(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
開口を画成している枠体と、開口において上下方向に互いに並置された複数の羽根と、複数の羽根を相互に連結するリンク機構と、複数の羽根のうちの最下位の羽根から昇降させる昇降機構と、羽根の後方に配されていると共に昇降機構による羽根の昇降に基づいて複数の羽根を傾動させる傾動手段とを具備しており、昇降機構は、枠体に回転自在に支持された回転体と、一方側で上下方向に走行すると共に他方側で逆方向に走行するように回転体に掛け回されている可撓性の長尺体と、この長尺体の一方側の走行が複数の羽根に伝達されるように当該長尺体の一方側を最下位の羽根に連結している連結機構とを具備しており、連結機構は、長尺体に連結されている連結本体と、一端で最下位の羽根に回転自在に連結されていると共に他端で連結本体に回転自在に連結されている連結アームと、連結本体に装着されていると共に最下位の羽根が着座する横方向に伸びた座板体とを具備しており、座板体は、開口開放時において最下位の羽根が着座する前後方向に伸びた座板部と、この座板部の後縁に連結されていると共に開口閉鎖時において最下位の羽根よりも下部を覆う上下方向に伸びた覆板部とを具備しているブラインド装置。
連結機構は、連結アームの他端に形成されていると共に長尺体の走行により連結本体が最下位の羽根に対して上昇される際に生じる連結アームの所定量以上の回転を阻止するように連結本体に接触する阻止片を更に具備している請求項1又は2に記載のブラインド装置。
連結機構は、連結本体を長尺体に連結している連結体と、上下方向において連結本体及び連結体間に介在されている弾性部材とを更に具備しており、連結本体及び連結体のうちの一方は、上下方向に伸びた長孔を具備しており、連結本体及び連結体のうちの他方は、前記長孔に上下方向に移動自在に配された軸体とを具備しており、長尺体の一定以上の走行が生じた際には、弾性部材の弾性力に抗して、連結体に連結本体に対する上下方向の移動を生じさせるようになっている請求項1から3のいずれか一項に記載のブラインド装置。
傾動手段は、複数の羽根のうちの最上位の羽根の被支持部を回転自在に且つ前後方向に移動自在に支持している羽根支持部材及びこの羽根支持部材を枠体に取り付ける取付手段を具備している羽根支持機構と、被支持部よりも後方に位置する最上位の羽根の後縁部を回転自在に支持していると共に上下方向に直動自在であり且つ上下方向の直動における前記後縁部の前記被支持部に対する上下方向の相対変位によって羽根に傾動を生じさせる直動自在部材及びこの直動自在部材を昇降機構による羽根の昇降に基づいて上下方向に直動させるべく可撓性の長尺体の他方側の走行を直動自在部材に伝達する伝達手段を具備している直動機構とを具備している請求項1から5のいずれか一項に記載のブラインド装置。
羽根支持部材は、最上位の羽根の被支持部が前後方向に移動自在に配されている前後方向に伸びた長孔又はスリットを具備している請求項6から9のいずれか一項に記載のブラインド装置。
羽根支持部材は、上下方向に直動自在に枠体に装着されており、枠体には、羽根支持部材に当接して当該羽根支持部材の所定量以上の下降を停止させるストッパが設けられている請求項6から11のいずれか一項に記載のブラインド装置。
直動自在部材は、羽根支持部材に対する上下方向における所定量の相対変位を生じるように当該羽根支持部材に連結されている請求項6から12のいずれか一項に記載のブラインド装置。
直動自在部材は、上下方向に伸びた長孔又はスリットを具備しており、羽根支持部材は、前記長孔又はスリットに上下方向に移動自在に配される軸体を具備している請求項13に記載のブラインド装置。
枠体は、横方向において互いに対向している一対の縦枠を具備しており、一対の縦枠のうちの少なくとも一方は、外枠と、この外枠に覆われていると共に当該外枠に着脱自在に装着されている内枠とを具備しており、内枠は、長尺体及び羽根支持部材の取付手段を上下方向に案内する案内溝を具備している請求項6から15のいずれか一項に記載のブラインド装置。
回転体は、スプロケットホイールからなり、長尺体は、このスプロケットホイールに掛け回されたチェーンからなる請求項1から18のいずれか一項に記載のブラインド装置。
リンク機構は、複数の羽根を相互に連結している第一のリンク部材と、第一のリンク部材に対して後方に配されていると共に複数の羽根を相互に連結している第二のリンク部材とを具備しており、第一及び第二のリンク部材のうちの少なくとも一方は、上端で最上位の羽根の長手方向における端部に回転自在に連結されていると共に下端で最下位の羽根の長手方向における端部に回転自在に連結されている一本の連続した可撓性の紐状体と、この紐状体に固着されていると共に最上位の羽根及び最下位の羽根を除く複数の羽根の長手方向における端部の夫々に回転自在に連結されている複数の回転連結体とを具備しており、開口開放時における回転連結体の上端は当該回転連結体の上方に隣接する他の回転連結体の下端に、開口開放時における回転連結体の下端は当該回転連結体の下方に隣接する他の回転連結体の上端に夫々回転自在に連結している請求項1から19のいずれか一項に記載のブラインド装置。
リンク機構は、複数の羽根を相互に連結している第一のリンク部材と、第一のリンク部材に対して後方に配されていると共に複数の羽根を相互に連結している第二のリンク部材とを具備しており、第一及び第二のリンク部材のうちの少なくとも一方は、最上位の羽根及び最下位の羽根を除く複数の羽根の長手方向における端部の夫々に回転自在に連結されている複数の回転連結体と、開口開放時における回転連結体の上端を当該回転連結体の上方に隣接する他の回転連結体の下端に、開口開放時における回転連結体の下端を当該回転連結体の下方に隣接する他の回転連結体の上端に夫々連結している可撓性の紐状体とを具備しており、上下方向において最上位の羽根に隣接している羽根に連結された回転連結体の開口開放時における上端に一端で固着された紐状体は、その他端で最上位の羽根に回転自在に連結されており、上下方向において最下位の羽根に隣接している羽根に連結された回転連結体の開口開放時における下端に他端で固着された紐状体は、その一端で最下位の羽根に回転自在に連結されている請求項1から19のいずれか一項に記載のブラインド装置。
複数の回転連結体の両端の夫々には、紐状体の端部が挿入される孔又は凹所と、当該孔又は凹所に挿入された紐状体の端部の抜出を阻止するように当該紐状体の端部を係止する係止爪とが形成されている請求項21に記載のブラインド装置。
複数の回転連結体は、夫々の上端及び下端間の中間部において対応の羽根の夫々に回転自在に連結されている連結部を具備している請求項20から23のいずれか一項に記載のブラインド装置。
複数の回転連結体の連結部は、夫々対応の羽根の長手方向における端部にスナップフィット式に着脱自在に連結されている請求項20から24のいずれか一項に記載のブラインド装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、斯かるブラインド装置では、開口全閉状態において最下位の羽根よりも下部に空間が生じる虞があり、当該下部は覆われるのが望ましい。また、斯かるブラインド装置では羽根をコンパクトに収納するようにできることが望ましい。
【0006】
本発明は、前記諸点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、開口全閉状態において最下位の羽根よりも下部を覆うことができる上に、羽根をコンパクトに収納することができるブラインド装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のブラインド装置は、開口を画成している枠体と、開口において上下方向に互いに並置された複数の羽根と、複数の羽根を相互に連結するリンク機構と、複数の羽根のうちの最下位の羽根から昇降させる昇降機構と、羽根の後方に配されていると共に昇降機構による羽根の昇降に基づいて複数の羽根を傾動させる傾動手段とを具備しており、昇降機構は、枠体に回転自在に支持された回転体と、一方側で上下方向に走行すると共に他方側で逆方向に走行するように回転体に掛け回されている可撓性の長尺体と、この長尺体の一方側の走行が複数の羽根に伝達されるように当該長尺体の一方側を最下位の羽根に連結している連結機構とを具備しており、連結機構は、長尺体に連結されている連結本体と、一端で最下位の羽根に回転自在に連結されていると共に他端で連結本体に回転自在に連結されている連結アームと、連結本体に装着されていると共に最下位の羽根が着座する横方向に伸びた座板体とを具備しており、座板体は、開口開放時において最下位の羽根が着座する前後方向に伸びた座板部と、この座板部の後縁に連結されていると共に開口閉鎖時において最下位の羽根よりも下部を覆う上下方向に伸びた覆板部とを具備している。
【0008】
本発明のブラインド装置によれば、特に、座板体が、開口開放時において最下位の羽根が着座する前後方向に伸びた座板部と、この座板部の後縁に連結されていると共に開口閉鎖時において最下位の羽根よりも下部を覆う上下方向に伸びた覆板部とを具備しているために、開口を開放する際には座板部に最下位の羽根を着座させて当該最下位の羽根の上に他の複数の羽根を積み重ねることで複数の羽根をコンパクトに収納することができる一方、開口を閉鎖する際には、昇降機構の作動により最下位の羽根に対して相対的に下降された座板体の覆板部により当該最下位の羽根よりも下部を覆うことができて好適な開口閉鎖状態を得ることができ、而して、開口全閉状態において最下位の羽根よりも下部を覆うことができる上に、羽根をコンパクトに収納することができる。
【0009】
上述の連結アームの一端は、羽根の重心よりも前方において最下位の羽根に回転自在に連結されていてもよく、斯かる場合には、羽根に自重による開口を開放する際の回転力を生じさせることができて、装置のより安定した作動を確保することができる。
【0010】
上述の連結機構は、連結アームの他端に形成されていると共に長尺体の走行により連結本体が最下位の羽根に対して上昇される際に生じる連結アームの所定量以上の回転を阻止するように連結本体に接触する阻止片を更に具備していてもよい。
【0011】
上述の連結機構は、連結本体を長尺体に連結している連結体と、上下方向において連結本体及び連結体間に介在されている弾性部材とを更に具備していてもよく、連結本体及び連結体のうちの一方は、上下方向に伸びた長孔を具備していても、連結本体及び連結体のうちの他方は、前記長孔に上下方向に移動自在に配された軸体とを具備していてもよく、長尺体の一定以上の走行が生じた際には、弾性部材の弾性力に抗して、連結体に連結本体に対する上下方向の移動を生じさせるようになっていてもよい。斯かる場合には、例えば長尺体に過走行が生じても、弾性部材の弾性力により、複数の羽根、昇降機構、リンク機構等に対する負荷を緩衝することができる。
【0012】
本発明のブラインド装置では、連結体は、枠体に上下方向に移動自在に装着されていてもよい。
【0013】
本発明のブラインド装置では、傾動手段は、複数の羽根のうちの最上位の羽根の被支持部を回転自在に且つ前後方向に移動自在に支持している羽根支持部材及びこの羽根支持部材を枠体に取り付ける取付手段を具備している羽根支持機構と、被支持部よりも後方に位置する最上位の羽根の後縁部を回転自在に支持していると共に上下方向に直動自在であり且つ上下方向の直動における前記後縁部の前記被支持部に対する上下方向の相対変位によって羽根に傾動を生じさせる直動自在部材及びこの直動自在部材を昇降機構による羽根の昇降に基づいて上下方向に直動させるべく可撓性の長尺体の他方側の走行を直動自在部材に伝達する伝達手段を具備している直動機構とを具備していてもよい。斯かるブラインド装置においては、伝達手段は、長尺体の他方側に装着されていると共に当該長尺体の他方側の上下方向の走行を直動自在部材に伝達すべく当該走行において直動自在部材に当接する当接体を具備していてもよく、この場合には、昇降機構の作動を簡単な構成でもって伝達することができて羽根を傾動させることができ、しかも、昇降機構とは別個にラックピニオン機構などを設置する必要をなくすことができて、装置のコンパクト化を図り得る。
【0014】
本発明では、羽根支持部材に支持されている最上位の羽根の被支持部は、羽根の重心に対して前方に位置していてもよく、斯かる場合には、羽根にはその自重による開口を開放する際の回転力が生じる結果、複雑な機構を設置しなくても開口開放状態を安定保持させることができる。
【0015】
本発明のブラインド装置は、最上位の羽根を開口を開放する際の傾動方向に付勢する付勢手段を更に具備していてもよく、付勢手段は、直動自在部材を上下方向に付勢するコイルスプリング等からなる弾性付勢部材を具備していてもよく、斯かる弾性付勢部材は、例えば直動自在部材を上下方向に弾性的に付勢するように当該直動自在部材及び枠体に連結されていてもよい。また、付勢手段として羽根の後方の長手方向にウェイトを負荷してもよい。
【0016】
本発明では、羽根支持部材は、最上位の羽根の被支持部が前後方向に移動自在に配されている前後方向に伸びた長孔又はスリットを具備していてもよく、当該長孔又はスリットは、前方に向かって下方に傾斜していてもよい。
【0017】
上述の羽根支持部材は、上下方向に直動自在に枠体に装着されており、上述の枠体には、羽根支持部材に当接して当該羽根支持部材の所定量以上の下降を停止させるストッパが設けられていてもよい。斯かる場合には、昇降機構の作動に基づいて重ね合わされた複数の羽根を枠体の上部に収納することができて開口を拡張することができ、また、枠体の上部空間を有効に活用することができて装置のコンパクト化を図り得る。
【0018】
本発明では、直動自在部材は、羽根支持部材に対する上下方向における所定量の相対変位を生じるように当該羽根支持部材に連結されていてもよく、直動自在部材は、上下方向に伸びた長孔又はスリットを具備していてもよく、羽根支持部材は、前記長孔又はスリットに上下方向に移動自在に配される軸体を具備していてもよく、前記軸体は、羽根支持部材に少なくとも二つ設けられており、この少なくとも二つの軸体は、上下方向において互いに対向していてもよい。
【0019】
本発明では、枠体は、横方向において互いに対向している一対の縦枠を具備していてもよく、この場合には、一対の縦枠のうちの少なくとも一方は、外枠と、この外枠に覆われていると共に当該外枠に着脱自在に装着されている内枠とを具備しており、内枠は、長尺体及び羽根支持部材の取付手段を上下方向に案内する案内溝を具備していてもよく、斯かる場合には、複数の羽根の取付け作業やリンク機構等の保守点検を簡単に且つ速やかに行うことができる。
【0020】
本発明では、長尺体の一方側における端部は、連結機構を介して最下位の羽根に連結されている一方、長尺体の他方側における端部には、当接体が装着されていてもよい。
【0021】
本発明では、長尺体の一方側における端部は、長尺体の他方側における端部に対して前後方向において前方に位置していてもよい。
【0022】
本発明の好ましい一つの例では、回転体は、スプロケットホイールからなり、長尺体は、このスプロケットホイールに掛け回されたチェーンからなっている。
【0023】
本発明では、リンク機構は、複数の羽根を相互に連結している第一のリンク部材と、第一のリンク部材に対して後方に配されていると共に複数の羽根を相互に連結している第二のリンク部材とを具備していてもよく、この場合、第一及び第二のリンク部材のうちの少なくとも一方は、上端で最上位の羽根の長手方向における端部に回転自在に連結されていると共に下端で最下位の羽根の長手方向における端部に回転自在に連結されている一本の連続した可撓性の紐状体と、この紐状体に固着されていると共に最上位の羽根及び最下位の羽根を除く複数の羽根の長手方向における端部の夫々に回転自在に連結されている複数の回転連結体とを具備していてもよく、開口開放時における回転連結体の上端は、当該回転連結体の上方に隣接する他の回転連結体の下端に、開口開放時における回転連結体の下端は当該回転連結体の下方に隣接する他の回転連結体の上端に夫々回転自在に連結していてもよく、また、リンク機構は、上述の紐状体及び複数の回転連結体に代えて、例えば、複数の羽根を相互に連結している第一のリンク部材と、第一のリンク部材に対して後方に配されていると共に複数の羽根を相互に連結している第二のリンク部材とを具備していてもよく、この場合、第一及び第二のリンク部材のうちの少なくとも一方は、最上位の羽根及び最下位の羽根を除く複数の羽根の長手方向における端部の夫々に回転自在に連結されている複数の回転連結体と、開口開放時における回転連結体の上端を当該回転連結体の上方に隣接する他の回転連結体の下端に、開口開放時における回転連結体の下端を当該回転連結体の下方に隣接する他の回転連結体の上端に夫々連結している可撓性の紐状体とを具備していてもよく、この場合、上下方向において最上位の羽根に隣接している羽根に連結された回転連結体の開口開放時における上端に一端で固着された紐状体は、その他端で最上位の羽根に回転自在に連結されている一方、上下方向において最下位の羽根に隣接している羽根に連結された回転連結体の開口開放時における下端に一端で固着された紐状体は、その他端で最下位の羽根に回転自在に連結されていてもよい。斯かる本発明のブラインド装置によれば、昇降機構の作動に基づく複数の羽根の上昇時においては、開口開放時における複数の回転連結体の上端及び下端のうちの一方が前後方向における一方側に位置すると共に前記上端及び下端のうちの他方が前後方向における他方側に位置する結果、紐状体を規則性をもって折り畳むことができ、而して、リンク部材を簡単且つ軽量にすることができる上に、装置の安定した作動を確保することができる。
【0024】
上述の複数の回転連結体の両端の夫々には、紐状体の端部が挿入される孔又は凹所と、当該孔又は凹所に挿入された紐状体の端部の抜出を阻止するように当該紐状体の端部を係止する係止爪とが形成されていてもよく、斯かる場合には、リンク部材の組立て容易性の向上を図り得る。また、紐状体の端部には、膨大部が形成されていてもよく、斯かる場合には、係止爪によって係止された紐状体の端部の脱落をより確実に防止することができる。
【0025】
上述の複数の回転連結体は、夫々の上端及び下端間の中間部において対応の羽根の夫々に回転自在に連結されている連結部を具備していてもよく、当該連結部は、夫々対応の羽根の長手方向における端部にスナップフィット式に着脱自在に連結されていてもよい。
【0026】
上述の紐状体は、合成樹脂糸の織物又は縄、綱、ロープ等の合成樹脂糸の撚り物からなっていてもよく、またワイヤーロープでもよい。
【0027】
上述の複数の回転連結体は、開口開放時において夫々互いに等間隔をもって配されていてもよい。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、開口全閉状態において最下位の羽根よりも下部を覆うことができる上に、羽根をコンパクトに収納することができるブラインド装置を提供し得る。
【発明を実施するための形態】
【0030】
次に本発明の実施の形態を、図に示す好ましい例に基づいて更に詳細に説明する。なお、本発明はこれら例に何等限定されないのである。
【0031】
図1から
図19において、本例のブラインド装置1は、開口2を画成している枠体3と、開口2において上下方向(鉛直方向)としてのZ方向に互いに並置された複数の羽根4と、複数の羽根4を相互に連結するリンク機構5と、複数の羽根4のうちの最下位の羽根4aから昇降させる昇降機構6と、Z方向に直交する前後方向としてのX方向において複数の羽根4のうちの最上位の羽根4bの後方に配されていると共に昇降機構6による羽根4の昇降に基づいて複数の羽根4を傾動させる傾動手段7とを具備している。
【0032】
枠体3は、例えば
図1に示すように、Z方向に伸びて立設されていると共にX方向及びZ方向に直交する横方向としてのY方向において互いに対向している一対の縦枠11及び12と、一対の縦枠11及び12の上部を橋絡したY方向に伸びた上枠13と、一対の縦枠11及び12の下部を橋絡したY方向に伸びた下枠14とを具備している。
【0033】
縦枠11は、例えば
図7及び
図8に示すように、Z方向に伸びた外枠15と、外枠15に覆われていると共に当該外枠15に着脱自在に装着されたZ方向に伸びた内枠16とを具備している。
【0034】
内枠16は、昇降機構6のチェーン52をZ方向に案内する一対の案内溝17及び18と、羽根支持部材101の取付手段102をZ方向に案内する案内溝19とを具備している。外枠15及び内枠16は、互いに協働して複数の羽根4の後縁部32をZ方向に案内する案内溝20を形成している。案内溝17から20の夫々は、Z方向に伸びており、案内溝18は案内溝17の後方に、案内溝18は案内溝19の後方に、案内溝19は案内溝20の後方に夫々配されている。外枠15と内枠16とによって画成している前方側のZ方向に伸びた空間には、
図7に示すようにリンク部材34が配されている。尚、縦枠12は、縦枠11と同様に形成されているので、その詳細な説明を省略する。
【0035】
羽根4の枚数は、ブラインド装置1が設置される建物の開口部、窓等の寸法に応じて適宜設定される。羽根4の夫々は、Y方向において長尺であって例えば
図4に示すように上に向かって凸状に形成された羽根本体21と、羽根本体21のY方向の両端部22の夫々に取り付けられて当該両端部22を夫々支持する一対の支持体23とを具備している。一対の支持体23は互いに同様に形成されているので、一対の支持体23のうちの一方について詳細に説明し、当該他方についてはその詳細な説明を省略する。
【0036】
支持体23は、ボルト等によって羽根本体21の端部22に取り付けられてもよいが、例えば、突起及び凹所からなる嵌合手段24を介してスナップフィット式に取り外し自在に羽根本体21の端部22に取り付けられてもよく、また、羽根本体21と一体的に形成されていてもよい。
【0037】
複数の支持体23は、合成樹脂製であると共に
図4に示すように上に向かって凸状に形成されている。複数の支持体23のうちの最上位の羽根4bの羽根本体21の端部22に取り付けられた支持体23bには、例えば
図7に示すように、直動自在部材111に支持される被支持部としての軸体27が羽根本体21側に向かってY方向に伸びて装着されていると共に
図2及び
図3に示す開口全開時及び
図4に示す開口開放時において羽根支持部材101のX方向に伸びた上縁に接触して羽根4bの開口を開放する方向の所定量以上の回転を阻止するように縦枠11に向かってY方向に伸びて形成された阻止板部25を具備しており、阻止板部25のY方向における縦枠11側の端部26は、下方に向かって折り曲げられていると共に後方のリンク部材34が連結されている。支持体23bには、羽根支持部材101に支持されている被支持部としての軸体28が装着されており、軸体28は、羽根4bの重心に対して前方に位置している。
【0038】
リンク機構5は、Z方向において複数の羽根4の前縁部31を相互に連結している折畳自在なリンク部材33と、リンク部材33に対してX方向において後方に配されていると共にZ方向において複数の羽根4の後縁部32を相互に連結している折畳自在なリンク部材34とを具備している。尚、リンク機構5は、縦枠11側及び縦枠12側の双方に設けられているが、夫々互いに同様に形成されているので、以下、縦枠11側のリンク機構5について詳細に説明する。
【0039】
リンク部材33及び34は、夫々互いに同様に形成されているので、以下、リンク部材33について詳細に説明し、リンク部材34については、図に適宜同符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0040】
リンク部材33は、例えば
図13の(a)から(c)に示すように、上端35で最上位の羽根4bのY方向における端部22に連結体39を介して回転自在に連結されていると共に下端36で最下位の羽根4aのY方向における端部22に連結体40を介して回転自在に連結されている一本の連続した可撓性の紐状体37と、紐状体37に固着されていると共に最上位の羽根4b及び最下位の羽根4aを除く複数の羽根4のY方向における端部22の夫々に回転自在に連結されている複数の回転連結体38とを具備しており、開口開放時における回転連結体38の上端41は、当該回転連結体38の上方に隣接する他の回転連結体38の下端42に、開口開放時における回転連結体38の下端42は当該回転連結体38の下方に隣接する他の回転連結体38の上端41に夫々回転自在に連結している。
【0041】
紐状体37は、断面円形状であって合成樹脂糸の織物からなり、複数の回転連結体38に挿通されていると共に上端35で連結体39に、下端36で連結体40に夫々固着されている。紐状体37には、当該紐状体37が
図3から
図5に示すようにZ方向に伸張されている際に、複数の回転連結体38がZ方向において夫々互いに等間隔をもって配されるように且つ連結体39及びZ方向においてこれに隣接する回転連結体38の間隔と連結体40及びZ方向においてこれに隣接する回転連結体38の間隔とが前記複数の回転連結体38同士のZ方向の間隔と等しくなるように、複数の回転連結体38が固着されている。
【0042】
複数の回転連結体38の夫々は、Y方向に直交する方向に伸びた回転連結本体45と、回転連結本体45の開口開放時における上端41及び下端42間の中間部において対応の羽根4の支持体23の夫々に回転自在に連結されている連結部46とを具備している。
【0043】
連結部46は、回転連結本体45からY方向に突出しており、その先端に配された載頭円錐状部47と、載頭円錐状部47に隣接する小径円柱部48と、小径円柱部48よりも大径であって載頭円錐状部47の最大径と同径である円柱部49とを具備しており、載頭円錐状部47から夫々対応の羽根4のY方向における端部22としての支持体23に形成された嵌合孔に挿入され、当該支持体23にスナップフィット式に着脱自在に連結されている。
【0044】
X方向において複数の羽根4の後方に配されている昇降機構6は、内枠16に回転自在に支持された回転体、本例ではスプロケットホイール51と、一方側でZ方向であってA方向に走行すると共に他方側でA方向とは逆方向であるB方向に走行するようにスプロケットホイール51に掛け回されている可撓性の長尺体、本例では有端のチェーン52と、チェーン52の一方側の走行が複数の羽根4に伝達されるように当該チェーン52の一方側を最下位の羽根4aに連結している連結機構53と、チェーン52をA方向及びB方向に走行させる走行手段(図示せず)とを具備している。走行手段は、スプロケットホイール51に回転軸54を介して連結された電動モータや回転操作ハンドルを具備してなり、電動モータの作動や回転操作ハンドルの回転操作によってスプロケットホイール51を回転させ、これによりチェーン52を走行させるようになっている。尚、スプロケットホイール51の周りには、内枠16に装着されていると共にチェーン52の不要な撓みを阻止するチェーン押え55が配されている。尚、昇降機構6は、縦枠11側及び縦枠12側の双方に設けられているが、夫々互いに同様に構成されているので、以下、縦枠11側の昇降機構6について詳細に説明する。縦枠11側のスプロケットホイール51は、縦枠12側の対応のスプロケットホイールと回転軸54を介して連結されている。また、縦枠11側及び縦枠12側の双方向昇降機構6は、走行手段を共用している。
【0045】
チェーン52は、その走行がZ方向に案内されるように内枠16に形成されたZ方向に伸びた案内溝17及び18に配されて、その不要な撓みが阻止されている。チェーン52の端部56は、案内溝17に案内されていると共に連結機構53を介して最下位の羽根4aに連結されており、チェーン52の端部56に対して後方に位置していると共に案内溝18に案内されている端部57には、当接体119が装着されている。
【0046】
チェーン52は、そのA方向の走行により端部56を下降させると共に端部57をB方向に上昇させ、また、そのB方向の走行により端部56を上昇させると共に端部57をA方向に下降させるようになっている。縦枠11の上端から下端まで伸びた案内溝17及び18は、チェーン押え55が配されている部分では一旦除去されており、チェーン押え55は、チェーン52をスプロケットホイール51の周りで押えることができるように案内溝17及び18の前記除去された部分に配されている。スプロケットホイール51及び回転軸54は、X方向において複数の羽根4よりも後方に配されている。
【0047】
連結機構53は、枠体3にZ方向に移動自在に装着されていると共にチェーン52の端部56に連結されている連結体61と、連結体61にZ方向に所定量移動自在に連結されている連結本体62と、Z方向において連結体61及び連結本体62間に介在されている弾性部材としてのコイルスプリング63と、一端64で最下位の羽根4aに回転自在に連結されていると共に他端65で連結本体62に回転自在に連結されている連結アーム66と、連結アーム66の他端65に一体的に形成されていると共にチェーン52のB方向の走行により連結本体62が最下位の羽根4aに対して上昇される際に生じる連結アーム66の所定量以上の回転を阻止するように連結本体62に接触する阻止片67と、連結本体62に装着されていると共に最下位の羽根4aが着座するY方向に伸びた座板体68とを具備している。
【0048】
連結体61は、例えば
図11に示すように、チェーン52の端部56が固着されている板状体71と、板状体71に装着されていると共に案内溝17にZ方向に移動自在に配されている案内部材としての一対の転動ローラ72及び73と、板状体71に装着されていると共に連結本体62に連結される一対の軸体74及び75と、板状体71に一体的に形成されていると共にコイルスプリング63の一端を保持する棒状の保持部76とを具備している。
【0049】
連結本体62は、例えば
図12に示すように、板状体81と、板状体81に形成されたZ方向に伸びた長孔82と、板状体81に装着されていると共に案内溝19にZ方向に移動自在に配されている案内部材としての転動ローラ83と、板状体81に一体的に形成されていると共にコイルスプリング63の他端を保持する棒状の保持部84とを具備している。長孔82には軸体74及び75がZ方向に移動自在に配されており、連結本体62は、その長孔82に軸体74及び75を介して連結体61に連結されている。連結本体62は、コイルスプリング63の弾性力によって連結体61に対してZ方向に離反するように付勢されており、このように付勢されている結果、連結本体62の長孔82の上端部には軸体74が配される。連結体61のZ方向の移動は、コイルスプリング63を介して連結本体63に伝達される。連結本体62は、チェーン52の一定以上のA方向の走行が生じた際には、コイルスプリング63の弾性力に抗して、連結体61に対するB方向の相対移動を生じるようになっている。
【0050】
連結アーム66の一端64は、羽根4の重心よりも前方において最下位の羽根4aに回転自在に連結されている。
【0051】
座板体68は、開口開放時において最下位の羽根4aが着座するX方向に伸びた座板部85と、座板部85の後縁86に連結されていると共に開口閉鎖時において最下位の羽根4aよりも下部87を覆うZ方向に伸びた覆板部88とを具備している。
【0052】
連結機構53は、チェーン52のA及びB方向の走行により案内溝17において上下動する転動ローラ72及び73と案内溝19において上下動する転動ローラ83によって案内されながらZ方向に移動され、この移動により最下位の羽根4aをZ方向に移動させるようになっている。
【0053】
以上の昇降機構6は、走行手段により回転軸54を介してスプロケットホイール51を回転させ、この回転によりチェーン52をA方向に走行させ、この走行により連結機構53を介して最下位の羽根4aを下降させ、而して、複数の羽根4を最下位の羽根4aから先行して下降させる一方、走行手段により回転軸54を介してスプロケットホイール51を逆回転させ、この逆回転によりチェーン52をB方向に走行させ、この走行により連結機構53を介して最下位の羽根4aを上昇させ、而して、複数の羽根4を最下位の羽根4aから先行して上昇させるようになっている。
【0054】
傾動手段7は、例えば
図9、
図10及び
図14から
図16に示す羽根支持機構91及び直動機構92を具備している。
【0055】
羽根支持機構91は、複数の羽根4のうちの最上位の羽根4bの被支持部としての軸体28を回転自在に且つX方向に移動自在に支持している羽根支持部材101と、羽根支持部材101を枠体3に取り付ける取付手段102と、羽根支持部材101に装着されていると共に直動自在部材111にZ方向に移動自在に連結されている一対の軸体108及び109とを具備している。軸体108及び109は、Z方向において互いに対向している。
【0056】
羽根支持部材101は、X方向において取付手段102により内枠16に取り付けられている取付部位から前方に突出した板状の本体103と、本体103に設けられていると共に最上位の羽根4bの軸体28がX方向に移動自在に配されているX方向に伸びた長孔又はスリット、本例では長孔104を具備しており、長孔104は、前方に向かって下方に傾斜している。
【0057】
長孔104に挿通された羽根4bの軸体28は、長孔104に沿ってX方向に移動自在であって羽根4bの後縁部32のZ方向の直動に伴う軸体28の羽根支持部材101に対するX方向の移動が許容されている一方、長孔104を画する本体103への当接により羽根支持部材101に対するZ方向の移動が禁止されている。また、軸体28は、長孔104に回転自在に配されている。
【0058】
取付手段102により縦枠11に取り付けられる羽根支持部材101は、長孔104に軸体28が配されることによって羽根4bを回転自在に且つX方向に移動自在に支持している。
【0059】
取付手段102は、羽根支持部材101をZ方向に直動自在に内枠16の案内溝19に嵌合させる取付部材としての一対の転動ローラ105及び106と、羽根支持部材101に当接して当該羽根支持部材101の縦枠11に対する所定量以上の下降を停止させるストッパ107とを具備している。ストッパ107は、内枠16の案内溝19に設けられており、羽根支持部材101が所定位置まで下降した際に転動ローラ106に当接し、この当接によって羽根支持部材101の下降を停止させるようになっている。斯かる取付手段102は、転動ローラ105及び106により羽根支持部材101をZ方向に移動自在に取り付けていると共にストッパ107により羽根支持部材101のZ方向の移動を所定の範囲に制限している。
【0060】
直動機構92は、羽根4bの軸体28よりも後方に位置する羽根4bの後縁部32に配された軸体27を回転自在に支持していると共にZ方向に直動自在であり且つZ方向の直動における前記後縁部32の前記軸体28に対するZ方向の相対変位によって羽根4bに傾動を生じさせる直動自在部材111と、直動自在部材111を昇降機構6による羽根4の昇降に基づいてZ方向に直動させるべくチェーン52の端部57の走行を直動自在部材111に伝達する伝達手段112とを具備している。
【0061】
直動自在部材111は、例えば
図10に示すように、Z方向に伸びた板状の本体113と、本体113にZ方向に伸びて形成されていると共に軸体108及び109がZ方向に移動自在に嵌合されている長孔又はスリット、本例では長孔114と、前方側において本体113に一体的に形成されていると共に羽根4bの軸体27が回転自在に着脱自在に嵌装されている凹所からなる嵌装部115と、後方側において本体113に一体的に形成されていると共に当接体119に当接する板状の後方突出部116と、後方突出部116に装着されていると共に案内溝17及び18間において内枠16にZ方向に伸びて形成された条溝117にZ方向に移動自在に配されている転動ローラ118とを具備している。直動自在部材111は、羽根支持部材101に対するZ方向における所定量の相対変位を生じるように当該羽根支持部材101に軸体108及び109を介して連結されている。
【0062】
伝達手段112は、チェーン52の端部57に装着されていると共に当該チェーン52の端部57のA及びB方向の走行を直動自在部材111に伝達すべく当該走行において直動自在部材111の後方突出部116に当接する当接体119を具備している。
【0063】
当接体119は、チェーン52の端部57のB方向の走行により直動自在部材111に接近して
図4に示すように当接し、端部57の更なるB方向の走行により
図5及び
図6に示すように直動自在部材111を上方に直動させるようになっている一方、チェーン52の端部57のA方向の走行により直動自在部材111の羽根4等の自重に基づく下方の直動を許容し、端部57の更なるA方向の走行により
図2に示すように直動自在部材111から離反するようになっている。
【0064】
図2及び
図3に示すように開口2を全開放しているブラインド装置1の開口全開状態においては、複数の羽根4は、X方向に伸びた状態(水平方向に伸びた状態)において互いに重ね合わされて枠体3の上部に束ねられており、リンク部材33及び34は折り畳まれており、羽根支持部材101及び直動自在部材111は、羽根4bによって持ち上げられた状態となっており、羽根支持部材101は、
図14に示すように直動自在部材111に対して上方に移動した状態となっており、軸体28は、
図14に示すように軸体27の上方であって前方に配されていると共に長孔104の前方端側に配されている。また、
図17に示すように、座板体68の座板部85には、羽根4aの後縁部32が着座しており、連結アーム66の一端64は他端65に対して前方に位置した状態となっており、阻止片67は、連結アーム66の回転を阻止している。羽根4aの上方には他の羽根4が積み重ねられている。
【0065】
図6に示すように開口2を閉鎖しているブラインド装置1の開口閉鎖状態においては、複数の羽根4は、Z方向に伸びた状態(鉛直方向に伸びた状態)であって前縁部31が後縁部32に対して下方に位置した状態となっており、最上位の羽根4bの前縁部31は、Z方向において当該羽根4bに隣接している羽根4の後縁部32に当接しており、最下位の羽根4aの後縁部32は、Z方向において当該羽根4aに隣接している羽根4の前縁部31に当接しており、羽根4a及び4b間の複数の羽根4の夫々の前縁部31は、Z方向においてこれらに隣接する羽根4の後縁部32に夫々当接しており、当該複数の羽根4の後縁部32は、Z方向においてこれらに隣接する羽根4の前縁部31に夫々当接しており、リンク部材33及び34はZ方向に伸長されており、羽根支持部材101は複数の羽根4及びリンク機構5の荷重を受けて下降されて転動ローラ106がストッパ107に当接した位置に配されており、直動自在部材111は、
図16に示すように、Z方向において羽根支持部材101に対して最も高い位置に配されている。また、
図19に示すように、羽根4aは座板体68の座板部85から離反されており、連結アーム66は回転されて一端64が他端65に対して上方に位置しており、阻止片67は連結本体62から離反されており、座板部85と羽根4a及び前縁部31間、即ち、羽根4aの下部87は覆板部88によって覆われており、X方向において目隠しされた状態となっている。
図19に示す状態において覆板部88は羽根4aの前縁部31に接触するように配設されていてもよい。
【0066】
次に、本例のブラインド装置1の開口2の閉鎖に関する動作について、図を参照して詳細に説明する。
【0067】
まず、
図2及び
図3に示す開口全開状態のブラインド装置1において、回転軸54の回転によりスプロケットホイール51を回転させてチェーン52の端部56をA方向に走行させる。チェーン52の端部56のA方向の走行により当該チェーン52の端部56に連結機構53を介して連結されている最下位の羽根4a並びに当該羽根4aにリンク機構5を介して連結されている複数の羽根4を下降させ、複数の羽根4の下降と共に羽根支持部材101を当該羽根支持部材101に装着された転動ローラ106がストッパ107に当接してその下降が停止されるまで下降させる。直動支持部材111は羽根支持部材101の前記下降と共に下降し、羽根支持部材101の前記下降の停止と共にその下降が停止される。
【0068】
羽根支持部材101の下降がストッパ107によって停止された後、チェーン52の端部56の更なるA方向の走行により、複数の羽根4は下降し、リンク部材33及び34は伸長されて
図4に示す開口開放状態となる。チェーン52の端部56のA方向の走行に伴ってB方向に走行する端部57に装着されている当接体119は、転動ローラ106のストッパ107に対する当接と同時に直動自在部材111の後方突出部116に当接する。
【0069】
図4に示す開口開放状態のブラインド装置1において、チェーン52の端部56が更にA方向に走行されると、連結本体62は下降し、
図18に示すように、一端64が他端65の上方に位置する方向の回転を連結アーム66に生じさせ、羽根4aの前縁部31を連結本体62側に引き寄せる。チェーン52の端部56の更なるA方向の走行に伴ってB方向に走行する端部57に装着されている当接体119は上昇し、直動自在部材111を上方に向かって直動させ、この直動により
図15に示すように羽根支持部材101に対してZ方向であって上方に相対的な変位を生じ、この変位により軸体27を軸体28の上方に位置させて、羽根4bを開口を閉鎖する方向に傾動させる。羽根4bの傾動は、リンク部材33及び34を介して複数の羽根4のすべてに伝達されて、当該複数の羽根4は
図5に示すように傾動される。
【0070】
図5に示すように羽根4が傾動状態にあるブラインド装置1において、チェーン52の端部56が更にA方向に走行されると、上述同様に複数の羽根4は傾動され、而して、
図6に示すように開口2を全閉する。
図6に示すように開口全閉状態にあるブラインド装置1においては、軸体28は、
図16に示すように軸体27の下方であって前方に配されていると共に長孔104の後方端側に配されている。
【0071】
また、
図1及び
図6に示すように開口全閉状態にあるブラインド装置1は、チェーン52の端部56のB方向の走行により上述とは逆の順序で動作して、直動自在部材111を羽根4等の自重により下降させて羽根支持部材101に対して相対的に下方に変位して羽根4に逆方向の傾動を生じさせ、
図5に示す傾動状態を経て
図4に示すように羽根4を水平状態にし、チェーン52の端部56の更なるB方向の走行により羽根4を座板部85によって下方から順次持ち上げて上昇させ、羽根4bを介して羽根支持部材101及び直動自在部材111をも上昇させて、
図2及び
図3に示す開口全開状態にする。羽根4の上昇においては、回転連結体38には回転が生じ、その上端41がX方向において前方及び後方のうちの一方に向かって移動し、この移動により、前記回転連結体38にZ方向において隣接している他の回転連結体38の下端42はX方向において前方及び後方のうちの他方に向かって移動し、このようにリンク部材33及び34は下方から順次折り畳まれ、最終的には
図3に示す折り畳み状態となる。
【0072】
本例のブラインド装置1によれば、開口2を画成している枠体3と、開口2においてZ方向に互いに並置された複数の羽根4と、複数の羽根4を相互に連結するリンク機構5と、複数の羽根4のうちの最下位の羽根4aから昇降させる昇降機構6と、羽根4の後方に配されていると共に昇降機構6による羽根4aの昇降に基づいて複数の羽根4を傾動させる傾動手段7とを具備しており、昇降機構6は、枠体3に回転自在に支持された回転体としてのスプロケットホイール51と、一方側でZ方向に走行すると共に他方側で逆方向に走行するようにスプロケットホイール51に掛け回されている可撓性の長尺体としてのチェーン52と、チェーン52の一方側の走行が複数の羽根4に伝達されるように当該チェーン52の一方側を最下位の羽根4aに連結している連結機構53とを具備しており、連結機構53は、チェーン52に連結されている連結本体62と、一端64で最下位の羽根4aに回転自在に連結されていると共に他端65で連結本体62に回転自在に連結されている連結アーム66と、連結本体62に装着されていると共に最下位の羽根4aが着座するY方向に伸びた座板体68とを具備しており、座板体68は、開口開放時において最下位の羽根4aが着座するX方向に伸びた座板部85と、座板部85の後縁86に連結されていると共に開口閉鎖時において最下位の羽根4aよりも下部87を覆うZ方向に伸びた覆板部88とを具備しているために、開口2を開放する際には座板部85に最下位の羽根4aを着座させて当該最下位の羽根4aの上に他の複数の羽根4を積み重ねることで複数の羽根4をコンパクトに収納することができる一方、開口2を閉鎖する際には、昇降機構6の作動により最下位の羽根4aに対して相対的に下降された座板体85の覆板部88により当該最下位の羽根4aよりも下部87を覆うことができて好適な開口閉鎖状態を得ることができ、而して、開口全閉状態において最下位の羽根4aよりも下部87を覆うことができる上に、羽根4をコンパクトに収納することができる。
【0073】
ブラインド装置1によれば、連結アーム66の一端64は、羽根4の重心よりも前方において最下位の羽根4aに回転自在に連結されていてもよく、斯かる場合には、羽根4aに自重による開口を開放する際の回転力を生じさせることができて、装置のより安定した作動を確保することができる。
【0074】
ブラインド装置1によれば、連結機構53は、連結本体62をチェーン52に連結している連結体61と、Z方向において連結本体62及び連結体61間に介在されている弾性部材としてのコイルスプリング63とを更に具備しており、連結本体62及び連結体61のうちの一方、本例では連結本体62は、Z方向に伸びた長孔82を具備しており、連結本体62及び連結体61のうちの他方、本例では連結体61は、前記長孔82にZ方向に移動自在に配された軸体74及び75とを具備しており、チェーン52の一定以上の走行が生じた際には、コイルスプリング63の弾性力に抗して、連結体61に連結本体62に対するZ方向の移動を生じさせるようになっているために、例えばチェーン52に過走行が生じても、コイルスプリング63の弾性力により、複数の羽根4、昇降機構6、リンク機構5等に対する負荷を緩衝することができる。
【0075】
ブラインド装置1によれば、傾動手段7は、複数の羽根4のうちの最上位の羽根4bの被支持部としての軸体28を回転自在に且つX方向に移動自在に支持している羽根支持部材101及び羽根支持部材101を枠体3に取り付ける取付手段102を具備している羽根支持機構91と、軸体28よりも後方に位置する最上位の羽根4bの後縁部32を回転自在に支持していると共にZ方向に直動自在であり且つZ方向の直動における前記後縁部32の前記軸体28に対するZ方向の相対変位によって羽根4に傾動を生じさせる直動自在部材111及び直動自在部材111を昇降機構6による羽根4の昇降に基づいてZ方向に直動させるべくチェーン52の他方側の走行を直動自在部材111に伝達する伝達手段112を具備している直動機構92とを具備しており、伝達手段112は、チェーン52の他方側に装着されていると共に当該チェーン52の他方側のZ方向の走行を直動自在部材111に伝達すべく当該走行において直動自在部材111に当接する当接体119を具備しているために、昇降機構6の作動を簡単な構成でもって伝達することができて羽根4を傾動させることができ、しかも、昇降機構6とは別個にラックピニオン機構などを設置する必要をなくすことができて、装置のコンパクト化を図り得る。
【0076】
ブラインド装置1によれば、羽根支持部材101に支持されている最上位の羽根4bの軸体28は、羽根の重心に対して前方に位置しているために、羽根4bにはその自重による開口を開放する際の回転力が生じる結果、複雑な機構を設置しなくても開口開放状態を安定させることができる。
【0077】
ブラインド装置1によれば、羽根支持部材101は、Z方向に直動自在に枠体3に装着されており、枠体3には、羽根支持部材101に当接して当該羽根支持部材101の所定量以上の下降を停止させるストッパ107が設けられているために、昇降機構6の作動に基づいて重ね合わされた複数の羽根4を枠体3の上部に収納することができて開口2を拡張することができ、また、枠体3の上部空間を有効に活用することができて装置のコンパクト化を図り得る。
【0078】
ブラインド装置1によれば、枠体3は、Y方向において互いに対向している一対の縦枠11及び12を具備しており、一対の縦枠11及び12のうちの少なくとも一方は、外枠15と、外枠15に覆われていると共に当該外枠15に着脱自在に装着されている内枠16とを具備しており、内枠16は、チェーン52及び羽根支持部材101の取付手段102をZ方向に案内する案内溝17、18及び19を具備していているために、複数の羽根4の取付け作業やリンク機構5等の保守点検を簡単に且つ速やかに行うことができる。
【0079】
ブラインド装置1によれば、リンク機構5は、複数の羽根4を相互に連結しているリンク部材33と、リンク部材33に対して後方に配されていると共に複数の羽根4を相互に連結しているリンク部材34とを具備しており、リンク部材33及び34のうちの少なくとも一方、本例では双方は、上端35で最上位の羽根4bのY方向における端部22に回転自在に連結されていると共に下端36で最下位の羽根4aのY方向における端部22に回転自在に連結されている一本の連続した可撓性の紐状体37と、紐状体37に固着されていると共に羽根4a及び4bを除く複数の羽根4のY方向における端部22の夫々に回転自在に連結されている複数の回転連結体38とを具備しており、開口開放時における回転連結体38の上端41は当該回転連結体38の上方に隣接する他の回転連結体38の下端42に、開口開放時における回転連結体38の下端42は当該回転連結体38の下方に隣接する他の回転連結体38の上端41に夫々回転自在に連結しているために、昇降機構6の作動に基づく複数の羽根4の上昇時においては、開口開放時における複数の回転連結体38の上端41及び下端42のうちの一方がX方向における一方側に位置すると共に前記上端41及び下端42のうちの他方がX方向における他方側に位置する結果、紐状体37を規則性をもって折り畳むことができ、而して、リンク機構5を簡単に且つ軽量に構成することができる上に、装置の安定した作動を確保することができる。
【0080】
本例のブラインド装置1では、最上位の羽根4bを開口2を開放する際の傾動方向に付勢する付勢手段(図示せず)を更に具備していてもよく、付勢手段は、直動自在部材111をZ方向に付勢するコイルスプリング等からなる弾性付勢部材を具備していてもよい。斯かる弾性付勢部材は、例えば直動自在部材111をZ方向に弾性的に付勢するように当該直動自在部材111及び枠体3に連結されていてもよい。
【0081】
本例のブラインド装置1のリンク部材33及び34は、紐状体37及び複数の回転連結体38を具備してなるが、これらに代えて、例えば
図20に示すように、最上位の羽根4b及び最下位の羽根4aを除く複数の羽根4のY方向における端部22の夫々に回転自在に連結されている複数の回転連結体128と、開口開放時における回転連結体128の上端131を当該回転連結体128の上方に隣接する他の回転連結体128の下端132に、開口開放時における回転連結体128の下端132を当該回転連結体128の下方に隣接する他の回転連結体128の上端131に夫々連結している複数の可撓性の紐状体127とを具備しており、Z方向において最上位の羽根4bに隣接している羽根4に連結された回転連結体128の開口開放時における上端131に一端125で固着された紐状体127は、その他端126で最上位の羽根4bに連結体39を介して回転自在に連結されており、Z方向において最下位の羽根4aに隣接している羽根4に連結された回転連結体128の開口開放時における下端132に他端126で固着された紐状体127は、その一端125で最下位の羽根4aに回転自在に連結されていてもよく、斯かる場合には、昇降機構6の作動に基づく複数の羽根4の上昇時においては、開口開放時における複数の回転連結体128の上端131及び下端132のうちの一方がX方向における一方側に位置すると共に前記上端131及び下端132のうちの他方がZ方向における他方側に位置する結果、紐状体127を規則性をもって折り畳むことができ、而して、リンク機構5を簡単に且つ軽量に構成することができる上に、装置の安定した作動を確保することができる。
【0082】
複数の回転連結体128の両端131及び132の夫々には、紐状体127の端部125及び126が挿入される孔又は凹所133と、当該孔又は凹所133に挿入された紐状体127の端部125及び126の抜出を阻止するように当該紐状体127の端部125及び126を係止する係止爪134とが形成されていてもよく、斯かる場合には、リンク部材33及び34の組立て容易性の向上を図り得る。また、紐状体127の端部125及び126には、膨大部135が形成されていてもよく、斯かる場合には、係止爪134によって係止された紐状体127の端部125及び126の脱落をより確実に防止することができる。