特許第6058856号(P6058856)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6058856
(24)【登録日】2016年12月16日
(45)【発行日】2017年1月11日
(54)【発明の名称】遊技媒体貸出機
(51)【国際特許分類】
   A63F 5/04 20060101AFI20161226BHJP
【FI】
   A63F5/04 512S
【請求項の数】4
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2016-145189(P2016-145189)
(22)【出願日】2016年7月25日
【審査請求日】2016年7月27日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000128485
【氏名又は名称】株式会社オーイズミ
(74)【代理人】
【識別番号】100089875
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100140512
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 啓
(72)【発明者】
【氏名】石原 裕基
【審査官】 佐藤 史彬
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−36831(JP,A)
【文献】 特開2016−19792(JP,A)
【文献】 特開2014−183970(JP,A)
【文献】 特開2016−19561(JP,A)
【文献】 特開2009−240554(JP,A)
【文献】 特開2011−212238(JP,A)
【文献】 特開2003−10390(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 5/04
G07F 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
計数ホッパと、前記計数ホッパにメダルを供給する計数メダル通路と、前記計数メダル通路に設けられ検知光に基づいてメダルを検知する検知センサとを備え、
前記検知光よりも上流側の前記計数メダル通路の箇所に、底壁と、前記底壁の両側に位置する両側の側壁とを備える遊技媒体貸出機であって、
前記底壁の一部に、メダルが流れる方向に沿って延在する突出壁が突設され、
前記突出壁と前記側壁との間隔は、メダルの直径よりも小さい寸法で形成されている、
ことを特徴とする遊技媒体貸出機。
【請求項2】
前記突出壁は、前記側壁に平行して延在している、
ことを特徴とする請求項1記載の遊技媒体貸出機。
【請求項3】
前記突出壁の前記底壁からの高さは、前記メダルが流れる方向に沿って次第に上昇している、
ことを特徴とする請求項1または2記載の遊技媒体貸出機。
【請求項4】
前記底壁に、複数の水抜き孔が設けられている、
ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載の遊技媒体貸出機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機に併設される遊技媒体貸出機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遊技店には、スロットマシンのような遊技機が複数並べて配置されている。
そして、各遊技機に隣接してメダル(遊技媒体)の払い出しを行なう遊技媒体貸出機が併設されている。
遊技媒体貸出機は、遊技者が貨幣を貨幣投入口に投入することで、あるいは、所定のカード媒体をカード挿入口に挿入することで、メダルの払い出しを行なう。
また、メダルの計数機能を備える遊技媒体貸出機には、メダルを投入する計数遊技媒体受け皿と、計数遊技媒体受け皿に投入されたメダルを計数ホッパに導く計数メダル通路とが設けられている。
そして、計数メダル通路には、検知光を照射し、検知光がメダルで遮蔽されることでメダルの通過を検出し、計数ホッパの計数動作を開始させる検知信号を出力する検知センサが設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014−036831公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
多数のメダルが計数遊技媒体受け皿に投入された場合は、検知光が多数のメダルにより確実に遮蔽されるため、検知センサから検知信号が確実に出力され、したがって、計数ホッパによるメダルの計数が確実になされる。
一方、何らかの事情により1枚あるいは複数枚のメダルが計数遊技媒体受け皿に投入された場合には、一般的にこのメダルは、計数メダル通路の底壁に沿って寝かされた状態で移動するため、メダルが検知光を遮蔽しないことも考えられる。
メダルによって検知光が遮蔽されないと、検知センサから検知信号が出力されず、計数ホッパの計数動作が開始されないため、メダルの計数もれが発生することが懸念される。なお、検知センサの配置数は、なるべく少ない数量であることが好ましい。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、本発明の目的は、計数ホッパによる計数動作をより確実に行なう上で有利な遊技媒体貸出機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、計数ホッパと、前記計数ホッパにメダルを供給する計数メダル通路と、前記計数メダル通路に設けられ検知光に基づいてメダルを検知する検知センサとを備え、前記検知光よりも上流側の前記計数メダル通路の箇所に、底壁と、前記底壁の両側に位置する両側の側壁とを備える遊技媒体貸出機であって、前記底壁の一部に、メダルが流れる方向に沿って延在する突出壁が突設され、前記突出壁と前記側壁との間隔は、メダルの直径よりも小さい寸法で形成されていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、前記突出壁は、前記側壁に平行して延在していることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、前記突出壁の前記底壁からの高さは、前記メダルが流れる方向に沿って次第に上昇していることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、前記底壁に、複数の水抜き孔が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
請求項1記載の発明によれば、計数メダル通路の底壁の一部に、メダルが流れる方向に沿って延在する突出壁が突設され、突出壁と側壁との間隔は、メダルの直径よりも小さい寸法で形成されている。
したがって、1枚のメダルの表面又は裏面が底壁に接触した状態で底壁に沿って下方に移動した場合であっても、メダルの縁部が必ず突出壁に案内されることでメダルは底壁から立ち上がった状態となり、検知センサの検知光を遮蔽しやすくなる。そのため、計数ホッパによる計数動作をより確実に行なう上で有利となる。
請求項2、3記載の発明によれば、メダルを計数ホッパに円滑に供給する上で有利となる。
請求項4記載の発明によれば、メダルの立ち上げ動作を阻害することなく、計数メダル通路の底壁を有効に利用しつつ、計数ホッパの故障を防止する上で有利となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】(A)は実施の形態に係る遊技媒体貸出機の正面図、(B)は実施の形態に係る遊技媒体貸出機の側面図である。
図2】実施の形態に係る遊技媒体貸出機の受け皿用蓋が閉じた状態を示す斜視図である。
図3図2の側面図である。
図4】実施の形態に係る遊技媒体貸出機の受け皿用蓋が開いた状態を示す斜視図である。
図5】受け皿用蓋が計数遊技媒体受け皿から取り外された状態を示す斜視図である。
図6】下部正面板を背面側から見た斜視図である。
図7】ノズルシュート、ノズル、計数遊技媒体受け皿が組み付けられた下部正面板の背面図である。
図8】ノズルシュート、ノズル、計数遊技媒体受け皿が組み付けられた下部正面板の平面図である。
図9図8の側面図である。
図10】(A)は通路部材の平面図、(B)は(A)の側面図、(C)は(B)のCC線断面図、(D)は図(A)の背面図である。
図11】計数メダル通路を流れるメダルが突出壁で案内されて立ち上がる状態を説明する斜視図である。
図12】計数メダル通路を流れるメダルが突出壁で案内されて立ち上がる状態を説明する側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
図1(A)、(B)に示すように、遊技媒体貸出機10は、遊技媒体を用いて遊技を行なう遊技機、例えば、スロットマシン等に併設される装置である。本実施の形態では、遊技媒体としてメダルを用いる場合について説明する。
遊技媒体貸出機10は、筐体12と、筐体本体14と、ビルバリユニット16と、制御部18と、払い出しホッパ20と、ノズルシュート22と、ノズル24と、計数遊技媒体受け皿26と、受け皿用蓋28と、計数ホッパ21と、計数ホッパ21にメダルを供給する計数メダル通路36(図6図9参照)と、計数メダル通路36に設けられ検知光に基づいてメダルM(図11図12参照)を検知する検知センサ44(図7図9参照)とを含んで構成されている。
【0009】
筐体本体14は、縦長直方体形状を呈し、底板1402と、底板1402の両側から起立する一対の側板1404と、側板1404の上端を接続する天板1406とを含んで中空状に構成されている。
筐体本体14の正面側の開口である正面開口部1410は複数の正面板で閉塞され、背面側の開口である背面開口部は複数の背面板で閉塞され、これにより筐体12が構成される。
筐体12の内部には、上から順番にビルバリユニット16、制御部18、払い出しホッパ20、計数ホッパ21が収納されている。
複数の正面板は、ビルバリユニット用正面板16A、制御部側正面板18A、開閉蓋30、下部正面板32を含んで構成されている。
【0010】
ビルバリユニット16は、遊技者が投入する貨幣を識別するものであり、正面開口部1410のうちビルバリユニット16の正面側はビルバリユニット用正面板16Aで閉塞され、ビルバリユニット用正面板16Aには、貨幣を投入する貨幣投入口1602が設けられている。
制御部18は、遊技媒体貸出機10の各種制御を行なうものである。
制御部18は、正面開口部1410のうち制御部18の正面側は制御部18と一体に形成された制御部側正面板18Aで閉塞され、制御部側正面板18Aには、カード挿入口1802、タッチパネル式モニタ1804が設けられている。
カード挿入口1802には、遊技者の情報が記録されたカードが挿入され、制御部18によってカードの情報の読み取り、書き込みがなされる。
タッチパネル式モニタ1804には、払い出したメダル数、獲得したメダル数などの遊技者の遊技状況が制御部18によって表示される。
【0011】
制御部18の下方には開口34が設けられている。開口34は、払い出しホッパ20にメダルを補充する部分であり、制御部側正面板18Aの下方に位置する正面開口部1410の部分で構成され、開口34は、開閉蓋30で開閉される。開閉蓋30は専用のキーをキー孔3010に差し込むことで開閉操作が許容される。
払い出しホッパ20は、開口34から投入されたメダルを収容すると共に、制御部18から指定された枚数のメダルをノズルシュート22に払い出すものである。
【0012】
ノズルシュート22は、払い出しホッパ20から払い出されたメダルを受け入れてノズル24に導く部分であり、ノズルシュート22は、下部正面板32に一体に形成されている。
ノズル24は、ノズルシュート22から導かれたメダルを遊技機の下皿(不図示)に導くものであり、ノズルシュート22に揺動可能に結合されたノズル本体2402と、ノズル本体2402の先端に設けられたノズルトップ2404とを含んで構成される。
【0013】
正面開口部1410の下部には下部正面板32が着脱可能に取着されており、開閉蓋30で閉塞される正面開口部1410の部分の下方から正面開口部1410の下端までが下部正面板32で閉塞される。
計数ホッパ21は、計数遊技媒体受け皿26に投入されたメダルの枚数を計数するものであり、メダルの計数結果は制御部18に伝達される。
下部正面板32は、筐体12の内部と反対に位置する正面3202を有し、この正面3202は筐体12の正面を構成している。
また、図6図7に示すように、下部正面板32の背面3204には、ノズルシュート22に連通し払い出しホッパ20から払い出されたメダルをノズルシュート22に導く払い出しメダル通路42が設けられている。
【0014】
図5図6に示すように、下部正面板32の両側には、それぞれ上下方向に間隔をおいて3つの係止爪3210が突設されている。
下部正面板32は、それら3つの係止爪3210が筐体12の正面開口部1410の下部の両側の係止孔(不図示)に、上方から下方に挿入され係止されることで筐体12に装着される。
上述したように下部正面板32の上方には開閉蓋30が開閉可能に設けられ、開閉蓋30が閉じた状態で、開閉蓋30の下端と下部正面板32の上端とは当接可能となるため、下部正面板32の上方への変位は不能となり、すなわち、下部正面板32の取り外しは不能となる。
また、開閉蓋30が開いた状態で、開閉蓋30の下端は下部正面板32の上端から離れるため、下部正面板32の上方への変位が可能となり、すなわち、下部正面板32の取り外しが可能となる。
【0015】
図4図5に示すように、計数遊技媒体受け皿26は、下部正面板32の正面3202でノズルシュート22の上に設けられている。
計数遊技媒体受け皿26は、ノズルシュート22と一体に設けられた上方に開放状の周壁部2602を有している。
受け皿用蓋28は、周壁部2602に設けられた軸受部2604に開閉可能に設けられている。
図8図9図10に示すように、周壁部2602には、通路部材46が装着される。
通路部材46は、周壁部2602に収容される上方を向いた遊技媒体の受け部48と、受け皿側通路50とを備えている。
したがって、本実施の形態では、計数遊技媒体受け皿26は、周壁部2602と受け部48とで構成されている。
【0016】
計数メダル通路36は、受け部48に投入されたメダルを計数ホッパ21に導く。
図9に示すように、計数メダル通路36は、受け皿側通路50と、下部正面板32に形成された開口38と、カバー40とを含んで構成されている。
受け皿側通路50は、受け部48に供給されたメダルを開口38に向けて導く。
開口38は、受け皿側通路50に導かれたメダルを下部正面板32の内側に導く。
カバー40は、開口38から放出されたメダルを計数ホッパ21に導くもので、カバー40と下部正面板32の背面3204とにより計数メダル通路下流部が形成されている。
図8図9に示すように、カバー40は、開口38に対向する背面壁4002と、背面壁4002の両側から起立し下部正面板32の背面3204に取着され両側の側壁4004と、背面壁4002の上端と両側の側壁4004の上端とを接続する上壁4006とを有している。
【0017】
検知センサ44は、例えば両側の側壁4004の下部の貫通孔4010に対向して配置されている。
検知センサ44は、一方の側壁4004から他方の側壁4004に向かって検知光を照射し、検知光がメダルで遮蔽されることでメダルの通過を検出し、制御部18に検出信号を伝達する。制御部18は検出信号を受け付けると、計数ホッパ21に計数動作を開始させる制御を行なう。なお、図7図11において符号Lは検知光が照射される光軸の位置を示す仮想線である。
【0018】
したがって、検知センサ44が配置された箇所よりも上流側の計数メダル通路36の箇所は、通路部材46の受け皿側通路50で構成されている。
図10(B)に示すように、受け皿側通路50は、下流側の開口38に向かうにつれて下り坂になるように形成されている。
図10(B)、(C)、(D)に示すように、受け皿側通路50は、下流側の下部正面板32に対向する底壁5002と、底壁5002の両側に位置する両側の側壁5004とを有している。
一方の側壁5004は、通路部材46に一体に設けられ、他方の側壁5004は、ノズルシュート22の周壁2202により構成されている。
底壁5002は、下流側の開口38に至るに連れて下り坂になるように傾斜で形成されている。
底壁5002の延在方向の中間部から底壁5002の終端にわたって複数の水抜き孔5006が設けられている。
また、底壁5002の延在方向の中間部から底壁5002の下端にわたってメダルMの進行方向に沿った複数のリブ5008が簀の子状に隙間を形成しながら配置されている。
【0019】
図10(A)〜(D)に示すように、受け皿側通路50の底壁5002の一部に、メダルMが流れる方向に沿って延在する突出壁52が突設されている。この突出壁52は、受け皿側通路50の底壁5002の一部に、一乃至複数箇所突設させることができる。また、突出壁52は、下り坂に形成された底壁5002の部分に突設させることが好ましい。
突出壁52と側壁5004との間隔は、メダルMの直径よりも小さい寸法で形成されている。
突出壁52は、例えば側壁5004に平行して延在し、突出壁52の底壁5002からの高さは、メダルMが流れる下流方向に沿って次第に上昇している。
また、突出壁52の底壁5002からの高さは、メダルMの直径よりも小さい寸法で形成することもできる。また、突出壁52の側壁部には、開口を形成することもできる。そして、この開口に検知センサ44の光軸を配置する構成を採用することもできる。
また、突出壁52を突設する位置は、ノズルシュート22の内部に限定するものではなく、カバー40の内部又は筐体12の内部等の計数メダル通路に突設することができる。
【0020】
次に作用効果について説明する。
本実施の形態によれば、受け皿側通路50の底壁5002の一部に、メダルMが流れる方向に沿って延在する突出壁52が突設され、突出壁52と側壁5004との間隔は、メダルMの直径よりも小さい寸法で形成されている。
したがって、図11図12に示すように、何らかの事情により1枚あるいは複数枚のメダルMが受け部48に投入され、当初は、メダルMの表面又は裏面が受け皿側通路50の底壁5002に接触した状態で底壁5002に沿って下方に移動した場合であっても、図10(C)に示すように、メダルMの縁部が必ず突出壁52に案内されることでメダルMは底壁5002から立ち上がった状態となり、その状態を維持して受け皿側通路50から開口38へ排出される。
そのため、底壁5002から立ち上がったメダルMの面が検知センサ44の検知光を遮蔽しやすくなり、検知センサ44によって検知されないといった非検知を減少させることができる。そのため、計数ホッパ21による計数動作をより確実に行うことができるため、メダルMの計数もれを減少させる上で有利となる。
【0021】
また、本実施の形態では、突出壁52は、例えば側壁5004に平行して延在しているので、メダルMの進行を妨げるおそれがなく、メダルMを計数ホッパ21に円滑に供給する上で有利となる。
また、本実施の形態では、突出壁52の底壁5002からの高さは、メダルMが流れる方向に沿って次第に上昇しているので、メダルMが突出壁52に接触して円滑にメダルMが立ち上がりやすくなり、メダルMを計数ホッパ21に円滑に供給する上で有利となる。
また、本実施の形態では、底壁5002に、複数の水抜き孔5006が設けられているので、計数遊技媒体受け皿26に飲料などの液体が流しこまれても、飲料が水抜き孔5006から下方に排出され、底壁5002上に液体が滞留しない。そのため、メダルMの立ち上げ動作を阻害することなく、計数メダル通路36の底壁5002を有効に利用しつつ、計数ホッパ21にメダルMと共に液体が流入して計数ホッパ21が故障することを防止する上で有利となる。
【符号の説明】
【0022】
10 遊技媒体貸出機
21 計数ホッパ
36 計数メダル通路
44 検知センサ
46 通路部材
50 受け皿側通路
5002 底壁
5004 側壁
5006 水抜き孔
52 突出壁
M メダル
【要約】
【課題】計数ホッパによる計数動作をより確実に行なう。
【解決手段】受け皿側通路50の底壁5002の一部に、メダルMが流れる方向に沿って延在する突出壁52が突設され、突出壁52と側壁5004との間隔は、メダルの直径よりも小さい寸法で形成されている。1枚あるいは複数枚のメダルMが受け部48に投入され、当初は、メダルMの表面又は裏面が受け皿側通路50の底壁5002に接触した状態で底壁5002に沿って下方に移動した場合であっても、メダルMの縁部が必ず突出壁52に案内されることでメダルMは底壁5002から立ち上がった状態となり、その状態を維持して受け皿側通路50から開口38へ排出される。底壁5002から立ち上がったメダルMの面が検知センサ44の検知光をより確実に遮蔽する。
【選択図】図12
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12