(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6059851
(24)【登録日】2016年12月16日
(45)【発行日】2017年1月11日
(54)【発明の名称】コンセントアセンブリー
(51)【国際特許分類】
H01R 25/00 20060101AFI20161226BHJP
【FI】
H01R25/00 A
【請求項の数】7
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2016-541518(P2016-541518)
(86)(22)【出願日】2014年12月8日
(86)【国際出願番号】KR2014011980
(87)【国際公開番号】WO2015093767
(87)【国際公開日】20150625
【審査請求日】2016年6月17日
(31)【優先権主張番号】10-2013-0156728
(32)【優先日】2013年12月16日
(33)【優先権主張国】KR
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】516174286
【氏名又は名称】キム,ホジン
(73)【特許権者】
【識別番号】516174264
【氏名又は名称】キム,イン ジェ
(74)【代理人】
【識別番号】100074332
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 昇
(74)【代理人】
【識別番号】100114432
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 寛昭
(74)【代理人】
【識別番号】100171310
【弁理士】
【氏名又は名称】日東 伸二
(72)【発明者】
【氏名】キム,ホジン
(72)【発明者】
【氏名】キム,イン ジェ
【審査官】
片岡 弘之
(56)【参考文献】
【文献】
特開2005−259452(JP,A)
【文献】
実開平06−007182(JP,U)
【文献】
特表2014−523860(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 25/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
多数の単位コンセントが互いにヒンジ結合されて形状が可変となるコンセントアセンブリーにおいて、
前記単位コンセントは、
六面体からなるボディー部と、
前記ボディー部と一体となって、前記ボディー部の角部側に少なくとも一つ以上が提供されるヒンジ結合部と、
前記ボディー部の一面にプラグが挿入される挿入孔部と、
前記ボディー部と前記ヒンジ結合部に提供され、前記挿入孔部に電源を供給する第1電源供給部材および第2電源供給部材と、
を含み、
平面側からみて、前記ボディー部が他の複数のボディー部との間に配置される場合、前記ボディーには、互いに対向する対角線方向の頂点側に前記ヒンジ結合部が対をなして配置され、
前記単位コンセントには、電源供給部が連結され、
前記電源供給部は、
六面体からなる電源ボディー部と、
前記電源ボディー部と一体からなり、平面からみて前記電源ボディー部の頂点側に提供される電源ヒンジ結合部と、
前記電源ボディー部に提供され、前記第1電源供給部材と前記第2電源供給部材とに電源を供給または遮断するスイッチと、を含み、
前記電源ボディー部に提供された電源ヒンジ結合部は、前記ボディー部に提供されたヒンジ結合部にヒンジ結合される、コンセントアセンブリー。
【請求項2】
前記単位コンセントは、少なくとも一つ以上がUSB端子を挿入可能なUSB用コンセントからなる、請求項1に記載のコンセントアセンブリー。
【請求項3】
前記ボディー部は、
ロウアーボディー部と、
前記ロウアーボディー部に結合されるアッパボディー部とを含み、
前記ヒンジ結合部は、
前記ロウアーボディー部の角部側で伸びるロウアーヒンジ結合部と、
前記アッパボディー部の角部側で伸びるアッパヒンジ結合部とを含み、
前記ロウアーヒンジ結合部と前記アッパヒンジ結合部は、
隣接して配置される他のロウアーヒンジ結合部とアッパヒンジ結合部とに締結部材で結合される、請求項1に記載のコンセントアセンブリー。
【請求項4】
前記第1電源供給部材は、
第1プラグ嵌合部と、両側の端子とを備え、
前記第1電源供給部材の端子は、
前記ヒンジ結合部に配置され、隣接する他の第1電源供給部材の端子と接触し、
前記第2電源供給部材は、
第2プラグ嵌合部と、両側の他の端子とを備え、
前記第2電源供給部材の端子は、
前記ヒンジ結合部に配置され、隣接する他の第2電源供給部材の端子と接触し、
前記第1電源供給部材の端子と前記第2電源供給部材の端子とは、前記ヒンジ結合部に提供される遮断部材により絶縁される、請求項1に記載のコンセントアセンブリー。
【請求項5】
前記遮断部材は、
円筒形状からなり、前記第1電源供給部材の端子と前記第2電源供給部材の端子との間に配置される、請求項4に記載のコンセントアセンブリー。
【請求項6】
前記ヒンジ結合部には、
前記第1電源供給部材の端子および前記第2電源供給部材の端子の一側にそれぞれウェーブワッシャーが配置され、
前記ウェーブワッシャーは、
前記第1電源供給部材の端子が隣接する他の第1電源供給部材の端子と接触状態を維持し、前記第2電源供給部材の端子が隣接する他の第2電源供給部材の端子と接触状態を維持する方向に作用する弾性力を有する、請求項4に記載のコンセントアセンブリー。
【請求項7】
前記第1電源供給部材の端子および前記第2電源供給部材の端子には、
一面に隣接する端子と接触力を高める突出部が提供される、請求項4に記載のコンセントアセンブリー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多数の電気プラグ(plug)またはUSB端子を挿入可能なコンセントが連続的に連結され、プラグを挿入するコンセントのプラグ挿入孔と隣接して配置されるまた他のコンセントのプラグ挿入孔の間隔を調節することができるコンセントアセンブリーに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に電気コンセントは、電気プラグを挿入できる孔が連続して配置されている。電気コンセントに多数の電気プラグを挿入して電源を使用することができる。このような従来の電気コンセントは、電気プラグを挿入できる挿入孔が一定の間隔で固定されて比較的サイズの大きい電気プラグを連続してコンセントに挿入する場合、隣接して配置された電気プラグ挿入孔に挿入できなくなることがあり、使用が不便な問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
したがって、本発明は、前記問題点を解決するために提案されたものであり、本発明の目的は、コンセントにプラグまたはUSB端子を挿入する時、サイズの大きいプラグなどを連続して挿入することができ、使用上の利便性を図るコンセントアセンブリーを提供することにある。
【0004】
本発明の他の目的は、簡単な構造からなって生産費用を減らしながらも、様々な形状に変形させて使用することができるコンセントアセンブリーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
このような本発明の目的を達成するために、本発明は、多数の単位コンセントが互いにヒンジ結合されて形状が可変するコンセントアセンブリーにおいて、
【0006】
前記単位コンセントは、多面体からなるボディー部と、前記ボディー部と一体からなり、前記ボディー部の角部側に少なくとも一つ以上が提供されるヒンジ結合部と、前記ボディー部の一面にプラグが挿入される挿入孔部と、前記ボディー部と前記ヒンジ結合部に提供され、前記挿入孔部に電源を供給する第1電源供給部材および第2電源供給部材と、を含むコンセントアセンブリーを提供する。
【0007】
前記多面体は、六面体からなることが好ましい。
【0008】
前記単位コンセントには、電源供給部が連結され、前記電源供給部は、多面体からなる電源ボディー部と、前記電源ボディー部と一体からなり、前記電源ボディー部の角部側に提供される電源ヒンジ結合部と、前記電源ボディー部に提供され、前記第1電源供給部材と前記第2電源供給部材とに電源を供給または遮断するスイッチと、を含み、前記電源ボディー部に提供された電源ヒンジ結合部は、前記単位コンセントに提供されたヒンジ結合部にヒンジ結合されることが好ましい。
【0009】
前記ボディー部は、ロウアーボディー部と、前記ロウアーボディー部に結合されるアッパボディー部とを含み、前記ヒンジ結合部は、前記ロウアーボディー部の角部側で伸びるロウアーヒンジ結合部と、前記アッパボディー部の角部側で伸びるアッパヒンジ結合部とを含み、前記ロウアーヒンジ結合部と前記アッパヒンジ結合部は、隣接して配置される他のロウアーヒンジ結合部とアッパヒンジ結合部とに締結部材で結合されることが好ましい。
【0010】
前記第1電源供給部材は、第1プラグ嵌合部と、両側の端子とを備え、前記第1電源供給部材の端子は、前記ヒンジ結合部に配置され、隣接する他の第1電源供給部材の端子と接触し、前記第2電源供給部材は、第2プラグ嵌合部と、両側の他の端子とを備え、前記第2電源供給部材の端子は、前記ヒンジ結合部に配置され、隣接する他の第2電源供給部材の端子と接触し、前記第1電源供給部材の端子と前記第2電源供給部材の端子とは、前記ヒンジ結合部に提供される遮断部材により絶縁されることが好ましい。
【0011】
前記遮断部材は、円筒形状からなり、前記第1電源供給部材の端子と前記第2電源供給部材の端子との間に配置されることが好ましい。
【0012】
前記ヒンジ結合部には、前記第1電源供給部材の端子および前記第2電源供給部材の端子の一側にそれぞれウェーブワッシャーが配置され、前記ウェーブワッシャーは、前記第1電源供給部材の端子が隣接する他の第1電源供給部材の端子と接触状態を維持し、前記第2電源供給部材の端子が隣接する他の第2電源供給部材の端子と接触状態を維持する方向に作用する弾性力を有することが好ましい。
【0013】
前記第1電源供給部材の端子および前記第2電源供給部材の端子には、一面に隣接する端子と接触力を高める突出部が提供されることが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
このような本発明は、コンセントをなすボディー部が多面体からなり、多面体の角部の両側にヒンジ結合部が提供されて、互いに隣接するボディー部に提供されたプラグまたはUSB端子挿入孔の間隔を調節することができ、サイズが比較的大きいプラグを連続してコンセントに挿入して使用することができる。したがって、本発明は、使用が便利な効果がある。
【0015】
また、本発明は、ボディー部にヒンジ結合部が結合され、ヒンジ結合部と電源供給部材の構造が簡単で生産費用を減らす効果がある。
【0016】
また、本発明は、部品を同一の構造で製作することができるため、部品数を減らして生産費用を減らす効果がある。
【0017】
また、本発明は、多様な形状に変形が可能で空間配置の活用度を極大化させる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の実施例を説明するためにコンセントアセンブリーを長く繰り広げた状態を示した平面図である。
【
図3】本発明の実施例を説明するために
図2の主要部であるコンセントアセンブリーのボディー部のうち、ロウアーボディー部を拡大して示した図面である。
【
図4】本発明の実施例を説明するために
図2の主要部であるコンセントアセンブリーのボディー部のうち、アッパボディー部を拡大して示した図面である。
【
図5】本発明の実施例を説明するためにコンセントアセンブリーを短くたたんだ状態を示した平面図である。
【
図6】本発明の実施例を説明するためにコンセントアセンブリーを他の形状に変形した図面である。
【
図7】本発明の実施例を説明するためにコンセントアセンブリーをまた他の形状に変形した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、添付した図面を参照して本発明の実施例について本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施することができるように詳しく説明する。しかし、本発明は、多様な異なる形態に実現することができ、ここで説明する実施例に限定されない。図面において、本発明を明確に説明するために、説明上不必要な部分は省略し、明細書全体にわたって同一または類似する構成要素については同一の参照符号を付した。
【0020】
図1は、本発明の実施例を説明するための平面図であり、
図2は、
図1の分解斜視図であって、コンセントアセンブリーを示している。
【0021】
本発明の実施例のコンセントアセンブリーは、電源供給部1、多数の単位コンセント3、5、7、9、そしてUSB端子用コンセント11を含む。
【0022】
本発明の実施例は、電源供給部1が省略された状態の単位コンセント3、5、7、9のみから構成され得る。また、本発明の実施例は、単位コンセント3、5、7、9に複数のUSB端子用コンセント11が連続して連結されることもできる。また本発明の他の実施例として、単位コンセント3、5、7、9とUSB端子用コンセント11とが互いに組合わせて構成されることも可能である。
【0023】
本発明の実施例の説明では、電源供給部1と同一の構造を有する4個の単位コンセント3、5、7、9、そしてUSB端子用コンセント11が順次に連結された構造を一例として説明する。また、本発明の実施例で単位コンセント3、5、7、9は同一の構造を有するため、便宜上、一つの単位コンセント3に符号を付与して説明する。
【0024】
電源供給部1は、電源ボディー部13、電源ヒンジ結合部15、そしてスイッチ17を含む。
【0025】
電源ボディー部13は、多面体からなることができる。本発明の実施例で電源ボディー部13は、六面体からなることが好ましい。電源ボディー部13は、角部側に電源ヒンジ結合部15が提供される。つまり、電源ボディー部13に提供される電源ヒンジ結合部15は、
図1に示したように、角部一側にのみ提供されることが好ましい。そして電源ボディー部13と電源ヒンジ結合部15は互いに一体になることができる。
【0026】
また、電源ボディー部13には、一面にスイッチ17が提供される。そしてスイッチ17には、家庭用電源コンセントに挿して電源を使用することができる電源プラグ(図示せず)が連結され得る。スイッチ17は、このような電源プラグ(図示せず)を通じて供給される電源を開閉する役割を果たす。
【0027】
一方、電源ボディー部13は、
図3と
図4に示したように、電源ロウアーボディー部13aと電源アッパボディー部13bとが結合された状態からなることができる。
【0028】
電源ロウアーボディー部13aの一側には、電源ヒンジ結合部15の一部である電源ロウアーヒンジ結合部15aが一体に提供され、電源アッパボディー部13bの一側には、電源ヒンジ結合部15の他の一部である電源アッパヒンジ結合部15bが一体に提供され得る。
【0029】
そして、スイッチ17には、電源供給のための第1スイッチ端子17aと第2スイッチ端子17bとが連結される。第1スイッチ端子17aは、電源ロウアーヒンジ結合部15a側に配置され、第2スイッチ端子17bは、電源アッパヒンジ結合部15b側に配置される。第1スイッチ端子17aおよび第2スイッチ端子17bは、先端部に円盤形の形状からなると共に、中間部分が貫通した孔が提供される。
【0030】
そして、
図3と
図4を基準にする時、第1スイッチ端子17aの下部および第2スイッチ端子17bの上部側にウェーブワッシャー19が配置される。ウェーブワッシャー19は、第1スイッチ端子17aまたは第2スイッチ端子17bに向かう方向に弾性力が加えられるようにワッシャーをなす面が屈曲面からなる。このようなウェーブワッシャー19は、当然電源ボディー部13のヒンジ結合部15に配置される。
【0031】
単位コンセント3は、ボディー部21、第1ヒンジ結合部23、第2ヒンジ結合部24、挿入孔部25、第1電源供給部材27、そして第2電源供給部材29を含む。
【0032】
ボディー部21は、多面体からなることができ、六面体からなることがより好ましい。ボディー部21は、上述した電源ボディー部13と同一の形状からなることが好ましい。ボディー部21は、ロウアーボディー部21aとアッパボディー部21bとが結合して一つのボディー部21からなることができる。
【0033】
ボディー部21の向き合う角部両側には第1ヒンジ結合部23と第2ヒンジ結合部24とがボディー部21と一体に提供され得る。
【0034】
ボディー部21の一面またはアッパボディー部21bには別途のプラグ(Plug、図示せず)が挿入される挿入孔部25が提供され得る。
【0035】
本発明の実施例で挿入孔部25は、場合によってはUSB端子が挿入される孔26からなることも可能である。
【0036】
第1ヒンジ結合部23は、
図3と
図4に示したように、第1ロウアーヒンジ結合部23aと第1アッパヒンジ結合部23aとを含む。第1ロウアーヒンジ結合部23aは、ロウアーボディー部21aに結合され、第1アッパヒンジ結合部23aは、アッパボディー部21bに結合される。
【0037】
このような第1ヒンジ結合部23は、電源ボディー部13に提供された電源ヒンジ結合部15の電源ロウアーヒンジ結合部15aと電源アッパヒンジ結合部15bとの間に嵌合され得る。
【0038】
そして第2ヒンジ結合部24は、
図3と
図4に示したように、第2ロウアーヒンジ結合部24aと第2アッパヒンジ結合部24bとを含む。第2ロウアーヒンジ結合部24aは、ロウアーボディー部21aに結合され、第2アッパヒンジ結合部24bは、アッパボディー部21bに結合される。
【0039】
上述した第1ヒンジ結合部23は、電源ヒンジ結合部15に締結部材31で締結され得る。そして第2ヒンジ結合部24は、隣接して配置される他の単位コンセント5に提供される第1ヒンジ結合部に他の締結部材31で締結され得る。
【0040】
つまり、第1ヒンジ結合部23は、電源ヒンジ結合部15にヒンジ結合されて一定の角度に回転することができる。同様に、第2ヒンジ結合部24も隣接して配置される他の単位コンセント5に提供された第1ヒンジ結合部にヒンジ結合されて一定の角度に回転することができる。
【0041】
そして、第1電源供給部材27と第2電源供給部材29は、ボディー部21と第1ヒンジ結合部23および第2ヒンジ結合部24の内部に提供される。
【0042】
第1電源供給部材27は、電気が通じる金属材質からなることができ、第1プラグ嵌合部33と、両側の端子27a、27bとを含む。
【0043】
第1プラグ嵌合部33は、ボディー部21に提供された挿入孔部25の一側に配置されてプラグ(図示せず)が嵌合され得る。
【0044】
第1電源供給部材27の端子27aは、中間に孔が空いた円盤形からなることができ、第1スイッチ端子17aに接触された状態を維持する。第1電源供給部材27の他の端子27bは、第2ヒンジ結合部24側に配置される。
【0045】
第2電源供給部材29は、第1電源供給部材27と同様に電気が通じる材質からなり、第2プラグ嵌合部35と、両側の他の端子29a、29bとを含む。
【0046】
第2プラグ嵌合部35は、ボディー部21に提供された挿入孔部25の他の一側に配置されてプラグが嵌合され得る。
【0047】
第2電源供給部材29の端子29aは、中間に孔か空いた円盤形からなり、第2スイッチ端子17bに接触された状態を維持する。第2電源供給部材29の他の端子29bは、第2ヒンジ結合部24側に配置される。
【0048】
第1電源供給部材27の端子27aと第2電源供給部材29の端子29aとの間には、絶縁材からなる遮断部材37が提供される。
【0049】
遮断部材37は、円筒形状からなることが好ましく、両端がそれぞれ第1電源供給部材27の端子27aと第2電源供給部材29の端子29aとに密着され得る。
【0050】
そして、第1電源供給部材27の端子27aの一面と第2電源供給部材29の端子29aの一面とには、多数の突出部27c、29cが提供される。
【0051】
第1電源供給部材27の端子27aに提供された突出部27cは、第1スイッチ端子17aに向かう面で突出して配置されることが好ましい。そして第2電源供給部材29の端子29aに提供された他の突出部29cは、第2スイッチ端子17bに向かう面で突出して配置されることが好ましい。
【0052】
第1電源供給部材27の端子27aに提供された突出部27cは、第1電源供給部材27の端子27aが第1スイッチ端子17aに点接触で密着した状態を維持して回転しながらも、通電性能を向上させることができる。
【0053】
同様に、第2電源供給部材29の端子29aに提供された他の突出部29cは、第2電源供給部材29の端子29aが第2スイッチ端子17bに点接触で密着した状態を維持して回転しながらも、通電性能を向上させることができる。
【0054】
本発明の実施例で単位コンセント3、5、7、9は、同一の構造であるため、残りの単位コンセント5、7、9の構造は、上述した単位コンセント3の構造の説明で代替することとする。
【0055】
本発明の実施例は、単位コンセント9にUSB端子用コンセント11が結合される。このようなUSB端子用コンセント11の形状も上述した単位コンセント3と同一の構造からなることができ、ただし、第1ヒンジ結合部23のように一つのヒンジ結合部のみが提供され得る。
【0056】
このように構成される本発明の実施例は、ウェーブワッシャー19が第1電源供給部材27の端子27aと第1スイッチ端子17aとを、そして第2電源供給部材29の端子29aと第2スイッチ端子17bとを互いに密着させる役割を果たして通電が円滑に行われるようにしながらも、電源供給部1と単位コンセント3がヒンジ結合部を中心に自由に回転させることができる役割を果たす。同様に、単位コンセント3、5、7、9も互いにヒンジ結合部を中心に回転しながらも、それぞれ電気的に連結されるようにする。
【0057】
このような本発明の実施例は、
図1のように、繰り広げた状態では隣接して配置される単位コンセント3、5、7、9に提供された挿入孔25(便宜上、同一の符号を付与する)がなす距離(D1)が最大限間隔を維持することができる。したがって、比較的サイズの大きいプラグを連続して簡単に挿して使用することができる。そして
図5のように、ボディー部21がなす面を互いに接触するように配置する場合、コンセントアセンブリーの全体長さは小さくなる。また、
図6乃至
図7に示したように、ヒンジ結合部を中心にボディー部を回転させてコンセントアセンブリーを任意の形状に作ることができる。
【0058】
このような本発明の実施例は、比較的に簡単な構成を通じてコンセントアセンブリーの形状と長さを調節することができるため、使用が便利な利点がある。特に本発明の実施例は、電源供給部1と単位コンセント3、5、7、9を連結するヒンジ結合構造が簡単で生産費用を低めることができる。
【0059】
また、本発明の実施例は、部品を同一の構造で製作することができるため、部品の種類を減らすことができる。
【0060】
以上で、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれに限定されるのではなく、特許請求の範囲と発明の詳細な説明および添付した図面の範囲内で多様に変形して実施することが可能であり、これも本発明の範囲に属するのは当然である。
【符号の説明】
【0061】
1…電源供給部
3、5、7、9…単位コンセント
11…USB端子用コンセント
13…電源ボディー部
15…電源ヒンジ結合部
17…スイッチ
19…ウェーブワッシャー
21…ボディー部
23…第1ヒンジ結合部
24…第2ヒンジ結合部
25…挿入孔部
27…第1電源供給部材
29…第2電源供給部材
33…第1プラグ嵌合部
35…第2プラグ嵌合部
37…遮断部材
【要約】
【課題】本発明は、多数の電気プラグ(plug)またはUSB端子を挿入可能なコンセントが連続的に連結され、プラグを挿入するコンセントのプラグ挿入孔と隣接して配置される他のコンセントのプラグ挿入孔の間隔を調節することができるコンセントアセンブリーを開示する。
【解決手段】本発明のコンセントアセンブリーは、多数の単位コンセントが互いにヒンジ結合されて形状が可変となるコンセントアセンブリーにおいて、単位コンセントは、多面体からなるボディー部と、ボディー部と一体となって、ボディー部の角部側に少なくとも一つ以上が提供されるヒンジ結合部と、ボディー部の一面にプラグまたはUSB端子が挿入される挿入孔部と、ボディー部とヒンジ結合部に提供され、挿入孔部に電源を供給する第1電源供給部材および第2電源供給部材と、を含む。
【選択図】
図4