特許第6057356号(P6057356)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6057356
(24)【登録日】2016年12月16日
(45)【発行日】2017年1月11日
(54)【発明の名称】演出用物受け台
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20161226BHJP
【FI】
   A63F7/02 355B
【請求項の数】2
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2015-109878(P2015-109878)
(22)【出願日】2015年5月29日
(65)【公開番号】特開2016-220912(P2016-220912A)
(43)【公開日】2016年12月28日
【審査請求日】2015年9月29日
(73)【特許権者】
【識別番号】506154421
【氏名又は名称】松下金属工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】230115336
【弁護士】
【氏名又は名称】山下 綾
(74)【代理人】
【識別番号】100071548
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 賢二
(72)【発明者】
【氏名】松下 康亨
(72)【発明者】
【氏名】小永吉 信一
【審査官】 足立 俊彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開平03−254006(JP,A)
【文献】 特開2006−058394(JP,A)
【文献】 特開2014−097331(JP,A)
【文献】 特開2008−012219(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
A63F 5/04
A47B 37/00
A47B 13/12
A47F 11/16
A47F 7/02
A47F 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ミラー板用囲いフレームへハーフミラー板とミラー板との上下一対か、又はハーフミラー板同士の上下一対を並列設置して、その向かい合う上下相互間へ点光源を介在させることにより、
その点光源から上下相互間へ入射される光が、上記囲いフレームの上方から上側ハーフミラー板を通じて、徐々に減衰しながら無限に続く奥行又は深さがある状態に見える演出用物受け台であって
その物受け天板となる上側ハーフミラー板を下側に位置するミラー板又はハーフミラー板よりも厚肉化して、その上側ハーフミラー板を支持する不透明な合成樹脂材の補強スペーサーを、それ自身が文字、図形又は記号と着色との組み合わせから成る標章として、下側に位置するミラー板又はハーフミラー板の上面へ取り付け固定することにより、
その補強スペーサーの標章も上記ミラー板用囲いフレームの上方から上側ハーフミラー板を通じて、徐々に減衰しながら無限に続く奥行又は深さがある状態に見えるよう設定したことを特徴とする演出用物受け台。
【請求項2】
点光源を多数のLEDとして、可撓なLED配線基板へ分布状態に植え付け、
そのLED配線基板をミラー板用囲いフレームの内周壁面か、又は下側に位置するミラー板若しくはハーフミラー板の上面へ取り付け固定すると共に、
上記ミラー板用囲いフレームの底側へ直流電源とその電源オン・オフスイッチ並びに上記LEDの制御回路基板を取り付けたことを特徴とする請求項1記載の演出用物受け台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は遊技ホールでの大量に獲得した遊技媒体収容箱(俗称:ドル箱)の受け台を初め、ショーケース内で陳列する貴金属製品の受け台や夜間営業するバーのカウンターなどとして、集客上有効な演出用物受け台に関する。
【背景技術】
【0002】
スロットマシンやパチンコ機の遊技者が大当りにより獲得した大量のメダルやパチンコ玉を収容するドル箱の受け台として、実用新案登録第3191210号が提案されている。
【0003】
この考案はLED(発光ダイオード)を光源として、イルミネーション(電飾)を形成するようになっている点で、本発明に最も近似する公知技術であると考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3191210号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、上記特許文献1に開示されている「ドル箱用台」の構成では、枠体(3)の窓部(32)を覆う透明なアクリル板(8)の上縁部に沿って、テープLED(5)を取り付け、その上縁部からアクリル板(8)に照射するテープLED(5)の発光と、その光を受けて反射するアクリル板(8)の模様によって、そのアクリル板(8)の表面にイルミネーションを形成するものであるため、たとえアクリル板(8)に模様を施したとしても、これによって得られる装飾は未だ単調であり、遊技者には充分な満足感や優越感を、又遊技ホールには遊技者へ強くアピールする出玉演出効果を各々与えることができない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明はこのような課題の改良を目的としており、その目的を達成するために、請求項1ではミラー板用囲いフレームへハーフミラー板とミラー板との上下一対か、又はハーフミラー板同士の上下一対を並列設置して、その向かい合う上下相互間へ点光源を介在させることにより、
【0007】
その点光源から上下相互間へ入射される光が、上記囲いフレームの上方から上側ハーフミラー板を通じて、徐々に減衰しながら無限に続く奥行又は深さがある状態に見える演出用物受け台であって
【0008】
その物受け天板となる上側ハーフミラー板を下側に位置するミラー板又はハーフミラー板よりも厚肉化して、その上側ハーフミラー板を支持する不透明な合成樹脂材の補強スペーサーを、それ自身が文字、図形又は記号と着色との組み合わせから成る標章として、下側に位置するミラー板又はハーフミラー板の上面へ取り付け固定することにより、
【0009】
その補強スペーサーの標章も上記ミラー板用囲いフレームの上方から上側ハーフミラー板を通じて、徐々に減衰しながら無限に続く奥行又は深さがある状態に見えるよう設定したことを特徴とする。
【0010】
また、請求項2では点光源を多数のLEDとして、可撓なLED配線基板へ分布状態に植え付け、
【0011】
そのLED配線基板をミラー板用囲いフレームの内周壁面か、又は下側に位置するミラー板若しくはハーフミラー板の上面へ取り付け固定すると共に、
【0012】
上記ミラー板用囲いフレームの底側へ直流電源とその電源オン・オフスイッチ並びに上記LEDの制御回路基板を取り付けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1の上記構成によれば、点光源からハーフミラー板とミラー板との向かい合う上下相互間又はハーフミラー板同士の向かい合う上下相互間へ入射される光が、ミラー板用囲いフレームの上方から上側のハーフミラー板を通じて、徐々に減衰しながら無限に続く奥行又は深さがある状態に見えるようになっているため、このような物受け台に例えば大量の遊技媒体が入った透明な収容箱(ドル箱)を搭載使用した場合、その遊技媒体収容箱が物受け台自身によって下方から照明され、大量の遊技媒体が言わば浮き上がり状態に強調されることとなり、視覚上の優れた出玉演出効果を発揮させることができる。
【0014】
その場合、遊技媒体収容箱(ドル箱)やその他の物受け天板となる上側ハーフミラー板は、下側に位置するミラー板又はハーフミラー板よりも厚肉な寸法に設定されており、しかもその上側ハーフミラー板が下側に位置するミラー板又はハーフミラー板の上面へ取り付け固定された補強スペーサーによって、下方から支持されてもいるため、その物受け天板となる上側ハーフミラー板に優れた耐荷力や耐久性を与えることができる。
【0015】
更に、上記補強スペーサーは不透明な合成樹脂材から成り、それ自身が文字、図形又は記号と着色との組み合わせから成る標章として形作られており、上記点光源と同じく、上側ハーフミラー板とその下側に位置するミラー板又はハーフミラー板との向かい合う上下相互間に介在しているため、その補強スペーサーの着色された標章も上記点光源の発光に準じて、徐々に減衰しながら無限に続く奥行又は深さがある状態に見えることとなり、上記イルミネーションによる視覚上の演出効果をますます向上させることができる。
【0016】
また、請求項2の構成を採用するならば、点光源を多数のLED(発光ダイオード)として、可撓なLED配線基板へ分布状態に植え付けているため、ミラー板用囲いフレームの内周壁面や下側に位置するミラー板又はハーフミラー板の上面へ容易に取り付けることができ、耐用性に優れるばかりでなく、直流電源とその電源オン・オフスイッチを具備していることにより、演出用物受け台を携帯して、希望の場所に設置使用することができ、しかもそのLEDの発光色や明るさ、点滅の仕方などを制御回路基板により変更・調整して、興趣変化に富む多様な演出効果を得られる利点もある。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明に係る演出用物受け台の基本実施形態を示す分解斜面図である。
図2図1からLED配線基板を抽出して示す斜面図である。
図3】上記演出用物受け台の組立状態を示す断面図である。
図4図3の4−4線断面図である。
図5】演出用物受け台とそのキャリーを示す斜面図である。
図6】キャリーに演出用物受け台を搭載した状態の斜面図である。
図7図6の演出用物受け台に遊技媒体収容箱を搭載した状態の断面図である。
図8】LEDの発光によるイルミネーションの形成状態を示す説明図である。
図9図3に対応する本発明の第1変形実施形態を示す断面図である。
図10】第2変形実施形態を示す概略断面説明図である。
図11図10の11−11線断面図である。
図12】第3変形実施形態を示す概略断面説明図である。
図13図12の13−13線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面に基いて本発明の具体的な構成を詳述すると、図1〜8は本発明の基本実施形態として、遊技媒体収容箱(俗称:ドル箱)(B)の受け台になる演出用物受け台を例示しており、(10)は平面視の四角形なミラー板用囲いフレームであって、アルミ板や鋼板、その他の金属板から図示のような上部の開口幅が広く、下部の開口幅が狭い段差面(11)を有する断面形状に製作されている。
【0019】
(12)は上記囲いフレーム(10)内の下部に嵌め付け固定された揚げ底であって、やはり金属板から断面門字形に曲成されており、その水平な上面にミラー板(13)が設置されている。ミラー板(13)はガラス板や透明又は不透明な合成樹脂板、金属板にミラー加工を施したものである。(14)は上記揚げ底(12)の固定ビスである。
【0020】
又、(15)は同じく囲いフレーム(10)内の上部へ、その段差面(11)での受け止め状態に嵌め付けられたハーフミラー板であって、ハーフミラー加工されたアクリル樹脂板やポリカーボネート樹脂板、その他の透明な合成樹脂板を初め、ガラス板や強化ガラス板などから成る。
【0021】
その場合、ハーフミラー板(15)はスロットマシンのメダルやパチンコ機のパチンコ玉、その他の遊技媒体(M)の重い収容箱(B)を受け持つ天板となり、撓み変形するおそれがあるため、ミラー板(13)よりもかなり厚肉な寸法(例えば約10mm)として、耐荷力や耐久性などを発揮できるように設定する。
【0022】
しかも、ハーフミラー板(15)は囲いフレーム(10)から取りはずすことができるように、皿ビスやその他の着脱可能な固定具(抜け止め具)(16)を用いて、囲いフレーム(10)内の上部へ嵌め付け一体化することにより、後述するハーフミラー板支持用の補強スペーサーやLED配線基板を囲いフレーム(10)から取り出し交換できるように設定することが好ましい。
【0023】
(S)は上記ハーフミラー板(15)とミラー板(13)との向かい合う上下相互間であり、例えば約20mmの寸法に確保されている。(17)はその上下相互間(S)へ入光できる対応置関係として、上記囲いフレーム(10)の内周壁面へ接着剤や両面接着テープなどにより取り付け一体化された可撓なテープ状のLED配線基板であり、これには点光源となるLED(発光ダイオード)(18)の多数が分布状態に植え付けられている。このLED配線基板(17)も囲いフレーム(10)から取り出し交換できるように設定しておくことが望ましい。
【0024】
更に、(19)は上記囲いフレーム(10)へ下方から取り付けられた底カバーであって、金属板から断面U字形に曲成されており、上記揚げ底(12)とその底カバー(19)との上下相互間には、直流電源(20)になるバッテリ又は乾電池と電源オン・オフスイッチ(21)並びに制御回路基板(制御部)(22)が内蔵設置されている。(23)はこれらと上記LED配線基板(17)とを接続する適当な長さの給電線、(24)は電池受け座、(25)は底カバー(19)の着脱可能な固定ビスである。上記バッテリ又は乾電池をその電池受け座(24)から取り出し交換できることは、言うまでもない。
【0025】
上記制御回路基板(制御部)(22)は点在分布するLED(18)の明るさや発光色、点滅の仕方などを変更・調整するためのものであり、千変万化のイルミネーションによるアピール性や出玉演出効果の向上に寄与する。
【0026】
上記構成の演出用物受け台(A)を使用するに当っては、スロットマシンやパチコン機での遊技中にある遊技者の足下付近へ、好ましくは図5、6に例示するようなキャスター付きの専用キャリー(C)を据え置き、これに演出用物受け台(A)をそのハーフミラー板(15)が天板となる状態に搭載し、遊技者の大量に獲得した遊技媒体(パンチコ玉又はメダル)(M)が収容された透明又は半透明な合成樹脂製収容箱(ドル箱)(B)を、その演出用物受け台(A)によって安定良く支持し、その図7のような支持状態にある演出用物受け台(A)の点光源であるLED(18)を発光させれば良い。
【0027】
そうすれば、そのLED配線基板(17)に多数点在分布しているLED(18)から、ハーフミラー板(15)とミラー板(13)との上下相互間(S)へ入射する光が、ハーフミラー板(15)に向かい進行して、そのままハーフミラー板(15)を透過する光と、ハーフミラー板(15)からミラー板(13)への逆向きに反射する光との2種に分かれると共に、その反射光は更にミラー板(13)から上方へ反射して、再びハーフミラー板(15)へ透過する光と、ハーフミラー板(15)から反射する光に分かれるという照明作用を、言わば無限に繰り返すこととなる。
【0028】
そのため、これを上記演出用物受け台(A)の天板となっているハーフミラー板(15)の上方から目視すると、全体として四角形の配列に点在分布している多数のLED(18)からの発光が図8に示唆する如く、徐々に減衰しながら無限に続く奥行又は深さのある状態に見えることとなり、上記遊技媒体収容箱(ドル箱)(B)がそのLED(18)により照明されることとも相俟って、遊技者には充分な優越感と、遊技ホールには集客上のアピール性が高く優れた出玉演出効果を与えることができる。
【0029】
そして、このようなイルミネーションでの演出効果は、上記LED配線基板(17)に点在分布しているLED(18)の明るさや発光色、点滅の仕方などを調整制御することにより、ますます複雑化・多様化することになる。
【0030】
更に、図1、3に併記する如く、上記平行な水平設置状態にあるハーフミラー板(15)とミラー板(13)との向かい合う上下相互間(S)へ、そのハーフミラー板(天板)(15)の支持可能な補強スペーサー(26)を介在させるならば、その補強スペーサー(26)自身もハーフミラー板(15)の上方から目視した場合、上記LED(18)の発光に準じて、やはり徐々に減衰しながら無限に続く奥行(深さ)がある状態に見えることとなるため、一層アピール性の高い出玉演出効果を発揮させることができ、併せて上記ハーフミラー板(天板)(15)の耐荷力や耐久性を向上させ得る効果もある。
【0031】
上記補強スペーサー(26)は不透明な合成樹脂材から成り、これ自身を文字、図形又は記号と任意な着色との組み合わせから成る標章として形作るのである。この点、図1図3〜8では着色が施されたアルファベット「A」の輪郭文字ブロックを例示しているが、何れにしても補強スペーサー(26)を上記ミラー板(13)の上面へ接着剤などによって取り付け固定しておくのであり、そうすればますます興趣変化に富む多様なイルミネーションを形成することができ、遊技者へ強くアピールする優れた出玉演出効果を得られることになる。
【0032】
次に、図9図3と対応する本発明の第1変形実施形態を示しており、これでは上記基本実施形態が具備する揚げ底(12)を省略して、囲いフレーム(10)を浅い扁平形態に製作すると共に、その基本実施形態の直流電源(20)であるバッテリ又は乾電池に代えて、図外の電源コンセントへ抜き差し自在に差し込むアダプター(AC100V〜DC5V)(27)を採用している。その他の構成と作用は図1〜8の上記基本実施形態と実質的に同一であるため、その図9図3と同じ符号を記入するにとどめて、その詳細な説明を省略する。
【0033】
図1〜8の基本実施形態と図9の第1変形実施形態では、何れも多数のLED(発光ダイオード)(18)が点在分布状態に植え付けられたテープ状のLED配線基板(17)を、ミラー板用囲いフレーム(10)の内周壁面へ接着剤などによって取り付け一体化しているが、図10、11の第2変形実施形態に示す如く、そのLED(18)が点在分布する可撓な板状のLED配線基板(17)を例えば平面視のサークル状に巻き曲げた形態として、下側に位置するミラー板(13)の上面ヘ接着剤や両面接着テープなどによって取り付け固定しても良い。
【0034】
その場合、LED配線基板(17)に点在分布しているLED(18)は、横向きに(水平方向へ)発光するようになっているが、その点光源であるLED(18)からの発光が上記ハーフミラー板(15)とミラー板(13)との上下相互間(S)へ入射されることになるならば、図12、13の第3変形実施形態に示す如く、上記LED配線基板(17)を例えば平面視のロ字形やコ字形などとして、下側に位置するミラー板(13)の上面へやはり接着剤などにより取り付け、そのLED(18)を上向きに(垂直方向へ)発光させても良く、又図示しないが、斜め上向きに発光させてもさしつかえない。その発光の方向性は自由に選定することができる。
【0035】
図示の実施形態では点光源としてLED(発光ダイオード)(18)を説明したが、これに代る光ファイバーや白熱球などを採用してもさしつかえない。又、上記ミラー板用囲いフレーム(10)としても平面視の四角形のみに限らず、その他の多角形や円形、楕円形、その他の輪郭形状を、選択使用することができる。
【0036】
更に、図示の実施形態ではハーフミラー板(15)とミラー板(13)との上下一対を並列設置しているが、その下側のミラー板(13)をこれに代るハーフミラー板(15)として、そのハーフミラー板(15)(15)同士の向かい合う上下相互間(S)へLED(発光ダイオード)(18)やその他の点光源を介在させても良い。
【0037】
その場合には、上側のハーフミラー板(15)から下向きに反射する光が、下側のハーフミラー板(15)を部分的に透過するため、上記ミラー板(13)が下側に存在する構成と比較して、明るさは低下するが、ミラー板用囲いフレーム(10)の上方から上側のハーフミラー板(15)を通じて、徐々に減衰しながら無限に続く奥行又は深さがある状態に見えることに変りはない。
【0038】
尚、図示の実施形態では本発明の演出用物受け台(A)として、遊技ホールにおける遊技媒体収容箱(ドル箱)(B)の受け台を説明したが、上記したような集客上のアピール性が高い演出効果を得られるならば、遊技媒体収容箱(ドル箱)(B)の受け台だけでなく、例えばショーケース内へ格納設置して、身飾品や時計、宝玉、その模造品、その他の各種貴金属製品を並べる展示台、被服売り場におけるマネキンの据え立て台、夜間営業するバーのカウンターなどとして、本発明を適用実施することも可能である。
【符号の説明】
【0039】
(10)・囲いフレーム
(11)・段差面
(12)・揚げ底
(13)・ミラー板
(14)(25)・固定ビス
(15)・ハーフミラー板
(16)・固定具
(17)・LED配線基板
(18)・LED
(19)・底カバー
(20)・直流電源
(21)・電源オン・オフスイッチ
(22)・制御回路基板
(23)・給電線
(24)・電池受け座
(26)・補強スペーサー
(27)・アダプター
(A)・演出用物受け台
(B)・遊技媒体収容箱(ドル箱)
(C)・キャリー
(S)・上下相互間隙
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13