【文献】
HEEJUNG YU,COVERAGE EXTETION FOR IEEE802.11AH,IEEE 802.11 [ONLINE],2011年 1月,URL,https://mentor.ieee.org/802.11/dcn/11/11-11-0035-01-00ah-coverage-extension-for-ieee802-11ah.pptx
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【0006】
一実施形態において、通信チャネルを介して送信される物理層データユニット(PHY)を生成する方法は、前方誤り訂正(FEC)エンコーダを使用して、PHYデータユニットに含められる複数の情報ビットを符号化する段階を備える。方法はまた、複数の情報ビットを複数のコンスタレーションシンボルにマッピングする段階を備える。方法は更に、複数のコンスタレーションシンボルを含めるべく、複数の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルを生成する段階と、複数のOFDMシンボルを含めるべくPHYデータユニットを生成する段階とを備える。方法は更に、(i)ブロック符号化スキームに従って複数の情報ビットを符号化する段階、又は、(ii)ブロック符号化スキームに従って、複数のコンスタレーションシンボルを符号化する段階、のうちの一つを実行する段階を備える。
【0007】
別の実施形態では、方法は更に、次に示すような特徴の1以上を含む。
【0008】
ブロック符号化スキームに従って複数の情報ビットを符号化する段階は、複数の情報ビットの各ビットの複数のコピーを生成する段階を有する。
【0009】
複数の情報ビットの各ビットが、連続してm回連続して繰り返される。
【0010】
n個の情報ビットからなるブロックがそれぞれ、m回連続して繰り返される。
【0011】
方法は更に、nビットからなるブロックそれぞれにおける複数の情報ビットをインターリーブする段階を更に備える。
【0012】
方法は更に、各ビットの複数のコピーの1以上のビットをフリップする段階を更に備える。
【0013】
ブロック符号化スキームに従って複数の情報ビットを符号化する段階は、複数の情報ビットを、nビットの複数のブロックに分ける段階と、nビットのブロックそれぞれにおける各ビットをm回繰り返して、m×nビットを生成する段階とを有する。
【0014】
方法は更に、所定のコードに従って、m×nビットをインターリーブする段階を更に備える。
【0015】
ブロック符号化スキームに従って複数の情報ビットを符号化する段階は、ハミングコードに従って複数の情報ビットを符号化することを含む。
【0016】
ブロック符号化スキームに従って複数の情報ビットを符号化する段階は、BCCエンコーダを使用して複数の情報ビットを符号化する段階の後に実行される。
【0017】
ブロック符号化スキームに従って複数の情報ビットを符号化する段階は、BCCエンコーダを使用して複数の情報ビットを符号化する段階の前に実行される。
【0018】
複数の情報ビットの少なくとも一部は、PHYデータユニットのデータ部分に対応する。
【0019】
PHYデータユニットを生成する段階は更に、プリアンブルをPHYデータユニットに含める段階を有し、複数の情報ビットの別の部分が、プリアンブルの信号フィールドに対応している。
【0020】
FECエンコーダを使用して、複数の情報ビットを符号化する段階は、2値畳み込みエンコーダ(BCCエンコーダ)を使用して複数の情報ビットを符号化することを含む。
【0021】
FECエンコーダを使用して、複数の情報ビットを符号化する段階は、低密度パリティ検査(LDPC)エンコーダを使用して複数の情報ビットを符号化する。
【0022】
別の実施形態では、通信チャネルを介して送信される物理層データユニット(PHY)を生成する装置は、PHYデータユニットに含められる複数の情報ビットを符号化する前方誤り訂正(FEC)エンコーダを備える。装置はまた、複数の情報ビットを複数のコンスタレーションシンボルにマッピングするコンスタレーションマッパを備える。装置は更に、ネットワークインターフェースを備え、ネットワークインターフェースは、複数のコンスタレーションシンボルを含めるべく、複数の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルを生成する段階と、複数のOFDMシンボルを含めるべくPHYデータユニットを生成する段階とを実行する。ネットワークインターフェースは、更に、(i)ブロック符号化スキームに従って複数の情報ビットを符号化する段階、又は、(ii)ブロック符号化スキームに従って、複数のコンスタレーションシンボルを符号化する段階、のうちの一つを実行する。
【0023】
別の実施形態では、装置は更に、次に示す特徴のうちの1以上を備える。
【0024】
ブロック符号化スキームに従って複数の情報ビットを符号化する段階は、複数の情報ビットの各ビットの複数のコピーを生成する段階を有する。
【0025】
複数の情報ビットの各ビットが、連続してm回連続して繰り返される。
【0026】
n個の情報ビットからなるブロックがそれぞれ、m回連続して繰り返される。
【0027】
ネットワークインターフェースは、nビットからなるブロックそれぞれにおける複数の情報ビットをインターリーブする。
【0028】
各ビットの複数のコピーの1以上のビットをフリップするピーク対平均電力比(PAPR)低減ユニットを更に備える。
【0029】
ブロック符号化スキームに従って複数の情報ビットを符号化する段階は、複数の情報ビットを、nビットの複数のブロックに分ける段階と、nビットのブロックそれぞれにおける各ビットをm回繰り返して、m×nビットを生成する段階とを有する。
【0030】
ネットワークインターフェースは、所定のコードに従って、m×nビットをインターリーブする。
【0031】
ブロック符号化スキームに従って複数の情報ビットを符号化する段階は、ハミングコードに従って複数の情報ビットを符号化することを含む。
【0032】
ブロック符号化スキームに従って前記複数の情報ビットを符号化する段階は、BCCエンコーダを使用して複数の情報ビットを符号化する段階の後に実行される。
【0033】
ブロック符号化スキームに従って前記複数の情報ビットを符号化する段階は、BCCエンコーダを使用して前記複数の情報ビットを符号化する段階の前に実行される。
【0034】
複数の情報ビットの少なくとも一部は、PHYデータユニットのデータ部分に対応する。
【0035】
PHYデータユニットを生成する段階は更に、プリアンブルをPHYデータユニットに含める段階を有し、複数の情報ビットの別の部分が、プリアンブルの信号フィールドに対応している。
【0036】
FECエンコーダは、2値畳み込みエンコーダ(BCCエンコーダ)を含む。
【0037】
FECエンコーダは、低密度パリティ検査(LDPC)エンコーダを含む。
【0038】
更に別の実施形態では、方法は、第1データユニットの第1プリアンブルを生成する段階を備え、第1プリアンブルは、(i)第1ロングトレーニングフィールド及び(ii)第1信号フィールドを含み、第1信号フィールドは、第1データユニットを解析するための情報を提供し、第1信号フィールドは、第1変調技術に従って変調される。方法は更に、第1データユニット形式に従って、第1プリアンブルを含む第1データユニットを生成する段階を備える。方法は更に、第2データユニットの第2プリアンブルを生成する段階を備え、第2プリアンブルは、第2信号フィールドを含み、第2信号フィールドは、第2データユニットを解析するための情報を提供し、また、第2プリアンブルは、第2ロングトレーニングフィールドを含む。第2プリアンブルを生成する段階は、(i)第2信号フィールドの期間が、第1信号フィールドの期間よりも長くなるように、第2信号フィールドにおける情報を繰り返す段階、及び、(ii)第2信号フィールドの期間が、第1信号フィールドの期間よりも長くなるように、第2ロングトレーニングフィールドを生成する段階、のうちの少なくとも1つを含む。第2プリアンブルを生成する段階は、(i)第2データユニットが第1データユニット形式とは異なる第2データユニット形式に従ってフォーマットされていることを受信機に通知するべく、第1変調技術とは異なる第2変調技術に従って、第2信号フィールドの一部分を変調する段階、及び、(ii)第2データユニットが第2データユニット形式に従ってフォーマットされていることを受信機に通知するべく、第2変調技術に従って、第2ロングトレーニングフィールドの一部分を変調する段階、のうちの一つを有する。方法は更に、第2データユニット形式に従って、第2プリアンブルを含む第2データユニットを生成する段階を備える。
【0039】
その他の実施形態では、方法は更に、次に示す特徴のうちの1以上を備える。
【0040】
第1信号フィールドは、1つの直交周波数領域多重(OFDM)シンボルのみにわたるように生成され、第2信号フィールドは、2つのOFDMシンボルにわたるように生成される。
【0041】
第2プリアンブルを生成する段階は、(i)第1変調技術に従って、第2信号フィールドの追加部分を変調する段階、又は、(ii)第1変調技術に従って、第2ロングトレーニングフィールドの追加部分を変調する段階、のうちの一つを有する。
【0042】
第2ロングトレーニングフィールドは、第1OFDMシンボル及び第2OFDMシンボルを含み、第2OFDMシンボルの各OFDMトーンは、第1OFDMシンボルの対応するトーンと比較して、位相シフトされている。
【0043】
第1プリアンブルは、第1データユニットを解析するための情報を提供する第3信号フィールドを含むように生成され、第2プリアンブルは、第2データユニットを解析するための情報を提供する第4信号フィールドを含むように生成され、第2プリアンブルを生成する段階は、第4信号フィールドの期間が第3信号フィールドの期間よりも長くなるように、第4信号フィールドにおける情報を繰り返す段階を有する。
【0044】
第3信号フィールドは、1つの直交周波数領域多重(OFDM)シンボルのみにわたるように生成され、第4信号フィールドは、2つのOFDMシンボルにわたるように生成される。
【0045】
第1プリアンブルを生成する段階は、第1変調技術に従って第3信号フィールドを変調する段階を有し、第2プリアンブルを生成する段階は、第2変調技術に従って第4信号フィールドを変調する段階を有する。
【0046】
第1変調技術は、四位相二位相偏移変調(QBPSK)であり、第2変調技術は、二位相偏移変調(BPSK)である。
【0047】
第1変調技術は、二位相偏移変調(BPSK)であり、第2変調技術は、四位相二位相偏移変調(QBPSK)である。
【0048】
第1プリアンブルは、第1データユニットの検出を容易にするべく、第1ショートトレーニングフィールド(STF)を含むように生成され、第2プリアンブルは、第2データユニットの検出を容易にするべく、第2STFを含むように生成され、第2STFは、第1STFの期間よりも長い期間を有する。
【0049】
第2信号フィールドは、Nullデータパケット(NDP)情報を含み、NDP情報は、第2PHYデータユニットが、データ部分を含まないことを示す。
【0050】
第2信号フィールドは、テールビットを含まず、第2信号フィールドにおける情報を繰り返す段階は、情報が繰り返された後に、1以上のテールビットを付加する段階を有する。
【0051】
方法は、第1データユニットを送信させる段階と、第2データユニットを送信させる段階とを更に備える。
【0052】
方法は、第1データユニットを送信する段階と、第2データユニットを送信する段階とを更に備える。
【0053】
更なる別の実施形態では、ネットワークインターフェースを備える装置であって、ネットワークインターフェースは、第1データユニットの第1プリアンブルを生成し、第1プリアンブルは、(i)第1ロングトレーニングフィールド及び(ii)第1信号フィールドを含み、第1信号フィールドは、第1データユニットを解析するための情報を提供し、第1信号フィールドは、第1変調技術に従って変調される。ネットワークインターフェースは、第1データユニット形式に従って、第1プリアンブルを含む第1データユニットを生成し、第2データユニットの第2プリアンブルを生成し、第2プリアンブルは、第2信号フィールドを含み、第2信号フィールドは、第2データユニットを解析するための情報を提供し、また、第2プリアンブルは、第2ロングトレーニングフィールドを含む。ネットワークインターフェースは、(i)第2信号フィールドの期間が、第1信号フィールドの期間よりも長くなるように、第2信号フィールドにおける情報を繰り返す段階、及び、(ii)第2信号フィールドの期間が、第1信号フィールドの期間よりも長くなるように、第2ロングトレーニングフィールドを生成する段階、のうちの少なくとも一つを実行する。ネットワークインターフェースは、(i)第2データユニットが第1データユニット形式とは異なる第2データユニット形式に従ってフォーマットされていることを受信機に通知するべく、第1変調技術とは異なる第2変調技術に従って、第2信号フィールドの一部分を変調する段階、及び、(ii)第2データユニットが第2データユニット形式に従ってフォーマットされていることを受信機に通知するべく、第2変調技術に従って、第2ロングトレーニングフィールドの一部分を変調する段階、のうちの一つを実行する。ネットワークインターフェースは、第2データユニット形式に従って、第2プリアンブルを含む第2データユニットを生成する。
【0054】
別の実施形態では、装置は更に、以下に示す特徴の1以上を備える。
【0055】
ネットワークインターフェースは、1つの直交周波数領域多重(OFDM)シンボルのみにわたるように第1信号フィールドを生成し、2つのOFDMシンボルにわたるように第2信号フィールドを生成する。
【0056】
(i)ネットワークインターフェースは、第1変調技術に従って、第2信号フィールドの追加部分を変調する、又は、(ii)ネットワークインターフェースは、第1変調技術に従って、第2ロングトレーニングフィールドの追加部分を変調する。
【0057】
第2ロングトレーニングフィールドは、第1OFDMシンボル及び第2OFDMシンボルを含み、第2OFDMシンボルの各OFDMトーンは、第1OFDMシンボルの対応するトーンと比較して、位相シフトされている。
【0058】
ネットワークインターフェースは、第1データユニットを解析するための情報を提供する第3信号フィールドを含むように第1プリアンブルを生成し、第2データユニットを解析するための情報を提供する第4信号フィールドを含むように第2プリアンブルを生成し、第4信号フィールドの期間が第3信号フィールドの期間よりも長くなるように、第4信号フィールドにおける情報を繰り返す。
【0059】
ネットワークインターフェースは、1つの直交周波数領域多重(OFDM)シンボルのみにわたるように第3信号フィールドを生成し、2つのOFDMシンボルにわたるように第4信号フィールドを生成する。
【0060】
ネットワークインターフェースは、第1変調技術に従って第3信号フィールドを変調し、第2変調技術に従って第4信号フィールドを変調する。
【0061】
ネットワークインターフェースは、第1データユニットの検出を容易にするべく、第1ショートトレーニングフィールド(STF)を含むように第1プリアンブルを生成し、第2データユニットの検出を容易にするべく、第2STFを含むように第2プリアンブルを生成し、第2STFは、第1STFの期間よりも長い期間を有する。
【0062】
第2信号フィールドは、Nullデータパケット(NDP)情報を含み、NDP情報は、第2PHYデータユニットが、データ部分を含まないことを示す。
【0063】
第2信号フィールドは、テールビットを含まず、ネットワークインターフェースは、第2信号フィールドにおける情報を繰り返した後に、1以上のテールビットを付加する。
【0064】
ネットワークインターフェースは、第1データユニットを送信させ、第2データユニットを送信させる。
【0065】
ネットワークインターフェースは、第1データユニットを送信し、第2データユニットを送信する送受信機を有する。
【発明を実施するための形態】
【0067】
以下に記載される実施形態では、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)のアクセスポイント(AP)のような無線ネットワークデバイスが、1以上のクライアント局にデータストリームを送信する。APは、少なくとも第1通信プロトコルにしたがって、クライアント局とのオペレーションを行うように構成されている。第1通信プロトコルは、サブ1GHz周波数帯におけるオペレーションを規定し、典型的には、相対的に低いデータレートで長距離の無線通信を行うアプリケーションで使用される。以下、第1通信プロトコル(例えば、IEEE802.11af又はIEEE802.11ah)を"長距離"通信プロトコルと称する。ある実施形態では、相対的に高いデータレートで近距離で通信を行うのに使用され、一般的に高い周波数帯でオペレーションを規定する1以上の別の通信プロトコルにしたがって、APがクライアント局との動作を行うように構成される。本明細書では、高周波数通信プロトコル(例えば、IEEE802.11a、IEEE802.11n、及び/又は、IEEE802.11ac)が、"短距離"通信プロトコルと総称される。
【0068】
ある実施形態では、長距離通信プロトコルに準拠する物理層(PHY)データユニット("長距離データユニット")は、短距離通信プロトコルに準拠するデータユニットと同一又は同様であるが、低いクロックレートで生成される。一実施形態では、APは、短距離オペレーションに適したクロックレートで動作し、ダウンクロックを利用して、サブ1GHzオペレーションで利用可能なクロック信号を新たに生成する。この実施形態では、長距離通信プロトコルに準拠するデータユニット("長距離データユニット")が、概して短距離通信プロトコルに準拠するデータユニット("短距離データユニット")の物理層フォーマットを維持するが、より長い期間にわたって送信される。長距離通信プロトコルで規定される"通常モード"に加えて、ある実施形態では、長距離通信プロトコルは、通常モードに対して規定される最も低いデータレートと比較して、それを下回るデータレートを有する"制御モード"を規定する。データレートが低いので、制御モードの通信範囲はより広く、一般的に受信機の感度が上がる。ある実施形態では、APは、例えば、信号ビーコン、又は、関連付けプロセス、及び/又は、送信ビーム形成トレーニングオペレーションにおいて、制御モードを利用する。これに加えて又はこれに替えて、APは、長距離送信が必要となり低いデータレートでも許容されるような状況において、制御モードを利用する。例えば、少量のデータ(例えば、測定値)を長距離で送信するスマートメーター又はセンサでの通信に制御モードが使用される。
【0069】
図1は、一実施形態に係る、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)10の一例を示したブロック図である。AP14は、ネットワークインターフェース16に接続されたホストプロセッサ15を備える。ネットワークインターフェース16は、媒体アクセス制御(MAC)処理ユニット18及び物理層(PHY)処理ユニット20を有する。PHY処理ユニット20は、複数の送受信機21を含み、複数の送受信機21は、複数のアンテナ24に接続されている。
図1には、3つの送受信機21及び3つのアンテナ24が示されているが、別の実施形態では、AP14は、異なる数(例えば、1、2、4、5等)の送受信機21及びアンテナ24を備えてもよい。
【0070】
WLAN10は、複数のクライアント局25を備える。
図1には、4つのクライアント局25が示されているが、他のシナリオ及び/又は実施形態では、WLAN10は、異なる数(例えば、1、2、3、5、6等)のクライアント局25を含んでもよい。複数のクライアント局25のうちの少なくとも1つ(例えば、クライアント局25−1)は、少なくとも長距離通信プロトコルに従って動作するよう構成されている。ある実施形態では、複数のクライアント局25のうちの少なくとも1つ(例えば、クライアント局25−4)は、少なくとも短距離通信プロトコルの1以上に従って動作するよう構成されている。
【0071】
クライアント局25−1は、ネットワークインターフェース27に接続されたホストプロセッサ26を備える。ネットワークインターフェース27は、MAC処理ユニット28及びPHY処理ユニット29を有する。PHY処理ユニット29は、複数の送受信機30を含み、複数の送受信機30は、複数のアンテナ34に接続されている。
図1には、3つの送受信機30及び3つのアンテナ34が示されているが、別の実施形態では、クライアント局25−1は、異なる数(例えば、1、2、4、5等)の送受信機30及びアンテナ34を備えてもよい。
【0072】
一実施形態では、クライアント局25−2及び25−3のうちの一つ又は両方が、クライアント局25−1と同一の又は同様な構造を有する。一実施形態において、クライアント局25−4は、クライアント局25−1と同一の又は同様な構造を有する。これらの実施形態では、クライアント局25−1と同一の又は同様な構造を有する複数のクライアント局25は、同じ数又は異なる数の送受信機及びアンテナを有する。例えば、一実施形態において、クライアント局25−2は、送受信機及びアンテナをそれぞれ2つのみ有する。
【0073】
様々な実施形態において、AP14のPHY処理ユニット20は、長距離通信プロトコルに準拠し、以下に説明するような形式を有するデータユニットを生成するように構成される。送受信機21は、アンテナ24を介して、生成されたデータユニットを送信する。同様に、送受信機24は、アンテナ21を介してデータユニットを受信する。様々な実施形態において、AP14のPHY処理ユニット20は、長距離通信プロトコルに準拠し、以下に説明する形式を有する受信データユニットを処理するように構成される。
【0074】
様々な実施形態において、クライアントデバイス25−1のPHY処理ユニット29は、長距離通信プロトコルに準拠し、以下に説明する形式を有するデータユニットを生成するように構成される。送受信機30は、アンテナ34を介して、生成されたデータユニットを送信する。同様に、送受信機30は、アンテナ34を介してデータユニットを受信する。様々な実施形態において、クライアントデバイス25−1のPHY処理ユニット29は、長距離通信プロトコルに準拠していかに記載する形式を有する受信データユニットを処理する。
【0075】
ある実施形態では、AP14は、デュアルバンド構成で動作可能である。このような実施形態では、AP14は、オペレーションモードを短距離モードと長距離モードとで切り替えることができる。このような一実施形態では、AP14は、短距離モードで動作する場合、短距離通信プロトコルの1以上に適合したデータユニットを送受信する。長距離モードで動作する場合、AP14は、長距離通信プロトコルに適合したデータユニットを送受信する。ある実施形態では、クライアント局25−1も、デュアルバンド構成で動作可能である。このような実施形態では、クライアント局25−1は、オペレーションモードを短距離モードと長距離モードとで切り替えることができる。別の実施形態では、AP14及び/又はクライアント局25−1は、長距離通信プロトコルによって長距離オペレーションに対して規定された異なる低い周波数帯域間で切り替えを行うことができるデュアルバンド装置である。更に別の実施形態では、AP14及び/又はクライアント局25−1は、1つの長距離周波数帯でのみ動作するように構成されたシングルバンド装置である。
【0076】
図2Aは、従来技術の直交周波数分割多重(OFDM)変調を介して、クライアント局25−4にAP14が送信するOFDM短距離データユニット200を示した図である。一実施形態において、クライアント局25−4も、データユニット200をAP14に送信する。データユニット200は、IEEE802.11a規格に準拠し、20メガヘルツ(MHz)帯を占める。データユニット200は、一般的にパケット検出、初期同期及び自動ゲイン制御等に使用されるレガシーショートトレーニングフィールド(L−STF)202、及び、一般的にチャネル推定及び精度の高い同期に使用されるレガシーロングトレーニングフィールド(L−LTF)204を有するプリアンブルを含む。データユニット200はまた、例えば、変調の種類及びデータユニットの送信に使用される符合化レートのような、データユニット200に関する特定の物理層(PHY)パラメータを搬送するのに使用されるレガシー信号フィールド(L−SIG)206を含む。データユニット200はまた、データ部分208を含む。
図2Bは、必要に応じて、サービスフィールド、暗号化された物理層サービスデータユニット(PSDU)、テールビット及びパディングビットを含むデータ部分208(低密度パリティ検査符号で符合化されていない)の一例を示している。データユニット200は、単入力単出力(SISO)チャネル構成で、1つの空間又は空間時間ストリーム上で送信されるように設計されている。
【0077】
図3は、従来技術の直交周波数領域多重(OFDM)変調を介してクライアント局25−4にAP14が送信する短距離OFDMデータユニット300を示している。一実施形態において、クライアント局25−4も、AP14に対してデータユニット300を送信するように構成される。データユニット300は、IEEE802.11n規格に準拠し、20MHz帯域を占め、混合モードの場合に適するように設計されている、すなわち、WLANが、IEEE802.11a規格に準拠するがIEEE802.11n規格には準拠してないクライアント局を1以上含む場合に適するように設計されている。データユニット300は、L−STF302、L−LTF304、L−SIG306、高スループット信号フィールド(HT−SIG)308、高スループットショートトレーニングフィールド(HT−STF)310、及び、M個のデータ高スループットロングトレーニングフィールド(HT−LTF)312を含むプリアンブルを有し、ここで、Mは、一般的に複数入力複数出力(MIMO)チャネル構成でデータユニット300を送信するのに使用される空間ストリームの数に対応する整数である。より詳細には、IEEE802.11n規格に準拠して、データユニット300が2つの空間ストリームを使用して送信される場合には、データユニット300は2つのHT−LTF312を含み、データユニット300が3つ又は4つの空間ストリームを使用して送信される場合には、データユニット300は4つのHT−LTF312を含む。使用される空間ストリームの特定の数を示す情報は、HT−SIGフィールド308に含まれる。データユニット300は、データ部分314を含む。
【0078】
図4は、一実施形態に係る直交周波数領域多重(OFDM)変調を介してクライアント局25−4にAP14が送信する従来のOFDM短距離データユニット400を示している。一実施形態において、クライアント局25−4も、AP14に対してデータユニット400を送信するように構成される。データユニット400は、IEEE802.11n規格に準拠し、20MHz帯域を占め、"グリーンフィールド"に適するように設計されている、すなわち、WLANがIEEE802.11a規格に準拠するがIEEE802.11n規格には準拠しないクライアント局を含まない場合に適するように設計されている。データユニット400は、高スループットグリーンフィールドショートトレーニングフィールド(HT−GF−STF)402、第1高スループットロングトレーニングフィールド(HT−LTF1)404、HT−SIG406、及び、M個のHT−LTF408を含むプリアンブルを有し、ここで、Mは、一般的に複数入力複数出力(MIMO)チャネル構成でデータユニット400を送信するのに使用される空間ストリームの数に対応する整数である。データユニット400はまた、データ部分410を含む。
【0079】
図5は、一実施形態に係る直交周波数領域多重(OFDM)変調を介してクライアント局25−4にAP14が送信する従来のOFDM短距離データユニット500を示している。一実施形態において、クライアント局25−4も、AP14に対してデータユニット500を送信するように構成される。データユニット500は、IEEE802.11ac規格に準拠し、"混合フィールド"の場合に適するように設計されている、データユニット500は、20MHz又は40MHz帯域チャネルを占める。別の実施形態又は別のシナリオでは、データユニット500と同様なデータユニットが、40MHz、80MHz又は160MHzといった異なる帯域幅チャネルを占める。データユニット500は、L−STF502、L−LTF504、L−SIG506、第1超高スループット信号フィールド(VHT−SIG−A)508、超高スループットショートトレーニングフィールド(VHT−STF)510、M個の超高スループットロングトレーニングフィールド(VHT−LTF)512、及び、第2超高スループット信号フィールド(VHT−SIG−B)512を含むプリアンブルを有し、ここで、Mは、整数である。データユニット500はまた、データ部分514を含む。ある実施形態では、データユニット500は、クライアント局25の2以上に同時に情報を搬送するマルチユーザデータユニットである。このような実施形態又はシナリオでは、VHT−SIG−Aは、宛先クライアント局の全てに共通の情報を含み、VHT−SIG−Bは、宛先クライアント局のそれぞれについてのユーザ固有情報を含む。
【0080】
図6には、IEEE802.11n規格によって規定されているL−SIG、HT−SIG1及びHT−SIG2フィールドの変調を示した一連の図が示されている。L−SIGフィールドは、二位相偏移変調(BPSK)に従って変調され、HT−SIG1及びHT−SIG2フィールドは、横軸でBPSKに従って変調される(Q−BPSK)。すなわち、HT−SIG1及びHT−SIG2フィールドの変調は、L−SIGフィールドの変調と比較して、90°回転される。
図6に示されるように、このような変調によって、受信装置は、プリアンブル全体をデコードすることなく、データユニットがIEEE802.11a規格ではなく、IEEE802.11n規格に準拠しているいと判断できる又は自動的に検出できる。
【0081】
図7には、IEEE802.11ac規格に規定されるように、L−SIGフィールド、VHT−SIG−Aフィールドの第1シンボル、VHT−SIG−Aフィールドの第2シンボル、及び、VHT−SIG−Bの変調を示した一連の図が示されている。L−SIGは、二位相偏移変調(BPSK)に従って変調される。同様に、VHT−SIG−Aフィールドの第1シンボルもBPSKに従って変調される。一方、VHT−SIG−Aフィールドの第2シンボルは、横軸でBPSKに従って変調される(Q−BPSK)。VHT−SIG−Bフィールドは、L−SIGフィールド及びVHT−SIG−Aフィールドの第1シンボルと同様に、BPSKにしたがって変調される。上記で説明した802.11n自動検出機能と同様に、上記のような変調によって、受信装置は、プリアンブル全体をデコードすることなく、データユニットが、IEEE802.11a規格又はIEEE802.11n規格のうちの一つではなく、IEEE802.11ac規格に準拠しているいと判断できる又は自動的に検出できる
【0082】
図8には、一実施形態に係る、シングルキャリアチャネルを介して、AP14がクライアント局25−4に送信するシングルキャリア(SC)短距離データユニット800を示した図である。一実施形態では、クライアント局25−4もデータユニット800をAP14に送信するように構成される。データユニット800は、受信機がデータユニットの存在を検出することを可能とし、入力信号との同期を開始することが可能となるSYNCフィールド802を含む。データ800は、フレームの開始を通知するスタートフレームデリミタ(SFD)フィールド804を含む。SYNCフィールド802及びSFDフィールド804は、データユニット800のプリアンブル部分を構成する。データユニット800は更に、信号フィールド(SIGNAL)806、サービスフィールド(SERVICE)808、長さフィールド(LENGTH)810、及び、巡回冗長検査(CRC)チェックフィールド812を含む。データユニット800は更に、物理層サービスデータユニット(PSDU)、すなわち、データ部分814を含む。
【0083】
様々な実施形態及び/又はシナリオにおいて、長距離通信プロトコル(例えば、IEEE802.11af又は802.11ah規格)に準拠するデータユニットは、以下で
図2Aから
図5を参照して説明するIEEE802.11a規格、IEEE802.11n規格(混合モード又はグリーンフィールド)、又は、IEEE802.11ac規格によって規定されるのと少なくとも実質的に同様に規定される形式を有し、より遅いクロックレートを使用して低い周波数(例えば、サブ1GHz)で送信される。このような実施形態の場合、送信装置(例えば、AP14)は、短距離データユニットを生成するのに使用されるクロックレートを比N分だけダウンクロックして、長距離データユニットを送信するのに使用するクロックレートを低くする。したがって、長距離データユニットは、一般的に、長い時間をかけて送信され、対応する短距離データユニットと比較して、小さな帯域幅を占有する。ダウンクロックする比Nは、異なる実施形態及び/又はシナリオでは異なる。一実施形態では、ダウンクロック比Nは、10である。別の実施形態では、その他の好適なダウンクロック比(N)の値が使用され、長距離データユニットの送信時間及び帯域幅が、比Nに従って変更される。ある実施形態では、ダウンクロックの比Nは、2のべき乗である(例えば、N=8、16、32等)。ある実施形態では、"通常"モードに対応するダウンクロックされたデータユニットに加えて、長距離通信プロトコルは、通常モードで規定される最も低いデータレートよりも低いデータレートを有する"制御"モード(及び対応する"制御モード"データユニット形式)を規定する。このような実施形態によって、ダウンクロックを使用して生成された通常モードのデータユニットの例が、
図9から
図13を参照して以下に説明されるが、2012年1月26日出願の米国特許出願第13/359,336号明細書にも例が記載されており、その内容が参照により本明細書に組み込まれる。
【0084】
図9は、一実施形態に係る直交周波数領域多重(OFDM)変調を介して、クライアント局25−1にAP14が送信する通常モードOFDM長距離データユニット900を示した図である。一実施形態において、クライアント局25−1も、データユニット900をAP14に送信する。データユニット900は、短距離クロックレートをダウンクロック比Nだけダウンクロックしたクロックレートを使用して送信される以外は、
図5のデータユニット500と同様である。したがって、データユニット900のOFDMシンボルそれぞれのシンボル継続期間は、データユニット500におけるOFDMシンボルのシンボル継続期間と比較して、N倍長くなる。
図9の実施形態では、Nは10である。この場合、データユニット900に含まれるOFDMシンボルそれぞれの長さは、データユニット500に含まれるOFDMシンボルと比較して10倍長くなる。別の実施形態では、異なる好適なダウンクロック比が使用される。
【0085】
図10は、一実施形態に係る直交周波数領域多重(OFDM)変調を介して、クライアント局25−1にAP14が送信する通常モードOFDM長距離データユニット1000を示した図である。一実施形態において、クライアント局25−1も、データユニット1000をAP14に送信する。データユニット1000は、短距離クロックレートをダウンクロック比Nだけダウンクロックしたクロックレートを使用して送信される以外は、
図4の"グリーンフィールド"データユニット400と同様である。したがって、データユニット1000のOFDMシンボルそれぞれのシンボル継続期間は、データユニット400に含まれるOFDMシンボルのシンボル継続期間と比較して、N倍長くなる。
図10の実施形態では、Nは10である。この場合、データユニット1000に含まれるOFDMシンボルそれぞれの長さは、データユニット400に含まれるOFDMシンボルと比較して10倍長くなる。別の実施形態では、異なる好適なダウンクロック比が使用される。
【0086】
図11は、一実施形態に係る、長距離モードで動作する場合の、直交周波数領域多重(OFDM)変調を介して、クライアント局25−1にAP14が送信する通常モードOFDM長距離データユニット1100を示した図である。一実施形態において、クライアント局25−1も、データユニット1100をAP14に送信する。データユニット1100は、短距離クロックレートをダウンクロック比Nだけダウンクロックしたクロックレートを使用して送信される以外は、
図5のデータユニット500と同様である。したがって、データユニット1100のOFDMシンボルそれぞれのシンボル継続期間は、データユニット500におけるOFDMシンボルのシンボル継続期間と比較して、N倍長くなる。
図11の実施形態では、Nは10である。この場合、データユニット1100に含まれるOFDMシンボルそれぞれの長さは、データユニット500に含まれるOFDMシンボルと比較して10倍長くなる。別の実施形態では、異なる好適なダウンクロック比が使用される。
【0087】
図12は、一実施形態に係る、長距離モードで動作する場合の、直交周波数領域多重(OFDM)変調を介して、クライアント局25−1にAP14が送信する通常モードOFDM長距離データユニット1200を示した図である。データユニット1200は、プリアンブルのレガシー部分(すなわち、L−STF1102、L−LTF1104、L−SIG1106)がデータユニット1200では省略されている以外は、
図11のデータユニット1100と同様である。一実施形態では、データユニット1200においてVHT−SIG−Bフィールド1214が省略される。更に、ある実施形態では、データユニット1200の全ての又は一部のフィールドに対するビット割り当ては、短距離通信プロトコルによって規定されるビット割り当てとは異なる。
【0088】
図13は、一実施形態に係る、長距離モードで動作する場合の、直交周波数領域多重(OFDM)変調を介して、クライアント局25−1にAP14が送信する通常モードOFDM長距離データユニット1300を示した図である。一実施形態において、クライアント局25−1も、データユニット1300をAP14に送信する。データユニット1300は、短距離クロックレートをダウンクロック比Nだけダウンクロックしたクロックレートを使用して送信される以外は、
図2Aのデータユニット200と同様である。したがって、データユニット1300のOFDMシンボルそれぞれのシンボル継続期間は、データユニット200に含まれるOFDMシンボルのシンボル継続期間と比較して、N倍長くなる。
図13の実施形態では、Nは10である。この場合、データユニット1300に含まれるOFDMシンボルそれぞれの長さは、データユニット200に含まれるOFDMシンボルと比較して10倍長くなる。別の実施形態では、異なる好適なダウンクロック比が使用される。
【0089】
図14は、一実施形態に係る、通常モードデータユニットを生成するPHY処理ユニット1400の一例を示したブロック図である。
図1に示したように、一実施形態において、AP14及びクライアント局25−1はそれぞれ、PHY処理ユニット1400のようなPHY処理ユニットを有する。様々な実施形態及び/又はシナリオにおいて、PHY処理ユニット1400は、例えば、
図9から
図13のデータユニットのうちの一つのような長距離データユニットを生成する。
【0090】
PHY処理ユニット1400は、一実施形態において、1又は0が長く続くシーケンスの発生を低減させるべく、情報ビットストリームをスクランブルするスクランブラ1402を備える。FECエンコーダ1406は、暗号化された情報ビットを符号化して、符号化されたデータビットを生成する。一実施形態において、FECエンコーダ1406はそれぞれ、2値畳み込みエンコーダ(BCC)を含む。別の実施形態では、FECエンコーダ1406はそれぞれ、2値畳み込みエンコーダを含み、その後に、パンクチャリングブロックを含む。別の実施形態では、FECエンコーダ1406はそれぞれ、低密度パリティ検査(LDPC)エンコーダを含む。インターリーバ1410は、符号化されたデータビットを受信し、これらビットをインターリーブ(すなわち、ビットの順番を変更)して、隣接するノイズの多い複数のビットの長いシーケンスが、受信機のデコーダに入力されるのを防ぐ。コンスタレーションマッパ1414は、インターリーブされた複数のビットのシーケンスを、OFDMシンボルの異なるサブキャリに対応するコンスタレーションポイントにマッピングする。より具体的には、各空間ストリームについて、コンスタレーションマッパ1414は、長さlog
2(M)の長さのビットシーケンス1つを、M個のコンスタレーションポイントのうちの一つに変換する。
【0091】
コンスタレーションマッパ1414の出力はそれぞれ、離散逆フーリエ変換(IDFT)計算ユニット1418によって演算されて、コンスタレーションポイントのブロックが、時間ドメインの信号へと変換される。PHY処理ユニット1400が複数の空間ストリームを介して送信を行うためのデータユニットを生成するべく演算を行う実施形態又は状況では、サイクリックシフトダイバーシチ(CSD)ユニット1422が、意図しないビーム形成を防ぐべく、複数の空間ストリームのうちの一つに周期シフトを挿入する。CSDユニット1422の出力は、ガードインターバル(GI)挿入及びウィンドウ化ユニット1426に供給されて、ガードインターバル(GI)部分が各OFDMシンボルの先頭に付加される。GI部分は、OFDMシンボルの循環拡張であり、各シンボルのエッジがスムースになることから、スペクトル減衰が増大する。GI挿入及びウィンドウ化ユニット1426の出力は、アナログ及び無線周波数(RF)ユニット1430に供給されて、信号がアナログ信号に変換されて、このアナログ信号が、送信のためのRF周波数へとアップコンバートされる。
【0092】
様々な実施形態において、制御モードは、通常モードの最も低いデータレートのMCSに対応し、ビットの繰り返し及び冗長性をデータユニットの少なくとも一部のフィールドに導入して、データレートを更に下げることを意図する。例えば、制御モードでは、データ部分に冗長性を導入する、及び/又は、様々な実施形態及び/又はシナリオでは、以下に説明するような1回以上の繰り返し及びコーディングスキームに従って、制御モードデータユニットの信号フィールドに冗長性を導入する。一例として、一実施形態では、通常モードのデータユニットは、特定の変調及びコーディングスキーム(MCS)に従って生成される。例えば、MCSは、複数のMCSからなる一群から選択され、例えば、MCS0(二位相偏移変調(BPSK)及び符号化レート1/2)〜MCS9(直角位相変調(QAM)及び符号化レート5/6)から選択され、上位のMCSはより高いデータレートに対応している。このような一実施形態では、制御モードデータユニットは、MCS0によって規定される変調及びコーディングを使用して生成され、ビットの繰り返しが付加されている、又は、データレートを更に低減させるブロック符号化がなされる。
【0093】
図15Aは、一実施形態に係る、制御モードデータユニットを生成するためのPHY処理ユニット1500の一例を示したブロック図である。ある実施形態では、PHY処理ユニット1500は、制御モードデータユニットの信号及び/又はデータフィールドを生成する。
図1に示すように、一実施形態では、AP14及びクライアント局25−1はそれぞれ、PHY処理ユニット1500のようなPHY処理ユニットを含む。
【0094】
PHY処理ユニット1500は、スクランブラ1502に接続されたブロック符号化ユニット1504を備える点以外は、
図14のPHY処理ユニット1400と同様な構成を有する。一実施形態において、ブロック符号化ユニット1504は、入力される(暗号化された)情報ビットを一度に1ブロックずつ読み込み、各ブロック(又は1ブロックにおける各ビット)のコピーを複数生成して、生成したビットを、あるコーディングスキームに従ってインターリーブして、インターリーブしたビットを、BCCエンコーダ1506に供給し、BCCエンコーダ1506は更に符号化を行う。多くの場合、各ブロックには、複数の情報ビットが含まれ、一実施形態では、これら複数の情報ビットはブロック符号化ユニット1504によって符号化され、さらに、BCCエンコーダ1506によって符号化された後、1つのOFDMシンボルの複数のデータトーンとなる。一実施形態では、ブロック符号化ユニット1504は、各ブロックの12個の情報ビットのコピーを2つ(2回繰り返し)を生成して、OFDMシンボルに含める24ビットを生成する。この24ビットが更にBCCエンコーダ1506によって符号化レート1/2で符号化されて、48ビットが生成されて、OFDMシンボルの48個のデータトーンが変調される(例えば、BPSK変調を使用して)。別の実施形態では、ブロック符号化ユニット1504は、各ブロックの6個の情報ビットのコピーを4つ(4回繰り返し)を生成して24ビットを生成し、この24ビットがBCCエンコーダ1506によって符号化レート1/2で符号化されて、OFDMシンボルの48個データトーンを変調する48ビットが生成される。更に別の実施形態では、ブロック符号化ユニット1504は、各ブロックの13個の情報ビットのコピーを2つ(2回繰り返し)を生成して26ビットを生成し、BCCエンコーダ1506によって符号化レート1/2で符号化されて、OFDMシンボルの52個のデータトーンを変調する52ビットが生成される。
【0095】
ある実施形態では、ブロック符号化ユニット1504は、20MHzチャネルに対するIEEE802.11n規格で規定されるMCS0によって定義されるデータ(又は信号)フィールドが生成される場合、すなわち、1つのOFDMシンボルにつき52個のデータトーンが存在する場合、繰り返しが4回生成されるスキームを適用する。この場合、一実施形態では、ブロック符号化ユニット1504は、各ブロックの6個の情報ビットのコピーを4つ(4回繰り返し)を生成して、24ビットを生成し、2つのパディングビット(すなわち、所定の値の2つのビット)を付加する。そして、規定された数のビット(すなわち、52データトーンの場合、26ビット)が、BCCエンコーダに供給されて、符号化レート1/2を使用してこの26ビットが符号化されて、52個のデータトーンを変調するための52個の符号化されたビットを生成する。
【0096】
一実施形態において、ブロック符号化ユニット1504は、n個のビットからなるブロックが、m回連続して繰り返される"ブロックレベル"繰り返しスキームを使用する。一例として、mが4に等しい場合(4回繰り返し)、ブロック符号化ユニット1504は、一実施形態では、[C, C, C, C]というシーケンスを生成する。ここで、Cは、n個のビットからなる1ブロックを表している。別の実施形態では、ブロック符号化ユニット1504は、入力される各ビットが、m回連続して繰り返される"ビットレベル"繰り返しスキームを使用する。この場合、一実施形態では、mが4に等しい場合(4回繰り返し)、ブロック符号化ユニット1504は、シーケンス[b1 b1 b1 b1 b2 b2 b2 b2 b3 b3 b3 b3...]を生成する。ここで、b1は、複数ビットからなるブロックにおける第1番目のビットであり、b2は第2番目のビットであり、以下同様である。別の実施形態では、ブロック符号化ユニット1504は、入力されたビットのm個のコピーを生成して、生成されたビットストリームを、任意の好適なコードに従ってインターリーブする。これに替えて、別の実施形態では、ブロック符号化ユニット1504は、入力されたビット又はビットの入力されたブロックを、好適なコード、例えば、ハミング(Hamming)ブロック符号を使用して、符号化レート1/2、1/4で符号化する。又は、その他のブロック符号を使用して、符号化レート1/2、1/4で符号化する(例えば、(1,2)又は(1,4)ブロック符号、(12,24)ブロック符号又は(6,24)ブロック符号、(13,26)ブロック符号等)。
【0097】
一実施形態によれば、ブロック符号化ユニット1504によって実行される符号化と、BCCエンコーダ1506によって実行される符号化の組み合わせに対応する実効符号化レートは、2つの符号化レートの積になる。例えば、ブロック符号化ユニット1504は、4つの繰り返し(又は符号化レート1/4)を使用し、BCCエンコーダ1506は、符号化レート1/2を使用する場合、組み合わせの結果の実効符号化レートは、1/8に等しくなる。一実施形態では、同様な通常モードデータユニットを生成するのに使用される符号化レートと比較して低い符号化レートを使用する結果、制御モードでのデータレートは、ブロック符号化ユニット1504によって適用される符号化レートの数字に対応する係数分だけ低減される(例えば、2分の1、4分の1等)。
【0098】
ある実施形態では、ブロック符号化ユニット1504は、制御モードデータユニットの信号フィールドを生成するのに、制御モードデータユニットのデータ部分を生成するのに使用したブロック符号化スキームと同じブロック符号化スキームを使用する。例えば、一実施形態では、信号フィールドのOFDMシンボル及びデータ部分のOFDMシンボルはそれぞれ、48個のデータトーンを含み、この実施形態では、ブロック符号化ユニット1504は、例えば、信号フィールド及びデータ部分に対して、12ビットのブロックを2回繰り返すスキームを適用する。別の実施形態では、制御モードユニットのデータ部分及び信号フィールドは、異なるブロック符号化スキームを使用して生成される。例えば、ある実施形態では、長距離通信プロトコルは、データ部分の1つのOFDMシンボルあたりのデータトーン数と比較して、異なる1つのOFDMシンボルあたりのデータトーン数を信号フィールドに規定する。この実施形態では、ブロック符号化ユニット1504は、信号フィールドに対する動作時に、データ部分の生成で使用されたのとは異なるブロックサイズを使用し、また、ある実施形態では、異なるコーディングスキームを使用する。例えば、長距離通信プロトコルが、信号フィールドの1つのOFDMシンボルにつき52個のデータトーンを規定し、データ部分の1つのOFDMシンボルにつき48個のデータトーンを規定する場合、一実施形態では、ブロック符号化ユニット1504は、2回繰り返しスキームを信号フィールドの13ビットのブロックに適用し、2回繰り返しスキームをデータ部分の12ビットのブロックに適用する。
【0099】
一実施形態では、BCCエンコーダ1506は、ブロック符号化された情報ビットを符号化する。一実施形態において、BCCエンコードは、生成されるフィールド全体にわたって(例えば、データフィールド全体、信号フィールド全体等)連続して実行される。このような実施形態では、生成されるフィールドに対応する情報ビットは、規定されたサイズ(例えば、6ビット、12ビット、13ビット、又は、任意のその他のビット数)を有する複数のブロックに分割され、各ブロックがブロック符号化ユニット1504によって処理されて、得られたデータストリームはBCCエンコーダ1506に供給され、BCCエンコーダ1506は、入力ビットを連続して符号化する。
【0100】
様々な実施形態では、
図14のインターリーバ1410と同様に、ダイバーシチ利得を提供し、データストリーム中の連続した複数のビットが送信チャネルで破損する確率を下げるべく、インターリーバ1510は、複数のビットの順番を変更する。しかしながら、ある実施形態では、ブロック符号化ユニット1504は、十分なダイバーシチ利得を提供するので、インターリーバ1510は省略される。
【0101】
ある実施形態では、制御モードデータユニットのデータ部分における情報ビットが、パディングされて(すなわち、周知の値の複数のビットが情報ビットに付加される)、例えば、データユニットは、整数値の個数のOFDMシンボルを占めるようになる。
図1に示すように、ある実施形態では、パディングがMAC処理ユニット18、28及び/又はPHY処理ユニット20、29に実装される。このようなある実施形態では、パディングビットの数は、短距離通信プロトコル(例えば、IEEE802.11a規格、EEE802.11n規格、IEEE802.11ac規格等)で提供されているパディング式に従って決定される。一般的に、パディング式では、部分的に、1つのOFDMシンボルあたりのデータビットの数(N
DBPS)及び/又は一シンボルあたりの符号化されたデータビットの数(N
CBPS)に基づいて、パディングビットの数を計算する。一実施形態において、制御モードでは、パディングビットの数は、情報ビットがブロック符号化ユニット1504によってブロック符号化される前、及び、BCCエンコーダ1506によってBCC符号化される前の、1つのOFDMシンボルに含まれる情報ビットの数(例えば、6ビット、12ビット、13ビット等)に基づいて決定される。したがって、制御モードデータユニットにおけるパディングビットの数は、多くの場合、対応する通常モードデータ(又は対応する短距離データユニット)におけるパディングビットの数とは異なる。別の実施形態では、制御モードデータユニットでの1シンボルあたりの符号化されたビットの数は、通常モードデータユニット(又は、対応する短距離データユニット)における1シンボルあたりの符号化されたビットの数と同じであり、例えば、1つのOFDMシンボルあたりの符号化されたビット数が、24、48、52等である。
【0102】
図15Bは、別の実施形態に係る、制御モードデータユニットを生成するためのPHY処理ユニット1550の一例を示したブロック図である。ある実施形態では、PHY処理ユニット1550は、制御モードデータユニットの信号フィールド及び/又はデータフィールドを生成する。
図1に示すように、一実施形態では、AP14及びクライアント局25−1はそれぞれ、PHY処理ユニット1550のようなPHY処理ユニットを含む。
【0103】
PHY処理ユニット1550は、BCCエンコーダ1506がLDPCエンコーダ1556に置き換えられる以外は、
図15AのPHY処理ユニット1500と同様な構成を有する。したがって、この実施形態では、ブロック符号化ユニット1504の出力は、さらにLDPCエンコーダ1556によってブロック符号化される。一実施形態では、LDPCエンコーダ1556は、符号化レート1/2に対応するブロック符号、又は、別の好適な符号化レートに対応するブロック符号を使用する。図示の実施形態では、PHY処理ユニット1550はインタリーバ1510を省略しているが、これは、情報ストリームにおける隣接する複数のビットが多くの場合、LDPC符号自体によって拡散されており、更なるインターリーブが必要ないからである。加えて、一実施形態では、LDPCトーン再マッピングユニット1560によって、更なる周波数ダイバーシチが提供される。一実施形態によれば、LDPCトーン再マッピングユニット1560は、トーン再マッピング関数に従って、符号化された情報ビット又は符号化された情報ビットのブロックの、再並び替えを行う。トーン再マッピング関数は、連続した符号化済み情報ビット又は連続した情報ビットのブロックを、OFDMシンボルにおける不連続なトーンにマッピングして、連続した複数のOFDMトーンが伝送の間に悪い影響を受けた場合に、データの回復を容易にする。ある実施形態では、LDPCトーン再マッピングユニット1560は省略される。再び
図15Aを参照して、様々な実施形態では、典型的には、BCCエンコーダ1506が適切に動作するように、複数のテールビットをデータユニットの各フィールドに付加して、例えば、BCCエンコーダが各フィールドを符号化した後で、ゼロステートに戻ることを確かにしている。一実施形態では、例えば、データ部分がBCCエンコーダ1506に供給される前に(例えば、ビットがブロック符号化ユニット1504によって処理された後)6個のテールビットを、データ部分の終わりに挿入する。
【0104】
同様に、信号フィールドの場合、様々な実施形態では、信号フィールドがBCCエンコーダ1506に供給される前に、テールビットが信号フィールドに挿入される。
図16Aは、一実施形態に係る、信号フィールド1600の一例を示した図である。信号フィールド1600は、4ビットレートサブフィールド1604、12ビット長さサブフィールド1604、及び、1ビットパリティビット1606を含む。信号フィールド1600はまた、5ビット予備サブフィールド1608を含む。この実施形態では、信号フィールド1600のビット割り当ては、テールビットに割り当てられたビットを含まない。
図16Bは、一実施形態に係るブロック符号化された信号フィールド1650を示した図である。一実施形態において、
図15Aのブロックエンコーディングユニット1504は、
図16Aの信号フィールド1600を符号化することによって、信号フィールド1650を生成する。ブロック符号化された信号フィールド1650は、4つのOFDMシンボル1652を含み、各OFDMシンボル1652は、信号フィールド1600の6個のビットからなるブロックの繰り返しを4回分含む。例示されるように、6個のテールビット及び2つのパディングビットが、ブロック符号化された信号フィールド(OFDMシンボル1652−4)の最後のOFDMの終わりに付加される。
【0105】
これに替えて、別の実施形態では、信号フィールドがブロック符号化される前に、テールビットが信号フィールドに挿入される。この場合、挿入されたテールビットが繰り返される又は符号化される(例えば、
図15Aのブロック符号化ユニット1504)。
図17Aは、一実施形態に係る、ブロック符号化の前の、信号フィールドの末端に6つのテールビットが挿入される信号フィールド1700を示した図である。信号フィールド1700は、4ビットレートサブフィールド1702、1ビット予備サブフィールド1704、12ビット長さサブフィールド1706、続いて、1ビットパリティビット(1708)及び6個のテールビット(1710)を含む。
図17Bは、一実施形態に係る、ブロック符号化された信号フィールド1750を示した図である。一実施形態において、
図15Aのブロック符号化ユニット1504は、
図17Aの信号フィールド1700を符号化することによって、信号フィールド1750を生成する。
図16Bのブロック符号化された信号フィールド1650の例のように、信号フィールド1750は、4つのOFDMシンボルを含む。この実施形態では、しかしながら、ブロック符号化された信号フィールド1750は、テールビットの複数の繰り返し(本例では、4回の繰り返し)を含む。
【0106】
ある実施形態では、制御モードデータユニットの信号フィールドは、通常モードデータユニットの信号フィールド形式と比較して異なる形式を有する。このような実施形態では、制御モードデータユニットの信号フィールドは、通常モードデータユニットの信号フィールドと比較して短い。例えば、一実施形態では、制御モードでは、1つの変調及び符号化スキームが使用され、制御モード信号フィールドで伝達することが必要となる変調及びコーディングに関する情報はより少なくなる(又は伝達する必要がなくなる)。同様に、一実施形態では、制御モードデータユニットの最大長さは、通常モードの最大長さよりも短く、制御モード信号フィールドの長さサブフィールドに必要なビット数は少なくなる。一例として、一実施形態では、制御モード信号フィールドは、IEEE802.11n規格に従ってフォーマットされるが、特定のサブフィールド(例えば、低密度パリティ検査符号(LDPC)サブフィールド、時空間ブロック符号化(STBC)サブフィールド等)は省略されている。これに加えて又は替えて、ある実施形態では、制御モード信号フィールドは、通常モード信号フィールドの巡回冗長検査(CRC)サブフィールドと比較して短いCRCサブフィールド(例えば、8ビット未満)を含む。一般的に、ある実施形態では、制御モードでは、特定の信号フィールドサブフィールドが省略される又は変更される、及び/又は、新規の情報が付加される。
【0107】
図17Cは、このような一実施形態に係る、制御モード信号フィールド1760を示した図である。制御モード信号フィールド1760は、
図17Aの信号フィールド1700と同様な構成を有するが、(例えば、制御モードでは1つのレートのみ規定されていることから)レートサブフィールドが信号フィールド1760から省略されている。そして、信号フィールド1760は、チャネルサウンディングプロセスにおいてヌルデータパケットを通知するための、空間時間ストリーム(Nsts)数サブフィールド1764を含む。
【0108】
図17Dは、別の実施形態に係る制御モード信号フィールド1770を示した図である。制御モード信号フィールド1770は、
図17Aの信号フィールド1700と同様な構成を有するが、レートフィールドが省略されており、チャネルサウンディングプロセスにおいてヌル(Null)データパケットを通知するための、ヌルデータパケットフィールド(NDP)1772を含む。信号フィールド1770はまた、長さフィールド1774に含まれる空間時間ストリーム数を示す情報を含む。
【0109】
図18Aは、別の実施形態に係る、制御モードデータユニットを生成するPHY処理ユニット1800の一例を示したブロック図である。ある実施形態では、PHY処理ユニット1800は、制御モードデータユニットの信号フィールド及び/又はデータフィールドを生成する。
図1に示すように、一実施形態では、AP14及びクライアント局25−1はそれぞれ、PHY処理ユニット1800のようなPHY処理ユニットを含む。
【0110】
PHY処理ユニット1800は、ブロック符号化ユニット1809がBCCエンコーダ(1806)の後に位置していること以外は、
図15AのPHY処理ユニット1500と同様な構成を有する。この実施形態では、情報ビットはまずBCCエンコーダ1806によって符号化され、BCC符号化されたビットが複製される又はブロック符号化ユニット1808によってブロック符号化される。一実施形態では、PHY処理ユニット1500の実施形態のように、BCCエンコーダ1806による処理が、生成されるフィールド全体(例えば、データフィールド全体、信号フィールド全体等)にわたって連続して実行される。このような実施形態では、生成されるフィールドに対応する情報ビットは、まずBCCエンコーダ1806によって符号化されて、BCC符号化されたビットが、規定されたサイズ(例えば、6ビット、12ビット、13ビット、又は、任意のその他のビット数)を有する複数のブロックに分割される。そして、各ブロックがブロック符号化ユニット1808によって処理される。一例として、一実施形態では、BCCエンコーダ1806は、符号化レート1/2を使用して1つのOFDMシンボルあたり12情報ビットを符号化して、24個のBCC符号化ビットを生成し、このBCC符号化ビットをブロック符号化ユニット1808に供給する。一実施形態では、ブロック符号化ユニット1808は、入力されたブロックそれぞれについて2個のコピーを生成して、生成されたビットを、あるコーディングスキームに従ってインターリーブして、OFDMシンボル内に含める48ビットを生成する。このような一実施形態では、この48ビットは、IDFT処理ユニット1818においてサイズ64の高速フーリエ変換(FFT)を使用して生成された48データトーンに対応する。別の例として、別の実施形態では、BCCエンコーダ1806は、符号化レート1/2を使用して1つのOFDMシンボルあたり6情報ビットを符号化して、12個のBCC符号化ビットを生成し、このBCC符号化ビットをブロック符号化ユニット1808に供給する。一実施形態では、ブロック符号化ユニット1808は、入力されたブロックそれぞれについて2個のコピーを生成して、生成されたビットを、あるコーディングスキームに従ってインターリーブして、OFDMシンボル内に含める24ビットを生成する。このような一実施形態では、この24ビットは、IDFT処理ユニット1818においてサイズ32のFFTを使用して生成された24データトーンに対応する。
【0111】
図15Aのブロック符号化ユニット1504と同様に、ブロック符号化ユニット1808が、制御モードデータユニットの信号フィールドを生成するべく使用する繰り返し及び符号化スキームは、実施形態に応じて、制御モードデータユニットのデータ部分の生成に使用される繰り返し及び符号化スキームとは異なる又は同じである。様々な実施形態において、ブロック符号化ユニット1808は、
図15Aのブロック符号化ユニット1504に関して上記で説明したような、"ブロックレベル"繰り返しスキーム又は"ビットレベル"繰り返しスキームを実装する。同様に、別の実施形態では、ブロック符号化ユニット1808は、入力されたビットのm個のコピーを生成して、生成されたビットストリームを、任意の好適なコードに従ってインターリーブする。又は、入力されたビット又はビットの入力されたブロックを、好適なコード、例えば、ハミング(Hamming)ブロック符号を使用して、符号化レート1/2、1/4で符号化する。又は、任意のその他のブロック符号を使用して、符号化レート1/2、1/4で符号化する(例えば、(1,2)又は(1,4)ブロック符号、(12,24)ブロック符号又は(6,24)ブロック符号、(13,26)ブロック符号等)。
【0112】
一実施形態によれば、PHY処理ユニット1800によって生成されるデータユニットに対する有効符号化レートは、BCCエンコーダ1806によって使用される符号化レートと、ブロック符号化ユニット1808によって使用される繰り返しの数(又は符号化レート)の積になる。
【0113】
ある実施形態では、ブロック符号化ユニット1808は、十分なダイバーシチ利得を提供し、符号化ビットの更なるインターリーブが必要なくなるため、インターリーバ1810は省略される。インターリーバ1810を省略する利点として、本例の場合、1シンボルあたりのビット数が整数値でない状況であっても、52データトーンを有するOFDMシンボルを、4回繰り返しスキーム又は6回繰り返しスキームを使用して生成できることが挙げられる。例えば、このような一実施形態では、BCCエンコーダ1806の出力は、13ビットのブロックに分けられて、各ブロックがそれぞれ、4回繰り返され(又はレート1/4でブロック符号化され)て、OFDMシンボルに含められる52ビットが生成される。この例において、BCCエンコーダが符号化レート1/2を使用する場合、1シンボルあたりのデータビットの数は、6.5に等しい。6回繰り返しを使用する実施形態では、BCCエンコーダ1806は、符号化レート1/2を使用して情報ビットを符号化し、その出力が4ビットずつのブロックに分けられる。ブロック符号化ユニット1808は、4ビットのブロックを6回繰り返した上に(又は、各ブロックを符号化レート1/6を使用してブロック符号化した上に)、4パディングビットを付加して、OFDMシンボルに含めるべき52ビットを生成する。
【0114】
上記で
図15AのPHY処理ユニット1500の例で説明したように、PHY処理ユニット1800がパディングを使用する場合には、パディングビット計算に使用される1シンボルあたりのデータビットの数(N
DBPS)は、1つのOFDMシンボルにおける非冗長データビットの実際の数(例えば、上記の例では、6ビット、12ビット、13ビット、又は、その他の好適なビット数)である。パディングビットの計算で使用される1シンボルあたりの符号化されたデータビットの数(N
CBPS)は、1つのOFDMシンボルに含まれる実際のビットの数に等しい(例えば、24ビット、48ビット、52ビット、又は、1つのOFDMシンボルに含まれるその他の好適なビット数)。
【0115】
図15AのPHY処理ユニット1500の例と同様に、BCCエンコーダ1806が適切に動作するように、複数のテールビットをデータユニットの各フィールドに付加して、例えば、BCCエンコーダが各フィールドを符号化した後で、ゼロステートに戻ることを確かにしている。一実施形態では、例えば、データ部分がBCCエンコーダ1806に供給される前に(すなわち、ビットがブロック符号化ユニット1504によって処理された後)6個のテールビットを、データ部分の終わりに挿入する。同様に、信号フィールドの場合、一実施形態では、信号フィールドがBCCエンコーダ1806に供給される前に、テールビットが信号フィールドの終わり部分に挿入される。ブロック符号化ユニット1808が、4回繰り返しスキーム(又は符号化レート1/4の別のブロック符号)を使用する一実施形態では、BCCエンコーダ1806は符号化レート1/2を使用し、信号フィールドは24個の情報ビット(テールビットを含む)を含み、この24信号フィールドビットがBCC符号化されて48個のBCC符号化ビットが生成される。そして、生成された48ビットが、12ビットのブロック4つに分けられて、ブロック符号化ユニット1808により更に符号化される。したがって、この実施形態では、信号フィールドが、4つのOFDMシンボルにわたって送信されて、OFDMシンボルはそれぞれ、信号フィールドの6つの情報ビットを含む。
【0116】
図15A〜
図17Dを参照して上記で説明したように、ある実施形態では、制御モードデータユニットの信号フィールドは、通常モードデータユニットの信号フィールドと比較して短い(すなわち、少ないビットを含む)。したがって、このような実施形態では、同じ繰り返し及び符号化スキームを使用して長い信号フィールドが生成される実施形態と比較して、信号フィールドを送信するのに必要となるOFDMシンボルの数が少なくなる。
【0117】
ある実施形態では、PHY処理ユニット1800は、IEEE802.11n規格又はIEEE802.11as規格で規定されるMCS0にしたがって、52個のデータトーンが存在する複数のOFDMシンボルを生成し、ブロック符号化ユニット1808は、4個の繰り返しスキームを使用する。このような実施形態の一部では、更にパディングが使用されて、1つのOFDMシンボルに含まれる符号化されたデータストリームが、52ビットを有するのを確かにする。このような実施形態では、ビットがブロック符号化ユニット1808によって処理された後に、符号化された情報にパディングビットが付加される。
【0118】
図18Aの実施形態では、PHY処理ユニット1800は更に、ピーク対平均電力比(PAPR)低減ユニット1809を備える。一実施形態では、ピーク対平均電力比低減ユニット1809は、繰り返されているブロックの一部又は全てにおけるビットをフリップして、同じビットシーケンスがOFDMシンボル内の異なる周波数位置に発生する確率を低減する又は0にして、出力信号のピーク対平均電力比を低減させる。一般的に、ビットフリップは、0のビット値を1に変更し、1のビット値を0に変更する。一実施形態では、PAPR低減ユニット1809は、XOR演算を使用してビットフリップを実装する。例えば、符号化されたビットのブロックを4回繰り返す場合、1つのOFDMシンボルに含められる符号化されたビットの1ブロックをCと表記し、C'=C XOR と表記する(すなわち、ブロックCがビットフリップされた)とする。ある実施形態において、PAPR低減ユニット1809の出力におけるビットシーケンスは、[C C' C' C'],[C' C' C' C],[C C' C C'],[C C C C']等となる。一般的に、ビットフリップされたブロックと、ビットフリップされていないブロックとの組み合わせを使用することができる。ある実施形態では、PAPRユニット1809は省略される。
【0119】
図18Bは、別の実施形態に係る、制御モードデータユニットを生成するPHY処理ユニット1850の一例を示したブロック図である。ある実施形態では、PHY処理ユニット1850は、制御モードデータユニットの信号フィールド及び/又はデータフィールドを生成する。
図1に示すように、一実施形態では、AP14及びクライアント局25−1はそれぞれ、PHY処理ユニット1850のようなPHY処理ユニットを含む。
【0120】
PHY処理ユニット1850は、BCCエンコーダ1506がLDPCエンコーダ1856に置き換えられること以外は、
図18AのPHY処理ユニット1800と同様な構成を有する。この実施形態では、情報ビットはまずLDPCエンコーダ1856によって符号化され、LDPC符号化されたビットが複製される又はブロック符号化ユニット1808によってブロック符号化される。一実施形態では、LDPCエンコーダ1856は、符号化レート1/2に対応するブロック符号、又は、別の好適な符号化レートに対応するブロック符号を使用する。図示の実施形態では、PHY処理ユニット1850はインタリーバ1810を省略しているが、これは、一実施形態では、情報ストリームにおける隣接する複数のビットが多くの場合、LDPC符号自体によって拡散されており、更なるインターリーブが必要ないからである。加えて、一実施形態では、LDPCトーン再マッピングユニット1860によって、更なる周波数ダイバーシチが提供される。一実施形態によれば、LDPCトーン再マッピングユニット1860は、トーン再マッピング関数に従って、符号化された情報ビット又は符号化された情報ビットのブロックの、再並び替えを行う。トーン再マッピング関数は、連続した符号化済み情報ビット又は連続した情報ビットのブロックを、OFDMシンボルにおける不連続なトーンにマッピングして、連続した複数のOFDMトーンが伝送の間に悪い影響を受けた場合に、データの回復を容易にする。ある実施形態では、LDPCトーン再マッピングユニット1860は省略される。
【0121】
図19Aは、別の実施形態に係る、制御モードデータユニットを生成するPHY処理ユニット1900の一例を示したブロック図である。ある実施形態では、PHY処理ユニット1900は、制御モードデータユニットの信号フィールド及び/又はデータフィールドを生成する。
図1に示すように、一実施形態では、AP14及びクライアント局25−1はそれぞれ、PHY処理ユニット1900のようなPHY処理ユニットを含む。
【0122】
PHY処理ユニット1900は、ブロック符号化ユニット1916がコンスタレーションマッパ1914の後に位置していること以外は、
図18AのPHY処理ユニット1800と同様な構成を有する。したがって、この実施形態では、インターリーバ1910によって処理された後、BCC符号化された情報ビットはコンスタレーションシンボルにマッピングされて、次いでコンスタレーションシンボルが複製される又はブロック符号化ユニット1916によってブロック符号化される。一実施形態において、BCCエンコーダ1906による処理は、生成されるフィールド全体にわたって(例えば、データフィールド全体、信号フィールド全体等)連続して実行される。この実施形態では、生成されるフィールドに対応する情報ビットはまず、BCCエンコーダ1806によって符号化されて、BCC符号化されたビットが、コンスタレーションマッパ1914によってコンスタレーションシンボルにマッピングされる。そして、コンスタレーションシンボルが、規定されたサイズ(例えば、6ビット、12ビット、13ビット、又は、任意のその他のビット数)を有する複数のブロックに分割され、各ブロックがブロック符号化ユニット1916によって処理される。2回繰り返しを使用する実施形態では、コンスタレーションマッパ1914は、24個のコンスタレーションシンボルを生成し、ブロック符号化ユニット1916は、24個のシンボルのコピーを2つ生成して、OFDMシンボルの48データトーン(例えば、IEEE802.11a規格に規定されるように)に対応する48シンボルが生成される。別の例として、4回繰り返しを使用する実施形態では、コンスタレーションマッパ1914は、12個のコンスタレーションシンボルを生成し、ブロック符号化ユニット1916は、12個のコンスタレーションシンボルのコピーを4つ生成して、OFDMシンボルの48データトーン(例えば、IEEE802.11a規格に規定されるように)に対応する48シンボルが生成される。更に別の例として、2回繰り返しを使用する実施形態では、コンスタレーションマッパ1914は、26個のコンスタレーションシンボルを生成し、ブロック符号化ユニット1916は、26個のシンボルを繰り返して(すなわち、26個のシンボルのコピーを2つ生成して)、OFDMシンボルの52データトーン(例えば、IEEE802.11n又はIEEE802.11ac規格に規定されるように)に対応する52シンボルが生成される。一般的に、様々な実施形態及び/又はシナリオにおいて、ブロック符号化ユニット1916は、入力されるコンスタレーションシンボルのブロックの好適な数のコピーを生成し、生成されたシンボルを任意のコーディングスキームに従ってインターリーブする。
図15Aのブロック符号化ユニット1504及び
図18Aのブロック符号化ユニット1808と同様に、ブロック符号化ユニット1916が、制御モードデータユニットの信号フィールドを生成するべく使用する繰り返し及び符号化スキームは、実施形態に応じて、制御モードデータユニットのデータ部分の生成のためにブロック符号化ユニット1916が使用する繰り返し及び符号化スキームと、異なる又は同じである。
【0123】
一実施形態によれば、PHY処理ユニット1900によって生成されるデータユニットに対する有効符号化レートは、BCCエンコーダ1906によって使用される符号化レートと、ブロック符号化ユニット1916によって使用される繰り返しの数(又は符号化レート)の積になる。
【0124】
一実施形態では、この場合、情報ビットがコンスタレーションシンボルにマッピングされた後に冗長性が導入されることから、PHY処理ユニット1900によって生成されるOFDMシンボルはそれぞれ、通常モードデータユニットに含まれるOFDMトーンと比較して、少ない数の非冗長データトーンを含む。したがって、インターリーバ1910は、通常モードで使用されるインターリーバ(例えば、
図14のインターリーバ1410)と比較して、又は、対応する短距離データユニットの生成に使用されるインターリーバと比較して、1つのOFDMシンボルあたり少ない数のトーンに対して演算を行うように設計される。例えば、1つのOFDMシンボルあたり12個の非冗長データトーンが使用される実施形態では、インターリーバ1910は、列数(Ncol)が6、行数(Nrow)が一サブキャリアあたりのビット数(Nbpscs)×2を使用するように設計されている。1つのOFDMシンボルあたり12個の非冗長データトーンが使用される別の実施形態では、インターリーバ1910は、Ncolが4、及び、NrowがNbpscs×2を使用するように設計される。別の実施形態では、通常モードで使用されるインターリーバパラメータとは異なる、その他のインターリーバパラメータをインターリーバ1910に使用する。これに替えて、一実施形態では、ブロック符号化ユニット1916は、十分なダイバーシチ利得を提供し、符号化ビットの更なるインターリーブが必要なくなるため、インターリーバ1910は省略される。この場合、
図18AのPHY処理ユニット1800を使用する実施形態では、52データトーンを有するOFDMシンボルを、一シンボルあたりのビット数が整数値でない状況であっても、4回繰り返しスキーム又は6回繰り返しスキームを使用して生成できる。
【0125】
上記で
図15AのPHY処理ユニット1500の例又は
図18AのPHY処理ユニット1800で説明したように、PHY処理ユニット1900がパディングを使用する場合には、パディングビット計算に使用される一シンボルあたりのデータビットの数(N
DBPS)は、1つのOFDMシンボルにおける非冗長データビットの実際の数である(例えば、上記の例では、6ビット、12ビット、13ビット、又は、その他の好適なビット数)。パディングビットの計算で使用される一シンボルあたりの符号化されたデータビットの数(N
CBPS)は、1つのOFDMシンボルに含まれる非冗長ビットの数に等しく、本例では、ブロック符号化ユニット1916によって処理されたコンスタレーションシンボルのブロックにおけるビットの数(例えば、12ビット、24ビット、26ビット等)。
【0126】
図15AのPHY処理ユニット1500の例と同様に、BCCエンコーダ1906が適切に動作するように、複数のテールビットをデータユニットの各フィールドに付加して、例えば、BCCエンコーダが各フィールドを符号化した後で、ゼロステートに戻ることを確かにしている。一実施形態では、例えば、データ部分がBCCエンコーダ1906に供給される前に、6個のテールビットを、データ部分の終わりに挿入する。同様に、信号フィールドの場合、一実施形態では、信号フィールドがBCCエンコーダ1906に供給される前に、テールビットが信号フィールドの終わり部分に挿入される。ブロック符号化ユニット1916が、4回繰り返しスキーム(又は符号化レート1/4の別のブロック符号)を使用する一実施形態では、BCCエンコーダ1906は符号化レート1/2を使用し、信号フィールドは24個の情報ビット(テールビットを含む)を含み、この24信号フィールドビットが、コンスタレーションマッパ1914によってコンスタレーションポイントにマッピングされる。そして、生成された48ビットが、12ビットのブロック4つに分けられて、ブロック符号化ユニット1808により更に符号化される。したがって、この実施形態では、信号フィールドが、4つのOFDMシンボルにわたって送信されて、OFDMシンボルはそれぞれ、信号フィールドの6つの情報ビットを含む。
【0127】
図15A〜
図17Dを参照して上記で説明したように、ある実施形態では、制御モードデータユニットの信号フィールドは、通常モードデータユニットの信号フィールドと比較して短い(すなわち、少ないビットを含む)。したがって、このような実施形態では、同じ繰り返し及び符号化スキームを使用して長い信号フィールドが生成される実施形態と比較して、信号フィールドを送信するのに必要となるOFDMシンボルの数が少なくなる。
【0128】
ある実施形態では、PHY処理ユニット1900は、IEEE802.11n規格又はIEEE802.11as規格で規定されるMCS0にしたがって、52個のデータトーンが存在する複数のOFDMシンボルを生成し、ブロック符号化ユニット1916は、4個の繰り返しスキームを使用する。このような実施形態の一部では、更にパディングが使用されて、1つのOFDMシンボルに含まれる符号化されたデータストリームが、52ビットを有するのを確かにする。このような実施形態では、ビットがブロック符号化ユニット1808によって処理された後に、符号化された情報にパディングビットが付加される。
【0129】
図19Aの実施形態では、PHY処理ユニット1900は更に、ピーク対平均電力比(PAPR)低減ユニット1917を備える。一実施形態では、ピーク対平均電力比低減ユニット1917は、繰り返されたコンスタレーションを使用して変調されたデータユニットの一部に位相シフトを付加する。例えば、一実施形態では、付加される位相シフトは、180°である。180°の位相シフトは、ビットの符号フリップに対応し、位相シフトが実装されるデータトーンを変調する。別の実施形態では、PAPR低減ユニット1917は、180°以外の位相シフト(例えば、90°位相シフト又は任意のその他の好適な位相シフト)を付加する。一例として、4回繰り返しを使用する一実施形態では、OFDMシンボルに含められ、12コンスタレーションシンボルからなる1ブロックをCと表記し、単純なブロック繰り返しが実行される場合には、[C, C, C, C]というシーケンスが生成される。ある実施形態では、PAPR低減ユニット1917は、繰り返されるブロックの一部に対して、符号フリップ(すなわち、−C)又は90°位相シフト(すなわち、j*C)を導入する。このような一実施形態では、生成されるシーケンスは、例えば、[C -C -C -C],[-C -C -C -C],[C -C C -C],[C C C -C],[C j*C, j*C, j*C]、又は、C,-C,j*C及びj*Cのその他の組み合わせである。一般的に、様々な実施形態及び/又はシナリオにおいて、任意の繰り返されたブロックに好適な位相シフトを導入することができる。ある実施形態では、PAPR低減ユニット1809が省略される。
【0130】
ある実施形態では、PHY処理ユニット1900は、IEEE802.11n規格又はIEEE802.11as規格で規定されるMCS0にしたがって、52個のデータトーンが存在する複数のOFDMシンボルを生成し、ブロック符号化ユニット1916は、4個の繰り返しスキームを使用する。このような一実施形態では、更なるパイロットトーンを挿入して、生成される1つのOFDMシンボル内のデータトーン及びパイロットトーンの数が、短距離通信プロトコルで規定されるように、56に等しくなるようにする。一例として、6個の情報ビットが、符号化レート1/2でBCC符号化されて、符号化された12ビットが、12個のコンスタレーションシンボルにマッピングされる(BPSK)。12個のコンスタレーションシンボルで、12個のデータトーンが変調され、これが4回繰り返されて、48個のデータトーンが生成される。IEEE802.1nに規定されるように、4つのパイロットトーンが付加され、更に4つのパイロットトーンが付加されて、56個のデータトーン及びパイロットトーンが生成される。
【0131】
図19Bは、別の実施形態に係る、制御モードデータユニットを生成するPHY処理ユニット1950の一例を示したブロック図である。ある実施形態では、PHY処理ユニット1950は、制御モードデータユニットの信号フィールド及び/又はデータフィールドを生成する。
図1に示すように、一実施形態では、AP14及びクライアント局25−1はそれぞれ、PHY処理ユニット1950のようなPHY処理ユニットを含む。
【0132】
PHY処理ユニット1950は、BCCエンコーダ1906がLDPCエンコーダ1956に置き換えられること以外は、
図19AのPHY処理ユニット1900と同様な構成を有する。この実施形態では、LDPC符号化された情報ビットがコンスタレーションマッパ1914によってコンスタレーションシンボルにマッピングされ、コンスタレーションシンボルが、複製される、又は、ブロック符号化ユニット1916によってブロック符号化される。実施形態では、LDPCエンコーダ1956は、符号化レート1/2に対応するブロック符号、又は、別の好適な符号化レートに対応するブロック符号を使用する。図示の実施形態では、PHY処理ユニット1950はインタリーバ1910を省略しているが、これは、情報ストリームにおける隣接する複数のビットが多くの場合、LDPC符号自体によって拡散されており、更なるインターリーブが必要ないからである。加えて、一実施形態では、LDPCトーン再マッピングユニット1960によって、更なる周波数ダイバーシチが提供される。一実施形態によれば、LDPCトーン再マッピングユニット1960は、トーン再マッピング関数に従って、符号化された情報ビット又は符号化された情報ビットのブロックの、再並び替えを行う。トーン再マッピング関数は、連続した符号化済み情報ビット又は連続した情報ビットのブロックを、OFDMシンボルにおける不連続なトーンにマッピングして、連続した複数のOFDMトーンが伝送の間に悪い影響を受けた場合に、データの回復を容易にする。ある実施形態では、LDPCトーン再マッピングユニット1960は省略される。
【0133】
図15Aから
図19Bを参照して上記で説明した実施形態では、制御モードは、周波数ドメインにおいてビットを繰り返すことにより冗長性を導入する。これに替えて、ある実施形態では、制御モードデータユニットにおける信号フィールド及び/又はデータフィールドのOFDMシンボルの繰り返しが、時間ドメインで実行される。例えば、
図20Aには、一実施形態に係る、制御モードデータユニットのプリアンブルにおけるHT−SIG1フィールド及びHT−SIG2フィールドのOFDMシンボルがそれぞれ2回繰り返されている構成が示されている。同様に、
図20Bには、一実施形態に係る、制御モードデータユニットのプリアンブルにおけるL−SIGフィールドのOFDMシンボルがそれぞれ2回繰り返される構成が示されている。
【0134】
図20Cは、一実施形態に係る、制御モードデータユニットのデータ部分におけるOFDMシンボルの時間ドメイン繰り返しスキームを示した図である。
図20Dは、別の実施形態に係る、データ部分におけるOFDMシンボルの繰り返しスキームを示した図である。
図20Cに示す実施形態では、OFDMシンボルの繰り返しが連続して出力され、
図20Dに示す実施形態では、OFDMシンボルの繰り返しがインターリーブされる。様々な実施形態及び/又はシナリオにおいて、通常、OFDMシンボルの繰り返しは、任意の好適なインタリーブスキームに従って、インターリーブされる。
【0135】
時間ドメイン繰り返しスキームを利用する一実施形態では、パイロットトーン符号が、例えば、IEEE802.11a又はIEEE802.11nに規定されるように、一のトーンと次のトーンとの間で変更される。このような実施形態では、繰り返されたOFDMシンボルにおける複数のパイロットトーンは、少なくともある状況において、入力される(元の)OFDMシンボルにおけるパイロットトーンと同じではない。
【0136】
ある実施形態では、制御モードデータユニットに使用されるプリアンブル("制御モードプリアンブル")は、通常モードデータユニットに使用されるプリアンブル("通常モードプリアンブル")とは異なる。例えば、ある実施形態では、制御モードプリアンブルは、良好なチャネル推定を行うために長いロングトレーニングシーケンスを含む、又は、良好なパケット検出及び同期のための長いショートトレーニングシーケンスを含む。ある実施形態では、制御モードプリアンブルは、追加のプリアンブルを含む又は通常モードプリアンブルを含む。更に、制御モードプリアンブルが通常モードプリアンブルとは異なる一実施形態では、受信機が、入力されるデータユニットが制御モード又は通常モードの何れかに対応しているかを決定可能又は自動検出可能な態様で、制御モードプリアンブルが生成され、したがって、受信機はデータユニットを適切にデコードすることができる。
【0137】
図21は、一実施形態に係る、通常モードデータユニットに含まれるプリアンブルと比較して長いプリアンブルを含む制御モードデータユニット2100の一例を示した図である。制御PHYデータユニット2100は、HT−LTF2フィールド2108が、通常PHYデータユニット1000の各HT−LTFフィールド1012よりも長い点を除いて、
図10の通常PHYデータユニット1000と同様である。より詳細には、データユニット2100は、2つのOFDMシンボルを占め80μsにわたって送信されるHT−LTFフィールド2108を含む。通常PHYデータユニット1000の各HT−LTFフィールド1012を送信するのには、1つのOFDMシンボルが使用され、40μsにわたって送信される。
【0138】
一実施形態では、ロングトレーニングフィールドが(例えば、通常モードで使用されたロングトレーニングフィールドの複数の繰り返しを導入することにより)、任意の好適な数のOFDMシンボルにわたるように延長される。
図22A及び
図22Bには、通常モードプリアンブルよりも多いロングトレーニングフィールドの繰り返しが制御モードプリアンブルに導入される一実施形態が示されている。詳細には、
図22Aには、一実施形態に係る、通常モードデータユニットのロングトレーニングフィールド2200が示されている。ロングトレーニングフィールド2200は、ダブルガードインターバル(DGI)2202、及び、ロングトレーニングシーケンス2204の2回繰り返しを含む。一実施形態では、DGIは、例えば、2×0.8μsに等しい。別の実施形態では、DGIの別の値が使用される。
図22Aに示されるように、通常モードデータユニットのロングトレーニングフィールドの継続期間は8Nμsである。ここでNは、データユニットを生成するのに使用されたダウンクロック比である。
【0139】
図22Bは、一実施形態に係る、制御モードデータユニットのロングトレーニングフィールド2500を示した図である。ロングトレーニングフィールド2500は、新規のガードインターバル(新規GI)フィールド2502、及び、ロングトレーニングシーケンス2504の8回の繰り返しを含む。一実施形態において、新規のGI期間は、データユニット2200における通常モードDGI期間よりも長い。別の実施形態では、新規のGI期間は、データユニット2200における通常モードDGI期間と等しい。
図22Bに示されるように、図示の実施形態では、制御モードロングトレーニングフィールド2500の継続期間は、64Nμsである。別の実施形態では、ロングトレーニングシーケンスのその他の好適な回数の繰り返しが利用され、通常モード及び/又は制御モードにおいて、その他の好適な長さを有するロングトレーニングフィールドが生成され、制御モードLTFフィールドは、通常モードLTFフィールドよりも、好適な比を掛けた分長くなる。
【0140】
別の実施形態では、制御モードプリアンブルは、通常モードデータユニットに含まれる規定のプリアンブルに加えて、追加のプリアンブルを含む。
図23には、一実施形態に係る制御モードOFDMデータユニット2300が示されている。データユニット2300は、シングルキャリア(SC)追加プリアンブル部分2302を含む点を除いては、
図13の通常モードデータユニット1300と同様である。追加SCプリアンブル2202は、SYNCフィールド2204及びSFDフィールド2206を含む。一実施形態において、データユニット2300のSCプリアンブルは、少なくとも実質的に、データユニット800(
図8)のPLCPプリアンブル814と同様であり、OFDM部分2312を生成するのに使用されたダウンクロック比と同じダウンクロック比Nだけダウンクロックされる。別の実施形態では、SCプリアンブル部分2302に使用されるダウンクロック比は、OFDM部分2212に使用されるダウンクロック比と異なる。
【0141】
図24には、別の実施形態に係る、制御モードにおける追加プリアンブルを利用する制御モードOFDMデータユニット2400が示されている。データユニット2400は、SYNCフィールド2204が
図24のゴレイ(Golay)符号フィールド2304に置き換えられることを除いては、
図22Aのデータユニット2200と同様である。ある実施形態では、ゴレイ符号(Golay code)フィールドは、例えば、ゴレイ相補シーケンス(GCS)の複数の繰り返しを含む。一実施形態において、繰り返しの回数は、利用される特定のゴレイシーケンスの長さ、及び、データユニット1600のプリアンブル全体の長さに依存する。幾つかの実施形態では、長さが、16、32、64、128又はその他の好適な長さのゴレイシーケンスが使用される。ある実施形態では、長距離通信プロトコルは、ゴレイシーケンスの異なる数の繰り返しで構成されており、長いプリアンブル及び短いプリアンブルを規定する。このような一実施形態では、長いプリアンブルの場合と短いプリアンブルの場合とで、異なる相補シーケンスが使用され(例えば、長いプリアンブルにはGaシーケンス、短いプリアンブルにはGbシーケンスを使用する)、受信機が、受信したデータユニットがどちらの種類のプリアンブルか判断できるようにしている。一般的に、2つの相補シーケンスGa及びGbは、受信装置における検出に適した相関特性を有する。例えば、相補拡散シーケンスGa及びGbは、シーケンスGa及びGbの対応する位相不一致非周期自己相関係数の合計がゼロになるように選択されてもよい。ある実施形態では、相補シーケンスGa及びGbは、周期的相互相関がゼロ又はほぼゼロとなる。別の場合には、シーケンスGa及びGbは、狭いメインローブと低レベルのサイドローブとを有する非周期的相互相関を有してもよいし、狭いメインローブと低レベルのサイドローブとを有する非周期的自己相関を有してもよい。
【0142】
広い帯域幅のOFDMデータユニット(例えば、40MHz、80MHz、160MHz等)に対してSC追加プリアンブル部分を含む実施形態では、SCプリアンブルは、ダウンクロックされた20MHzサブバンドそれぞれにおいて繰り返される。ある実施形態、特に、シングルキャリア追加プリアンブルが、データプリアンブルのOFDM部分を生成するのに使用されたクロック速度と異なるクロック速度で生成される場合、SC/OFDM境界の要件は、直接シーケンス・スペクトラム(direct sequence spread spectrum:DSSS)及びOFDM境界要件について記載されたIEEE802.11g規格に規定されているように定義される。一実施形態では、追加SCプリアンブルの終端を決めるのに、スタートフレームデリミタ(SFD)フィールド(例えば、
図23のSFDフィールド2306、
図24のSFDフィールド2406)が使用される。ある実施形態では、STFフィールド(すなわち、
図23のフィールド2308、
図24のフィールド2408)は省略される。
【0143】
ある実施形態では、制御モードプリアンブルは、通常モードプリアンブルの延長されたショートトレーニングフィールドを含む。例えば、長いショートトレーニングフィールドを使用して、受信機におけるパケット検出を改善し、良好な同期を行う。このような一実施形態では、制御モードプリアンブルのショートトレーニングフィールドに含まれる期間の数は、通常モードプリアンブルに含まれる期間の数よりも多い。別の実施形態では、制御モードプリアンブルのショートトレーニングフィールドにおける各期間の継続時間は、通常モードプリアンブルのショートトレーニングフィールドにおける各期間の継続時間と比較して、長い。別の実施形態では、制御モードプリアンブルのショートトレーニングフィールドに含まれる期間の数は、通常モードプリアンブルに含まれる期間の数よりも多く、制御モードショートトレーニングフィールドに含まれる各期間は、通常モードショートトレーニングフィールドに含まれる各期間と比較して、長い。
【0144】
図25A及び
図25Bは、それぞれ、一実施形態に係る、制御プリアンブルに含まれるショートトレーニングシーケンスサブフィールド2500、及び、通常モードプリアンブルに含まれるショートトレーニングシーケンスサブフィールド2550を示した図である。図に示すように、この実施形態では、ショートトレーニングフィールド2500の各期間は、ショートトレーニングフィールド2550の各期間の長さの、2倍になっている。一実施形態において、通常モードのショートトレーニングフィールドの各OFDMシンボルに含まれる非ゼロトーンの数と比較して、より多い非ゼロトーンを制御モードショートトレーニングシーケンスの各OFDMシンボルに含めることにより、長いショートトレーニングシーケンスが生成される。一般的に、ショートトレーニングシーケンスの各期間は、繰り返しパターンを含まない。したがって、一実施形態において、制御モードプリアンブルの長いショートトレーニングシーケンスは、受信装置において通常モードデータユニットを検出するのに使用される相関器をトリガしない。言い換えると、このフォーマットは、受信装置が、受信装置における逆高速フーリエ変換(IFFT)ウィンドウにおける繰り返しパターン検出に基づいて、2つのモードを判別できるようにしている、
【0145】
図25Cには、一実施形態に係る、ショートトレーニングフィールド2500に対応する周波数ドメイン値を示した図である。
図25Cに示すように、この実施形態では、ショートトレーニングフィールド2550の各OFDMシンボルが、+/−8OFDMトーンインデックスに対応する非ゼロ値を含む。一実施形態において、2つの非ゼロトーンは、例えば、p(-8)!=p(8)、及び、p(-8)!=-p(8)である。一般的に、様々な実施形態及び/又はシナリオにおいて、このような基準を満たす任意の値が、特定の非ゼロ値として使用される。一例として、一実施形態では、2つの非ゼロトーンの特定の値は、次の式のように規定される。
【数1】
ここで、aは倍率である。
【0146】
図26A及び
図26Bは、一実施形態係る、制御モードショートトレーニングシーケンス2600及び通常モードショートトレーニングシーケンス2650を示した図である。
図26A及び
図26Bの実施形態では、制御モードプリアンブルは、通常モードプリアンブルのショートトレーニングシーケンスと同じ期間の長さを有するショートトレーニングシーケンスを含むが、通常モードプリアンブルに含まれる繰り返しの数と比較して、より多くのシーケンスの繰り返しを含む。一実施形態では、トレーニングフィールド2650におけるショートトレーニングシーケンスは、あらかじめ定められたコードに従ってエンコードされ(例えば、連続する繰り返しについて、+/−1を交互にする、又は、その他の好適な所定のコード)、受信装置が、ショートトレーニングフィールドに基づいて、制御モードと通常モードとの区別ができるようにする。
【0147】
図26Cには、一実施形態に係る、
図26Aのショートトレーニングシーケンス2600に対応する周波数ドメイン値を示した図であり、ショートトレーニングフィールド2600のショートトレーニングシーケンスの複数の繰り返しにわたって、+1/−1が交互に適用された実施形態が示されている。図示の実施形態では、ショートトレーニングフィールド2600の各OFDMシンボルは、−12、−4、4及び12のOFDMトーンインデックスに対応する非ゼロ値を含む。様々な実施形態において、非ゼロトーンの特定の値は、互いに等しくない絶対値(すなわち、周期的でない)値である。一実施形態では、4つの非ゼロトーンの値は、一例として、次のように規定される。
【数2】
ここで、aは倍数である。
【0148】
別の実施形態では、ショートトレーニングフィールドのショートトレーニングシーケンスの複数の繰り返しにわたって、+1/−1が交互に適用され、制御モードにおける連続したシーケンスの繰り返しにおける交互の符号は、例えば、シーケンスにおける非ゼロトーンを、周波数ドメインにおいて、2トーン分、右又は左にシフトさせることによって生成される。一例として、非ゼロトーンの値が、通常モードショートトレーニングシーケンスにおける[4, 8, 12, …, 24, -4, -8, …, -24]の位置のトーンである場合、制御モードのショートトレーニングシーケンスは、通常モード非ゼロトーンを2トーン分シフトして、[6, 10, 14, …, 26, -2, -6, …, -22]となる、又は、左側にシフトさせて、[2, 6, 10, 14, … , 22, -6, -10, …, -22, -26]となる。別の実施形態では、非ゼロトーンをシフトさせることに加えて、更なる非ゼロトーンを制御モードショートトレーニングシーケンスに加えて、より長いシーケンスを生成する。例えば、2つの追加非ゼロトーンを、非ゼロトーンが右側にシフトされる例では、トーンロケーション2及び−26に付加し、非ゼロトーンが左側にシフトされる例では、トーンロケーション26及び−2に付加する。その他の実施形態では、異なる数の非ゼロトーンを制御モードショートトレーニングシーケンス(例えば4、6、8等)に付加し、付加された非ゼロトーンが、その他の好適なトーン位置に存在する。更に、様々な実施形態では、非ゼロトーンは、好適な任意の値である。
【0149】
制御モードが、制御モードにおけるシングルキャリア追加プリアンブルを使用する実施形態(例えば、
図23のデータユニット2300、
図24のデータユニット2400)では、受信機は、入力されたエータユニットが制御モードデータユニットであるか又は通常モードデータユニットであるかを、プリアンブルの初期信号がシングルキャリア信号か又はOFDM信号であるかに基づいて自動検出する。しかしながら、ある実施形態では、通常モードデータユニット並びに制御モードデータユニットは、追加シングルキャリアプリアンブルを含む。
図27A及び
図27Bには、このような一実施形態に係る、制御モードデータユニット2700及び通常モードデータユニット2750がそれぞれ示されている。この実施形態では、受信機における自動検出は、制御モードデータユニット及び通常モードデータユニットにおける異なるゴレイ符号シーケンス(GCS)に基づく。例えば、一実施形態において、長さ16のGaシーケンスが、制御モードデータユニット2700のシングルキャリアプリアンブル部分2706に使用され、長さ16のGbシーケンスが、通常モードデータユニット2750のシングルキャリアプリアンブル部分2754に使用される。
【0150】
図28A及び
図28Bは、制御モード及び通常モードの両方でシングルキャリア追加プリアンブルが使用される別の実施形態に係る、制御モードデータユニット2800及び通常モードデータユニット2850を示した図である。この実施形態では、SCプリアンブル部分2606及びSCプリアンブル部分2854はそれぞれ、同じGSCシーケンス(例えば、Ga)を使用して生成され、自動検出は、対応するデリミタフィールド2806及び2856に適用されたカバーコードに基づいて行われる(例えば、符号フリップが適用される、又は、制御モードと通常モードとでは、異なるシーケンスが適用される)。
【0151】
図29A及び
図29Bには、受信装置が、ロングトレーニングフィールドの変調に基づいて、2つのモードを区別することができる別の実施形態に係る、制御モードデータユニット2900及び通常モードデータユニット2950をそれぞれ示した図である。この場合、制御モードデータユニット2900では、LTF(2956−1)の第1番目のOFDMシンボルの対応するOFDMトーンの位相と比較して、LTF(2906−2)のフィールド第2番目のOFDMシンボルにおける各トーンの位相が、シフトされる(例えば、π、π/2、−π/2、又は、任意のその他の好適な倍数)。一方、通常モードデータユニットのLTFフィールド(2956−2)の第2シンボルに対しては、位相シフトが導入されない。
【0152】
ある実施形態では、受信装置におけるモード自動検出は、特定のプリアンブルフィールドの変調に基づいて行われる。
図30A及び
図30Bには、このような一実施形態に係る、制御モードプリアンブル3000及び通常モードデータプリアンブル3050が示されている。制御モードプリアンブル3000は、ショートトレーニングフィールド(STF)3002、ロングトレーニングフィールド(LTF)3004、第1信号フィールド(SIG1)3006、及び、第2信号フィールド(SIG2)3008を含む。同様に、通常モードプリアンブル3050は、ショートトレーニングフィールド(STF)3052、ロングトレーニングフィールド(LTF)3054、第1信号フィールド(SIG1)3056、及び、第2信号フィールド(SIG2)3058を含む。この実施形態では、制御モードプリアンブルSTFフィールド3002は、通常モードプリアンブルSTFフィールド3052よりも長い。別の実施形態では、制御モードプリアンブルSTFフィールド3002は、通常モードプリアンブルSTFフィールド3052と同じ長さである。同様に、実施形態に応じて、制御モードプリアンブルLTFフィールド3004は、通常モードプリアンブルLTFフィールド3504よりも長い又は同じ長さを有する。
【0153】
図30A及び
図30Bに示すように、2つの制御モードプリアンブル信号フィールドはそれぞれ、ブロックコーディングスキームのうちの一つ、又は、上記で説明した時間ドメイン繰り返しスキームを使用して生成される。その結果、この実施形態では、制御モードプリアンブルにおける各信号フィールド(SIG1 3006及びSIG2 3008)は、2つのOFDMシンボルにわたり、通常モードプリアンブルにおける各信号フィールド(SIG1 3056及びSIG2 3058)は、1つのOFDMシンボルにわたる。別の実施形態では、制御モード信号フィールド3006及び3008はそれぞれ、4つのOFDMシンボルにわたる、又は、その他の好適な数のOFDMシンボルにわたる。
図30A及び
図30Bの実施形態では、通常モードプリアンブルの各信号フィールド(SIG1 3056及びSIG2 3058)は、QPSK変調を使用して変調される。制御モードプリアンブルの第1信号フィールドの第2シンボルは、ロングトレーニングフィールドの後に通常モードプリアンブルの第2信号フィールドと同時に受信され、BPSK変調を使用して変調される。したがって、この実施形態では、受信装置は、データユニットが、制御モードに対応するか又は通常モードに対応するかを、LTFフィールドの後の第2OFDMシンボルの変調に基づいて、自動検出することができる。別の実施形態では、第1信号フィールドの第1OFDMシンボルが、通常モードプリアンブルの信号フィールドの変調に使用された変調技術とは異なる変調技術に従って、変調される。
【0154】
図31A及び
図31Bには、別の実施形態に係る、制御モードプリアンブル3100及び通常モードプリアンブル3150がそれぞれ示されている。この実施形態では、データユニットは、短距離通信プロトコル混合モードプリアンブル形式(例えば、
図9のデータユニット900)に従って生成され、モード自動検出は、制御モードプリアンブルLSIGフィールド3106に対応する変調技術(本実施形態では、QPSK)及び通常モードプリアンブルLSIGフィールド3156(本実施形態では、BPSK)に対応する変調技術に基づいて行われる。
【0155】
図32A及び
図32Bには、別の実施形態に係る、制御モードプリアンブル3200及び通常モードプリアンブル3250がそれぞれ示されている。図示の実施形態では、通常モードデータユニットは、短距離通信プロトコル・グリーンフィールドプリアンブル形式(例えば、IEEE802.11n規格グリーンフィールドプリアンブル形式)を使用して生成され、制御モードデータユニットは、上記で説明したブロック符号化又は繰り返しスキームを利用したIEEE802.11a規格プリアンブルを使用して生成される。この実施形態では、モード自動検出は、制御モードプリアンブルLSIGフィールド3206(本実施形態では、BPSK)に対応する変調技術及び通常モードプリアンブルHTSIGフィールド3256(本実施形態では、QPSK)に対応する変調技術に基づいて行われる。
【0156】
図33A及び
図33Bには、別の実施形態に係る、制御モードプリアンブル3300及び通常モードプリアンブル3350がそれぞれ示されている。図示の実施形態では、通常モードプリアンブル3350は、通常モードプリアンブル3300よりも多い、ロングトレーニングシーケンスの繰り返しを含む。具体的には、この実施形態では、通常モードプリアンブル3300は、ロングトレーニングシーケンス3304の繰り返しを2回含み、制御モードプリアンブル3354は、ングトレーニングシーケンス3554の繰り返しを3回以上含む。したがって、この実施形態では、通常モードプリアンブルの信号フィールド3306は、制御モードプリアンブルの第3LTS3554−3と(そのプリアンブルの開始点について)同じ時点で受信される。図示の実施形態では、信号フィールド3306は、QBPSK変調を使用して変調され、LTS3554−4は、BPSK変調を使用して変調され、受信機が、異なる変調技術に基づいてモードを自動検出できるようになっている。
【0157】
図33Cには、別の実施形態に係る別の制御モードプリアンブル3370が示されている。制御モードプリアンブル3370は、
図33Bの制御モードプリアンブル3350と同様であるが、ロングトレーニングシーケンスの繰り返しの前に、ガードインターバルが挿入されている。一実施形態では、上記のような場合、
図33A及び
図33Bを参照して説明したのと同じモード自動検出スキームを使用して、通常モードプリアンブル3300と制御モードプリアンブル3370とを区別することができる。
【0158】
図34A及び
図34Bには、別の実施形態に係る、制御モードプリアンブル3400及び通常モードプリアンブル3450がそれぞれ示されている。この実施形態では、制御モードプリアンブル3450は、通常モードプリアンブル3400のショートトレーニングシーケンスの継続期間とは異なる期間を有するショートトレーニングシーケンスを含み、また、
図33Bの制御モードプリアンブル3350又は
図33Cの制御モードプリアンブル3370と同様に、より多くのロングトレーニングシーケンスを含む。図に示すように、本実施形態のモード自動検出は、
図33Aから
図33Cを参照して上記で説明した態様で、信号フィールド3408の変調及びロングトレーニングシーケンス3454−3に基づいて行われる。
【0159】
図35は、一実施形態に係る、データユニットを生成する方法の一例3500のフローチャートである。
図1に示すように、方法3500は、一実施形態では、ネットワークインターフェース16によって実装される。例えば、このような一実施形態では、PHY処理ユニット20は、方法3500を実装するように構成される。別の実施形態では、MAC処理ユニット18は、方法3500の少なくとも一部を実装するのように構成される。
図1に示すように、別の実施形態では、方法3500は、ネットワークインターフェース27によって実装される(例えば、PHY処理ユニット29及び/又はMAC処理ユニット28)。別の実施形態では、方法3500は、別の好適なネットワークインターフェースによって実装される。
【0160】
ブロック3502において、データユニットに含めるべき情報ビットが、ブロック符号に従ってエンコードされる。一実施形態では、情報ビットは、例えば、
図15Aのブロック符号化ユニット1504で説明したようなブロックレベル又はビットレベル繰り返しスキームを使用して、エンコードされる。ブロック3604において、例えば、
図15AのBCCエンコーダ1506のような又は
図15BのLDPCエンコーダ1556のようなFECエンコーダを使用して、情報ビットがエンコードされる。ブロック3506において、情報ビットが、コンスタレーションシンボルにマッピングされる。ブロック3508において、複数のOFDMシンボルがコンスタレーションポイントを含めるように生成される。そして、ブロック3510において、OFDMシンボルを含めるようにデータユニットが生成される。
【0161】
一実施形態では、
図35に示すように、情報ビットはまず、ブロックエンコーダを使用してエンコードされ(ブロック3502)、ブロック符号化されたビットが、例えば、
図15Aを参照して上記で説明したように、BCCエンコーダを使用してエンコードされる(ブロック3504)。別の実施形態では、ブロック3502とブロック3504の順番が反対になる。この実施形態では、情報ビットはまず、BCC符号化されて、BCC符号化された情報ビットが、例えば、
図18Aを参照して説明したように、ブロック符号化スキームに従ってエンコードされる。更に別の実施形態では、ブロック3502は、ブロック3506の後に位置する。この実施形態では、ブロック3504において、情報ビットがBCC符号化され、ブロック3506において、BCC符号化されたビットが、コンスタレーションシンボルにマッピングされ、ブロック3502において、コンスタレーションシンボルが、例えば、
図19Aを参照して上記で説明したようなブロック符号化又は繰り返しスキームに従ってエンコードされる。
【0162】
図36は、一実施形態に係る、データユニットを生成する方法の一例3600のフローチャートである。
図1に示すように、方法3600は、一実施形態では、ネットワークインターフェース16によって実装される。例えば、このような一実施形態では、PHY処理ユニット20は、方法3600を実装するように構成される。別の実施形態では、MAC処理ユニット18は、方法3600の少なくとも一部を実装するのように構成される。
図1に示すように、別の実施形態では、方法3600は、ネットワークインターフェース27によって実装される(例えば、PHY処理ユニット29及び/又はMAC処理ユニット28)。別の実施形態では、方法3600は、別の好適なネットワークインターフェースによって実装される。
【0163】
ブロック3602において、第1データユニットの第1プリアンブルが生成される。一実施形態において、通常モードプリアンブルが生成される。一実施形態において、例えば、
図30Bの通常モードプリアンブル3050又は
図33Aの通常モードプリアンブル3300が生成される。別の実施形態では、別の好適な形式に従うプリアンブルが生成される。一実施形態では、第1プリアンブルは、ロングトレーニングフィールド及び信号フィールドを含む。信号フィールドは、ある変調技術に従って変調される(例えば、BPSK、QPSK又は別の好適な変調技術)。
【0164】
ブロック3606において、第2データユニットが、第2データユニット形式(例えば、通常モードデータユニット)に従って生成される。
【0165】
ブロック3606において、第2プリアンブルが生成される。一実施形態において、制御モードプリアンブルが生成される。例えば、
図30Aの制御モードプリアンブル3050、
図33Bの制御モードプリアンブル3350、又は、
図33Cの制御モードプリアンブル3370が生成される。別の実施形態では、別の好適な形式に従うプリアンブルが生成される。一実施形態では、第2プリアンブルは、例えば、
図16Aの信号フィールド1600、
図17Cの信号フィールド1700、若しくは、
図17Cの信号フィールド1780、又は、別の好適な信号フィールドのような、制御モード信号フィールドを含む。一実施形態において、第2信号フィールドが、第1信号フィールドの形式に従って、及び、上記で説明した繰り返し又はブロック符号化スキームを使用して生成される。その結果、第2信号フィールドの期間は、第1信号フィールドの期間よりも長くなる。第2プリアンブルはまた、長いトレーニングシーケンスの複数の繰り返しを含む第2ロングトレーニングフィールドを含む。ある実施形態では、ロングトレーニングシーケンスの繰り返しの回数は、(ブロック3602で生成された)第1ロングトレーニングフィールドにおけるロングトレーニングシーケンスの繰り返しの回数よりも多い。
【0166】
一実施形態において、第2信号フィールドの一部は、第1信号フィールド(ブロック3602において)の生成に使用された変調技術とは異なる変調技術に従って変調され、受信機は、第2データユニット(例えば、制御モードデータユニット)が第2データユニット形式(例えば、制御モードデータユニット形式)に従ってフォーマットされることを自動検出することができる。別の実施形態では、第2ロングトレーニングフィールドが、(ブロック3602において)第1信号フィールドの生成に使用された変調技術とは異なる変調技術に従って変調されるので、受信機は、第2データユニット(例えば、制御モードデータユニット)が第2データユニット形式(例えば、通常モードデータユニット形式)に従ってフォーマットされていることを自動検出することができる。
【0167】
ブロック3606において、第2データユニットが、第2データユニット形式(例えば、制御モードデータユニット)に従って生成される。
【0168】
上記で説明した様々なブロック、オペレーション及び技術の少なくとも一部は、ハードウェア、ファームウェア命令を実行するプロセッサ、ソフトウェア命令を実行するプロセッサ又はこれらの組み合わせを使用して実装されてもよい。ソフトウェア命令又はファームウェア命令を実行するプロセッサを利用して実装される場合、ソフトウェア命令又はファームウェア命令は、磁気ディスク、光ディスクのようなコンピュータ可読メモリ、又は、RAM又はROM又はフラッシュメモリ内のその他の記憶媒体、プロセッサ、ハードディスクドライブ、光ディスクドライブ、テープドライブ等に格納されてもよい。同様に、ソフトウェア命令又はファームウェア命令は、周知の任意の又は所望の供給方法、例えば、コンピュータ可読ディスク又はその他の可搬コンピュータ記憶メカニズムにより、又は、通信媒体を介して、ユーザ又はシステムに供給されてもよい。通信媒体は、典型的には、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、又は、搬送波のような変調データ信号又はその他の搬送メカニズムにおけるその他のデータの形態で具現化される。"変調されたデータ信号"とは、信号における情報を符号化するような態様で設定又は変更された性質の1以上を有する信号を意味する。例えば、これに限定されないが、通信媒体とは、有線ネットワーク又は直接有線接続された接続のような有線媒体、及び、音波、無線周波数、赤外のような無線媒体及びその他の無線媒体を含む。そして、ソフトウェア命令又はファームウェア命令は、電話回線、DSL回線、ケーブルテレビ回線、光ファイバー回線、無線通信チャネル、インターネット等(これらは、可搬記憶媒体を介したソフトウェアによる提供と同様又は交換可能と見なされる)のような通信チャネルを介して、ユーザ又はシステムに提供される。ソフトウェア命令又はファームウェア命令は、プロセッサによって実行されるとプロセッサに様々な動作を行わせる機械可読命令を含んでもよい。
【0169】
ハードウェアに実装される場合、個別部品、集積回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、等の1以上を含んでもよい。
【0170】
本発明が、特定の例を参照して説明されたが、これは例示を目的としており、本発明を限定することを目的としていない。本発明の範囲内において、開示された実施形態に様々な変更、付加及び削除を行うことができる。
[項目1]
通信チャネルを介して送信される物理層(PHY)データユニットを生成する方法であって、
前方誤り訂正(FEC)エンコーダを使用して、上記PHYデータユニットに含められる複数の情報ビットを符号化する段階と、
上記複数の情報ビットを複数のコンスタレーションシンボルにマッピングする段階と、
上記複数のコンスタレーションシンボルを含めるべく、複数の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルを生成する段階と、
上記複数のOFDMシンボルを含めるべく上記PHYデータユニットを生成する段階とを備え、
上記方法は更に、
(i)ブロック符号化スキームに従って上記複数の情報ビットを符号化する段階、又は、
(ii)上記ブロック符号化スキームに従って、上記複数のコンスタレーションシンボルを符号化する段階、のうちの一つを実行する段階を備える方法。
[項目2]
上記ブロック符号化スキームに従って上記複数の情報ビットを符号化する段階は、
上記複数の情報ビットの各ビットの複数のコピーを生成する段階を有する項目1に記載の方法。
[項目3]
上記複数の情報ビットの各ビットが、連続してm回連続して繰り返される項目2に記載の方法。
[項目4]
n個の情報ビットからなるブロックがそれぞれ、m回連続して繰り返される項目2に記載の方法。
[項目5]
nビットからなるブロックそれぞれにおける上記複数の情報ビットをインターリーブする段階を更に備える項目2に記載の方法。
[項目6]
各ビットの上記複数のコピーの1以上のビットをフリップする段階を更に備える項目2に記載の方法。
[項目7]
上記ブロック符号化スキームに従って上記複数の情報ビットを符号化する段階は、
上記複数の情報ビットを、nビットの複数のブロックに分ける段階と、
上記nビットのブロックそれぞれにおける各ビットをm回繰り返して、m×nビットを生成する段階とを有する項目1に記載の方法。
[項目8]
所定のコードに従って、上記m×nビットをインターリーブする段階を更に備える項目7に記載の方法。
[項目9]
上記ブロック符号化スキームに従って上記複数の情報ビットを符号化する段階は、
ハミングコードに従って上記複数の情報ビットを符号化することを含む項目1に記載の方法。
[項目10]
上記ブロック符号化スキームに従って上記複数の情報ビットを符号化する段階は、2値畳み込みエンコーダ(BCCエンコーダ)を使用して上記複数の情報ビットを符号化する段階の後に実行される項目1に記載の方法。
[項目11]
上記ブロック符号化スキームに従って上記複数の情報ビットを符号化する段階は、BCCエンコーダを使用して上記複数の情報ビットを符号化する段階の前に実行される項目1に記載の方法。
[項目12]
上記複数の情報ビットの少なくとも一部は、上記PHYデータユニットのデータ部分に対応する項目1から11のいずれか一項に記載の方法。
[項目13]
上記PHYデータユニットを生成する段階は更に、
プリアンブルを上記PHYデータユニットに含める段階を有し、
上記複数の情報ビットの別の部分が、上記プリアンブルの信号フィールドに対応している項目12に記載の方法。
[項目14]
上記FECエンコーダを使用して、上記複数の情報ビットを符号化する段階は、
2値畳み込みエンコーダ(BCCエンコーダ)を使用して上記複数の情報ビットを符号化することを含む項目1から13の何れか一項に記載の方法。
[項目15]
上記FECエンコーダを使用して、上記複数の情報ビットを符号化する段階は、
低密度パリティ検査(LDPC)エンコーダを使用して上記複数の情報ビットを符号化することを含む項目1から13の何れか一項に記載の方法。
[項目16]
通信チャネルを介して送信される物理層(PHY)データユニットを生成する装置であって、
上記PHYデータユニットに含められる複数の情報ビットを符号化する前方誤り訂正(FEC)エンコーダと、
上記複数の情報ビットを複数のコンスタレーションシンボルにマッピングするコンスタレーションマッパと、
ネットワークインターフェースとを備え、
上記ネットワークインターフェースは、
上記複数のコンスタレーションシンボルを含めるべく、複数の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルを生成する段階と、
上記複数のOFDMシンボルを含めるべく上記PHYデータユニットを生成する段階とを実行し、
上記ネットワークインターフェースは更に、
(i)ブロック符号化スキームに従って上記複数の情報ビットを符号化する段階、又は、
(ii)上記ブロック符号化スキームに従って、上記複数のコンスタレーションシンボルを符号化する段階、のうちの一つを実行する装置。
[項目17]
上記ブロック符号化スキームに従って上記複数の情報ビットを符号化する段階は、
上記複数の情報ビットの各ビットの複数のコピーを生成する段階を有する項目16に記載の装置。
[項目18]
上記複数の情報ビットの各ビットが、連続してm回連続して繰り返される項目17に記載の装置。
[項目19]
n個の情報ビットからなるブロックがそれぞれ、m回連続して繰り返される項目17に記載の装置。
[項目20]
上記ネットワークインターフェースは、nビットからなるブロックそれぞれにおける上記複数の情報ビットをインターリーブする項目17に記載の装置。
[項目21]
各ビットの上記複数のコピーの1以上のビットをフリップするピーク対平均電力比(PAPR)低減ユニットを更に備える項目17に記載の装置。
[項目22]
上記ブロック符号化スキームに従って上記複数の情報ビットを符号化する段階は、
上記複数の情報ビットを、nビットの複数のブロックに分ける段階と、
上記nビットのブロックそれぞれにおける各ビットをm回繰り返して、m×nビットを生成する段階とを有する項目16に記載の装置。
[項目23]
上記ネットワークインターフェースは、所定のコードに従って、上記m×nビットをインターリーブする項目22に記載の装置。
[項目24]
上記ブロック符号化スキームに従って上記複数の情報ビットを符号化する段階は、
ハミングコードに従って上記複数の情報ビットを符号化することを含む項目16に記載の装置。
[項目25]
上記ブロック符号化スキームに従って上記複数の情報ビットを符号化する段階は、2値畳み込みエンコーダ(BCCエンコーダ)を使用して上記複数の情報ビットを符号化する段階の後に実行される項目16に記載の装置。
[項目26]
上記ブロック符号化スキームに従って上記複数の情報ビットを符号化する段階は、BCCエンコーダを使用して上記複数の情報ビットを符号化する段階の前に実行される項目16に記載の装置。
[項目27]
上記複数の情報ビットの少なくとも一部は、上記PHYデータユニットのデータ部分に対応する項目16から26の何れか一項に記載の装置。
[項目28]
上記PHYデータユニットを生成する段階は更に、
プリアンブルを上記PHYデータユニットに含める段階を有し、
上記複数の情報ビットの別の部分が、上記プリアンブルの信号フィールドに対応している項目27に記載の装置。
[項目29]
上記FECエンコーダは、2値畳み込みエンコーダ(BCCエンコーダ)を含む項目16から28の何れか一項に記載の装置。
[項目30]
上記FECエンコーダは、低密度パリティ検査(LDPC)エンコーダを含む項目16から28の何れか一項に記載の装置。
[項目31]
第1データユニットの第1プリアンブルを生成する段階と、
第1データユニット形式に従って、上記第1プリアンブルを含む上記第1データユニットを生成する段階と、
第2データユニットの第2プリアンブルを生成する段階と、
第2データユニット形式に従って、上記第2プリアンブルを含む上記第2データユニットを生成する段階と、を備え、
上記第1プリアンブルは、(i)第1ロングトレーニングフィールド及び(ii)第1信号フィールドを含み、
上記第1信号フィールドは、上記第1データユニットを解析するための情報を提供し、
上記第1信号フィールドは、第1変調技術に従って変調され、
上記第2プリアンブルは、第2信号フィールドを含む
上記第2信号フィールドは、上記第2データユニットを解析するための情報を提供し、
上記第2プリアンブルは、第2ロングトレーニングフィールドを含み、
上記第2プリアンブルを生成する段階は、
(i)上記第2信号フィールドの期間が、上記第1信号フィールドの期間よりも長くなるように、上記第2信号フィールドにおける情報を繰り返す段階、及び、
(ii)上記第2信号フィールドの期間が、上記第1信号フィールドの期間よりも長くなるように、上記第2ロングトレーニングフィールドを生成する段階、のうちの少なくとも1つを有し、
上記第2プリアンブルを生成する段階は、
(i)上記第2データユニットが上記第1データユニット形式とは異なる第2データユニット形式に従ってフォーマットされていることを受信機に通知するべく、上記第1変調技術とは異なる第2変調技術に従って、上記第2信号フィールドの一部分を変調する段階、及び、
(ii)上記第2データユニットが上記第2データユニット形式に従ってフォーマットされていることを上記受信機に通知するべく、上記第2変調技術に従って、上記第2ロングトレーニングフィールドの一部分を変調する段階、のうちの一つを有する、方法。
[項目32]
上記第1信号フィールドは、1つの直交周波数領域多重(OFDM)シンボルのみにわたるように生成され、
上記第2信号フィールドは、2つのOFDMシンボルにわたるように生成される項目31に記載の方法。
[項目33]
上記第2プリアンブルを生成する段階は、
(i)上記第1変調技術に従って、上記第2信号フィールドの追加部分を変調する段階、又は、
(ii)上記第1変調技術に従って、上記第2ロングトレーニングフィールドの追加部分を変調する段階、のうちの一つを有する項目31又は32に記載の方法。
[項目34]
上記第2ロングトレーニングフィールドは、第1OFDMシンボル及び第2OFDMシンボルを含み、
上記第2OFDMシンボルの各OFDMトーンは、上記第1OFDMシンボルの対応するトーンと比較して、位相シフトされている項目31から33の何れか一項に記載の方法。
[項目35]
上記第1プリアンブルは、上記第1データユニットを解析するための情報を提供する第3信号フィールドを含むように生成され、
上記第2プリアンブルは、上記第2データユニットを解析するための情報を提供する第4信号フィールドを含むように生成され、
上記第2プリアンブルを生成する段階は、
上記第4信号フィールドの期間が上記第3信号フィールドの期間よりも長くなるように、上記第4信号フィールドにおける情報を繰り返す段階を有する項目31から34の何れか一項に記載の方法。
[項目36]
上記第3信号フィールドは、1つの直交周波数領域多重(OFDM)シンボルのみにわたるように生成され、
上記第4信号フィールドは、2つのOFDMシンボルにわたるように生成される項目35に記載の方法。
[項目37]
上記第1プリアンブルを生成する段階は、上記第1変調技術に従って上記第3信号フィールドを変調する段階を有し、
上記第2プリアンブルを生成する段階は、上記第2変調技術に従って上記第4信号フィールドを変調する段階を有する項目35又は36に記載の方法。
[項目38]
上記第1変調技術は、四位相二位相偏移変調(QBPSK)であり、
上記第2変調技術は、二位相偏移変調(BPSK)である項目31から37の何れか一項に記載の方法。
[項目39]
上記第1変調技術は、二位相偏移変調(BPSK)であり、
上記第2変調技術は、四位相二位相偏移変調(QBPSK)である項目31から37の何れか一項に記載の方法。
[項目40]
上記第1プリアンブルは、上記第1データユニットの検出を容易にするべく、第1ショートトレーニングフィールド(STF)を含むように生成され、
上記第2プリアンブルは、上記第2データユニットの検出を容易にするべく、第2STFを含むように生成され、
上記第2STFは、上記第1STFの期間よりも長い期間を有する項目31から39の何れか一項に記載の方法。
[項目41]
上記第2信号フィールドは、Nullデータパケット(NDP)情報を含み、
上記NDP情報は、上記第2データユニットが、データ部分を含まないことを示す項目31から40の何れか一項に記載の方法。
[項目42]
上記第2信号フィールドは、テールビットを含まず、
上記第2信号フィールドにおける情報を繰り返す段階は、上記情報が繰り返された後に、1以上のテールビットを付加する段階を有する項目31から41の何れか一項に記載の方法。
[項目43]
上記第1データユニットを送信させる段階と、
上記第2データユニットを送信させる段階とを更に備える項目31から42の何れか一項に記載の方法。
[項目44]
上記第1データユニットを送信する段階と、
上記第2データユニットを送信する段階とを更に備える項目31から42の何れか一項に記載の方法。
[項目45]
ネットワークインターフェースを備える装置であって、
上記ネットワークインターフェースは、
第1データユニットの第1プリアンブルを生成し、
第1データユニット形式に従って、上記第1プリアンブルを含む上記第1データユニットを生成し、
第2データユニットの第2プリアンブルを生成し、
第2データユニット形式に従って、上記第2プリアンブルを含む上記第2データユニットを生成し、
上記第1プリアンブルは、(i)第1ロングトレーニングフィールド及び(ii)第1信号フィールドを含み、
上記第1信号フィールドは、上記第1データユニットを解析するための情報を提供し、
上記第1信号フィールドは、第1変調技術に従って変調され、
上記第2プリアンブルは、第2信号フィールドを含み、
上記第2信号フィールドは、上記第2データユニットを解析するための情報を提供し、
上記第2プリアンブルは、第2ロングトレーニングフィールドを含み、
上記ネットワークインターフェースは、
(i)上記第2信号フィールドの期間が、上記第1信号フィールドの期間よりも長くなるように、上記第2信号フィールドにおける情報を繰り返す段階、及び、
(ii)上記第2信号フィールドの期間が、上記第1信号フィールドの期間よりも長くなるように、上記第2ロングトレーニングフィールドを生成する段階、のうちの少なくとも1つを実行し、
上記ネットワークインターフェースは、
(i)上記第2データユニットが上記第1データユニット形式とは異なる第2データユニット形式に従ってフォーマットされていることを受信機に通知するべく、上記第1変調技術とは異なる第2変調技術に従って、上記第2信号フィールドの一部分を変調する段階、及び、
(ii)上記第2データユニットが上記第2データユニット形式に従ってフォーマットされていることを上記受信機に通知するべく、上記第2変調技術に従って、上記第2ロングトレーニングフィールドの一部分を変調する段階、のうちの一つを実行する装置。
[項目46]
上記ネットワークインターフェースは、
1つの直交周波数領域多重(OFDM)シンボルのみにわたるように上記第1信号フィールドを生成し、
2つのOFDMシンボルにわたるように上記第2信号フィールドを生成する項目45に記載の装置。
[項目47]
(i)上記ネットワークインターフェースは、上記第1変調技術に従って、上記第2信号フィールドの追加部分を変調する、又は、
(ii)上記ネットワークインターフェースは、上記第1変調技術に従って、上記第2ロングトレーニングフィールドの追加部分を変調する、項目45又は46に記載の装置。
[項目48]
上記第2ロングトレーニングフィールドは、第1OFDMシンボル及び第2OFDMシンボルを含み、
上記第2OFDMシンボルの各OFDMトーンは、上記第1OFDMシンボルの対応するトーンと比較して、位相シフトされている項目45から47の何れか一項に記載の装置。
[項目49]
上記ネットワークインターフェースは、
上記第1データユニットを解析するための情報を提供する第3信号フィールドを含むように上記第1プリアンブルを生成し、
上記第2データユニットを解析するための情報を提供する第4信号フィールドを含むように上記第2プリアンブルを生成し、
上記第4信号フィールドの期間が上記第3信号フィールドの期間よりも長くなるように、上記第4信号フィールドにおける情報を繰り返す項目45から48の何れか一項に記載の装置。
[項目50]
上記ネットワークインターフェースは、
1つの直交周波数領域多重(OFDM)シンボルのみにわたるように上記第3信号フィールドを生成し、
2つのOFDMシンボルにわたるように上記第4信号フィールドを生成する項目49に記載の装置。
[項目51]
上記ネットワークインターフェースは、
上記第1変調技術に従って上記第3信号フィールドを変調し、
上記第2変調技術に従って上記第4信号フィールドを変調する項目49又は50に記載の装置。
[項目52]
上記ネットワークインターフェースは、
上記第1データユニットの検出を容易にするべく、第1ショートトレーニングフィールド(STF)を含むように上記第1プリアンブルを生成し、
上記第2データユニットの検出を容易にするべく、第2STFを含むように上記第2プリアンブルを生成し、
上記第2STFは、上記第1STFの期間よりも長い期間を有する項目45から51の何れか一項に記載の装置。
[項目53]
上記第2信号フィールドは、Nullデータパケット(NDP)情報を含み、
上記NDP情報は、上記第2データユニットが、データ部分を含まないことを示す項目45から52の何れか一項に記載の装置。
[項目54]
上記第2信号フィールドは、テールビットを含まず、
上記ネットワークインターフェースは、上記第2信号フィールドにおける情報を繰り返した後に、1以上のテールビットを付加する項目45から53の何れか一項に記載の装置。
[項目55]
上記ネットワークインターフェースは、
上記第1データユニットを送信させ、
上記第2データユニットを送信させる項目45から54の何れか一項に記載の装置。
[項目56]
上記ネットワークインターフェースは、
上記第1データユニットを送信し、上記第2データユニットを送信する送受信機を有する項目45から54の何れか一項に記載の装置。