特許第6058804号(P6058804)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6058804
(24)【登録日】2016年12月16日
(45)【発行日】2017年1月11日
(54)【発明の名称】生検チャネル取り付けアダプタ
(51)【国際特許分類】
   A61B 1/00 20060101AFI20161226BHJP
   A61M 39/10 20060101ALI20161226BHJP
【FI】
   A61B1/00 320A
   A61M39/10 120
【請求項の数】17
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-533270(P2015-533270)
(86)(22)【出願日】2013年9月24日
(65)【公表番号】特表2015-534479(P2015-534479A)
(43)【公表日】2015年12月3日
(86)【国際出願番号】US2013061328
(87)【国際公開番号】WO2014052280
(87)【国際公開日】20140403
【審査請求日】2015年3月20日
(31)【優先権主張番号】61/705,333
(32)【優先日】2012年9月25日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】506192652
【氏名又は名称】ボストン サイエンティフィック サイムド,インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】BOSTON SCIENTIFIC SCIMED,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】ライアン, ショーン
(72)【発明者】
【氏名】シャンバラン, サラ
【審査官】 北島 拓馬
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第05846183(US,A)
【文献】 特開2009−039465(JP,A)
【文献】 特開2010−213944(JP,A)
【文献】 特表2010−527658(JP,A)
【文献】 特表2002−501793(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 1/00− 1/32
A61B19/00−19/08
A61M25/00−25/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内視鏡デバイスのためのアダプタであって、
中心軸に沿って第1の端部から第2の端部まで延びている円筒形コアであって、前記第2の端部は、第1および第2のアームを画定する第1および第2のスロットを含み、前記アームは、前記中心軸に向かって、および前記中心軸から離れるように半径方向に拡張可能であり、前記第2の端部は、生検デバイスの第1の導管の端部を係合するようにサイズおよび寸法決定されている、円筒形コアと、
前記コアを覆ってスライド可能に受け取られているカラーであって、同カラーは、第1の端部から第2の端部まで延び、前記カラーの第2の端部が前記アームから軸方向に離されている第1の位置から、前記カラーの一部が前記アームを覆って位置付けられ、前記アームを半径方向に圧縮し、前記アームの間に位置付けられた第1の導管の自由端を係止握持し、前記第1の導管の周りに液密シールを生成する第2の位置に移動可能である、カラーと、
前記コア内に位置付けられ、第1の端部から第2の端部まで延びているシールと
を備え、
前記シールの第2の端部は、第2の位置において、前記導管の自由端を係合し、それとの液密シールを形成する、アダプタ。
【請求項2】
前記カラーは、前記第1の位置から前記第2の位置に移動する際、前記コアの前記第1の端部から前記コアの前記第2の端部に向かってスライドする、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項3】
前記シールは、ゴム材料から形成されている、請求項2に記載のアダプタ。
【請求項4】
前記コアの第1の端部上に位置付けられているルアーをさらに備え、前記ルアーは、前記第2の位置において、前記第1の導管に流動的に接続されている開口部を有する、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項5】
前記ルアーは、第2のデバイスの第2の導管を係合し、前記第1の導管と前記第2の導管との間に液密接続を提供するように構成され、寸法決定されている、請求項に記載のアダプタ。
【請求項6】
前記第2のデバイスは、気管支内超音波吸引デバイスである、請求項5に記載のアダプタ。
【請求項7】
前記コアは、その外側壁を通って延びているスロットを含み、前記スロットは、前記カラーの内側壁上に形成されている歯を係合し、前記カラーが前記コアからスライドして外れることを防止するように構成されている、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項8】
前記スロットは、前記カラーの軸方向移動を制限する、請求項7に記載のアダプタ。
【請求項9】
前記アームは、半径方向拡張構成に付勢されている、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項10】
前記カラーの直径は、前記第1および第2の端部から中央部分へ先細になる、請求項9に記載のアダプタ。
【請求項11】
前記中央部分における直径は、前記半径方向拡張構成における前記アームの直径より小さい、請求項10に記載のアダプタ。
【請求項12】
前記第1および第2のアームは、前記中心軸に向かって延び、前記第1の導管の自由端上に形成されている陥凹を係合するように構成されている半径方向当接部を含む、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項13】
気管支内超音波吸引デバイスの第1の導管を生検デバイスの第2の導管に接続するためのアダプタであって、
中心軸に沿って第1の端部から第2の端部まで延びている円筒形コアであって、前記第1の端部は、液密シールを用いて前記気管支内超音波吸引デバイスの第1の導管を係合するように構成されているルアーを含み、前記第2の端部は、第1および第2のアームを画定する第1および第2のスロットを含み、前記アームは、前記中心軸に向かって半径方向に圧縮可能であり、および前記中心軸から離れるように半径方向に拡張可能であり、前記第2の端部は、前記生検デバイスの第2の導管の端部を係合するようにサイズおよび寸法決定されている、円筒形コアと、
前記コア内に位置付けられ、第1の端部から第2の端部まで延びているシールであって、前記シールの第2の端部は、動作構成において前記第2の導管の自由端を係合する、シールと、
前記コアを覆ってスライド可能に受け取られているカラーと
を備え、
前記カラーは、第1の端部から第2の端部まで延び、前記カラーの第2の端部が前記アームから軸方向に離されている第1の位置から、前記カラーの一部が前記アームを覆って位置付けられ、前記アームを半径方向に圧縮し、前記第2の導管の自由端を係止握持し、前記第2の導管の位置を前記シールに対して係止する第2の位置に移動可能である、アダプタ。
【請求項14】
前記コアは、その外側壁を通って延びているスロットを含み、前記スロットは、前記カラーの内側壁上に形成されている歯を係合し、前記カラーが前記コアからスライドして外れることを防止するように構成されている、請求項13に記載のアダプタ。
【請求項15】
前記スロットは、前記カラーの軸方向移動を制限する、請求項14に記載のアダプタ。
【請求項16】
前記アームは、前記半径方向拡張構成に付勢されている、請求項13に記載のアダプタ。
【請求項17】
気管支内超音波吸引デバイスの第1の導管を生検デバイスの第2の導管に取り付ける方法であって、
前記第1の導管の自由端を円筒形コアの第2の端部内に位置づけることであって、前記第2の端部上に形成されている第1および第2のアームは、前記自由端を取り囲み、前記円筒形コアは、中心軸に沿って、第1の端部から前記第2の端部まで延び、前記第1および第2のアームは、前記第2の端部上に形成されている第1および第2のスロットによって画定される、ことと、
前記第2の端部に向かって前記コアを覆い、かつ前記第1および第2のアームを覆ってカラーをスライドさせ、前記第1および第2のアームが前記中心軸から離れるように角度付けられている第1の半径方向拡張構成から、前記アームが半径方向内向きに角度付けられている第2の半径方向圧縮構成に前記第1および第2のアームを押しつけることにより、前記第1の導管の自由端を係止握持することと
前記第2の導管の自由端を前記コアの第1の端部上に提供されているルアーに接続し、前記コアとの液密シールを形成することと
を含む、方法
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(優先権主張)
本願は、米国仮特許出願第61/705,333号(2012年9月25日出願、名称「Biopsy Channel Attachment Adaptor」)を基礎とする優先権を主張する。上記出願の明細書は、参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
気管支鏡検査法は、診断および治療目的のために、気道の内側を可視化する技法であり、鼻または口を通して、患者の気道内に気管支鏡を挿入し、医師が、異常に関して気道を検査することを可能にすることを含む。気管支内超音波デバイスが、さらなる情報を提供し、診断を補助するために使用され得る。これらの超音波デバイスにおいて提供される生検チャネルのサイズおよび寸法は、製造業者毎に変動する。現在、気管支内超音波デバイスは、別の医療デバイスとのその係合を可能にする、ルアー接続およびフランジ接続のうちの1つを伴って形成される。特定の超音波デバイスの生検チャネルとの使用のために設計された医療デバイスは、必ずしも、任意の他の超音波デバイスの生検チャネルと互換性があるわけではない。したがって、医師は、治療手技における使用のために、超音波デバイスの1つの特定のモデルのみに制限される。治療デバイスと任意の好適な超音波デバイスとの間の確実な液密接続を提供することができるアダプタの必要性がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明は、中心軸に沿って第1の端部から第2の端部まで延びている円筒形コアであって、第2の端部は、第1および第2のアームを画定する第1および第2のスロットを含み、アームは、中心軸に向かって、かつ中心軸から離れるように半径方向に拡張可能であり、第2の端部は、生検デバイスの第1の導管の端部を係合するようにサイズおよび寸法決定されている、円筒形コアと、コアを覆ってスライド可能に受け取られているカラーであって、カラーは、第1の端部から第2の端部まで延び、カラーの第2の端部がアームから軸方向に離されている第1の位置から、カラーの一部がアームを覆って位置付けられ、アームを半径方向に圧縮し、アームの間に位置付けられた第1の導管の自由端を係止握持し、第1の導管の周りに液密シールを生成する第2の位置に移動可能である、カラーと、コア内に位置付けられ、第1の端部から第2の端部まで延びているシールであって、シールの第2の端部は、第2の位置において、導管の自由端を係合し、それとの液密シールを形成する、シールとを含む、内視鏡デバイスのためのアダプタに関する。
【図面の簡単な説明】
【0004】
本発明のいくつかの実施形態は、一例として、付随の図面を参照して、以下に説明される。
図1図1は、本発明の例示的実施形態による、アダプタの第1の斜視図を示す。
図2図2は、図1のアダプタの第2の斜視図を示す。
図3図3は、図1のアダプタの第1の断面図を示す。
図4図4は、図1のアダプタの第2の断面図を示す。
図5図5は、図1のアダプタの第1の部分透視図を示す。
図6図6は、図1のアダプタの第2の部分透視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0005】
本発明は、以下の説明および添付の図面(類似要素は、同一の参照番号を用いて参照される)を参照して、さらに理解され得る。本発明は、内視鏡デバイスに関し、より具体的には、気管支内超音波吸引(「EBUS」)または気管支内超音波微細針吸引(「EBUS FNA」)のためのデバイスに関する。特に、本発明は、公知の生検導管の遠位端に取り外し可能に取り付け可能であり、EBUSデバイスの導管との生検導管の係合を可能にするアダプタに関する。例示的実施形態では、本発明によるアダプタは、気管支内超音波内視鏡検査生検導管の遠位端に取り外し可能に取り付けられ、EBUSデバイスの導管への確実な漏出防止接続を提供する。本発明による例示的アダプタは、第1の端部を伴う略円筒形コアを備え、第1の端部は、その円周の周りに分散された複数のスロットを含み、複数のスロットは、複数のアームを画定する。本構成は、アームが、アダプタの中心軸に向かって半径方向内向きに屈曲すること、およびそこから離れるように半径方外向きに屈曲することを可能にする。例示的実施形態では、アームは、半径方向拡張構成に向かって付勢されている。コア内に嵌入されたゴムシールは、アダプタの中心軸に沿って延びる導管を含む。動作構成において、その中に位置付けられたゴムシールを伴うコアは、アームが生検導管の外側表面を覆って置かれるまで、生検導管の遠位端を覆って設置される。カラーが、次いで、第1の端部に向かってコアを覆い、かつアームの少なくとも一部を覆ってスライドされ、アームを生検導管を覆って半径方向圧縮構成に押しやり、生検導管を損傷させずに、それとの液密シールを形成する。第1の端部と反対のアダプタの第2の端部は、EBUSデバイスの導管の取り付けを可能にするように構成されるルアーを含む。以下により詳細に説明されるように、種々のルアー継手のいずれかが、任意の公知のデバイスとの生検導管の取り付けを可能にするために使用され得る。例示的実施形態は、生検デバイスと接合するアダプタを具体的に説明するが、本発明のアダプタは、第1の導管と同一の寸法または異なる寸法を有する第2の導管を有する第2の医療デバイスへの取り付けを必要とする第1の導管を有する任意の医療デバイスとともに利用され得ることは、当業者によって理解されるであろう。
【0006】
図1−5に示されるように、本発明の例示的実施形態によるアダプタ100は、中心縦軸108に沿って、第1の端部104から第2の端部106まで延びるコア102を備えている。コア102は、ABSまたは成形可能プラスチックから形成され得るが、他の材料もまた、本発明の範囲から逸脱することなく、使用され得る。チャネル110が、コア102を通して延び、第1および第2の端部104、106に第1および第2の開口部112、114をそれぞれ有する。第1の開口部112は、それを通して、細長いシャフト、例えば、EBUSデバイス(図示せず)の挿入を可能にするように寸法決定される。以下により詳細に説明されるように、EBUSデバイスは、当業者によって理解されるであろうように、ルアー接続を介して、アダプタに固定され得る。第2の開口部114は、生検カニューレ10の遠位端12を覆ったコア102のスライド可能挿入を可能にするように寸法決定される。コア102の第2の端部は、コア102の第2の端部を複数の偏向可能アーム118に分離する複数のスロット116を含む。例示的実施形態では、コア102は、第2の端部106の円周にわたって均一に分散され、6つのアーム118を画定する6つのスロット116を含むが、より多いまたは少ない数のアーム118が、第2の開口部114の最大および最小直径を増加または減少させるために使用され得る。アーム118は、半径方向拡張構成に向かって付勢されており、その構成に、アーム118は、中心軸108から半径方向外向きに移動させられる。以下により詳細に説明されるように、アーム118の少なくとも一部を覆った第2の端部106に向かってのカラー130の移動は、アームを半径方向内向きに引き込み、開口部114の直径を減少させる。本実施形態によるアーム118の各々の内側壁は、以下により詳細に説明されるように、カニューレ10の遠位端12におけるフランジ14を係止係合するように構成された当接部120を含む。
【0007】
シール122が、チャネル110内に位置付けられ、シール122の外径は、コア102内のシール122の回転または軸方向移動を防止するために、チャネル110の直径と実質的に同一である。シール122は、例えば、ゴムまたはシリコーン等の好適圧縮性材料から形成され得る。シール122の開口部124は、中心縦軸108と実質的に整合させられる。例示的実施形態では、シール122は、当業者が理解するであろうように、第1および第2の構成要素122a、122bを含み、その製造を補助し得る。しかしながら、別の実施形態では、シール122は、単一体構成を有し得る。シール122は、アダプタ100に取り付けられた生検カニューレ10およびEBUSデバイス(図示せず)へ/から流動する流体の漏出を防止する。具体的には、以下の例示的方法に関してより詳細に説明されるように、シール122は、動作構成において生検カニューレ10に直接接触し、生検カニューレ10の周囲を密閉する。
【0008】
コア102の外側表面を覆ってスライド可能に搭載されるカラー130は、略円筒形であり、第1の端部132から第2の端部134まで延びる。第1および第2の端部132、134におけるカラー130の直径は、これらの場所におけるコア102の半径方向圧縮を防止および/または制限するように選択される。第1および第2の端部132、134間に位置するコアの中央部分136は、アーム118を覆って位置付けられた場合、アーム118を半径方向に圧縮するように選択された減少した直径を有する。例示的実施形態では、カラー130の直径は、第1および第2の端部132、134ではより大きく、第1および第2の端部132、134から、中央部分136の減少した直径に向かって先細になる。したがって、アーム118を覆う方向Aへのカラー130の移動は、カニューレ10の遠位端12を覆ってアーム118を徐々に圧縮する。例示的実施形態では、カラー130は、実質的に硬い材料(例えば、射出成形プラスチック等)から形成される。代替実施形態では、カラー130は、アーム118を半径方向に圧縮するために十分に硬いが、アーム118によってそれに与えられる反力下で変形するために十分に可撓性である実質的に可撓性の材料から形成され得る。具体的には、カラー130は、アーム118によってカラー130に与えられる反力が所定の閾値を超えると、半径方向外向きに撓曲可能である。当業者が理解するであろうように、本構成は、アーム118がカニューレ10を恒久的に損傷させることを防止する一方、依然として、それとの液密シールを維持する。中央部分136の直径はまた、アーム118が、過剰な力(すなわち、カニューレ10の能力を超える圧縮力)をカニューレ10に与えることを防止するように選択される。
【0009】
本発明の本実施形態によるカラー130の内側壁は、カラー130がコア102から係合解除することを防止するように構成された歯138を含む。具体的には、歯138は、コア102の側壁を通して延びる、細長いスロット(図示せず)を通して延びる。スロット(図示せず)は、軸108と平行に延び、第1および第2の端部104、106で閉鎖される。歯138は、スロット(図示せず)の長さに沿ってスライド可能である。
【0010】
コア102の第1の端部104は、そこに恒久的に取り付けられたルアー接続140を含み、ルアーチャネル142は、動作構成において、コア102のチャネル110に対して開いており、そこに取り付けられたカニューレ10のチャネル16に対して開いている。当業者によって理解されるであろうように、ルアー接続140は、所望のデバイス(例えば、EBUSデバイス)へのその取り付けを可能にするように、所望の形状およびサイズで形成され得る。ルアー接続140は、当業者が理解するであろうように、返し、ねじ切り、係止リング等のいずれかを有する、オス型ルアーまたはメス型ルアーコネクタを有し、そこに取り付けられる特定のデバイスの要件に適合し得る。
【0011】
本発明による例示的方法によると、カラー130は、最初は、コア102の第1の端部104に向かってアーム118から離れて位置付けられている。本実施形態では、アーム118は、その自然付勢下で、コア102の第2の端部114の直径が、そこに連結されるカニューレ10の遠位端12の直径を上回る拡張構成に移動するように解放される。次いで、アダプタ100は、遠位端12が方向Aにおけるアダプタ100のさらなる移動を防止するシール122を係合するまで遠位端12を覆って位置付けられる。オペレータは、次いで、コア102を遠位端12に対して保持する力を維持する一方、同時に、そのさらなる移動を防止するスロット(図示せず)の端部との歯138の係合まで、カラー130を方向Aにスライドさせる。本発明による例示的アダプタ100は、オペレータによる片手使用を可能にする。方向Aへのカラーの移動は、カラー130に、アーム118に圧縮力を徐々に与えさせ、カニューレ10の外側表面を把持する半径方向圧縮構成に向かってアームを移動させる。カニューレ10のフランジ14とのアーム118の当接部120の係合は、カニューレ10がアダプタ100との係合からスライドして外れることを防止する。EBUSデバイス(図示せず)が、次いで、カニューレ10に対する所望の位置および配向において、ルアー接続140に取り付けられ得る。アダプタ100をカニューレ10から除去するために、オペレータは、アームにかかる半径方向圧縮力が排除され、アーム118が、その付勢された半径方向拡張構成に戻るように解放されるまで、方向Aと反対の方向にカラーを移動させる。カニューレ10は、次いで、アダプタ100から安全に取り外され得る。
【0012】
例示的実施形態では、カニューレ10は、EBUSデバイスの作業チャネル内の生検チャネルであってもよい。本発明の第1の代替実施形態では、アダプタ100は、気管支内超音波デバイスの生検ポート内に挿入可能な構造(例えば、ハイポチューブ等)を含み得る。ハイポチューブは、側方負荷が生検デバイスに与えられる場合、ハイポチューブを生検ポートの側壁に接触させるように選択される、長さおよび/または直径を有し得る。具体的には、ハイポチューブ(図示せず)は、ルアー140から所定の距離だけ生検チャネル16内の位置まで延び得る。
【0013】
本発明の別の代替実施形態では、ルアー140は、気管支内超音波デバイスの医師または他のユーザが生検デバイスに大きい側方負荷を与えた場合、アダプタ100が衝撃吸収材として作用するような様式において、アダプタ100に取り付けられ得る。一実施形態では、例えば、コア102は、シリコーンまたはゴム材料から形成され、そこへの側方負荷の適用下でその変形を可能にし得る。このようなコア102の変形は、ルアー140への側方負荷の適用を防止する。別の実施形態では、コア102は、当業者が理解するであろうように、そこに与えられるいかなる力も吸収するように構成される、可撓性ガスケット(図示せず)を含み得る。
【0014】
本発明のさらに別の代替実施形態では、アダプタ100は、アダプタ100の任意の部分に、動作構成において、カニューレ10に接触し、それに対するカニューレ10の回転を防止および/または制限する機械的特徴(例えば、当接部、歯等)を備えている。別の実施形態では、オペレータは、カニューレ10とシール122との間の接触が、その2つを摩擦係合し、シール122に対するカニューレ10の回転を防止することを確実にする。さらに別の実施形態では、高摩擦表面とカニューレ10との間の接触がその回転を防止するように、アダプタ100上の高摩擦表面(例えば)に追加するためのエラストマーの第2のショット材を伴う二個取り成形プロセスを使用することによって、回転が防止され得る。
【0015】
本発明およびその利点が、詳細に説明されたが、添付の請求項によって定義される本発明の精神および範囲から逸脱することなく、種々の変更、代用、および改変が、本明細書に行われることができることを理解されたい。さらに、本願の範囲は、本明細書に説明されるプロセス、機械、製造、組成物、手段、方法、およびステップの特定の実施形態に限定されるように意図されない。当業者が、本発明の開示から容易に理解するであろうように、本明細書に説明される対応する実施形態と実質的に同一の機能を果たす、または実質的に同一の結果を達成する、現在既存または後に開発されるプロセス、機械、製造、組成物、手段、方法、またはステップが、本発明に従って利用され得る。
【0016】
添付の請求項の広義の範囲から逸脱することなく、本発明の種々の修正および改変が行われることができることは、当業者によって理解されるであろう。これらのうちのいくつかは、前述で論じられており、その他は、当業者に明白であろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6