(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
監視者の監視対象である被監視者が所持する被監視端末から第1の信号が送信されてきてから第2の信号が送信されてくるまでの間、前記監視者が操作する監視端末に対して、
前記被監視端末が取得した監視情報の閲覧を許可する閲覧制御部を有する制御装置。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の監視情報閲覧システムの第1の実施の形態を示す図である。
【0023】
本形態は
図1に示すように、制御装置100と、通信端末200,300とが設けられている。なお、
図1には、通信端末200,300がそれぞれ1台ずつである場合を例に挙げて示しているが、その数に限定しない。
【0024】
通信端末300は、監視者(例えば、親等の保護者)が操作する監視端末である。通信端末300は、移動可能な通信端末であっても良いし、設置型の通信端末であっても良い。
【0025】
通信端末200は、監視者の監視対象である被監視者(例えば、子供やお年寄り等)が所持する携帯可能な被監視端末である。また、通信端末200は、所定の監視情報を取得する。この監視情報については、第2の実施の形態以降で詳細に説明する。また、通信端末200は、通信端末200に対して行われた操作に基づいて、通信端末200が所定の第1の状態(以下、危険状態と称する)または所定の第2の状態(以下、安全状態と称する)となったかどうかを判定する。この危険状態とは、被監視者が体調不良により動けなくなってしまったり、事件や事故等に巻き込まれてしまったりしたことを想到させるような状態、つまり、監視者が被監視者の動向を確認する必要がある状態である。また、安全状態とは、被監視者が通常の生活を送っていることを想到させるような状態であり、被監視者が危険状態ではない状態である。また、通信端末200は、通信端末200が危険状態となったと判定した場合、第1の信号(以下、危険トリガ信号と称する)を制御装置100へ送信する。また、通信端末200は、通信端末200が安全状態となったと判定した場合、第2の信号(以下、安全トリガ信号と称する)を制御装置100へ送信する。
【0026】
制御装置100は、通信端末200が取得した監視情報の通信端末300からの閲覧を制御する。具体的には、制御装置100は、通信端末200から危険トリガ信号が送信されてきてから安全トリガ信号が送信されてくるまでの間、通信端末300に対して監視情報の閲覧を許可する。なお、制御装置100は、それ以外の時間では、通信端末300に対して監視情報の閲覧を禁止する。この監視情報の閲覧の許可は、通信端末300から監視情報の閲覧の要求があった場合、通信端末300に対して監視情報の閲覧の制限をかけないことである。また、監視情報の閲覧の禁止は、通信端末300から監視情報の閲覧の要求があった場合、通信端末300に対して監視情報の閲覧の制限をかけ、通信端末300からの当該監視情報へのアクセスを禁止することである。
【0027】
以下に、
図1に示した監視情報閲覧システムにおける情報閲覧制御方法について説明する。
【0028】
図2は、
図1に示した監視情報閲覧システムにおける情報閲覧制御方法を説明するためのシーケンス図である。ここで、通信端末200は、所定のタイミングで監視情報を取得している。また、初期状態では、制御装置100は、通信端末300に対して監視情報の閲覧を禁止している。
【0029】
まず、通信端末200は、通信端末200に対して行われた操作に基づいて、通信端末200が危険状態または安全状態となったかどうかを判定する。通信端末200は、通信端末200が危険状態になったと判定すると(ステップS1)、制御装置100へ危険トリガ信号を送信する(ステップS2)。
【0030】
通信端末200から危険トリガ信号が送信されてくると、制御装置100は、通信端末300に対して監視情報の閲覧を許可する(ステップS3)。つまり、制御装置100は、通信端末200から危険トリガ信号が送信されてくると、それまで通信端末300に対して閲覧を禁止していた監視情報の閲覧を許可する。
【0031】
その後、通信端末200は、通信端末200が安全状態になったと判定すると(ステップS4)、制御装置100へ安全トリガ信号を送信する(ステップS5)。
【0032】
通信端末200から安全トリガ信号が送信されてくると、制御装置100は、通信端末300に対して監視情報の閲覧を禁止する(ステップS6)。つまり、制御装置100は、通信端末200から安全トリガ信号が送信されてくると、それまで通信端末300に対して閲覧を許可していた監視情報の閲覧を禁止する。
【0033】
このように、被監視端末が取得していた監視情報を、被監視端末が危険状態になったと判定したときから安全状態になったと判定したときまでの間、監視端末から閲覧可能とする。これにより、被監視端末が危険状態である場合に被監視者の動向を詳細に把握することができる。
(第2の実施の形態)
図3は、本発明の監視情報閲覧システムの第2の実施の形態を示す図である。
【0034】
本形態は
図3に示すように、制御装置101と、通信端末201,300とが設けられている。また、制御装置101と、通信端末201,300とが互いに通信ネットワーク400を介して接続されている。なお、
図3には、通信端末201,300がそれぞれ1台ずつである場合を例に挙げて示しているが、その数に限定しない。
【0035】
通信端末300は、第1の実施の形態におけるものと同じものである。
【0036】
通信端末201は、監視者の監視対象である被監視者(例えば、子供やお年寄り等)が所持する携帯可能な被監視端末である。
【0037】
図4は、
図3に示した通信端末201の内部構成の一例を示す図である。
【0038】
図3に示した通信端末201には
図4に示すように、監視情報取得部210と、送信部220と、状態判定部230とが設けられている。なお、
図4には、
図3に示した通信端末201に設けられた構成要素のうち、本実施の形態に関わる主要な構成要素の一例を示す。
【0039】
監視情報取得部210は、所定のタイミングで所定の監視情報を取得する。監視情報は、通信端末201の存在位置を示す位置情報であっても良い。この場合、監視情報取得部210は、例えば、GPS(Global Positioning System)機能を具備し、GPS機能を用いて通信端末201の位置情報を監視情報として取得するものであっても良い。また、監視情報取得部210は、接続された無線基地局から通信端末201の位置情報を監視情報として取得するものであっても良い。また、監視情報は、通信端末201の周囲の映像であっても良い。この場合、監視情報取得部210は、例えば、カメラ等の撮影機能を具備し、この撮影機能を用いて撮影した画像(映像)を監視情報として取得するものであっても良い。また、監視情報は、通信端末201の周囲の音であっても良い。この場合、監視情報取得部210は、マイク等の集音機能を具備し、この集音機能を用いて周囲の音を監視情報として取得するものであっても良い。ここで説明した監視情報は、第1の実施の形態および第3〜6の実施の形態においても同じである。また、監視情報取得部210が監視情報を取得するタイミングはあらかじめ設定された周期(昼夜で異なる周期であっても良いし、曜日や季節に応じて異なる周期であっても良い)あっても良いし、あらかじめ設定された時刻であっても良い。また、このタイミングは、以下に説明する状態判定部230の判定結果とは関係なく、独立したもので良い。また、このタイミングは、状態判定部230が、通信端末201が危険状態または安全状態になったかどうかを判定する条件に影響しない範囲で、または、監視者と被監視者との間であらかじめ設定した範囲で、監視情報を取得しなくてもよい期間が設けられたものでも構わない。
【0040】
状態判定部230は、通信端末201に対して行われた操作に基づいて、通信端末201が危険状態または安全状態になったかどうかを判定する。この操作について、説明する。
【0041】
まず、通信端末201に対して以下に挙げる操作例のうち、少なくとも1つの操作が行われた場合、状態判定部230は、通信端末201が危険状態になったと判定する。ただし、以下に挙げる操作例以外の条件を、状態判定部230が、通信端末201が危険状態になったと判定する条件にしても構わない。
・第1の操作(通信端末201に設けられた危険を通知するためのボタンの選択操作やブザーの押下操作)が行われた場合。
・状態判定部230が、通信端末201が安全状態になったと判定した後、所定の時間が経過しても、第2の操作が行われなかった場合。ただし、被監視者の就寝時間の間は、状態判定部230が、この操作による判定は行わないか、もしくは所定の時間を被監視者の就寝時間以上の時間に設定しておくことが望ましい。
・状態判定部230が、通信端末201の存在位置が所定の範囲外である状態で通信端末201が安全状態になったと判定した後、所定の時間が経過しても、通信端末201の存在位置が所定の範囲外である場合。
【0042】
ここで、第2の操作は、通信端末201に設けられた安全を通知するためのボタンの選択操作や、通信端末201への情報の入力、音声発信、電子メール発信、Web閲覧、アプリケーションの起動、通信端末201の充電器への接続、通信端末201の充電器からの切断等の被監視者が平常時に通信端末201に対して行うことができる操作である。また、例えば、被監視者の家の中の所定の場所(例えば、普段、被監視者が通信端末201を置いておく場所や、通信端末201を格納するホルダー等)にRIFD(Radio Frequency IDentification)タグを取り付けておき、通信端末201にRFIDタグリーダを搭載しておくものであっても良い。そのRFIDタグリーダがRFIDタグを認識したときに、状態判定部230が通信端末201に対して第2の操作が行われたと判定するものであっても良い。この場合、RFIDを用いた近距離無線通信に限らず、他の近距離無線通信方式を用いるものであっても構わない。
【0043】
また、通信端末201に対して以下の操作が行われた場合、状態判定部230は、通信端末201が安全状態になったと判定する。また、通信端末201に対して以下に挙げる操作例のうち、少なくとも1つの操作が行われた場合、状態判定部230は、通信端末201が安全状態になったと判定する。ただし、以下に挙げる操作例以外の条件を、状態判定部230が、通信端末201が安全状態になったと判定する条件にしても構わない。
・第2の操作が行われた場合。
・通信端末201の存在位置が所定の範囲の外から中に入った場合。
【0044】
以上説明した操作および状態の判定方法は、第1の実施の形態および第3〜6の実施の形態においても同じである。
【0045】
送信部220は、監視情報取得部210が取得した監視情報を、通信ネットワーク400を介して制御装置101へ送信する。なお、送信部220が監視情報を送信するタイミングは、特に規定しない。例えば、送信部220は、あらかじめ設定された時刻や周期で監視情報を送信するものであっても良いし、監視情報を取得したことをトリガに当該監視情報を送信しても良い。また、送信部220は、通信端末201が制御装置101と接続できない状態である場合には、接続できる状態になってから、監視情報を送信しても良い。また、送信部220は、状態判定部230が、通信端末201が危険状態になったと判定した場合、通信ネットワーク400を介して危険トリガ信号を制御装置101へ送信する。また、送信部220は、状態判定部230が、通信端末201が安全状態になったと判定した場合、通信ネットワーク400を介して安全トリガ信号を制御装置101へ送信する。
【0046】
制御装置101は、通信端末201が取得した監視情報の通信端末300からの閲覧を制御する。
【0047】
図5は、
図3に示した制御装置101の内部構成の一例を示す図である。
【0048】
図3に示した制御装置101には
図5に示すように、通信部110と、閲覧制御部120と、記憶部130とが設けられている。なお、
図5には、
図3に示した制御装置101に設けられた構成要素のうち、本実施の形態に関わる主要な構成要素の一例を示す。
【0049】
通信部110は、通信ネットワーク400との間のインタフェース機能を具備し、通信ネットワーク400を介して他の通知装置との間で信号の送受信を行う。
【0050】
閲覧制御部120は、記憶部130が記憶している監視情報の通信端末300からの閲覧を制御する。具体的には、閲覧制御部120は、通信端末201から危険トリガ信号が送信されてきてから安全トリガ信号が送信されてくるまでの間、通信端末300に対して、記憶部130が記憶している監視情報の閲覧を許可する。この閲覧の許可は、通信端末300から監視情報の閲覧の要求があった場合に、通信端末300に対して監視情報の閲覧の制限をかけないものであっても良い。また、この閲覧の許可は、通信端末300から監視情報の閲覧の要求の有り無しに関わらず、閲覧制御部120が記憶部130に記憶されている監視情報を読み出して、所定のタイミングで通信部110を介して通信端末300へ送信するものであっても良い。また、閲覧制御部120は、監視情報の閲覧を許可する際、記憶部130に記憶されている閲覧制御情報の閲覧制限に、許可を示す旨を書き込む。なお、閲覧制御部120は、それ以外の時間では、通信端末300に対して監視情報の閲覧(アクセス)を禁止する。また、閲覧制御部120は、監視情報の閲覧を禁止する際、記憶部130に記憶されている閲覧制御情報の閲覧制限に、禁止を示す旨を書き込む。また、閲覧制御部120は、通信端末201から危険トリガ信号が送信されてきた際、通信端末300に対して、その旨を示す通知(第1の通知)を行うものであっても良い。また、閲覧制御部120は、通信端末201から安全トリガ信号が送信されてきた際、通信端末300に対して、その旨を示す通知(第2の通知)を行うものであっても良い。この第1および第2の通知は、電子メールやショートメッセージを用いて行うものであっても良い。
【0051】
記憶部130は、通信端末201から送信されてきた監視情報を記憶する第1のメモリである。また、記憶部130は、監視端末と被監視端末とを対応付け、およびその対応付けに監視情報と閲覧制限とを対応付けて、閲覧制御情報として記憶する。
【0052】
図6は、
図5に示した記憶部130が記憶している閲覧制御情報の一例を示す図である。
【0053】
図5に示した記憶部130には
図6に示すように、被監視端末識別子と、監視情報ファイル名と、閲覧制限と、監視端末識別子とが対応付けられて閲覧制御情報として記憶されている。被監視端末識別子は、被監視端末を識別するためにあらかじめ付与された識別情報である。監視情報ファイル名は、被監視端末から送信されて記憶部130に記憶されている監視情報に付与されたファイル名である。閲覧制限は、当該閲覧制限と対応付けられた監視情報ファイルへの監視端末からの閲覧を許可するか禁止するかを示す情報である。監視端末識別子は、監視端末を識別するためにあらかじめ付与された識別情報である。
【0054】
例えば、
図6に示すように記憶部130に記憶された閲覧制御情報には、被監視端末識別子「A001」と、監視情報ファイル名「A001_20140105」と、閲覧制限「禁止」と、監視端末識別子「B001」とが対応付けられている。これは、被監視端末識別子が「A001」である通信端末から送信されてきた監視情報が「A001_20140105」というファイル名で記憶部130に記憶されており、この通信端末を監視する監視端末の監視端末識別子が「B001」であり、現在、監視端末からの監視情報の閲覧は禁止されていることを示している。また、被監視端末識別子「A002」と、監視情報ファイル名「A002_20140105」と、閲覧制限「禁止」と、監視端末識別子「B002」とが対応付けられている。これは、被監視端末識別子が「A002」である通信端末から送信されてきた監視情報が「A002_20140105」というファイル名で記憶部130に記憶されており、この通信端末を監視する監視端末の監視端末識別子が「B002」であり、現在、監視端末からの監視情報の閲覧は禁止されていることを示している。
【0055】
以下に、
図3に示した監視情報閲覧システムにおける情報閲覧制御方法について説明する。まずは、
図3に示した監視情報閲覧システムにおける情報閲覧制御方法のうち、通信端末201が監視情報を取得してから制御装置101が監視情報を記憶するまでの処理について説明する。
【0056】
図7は、
図3に示した監視情報閲覧システムにおける情報閲覧制御方法のうち、通信端末201が監視情報を取得してから制御装置101へ送信するまでの処理するためのフローチャートである。
【0057】
まず、監視情報取得部210は、所定のタイミングで監視情報を取得する(ステップS11)。続いて、送信部220が、監視情報取得部210が取得した監視情報を、所定のタイミングで通信ネットワーク400を介して制御装置101へ送信する(ステップS12)。ここで、監視情報取得部210が監視情報を取得してから、送信部220が当該監視情報を送信するまで、通信端末201は当該監視情報を一時的にメモリ等に記憶しておく。また、送信部220は、監視情報取得部210が監視情報を取得した日時を示す日時情報を、当該監視情報と共に制御装置101へ送信する。
【0058】
図8は、
図3に示した監視情報閲覧システムにおける情報閲覧制御方法のうち、通信端末201から監視情報が送信されてきてから制御装置101が当該監視情報を記憶するまでの処理するためのフローチャートである。
【0059】
通信部110が、通信端末201から通信ネットワーク400を介して送信されてきた監視情報を受信すると(ステップS21)、記憶部130は、当該監視情報を記憶する(ステップS22)。このとき、記憶部130は、監視情報にファイル名を付与して記憶する。また、記憶部130は、監視情報を記憶する際、当該監視情報と共に送信されてきた日時情報を対応付けて記憶する。また、記憶部130は、送信されてきた監視情報を所定の単位(取得した期間やファイル容量等)に分割して記憶するものであっても良いし、受信した単位で記憶するものであっても良い。
【0060】
次に、
図3に示した監視情報閲覧システムにおける情報閲覧制御方法のうち、通信端末201が危険状態または安全状態になったと判定したときの処理について説明する。この処理は、上述した監視情報の取得、送信、記憶の処理とは別個の処理として行われる。
【0061】
図9は、
図3に示した監視情報閲覧システムにおける情報閲覧制御方法のうち、通信端末201が危険状態または安全状態になったと判定したときの通信端末201における処理を説明するためのフローチャートである。ここで、通信端末201の初期状態は、安全状態である。
【0062】
まず、状態判定部230は、通信端末201に対して行われた操作に基づいて、通信端末201が危険状態となったかどうかを判定する(ステップS31)。状態判定部230が、通信端末201が危険状態になったと判定すると、送信部220は、通信ネットワーク400を介して制御装置101へ危険トリガ信号を送信する(ステップS32)。その後、状態判定部230は、通信端末201に対して行われた操作に基づいて、通信端末201が安全状態となったかどうかを判定する(ステップS33)。状態判定部230が、通信端末201が安全状態になったと判定すると、送信部220は、通信ネットワーク400を介して制御装置101へ安全トリガ信号を送信する(ステップS34)。
【0063】
図10は、
図3に示した監視情報閲覧システムにおける情報閲覧制御方法のうち、通信端末201が危険状態または安全状態になったと判定したときの制御装置101における処理を説明するためのフローチャートである。
【0064】
まず、閲覧制御部120は、記憶部130に記憶されている閲覧制御情報の閲覧制限に「禁止」を書き込むことで、通信端末300に対して監視情報の閲覧を禁止する設定を行う(ステップS41)。この状態で通信端末300から監視情報の閲覧の要求があった場合、閲覧制御部120は、通信端末300に対して監視情報の閲覧を許可しない。このとき、通信端末300に対して監視情報の閲覧を許可しない旨を示す通知を行っても良い。
【0065】
その後、閲覧制御部120は、通信部110が危険トリガ信号を受信したかどうかを判定する(ステップS42)。閲覧制御部120は、通信部110が危険トリガ信号を受信したと判定した場合、記憶部130に記憶されている閲覧制御情報の閲覧制限に「許可」を書き込むことで、通信端末300に対して監視情報の閲覧を許可する設定を行う(ステップS43)。このとき、閲覧制御部120は、通信端末300に対して、その旨を示す通知を行うものであっても良い。この状態で通信端末300から監視情報の閲覧の要求があった場合、閲覧制御部120は、通信端末300に対して監視情報の閲覧を許可する。このとき、閲覧制御部120は、監視情報を記憶部130から読み出して、通信端末300に対して通信部110を介して送信する。また、通信端末300から監視情報の閲覧の要求があるかないかに関わらず、閲覧制御部120は、監視情報を記憶部130から読み出して、所定のタイミングで通信端末300に対して通信部110を介して送信するものであっても良い。また、閲覧制御部120は、監視情報を通信端末300に対して送信するのではなく、監視情報が閲覧できるサイトを示す情報(例えば、URL(Uniform Resource Locator)等)を通信端末300に対して送信するものであっても良い。
【0066】
その後、閲覧制御部120は、通信部110が安全トリガ信号を受信したかどうかを判定する(ステップS44)。閲覧制御部120は、通信部110が安全トリガ信号を受信したと判定した場合、ステップS41の処理を行う。このとき、閲覧制御部120は、通信端末300に対して、その旨を示す通知を行うものであっても良い。
【0067】
なお、通信端末300においては、所定のアプリケーション等を用いて記憶部130に記憶されている監視情報の閲覧の要求を行った後、制御装置101から送信されてきた監視情報を、監視者が認識可能に画面表示や音出力等で外部へ出力する。また、通信端末300は制御装置101から監視情報を閲覧できるサイトを示す情報が送信されてきた場合、当該サイトへアクセスし、取得した監視情報を、監視者が認識可能に画面表示や音出力等で外部へ出力する。
【0068】
このように、記憶部130に記憶されている監視情報を、制御装置101が、被監視端末が危険状態になったと判定したときから安全状態になったと判定したときまでの間、監視端末から閲覧可能とする。これにより、被監視端末が危険状態である場合に被監視者の動向を詳細に把握することができる。
(第3の実施の形態)
閲覧制御部120が通信端末300に対して閲覧可能とする監視情報の閲覧範囲に制限をかけるものであっても良い。
【0069】
図11は、本発明の監視情報閲覧システムの第3の実施の形態を示す図である。
【0070】
本形態は
図11に示すように、制御装置102と、通信端末201,300とが設けられている。また、制御装置102と、通信端末201,300とが互いに通信ネットワーク400を介して接続されている。なお、
図11には、通信端末201,300がそれぞれ1台ずつである場合を例に挙げて示しているが、その数に限定しない。
【0071】
通信端末201,300は、第2の実施の形態におけるものと同じものである。
【0072】
制御装置102は、通信端末201が取得した監視情報の通信端末300からの閲覧を制御する。このとき、制御装置102は、監視情報の閲覧範囲も制限する。
【0073】
図12は、
図11に示した制御装置102の内部構成の一例を示す図である。
【0074】
図11に示した制御装置102には
図12に示すように、通信部110と、閲覧制御部121と、記憶部131とが設けられている。なお、
図12には、
図11に示した制御装置102に設けられた構成要素のうち、本実施の形態に関わる主要な構成要素の一例を示す。
【0075】
通信部110は、第2の実施の形態におけるものと同じである。
【0076】
記憶部131は、通信端末201から送信されてきた監視情報を記憶する第1のメモリである。また、記憶部131は、監視端末と被監視端末とを対応付け、およびその対応付けに監視情報と閲覧制限とを対応付けて、さらに閲覧範囲を対応付けて閲覧制御情報として記憶する。また、記憶部131は、危険トリガ信号または安全トリガ信号を受信した日時を信号受信ログとして記憶する。
【0077】
図13は、
図12に示した記憶部131に記憶された信号受信ログの一例を示す図である。
【0078】
図12に示した記憶部131には
図13に示すように、被監視端末識別子と、受信日時と、受信信号とが対応付けられて信号受信ログとして記憶されている。被監視端末識別子は、被監視端末を識別するためにあらかじめ付与された識別情報である。受信日時は、通信部110が危険トリガ信号または安全トリガ信号を受信した日時である。受信信号は、通信部110が受信した信号が危険トリガ信号と安全トリガ信号とのどちらであるかを示す情報である。
【0079】
例えば、
図13に示すように記憶部131に記憶された信号受信ログには、被監視端末識別子「A001」と、受信日時「2014/1/5 13:32:45」と、受信信号「安全トリガ信号」とが対応付けられている。これは、被監視端末識別子が「A001」である通信端末から送信されてきた「安全トリガ信号」を通信部110が2014年1月5日13時32分45秒に受信したことを示している。また、被監視端末識別子「A135」と、受信日時「2014/1/5 14:54:15」と、受信信号「安全トリガ信号」とが対応付けられている。これは、被監視端末識別子が「A135」である通信端末から送信されてきた「安全トリガ信号」を通信部110が2014年1月5日14時54分15秒に受信したことを示している。また、被監視端末識別子「A352」と、受信日時「2014/1/5 17:01:15」と、受信信号「安全トリガ信号」とが対応付けられている。これは、被監視端末識別子が「A352」である通信端末から送信されてきた「安全トリガ信号」を通信部110が2014年1月5日17時1分15秒に受信したことを示している。また、被監視端末識別子「A001」と、受信日時「2014/1/5 18:32:45」と、受信信号「危険トリガ信号」とが対応付けられている。これは、被監視端末識別子が「A001」である通信端末から送信されてきた「危険トリガ信号」を通信部110が2014年1月5日18時32分45秒に受信したことを示している。
【0080】
図14は、
図12に示した記憶部131に記憶された閲覧制御情報の一例を示す図である。
【0081】
図12に示した記憶部131には
図14に示すように、被監視端末識別子と、監視情報ファイル名と、閲覧範囲と、閲覧制限と、監視端末識別子とが対応付けられて閲覧制御情報として記憶されている。被監視端末識別子は、被監視端末を識別するためにあらかじめ付与された識別情報である。監視情報ファイル名は、被監視端末から送信されて記憶部131に記憶されている監視情報に付与されたファイル名である。閲覧範囲は、閲覧制御部121が監視端末に対して閲覧を許可する監視情報の範囲である。閲覧制限は、当該閲覧制限と対応付けられた監視情報ファイルへの監視端末からの閲覧を許可するか禁止するかを示す情報である。監視端末識別子は、監視端末を識別するためにあらかじめ付与された識別情報である。
【0082】
例えば、
図14に示すように記憶部131に記憶された閲覧制御情報には、被監視端末識別子「A001」と、監視情報ファイル名「A001_20140105」と、閲覧範囲「2014/1/5 13:32:45」と、閲覧制限「許可」と、監視端末識別子「B001」とが対応付けられている。これは、被監視端末識別子が「A001」である通信端末から送信されてきた監視情報が「A001_20140105」というファイル名で記憶部131に記憶されており、この通信端末を監視する監視端末の監視端末識別子が「B001」であり、現在、監視端末からの監視情報の閲覧は「A001_20140105」の監視情報のうち2014年1月5日13時32分45秒以降に取得された監視情報のみ許可されていることを示している。
【0083】
閲覧制御部121は、通信端末201から危険トリガ信号が送信されてきた場合、その危険トリガ信号よりも前に送信されてきた安全トリガ信号のうち最後に送信されてきた安全トリガ信号を通信端末201が送信した後に通信端末201が取得した監視情報の閲覧を通信端末300に対して許可する。この具体例として、
図14に示した閲覧制御情報が記憶部131に記憶されている場合を例に挙げて説明する。閲覧制御部121は、監視端末識別子が「B001」である通信端末から監視情報の閲覧が要求された場合、記憶部131に記憶された閲覧制御情報を参照し、「A001_20140105」の監視情報のうち13時32分45秒以降に取得された監視情報のみの閲覧を、当該通信端末に対して許可する。
【0084】
以下に、
図11に示した監視情報閲覧システムにおける情報閲覧制御方法について説明する。
図11に示した通信端末201が監視情報を取得してから制御装置102が監視情報を記憶するまでの処理および通信端末201が危険状態または安全状態になったと判定したときの通信端末201における処理は、第2の実施の形態で説明した処理と同じであるため、ここでは説明を省略する。
【0085】
図15は、
図11に示した監視情報閲覧システムにおける情報閲覧制御方法のうち、通信端末201から危険トリガ信号または安全トリガ信号が送信されてきたときの制御装置102における処理を説明するためのフローチャートである。なお、初期状態では、記憶部131の閲覧制御情報の閲覧制限に「禁止」が記憶されている。
【0086】
通信部110が通信端末201から送信されてきた信号を受信すると(ステップS51)、記憶部131は、通信端末201の被監視端末識別子と、当該信号の受信日時とを対応付けて信号受信ログとして記憶する(ステップS52)。また、閲覧制御部121は、通信部110が受信した信号が危険トリガ信号であるか安全トリガ信号であるかを判定する(ステップS53)。
【0087】
閲覧制御部121が、通信部110が受信した信号が危険トリガ信号であると判定した場合、閲覧制御部121は、記憶部131に記憶されている閲覧制御情報の閲覧制限に「許可」を書き込むことで、通信端末300に対して監視情報の閲覧を許可する設定を行う(ステップS54)。このとき、記憶部131は、ステップS52にて記憶した信号受信ログの受信信号として「危険トリガ信号」を記憶する。また、閲覧制御部121は、通信端末300に対して、危険トリガ信号を受信した旨を示す通知を行うものであっても良い。この通知は、電子メールやショートメッセージを用いて行うものであっても良い。通信端末300からの監視情報の閲覧方法は、第2の実施の形態で説明したものと同じである。
【0088】
一方、閲覧制御部121が、通信部110が受信した信号が安全トリガ信号であると判定した場合、閲覧制御部121は、記憶部131に記憶されている閲覧制御情報の閲覧制限に「禁止」を書き込むことで、通信端末300に対して監視情報の閲覧を禁止する設定を行う(ステップS55)。なお、このとき、記憶部131に記憶されている閲覧制御情報の閲覧制限がすでに「禁止」である場合、記憶部131はあらためて「禁止」を書き込まなくても良いし、「禁止」を上書きしても良い。また、このとき、記憶部131は、ステップS52にて記憶した信号受信ログの受信信号として「安全トリガ信号」を記憶する。続いて、記憶部131は、閲覧制御情報の閲覧範囲に、安全トリガ信号を受信した日時を設定する(ステップS56)。また、閲覧制御部120は、通信端末300に対して、安全トリガ信号を受信した旨を示す通知を行うものであっても良い。この通知は、電子メールやショートメッセージを用いて行うものであっても良い。
【0089】
このように、記憶部131に記憶されている監視情報のうち最後に安全状態となったと判定してからの監視情報を、制御装置102が、被監視端末が危険状態になったと判定したときから安全状態になったと判定したときまでの間、監視端末から閲覧可能とする。これにより、被監視端末が危険状態である場合に必要な情報のみを閲覧でき、被監視者の動向を詳細に把握することができる。
(第4の実施の形態)
制御装置が安全トリガ信号を受信したときに、それ以前に記憶していた監視情報を削除するものであっても良い。
【0090】
図16は、本発明の監視情報閲覧システムの第4の実施の形態を示す図である。
【0091】
本形態は
図16に示すように、制御装置103と、通信端末201,300とが設けられている。また、制御装置103と、通信端末201,300とが互いに通信ネットワーク400を介して接続されている。なお、
図16には、通信端末201,300がそれぞれ1台ずつである場合を例に挙げて示しているが、その数に限定しない。
【0092】
通信端末201,300は、第2の実施の形態におけるものと同じものである。
【0093】
制御装置103は、通信端末201が取得した監視情報の通信端末300からの閲覧を制御する。
【0094】
図17は、
図16に示した制御装置103の内部構成の一例を示す図である。
【0095】
図16に示した制御装置103には
図17に示すように、通信部110と、閲覧制御部120と、記憶部132とが設けられている。なお、
図17には、
図16に示した制御装置103に設けられた構成要素のうち、本実施の形態に関わる主要な構成要素の一例を示す。
【0096】
通信部110および閲覧制御部120は、第2の実施の形態におけるものと同じである。
【0097】
記憶部132は、通信端末201から送信されてきた監視情報を記憶する第1のメモリである。また、記憶部132は、監視端末と被監視端末とを対応付け、およびその対応付けに監視情報と閲覧制限とを対応付けて閲覧制御情報として記憶する。この閲覧制御情報については、第2の実施の形態にて説明したものと同じである。また、記憶部132は、通信部110が安全トリガ信号を受信した場合、それまでに記憶していた監視情報を削除する。記憶部132が監視情報を削除するタイミングは、通信部110が安全トリガ信号を受信したときであっても良いし、通信部110が安全トリガ信号を受信してから所定の時間が経過したときであっても良い。また、記憶部132は、通信部110が安全トリガ信号を受信し、その安全トリガ信号よりも前に受信した信号のうち最後に受信した信号が危険トリガ信号である場合、監視情報を削除しないものであっても良い。
【0098】
以下に、
図16に示した監視情報閲覧システムにおける情報閲覧制御方法について説明する。
図16に示した通信端末201が監視情報を取得してから制御装置103が監視情報を記憶するまでの処理および通信端末201が危険状態または安全状態になったと判定したときの通信端末201における処理は、第2の実施の形態で説明した処理と同じであるため、ここでは説明を省略する。
【0099】
図18は、
図16に示した監視情報閲覧システムにおける情報閲覧制御方法のうち、通信端末201から危険トリガ信号または安全トリガ信号が送信されてきたときの制御装置103における処理を説明するためのフローチャートである。なお、初期状態では、記憶部132の閲覧制御情報の閲覧制限に「禁止」が記憶されている。
【0100】
通信部110が通信端末201から送信されてきた信号を受信すると(ステップS61)、閲覧制御部120は、通信部110が受信した信号が危険トリガ信号であるか安全トリガ信号であるかを判定する(ステップS62)。
【0101】
閲覧制御部120が、通信部110が受信した信号が危険トリガ信号であると判定した場合、閲覧制御部120は、記憶部132に記憶されている閲覧制御情報の閲覧制限に「許可」を書き込むことで、通信端末300に対して監視情報の閲覧を許可する設定を行う(ステップS63)。また、閲覧制御部120は、通信端末300に対して、危険トリガ信号を受信した旨を示す通知を行うものであっても良い。この通知は、電子メールやショートメッセージを用いて行うものであっても良い。通信端末300からの監視情報の閲覧方法は、第2の実施の形態で説明したものと同じである。
【0102】
一方、閲覧制御部120が、通信部110が受信した信号が安全トリガ信号であると判定した場合、閲覧制御部120は、記憶部132に記憶されている閲覧制御情報の閲覧制限に「禁止」を書き込むことで、通信端末300に対して監視情報の閲覧を禁止する設定を行う(ステップS64)。なお、このとき、記憶部132に記憶されている閲覧制御情報の閲覧制限がすでに「禁止」である場合、記憶部132はあらためて「禁止」を書き込まなくても良いし、「禁止」を上書きしても良い。続いて、記憶部132は、記憶部132に記憶されている監視情報のうち、当該安全トリガ信号が送信されてくるまでに通信端末201が取得した監視情報を削除する(ステップS65)。また、閲覧制御部120は、通信端末300に対して、安全トリガ信号を受信した旨を示す通知を行うものであっても良い。この通知は、電子メールやショートメッセージを用いて行うものであっても良い。
【0103】
このように、記憶部132は必要な監視情報のみを記憶し、記憶部132に記憶されている監視情報を、制御装置103が、被監視端末が危険状態になったと判定したときから安全状態になったと判定したときまでの間、監視端末から閲覧可能とする。これにより、被監視端末が危険状態である場合に必要な情報のみを閲覧でき、被監視者の動向を詳細に把握することができる。
(第5の実施の形態)
被監視端末が取得した監視情報を、当該被監視端末が記憶しておくものであっても良い。
【0104】
図19は、本発明の監視情報閲覧システムの第5の実施の形態を示す図である。
【0105】
本形態は
図19に示すように、制御装置104と、通信端末202,300とが設けられている。また、制御装置104と、通信端末202,300とが互いに通信ネットワーク400を介して接続されている。なお、
図19には、通信端末202,300がそれぞれ1台ずつである場合を例に挙げて示しているが、その数に限定しない。
【0106】
通信端末300は、第1の実施の形態におけるものと同じものである。
【0107】
通信端末202は、監視者の監視対象である被監視者(例えば、子供やお年寄り等)が所持する携帯可能な被監視端末である。
【0108】
図20は、
図19に示した通信端末202の内部構成の一例を示す図である。
【0109】
図19に示した通信端末202には
図20に示すように、監視情報取得部210と、送信部221と、状態判定部230と、記憶部240とが設けられている。なお、
図20には、
図19に示した通信端末202に設けられた構成要素のうち、本実施の形態に関わる主要な構成要素の一例を示す。
【0110】
監視情報取得部210および状態判定部230は、第2の実施の形態において説明したものと同じものである。
【0111】
記憶部240は、監視情報取得部210が取得した監視情報を記憶する第2のメモリである。また、記憶部240は、監視情報取得部210が監視情報を取得した日時を示す日時情報を、当該監視情報と対応付けて記憶する。
【0112】
送信部221は、状態判定部230が、通信端末202が危険状態になったと判定した場合、通信ネットワーク400を介して危険トリガ信号を制御装置104へ送信する。また、送信部221は、状態判定部230が、通信端末202が安全状態になったと判定した場合、通信ネットワーク400を介して安全トリガ信号を制御装置104へ送信する。また、送信部221は、制御装置104から監視情報の要求があった場合、記憶部240から監視情報を読み出して通信ネットワーク400を介して制御装置104へ送信する。また、送信部221は、監視情報を制御装置104に対して送信するのではなく、監視情報が閲覧できるサイトを示す情報(例えば、URL等)を制御装置104に対して送信するものであっても良い。
【0113】
制御装置104は、通信端末202が取得した監視情報の通信端末300からの閲覧を制御する。
【0114】
図21は、
図19に示した制御装置104の内部構成の一例を示す図である。
【0115】
図19に示した制御装置104には
図21に示すように、通信部110と、閲覧制御部122と、記憶部133とが設けられている。なお、
図21には、
図19に示した制御装置104に設けられた構成要素のうち、本実施の形態に関わる主要な構成要素の一例を示す。
【0116】
通信部110は、通信ネットワーク400との間のインタフェース機能を具備し、通信ネットワーク400を介して他の通知装置との間で信号の送受信を行う。
【0117】
閲覧制御部122は、通信端末202が記憶している監視情報の通信端末300からの閲覧を制御する。具体的には、閲覧制御部122は、通信端末201から危険トリガ信号が送信されてきてから安全トリガ信号が送信されてくるまでの間、通信端末300に対して、通信端末202が記憶している監視情報の閲覧を許可する。この閲覧の許可は、通信端末300から監視情報の閲覧の要求があった場合に、通信端末300に対して、通信端末202が記憶している監視情報の閲覧の制限をかけないものであっても良い。また、この閲覧の許可は、通信端末300から監視情報の閲覧の要求の有り無しに関わらず、閲覧制御部122が通信端末202へ監視情報を要求し、その要求に対して送信されてきた監視情報を所定のタイミングで通信部110を介して通信端末300へ送信するものであっても良い。また、閲覧制御部122は、監視情報を通信端末300に対して送信するのではなく、監視情報が閲覧できるサイトを示す情報(例えば、URL等)を通信端末300に対して送信するものであっても良い。また、閲覧制御部122は、監視情報の閲覧を許可する際、記憶部133に記憶されている閲覧制御情報の閲覧制限に、許可を示す旨を書き込む。なお、閲覧制御部122は、それ以外の時間では、通信端末300に対して監視情報の閲覧(アクセス)を禁止する。また、閲覧制御部122は、監視情報の閲覧を禁止する際、記憶部133に記憶されている閲覧制御情報の閲覧制限に、禁止を示す旨を書き込む。また、閲覧制御部122は、通信端末202から危険トリガ信号が送信されてきた際、通信端末300に対して、その旨を示す通知を行うものであっても良い。また、閲覧制御部122は、通信端末202から安全トリガ信号が送信されてきた際、通信端末300に対して、その旨を示す通知を行うものであっても良い。これらの通知は、電子メールやショートメッセージを用いて行うものであっても良い。
【0118】
記憶部133は、監視端末と被監視端末と閲覧制限とを対応付けて、閲覧制御情報として記憶する。
【0119】
図22は、
図21に示した記憶部133が記憶している閲覧制御情報の一例を示す図である。
【0120】
図21に示した記憶部133には
図22に示すように、被監視端末識別子と、閲覧制限と、監視端末識別子とが対応付けられて閲覧制御情報として記憶されている。被監視端末識別子は、被監視端末を識別するためにあらかじめ付与された識別情報である。閲覧制限は、当該閲覧制限と対応付けられた監視情報ファイルへの監視端末からの閲覧を許可するか禁止するかを示す情報である。監視端末識別子は、監視端末を識別するためにあらかじめ付与された識別情報である。
【0121】
例えば、
図22に示すように記憶部133に記憶された閲覧制御情報には、被監視端末識別子「A001」と、閲覧制限「禁止」と、監視端末識別子「B001」とが対応付けられている。これは、被監視端末識別子が「A001」である通信端末を監視する監視端末の監視端末識別子が「B001」であり、現在、監視端末からの監視情報の閲覧は禁止されていることを示している。また、被監視端末識別子「A002」と、閲覧制限「禁止」と、監視端末識別子「B002」とが対応付けられている。これは、被監視端末識別子が「A002」である通信端末を監視する監視端末の監視端末識別子が「B002」であり、現在、監視端末からの監視情報の閲覧は禁止されていることを示している。
【0122】
以下に、
図19に示した監視情報閲覧システムにおける情報閲覧制御方法について説明する。まずは、
図19に示した監視情報閲覧システムにおける情報閲覧制御方法のうち、通信端末202が監視情報を取得してから記憶するまでの処理について説明する。
【0123】
図23は、
図19に示した監視情報閲覧システムにおける情報閲覧制御方法のうち、通信端末202が監視情報を取得してから記憶するまでの処理するためのフローチャートである。
【0124】
まず、監視情報取得部210は、所定のタイミングで監視情報を取得する(ステップS71)。すると、記憶部240が、監視情報取得部210が取得した監視情報を記憶する(ステップS72)。このとき、記憶部240は、監視情報取得部210が監視情報を取得した日時を示す日時情報を、当該監視情報と対応付けて記憶する。
【0125】
次に、
図19に示した監視情報閲覧システムにおける情報閲覧制御方法のうち、通信端末202が危険状態または安全状態になったと判定したときの処理について説明する。この処理は、上述した監視情報の取得、記憶の処理とは別個の処理として行われる。通信端末202が危険状態または安全状態になったと判定したときの通信端末202における処理は、第2の実施の形態において説明したものと同じである。
【0126】
図24は、
図19に示した監視情報閲覧システムにおける情報閲覧制御方法のうち、通信端末202が危険状態または安全状態になったと判定したときの制御装置104における処理を説明するためのフローチャートである。
【0127】
まず、閲覧制御部122は、記憶部133に記憶されている閲覧制御情報の閲覧制限に「禁止」を書き込むことで、通信端末300に対して監視情報の閲覧を禁止する設定を行う(ステップS81)。この状態で通信端末300から監視情報の閲覧の要求があった場合、閲覧制御部122は、通信端末300に対して監視情報の閲覧を許可しない。このとき、制御装置104は、通信端末300に対して監視情報の閲覧を許可しない旨を示す通知を行っても良い。
【0128】
その後、閲覧制御部122は、通信部110が危険トリガ信号を受信したかどうかを判定する(ステップS82)。閲覧制御部122は、通信部110が危険トリガ信号を受信したと判定した場合、記憶部133に記憶されている閲覧制御情報の閲覧制限に「許可」を書き込むことで、通信端末300に対して監視情報の閲覧を許可する設定を行う(ステップS83)。このとき、閲覧制御部122は、通信端末300に対して、その旨を示す通知を行うものであっても良い。この状態で通信端末300から監視情報の閲覧の要求があった場合、閲覧制御部122は、通信端末300に対して監視情報の閲覧を許可する。すると、閲覧制御部122は、通信端末202へ監視情報の要求を行い、その要求に対して通信端末202から送信されてきた監視情報を通信端末300に対して通信部110を介して送信する。また、通信端末300から監視情報の閲覧の要求があるかないかに関わらず、閲覧制御部122は、通信端末202へ監視情報の要求を行い、その要求に対して通信端末202から送信されてきた監視情報を通信端末300に対して通信部110を介して送信するものであっても良い。また、閲覧制御部122は、監視情報を通信端末300に対して送信するのではなく、監視情報が閲覧できるサイトを示す情報(例えば、URL等)を通信端末300に対して送信するものであっても良い。
【0129】
その後、閲覧制御部122は、通信部110が安全トリガ信号を受信したかどうかを判定する(ステップS84)。閲覧制御部122は、通信部110が安全トリガ信号を受信したと判定した場合、ステップS81の処理を行う。このとき、閲覧制御部122は、通信端末300に対して、その旨を示す通知を行うものであっても良い。
【0130】
なお、通信端末300においては、所定のアプリケーション等を用いて監視情報の閲覧の要求を行った後、制御装置104から送信されてきた監視情報を、監視者が認識可能に画面表示や音出力等で外部へ出力する。また、通信端末300は制御装置104から監視情報を閲覧できるサイトを示す情報が送信されてきた場合、当該サイトへアクセスし、取得した監視情報を、監視者が認識可能に画面表示や音出力等で外部へ出力する。
【0131】
図25は、
図19に示した監視情報閲覧システムにおける情報閲覧制御方法のうち、制御装置104から監視情報の要求があった場合の通信端末202における処理を説明するためのフローチャートである。
【0132】
送信部221は、制御装置104から監視情報の要求があったかどうかを判定する(ステップS91)。制御装置104からの監視情報の要求には、制御装置104と通信端末202との間であらかじめ決められた要求信号が用いられる。つまり、送信部221は、制御装置104から所定の要求信号を受信したかどうかを判定する。送信部221は、制御装置104から監視情報の要求があったと判定した場合、監視情報を記憶部240から読み出す(ステップS92)。続いて、送信部221は、記憶部240から読み出した監視情報を、通信ネットワーク400を介して制御装置104へ送信する(ステップS93)。ここで、送信部221は、読み出した監視情報を一度に送信しても良いし、いくつかの単位に分割して送信しても良い。また、送信部221は、監視情報を制御装置104に対して送信するのではなく、監視情報が閲覧できるサイトを示す情報(例えば、URL等)を制御装置104に対して送信するものであっても良い。
【0133】
なお、記憶部240は、第4の実施の形態で説明したように、安全トリガ信号を送信したときに、それ以前に記憶していた監視情報を削除するものであっても良い。
【0134】
このように、被監視端末に記憶されている監視情報を、制御装置104が、被監視端末が危険状態になったと判定したときから安全状態になったと判定したときまでの間、監視端末から閲覧可能とする。これにより、被監視端末が危険状態である場合に被監視者の動向を詳細に把握することができる。
(第6の実施の形態)
閲覧情報の制限を被監視端末自身が行うものであっても良い。
【0135】
図26は、本発明の監視情報閲覧システムの第6の実施の形態を示す図である。
【0136】
本形態は
図26に示すように、通信端末203,300が設けられており、通信端末203,300が互いに通信ネットワーク400を介して接続されている。なお、
図26には、通信端末203,300がそれぞれ1台ずつである場合を例に挙げて示しているが、その数に限定しない。
【0137】
通信端末300は、第1の実施の形態におけるものと同じものである。
【0138】
通信端末203は、監視者の監視対象である被監視者(例えば、子供やお年寄り等)が所持する携帯可能な被監視端末である。
【0139】
図27は、
図26に示した通信端末203の内部構成の一例を示す図である。
【0140】
図26に示した通信端末203には
図27に示すように、監視情報取得部210と、状態判定部230と、記憶部241と、閲覧制御部250とが設けられている。なお、
図27には、
図26に示した通信端末203に設けられた構成要素のうち、本実施の形態に関わる主要な構成要素の一例を示す。
【0141】
監視情報取得部210および状態判定部230は、第2の実施の形態において説明したものと同じものである。
【0142】
記憶部241は、監視情報取得部210が取得した監視情報を記憶する第2のメモリである。また、記憶部241は、監視情報取得部210が監視情報を取得した日時を示す日時情報を、当該監視情報と対応付けて記憶する。また、記憶部241は、監視情報と閲覧制限と監視端末とを対応付けて、閲覧制御情報として記憶する。
【0143】
図28は、
図27に示した記憶部241が記憶している閲覧制御情報の一例を示す図である。
【0144】
図27に示した記憶部241には
図28に示すように、監視情報ファイル名と、閲覧制限と、監視端末識別子とが対応付けられて閲覧制御情報として記憶されている。監視情報ファイル名は、監視情報取得部210が取得して記憶部241に記憶されている監視情報に付与されたファイル名である。閲覧制限は、当該閲覧制限と対応付けられた監視情報ファイルへの監視端末からの閲覧を許可するか禁止するかを示す情報である。監視端末識別子は、監視端末を識別するためにあらかじめ付与された識別情報である。
【0145】
例えば、
図28に示すように記憶部241に記憶された閲覧制御情報には、監視情報ファイル名「A001_20140105」と、閲覧制限「禁止」と、監視端末識別子「B001」とが対応付けられている。これは、通信端末203を監視する監視端末の監視端末識別子が「B001」であり、現在、監視端末からの「A001_20140105」というファイル名で記憶部241に記憶されている監視情報の閲覧は禁止されていることを示している。
【0146】
閲覧制御部250は、記憶部241が記憶している監視情報の通信端末300からの閲覧を制御する。具体的には、閲覧制御部250は、状態判定部230が、通信端末203が危険状態になったと判定してから安全状態になったと判定するまでの間、通信端末300に対して、記憶部241が記憶している監視情報の閲覧を許可する。この閲覧の許可は、通信端末300から監視情報の閲覧の要求があった場合に、通信端末300に対して、記憶部241が記憶している監視情報の閲覧の制限をかけないものであっても良い。また、この閲覧の許可は、通信端末300から監視情報の閲覧の要求の有り無しに関わらず、閲覧制御部250が、記憶部241が記憶している監視情報を読み出して所定のタイミングで通信端末300へ送信するものであっても良い。また、閲覧制御部250は、監視情報を通信端末300に対して送信するのではなく、監視情報が閲覧できるサイトを示す情報(例えば、URL等)を通信端末300に対して送信するものであっても良い。また、閲覧制御部250は、監視情報の閲覧を許可する際、記憶部241に記憶されている閲覧制御情報の閲覧制限に、許可を示す旨を書き込む。なお、閲覧制御部250は、それ以外の時間では、通信端末300に対して監視情報の閲覧(アクセス)を禁止する。また、閲覧制御部250は、監視情報の閲覧を禁止する際、記憶部241に記憶されている閲覧制御情報の閲覧制限に、禁止を示す旨を書き込む。また、閲覧制御部250は、記憶部241に記憶されている閲覧制御情報の閲覧制限に、許可を示す旨を書き込んだ際、通信端末300に対して、その旨を示す通知を行うものであっても良い。また、閲覧制御部122は、記憶部241に記憶されている閲覧制御情報の閲覧制限に、禁止を示す旨を書き込んだ際、通信端末300に対して、その旨を示す通知を行うものであっても良い。
【0147】
以下に、
図26に示した監視情報閲覧システムにおける情報閲覧制御方法について説明する。
図26に示した通信端末203が監視情報を取得してから記憶するまでの処理については、第5の実施の形態において説明したものと同じである。
【0148】
図29は、
図26に示した監視情報閲覧システムにおける情報閲覧制御方法のうち、通信端末203が危険状態または安全状態になったと判定したときの処理を説明するためのフローチャートである。
【0149】
まず、閲覧制御部250は、記憶部241に記憶されている閲覧制御情報の閲覧制限に「禁止」を書き込むことで、通信端末300に対して監視情報の閲覧を禁止する設定を行う(ステップS101)。この状態で通信端末300から監視情報の閲覧の要求があった場合、閲覧制御部250は、通信端末300に対して監視情報の閲覧を許可しない。このとき、通信端末203は、通信端末300に対して監視情報の閲覧を許可しない旨を示す通知を行っても良い。
【0150】
その後、状態判定部230が、通信端末203に対して行われた操作に基づいて、通信端末203が危険状態となったかどうかを判定する(ステップS102)。状態判定部230が、通信端末203が危険状態になったと判定すると、閲覧制御部250は、記憶部241に記憶されている閲覧制御情報の閲覧制限に「許可」を書き込むことで、通信端末300に対して監視情報の閲覧を許可する設定を行う(ステップS103)。このとき、閲覧制御部250は、通信端末300に対して、その旨を示す通知を行うものであっても良い。この通知は、電子メールやショートメッセージを用いて行うものであっても良い。この状態で通信端末300から監視情報の閲覧の要求があった場合、閲覧制御部250は、通信端末300に対して監視情報の閲覧を許可する。このとき、閲覧制御部250は、監視情報を記憶部241から読み出して通信端末300に対して送信する。また、通信端末300から監視情報の閲覧の要求があるかないかに関わらず、閲覧制御部250は、監視情報を記憶部241から読み出して通信端末300に対して送信するものであっても良い。
【0151】
その後、状態判定部230は、通信端末203に対して行われた操作に基づいて、通信端末203が安全状態となったかどうかを判定する(ステップS104)。状態判定部230が、通信端末203が安全状態になったと判定すると、ステップS101の処理を行う。このとき、閲覧制御部250は、通信端末300に対して、その旨を示す通知を行うものであっても良い。この通知は、電子メールやショートメッセージを用いて行うものであっても良い。
【0152】
なお、通信端末300においては、所定のアプリケーション等を用いて監視情報の閲覧の要求を行った後、通信端末203から送信されてきた監視情報を、監視者が認識可能に画面表示や音出力等で外部へ出力する。また、通信端末300は通信端末203から監視情報を閲覧できるサイトを示す情報が送信されてきた場合、当該サイトへアクセスし、取得した監視情報を、監視者が認識可能に画面表示や音出力等で外部へ出力する。
【0153】
なお、記憶部241は、通信端末203が安全状態になったと判定したときに、それ以前に記憶していた監視情報を削除するものや、第3に実施の形態で説明したような閲覧範囲を制限するものであっても良い。
【0154】
このように、被監視端末に記憶されている監視情報を、被監視端末が危険状態になったと判定したときから安全状態になったと判定したときまでの間、監視端末から閲覧可能とする。これにより、被監視端末が危険状態である場合に被監視者の動向を詳細に把握することができる。
(その他の変形例)
その他の変形例について、いくつか例を挙げて説明する。
【0155】
上述した実施の形態では、被監視端末が危険状態または安全状態と判定する基準が、当該被監視端末の存在場所に問わず一定のものであるが、例えば、被監視端末が被監視者の家の外に存在する場合と、家の中に存在する場合とで、異なる基準を設けても良い。この場合、GPS機能等を用いて被監視端末が家の外に存在するか家の中に存在するかを判定しても良い。また、家の玄関等の出入り口にRFIDタグを取り付けておき、被監視端末に搭載されたRFIDタグリーダがRFIDタグを認識したときに、被監視端末が家の外に出た、または家の中に入ったことを判定するものであっても良い。例えば、上述した第2の操作の例のうち、充電器への接続、充電器からの切断、所定の場所に置く等の操作に関しては、被監視端末が家の中に存在する場合に特化した基準としても良い。
【0156】
また、寝室等の特定の部屋のドアにRFIDタグを取り付けておき、被監視端末に搭載されたRFIDタグリーダがRFIDタグを認識したかどうかを基準とする。これにより、被監視端末が寝室等の特定の部屋に閉じこもったままであるかどうかを認識することができ、危険状態であるかどうかを判定することができる。また、同様に、トイレのドアにRFIDタグを取り付けておくことで、被監視端末がトイレに閉じこもったままであるかどうかを認識することができ、危険状態であるかどうかを判定することができる。
【0157】
また、被監視端末が歩数計を具備したものである場合、この歩数計のカウント状態を用いて、被監視端末が危険状態または安全状態と判定するものであっても良い。例えば、歩数計が所定の時間、カウントを行わない場合、被監視端末が危険状態となったと判定するものであっても良い。
【0158】
また、上述した「安全状態になったと判定した後、所定の時間が経過しても、第2の操作が行われなかった場合に危険状態になったと判定する」場合の「所定の時間」は、外部から設定・変更可能である。また、この「所定の時間」は、昼間は短く、また、夜間は長く設定するように、時間帯や曜日、季節等に応じて、異なる時間を設定するものであっても良い。
【0159】
以上説明したように、本発明においては、被監視者が所持する被監視端末が監視情報を取得する。また、被監視端末が危険状態となった時から安全状態となったときまでの間、監視者からの監視情報の閲覧を許可する。これにより、被監視端末が危険状態である場合に被監視者の動向を詳細に把握することができる。
【0160】
上述した制御装置100〜104、通信端末200〜203それぞれに設けられた各構成要素が行う処理は、目的に応じてそれぞれ作製された論理回路で行うようにしても良い。また、処理内容を手順として記述したコンピュータプログラム(以下、プログラムと称する)を制御装置100〜104、通信端末200〜203それぞれにて読取可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムを制御装置100〜104、通信端末200〜203それぞれに読み込ませ、実行するものであっても良い。制御装置100〜104、通信端末200〜203それぞれにて読取可能な記録媒体とは、フロッピー(登録商標)ディスク、光磁気ディスク、DVD(Digital Versatile Disk)、CD(Compact Disc)などの移設可能な記録媒体の他、制御装置100〜104、通信端末200〜203それぞれに内蔵されたROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等のメモリやHDD(Hard Disk Drive)等を指す。この記録媒体に記録されたプログラムは、制御装置100〜104、通信端末200〜203それぞれに設けられたCPU(Central Processing Unit)(不図示)にて読み込まれ、CPUの制御によって、上述したものと同様の処理が行われる。ここで、CPUは、プログラムが記録された記録媒体から読み込まれたプログラムを実行するコンピュータとして動作するものである。
【0161】
上記の実施の形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)監視者が操作する監視端末と、
前記監視者の監視対象である被監視者が所持し、所定の監視情報を取得する被監視端末と、
制御装置とを有し、
前記被監視端末は、当該被監視端末に対して行われた操作に基づいて、当該被監視端末が第1の状態または第2の状態となったかどうかを判定し、当該被監視端末が前記第1の状態となったと判定した場合、第1の信号を前記制御装置へ送信し、当該被監視端末が前記第2の状態となったと判定した場合、第2の信号を前記制御装置へ送信し、
前記制御装置は、前記被監視端末から前記第1の信号が送信されてきてから前記第2の信号が送信されてくるまでの間、前記監視端末に対して前記監視情報の閲覧を許可する監視情報閲覧システム。
(付記2)前記被監視端末は、当該被監視端末の存在位置を示す位置情報を前記監視情報として取得する、付記1に記載の監視情報閲覧システム。
(付記3)前記被監視端末は、撮影機能を具備し、該撮影機能を用いて撮影した画像を前記監視情報として取得する、付記1または付記2に記載の監視情報閲覧システム。
(付記4)前記被監視端末は、集音機能を具備し、該集音機能を用いて当該被監視端末の周囲の音を前記監視情報として取得する、付記1から3のいずれか1項に記載の監視情報閲覧システム。
(付記5)前記被監視端末は、前記取得した監視情報を前記制御装置へ送信し、
前記制御装置は、前記被監視端末から送信されてきた監視情報を第1のメモリに記憶し、該第1のメモリに記憶されている監視情報の閲覧を前記監視端末に対して許可する、付記1から4のいずれか1項に記載の監視情報閲覧システム。
(付記6)前記被監視端末は、前記取得した監視情報を第2のメモリに記憶し、
前記制御装置は、前記第2のメモリに記憶されている監視情報の閲覧を前記監視端末に対して許可する、付記1から4のいずれか1項に記載の監視情報閲覧システム。
(付記7)前記制御装置は、前記被監視端末から前記第1の信号が送信されてきた場合、該第1の信号よりも前に送信されてきた前記第2の信号のうち最後に送信されてきた前記第2の信号を該被監視端末が送信した後に該被監視端末が取得した監視情報の閲覧を前記監視端末に対して許可する、付記1から6のいずれか1項に記載の監視情報閲覧システム。
(付記8)前記制御装置は、前記被監視端末から前記第2の信号が送信されてきた場合、該第2の信号を該被監視端末が送信するまでに該被監視端末が取得した監視情報を前記第1のメモリから削除する、付記5に記載の監視情報閲覧システム。
(付記9)前記被監視端末は、前記第2の信号を送信した場合、該第2の信号を送信するまでに当該被監視端末が取得した監視情報を前記第2のメモリから削除する、付記6に記載の監視情報閲覧システム。
(付記10)前記被監視端末は、当該被監視端末に対して、所定の第1の操作が行われた場合、前記第1の状態になったと判定し、所定の第2の操作が行われた場合、前記第2の状態になったと判定する、付記1から9のいずれか1項に記載の監視情報閲覧システム。
(付記11)前記被監視端末は、当該被監視端末に対して、所定の第2の操作が行われた場合、前記第2の状態になったと判定し、その後、所定の時間が経過しても、前記第2の操作が行われない場合、前記第1の状態になったと判定する、付記1から9のいずれか1項に記載の監視情報閲覧システム。
(付記12)前記被監視端末は、前記被監視端末の存在位置が所定の範囲外である状態で前記第2の操作が行われて前記第2の状態になったと判定した後、所定の時間が経過しても、前記被監視端末の存在位置が前記範囲外である場合、前記第1の状態になったと判定する、付記11に記載の監視情報閲覧システム。
(付記13)前記制御装置は、前記被監視端末から前記第1の信号が送信されてきた場合、前記監視端末に対して所定の第1の通知を行う、付記1から12のいずれか1項に記載の監視情報閲覧システム。
(付記14)前記制御装置は、前記被監視端末から前記第2の信号が送信されてきた場合、前記監視端末に対して所定の第2の通知を行う、付記1から13のいずれか1項に記載の監視情報閲覧システム。
(付記15)監視者の監視対象である被監視者が所持する通信端末であって、
所定の監視情報を取得する監視情報取得部と、
前記監視情報取得部が取得した監視情報を所定の制御装置へ送信する送信部と、
当該通信端末に対して行われた操作に基づいて、当該通信端末が第1の状態または第2の状態になったかどうかを判定する状態判定部とを有し、
前記送信部は、前記状態判定部が、当該通信端末が前記第1の状態になったと判定した場合、第1の信号を前記制御装置へ送信し、当該通信端末が前記第2の状態になったと判定した場合、第2の信号を前記制御装置へ送信する通信端末。
(付記16)監視者の監視対象である被監視者が所持する通信端末であって、
所定の監視情報を取得する監視情報取得部と、
前記監視情報取得部が取得した監視情報を記憶する記憶部と、
当該通信端末に対して行われた操作に基づいて、当該通信端末が第1の状態または第2の状態になったかどうかを判定する状態判定部と、
前記状態判定部が、当該通信端末が前記第1の状態になったと判定した場合、第1の信号を所定の制御装置へ送信し、当該通信端末が前記第2の状態になったと判定した場合、第2の信号を前記制御装置へ送信し、前記制御装置から前記監視情報の要求があった場合、前記記憶部から前記監視情報を読み出して前記制御装置へ送信する送信部とを有する通信端末。
(付記17)監視者の監視対象である被監視者が所持する通信端末であって、
所定の監視情報を取得する監視情報取得部と、
前記監視情報取得部が取得した監視情報を記憶する記憶部と、
当該通信端末に対して行われた操作に基づいて、当該通信端末が第1の状態または第2の状態になったかどうかを判定する状態判定部と、
前記状態判定部が、当該通信端末が前記第1の状態になったと判定してから前記第2の状態になったと判定するまでの間、前記監視者が操作する監視端末に対して、前記記憶部が記憶している監視情報の閲覧を許可する閲覧制御部とを有する通信端末。
(付記18)監視者の監視対象である被監視者が所持する被監視端末から送信されてきた監視情報を記憶する記憶部と、
前記被監視端末から第1の信号が送信されてきてから第2の信号が送信されてくるまでの間、前記監視者が操作する監視端末に対して、前記記憶部が記憶している監視情報の閲覧を許可する閲覧制御部とを有する制御装置。
(付記19)監視者の監視対象である被監視者が所持する被監視端末から第1の信号が送信されてきてから第2の信号が送信されてくるまでの間、前記監視者が操作する監視端末に対して、前記被監視端末が取得した監視情報の閲覧を許可する閲覧制御部を有する制御装置。
(付記20)監視者が操作する監視端末と、前記監視者の監視対象である被監視者が所持する被監視端末と、制御装置とを有するシステムにおける情報閲覧制御方法において、
前記被監視端末が、所定の監視情報を取得する処理と、
前記被監視端末が、当該被監視端末に対して行われた操作に基づいて、当該被監視端末が第1の状態または第2の状態となったかどうかを判定する処理と、
前記被監視端末が、当該被監視端末が前記第1の状態となったと判定した場合、第1の信号を前記制御装置へ送信する処理と、
前記被監視端末が、当該被監視端末が前記第2の状態となったと判定した場合、第2の信号を前記制御装置へ送信する処理と、
前記制御装置が、前記被監視端末から前記第1の信号が送信されてきてから前記第2の信号が送信されてくるまでの間、前記監視端末に対して前記監視情報の閲覧を許可する処理とを行う情報閲覧制御方法。
(付記21)監視者の監視対象である被監視者が所持する被監視端末から送信されてきた監視情報をメモリに記憶する処理と、
前記被監視端末から第1の信号が送信されてきてから第2の信号が送信されてくるまでの間、前記監視者が操作する監視端末に対して、前記メモリが記憶している監視情報の閲覧を許可する処理とを行う情報閲覧制御方法。
(付記22)監視者の監視対象である被監視者が所持する通信端末に、
所定の監視情報を取得する手順と、
前記取得した監視情報を所定の制御装置へ送信する手順と、
当該通信端末に対して行われた操作に基づいて、当該通信端末が第1の状態または第2の状態になったかどうかを判定する手順と、
当該通信端末が前記第1の状態になったと判定した場合、第1の信号を前記制御装置へ送信する手順と、
当該通信端末が前記第2の状態になったと判定した場合、第2の信号を前記制御装置へ送信する手順とを実行させるためのプログラム。
(付記23)監視者の監視対象である被監視者が所持する通信端末に、
所定の監視情報を取得する手順と、
前記取得した監視情報をメモリに記憶する手順と、
当該通信端末に対して行われた操作に基づいて、当該通信端末が第1の状態または第2の状態になったかどうかを判定する手順と、
当該通信端末が前記第1の状態になったと判定した場合、第1の信号を所定の制御装置へ送信する手順と、
当該通信端末が前記第2の状態になったと判定した場合、第2の信号を前記制御装置へ送信する手順とを実行させるためのプログラム。
(付記24)監視者の監視対象である被監視者が所持する通信端末に、
所定の監視情報を取得する手順と、
前記取得した監視情報をメモリに記憶する手順と、
当該通信端末に対して行われた操作に基づいて、当該通信端末が第1の状態または第2の状態になったかどうかを判定する手順と、
当該通信端末が前記第1の状態になったと判定してから前記第2の状態になったと判定するまでの間、前記監視者が操作する監視端末に対して、前記メモリが記憶している監視情報の閲覧を許可する手順とを実行させるためのプログラム。
(付記25)コンピュータに、
監視者の監視対象である被監視者が所持する被監視端末から送信されてきた監視情報をメモリに記憶する手順と、
前記被監視端末から第1の信号が送信されてきてから第2の信号が送信されてくるまでの間、前記監視者が操作する監視端末に対して、前記メモリが記憶している監視情報の閲覧を許可する手順とを実行させるためのプログラム。
(付記26)コンピュータに、
監視者の監視対象である被監視者が所持する被監視端末から第1の信号が送信されてきてから第2の信号が送信されてくるまでの間、前記監視者が操作する監視端末に対して、前記被監視端末が取得した監視情報の閲覧を許可する手順を実行させるためのプログラム。