特許第6057372号(P6057372)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6057372
(24)【登録日】2016年12月16日
(45)【発行日】2017年1月11日
(54)【発明の名称】コネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 12/71 20110101AFI20161226BHJP
   H01R 13/405 20060101ALI20161226BHJP
   H01R 13/648 20060101ALI20161226BHJP
   H01R 13/74 20060101ALI20161226BHJP
【FI】
   H01R12/71
   H01R13/405
   H01R13/648
   H01R13/74
【請求項の数】8
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2013-96937(P2013-96937)
(22)【出願日】2013年5月2日
(65)【公開番号】特開2014-220050(P2014-220050A)
(43)【公開日】2014年11月20日
【審査請求日】2016年1月29日
(73)【特許権者】
【識別番号】390033318
【氏名又は名称】日本圧着端子製造株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000039
【氏名又は名称】特許業務法人アイ・ピー・ウィン
(72)【発明者】
【氏名】那須 岳仁
【審査官】 山田 康孝
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−217026(JP,A)
【文献】 特開2012−059540(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0252281(US,A1)
【文献】 特開2007−287607(JP,A)
【文献】 実開平02−086078(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 12/71
H01R 13/405
H01R 13/648
H01R 13/74
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
導電性材料で形成された少なくとも一本のコンタクトと、前記コンタクトがインサート成形により一体となるように形成されたハウジングとを有し、前記コンタクトが弾性変形されて基板に実装されるコネクタにおいて、
前記ハウジングには、金属製のシェルが前記ハウジングを覆うように取り付けられ、
前記シェルには、前記基板に接触される弾性変形可能な接触片が前記シェルの外周側に形成され、
前記コンタクト及び前記シェルの前記接触片が前記基板に押し当てられ、弾性変形されて実装されることを特徴とするコネクタ。
【請求項2】
前記シェルは、一方に相手方コネクタが挿入される第1挿入口と、他方に前記ハウジングが挿入される第2挿入口とが形成された偏平の筒状体で構成されたシェル本体を有し、
前記シェル本体の上面には、前記ハウジングが取り付けられる側に延設された延設部が形成され、
前記延設部には、前記ハウジングに形成された結合溝と結合される結合突起が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記シェル及び前記ハウジングの少なくとも一方には、前記基板が配置された筐体に取り付けられるための取付部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記ハウジングには、前記コンタクトが配設される部分にコンタクト支持部が形成され、
前記コンタクト支持部には、前記コンタクトと前記相手方コネクタの相手方コンタクトと接する部分が露出されたコンタクト露出部が形成され、
前記コンタクト露出部の反対側には、前記コンタクト支持部を間に挟んで板状の補強部材が一体に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のコネクタ。
【請求項5】
導電性材料で形成された少なくとも一本のコンタクトと、一方に相手方コネクタが挿入される挿入口が形成され、前記コンタクトが内部に配設された金属製のシェルと、前記コンタクト及び前記シェルが一体となるように形成されたハウジングとを有し、前記コンタクトが弾性変形されることで基板に実装されるコネクタにおいて、
前記ハウジングには、金属製のカバー体が取り付けられ、
前記カバー体は、前記シェルと接触し導通される導通片と、前記基板と接触される弾性変形可能なカバー接触片を有し、
前記コンタクト及び前記カバー接触片が前記基板に押し当てられ、弾性変形されて実装されることを特徴とするコネクタ。
【請求項6】
前記シェルの前記挿入口が形成された側には防水部が設けられ、
前記防水部は、
前記シェルの前記挿入口側の端部まで形成された前記ハウジングの外周、又は、前記ハウジングが前記シェルの前記挿入口側の外周が露出されるように形成され、前記露出されたシェルの外周に設けられることを特徴とする請求項5に記載のコネクタ。
【請求項7】
前記ハウジングには、前記基板が配置された筐体に取り付けられるための取付部が形成されていることを特徴とする請求項5又は6に記載のコネクタ。
【請求項8】
前記ハウジングには、前記コンタクトが配設される部分にコンタクト支持部が形成され、
前記コンタクト支持部には、前記コンタクトと前記相手方コネクタの相手方コンタクトと接する部分が露出されたコンタクト露出部が形成され、
前記コンタクト露出部の反対側には、前記コンタクト支持部を間に挟んで板状の補強部材が一体に設けられていることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載のコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、弾性変形可能なコンタクトを押し当てることにより基板に実装される、いわゆるコンプレッションタイプのコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コネクタを基板に実装する場合、例えば、下記特許文献1に開示された電気コネクタの発明のように、コンタクト及びこのコンタクトが内部に配設されるシェル等は、半田付けにて基板に固定されていた。しかし、コンタクト等の基板への取り付けに半田を用いると、取り付けの作業が複雑となる。さらに、接続された相手方のコネクタにより、基板に実装されたコネクタに異常な力が加えられ、その力によりコネクタが基板から離れる方向に移動させられたり、また、ねじられたりすると、コンタクト等を固定していた半田が剥離し、コネクタが基板から離れ、導通不良等の不具合を起すという問題があった。
【0003】
一方、コンタクトの基板への接続に半田を使用せず、基板に弾性変形可能なコンタクトを押し付けることで接触させる、いわゆるコンプレッション型のコネクタが知られている。このコンプレッション型のコネクタでは、コンタクトが弾性変形できるような形状に形成されており、このようなコンタクトを基板に押し付けることでコンタクトを弾性変形させ、基板上に形成された回路端子に接触させることで接続される。そして、コンタクトの弾性変形により得られた弾性力により、十分な接触圧力が得られるようになっている。
【0004】
このようなコネクタとして、例えば、下記特許文献2に半田レス化に対応したコネクタの発明が開示されている。下記特許文献2に開示されたコネクタは、コネクタケースと、このコネクタケースに収容された複数(本例では4個)のコンタクトと、該コンタクトを前記コネクタケースに保持固定するためのカバーとを有し、コンタクトは、全体が細板状で弾性変形が可能な金属製のばね体、すなわち金属製の弾性体からなるもので、コネクタケースの保持部に係合する固定部と、該固定部の両側に形成された第1可動部および第2可動部からで構成されている。このような構成とすることで、下記特許文献2に開示されたコンタクトによれば、従来のように半田付けを行うことなく基板への組み込みを行うことができるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−026105号公報
【特許文献2】特開2005−019305号公報
【特許文献3】特開2008−159306号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献2のコネクタによれば、コンタクトと基板とは半田を用いずに接触させることができるようになり、コンタクトについては基板から剥離されるおそれは抑制されるようになった。しかし、上記特許文献2に開示されたコネクタでは、コネクタの基板への取り付けは、コネクタの一対の係合片を単に基板に形成された係合孔に位置合わせしてそのまま差し込むことで行われている。また、上記特許文献3に開示されたコンプレッション型コネクタの発明によれば、コネクタはねじ止めにより基板に固定されている。
【0007】
このように、コネクタの基板への取り付けを、係合片と係合孔との差し込みにより行ったり、ねじ止めで行ったりすると、上述したようなコネクタに異常な力が加えられた場合、コンタクトは基板と弾性力により接触しているので基板から離れることは抑制されるが、コネクタ自体が基板から剥離されてしまうおそれがある。そのため、コンタクトをコンプレッション型としたときのコネクタの特性を活かしきれていないものとなっている。また、コネクタの基板への取り付けのために、係合片や係合孔を形成したり、ねじを用いるようにすると、部品点数や製造工程が増加したり、作業性が悪化したり、また、製造コストが増える等の課題がある。
【0008】
そこで、本発明者は、このような従来技術の問題点及び解決すべき課題に鑑みて、種々実験を重ねた結果、コネクタに異常な力が加えられたとしても、コンタクトだけではなくコネクタ自体についても基板と剥離しないようにするために、コンタクトの他に、基板と接触するコネクタの部品についても弾性変形して基板と接触させるような構成とすることを見出し、本発明を完成するに至ったものである。
【0009】
すなわち、本発明の目的は、コネクタと基板との取り付けが良好であり、且つ、コンタクトと基板との接触が良好で導通を確実に行えるコネクタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様のコネクタは、導電性材料で形成された少なくとも一本のコンタクトと、前記コンタクトがインサート成形により一体となるように形成されたハウジングとを有し、前記コンタクトが弾性変形されて基板に実装されるコネクタにおいて、
前記ハウジングには、金属製のシェルが前記ハウジングを覆うように取り付けられ、
前記シェルには、前記基板に接触される弾性変形可能な接触片が前記シェルの外周側に形成され、
前記コンタクト及び前記シェルの前記接触片が前記基板に押し当てられ、弾性変形されて実装されることを特徴とする。

【0011】
また、第2の態様のコネクタは、第1の態様のコネクタにおいて、前記シェルは、一方に相手方コネクタが挿入される第1挿入口と、他方に前記ハウジングが挿入される第2挿入口とが形成された偏平の筒状体で構成されたシェル本体を有し、
前記シェル本体の上面には、前記ハウジングが取り付けられる側に延設された延設部が形成され、
前記延設部には、前記ハウジングに形成された結合溝と結合される結合突起が形成されていることを特徴とする。
【0012】
また、第3の態様のコネクタは、第1又は2の態様のコネクタにおいて、前記シェル及び前記ハウジングの少なくとも一方には、前記基板が配置された筐体に取り付けられるための取付部が設けられていることを特徴とする。
【0013】
また、第4の態様のコネクタは、第1〜3のいずれかの態様のコネクタにおいて、前記ハウジングには、前記コンタクトが配設される部分にコンタクト支持部が形成され、
前記コンタクト支持部には、前記コンタクトと前記相手方コネクタの相手方コンタクトと接する部分が露出されたコンタクト露出部が形成され、
前記コンタクト露出部の反対側には、前記コンタクト支持部を間に挟んで板状の補強部材が一体に設けられていることを特徴とする。
【0014】
第5の態様のコネクタは、導電性材料で形成された少なくとも一本のコンタクトと、一方に相手方コネクタが挿入される挿入口が形成され、前記コンタクトが内部に配設された金属製のシェルと、前記コンタクト及び前記シェルが一体となるように形成されたハウジングとを有し、前記コンタクトが弾性変形されることで基板に実装されるコネクタにおいて、
前記ハウジングには、金属製のカバー体が取り付けられ、
前記カバー体は、前記シェルと接触し導通される導通片と、前記基板と接触される弾性変形可能なカバー接触片を有し、
前記コンタクト及び前記カバー接触片が前記基板に押し当てられ、弾性変形されて実装されることを特徴とする。
【0015】
また、第6の態様のコネクタは、第5の態様のコネクタに置いて、前記シェルの前記挿入口が形成された側には防水部が設けられ、
前記防水部は、
前記シェルの前記挿入口側の端部まで形成された前記ハウジングの外周、又は、前記ハウジングが前記シェルの前記挿入口側の外周が露出されるように形成され、前記露出されたシェルの外周に設けられることを特徴とする。
【0016】
また、第7の態様のコネクタは、第5又は6の態様のコネクタにおいて、前記ハウジングには、前記基板が配置された筐体に取り付けられるための取付部が形成されていることを特徴とする。
【0017】
また、第8の態様のコネクタは、第5〜7のいずれかの態様のコネクタにおいて、前記ハウジングには、前記コンタクトが配設される部分にコンタクト支持部が形成され、
前記コンタクト支持部には、前記コンタクトと前記相手方コネクタの相手方コンタクトと接する部分が露出されたコンタクト露出部が形成され、
前記コンタクト露出部の反対側には、前記コンタクト支持部を間に挟んで板状の補強部材が一体に設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
第1の態様のコネクタでは、コンタクトだけでなくシェルについても基板との接触が弾性変形可能な接触片により行われる。そのため、コネクタに接続された相手方コネクタからコネクタが基板から離れる方向へ異常な力が加えられても、従来の半田付けの場合とは異なり、コネクタのコンタクト及びシェルの接触片が基板から離れ難くなり、導通不良を抑制し、確実な接続を行うことができる。また、接触片は、シェルを製造するときに一体に形成することができるので、容易に形成することができ、部品点数を増やすことなく、また、製造コストを抑えることができるようになる。さらに、基板への実装はコネクタを接触させるだけなので、作業性もよくなる。なお、接触片は、基板と弾性的な接触を行うことができれば、シェルの任意の部分に形成することができる。
【0019】
また、第2の態様のコネクタによれば、シェルとハウジングとの結合が容易に行えるようになる。
【0020】
また、第3の態様のコネクタによれば、コネクタの筐体への取り付けが容易となる。また、コネクタを筐体に取り付けるようにすることで、コネクタは基板と弾性変形が可能なコンタクト及びシェルの接触片のみで接触されるので、より基板から外れてしまうという不具合を抑制することができる。
【0021】
また、第4の態様のコネクタによれば、補強部材を設けることで、コンタクト及びコンタクトを支持するコンタクト支持部を強化することができるので、コンプレッションタイプのコネクタのコンタクトと相手方コネクタの相手方コンタクトとが接続されたとき、コンタクトが相手方コンタクトに押圧されても曲がったり、歪んだりすることが抑制され、高い接触圧力を保持できるようになる。
【0022】
第5の態様のコネクタによれば、ハウジングにカバー体が取り付けられ、このカバー体を構成する導通片によりカバー体とシェルとが導通され、また、カバー体と基板とがカバー接触片とで接触されることでアースとなり、シェル及びカバー体の静電気をアースに逃がすことができる。また、コンタクトと共にカバー体も弾性変形可能なカバー接触片により基板と接触されているので、コネクタに接続された相手方コネクタからコネクタが基板から離れる方向へ異常な力が加えられても、従来の半田付けの場合とは異なり、コネクタのコンタクト及びカバーのカバー接触片が基板から離れ難くなり、導通不良を抑制し、確実な接続を行うことができる。なお、カバー体は、シールド機能を有するシールドカバーを用いてもよい。
【0023】
また、第6の態様のコネクタによれば、防水機能を有するようにすることができる。なお、この防水部は、弾性材料をインサート成形により形成した防水部材としてもよく、また、弾性材料で別途形成した弾性部品を取り付けるようにしてもよい。
【0024】
また、第7の態様のコネクタによれば、コネクタの筐体への取り付けが容易となる。また、コネクタを筐体に取り付けるようにすることで、コネクタは基板と弾性変形が可能なコンタクト及びカバー体のカバー接触片のみで接触されるので、基板から外れてしまうという不具合を抑制することができる。
【0025】
また、第8の態様のコネクタによれば、補強部材を設けることで、コンタクト及びコンタクトを支持するコンタクト支持部を強化することができ、コネクタのコンタクトと相手方コネクタの相手方コンタクトとが接続されたとき、コンタクトが相手方コンタクトに押圧されても曲がったり、歪んだりすることが抑制され、高い接触圧力を保持できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1図1Aは実施形態1のコネクタの斜視図であり、図1Bは実施形態1のコネクタの分解図である。
図2図2Aは実施形態1のコネクタの正面図であり、図2Bは平面図であり、図2Cは底面図であり、図2Dは一方からみた側面図であり、図2Eは他方からみた側面図であり、図2Fは背面図である。
図3図3A図1AのIIIB−IIIB線での断面図であり、図3Bは実施形態1のコネクタを筐体に取り付けた状態の斜視図である。
図4図4Aは実施形態1のインサート成形体の斜視図であり、図4B図4AのIVB−IVB線での断面図である。
図5図5Aは実施形態1の複数のコンタクトの斜視図であり、図5Bは1本のコンタクトの斜視図である。
図6図6Aは実施形態1及び2の補強部材の斜視図であり、図6Bは正面図であり、図6Cは平面図であり、図6Dは側面図である。
図7図7Aは実施形態1のインサート成形体の正面図であり、図7Bは平面図であり、図7Cは底面図であり、図7Dは一方からみた側面図であり、図7Eは他方からみた側面図であり、図7Fは背面図である。
図8図8Aは実施形態1のシェルの正面図であり、図8Bは平面図であり、図8Cは底面図であり、図8Dは一方からみた側面図であり、図8Eは他方からみた側面図であり、図8Fは背面図である。
図9図9Aは実施形態1のコネクタを基板に接触させる状態を示す側面図であり、図9Bはコネクタを基板に接触させた状態を示す側面図であり、図9Cはコネクタの使用状況を示す側面図である。
図10図10Aは実施形態2のコネクタの斜視図であり、図2B図1のXB−XB線での断面図である。
図11図11Aは実施形態2のコネクタの正面図であり、図11Bは背面図であり、図11Cは底面図である。
図12図12Aは実施形態2のインサート成形体の側面図であり、図12B図12AのXIIB−XIIB線での断面図である。
図13図13Aは実施形態2の複数のコンタクトの斜視図であり、図13Bは1本のコンタクトの斜視図である。
図14図14Aは実施形態2のシェルの斜視図であり、図14Bは平面図であり、図14Cは正面図であり、図14Dは側面図であり、図14Eは底面図である。
図15図15Aは実施形態2のインサート成形体の正面図であり、図15Bは背面図であり、図15Cは底面図である。
図16図16Aは実施形態2のシールドカバーの斜視図であり、図16Bは平面図であり、図16Cは正面図であり、図16Dは側面図であり、図16Eは背面図である。
図17図17Aは実施形態2のコネクタを筐体に取り付ける状態を示した側面図であり、図17Bは筐体にコネクタを取り付けた状態を示す側面図である。
図18図18Aは実施形態2のコネクタを基板に接触させる状態を示す断面図であり、図18Bは基板にコネクタを接触させた状態を示す断面図であり、図9Cはコネクタの使用状況を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。但し、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するためのコネクタを例示するものであって、本発明をこれに特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものにも等しく適応し得るものである。
【0028】
[実施形態1]
図1図9を参照して、本発明の実施形態1に係るコネクタを説明する。本発明の実施形態1に係るコネクタ10は、携帯電話機や携帯モバイル、ノートパソコン等の情報端末の各種機器を構成する筐体に取付けられると共に、筐体内に設けられた基板と接続され、USB(Universal Serial Bus)等の相手方コネクタやプラグ等が取外し自在に差込み接続される構成となっている。なお、コネクタが取り付けられる機器は公知のものを利用できるので、詳細な説明は省略する。
【0029】
実施形態1のコネクタ10は、図1図3に示すように、複数本のコンタクト12と、コンタクト12の下部に設けられた補強部材16と、これらを一体にして形成されたハウジング23と、このハウジング23を覆うように取り付けられた金属製のシェル36とで構成されている。なお、このハウジング23は、所定の間隔をあけて支持・固定されたコンタクト12及び補強部材16が一体となるようにインサート成形により絶縁性の樹脂材料で形成されている。そして、実施形態1のコネクタ10は、図3Bに示すように各種の機器の筐体46に取り付けられ使用される。このとき、コネクタ10は機器に設けられた基板45と接触されて電気的に導通されるようになる。
【0030】
また、ハウジング23にはシェル内に配設されたコンタクト12が支持されるコンタクト支持部33が延設して形成され、このコンタクト支持部33を挟み、上側にコンタクト12が配置され、下側に補強部材16が配置されている。コンタクト12及び補強部材16がインサート成形によりハウジング23と一体に形成されたものをまとめてインサート成形体11という(図4参照)。
【0031】
次に、図4図8を参照して、実施形態1のコネクタ10の各構成について説明する。まず、インサート成形体11を構成する、コンタクト12、補強部材16及びハウジング23について説明するとともに、合わせてインサート成形体11についても説明する。
【0032】
実施形態1のコンタクト12は、図5Aに示すように、複数本、例えば5本のコンタクト12で構成されており、中心のコンタクト12を挟んで対称となるように配置されている。なお、実施形態1の5本のコンタクト12は、それぞれの形状は異なるが、構成は共通するので、図5Bに示すように1本のコンタクト12を代表して説明する。
【0033】
コンタクト12は、図5Bに示すように導電性の金属の板体で形成されたコンタクト本体13を有し、一方に相手方コネクタが備える相手方コンタクトと接続される接続部14と、他方に機器内に備えられた基板等と接触される接触部15とが設けられている。そして、コンタクト本体13には、一部が屈曲されて形成されることで弾性変形が可能なばね部13aが設けられている。
【0034】
さらに、コンタクト12の接続部14の先端部分14aは曲面に形成されており、相手方コネクタの相手方コンタクトとの接続を円滑に行えるようになっている。また、コンタクト12の接触部15の先端部分15aも、曲面状に形成されており、基板等との接触も円滑に行えるように形成されている。
【0035】
なお、実施形態1のコンタクト12では、コンタクト本体13は、接続部14に比べて、接触部15及びばね部13aに当たる部分の幅が広く形成されている。このようにすることで、ばね部13aの弾性力が大きくなるため、基板との接触圧力を大きくすることができ、また、弾性力の低下を抑制することができる。
【0036】
また、インサート成形体11におけるコンタクト12は、図4Bに示すように、ハウジング23に固定されており、コンタクト本体13の一部がインサート成形によりハウジング23と一体に固定されると共に、接続部14の相手方コンタクトと接する面以外の面がハウジング23のコンタクト支持部33に固定され一体化されている。
【0037】
なお、実施形態1のコンタクト12は、5本で構成されているが、これに限らず、5本より少ない本数でもよく、また、6本以上でもよい。また、コンタクトの形状も、図4に示したものに限られず、任意の形状とすることができる。
【0038】
次に、図6を参照して補強部材16について説明する。補強部材16は、図6A図6Dに示すように、所定厚さの板状体であって、配設された複数本のコンタクト12の接続部部分を支持することができる面積で形成された支持面17を有している。この支持面17は、コンタクト12の接続部14側に配置される前方部18と、前方部18と対向する後方部19と、第1側方部20及び第2側方部21を有している。そして、この支持面17の前方部18、第1及び第2側方部20、21には、所定高さ立設された前方立設部18a、第1側方立設部20a及び第2側方立設部21aがそれぞれ形成されている。
【0039】
また、支持面17の前方部18側には、前方立設部18aから支持面17に亘って複数の孔22が形成されている。この孔22は、インサート成形機に設けられる金型(図示省略)と組み合わされて、金型により配設されたコンタクト12が支持されるようにするためのものである。また、金型と補強部材16の孔22との隙間からハウジング23を形成する際の樹脂材料が入り込み、コンタクト支持部33の形成を行うと共に、ハウジング23と補強部材16とを一体化させるためのものである。
【0040】
また、支持面17の後方部19には、この後方部19方向に延設された第1延設部19aが形成されており、この第1延設部19aから第1及び第2側方部20、21側に突出された細長板状の第1突出部19bがそれぞれ形成されている。この各第1突出部19bは、後述するインサート成形機に設置されるときに用いられると共に、一部がハウジング23と一体に形成されることで、補強部材16とハウジング23との一体化をより強固にすることができる。
【0041】
次に、図4及び図7を参照してハウジング23について説明する。ハウジング23は、図4Bに示すように、内部にコンタクト12及び補強部材16が一体となるように形成されている。ハウジング23は、コンタクト12の接続部14側に配置される正面部24と、正面部24と対向する背面部25と、第1側面部26及び第2側面部27とを有し、また、上面部29及び底面部30を有する直方体状に形成されている。
【0042】
また、図4Aに示すように、ハウジング23の正面部24は、コンタクト12が突出されており、このコンタクト12を支持するコンタクト支持部33が延設されている。このコンタクト支持部33は、補強部材16上に形成されており、コンタクト支持部33を間に挟んで上側にコンタクト12が設けられている。このとき、コンタクト支持部33のコンタクト12側は、各コンタクト12を仕切るように仕切り部33aが形成されている(図4A及び図7B参照)。
【0043】
また、コンタクト支持部33には、コンタクト12の上側と相手方コネクタの相手方コンタクトとが接続できるように、コンタクト12が露出されたコンタクト露出部34が形成されている。さらに、コンタクト支持部33の先端部33bはコンタクト12の接続部14の先端側を覆うように形成されている。また、コンタクト支持部33の先端部33b及び仕切り部33aの先端側は、相手方コンタクトを挿入させやすくするためテーパが形成されている。なお、コンタクト支持部33の先端側や仕切り部33aの先端側は下側に設けられた補強部材16の前方立設部18aの上に形成されている。また、補強部材16の第1側方立設部20a及び第2側方立設部21a上にも仕切り部33aが形成されている。
【0044】
また、コンタクト支持部33と補強部材16が一体化されたときは、補強部材16によりコンタクト支持部33の強度が補強され、相手方コネクタとの接続の際に押圧されてもコンタクトが曲がったり、歪んだりすることが抑制され、コンタクトの接圧を保持することができるようになる。
【0045】
ハウジング23の背面部25は、図4B及び図7C図7Fに示すように、各コンタクト12が突出されており、これらコンタクト12が挿通された挿通部25aを有している。そして、背面部25には、この挿通部25aを通った各コンタクト12がそれぞれ接触を抑制するように各コンタクト12の間に隔壁部31がそれぞれ形成されている。
【0046】
また、ハウジング23の上面部29には、図4A図7A図7B及び図7D図7Fに示すように、一部が他の部分より一段高くなって形成された丘部29aが設けられている。この丘部29aは、後述するシェル36が取り付けられるときにシェル36が嵌合される部分となる。また、上面部29から第1及び第2側面部26、27にかけて溝が形成されている。この溝は後述するシェル36が取り付けられるときに結合される結合溝28となる。
【0047】
また、ハウジング23の底面部30には、図7C及び図7Fに示すように、背面部25の隔壁部31が底面部30に亘って形成されている。さらに、底面部30には、背面部25からの隔壁部31とは別に、最外側に配設されたコンタクト12より外側に端部隔壁部32が形成されている。なお、この隔壁部31及び端部隔壁部32は、底面部30よりハウジング23の高さ方向に高く形成されている。この高さは、コネクタ10を機器内の基板に押圧して接触させたとき、押圧力により変形したコンタクト12の接触部15が入り込める隙間が形成されるような高さとなっている。
【0048】
ハウジング23の第1側面部26及び第2側面部27は、対称となっているだけで構成は共通するので第1側面部26を代表して説明する。図4A図7B及び図7Eに示すように、ハウジング23の第1側面部26は、上面部29から繋がる結合溝28が形成されている。また、第1側面部26からは、ハウジング23内に一体化されたときに、補強部材16の第1突出部19bが突出されている。なお、第1及び第2側面部26、27と上面部29とが繋がれた部分は、それぞれ傾斜して形成されている。
【0049】
また、ハウジング23の正面部24側がシェル36と組み合わされるときに挿入される部分となり、ハウジング23の上面部29、第1及び第2側面部26、27及び底面部30の正面部24側の一部がシェル36に挿入される挿入部35となっている。
【0050】
次に、図1B及び図8を参照してシェル36について説明する。シェル36は、所定の肉厚を有する金属製の板体で形成された上面37、底面38、第1側面40及び第2側面41とで構成されている。そして、一方に相手方コネクタが挿入される第1挿入口42と、他方にハウジング23が挿入される第2挿入口43とを有し、内部に複数本のコンタクト12が配設される空間44を有する筒状の偏平な直方体で形成されている。
【0051】
また、シェル36の上面37は、図8Bに示すように所定面積の矩形状に形成されており、上面37の第2挿入口43側の両端から延設された細板状の第2延設部37aがそれぞれ形成されている。また、この両側の第2延設部37aの間に形成された開放部37cは、上述したハウジング23の上面部29に形成された丘部29aと嵌合される部分となる。
【0052】
また、それぞれの第2延設部37aからは、シェル36の第1及び第2側面40、41側に向かって突出され、下方に屈曲された結合突起37dが形成されている。この結合突起37dは上述したハウジング23の上面部に形成された結合溝28と係合し、ハウジング23にシェル36を取り付ける部分となる(図1A参照)。さらにまた、それぞれの第2延設部37aからは、結合突起37dと平行に第2突出部37bが形成されている。
【0053】
また、シェル36の底面38は、所定面積の矩形状に形成されており、この底面38の一部を凹ませた凹み部38bが2箇所に形成されている。この凹み部38bは、相手方コネクタとの接続の際に、相手方コネクタに形成された凸部と係合されるように形成され、実施形態1のコネクタ10と相手方コネクタとの接続を確実に行えると共に、抜け止めとされ外れ難くすることができる。さらに、底面38に凹み部38bが形成されていることで、筐体との取り付けの際に用いることもできる。
【0054】
また、シェル36の底面38の第2挿入口43側には、両端のいずれか一方側が延設して形成された繋ぎ部38aが形成されている。そして、この繋ぎ部38aには、接触片39が設けられている。この接触片39は、繋ぎ部38aから基板と接触される方向に傾斜して設けられている。そして、基板と接触したときに弾性変形が可能なように形成されている。また、接触片39の先端部分39aは、曲面状に形成されており、基板との接触を円滑に行えるようになっている。
【0055】
また、シェル36は、上面37と第1及び第2側面40、41とが繋がれた部分は傾斜して形成されている。なお、このシェル36の形状は、接続される相手方コネクタの形状に応じて形成される。また、シェル36の第1挿入口42には、相手方コネクタを円滑に挿入できるように内部の空間44側に向かってテーパ42aが形成されている。
【0056】
なお、実施形態1のコネクタ10の組み立ては、別途形成したコンタクト12及び補強部材16をインサート成形によりハウジング23と一体となるようにして形成したインサート成形体11に、別途形成したシェル36を組み合わせることで行われる。すなわち、シェル36の第2挿入口43からインサート成形体11を構成するハウジング23の挿入部35を挿入し、シェル36の上面37の開放部37cとハウジング23の上面部29の丘部29aを嵌め合わせ、さらに、シェル36の結合突起37dとハウジング23の結合溝28を結合させることで組み合わせが終了する。このとき、シェル36の第2延設部37aにハウジング23の上面部29が覆われるようになる(図1参照)。
【0057】
また、組み立てられたコネクタ10は、図3Bに示すように筐体46に取り付けられて用いられる。この筐体46への取り付けは、シェル及びハウジングの少なくとも一方に取付部、例えば、突起等を設ける。そして、筐体46にこの突起部と対応する、例えば孔や溝等を形成し、これらを合わせることで取り付けを行うことができる。なお、コネクタの筐体への取り付けは、これに限らず、公知の方法を用いることもできる。
【0058】
次に、図9を参照して実施形態1のコネクタ10の基板45への実装について説明する。なお、図9では、筐体についての図示は省略する。まず、図9Aに示すように、実装させる基板45上にコネクタ10を配置する。このとき、コネクタ10のコンタクト12及びシェル36の接触片39は、接触される基板45上の各端子と対応させて配置される。
【0059】
次に、図9Aの状態から基板45とコネクタ10とを接近させる。このとき、基板45とコンタクト12及びシェル36の接触片39とが接触し、また、コンタクト12及び接触片39が基板45に押し当てられることで、コンタクト12及び接触片39が弾性変形されるようになる。
【0060】
そして、さらに基板45にコネクタ10を押し当てることで、図9B示すように、コネクタ10が基板45に実装されるようになる。このとき、コンタクト12及び接触片39は押し縮められた状態となり、基板45との接触圧力が高くなり、確実に接触させることができるようになる。
【0061】
また、ハウジング23はコンタクト12が弾性変形していることで上方向にコンタクト12から大きな押圧力を受けることになる。しかし、シェル36の第2延設部37aによってハウジング23の上面部29が覆われることで、ハウジング23が受ける押圧力をシェル36の第2延設部37aが支えることができ、また、シェル36は筐体に取り付けられるので、コンタクト12からの押圧力を支えることができるようになる。
【0062】
次に、図9B及び図9Cを参照して、コネクタに接続された相手方コネクタにより異常な力が加えられた場合について説明する。なお、図9B及び図9Cでは、相手方コネクタ及び筐体の図示は省略する。
【0063】
図9Bに示すように取り付けられたコネクタ10に対し、相手方コネクタ、例えば、USBコネクタが接続されたときに、相手方コネクタに大きな外力が加わる場合がある。そのような場合、外力により相手方コネクタが動くと、この動きに応じて接続されたコネクタ10も動かされるようになる。例えば、相手方コネクタが上方から外力を受けた場合、図9Cに示すように、筐体に取り付けられたシェル36の一部分を支点として、コネクタ10が反時計回りに動かされる。
【0064】
このような場合、従来のようにコンタクトやシェルに設けられたアース用の端子が半田で接合されていた場合は、コネクタが動かされることにより半田が剥離して導通不良となるおそれがある。しかし、実施形態1のコネクタ10では、コンタクト12及びシェル36のアース端子としての接触片39は、弾性変形可能なものであるので、コネクタ10の動きに応じて弾性変形し、基板45から離れることが抑制される。以上より、実施形態1のコネクタによれば、確実な接続がおこなえるようになる。
【0065】
なお、図9Cでは、コネクタは上方に動かされる場合を示したが、これに限らず、他の方向へ動かされても、コンタクト及びシェルの接触片は弾性変形されることで、基板から離れることを抑制することができる。
【0066】
[実施形態2]
次に、図10図18を参照して実施形態2のコネクタ10Aについて説明する。実施形態1のコネクタ10では、シェル36を筐体46に直接取り付ける場合を説明したが、実施形態2のコネクタ10Aでは、シェルをハウジングで覆い、このハウジングを用いて筐体に取り付ける場合について説明する。なお、実施形態2のコネクタ10Aでは実施形態1のコネクタ10と共通する構成については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0067】
実施形態2のコネクタ10Aは、図10及び図11に示すように、複数本のコンタクト12と、これらのコンタクト12が内部に配設される金属製のシェル47と、コンタクト12の下部に設けられた補強部材16と、これらを一体にして形成されたハウジング56とで構成されている。このハウジング56は、所定の間隔をあけて支持・固定されたコンタクト12、シェル47及び補強部材16が一体となるようにインサート成形により絶縁性の樹脂材料で形成されている。
【0068】
また、ハウジング56にはシェル47内に配設されたコンタクト12が支持されるコンタクト支持部72が延設して形成され、このコンタクト支持部72を挟み、上側にコンタクト12が配置され、下側に補強部材16が配置されている。なお、図10Bに示すように、コンタクト12、シェル47及び補強部材16がインサート成形によりハウジング56と一体に形成された構成のものをまとめてインサート成形体11Aという。
【0069】
また、シェル47の相手方コネクタと接続される側は防水部74となっている(図10A参照)。この防水部74には、弾性材料をインサート成形することによりシェル47と一体となるように形成された防水部材75が設けられている。また、ハウジング56には金属製のシールドカバー76が装着されており、ハウジング56の一部が覆われている。
【0070】
次に、図12図15を参照して、実施形態2のコネクタ10Aの各構成について説明する。まず、インサート成形体11Aを構成する、コンタクト12、シェル47、補強部材16(図6参照)及びハウジング56について説明するとともに、合わせてインサート成形体11Aについても説明する。なお、補強部材16については実施形態1と共通するので、詳細な説明は省略する。
【0071】
実施形態2のコンタクト12は、図13Aに示すように、複数本、例えば5本のコンタクト12Aで構成されており、中心のコンタクト12Aを挟んで対称となるように配置されている。なお、実施形態1の5本のコンタクト12Aは、それぞれの形状は異なるが、構成は共通するので、図13Bに示すように1本のコンタクト12Aを代表して説明する。
【0072】
コンタクト12Aは、図13Bに示すように導電性の金属の板体で形成されたコンタクト本体13Aを有し、一方に相手方コネクタが備える相手方コンタクトと接続される接続部14Aと、他方に機器内に備えられた基板等と接触される接触部15Aとが設けられている。そして、コンタクト本体13Aは中央部付近の2箇所が同じ方向に屈曲されており、この屈曲された部分が、弾性変形が可能なばね部13Aaとなる。また、コンタクト本体13Aはハウジング56内にコンタクト12Aが配置される位置に応じた形状、すなわち、2箇所が逆方向に屈曲されている。
【0073】
さらに、コンタクト12Aの接続部14Aの先端部分14Aaは曲面に形成されており、相手方コネクタの相手方コンタクトとの接続を円滑に行えるようになっている。また、コンタクト12Aの接触部15Aの先端部分15Aaも、曲面状に形成されており、基板等との接触も円滑に行えるように形成されている。
【0074】
なお、インサート成形体11Aにおけるコンタクト12Aは、図12Bに示すように、ハウジング56により固定されており、コンタクト本体13Aの一部がインサート成形によりハウジング56と一体に固定されると共に、接続部14Aの相手方コンタクトと接する面以外の面がハウジング56のコンタクト支持部72に固定され一体化されている。
【0075】
なお、実施形態2のコンタクト12Aは実施形態1のコンタクト12と同様に、5本で構成されているが、これに限らず、5本より少ない本数でもよく、また、6本以上でもよい。また、コンタクト12Aの形状も、図13に示したものに限られず、任意の形状とすることができる。
【0076】
実施形態2のシェル47について説明する。シェル47は、図14に示すように、所定の肉厚を有する金属製の板体で形成された上面48、底面49、第1側面50及び第2側面51とで構成されている。そして、一方に相手方コネクタが挿入される挿入口52と、他方に配設されたコンタクト12Aが突出される突出口53とを有し、内部に複数本のコンタクト12Aが配設される空間54を有する筒状の扁平な直方体で形成されている。
【0077】
また、シェル47の上面48は、図14A及び図14Bに示すように所定面積の矩形状に形成されており、上面48の突出口53側の両端から延設された細板状の第2延設部48aがそれぞれ形成されている。この第2延設部48aは後述するシールドカバー76と接触される部分となり、電気的に導通されるようになる(図10参照)。
【0078】
また、それぞれの第2延設部48aからは、シェル47の第1及び第2側面50、51側に向かって突出された細板状の第2突出部48bが形成されている。この第2突出部48bは、後述するインサート成形機に設置されるときに用いられると共に、一部がハウジング56と一体に形成されることで、シェル47とハウジング56との一体化をより強固にすることができる。
【0079】
また、シェル47の底面49は、図14C図14Eに示すように所定面積の矩形状に形成されており、この底面49の一部を凹ませた凹み部49aが2箇所に形成されている。この凹み部49aは、相手方コネクタとの接続の際に、相手方コネクタに形成された凸部と係合されるように形成され、実施形態2のコネクタ10Aと相手方コネクタとの接続を確実に行えると共に、抜け止めとされ外れ難くすることができる。さらに、底面49に凹み部49aが形成されていることで、ハウジング56と接する面積が増え、ハウジング56との一体化をより強固にすることができる。
【0080】
また、シェル47は、上面48と第1及び第2側面50、51とが繋がれた部分は傾斜して形成されている。なお、このシェル47の形状は、接続される相手方コネクタの形状に応じて形成される。また、シェル47の挿入口52には、相手方コネクタを円滑に挿入できるように内部の空間54側に向かってテーパ52aが形成されている。
【0081】
なお、図12に示すように、インサート成形体11Aでは、シェル47の挿入口52側の外周にはハウジング56が形成されず、シェル47が露出されるようになる。このシェル47の露出された部分が防水部材75が設けられる外周露出部55となる。
【0082】
次に、実施形態2のハウジング56について説明する。ハウジング56は、図12及び図15に示すように、シェル47の外側を覆い、内部にコンタクト12A及び補強部材16が一体となるように形成されている。ハウジング56は、シェル47の挿入口52側に配置される正面部57と、正面部57と対向する背面部58と、第1側面部60及び第2側面部61とを有し、また、上面部66及び底面部67を有する直方体状に形成されている。また、ハウジング56には、上面部66、第1側面部60、底面部67及び第2側面部61のそれぞれの正面部57側の一部が突出されており、これらの突出した部分により環状のフランジ部70が形成されている。
【0083】
図12に示すように、ハウジング56の正面部57はシェル47が突出されており、この突出されたシェル47の挿入口52より大きく形成された面を有している。また、シェル47に形成された凹み部49aの一部が正面部57と重なって形成されている。また、ハウジング56の正面部57から突出したシェル47の外周が、防水部74となる防水部材75が設けられる外周露出部55となっている。この外周露出部55は、挿入口52からハウジング56の正面部57が形成された範囲となる。
【0084】
ハウジング56の背面部58は、図12B及び図15Bに示すように、各コンタクト12Aが突出されており、これらコンタクト12Aが挿通された挿通部71aを有している。そして、背面部58には、この挿通部71aを通った各コンタクト12Aがそれぞれ接触を抑制するように各コンタクト12Aの間に隔壁部68がそれぞれ形成されている。また、背面部58には、後述するシールドカバー76の一部が係止される係止突起59が形成されている。
【0085】
また、図12に示すように、ハウジング56の上面部66には、シェル47の上面48及び各第2延設部48aの一部が露出される開口部66aが形成されている。この開口部66aから露出されたシェル47に後述するシールドカバー76の一部分が接触するようになる。そのため、この開口部66aの形状は、これに限られず、複数の開口部を設けるようにしてもよく、任意の形状とすることができる。
【0086】
また、図15Cに示すように、ハウジング56の底面部67は、所定面積で形成されると共に、背面部58の隔壁部68が底面部67に亘って形成されている。さらに、底面部67には、背面部58からの隔壁部68とは別に、最外側に配設されたコンタクト12Aより外側に、隔壁部68よりハウジング56の軸線方向に短い端部隔壁部69が形成されている。なお、この隔壁部68及び端部隔壁部69は、底面部67よりハウジング56の高さ方向に高く形成されている。この高さは、コネクタ10Aを機器内の基板に押圧して接触させたとき、押圧力により押されたコンタクト12Aの接触部15Aが嵌り込める隙間が形成されるような高さとなっている。そして、隔壁部68及び端部隔壁部69の底面部67側の端部は基板等に載置させる部分となり、基板上にコネクタを安定して取り付けることができるようになる。
【0087】
ハウジング56の第1側面部60及び第2側面部61は、対称となっているだけで構成は共通するので第1側面部60を代表して説明する。図12A図15B及び図15Cに示すように、ハウジング56の第1側面部60は、低段部60aと高段部60bの2段で形成されている。低段部60aには、ハウジング56内に一体化されたときに、インサート成形機に設置させたシェル47の第2突出部48bと補強部材16の第1突出部19bが突出されている。一方、高段部60bには、上面部66側及び底面部67側に溝62が形成されており、この溝62は中央部分が繋がれている。この中央部分の繋がれた部分は後述するシールドカバー76が係合される係合部63となる。
【0088】
また、高段部60bの側面側には、突起部64や溝部65が形成されている。この突起部64や溝部65は、フランジ部70と共に、機器を構成する筐体に取り付けるときに用いられる。そのため、この突起部64や溝部65及びフランジ部70は、機器を構成する筐体に取り付ける際に用いられる。
【0089】
また、図12Bに示すように、ハウジング56のシェル47内の挿入口52と反対側にはシェル47の突出口53が塞がれた閉塞部71が形成されている。そして、この閉塞部71からシェル47内に向かってコンタクト支持部72が形成されている。このコンタクト支持部72は、補強部材16上に形成されており、コンタクト支持部72を間に挟んで上側にコンタクト12Aが設けられている。このとき、コンタクト支持部72のコンタクト12A側は、各コンタクト12Aを仕切るような仕切り部72aが形成されている(図12A及び図15A参照)。
【0090】
また、コンタクト支持部72には、コンタクト12Aの上側と相手方コネクタの相手方コンタクトとが接続できるように、コンタクト12Aが露出されたコンタクト露出部73が形成されている。さらに、コンタクト支持部72の先端部72bはコンタクト12Aの接続部14Aの先端側を覆うように形成されている。また、コンタクト支持部72の先端部72b及び仕切り部72aの先端側は、相手方コンタクトを挿入させやすくするためテーパが形成されている。なお、コンタクト支持部72の先端側や仕切り部72aの先端側は下側に設けられた補強部材16の前方立設部18aの上に形成されている。また、補強部材16の第1側方立設部20a及び第2側方立設部21a上にも仕切り部72aが形成されている。
【0091】
また、コンタクト支持部72と補強部材16が一体化されたときは、補強部材16によりコンタクト支持部72の強度が補強され、相手方コネクタとの接続の際に押圧されてもコンタクトが曲がったり、歪んだりすることが抑制され、コンタクトの接圧を保持することができるようになる。
【0092】
次に、図10を参照して、実施形態2の防水部材75について説明する。実施形態2の防水部材75は、シェル47に設けられた外周露出部55に弾性材料をインサート成形することで一体となるように形成される。そのため、実施形態2の防水部材75は、先にインサート成形体を形成し、その後、このインサート成形体をインサート成形機に設置して、防水部材75をインサート成形する。この防水部材75は、シェル47の外周露出部55を囲むように環状に形成されており、ハウジング56の正面部57の大きさと略同じ大きさに形成されている。防水部材75の弾性材料は、弾性変形が可能であり、また、金属製のシェルに密着することができる材料であることが好ましく、特にシリコンゴムが好ましい。
【0093】
次に、図16を参照してシールドカバー76について説明する。シールドカバー76は、金属の板体を屈曲させて形成されている。そして、ハウジング56の一部が覆われる大きさに形成されており、ハウジング56の上面部66が覆われる上面板部77、ハウジング56の背面部58が覆われる背面板部78、ハウジング56の第1側面部60及び第2側面部61が覆われる第1側面板部79及び第2側面板部80とで構成されている。また、ハウジング56の正面部57及び底面部67に対応する部分は開放されており、ハウジング56に挿入し装着させる部分となっている。
【0094】
シールドカバー76の上面板部77は、図16A及び図16Bに示すように、ハウジング56のフランジ部70を除いた上面部66が覆われる程度の大きさで形成されている。また、上面板部77には、2つの開孔77aが形成されており、この開孔77aには、上面板部77と一体に形成された導通片77bが形成されている。この導通片77bは、インサート成形体のハウジング56の開口部66aを通じてシェル47の上面48の第2延設部48aと接触される。
【0095】
また、シールドカバー76の背面板部78は、図16Eに示すように、中央部分がハウジング56の背面部58が覆われる大きさであって、ハウジング56の背面部58の隔壁部68の高さと略同じ高さに形成されている。この高さは、コネクタ10Aが基板に押圧され、隔壁部68が載置されたときに、基板と背面板部78との間にわずかな隙間ができる程度に形成されている。
【0096】
さらに、背面板部78の両端部には、基板と接触される一対のカバー接触片78aが形成されている。このカバー接触片78aが基板と接触されることで、導通され、シールドカバー76に帯電した静電気を逃がすことができる。すなわち、カバー接触片78aはアースとなる。さらに、シールドカバー76はシェル47と導通片77bで接触されることで、シェル47内の帯電した静電気も逃がすことができる。また、補強部材16とシールドカバー76とが接触するようにすることで、補強部材16についても同様の効果を得ることができる。なお、カバー接触片78aの基板と接触する部分は曲面とされ、円滑な接触を行うことができるようになる。
【0097】
次に、シールドカバー76の第1側面板部79と第2側面板部80について説明する。なお、第1側面板部79と第2側面板部80は、その形状が対称となっているだけなので代表して第1側面板部79を説明する。第1側面板部79は、図16A及び図16Dに示すように、ハウジング56のフランジ部70を除いた第1側面部60が覆われる大きさに形成されている。また、第1側面板部79には、ハウジング56の第1側面部60の高段部60bに形成された係合部63と係合される係合溝79aが形成されている。
【0098】
この係合溝79aには凸部79bが形成されており、この凸部79bが係合部63に嵌合することで、シールドカバー76の抜け止めを行うことができる。また、第1側面板部79には、ハウジング56の背面部58に形成された係止突起59と係止される係止片79cがシールドカバー76の内側に屈曲されて形成されており(図16C参照)、この係止突起59と係止片79cとを係止されることで、シールドカバー76が揺動する抑制でき、位置決め固定することができる。
【0099】
次に、実施形態2のコネクタ10Aの組み立てについて説明する。まず、インサート成形体11Aを形成する。インサート成形体11Aは、あらかじめ形成したコンタクト12A、シェル47及び補強部材16をインサート成形機に配置し、このインサート成形機に樹脂材料を注入することで、ハウジング56を形成する。このとき、ハウジング56はコンタクト12A、シェル47及び補強部材16と一体に形成される。続いて、形成されたインサート成形体11Aを再度インサート成形機に配置し、弾性材料をインサート成形することでインサート成形体11Aに防水部材75を形成する。
【0100】
その後、防水部材75が形成されたインサート成形体11Aに、別途形成したシールドカバー76を取り付ける。このシールドカバー76の取り付けは、シールドカバー76をインサート成形体11Aのハウジング56の背面部58側から嵌め込み、ハウジング56の第1及び第2側面部60、61に形成された係合部63とシールドカバー76に形成された係合溝79aとを係合させる。また、ハウジング56の背面部58の係止突起59とシールドカバー76の係止片79cとを係止させることで行われる。また、このとき、シールドカバー76の導通片77bとシェル47の第2延設部48aとが接触される。以上により、実施形態2のコネクタ10Aが完成する。
【0101】
また、組み立てられたコネクタ10Aは、筐体82に取り付けられて用いられる。筐体82への取り付けは、例えば、図17に示すように、ハウジング56の第1及び第2側面部60、61に形成された取付部、例えば、突起部64及び溝部65を筐体82に設けたこの突起部64及び溝部65との対応部分82aに取り付けることで行われる。なお、ハウジング56の取付部は突起部及び溝部に限られず公知の構造を用いることができ、また、これに対応する筐体の形状についても同様に公知の構造を用いることができる。
【0102】
次に、図18を参照してコネクタ10Aと基板81との接続について説明する。この接続は、筐体に取り付けられたコネクタ10Aに、別の筐体に取り付けられた基板81を押し当てることで行われる。なお、図18では、筐体の図示は省略する。
【0103】
まず、図18Aに示すように、コネクタ10Aと基板81とが対応するように配置される。このとき、コネクタ10Aのコンタクト12A及びシールドカバー76のカバー接触片78aは、接触される基板81上の各端子と対応されている。
【0104】
続いて、コネクタ10Aと基板81とを近接させ、図18Bに示すようにコネクタ10Aが基板81と接続させる。このとき、コネクタ10Aのコンタクト12A及びカバー接触片78aが、基板81に押し当てられることで弾性変形される。そして、コンタクト12A及びカバー接触片78aが押し縮められた状態となることで、基板81との接触圧力が高くなり、確実に接触させることができるようになる。
【0105】
このような構成とすることで、実施形態2のコネクタ10Aは図18Cに示すように、実施形態1のコネクタ10と同様に、コネクタ10Aに接続された相手方コネクタにより異常な力が加えられた場合であっても、コンタクト12A及びシールドカバー76のカバー接触片78aが弾性変形可能であるので、コネクタ10Aの動きに応じて弾性変形し、基板から離れることが抑制される。以上より、実施形態2のコネクタ10Aによれば、確実な接続がおこなえるようになる。
【0106】
また、実施形態2のコネクタでは、シェル47の挿入口52側の外周がハウジング56で覆われ、この部分に防水部材75を取り付けて防水部74とすることで、防水機能を有する構成とされている。なお、実施形態2のコネクタでは、防水部74を樹脂材料をインサート成形によって形成した防水部材75を用いた場合を説明しているが、これに限らず、弾性材料で別途形成した防水部品をハウジングに取り付けるようにしてもよい。
【0107】
また、実施形態2のコネクタ10Aでは、防水部74はシェル47上にハウジングを形成しない外周露出部55を設け、この外周露出部55に直接防水部材を形成しているが、これに限らず、シェルの表面をハウジングで覆い、ハウジング上に防水部材を形成するようにしてもよい。また、防水部材を形成する他に、上述したように、弾性材料で別途形成した防水部品をハウジング上に取り付けるようにしてもよい。
【0108】
なお、実施形態2のコネクタでは、ハウジングで覆われたシェルの接地するためにカバー体としての導通片及びカバー接触片を有するシールドカバーを取り付けた構成としている。しかし、これに限らず、実施形態1のコネクタのようにシェルに形成された接触片をハウジングから突出させ、弾性変形可能なようにすることもできる。このような構成とすることで、カバー体を設けることなく、シェルを接地させることができるようになる。
【0109】
なお、実施形態1及び2のコネクタは、例えば、AVジャック用コネクタとして使用することもできる。
【符号の説明】
【0110】
10、10A:コネクタ 11、11A:インサート成形体 12、12A:コンタクト 13、13A:コンタクト本体 13a、13Aa:ばね部 14、14A:接続部 14a、14Aa:先端部分 15、15A:接触部 15a、15Aa:先端部分 16:補強部材 17:支持面 18:前方部 18a:前方立設部 19:後方部 19a:第1延設部 19b:第2突出部 20:第1側方部 20a:第1側方立設部 21:側方部 21a:第2側方立設部 22:孔 23:ハウジング 24:正面部 25:背面部 25a:挿通部 26:第1側面部 27:第2側面部 28:結合溝 29:上面部 29a:丘部 30:底面部 31:隔壁部 32:端部隔壁部 33:コンタクト支持部 33a:仕切り部 33b:先端部 34:コンタクト露出部 35:挿入部 36:シェル 37:上面 37a:第2延設部 37b:第2突出部 37c:開放部 37d:結合突起 38:底面 38a:繋ぎ部 38b:凹み部 39:接触片 39a:先端部分 40:第1側面 41:第2側面 42:第1挿入口 42a:テーパ 43:第2挿入口 44:空間 45:基板 46:筐体 47:シェル 48:上面 48a:第2延設部 48b:第2突出部 49:底面 49a:凹み部 50:第1側面 51:第2側面 52a:テーパ 52:挿入口 53:突出口 54:空間 55:外周露出部 56:ハウジング 57:正面部 58:背面部 59:係止突起 60:第1側面部 60a:低段部 60b:高段部 61:第2側面部 62:溝 63:係合部 64:突起部 65:溝部 66:上面部 66a:開口部 67:底面部 68:隔壁部 69:端部隔壁部 70:フランジ部 71:閉塞部 71a:挿通部 72:コンタクト支持部 72a:仕切り部 72b:先端部 73:コンタクト露出部 74:防水部 75:防水部材 76:シールドカバー 77:上面板部 77a:開孔 77b:導通片 78:背面板部 78a:カバー接触片 79:第1側面板部 79a:係合溝 79b:凸部 79c:係止片 80:第2側面板部 81:基板 82:筐体 82a:対応部分
図1
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