特許第6055644号(P6055644)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6055644
(24)【登録日】2016年12月9日
(45)【発行日】2016年12月27日
(54)【発明の名称】圧力センサ装置
(51)【国際特許分類】
   G01L 23/24 20060101AFI20161219BHJP
   G01L 13/00 20060101ALI20161219BHJP
【FI】
   G01L23/24
   G01L13/00 B
【請求項の数】6
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-229404(P2012-229404)
(22)【出願日】2012年10月17日
(65)【公開番号】特開2014-81283(P2014-81283A)
(43)【公開日】2014年5月8日
【審査請求日】2015年6月29日
(73)【特許権者】
【識別番号】509186579
【氏名又は名称】日立オートモティブシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100100310
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 学
(74)【代理人】
【識別番号】100098660
【弁理士】
【氏名又は名称】戸田 裕二
(74)【代理人】
【識別番号】100091720
【弁理士】
【氏名又は名称】岩崎 重美
(72)【発明者】
【氏名】飛田 美帆
(72)【発明者】
【氏名】秋山 吉之
(72)【発明者】
【氏名】小貫 洋
(72)【発明者】
【氏名】久保 淳
(72)【発明者】
【氏名】中林 研司
【審査官】 岡田 卓弥
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−28458(JP,A)
【文献】 特開2003−304039(JP,A)
【文献】 特開平1−292227(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01L 7/00−23/32
G01L27/00−27/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の圧力導入通路と第二の圧力導入通路とコネクタターミナルとを備えるハウジングと、
前記ハウジング内に設けられ、前記第一の圧力導入通路から導入される圧力を検出する第一の圧力検出素子と、
前記ハウジング内に設けられ、前記第二の圧力導入通路から導入される圧力を検出する第二の圧力検出素子と、
前記ハウジング内に設けられ、長手と短手を有する形状の回路基板と、
を備える圧力センサ装置において、
前記回路基板は、複数の接続端子を有し、
前記複数の接続端子は、それぞれ一端側が前記回路基板に埋め込まれ、他端側が前記回路基板の側壁面から突出し、
前記回路基板は、積層構造であり、
前記複数の接続端子は、前記回路基板の長手側に設けられる第一の接続端子と、前記第一の接続端子と同一側に設けられる第二の接続端子と、前記第一及び第二の接続端子が設けられている長手側以外から突出するよう設けられる第三の接続端子と、を有することを特徴とする圧力センサ装置。
【請求項2】
前記第一の圧力検出素子と、前記第二の圧力検出素子とを前記回路基板の長手方向に並べるように配置し、
前記回路基板は、前記第一の圧力検出素子と前記第二の圧力検出素子の上側に配置され、
前記ハウジングは、前記第一の圧力検出素子と一端側で接続され、前記第二の接続端子と他端側で接続される第一のリード材と、前記第二の圧力検出素子と一端側で接続され、
前記第三の接続端子と他端側で接続される第二のリード材と、を備え、
前記第一の接続端子と前記第一のリード材とを溶接により接続し、
前記第二の接続端子と前記第二のリード材とを溶接により接続し、
前記第三の接続端子と前記コネクタターミナルとを溶接により接続することを特徴とする請求項に記載の圧力センサ装置。
【請求項3】
前記第一の圧力検出素子と、前記第二の圧力検出素子とを前記基板の長手方向に並べるように配置し、
前記第一の接続端子と前記第一の圧力検出素子とを溶接により電気的に接続し、
前記第二の接続端子と前記第二の圧力センサとを溶接により電気的に接続し、
前記第三の接続端子と前記コネクタターミナルとを溶接により接続することを特徴とする請求項に記載の圧力センサ装置。
【請求項4】
前記複数の接続端子は、溶接可能な厚さを有していることを特徴とする請求項に記載の圧力センサ装置。
【請求項5】
前記第一の圧力検出素子と、前記第二の圧力検出素子は、半導体圧力検出素子を用いたことを特徴とする請求項に記載の圧力センサ装置。
【請求項6】
前記回路基板は、金属基板であることを特徴とする請求項1に記載の圧力センサ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関の排気系に設置される圧力センサ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ディーゼルエンジンの内燃機関では、内燃機関本体から排出される排ガス中に含まれる排気微粒子(以下、PMと称す)が問題となっており、PMを捕集するディーゼルパティキュレートフィルタ(以下、DPFと称す)の搭載義務付けがディーゼルエンジン搭載車の普及率が高い欧州中心に進んでいる。DPFでは、ある一定量のPMを捕集したら、DPF自体を加熱し、捕集したPMを燃焼させている。DPFが捕集したPMの量は、DPFの上流側の圧力と下流側の圧力差により推定することができる。このようにして、DPFがPMにより目詰まりを起こすことを防止している。そのため、DPFを搭載する場合には、DPFの上流側と下流側の圧力を検出する圧力センサ装置を設置する必要がある。
【0003】
センサ装置の従来例として、特許文献1に記載された圧力センサ装置がある。特許文献1は、圧力を検出してその圧力に応じたレベルの電気信号を発生する2つのセンサチップと、各センサチップに対する駆動信号の出力や外部への検出用信号の出力、各センサチップからの電気信号を入力し、演算・増幅等の処理を行って外部へ出力する等の機能を有する制御回路等を備えた回路チップとをボンディングワイヤによって電気的に接続すること、ケース本体内に露出するようにインサート成形されるターミナルと回路チップとをボンディングワイヤによって電気的に接続することを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−197001号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
現在、自動車全体の小型化、低環境負荷の自動車の台頭によるエンジンルームの一層の複雑化によって、エンジンルーム内に固定して配置する差圧センサのより一層の小型化が求められている。
【0006】
特許文献1に記載されている発明は、センサチップと回路チップとの接続やターミナルと回路チップとの接続はボンディングワイヤによって電気的に接続されている構成であり、本形態ではワイヤの接続強度を確保するためにワイヤのループ高さを確保しなければならず、センサ外形の小型化に検討の余地が残されている。
【0007】
本発明の目的は、圧力センサ装置の小型化を実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明の圧力センサ装置は、第一の圧力導入通路と第二の圧力導入通路とコネクタターミナルとを備えるハウジングと、前記ハウジング内に設けられ、前記第一の圧力導入通路から導入される圧力を検出する第一の圧力検出素子と、前記ハウジング内に設けられ、前記第二の圧力導入通路から導入される圧力を検出する第二の圧力検出素子と、前記ハウジング内に設けられ、長手と短手を有する形状の回路基板と、を備える圧力センサ装置において、前記回路基板は、複数の接続端子を有し、前記複数の接続端子は、それぞれ一端側が前記回路基板に埋め込まれ、他端側が前記回路基板の側壁面から突出し、前記回路基板は、積層構造であり、前記複数の接続端子は、前記回路基板の長手側に設けられる第一の接続端子と、前記第一の接続端子と同一側に設けられる第二の接続端子と、前記第一及び第二の接続端子が設けられている長手側以外から突出するよう設けられる第三の接続端子と、を有する
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、圧力センサ装置の小型化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施例を示す内燃機関のディーゼルエンジン構成図。
図2】本発明の第一実施例を示す圧力センサ装置の(a)上面概略図、(b)A-A断面図
図3】本発明の第一実施例を示す回路基板の上面概略図
図4】本発明の第一実施例を示す回路基板のA-A断面における接続部分断面図
図5】本発明の第一実施例を示す回路基板の変形例
図6】本発明の第二実施例を示す圧力センサ装置の上面概略図
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための実施形態について説明する。
【0012】
図1に本発明の圧力センサ装置を設けた内燃機関であるディーゼルエンジンの全体構成を示す。
【0013】
内燃機関1の排気ポートに連なる排気通路2にはターボチャージャー3及びDPF4が設けられている。圧力センサ装置5は、DPF4よりも上流側の排気通路6と連通するDPF下流側圧力導入通路8との間に介設され、DPF4の前後の差圧及びDPF4前後の絶対圧に応じた信号を出力し、ECU9へ入力される。
【0014】
ECU9は圧力センサ装置5が検出した差圧に基づいてDPF4が目詰まりであるかどうかを判断する。DPF4が目詰まりであると判断されたなら、DPF4を高温にすることで捕集したPMを燃焼させ、DPF4の目詰まり状態を解消する。
【0015】
また吸気通路10には空気流量検出装置11が設置されており、吸気通路10を流れる吸入空気量を検出する。吸気通路10には、インタークーラー12と吸気思絞り弁13が備えられており、インテークマニホールド14に連通している。
【0016】
更に、排気通路2から排気再循環通路15が連通され、EGRクーラー16及び排気再循環通路絞り弁17を備えている。
【0017】
ECU9には、圧力センサ装置5と空気流量検出装置11の出力信号や図示しない各種センサ類の出力信号が入力され、各部の状態が知らされるようになっている。
【0018】
本発明の第一実施例について、図2図5を用いて説明する。
【0019】
図2に示されるように、本発明の第一実施例をなす圧力センサ装置は、外部と電気的に接続されるコネクタターミナル22を有するコネクタ部31と上流側圧力導入通路29と下流側圧力導入通路30とを備えるハウジング26と、ハウジング26に一体に設けられるリード材23、24と、ハウジング26内に設けられた上流側圧力検出素子27及び下流側圧力検出素子28と、上流側圧力検出素子27及び下流側圧力検出素子の上側に設けられた回路基板18と、カバー33から構成される。
【0020】
上流側圧力導入通路29と下流側圧力導入通路30は、ハウジング26の底面部に設けられている。ハウジング26の底面部は長辺と短辺を有する四角形状であって、ハウジング26の底面部に設けられている上流側圧力導入通路29と下流側圧力導入通路30の開口部は、ハウジング26の底面部の長手方向に並ぶように設けられている。上流側圧力検出素子27は、上流側圧力導入通路29の開口部を塞ぐようにハウジング26に設けられ、ハウジング26の底面部にエポキシ系の接着剤35により接着されている。下流側圧力検出素子28は、下流側圧力導入通路30の開口部を塞ぐようにハウジング26に設けられ、ハウジング26の底面部にエポキシ系の接着剤により接着されている。上流側圧力検出素子28と下流側圧力検出素子29とは、ハウジング26の底面部の長手方向に並ぶように設けられている。リード材23はハウジング26の長手側の側壁面に設けられ、リード材24はリード材23と同一側壁面に設けられている。コネクタターミナル22は、リード材23、24が設けられている側壁面とは別の側壁面側に設けられている。
【0021】
回路基板18は、上流側圧力検出素子27及び下流側圧力検出素子28の上側に配置される。ここで、上流側圧力検出素子27と下流側圧力検出素子28の並び方向が、回路基板18の長手方向となるように回路基板18はハウジング26内に配置されている。回路基板18と上流側圧力検出素子27とがリード材23を介して電気的に接続され、回路基板18と下流側圧力検出素子とがリード材24を介して電気的に接続されている。上記構成とすることで、水平方向のスペースを有効に活用しているので、圧力センサ装置の水平方向の小型化を実現することができる。
【0022】
圧力センサ装置5は、上流側圧力導入通路29の上部に設けた上流側圧力検出素子27より検出される絶対圧信号と下流側圧力導入通路30の上部に設けた下流側圧力検出素子28より検出される絶対圧信号を基に、センサ回路基板20内にて、DPFの上流と下流の圧力差を算出・補正し上下流差圧信号を外部に出力する。また、圧力検出素子27、28で検出する絶対圧信号を、センサ回路基板20を介して外部に出力する。圧力センサ装置5の出力は、ECU9へ送られる。
【0023】
DPF4の上流側の圧力を圧力センサ装置5に伝播するために上流側ホース7は上流側圧力導入通路29に接続され、DPF4の下流側の圧力を圧力センサ装置5に伝播するために下流側ホース8は下流側圧力導入通路30に接続されている。上流側圧力検出素子27を用いてDPFの上流側の絶対圧を測定し、下流側圧力検出素子28を用いてDPF4の下流側の絶対圧を測定し、DPF4の目詰まり状態を検出しているので、DPF4の下流側につながる下流側ホース8を上流側圧力導入通路29に誤って繋げてしまうと、上流側圧力検出素子27がDPF4の下流側の圧力を検出することとなり、DPF4の目詰まり状態を正常に判断できなくなってしまう。そのため、ホースの誤挿入を防止するために、上流側圧力導入通路25と下流側圧力導入通路26を異なる通路外径として、上流側圧力導入通路と下流側圧力導入通路を判断しやすいようにしている。
【0024】
また、DPF4の上流側の空気は下流側よりもPMなどの異物を多く含むので、上流側圧力導入通路29の径を下流側圧力導入通路30の径よりも大きくすることで異物による圧力導入管の詰まりを防止している。特に、上流側圧力導入通路29の通路内径を5.5mm以上にすると、上流側圧力導入通路29に侵入した水が水膜を張ることを抑制できるので、上流側圧力導入通路29の詰まりを効果的に防止できる。
【0025】
図3および図4に示されるように、回路基板18は、一端側が回路基板18内に保持され他端側が回路基板の側壁面から突出している接続端子19と、一端側が回路基板18内に保持され他端側が回路基板の側壁面から突出している接続端子20と、一端側が回路基板18内に保持され他端側が回路基板の側壁面から突出している接続端子21を備えている。回路基板18は配線層38と絶縁層37などからなる積層構造をしている。接続端子19は、スルーホール34を介して配線層38と電気的に接続される。接続端子20及び接続端子21も同様にスルーホール34を介して配線層38と電気的に接続される。なお、それぞれの接続端子19、20、21は、配線層と同層に配置してもいいし、配線層とは別層に配置してもいい。また、図5に示されるように接続端子19、20、21は、端子部と回路基板配線部とを一体に形成する構成でも良い。なお、図5に示す配線部のレイアウトはあくまで一例を示すものであり、本実施例がこの構成に限定されるものでないことは言うまでもない。
【0026】
回路基板18とコネクタターミナル22との接続に関して、コネクタターミナル22の上部に高さを合わせるように接続端子19をハウジング26内に配置し、溶接接続部25で溶接により接続する。回路基板18とリード材23、24との接続に関しても同様に、リード端子23の上部に高さを合わせるように接続端子20をハウジング26内に配置し、リード材24の上部に高さを合わせるように接続端子21をハウジング26内に配置し、溶接接続部25で溶接により接続する。回路基板18はハウジング26の基板保持部32に接着保持し、圧力検出素子27、28に直接触れない構成としている。上記構成とすることで、吸気管の熱による圧力検出素子27、28を固定する接着剤の熱収縮の影響を受けなくすることができるので、溶接接合箇所の接続信頼性を向上することができる。また、圧力検出素子27、28は別個接着剤でそれぞれ固定されており、それぞれの接着材の量や取り付け誤差により高さ寸法にばらつきが生じてしまう虞があるが、ハウジング26の基板保持部に接着固定することで上記影響を抑制することができるので、回路基板18を取り付ける時の作業性が上昇する。なお、回路基板18はベース部材(図示せず)に接着保持された後、該ベース部材をハウジング26の基板保持部32に接着固定する構成としても良い。
【0027】
本発明の回路基板18は、溶接可能な厚さを有する端子を保持していることから、端子間の接続をアルミワイヤボンディングから、溶接に変更することが可能となる。アルミワイヤボンディングでは、ワイヤ接続強度を確保するために、ワイヤのループ高さを確保する必要があり、ループ高さ分ハウジングが高さ方向に大きくなってしまうが、本発明によれば、ループ高さ分のスペースを省略することができるので圧力センサ装置の高さ方向の小型化を図れる。
【0028】
端子の厚さとしては、0.3mm〜1.2mm程度が望ましい。端子厚さが、0.3mm以下となると、圧力センサ端子の厚さとの兼ね合いがあるが、溶接部分が溶解してしまうため、電気的接続が困難である。また、1.2mm以上となると、通電電流が大きくなるため製作上適さない。
【0029】
より好ましい端子厚さについては、圧力センサ端子の厚さとの兼ね合いがあるが、0.64mm〜0.8mmである。
【0030】
溶接方法としては、抵抗溶接が可能であり、パラレル溶接とすると、接続作業が比較的短時間にて可能となる。接続箇所を溶接とすることにより、従来技術である、アルミワイヤボンディングに比べ、ボンディングパットやアルミワイヤ等の部品点数の削減することができ、さらにはボンディング作業を省略化可能となる。そのため、本発明では作業の効率化が可能となる。また、接続部分をワイヤから溶接とすることにより、接続部分の腐食耐性も向上し、大電流化にも対応可能であるため、全体として、センサの信頼性についても向上する。
【0031】
回路基板18としては、端子や回路パターンが積層可能なプリント基板や、金属基板が考えられる。プリント基板を用いた場合、センサの小型化に加え、軽量化が可能である。金属基板を用いた場合、電波耐性がより向上する。
【0032】
本発明の第二実施例を、図6を用いて示す。なお、第一実施例と同じ構成の説明は省略する。
【0033】
図6に示されるように、本発明の第二実施例をなす圧力センサ装置は、上流側圧力検出素子27と下流側圧力検出素子28の並びが、回路基板18の長手方向となるように配置し、回路基板18の長手のうちの一つが、上流側および下流側圧力検出素子27、28と隣り合うように配置している。上流側圧力導入通路29と下流側圧力導入通路30は、回路基板18の面方向に延伸するようハウジング26に設けられる。コネクタターミナル22は上流側及び下流側圧力検出素子が配置されている側の側壁面とは別の側壁面に設けられている。接続端子20と上流側圧力検出素子とを溶接により電気的に接続し、接続端子21と下流側圧力検出素子とを溶接により電気的に接続している。第二実施例は、圧力センサ装置全体の高さ方向を低減した形であり、エンジンルーム内のスペースを活用するために有効な形状となる。
【0034】
DPF4付近は捕集したPMを燃焼させるために高温となり、差圧センサの配置場所としてはあまり好ましくなく、差圧センサの配置場所には、ある程度制約がかかってしまう。
【0035】
本発明によれば、圧力センサ装置の小型化によって配置可能な場所が増加するので、取り付け自由度が向上する。
【符号の説明】
【0036】
1 内燃機関
2、6 排気通路
3 ターボチャージャー
4 DPF
5 圧力センサ装置
7 上流側ホース
8 下流側ホース
9 ECU
10 吸気通路
11 空気流量検出装置
12 インタークーラー
13 吸気絞り弁
14 インテークマニホールド
15 排気再循環通路
16 EGRクーラー
17 排気再循環通路絞り弁
18 回路基板
19 接続端子
20 接続端子
21 接続端子
22 コネクタターミナル
23 リード材
24 リード材
25 溶接接続部分
26 ハウジング
27 上流側圧力検出素子
28 下流側圧力検出素子
29 上流側圧力導入通路
30 下流側圧力導入通路
31 コネクタ部
32 基板保持部
33 カバー
34 スルーホール
35 接着剤
36 端子層
37 絶縁層
38 配線層
図1
図2
図3
図4
図5
図6