特許第6055510号(P6055510)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6055510
(24)【登録日】2016年12月9日
(45)【発行日】2016年12月27日
(54)【発明の名称】クラスタ型業務用炊飯システム
(51)【国際特許分類】
   A47J 27/14 20060101AFI20161219BHJP
【FI】
   A47J27/14 K
【請求項の数】7
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-95701(P2015-95701)
(22)【出願日】2015年5月8日
(65)【公開番号】特開2016-179159(P2016-179159A)
(43)【公開日】2016年10月13日
【審査請求日】2015年5月8日
(31)【優先権主張番号】10-2015-0039916
(32)【優先日】2015年3月23日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】515123100
【氏名又は名称】コーニック オートメーション カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】KORNIC Automation Co., Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100121500
【弁理士】
【氏名又は名称】後藤 高志
(72)【発明者】
【氏名】キム キョンテ
(72)【発明者】
【氏名】パク ソンガブ
【審査官】 木戸 優華
(56)【参考文献】
【文献】 特開平06−269352(JP,A)
【文献】 特開平05−056850(JP,A)
【文献】 特開平02−174812(JP,A)
【文献】 特開2004−188030(JP,A)
【文献】 特開2010−125240(JP,A)
【文献】 特開2003−047558(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 27/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
業務用炊飯器の炊飯システムにおいて、
個別に洗米、洗浄、及び炊飯ができる炊飯制御が可能な複数の全自動炊飯器と、
冷水と温水を供給する冷水供給管及び温水供給管と、前記複数の全自動炊飯器から洗米した水を排水する排水管と、前記複数の全自動炊飯器に供給される原料が貯蔵される複数の貯蔵ユニットに区画され、前記複数の貯蔵ユニットには、異なる原料が貯蔵されて前記複数の全自動炊飯器の中の一部の全自動炊飯器にのみ特定の原料を供給するように構成された貯蔵部と、を含む共通設備ユニットと
を含み、
前記複数の全自動炊飯器は前記共通設備ユニットを中心にして前記共通設備ユニットの周囲に配置され
前記複数の全自動炊飯器はそれぞれ、
本体フレームと、
前記貯蔵部に連結され、前記貯蔵部の原料が供給される原料供給部と、
前記原料が供給され、炊飯され、前記排水管に連結される開閉可能な排水孔を持つ釜と、
前記本体フレームに起立して、前記釜を支持する支持部と、
前記釜の下部に設置され、前記釜を加熱する加熱部と、
前記冷水供給管と前記温水供給管に連結され、前記釜に冷水と温水を供給する冷温水供給部と、
前記釜の上部に配置され、上下に昇降し、回転可能な複数の翼を持つ洗米洗浄プロペラと、を含むことを特徴とする、クラスタ型業務用炊飯システム。
【請求項2】
前記共通設備ユニットは、平面形状が円形または多角形の形状に形成され、前記複数の全自動炊飯器は前記共通設備ユニットの外周面にそれぞれ隣接して一定の間隔で離間して配置されることを特徴とする、請求項に記載のクラスタ型業務用炊飯システム。
【請求項3】
前記共通設備ユニットは、前記排水管に連結される排水用ポンプをさらに含むことを特徴とする、請求項に記載のクラスタ型業務用炊飯システム。
【請求項4】
前記釜は下部に形成された前記排水孔を介して前記共通設備ユニットの前記排水管に連結され、前記排水孔は開閉可能に設置されることを特徴とする、請求項に記載のクラスタ型業務用炊飯システム。
【請求項5】
前記支持部は、前記本体フレームの前方に向かって引き出し可能に前後スライド駆動されることを特徴とする、請求項に記載のクラスタ型業務用炊飯システム。
【請求項6】
前記洗米洗浄プロペラは、前記釜に原料と冷水及び温水が供給された後、下降して前記翼の回転により前記釜に供給された原料を洗米した後、上昇し、前記釜から炊飯したご飯を引き出した後、再び下降して前記翼の回転により前記釜を洗浄することを特徴とする、請求項に記載のクラスタ型業務用炊飯システム。
【請求項7】
前記釜の上部に配置され、上下に昇降し、昇降軸から屈曲して取り付けられ、炊飯が完了した前記釜のご飯を攪拌する攪拌へらをさらに含むことを特徴とする、請求項に記載のクラスタ型業務用炊飯システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、産業用及び業務用炊飯システムに関するもので、より詳細には、個別に、または連動して駆動される複数の全自動業務用炊飯器をクラスタ型で構成し、共通の冷温水供給ラインと排水ラインを備えて共通的に炊飯はもちろん、選択的及び個別に炊事が可能で、弾力的な運営が可能なクラスタ型産業用及び業務用炊飯システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
炊飯器とは、通常ご飯を炊くときに使用する電気炊飯器やガス炊飯器などの器具などをいい、本発明では、団体給食(企業、軍事施設、病院、学校、官公庁、ホテル)をする場所に設置され、短い時間で大量のご飯を炊くのに使用する機構を称する。
【0003】
従来の業務用炊飯システムとしては、炊飯装置の形態が移送されるコンベアの長手方向に沿って長く配置されたインライン方式の炊飯システムが提案されている。
【0004】
従来のインライン方式の炊飯システムとして、図1に示すように、搬送コンベアを有する連続自動炊飯システムが提案されている。前記の従来技術による自動炊飯システムは、搬送コンベアと、支持アームと、支持機構と、バーナを備え、加熱室には釜を投入する投入口と、釜を持ち出す排出口が形成され、前記加熱室の周りは断熱材を内蔵した化粧板によって覆われ、前記搬送コンベアの搬送路は上部搬送路と下部搬送路で構成され、前記加熱室の天井は前記上部搬送路において釜の上部に近接し搬出口に向かって傾斜し、前記下部搬送路において釜を直線状に搬送しながら、前記バーナからの火炎によって加熱させることにより内容物を沸かし、前記上部搬送路において釜を斜めに上方に搬送しながら前記バーナの炎の余熱を利用し、内容物を蒸らすように構成される。
【0005】
しかし、従来技術によるインライン方式の業務用炊飯システムにおいては、釜が移送されるコンベアの長手方向に沿って長く配置された形態で構成されるので、広い空間の設置面積を必要とする問題があった。
【0006】
また、従来のインライン方式の業務用炊飯システムにおいては、加熱室の温度やバーナの温度を個別に制御するのが難しいので、インラインに投入されるすべての釜の炊飯が単一の種類の炊飯のみが可能という問題があった。
【0007】
また、従来のインライン方式の炊飯システムは、洗浄装置と、炊飯装置が個別に備えられて使用されるので、取り扱い及び保管が面倒である。つまり、洗浄装置によって穀物を洗浄した後、洗浄された穀物を炊飯装置に移して炊飯を炊くようになって取り扱いが面倒であって、これらは体積が大きく、設置面積を多く占めるようになって保管が難しかった、また、これらの価格が高く、それぞれを購入するには経済的負担を与えるなどの問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上述した従来技術の問題を解決しようとするものであって、本発明の目的は、団体給食などの業務用炊飯器として共通の給排水ラインと貯蔵空間を備えて、大量の炊飯が可能でありながら広い空間の設置面積を必要とせずにコンパクトな設置が可能なクラスタ型業務用炊飯システムを提供することである。
【0009】
本発明の他の目的は、大量の炊飯が可能でありながら、単一のレシピによる炊飯に限定されずに、それぞれ個別にまたは連動して行うことができる様々なレシピによる炊飯が可能なクラスタ型業務用炊飯システムを提供することである。
【0010】
また、本発明の他の目的は、クラスタ型業務用炊飯システムに設けられる各々の全自動炊飯器の洗浄と炊飯を釜の移動がなく、容易に実行できるクラスタ型業務用炊飯システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述した目的を達成するために、本発明によるクラスタ型業務用炊飯システムは、業務用炊飯器の炊飯システムにおいて、個別に炊飯制御が可能な複数の全自動炊飯器と、前記複数の全自動炊飯器に冷温水及び原料を供給する共通設備ユニットとを含み、前記複数の全自動炊飯器は前記共通設備ユニットを中心にして前記共通設備ユニットの周囲に配置されることを特徴とする。
【0012】
ここで、前記共通設備ユニットは、前記複数の全自動炊飯器に冷水と温水を供給する冷水供給管及び温水供給管と、前記複数の全自動炊飯器から洗米した水を排水する排水管と、前記冷水供給管と前記温水供給管と前記排水管が設置された設備空間の上部側に配置され、前記複数の全自動炊飯器に供給される原料が貯蔵される貯蔵部とを含むことを特徴とする。
【0013】
ここで、前記貯蔵部は複数の貯蔵ユニットに区画され、前記複数の貯蔵ユニットは、異なる原料が貯蔵されて前記複数の全自動炊飯器の中の一部の全自動炊飯器にのみ特定の原料を供給するように構成されることを特徴とする。
【0014】
ここで、前記共通設備ユニットは、平面形状が円形または多角形の形状に形成され、前記複数の全自動炊飯器は前記共通設備ユニットの外周面にそれぞれ隣接して一定の間隔で離間して配置されることを特徴とする。
【0015】
ここで、前記共通設備ユニットは、前記排水管に連結される排水用ポンプをさらに含むことを特徴とする。
【0016】
ここで、前記複数の全自動炊飯器はそれぞれ、本体フレームと、前記貯蔵部に連結され、前記貯蔵部の原料が供給される原料供給部と、前記原料が供給され、炊飯する釜と、前記本体フレームに起立して、前記釜を支持する支持部と、前記釜の下部に設置され、前記釜を加熱する加熱部と、前記冷水供給管と前記温水供給管に連結され、前記釜に冷水と温水を供給する冷温水供給部とを含むことを特徴とする。
【0017】
ここで、前記釜は下部に形成された排水孔を介して前記共通設備ユニットの前記排水管に連結され、前記排水孔は開閉可能に設置されることを特徴とする。
【0018】
ここで、前記支持部は、前記本体フレームの前方に向かって引き出し可能に前後スライド駆動されることを特徴とする。
【0019】
ここで、前記釜の上部に配置され、上下に昇降し、回転可能な複数の翼を持つ洗米洗浄プロペラを含むことを特徴とする。
【0020】
ここで、前記洗米洗浄プロペラは、前記釜に原料と冷水及び温水が供給された後、下降して前記翼の回転により前記釜に供給された原料を洗米した後、上昇し、前記釜から炊飯したご飯を引き出した後、再び下降して前記翼の回転により前記釜を洗浄することを特徴とする。
【0021】
ここで、前記釜の上部に配置され、上下に昇降し、昇降軸から屈曲して取り付けられ、炊飯が完了した前記釜のご飯を攪拌する攪拌へらをさらに含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
上述した構成を有する本発明のクラスタ型業務用炊飯システムによれば、複数の炊飯器が共通の空間を中心にクラスタ型で配置され、前記共通の空間を介して給排水設備と貯蔵空間として利用することができるので、大量の炊飯が可能でありながら広い空間の設置面積を必要とせずに、コンパクトな設置が可能なだけではなく、各々の全自動炊飯器で貯蔵空間をなくすことができるので、各々の炊飯器もコンパクトに設置することができる。
【0023】
また、単一のレシピによる炊飯に限定されずに、各々の炊飯器に個別にまたは連動して行うことができる様々なレシピによる炊飯が可能で、各々の炊飯器のスループットに応じて炊飯システムを拡張したり、弾力的に運営したりすることが可能である。
【0024】
また、クラスタ型業務用炊飯システムに設けられる各々の全自動炊飯器の洗浄と炊飯を釜の移動がなく、容易に実行できるように構成して、炊飯時の洗浄と炊飯を容易に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】従来技術によるインライン方式の炊飯システムを示す図面である。
図2】本発明によるクラスタ型業務用炊飯システムを示す図面である。
図3】本発明によるクラスタ型業務用炊飯システムの共通設備ユニットを示す断面図である。
図4】本発明によるクラスタ型業務用炊飯システムの隣接する二つの全自動炊飯器を示す図面である。
図5】本発明によるクラスタ型業務用炊飯システムの全自動炊飯器を示す正面図である。
図6】本発明によるクラスタ型業務用炊飯システムの全自動炊飯器を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、添付された図面を参照して、本発明によるクラスタ型業務用炊飯システムに関する実施形態について詳細に説明する。
【0027】
本発明によるクラスタ型業務用炊飯システムは、例えば企業、軍事施設、病院、学校、官公庁、ホテルなど数百人以上の団体給食をする場所に設置されて、短い時間で大量のご飯を炊くのに使用される。
【0028】
図2乃至図6に示すように、本発明によるクラスタ型業務用炊飯システム1は、複数の全自動炊飯器20と、共通設備ユニット10を含む。
【0029】
前記共通設備ユニット10は、平面形状が円形または多角形の形状に形成され、前記複数の全自動炊飯器は前記共通設備ユニットを中心にして前記共通設備ユニットの周囲に配置されて、従来のインライン炊飯システムに比べて狭い設置面積でもコンパクトに設置できるように構成される。
【0030】
本実施形態において、前記共通設備ユニットは、図2に示すように、平面形状が多角形の形状に形成されたことを例にして、前記共通設備ユニットの多角形の各辺には前記複数の全自動炊飯器がそれぞれ互いに隣接するが一定の間隔で離間して配置されている。
【0031】
前記共通設備ユニット20は、前記複数の全自動炊飯器に冷温水及び原料を供給して、前記複数の全自動炊飯器のそれぞれから洗米した水が排水されるように構成される。
【0032】
前記共通設備ユニット20は、上部に貯蔵部11が設けられ、前記貯蔵部の下部に設備空間13が設けられ、前記設備空間に冷温水管と排水管が設置される。
【0033】
前記貯蔵部11は、前記設備空間13の上部に形成され、上部板11aと下部板11bを備えて、その内部に米などの原料を収容するように構成される。
【0034】
また、前記貯蔵部11は、前記上部板と前記下部板の間に複数の仕切り11cを備えて、複数の貯蔵ユニット12a、12b、12c、12dに区画され、前記複数の貯蔵ユニットには異なる原料が貯蔵されるように構成され、前記複数の全自動炊飯器の中の一部の全自動炊飯器にのみ特定の原料を供給するように構成することができる。
【0035】
本実施形態において、前記複数の貯蔵ユニットは縦方向に区画された仕切りによって区切られていることを例にしたが、必ずしもこれに限定されず、水平に区画される複数の仕切りで区切られるが、一部の特定の全自動炊飯器にのみ連結されて、特定の原料を一部にのみ供給されるように構成することもできる。
【0036】
前記貯蔵部11は、後述する複数の全自動炊飯器の原料供給部22に連結されて、前記貯蔵部から米や雑穀などの貯蔵された原料が前記全自動炊飯器の原料供給部を介して釜に供給されるように構成される。
【0037】
前記貯蔵部11の下部には設備空間13が備わる。
【0038】
前記設備空間13には温水供給管14と冷水供給管15と排水管16が設けられ、前記温水供給管14と冷水供給管15と排水管16は、図2および図3に示すように、前記共通設備ユニットの内側で前記設備空間の下部側に配置される。
【0039】
前記温水供給管14は、前記複数の全自動炊飯器の冷温水供給部26に連結され、前記全自動炊飯器に温水を供給して、前記冷水供給管15は前記複数の全自動炊飯器の冷温水供給部26に連結されて冷水を供給する。
【0040】
前記排水管16は前記全自動炊飯器の後述する釜に連結され、前記複数の全自動炊飯器から洗米した水を排水するように構成される。前記排水管16の一側には排水用ポンプ17が設置されて、前記全自動炊飯器から洗米した水を安定的に排水するように構成することができる。
【0041】
前記共通設備ユニット10の周辺には複数の全自動炊飯器20が配置され、前記複数の全自動炊飯器のそれぞれは、共通的に炊飯が可能であるが、個別に選択的にも炊飯が可能であるよう制御することができる。
【0042】
前記複数の全自動炊飯器20のそれぞれは、本体フレーム21と、原料供給部22と、加熱部23と、釜24と、支持部25と、冷温水供給部26を含む。
【0043】
前記本体フレーム21は長方形の形状に形成され、前記共通設備ユニット10の外周面に当接して設けられて、前記本体フレーム21の前方には複数のゲージ29とコントロールパネルが設けられることができる。
【0044】
ここで、前記複数のゲージ29は、供給される用水の温度を測定する温度センサからの信号が入力されてその値を表示する用水用温度計と、前記加熱部の温度を測定する温度センサからの信号が入力されてその値を表示する加熱部用温度計と、釜の温度を表示する釜用温度計など、必要に応じて複数のセンサを取り付けてその値を表示するように構成することができる。
【0045】
また、前記コントロールパネルは前記本体フレームの上部または前方に設置することができるが、図4に示すように、互いに隣接する二つの全自動炊飯器の間にコントロールパネル10aを設置して、隣接する全自動炊飯器を共通に制御することができるように構成することもできる。
【0046】
前記原料供給部22は、前記本体フレーム21の背面を貫通して、前記共通設備ユニット10の貯留部11に連通するように設置されて、前記貯蔵部11から米や雑穀などの原料を供給することができるように構成される。ここで、前記原料供給部22は、「□」字の形状のチャンネルで形成され、複数に区画され、それぞれの区画されたチャンネルが前記貯蔵部の複数の貯蔵ユニットにそれぞれ連通するように取付けることができる。
【0047】
前記原料供給部22の下部に前記原料が供給され炊飯される釜24が設けられる。前記釜24には釜のカバー24aがヒンジによって回動して前記釜を開閉可能に設置されて、炊飯時に前記釜の内部圧力を予め設定された圧力に維持されるように構成される。
【0048】
前記釜24の下部には排水孔(図示せず)が形成され、前記排水孔は前記共通設備ユニットの前記排水管に連結するように構成される。また、前記排水孔は開閉可能に設置されて、前記釜の内部で洗米したり、前記釜の内部で洗米した原料を炊飯するときは前記排水孔は閉鎖され、炊飯が完了した前記釜を洗浄する際は前記排水孔は開放されて、前記排水孔を介して洗浄水が前記排水管に排水するように構成される。
【0049】
前記釜24は支持部25によって支持される。前記支持部25は前記本体フレームの底面に起立する支持脚25aを有し、前記支持脚25aにはC字または略C字の形状に折り曲げた支持部本体25cが設けられる。
【0050】
前記支持部本体25cの下端曲げ部25dには後述する加熱部23が安置され、前記支持部本体25cの上端曲げ部25eには前記釜24が安置される。また、前記支持部本体25cは前記支持脚25aに設けられた前後駆動モータ25によって駆動され、前記本体フレームの前方に向かってスライド移動可能に設置されて、炊飯が完了した重い重量の前記釜24を安定的に引き出すことができるように構成されている。
【0051】
前記釜24の下部には前記釜24を加熱する加熱部23が取り付けられる。本実施形態において、前記加熱部23は誘導ヒータや電気ヒータやガスヒータなどの多様な形態のヒータを用いることができる。
【0052】
前記釜24の上部には冷温水供給部26が設けられる。前記冷温水供給部26は前記冷水供給管に連結され、前記釜に冷水を供給する冷水供給部26aと、前記温水供給管に連結され前記釜に温水を供給する温水供給部26bを備える。
【0053】
前記釜の上部には洗米洗浄プロペラ27が設けられる。前記洗米洗浄プロペラ27は前記本体フレームの上部に設置され、モータによって上下に昇降して、動作時には前記釜の内部に挿入されるよう下降され、非動作時には前記本体フレームの上部側に収容されて待機するように構成される。
【0054】
前記洗米洗浄プロペラ27には回転可能な複数の翼が設けられる。
【0055】
前記洗米洗浄プロペラは、前記釜に原料と冷水及び温水が供給された後下降して、前記翼の回転により前記釜に供給された原料を洗米した後上昇し、前記釜から炊飯したご飯を引き出した後再び下降して、前記翼の回転により前記釜を洗浄するように構成される。
【0056】
前記洗米洗浄プロペラ27の近くには攪拌へら28が取り付けられる。前記攪拌へら28は前記釜の上部に配置され、上下に昇降するように構成される。
【0057】
前記攪拌へら28の先端は前記攪拌へらの昇降軸から内側に屈曲して取り付けられる。前記攪拌へら28は下降した後回転して、炊飯が完了した前記釜のご飯を容易に攪拌するように構成される。
【0058】
以上で説明した本発明は、前述した実施形態及び添付された図面によって限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で、いくつかの置換、変形及び変更が可能であることは、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明らかであろう。
【符号の説明】
【0059】
1:クラスタ型業務用炊飯システム
10:共通設備ユニット
11:貯蔵部
12a、12b、12c、12d:貯蔵ユニット
13:設備空間
20:全自動炊飯器
21:本体フレーム
24:釜
25:支持部
26:洗米洗浄プロペラ
28:攪拌へら
図1
図2
図3
図4
図5
図6