特許第6058900号(P6058900)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 任天堂株式会社の特許一覧

特許6058900情報処理システム、制御装置、画像表示方法及び情報処理プログラム
<>
  • 特許6058900-情報処理システム、制御装置、画像表示方法及び情報処理プログラム 図000002
  • 特許6058900-情報処理システム、制御装置、画像表示方法及び情報処理プログラム 図000003
  • 特許6058900-情報処理システム、制御装置、画像表示方法及び情報処理プログラム 図000004
  • 特許6058900-情報処理システム、制御装置、画像表示方法及び情報処理プログラム 図000005
  • 特許6058900-情報処理システム、制御装置、画像表示方法及び情報処理プログラム 図000006
  • 特許6058900-情報処理システム、制御装置、画像表示方法及び情報処理プログラム 図000007
  • 特許6058900-情報処理システム、制御装置、画像表示方法及び情報処理プログラム 図000008
  • 特許6058900-情報処理システム、制御装置、画像表示方法及び情報処理プログラム 図000009
  • 特許6058900-情報処理システム、制御装置、画像表示方法及び情報処理プログラム 図000010
  • 特許6058900-情報処理システム、制御装置、画像表示方法及び情報処理プログラム 図000011
  • 特許6058900-情報処理システム、制御装置、画像表示方法及び情報処理プログラム 図000012
  • 特許6058900-情報処理システム、制御装置、画像表示方法及び情報処理プログラム 図000013
  • 特許6058900-情報処理システム、制御装置、画像表示方法及び情報処理プログラム 図000014
  • 特許6058900-情報処理システム、制御装置、画像表示方法及び情報処理プログラム 図000015
  • 特許6058900-情報処理システム、制御装置、画像表示方法及び情報処理プログラム 図000016
  • 特許6058900-情報処理システム、制御装置、画像表示方法及び情報処理プログラム 図000017
  • 特許6058900-情報処理システム、制御装置、画像表示方法及び情報処理プログラム 図000018
  • 特許6058900-情報処理システム、制御装置、画像表示方法及び情報処理プログラム 図000019
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6058900
(24)【登録日】2016年12月16日
(45)【発行日】2017年1月11日
(54)【発明の名称】情報処理システム、制御装置、画像表示方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G09G 5/00 20060101AFI20161226BHJP
   G09G 5/36 20060101ALI20161226BHJP
   G09G 5/38 20060101ALI20161226BHJP
   G09G 5/34 20060101ALI20161226BHJP
【FI】
   G09G5/00 510V
   G09G5/00 530T
   G09G5/36 520F
   G09G5/38 A
   G09G5/34 A
   G09G5/00 510H
   G09G5/00 550C
【請求項の数】13
【全頁数】30
(21)【出願番号】特願2012-39058(P2012-39058)
(22)【出願日】2012年2月24日
(65)【公開番号】特開2013-174726(P2013-174726A)
(43)【公開日】2013年9月5日
【審査請求日】2015年1月14日
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000233778
【氏名又は名称】任天堂株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000752
【氏名又は名称】特許業務法人朝日特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】津田 宗孝
(72)【発明者】
【氏名】青木 亮磨
(72)【発明者】
【氏名】柿本 泰人
【審査官】 小川 浩史
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−177741(JP,A)
【文献】 特開平6−4208(JP,A)
【文献】 特開平7−64754(JP,A)
【文献】 特開2001−159951(JP,A)
【文献】 特開2003−280622(JP,A)
【文献】 特開2006−92089(JP,A)
【文献】 特開2011−3012(JP,A)
【文献】 特開2013−152693(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 5/00−5/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の表示装置と、前記第1の表示装置と別体の第2の表示装置と、
前記第1の表示装置と前記第2の表示装置とに画像を表示させる制御装置とを有し、
前記制御装置は、
画像データに応じた表示画像を前記第1の表示装置に表示させる第1の表示制御手段と
前記表示画像における位置を特定する位置特定手段と、
第1の倍率の前記表示画像と、当該表示画像のうち前記位置特定手段によって特定された位置にある部分画像であって当該第1の倍率よりも大きな第2の倍率の部分画像とを、前記第2の表示装置に選択的に表示させる第2の表示制御手段とを備え、
前記第1の表示制御手段は、
前記第2の表示制御手段によって前記部分画像が前記第2の表示装置に表示されている場合に、当該部分画像の位置を表す指標画像を前記第1の表示装置にさらに表示させ、
前記表示画像の表示を維持したまま、前記位置特定手段による位置の特定に応じて前記指標画像を移動して表示させ
前記第2の表示制御手段は、
前記第2の表示装置に前記表示画像が表示されている場合において、当該表示画像を拡大して前記部分画像を表示するための拡大操作が行われたときに、前記部分画像を前記第2の表示装置に表示させ、前記部分画像が表示されている状態から当該部分画像を含む画像が表示されている状態に移行した場合に、当該画像における前記部分画像の位置を保持し、
当該位置の保持後に前記拡大操作が再度行われた場合に、当該保持した位置の前記部分画像を前記第2の表示装置に表示させ、
前記第2の表示装置に前記表示画像が表示されている場合に、ユーザにより前記第1の表示装置又は前記第2の表示装置に表示されている画像をスクロールさせるための操作が行われると、保持した前記位置をあらかじめ決められた初期位置に戻す、
情報処理システム。
【請求項2】
前記第2の表示制御手段は、前記位置特定手段によって特定された位置に応じて、前記第2の表示装置に表示される画像をスクロールさせる
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記第2の表示装置の動きを検出する動き検出手段を備え、
前記位置特定手段は、前記動き検出手段によって検出された動きに基づいて前記部分画像の位置を特定する
請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
ユーザが前記第2の表示装置を把持していることを検出する把持検出手段を備え、
前記位置特定手段は、前記把持検出手段によって前記ユーザによる把持が検出されていると、前記動き検出手段によって検出された動きに基づいて前記部分画像の位置を特定する
請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記第1の表示制御手段は、
前記指標画像が前記第1の表示装置の表示領域の境界に達すると、当該表示領域に表示されている画像以外の画像を表示させる
請求項1ないし4のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記第2の表示制御手段は、
前記表示画像を前記第1の倍率で前記第2の表示装置に表示させる場合に、前記画像データを縮小して用い、
前記部分画像を前記第2の倍率で前記第2の表示装置に表示させる場合に、前記第1の表示制御手段により前記表示画像が表示されるときに用いられる画像データと同じ画像データを用いる
請求項1ないし5のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記第2の表示制御手段は、前記表示画像を表示する場合に当該表示画像に関連する操作を行うための操作オブジェクトを表示させ、前記部分画像を表示するときに前記操作オブジェクトを表示させない
請求項1ないしのいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記第2の表示制御手段は、前記部分画像が表示されている場合に、当該表示画像に関連する各操作に対応した複数の操作オブジェクトをそれぞれ表示させ、
前記制御装置は、該表示された複数の操作オブジェクトのうちのいずれかの指定をユーザから受け付けるオブジェクト選択手段を備える
請求項1ないしのいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項9】
第1の表示装置と、
前記第1の表示装置と別体の第2の表示装置と、
画像データに応じた表示画像を前記第1の表示装置に表示させる第1の表示制御手段と、
前記表示画像における位置を特定する位置特定手段と、
第1の倍率の前記表示画像と、当該表示画像のうち前記位置特定手段によって特定された位置にある部分画像であって当該第1の倍率よりも大きな第2の倍率の部分画像とを、前記第2の表示装置に選択的に表示させる第2の表示制御手段とを備え、
前記第1の表示制御手段は、
前記第2の表示制御手段によって前記部分画像が前記第2の表示装置に表示されている場合に、当該部分画像の位置を表す指標画像を前記第1の表示装置にさらに表示させ、
前記表示画像の表示を維持したまま、前記位置特定手段による位置の特定に応じて前記指標画像を移動して表示させ
前記第2の表示制御手段は、
前記第2の表示装置に前記表示画像が表示されている場合において、当該表示画像を拡大して前記部分画像を表示するための拡大操作が行われたときに、前記部分画像を前記第2の表示装置に表示させ、前記部分画像が表示されている状態から当該部分画像を含む画像が表示されている状態に移行した場合に、当該画像における前記部分画像の位置を保持し、
当該位置の保持後に前記拡大操作が再度行われた場合に、当該保持した位置の前記部分画像を前記第2の表示装置に表示させ、
前記第2の表示装置に前記表示画像が表示されている場合に、ユーザにより前記第1の表示装置又は前記第2の表示装置に表示されている画像をスクロールさせるための操作が行われると、保持した前記位置をあらかじめ決められた初期位置に戻す
情報処理システム。
【請求項10】
第1の表示装置と、前記第1の表示装置と別体の第2の表示装置とに画像を表示させる制御装置であって、
画像データに応じた表示画像を前記第1の表示装置に表示させる第1の表示制御手段と、
前記表示画像における位置を特定する位置特定手段と、
第1の倍率の前記表示画像と、当該表示画像のうち前記位置特定手段によって特定された位置にある部分画像であって当該第1の倍率よりも大きな第2の倍率の部分画像とを、前記第2の表示装置に選択的に表示させる第2の表示制御手段とを備え、
前記第1の表示制御手段は、
前記第2の表示制御手段によって前記部分画像が前記第2の表示装置に表示されている場合に、当該部分画像の位置を表す指標画像を前記第1の表示装置にさらに表示させ、
前記表示画像の表示を維持したまま、前記位置特定手段による位置の特定に応じて前記指標画像を移動して表示させ
前記第2の表示制御手段は、
前記第2の表示装置に前記表示画像が表示されている場合において、当該表示画像を拡大して前記部分画像を表示するための拡大操作が行われたときに、前記部分画像を前記第2の表示装置に表示させ、前記部分画像が表示されている状態から当該部分画像を含む画像が表示されている状態に移行した場合に、当該画像における前記部分画像の位置を保持し、
当該位置の保持後に前記拡大操作が再度行われた場合に、当該保持した位置の前記部分画像を前記第2の表示装置に表示させ、
前記第2の表示装置に前記表示画像が表示されている場合に、ユーザにより前記第1の表示装置又は前記第2の表示装置に表示されている画像をスクロールさせるための操作が行われると、保持した前記位置をあらかじめ決められた初期位置に戻す
制御装置。
【請求項11】
画像データに応じた表示画像を第1の表示装置に表示させ、
前記表示画像における位置を特定し、
前記第1の表示装置と別体の第2の表示装置に、第1の倍率の前記表示画像と、当該表示画像のうち特定された位置にある部分画像であって当該第1の倍率よりも大きな第2の倍率の部分画像とを、前記第2の表示装置に選択的に表示させ、
前記部分画像が前記第2の表示装置に表示されている場合に、当該部分画像の位置を表す指標画像を前記第1の表示装置にさらに表示させ、
前記表示画像の表示を維持したまま、前記位置の特定に応じて前記指標画像を移動して表示させ
前記第2の表示装置に前記表示画像が表示されている場合において、当該表示画像を拡大して前記部分画像を表示するための拡大操作が行われたときに、前記部分画像を前記第2の表示装置に表示させ、前記部分画像が表示されている状態から当該部分画像を含む画像が表示されている状態に移行した場合に、当該画像における前記部分画像の位置を保持し、
当該位置の保持後に前記拡大操作が再度行われた場合に、当該保持した位置の前記部分画像を前記第2の表示装置に表示させ、
前記第2の表示装置に前記表示画像が表示されている場合に、ユーザにより前記第1の表示装置又は前記第2の表示装置に表示されている画像をスクロールさせるための操作が行われると、保持した前記位置をあらかじめ決められた初期位置に戻す
画像表示方法。
【請求項12】
第1の表示装置と、前記第1の表示装置と別体の第2の表示装置とに画像を表示させる制御装置のコンピュータを、
画像データに応じた表示画像を前記第1の表示装置に表示させる第1の表示制御手段と、
前記表示画像における位置を特定する位置特定手段と、
第1の倍率の前記表示画像と、当該表示画像のうち前記位置特定手段によって特定された位置にある部分画像であって当該第1の倍率よりも大きな第2の倍率の部分画像とを、前記第2の表示装置に選択的に表示させる第2の表示制御手段として機能させる情報処理プログラムであって、
前記第1の表示制御手段は、
前記第2の表示制御手段によって前記部分画像が前記第2の表示装置に表示されている場合に、当該部分画像の位置を表す指標画像を前記第1の表示装置にさらに表示させ、
前記表示画像の表示を維持したまま、前記位置特定手段による位置の特定に応じて前記指標画像を移動して表示させ
前記第2の表示制御手段は、
前記第2の表示装置に前記表示画像が表示されている場合において、当該表示画像を拡大して前記部分画像を表示するための拡大操作が行われたときに、前記部分画像を前記第2の表示装置に表示させ、前記部分画像が表示されている状態から当該部分画像を含む画像が表示されている状態に移行した場合に、当該画像における前記部分画像の位置を保持し、
当該位置の保持後に前記拡大操作が再度行われた場合に、当該保持した位置の前記部分画像を前記第2の表示装置に表示させ、
前記第2の表示装置に前記表示画像が表示されている場合に、ユーザにより前記第1の表示装置又は前記第2の表示装置に表示されている画像をスクロールさせるための操作が行われると、保持した前記位置をあらかじめ決められた初期位置に戻す
情報処理プログラム。
【請求項13】
第1の表示装置と、
前記第1の表示装置と別体の第2の表示装置と、
前記第1の表示装置と前記第2の表示装置とに画像を表示させる制御装置とを有し、
前記制御装置は、
画像データに応じた表示画像を前記第1の表示装置に表示させる第1の表示制御手段と、
第1の倍率の前記表示画像と、当該表示画像の一部である部分画像であって当該第1の倍率よりも大きな第2の倍率の部分画像とを前記第2の表示装置に選択的に表示させる第2の表示制御手段とを備え、
前記第2の表示制御手段は、前記部分画像が表示されている状態から当該部分画像を含む画像が表示されている状態に移行した場合に、当該画像における当該部分画像の位置を保持し、当該移行後に、ユーザにより前記第1の表示装置又は前記第2の表示装置に表示されている画像をスクロールさせるための操作が行われると、保持した前記位置をあらかじめ決められた初期位置に戻す
情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像を複数の表示装置で表示するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、無線通信を用いて、カメラ付き携帯電話で撮影された画像を大画面のテレビジョンに表示させるための技術が記載されている。特許文献1に記載の技術によれば、カメラ付き携帯電話のみでは小さい画面でしか閲覧することができない画像を、テレビジョンの大画面で閲覧することが可能である。一般に、同じ画像を表示する場合であれば、小さい画面よりも大きい画面の方が見やすいといえる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−008917号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、同じ画像を同じように2つの表示装置に表示させるだけであった。
そこで、本発明は、同一の画像データに基づく表示画像を複数の表示装置に表示させる場合において、ユーザの利便性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、一の態様において、第1の表示装置と、前記第1の表示装置と別体の第2の表示装置と、前記第1の表示装置と前記第2の表示装置とに画像を表示させる制御装置とを有し、前記制御装置は、画像データに応じた表示画像を前記第1の表示装置に表示させる第1の表示制御手段と、前記表示画像における位置を特定する位置特定手段と、第1の倍率の前記表示画像と、当該表示画像のうち前記位置特定手段によって特定された位置にある部分画像であって当該第1の倍率よりも大きな第2の倍率の部分画像とを、前記第2の表示装置に選択的に表示させる第2の表示制御手段とを備え、前記第1の表示制御手段は、前記第2の表示制御手段によって前記部分画像が前記第2の表示装置に表示されている場合に、当該部分画像の位置を表す指標画像を前記第1の表示装置にさらに表示させ、前記表示画像の表示を維持したまま、前記位置特定手段による位置の特定に応じて前記指標画像を移動して表示させ、前記第2の表示制御手段は、前記第2の表示装置に前記表示画像が表示されている場合において、当該表示画像を拡大して前記部分画像を表示するための拡大操作が行われたときに、前記部分画像を前記第2の表示装置に表示させ、前記部分画像が表示されている状態から当該部分画像を含む画像が表示されている状態に移行した場合に、当該画像における前記部分画像の位置を保持し、当該位置の保持後に前記拡大操作が再度行われた場合に、当該保持した位置の前記部分画像を前記第2の表示装置に表示させ、前記第2の表示装置に前記表示画像が表示されている場合に、ユーザにより前記第1の表示装置又は前記第2の表示装置に表示されている画像をスクロールさせるための操作が行われると、保持した前記位置をあらかじめ決められた初期位置に戻す、情報処理システムを提供する。
【0007】
また、前記第2の表示制御手段は、前記位置特定手段によって特定された位置に応じて、前記第2の表示装置に表示される画像をスクロールさせてもよい。
このようにすれば、表示画像を拡大しながらスクロール表示させることができる。
【0008】
また、前記情報処理システムは、前記第2の表示装置の動きを検出する動き検出手段を備え、前記位置特定手段は、前記動き検出手段によって検出された動きに基づいて前記部分画像の位置を特定してもよい。
このようにすれば、第2の表示装置を動かすことによって表示画像を拡大する位置を変えることができる。
【0009】
また、前記情報処理システムは、ユーザが前記第2の表示装置を把持していることを検出する把持検出手段を備え、前記位置特定手段は、前記把持検出手段によって前記ユーザによる把持が検出されていると、前記動き検出手段によって検出された動きに基づいて前記部分画像の位置を特定してもよい。
このようにすれば、第2の表示装置の意図しない動きによって部分画像の表示位置が移動することがないようにすることができる。
【0011】
また、前記第1の表示制御手段は、前記指標画像が前記第1の表示装置の表示領域の境界に達すると、当該表示領域に表示されている画像以外の画像を表示させてもよい。具体的には、前記第1の表示制御手段は、表示領域に表示されている画像がスクロール可能である場合には、当該画像をスクロールさせることによってそれまで表示されていなかった画像を表示させる。あるいは、前記第1の表示制御手段は、表示領域に表示されている画像が複数ページからなるコンテンツの画像である場合には、次のページの画像を表示させてもよい。
このようにすれば、第1の表示装置に表示される表示画像と第2の表示装置に表示される部分画像とをともに変化させることができる。
【0012】
また、前記第2の表示制御手段は、前記表示画像を前記第1の倍率で前記第2の表示装置に表示させる場合に、前記画像データを縮小して用い、前記部分画像を前記第2の倍率で前記第2の表示装置に表示させる場合に、前記第1の表示制御手段により前記表示画像が表示されるときに用いられる画像データと同じ画像データを用いてもよい。
このようにすれば、第2の倍率で画像を表示するときに画像データを縮小する必要がないため、第2の倍率での表示を第1の倍率での表示よりも簡単な処理で行うことができる。
【0015】
また、前記第2の表示制御手段は、前記表示画像を表示する場合に当該表示画像に関連する操作を行うための操作オブジェクトを表示させ、前記部分画像を表示するときに前記操作オブジェクトを表示させないようにしてもよい。
このようにすれば、第2の表示装置の表示領域のより広い範囲を用いて部分画像を表示することができる。
【0016】
記第2の表示制御手段は、前記部分画像が表示されている場合に、当該表示画像に関連する各操作に対応した複数の操作オブジェクトをそれぞれ表示させ、前記制御装置は、該表示された複数の操作オブジェクトのうちのいずれかの指定をユーザから受け付けるオブジェクト選択手段を備えてもよい。
このようにすれば、選択可能なオジェクトを絞り込むことができる。
【0017】
本発明は、他の態様において、第1の表示装置と、前記第1の表示装置と別体の第2の表示装置と、画像データに応じた表示画像を前記第1の表示装置に表示させる第1の表示制御手段と、前記表示画像における位置を特定する位置特定手段と、第1の倍率の前記表示画像と、当該表示画像のうち前記位置特定手段によって特定された位置にある部分画像であって当該第1の倍率よりも大きな第2の倍率の部分画像とを、前記第2の表示装置に選択的に表示させる第2の表示制御手段とを備え、前記第1の表示制御手段は、前記第2の表示制御手段によって前記部分画像が前記第2の表示装置に表示されている場合に、当該部分画像の位置を表す指標画像を前記第1の表示装置にさらに表示させ、前記表示画像の表示を維持したまま、前記位置特定手段による位置の特定に応じて前記指標画像を移動して表示させ、前記第2の表示制御手段は、前記第2の表示装置に前記表示画像が表示されている場合において、当該表示画像を拡大して前記部分画像を表示するための拡大操作が行われたときに、前記部分画像を前記第2の表示装置に表示させ、前記部分画像が表示されている状態から当該部分画像を含む画像が表示されている状態に移行した場合に、当該画像における前記部分画像の位置を保持し、当該位置の保持後に前記拡大操作が再度行われた場合に、当該保持した位置の前記部分画像を前記第2の表示装置に表示させ、前記第2の表示装置に前記表示画像が表示されている場合に、ユーザにより前記第1の表示装置又は前記第2の表示装置に表示されている画像をスクロールさせるための操作が行われると、保持した前記位置をあらかじめ決められた初期位置に戻す、情報処理システムを提供する。
本発明は、更に他の態様において、第1の表示装置と、前記第1の表示装置と別体の第2の表示装置と、前記第1の表示装置と前記第2の表示装置とに画像を表示させる制御装置とを有し、前記制御装置は、画像データに応じた表示画像を前記第1の表示装置に表示させる第1の表示制御手段と、第1の倍率の前記表示画像と、当該表示画像の一部である部分画像であって当該第1の倍率よりも大きな第2の倍率の部分画像とを前記第2の表示装置に選択的に表示させる第2の表示制御手段とを備え、前記第2の表示制御手段は、前記第2の表示装置に前記表示画像が表示されている場合に、ユーザにより前記第1の表示装置又は前記第2の表示装置に表示されている画像をスクロールさせるための操作が行われると、保持した前記位置をあらかじめ決められた初期位置に戻す、情報処理システムを提供する。
本発明は、他の観点において、上述した情報処理システムを構成する制御装置や、当該制御装置を実現するためのプログラム、さらには情報処理システムによって実現される画像表示方法を提供する。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、同一の画像データに基づく表示画像を複数の表示装置に表示させる場合において、ユーザの利便性を向上させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】表示システムの構成を示す図
図2】コントローラの外観構成を示す図
図3】ユーザがコントローラを把持する様子を例示する図
図4】コントローラのハードウェア構成を示すブロック図
図5】本体装置のハードウェア構成を示すブロック図
図6】本体装置の主要な機能構成を示すブロック図
図7】各動作モードにおける画像の表示態様を例示する図
図8】本体装置が実行する処理を示すフローチャート
図9】コントローラにおける画像の表示例を示す図
図10】拡大表示処理を含む割り込み処理を示すフローチャート
図11】クイックズームの場合の画像の表示例を示す図
図12】スクロール表示処理を含む割り込み処理を示すフローチャート
図13】スクロール表示処理に含まれるスクロール処理を示すフローチャート
図14】表示位置情報の遷移を例示する図
図15】表示位置情報の遷移を例示する図
図16】本体装置が実行する処理を示すフローチャート
図17】モニタの画面遷移を例示する図
図18】操作オブジェクトとその選択候補を例示する図
【発明を実施するための形態】
【0020】
[実施形態]
図1は、本発明の一実施形態である表示システム10の構成を示す図である。表示システム10は、ユーザの操作に応じて各種の画像を表示するための情報処理システムである。表示システム10において表示される画像は、例えば、ゲームやウェブページの画像である。
【0021】
表示システム10は、モニタ100と、コントローラ200と、本体装置300とを含んで構成される。ただし、表示システム10は、コントローラ200以外の他のコントローラを含んで構成されてもよいし、コントローラ200を複数備えてもよい。また、表示システム10は、モニタ100を用いずに使用することも可能である。
【0022】
モニタ100は、画像を表示する装置であり、例えば、テレビジョン放送の受像機である。モニタ100は、ここでは、据置型の表示装置である。ただし、モニタ100は、テレビジョン放送を受信する機能を必ずしも要さず、パーソナルコンピュータ用の表示装置などであってもよい。モニタ100の表示領域101は、ここでは、コントローラ200の表示領域241よりも大きいサイズであるとする。なお、モニタ100の表示領域101とコントローラ200の表示領域241とは、縦横比が同一でなくてもよい。
【0023】
コントローラ200は、画像を表示する端末であるとともに、ユーザがこれを所持して各種の操作を行うための端末でもある。コントローラ200は、ここでは、表示領域241を有し、ユーザが手に持って操作する携帯型の表示装置である。
【0024】
本体装置300は、モニタ100及びコントローラ200の動作を制御する制御装置である。そのため、本体装置300は、モニタ100及びコントローラ200と有線又は無線で接続されている。ここでは、本体装置300は、コントローラ200と無線通信を行い、モニタ100と有線通信を行うものとするが、これ以外の態様で通信を行うことも可能である。
【0025】
図2は、コントローラ200の外観構成を示す図であり、表示領域241が設けられている面とその反対側の面とを図示している。説明の便宜上、以下においては、表示領域241が設けられている面を「正面」といい、その反対側の面を「背面」という。ここにおいて、正面とは、操作時にユーザに対向する面のことである。また、以下においては、コントローラ200の正面及び背面以外の面のことを総称して「側面」という。
【0026】
コントローラ200の正面には、表示領域241に加えて、Aボタン261A、Bボタン261B、Xボタン261X、Yボタン261Y、十字ボタン261Dが設けられている。また、コントローラ200の側面には、Lボタン261L及びRボタン261Rが設けられている。さらに、コントローラ200の背面には、ZLボタン261ZL、ZRボタン261ZRが設けられている。以下においては、これらのボタンを総称して「ボタン群261」とも表記する。
【0027】
ボタン群261は、押下可能なハードウェアキーである。ここにおいて、ハードウェアキーとは、コントローラ200の所定の位置に存在するキーをいい、物理キーとも呼ばれるものである。ボタン群261は、各々のボタンの押下状態(すなわち押下されているか否か)を表す操作情報を生成する。
【0028】
また、コントローラ200の正面には、ボタン群261を構成するボタンに加えて、スライドパッド262が設けられている。スライドパッド262は、ユーザが指によって与えている力の強さと方向とを表す操作情報を生成する。
【0029】
図3は、ユーザがコントローラ200を両手で把持する様子を例示する図である。ユーザは、このようにコントローラ200を把持すると、左手の人差し指(示指)でZLボタン261ZLを、右手の人差し指でZRボタン261ZRを、それぞれ押下することが可能である。ZLボタン261ZL及びZRボタン261ZRを両手で押下していると、これらを押下していない場合に比べ、ユーザがコントローラ200を確実に把持することが可能となり、ユーザが正面側でさまざまな操作をしてもコントローラ200が動いたりぐらついたりしにくくなる。なお、コントローラ200を確実に把持する効果は、Lボタン261L及びRボタン261Rを押下することによっても得られる。
【0030】
なお、コントローラ200の持ち方は、図3の例に限定されない。例えば、ユーザは、人差し指をLボタン261L及びRボタン261Rの付近に添え、ZLボタン261ZL及びZRボタン261ZRを中指で押下することも可能である。また、ユーザは、コントローラ200を横長ではなく縦長に把持してもよい。
【0031】
図4は、コントローラ200のハードウェア構成を示すブロック図である。コントローラ200は、制御部210と、補助記憶部220と、通信部230と、表示部240と、タッチスクリーン部250と、操作部260と、動き検出部270とを備える。
【0032】
制御部210は、コントローラ200の各部の動作を制御する手段である。制御部210は、CPU(Central Processing Unit)などの演算処理装置、主記憶装置に相当するメモリ、コントローラ200の各部と情報をやり取りするための入出力インタフェースなどを備え、プログラムを実行することによって画像の表示や本体装置300とのデータの送受信を制御する。また、制御部210は、本体装置300に送信する画像データを圧縮し、本体装置300から受信した画像データを伸長するコーデックを備える。このコーデックによる圧縮・伸張処理の方式は、特に限定されないが、例えばH.264である。
【0033】
補助記憶部220は、制御部210により用いられるデータを記憶する手段である。補助記憶部220は、例えばフラッシュメモリである。補助記憶部220は、後述するブックマークなどのデータを記憶することが可能である。
通信部230は、本体装置300と通信する手段である。通信部230は、無線通信により本体装置300と通信を行うためのアンテナなどを備える。
【0034】
表示部240は、画像を表示する手段である。表示部240は、液晶素子や有機EL(electroluminescence)素子により画素が構成された表示パネルと、この表示パネルを駆動する駆動回路とを備え、制御部210から供給された画像データに応じた画像を表示領域241に表示する。
【0035】
タッチスクリーン部250は、ユーザの操作を受け付ける手段であり、表示領域241上の位置を表す座標情報を生成及び供給する手段である。タッチスクリーン部250は、表示領域241に重ねて設けられたセンサと、このセンサにより検出された位置を表す座標情報を生成して制御部210に供給する制御回路とを備える。タッチスクリーン部250の位置の検出方式は、抵抗膜方式であってもよいし、静電容量方式などの他の方式であってもよい。
【0036】
タッチスクリーン部250は、表示部240との協働によってソフトウェアキーを実現する。ここにおいて、ソフトウェアキーとは、表示領域241上にソフトウェア処理によって実現されるキーをいう。ソフトウェアキーは、ハードウェアキーと異なり、位置を変更したり、表示・非表示を切り替えたりすることが可能なキーである。
【0037】
操作部260は、ユーザの操作を受け付ける別の手段である。操作部260は、上述したボタン群261と、スライドパッド262とを備え、ユーザの操作に応じた操作情報を制御部210に供給する。
【0038】
動き検出部270は、コントローラ200の動きを検出する手段である。動き検出部270は、磁気センサ271、加速度センサ272及びジャイロセンサ273を備え、コントローラ200の動きを表す動き情報を生成し、これを制御部210に供給する。動き情報は、磁気センサ271により検出される地磁気(すなわち方位)の変化、加速度センサ272により検出される加速度の変化、ジャイロセンサ273により検出される角度又は角速度の変化(すなわち傾き)を表す。なお、動き検出部270は、磁気センサ271、加速度センサ272及びジャイロセンサ273をすべて備えずに、これらの少なくともいずれかを備える構成であってもよい。
【0039】
コントローラ200は、自ら動くのではなく、ユーザが振ったり傾けたりすることによって動かされるものである。したがって、動き検出部270は、コントローラ200の動きを検出することによってユーザの動き(すなわち操作)を検出しているともいえる。よって、ここでは、動き検出部270により生成される動き情報を、操作情報に含めるものとする。
【0040】
図5は、本体装置300のハードウェア構成を示すブロック図である。本体装置300は、制御部310と、補助記憶部320と、ディスクドライブ部330と、ネットワーク通信部340と、端末通信部350と、AV(Audio and Visual)インタフェース部360とを備える。
【0041】
制御部310は、本体装置300の各部の動作を制御する手段であり、本発明に係る「コンピュータ」に相当する部分である。制御部210は、CPU、GPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)などの演算処理装置、主記憶装置やVRAM(Video Random Access Memory)に相当するメモリ、本体装置300の各部と情報をやり取りするための入出力インタフェースなどを備え、プログラムを実行することによってモニタ100、コントローラ200に送信する画像データの生成などを制御する。制御部310が実行可能なプログラムには、後述するゲームプログラムや、ウェブページを閲覧するためのブラウザプログラムが含まれる。また、制御部310は、モニタ100やコントローラ200に送信する画像データを圧縮し、コントローラ200から受信した画像データを伸長するコーデックを備える。
【0042】
補助記憶部320は、制御部310により用いられるデータを記憶する手段である。補助記憶部320は、例えばフラッシュメモリやハードディスクである。補助記憶部320は、制御部310が実行するプログラムや、ネットワーク通信部340、端末通信部350を介して取得したデータを記憶することが可能である。
【0043】
ディスクドライブ部330は、光ディスク(光記録媒体)に記憶されたデータを読み取る手段である。光ディスクには、例えば、ゲームプログラムなどのゲームを実行するために必要なデータが記録されている。
【0044】
ネットワーク通信部340は、インターネットなどのネットワークと通信する手段である。ネットワーク通信部340による通信は、有線・無線のいずれであってもよい。ネットワーク通信部340は、制御部310による指示に従い、外部のサーバ装置からデータを送信したり受信したりする。
【0045】
端末通信部350は、コントローラ200と通信する手段である。端末通信部350は、コントローラ200と異なる他のコントローラが用いられる場合には、当該他のコントローラと通信してもよい。端末通信部350による無線通信には、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、赤外線通信などの任意の通信方式を用いることができる。
【0046】
AVインタフェース部360は、モニタ100に画像データや音声データを供給する手段である。AVインタフェース部360は、HDMI(High-Definition Multimedia Interface:登録商標)端子などのインタフェースを1又は複数備える。
【0047】
図6は、本体装置300の主要な機能構成を示すブロック図(機能ブロック図)である。本体装置300は、モニタ100及びコントローラ200による画像の表示を実現するための手段として、第1の表示制御手段311、第2の表示制御手段312、情報取得手段313、オブジェクト選択手段314、把持検出手段315、位置特定手段316及び画像生成手段317を有する。これらの手段は、本体装置300の制御部310が1又は複数のプログラムを実行することによって、すなわちソフトウェア処理によって実現される。なお、以下においては、第1の表示制御手段311及び第2の表示制御手段312を総称して「表示制御手段318」ともいう。表示制御手段318は、画像の表示を制御する手段である。
【0048】
第1の表示制御手段311は、モニタ100による画像の表示を制御する手段である。第1の表示制御手段311は、ウェブページなどの画像を表示させ、必要に応じて、これを拡大させたり、あるいはスクロールさせたりする。ここにおいて、スクロールとは、表示領域に全体を表示しきれない画像を所定の方向に移動させ、画像のうちのそれまで表示されていなかった部分を可視化する表示の態様をいう。なお、本実施形態において、スクロールとは、上下方向(垂直方向)又は左右方向(水平方向)への画像の移動のみを指すものではなく、斜め方向への画像の移動を含み得るものである。また、第1の表示制御手段311は、後述する枠画像(指標画像)をモニタ100に表示させる機能をさらに有する。
【0049】
第2の表示制御手段312は、コントローラ200による画像の表示を制御する手段である。第2の表示制御手段312は、第1の表示制御手段311と同様に、ウェブページなどの画像を表示させ、必要に応じて、これを拡大させたり、あるいはスクロールさせたりする。第2の表示制御手段312は、画像を拡大して表示するための操作(以下「拡大操作」という。)が行われた場合に、画像の倍率を変更する。すなわち、第2の表示制御手段312は、画像を所定の倍率で表示させる制御と、当該画像の一部を当該所定の倍率よりも大きな倍率で表示させる制御とを選択的に実行する。また、第2の表示制御手段312は、第1の表示制御手段311によりモニタ100に表示される画像と異なる画像をコントローラ200に表示させてもよいが、第1の表示制御手段311と協働し、モニタ100に表示させる画像とコントローラ200に表示させる画像とに所定の関連性を与えてもよい。
【0050】
情報取得手段313は、情報を取得する手段である。情報取得手段313が取得する情報には、ユーザの操作に係る操作情報が含まれる。操作情報は、ユーザの操作に応じて、コントローラ200から送信される情報である。操作情報は、ボタン群261の押下状態を示すもののほか、タッチスクリーン部250により供給される座標情報や、動き検出部270により供給される動き情報を含み得る。
【0051】
オブジェクト選択手段314は、ユーザの操作に応じて、表示領域に表示されている画像に含まれるオブジェクトを選択する手段である。ここにおいて、オブジェクトとは、操作の対象物をいい、アイコンなどの画像や、GUI(Graphical User Interface)におけるボタン、スクロールバー、テキストボックスなどのウィジェット(コントロールともいう)などがこれに該当する。また、文字も選択可能なオブジェクトとして機能する場合がある。例えば、表示領域に表示される画像がウェブページである場合には、ハイパーリンクとして機能する文字列がオブジェクトに該当する。オブジェクト選択手段314は、情報取得手段313により取得された操作情報に基づいてオブジェクトを選択する。なお、オブジェクト選択手段314は、コントローラ200が拡大表示をしている場合とそうでない場合のいずれにおいてもオブジェクトを選択可能にすることができる。
【0052】
また、オブジェクト選択手段314は、オブジェクトを選択可能な状態にした後に、当該選択可能な状態にあるオブジェクトに対してユーザが所定の操作(例えば、ボタンの押下)を行った場合に、当該オブジェクトを選択することができる。ここにおいて、選択可能な状態のオブジェクトとは、入力フォーカスが与えられているオブジェクトをいう。
【0053】
なお、表示制御手段318(すなわち第1の表示制御手段311及び第2の表示制御手段312)は、情報取得手段313により取得された操作情報や、オブジェクト選択手段314により選択されたオブジェクトに応じて、表示させる画像を異ならせることが可能である。例えば、第1の表示制御手段311、第2の表示制御手段312は、あるウェブページを表示させている場合において、当該ウェブページに含まれる所定のハイパーリンクを示すオブジェクトが選択されると、当該オブジェクトが示す別のウェブページをモニタ100、コントローラ200に表示させることができる。
【0054】
把持検出手段315は、ユーザがコントローラ200を把持していることを検出する手段である。把持検出手段315は、所定の操作情報を利用して、ユーザがコントローラ200を所定の態様で把持していることを検出する。本実施形態において、把持検出手段315は、ZLボタン261ZL及びZRボタン261ZRがともに押下されていることを検出した場合に、ユーザがコントローラ200を図3に示すように両手で把持していることを検出する。
【0055】
なお、把持検出手段315は、ユーザがコントローラ200を把持していることを他の操作に基づいて検出してもよい。例えば、把持検出手段315は、ZLボタン261ZL及びZRボタン261ZRの押下に代えて、Lボタン261L及びRボタン261Rの押下に基づいてユーザの把持を検出してもよいし、これらの4つのボタンがすべて押下されたときにユーザの把持を検出してもよい。また、把持検出手段315による検出は、ハードウェアキーの押下ではなく、他のセンサ(タッチセンサなど)に基づいてユーザの把持を検出してもよい。
【0056】
位置特定手段316は、コントローラ200に表示される画像における所定の位置を特定する手段である。ここにおいて、所定の位置とは、コントローラ200に表示される画像のうちの拡大表示すべき位置をいう。本実施形態において、位置特定手段316は、ユーザからの操作情報に基づいて位置を特定することが可能である。また、位置特定手段316は、後述する表示位置情報を参照することによって位置を特定することも可能である。
【0057】
画像生成手段317は、HTML(HyperText Markup Language)などのマークアップ言語で記述されたウェブページのデータ(以下「コンテンツ」という。)を解釈して当該ウェブページを表すビットマップデータを生成する手段である。ここでいうコンテンツは、マークアップ言語で記述されたウェブページ自体のデータに加え、これに付随するスタイルシート、画像データ、スクリプトなどを含む。
【0058】
画像生成手段317は、コンテンツをネットワーク通信部340を介して取得し、当該コンテンツに基づいて文字や画像を配置したり、文字の体裁を調整したりすることによって表示すべき画像を決定し、決定した画像をビットマップ画像で表現したビットマップデータを生成する。すなわち、画像生成手段317は、ウェブブラウザとしての主要な機能(ユーザエージェント、パーサ、レンダラ)を有している。画像生成手段317は、ビットマップデータをVRAMに記録する。第1の表示制御手段311及び第2の表示制御手段312は、ウェブページを表示する場合には、このようにして画像生成手段317によって生成されたビットマップデータをVRAMから読み出して画像を表示させる。
【0059】
なお、本体装置300は、図6に示した手段のすべてを有していなくてもよい。例えば、本体装置300は、表示する画像がウェブページの画像でない場合であれば、画像生成手段317を有する必要がなく、また、後述するように把持検出手段315を有しなくてもよい場合もある。また、本体装置300は、図6に示した手段を単一のプログラムによって実現してもよいし、複数のプログラムによって実現してもよい。例えば、画像生成手段317は、他の手段とは別のプログラム(ブラウザプログラム)によって実現されてもよい。
【0060】
表示システム10の構成は、以上のとおりである。この構成のもと、本体装置300は、モニタ100及びコントローラ200の少なくとも一方に画像を表示させる。本体装置300は、ユーザの操作や、表示させる画像の種類に応じて、コントローラ200又はモニタ100の一方のみに画像を表示させたり、モニタ100及びコントローラ200の双方に画像を表示させたりすることができる。なお、モニタ100及びコントローラ200の双方に画像を表示させる場合において、本体装置300は、双方に同じ画像を表示させることも、互いに異なる画像を表示させることも可能である。
【0061】
例えば、ゲームをプレイする場合において、家族や友人など、複数のユーザがいるときには、特定のユーザがコントローラ200を見ながら操作し、他のユーザはモニタ100でゲームの展開を確認する、といった利用形態が想定される。この場合において、コントローラ200が複数あったり、あるいはコントローラ200以外の他のコントローラがあったりすれば、複数のユーザがゲームに参加することも可能である。
【0062】
また、ユーザは、表示システム10を用いて、ゲームをプレイするだけでなく、ウェブページを閲覧することも可能である。あるいは、ユーザは、撮影した画像(動画像又は静止画像)や電子文書を閲覧することも可能である。このとき、ユーザは、モニタ100とコントローラ200の双方に画像を表示させることが可能であるし、モニタ100とコントローラ200の一方のみに画像を表示させることも可能である。
【0063】
本実施形態において、表示システム10は、同一のコンテンツに基づいた画像をモニタ100とコントローラ200の双方に表示させることが可能である。このとき、表示システム10は、モニタ100に表示されている画像の全部をコントローラ200に表示させる動作モードと、モニタ100に表示されている画像の一部を拡大してコントローラ200に表示させる動作モードの2通りの動作モードで動作することができる。以下においては、前者の動作モードのことを「等倍モード」といい、後者の動作モードのことを「拡大モード」という。また、拡大モードにおける拡大には、後述するように複数の態様がある。
【0064】
図7は、各動作モードにおける画像の表示態様を例示する図である。図7(a)は等倍モードの表示例であり、図7(b)は拡大モードの表示例である。等倍モードにおいて、コントローラ200の表示領域241には、モニタ100の表示領域101に表示されている画像Im11とほぼ同様の画像Im12が表示されている。これらの画像は、表示領域241と表示領域101の縦横比の違いなどにより、表示されている部分やレイアウトなどが多少異なっていてもよい。等倍モードにおいて、ユーザは、表示領域241と表示領域101のいずれを閲覧しても、基本的には同一の内容を確認することができる。ただし、表示領域241と表示領域101とではサイズが異なるため、画像Im11の方が画像Im12よりも大きな画像になる。
【0065】
一方、動作モードが等倍モードから拡大モードに変更されると、コントローラ200の表示領域241には、等倍モードにおいて表示されていた画像Im12の一部を拡大した画像である画像Im12aが表示されるようになる。また、拡大モードにおいて、モニタ100の表示領域101には、画像Im11に加え、画像Im12aの位置を表す枠画像Im13が表示されるようになる。枠画像Im13は、本発明に係る「指標画像」の一例に相当するものである。なお、指標画像としては、枠画像Im13だけでなく、コントローラ200に表示されている領域を1又は複数の点で示した画像や、当該領域内の画像の色を他の領域と変化させた画像(例えば、当該領域内を反転表示又は点滅表示する画像)を用いることも可能である。
【0066】
拡大モードにおいて、ユーザは、モニタ100に表示されている画像の一部を、手元にあるコントローラ200で確認することができるようになる。すなわち、ユーザは、モニタ100によって画像の全体(又は広範な部分)を俯瞰的に確認しながら、必要に応じて、コントローラ200によって画像の特定の一部分をより詳細に確認することが可能になる。加えて、コントローラ200には各種の操作手段が備えられているため、ユーザは手元のコントローラ200で画像を詳細に確認しながら適切な操作を行うことも容易にできる。
【0067】
表示システム10の一般的な利用形態は、ユーザがコントローラ200を把持しながら、モニタ100からある程度(数mないしそれ以上)離れて利用する、というものである。つまり、コントローラ200は、通常は、モニタ100よりもユーザの近くにある。したがって、コントローラ200は、モニタ100よりも、画像の詳細を確認するのに適した表示装置であり、また、操作を行うのに適した表示装置でもある。
【0068】
以下の説明は、表示システム10における表示の一例として、ウェブページを閲覧する場合の動作を示すものである。ここでは、説明の便宜上、モニタ100に対する表示制御とコントローラ200に対する表示制御とを分けて説明している部分もあるが、実際には、両者に対する表示制御が並行して行われている。
【0069】
図8は、本体装置300がコントローラ200にウェブページの画像を表示させるときに実行する基本的な処理を示すフローチャートである。この処理において、本体装置300の制御部310は、まず、ユーザによる所定の操作に応じてページデータを取得する(ステップS11)。例えば、制御部310は、ユーザが所定のキーを押下すると、あらかじめ設定されたウェブページのURL(Uniform Resource Locator)を読み出し、当該URLが示すコンテンツをネットワーク通信部340を介して取得する。
【0070】
制御部310は、ページデータを取得すると、これに基づいてビットマップデータを生成する(ステップS12)。制御部310は、レンダリングなどの処理を実行してビットマップデータを生成し、これをVRAMに一時的に記録する。
【0071】
次いで、制御部310は、ビットマップデータに対して所定の画像処理を実行する(ステップS13)。ここにおいて、所定の画像処理とは、コントローラ200の表示領域241の大きさに応じた画像を表示するための画像処理をいう。本実施形態において、制御部310は、ビットマップデータを構成する画素を間引き、その画素数(ピクセル数)を減じる間引き処理を実行する。この間引き処理は、ビットマップデータを縮小するための周知の間引き処理のいずれの方法を用いて行われてもよい。例えば、制御部310は、縦方向及び横方向の画素数をそれぞれ1/2(1/n)に減じ、画素数が全体として1/4(1/n2)になるように間引き処理を実行する。
【0072】
次に、制御部310は、間引き処理後のビットマップデータに基づいて画像データを生成し、端末通信部350を介してこれをコントローラ200に送信する(ステップS14)。画像データは、ビットマップデータを所定の圧縮方式で圧縮することによって得られる画像を含んだデータである。また、この画像データには、後述する操作オブジェクトに相当する画像も含まれ得る。コントローラ200の制御部210は、画像データを受信すると、ウェブページの画像を表示領域241に表示させる。
【0073】
図9は、コントローラ200における画像の表示例を示す図である。この例において、コントローラ200は、ウェブページの画像Im21に加え、メニュー画像Im22、Im23を表示する。メニュー画像Im22、Im23は、例えば、表示しているウェブページのURLや、サーチエンジンによって検索するためのテキストボックスを表示する画像である。また、メニュー画像Im22、Im23は、ユーザが表示領域241に対する操作(タッチ操作)によって選択することができるオブジェクトである操作オブジェクトを含む。操作オブジェクトは、例えば、ブックマーク(あらかじめ登録された1又は複数のお気に入りのURL)を表示させるためのアイコンや、表示させるウェブページを以前に閲覧したページに戻すためのアイコンなどを含み得るが、本実施形態においては、表示領域241に表示させるウェブページの画像Im21を縮小するためのアイコンである縮小アイコンIc1と、この画像Im21を拡大するためのアイコンである拡大アイコンIc2とを少なくとも含むものとする。
【0074】
なお、操作オブジェクトの数や配置は、特に限定されず、例えば図8のメニュー画像Im22、Im23のように上下ではなく左右に配置されてもよいし、上下左右のいずれか1箇所にまとめて表示されてもよい。また、操作オブジェクトの表示は必須ではない。
また、以下においては、後述する拡大画像と区別することを目的に、図8のように表示される画像(すなわち拡大前の画像)のことを「等倍画像」という。等倍画像は、本発明における「表示画像」の一例であり、「第1の倍率」で表示される画像である。
【0075】
本体装置300は、このようにしてコントローラ200に画像を表示させるとともに、モニタ100にも画像を表示させる。本体装置300は、コントローラ200に表示させた画像と同一のコンテンツに基づき、図8に示した処理と同様の処理によってモニタ100に供給するための画像データを生成する。ただし、本体装置300は、モニタ100に供給するための画像データについては、間引き処理(ステップS13)を実行することなく生成する。このようにすることで、コントローラ200に表示させた画像よりもサイズが大きい(あるいは解像度が高い)画像を容易に得ることができる。
【0076】
なお、モニタ100に表示される画像は、図9に示した画像Im21のみであって、メニュー画像Im22、Im23は表示されなくてもよい。なぜならば、モニタ100の表示領域101によっては、ユーザの操作が受け付けられないからである。しかしながら、メニュー画像Im22、Im23は、表示領域101に表示されるようになっていてもよい。
【0077】
このようにして本体装置300がモニタ100とコントローラ200とに画像を表示させると、図7(a)に示した表示状態が実現される。このとき、ユーザは、等倍画像が表示されたコントローラ200を操作することで、等倍画像の一部を拡大して表示させることが可能である。本実施形態において、画像を拡大表示する態様は、2通りある。第1の態様は、所定のキーを押下すると、当該キーを押下している間だけ画像を特定の倍率で拡大表示し、当該キーの押下状態を解除すると等倍画像に戻る態様である。この態様は、間引き処理の実行の可否を切り替えることによって実現される。一方、第2の態様は、所定のキーを押下した回数に応じて段階的に拡大(又は縮小)する態様である。第2の態様は、第1の態様よりも倍率が細かく設定できるようになっている。
【0078】
以下においては、第1の態様の拡大又は縮小のことを「クイックズーム」といい、第2の態様の拡大又は縮小のことを「ステップズーム」という。本実施形態において、クイックズームは、Yボタン261Yを押下することで行われ、ステップズームは、縮小アイコンIc1、拡大アイコンIc2のいずれかを押下することで行われる。なお、これらのキー(ソフトウェアキー又はハードウェアキー)は、あくまでも例示であり、拡大又は縮小を行うためのキーは他のキーであってもよい。例えば、クイックズームは、Lボタン261LやRボタン261Rを押下することで行われてもよいし、表示領域241に設けられた所定のアイコン(すなわちソフトウェアキー)を押下することで行われてもよい。
【0079】
図10は、拡大表示処理を含む割り込み処理を示すフローチャートである。図10に示す処理は、等倍画像を表示している状態においてユーザの操作が行われた場合(すなわち操作情報を取得した場合)に実行される割り込み処理である。なお、ユーザの操作には、等倍画像を拡大して表示するための拡大操作以外の操作も含まれるが、ここでは、拡大操作が行われた場合の処理を中心に説明し、それ以外の処理の説明を適宜省略する。
【0080】
本体装置300の制御部310は、操作情報を取得すると、当該操作情報が表す操作を特定する(ステップS21)。そして、制御部310は、特定した操作が拡大操作であるか否かを判断する(ステップS22)。制御部310は、特定した操作が拡大操作でなければ、当該操作に応じた処理を実行する(ステップS27)。ステップS27の処理は、例えば、表示する等倍画像をページ単位で切り替える処理などである。
【0081】
また、制御部310は、特定した操作が拡大操作である場合には、さらにその操作に応じて処理を異ならせる。具体的には、制御部310は、拡大操作がクイックズームを行うための操作(すなわちYボタン261Y)であるか否かを判断し(ステップS23)、その判断結果に応じた処理を実行する。
【0082】
クイックズームの操作が行われた場合、制御部310は、VRAMに記憶された間引き処理前のビットマップデータ(すなわち縮小されていないビットマップデータ)と、拡大表示させるべき位置を表す表示位置情報とを読み出し(ステップS24)、これらに基づいて画像データを生成及び送信する(ステップS25)。ステップS25の処理は、ステップS14の処理と同様の要領で行われるが、表示位置情報を用いる点が異なる。
【0083】
表示位置情報は、等倍画像のうちのどの部分を拡大表示するかを示す情報であり、その初期値は所定の位置(以下「初期位置」という。)を示す。初期位置は、ここでは等倍画像の中央とするが、等倍画像の端部(例えば左上端部)などであってもよい。表示位置情報は、後に詳細に説明されるように、画像をスクロールすることによって変更される。表示位置情報は、例えば、表示領域241に相当する四角形の各頂点の座標によって表されるが、各頂点を代表する特定の頂点の座標によって表されてもよい。
【0084】
一方、ステップズームの操作が行われた場合、制御部310は、拡大する倍率に応じてビットマップデータを再生成する(ステップS26)。すなわち、このとき制御部310は、ページデータに基づいてレンダリングなどの処理を再度実行する。そして、制御部310は、このようにして再度生成されたビットマップデータに基づいて、画像データを生成及び送信する(ステップS25)。
【0085】
図11は、クイックズームの場合の画像の表示例を示す図であり、図9に示した画像Im21を拡大表示した画像を示すものである。以下においては、このとき表示される等倍画像の一部を拡大した画像Im21aのことを「拡大画像」という。拡大画像は、本発明に係る「部分画像」の一例であり、「第2の倍率」で表示される画像である。本実施形態において、拡大画像は、等倍画像の4倍のサイズで表示される。なお、図11において破線で示した長方形は、参考のために示した、表示領域241のサイズの1/4の長方形である。
【0086】
拡大画像を表示する場合には、図11に示すように、図9に示したメニュー画像Im22、Im23を表示させないようにすることも可能である(もちろん表示させてもよい。)。このように操作オブジェクトを非表示にすると、ユーザは、操作オブジェクトに阻害されることなく拡大画像を確認することが可能となる。画像を拡大する場合というのは、主として、画像をより詳細に確認したい場合である。よって、このような場合には、所望の画像(表示画像)以外の画像が表示されない方が望ましいといえる。また、操作オブジェクトを表示せずに拡大画像を表示すると、操作オブジェクトを表示する場合に比べ、画面内で確認できる情報量を多くすることができるため、ユーザの利便性を向上させることも可能である。特に、本実施形態の場合、クイックズームを行うためのキーがソフトウェアキーではなくハードウェアキーであるため、操作オブジェクトをまったく表示させることなく拡大画像を表示することが可能である。
【0087】
なお、ステップズームの場合の表示態様も、クイックズームの場合のそれと同様である。ただし、ステップズームが行われる場合には、縮小アイコンIc1や拡大アイコンIc2を表示させておいてもよい。また、ステップズームの場合の倍率は、クイックズームの場合の倍率(等倍画像の4倍)と異なる倍率、例えばクイックズームの場合の倍率よりも小さい倍率(1.2倍、1.5倍、2倍など)を含んでいると望ましい。
【0088】
このように拡大画像を表示することで、ユーザは2通りの態様で拡大画像を確認することが可能である。クイックズームを用いる場合には、モニタ100に表示画像を表示するときに用いたビットマップデータと同じデータが利用(すなわち流用)されるため、レンダリングなどのビットマップデータを生成する処理を再度実行する必要がなく、ステップズームを用いる場合よりも画像の表示に要する時間やハードウェア資源の負荷を抑えることが可能である。一方、ステップズームを用いる場合には、等倍画像の画素数に依存しない倍率の拡大画像を表示することが可能である。
【0089】
また、本実施形態においては、Yボタン261Yを複数回押下したり、あるいは長押ししたりせずに拡大画像を表示させることが可能であるため、拡大表示にこれらの操作を要する場合と比べると、拡大画像の表示を開始させるまでに要する時間が短くなる。したがって、本実施形態のクイックズームによれば、レンダリングなどの処理を要しない点も相まって、拡大画像の素早い表示が実現可能である。また、このようなクイックズームとステップズームとを併用することで、ユーザは、拡大画像のより素早い表示とより細かい倍率での表示とを必要に応じて使い分けることが可能となる。
【0090】
図12は、スクロール表示処理を含む割り込み処理を示すフローチャートである。図12に示す処理は、等倍画像又は拡大画像を表示している状態においてユーザの操作が行われ、操作情報が取得された場合に実行される割り込み処理であって、特に、ユーザの操作として画像をスクロールさせるための操作(以下「スクロール操作」という。)が行われた場合の処理を示している。図12に示す処理は、図10に示した処理に組み込まれて同時並行的に実行されてもよい。
【0091】
なお、本実施形態において、スクロール操作は、以下の3通りの操作によって実現可能であるとする。すなわち、第1の操作は、表示領域241に対するタッチ操作であり、第2の操作は、スライドパッド262に対する操作であり、第3の操作は、コントローラ200を動かすことによる操作である。第3の操作は、例えば、ユーザがコントローラ200を左に動かすと、表示領域241に表示されている画像が右に移動し、それまで見えていなかった左側の画像が見えるようになる、というように行われる。なお、第3の操作は、コントローラ200の傾きによって画像をスクロールさせたり、あるいはコントローラ200に与えられる速度や加速度によって画像のスクロール量を変えたりするものであってもよい。
【0092】
ただし、スクロール操作は、必ずしも3通りである必要はなく、これらのうちの1つか2つだけであってもよい。また、複数通りのスクロール操作がある場合には、操作の競合が生じないように、いずれの操作を優先するのかを示す所定の優先順位があらかじめ決められているとよい。本実施形態においては、表示領域241に対するタッチ操作の操作情報の優先順位を最高(最も優先する)とし、動き情報の優先順位を最低とする。この場合、制御部310は、タッチ操作の操作情報と動き情報とをともに取得すると、前者を優先的に処理する。例えば、タッチ操作の操作情報が左方向へのスクロールを示し、動き情報が右方向へのスクロールを示すような場合であれば、制御部310は、これを左方向へのスクロールの操作であると判断する。
【0093】
本体装置300の制御部310は、操作情報を取得すると、当該操作情報が表す操作を特定する(ステップS31)。この処理は、図10に示したステップS21の処理と同様に行われる。次に、制御部310は、特定した操作がスクロール操作であるか否かを判断する(ステップS32)。このとき、制御部310は、上述した第1の操作〜第3の操作のいずれかが行われたか否かを判断する。
【0094】
制御部310は、スクロール操作以外の操作が行われた場合には、当該操作に応じた処理を実行する(ステップS36)。ステップS37の処理は、例えば、拡大操作が行われた場合の処理(図10参照)を含んでもよいし、それ以外の処理を含んでもよいが、画面のスクロールと直接的には関連がない処理であるため、その説明を省略する。
【0095】
また、制御部310は、特定した操作がスクロール操作である場合には、当該スクロール操作の種類を判断する。具体的には、制御部310は、取得した操作情報が動き検出部270により生成された動き情報を含むか否かを判断する(ステップS33)。制御部310は、操作情報が動き情報を含む場合には、さらに、操作情報にZLボタン261ZL及びZRボタン261ZRが押下されたことを示す操作情報が含まれているか否かを判断する(ステップS34)。
【0096】
なお、制御部310は、ステップS34の処理に代えて、あるいはステップS34の処理とともに、取得した動き情報が表す動きの量(移動量、傾き量)が一定量以上あるか否かを判断し、これが一定量以上である場合にステップS35の処理に進んでもよい。つまり、ZLボタン261ZL及びZRボタン261ZRの押下は必須ではない。換言すれば、把持検出手段315による把持の検出は必須ではない。
【0097】
制御部310は、操作情報に動き情報が含まれない場合と、操作情報に動き情報が含まれ、かつZLボタン261ZL及びZRボタン261ZRが押下されている場合とに、スクロール処理を実行する(ステップS35)。一方、制御部310は、操作情報に動き情報が含まれるが、ZLボタン261ZL及びZRボタン261ZRが押下されていない場合には、スクロール処理を実行せず、動き情報を無視する。すなわち、本実施形態においては、動き情報によるスクロール操作は、ZLボタン261ZL及びZRボタン261ZRの押下があることによって有効なものとされ、そうでない場合には無効なものとされる。
【0098】
図13は、ステップS35のスクロール処理を詳細に示すフローチャートである。このスクロール処理において、制御部310は、まず、ユーザによってクイックズームが行われているか否かを判断し(ステップS351)、この判断結果に応じて異なる処理を実行する。制御部310は、Yボタン261Yが押下されているか否かを判断することによってこの判断を行う。
【0099】
制御部310は、クイックズーム中であれば、そのとき表示されている拡大画像を、ユーザのスクロール操作に応じてスクロール表示させる(ステップS352)。そして、制御部310は、スクロールによる拡大画像の移動に応じて、記録されている表示位置情報を更新する(ステップS353)。具体的には、制御部310は、このとき表示されている拡大画像の等倍画像における位置を表示位置情報として記録する。
【0100】
なお、ステップS353において記録された表示位置情報は、クイックズームの操作が再度行われた場合に、上述したステップS24において読み出される。このようにすることで、制御部310は、拡大操作が行われなくなったとき(すなわちクイックズームの操作が終了したとき)の拡大画像の表示位置を保持し、当該表示位置の保持後にスクロール操作が行われないまま拡大操作が再度行われた場合に、前回の表示位置の拡大画像を表示させることを可能にしている。
【0101】
一方、制御部310は、クイックズーム中でなければ、そのとき表示されている等倍画像を、ユーザのスクロール操作に応じてスクロール表示させる(ステップS354)。制御部310は、このように等倍画像そのものの表示が変化した場合には、拡大画像の位置をあらかじめ決められた初期位置に戻すように表示位置情報を変更する(ステップS355)。初期位置は、例えば、そのとき表示されている等倍画像の中央部分である。したがって、初期位置は、等倍画像のスクロールに応じて変化する。つまり、初期位置は、そのとき表示されている等倍画像との関係でいえば、常に一定の位置であるが、(そのとき表示されていない部分を含む)等倍画像全体との関係でいえば、必ずしも一定の位置とはならない。そのため、制御部310は、等倍画像における座標によって表示位置情報を記録する。
【0102】
制御部310は、このようにして等倍画像又は拡大画像をスクロールさせたら、スクロール操作が終了したか否かを判断し(ステップS356)、スクロール処理が終了するまでステップS351〜S355の処理を繰り返す。なお、図13の記載から明らかなように、ユーザは、この繰り返しにおいて、拡大操作を途中から始めたり、あるいは拡大操作を途中で終わらせたりすることも可能である。
【0103】
図14、15は、このようなスクロール表示による表示位置情報の遷移を例示する図である。図14は、拡大画像の表示中(すなわちクイックズームの実行中)に横方向のスクロール操作が行われた場合の表示位置情報の遷移を示しており、図15は、等倍画像の表示中に縦方向のスクロール操作が行われた場合の表示位置情報の遷移を示している。なお、図15の例において、ウェブページは、縦長のページであり、表示領域241にはその一部分のみが表示されているものとする。
【0104】
図14において、画像Im31は、等倍画像を表している。この場合、拡大操作が行われる前には、表示領域241には画像Im31が表示されていることを意味する。また、表示位置Dp31、Dp32は、スクロールの前後における拡大画像の表示位置を表す。例えば、表示位置Dp31の拡大画像を表示している場合において、ユーザが左方向にスクロール操作を行うと、拡大画像の表示位置は表示位置Dp31から表示位置Dp32へと遷移する。制御部310は、これらの表示位置を表す表示位置情報を記録する。すなわち、制御部310は、左方向のスクロール操作の前には表示位置Dp31を表す表示位置情報を記録しており、当該スクロール操作の後には表示位置Dp32を表す表示位置情報を記録する。
【0105】
一方、図15において、ウェブページWp41は、ウェブページ全体(1ページ分)を表している。ここにおいて、画像Im41は、スクロール操作前の等倍画像を表し、画像Im42は、スクロール操作後の等倍画像を表す。ここで、拡大操作が行われていないとし、表示位置の初期位置が等倍画像の中央であるとすると、その表示位置は、画像Im41においては表示位置Dp41であり、画像Im42においては表示位置Dp42である。つまり、このとき制御部310は、等倍画像における相対的な位置を変えずに、ウェブページにおける位置のみが変化するように表示位置情報を変更する。この場合、ユーザがスクロール操作前に拡大操作を行うと、表示領域241には表示位置Dp41に相当する拡大画像が表示され、ユーザがスクロール操作後に拡大操作を行うと、表示領域241には表示位置Dp42に相当する拡大画像が表示される。
【0106】
本実施形態のスクロール操作は、拡大操作とは別異の操作によって行われるため、例えば、スクロール操作を行っている途中から拡大操作を開始したり、あるいは拡大操作を行っている途中からスクロール操作を開始したりすることが可能である。これにより、ユーザは、一方の操作を行っているか否かの影響を受けることなく、必要なときに他方の操作を行うことが可能である。
【0107】
また、本実施形態のスクロール操作は、動き検出部270による動き情報によって実現される場合に、ZLボタン261ZL及びZRボタン261ZRの押下を必要とするものとなっている。すなわち、ZLボタン261ZL及びZRボタン261ZRは、このとき押下可能なスイッチとして機能し、このスイッチがオン状態(押下している状態)となっているときに画像のスクロールが行われるようになっている。上述したように、ZLボタン261ZL及びZRボタン261ZRを両手で押下していると、ユーザがコントローラ200を確実に把持することが可能となるため、より正確な動き情報が得られやすくなる。
【0108】
例えば、ユーザが片手でコントローラ200を操作することを許容した場合、コントローラ200が意図せぬ動き(スクロール操作のための動きとは異なる動き)をしやすくなるため、このような意図せぬ動きとスクロール操作のための動きとの区別が困難になり、結果としてユーザが意図しない画像のスクロールが行われる可能性が高くなる。一方、スクロール操作を行う場合にはZLボタン261ZL及びZRボタン261ZRの押下を必須とする、といった規則を設けると、ユーザが望ましい持ち方(図3参照)でコントローラ200を把持するように誘導することができるため、このような規則を設けない場合よりも本体装置300がスクロール操作を誤検出する可能性を低くすることが期待できる。なお、このような効果は、ZLボタン261ZL及びZRボタン261ZRの押下ではなく、Lボタン261L及びRボタン261Rの押下によっても期待できる。
【0109】
コントローラ200の画像(等倍画像又は拡大画像)は、以上のようにして表示される。このとき、制御部310は、必要に応じて、モニタ100に表示される画像も変更する。コントローラ200が等倍画像を表示している場合であれば、モニタ100にも同様の画像が表示される。つまり、制御部310は、コントローラ200が等倍画像を表示している場合には、等倍画像の変化に追従するように画像をモニタ100に表示させる。例えば、制御部310は、等倍画像の表示中にスクロール操作が行われれば、等倍画像のスクロール(ステップS354)に合わせてモニタ100の画像もスクロールさせる。
【0110】
一方、コントローラ200が拡大画像を表示している場合、制御部310は、モニタ100の表示態様を等倍画像の場合と異ならせる。より詳細には、制御部310は、モニタ100に表示されている表示画像に対する拡大画像(すなわち枠画像)の位置に応じた態様で画像の表示を制御する。
【0111】
図16は、拡大操作が行われている場合において、本体装置300がモニタ100に画像を表示させるときに実行する処理を示すフローチャートである。この処理は、本体装置300において、拡大操作が行われている場合に、コントローラ200に画像を表示させるための処理(図8参照)と並行して繰り返し実行される処理である。つまり、この処理が行われているとき、コントローラ200は、拡大画像のを表示している。
【0112】
この処理において、本体装置300の制御部310は、まず、ウェブページの画像(表示画像)と枠画像とを表示させる(ステップS41)。制御部310は、コントローラ200に画像を表示させる制御も行っているため、コントローラ200に表示されている画像の位置を特定することが可能である。制御部310は、コントローラ200に表示されている画像の位置を特定することによって枠画像の位置を特定する。
【0113】
次に、制御部310は、コントローラ200を介してスクロール操作が行われたか否かを判断する(ステップS42)。制御部310は、スクロール操作が行われていない場合には、画像をスクロールさせることなく本処理を終了させる。一方、制御部310は、スクロール操作が行われると、当該スクロール操作が行われている方向について、枠画像が表示領域101の境界に達しているか否かをさらに判断する(ステップS43)。一方、制御部310は、スクロール操作が行われていなければ、モニタ100に表示させる画像を変更せずに、本処理を終了する。
【0114】
制御部310は、枠画像が表示領域101の境界に達している場合には、スクロール操作が行われている方向にスクロールが可能であるか否かをさらに判断する(ステップS44)。ここにおいて、ウェブページの端部である場合など、それ以上のスクロールが不可能な場合であれば、制御部310は、画像のスクロールを行わずに本処理を終了する。一方、スクロール操作が可能な場合には、制御部310は、モニタ100に表示されている画像を当該スクロール操作が行われている方向にスクロールさせ、当該画像以外の画像(すなわち、表示画像のうちのそれまで表示されていなかった部分の画像)を表示させる(ステップS45)。
【0115】
また、制御部310は、枠画像が表示領域101の境界に達していない場合には、モニタ100に表示されているウェブページの画像をスクロールさせずに、枠画像の表示位置のみを移動させる(ステップS46)。ただし、この場合においても、コントローラ200に表示されている画像のスクロール表示は行われている。
【0116】
図17は、モニタ100の画面遷移を例示する図である。この例において、モニタ100は、表示領域101よりも縦長のウェブページの画像Im51を表示する。なお、同図において、ウェブページのうちの表示領域101に表示されない領域については、破線で示されている。
【0117】
図17(a)の状態において、枠画像Im52は、表示領域101の中央に表示されている。この状態で、ユーザが下方向にスクロールするスクロール操作を行うと、本体装置300は、枠画像Im52の表示位置を下方に移動させる。このとき、本体装置300は、枠画像Im52の移動に合わせて、コントローラ200の表示領域241に表示させる画像をスクロールさせる。このようなスクロール操作が継続的に行われると、枠画像Im52は、図17(b)に示すように、やがて表示領域101の境界に達する。
【0118】
図17(b)に示すように、枠画像Im52が表示領域101の境界に達した場合において、さらに下方向へのスクロール操作が行われると、本体装置300は、表示領域101に表示されているウェブページの画像Im51を変化させるべく、スクロールを開始する。その結果、画像Im51のうちのそれまで見えていなかった部分が徐々に表示されるようになる。その後、下方向へのスクロール操作を繰り返し、ウェブページの下端まで表示させると、図17(c)に示す状態となり、それ以上のスクロールは行われなくなる。
【0119】
本実施形態によれば、ユーザは、コントローラ200に表示されている画像をスクロールさせるスクロール操作によって、必要に応じて、モニタ100に表示されている画像をもスクロールさせることが可能である。また、ユーザは、モニタ100の表示領域101を確認することによって、コントローラ200の表示領域241に表示しきれない部分の画像を確認することが可能であるとともに、枠画像を確認することによって、表示領域101に表示されている画像と表示領域241に表示されている画像の位置関係を把握することが可能である。
【0120】
[変形例]
上述した実施形態は、本発明の実施の一態様である。本発明は、この実施形態に限定されることなく、以下の変形例に示すような他の態様で実施することも可能である。なお、本発明は、必要に応じて、複数の変形例を組み合わせて適用することも可能である。
【0121】
(変形例1)
本発明は、画像の表示時に拡大操作を随時行うによって動作モードを切り替えるものではなく、画像の表示前にあらかじめ動作モードを設定するものであってもよい。この場合、において、動作モードとして「拡大モード」を設定しておけば、ユーザは、拡大操作を行うことなく、コントローラ100に最初から拡大画像(部分画像)を表示させることが可能になる。
【0122】
(変形例2)
把持検出手段315に相当する構成は、本体装置300ではなくコントローラ200が有していてもよい。この場合、コントローラ200は、ユーザによる把持を検出したことを示すフラグなどのデータを本体装置300に送信してもよいが、ユーザによる把持を検出した場合に動き情報を送信するようにし、ユーザによる把持が検出されなければ動き情報の送信を行わないようにしてもよい。
【0123】
(変形例3)
モニタ100の表示領域101は、必ずしもコントローラ200の表示領域241よりも大きなサイズである必要はなく、表示領域241と同等ないしそれ未満のサイズであってもよい。また、モニタ100に相当する表示装置(第1の表示装置)とコントローラ200に相当する表示装置(第2の表示装置)とは、これらが別体に構成されていればよく、互いに有線接続されたような構成であってもよい。
【0124】
(変形例4)
ユーザは、表示領域241に等倍画像又は拡大画像が表示されている場合に、表示領域241に表示されている操作オブジェクトを選択することが可能である。換言すれば、本体装置300は、拡大操作が行われている場合と、拡大操作が行われていない場合のいずれにおいても、操作オブジェクトを選択するための操作を受け付けることが可能である。ユーザは、表示領域241に対するタッチ操作によって操作オブジェクトを選択してもよいが、他の操作によって選択することも可能である。例えば、コントローラ200は、十字ボタン261D及びAボタン261Aを操作オブジェクトを選択するためのキーとして機能させてもよい。
【0125】
十字ボタン261DとAボタン261Aとを用いて操作オブジェクトを選択する操作方法としては、次のようなものが考えられる。例えば、十字ボタン261Dによって操作オブジェクトの選択候補を切り替え、Aボタン261Aによって選択候補を選択する(すなわち選択する操作オブジェクトを確定する)方法がある。
【0126】
図18は、等倍画像と拡大画像において表示される操作オブジェクトと、その選択候補を例示する図である。同図において、A〜Pのアルファベットが付された画像は、それぞれ選択可能なアイコンであり、操作オブジェクトであるとする。この例において、ユーザが十字ボタン261Dを押下すると、所定の規則に従っていずれかの操作オブジェクトが選択候補となる。例えば、図示した例においては、表示領域241のうちの最も左上にある操作オブジェクトが最初の選択候補となる。その後、ユーザは、十字ボタン261Dを押下することで、選択候補を上下左右に移動させることが可能である。例えば、図18(a)に示す状態において、ユーザが十字ボタン261Dで右方向を1回指示すると、選択候補はアイコン「A」からアイコン「B」に切り替わる。
一方、図18(b)は、図18(a)に示す等倍画像Im61の拡大画像Im62を示している。この拡大画像Im62を表示している場合において、最初に選択候補になるのは、アイコン「F」である。
【0127】
このように、拡大操作が行われている場合と行われていない場合とでは、最初の選択候補が異なり得るほか、選択可能な操作オブジェクトの数も異なり得る。したがって、ユーザは、拡大操作を行い、拡大画像を表示させることで、所望の操作オブジェクトをより少ない回数で選択することができる場合がある。例えば、アイコン「K」を選択するために要する十字ボタン261Dの最少の押下回数は、図18(a)の等倍画像の場合よりも図18(b)の拡大画像の場合の方が少なくなるため、このような場合には拡大操作を行ってから十字ボタン261Dを操作した方が望ましいといえる。一方で、情報の一覧性を重視したいとか、所望の操作オブジェクトが特に定まっていないといった場合であれば、拡大操作を行わずに十字ボタン261Dを操作した方がよい場合もある。
【0128】
なお、この場合において、十字ボタン261Dは、スクロール操作に利用することも可能である。例えば、図18(b)に示す状態において、十字ボタン261Dによって上方向を指示すると、拡大画像Im62がスクロールされ、アイコン「J」、「K」が非表示とナリ、アイコン「B」、「C」が表示されるようになっていてもよい。
【0129】
(変形例5)
コントローラ200に表示される等倍画像は、図15に示した画像Im41のように、モニタ100の表示領域101に表示されている画像Im42と同じ領域の画像であってもよいし、そうでなくてもよい。例えば、コントローラ100に表示される等倍画像は、モニタ100の表示領域101に表示されている画像Im42の一部の画像であってもよい。このような場合には、本体装置300は、拡大操作が行われているときだけでなく、拡大操作が行われていないときにも指標画像(枠画像)を表示させてもよい。
【0130】
つまり、表示領域241に表示される等倍画像は、モニタ100の表示領域101に表示される画像と同じ倍率(すなわち同じサイズ)である必要はない。すなわち、等倍画像の「等倍」とは、拡大画像と対比したときに拡大されていないという意味にすぎず、モニタ100に表示される画像との対比を意味するものではない。表示される画像の倍率は、ここではコントローラ200に表示される非拡大時の画像を基準としているが、モニタ100に表示される画像を基準にすることももちろん可能である。
【0131】
(変形例6)
本体装置300は、コントローラ200に表示させる画像だけでなく、モニタ100に表示させる画像についても、必要に応じて拡大させてもよい。例えば、本体装置300は、拡大操作に応じて、コントローラ200に表示させる画像と連動するように、モニタ100に表示させる画像も拡大するようにしてもよい。
【0132】
(変形例7)
表示位置情報が表す位置を初期位置に戻すための操作は、スクロール操作に限定されない。例えば、制御部310は、ハイパーリンクなどの操作オブジェクトが選択されたり、メニュー画像Im12、Im13に表示されたアイコンが選択されたりした場合にも、表示位置情報が表す位置を初期位置に戻してもよい。
【0133】
(変形例8)
本発明は、本体装置300、本体装置300とコントローラ200とを備える情報処理システム、さらにモニタ100を備える情報処理システム(表示システム10)といった形態だけではなく、本体装置300に相当する構成とコントローラ200に相当する構成とを一体に備えた表示装置といった形態でも実施可能である。あるいは、本発明は、本発明に係る制御(すなわち、第1の表示制御手段311及び第2の表示手段312による制御など)の一部又は全部をモニタ100及びコントローラ200で実行するように構成されてもよいし、本体装置300に相当する構成を備えることなく、各々の表示装置における表示制御をそれぞれの装置で実行してもよい。また、本発明に係る表示装置は、両手で把持する形状ではなく、片手で把持する形状であってもよいし、机の上などに置いた状態で操作するものであってもよい。なお、本発明に係る制御装置は、ゲーム機能を有していなくてもよい。
【0134】
また、本発明は、このような制御装置や情報処理システムの形態だけでなく、表示装置に拡大画像(部分画像)を表示させるための画像表示方法や、かかる画像表示方法を実現するための情報処理プログラムといった形態での実施も可能である。さらに、本発明に係る情報処理プログラムは、光ディスクや半導体メモリなどの記録媒体に記録された形態の提供や、インターネットなどのネットワークを介して制御装置にダウンロードさせる形態での提供も可能である。
【符号の説明】
【0135】
10…表示システム、100…モニタ(第1の表示装置)、101…表示領域、200…コントローラ(第2の表示装置)、210…制御部、220…補助記憶部、230…通信部、240…表示部、241…表示領域、250…タッチスクリーン部、260…操作部、270…動き検出部、300…本体装置(制御装置)、310…制御部、311…第1の表示制御手段、312…第2の表示制御手段、313…情報取得手段、314…オブジェクト選択手段、315…把持検出手段、316…位置特定手段、317…画像生成手段、318…表示制御手段、320…補助記憶部、330…ディスクドライブ部、340…ネットワーク通信部、350…端末通信部、360…AVインタフェース部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18