(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6055841
(24)【登録日】2016年12月9日
(45)【発行日】2016年12月27日
(54)【発明の名称】鋏の枢軸構造
(51)【国際特許分類】
B26B 13/28 20060101AFI20161219BHJP
【FI】
B26B13/28 A
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-549248(P2014-549248)
(86)(22)【出願日】2014年2月25日
(86)【国際出願番号】JP2014000971
(87)【国際公開番号】WO2014167766
(87)【国際公開日】20141016
【審査請求日】2015年12月24日
(31)【優先権主張番号】特願2013-82846(P2013-82846)
(32)【優先日】2013年4月11日
(33)【優先権主張国】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】502369562
【氏名又は名称】株式会社柳生
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】特許業務法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】柳生 松夫
【審査官】
村上 哲
(56)【参考文献】
【文献】
特開2007−175203(JP,A)
【文献】
特開平02−124197(JP,A)
【文献】
米国特許第03672053(US,A)
【文献】
米国特許第01814821(US,A)
【文献】
米国特許第02436560(US,A)
【文献】
特開2013−081748(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B26B 13/28
WPI
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
刃部を一端側に有するとともに指環部を他端に有する第1及び第2の刃体をその各々の中途部に形成された貫通穴に枢軸を嵌挿して互いに回動可能に連結することにより上記両指環部の接近・離間動作による上記両刃体の刃部側の開閉動作を可能にする鋏の枢軸構造であって、
上記両刃体の一方の貫通穴開口周縁には、座繰り部が形成され、
上記枢軸の各端部には、鍔状をなす第1及び第2頭部が設けられ、
上記座繰り部には、上記枢軸に巻装した状態のコイルバネが装着され、
該コイルバネは、上記第1頭部が他方の刃体における貫通穴開口周縁に接する状態で、一端が上記第2頭部に接するとともに他端が上記座繰り部の穴底に接してその付勢力により上記一方の刃体を上記他方の刃体に密着させ、
上記第2頭部の刃体側には、上記コイルバネの一端側を上記枢軸の径方向外方に押し拡げるテーパ状の押え部が形成され、
上記座繰り部の開口周縁には、上記第2頭部の刃体側が押し付けられる環状突条部が突設されていることを特徴とする鋏の枢軸構造。
【請求項2】
請求項1に記載の鋏の枢軸構造において、
上記枢軸には、断面多角形の角軸部が設けられ、
上記一方の刃体の貫通穴における上記座繰り部を除く部分は、上記角軸部に対応する位置となっていて、その断面形状が上記角軸部の断面形状に対応する同じ多角形であることを特徴とする鋏の枢軸構造。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の鋏の枢軸構造において、
上記座繰り部には、円筒状のスリーブが嵌挿され、該スリーブの上記座繰り部から飛び出している部分が上記環状突条部を構成していることを特徴とする鋏の枢軸構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第1及び第2の刃体をその各々の中途部に形成された貫通穴に枢軸を嵌挿して互いに回動可能に連結してなる鋏の枢軸構造、とりわけ理髪用鋏に適した枢軸構造に関する。
【背景技術】
【0002】
図1は、第1の刃体1及び第2の刃体2をその各々の中途部に形成された貫通穴7,9に枢軸3を嵌挿して互いに回動可能に連結してなる従来の理髪用鋏の枢軸構造を示す。第1及び第2の刃体1,2の各貫通穴7,9にはそれぞれ座繰り部4,5が形成され、第1の刃体1の座繰り部4には、上記枢軸3に巻装された状態のコイルバネ6が装着される一方、第2の刃体2の座繰り部5には、玉軸受8が嵌着されている。そして、上記貫通穴7の上記座繰り部4を除く部分は、横断面が正方形をなし、上記貫通穴9の上記座繰り部5を除く部分は、横断面が円形状をなしている。
【0003】
上記枢軸3の中央部分は、横断面が正方形の角軸部3bとなっていて、上記各貫通穴7,9に上記枢軸3を嵌挿すると、上記角軸部3bが貫通穴7の座繰り部4を除く角穴部分に嵌合して上記第1の刃体1と回転一体となる一方、貫通穴9の座繰り部5を除く円穴部分に遊嵌すると共に上記玉軸受8の内周面に接して上記第2の刃体2に対して回転自在となっている。
【0004】
また、上記枢軸3の軸心方向一端には、鍔状のヘッド3aが設けられる一方、上記枢軸3の軸心方向他端には、ネジ12がねじ込まれるようになっていて、ネジ12のヘッド12aが上記玉軸受8のインナーレースに接する(インナーレースを押える)状態で、上記コイルバネ6の一端が上記ヘッド3aに接するとともに他端が上記座繰り部4の穴底に接してその付勢力により第1の刃体1の枢軸周縁部を第2の刃体2の枢軸周縁部に密着(弾着)させ、これにより、刃部(刃先)同士を密着させている。こうしたコイルバネを備えた鋏の枢軸構造が下記特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−175203号公報(
図8、
図9)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
図1に示す枢軸構造において、枢軸3の角軸部3bは第1の刃体1における貫通穴7の角穴部分に若干の遊びを存して嵌挿されているため、鋏の開閉操作を行う際、
図2に示すように、第1の刃体1が第2の刃体2に対して傾いて両刃部(刃先)が互いに離間し、例えば、理髪用鋏では刃部間に髪の毛が食い込んで鋏のスムースな開閉や切れ味を損ない易い。
【0007】
本発明は、
図1に示すようなコイルバネを備えたタイプの鋏の枢軸構造における上記の問題を解消することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明は、貫通穴の角穴部分と角軸部との間に若干の隙間があっても一方の刃体に対して他方の刃体が傾かないよう工夫を凝らしたことを特徴とする。
【0009】
具体的には、刃部を一端側に有するとともに指環部を他端に有する第1及び第2の刃体をその各々の中途部に形成された貫通穴に枢軸を嵌挿して互いに回動可能に連結することにより上記両指環部の接近・離間動作による上記両刃体の刃部側の開閉動作を可能にする鋏の枢軸構造を対象とし、次のような対策を講じた。
【0010】
すなわち、第1の発明では、上記両刃体の一方の貫通穴開口周縁には、座繰り部が形成され、上記枢軸の各端部には、鍔状をなす第1及び第2頭部が設けられ、上記座繰り部には、上記枢軸に巻装した状態のコイルバネが装着され、該コイルバネは、上記第1頭部が他方の刃体における貫通穴開口周縁に接する状態で、一端が上記第2頭部に接するとともに他端が上記座繰り部の穴底に接してその付勢力により上記一方の刃体を上記他方の刃体に密着させ、上記第2頭部の刃体側には、上記コイルバネの一端側を上記枢軸の径方向外方に押し拡げるテーパ状の押え部が形成され
、上記座繰り部の開口周縁には、上記第2頭部の刃体側が押し付けられる環状突条部が突設されていることを特徴とする。
【0011】
第2の発明では、第1の発明において、上記枢軸には、断面多角形の角軸部が設けられ、上記一方の刃体の貫通穴における上記座繰り部を除く部分は、上記角軸部に対応する位置となっていて、その断面形状が上記角軸部の断面形状に対応する同じ多角形であることを特徴とする。
【0012】
第3の発明では、第1又は第2の発明において
、上記座繰り部には、円筒状のスリーブが嵌挿され、該スリーブの上記座繰り部から飛び出している部分が上記環状突条部を構成していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によると、座繰り部に装着されるコイルバネは枢軸のテーパ状押え部で径方向外方に押し拡げられて座繰り部内周面に押付けられ、これにより枢軸がコイルバネを介して一方の刃体と一体化されるので、枢軸部分でのガタ付きが防止されると共に、使用時に両刃部(刃先)が互いに離間するのを防止し、理髪用鋏では使用時に両刃部間に髪の毛が食い込むのが防止されてスムースな鋏捌きをすることができ、切れ味が維持される。
【0014】
また、刃体の肉厚は理髪用鋏の場合、大体3mm程度と薄く、座繰り穴も2mm程度と深くできないが、座繰り部の穴縁に環状突条部を形成することにより深さが増し、座繰り部に納められるコイルバネを所望な長さに長くすることができると共に、枢軸の頭部が押付けられることにより、環状突条部に集中荷重が掛かり、該環状突条部への応力集中により刃部同士を密着させ、該刃部の浮き上がりを確実に防止することができる。
【0015】
また、環状突条部を座繰り部の穴周縁に嵌挿されるスリーブにより形成することで、環状突条部の形成が容易に行え、また環状突条部の突出高さの変更も容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図2】刃部が開くように刃体が傾いたときの状態を示す
図1相当図である。
【
図3】本発明の実施形態1に係る鋏の枢軸構造の示す断面図である。
【
図4】本発明の実施形態2に係る
図3相当図である。
【
図5】本発明の実施形態3に係る
図3相当図である。
【
図6】本発明の実施形態4に係る
図3相当図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態の鋏の枢軸構造について図面により説明する。
《発明の実施形態1》
図3は、本発明の実施形態1に係る鋏の枢軸構造を示す。上記鋏は、刃部(図示せず)を一端側に有するとともに指環部(図示せず)を他端に有する静刃21(第1の刃体)及び動刃22(第2の刃体)を備え、該静刃21及び動刃22の中途部が枢軸23で互いに回動可能に連結され、両指環部を接近・離間させるとそれに伴って静刃21、動刃22の刃部側が開閉するようになっている。
【0018】
上記枢軸23の軸心方向一端には、当該枢軸23の径方向外側に拡がるヘッド23a(第2頭部)が設けられ、該ヘッド23aの枢軸23軸心方向他端側(静刃21側)には、上記枢軸23の軸心方向他端側に行くにつれて次第に縮径するテーパ面23c(押え部)が形成されている。
【0019】
一方、上記枢軸23の軸心方向他端には、ヘッド31a(第1頭部)を有する止ネジ31が動刃22側からねじ込み可能となっていて、上記枢軸23は、当該枢軸23の軸心方向他端に止ネジ31をねじ込むことで、その両端に鍔状部分が設けられるようになっている。
【0020】
また、上記枢軸23の中途部には、横断面が正方形の角軸部23bが設けられている。
【0021】
上記静刃21の中途部(枢軸部分)には、上記枢軸23を嵌挿可能な貫通穴26が貫通形成されている。
【0022】
該貫通穴26の反動刃22側における開口周縁には、横断面が円形状の座繰り部24が形成され、該座繰り部24には、コイルバネ27が装着されている。
【0023】
上記貫通穴26の上記座繰り部24を除く部分は、その断面形状が上記角軸部23bの断面形状と同じ正方形であり(角穴部分)、上記貫通穴26に上記枢軸23を嵌挿した際、上記角軸部23bに対応する位置になって当該角軸部23bが嵌合し、上記枢軸23と上記静刃21とが回転一体になるようになっている。
【0024】
一方、上記動刃22の中途部(枢軸部分)には、上記枢軸23が嵌挿可能な貫通穴28が貫通形成されている。
【0025】
該貫通穴28の反静刃21側における開口周縁には、横断面が円形状の座繰り部25が形成され、上記貫通穴28の上記座繰り部25を除く部分は、その断面形状が円形状となっている(円穴部分)。
【0026】
また、上記座繰り部25には、略円盤状の玉軸受29が嵌着されている。
【0027】
上記角軸部23bは、上記貫通穴28に上記枢軸23を嵌挿した際、上記貫通穴28に遊嵌するとともに上記玉軸受29のインナーレースに接するようになっていて、上記枢軸23が上記動刃22に対して回転自在となるようになっている。
【0028】
そして、上記静刃21の貫通穴26と上記動刃22の貫通穴28を合わせ、且つ、上記静刃21の座繰り部24にコイルバネ27を装着した状態で、上記枢軸23を静刃21側から上記コイルバネ27の内部を通過させつつ上記貫通穴26,28に順に嵌挿させるとともに上記枢軸23の軸心方向他端に止ネジ31をねじ込むと、上記コイルバネ27は、上記ヘッド31aが玉軸受29のインナーレース(貫通穴28開口周縁)に接する状態で、一端が上記ヘッド23aに接するとともに他端が上記座繰り部24の穴底に接してその付勢力により上記静刃21を動刃22に密着(弾着)させるようになっている。その際、上記ヘッド23aのテーパ面23cは、上記コイルバネ27の一端側を上記枢軸23の径方向外側に押し拡げることで上記座繰り部24の内周面に押し付けて上記枢軸23と上記静刃21とを上記コイルバネ27を介して一体化させている。
【0029】
尚、止ネジ31のヘッド31aは、玉軸受29のインナーレースに接して(インナーレースを押さえて)玉軸受29の座繰り部25からの抜け出し防止を行っている。
【0030】
以上より、本発明の実施形態1によると、座繰り部24に装着されるコイルバネ27の一端側は枢軸23のテーパ面23cで径方向外方に押し拡げられて座繰り部24内周面に押付けられ、これにより枢軸23がコイルバネ27を介して静刃21と一体化されるので、枢軸部分でのガタ付きが防止されると共に、使用時に両刃部(刃先)が互いに離間するのを防止し、理髪用鋏では使用時に両刃部間に髪の毛が食い込むのが防止されてスムースな鋏捌きをすることができ、切れ味が維持される。
《発明の実施形態2》
図4は、本発明の実施形態2の鋏の枢軸構造を示す。実施形態2の枢軸構造は、静刃21の貫通穴28周りの構造が実施形態1と異なっていて、その他は同じであるので、異なる部分を詳細に説明する。
【0031】
上記座繰り部24内周面の反動刃22側は、動刃22側より外側に位置しており、上記座繰り部24の反動刃22側には、円筒状のスリーブ33が嵌挿されている。
【0032】
該スリーブ33の内周面は、上記座繰り部24内周面の動刃22側と面一になっていて、上記スリーブ33の反動刃22側は、上記座繰り部24から飛び出して本発明の環状突条部34(リブ)を構成している。
【0033】
以上より、本発明の実施形態2によると、静刃21及び動刃22の肉厚は理髪用鋏の場合、大体3mm程度と薄く、座繰り部も2mm程度と深くできないが、上記スリーブ33による環状突条部34の突出量分だけ、座繰り部24の深さが増すので、必要な長さのコイルバネ35を座繰り部24に確実に納めることができる。
《発明の実施形態3》
図5は、本発明の実施形態3の鋏の枢軸構造を示す。実施形態3の枢軸構造は、枢軸36の一部構造が実施形態2と異なっていて、その他は同じであるので、異なる部分を詳細に説明する。
【0034】
上記枢軸36のヘッド36a(第2頭部)外周部分における静刃21側には、テーパ面36cに連続する平坦面が形成され、上記スリーブ33の環状突条部34に上記ヘッド36aの平坦面が押し付けられるようになっている。そして、止ネジ31のねじ込み動作により枢軸36を動刃22側に押し込むと、ヘッド36aが環状突条部34を押し込むことで集中荷重による応力集中が生じて静刃21及び動刃22の刃部同士が密着され、刃部(刃先)の浮き上がりを防止することができる。
【0035】
また、環状突条部34を座繰り部24に嵌挿されるスリーブ33により形成することで、環状突条部34の形成が容易に行え、また環状突条部34の突出高さの変更も容易に行える。
《発明の実施形態4》
図6は、本発明の実施形態4の鋏の枢軸構造を示す。実施形態4の枢軸構造は、枢軸42の一部構造が実施形態3と異なっていて、その他は同じであるので、異なる部分を詳細に説明する。
【0036】
実施形態4では、枢軸42を動刃22側から貫通穴28、26に嵌挿するようになっていて、枢軸42の角軸部42bが貫通穴26の座繰り部24を除く部分に嵌合するようになっている。
【0037】
上記枢軸42の軸心方向他端には、ヘッド41aを有する止ネジ41がねじ込まれ、上記ヘッド41aの静刃21側には、当該静刃21側に行くにつれて次第に縮径するテーパ面41c(押え部)が形成されている。
【0038】
そして、上記ヘッド41a外周部分の静刃21側には、テーパ面41cに連続する平坦面が形成され、上記スリーブ33の環状突条部34に上記ヘッド36aの平坦面が押し付けられるようになっていて、止ネジ41のねじ込み動作により止ネジ41を動刃22側に押し込むと、ヘッド41aが環状突条部34を押し込むことで集中荷重による応力集中が生じて静刃21及び動刃22の刃部同士が密着され、刃部(刃先)の浮き上がりを防止することができる。
【0039】
以上より、本発明の実施形態4によると、実施形態3とは逆に、枢軸42の止ネジ41が静刃21側に位置する構造であっても、実施形態3と同様の効果を得ることができる。
【0040】
尚、本実施形態4の止ネジ41は、実施形態1〜3の枢軸23、36のヘッド23a、36aのような形態であってもよい。
【0041】
また、各実施形態1〜4では、動刃22の座繰り部25に玉軸受29が嵌着され、動刃22を枢軸23、36、42に軸支しているが、玉軸受29に代え、滑り軸受にしてもよく、また止ネジ31、41を枢軸23、36、42の軸端にねじ込む代わりに、枢軸23、36の軸端部にネジを切り、該ネジ部を動刃22より突出させて、突出部分にナットをねじ込んで固定するか、或いはナットにテーパ状の押え部を形成し、枢軸23、36、42の軸端部に切ったネジに押え部を備えたナットをねじ込むようにしてもよい。枢軸23、36、42を滑り軸受に軸支させ、枢軸端のネジ部にナットをねじ込むようにするか、或いは
図6に示す実施形態4において、玉軸受29を滑り軸受にすれば、動刃22の座繰り部25は不要となる。
【0042】
さらに、本発明の実施形態1〜4では、角軸部23b、42bの横断面形状が正方形であるが、その他の多角形状であってもよい。
【0043】
上記各実施形態1〜4の枢軸構造は理髪用鋏の枢軸構造に用いられるが、これ以外に例えば洋裁用鋏等に用いることもできる。
【符号の説明】
【0044】
21 静刃(第1の刃体)
22 動刃(第2の刃体)
23、36、42 枢軸
23a、36a、41a ヘッド(第2頭部)
23c、36c、41c テーパ面(押え部)
24、25 座繰り部
26 貫通穴
27、35 コイルバネ
28 貫通穴
29 玉軸受
31、41 止ネジ
31a ヘッド(第1頭部)
33 スリーブ
34 環状突条部