【実施例】
【0019】
以下に、添付の図面に基づいて本発明の好ましい実施例を説明する。
【0020】
図1〜
図8を参照して第1実施例の付け替え用包装袋を説明する。一例として、図示の付け替え用包装袋1には、一味唐辛子や七味唐辛子などの粉状の香辛料が収容されている。この付け替え用包装袋1は、正面視したときに、縦に細長い形状を有する。すなわち、付け替え用包装袋1は、その好ましい形態として、少なくとも下部が下方に向けて先細りの形状を有するのが好ましい(
図1(イ))。具体的には、付け替え用包装袋1は、下端の幅W1が上部の幅W2よりも小さい(W1<W2:
図1(イ))。最も好ましくは、付け替え用包装袋1は、下部が左右にマチ2を備えたガセット袋で構成されるのがよい。これにより、幅狭でありながら、比較的多くの量の内容物(粉末香辛料)を収容することができる。更に、付け替え用包装袋1の下端の幅W1が、後に説明する外装ケース本体11の突起20の長径よりも短いことにより、外装ケース本体11に付け替え用包装袋1を装着した止め部材12の装着作業が一層容易になる。
【0021】
付け替え用包装袋1は、横方向に延びる上端ヒートシール部3と、これに続いて下方に延びる本体4を有し、上端ヒートシール部3に隣接し且つ本体4の上方位置を横断する切断箇所7を指又はハサミで横方向に切断することで包装袋1を開封することができる(
図3)。この切断箇所7に弱化線や印を印刷しておくことが望ましい。包装袋1を開封することで形成される包装袋1の上端開口部1aの好ましい大きさについては後に説明する。
【0022】
付け替え用包装袋1は、背面の中央に縦方向に延びる縦ヒートシール部5(
図1(ハ)を備えているが、左又は右又は左右にサイドシール部を有する形態であってもよい。また、付け替え用包装袋1は、好ましくは、下端ヒートシール部6を備えているのがよく、この下端ヒートシール部6と、上述した相対的に小さな幅W1(
図1(イ))との組み合わせによって、後に説明する外装容器つまり付け替え容器10に対する装着作業が容易になる。
【0023】
下方に向けて先細り形状の付け替え用包装袋1は、他に、4方シール袋、3方シール袋、スタンディングパウチ、ピロー袋、ガセット袋、封筒張り袋などを例示することができる。また、変形例として、下方に向けて先細りにするために袋の側面視矩形の袋の両側部又は一側部の側部シール部分の下端部を斜めにカットしたり、該側部シール部の下端部を斜めに折り返して、この折り返し部分を接着することで下方に向けて先細りの袋を作っても良い。
【0024】
第1実施例の容器(図4〜図8):
上述した付け替え用包装袋1は、これを開封した後に
図4〜
図8に示す付け替え容器10に装着される。付け替え容器10は、上下に開放した筒状の容器本体つまり外装ケース本体11と、外装ケース本体11の上端開口部に嵌装される止め部材12とで構成され、止め部材12は、その上端を閉塞する天板12aに形成された複数の小孔13によって上方に向けて開放されている。すなわち、小孔13は、止め部材12を上下に貫通している。この止め部材12は、また、下方に向けて大きく開放されている。
【0025】
止め部材12は蓋部材14によって閉じることができる。蓋部材14の底面には、小孔13内に侵入する突状部16を有する。外装ケース本体11、止め部材12、蓋部材14は合成樹脂材料から作られた成型品で構成されている。蓋部材14は、止め部材12とは別部材で構成してもよいが、止め部材12と一体成形ヒンジ14aで連結されているのがよい(
図4)。
【0026】
止め部材12は、外装ケース本体11の上端開口部の中に侵入することのできる筒部15を有する(
図5)。そして、この筒部15が外装ケース本体11の上端部に嵌入することで、筒部15と外装ケース本体11とが協働して、次に説明するように付け替え用包装袋1の上端開口部1aを固定することができる(
図6、
図8)。換言すれば、付け替え用包装袋1の上端開口部1a(
図5)は止め部材12の筒部15を受け入れることのできる大きさを有し、好ましくは、筒部15の断面積と実質的に同じ開口面積を有するのがよい。付け替え用包装袋1の上端開口部1aの中に筒部15を挿入した状態の止め部材12を外装ケース本体11の上端開口部に嵌入することで、付け替え用包装袋1の上端開口部1aが、止め部材12の筒部15と外装ケース本体11とで挟持される。
【0027】
付け替え用包装袋1は、上述したように、上端ヒートシール部3に隣接した切断箇所7を切り去ることで開封することができる(
図3)。開封した付け替え用包装袋1の上端開口部1aを固定する機構は、概略的には、容器本体つまり外装ケース本体11の内周面と止め部材12の筒部15の外周面とが協働して包装袋1の開放した上端開口部1aを挟持する構成が採用されている。具体的には、好ましい形態として、包装袋1の上端開口部1aを固定する機構は、外装ケース本体11の内周面の上端部に形成された突起20と、止め部材12の筒部15の下端縁15aとで構成されている。この固定機構の外装ケース本体11の突起20と、筒部15の外周面の下端縁15aとは相対的な関係であり、変形例として、外装ケース本体11の突起20を省いて止め部材12の筒部15に突起20を形成してもよい。また、付け替え用包装袋1は、止め部材12の筒部15の外周面と突起20とで固定することもできる。この固定機構の外装ケース本体11の筒部15の外周面と突起20との関係も相対的な関係であるのは言うまでもない。
【0028】
図5を参照して具体的に説明すると、開封した付け替え用包装袋1の開口部1aに止め部材12の筒部15を挿入し、次いで、付け替え用包装袋1を外装ケース本体11の中に挿入して、この外装ケース本体11に止め部材12を位置固定すると、止め部材12の筒部15の下端縁15aが付け替え用包装袋1を介して外装ケース本体11の突起20と圧接した状態となり、これにより付け替え用包装袋1の開口部1aは、外装ケース本体11の突起20と、止め部材12の筒部15の下端縁15aとに挟まれた状態で位置固定される。
なお、筒部15の下端縁15aを含む部分は、図5〜図8から分かるように、その外周面が先細りの形状を有している。
【0029】
したがって、止め部材12の筒部15の上下長さ寸法は、上記の包装袋1の付け替え作業の操作を行うのに適した寸法に設定するのがよい。
【0030】
外装ケース本体11に対する止め部材12の位置固定の機構は、容器本体つまり外装ケース本体11の上端部に形成された複数の爪21と、止め部材12の筒部15の上端部に形成された係止溝22とで構成されており(
図7、
図8)、外装ケース本体11に止め部材12の筒部15を押し込むことで、外装ケース本体11の複数の爪21が止め部材12の係止溝22に係合し、これにより包装袋1の開放した上端開口部1aが、外装ケース本体11の突起20と、止め部材12の筒部15の下端縁15aとの間に挟み込まれた状態で、付け替え容器10の内部に固定される。この固定を音によって確認できるようにするために、筒部15の上端部と係止溝22の間の中間位置に出っ張り23を設け、複数の爪21が出っ張り23を乗り越えて係止溝22に係合したときに前記爪21が係止溝22にぶつかってカチッという音を発するようにするのがよい。また、複数の爪21が筒部15の上端部に進む位置に縦溝18(
図5)を形成して、この縦溝18の案内によって当該爪21がスムーズに進行できるようにしてもよい。
【0031】
容器本体つまり外装ケース本体11は、上述したように上下に開放した断面略楕円形状の筒体で構成されているが、変形例として、有底の筒体で構成されていてもよい。また、
図4中、参照符号11aは、外装ケース本体11の左右に形成したスリットを示し、このスリット11aを通じて内容物の残量を目で確認することができる。また、
図4中、参照符号17は、外装ケース本体11に形成した開口窓を示し、この開口窓17を通して付け替え用包装袋1にプリントしてある製品名、原材料表示、賞味期限等の製品情報を外部から覗き見ることができる。したがって、このような製品情報のプリント位置と開口窓17の位置が一致するように、開口窓17の位置を設定するのがよい。また、前述したスリットや開口窓17は、後に説明する第2、第3の実施例についても同様に設けてもよい。
【0032】
外装ケース本体11は、この実施例では合成樹脂で作られているが、例えばガラスで作る等、材料は任意である。また、外装ケース本体11の外形形状についても任意であり、意匠が施されていてもよい。更に、実施例の外装ケース本体11の外形形状は上下に同一径の略楕円状の形状を有しているが、例えば上方に向かうに従って径が小さくなる形状であっても良いし、上下方向中間部分の断面積を小さく絞り込んだ形状を有していてもよい。また、実施例に含まれる容器本体つまり外装ケース本体11は、上述したように下方に開放した形状を有しているが底壁を有していてもよい。この底壁は、外装ケース本体11の底を完全に閉塞する形状を有していてもよいし部分的に切り欠いた底壁であってもよい。また、自立性が必要でなければ上下長さを短くしてもよい。
【0033】
外装ケース本体11の高さ寸法は、
図6から分かるように、付け替え容器10に装着した付け替え用包装袋1の下端が外装ケース本体11から下方に露出しない程度の高さ寸法であるのがよく、最も好ましくは、付け替え容器10に装着した付け替え用包装袋1の下端が外装ケース本体11の下端とほぼ同じ高さレベルに位置するように付け替え容器10の高さ寸法を設定するのがよい。
【0034】
この第1実施例の付け替え用包装袋1の内容物は上述したように粉末の一味唐辛子や七味唐辛子などのスパイスであることから、開封した付け替え用包装袋1の開口部を固定する機構に加えて厳密なシール機構は要求されない。このことから、外装ケース本体11の内周面の上端部に形成された突起20は外装ケース本体11の周方向に連続することなく間欠的であってもよい。勿論、突起20は、外装ケース本体11の周方向に連続した突条で構成してもよい。
【0035】
第1実施例の付け替え用包装袋1及び付け替え容器10は、止め部材12を外装ケース本体11から取り外すことより、付け替え用包装袋1を交換することができる。仮に、空になる前に交換したときには、取り外した包装袋1に残っているスパイスを、開封した新しい付け替え用包装袋1の上端開口部を通じてこの新しい付け替え用包装袋1の中に入れることで、これまで使用してきた包装袋1を完全に空にすることができる。このスパイスの移し替えは、開封した包装袋1の開口が大きく上方に開放していることから、比較的容易に行うことができる。
【0036】
また、付け替え容器10に付け替え用包装袋1を組み付けることにより、付け替え容器10は、付け替え用包装袋1と合体してスパイスを収容した容器となり、蓋部材14を開いて付け替え容器10を傾けながら振りかける動作を行うことで、小孔13を通じてスパイスを取り出すことができる。
【0037】
図9〜
図18は第2、第3の実施例を示し、これら第2、第3実施例の説明において、上述した第1実施例と同じ要素には同じ参照符号を付すことにより、その説明を省略する。
【0038】
第2実施例(図9〜図13):
図9〜
図13は第2実施例を示す。第2実施例の付け替え容器30は断面円形であり、その容器本体つまり外装ケース本体32に対して止め部材34を螺合させる構成が採用されている(
図10、
図13)。図中、参照符号36はねじ山を示す。止め部材34には一体成形ヒンジ38a(
図9)を介して蓋部材38が設けられている。この蓋部材38は止め部材34とは別体構造であってもよい。蓋部材38は、ヒンジで止め部材34に連結することに関して、変形例として、スクリューキャップで構成してもよい。また、外装ケース本体32と止め部材34は、第1実施例と同様に複数の爪21が係止溝22に係合する構造を採用してもよい。
【0039】
第3実施例(図14〜図18):
図14〜
図18は第3実施例を示す。第3実施例の付け替え容器40は断面略矩形の形状を有し、容器本体つまり外装ケース本体42に対して第1実施例と同様に嵌合及び爪係合によって固定される止め部材44には、比較的大きな第1の開口46と比較的小さな第2の開口48とが形成されている。この第1、第2の2つの開口46、48に対応して第1、第2の蓋部材部50、52が一体成形ヒンジ50a、52a(
図15)を介して設けられ、第1の蓋部材部50を開けることで、比較的大きな第1の開口46を開放することができ、第2の蓋部材部52を開けることで、比較的小さな第2の開口48を開放することができる。第3実施例の付け替え容器40には、例えばフレークや粉末洗剤等を収容した付け替え用包装袋54が適用される。
【0040】
上述したように、実施例の付け替え容器10、30、40は、止め部材12、34、44を有し、この止め部材12、34、44を、容器本体つまり外装ケース本体11、32、42の上端開口部に挿入した状態で止め部材12、34、44を外装ケース本体11、32、42に対して位置固定する構造が採用されている。そして、止め部材12、34、44は、付け替え用包装袋1の開封した上端開口部に進入可能な筒部15を有する。この筒部15は止め部材12、34、44と一体成形されるのが良いが、止め部材12、34、44と別体で筒部15を作り、そして、筒部15を例えば止め部材12、34、44に螺着させる又は接着させることで一体化させてもよい。
【0041】
付け替え用包装袋1は、開封した上端開口部が止め部材12、34、44の筒部15の下端部、最も好ましくは、筒部15の下端縁15aと、容器10、30、40の外装ケース本体11、32、42の上端開口部の内面の一部、典型的には上述した突起20との間で挟持されることにより、外装ケース本体11、32、42に対して付け替え用包装袋1が位置固定され、これにより、付け替え用包装袋1が外装ケース本体11、32、42と一体化して、内容物を収容し且つ内容物を取り出すことのできる容器10、30、40となる。
【0042】
勿論、付け替え用包装袋1は、この包装袋1から内容物を取り出すことなく包装袋1に入ったままの状態で外装ケース本体11、32、42に装着されることで容器10、30、40の一部として使用されるため、詰め替え方式で問題視された衛生面での問題が生じることは無い。
【0043】
上述した第1〜第3の実施例を通じて、ある程度の大きさを備えた固形の内容物を例示的に挙げて説明したが、本発明は、固形や粉末に限定されず、醤油、ドレッシング、液体出汁、ポン酢などの液体や粘性流体に対しても適用することができる。内容物が液体の場合のように止め部材と外装ケース本体との間の液密性が要求される場合、上述した止め部材12、34、44の筒部15の下端部と、外装ケース本体11、32、42の上端開口部の内面の一部(突起20が周方向に連続した突条)とによる挟持ではシール性が不足するときには、例えば上記の突条の代わりに弾性O−リングなどのシール部材を採用してもよい。また、止め部材12、34、44の筒部15に上記のO−リングを受け入れる凹状の周方向に連続した周溝を設けるようにしてもよい。
【0044】
勿論、このシール機能は、外装ケース本体11、32、42の上端開口部に弾性O−リングなどのシール部材を配置する代わりに、止め部材12、34、44にO−リングなどのシール部材を配置するようにしてもよく、必要であれば、外装ケース本体11、32、42の上端開口部に上記のO−リングを受け入れる凹状の周溝を設けるようにしてもよい。
【0045】
第4実施例(図19、図20):
図19、
図20は第4実施例を示す。上述した第1〜第3実施例は香辛料や主に固形に好適に適用可能な具体例を説明したが、この第4実施例は、コップ又は食器として本発明に従う容器が適用可能であることを示す具体例を例示するものである。
【0046】
図19を参照して、付け替え容器60は、上下に開放した筒状の容器本体62と、上下に開放した止め部材64とで構成されている。容器本体62と止め部材64の筒部64aとで袋66の開放した上端部66aを固定する機構は、実質的に第1実施例(
図6、
図8)と同じであり、止め部材64の筒部64aに第1実施例と同じ突起20が形成されている。この突起20は周方向に連続していてもよいし間欠的であってもよい。なお、
図19に図示の容器60は断面楕円形の形状であり、その短軸に沿って切断した断面を
図20に図示してあるが、容器60を断面円形に設計して、第2実施例(
図10、
図12)と同様に、容器本体62に対して止め部材64を螺着させることで袋66の上端部を固定するようにしてもよい。したがって、上述した具体例及び変形例に関する説明はこの
図19、
図20に図示の第4実施例にも適用可能であるのは勿論である。
【0047】
袋66は、第1実施例などで説明した専用の付け替え用包装でなくてもよく、現在広く流通している又は将来流通するであろう密封した包装袋であってもよく、この場合、この流通している包装袋の上端開口部の断面積と一致させるように容器60を設計すればよい。すなわち、包装袋66は特定の形状及び寸法のものであってもよいが、流通している包装袋に対してこれに適合するように容器60を設計してもよい。
【0048】
袋66は、例えば具材入り粉末スープ、冷製のコーンスープやパンプキンスープ、レンジ又は熱水で加熱して喫食する例えばスープを密封した加工済み食品の包装袋であってもよい。そして、具材入り粉末スープの場合には、包装袋66を開封して容器60にセットした後に包装袋66の中に熱湯を入れ、そして、この容器60を食器又はカップとして利用して具材入りスープを喫食することができる。
【0049】
なお、付け替え容器60に、止め部材64の上端部に脱着可能に嵌合する蓋部材(図示せず)を追加してもよい。また、この蓋部材に、蓋部材から上方に突出する飲み口を設け、この飲み口を通じて容器60の中の液体食品を喫食できるようにしてもよい。
【0050】
第5実施例(図21、図22):
図21、
図22に図示の第5実施例の付け替え容器70は、スナック菓子の食べ残しを保存するのに好適な例を示す。容器70は、上下に開放した筒状の容器本体72と、この容器本体72の上端部に挿入可能な筒部74
bを備えた止め部材74と、止め部材74の上端部に脱着可能に嵌合する蓋部材76とで構成されている。
【0051】
蓋部材76の内周面に複数の突起76aを有し、他方、止め部材74の上端部に周方向に連続した段部74aを有し、この段部74aに蓋部材76がスナップ嵌めされる。そして、蓋部材76を止め部材74に装着した状態では、蓋部材76の側面と止め部材74の側面が面一の状態になる。
【0052】
図示の例では、包装袋78はポテトチップス、フレークのようなスナック菓子の比較的小さな密封袋であり、
図21、
図22にはこれを開封した状態で図示してある。
図22の参照符号80はスナック菓子を示す。
【0053】
容器本体72と止め部材74の筒部74aとで袋78の開放した上端部78aを固定する機構は、実質的に第1実施例(
図6、
図8)と同じであり、止め部材74の筒部74aに第1実施例と同じ突起20が形成されている。この突起20は周方向に連続していてもよいし間欠的であってもよい。なお、図示の容器70は断面円形の形状を有していることから、第2実施例(
図10、
図12)と同様に、容器本体72に対して止め部材74を螺着させることで袋78の上端部を固定するようにしてもよい。また、この第5実施例の容器70の形状を前述した第4実施例(
図19)と同様に断面楕円の形状や他の任意の形状を採用してもよい。
【0054】
図21、
図22に図示の付け替え容器70は、
図22から分かるように、袋78と一体化して有底の容器となる。開封した袋78を容器70に係合させた状態でスナック菓子80を食べてもよいし、袋78のままで食べ、それを食べ残したときに、袋78を容器70に係合させて、この容器70をスナック菓子80の保存容器として使用してもよい。
【0055】
この第5実施例の付け替え容器70は、前述した第4実施例(
図19)で説明した例えば具材入り粉末スープ、冷製のコーンスープやパンプキンスープ、レンジ又は熱水で加熱して喫食する例えばスープを包装袋に密封した加工済み食品に対して蓋付きの食器又はカップとして使用してもよいのは勿論である。また、この第5実施例の付け替え容器70は、レトルト総菜の蓋付き容器として使用することもできる。
【0056】
また、カレー、シチューの固形ルウや粉末ルウ、顆粒ないしフレークルウ(「固形ルウ」と呼ぶ。)を上述した包装袋78に入れて市場に供給し、喫食時に熱湯を注ぎ入れ、必要に応じて電子レンジで加熱してカレーソースやシチューソースとして喫食する容器として、或いは、上記カレー、シチューの固形ルウ等の保管容器として、この第5実施例の付け替え容器70を使用してもよい。