特許第6055257号(P6055257)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6055257
(24)【登録日】2016年12月9日
(45)【発行日】2016年12月27日
(54)【発明の名称】張出下空間の構造
(51)【国際特許分類】
   E04B 1/00 20060101AFI20161219BHJP
【FI】
   E04B1/00 503
【請求項の数】6
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2012-219990(P2012-219990)
(22)【出願日】2012年10月2日
(65)【公開番号】特開2014-70473(P2014-70473A)
(43)【公開日】2014年4月21日
【審査請求日】2015年7月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002174
【氏名又は名称】積水化学工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】240000327
【弁護士】
【氏名又は名称】弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100082670
【弁理士】
【氏名又は名称】西脇 民雄
(74)【代理人】
【識別番号】100180068
【弁理士】
【氏名又は名称】西脇 怜史
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 隆二
【審査官】 蔵野 いづみ
(56)【参考文献】
【文献】 特開平04−203168(JP,A)
【文献】 特開平11−336181(JP,A)
【文献】 特開平08−151681(JP,A)
【文献】 特開2009−068270(JP,A)
【文献】 特開2003−105870(JP,A)
【文献】 実開昭61−150905(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04B 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物から張り出される張出部の張出し側が支柱で支持される張出下空間の構造であって、
少なくとも一箇所の前記支柱の周辺に配置される上下方向に延設される四角筒状の柱部を有する化粧材の上端が、前記張出部の下面に固定された取付部材に支持されるとともに、
前記化粧材の下部には高さ調整機構が設けられており、
前記取付部材は、前記張出部の下面に当接させる固定片と、その固定片から垂下される垂下片と、その垂下片から水平方向に突出されるとともに前記柱部の内周面に接触させた状態で収容される一対の取付側面が形成される取付部とを備え、
前記高さ調整機構は、前記柱部に収容されて重ねられる断面視コ字形の脚部を有するスライド部によって形成されていることを特徴とする張出下空間の構造。
【請求項2】
前記固定片は、六角形板状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の張出下空間の構造。
【請求項3】
記固定片には長穴と丸穴が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の張出下空間の構造。
【請求項4】
前記取付部の下端面が傾斜していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の張出下空間の構造。
【請求項5】
前記化粧材は、格子材であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の張出下空間の構造。
【請求項6】
前記化粧材は、少なくとも一部の下端が基盤面から離隔していることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の張出下空間の構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の外部に設けられる玄関ポーチなどの張出下空間の構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、玄関ドアから離れた出隅部に格子材などの化粧材を配置して、玄関の目隠しにしたり、外観を向上させたりする玄関ポーチを備えた戸建て住宅が知られている(特許文献1,2など参照)。
【0003】
特許文献1に開示された玄関ポーチでは、格子材の上部を庇部の側面に固定している。他方、特許文献2に開示された玄関フードは、庇部の下面にレールを設け、そのレールに玄関フードの上端に取り付けられたランナーを装着して吊り下げる構造としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−91753号公報
【特許文献2】特開昭57−61131号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら特許文献2に開示されたような化粧材の上端を庇部の下面側で支持させる構造では、庇部と玄関土間との離隔と化粧材の高さとが正確に合っていなければ、化粧材が取り付けられなかったり、予期せぬ隙間が開いたりして美観が損なわれるおそれがある。
【0006】
そこで、本発明は、施工誤差に対応可能なうえに、化粧材の選択枝が広く、優れた外観を創出することが可能な張出下空間の構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するために、本発明の張出下空間の構造は、建物から張り出される張出部の張出し側が支柱で支持される張出下空間の構造であって、少なくとも一箇所の前記支柱の周辺に配置される上下方向に延設される化粧材の上端が、前記張出部の下面に固定された取付部材に支持されるとともに、前記化粧材の下部には高さ調整機構が設けられていることを特徴とする。
【0008】
ここで、前記取付部材は、前記張出部の下面に当接させる固定片を有し、前記固定片には長穴と丸穴が設けられている構成とすることができる。また、前記取付部材は、前記張出部の下面に当接させる固定片と、その固定片から垂下される垂下片と、その垂下片から水平方向に突出されるとともに取付側面が形成される取付部とを備えた構成であってもよい。
【0009】
さらに、前記取付部には、一対の取付側面が設けられる構成とすることができる。また、前記取付部の下端面が傾斜していることが好ましい。そして、前記化粧材は、格子材とすることができる。また、前記化粧材は、少なくとも一部の下端が基盤面から離隔している構成とすることができる。
【発明の効果】
【0010】
このように構成された本発明の張出下空間の構造は、建物から庇状に張り出された張出部の下面に取付部材を固定し、その取付部材に化粧材の上端を支持させる。そして、化粧材の下部には高さ調整機構が設けられている。
【0011】
このため、張出部と玄関土間などの基盤面との離隔に多少の施工誤差が生じたとしても、優れた外観を創出可能な化粧材を任意に選択して配置することができる。
【0012】
また、張出部の下面への固定片に長穴が設けられていれば、取付部材の平面位置も微調整することができる。さらに、取付部材に取付側面が形成されていれば、上下方向に延設される化粧材との接触面積を広く確保できるので、安定して固定させることができる。特に、取付側面を一対にすることによって、接触面積を倍増させることができる。
【0013】
また、取付側面が設けられる取付部の下端面を傾斜させることによって、化粧材を装着しやすくすることができる。さらに、化粧材を格子材にすることで、張出下空間内の明るさを確保したままで、目隠しを行うことができる。
【0014】
また、化粧材の少なくとも一部の下端を基盤面から離隔させた構造とすることで、掃除が容易になるとともに、化粧材の下部の汚れや腐蝕を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施の形態の玄関ポーチを備えた住宅の構成を説明する斜視図である。
図2】格子材の構成を説明する図であって、(a)は平面図、(b)は正面図である。
図3】格子材の上端を支持させるブラケットの構成を示した斜視図である。
図4】ブラケットの取り付け工程を説明するための庇部の下面図である。
図5】ブラケットの取り付け工程を説明するための側面図である。
図6】格子材の柱部の取り付け工程を説明する図であって、(a)は柱部の上端をブラケットの取付部に挿入する工程を示した説明図、(b)は柱部の上端をブラケットに固定する工程を示した説明図である。
図7】ブラケットに柱部が固定された状態を示した庇部の下面図である。
図8】庇部に柱部を取り付けた状態を説明するための斜視図である。
図9】柱部の下部周辺の構成を説明するための側面図である。
図10図9のA−A矢視方向で見た断面図である。
図11】実施例の玄関ポーチとキャンチバルコニーを備えた住宅の構成を説明する斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態の張出下空間の構造としての玄関ポーチ2を備えた建物としての住宅10の構成を示した斜視図である。
【0017】
まず、図1を参照しながら住宅10の構成から説明すると、このような住宅10は、例えば複数の建物ユニットを上下左右に連結して構成される建物本体1と、一階の隅部に外部に突出して設けられる玄関ポーチ2とを備えたユニット建物である。
【0018】
この玄関ポーチ2は、建物本体1の外壁11から庇状に張り出される張出部としての庇部3と、庇部3の一側を下方から支持させる支柱4A,4Bと、一方の支柱4Aが配置された隅部を隠すように配置される化粧材としての格子材5と、支柱4A,4Bを立設させる基盤面としての玄関土間21とから主に構成される。
【0019】
この庇部3は、例えば枠体と面材としての屋根面とによって構成することができる。本実施の形態で説明する庇部3は、建物本体1から玄関土間21の上面と平行に張り出されている。例えば、建物本体1が床梁と天井梁と柱とをボックス状に接合して形成されるラーメン構造体を構造部材としている場合、庇部3の鋼製枠体を2階の床梁と柱の下端に連結させることができる。
【0020】
一方、庇部3の下面3aに上端が支持される化粧材は、上下方向に延設される長尺状の部材であって、例えば格子材5や壁材などの様々な外観の部材を使用することができる。
【0021】
図2に示した格子材5は、両側縁に配置される柱部51,51と、柱部51,51間に格子状に配置される格子部52と、柱部51に格子部52を取り付けるための取付金具53,・・・とによって主に構成される。
【0022】
柱部51は、図2(a)に示すように、格子部52の縦材52bよりも断面が大きな剛性の高い角型鋼管によって形成される。そして、この柱部51の上端51aが、庇部3の下面3aに支持されることになる。
【0023】
また、図2(b)に示すように、柱部51の下部には脚部51bが設けられる。この脚部51bは、柱部51本体からの突出量を調整することができる。すなわち、脚部51bと柱部51本体との重なっている部分が高さ調整機構としてのスライド部51cとなる。
【0024】
一方、格子部52は、柱部51,51間方向(横方向)に一定の間隔で配置される複数の縦材52b,・・・と、それらの縦材52b,・・・の背面側(玄関ドア側)に縦材52bの直交方向(横方向)に向けて配置される横材52a,52aとによって主に構成される。
【0025】
縦材52b,・・・は、上下方向に間隔を置いて配置された横材52a,52aに固定される。そして、柱部51,51に取り付けられた取付金具53,・・・に、横材52a,52aの両端がそれぞれ固定される。
【0026】
図3は、格子材5の柱部51,51の上端51a,51aを支持させるための取付部材としてのブラケット6の斜視図である。ブラケット6は、庇部3の下面3aに当接させる固定片61と、その固定片61から垂下される垂下片62と、その垂下片62から水平方向に突出される取付部63とによって主に構成される。
【0027】
固定片61は、六角形板状に形成されて長穴61aと丸穴61bとが設けられる。長穴61aは、取付部63の突出方向に直交する方向が長手方向となる。そして、垂下片62には、長穴61aの長手方向と略平行となる垂下面が形成される。
【0028】
また、取付部63には、垂下片62の両側縁から垂下面に略直交する方向に突出される一対の取付側面63a,63aが形成される。すなわち、垂下片62を挟んで略平行に上下方向に広がる側面となる取付側面63a,63aが形成される。
【0029】
この取付側面63aは、垂下片62側が上辺となる台形状に形成される。また、取付側面63aの下端面63dは、垂下片62から突出する方向に向けて下がる傾斜面となる。
【0030】
さらに、取付側面63aには、複数の穴(63b、63c)が設けられる。例えば、取付側面63aの上部に設けられる比較的大きな一対の穴は、柱部51の上端51a開口を塞ぐ蓋を固定するためのキャップ用穴63cとなる。
【0031】
一方、その下に設けられる複数の穴は、取付側面63aと柱部51とを接合するためのビス穴63b,・・・となる。ここではビス穴63b,・・・を2段、2列に設けている。
【0032】
図4は、ブラケット6の取り付け工程を説明する図である。まず、長穴61aを使って仮止めを行い、図4の矢印方向に移動させて平面位置の微調整を行う。
【0033】
そして、平面位置の調整が終了した後に、図5に示すように木ネジ61cを丸穴61bにねじ込んで固定を行うとともに、長穴61aの木ネジ61cを締め付けて本固定を行う。
【0034】
図4,5に示すように、ブラケット6は、庇部3の軒先見切31より少し内側の下面3aに固定される。このようにして取り付けられたブラケット6は、垂下片62が庇部3の側面と略平行となり、取付側面63aは軒先見切31方向と上下方向に広がる面となる。また、下端面63dは、軒先見切31側が低くなるように傾斜する。
【0035】
このように取付部63の下端面63dの内側が切れ上がっていると、図6(a)に示すように、斜めにした柱部51の上端51aが挿し込み易く、かつ、起こしやすくなる。
【0036】
柱部51の上端51aには、1列にビス穴511,・・・が設けられているのに対し、取付側面63aには2列にビス穴63b,・・・が設けられている。そこで、図6(b)に示すように、取付部63を内部に収容させた柱部51を、軒先見切31側又はその反対方向に移動させて位置調整を行い、取付側面63aのいずれかの列のビス穴63b,63bにビス穴511,511の位置を合わせてビス512,512をねじ込む。このように柱部51とブラケット6との関係においても、位置調整を行うことができる。
【0037】
また、こうした接合であれば、柱部51の上端51aの内周面と取付側面63aとの面どうしを接触させた状態で柱部51をブラケット6に固定することができる。さらに、図7に示すように、柱部51の上端51aの接合は、ブラケット6の両側の取付側面63a,63aとの間で行われる。
【0038】
このようなブラケット6を介した柱部51の取り付けは、図7,8に示すように支柱4Aを挟んだ2箇所と、軒先見切31に沿って間隔を置いた複数箇所で行われる。
【0039】
図8は、柱部51,・・・が取り付けられた状態を、軒先見切31以外の庇部3を取り除いて図示した斜視図である。この柱部51の下部の脚部51bは、ブロック54dに固定される。
【0040】
この脚部51b周辺の構成の詳細について、図9を参照しながら説明する。柱部51に隣接する支柱4Aの下端部41は、土台43に下部が埋設されたアンカーボルト42の上端に固定される。
【0041】
また、この土台43に隣接して直方体状のブロック54dが設置される。この土台43及びブロック54dは、公知の手段によって玄関土間21の内部に埋設されるため、ブロック54dの支持構造などの図示は省略している。
【0042】
このブロック54dの上面には、図8に示すように正方形板状のベースプレート54が固定される。そして、そのベースプレート54の中央から上方に向けてボルト54aが突出される。
【0043】
このボルト54aは、溶接ナット54cを介してベースプレート54の上面に固着される。また、ボルト54aには、一対のナット54b,54bが装着される。
【0044】
一方、図9,10に示すように、柱部51の脚部51b下端からボルト54aに向けて甲部51dが延設される。この甲部51dをボルト54aに装着された一対のナット54b,54bで挟持させることで、脚部51bをボルト54aに固定する。
【0045】
この下側のナット54bの位置によって脚部51bを固定する高さを調整できるので、このボルト54aとナット54b,54bの組み合わせは、第1の高さ調整機構となる。
【0046】
脚部51bは、図10に示すように、四角筒状の柱部51に収容可能な断面視コ字形に形成されている。この柱部51と脚部51bとが重なっている範囲においても、高さ調整が可能となる(第2の高さ調整機構)。
【0047】
そして、所望する高さに調整した後にビス512を使って脚部51bに柱部51を固定する。図8は、すべての柱部51,・・・を高さ調整してブロック54d,・・・上に支持させている状態を示している。
【0048】
このように柱部51,・・・の支持が完了した後に、柱部51,・・・の取付金具53,・・・に格子部52の横材52a,52aの両端をそれぞれ固定していく(図2参照)。
【0049】
次に、本実施の形態の玄関ポーチ2の作用について説明する。
【0050】
このように構成された本実施の形態の玄関ポーチ2は、建物本体1から張り出された平板状の庇部3の下面3aにブラケット6,・・・を固定し、そのブラケット6,・・・に格子材5の上端51aを支持させる。そして、格子材5の下部には高さ調整機構としてのスライド部51cやボルト54a・ナット54bが設けられている。
【0051】
このため、庇部3と玄関土間21との離隔に多少の施工誤差が生じたとしても、スライド部51c等で高さを調整することで、優れた外観を創出可能な格子材5や壁材などの化粧材を任意に選択して配置することができる。また、格子材5等の化粧材を取り付けるための支持材を別途、設ける必要がない。
【0052】
さらに、庇部3の下面3aに対する固定片61に長穴61aが設けられていれば、ブラケット6の平面位置も微調整することができる。さらに、ブラケット6に取付側面63a,63aが形成されていれば、上下方向に延設される格子材5の柱部51との接触面積を広く確保できるので、安定して格子材5を固定させることができる。
【0053】
特に、取付部63に設ける取付側面63a,63aを一対にすることによって、1面しか確保できない場合に比べて接触面積が倍増されるので、より強固な接合を行うことができる。
【0054】
また、取付側面63a,63aが設けられる取付部63の下端面63dを傾斜させることによって、柱部51の上端51aを装着しやすくすることができる。
【0055】
すなわち、柱部51は庇部3と玄関土間21との離隔より少し短い程度の長尺材であるうえに、上端51aの内部に取付部63を収容させるため、ブラケット6に装着する際には斜めにする必要がある。そして、下端面63dが傾斜していれば、切れ上がっている方向に向けて柱部51を起こしても上端51aの内周面と下端面63dとの干渉が起きず、容易に柱部51を直立させることができる。
【0056】
また、図1に示すように、玄関ポーチ2の出隅部に、格子材5を平面視L字状に配置にすることで、玄関ポーチ2内の明るさを確保したままで、玄関ドアを開けたときの目隠しにすることができる。
【0057】
さらに、格子材5の格子部52の下端を玄関土間21から離隔させた構造とすることで、格子部52の下端付近に埃や塵が溜まっても簡単に除去できるので掃除が容易になる。
【0058】
また、格子部52の下端が玄関土間21と接触していなければ、下部が汚れ難いうえに、常に乾燥状態を確保することができるので、格子部52の汚れや腐蝕を低減することができる。
【実施例】
【0059】
以下、前記した実施の形態とは別の形態の実施例について、図11を参照しながら説明する。なお、前記実施の形態で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については、同一用語又は同一符号を付して説明する。
【0060】
実施例で説明する住宅10Aは、玄関ポーチ2Aに加えてキャンチバルコニー7による張出下空間を備えている。玄関ポーチ2Aについては、前記実施の形態で説明したのと同様に、張出部としての庇部3Aと基盤面としての玄関土間21Aとの間に、化粧材としての格子材5Aが配置される。
【0061】
一方、この住宅10Aは、図11の右側に示すように、2階の外壁11Aから庇状に張り出されるキャンチバルコニー7の床を張出部とした張出下空間の構造を備えている。
【0062】
このキャンチバルコニー7の真下には基盤面としてのテラス土間71が形成されている。また、キャンチバルコニー7の張出し側の隅角部は、支柱72によって支持されている。
【0063】
そして、この支柱72を覆い隠すように、化粧材としての格子材5Bが配置される。この格子材5Bは、キャンチバルコニー7の下面7aとテラス土間71の上面との間に配置される。
【0064】
このようにキャンチバルコニー7の下方に形成される張出下空間においても、優れた外観を創出可能な格子材5Bを容易に配置することができる。なお、他の構成及び作用効果については、前記実施の形態と略同様であるので説明を省略する。
【0065】
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態又は実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
【0066】
例えば、前記実施の形態では、柱部51の下部に2つの高さ調整機構(スライド部51c、ボルト54a・ナット54b)を設ける場合について説明したが、これに限定されるものではなく、いずれか一方の高さ調整機構だけでもよい。
【0067】
また、前記実施の形態又は実施例では、玄関ポーチ2,2A又はキャンチバルコニー7の張出下空間の構造について説明したが、これに限定されるものではなく、基盤面となる玄関土間21,21Aやテラス土間71上に張り出された2階居室の床部を張出部とすることもできる。さらに、集合住宅の2階廊下下に形成される張出下空間の構造にも、本発明を適用することができる。
【符号の説明】
【0068】
10,10A 住宅(建物)
2,2A 玄関ポーチ(張出下空間の構造)
21 玄関土間(基盤面)
3,3A 庇部(張出部)
3a 下面
4A,4B 支柱
5,5A,5B 格子材(化粧材)
51a 上端
51b 脚部
51c スライド部
52 格子部
54a ボルト
54b ナット
6 ブラケット
61 固定片
61a 長穴
61b 丸穴
62 垂下片
63 取付部
63a 取付側面
63d 下端面
7 キャンチバルコニー(張出部)
7a 下面
71 テラス土間(基盤面)
72 支柱
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11