特許第6058663号(P6058663)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ インテル コーポレイションの特許一覧

特許6058663無線ネットワークにおけるセル間干渉制御
<>
  • 特許6058663-無線ネットワークにおけるセル間干渉制御 図000006
  • 特許6058663-無線ネットワークにおけるセル間干渉制御 図000007
  • 特許6058663-無線ネットワークにおけるセル間干渉制御 図000008
  • 特許6058663-無線ネットワークにおけるセル間干渉制御 図000009
  • 特許6058663-無線ネットワークにおけるセル間干渉制御 図000010
  • 特許6058663-無線ネットワークにおけるセル間干渉制御 図000011
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6058663
(24)【登録日】2016年12月16日
(45)【発行日】2017年1月11日
(54)【発明の名称】無線ネットワークにおけるセル間干渉制御
(51)【国際特許分類】
   H04L 27/26 20060101AFI20161226BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20161226BHJP
   H04W 72/08 20090101ALI20161226BHJP
【FI】
   H04L27/26 113
   H04W72/04 133
   H04W72/08
【請求項の数】25
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2014-522933(P2014-522933)
(86)(22)【出願日】2012年7月23日
(65)【公表番号】特表2014-525206(P2014-525206A)
(43)【公表日】2014年9月25日
(86)【国際出願番号】US2012047893
(87)【国際公開番号】WO2013016301
(87)【国際公開日】20130131
【審査請求日】2015年7月10日
(31)【優先権主張番号】61/510,968
(32)【優先日】2011年7月22日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】593096712
【氏名又は名称】インテル コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】ベンカトラマン・シャンカラクリシュナン
(72)【発明者】
【氏名】ファコリアン・セイド・アリ・アクバル
【審査官】 岡 裕之
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2009/0201867(US,A1)
【文献】 特開2011−139442(JP,A)
【文献】 特開2011−049744(JP,A)
【文献】 国際公開第2007/108449(WO,A1)
【文献】 国際公開第2010/148768(WO,A1)
【文献】 David Lopez-Perez et al.,Enhanced intercell interference coordination challenges in heterogeneous networks,Wireless Communications, IEEE ,2011年 6月,Volume:18 , Issue: 3,pp.22-30
【文献】 Ericsson,Energy Savings function in WCDMA, 3GPP TSG-RAN WG3#66 R3-093105,2009年11月13日
【文献】 New Postcom,Considerations for interactions between FD and TD ICIC, 3GPP TSG-RAN WG3#70bis R3-110043,2011年 1月21日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04J 11/00
H04L 27/26
H04W 72/04
H04W 72/08
IEEE Xplore
CiNii
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−2
CT WG1
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線ネットワーク構成要素を管理する方法であって、前記無線ネットワーク構成要素は、1組のセルを含み、各セルは、2つ以上のセクタに特徴付けられることができ、前記無線ネットワークは、前記1組のセルの前記2つ以上のセクタに基づいて1組のセクタとして特徴付けられることができる、方法であって、
前記1組のセクタにおける複数のユーザ機器を、セル端ユーザ機器またはセル中心ユーザ機器として特徴付けることと、
利用可能な帯域幅のスペクトルと関連付けられたサブキャリアの1組の電力メトリックを決定することであって、前記1組の電力メトリックが、前記複数のユーザ機器の特徴付けに少なくとも部分的に基づいて、決定される、ことと、
隣接セクタと関連する干渉に基づいて、前記1組の電力メトリックを改変することと、
記1組のセクタのそれぞれに起因するセル端ユーザ機器の数に基づいて、1組のセクタを優先することと、
前記1組のセクタの各セクタについて、前記1組のセクタの優先順位付けに基づく隣接セクタと先に関連付けられたサブキャリアに基づいて、前記利用可能な帯域幅のスペクトルと関連付けられた前記サブキャリアを動的に割り当てることと、
を含み、
前記隣接セクタと先に関連付けられたサブキャリアに基づいて、前記利用可能な帯域幅のスペクトルと関連付けられた前記サブキャリアを動的に割り当てることは、隣接セクタ間の干渉を最小限に抑えること及び隣接セクタで利用されないサブキャリアの数を最小限に抑えることに基づいて、前記利用可能な帯域幅のスペクトルと関連付けられたサブキャリアを動的に割り当てることを含む、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法において、
前記ユーザ機器を特徴付けることは、組織基準に基づく、方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法において、
前記ユーザ機器を特徴付けることは、閾値基準に基づく、方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法において、
前記1組の電力メトリックは、より低い電力レベルで設定された前記利用可能な帯域幅のスペクトルと関連付けられたサブキャリアの数に対応する、方法。
【請求項5】
請求項1に記載の方法において、
前記1組の電力メトリックは、より高い電力レベルで設定された前記利用可能な帯域幅のスペクトルと関連付けられたサブキャリアの数に対応する、方法。
【請求項6】
請求項1に記載の方法において、
利用可能な帯域幅のスペクトルと関連付けられたサブキャリアの1組の電力メトリックを決定することは、前記利用可能な帯域幅のスペクトルと関連付けられた1つ以上のサブキャリアの電力レベルに対応するベクトルを生成することを含む、方法。
【請求項7】
請求項1に記載の方法において、
隣接セクタと関連する干渉に基づいて、前記1組の電力メトリックを改変することは、決定された信号と平均干渉との間の差に基づいて、前記1組の電力メトリックを改変することを含む、方法。
【請求項8】
請求項1に記載の方法において、
更新パラメータに基づいて、動的に割り当てられた前記サブキャリアを更新することをさらに含む、方法。
【請求項9】
請求項に記載の方法において、
更新パラメータに基づいて、動的に割り当てられた前記サブキャリアを更新することは、現在のセル端ユーザの数と少なくとも1つの閾値との比較に基づいて、動的に割り当てられた前記サブキャリアを更新することを含む、方法。
【請求項10】
請求項1に記載の方法において、
前記無線ネットワークは、同種ネットワークに対応する、方法。
【請求項11】
請求項10に記載の方法において、
前記同種ネットワークは、複数のマクロセルに対応する、方法。
【請求項12】
請求項1に記載の方法において、
前記無線ネットワークは、複数のマクロセルおよびスモールセルを含む異種ネットワークに対応する、方法。
【請求項13】
請求項1に記載の方法において、
前記無線ネットワークは、直交周波数分割多重に基づくエアインターフェース規格に従って動作する、方法。
【請求項14】
無線ネットワーク構成要素を管理する方法であって、前記無線ネットワーク構成要素は、1組のセルを含み、前記無線ネットワークは、1組のセクタとして特徴付けられ得る、方法であって、
利用可能な帯域幅のスペクトルと関連付けられるサブキャリアの1組の電力メトリックを決定することであって、前記1組の電力メトリックは、前記無線ネットワークと関連付けられる複数のユーザ機器の特徴付けに少なくとも部分的に基づいて、決定される、ことと、
前記1組のセクタの各セクタについて、隣接セクタと関連付けられたサブキャリア及び前記1組のセクタの優先順位付けに基づいて、前記利用可能な帯域幅のスペクトルと関連付けられた前記サブキャリアを動的に割り当てることと、
を含み、
前記1組のセクタのためのサブキャリアの割り当ての順序は、前記1組のセクタのうちそれぞれに起因する優先度に基づき、前記優先度は、特徴付けされたユーザ機器の数に対応し、
前記隣接セクタに関連付けられたサブキャリアに基づいて、前記利用可能な帯域幅のスペクトルと関連付けられた前記サブキャリアを動的に割り当てることは、隣接セクタ間の干渉を最小限に抑えること及び隣接セクタで利用されないサブキャリアの数を最小限に抑えることに基づいて、前記利用可能な帯域幅のスペクトルと関連付けられたサブキャリアを動的に割り当てることを含む、方法。
【請求項15】
請求項14に記載の方法において、
前記複数のユーザ機器を特徴付けることをさらに含む、方法。
【請求項16】
請求項15に記載の方法において、
前記複数のユーザ機器を特徴付けることは、前記1組のセクタにおけるユーザ機器を、セル端ユーザ機器またはセル中心ユーザ機器として特徴付けることを含む、方法。
【請求項17】
請求項14に記載の方法において、
隣接セクタと関連付けられた干渉に基づいて、前記1組の電力メトリックを改変することをさらに含む、方法。
【請求項18】
請求項17に記載の方法において、
隣接セクタと関連付けられた干渉に基づいて、前記1組の電力メトリックを改変することは、決定された信号と平均干渉との間の差に基づいて、前記1組の電力メトリックを改変することを含む、方法。
【請求項19】
請求項14に記載の方法において、
前記1組の電力メトリックは、より低い電力レベルで設定された前記利用可能な帯域幅のスペクトルと関連付けられたサブキャリアの数に対応する、方法。
【請求項20】
請求項14に記載の方法において、
前記1組の電力メトリックは、より高い電力レベルで設定された前記利用可能な帯域幅のスペクトルと関連付けられたサブキャリアの数に対応する、方法。
【請求項21】
システムであって、
無線エアインターフェース規格に従ってユーザ機器と通信する1組のセルであって、各セルは、2つ以上のセクタに特徴付けられることができ、前記無線ネットワークは、前記1組のセルの前記2つ以上のセクタに基づいて1組のセクタとして特徴付けられることができる、1組のセルと、
利用可能な帯域幅のスペクトルと関連付けられたサブキャリアを割り当てるための管理構成要素であって、前記管理構成要素は、利用可能な帯域幅のスペクトルと関連付けられた前記サブキャリアと関連付けられた1組の電力メトリックを決定するように動作可能であり、前記1組の電力メトリックは、前記無線ネットワークと関連付けられる複数のユーザ機器の特徴付けに少なくとも部分的に基づいて、決定される、管理構成要素と、
を含み、
前記1組のセクタの各セクタについて、前記利用可能な帯域幅のスペクトルと関連付けられたサブキャリアは、前記電力メトリック、および隣接セクタと先に関連付けられたサブキャリアに基づいて動的に割り当てられ、この動的な割り当ては、前記1組のセクタのうちそれぞれに起因する優先度でさらに順序付けされ、前記優先度は、特徴付けされたユーザ機器の数に対応し、
前記電力メトリック及び前記隣接セクタと関連付けられたサブキャリアに基づいて、前記利用可能な帯域幅のスペクトルと関連付けられた前記サブキャリアを動的に割り当てることは、隣接セクタ間の干渉を最小限に抑えること及び隣接セクタで利用されないサブキャリアの数を最小限に抑えることに基づいて、前記利用可能な帯域幅のスペクトルと関連付けられたサブキャリアを動的に割り当てることを含む、システム。
【請求項22】
請求項21に記載のシステムにおいて、
前記管理構成要素は、前記複数のユーザ機器を特徴付けるようにさらに動作可能である、システム。
【請求項23】
請求項21に記載のシステムにおいて、
前記管理構成要素は、隣接セクタと関連付けられた干渉に基づいて、前記1組の電力メトリックを改変するようにさらに動作可能である、システム。
【請求項24】
請求項21に記載のシステムにおいて、
前記1組の電力メトリックは、より高い電力レベルで設定された前記利用可能な帯域幅のスペクトルと関連付けられたサブキャリアの数に対応する、システム。
【請求項25】
請求項21に記載のシステムにおいて、
前記1組の電力メトリックは、より低い電力レベルで設定された前記利用可能な帯域幅のスペクトルと関連付けられたサブキャリアの数に対応する、システム。
【発明の詳細な説明】
【開示の内容】
【0001】
〔背景〕
無線ネットワークは、概して、しばしばユーザ機器と呼ばれるいくつかのユーザ装置を含み、これは、典型的には「基地局」またはeNode B(「eNB」)機器と呼ばれるネットワークインフラ設備により情報を無線で送信するものである。一般に、ユーザ機器とインフラ設備との間の相互作用は、第二世代、第三世代、第四世代のエアインターフェース規格(air interface standards)といった、確立した標準化エアインターフェース規格に従って定義される。
【0002】
一般に、無線ネットワーク内でより大きな地理的サービスエリアを有するように適切なハードウェアおよびソフトウェア構成要素を用いて構成されたインフラ設備は、典型的には、マクロセルと呼ばれる。典型的な構成では、無線ネットワークサービスプロバイダは、無線ネットワークを形成するために地理的エリア内部に計画されたマクロセル分布を定める。マクロセルで主に作られた無線ネットワーク(例えば同種ネットワーク)は、その実装前に注意深く設計されることができ、マクロセルの既知の性能特性に基づいてさらに最適化され得る。
【0003】
無線ネットワークの性能または能力を改善するため、無線ネットワークサービスプロバイダは、異種ネットワークと一般に呼ばれる、マクロセルとは異なる性能および動作特性を有する追加インフラ設備に加え、同種ネットワークと同じように、いくつかのマクロセルを実装することができる。一般に、追加インフラ設備は、典型的には、マクロセルと同じエアインターフェース(例えばeNB)を実装するが、しばしばサイズがより小さく、また、より小さな地理的サービスエリアを有する。このような追加インフラ設備は、スモールセル、ピコセル、またはフェムトセルと呼ばれ得る。例えば、スモールセルは、多数のユーザ装置を有する地理的エリア(例えば「ホットスポット」)などにおいて、マクロセルの地理的境界の間で、建物内部に追加の無線ネットワークサービスエリアを提供するのに使用され得る。異種ネットワークの実装では、X2などの信号伝達プロトコルが、マクロセルとマクロセルとのハンドオーバ、マクロセルとスモールセルとのハンドオーバ、およびスモールセルとスモールセルとのハンドオーバなど、異なるeNB間のハンドオーバ決定を容易にするために実装されている。
【0004】
一般に知られるように、ロングタームエボリューション(「LTE」)エアインターフェース規格などの、特定のエアインターフェース規格によれば、インフラ設備(マクロセルおよびスモールセル)は、伝送に利用可能な周波数帯域幅全体にわたり情報を送信するように構成される。他のエアインターフェース規格とは異なり、このようなエアインターフェース規格、例えばLTEは、典型的には、利用可能な周波数帯域幅の一部を無線ネットワークのeNBに割り当てない。むしろ、無線ネットワークのeNBはすべて、eNBがサービスを提供する地理的領域においてユーザ機器に情報を伝えるために周波数帯域幅全体を利用しようとする。したがって、LTEを実装するeNBの設定に対するいかなるタイプの調節もなしで、LTEに基づく無線ネットワークは、eNBの地理的境界の重なり部分において重い干渉を経験し得る。このような実装は、全周波数再利用(full frequency reuse)と呼ばれ得、また、重い干渉を経験する地理的エリアにおける通信の劣化(degrading communications)に関連し得る。
【0005】
LTEなど、エアインターフェースを実装する同種および異種ネットワークにおけるセル間の干渉の可能性を鑑みると、様々なセル間干渉制御(ICIC)技術が、干渉を軽減するかまたは最小化するために開発されてきた。ハード周波数再利用(hard frequency reuse)と呼ばれる、ICICへの1つのアプローチは、異種ネットワークにおけるセル間への利用可能な周波数の一部の分布に関連する。例えば、LTEエアインターフェース規格に適用されるように、ハード周波数再利用アプローチは、一般にサブキャリアと呼ばれる利用可能な周波数帯域幅の一部を、素集合(disjoint sets)に細分することを伴う。形成されたサブキャリアの素集合は、その後、隣接eNBまたはセルが同じサブキャリアの素集合に割り当てられるのを避けるようにして、異種または同種ネットワーク内の個々のeNBに割り当てられる。ハード周波数再利用アプローチは、隣接セル間の干渉を著しく軽減することができるが、無線ネットワークのスペクトル効率は、著しく減少する。
【0006】
ICICへの別のアプローチは、全周波数再利用およびハード周波数再利用の態様の組み合わせに対応しており、分数周波数再利用と呼ばれる。典型的な分数周波数再利用の実施形態では、利用可能な周波数スペクトルが、異なる周波数再利用アプローチを実行する2つの部分に分割される。周波数スペクトルの第1の部分は、全周波数再利用アプローチと類似して、すべてのセルで使用される。周波数スペクトルの第2の部分は、ハード周波数再利用アプローチと類似して、異なる隣接セルの間で分担される。実際的な実装では、分数周波数再利用を実装する無線ネットワークは、周波数スペクトルの全周波数再利用部分を割り当てるか、または別様に利用して、単一のセルのサービスエリア内部に実質的に存在する設備と通信する。このような装置は、しばしば、中心セル装置(center cell devices)またはUEと呼ばれる。さらに、無線ネットワークは、周波数スペクトルのハード周波数再利用部分を、複数のセルの境界線内部の装置に対して、割り当てるか、または別様に利用する。そのような装置は、しばしば、セル端装置(cell edge devices)またはUEと呼ばれる。
【0007】
ソフト周波数再利用(soft frequency reuse)と呼ばれる、ICICへのさらに別のアプローチは、ハード周波数再利用アプローチと同様に、利用可能な周波数スペクトル全体にわたり送信する異種または同種ネットワークのセルに関連する。しかしながら、ソフト周波数再利用アプローチでは、各セルは、サブキャリアにわたり、多様な電力伝達レベルで設定され得る。さらに具体的には、隣接セルは、利用可能なサブキャリアすべてについて同じ電力レベルで送信しないように、協働し得る。したがって、特定のサブキャリアについて高い電力設定を有するセルは、同じサブキャリアについてより低い電力設定を有する隣接セルから受ける干渉が少ない。
【0008】
ハード周波数再利用、分数周波数再利用およびソフト周波数再利用などの多くのICIC技術が、事実上静的に実装され得る。このような静的アプローチは、一様でないかまたは変化を受け得るユーザ機器のトラフィック負荷にあまり適していない。例えば、複数のスモールセルを含む異種ネットワークは、1つまたは複数のスモールセルで、定められた期間にわたってのみ、重いトラフィック負荷を受け得る(例えば、カフェテリアに対応する地理的エリアを有するスモールセル)。セル間の干渉シナリオ(interference scenarios)の動的解析への現在のアプローチは、周波数スペクトル全体にわたって潜在的な干渉シナリオを解析するのには概して効率的でない。
【0009】
〔詳細な説明〕
一般的に述べて、本開示は、通信ネットワーク、および無線通信ネットワークで利用されるインフラ設備用の設定情報の管理に関する。特に、本開示の態様は、無線通信ネットワークを利用するユーザ機器の態様に少なくとも部分的に基づいた、複数のセルによる、サブキャリアの割り当ておよび最適化に関する。
【0010】
例示的な実施形態では、無線ネットワーク管理構成要素は、セル端ユーザ機器またはセル中心ユーザ機器として、無線通信ネットワークの少なくとも一部で、ユーザ機器を分類する。ユーザ機器の分類に基づいて、管理構成要素は、無線ネットワークのセルに関連するセクタのリソース要件を決定する。リソース要件は、無線ネットワークのセル群の指定に基づいた、一次サブキャリアとしてのサブキャリアの指定および関連する電力レベルを含み得る。さらに、無線ネットワーク内の各セルは、ユーザ機器との通信を設定し、どのサブキャリアを利用するかを決定する上で、サブキャリアの指定および電力レベルの関連付け(association)を利用することができる。
【0011】
本開示の1つまたは複数の態様は、例示的な実施形態または実施例に関して記載されているが、当業者は、本開示の各態様が別々に実行されてよいこと、または態様の様々な組み合わせを組み合わせ得ることを、理解するであろう。特に、本開示の態様は、LTEなど、直交周波数分割多重(「OFDM」)に基づくエアインターフェース規格を実装する異種無線ネットワークに関して記載される。当業者は、本開示が、例示される異種無線ネットワークに必ずしも限定されず、異種無線ネットワークの代替的実施形態ならびに同種無線ネットワークの様々な実施形態に適用可能であり得ることを、理解するであろう。さらに、本開示は、LTEなど、任意の特定のエアインターフェースの実装に必ずしも限定されない。したがって、本開示の態様の特定の組み合わせが推測されるべきではない。
【0012】
図1は、マクロセル104のネットワークと組み合わせた複数のスモールセル102を含む異種ネットワーク100の実施形態のブロック図である。従来の無線インフラ設定によれば、スモールセル102およびマクロセル104は、概してブロック106で表わされる、コアネットワーク構成要素と通信している。コアネットワーク構成要素106は、1つまたは複数のサービングゲートウェイ110を通じて1つまたは複数のモビリティ管理エンティティ(MME)108を含み得る。スモールセル102とサービングゲートウェイ110との間の通信インターフェースは、S1インターフェースなどのネットワークインターフェース上にあってよい。あるいは、スモールセル102とサービングゲートウェイ110との間の通信は、パブリックネットワークを介して、例えばトンネリングプロトコルを利用するS1インターフェースを介して、達成され得る。様々な実施形態では、共通のネットワーク管理システム(NMS)114(ネットワーク管理装置(NMD)とも呼ばれる)が、マクロネットワーク(EMS114)およびスモールネットワーク(EMS116)のためのそれぞれの要素管理システム(EMS)を監視し、一体化するように構成され得る。さらに詳細に説明されるように、NMS112は、帯域幅を割り当て設定するための1つまたは複数のアルゴリズムを実装するように機能し得る。
【0013】
概して、UE120は、無線エアインターフェース規格に従ってスモールセル102およびマクロセル104と通信することができる1つまたは複数の遠隔通信構成要素を有する任意のコンピュータデバイスに対応し得る。UE120は、例示的には、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、タブレットPC、パーソナルコンピュータデバイス、器具(appliances)などを含み得る。さらに、スモールセル102およびマクロセル104と通信することができる遠隔通信構成要素は、UE内に直接組み込まれるか、または、アドオン構成要素もしくは補足的構成要素として提供されることができる。さらに、スモールセル102およびマクロセル104と通信することができる遠隔通信構成要素は、2つまたは3つ以上のUEにより共有され得る。例えば、2つまたは3つ以上のUEは、テザリングとしばしば呼ばれる有線接続を利用して、または、ホットスポットとしばしば呼ばれる無線通信プロトコルを介して、通信構成要素を共有することができる。
【0014】
概して、UE120は、いくつかのマクロセル104またはスモールセル102と通信することができる。一部の場合では、UE120は、2つのマクロセル104間で連続して通信することができる。他の場合には、UE120は、マクロセル104とスモールセル102との間で、または、スモールセル102とマクロセル104との間で連続して通信することができる。さらに別の場合には、UE320は、2つのスモールセル102間で連続して通信することができる。概して、第1のセル(例えば、マクロセル104またはスモールセル102)と、UEとサービスプロバイダとの間の通信が同じエアインターフェース規格に対応する第2のセルとの間のハンドオーバ、または、これらからのオフロードは、水平ハンドオーバまたはオフロードと呼ばれ得る。
【0015】
図2は、異種ネットワーク100において実装されるスモールセル102(図1)の実施形態の例示的な構成要素のブロック図である。図2は、2つの例示的なエアインターフェース規格、すなわち、より長い範囲の無線エアインターフェース規格(例えば、ロングタームエボリューション(「LTE」)第四世代エアインターフェース規格)、およびより短い範囲の無線エアインターフェース規格(例えば、Wi−Fiエアインターフェース規格)が同じ装置でサポートされている実施形態を示している。図2は、スモールセル102について書かれているが、当業者は、マクロセル104など、異種ネットワークの他のセルが同様の機能性または構成要素を有することを、理解するであろう。
【0016】
例示的には、スモールセル102は、アンテナ、フィルター、無線装置(radios)、基地局制御構成要素、ネットワークインターフェース構成要素、および電源を含むがこれらに制限されない、サポートされた無線エアインターフェース規格に従ってデータの送信を促進する1組の構成要素の統合体(integration)を含む。当業者は、スモールセル102において実装され得るこれらの構成要素はすべて、簡潔にする目的で例示されたものではなく、制限するものでもないことを、理解するであろう。例示的には、スモールセル102は、1つまたは複数のサポートされたエアインターフェース規格に従って送信された信号を受信するための第2の構成要素を含み得る。
【0017】
図2に示すように、スモールセル102の一実施形態は、少なくとも2つのエアインターフェース規格に従って通信を促進するように構成され得る。一実施形態では、第1の無線装置構成要素が、LTE無線装置210に対応することができ、第2の無線装置構成要素が、Wi−Fi無線装置220に対応し得る。2つの無線装置構成要素は、フォームファクターへと構成されてよく、このフォームファクターは、スモールセル102にとって望ましいフォームファクターへの組み込みを促進する。他の実施形態では、無線装置は、他のテクノロジーをサポートするように構成されてよく、あるいは、より多くの、またはより少ない無線装置が、スモールセル内に存在することができる。やはり図2に示されるように、スモールセル102は、第3のインターフェース規格に従って信号を受信する、追加の無線装置構成要素230も含み得る。この追加の無線装置構成要素230は、第1の無線装置構成210または第2の無線装置構成要素220のいずれかに対して冗長となるように、あるいは、第1および第2の無線装置構成要素に追加されるように、信号を受信するよう構成され得る。
【0018】
さまざまな実施形態では、LTE無線装置構成要素110は、周波数分割双方向(FDD)および/または時分割二重(TDD)モードにおいて、700MHz〜2600MHzの周波数をサポートし得る。FDDの実施形態では、LTE無線装置構成要素210は、最大20MHzまでのFDDチャネルがサポートされた単一のRFキャリアを提供することができる。例示的には、LTEエアインターフェース規格は、LTEエアインターフェース規格に従って通信する装置間の通信の可能性のある地理的範囲(likely geographic range of communications)に基づいた、より長い範囲のエアインターフェース規格と考えられ得る。いくつかの実施形態では、Wi−Fi無線装置構成要素220は、複数の無線装置を用いて同時にいくつかの周波数帯域をサポートすることができる。例えば、Wi−Fi無線装置構成要素220は、2.4GHzおよび5GHzの周波数範囲において通信をサポートし得る。例示的には、Wi−Fi無線装置220は、最大で40MHzのチャネルを有するように構成され得る。例示的には、Wi−Fiエアインターフェース規格は、Wi−Fiエアインターフェース規格に従って通信する装置間の通信の可能性のある地理的範囲に基づいた、より短い範囲のエアインターフェース規格と考えられ得る。しかしながら、より長い範囲またはより短い範囲としてのエアインターフェースの特徴付けは、必ずしも、任意の特定の地理的範囲の定義を意味するものではない。むしろ、任意のインターフェース規格は、別のエアインターフェース規格と比べて、より長い範囲またはより短い範囲のエアインターフェース規格と考えられ得る。
【0019】
図2に示すように、LTE無線装置構成要素210およびWi−Fi無線装置構成要素220は、基地局コントローラ240に接続される。通信コントローラ240は、一般の制御ソフトウェアを含み、スモールセル102がサポートするすべてのテクノロジーについて、動作およびメンテナンスサポートを提供する。通信コントローラ240は、マクロセルなど、他のインフラ設備に含まれる、同じコントローラ、または変形体の類似コントローラを含み得る。通信コントローラ240はまた、スモールセル102のバックホールインターフェース(backhaul interface)250に接続される。様々な実施形態では、スモールセル102は、バックホールインターフェース250としてスモールフォームファクタープラガブル(SFP)モジュールを活用する。これにより、ファイバー、ピコイーサネットまたはいろいろな無線バックホール製品(wireless backhaul products)によるバックホールトラフィックに対する柔軟性が可能となる。図2に示すように、スモールセル102は、アンテナ270を通じて様々なユーザ機器(UE)120と、また、コアネットワーク106と、連動する。
【0020】
アーキテクチャにおいて、スモールセル102の無線装置構成要素210、220は、業界標準通信プロトコルを使用して、キャリアのコアネットワーク180と通信する。例えば、LTE無線装置構成要素110は、転送制御プロトコル(「TCP」)およびインターネットプロトコル(「IP」)のプロトコルに従って、情報を送信することができる。
【0021】
次に図3を参照すると、異種ネットワーク100などの無線ネットワークに実装されたサブキャリア管理ルーチン300を示す、フローチャートが示されている。ルーチン300の一態様では、リソース割り当てにより、割り当てられたリソースブロック(例えばサブキャリア)の適切な電力レベルに加えてセル端ユーザのために利用されるべきいくつかのおよび1組のリソースブロック(number and set of resource blocks)が決定される。例示的には、ルーチン300の態様は、NMS114(図1)などの中心化構成要素(centralize component)、または同様の構成要素で実装され得る。さらに、ルーチン300の1つまたは複数の態様は、スモールセル102またはマクロセル104などのセル内で実装され得る。したがって、ルーチン300は、任意の特定の構成要素による実装を必要とするものとして解釈されるべきではない。
【0022】
図3を参照すると、ブロック302で、無線ネットワーク100を備えたユーザ機器が、識別され、特徴付けられている。例示的には、ユーザ機器は、セル端ユーザ機器またはセル中心ユーザ機器のいずれかとして特徴付けられる。ユーザ機器を特徴付ける2つの例示的なサブルーチンが、図4Aおよび図4Bに関して以下に記載される。しかしながら、当業者は、追加または代替的なプロセスがユーザ機器の特徴付けに利用され得ることを認識するであろう。
【0023】
ブロック304では、貸借メトリックス(borrowing and lending metrics)が、無線ネットワーク100の1組のセルについて、それぞれ計算される。例示的には、各セルは、2つまたは3つ以上のセクタに関して、特徴付けられる。この実施形態では、貸借メトリックスは、セクタごとに計算され得る。例示的な例として、貸借メトリックスは、以下のように定義され得る:
【数1】
式中、NumUESおよびNumCESは、それぞれ、セクタSにおける、ユーザ総数と、セル端ユーザ数と、を表わす。Bsは、セクタSがそのCEユーザのために保有するかまたは優先させる必要のあるRBGの数を表し、Lsは、隣り合うものの恩恵のために(to the favor of its neighbors)セクタSにおいて低電力で使用され得るRBGの数を表す。よって、Sのような各借りセクタ(borrowing sector)は、隣のセクタ、すなわち、セクタSの後の順序付きリスト(ordered list)にあるセクタ、にとっては、貸しセクタ(lending sector)となり得る。以下でさらに詳細に説明するように、この最初の貸借メトリックスは、セルセクタのリソース割り当てを行うのに利用され得る。一実施形態では、追加または代替的基準を使用して、更新されたリソース割り当てがルーチン300の次の処理において実装されるべきかどうか決定することができる。
【0024】
ブロック306では、電力調節を決定する。例示的には、各セクタは、干渉する各セクタが特定のサブキャリアにおいてその電力をどれだけ低減すべきかを決定する。この決定に到達するためには、現セクタまたは借りセクタは、隣のセクタを見るそのセル端UEすべてによって見られる平均干渉(average interference)を計算する。さらに、現セクタは、それらのCEユーザにより報告される平均信号も計算する。これら2つの間の差は、前述したサブキャリアにおいてシャットダウンするためにNに伝えられる量である。
【数2】
【0025】
ブロック308では、CEユーザ、および先のサブセクションで記載されたサブキャリア要求を識別した後で、EMSは、各セクタでセル端ユーザの降順に従ってセクタをソートする。2つのセクタが同じ要求を有する場合、UEの総数が多いセクタが優先される。これは、リソースを要求し、うまく入手する上でセル端ユーザの断片(greater fraction of cell edge users)が多いセクタに便宜を与えるために、行われる。ハイブリッドスキームでは、すべてのeNBが、RNTPの変化の順序を体系化するために、このソートされたリストを与えられる必要がある。
【0026】
ブロック310では、NMS114が、リソースメトリックスおよび順序付け情報を、1組のセルに送信する。当業者は、ブロック310が、セルがリソース割り当てを計算していることのできる実施形態で実行され得ることを、理解するであろう。NMS114または他の構成要素がリソース割り当てを決定している他の実施形態では、ブロック310を省略することができる。
【0027】
ブロック312では、1つまたは複数のサブキャリアが、送信されたリソースメトリックスおよび順序付け情報に従って選択される。例示的には、各セクタについて、「最良の」サブキャリアが、隣接セクタとの、決定された最低干渉に基づいて、セルセクタのために選択される。サブキャリアが隣接セクタにより使用されるよう既に指定されている(すなわちセクタSが、低電力でそれを使用することに既に同意している)場合、または、現セクタに対する干渉セクタにより高電力で既に使用されている場合、現セクタは、そのサブキャリアを選択しようとする。セクタの割り当てがうまくいけば、そのセクタは、それらの選択されたサブキャリアにおいて割り当てられるべきセル端ユーザを優先させることにより、それらのサブキャリア、またはRBDをとっておく。
【0028】
例示的には、2つのアルゴリズムが、セルセクタのサブキャリアの選択の一環として、実装され得る。各アルゴリズムでは、サブキャリアが、ブロック310で選択された順序付けまたは優先順位付け基準に基づいて選択される。1つのアルゴリズムでは、干渉を最小限に抑えると共に、隣接セクタにおいてより低いかもしくは0の電力とならなければならない(例えばシャットダウン)サブキャリアの数も最小限に抑えるセクタのために、1組のサブキャリアが選択される。例示的には、セルは、見られた干渉が最も低く、隣接セクタに余分なシャットダウンがない、現在最良のサブキャリア(best current subcarrier)を表わすサブキャリアを識別しようと試みる。さらに、1つまたは複数の制約が、対象のサブキャリアについて計算される。特に、1つの制約は、以下に対応し:
【数3】
式中、IoCGainthresは、システムパラメータであり、futute_IoCs(i)は、サブキャリアiにわたり達成可能なIoCを表わす。隣接セクタが、サブキャリアiを貸す(シャットダウンする)ことのできる場合はそうするであろう。RBG iでシャットダウンすることのできる隣接セクタの数を表す、NumSDiを定義する。上記の制約を満たす異なる対象サブキャリアが利用可能な場合、NumSDiが最小のものを選択する。上記の制約を満たす2つのサブキャリアiおよびjについて、NumSDi=NumSDjである場合、Δがより小さいRBGが、勝利者として選択される。さらに、上記の制約を満たし得るサブキャリアがない場合、RBGbestが、実際にもはやシャットダウンを必要としない最終勝利者として選択される。
【0029】
別のアルゴリズムでは、隣り合うものにおける必要なシャットダウン数を考慮せずに、見られた最低の干渉を最小限に抑えるセクタのために、1組のサブキャリアが選択される。例示的には、セルは、見られた干渉が最も低く、隣接セクタに余分なシャットダウンがない、現在最良のサブキャリアを表わすサブキャリアを識別しようと試みる。さらに、1つまたは複数の制約が、対象サブキャリアについて計算される。特に、1つの制約は、以下に対応する:
【数4】
【0030】
上記制約を満たす異なるRBGを有する場合、futute_IoCs(i)が最小のものを選択する。ここでも、上記の制約を満たし得るサブキャリアがない場合、RBGbestが、実際にもはやシャットダウンを必要としない最終勝利者として選択される。先のアルゴリズムと同様に、iで表示される最終勝利者を見つけた後、借り(シャットダウン)要求が、隣接セクタに送られる。IoCSの次のリストが更新され、最終ラウンドでの選択されたRBGは、次のラウンドでは考慮されない。上記のアルゴリズムは、必要なサブキャリアすべてを選択するために、Bs回、反復される。
【0031】
セクタS’が、サブキャリアiのシャットダウン(借り)要求を受け取ると、LS’>0であるかどうか、この要求を検討する。この場合には、そしてまたセクタS’において、RNTP(i)=0、すなわち、第iのRBGは、S’のセル端ユーザ機器のためにまだ確保されていない場合、S’は、単に、そのサブキャリアにわたり、電力を3dB減少させ、また、そのLS’を1ユニットだけ減少させる(LS’=LS’−1)。S’が(Sではなく別のセクタからの借り要求に応答して)iにわたり既にシャットダウンしている場合、サブキャリアiに関するそれ以上のアクションは、セクタS’では必要とされない。
【0032】
例示的には、ブロック312のリソース割り当ての出力は、マクロセル104などのセルの各セクタについて、比較的狭帯域の送信電力(「RNTP」)ビットマップおよび対象電力マップ(target power map)を設定することである。より具体的には、セルの各セクタについて、RNTPおよび対象電力マップは、利用可能な帯域幅のサブキャリアの総数に基づいて、1組のベクトルに対応する。例示的には、サブキャリアの総数は、リソースブロック群(「RBG」)の総数に対応し得る。例示的な実施例を引き続き参照すると、セルの各セクタについて、RNTPベクトルのアレイiであるRNTP(i)は、0または1であり、1は、より高い電力レベルを示し、0は、より低い電力レベルを示す。
【0033】
例示的には、サブキャリア選択を決定するのに利用される入力パラメータは、経時的に変化し得る。例えば、ホットスポットに対応するスモールセル102からのユーザ機器の移動が、例えばイベント後に、2つまたは3つ以上のマクロセル104に対して分布され得る。したがって、一実施形態では、ルーチン300は、リソース割り当ておよびサブキャリア選択に対する、定期的な更新を含み得る。図3を引き続き参照すると、決定ブロック314では、先に決定された貸借メトリックスを更新すべきかどうかを判断するために試験が行われる。一実施形態では、先に決定された貸借メトリックスがユーザ機器の再分類のタイミングと関連し得るかどうかの判断。別の実施形態では、先に決定された貸借メトリックスが、更新(例えば定期的な予定された更新)を決定するための固定された時間ウィンドウと関連し得るかどうかの判断。更に別の実施形態では、先に決定された貸借メトリックスが、セルセクタ性能情報、ユーザ機器フィードバックもしくは報告などといった、他の設定基準が満たされることと関連し得るかどうかの判断。更新が必要ない場合(または更新時間ウィンドウが達成されていない場合)、ルーチン300は、次の更新チェックまたは更新チェックに至るまで、アイドリングする。
【0034】
決定ブロック314で更新の決定が決断された場合、ブロック318で、1つまたは複数の更新パラメータを計算する。一実施形態では、更新パラメータは、割り当てられたサブキャリアの数が十分であるかどうかの判断を含み得る。さらに、更新パラメータは、セルセクタに先に割り当てられた(または関連付けられた)1つまたは複数のサブキャリアが隣接セクタにより利用され得るかどうかの判断を含み得る。より具体的には、各セルセクタについて、合計のユーザ機器に対するセル端ユーザ機器のパーセンテージが決定され得る。セル端ユーザ機器のパーセンテージが第1の閾値(例えば最大ユーザ機器閾値)を超える場合、セルセクタの更新パラメータは、追加のサブキャリアの必要性を反映するために更新され得る。セル端ユーザ機器のパーセンテージが第1の閾値を超えない場合、セル端ユーザ機器の計算されたパーセンテージが、第2の閾値(例えば最小ユーザ機器閾値)と比較される。セル端ユーザ機器のパーセンテージが第2の閾値を上回る場合、セルセクタは、割り当てられたまたは関連付けられたいかなるサブキャリアも解放することができない。あるいは、セル端ユーザ機器のパーセンテージが第2の閾値を下回る場合、セルセクタは、隣接セクタにより使用されるように、割り当てられたまたは関連付けられたサブキャリアを解放することができる。いったん更新パラメータが決定されると、更新されたパラメータは、ブロック306〜312に関して先に説明された特徴付けおよび処理ルーチンを反復するために用いられる。先に論じたように、更新されたパラメータの利用により、無線ネットワーク100の実装の一環として与えられたフィードバックに基づく、異なるリソース(例えば、サブキャリア)の潜在的な割り当てを促進する。
【0035】
次に図4A図4Cを参照すると、ユーザ機器120を特徴付けるサブルーチンの2つの実施形態が示されている。このようなサブルーチンは、ブロック302(図3)に従って利用され得る。一実施形態では、ユーザ機器が順序付け基準に基づいて特徴付けられるサブルーチン400(図4A)が記載される。別の実施形態では、ユーザ機器が閾値基準に基づいて特徴付けられるサブルーチン450(図4B)が記載される。
【0036】
図4Aを参照すると、サブルーチン400が、ブロック402において、1組のセクタにおけるすべてのユーザ機器120の識別で始まる。ブロック404では、識別されたユーザ機器が、ユーザ機器の特徴に基づいてソートされる。例えば、ユーザ機器120は、地理的基準または地理的特徴と呼ばれることもあるeNB構成要素の場所に関連して、動作基準に従ってソートされ得る。例示的には、ソートの順序は、より大きな動作基準を有するユーザ機器が、より小さな動作基準を有するユーザ機器より優先されるようになっていてよい。当業者は、動作基準の決定が様々な方法で行われ得ることを、理解するであろう。例えば、動作基準は、測定された信号対ノイズ比(「SNR」)、信号品質測定値/パラメータなどに対応し得る。さらに、動作基準と共に、または動作基準の代わりに、他のソートを利用することができる。より具体的には、いくつかの実施形態では、ルーチン400は、ユーザ機器120の再特徴付けの一環として反復され得る。このような実施形態では、ユーザ機器を特徴付けるのに用いられる組織基準は、現在の、または実質的に現在の性能測定値、例えば、チャネル品質指標(「CQI」)パラメータ、スペクトル効率パラメータ、SNRパラメータなど、に基づいていてよい。
【0037】
ブロック406で、第1のサブセットのユーザ機器が、ユーザ機器の順序付けリストに基づいて、セル端ユーザ機器として特徴付けられる。例示的には、セル端ユーザ機器の選択は、ユーザ機器の順序付けリストのパーセンテージに基づいていてよい。追加の統計分析を行うこともできる。ブロック408で、第2のサブセットのユーザ機器が、ユーザ機器の順序付けリストに基づいて、セル中心ユーザ機器として特徴付けられる。例示的には、セル端ユーザ機器として指定されていない、ユーザ機器の残り部分は、セル中心ユーザ機器として特徴付けられ得る。しかしながら、追加または代わりの特徴付けを用いる場合、追加または代わりの基準が考慮されてもよい。ブロック408では、サブルーチン400が戻る。
【0038】
図4Bおよび図4Cを参照すると、サブルーチン450は、ブロック452で、1組のセクタにおけるすべてのユーザ機器120の識別で始まる。ブロック454では、識別されたユーザ機器について、識別されたユーザ機器の電力情報が収集される。例えば、ユーザ機器120は、eNBが送信する基準信号から測定される、基準信号受信電力(「RSRP」)または基準信号受信品質(「RSRQ」)情報を定期的に送信し得る。
【0039】
引き続き図4Bを参照すると、サブルーチン450は、識別された各ユーザ機器120の電力情報を処理するために反復プロセスに入る(ブロック452)。ブロック456では、1組の識別されたユーザ機器からの第1のユーザ機器が、現在のユーザ機器として設定される。決定ブロック458では、現在のユーザ機器の電力情報が閾値を超えているかどうかを判断するために試験が行われる。閾値を超えている場合、ブロック460で、ユーザ機器は、閾値を超えたことに基づいて、セル中心ユーザ機器として特徴付けられる。あるいは、現在のユーザ機器の電力情報が閾値を超えていない場合、ブロック462で、ユーザ機器は、閾値を超えたことに基づいて、セル端ユーザ機器として特徴付けられる。
【0040】
決定ブロック464で、閾値を変えるべきかどうかを決定するために試験を行う。例示的には、ユーザ機器を特徴付けるのに利用される閾値は、動的な性質のものであってよい。例えば、一実施形態では、閾値は、セル中心またはセル端ユーザ機器として特徴付けられるユーザ機器の数に基づいて、増減され得る。したがって、閾値は、新たな特徴付けを生成するために改変され得る。決定ブロック464で閾値を改変しなければならない場合、ブロック466で、閾値を改変し、サブルーチン450は、ブロック456に戻って、更新された閾値に従ってプロセスを再開する。
【0041】
図4Aについて先に説明したように、いくつかの実施形態では、ルーチン450は、ユーザ機器120の再特徴付けの一環として反復され得る。そのような実施形態では、閾値と比較し、またユーザ機器を特徴付けるために用いられる電力情報は、チャネル品質指標(「CQI」)パラメータ、スペクトル効率パラメータ、SNRパラメータなどといった、性能測定情報を組み込むか、または含むこともできる。
【0042】
図4Cを参照すると、代わりに、決定ブロック462において閾値が改変されない場合、決定ブロック468で、未分類のユーザ機器がまだあるかどうかを判断するために試験が行われる。未分類のユーザ機器がまだある場合、次に識別されるユーザ機器が、ブロック470で選択される。追加のユーザ機器が残っていない場合、サブルーチン450は、ブロック472で戻る。
【0043】
例示的な実施形態を開示し論じてきたが、当業者は、追加または代替的な実施形態が、本開示の趣旨および範囲内で実行され得ることを、理解するであろう。さらに、多くの実施形態が例示的なものとして示されてきたが、当業者は、それらの例示的な実施形態が、互いに組み合わせられたり共に実行されたりする必要はないことを、理解するであろう。したがって、いくつかの例示的な実施形態は、本開示の変形体の範囲に従って利用または実行される必要はない。
【0044】
とりわけ、「できる(can)」、「できた(could)」、「かもしれない(might)」または「してよい(may)」などの、条件付きの語は、特に指定のない限り、または、別様に、使用されたとおりに文脈内で理解されない限り、概して、特定の実施形態が特定の特徴、要素または工程を含むが、他の実施形態はそれらを含まないことを伝えることが意図されている。よって、そのような条件付きの語は、特徴、要素または工程が1つまたは複数の実施形態について多少なりとも必要とされていること、あるいは、ユーザ入力または促し(user input or prompting)の有無にかかわらず、これらの特徴、要素または工程が任意の特定の実施形態に含まれるか、または任意の特定の実施形態で行われる予定であるかどうかを決定するロジックを1つまたは複数の実施形態が必ず含むこと、を含意することを概して意図していない。さらに、別段指定のない限り、または、別様に、使用されたとおりに文脈内で理解されない限り、要素のリストを列挙する際に接続詞「または(or)」を使用することは、単一の要素のみの選択を制限するものではなく、また、2つまたは3つ以上の要素の組み合わせを含み得ることを示唆することが概して意図されている。
【0045】
本明細書に記載し、かつ/または添付図面に描かれた、フローチャートにおける任意のプロセスの説明、要素、または、ブロックは、プロセスにおいて特定の論理機能または工程を実行するために1つまたは複数の実行可能な命令を含むコードのモジュール、セグメント、または一部を潜在的に表わすものとして、理解されるべきである。当業者により理解されるであろうが、代替的な実装は、要素または機能が削除され得る、本明細書に記載の実施形態の範囲内に含まれ、含まれる機能性に応じて、実質的に同時または逆の順序を含め、図示もしくは議論したものから外れて実行される。前述されたデータおよび/または構成要素が、CD−ROM、DVD−ROM、またはネットワークインターフェースなどコンピュータ実行可能構成要素を記憶するコンピュータ可読媒体と関連付けられたドライブ機構を用いて、コンピュータ可読媒体に記憶され、コンピュータデバイスのメモリにロードされ得ることも、さらに理解されるであろう。さらに、構成要素および/またはデータは、単一のデバイス内に含まれるか、または任意の様式で分配され得る。したがって、汎用コンピュータデバイスは、前述した様々なデータおよび/または構成要素の処理および/または実行により本開示のプロセス、アルゴリズムおよび方法を実行するように構成され得る。あるいは、本明細書に記載した方法の一部またはすべては、代わりに、専用コンピュータハードウェアで具体化され得る。さらに、本明細書で言及される構成要素は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組み合わせにおいて実装されてよい。
【0046】
前述した実施形態に対して多くの変形および改変が行われてよく、その要素は、とりわけ許容可能な実施例として理解されるべきものであることを、強調する。このようなすべての改変および変形は、本開示の範囲内で本明細書に含まれ、また特許請求の範囲により保護されることが意図されている。
【0047】
〔実施の態様〕
(1) 無線ネットワーク構成要素を管理する方法であって、前記無線ネットワーク構成要素は、1組のセルを含み、各セルは、2つまたは3つ以上のセクタに特徴付けられることができ、前記無線ネットワークは、前記1組のセルの前記2つまたは3つ以上のセクタに基づいて1組のセクタとして特徴付けられることができる、方法において、
前記1組のセクタにおける複数のユーザ機器を、セル端ユーザ機器またはセル中心ユーザ機器として特徴付けることと、
利用可能な帯域幅のスペクトルと関連付けられたサブキャリアの1組の電力メトリックスを決定することであって、前記1組の電力メトリックスが、前記複数のユーザ機器の特徴付けに少なくとも部分的に基づいて、決定される、ことと、
隣接セクタと関連する干渉に基づいて、前記1組の電力メトリックスを改変することと、
前記1組のセクタのそれぞれに起因するセル端ユーザ機器の数に基づいて、1組のセクタを優先することと、
前記1組のセクタの各セクタについて、隣接セクタと先に関連付けられたサブキャリアに基づいて、前記利用可能な帯域幅のスペクトルと関連付けられた前記サブキャリアを動的に割り当てることと、
を含む、方法。
(2) 実施態様1に記載の方法において、
前記ユーザ機器を特徴付けることは、組織基準に基づく、方法。
(3) 実施態様1に記載の方法において、
前記ユーザ機器を特徴付けることは、閾値基準に基づく、方法。
(4) 実施態様1に記載の方法において、
前記1組の電力メトリックスは、より低い電力レベルで設定された前記利用可能な帯域幅のスペクトルと関連付けられたサブキャリアの数に対応する、方法。
(5) 実施態様1に記載の方法において、
前記1組の電力メトリックスは、より高い電力レベルで設定された前記利用可能な帯域幅のスペクトルと関連付けられたサブキャリアの数に対応する、方法。
【0048】
(6) 実施態様1に記載の方法において、
利用可能な帯域幅のスペクトルと関連付けられたサブキャリアの1組の電力メトリックスを決定することは、前記利用可能な帯域幅のスペクトルと関連付けられた1つまたは複数のサブキャリアの電力レベルに対応するベクトルを生成することを含む、方法。
(7) 実施態様1に記載の方法において、
隣接セクタと関連する干渉に基づいて、前記1組の電力メトリックスを改変することは、決定された信号と平均干渉との間の差に基づいて、前記1組の電力メトリックスを改変することを含む、方法。
(8) 実施態様1に記載の方法において、
隣接セクタと先に関連付けられたサブキャリアに基づいて、前記利用可能な帯域幅のスペクトルと関連付けられた前記サブキャリアを動的に割り当てることは、隣接セクタ間の干渉を最小限に抑えることに基づいて、前記利用可能な帯域幅のスペクトルと関連付けられたサブキャリアを動的に割り当てることを含む、方法。
(9) 実施態様8に記載の方法において、
隣接セクタと先に関連付けられたサブキャリアに基づいて、前記利用可能な帯域幅のスペクトルと関連付けられた前記サブキャリアを動的に割り当てることは、隣接セクタで利用されないサブキャリアの数を最小限に抑えることに基づいて、前記利用可能な帯域幅のスペクトルと関連付けられたサブキャリアを動的に割り当てることをさらに含む、方法。
(10) 実施態様1に記載の方法において、
性能に基づいて、動的に割り当てられた前記サブキャリアを更新することをさらに含む、方法。
【0049】
(11) 実施態様10に記載の方法において、
性能に基づいて、動的に割り当てられた前記サブキャリアを更新することは、現在のセル端ユーザの数と少なくとも1つの閾値との比較に基づいて、動的に割り当てられた前記サブキャリアを更新することを含む、方法。
(12) 実施態様1に記載の方法において、
前記無線ネットワークは、同種ネットワークに対応する、方法。
(13) 実施態様10に記載の方法において、
前記同種ネットワークは、複数のマクロセルに対応する、方法。
(14) 実施態様1に記載の方法において、
前記無線ネットワークは、複数のマクロセルおよびスモールセルを含む異種ネットワークに対応する、方法。
(15) 実施態様1に記載の方法において、
前記無線ネットワークは、直交周波数分割多重に基づくエアインターフェース規格に従って動作する、方法。
【0050】
(16) 無線ネットワーク構成要素を管理する方法であって、前記無線ネットワーク構成要素は、1組のセルを含み、前記無線ネットワークは、1組のセクタとして特徴付けられ得る、方法において、
利用可能な帯域幅のスペクトルと関連付けられるサブキャリアの1組の電力メトリックスを決定することであって、前記1組の電力メトリックスは、前記無線ネットワークと関連付けられる複数のユーザ機器の特徴付けに少なくとも部分的に基づいて、決定される、ことと、
前記1組のセクタの各セクタについて、隣接セクタと関連付けられたサブキャリアに基づいて、前記利用可能な帯域幅のスペクトルと関連付けられた前記サブキャリアを動的に割り当てることと、
を含み、
前記1組のセクタのためのサブキャリアの割り当ての順序は、前記1組のセクタのうちそれぞれに起因する優先度に基づく、方法。
(17) 実施態様16に記載の方法において、
前記複数のユーザ機器を特徴付けることをさらに含む、方法。
(18) 実施態様17に記載の方法において、
前記複数のユーザ機器を特徴付けることは、前記1組のセクタにおけるユーザ機器を、セル端ユーザ機器またはセル中心ユーザ機器として特徴付けることを含む、方法。
(19) 実施態様16に記載の方法において、
隣接セクタと関連付けられた干渉に基づいて、前記1組の電力メトリックスを改変することをさらに含む、方法。
(20) 実施態様19に記載の方法において、
隣接セクタと関連付けられた干渉に基づいて、前記1組の電力メトリックスを改変することは、決定された信号と平均干渉との間の差に基づいて、前記1組の電力メトリックスを改変することを含む、方法。
【0051】
(21) 実施態様16に記載の方法において、
前記1組の電力メトリックスは、より低い電力レベルで設定された前記利用可能な帯域幅のスペクトルと関連付けられたサブキャリアの数に対応する、方法。
(22) 実施態様16に記載の方法において、
前記1組の電力メトリックスは、より高い電力レベルで設定された前記利用可能な帯域幅のスペクトルと関連付けられたサブキャリアの数に対応する、方法。
(23) システムにおいて、
無線エアインターフェース規格に従ってユーザ機器と通信する1組のセルであって、各セルは、2つまたは3つ以上のセクタに特徴付けられることができ、前記無線ネットワークは、前記1組のセルの前記2つまたは3つ以上のセクタに基づいて1組のセクタとして特徴付けられることができる、1組のセルと、
利用可能な帯域幅のスペクトルと関連付けられたサブキャリアを割り当てるための管理構成要素であって、前記管理構成要素は、利用可能な帯域幅のスペクトルと関連付けられた前記サブキャリアと関連付けられた1組の電力メトリックスを決定するように動作可能であり、前記1組の電力メトリックスは、前記無線ネットワークと関連付けられる複数のユーザ機器の特徴付けに少なくとも部分的に基づいて、決定される、管理構成要素と、
を含み、
前記1組のセクタの各セクタについて、前記利用可能な帯域幅のスペクトルと関連付けられたサブキャリアは、前記電力メトリックス、および隣接セクタと先に関連付けられたサブキャリアに基づいて割り当てられ、この動的な割り当ては、前記1組のセクタのうちそれぞれに起因する優先度でさらに順序付けされる、システム。
(24) 実施態様23に記載のシステムにおいて、
前記管理構成要素は、前記複数のユーザ機器を特徴付けるようにさらに動作可能である、システム。
(25) 実施態様23に記載のシステムにおいて、
前記管理構成要素は、隣接セクタと関連付けられた干渉に基づいて、前記1組の電力メトリックスを改変するようにさらに動作可能である、システム。
【0052】
(26) 実施態様23に記載のシステムにおいて、
前記1組の電力メトリックスは、より高い電力レベルで設定された前記利用可能な帯域幅のスペクトルと関連付けられたサブキャリアの数に対応する、システム。
(27) 実施態様23に記載のシステムにおいて、
前記1組の電力メトリックスは、より低い電力レベルで設定された前記利用可能な帯域幅のスペクトルと関連付けられたサブキャリアの数に対応する、システム。
(28) 実施態様23に記載のシステムにおいて、
隣接セクタと関連付けられるサブキャリアに基づいた、前記利用可能な帯域幅のスペクトルと関連付けられた前記サブキャリアの動的な割り当ては、隣接セクタ間の干渉を最小限に抑えることに基づいた、前記利用可能な帯域幅のスペクトルと関連付けられたサブキャリアの動的な割り当てを含む、システム。
(29) 実施態様28に記載のシステムにおいて、
隣接セクタと関連付けられるサブキャリアに基づいた、前記利用可能な帯域幅のスペクトルと関連付けられた前記サブキャリアの動的な割り当ては、隣接セクタで利用されないサブキャリアの数を最小限に抑えることに基づいた、動的な割り当てをさらに含む、システム。
【図面の簡単な説明】
【0053】
図1】複数のスモールセルおよびマクロセルを含む異種ネットワークの実施形態のブロック図である。
図2図1の異種ネットワークにおいて実装されるスモールセルの実施形態の例示的な構成要素のブロック図である。
図3】無線ネットワークにおいて実装されるサブキャリア管理ルーチンを例示するフローチャートである。
図4A】無線ネットワークのユーザ機器を特徴付けるサブルーチンを例示するフローチャートである。
図4B】無線ネットワークのユーザ機器を特徴付けるサブルーチンを例示するフローチャートである。
図4C】無線ネットワークのユーザ機器を特徴付けるサブルーチンを例示するフローチャートである。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C