(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
予約対象の代金の支払いに充当可能な金額が設定されている電子クーポンを獲得するための獲得条件を含む電子クーポン情報を、前記電子クーポンを特定する電子クーポン識別情報ごとに記憶する手段と、
ユーザが既に獲得した前記電子クーポンに対応する前記電子クーポン識別情報を、前記ユーザを特定するユーザ識別情報ごとに記憶する手段と、
予約を申し込む際の一連の処理手順において、予約を確定する前に前記ユーザにより入力される、予約対象の代金を算出するために必要となる予約申込情報に基づいて、予約対象の代金を算出する手段と、
前記算出された予約対象の代金と、前記電子クーポン情報に含まれる前記電子クーポンを行使、充当または利用できる下限代金とを比較し、前記算出された予約対象の代金以下となる前記下限代金が設定されている前記電子クーポン情報を選定の候補として特定し、当該特定した前記電子クーポン情報の中から、前記予約対象の代金に対応する予約を前記ユーザが申し込む際に利用できる最大の前記金額が設定されている前記電子クーポンを選定する手段と、
前記選定された前記電子クーポンに設定された前記金額を前記ユーザの端末に表示させるとともに、前記選定された前記電子クーポンが前記ユーザにより既に獲得されている場合には、既に獲得済みの前記電子クーポンであることを前記ユーザの端末にさらに表示させ、前記選定された前記電子クーポンが前記ユーザによりまだ獲得されていない場合には、前記電子クーポンを獲得するためのリンク情報を前記ユーザの端末にさらに表示させる手段と、
を備えることを特徴とする電子クーポン提示装置。
前記選定された前記電子クーポンが前記ユーザにより既に獲得されているか否かは、前記選定された前記電子クーポンに対応する前記電子クーポン識別情報が、前記ユーザに対応するユーザ識別情報に紐付いて記憶されているか否かにより判定する、
ことを特徴とする請求項1記載の電子クーポン提示装置。
前記電子クーポンを選定する手段は、前記最大の前記金額が設定されている前記電子クーポンが複数ある場合に、少なくとも、前記電子クーポンが他のユーザにより利用された回数、前記電子クーポンを獲得できる期限、および前記電子クーポンの獲得残数のいずれかを用いて、一つの前記電子クーポンを選定する、
ことを特徴とする請求項1または2記載の電子クーポン提示装置。
予約対象の代金の支払いに充当可能な金額が設定されている電子クーポンを獲得するための獲得条件を含む電子クーポン情報を、前記電子クーポンを特定する電子クーポン識別情報ごとに記憶し、ユーザが既に獲得した前記電子クーポンに対応する前記電子クーポン識別情報を、前記ユーザを特定するユーザ識別情報ごとに記憶する記憶装置を備える電子クーポン提示装置が、
予約を申し込む際の一連の処理手順において、予約を確定する前に前記ユーザにより入力される、予約対象の代金を算出するために必要となる予約申込情報に基づいて、予約対象の代金を算出するステップと、
前記算出された予約対象の代金と、前記電子クーポン情報に含まれる前記電子クーポンを行使、充当または利用できる下限代金とを比較し、前記算出された予約対象の代金以下となる前記下限代金が設定されている前記電子クーポン情報を選定の候補として特定し、当該特定した前記電子クーポン情報の中から、前記予約対象の代金に対応する予約を前記ユーザが申し込む際に利用できる最大の前記金額が設定されている前記電子クーポンを選定するステップと、
前記選定された前記電子クーポンに設定された前記金額を前記ユーザの端末に表示させるとともに、前記選定された前記電子クーポンが前記ユーザにより既に獲得されている場合には、既に獲得済みの前記電子クーポンであることを前記ユーザの端末にさらに表示させ、前記選定された前記電子クーポンが前記ユーザによりまだ獲得されていない場合には、前記電子クーポンを獲得するためのリンク情報を前記ユーザの端末にさらに表示させるステップと、
を実行することを特徴とする電子クーポン提示方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のクーポンシステムにおいて、代金支払い時にクーポンを利用する場合、ユーザは、自身が獲得した印刷物クーポンや電子クーポンの中から利用できそうなクーポンを選択し、利用する必要がある。ところが、クーポンには、利用条件や期限等の各種の制限が設けられているため、どのクーポンを利用するのが最適なのかをユーザ自身で迅速かつ的確に判断することは難しい。
【0005】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、ユーザが利用可能な最適な電子クーポンを提示することができる電子クーポン提示装置、電子クーポン提示方法および電子クーポン提示プログラムを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様である電子クーポン提示装置は、代金の支払いに充当可能な金額が設定されている電子クーポンを獲得するための獲得条件を含む電子クーポン情報を、前記電子クーポンを特定する電子クーポン識別情報ごとに記憶する手段と、ユーザが既に獲得した前記電子クーポンに対応する前記電子クーポン識別情報を、前記ユーザを特定するユーザ識別情報ごとに記憶する手段と、予約を申し込む前に前記ユーザにより入力される予約申込情報に基づいて、予約対象の代金を算出する手段と、前記記憶された前記電子クーポン情報の中から、前記算出した代金に対応する予約を前記ユーザが申し込む際に利用可能な最大の前記金額が設定されている前記電子クーポンを選定する手段と、前記選定された前記電子クーポンに設定された前記金額を前記ユーザの端末に表示させるとともに、前記選定された前記電子クーポンが前記ユーザにより既に獲得されている場合には、既に獲得済みの前記電子クーポンであることを前記ユーザの端末にさらに表示させ、前記選定された前記電子クーポンが前記ユーザによりまだ獲得されていない場合には、前記電子クーポンを獲得するためのリンク情報を前記ユーザの端末にさらに表示させる手段と、を備える。
【0007】
前記選定された前記電子クーポンが前記ユーザにより既に獲得されているか否かは、前記選定された前記電子クーポンに対応する前記電子クーポン識別情報が、前記ユーザに対応するユーザ識別情報に紐付いて記憶されているか否かにより判定することとしてもよい。
【0008】
前記電子クーポンを選定する手段は、前記電子クーポン情報に含まれる前記電子クーポンを行使、充当または利用できる下限代金と、前記予約対象の代金とを比較し、前記予約対象の代金以下となる前記下限代金に対応する前記電子クーポン情報に基づいて選定することとしてもよい。
【0009】
前記電子クーポンを選定する手段は、前記最大の前記金額が設定されている前記電子クーポンが複数ある場合に、少なくとも、前記電子クーポンが他のユーザにより利用された回数、前記電子クーポンを獲得できる期限、および前記電子クーポンの獲得残数のいずれかを用いて、一つの前記電子クーポンを選定することとしてもよい。
【0010】
本発明の一態様である電子クーポン提示方法は、代金の支払いに充当可能な金額が設定されている電子クーポンを獲得するための獲得条件を含む電子クーポン情報を、前記電子クーポンを特定する電子クーポン識別情報ごとに記憶し、ユーザが既に獲得した前記電子クーポンに対応する前記電子クーポン識別情報を、前記ユーザを特定するユーザ識別情報ごとに記憶する記憶装置を備える電子クーポン提示装置が、予約を申し込む前に前記ユーザにより入力される予約申込情報に基づいて、予約対象の代金を算出するステップと、前記記憶された前記電子クーポン情報の中から、前記算出した代金に対応する予約を前記ユーザが申し込む際に利用可能な最大の前記金額が設定されている前記電子クーポンを選定するステップと、前記選定された前記電子クーポンに設定された前記金額を前記ユーザの端末に表示させるとともに、前記選定された前記電子クーポンが前記ユーザにより既に獲得されている場合には、既に獲得済みの前記電子クーポンであることを前記ユーザの端末にさらに表示させ、前記選定された前記電子クーポンが前記ユーザによりまだ獲得されていない場合には、前記電子クーポンを獲得するためのリンク情報を前記ユーザの端末にさらに表示させるステップと、を実行する。
【0011】
本発明の一態様である電子クーポン提示プログラムは、コンピュータを、代金の支払いに充当可能な金額が設定されている電子クーポンを獲得するための獲得条件を含む電子クーポン情報を、前記電子クーポンを特定する電子クーポン識別情報ごとに記憶する手段、ユーザが既に獲得した前記電子クーポンに対応する前記電子クーポン識別情報を、前記ユーザを特定するユーザ識別情報ごとに記憶する手段、予約を申し込む前に前記ユーザにより入力される予約申込情報に基づいて、予約対象の代金を算出する手段、前記記憶された前記電子クーポン情報の中から、前記算出した代金に対応する予約を前記ユーザが申し込む際に利用可能な最大の前記金額が設定されている前記電子クーポンを選定する手段、前記選定された前記電子クーポンに設定された前記金額を前記ユーザの端末に表示させるとともに、前記選定された前記電子クーポンが前記ユーザにより既に獲得されている場合には、既に獲得済みの前記電子クーポンであることを前記ユーザの端末にさらに表示させ、前記選定された前記電子クーポンが前記ユーザによりまだ獲得されていない場合には、前記電子クーポンを獲得するためのリンク情報を前記ユーザの端末にさらに表示させる手段、として機能させる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ユーザが利用可能な最適な電子クーポンを提示することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0015】
図1は、本発明の一実施形態に係る電子クーポン提示サーバ(電子クーポン提示装置)を含む電子クーポン提示システムの概略構成図である。同図に示すように、本実施形態における電子クーポン提示システム1は、電子クーポン提示サーバ2と、1台以上のユーザ端末3とを備える。ユーザ端末3は、ネットワークNを介して電子クーポン提示サーバ2と通信できるように構成される。
【0016】
ユーザ端末3は、例えば旅行等のイベントを予約する際にユーザが使用する端末である。本実施形態では、ユーザ端末3としてPC(パーソナルコンピュータ)を想定して説明するが、これに限定されない。ユーザ端末3として、例えば、ノートPC、タブレット端末、スマートフォン、携帯電話機、携帯情報端末(PDA)、その他の端末装置を適宜用いることができる。
【0017】
電子クーポン提示サーバ2は、例えば、比較的演算処理能力の高いコンピュータによって構成され、そのコンピュータにおいて所定のサーバ用プログラムが動作することにより、サーバ機能を実現するものである。ここで、電子クーポン提示サーバ2を構成するコンピュータは、必ずしも1台である必要はなく、ネットワークN上に分散する複数のコンピュータから構成されてもよい。
【0018】
ネットワークNは、電子クーポン提示サーバ2とユーザ端末3との間で相互に情報を送受信可能な通信網を含む。ネットワークNは、例えば、インターネット、LAN、専用線、電話回線、企業内ネットワーク、移動体通信網、ブルートゥース、WiFi(Wireless Fidelity)、その他の通信回線、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。
【0019】
図2に示すように、電子クーポン提示サーバ2は、例えば、プロセッサ20と、通信インタフェース21と、記憶資源22とを備える。
【0020】
プロセッサ20は、算術演算、論理演算、ビット演算等を処理する算術論理演算ユニットおよび各種レジスタから構成され、記憶資源22に格納されているコンピュータプログラム220を実行することで、後述する各種機能を実現する。各種レジスタは、例えば、プログラムカウンタ、データレジスタ、命令レジスタ、汎用レジスタ等である。
【0021】
通信インタフェース21は、ネットワークNに接続し、ネットワークN上の他の端末と通信をするためのハードウェアモジュールである。通信インタフェース21は、例えば、ISDNモデム、ADSLモデム、ケーブルモデム、光モデム、ソフトモデム等の変調復調装置である。
【0022】
記憶資源22は、例えば、物理デバイスの記憶領域が提供する論理デバイスである。物理デバイスは、例えば、ディスクドライブまたは半導体メモリ等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。記憶資源22は、複数の物理デバイスを1つの論理デバイスにマッピングして構築してもよいし、1つの物理デバイスを複数の論理デバイスにマッピングして構築してもよい。記憶資源22には、コンピュータプログラム220が記憶される。
【0023】
記憶資源22には、コンピュータプログラム220のほか、電子クーポン提示サーバ2の処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、各種データ等が格納される。ドライバプログラムとしては、例えば、通信インタフェース21を制御するための通信インタフェースドライバプログラム等がある。
【0024】
各種データとして、例えば、電子クーポン情報222、ユーザ情報223、予約情報224等がある。
【0025】
電子クーポン情報222は、電子クーポンに関する情報を格納する。電子クーポンは、例えば電子商取引等における代金の支払いに充当可能な金額が設定されている電子的な割引券である。
【0026】
電子クーポン情報222は、データ項目として、例えば、クーポンID項目、割引額項目、行使回数項目、獲得終了日項目、残枚数項目、獲得条件項目等を有する。クーポンID項目は、電子クーポンを特定する識別情報を格納する。電子クーポン情報222は、クーポンIDごとに管理される。割引額項目は、代金の支払いに充当可能な金額を格納する。行使回数項目は、電子クーポンが行使(利用)された回数を格納する。獲得終了日項目は、電子クーポンを獲得できる期限を格納する。残枚数項目は、電子クーポンの残り枚数を格納する。
【0027】
獲得条件項目は、電子クーポンを獲得するための獲得条件を格納する。獲得条件には、例えば、電子クーポンの行使、充当または利用に必要な代金の下限額(下限代金)、システム内で許容される電子クーポンの行使回数の上限値(上限行使回数)、電子クーポンを獲得できる期限(獲得期限)、電子クーポンを配布する枚数の上限値(上限配布数)、電子クーポンを利用して予約できる期限(予約利用期限)、電子クーポンの利用期限となる予約対象のイベントに参加する期間の終了日(利用終了期限)等が含まれる。
【0028】
上記獲得条件には、予約対象のイベントに関連するエリアや特定の場所等を獲得条件に含めることもできる。具体的に、イベントが旅行である場合には、例えば、北海道や札幌等の旅行先となるエリアや、利用ホテル、利用空港、利用駅等の特定の場所を獲得条件に含めることができる。
【0029】
ユーザ情報223は、ユーザに関する情報を格納する。ユーザ情報223は、データ項目として、例えば、ユーザID項目、アカウント項目、獲得クーポンID項目等を有する。ユーザID項目は、ユーザを特定する識別情報を格納する。アカウント項目は、ユーザのアカウント情報を格納する。アカウント情報には、例えば、パスワード、氏名、住所、電話番号、生年月日、メールアドレス、クレジットカード情報等が含まれる。獲得クーポンID項目は、ユーザが獲得した電子クーポンに対応するクーポンIDを格納する。
【0030】
予約情報224は、ユーザの予約内容に関する情報を格納する。予約情報224は、データ項目として、例えば、ユーザID項目、予約ID項目、代金項目、イベント内容項目を有する。ユーザID項目は、上記ユーザ情報223のユーザID項目と同じである。予約ID項目は、予約を特定する識別情報を格納する。代金項目は、予約対象のイベントに対する代金を格納する。
【0031】
イベント内容項目は、予約対象のイベントに特有の各種内容を格納する。具体的に、イベントが旅行である場合には、例えば、旅行期間、旅行エリア、利用交通機関、利用空港・駅、利用便、宿泊施設、人数等を格納する。
【0032】
なお、上述した電子クーポン情報222、ユーザ情報223および予約情報224等を記憶するデータベース構成、ならびに各情報に含まれるデータ項目の組み合わせは、あくまでも例示に過ぎず、データベース構成やデータ項目の組み合わせは、運用するシステムに合わせて適宜変更することができる。
【0033】
コンピュータプログラム220は、所定の処理を行うためのプログラムであり、電子クーポン提示サーバ2のメインプログラムの動作中に適宜呼び出されて実行される複数のソフトウェアモジュールを備える。このソフトウェアモジュールは、それぞれ特定の処理を実行するためにモジュール化されたサブプログラムであり、例えば、プロシージャ、サブルーチン、メソッド、関数およびデータ構造等を用いて作成される。
【0034】
コンピュータプログラム220は、例示的に、クーポン提示処理モジュール221を有する。以下において、クーポン提示処理モジュール221を実行することで実現する機能について説明する。クーポン提示処理モジュール221は、電子クーポン提示システム1の利用を開始するユーザが、ユーザ端末3を操作して電子クーポン提示サーバ2の所定のWebページにアクセスし、ログインすることで実行される。
【0035】
クーポン提示処理モジュール221は、所望の予約サイトにアクセスしたユーザ端末3から受信する予約申込情報に基づいて、予約対象の代金を算出し、その算出した代金を予約申込情報に付加する。ユーザ端末3から受信する予約申込情報は、予約を申し込む前にユーザにより入力される情報であり、予約対象の代金を算出するために必要な情報であればよい。具体的に、予約対象が旅行である場合には、旅行期間、旅行エリア、利用交通機関、利用空港・駅、利用便、宿泊施設、人数等が該当する。
【0036】
クーポン提示処理モジュール221は、ユーザが予約を申し込む際に利用できる最大の金額が設定されている電子クーポンを選定する。電子クーポンの選定は、例えば以下の手順で行うことができる。
【0037】
最初に、電子クーポン情報222をソート(並べかえ)する。ソートする際のキーとして、例えば、電子クーポンの割引額(例えば降順)、電子クーポンの行使回数(例えば昇順)、電子クーポンの獲得終了日(例えば昇順)、電子クーポンの残枚数(例えば昇順)等を適宜組み合わせて用いることができる。
【0038】
続いて、ソート後の電子クーポン情報から1件ずつ電子クーポン情報を読み出し、その読み出した電子クーポン情報と予約申込情報とを比較する。比較する際に、電子クーポン情報に含まれる獲得条件と、その獲得条件に対応する予約申込情報に含まれるデータとを比較する。
【0039】
例えば、電子クーポン情報に含まれる電子クーポンの行使、充当または利用に必要な下限代金と、予約申込情報に含まれる代金とを比較する。この場合、予約申込情報の代金が電子クーポン情報の下限代金よりも大きい場合に、獲得可能なクーポンの選定候補になる。
【0040】
電子クーポン情報と予約申込情報とを比較した結果、予約申込情報が電子クーポンの獲得条件を満たす場合に、その電子クーポンを選定する。ここで、電子クーポンの割引額の降順で電子クーポン情報222をソートすることで、最初に獲得条件を満たした電子クーポンを最大の金額が設定されている電子クーポンとして選定することが可能となるため、選定に要する処理時間を短縮することができる。
【0041】
また、ソートキーの優先順位として、電子クーポンの割引額の次に、例えば、電子クーポンの行使回数や、電子クーポンの獲得終了日、電子クーポンの残枚数等を加えることで、最大の金額が設定されている電子クーポンが複数ある場合に、電子クーポンが他のユーザにより利用された回数や、電子クーポンを獲得できる期限、電子クーポンの獲得残数等に応じて、選定する電子クーポンを一つに絞り込むことが可能となる。
【0042】
クーポン提示処理モジュール221は、選定した電子クーポンに設定された金額をユーザ端末3の画面上に表示させる。さらに、クーポン提示処理モジュール221は、選定した電子クーポンがユーザにより既に獲得されている場合には、その電子クーポンが既に獲得済みの電子クーポンである旨を、電子クーポンの金額と並べて表示できる位置に表示させる。一方、選定した電子クーポンがユーザによりまだ獲得されていない場合に、クーポン提示処理モジュール221は、その電子クーポンを獲得するためのリンク情報を、電子クーポンの金額と並べて表示できる位置に表示させる。
【0043】
選定された電子クーポンがユーザにより既に獲得されているか否かは、選定された電子クーポンに対応するクーポンIDが、ユーザに対応するユーザIDに紐付いてユーザ情報223に記憶されているか否かにより判定することができる。
【0044】
つまり、選定された電子クーポンに対応するクーポンIDが、ユーザに対応するユーザIDに紐付いてユーザ情報223に記憶されている場合には、選定された電子クーポンがユーザにより既に獲得されていると判定できる。一方、選定された電子クーポンに対応するクーポンIDが、ユーザに対応するユーザIDに紐付いてユーザ情報223に記憶されていない場合には、選定された電子クーポンがユーザによりまだ獲得されていないと判定できる。
【0045】
図3および
図4を参照して、ユーザが利用可能な最適な電子クーポンをユーザに提示する際の画面例について説明する。
図3は、選定された電子クーポンが既に獲得済みの電子クーポンである場合の画面例である。
図3は、旅行予約サイトにおいて、予約申込情報が入力され、予約を確定する前に、予約内容の確認用としてユーザ端末3に表示される画面GAである。この画面GAには、旅行代金欄ga1および旅程情報欄ga2が表示されている。旅行代金欄ga1には、旅行代金として、“合計69,000円”が表示され、その旅行代金の下段には、選定した電子クーポンに設定された金額“5000円”を含む“クーポン利用で5000円引き”というメッセージが表示されている。そのメッセージの下段には、選定した電子クーポンが、ユーザにより既に獲得済みであることを示す“既に獲得済み!”というメッセージが表示されている。
【0046】
図4は、選定された電子クーポンがまだ獲得されていない電子クーポンである場合の画面例である。
図4は、旅行予約サイトにおいて、予約申込情報が入力され、予約を確定する前に、予約内容の確認用としてユーザ端末3に表示される画面GBである。この画面GBには、旅行代金欄gb1および旅程情報欄gb2が表示されている。旅行代金欄gb1には、旅行代金として、“合計69,000円”が表示され、その旅行代金の下段には、選定した電子クーポンに設定された金額“4000円”を含む“クーポン利用で4000円引き”というメッセージが表示されている。そのメッセージの下段には、選定した電子クーポンを獲得するためのURL(Uniform Resource Locator)を埋め込んだリンク情報として設定された“こちらでクーポン獲得!”というメッセージが表示されている。
【0047】
図5を参照して、ユーザが利用可能な最適なクーポンをユーザに提示する際の手順について説明する。
【0048】
最初に、クーポン提示処理モジュール221は、所望の予約サイトにアクセスしたユーザ端末3から受信した予約申込情報に基づいて、予約対象の代金を算出する(ステップS101)。
【0049】
続いて、クーポン提示処理モジュール221は、上記ステップS101で算出した予約対象の代金を付加した予約申込情報に基づいて、ユーザが予約を申し込む際に利用できる最大の金額が設定されている電子クーポンを、電子クーポン情報222の中から選定する(ステップS102)。
【0050】
続いて、クーポン提示処理モジュール221は、上記ステップS102で選定した電子クーポンがユーザにより既に獲得されているか否かを判定する(ステップS103)。この判定がYESの場合(ステップS103;YES)に、クーポン提示処理モジュール221は、選定した電子クーポンに設定された金額と、その電子クーポンは既に獲得済みの電子クーポンである旨を、ユーザ端末3の画面上に表示させる(ステップS104)。そして、本処理手順を終了する。
【0051】
一方、上記ステップS103の判定において、選定した電子クーポンがユーザによりまだ獲得されていないと判定された場合(ステップS103;NO)に、クーポン提示処理モジュール221は、選定した電子クーポンに設定された金額と、その電子クーポンを獲得するためのリンク情報を、ユーザ端末3の画面上に表示させる(ステップS105)。そして、本処理手順を終了する。
【0052】
上述したように、実施形態における電子クーポン提示システム1によれば、予約を申し込む前にユーザにより入力される予約申込情報に基づいて予約対象の代金を算出し、電子クーポン情報222の中から、算出した代金に対応する予約をユーザが申し込む際に利用可能な最大の金額が設定されている電子クーポンを選定し、その選定した電子クーポンに設定された金額をユーザ端末3の画面上に表示させたうえで、その選定した電子クーポンがユーザにより既に獲得されている場合には、既に獲得済みの電子クーポンであることをユーザ端末3の画面上にさらに表示させ、その選定した電子クーポンがユーザによりまだ獲得されていない場合には、電子クーポンを獲得するためのリンク情報をユーザ端末3の画面上にさらに表示させることができる。
【0053】
したがって、実施形態における電子クーポン提示システム1によれば、ユーザが利用可能な最適な電子クーポンを提示することが可能となる。
【0054】
[変形例]
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。このため、上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。例えば、上述した各処理(ステップ)は処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更し、または並列に実行することができる。
【0055】
また、上述した実施形態では、ユーザがログインすることで電子クーポン提示システム1の利用を開始しているが、必ずしもログインする必要はない。ログインせずに電子クーポン提示システム1の利用を開始した場合には、ユーザ情報223を特定することができないため、既に獲得済みの電子クーポンであるか否かを判定することができない。したがって、ログインしていないユーザに対しては、電子クーポンを提示する際に、その電子クーポンを獲得するためのリンク情報を表示させることとすればよい。
【解決手段】電子クーポン情報を電子クーポン識別情報ごとに記憶し、ユーザが既に獲得した電子クーポンの電子クーポン識別情報をユーザ識別情報ごとに記憶し、予約を申し込む前にユーザにより入力される予約申込情報に基づいて予約対象の代金を算出し、記憶した電子クーポン情報の中から、算出した代金に対応する予約をユーザが申し込む際に利用可能な最大の金額が設定されている電子クーポンを選定し、その選定した電子クーポンに設定された金額を表示させるとともに、その選定した電子クーポンがユーザにより既に獲得されている場合には、既に獲得済みの電子クーポンであることをさらに表示させ、その選定した電子クーポンがユーザによりまだ獲得されていない場合には、電子クーポンを獲得するためのリンク情報をさらに表示させる。