【文献】
Journal of Applied Polymer Science,Vol.104, No.4,p.2122-2129 (2007).
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
粘着性ハイドロゲル100重量部に対して、前記単官能単量体に由来する構造単位を15〜50重量部含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の粘着性ハイドロゲル。
粘着性ハイドロゲル100重量部に対して、前記多価アルコールを20〜70重量部含み、前記水を10〜60重量部含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の粘着性ハイドロゲル。
前記(メタ)アクリルアミド系単量体は、(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−プロピル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシメチル(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、4−アクリロイルモルフォリン、tert−ブチルアクリルアミドスルホン酸及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の粘着性ハイドロゲル。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の粘着性ハイドロゲルは、高分子マトリックスと、水と、多価アルコールとを含むものである。
【0019】
上記高分子マトリックスは、1つのエチレン性不飽和基を有する単官能単量体と、芳香族ジビニル化合物(A)と、複数のエチレン性不飽和基を有する多官能単量体(B)との共重合体からなる。
【0020】
[単官能単量体]
上記単官能単量体は、エチレン性不飽和基、すなわちエチレン性不飽和結合(ラジカル重合性を有する炭素−炭素二重結合)を含む置換基を1つ有する化合物である。上記単官能単量体としては特に限定されないが、(メタ)アクリルアミド系単量体を含んでいる。
【0021】
上記(メタ)アクリルアミド系単量体としては、特に限定されるものではないが、(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミドなどのN,N−ジアルキル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−プロピル(メタ)アクリルアミド等のN−アルキル(メタ)アクリルアミド;N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシメチル(メタ)アクリルアミド等のN−ヒドロキシアルキル(メタ)アクリルアミド;N−エトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−プロポキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−イソブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ペントキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ヘキシロキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ヘプトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−オクトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−エトキシエチル(メタ)アクリルアミド、N−プロポキシエチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシエチル(メタ)アクリルアミド等のN−アルコキシアルキル(メタ)アクリルアミド;ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド等のアミノ基含有のカチオン性アクリルアミド系化合物;4−アクリロイルモルフォリン、tert−ブチルアクリルアミドスルホン酸等のスルホン酸基含有アニオン性単官能単量体又はその塩;及びこれらの誘導体等が挙げられる。なかでも、(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−プロピル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシメチル(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、4−アクリロイルモルフォリン、tert−ブチルアクリルアミドスルホン酸及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましい。
【0022】
上記単官能単量体は、上記(メタ)アクリルアミド系単量体のみを用いることが最も好ましいが、上記(メタ)アクリルアミド系単量体に加えて、必要に応じて、(メタ)アクリル酸又はその塩、(メタ)アクリル酸エステル、ビニルピロリドン、ビニルアセトアミド、ビニルホルムアミド等のビニルアミド系単官能単量体;アリルアルコール等の非イオン性単官能単量体、スチレン系単量体を使用することができる。これらの単官能単量体は、それぞれ、単独で用いても、または2種以上を組み合わせて用いてもよい。なお、本明細書において、(メタ)アクリルは、アクリル又はメタクリルを意味し、(メタ)アクリレートは、アクリレート又はメタクリレートを意味する。
【0023】
前記(メタ)アクリル酸エステルの具体例としては、アルキル基の炭素数が1〜18である(メタ)アクリル酸アルキルエステル、例えば(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸tert−ブチル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸n−オクチル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸n−ノニル、(メタ)アクリル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸n−ペンチル、(メタ)アクリル酸n−デシル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸n−ラウリル、(メタ)アクリル酸トリデシル、(メタ)アクリル酸n−ステアリル等の(メタ)アクリル酸アルキルエステル;(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸イソボルニル、(メタ)アクリル酸1−アダマンチル等の脂環式(メタ)アクリル酸エステル;(メタ)アクリル酸2−メトキシエチル、(メタ)アクリル酸エトキシエトキシエチル、(メタ)アクリル酸メトキシトリエチレングリコールなどの(メタ)アクリル酸メトキシポリエチレングリコール等のアルコキシ基含有(メタ)アクリル酸エステル;(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシブチル等の(ヒドロキシアルキル基にエーテル結合を介してアリール基が結合していてもよい)(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキル;モノ(メタ)アクリル酸グリセリン;モノ(メタ)アクリル酸ポリエチレングリコール及びポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコール共重合体等のモノ(メタ)アクリル酸ポリアルキレングリコール;(メタ)アクリル酸ベンジルなどの芳香環を有する(メタ)アクリル酸エステル;(メタ)アクリル酸テトラヒドロフルフリルなどの複素環を有する(メタ)アクリル酸エステル等が挙げられる。上記単官能単量体は、それぞれ単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0024】
本発明の粘着性ハイドロゲルにおける上記単官能単量体に由来する構造単位の含有量は、特に限定されないが、上記粘着性ハイドロゲル100重量部に対して、15重量部〜50重量部の範囲であることが好ましく、15重量部〜35重量部であることがより好ましい。上記単官能単量体に由来する構造単位の含有量が、上記粘着性ハイドロゲル100重量部に対して、15重量部未満であると、粘着性ハイドロゲルの保形性が不十分となるおそれがあり、柔らかすぎたり、千切れやすくなったりするおそれがある。また、上記単官能単量体に由来する構造単位の含有量が、上記粘着性ハイドロゲル100重量部に対して、50重量部を超えると、粘着性ハイドロゲルが硬くなり、柔軟性が損なわれてしまうおそれがある。
【0025】
[芳香族ジビニル化合物(A)]
本発明の粘着性ハイドロゲルにおいて、上記芳香族ジビニル化合物(A)は、エチレン性不飽和基を複数有し、高分子マトリクスの架橋構造を形成させる役割を有するものである。
【0026】
上記芳香族ジビニル化合物(A)としては、具体的には、例えば、ジビニルベンゼン(製品名としては、例えば、新日鉄住友化学株式会社製 製品名「DVB−550」、「DVB−810」、「DVB−960」などが挙げられる)、ジビニルジフェニル等を挙げることができる。
【0027】
上記芳香族ジビニル化合物(A)の中でも、ジビニルベンゼンを用いることがより好ましい。
【0028】
本発明の粘着性ハイドロゲルにおいて、上記芳香族ジビニル化合物(A)に由来する構造単位の含有量は、上記単官能単量体に由来する構造単位の含有量と、上記芳香族ジビニル化合物(A)に由来する構造単位の含有量とのモル比が、1:3.0×10
-4〜1:5.0×10
-3であることが好ましく、1:4.3×10
-4〜1:4.3×10
-3であることがより好ましく、1:5.0×10
-4〜1:4.0×10
-3であることが特に好ましい。芳香族ジビニル化合物(A)に由来する構造単位の含有量が、上記単官能単量体に由来する構造単位の含有量と、上記芳香族ジビニル化合物(A)に由来する構造単位の含有量とのモル比1:3.0×10
-4よりも少ない場合、上記芳香族ジビニル化合物(A)による架橋反応を十分に行うことができず、架橋構造が不足し、粘着性ハイドロゲルの保形性が不十分となるおそれがあり、柔らかすぎたり、千切れやすくなったりするおそれがある。上記芳香族ジビニル化合物(A)に由来する構造単位の含有量が、上記単官能単量体に由来する構造単位の含有量と、上記芳香族ジビニル化合物(A)に由来する構造単位の含有量とのモル比1:5.0×10
-3よりも多い場合、上記芳香族ジビニル化合物(A)による過剰な架橋構造により、粘着性ハイドロゲルが硬くなり、柔軟性が損なわれるおそれがある。
【0029】
[多官能単量体(B)]
本発明の粘着性ハイドロゲルにおいて、上記多官能単量体(B)は、その構造単位の中に少なくとも1つの(メタ)アクリロイルオキシ基を有し、高分子鎖にダングリング鎖を導入することで粘着性付与の役割を有するものである。
【0030】
上記多官能単量体(B)は、少なくとも1つの(メタ)アクリロイルオキシ基を有する多官能単量体である。
【0031】
上記多官能単量体(B)としては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート(例えば、共栄社化学株式会社製 製品名「ライトエステルEG」)、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート(例えば、共栄社化学株式会社製 製品名「ライトエステル2EG」、新中村化学工業株式会社製 製品名「A−200」)トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート等のエチレングリコールのユニットを分子内に3〜23個有するポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレートとして、例えば市販品では、共栄社化学株式会社製 製品名「ライトエステル3EG」「ライトアクリレート3EG−A」、共栄社化学株式会社製 製品名「ライトエステル4EG」「ライトアクリレート4EG−A」、共栄社化学株式会社製 製品名「ライトエステル9EG」「ライトアクリレート9EG−A」、共栄社化学株式会社製 製品名「ライトエステル14EG」「ライトアクリレート14EG−A」、新中村化学工業株式会社製 製品名「23G」「A−1000」などが挙げられる。また、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート(例えば、日油株式会社製 「ブレンマー(登録商標)PDP−400N」、「ブレンマー(登録商標)PDP−700」、「ADP−400」)、ポリテトラメチレングリコールジ(メタ)アクリレート(例えば、日油株式会社製 製品名「ブレンマー(登録商標)PDT−650」「ブレンマー(登録商標)ADT−250」)、ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコール−ポリエチレングリコール−ジ(メタ)アクリレートなどのポリアルキレングリコールジ(メタ)アクリレート(例えば、日油株式会社製 製品名「ブレンマー(登録商標)ADCシリーズ」、東邦化学株式会社製 製品名「RODM」)、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート(例えば、共栄社化学株式会社製 製品名「ライトエステル1,4EG」、アルケマ株式会社製 製品名「SR213」)、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート(例えば、共栄社化学株式会社製 製品名「ライトエステルNP」、「ライトエステルNP−A」)、3−メチル−1,5−ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート(例えば、共栄社化学株式会社製 製品名「ライトアクリレートMPD−A」)、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート(例えば、共栄社化学株式会社製 製品名「ライトエステル1,6HX」、製品名「ライトアクリレート1,6HX−A」)、2,2−ブチルエチル−1,3−プロパンジオールジ(メタ)アクリレート(例えば、共栄社化学株式会社製 製品名「ライトアクリレートBEPG−A」)、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート(例えば、共栄社化学株式会社製 製品名「ライトエステル1,9ND」「ライトアクリレート1,9ND−A」)、1,10−デカンジオールジ(メタ)アクリレート(例えば、共栄社化学株式会社製 製品名「ライトエステル1・10DC」アルケマ株式会社製 製品名「CD595」)、ジメチロールートリシクロデカンジ(メタ)アクリレート(例えば、共栄社化学株式会社製 製品名「ライトエステルDCP−M」「ライトアクリレートDCP−A」)、ビスフェノールAのEO(エチレンオキサイド)付加物ジ(メタ)アクリレート(例えば、共栄社化学株式会社製 製品名「ライトエステルBP−2EM」「ライトエステルBP−4EM」「ライトエステルBP−6EM」「ライトアクリレートBP−4EA」「ライトアクリレートBP−10EA」)、ビスフェノールAのPO(プロピレンオキサイド)付加物ジ(メタ)アクリレート(例えば、共栄社化学株式会社製 製品名「ライトアクリレートBP−4PA」)、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリル酸安息香酸エステル(例えば、共栄社化学株式会社製 製品名「ライトアクリレートBA−134」)、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート(例えば、共栄社化学株式会社製 製品名「ライトアクリレートHPP−A」)、2−ヒドロキシ−3−アクリロイロキシプロピル(メタ)アクリレート(例えば、共栄社化学株式会社製 製品名「ライトエステルG−201P」)、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート(例えば、新中村化学工業株式会社製 製品名「A−TMPT」「TMPT」)、EO変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート(例えば、共栄社化学株式会社製 製品名「ライトアクリレートTMP−3EO−A」、「ライトアクリレートTMP−6EO−3A」)、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート(例えば、共栄社化学株式会社製 製品名「ライトアクリレートPE−3A」)、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート(例えば、共栄社化学株式会社製 「ライトアクリレートPE−4A」)、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート(例えば、共栄社化学株式会社製 製品名「ライトアクリレートDPE−6A」、新中村化学工業株式会社製 製品名「A−DPH」)等が挙げられる。
【0032】
上記多官能単量体(B)の中でも、エチレングリコールユニット数が4つであるポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート(例えば、共栄社化学株式会社製 「ライトエステル4EG」「ライトアクリレート4EG−A」)トリメチロールプロパントリアクリレート(例えば、新中村化学工業株式会社製 製品名「A−TMPT」)、トリメチロールプロパントリメタクリレート(例えば、新中村化学工業株式会社製 製品名「TMPT」)、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(例えば、新中村化学工業株式会社製 製品名「A−DPH」)を用いることがより好ましい。
【0033】
本発明の粘着性ハイドロゲルにおいて、前記単官能単量体に由来する構造単位のモル含有量と、前記多官能単量体(B)に由来する構造単位のモル含有量とは、モル比で1:5.0×10
-6〜1:1.5×10
-3であり、1:6.0×10
-6〜1:1.3×10
-3であることが好ましい。上記多官能単量体(B)に由来する構造単位の含有量が、上記単官能単量体に由来する構造単位の含有量と、上記多官能単量体(B)に由来する構造単位の含有量とのモル比1:5.0×10
-6よりも少ない場合、当該多官能単量体(B)が十分なダングリング鎖を形成できなくなり、粘着力の向上を図ることができなくなってしまう。上記多官能単量体(B)に由来する構造単位の含有量が、上記単官能単量体に由来する構造単位の含有量と、上記多官能単量体(B)に由来する構造単位の含有量とのモル比1:1.5×10
-3よりも多い場合、多官能単量体(B)が配合液中に溶解せず粘着性ハイドロゲルを作製することができなくなってしまう。
【0034】
本発明の粘着性ハイドロゲルは、水を含む。本発明の粘着性ハイドロゲルにおける水の含有量は、特に限定されないが、粘着性ハイドロゲル100重量部に対して、10〜60重量部であることが好ましく、15〜30重量部であることがより好ましい。水の含有量が、粘着性ハイドロゲル100重量部に対して、10重量部未満であると、粘着性ハイドロゲルの平衡水分量に対する含水量が少なすぎて、粘着性ハイドロゲルの吸湿性が強くなり、粘着性ハイドロゲルが経時的に変質(例えば、膨潤)することがある。また、水の含有量が、粘着性ハイドロゲル100重量部に対して、60重量部を超えると、粘着性ハイドロゲルの平衡水分量に対する含水量が多すぎて、乾燥による粘着性ハイドロゲルの収縮や物性変化を生じることがある。
【0035】
本発明の粘着性ハイドロゲルは、多価アルコールを含む。多価アルコールとしては、特に限定されず、例えば、エチレングリコール、トリエチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、プロピレングリコール、ブタンジオール等のジオール;グリセリン、ペンタエリスリトール、ソルビトール等の3価以上の多価アルコール類;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリグリセリン等の多価アルコール縮合体;ポリオキシエチレングリセリン等の多価アルコール変成体等が挙げられる。
【0036】
多価アルコールの中でも、粘着性ハイドロゲルの使用温度領域(例えば室内で使用する場合は20℃前後)で液状である多価アルコールを用いることが好ましく、具体的には、エチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリグリセリン、及びグリセリン等が好適である。
【0037】
上記粘着性ハイドロゲルにおける上記多価アルコールの含有量は、特に限定されないが、粘着性ハイドロゲル100重量部に対して、20〜70重量部の範囲内であることが好ましく、25〜65重量部の範囲内であることがより好ましい。上記多価アルコールの含有量が、上記粘着性ハイドロゲル100重量部に対して、20重量部未満であると、得られる粘着性ハイドロゲルの保湿力、可塑性が乏しく、水分の蒸散が著しくなり、粘着性ハイドロゲルの経時安定性に欠けるとともに、柔軟性に欠けるため、十分な粘着性が得られないことがある。また、上記多価アルコールの含有量が、上記粘着性ハイドロゲル100重量部に対して、70重量部を超えると、高分子マトリックスが保持できる多価アルコールの量を超えてしまうため、粘着性ハイドロゲルの表面から多価アルコールがブリードアウトすることによる物性変動が生じて、十分な粘着性が得られないことがある。
【0038】
本発明の粘着性ハイドロゲルは、電解質を含有することができ、これにより、粘着性ハイドロゲルに導電性を付与することができる。
【0039】
本発明の粘着性ハイドロゲルに導電性を付与する場合において、粘着性ハイドロゲルにおける上記電解質の含有量は、前記粘着性ハイドロゲル100重量部に対して、0.05〜10重量部であることが好ましく、0.1〜6重量部であることがより好ましい。電解質の含有量が、前記粘着性ハイドロゲル100重量部に対して、0.05重量部未満であると、インピーダンスが高くなり、導電性がよいとはいえなくなる。また、電解質の含有量が増えるとインピーダンスは低下するが、電解質の含有量が、粘着性ハイドロゲル100重量部に対して、10重量部を超えると、インピーダンスが低下しなくなり、コスト的にも無駄である。
【0040】
上記電解質としては特に限定されず、例えば、ハロゲン化ナトリウム(例えば塩化ナトリウム)、ハロゲン化リチウム、ハロゲン化カリウム等のハロゲン化アルカリ金属;ハロゲン化マグネシウム、ハロゲン化カルシウム等のハロゲン化アルカリ土類金属;その他の金属ハロゲン化物等が挙げられる。また、上記電解質として、各種金属の、次亜塩素酸塩、亜塩素酸塩、塩素酸塩、過塩素酸塩、硫酸塩、炭酸塩、硝酸塩、燐酸塩も好適である。また、上記電解質として、アンモニウム塩、各種錯塩等の無機塩類;酢酸、安息香酸、乳酸等の一価有機カルボン酸の塩;酒石酸等の多価有機カルボン酸の塩;フタル酸、コハク酸、アジピン酸、クエン酸等の多価カルボン酸の一価又は二価以上の塩;スルホン酸、アミノ酸等の有機酸の金属塩;有機アンモニウム塩も好適である。
【0041】
本発明の粘着性ハイドロゲルには、pHを調整する目的で水酸化ナトリウム等の塩基を適宜添加してもよい。
【0042】
本発明の粘着性ハイドロゲルは、必要に応じて、他の添加剤を含有していてもよい。他の添加剤としては、例えば、防錆剤、防徴剤、酸化防止剤、消泡剤、安定剤、界面活性剤、着色剤等を挙げることができる。
【0043】
また、本発明の粘着性ハイドロゲルは、0.1〜10mmの厚みを有するシート状であってもよい。このような0.1〜10mmの厚みを有するシート状の粘着性ハイドロゲルは、柔軟性に優れると共に、コンクリートや金属表面等の凹凸な表面への追従性に優れており、施工性に優れる。
【0044】
[粘着性ハイドロゲルの製造方法]
本発明の粘着性ハイドロゲルは、上記単官能単量体と、上記芳香族ジビニル化合物(A)と、上記多官能単量体(B)と、上記多価アルコールと、上記水とを含む粘着性ハイドロゲル用組成物を用い、粘着性ハイドロゲル用組成物中の単官能単量体と芳香族ジビニル化合物(A)と多官能単量体(B)とを重合させる製造方法によって容易に製造することができる。上記粘着性ハイドロゲル用組成物は、必要に応じて、上記電解質、上記塩基、上記各種の添加物を含んでいる。
【0045】
この製造方法で本発明の粘着性ハイドロゲルを製造する場合、上記粘着性ハイドロゲル用組成物中における単官能単量体、芳香族ジビニル化合物(A)及び多官能単量体(B)以外の成分(例えば、多価アルコール、水)の含有量は、本発明の粘着性ハイドロゲルにおける単官能単量体、芳香族ジビニル化合物(A)及び多官能単量体(B)以外の成分の含有量に等しく、上記粘着性ハイドロゲル用組成物中における単官能単量体、芳香族ジビニル化合物(A)及び多官能単量体(B)の含有量は、本発明の粘着性ハイドロゲルにおける単官能単量体、芳香族ジビニル化合物(A)及び多官能単量体(B)に由来する構造単位の含有量に等しい。例えば、上記粘着性ハイドロゲル用組成物中における単官能単量体の含有量は、本発明の粘着性ハイドロゲルにおける単官能単量体に由来する構造単位の含有量に等しい。
【0046】
上記粘着性ハイドロゲル用組成物は、重合開始剤を含有することが好ましい。重合開始剤としては、特に限定されず、光重合開始剤、熱重合開始剤が挙げられる。
【0047】
上記光重合開始剤としては、紫外線又は可視光線で開裂して、ラジカルを発生するものであれば特に限定されず、例えば、α−ヒドロキシケトン、α−アミノケトン、ベンジルメチルケタール、ビスアシルフォスフィンオキサイド、メタロセン等が挙げられ、より具体的には、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン(例えば、製品名:ダロキュア(登録商標)1173、BASFジャパン株式会社(旧チバ・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社)製)、2−ヒロドキシ−1−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオニル)−ベンジル]フェニル}−2−メチル―プロパン−1−オン(例えば、製品名:イルガキュア(登録商標)127、BASFジャパン株式会社製)、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン(例えば、製品名:イルガキュア(登録商標)2959、BASFジャパン株式会社製)、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン(例えば、製品名:ダロキュア(登録商標)1173、BASFジャパン株式会社製)、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン(例えば、製品名:イルガキュア(登録商標)184、BASFジャパン株式会社製)、2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン(例えば、製品名:イルガキュア(登録商標)907、BASFジャパン株式会社製)、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン(例えば、製品名:イルガキュア(登録商標)369、BASFジャパン株式会社製)、オリゴ{2−ヒドロキシ−2−メチル−1−[4−(1−メチルビニル)フェニル]プロパノン}(例えば、エザキュア(登録商標)KIP150、日本化薬株式会社製)等が挙げられる。これらの光重合開始剤は、単独で用いられてもよいし、2種以上が併用されてもよい。
【0048】
上記熱重合開始剤としては、熱により開裂して、ラジカルを発生するものであれば特に限定されず、例えば、過酸化ベンゾイル等の有機過酸化物;アゾビスシアノ吉草酸、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ系重合開始剤;過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩;2、2−アゾビスアミジノプロパン二塩酸塩等のアゾ化合物等が挙げられる。また、必要に応じて、硫酸第1鉄やピロ亜硫酸塩等の還元剤と過酸化水素やチオ硫酸ナトリウム等の過酸化物とからなるレドックス開始剤を熱重合開始剤と併用してもよい。
【0049】
本発明の粘着性ハイドロゲル用組成物における重合開始剤の含有量は、特に限定されないが、粘着性ハイドロゲル用組成物100重量部に対して、0.01重量部以上であることが好ましく、また、1重量部以下であることが好ましい。重合開始剤の含有量が、粘着性ハイドロゲル用組成物100重量部に対して、0.01重量部未満であると、重合反応が充分に進まず、得られる粘着性ハイドロゲル中に、単官能単量体及び/又は多官能単量体が残存することがある。また、重合開始剤の含有量が、粘着性ハイドロゲル用組成物100重量部に対して、1重量部を超えると、重合反応後の重合開始剤の残物により、得られる粘着性ハイドロゲルが変色(黄変)したり、臭気を帯びたりすることがある。
【0050】
上記粘着性ハイドロゲル用組成物を用いて粘着性ハイドロゲルを製造する方法としては特に限定されず、例えば、上記粘着性ハイドロゲル用組成物に対して加熱、光照射、又は放射線照射を行う方法等が挙げられる。具体的には、上記粘着性ハイドロゲル用組成物に、重合開始剤として、熱重合開始剤を含有させて、加熱により、粘着性ハイドロゲル用組成物中の単官能単量体と芳香族ジビニル化合物(A)と多官能単量体(B)とを重合させる方法;上記粘着性ハイドロゲル用組成物に、重合開始剤として、光重合開始剤を含有させて、光照射(紫外線又は可視光線照射)により、粘着性ハイドロゲル用組成物中の単官能単量体と芳香族ジビニル化合物(A)と多官能単量体(B)とを重合させる方法;上記粘着性ハイドロゲル用組成物に、重合開始剤として、熱重合開始剤と光重合開始剤とを含有させて、光照射と加熱を同時に行うことにより、粘着性ハイドロゲル用組成物中の単官能単量体と芳香族ジビニル化合物(A)と多官能単量体(B)とを重合させる方法;上記粘着性ハイドロゲル用組成物に、電子線やガンマ線等の放射線を照射することにより、粘着性ハイドロゲル用組成物中の単官能単量体と芳香族ジビニル化合物(A)と多官能単量体(B)とを重合させる方法等を挙げることができる。なお、熱重合開始剤として、レドックス開始剤を併用する場合、加熱をしなくても反応を行うことが可能であるが、残存モノマーの低減化又は反応時間の短縮のため、レドックス開始剤を併用した場合であっても、加熱を行うことが好ましい。
【0051】
本発明の粘着性ハイドロゲルを、紫外線照射により作製する場合には、紫外線の積算照射量は、1000mJ/cm
2〜10000mJ/cm
2の範囲内であることが好ましく、2000mJ/cm
2〜10000mJ/cm
2の範囲内であることがより好ましい。
【0052】
また、本発明の粘着性ハイドロゲルは、予め上記単官能単量体と芳香族ジビニル化合物(A)と多官能単量体(B)との重合反応によって形成された高分子マトリックスに、水及び多価アルコールを含浸させる製造方法により製造することも可能である。
【0053】
[粘着性ハイドロゲルシートの製造方法及び粘着性ハイドロゲルシート]
本発明の粘着性ハイドロゲルは、例えば液状の粘着性ハイドロゲル用組成物を重合架橋してゲル化させたものであるため、用途に合わせて適宜成形することが可能である。例えばあらかじめ成型された熱可塑性樹脂からなる容器に前記粘着性ハイドロゲル用組成物を注入し、ゲル化させることができる。
【0054】
粘着性ハイドロゲルシートは、粘着性ハイドロゲルをシート状に成形することによって得ることができる。
【0055】
粘着性ハイドロゲルシートの製造方法は、特に限定されるものではなく、公知の方法で粘着性ハイドロゲルシートを製造することができる。例えば、樹脂フィルム等のベースフィルムの上に前記粘着性ハイドロゲル用組成物を滴下し、滴下後、滴下した粘着性ハイドロゲル用組成物の上面に樹脂フィルム等のトップフィルムをかぶせて粘着性ハイドロゲル用組成物を押し広げ、所望の厚みに制御する。この状態で光(紫外線)照射及び/又は熱により粘着性ハイドロゲル用組成物中の単官能単量体と芳香族ジビニル化合物(A)と多官能単量体(B)とを重合及び架橋させて、所望の厚みを有するシート状の粘着性ハイドロゲル、すなわち粘着性ハイドロゲルシートを得ることができる。
【0056】
粘着性ハイドロゲルシートの片面にベースフィルムを設け、粘着性ハイドロゲルシートにおけるベースフィルムが設けられた面の裏面にトップフィルムを設けてもよい。
【0057】
上記ベースフィルムとしては、例えば、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリウレタン等の樹脂からなる樹脂フィルム、紙、前記樹脂フィルムをラミネートした紙等を使用することができる。
【0058】
これらベースフィルムの粘着性ハイドロゲルシートと接する面は、シリコーンコーティング等の離型処理がなされていることが好ましい。すなわち、上記ベースフィルムを離型紙として使用する場合は、樹脂(例えばポリエステル、ポリオレフィン、ポリスチレン等)からなる樹脂フィルム、紙、前記樹脂フィルムをラミネートした紙等のフィルムの表面に離型処理を施したものが上記ベースフィルムとして好適に用いられる。離型処理の方法としては、シリコーンコーティングが挙げられ、特に、熱又は紫外線で架橋、硬化反応させる焼き付け型のシリコーンコーティングが好ましい。離型処理が施されるフィルムとしては、二軸延伸したPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム、OPP(延伸ポリプロピレン)フィルム等が特に好ましい。
【0059】
上記ベースフィルムを離型紙でなく、粘着剤のバッキング材(裏打材)として使用する場合には、ポリエステルフィルム、ポリオレフィンフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリウレタンフィルム等を離型処理しないで用いることが好ましい。これらのうち、ポリウレタンフィルムは、柔軟性があり、水蒸気透過性を有するものもあるので、特に好ましい。また、ポリウレタンフィルムは、通常単独では柔らかすぎ、製造工程での取扱が困難なため、ポリオレフィンフィルムや紙等のキャリアフィルムをラミネートして用いることが好ましい。この場合、粘着性ハイドロゲルの製造工程は、ベースフィルムにキャリアフィルムを付けた状態で行われることが好ましい。
【0060】
上記トップフィルムとしては、基本的にベースフィルムと同じ材質のものを使用することも可能であるが、光重合を妨げないために、光を遮断しない材質のフィルムを選択することが好ましい。また、バッキング材(裏打材)に用いるフィルムは、トップフィルムとして使用しない方が好ましい。特に、バッキング材に用いるフィルムが紫外線等の照射により劣化する可能性がある場合には、バッキング材に用いるフィルムをトップフィルムとして使用すると、バッキング材に用いるフィルムが直接紫外線が照射される側に位置することになるため、好ましくない。
【0061】
粘着性ハイドロゲル用組成物を重合架橋してゲル化させ、生成したシート状の粘着性ハイドロゲル(粘着性ハイドロゲルシート)をロール状に巻き取る場合には、上記ベースフィルム及び/又はベースフィルムは柔軟性を有していることが好ましい。柔軟性がないフィルムを粘着性ハイドロゲルシートの両面に設けると、巻皺が発生するおそれがある。また、柔軟性を有するフィルムは、ロール巻の内面側、外面側の何れの側に配置されてもよいが、外面側に配置することが好ましい。
【実施例】
【0062】
以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
【0063】
[実施例1]
単官能単量体としてアクリルアミドを20重量部、芳香族ジビニル化合物(A)としてジビニルベンゼンを0.065重量部、多官能単量体(B)としてジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(新中村化学工業株式会社製 A−DPH)を0.005重量部、多価アルコールとして局方濃グリセリン57.300重量部、電解質として塩化ナトリウムを2.5重量部、水を20重量部混合し、溶解攪拌して配合液を得た。
【0064】
次に、その配合液に対して、光重合開始剤として1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−プロパン−1−オン(製品名:イルガキュア(登録商標)2959(IR2959)、BASFジャパン株式会社)を0.13重量部加え更に攪拌溶解し、粘着性ハイドロゲル用組成物100重量部を得た。なお、以下の実施例及び比較例において、グリセリンの量を変化させることで、粘着性ハイドロゲル用組成物の全量が100重量部になるように調整した。
【0065】
次に、この粘着性ハイドロゲル用組成物を、シリコーンコーティングされた厚さ100μmのPETフィルム(ベースフィルム)上に滴下し、滴下後、滴下した粘着性ハイドロゲル用組成物の上にシリコーンコーティングされた厚さ38μmのPETフィルム(トップフィルム)を被せて粘着性ハイドロゲル用組成物を均一に押し広げて、0.75mmの厚さとなる様に固定した。そして、メタルハライドランプを使用してエネルギー量3000mJ/cm
2の紫外線を照射し、厚み1.0mmのシート状の粘着性ハイドロゲル(粘着性ハイドロゲルシート)を得た。
【0066】
[実施例2〜5]
多官能単量体(B)としてのジペンタエリスリトールヘキサアクリレートの配合量及びグリセリンの配合量を表1の各実施例に記載の量に変更する以外は、実施例1と同様にして、厚み1.0mmのシート状の粘着性ハイドロゲル(粘着性ハイドロゲルシート)を得た。
【0067】
[実施例6]
芳香族ジビニル化合物(A)としてのジビニルベンゼンの配合量を0.032重量部とし、多官能単量体(B)としてのジペンタエリスリトールヘキサアクリレートの配合量を0.01重量部とし、グリセリンの配合量を57.328重量部とする以外は、実施例1と同様にして、厚み1.0mmのシート状の粘着性ハイドロゲル(粘着性ハイドロゲルシート)を得た。
【0068】
[実施例7]
芳香族ジビニル化合物(A)としてのジビニルベンゼンの配合量を0.130重量部とし、多官能単量体(B)としてのジペンタエリスリトールヘキサアクリレート0.005重量部に代えてPEG♯200ジアクリレート(エチレングリコールユニット数:4つ)(共栄社化学株式会社製 製品名「ライトアクリレート4EG−A」)の配合量を0.025重量部とし、グリセリンの配合量を57.215重量部とする以外は、実施例1と同様にして、厚み1.0mmのシート状の粘着性ハイドロゲル(粘着性ハイドロゲルシート)を得た。
【0069】
[実施例8]
単官能単量体としてアクリルアミド20重量部に代えてアクリルアミド18重量部及びN,N−ジメチルアクリルアミド2重量部を用い、多官能単量体(B)としてのジペンタエリスリトールヘキサアクリレート0.005重量部に代えてPEG♯200ジアクリレートの配合量を0.025重量部とし、グリセリンの配合量を57.280重量部とする以外は、実施例1と同様にして、厚み1.0mmのシート状の粘着性ハイドロゲル(粘着性ハイドロゲルシート)を得た。
【0070】
[実施例9]
多官能単量体(B)としてのジペンタエリスリトールヘキサアクリレート0.005重量部に代えてPEG♯200ジアクリレートの配合量を0.005重量部とする以外は、実施例1と同様にして、厚み1.0mmのシート状の粘着性ハイドロゲル(粘着性ハイドロゲルシート)を得た。
【0071】
[実施例10]
多官能単量体(B)としてのジペンタエリスリトールヘキサアクリレート0.005重量部に代えてPEG♯200ジアクリレートの配合量を0.01重量部とし、グリセリンの配合量を57.295重量部とする以外は、実施例1と同様にして、厚み1.0mmのシート状の粘着性ハイドロゲル(粘着性ハイドロゲルシート)を得た。
【0072】
[実施例11]
多官能単量体(B)としてのジペンタエリスリトールヘキサアクリレート0.005重量部に代えてPEG♯200ジアクリレートの配合量を0.025重量部とし、グリセリンの配合量を57.280重量部とする以外は、実施例1と同様にして、厚み1.0mmのシート状の粘着性ハイドロゲル(粘着性ハイドロゲルシート)を得た。
【0073】
[実施例12]
多官能単量体(B)としてのジペンタエリスリトールヘキサアクリレート0.005重量部に代えてPEG♯200ジメタクリレート(エチレングリコールユニット数;4つ)(共栄社化学株式会社製 製品名「ライトエステル4EG」)の配合量を0.0057重量部とし、グリセリンの配合量を57.299重量部とする以外は、実施例1と同様にして、厚み1.0mmのシート状の粘着性ハイドロゲル(粘着性ハイドロゲルシート)を得た。
【0074】
[実施例13]
多官能単量体(B)としてのジペンタエリスリトールヘキサアクリレート0.005重量部に代えてPEG♯200ジメタクリレートの配合量を0.0114重量部とし、グリセリンの配合量を57.294重量部とする以外は、実施例1と同様にして、厚み1.0mmのシート状の粘着性ハイドロゲル(粘着性ハイドロゲルシート)を得た。
【0075】
[実施例14]
多官能単量体(B)としてのジペンタエリスリトールヘキサアクリレート0.005重量部に代えてトリメチロールプロパントリアクリレート(新中村化学工業株式会社製 製品名「A−TMPT」の配合量を0.005重量部とし、グリセリンの配合量を57.300重量部とする以外は、実施例1と同様にして、厚み1.0mmのシート状の粘着性ハイドロゲル(粘着性ハイドロゲルシート)を得た。
【0076】
[実施例15]
多官能単量体(B)としてのジペンタエリスリトールヘキサアクリレート0.005重量部に代えてトリメチロールプロパントリメタクリレート(新中村化学工業株式会社製 製品名「TMPT」の配合量を0.0116重量部とし、グリセリンの配合量を57.293重量部とする以外は、実施例1と同様にして、厚み1.0mmのシート状の粘着性ハイドロゲル(粘着性ハイドロゲルシート)を得た。
【0077】
[実施例16]
単官能単量体としてのアクリルアミドの配合量を30重量部とし、芳香族ジビニル化合物(A)としてのジビニルベンゼンの配合量を0.032重量部とし、多官能単量体(B)としてのジペンタエリスリトールヘキサアクリレート0.005重量部に代えてPEG♯200ジアクリレートの配合量を0.025重量部とし、水の配合量を30重量部とし、グリセリンの配合量を37.313重量部とする以外は、実施例1と同様にして、厚み1.0mmのシート状の粘着性ハイドロゲル(粘着性ハイドロゲルシート)を得た。
【0078】
[実施例17]
多官能単量体(B)としてのジペンタエリスリトールヘキサアクリレートの配合量を0.001重量部とし、グリセリンの配合量を57.304重量部とする以外は、実施例1と同様にして、厚み1.0mmのシート状の粘着性ハイドロゲル(粘着性ハイドロゲルシート)を得た。
【0079】
[実施例18]
多官能単量体(B)としてのジペンタエリスリトールヘキサアクリレートの配合量を0.2重量部とし、グリセリンの配合量を57.105重量部とする用いる以外は、実施例1と同様にして、厚み1.0mmのシート状の粘着性ハイロドゲル(粘着性ハイドロゲルシート)を得た。
【0080】
[比較例1]
多官能単量体(A)としてのジビニルベンゼンを用いず、グリセリンの配合量を57.365重量部とする以外は、実施例1と同様にして、厚み1.0mmのシート状の粘着性ハイドロゲル(粘着性ハイドロゲルシート)を得た。
【0081】
[比較例2]
多官能単量体(B)としてのジペンタエリスリトールヘキサアクリレートを用いず、グリセリンの配合量を57.305重量部とする以外は、実施例1と同様にして、厚み1.0mmのシート状の粘着性ハイドロゲル(粘着性ハイドロゲルシート)を得た。
【0082】
[比較例3]
多官能単量体(B)としてのジペンタエリスリトールヘキサアクリレートの配合量を0.0005重量部とし、グリセリンの配合量を57.304重量部とする以外は、実施例1と同様にして、厚み1.0mmのシート状の粘着性ハイドロゲル(粘着性ハイドロゲルシート)を得た。
【0083】
[比較例4]
多官能単量体(B)としてのジペンタエリスリトールヘキサアクリレートの配合量を0.3重量部とし、グリセリンの配合量を57.005重量部とする以外は、実施例1と同様にして、厚み1.0mmのシート状の粘着性ハイドロゲル(粘着性ハイドロゲルシート)の作製を試みたが、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートが溶解せず粘着性ハイドロゲルを作製することができなかった。
【0084】
[SUS板への粘着力測定]
実施例1〜18及び比較例1〜3で作製された厚み1.0mmの粘着性ハイドロゲル(粘着性ハイドロゲルシート)を幅20mm×長さ100mmの大きさに切断した後、一方のPETフィルム(ベースフィルム)を剥がし、このPETフィルム(ベースフィルム)を剥がした面に、ピーチコート紙SE80(日清紡ホールディングス株式会社製、厚み80μm)を裏打ちしたものを試験片とした。この試験片における粘着性ハイドロゲルの他方の面のPETフィルム(トップフィルム)を剥がしてから、この試験片のPETフィルム(トップフィルム)を剥がした面をSUS板(厚み0.25mm)に貼り付け、テクスチャーアナライザー(Stable Micro Systems社製の「TA.XTplus」)にセットした。この後、JIS Z 0237に準じて300mm/分の速度で90°方向に試験片を剥離する際の荷重を測定し、測定された荷重(N)を粘着力とした。実施例1〜18及び比較例1〜3で作製された粘着性ハイドロゲルについてのSUS板への粘着力の測定結果を表1〜表5に示す。
【0085】
なお、実施例1〜18で作製された粘着性ハイドロゲルはいずれも千切れることなく剥離することができた。また、比較例1で作製された粘着性ハイドロゲルは、
強度不十分のため粘着力を測定することができなかった。
【0086】
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【0087】
表1〜表5に示す結果より、実施例1〜18の粘着性ハイドロゲルは、比較例1〜3の粘着性ハイドロゲルと比べて粘着力に優れていることが認められた。