(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記処理されたトナー粒子が、1.1〜1.28の数平均幾何学粒度分布(GSDn)、および1.1〜1.175の体積平均幾何学粒度分布(GSDv)を有する、請求項1に記載の方法。
前記トナー粒子を処理する工程が、追加の表面添加剤の存在下で行われ、前記追加の表面添加剤が、前記トナー粒子の0.1〜5重量%の量で前記円錐ミキサに加えられる、請求項1に記載の方法。
前記追加の添加剤が、酸化チタン、酸化ケイ素、酸化スズ、酸化セリウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、コロイド状シリカ、および非晶質シリカからなる群から選択される少なくとも1つである、請求項10に記載の方法。
前記円錐ミキサが、加熱/冷却ジャケットに取り囲まれた容器を含み、前記容器が、前記容器の内面を拭き取るように構成された同軸混合ツールを含む、請求項1に記載の方法。
前記処理されたトナー粒子が、1.1〜1.28の数平均幾何学粒度分布(GSDn)、および1.1〜1.175の体積平均幾何学粒度分布(GSDv)を有する、請求項16に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0006】
化学的に製造されたトナーと同様の粒径および形状特徴ならびに耐久性の表面添加剤層を有する乾燥トナー粒子を製造するための方法は、従来のトナープロセスに従って乾燥トナー粒子を製造する工程、次いで材料を加熱し、撹拌する円錐ミキサを用いてトナー粒子をさらに処理する工程を含んでいてもよい。
【0007】
実施形態において、この方法は、少なくとも1つのトナー樹脂を、少なくとも1つの着色剤と、場合によりワックスとを溶融混合して、トナーを形成する工程;トナーを研削して、トナー粒子を形成する工程;トナー粒子をサイズに従って分類する工程;高速ブレンダにて、分類されたトナー粒子を表面添加剤とブレンドする工程;および次いで円錐ミキサにて、トナー粒子を任意の追加の表面添加剤で処理する工程を含んでいてもよい。あるいは、表面添加剤は、円錐ミキサ中での表面処理中にのみ添加されてもよく、こうしてブレンド工程を排除できる。この方法は、処理前のトナー粒子よりも、高い真円度およびより狭い(すなわちよりシャープな)粒径分布を有するトナー粒子を製造する。トナー粒子の表面処理は、トナー粒子の内部構成成分に影響を与えない。
【0008】
この方法はまた、マグネタイトまたは電荷制御剤のような、化学的プロセスに必ずしも容易に組み込まれ得るとは限らない構成成分を使用する配合にとって有益な場合がある。異なる実施形態において、この方法は、バイオポリエステル樹脂システムに拡張されてもよい。さらに異なる実施形態において、この方法は、化学的に製造されたトナーに拡張されて、化学的に製造されたトナー粒子の真円度をさらに増大させてもよい。
【0009】
いずれかの好適な樹脂が、本開示のトナーを形成する際に利用されてもよい。従って、こうした樹脂は、いずれかの好適なモノマーから製造されてもよい。使用されるいずれかのモノマーは、利用されるべき粒子状ポリマーに依存して選択されてもよい。
【0010】
樹脂を形成する際に有用で好適なモノマーとしては、スチレン、アクリレート、メタクリレート、ブタジエン、イソプレン、アクリル酸、メタクリル酸、アクリロニトリル、ジオール、二酸、ジアミン、ジエステル、ジイソシアネート、これらの組み合わせなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0011】
実施形態において、樹脂は、例えばスチレンアクリレート、スチレンブタジエン、スチレンメタクリレート、およびこれらの組み合わせに基づく樹脂を含むポリマー樹脂であってもよい。ポリマーは、ブロック、ランダム、または交互コポリマーであってもよい。
【0012】
他の実施形態において、本開示のトナーを形成するために利用される樹脂は、ポリエステル樹脂であってもよい。こうしたポリエステル樹脂は、非晶質樹脂、結晶性樹脂および/またはこれらの組み合わせであってもよい。好適な樹脂はまた、非晶質ポリエステル樹脂および結晶性ポリエステル樹脂の混合物を含んでいてもよい。
【0013】
実施形態において、好適な非晶質樹脂としては、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリオレフィン、ポリエチレン、ポリブチレン、ポリイソブチレート、エチレン−プロピレンコポリマー、エチレン−ビニルアセテートコポリマー、ポリプロピレン、これらの組み合わせなどが挙げられる。利用できる非晶質樹脂の例としては、アルカリスルホン化−ポリエステル樹脂、分岐アルカリスルホン化−ポリエステル樹脂、アルカリスルホン化−ポリイミド樹脂、および分岐アルカリスルホン化−ポリイミド樹脂が挙げられ、ここでこのアルカリ金属は、例えばナトリウムイオン、リチウムイオンまたはカリウムイオンである。
【0014】
実施形態において、不飽和非晶質ポリエステル樹脂は、樹脂として利用できる。
【0015】
一部の実施形態において、非晶質樹脂は架橋されてもよい。例えば、架橋は、非晶質樹脂を、本明細書において実施形態では開始剤と称されることもある架橋剤と組み合わせることによって達成されてもよい。好適な架橋剤の例としては、例えば、フリーラジカルまたは熱開始剤、例えば有機過酸化物およびアゾ化合物が挙げられるが、これらに限定されない。
【0016】
実施形態において、本開示のトナーを形成するために利用される非晶質樹脂は、場合により別の非晶質樹脂と組み合わせられる、少なくとも1つのバイオ非晶質ポリエステル樹脂であってもよい。バイオ樹脂は、石油化学製品の代わりに植物油のような生物学的供給源から誘導される樹脂または樹脂配合物である。バイオ非晶質樹脂としては、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリイソブチレート、およびポリオレフィン、これらの組み合わせなどが挙げられる。
【0017】
好適な非晶質バイオ樹脂は、約45℃〜約70℃、実施形態においては約50℃〜約65℃のガラス転移温度、約2,000〜約200,000、実施形態においては約5,000〜約100,000の重量平均分子量(Mw)、約1,000〜約10,000、実施形態においては約2,000〜約8,000の、ゲル透過クロマトグラフィ(GPC)によって測定される場合の数平均分子量(Mn)、約2〜約20、実施形態においては約3〜約15の分子量分布(Mw/Mn)、および約10PaS〜約100,000PaS、実施形態においては約50PaS〜約10,000PaSの、約130℃における粘度を有していてもよい。
【0018】
バイオポリマー樹脂は、約7mgKOH/g〜約50mgKOH/g、実施形態においては約9mgKOH/g〜約48mgKOH/g、実施形態においては約9.4mgKOH/gの酸価を有していてもよい。
【0019】
利用される場合、非晶質バイオ樹脂は、例えばトナー粒子を形成するために使用される構成成分の約1〜約95重量%または約5〜約50重量%の量で存在してもよい。
【0020】
実施形態において、非晶質バイオポリエステル樹脂は、直径約50nm〜約250nmまたは約75nm〜225nmの粒径を有していてもよい。
【0021】
実施形態において、好適なラテックス樹脂粒子は、場合により1つ以上の非晶質樹脂と組み合わせて、場合により結晶性樹脂と組み合わせて、1つ以上の非晶質バイオ樹脂を含んでいてもよい。
【0022】
結晶性樹脂は、例えばポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリオレフィン、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレンまたはエチレン−プロピレンコポリマー、ポリイソブチレート、エチレン−ビニルアセテートコポリマー、これらの組み合わせなどであってもよい。実施形態において、結晶性樹脂はスルホン化されていてもよい。
【0023】
結晶性樹脂は、有機ジオールおよび有機二酸を、重縮合触媒の存在下で反応させる重縮合プロセスによって調製されてもよい。
【0024】
実施形態において、脂肪族ジオールは、樹脂の約45〜約50モル%または約47〜約49モル%の量で存在してもよく、アルカリスルホ−脂肪族ジオールは、樹脂の約1〜約10モル%または約2〜約8モル%の量で存在してもよい。
【0025】
実施形態において、有機二酸は、例えば樹脂の約40〜約50モル%または約42〜約48モル%の量で存在してもよく、アルカリスルホ−脂肪族二酸は、樹脂の約1〜約10モル%または約2〜約8モル%の量で存在してもよい。
【0026】
実施形態において、有機ジオールと有機二酸との化学量論的等モル比が利用されてもよい。しかし、場合によっては、有機ジオールの沸点が約180℃〜約230℃である場合に、過剰量のジオールが、重縮合プロセス中に利用され、除去できる。
【0027】
結晶性または非晶質ポリエステルのいずれかの製造のために好適な重縮合触媒としては、テトラアルキルチタネート、ジアルキルスズオキシド、例えばジブチルスズオキシド、テトラアルキルスズ、例えばジブチルスズジラウレート、ジアルキルスズオキシドヒドロキシド、例えばブチルスズオキシドヒドロキシド、アルミニウムアルコキシド、アルキル亜鉛、ジアルキル亜鉛、酸化亜鉛、酸化第一スズ、またはこれらの組み合わせが挙げられる。
【0028】
実施形態において、触媒は、ポリエステル樹脂を得るために使用される出発二酸またはジエステルに基づく樹脂の、例えば約0.01モル%〜約5モル%または約0.5〜約4モル%の量で利用されてもよい。利用される触媒の量は変動してもよく、例えば樹脂の約0.01〜約1モル%の量にて選択できる。加えて、有機二酸の代わりに、有機ジエステルはまた、プロセス中に得られるアルコール副生成物に関して選択できる。
【0029】
好適な結晶性樹脂としては、実施形態において、ポリ(エチレン−アジペート)、ポリ(プロピレン−アジペート)、ポリ(ブチレン−アジペート)、ポリ(ペンチレン−アジペート)、ポリ(ヘキシレン−アジペート)、ポリ(オクチレン−アジペート)、ポリ(エチレン−スクシネート)、ポリ(プロピレン−スクシネート)、ポリ(ブチレン−スクシネート)、ポリ(ペンチレン−スクシネート)、ポリ(ヘキシレン−スクシネート)、ポリ(オクチレン−スクシネート)、ポリ(エチレン−セバケート)、ポリ(プロピレン−セバケート)、ポリ(ブチレン−セバケート)、ポリ(ペンチレン−セバケート)、ポリ(ヘキシレン−セバケート)、ポリ(オクチレン−セバケート)、ポリ(デシレン−セバケート)、ポリ(デシレン−デカノエート)、ポリ−(エチレン−デカノエート)、ポリ−(エチレン−ドデカノエート)、ポリ(ノニレン−セバケート)、ポリ(ノニレン−デカノエート)、コポリ(エチレン−フマレート)−コポリ(エチレン−セバケート)、コポリ(エチレン−フマレート)−コポリ(エチレン−デカノエート)、コポリ(エチレン−フマレート)−コポリ(エチレン−ドデカノエート)、およびこれらの組み合わせが挙げられる。
【0030】
結晶性樹脂は、例えば、トナー構成成分の約5〜約50重量%、実施形態においてはトナー構成成分の約10〜約35重量%の量で存在してもよい。結晶性樹脂は、例えば約70℃〜約150℃、実施形態において約80℃〜約140℃の種々の融点を保持することができる。結晶性樹脂は、例えば、約1,000〜約50,000、実施形態においては約2,000〜約25,000の、ゲル透過クロマトグラフィ(GPC)によって測定される場合の数平均分子量(Mn)、および例えば約2,000〜約100,000、実施形態においては約3,000〜約80,000の、ポリスチレン樹脂を用いるGPCによって測定される場合の重量平均分子量(Mw)を有していてもよい。結晶性樹脂の分子量分布(Mw/Mn)は、例えば約1〜約6、実施形態においては約2〜約4であってもよい。
【0031】
1つ、2つまたはそれ以上の樹脂が使用されてもよい。実施形態において、2つ以上の樹脂が使用される場合、樹脂は、例えば約1%(第1の樹脂)/99%(第2の樹脂)〜約99%(第1の樹脂)/1%(第2の樹脂)、実施形態においては約4%(第1の樹脂)/96%(第2の樹脂)〜約96%(第1の樹脂)/4%(第2の樹脂)のようないずれかの好適な比(例えば重量比)であってもよい。樹脂が非晶質樹脂、結晶性樹脂およびバイオ非晶質樹脂を含む場合、これらの3つの樹脂の重量比は、約97%(非晶質樹脂):2%(結晶性樹脂):1%(バイオ非晶質樹脂)〜約92%(非晶質樹脂):4%(結晶性樹脂):4%(バイオ非晶質樹脂)であってもよい。
【0032】
上記で記載される樹脂は、トナー組成物を形成するために利用できる。こうしたトナー組成物は、着色剤、ワックス、および添加剤を含んでいてもよい。
【0033】
添加されるべき着色剤として、種々の既知の好適な着色剤、例えば染料、顔料、染料混合物、顔料混合物、染料および顔料の混合物などは、トナー中に含まれてもよい。
【0034】
好適な着色剤の例としては、REGAL330のようなカーボンブラック;MobayマグネタイトMO8029、MO8060のようなマグネタイト;コロンブスマグネタイト;MAPICO BLACKSおよび表面処理されたマグネタイト;PfizerマグネタイトCB4799、CB5300、CB5600、MCX6369;Bayerマグネタイト、BAYFERROX8600、8610、Northern Pigmentsマグネタイト、NP−604、NP−608;MagnoxマグネタイトTMB−100、またはTMB−104などを挙げることができる。着色された顔料として、シアン、マゼンタ、イエロー、レッド、グリーン、ブラウン、ブルーまたはこれらの混合物が選択できる。一般に、シアン、マゼンタまたはイエロー顔料または染料、あるいはこれらの混合物が使用される。顔料は、一般に水系顔料分散液として使用される。
【0035】
場合により、ワックスはまた、トナー粒子を形成する際に樹脂および着色剤と組み合わせてもよい。含まれる場合、ワックスは、例えばトナー粒子の約1重量%〜約25重量%、実施形態においてはトナー粒子の約5重量%〜約20重量%の量で存在してもよい。
【0036】
選択されてもよいワックスとしては、例えば約200〜約20,000、実施形態においては約400〜約5,000の重量平均分子量を有するワックスが挙げられる。
【0037】
使用されてもよいワックスとしては、例えばポリオレフィン、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、およびポリブテンワックス、ワックスエマルション、および低重量平均分子量ポリプロピレン;植物系ワックス、例えばカルナウバワックス、ライスワックス、キャンデリラワックス、木蝋、およびホホバ油;動物系ワックス、例えばビーワックス;鉱物系ワックスおよび石油系ワックス、例えばモンタンワックス、オゾケライト、セレシン、パラフィンワックス、微結晶性ワックス、およびフィッシャー−トロプシュワックス;高級脂肪酸および高級アルコールから得られるエステルワックス、例えばステアリルステアレートおよびベヘニルベヘネート;高級脂肪酸および一価または多価低級アルコールから得られるエステルワックス、例えばブチルステアレート、プロピルオレエート、グリセリドモノステアレート、グリセリドジステアレート、およびペンタエリスリトールテトラベヘンエート;高級脂肪酸および多価アルコールマルチマーから得られるエステルワックス、例えばジエチレングリコールモノステアレート、ジプロピレングリコールジステアレート、ジグリセリルジステアレート、およびトリグリセリルテトラステアレート;ソルビタン高級脂肪酸エステルワックス、例えばソルビタンモノステアレート、およびコレステロール高級脂肪酸エステルワックス、例えばコレステロールステアレートが挙げられる。使用されてもよい官能化ワックスの例としては、例えばアミン、アミド、フッ素化ワックス、混合フッ素化ワックス、アミドワックス、イミド、エステル、四級アミン、カルボン酸またはアクリル系ポリマーエマルション、および塩素化ポリプロピレンおよびポリエチレンが挙げられる。前述のワックスの混合物および組み合わせは、実施形態において使用されてもよい。ワックスは、例えばヒューザーロール離型剤として含まれていてもよい。
【0038】
実施形態において、トナー粒子はまた、所望によりまたは必要に応じて添加剤を含有してもよい。例えば、トナーは、トナーの約0.1〜約10重量%、実施形態においては約0.5〜7重量%の量でいずれか既知の電荷添加剤を含んでいてもよい。こうした電荷添加剤の例としては、アルキルピリジニウムハライド、ビスルフェート、負電荷向上添加剤、例えばアルミニウム錯体などが挙げられる。
【0039】
加えて、トナー粒子と、高速ブレンダにおいて、外部表面添加剤粒子(流動補助添加剤を含む)とをブレンドでき、この添加剤はトナー粒子の表面に存在してもよい。実施形態において、表面添加剤は、0.1〜5重量%、または約0.3〜3重量%の量で存在してもよい。表面添加剤粒子は、サイズが、7nm〜300nm、実施形態においては7nm〜200nmであってもよい。
【0040】
これらの表面添加剤の例としては、金属酸化物、例えば酸化チタン、酸化ケイ素、酸化スズ、これらの混合物など;コロイド状および非晶質シリカ、例えばAEROSIL、金属塩および脂肪酸の金属塩(ステアリン酸亜鉛、酸化アルミニウム、酸化セリウム、およびこれらの混合物を含む)が挙げられる。
【0041】
トナー粒子は、従来のプロセスに従って形成されてもよく、これは一般に(1)押出成型、(2)研削、(3)分類、および(4)ブレンドを含む。
【0042】
乾燥トナー粒子を形成するための従来のプロセスは、一般に加熱されたポリマー樹脂を着色剤と押出成型機、例えばWerner PfleidererZSK−53またはWP−28押出成型機にて溶融混合することによって始め、結果として着色剤はポリマーに分散される。例えば、15馬力のモーターを備えたWerner Pfleiderer Wp−28押出成型機は、樹脂、着色剤およびいずれかの他の添加剤の溶融ブレンドに非常に好適である。
【0043】
トナー着色剤は、上記で先に記載されるように、粒子状顔料、あるいは染料であってもよい。多数の着色剤は、このプロセスに使用できる。次いで好適なトナー樹脂は、着色剤分散液の下流注入によって着色剤と混合される。
【0044】
実施形態において、トナーは、当業者の範囲内である方法および装置を利用して溶融混合することによって形成されてもよい。例えば、トナー成分の溶融混合は、上記構成成分の粒子を物理的に混合またはブレンドし、次いで溶融混合することによって達成されてもよい。好適な温度は、例えば約65℃〜約200℃、実施形態においては約80℃〜約120℃が、押出成型機または同様の装置に適用されてもよい。
【0045】
樹脂は、一般に、トナー組成物の約50重量%〜約99重量%、またはトナー組成物の約70重量%〜約97重量%の量で樹脂−トナー混合物に存在し、着色剤は、トナー組成物の約1〜約50重量%、またはトナー組成物の約3〜約20重量%の量で存在する。
【0046】
トナーの追加の「内部」構成成分は、トナーを添加剤と混合する前に樹脂に添加されてもよい。あるいは、これらの構成成分は、押出成型中に添加されてもよい。種々の既知の好適な有効電荷制御添加剤は、トナー組成物に組み込まれることができ、例えば四級アンモニウム化合物およびアルキルピリジニウム化合物(セチルピリジニウムハライドおよびセチルピリジニウムテトラフルオロボレート、ジステアリルジメチルアンモニウムメチルスルフェートを含む)などである。内部電荷向上添加剤は、通常、約0重量%〜約20重量%の量で最終トナー組成物に存在する。
【0047】
樹脂、着色剤、任意のワックス、およびいずれかの内部添加剤が押出成型された後、樹脂混合物は、いずれかの好適な方法(当業者に既知の方法を含む)によってサイズが低減される。こうした低減は、樹脂が衝撃を受けた場合に破砕を生じる大部分のトナーの脆性によって促進される。これは、粉砕機または磨砕機、例えば媒体ミル、ジェットミル、ハンマーミル、または同様のデバイスにおいて迅速な粒径低減を可能にする。好適なジェットミルの例は、Alpine800AFG Fluidized Bed Opposed Jet Millである。こうしたジェットミルは、典型的なトナー粒子を約4ミクロン〜約30ミクロンのサイズに低減することができる。カラートナーについて、トナー粒径は、4〜10ミクロンのさらに小さい範囲内が平均である場合がある。
【0048】
実施形態において、研削は、約25ミクロン未満、他の実施形態においては約5ミクロン〜約15ミクロン、さらに他の実施形態においては約5.5ミクロン〜約12ミクロンの体積中位径を有するトナー粒子が得られるが、この直径は、Beckman CoulterからのMultisizer IIによって決定できる。
【0049】
ジェットミル内部において、分類プロセスにより、サイズに従って粒子を選別する。大き過ぎると分類された粒子は、分類器ホイールによって拒絶され、空気により、さらなる低減のためにジェットミル内にある研削ゾーンへ運ばれる。許容範囲内の粒子は、次のトナー製造プロセスに送られる。
【0050】
研削または粉砕による粒径の低減後、分類プロセスにより、サイズに応じて粒子を選別する。細か過ぎると分類された粒子は、製品として適切な粒子から除外される。微細粒子は、プリント品質に顕著な影響を与え、これら粒子の濃度が製品間で異なる。製品に適切な粒子は、別個に回収され、次のトナー製造プロセスに通される。
【0051】
トナー組成物は、例えばDonaldson Model B分類器を利用して分類され、微細トナー粒子、すなわち体積中位径が約5ミクロン未満、または体積中位径が約4ミクロン未満のトナー粒子を除去できる。
【0052】
分類後、次の典型的なプロセスは高速ブレンドプロセスであり、ここで表面添加剤粒子は、高速ブレンダ内の分類されたトナー粒子と混合される。
【0053】
添加剤の量は、トナー組成物の重量%で測定されてもよく、添加剤自体は、トナーの%組成を計算する場合に含まれない。例えば、樹脂、着色剤、外部添加剤を含有するトナー組成物は、80重量%の樹脂および20重量%の着色剤を含んでいてもよい。存在する外部添加剤の量は、合わせた樹脂および着色剤の重量%により報告される。一部の新しいカラートナーが必要とするより小さいトナー粒径と、こうしたカラートナーのための添加剤粒子の大きいサイズおよび被覆との組み合わせは、高強度ブレンドの必要性を増す。
【0054】
実施形態において、表面添加剤は、トナー混合物の0〜約20重量%、実施形態においては混合物の0.1〜10重量%、または混合物の約0.1〜5重量%、または0.3〜3重量%、または0.5〜1.5重量%の量で存在してもよい。さらなる実施形態において、トナー混合物は、例えば約0.1重量%〜約5重量%のチタニア、約0.1重量%〜約8重量%のシリカ、および約0.1重量%〜約4重量%のステアリン酸亜鉛を含んでいてもよい。表面添加剤粒子は、サイズが、7nm〜300nm、実施形態においては7nm〜200nmであってもよい。
【0055】
上記添加剤は、高速ブレンダ、例えばHenschel Blender FM−10、75または600ブレンダにおいて粉砕されたトナー粒子に添加されてもよい。高強度ブレンドは、添加剤アグロメレートを適切なナノメートルサイズに破断し、最小の可能な添加剤粒子をトナーバッチ内に均一に分配し、より小さい添加剤粒子をトナー粒子に付着させるように作用する。これらのプロセスのそれぞれは、ブレンダ内で同時に生じる。添加剤粒子は、粒子同士および粒子と回転したときにはブレンドツールとの衝突の間に、分類されたトナー粒子の表面に付着することになる。トナー粒子と表面添加剤との間のこうした付着は、機械的衝撃および静電気引力の両方により生じると考えられる。こうした付着の量は、ブレンドの強度レベル、従ってブレンドツールの速度および形状の両方の関数であるレベルに比例する。表面添加剤は、トナー粒子上にコーティングを形成してもよい。表面添加剤粒子のサイズに依存して、コーティング層の表面層厚さは、7nm〜300nm、実施形態においては7nm〜200nmであってもよい。
【0056】
ブレンドプロセスに使用される時間の量および強度は、どの程度のエネルギーがブレンドプロセス中に適用されるかを決定する。スノープロウイングおよび過剰な渦および低密度領域を回避する効率の良いブレンドツールに関して、「強度」は、ブレンドされたトナーの単位質量あたり、ブレンドモーターが消費する電力を参照することによって効率良く測定できる(通常、ワット/lbとして表現される)。従来のトナーを製造するための標準Henschel Blenderツールを用いて、ブレンド時間は、通常、1〜500キログラムの典型的なバッチあたり1分〜20分の範囲である。特定のさらに最近のトナー、例えばXerox Docucenter265および関連する多機能プリンタに関して、ブレンド速度および時間は、表面添加剤の多層がトナー粒子に付着することを保証するために増大させる。加えて、25nmを超える添加剤粒子の高い割合を必要とするトナーに関して、より速いブレンド速度およびより多くの時間が、ベース樹脂粒子により大きな添加剤を押し付けるために必要とされる。
【0057】
あるいは、実施形態において、表面添加剤の初期分配は、高速ブレンドプロセスよりもむしろ、以下でより詳細に説明される表面処理工程を通してのみ達成され得る。こうした実施形態において、乾燥トナー粒子を製造する際の高速ブレンド工程が排除されてもよい。
【0058】
実施形態において、トナー粒子が従来の方法に従って製造された後、次いでそれらは表面処理に供される。実施形態において、従来の方法に従って製造されるトナー粒子は、一般に約0.85〜約0.95の真円度を有する。トナー粒子の体積平均直径または「体積平均粒子直径」は、一般に、約3〜約25ミクロン、実施形態においては約5〜約12ミクロン、またはさらに8〜9ミクロンである。
【0059】
処理は、材料を加熱および撹拌する円錐ミキサにおいてトナー粒子を処理する工程を含む。こうした円錐ミキサは、例えば、商標名CYCLOMIX(Hosokawa Micronから入手可能)にて販売される。円錐ミキサは、材料の加熱および/または冷却を促進する加熱および冷却ジャケットを有する。円錐ミキサはまた、アグロメレーションのない表面改質を促進するために円錐ミキサの内面を拭き取るように構成される同軸混合ツールを含む。この構成は、上記のトナー粒子を形成する際の混合工程に使用される高速ブレンダのような他のミキサには存在しない。
【0060】
実施形態において、従来のプロセスによって製造されるトナー粒子は、追加の表面添加剤を用いて処理されてもよい。十分な表面添加剤がトナー粒子上に既に存在する場合、円錐ミキサ中のトナー粒子の表面処理中に、追加の表面添加剤を添加する必要はない場合がある。十分な表面添加剤は、複数の粒子アグロメレーションがなく、個々の粒子の表面処理を可能にするために存在させる必要がある。あるいは、実施形態において、従来のプロセスによって製造されるトナー粒子は、表面処理の前に表面添加剤との高速ブレンドプロセスを行わない場合がある。こうした実施形態において、表面添加剤の初期分配は、円錐ミキサ中の表面処理の間に生じる。
【0061】
トナー粒子と共に処理されてもよい、表面添加剤または追加の表面添加剤は、高速ブレンドの間に添加されてもよい表面添加剤と同じタイプであってもよい。トナー粒子と共に処理されてもよい表面添加剤の例としては、例えば金属酸化物、例えば酸化チタン、酸化ケイ素、酸化スズ、これらの混合物など、コロイド状シリカおよび非晶質シリカ、例えばAEROSIL、金属塩および脂肪酸の金属塩(ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、酸化アルミニウム、酸化セリウム、およびこれらの混合物を含む)、および長鎖アルコール、例えばUNILIN700、ならびにこれらの組み合わせが挙げられる。
【0062】
一般に、シリカは、トナーフロー、摩擦電荷の向上、混和制御、改善された現像および転写安定性、ならびにより高いトナーブロッキング温度のために適用されてもよい。TiO
2は、改善された相対湿度(RH)安定性、摩擦電荷の制御、および改善された現像および転写安定性のために適用されてもよい。ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、および/またはステアリン酸マグネシウムはまた、場合により、潤滑特性、現像剤伝導性、摩擦電荷の向上、より高いトナー電荷および電荷安定性を提供するために外部添加剤として使用されてもよい。
【0063】
これらの添加剤のそれぞれは、トナーの0.1〜5重量%、実施形態においては約0.3〜3重量%、例えば0.5〜1.5重量%の量で存在してもよい。表面添加剤粒子は、サイズが、7nm〜300nm、実施形態においては7nm〜200nmであってもよい。
【0064】
実施形態において、従来の方法によって製造される乾燥トナー粒子の混合物は、1つ以上の追加の表面添加剤と組み合わされ、円錐ミキサ内に置かれてもよい。円錐ミキサ容器の温度は、トナー樹脂が、添加剤との混合および/またはコーティングの前に樹脂間の不必要な接着を導き得る、対応するガラス転移温度、すなわちTgに曝されないように制御されることができる。従って、円錐ミキサ容器の加熱/冷却ジャケットは、トナー中の樹脂のTg以下の温度に、初期に設定されてもよい。実施形態において、円錐ミキサ容器の加熱/冷却ジャケットは、約15℃〜30℃、好ましくは約20℃〜25℃のミキサ容器における内部温度を達成するように設定される。
【0065】
温度制御された円錐ミキサは、次いで、ミキサのローターが、好ましくは複数の段階順序で混合するように構成され得るように操作されることができ、ここで各段階は、選択されたローターrpm値および選択された期間によって規定されてもよい。実施形態において、ローターは、追加の添加剤を分散するように初期に操作されてもよい。例えば、ローターは、800rpm〜1600rpm、実施形態においては約1100rpm〜1400rpm、さらなる実施形態においては約1200rpm〜1300rpmの値にて混合されるように初期に操作されてもよい。さらに、第1段階の混合は、時間を制御してもよく、こうして円錐ミキサは、30秒〜120秒の期間、実施形態においては45秒〜75秒の期間にわたってこうしたrpm値で操作される。
【0066】
次いで、混合の第2の段階において、rpm値は、第1の段階のrpm値、例えば300〜700rpm、またはさらに400〜600rpm値よりも低く設定されてもよい。さらに、混合のこの第2の段階は、容器の加熱/冷却ジャケットの温度が約50〜100℃、実施形態においては約60〜80℃、または約70℃に上昇するように、温度が制御されてもよい。この第2の段階はまた、混合物が、約30分〜約120分、実施形態においては45分〜75分間これらの設定点において円錐ミキサ中で処理されるように、時間が制御され、分散された添加剤が連続フィルムを形成し、トナー粒子に融着できる。
【0067】
円錐ミキサのスケールまたは直径は、円錐ミキサが底部よりも頂部において広くなるように変動するので、内容物を混合する円錐ミキサにおけるツールスタックはまた、一連のツール直径(すなわち、頂部でより大きい直径、底部でより小さい直径)を含有する。故に、円錐ミキサの内側にあるブレンドツールの種々のチップ速度は、実施形態に関して上記で記載されるrpm設定を示す。第1の混合段階において、約140nmのツール直径に関するチップ速度は、約5.9m/秒〜約10.7m/秒、実施形態においては約8.1m/秒〜約10.3m/秒、さらなる実施形態においては約8.8m/秒〜約9.5m/秒であってもよく、一方で約280mmのツール直径に関するチップ速度は、約11.7m/秒〜約23.6m/秒、実施形態においては約16.1m/秒〜約20.5m/秒、さらなる実施形態においては約17.6m/秒〜約19.1m/秒であってもよい。第2の混合段階において、約140nmのツール直径に関するチップ速度は、約2.2m/秒〜約5.1m/秒、実施形態においては約2.9m/秒〜約4.4m/秒であってもよく、一方で約280mmのツール直径に関するチップ速度は、約4.4m/秒〜約10.3m/秒、実施形態においては約5.9m/秒〜約8.8m/秒であってもよい。
【0068】
その後、第3の段階において、混合物はさらに、加熱/冷却ジャケットの温度を、好ましくは25℃以下に低下させることによってさらに冷却される。冷却段階の後、コーティングされたトナー粒子は放出される。
【0069】
実施形態に従って製造される乾燥トナー粒子は、粒子特徴、特に化学的に製造されたトナーと同様の形状を有する。実施形態に従って製造される乾燥トナーはさらに、耐久性の表面添加剤層を有する。
【0070】
得られた乾燥トナー粒子における表面添加剤層の厚さは、約7nm〜約300nm、実施形態においては7nm〜200nnm、または50nm〜200nm、または100nm〜200nmである。TEMで見られるように、表面添加剤「シェル」は、1〜5個の表面添加剤層、実施形態においては3〜5個の表面添加剤層であるように見える場合がある。実施形態に従う円錐ミキサ中の表面処理後に得られたトナー粒子は、約0.951〜約0.99、実施形態においては約0.96〜0.98の真円度を有し得る。真円度は、Malvern Instruments Ltd.(Worcestershire,UK)からのSysmex FPIA−300 Particle Characterization Systemを用いて決定されてもよい。故に、乾燥トナー粒子の真円度は、化学的エマルション/凝集によって得られるトナー粒子の真円度と同様であり、表面処理なしで乾燥トナー粒子を製造する従来の方法によって得られる乾燥トナー粒子の真円度より大きい。
【0071】
トナー粒子のさらなる特徴は、いずれかの好適な技術および装置によって決定されてもよい。例えば、体積平均粒子直径(D
50v)、数平均幾何学粒度分布(GSDn)および/または体積平均幾何学粒度分布(GSDv)は、製造元の指示に従って操作されるBeckman Coulter Multisizer3のような測定機器によって測定されてもよい。代表的なサンプリングは、次のように生じ得る:少量のトナーサンプル、約1グラムが得られ、25マイクロメートルスクリーンを通してろ過されてもよく、次いで等張溶液に入れ、約10%の濃度を得て、次いでサンプルについてBeckman Coulter Multisizer3を実行する。
【0072】
実施形態において、得られた粒子は、約5ミクロン〜約15ミクロン、実施形態においては約7ミクロン〜約9ミクロンの平均体積粒子直径、および約1.1〜1.5のGSDnおよび/またはGSDvを有することができる。実施形態において、得られた粒子は、1.0〜1.3、または1.1〜1.28のGSDnを有することができる。実施形態において、得られた粒子は、1.0〜1.2、または1.1〜1.75のGSDvを有することができる。
【0073】
以下の実施例は、本開示の実施形態を例示するために提示されている。これらの実施例は、例示のためだけであることが意図され、開示の範囲を限定することを意図しない。
【0074】
例示目的のためだけに、
図1は、表面処理の前のトナー粒子のSEM画像を示し、
図2は、表面処理後のSEM画像を示す。図は、表面処理後、トナー粒子の表面の不規則性が平滑になっており、表面添加剤は均一にコーティングされて、さらに埋め込まれていることを示す。
【0075】
例示の目的に過ぎないが、
図3は、表面処理前の乾燥トナー粒子のスライスのTEM画像を示し、
図4は、表面処理後の乾燥トナー粒子のTEM画像を示す。
図3および4のTEM画像は、表面処理が、内部構成成分の分布にあまり影響を与えることなく、より高い粒子真円度をもたらすことを示す。
【実施例】
【0076】
実施例1
線状および架橋されたポリエステル樹脂と顔料との混合物からなるXerox iGen3(商標)乾燥インクトナーは、乾燥トナー粒子を形成する従来のプロセスに従って製造され、表面添加剤とブレンドされた。
【0077】
次いでトナー粒子は、1%の追加表面添加剤粒子を有する5L CYCLOMIX(Hosokawa Micron)円錐ミキサ中にてさらに処理された。CYCLOMIXは、追加添加剤を分散するために1300rpmにて1分間実行された。その後、CYCLOMIXジャケット温度は、69℃に上昇させ、混合速度を600rpmに低下させ、トナー粒子および添加剤粒子をこれらの設定点にて60分間処理した。次いで材料は、材料を放電する前にジャケット温度を低下させることによってCYCLOMIXにて冷却した。
【0078】
以下の表1から表3は、上記実施例に従って製造されるトナーのために得られたデータを示す。従来の押出成型/混錬された乾燥トナー粒子の表面処理はさらに、これらの材料が化学的に製造されたトナー粒子の外側に似た外側を有するので、TEMとSEMとのデータ比較によりさらに証明されるが、トナー粒子の内部構成成分は、押出成型/混錬プロセスの分散特徴を保持する。
【0079】
【表1】
【0080】
上記表1は、実施形態に従う表面処理の前および後に、従来通り製造されたトナー粒子と、化学的に製造されたトナー粒子との比較を示す。
【0081】
真円度は、投影直径と球体の直径との比であり、1.0は完全な球体を意味する。Sysmex3000上での0.968の真円度は、多くの化学的に製造されたトナーの真円度に等しい。上記でGSDnとも言及される数比50/16は、数平均幾何学粒度分布であり、これは中位未満の粒度分布のシャープさの指標であり、1.0は最も低い値である(すなわち、中位未満の分布はない)。1.27の数比50/16は、多くの化学的に製造されたトナー粒子に等しい。
【0082】
【表2】
【0083】
表2は、表面処理の前および後の定量的な粒径比較を示す。「表面処理前」のトナー粒子は、最終のXeroxi Gen3(商標)Cyanトナー粒子である。「表面処理後」のトナー粒子は、1%の追加シリカ表面添加剤でさらに処理されたトナー粒子である。表面処理後、微細材料は低減され、数比50/16も低下する。1.27の数比50/16は、多くの化学的に製造されたトナー粒子に等しい。
【0084】
真円度は、投影直径と球体の直径との比であり、1.0は完全な球体を意味する。Sysmex3000上での0.968の真円度は、多くの化学的に製造されたトナーの真円度に等しい。より高い真円度は転写効率の増大を示すが、より高度な円形粒子は、ブレード洗浄システムにおいて洗浄するのが困難であることがわかった。故に、トレードオフが、最適な妥協案であることがわかった。
【0085】
【表3】
【0086】
表3は、表面処理前および処理後の添加剤の表面付着および帯電の比較を示す。「表面処理前」のトナー粒子は、最終のXeroxi Gen3(商標)Cyanトナー粒子である。「表面処理後」のトナー粒子は、1%の追加シリカ表面添加剤でさらに処理されたトナー粒子である。表面処理されたトナーの添加剤付着は、3K−12Kジュールの超音波処理にて行われるAAFD基準によって示される。表面処理されたトナー粒子は、添加剤の強く付着したシェルを有する。
【0087】
帯電に関して、表面処理された材料のTriboは、表面処理の前よりも低かった。電荷スペクトルグラフ(ADMIX)はまた、低い中位値(Q/D)を示す。2%の追加トナーを添加後60秒の混合を通して、低い電荷および誤符号の材料はコントロールと同様であった。電荷は、表面処理の作用を最適化するために添加剤パッケージをさらに変更することによって改善できる。