(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6058907
(24)【登録日】2016年12月16日
(45)【発行日】2017年1月11日
(54)【発明の名称】車載記録装置
(51)【国際特許分類】
G08G 1/00 20060101AFI20161226BHJP
H04N 7/18 20060101ALI20161226BHJP
B60R 1/00 20060101ALI20161226BHJP
G07C 5/00 20060101ALI20161226BHJP
【FI】
G08G1/00 D
H04N7/18 J
B60R1/00 A
G07C5/00 Z
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2012-78157(P2012-78157)
(22)【出願日】2012年3月29日
(65)【公開番号】特開2013-206417(P2013-206417A)
(43)【公開日】2013年10月7日
【審査請求日】2015年2月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】501418498
【氏名又は名称】矢崎エナジーシステム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】特許業務法人栄光特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100105474
【弁理士】
【氏名又は名称】本多 弘徳
(74)【代理人】
【識別番号】100177910
【弁理士】
【氏名又は名称】木津 正晴
(72)【発明者】
【氏名】山崎 知之
【審査官】
田中 純一
(56)【参考文献】
【文献】
特開2003−078654(JP,A)
【文献】
特開2005−006081(JP,A)
【文献】
特開2010−039954(JP,A)
【文献】
特開平08−235484(JP,A)
【文献】
特開2009−110224(JP,A)
【文献】
特開2000−002553(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2002/0115423(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2003/0081942(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/00 − 99/00
B60R 1/00 − 1/04
B60R 1/08 − 1/12
G07C 1/00 − 15/00
H04N 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載された車載記録装置であって、
前記車両の外部または内部を撮影する撮影手段と、
前記撮影手段が撮影した画像を記録する記録手段と、
前記車両が位置する場所の勾配に関する情報であってその勾配の大きさ及び長さを含む情報、及び、前記車両が位置する場所の高度に関する情報を取得する取得手段と、
前記記録手段が記録する画像に、前記取得手段によって取得された勾配に関する情報、及び、高度に関する情報を重畳して記録する記録制御手段と、
を備え、
前記勾配に関する情報、及び、前記高度に関する情報が重畳して記録された画像を表示する表示手段をさらに備え、
前記表示手段は、前記画像中の道路を表す部分に前記勾配に関する情報を表示することを特徴とする車載記録装置。
【請求項2】
前記取得手段は、前記車両が位置する場所の気圧を検出する気圧検出手段を備え、前記気圧検出手段によって検出された気圧から前記高度を算出し、前記高度を走行距離に従って記録しておき、前記走行距離に対応する前記高度の変化から前記勾配を算出することを特徴とする請求項1記載の車載記録装置。
【請求項3】
前記車両に加わる衝撃を感知する衝撃感知手段をさらに備え、
前記記録制御手段は、前記衝撃感知手段が衝撃を感知した時点より所定時間前に撮影され記録された所定時間分の画像に、撮影時刻と同じ時刻に取得された前記勾配に関する情報及び前記高度に関する情報を重畳して記録することを特徴とする請求項1記載の車載記録装置。
【請求項4】
前記取得手段は、前記車両のピッチ角を検出するピッチ角検出手段を備え、前記ピッチ角から前記勾配に関する情報を取得することを特徴とする請求項1記載の車載記録装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載された車載記録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の車載記録装置であるドライブレコーダとして、イグニッションONで起動し、車両運行時に常時録画するタイプのものと、GセンサからのG値が設定値を超えた場合、G値が発生した前後の時間分を録画するタイプのものが存在する。
【0003】
ドライブレコーダが録画する画像は、車両の前方、後方、車室内等、カメラの設定位置によって異なる。また、ドライブレコーダで録画された画像は、事故原因の解析・分析に役立てられる。
【0004】
この種の先行技術として、運転中に得られる運転状況情報を時系列に保存し、危険運転状態と判定される時にトリガー信号を出力し、その時点の運転状況情報にフラグを付して記録するデジタルタコグラフがある(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−199328号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の車載記録装置には、つぎのような問題があった。事故原因を解析・分析する際、事故現場が坂道の途中にある場合、車両は道路と平行に傾いていると想定されるが、録画された映像を見ても、道路の坂道状況(例えば坂道の勾配や長さ)を正確に把握することができなかった。
【0007】
このように、ドライブレコーダに録画された映像からは、車両が走行している路面の勾配を判別することができなかった。
【0008】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両が位置する場所の状況を正確に把握することができる車載記録装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述した目的を達成するために、本発明に係る車載記録装置は、下記(1)〜(
4)を特徴としている。
(1) 車両に搭載された車載記録装置であって、
前記車両の外部または内部を撮影する撮影手段と、
前記撮影手段が撮影した画像を記録する記録手段と、
前記車両が位置する場所の勾配に関する情報
であってその勾配の大きさ及び長さを含む情報、及び、前記車両が位置する場所の高度に関する情報を取得する取得手段と、
前記記録手段が記録する画像に、前記取得手段によって取得された勾配に関する情報、及び、高度に関する情報を重畳して記録する記録制御手段と、
を備え
、
前記勾配に関する情報、及び、前記高度に関する情報が重畳して記録された画像を表示する表示手段をさらに備え、
前記表示手段は、前記画像中の道路を表す部分に前記勾配に関する情報を表示すること。
(2) 上記(1)の構成の車載記録装置であって、
前記取得手段は、前記車両が位置する場所の気圧を検出する気圧検出手段を備え、前記気圧検出手段によって検出された気圧から前記高度を算出し、前記高度を走行距離に従って記録しておき、前記走行距離に対応する前記高度の変化から前記勾配を算出すること。
(3) 上記(1)の構成の車載記録装置であって、
前記取得手段は、前記車両のピッチ角を検出するピッチ角検出手段を備え、前記ピッチ角から前記勾配に関する情報を取得すること。
(4) 上記(1)の構成の車載記録装置であって、
前記車両に加わる衝撃を感知する衝撃感知手段をさらに備え、
前記記録制御手段は、前記衝撃感知手段が衝撃を感知した時点より所定時間前に撮影され記録された所定時間分の画像に、撮影時刻と同じ時刻に取得された前記勾配に関する情報及び前記高度に関する情報を重畳して記録すること。
【0010】
上記(1)〜(3)の車載記録装置によれば、撮影した画像に勾配に関する情報及び高度に関する情報を重畳して記録するので、車両が位置する場所の状況の正確な把握を可能とする。
上記
(4)の車載記録装置によれば、坂道で事故が発生した場合、事故現場の原因を解析・分析することに役立たせることができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、撮影した画像に勾配に関する情報を重畳して記録するので、車両が位置する場所の状況を正確に把握することができる。従って、坂道で事故が発生した場合、事故現場の原因を解析・分析することに役立たせることができる。
【0012】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】
図1は、実施の形態におけるドライブレコーダシステム1の構成を示す図である。
【
図2】
図2は、坂道検出ユニット50の構成を示す図である。
【
図3】
図3(A)及び
図3(B)は、高度と気圧の関係(
図3(A))、及び坂道の状況(
図3(B))を示すグラフである。
【
図4】
図4は、勾配等の情報が重畳された画像の例を示す図である。
【
図5】
図5は、ドライブレコーダ10の記録動作手順を示すフローチャートである。
【
図6】
図6は、ドライブレコーダ10から出力された映像を表示する表示装置60の画面を示す図である。
【
図7】
図7(A)及び
図7(B)は、カメラ20aによって撮影された映像を表示するウインドウ61の他の画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施の形態における車載記録装置について図面を用いて説明する。本実施形態の車載記録装置はドライブレコーダに適用される。
【0015】
図1は実施の形態におけるドライブレコーダシステム1の構成を示す図である。ドライブレコーダシステム1は、ドライブレコーダ10、カメラ20、速度センサ30、Gセンサ40、坂道検出ユニット50、及び表示装置60から構成される。
【0016】
ドライブレコーダ10は、映像や速度等のデータを記録しておくものであり、CPU11、ROM12、RAM13、画像メモリ14、各種インタフェース(I/F)15、16、17、18、19を有する。
【0017】
画像メモリ14には、カメラ20によって撮影された映像の画像データが記録される他、速度センサ30によって検出された車両の速度データ等が記録される。ROM12には、後述する制御プログラムの他、気圧と高度の関係を示すテーブル等が記憶されている。SDRAM(RAM)13はワークメモリとして使用される。
【0018】
インタフェース16には、車両の外部および内部を撮影する5台のカメラ20が接続される。5台のカメラ20は、それぞれ車両の前方を撮影するカメラ20a、車両の左側及び右側をそれぞれ撮影するカメラ20b、20c、車両の後方を撮影するカメラ20d、及び車室内を撮影するカメラ20eからなる。なお、車両前方を撮影するカメラ20a及び車室内を撮影するカメラ20eはドライブレコーダ10の筐体に取り付けられたものでもよい。
【0019】
インタフェース17には、車両の加速度を検知し、車両に加わる衝撃を感知するGセンサ40(衝撃感知手段)が接続される。インタフェース18には、車両の速度を検出する速度センサ30が接続される。また、インタフェース18には、図示しないエンジン回転数センサ、ハンドル角度センサ、ウインカスイッチ、ブレーキスイッチ等の各種センサが接続されてもよい。
【0020】
インタフェース19には、カメラ20によって撮影された映像や各種データを表示する表示装置60が接続される。なお、表示装置60はドライブレコーダ10に搭載されてもよい。
【0021】
インタフェース15には、坂道の状況を検出する坂道検出ユニット50が接続される。
図2は坂道検出ユニット50の構成を示す図である。坂道検出ユニット50は、CPU51、EEPROM52、気圧センサ53、端子56、インタフェース(I/F)回路55、57、58、59等を有する。気圧センサ53(気圧検出手段)として、例えば、シリコン等の半導体を用い、気圧値を表す電気信号を出力する静電容量式あるいは振動式のセンサが挙げられる。
【0022】
CPU51は、端子56及びI/F回路55、57を通じてドライブレコーダ10とシリアル通信を行い、また、気圧センサ53によって検出された信号値をもとに、気圧データ75を算出して出力する。また、CPU51は、登り信号70あるいは下り信号71を出力する。
【0023】
図3(A)及び
図3(B)は高度と気圧の関係(
図3(A))、及び坂道の状況(
図3(B))を示すグラフである。
図3(A)には、ROM12に格納された気圧と高度の関係を示すテーブルをもとに、気圧データに対応する高度データのグラフが示されている。縦軸は気圧、横軸は高度を表す。このグラフから、高度が上がるにつれて気圧は低くなっていることが分かる。
【0024】
また、
図3(B)のグラフには、事故直前の50m毎の坂道の状況が示されている。縦軸は高度を表し、横軸は走行距離を表す。このグラフから、例えば、上り坂aでは、長さ1200m、勾配5.2%であることが分かる。下り坂bでは、長さ800m、勾配5%であることが分かる。
【0025】
ここで、車両が位置する道路(場所)の勾配は、走行距離に対する高度の変化から、数式(1)に従って算出する。高度の変化が正(プラス)である場合、登り坂、負(マイナス)である場合、下り坂となる。
勾配[%] = 100 * 高度の変化[m]/走行距離[m] ……(1)
【0026】
このように、道路の高度から路面の勾配を実測値として正確に算出することができる。なお、坂道の状況を表すデータ(長さ、勾配等)は、事故発生前の数十秒の映像と一致させる必要はなく、任意の設定時間分だけ、坂道の状況を表すデータを映像(画像データ)に付加すればよい。また、道路の標高(高度)データは、通常、事故前の数十秒では短く、もっと長い任意の時間に設定可能である。
【0027】
図4は勾配等の情報が重畳された画像の例を示す図である。一定時間(例えば、1秒)ごとに、カメラ20で撮影された映像(画像データ)には、
図4に示すように、坂道検出ユニット50から出力される気圧データに対応する高度データ及び勾配データ(長さを含む)が重畳される。つまり、撮影画像に高度、勾配及び長さのテキスト情報85を埋め込んだ画像81が得られる。
【0028】
画像データは、この重畳処理とは別の処理ルーチンで、所定時間分、繰り返し画像メモリ14に記録される。なお、画像データに重畳して記録されるデータには、高度データや勾配データ(長さを含む)の他、速度データ等が含まれてもよい。
【0029】
上記構成を有するドライブレコーダシステム1の動作を示す。
図5はドライブレコーダ10の記録動作手順を示すフローチャートである。この動作プログラムは、ROM12に格納されており、イグニッションON後、CPU11によって所定時間(例えば1秒)ごとに実行される。また、前述したように、本処理ルーチンとは別の処理ルーチンで、カメラ20によって撮影される映像(画像データ)は、常に所定時間分繰り返し画像メモリ14に記録されている。
【0030】
まず、CPU11は、速度センサ30によって検出される速度データ、Gセンサ40によって検出されるG値(加速度値)、及び坂道検出ユニット50によって検出される気圧データに対応する高度データを取得し、画像メモリ14に記録する(ステップS1)。このとき、CPU11は、
図3(A)のグラフを参照し、気圧データに対応する高度データを求める。ここで求められた高度データを、速度データから得られる走行距離に対応付けることで、前述した
図3(B)の坂道の状況を表すグラフが得られる。
【0031】
CPU11は、ステップS1で求めたG値が、事故発生が起きたか否かを判断する際のしきい値を超えたか否かを判定する(ステップS2)。判定の結果、G値がしきい値以下である場合、CPU11はそのまま本動作を終了する。
【0032】
一方、判定の結果、G値がしきい値を超えた場合、CPU11は、別の処理ルーチンで取得され、画像メモリ14に記録された画像データに、ステップS1の高度データ及び勾配データを重畳させて画像メモリ14に記録する映像記録処理を行う(ステップS3)。
【0033】
この映像記録処理(記録制御手段に相当)では、CPU11は、
図4に示すように、事故発生前に撮影され、記録された所定時間分の映像(画像データ)に、撮影時刻と同じ時刻に取得された高度データ及び勾配データを重畳して記録する。つまり、事故発生時点より所定時間前からの映像に勾配データ等が重畳される。この後、CPU11は本動作を終了する。
【0034】
これにより、G値がしきい値を超えるような衝撃が車両に加わる前に撮影された画像データには、勾配データ等が付加される。なお、事故発生後も、CPU11は、事故発生後に撮影された画像データに、時刻が同じ勾配データを重畳させて記録してもよい。
【0035】
図6はドライブレコーダ10から出力された映像を表示する表示装置60の画面を示す図である。表示装置60の画面は、4つのウインドウ61、62、63、64に分割されている。ウインドウ61には、カメラ20aによって撮影された車両前方の映像が表示される。このウインドウ61には、車両前方の映像の他に、高度、勾配、長さ(高度600m,勾配3%,長さ500m)及びその他のデータが表示される。これにより、事故原因を究明する際、視覚的に勾配の大きさを意識することができる。
【0036】
また、ウインドウ62には、4分割された各子画面に、カメラ20d、20b、20c、20eによってそれぞれ撮影された車両の後方、左側、右側、車室内の映像が表示される。ウインドウ63には、事故発生前後における車両の速度、エンジン回転数、左右及び前後のG値の変化を示すグラフが表示される。ウインドウ64には、各種の車両情報が表示される。
【0037】
本実施形態のドライブレコーダシステムによれば、ドライブレコーダ10の映像から事故状況を解析する際、事故前の坂道状況を入手することができる。従って、道路の勾配情報を加味して事故原因を究明することが可能となり、事故現場である坂道の状況を正確に把握することができる。このように、坂道で事故が発生した場合、勾配情報(データ)を用いることで、事故現場の原因を解析・分析することに役立たせることができる。
【0038】
また、坂道検出ユニット50によって検出される気圧データをもとに、高度データを取得することができ、地図の標高データにない部分、例えば高架橋、専用道路から一般道路への下り部分等においても、実測値として高度データを取得することができる。
【0039】
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られるものではなく、本実施形態の構成が持つ機能を達成できる構成であればどのようなものであっても適用可能である。
【0040】
例えば、
図7(A)及び
図7(8)はカメラ20aによって撮影された映像を表示するウインドウ61の他の画面例を示す図である。
図7(A)では、ウインドウ61の画面には、勾配を表す目盛り67が指示マーク67aとともに表示される。
図7(B)では、ウインドウ61の画面には、拡張現実(AR:Augmented Reality)の技術を用いて、映像中の道路を表す部分に勾配等のテキスト情報68が表示される。これにより、道路と勾配との対応が明瞭になる。
【0041】
また、上記実施形態では、気圧センサによって検出された気圧データから得られる高度の変化をもとに、道路の勾配を算出して取得したが、その他の方法で取得してもよい。例えば、ドライブレコーダには、GPS衛星からの電波を検出した車両の現在位置を検出するGPS受信器や、車両のピッチ角等を検知するジャイロセンサが搭載されてもよい。
【0042】
ジャイロセンサが搭載された場合、これを用いて、車両のピッチ角を検出し、この検出されたピッチ角の平均値等から、道路の勾配を取得してもよい(ピッチ角検出手段)。これにより、車両が位置する場所の高度を求めることなく、道路の勾配を簡単に求めることができる。
【0043】
また、GPS受信器から得られるGPSデータに含まれる高度の情報をもとに、その変化から道路の勾配を算出してもよい。
【0044】
さらには、予め高度データが登録された地図データを保持しておいてもよく、GPSデータの現在位置から高度データを得るようにしてもよい。また、GPSデータの現在位置に対応する勾配情報が登録されたマップを参照し、現在位置から即座に勾配の情報を取得してもよい。
【0045】
本発明は、車両に搭載された車載記録装置において、車両が位置する場所の状況を正確に把握することができ、有用である。
【符号の説明】
【0046】
1 ドライブレコーダシステム
10 ドライブレコーダ
11、51 CPU
12、52 ROM
13 RAM
14 画像メモリ
15、16、17、18、19 インタフェース(I/F)
20、20a、20b、20c、20d、20e カメラ
30 速度センサ
40 Gセンサ
50 坂道検出ユニット
53 気圧センサ
55、57、58、59 インタフェース回路
56 端子
60 表示装置
61、62、63、64 ウインドウ
67 目盛り
67a 指示マーク
68、85 テキスト情報
70 登り信号
71 下り信号
75 気圧データ
81、91 画像