(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6058107
(24)【登録日】2016年12月16日
(45)【発行日】2017年1月11日
(54)【発明の名称】ガス水洗装置
(51)【国際特許分類】
B01D 53/14 20060101AFI20161226BHJP
B01D 53/58 20060101ALI20161226BHJP
B01D 53/68 20060101ALI20161226BHJP
B01D 53/78 20060101ALI20161226BHJP
F23J 15/04 20060101ALI20161226BHJP
【FI】
B01D53/14 200
B01D53/58ZAB
B01D53/68 120
B01D53/78
F23J15/04
【請求項の数】3
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2015-234364(P2015-234364)
(22)【出願日】2015年12月1日
【審査請求日】2015年12月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005119
【氏名又は名称】日立造船株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001298
【氏名又は名称】特許業務法人森本国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】前田 優佑
(72)【発明者】
【氏名】濱 利雄
【審査官】
小久保 勝伊
(56)【参考文献】
【文献】
特開2001−046833(JP,A)
【文献】
特開2005−087958(JP,A)
【文献】
特開2013−119983(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01D 53/14−53/18
B01D 53/34−53/85
F23J 15/00−15/08
B09B 1/00− 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
飛灰を処理することにより発生する排ガス中の水溶性成分を水洗により除去する水洗塔と、
前記水洗塔に排ガスを導入するガス導入部の閉塞を防止する閉塞防止装置と、
前記ガス導入部の開口に対向して設けられる点検口と、
を備え、
前記閉塞防止装置は、
排ガスを加熱する加熱部と、
前記水溶性成分の析出物を除去する析出物除去部と、
を有し、
前記ガス導入部に設けられて前記水洗塔に一端部が接続される導入下流管に、前記析出物除去部を備え、
前記ガス導入部に設けられて前記導入下流管の中間部に接続される導入上流管に、前記加熱部を備え、
前記点検口は、前記ガス導入部の開口或いは前記導入下流管の内壁面を目視可能に構成されること
を特徴とするガス水洗装置。
【請求項2】
前記析出物除去部に、前記導入下流管の他端部に設置されて、前記一端部に向かって噴射水を噴射する噴射ノズルを有すること
を特徴とする請求項1に記載のガス水洗装置。
【請求項3】
前記閉塞防止装置は、析出物除去部における噴射水の噴射時間及び噴射間隔のうち少なくとも一つを制御する除去制御部を有し、
前記除去制御部は、前記ガス導入部の開口或いは前記導入下流管の内壁面に付着した析出物の析出量に基づいて前記噴射時間及び噴射間隔を制御すること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のガス水洗装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、廃棄物焼却炉や溶融炉等の排ガスラインで捕集された飛灰の処理装置から排出される排ガスを水洗して、排ガス中に含まれる水溶性成分を除去するガス水洗装置に関する。
【背景技術】
【0002】
飛灰の処理装置から排出される排ガスには、排ガス処理に適した温度で処理する際に析出するアンモニウム塩類の水溶性成分が含まれている。この水溶性成分を除去するために、排ガスラインには、排ガスに水を噴射して水溶性成分を水に溶解させて除去する水洗塔が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−232324号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、水洗塔に至る排ガスラインで排ガスが冷却されると、例えば、排ガス中に含まれるアンモニアガスと塩化水素とが結びついて塩化アンモニウムが生成し、水洗塔のガス導入部付近に析出してガス導入部を閉塞させる恐れがあった。
【0005】
そこで、本発明は、水洗塔のガス導入部が析出物に閉塞されることを防止することができるガス水洗装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の解決しようとする課題は以上であり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0007】
即ち、本発明に係るガス水洗装置は、
飛灰を処理することにより発生する排ガス中の水溶性成分を水洗により除去する水洗塔と、前記水洗塔に排ガスを導入するガス導入部の閉塞を防止する閉塞防止装置と、
前記ガス導入部の開口に対向して設けられる点検口と、を備え、前記閉塞防止装置は、排ガスを加熱する加熱部と、前記水溶性成分の析出物を除去する析出物除去部と、を有し、
前記ガス導入部に設けられて前記水洗塔に一端部が接続される導入下流管に、前記析出物除去部を備え、前記ガス導入部に設けられて前記導入下流管の中間部に接続される導入上流管に、前記加熱部を備え、前記点検口は、前記ガス導入部の開口或いは前記導入下流管の内壁面を目視可能に構成されるものである。
【0008】
上記構成によれば、水洗塔での水洗によるガス水洗装置の全体の温度低下によるガス導入部の温度低下を抑えるために加熱部壁面の排ガスを加熱することで、水溶性成分の析出物の発生を未然に防止できる。さらに、水洗塔の内の水洗に伴うガス導入部の温度低下に伴って水溶性成分の析出物が発生すると、この析出物を析出物除去部により除去することができる。これにより、水洗塔のガス導入部の析出物による閉塞を防止できる。
【0010】
上記構成によれば、加熱部により加熱された導入上流管壁面での析出物の発生を抑制し、析出物除去部により導入下流管で析出し付着した水溶性成分の析出物を除去することにより、水洗塔のガス導入部の閉塞を効果的に防止できる。
【0011】
本発明は、上記構成において、前記析出物除去部に、前記導入下流管の他端部に設置されて、前記一端部に向かって噴射水を噴射する噴射ノズルを有するものである。
【0012】
上記構成によれば、噴射ノズルから噴射される噴射水により、水溶性成分の析出物を効果的に除去することができる。
【0013】
本発明は、上記構成において、前記閉塞防止装置が、析出物除去部における噴射水の噴
射時間及び噴射間隔のうち少なくとも一つを制御する除去制御部を有
し、前記除去制御部は、前記ガス導入部の開口或いは前記導入下流管の内壁面に付着した析出物の析出量に基づいて前記噴射時間及び噴射間隔を制御するものである。
【0014】
上記構成によれば、除去制御部により析出物除去部における噴射水の噴射時間及び噴射間隔のうち少なくとも一つを制御することで、効率よく水洗塔のガス導入部の閉塞を防止できる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、排ガスに含まれる水溶性成分の析出物によって、水洗塔のガス導入部が閉塞されるのを未然に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明に係るガス水洗装置を備える飛灰加熱処理設備の構成を示す概略図である。
【
図2】本発明に係るガス水洗装置の正面断面図である。
【
図3】本発明に係るガス水洗装置における制御システムを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
まず、本発明に係るガス水洗装置10を備える飛灰加熱処理設備1について説明する。なお、本発明に係るガス水洗装置10は、以下に説明する飛灰加熱処理設備1に備えられるものに限定されるものではなく、廃棄物焼却炉や溶融炉等から排出される排ガスを処理する排ガス処理設備に備えられるものであっても構わない。
【0018】
図1に示すように、飛灰加熱処理設備1は、焼却設備の焼却炉(図示せず)等の排ガスラインで捕集した飛灰を加熱処理してダイオキシン類を分解する。飛灰加熱処理設備1は、飛灰を貯留する飛灰貯留ホッパ2と、飛灰を所定温度(例えば、350℃から400℃)まで加熱してダイオキシン類を分解する加熱器4と、加熱された飛灰を冷却する冷却器5と、加熱器4に設けられたダストフィルタ8から排ガス導入ライン9を介して導入された加熱処理ガス(「排ガス」の一例)を、水洗して水溶性成分を除去するガス水洗装置10と、ガス水洗装置10で水洗された加熱処理ガスを冷却するコンデンサ6と、ガス水洗装置10及びコンデンサ6から排出されて水溶性成分が溶け込んだ排水を受けるドレインタンク7と、を具備している。
【0019】
次に、本発明に係るガス水洗装置10を、
図2を参照して説明する
このガス水洗装置10は、加熱処理ガス中に含まれる塩化水素、アンモニアガス等の水溶性成分を水洗により除去する。加熱器4から排出される加熱処理ガスの温度が比較的低く、排ガス導入ライン9の途中で冷却されることにより、加熱処理ガス中に含まれる塩化水素とアンモニアガスが結びついて、塩化アンモニウムの塩が析出される。そして、この析出物が水洗塔20のガス導入部25の管内周面や入口に付着固化して閉塞し、加熱処理ガスの導入を阻害する。そこで、ガス水洗装置10は、当該水溶性成分の析出物の付着固化により、ガス水洗装置10における加熱処理ガスの導入部が閉塞されることを防止する閉塞防止装置30を備える。
【0020】
すなわち、ガス水洗装置10は、加熱処理ガスを水洗して水溶性成分を除去する水洗塔20と、加熱処理ガスから析出される水溶性成分の析出物によって水洗塔20のガス導入部25が閉塞されることを防止する閉塞防止装置30と、を主に備える。
【0021】
水洗塔20は、鉛直方向に立設配置された筒状の塔本体20aを具備する。水洗塔20は、この塔本体20aの上端部から洗浄水を下方に散水する散水ノズル22を有する洗浄水導入部21と、塔本体20aの胴部に設けられて加熱処理ガスと洗浄水との接触を促進し水洗を効率よく行う接触促進用充填材(例えば、ラシヒリング等)を有する充填材層23と、塔本体20aの下端部に設けられて、加熱処理ガスに含まれる塩化水素とアンモニアガスなどの水溶性成分を溶解した洗浄水を排出する洗浄水排出部24と、塔本体20aの洗浄水排出部24より上位の下端部側で周側面に開口されて加熱処理ガスを導入するガス導入部25と、塔本体20aの上端部に設けられて水洗後の加熱処理ガスを排出するガス排出部26と、を有する。
【0022】
水洗塔20において、洗浄水導入部21で散水ノズル22から下方に洗浄水が塔本体20a内に均等に散水される。この洗浄水は、充填材層23で水膜を形成する。そしてガス導入部25から塔本体20a内に導入された加熱処理ガスが、上方に洗浄水の対抗流として送られ充填材層23を通過する。充填材層23では、加熱処理ガスと充填材層23に形成された水膜とが効果的に接触され、加熱処理ガスに含まれる水溶性成分が洗浄水に効果的に溶解される。そして、水洗された加熱処理ガスがガス排出部26から排出される。また水溶性成分を含む洗浄水が洗浄水排出部24から排出される。
【0023】
閉塞防止装置30は、一端部がガス導入部25に接続される導入下流管31と、導入下流管31の中間部に接続されて加熱処理ガスを導入下流管31に流す導入上流管32と、導入下流管31に設けられた析出物除去部36と、導入上流管32を通気する加熱処理ガスを加熱する加熱部33と、を備える。
【0024】
導入下流管31は、ガス導入部25から塔本体20aの軸心に直交する水平方向に突出して接続された管で、他端部に析出物除去部36を構成する噴射ノズル37が設けられる。
【0025】
導入上流管32は、導入下流管31の他端部寄りの中間部から上方に突出されて鉛直方向に延びる管で、さらに水平に湾曲された上端部に、フランジ部を介して排ガス導入ライン9が接続される。
【0026】
加熱部33は、導入上流管32を加熱する電気ヒータ34と、導入上流管32の温度を測定する温度計35と、を備える。電気ヒータ34は、そのヒータ部34aが導入上流管32の外周壁に巻き付けられる。電気ヒータ34は、導入上流管32をヒータ部34aにより所定温度(析出物を生成しない温度)で加熱することで、導入上流管32に通気される加熱処理ガスを間接的に加熱する。電気ヒータ34のヒータ部34aは、温度計35により温度が監視される。
【0027】
この析出物除去部36は、噴射水を噴射して析出物を除去する噴射ノズル37と、噴射ノズル37からの噴射水の噴射を調整する手動式または電磁式の開閉弁38と、を備える。噴射ノズル37は、導入下流管31の他端部(ガス導入部25に接続される側とは反対側の端部)に設置される。噴射ノズル37は、噴射口37aが導入下流管31の一端部(導入下流管31の長手方向)に向かって設けられ、噴射口37aから噴射水が導入下流管31の内周壁及びガス導入部25の開口に向かって噴射される。
【0028】
次に、ガス水洗装置10の制御システムを、
図3を参照して説明する。
このガス水洗装置10は、除去制御部である制御コントローラ40によりその動作が制御されている。この制御コントローラ40は、ガス水洗装置10の制御を行う主たる部分であり、例えば、CPU、メモリ、ハードディスク等の記憶装置等に構成されて、メモリに記憶された制御プログラム(又はデータテーブル)に従って制御処理を行う。
【0029】
制御コントローラ40には、加熱処理ガスの温度を導入上流管32の外周壁を介して検出する温度計35の検出データと、飛灰加熱処理設備1の各々の機器の運転データや、後述する点検口27からの目視状態に応じて作業員が操作する操作盤41の入力データと、がそれぞれ入力される。そして、制御コントローラ40では、温度計35の検出データに基づいて、電気ヒータ34の操作部34bを介して導入上流管32の加熱温度を制御する。また操作盤41の入力信号に基づいて、制御コントローラ40のタイマ42を設定し、開閉弁操作部39を介して開閉弁38を操作して、噴射ノズル37から噴射水を噴射する噴射時間及び噴射間隔のうち少なくとも一つを制御する。
【0030】
ここで温度計35により検出される加熱処理ガスの温度や流量は、飛灰加熱処理設備1の運転状態により変動するため、温度計35の検出データに基づいて、電気ヒータ34による加熱温度を制御する。
【0031】
また、作業者が塔本体20aの下端部側でガス導入部25の開口に
対向して設けられる点検口27(
図2)からガス導入部25の開口或いは導入下流管31の内壁面に付着した析出物の析出量(析出状態)を目視により確認し、さらに所定時間後に再度確認して、成長状態を検知する。その成長状態を操作盤41により入力することで、制御コントローラ40ではタイマ42が設定される。そして、所定時間ごとに、開閉弁操作部39を介して開閉弁38が操作され、噴射ノズル37から噴射される噴射水の噴射時間及び噴射間隔のうち少なくとも一つが制御される。
【0032】
以上のように、ガス水洗装置10においては、閉塞防止装置30において加熱した状態の加熱処理ガスを水洗塔20に導入するため、水洗塔20のガス導入部25において、加熱処理ガスから水溶性成分が析出することを抑制できる。さらに、加熱処理ガスから水溶性成分が水洗塔20のガス導入部25において析出した場合であっても、析出した当該水溶性成分を析出物除去部36により除去することができる。そのため、加熱処理ガスから析出される水溶性成分によって水洗塔20のガス導入部25が閉塞されることを防止できる。
【0033】
なお、本実施の形態においては、ガス水洗装置10により水洗される排ガスが、飛灰加熱処理設備1の加熱器4において処理される飛灰中から生成される加熱処理ガスであるが、これに限定されるものではなく、温度低下により水溶性成分が析出される排ガスであればよい。
【0034】
また、本実施の形態においては、加熱処理ガスを加熱する加熱部33を、導入上流管32を加熱する電気ヒータ34により構成しているが、これに限定されるものではない。例えば、導入上流管32の外周に外管を被せたジャケット構造(二重管)として、高温蒸気、高温ガス、加熱流体等を流すことにより導入上流管32を介して加熱処理ガスを加熱するものであってもよい。これにより、加熱処理ガスに含まれる水溶性成分の析出物が析出されない所定温度で加熱可能な構成であればよい。
【0035】
さらに、本実施の形態においては、水溶性成分の析出物を除去する析出物除去部36を、噴射水を噴射する噴射ノズル37により構成しているが、これに限定されるものではない。ガス導入部25或いは導入下流管31に析出し付着固化した析出物を除去可能な構成であればよい。例えば、ホールソー状の刃物を回転させつつ押し出して析出物を削り取り、導入下流管31からガス導入部25の開口を介して塔本体20a内に押し出すことができる機械式の除去装置により構成しても構わない。
【0036】
さらに、本実施の形態においては、噴射ノズル37から噴射される噴射水の噴射時間及び噴射間隔の制御を、点検口27から目視した水溶性成分の析出物の析出量(析出状態)に基づいて手動で行っているが、これに限定されるものではなく、例えば、
図3に示すように、ガス導入部25付近に設けられる照明器付のカメラ等の撮像装置45により作成されたガス導入部25の開口或いは導入下流管31の内壁面の画像或いは動画に基づいて、制御コントローラ40が、水溶性成分の析出物の析出量(析出状態)を算出し、その算出結果に基づいて自動的に当該制御を行っても構わない。また、導入上流管32の入口部に設けられる第1圧力計46の圧力(導入上流管32の入口部の圧力)と、水洗塔20の塔内下部に設けられる第2圧力計47の圧力(水洗塔20の塔内下部の圧力)と、を制御コントローラ40が比較し、その比較結果に基づいて当該制御を自動的に行っても構わない。さらに、ガス導入部25の開口或いは導入下流管31の内壁面において照射されるレーザ、超音波等を検出するセンサ(間接式検出器)48からの検出信号に基づいて、制御コントローラ40が水溶性成分の析出物の析出量(析出状態)を算出し、その算出結果に基づいて当該制御を自動的に行っても構わない。
【符号の説明】
【0037】
4 加熱器
10 ガス水洗装置
20 水洗塔
25 ガス導入部
30 閉塞防止装置
31 導入下流管
32 導入上流管
33 加熱部
36 析出物除去部
37 噴射ノズル
40 制御コントローラ(除去制御部)
【要約】
【課題】排ガス中に含まれる水溶性成分を除去する水洗塔のガス導入部が当該水溶性成分の析出により閉塞されることを防止可能とするガス水洗装置を提供する。
【解決手段】加熱処理ガス中の水溶性成分を水洗により除去する水洗塔20と、水洗塔20に排ガスを導入するガス導入部25の閉塞を防止する閉塞防止装置30と、を備え、閉塞防止装置30は、加熱処理ガスを加熱する加熱部33と、水溶性成分の析出物を除去する析出物除去部36と、を有するガス水洗装置10である。
【選択図】
図2