特許第6056108号(P6056108)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6056108デジタルファイルマネージャおよびデジタルテレビの受信用装置におけるデジタルファイルの管理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6056108
(24)【登録日】2016年12月16日
(45)【発行日】2017年1月11日
(54)【発明の名称】デジタルファイルマネージャおよびデジタルテレビの受信用装置におけるデジタルファイルの管理方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/431 20110101AFI20161226BHJP
   H04N 21/443 20110101ALI20161226BHJP
   H04N 21/47 20110101ALI20161226BHJP
【FI】
   H04N21/431
   H04N21/443
   H04N21/47
【請求項の数】10
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-251374(P2014-251374)
(22)【出願日】2014年12月12日
(62)【分割の表示】特願2011-529420(P2011-529420)の分割
【原出願日】2009年8月18日
(65)【公開番号】特開2015-111832(P2015-111832A)
(43)【公開日】2015年6月18日
【審査請求日】2014年12月12日
(31)【優先権主張番号】PI0804100-8
(32)【優先日】2008年9月30日
(33)【優先権主張国】BR
(73)【特許権者】
【識別番号】511057755
【氏名又は名称】ティーキューティーブイディー ソフトウェア エルティーディーエー
【氏名又は名称原語表記】TQTVD SOFTWARE LTDA
(74)【代理人】
【識別番号】100075513
【弁理士】
【氏名又は名称】後藤 政喜
(74)【代理人】
【識別番号】100120260
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 雅昭
(74)【代理人】
【識別番号】100185878
【弁理士】
【氏名又は名称】植田 晋一
(74)【代理人】
【識別番号】100125450
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 広明
(72)【発明者】
【氏名】カノーバ ウェーバー ジョージ
(72)【発明者】
【氏名】ブリト デイビッド エステバム デ
(72)【発明者】
【氏名】アルブズ マルシオ アントニオ ラモス
【審査官】 久保 光宏
(56)【参考文献】
【文献】 特表2005−522952(JP,A)
【文献】 国際公開第2006/077720(WO,A1)
【文献】 特表2003−532189(JP,A)
【文献】 特表2003−529959(JP,A)
【文献】 特表平11−503578(JP,A)
【文献】 特開2000−305543(JP,A)
【文献】 「Interface増刊 ディジタル放送の基礎技術入門」,日本,CQ出版株式会社,2002年 1月 1日,第134〜144頁
【文献】 「特集2 デジタル・テレビまるわかり Part 1 デジタル放送の基本を知る」,日経NETWORK,日本,日経BP社,2008年 9月28日,2008年10月号(No.102),第54〜57頁,ISSN:1345-482X
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N5/44−5/445,
H04N7/173,
H04N21/00−21/858,
H04H20/00−60/98,
G06F13/00,
G06F9/44−9/54,
CSDB(日本国特許庁)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタルファイルのマネージャを実装するためのプログラムコードを記憶する記憶手段及び前記記憶手段から前記プログラムコードを読み出して実行する手段を備え、
デジタルテレビ受信装置にインストールされる前記デジタルファイルが、以下の(1)、(2)、及び(3)のタイプからなるデジタルファイルであり、
(1)適切な双方向チャネルからユーザによって前記デジタルテレビ受信装置にダウンロードされる第一のタイプのデジタルファイル
(2)製造業者によって前記デジタルテレビ受信装置に組み込まれる第二のタイプのデジタルファイル
(3)デジタルテレビ信号に放送局のデジタル信号が組み込まれている場合において、適切な双方向チャネルから前記デジタルテレビ受信装置にダウンロードされる、又は、前記デジタルテレビ信号から前記デジタルテレビ受信装置にダウンロードされる、第三のタイプのデジタルファイル
かつ、
表示インターフェイスがユーザに、
a)前記デジタルテレビ受信装置においてどの前記デジタルファイルが存在するかを識別すること、
b)どの前記デジタルファイルにアクセスしたいか、及び、ユーザの選択に従ってどのように分類するかをカスタマイズすることを可能にするアカウントを作成すること、
c)ユーザのアカウント選択に従って、前記マネージャの前記表示インターフェイスの外観をカスタマイズすること、
d)前記デジタルテレビ受信装置において、放送チャネル又は双方向チャネルのような適切な伝達手段から前記デジタルファイルを受信してインストールすること、
e)前記デジタルテレビ受信装置において存在する前記デジタルファイルをアンインストールすること、
f)どの前記デジタルファイルが前記放送局から伝達され、前記デジタルテレビ受信装置にインストールされているかを参照すること、
g)前記デジタルファイルを選択して、他の前記デジタルファイルから識別されたアクセスを有するようにすること、
h)ユーザが望むときに任意の前記デジタルファイルを実行すること、及び
i)上記項目の組み合わせ
を可能にするものであり、前記表示インターフェイスを通してアクセスされる一連のメカニズムを備え、
かつ、アプリケーションマネージャシステムが以下の(x)と(y)とを有するユーザインターフェイス備える、デジタルテレビ受信装置。
(x)現在選択されている前記放送局に関連するアプリケーションの前記デジタルファイルを表示し、実行するための高速アクセスメニューであって、前記アプリケーションの前記デジタルファイルに優先的なアクセスを与え、前記高速アクセスメニューに表示された前記アプリケーションが現在選択されている前記放送局によって管理される、高速アクセスメニュー
(y)前記高速アクセスメニューからアクセスできる、以下の(y−1)、(y−2)、(y−3)、及び(y−4)のためのユーザメニュー
(y−1)第一のタイプのデジタルファイル、第二のタイプのデジタルファイル、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される前記デジタルファイルを表示し、実行すること
(y−2)ユーザが、専用のサーバー内に保存されたサブシステムに前記双方向チャネルを通じてアクセスし、位置を確認し、詳細を参照し、前記サブシステムのアプリケーションを無償あるいは有償で転送することができ、前記双方向チャネルを介してダウンロードでき、デジタルレシーバーにおいて実行できること
(y−3)ユーザが、該アプリケーションのアイコン選択することができる設定インターフェイスを提供すること
(y−4)ユーザが、前記第一のタイプのデジタルファイルをダウンロードし、インストールし、又はアンインストールすること
【請求項2】
適切な前記双方向チャネルが、データネットワーク及びインターネットからなる群から選択される、
請求項1に記載のデジタルテレビ受信装置。
【請求項3】
前記放送局が、前記デジタルテレビ受信装置内での前記第三のタイプのデジタルファイルの自動ダウンロード、インストール、及びアンインストールをすることができる手段をさらに備える、
請求項1に記載のデジタルテレビ受信装置。
【請求項4】
アンインストールされる前記第三のタイプのデジタルファイルは、前もって前記放送局がデジタルテレビコマンド信号によってインストールしたものである、
請求項3に記載のデジタルテレビ受信装置。
【請求項5】
前記表示インターフェイスにおいて、前記デジタルファイルがアイコンによって表示される、
請求項1に記載のデジタルテレビ受信装置。
【請求項6】
前記表示インターフェイスにおいて、前記高速アクセスメニュー又は前記ユーザメニューの前記デジタルファイルがアイコンによって表示される、
請求項5に記載のデジタルテレビ受信装置。
【請求項7】
前記表示インターフェイスにおいて、前記高速アクセスメニュー又は前記ユーザメニューが前記第一のタイプのデジタルファイルのリストを備え、かつ前記高速アクセスメニュー又は前記ユーザメニューによって前記ユーザが、前記第一のタイプのデジタルファイルをダウンロード、インストール、及びアンインストールをすることができる、
請求項1に記載のデジタルテレビ受信装置。
【請求項8】
前記ユーザによるカスタマイズがユーザアカウントと関連し、各自の前記ユーザアカウントは、前記デジタルテレビ受信装置において作成することが可能であり、それによって、前記デジタルテレビ受信装置において、前記第一のタイプのデジタルファイル及び前記第二のタイプのデジタルファイルのための別々にカスタマイズされた前記高速アクセスメニュー又は前記ユーザメニューの記憶及び表示を可能にする、
請求項1に記載のデジタルテレビ受信装置。
【請求項9】
前記デジタルファイルが、前記デジタルテレビ受信装置上で実行するための双方向アプリケーションとなり得る、
請求項1に記載のデジタルテレビ受信装置。
【請求項10】
前記記憶手段と、前記プログラムコードを実行するプログラム実行手段とを備えた請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の前記デジタルテレビ受信装置に前記マネージャを実装する方法であって、
前記方法は、
a)前記マネージャを実装するために、前記プログラム実行手段が前記記憶手段から前記プログラムコードを読み出すステップと、
b)請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載された動作及び機能を与えるための、読み出された前記プログラムコードを実行するステップと、
を有する、
デジタルファイルのマネージャを実装する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタルファイルマネージャ、および該デジタルファイルの実行のための支援を受けるデジタルテレビ受信装置における、例えばデジタルテレビ用開発アプリケーションのような該デジタルファイルを管理する方法に関する。
具体的には、上述のマネージャは、特定のアプリケーションへの高速アクセスを提供することに加えて、デジタルテレビ受信装置内に、インストールおよび/またはアンインストールアプリケーションといった、どのアプリケーションが存在しているかを、ユーザが特定することができる表示インターフェイスを備える。
【背景技術】
【0002】
デジタルテレビ受信装置は、モニターに表示するため放送局から送られるデジタル信号を受信またはデコードする機能のある装置である。
上述の装置は、(テレビセットに組み込まれる、あるいは組み込まれないで)固定することができ、携帯もしくは可動とすることもできる。
いくつかのアプリケーションはすでに存在し、上述の受信装置用に開発されている。これらのアプリケーションには、例えば、eビジネスソリューション、プログラムガイド、証券取引の商取引価格へのアクセス、天気予報、ゲーム、調査、その他が含まれる。
【0003】
双方向通信の可能性が増加すると、アクセス速度とデジタルテレビ受信装置の記憶容量と共に、これらのアプリケーションの開発の新たな機会が生まれる。
【0004】
提案されたシナリオでは、アプリケーションは、使用時、ユーザが有益で納得の行く体験をするような方法で共同して動作可能にデジタルテレビ受信装置上に共存するように、開発されうる。さらに、リソース(resources)がデジタルテレビ受信装置内に限られるので、上記リソースの効率的な制御を提供するアプリケーションを管理する必要がある。
この点を考慮にいれて、国際公開WO 00/30346は、とりわけ、音声及び画像コンポーネント、メモリーのような、ハードウエアコンポーネントを管理するように設計された受信装置を管理する方法について記載している。
【0005】
本発明は、ハードウエアを管理するように設計されている点ではなく、受信装置により実行されうるデジタルコンテンツによって、この特許文献と相違する。
文献調査によれば、ここで提案された解決手法が、従来技術と比較して新規性がありかつ独創的であるという点で、本発明が教示するところを開示または示唆するものはないことを明らかになった。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一つの目的は、プログラムコードを備えるデジタル方式で読み取り可能な手段、及びデジタルテレビ受信装置において、表示インターフェイスを通してアクセスされる一連のメカニズムを有するデジタルファイルマネージャを実装するための前述のプログラムコードを実行する手段を提供することである。ここで上述のインターフェイスは、ユーザに以下の項目を可能にする。
a)デジタルテレビ受信装置にどのデジタルファイルが存在するかを特定すること、
b)どのデジタルファイルにアクセスしたいか、及び、ユーザの選択に従ってどのように分類するかをカスタマイズすることを可能にするアカウントを作成すること、
c)ユーザのアカウント選択に従って、マネージャの表示インターフェイスの外観をカスタマイズすること、
d)デジタルテレビ受信装置において、適切な伝達手段からデジタルファイルを受信してインストールすること、
e)デジタルテレビ受信装置において存在するデジタルファイルをアンインストールすること、
f)放送局から伝達された、どのデジタルファイルがデジタルテレビ受信装置にインストールされているのかを参照すること、
g)デジタルファイルを選択して、他のデジタルファイルから識別されたアクセスを有するようにすること、
h)ユーザが望むときに任意のデジタルファイルを実行すること、及び
i)上記項目の組み合わせ。
【0007】
デジタル方式で読み取り可能な手段が、デジタルテレビ受信装置に組み込まれており、以下のステップを備えるデジタルファイルマネージャを実装する方法を提供することも、本発明の一つの目的である。
a)プログラムコードを備える、デジタル方式で読み取り可能な手段を提供するステップ、及び
b)表示インターフェイスを通してアクセスされる一連のメカニズム(アルゴリズム)からなるデジタルファイルマネージャを実行するために、前記プログラムコードを実行するステップ。ここで前記インターフェイスは、ユーザに以下の項目を可能にする。
i)デジタルテレビ受信装置にどのデジタルファイルが存在するかを特定すること、
ii)どのデジタルファイルにアクセスしたいか、及び、ユーザの選択に従ってどのように分類するかをカスタマイズすることを可能にするアカウントを作成すること、
iii)ユーザのアカウント選択に従って、マネージャの表示インターフェイスの外観をカスタマイズすること、
iv)デジタルテレビ受信装置において、適切な伝達手段からデジタルファイルを受信してインストールすること、
v)デジタルテレビ受信装置において存在するデジタルファイルをアンインストールすること、
vi)デジタルファイルを選択して、他のデジタルファイルから識別されたアクセスを有するようにすること、
vii)ユーザが望むときに任意のデジタルファイルを実行すること、及び
viii)上記項目の組み合わせ。
【0008】
本発明のこれらの及びその他の目的は、同技術の当業者によって直ちに高く評価されるものであり、再現することが可能なようにここに十分に詳細を述べる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本文中に示される例は、単に本発明を実施する無限の態様の1つを例示するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
【0010】
デジタルテレビ受信装置
本発明の目的のため、「デジタルテレビ受信装置」との表現は、モニターに表示されるために放送局により送られたデジタルテレビ信号を受信しデコードすることのできるデジタルファイルを実行するための支援を受けるいかなる装置とも理解される。上記装置は、(テレビセットに組み込まれる、あるいは組み込まれないで)固定することができ、携帯もしくは可動とすることもできる。
【0011】
デジタルファイル
本発明の目的のため、“デジタルファイル”との表現は、デジタルテレビ受信装置において実行するための双方向のアプリケーションを備えていることと理解される。
【0012】
適切な伝達手段
本発明の目的のため、「適切な送信手段」との表現は、デジタルテレビ受信装置へデジタルファイルを送る能力のあるいかなる手段とも理解される。適切な手段の例は、放送局のデジタル信号や双方向チャネルを含むが、これに限られない。
【0013】
双方向チャネル
本発明の目的のため、「双方向チャネル」との表現は、デジタルテレビ受信装置からデジタルファイルを送る、またはデジタルテレビ受信装置においてデジタルファイルを受け取る能力のあるいかなる手段とも理解される。双方向チャネルの例は、インターネットである。
【0014】
デジタルファイルのマネージャ
本発明により開示された最も重要な態様の一つは、デジタルテレビの信号コンテンツの一部として放送局から送られる双方向のアプリケーションを管理するための解決手法を提供することである。しかしながら、本発明で述べられた解決手法は、また、デジタルテレビ受信装置により提供されるいかなる双方向チャネル技術により送信されるアプリケーションにも適用され、そして、これらのアプリケーションは、いろいろなタイプのプロバイダーを発信源とすることができる。
【0015】
本発明のデジタルファイルのマネージャは、プログラムコードを備える、デジタル方式で読み取り可能な手段、及び、表示インターフェイスからなるデジタルファイルのマネージャを実装するための前述のプログラムコードを実行する方法に存在する。ここで上述のインターフェイスは、ユーザに以下の項目を可能にする。
a)デジタルテレビ受信装置にどのデジタルファイルが存在するかを特定すること、
b)どのデジタルファイルにアクセスしたいか、及び、ユーザの選択に従ってどのように分類するかをカスタマイズすることを可能にするアカウントを作成すること、
c)ユーザのアカウント選択に従って、マネージャの表示インターフェイスの外観をカスタマイズすること、
d)デジタルテレビ受信装置において、適切な伝達手段からデジタルファイルを受信してインストールすること、
e)デジタルテレビ受信装置において存在するデジタルファイルをアンインストールすること、
f)どのデジタルファイルが放送局から伝達され、デジタルテレビ受信装置にインストールされているかを参照すること、
g)デジタルファイルを選択して、他のデジタルファイルから識別されたアクセスを有するようにすること、
h)ユーザが望むときに任意のデジタルファイルを実行すること、及び
i)上記項目の組み合わせ。
デジタルファイルマネージャは、デジタルテレビ受信装置に組み込まれる。
【0016】
[実施例1]
「スティッカーセンター(Sticker Center)」と呼ばれるアプリケーションマネージャは、製造業者によりデジタルテレビレセプターのメモリーへ組み込まれ、リモートコントロール(専用、または専用でない)ボタンによりユーザにより呼び出される。呼び出される際、マネージャは、現在選択されている放送局により放送されているビデオ、静止または動画イメージファイル、またはレセプターに組み込まれたビデオファイル(ただし必ずしもこれらに限定されない)であり得る背景上に現われる。
アプリケーションマネージャの本質的な機能は、レセプターにインストールされた異なるタイプのアプリケーションを管理し実行することである。
【0017】
マネージャに制御されるアプリケーションの第一のタイプは、レセプターにユーザがインストールしたユーティリティアプリケーションである(スティッカー(the “stickers”))。
マネージャに制御されるアプリケーションの第二のタイプは、製造業者によりレセプターに前もってインストールされたアプリケーションである(プライムスティッカー(the “prime stickers”))。
【0018】
マネージャに制御されるアプリケーションの第三のタイプは、現在選択されている放送局のデジタル信号であって、この放送局に合わされている限り作動するであろうデジタル信号により送信されているアプリケーションである(ブロードキャスタースティッカー(broadcaster stickers))。これらのアプリケーションは、マネージャにより特定され、受信され、そしてインストールされる。仮に放送局が望む場合には、これらのアプリケーションは、デジタルテレビ信号を通じてマネージャへ送られる特定コマンドによりレセプターからアンインストールされ得る。
【0019】
これら三つのタイプのアプリケーションをコール(call)するアイコンは、アプリケーションマネージャに参照され、クイックアクセスのためのエリア(メインメニュー)か、「マイスティッカー(My stickers)」と呼ばれる特定のユーザメニュー上でテレビスクリーンに表示することができる。
高速アクセスの表示(メインメニュー)は、垂直にも水平にも表示できる。スクリーン上の制限については、ユーザメニュー(マイスティッカー(My stickers))への1つのアクセスアイコンと、現在選択されている放送局の信号により送信されたマネージャと互換性のあるアプリケーション(ブロードキャスタースティッカー(broadcaster stickers))のためのX個のアイコンである。
【0020】
高速アクセスメニュー(メインメニュー)を介して、希望するアイコンにナビゲーション的(focus)を移動させるために、ユーザが、リモートコントロールの矢印を用いて確定キー(OK)を押すと、対応するアプリケーション(ブロードキャスタースティッカー)がレセプターにより実行され得る。
ユーザメニュー(マイスティッカー)のアイコンにアクセスして、高速アクセスメニュー(メインメニュー)を介してナビゲーション的(focus)を移動させるために、ユーザが、リモートコントロールの矢印を用いて確定キー(OK)を押すと、ユーザメニューが現れ得る。
【0021】
スティッカーセンターにアクセスすると、現在選択されているテレビ放送局からのデジタル信号によって、「ブロードキャスタースティッカー」が自動的にダウンロードされ、これらのアプリケーションをインストールする専用のエリアにおいてデジタルテレビレセプターにインストールされる。
放送局は、例えば、特定のプログラムの終了時に、各々のデジタルテレビコマンド信号を送ることによって、自動的にこれらのアプリケーションをアンインストールしてもよい。
【0022】
ユーザメニュー(マイスティッカー)の表示に関して、表示されるスティッカーの総量制限は、インストールされるアプリケーションの量によって決定され、同様に、レセプターで使用可能なメモリー量によって制限される。これらのスティッカーアイコンは、設定インターフェイスを通してユーザにより選択され、統合され得る。
【0023】
希望するアイコンにナビゲーション的(focus)を移動させるために、ユーザが、リモートコントロールの矢印を用いて確定キー(OK)を押すと、対応するユーティリティアプリケーション(スティッカー)がレセプターによって実行され得る。
ユーザメニューのインターフェイスによるナビゲーションの過程において、「スティッカー」の説明情報は、説明エリアで見ることができる。
【0024】
アプリケーションマネージャによってユーザのアカウントは管理可能となり、マネージャの中に少なくとも1つのアカウントを作ることは、システムへの最初のアクセスについて要求される重要なステップである。
ひとたび最初のアカウントが作成されると、新しいアカウントを作成することや、あるいはそれぞれのアイコンを通じてアカウント管理エリアにアクセスするだけで、既存のアカウントを編集することが可能である。
【0025】
それぞれのアカウントは、とりわけ、マネージャ、メニュー、それぞれのアプリケーションのデータの設定のような所定のユーザに関する情報を蓄える。
【0026】
サブシステム「スティッカーショップ(Sticker Shop)」は、「スティッカーセンター」からアクセス可能である。このサブシステムは、専用のサーバーに保存され、この専用サーバーは、双方向チャネルを通じてデジタルレセプタを経由してアクセスされ得る。位置を確認し、詳細を参照し、そして「スティッカーショップ」におけるユーティリティアプリケーション(「スティッカー」)を無償あるいは有償で転送することができる。「スティッカー」は双方向チャネルを介してダウンロードでき、そしてデジタルレシーバーを通じて実行され得る。
受信され、インストールされるアプリケーションの数は、レシーバーのメモリーによって制限される。