難易レベルを1段階下げて、ステージを最初からやり直す。例えば、2バック/高速で、連続して3回のリトライが指示された場合には、トレーニング実行部15は、当該ユーザにとってこの難易レベルが高すぎると判断して、難易レベルを1つ下げて2バック/中速のステージを開始する。
【0063】
また、画面部12を閉じることで、ゲーム装置10のコンピュータはスリープ状態になる。一般的には、ゲームの途中で画面部21が閉じられると、そのゲームの状態を維持してスリープ状態に入り、再び画面部12が開かれたときに、スリープ状態に入った状態からゲームを再開できるように設計されている場合が多い。しかし、本実施の形態では、ステージの途中で画面部12が閉じられた場合には、トレーニングを中止してスリープ状態に入る。再び画面部12が開かれたときには、「トレーニングは継続して行なう必要があるため、中断しないように注意する」旨のメッセージが画面に表示され、ステージの途中からではなく、トレーニング実行部15は、ステージの最初からトレーニングを始める。
【0064】
トレーニング実行部15がこのように制御するのは、ユーザがステージを途中で休憩(中断して、時間をおいた後に再開)しないようにするためである。これは、計算Nバックトレーニングは、作動記憶トレーニングの一種であり、短期記憶の鍛錬であるので、ユーザがステージの途中で休憩をして、その間に短期記憶を中断すると、効果的なトレーニングにならないからである。よって、画面部12が閉じられた場合にもゲーム装置10がその状態を維持してステージを中断して再び画面部12が開けられたときに中断した状態から再開するという制御は行わないようにして、ユーザにステージ途中での中断を推奨しないようにしている。
【0065】
なお、情報処理装置は、ゲーム装置でなくても、情報通信を主とする装置等他の装置であってもよい。さらに、上記の実施の形態において、情報処理装置としてのゲーム装置の構成として説明した一部の要素がネットワークを介して他の要素と接続された情報処理システムが構成されてもよい。この情報処理システムによっても、上記の情報処理装置と同様の作用効果を得ることができる。また、入力部14は、計算Nバックトレーニングにおいて解答である数字を入力する手段は、タッチパネル141でなくてもよく、例えばテンキーであってもよい。
【0066】
上記の実施の形態では、作動記憶トレーニングとして計算Nバックトレーニングを説明した。計算Nバックトレーニングでは、記憶のための表示されるのは計算式であり、ユーザは、バックステップ数後のステップでその計算式の答えを出力するものである。即ち、記憶のために表示される内容とユーザが出力すべき内容とは関連性を有するが一致していない。これに対して、例えば、記憶すべき内容として記号を表示し、記憶した内容の出力として、当該記憶した記号を含む複数の記号の中からユーザが選択をするという方式でも作動記憶トレーニングを実現できる。即ち、作動記憶トレーニングは、計算Nバックトレーニングに限られない。
【0067】
また、作動記憶トレーニングにおいて、記憶すべき内容又はそれに関連する内容が表示されるのではなく、音声で読み上げられてもよい。即ち、記憶すべき内容のユーザへの伝達方式は、視覚に訴える表示に限らず、聴覚に訴える音声出力であってもよいし、その他、触覚に訴えるものであってもよい。また、ユーザが記憶した情報を出力する方式も、記入方式に限らず、上記のような複数の選択肢の中からの選択、音声、ジェスチャー等によるものであってもよい。
【符号の説明】
【0068】
10 ゲーム装置(情報処理装置)
11 本体部
12 画面部
13 表示部
14 入力部
141 タッチパネル
142 丸ボタン
143 スライドパッド
144 十字ボタン
145 機能ボタン
15 トレーニング実行部
151 入力受付部
152 判定部
153 表示制御部
16 時間計測部
17 処理実行部
401 入力欄
402 リトライボタン
403 消去ボタン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7