特許第6060154号(P6060154)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6060154
(24)【登録日】2016年12月16日
(45)【発行日】2017年1月11日
(54)【発明の名称】食品を細片に裁断するための器具
(51)【国際特許分類】
   B26D 3/26 20060101AFI20161226BHJP
【FI】
   B26D3/26 601C
   B26D3/26 601B
【請求項の数】15
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-513179(P2014-513179)
(86)(22)【出願日】2012年5月30日
(65)【公表番号】特表2014-519417(P2014-519417A)
(43)【公表日】2014年8月14日
(86)【国際出願番号】EP2012060191
(87)【国際公開番号】WO2012163989
(87)【国際公開日】20121206
【審査請求日】2015年2月26日
(31)【優先権主張番号】1154847
(32)【優先日】2011年6月1日
(33)【優先権主張国】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】594034072
【氏名又は名称】セブ ソシエテ アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジャン−リュック ボルデ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン−ミシェル ノゲーズ
(72)【発明者】
【氏名】ライオネル ペイラス
【審査官】 塩治 雅也
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−090892(JP,A)
【文献】 実開平02−090094(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B26D 3/26
A47J 42/00−44/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
裁断エレメント(2)に対して裁断される食品アイテムを動かすように設計された支持面(3)に隣接する、少なくとも1つの裁断エレメント(2)を備える、食品裁断用器具(1)であって、
裁断エレメント(2)は、支持面(3)に沿って延びる横壁(10)を含み、
裁断エレメント(2)は、横壁(10)から突出する少なくとも1つのマウント(11)を含み、前記マウント(11)は裁断される食品を分割するように設計された縦裁断ボディ(13)を形成し、
横壁(10)は、分割された食品の細片を取り外すように設計された横裁断ボディ(14)を、1つの前記マウント(11)につき2つ含み、一方の横裁断ボディ(14)は前記マウント(11)の一方側に配置され、他方の横裁断ボディ(14)は前記マウント(11)の他方側に配置され、
前記マウント(11)は、横壁(10)と支持面(3)を備える、裁断された食品用の通路(12)を、1つの前記マウント(11)につき2つ形成し、
マウント(11)は前面ノッチ(15)を有し、縦裁断ボディ(13)は、横壁(10)と前面ノッチ(15)の間に位置し、かつ保持ボディ(4)は、前面ノッチ(15)に係合され支持面(3)に取り付けられていることを特徴する食品裁断用器具(1)。
【請求項2】
保持ボディ(4)は、支持面(3)の少なくとも一部分を形成する支持エレメント(5)の一部であることを特徴とする請求項1に記載の食品裁断用器具。
【請求項3】
裁断エレメント(2)は、器具ボディ(6)に取り付けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の食品裁断用器具。
【請求項4】
裁断エレメント(2)は、リベット(7)で器具ボディ(6)に取り付けられていることを特徴とする請求項3に記載の食品裁断用器具。
【請求項5】
保持ボディ(4)は、器具ボディ(6)に取り付けられていることを特徴とする請求項3または4に記載の食品裁断用器具。
【請求項6】
保持ボディ(4)は、リベット(8)で器具ボディ(6)に取り付けられていることを特徴とする請求項5に記載の食品裁断用器具。
【請求項7】
器具ボディ(6)は、支持面(3)の少なくとも一部を形成することを特徴とする請求項3から6のいずれか一項に記載の食品裁断用器具。
【請求項8】
器具ボディ(6)は、プラスチック製であることを特徴とする請求項3から7のいずれか一項に記載の食品裁断用器具。
【請求項9】
回転エレメント(17)を含むことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の食品裁断用器具。
【請求項10】
回転エレメント(17)が、器具ボディ(6)内部に位置していることを特徴とする請求項9および請求項3から8のいずれか一項に記載の食品裁断用器具。
【請求項11】
回転エレメント(17)を備える底部壁(21)を包囲する円錐台または円筒壁(20)を有し、裁断エレメント(2)は、円錐台または円筒壁(20)の外側に位置していることを特徴とする請求項9または10に記載の食品裁断用器具。
【請求項12】
裁断エレメント(2)は、それぞれが前面ノッチ(15)を有する、少なくとも2つのマウント(11)を含み、保持ボディ(4)は、前面ノッチ(15)と係合していることを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の食品裁断用器具。
【請求項13】
食品を細片に裁断するように設計された、食品調理アクセサリ(30)であって、
支持面(3)に隣接する、裁断された食品用の少なくとも2つの通路(12)を有する、少なくとも1つの裁断エレメント(2)を包含する、食品裁断用器具(1)を収容する、収納コンパートメント(31)を含み、
前記収納コンパートメント(31)は、支持面(3)につながる食品挿入開口(32)と、裁断された食品用の通路(12)に連結する、裁断食品出口(35)とを有し、食品裁断用器具(1)は、請求項1から12のいずれか一項に記載のものであることを特徴とする食品調理アクセサリ。
【請求項14】
食品を細片に裁断するように設計された、食品調理装置(40)であって、
支持面(3)に隣接する、裁断された食品用の少なくとも2つの通路(12)を有する、少なくとも1つの裁断エレメント(2)を備える、食品裁断用器具(1)を収納する、収納コンパートメント(31)を含み、
収納コンパートメント(31)は、支持面(3)につながる食品挿入開口(32)と、裁断された食品用の通路(12)に連結する、裁断食品出口(35)とを有し、
駆動機構を有するデバイスが、所望に応じて伝達機構を使用して、裁断エレメント(2)が食品挿入開口(32)を掃引するように、食品裁断用器具(1)を移動させるように設計されており、食品裁断用器具(1)は、請求項1から12のいずれか一項に記載のものであることを特徴とする食品調理装置。
【請求項15】
収納コンパートメント(31)は、モータケーシング(41)上に着脱可能に装着され、前記駆動機構は、モータケーシング(41)の一部であり、収納コンパートメント(31)は、収納コンパートメント(31)がモータケーシング(41)に取り付けられるときに、前記駆動機構と協働する伝達機構を有し、前記伝達機構は、食品裁断用器具(1)を収納コンパートメント(31)内に移動させるように設計されていることを特徴とする請求項14に記載の食品調理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品を細片に裁断する技術の分野に関する。
【0002】
本発明は、特に、フライドポテト用または千切り野菜(julienned vegetables)用のスティックまたはスライスに食品を裁断することに関する。
【0003】
本発明は、食品を細片に裁断するための器具(tools for cutting food into pieces(以下、食品裁断用器具))、食品を細片に裁断するように設計された、食品を調理するためのアクセサリ、および食品を細片に裁断するための食品調理装置に関する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、堅牢であるがコンパクトである前述のタイプの裁断用器具を提供することである。
【0005】
本発明の別の目的は、堅牢であるがコンパクトである前述のタイプの裁断用器具を備える、食品調理アクセサリを提供することである。
【0006】
本発明の別の目的は、堅牢であるがコンパクトである前述のタイプの裁断用器具を備える食品調理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
これらの目的は、裁断エレメントに対して裁断される食品アイテムを動かす支持面に隣接する、少なくとも1つの裁断エレメントを備える、食品裁断用器具であって、裁断エレメントは、支持面に沿って延びる横壁を含み、裁断エレメントは、横壁から突出する少なくとも1つのマウントを含み、このマウントは裁断される食品を分割するように設計された縦裁断ボディを形成し、横壁は、マウントの両側に、分割された食品の細片を取り外すように設計された2つの横裁断ボディを含み、マウントは、横壁と支持面を備える、裁断された食品用の2つの通路を含み、マウントが前面ノッチを有することによって、縦裁断ボディは、横壁と前面ノッチの間に位置し、かつ保持ボディは、前面ノッチと係合する支持面に取り付けられている、食品裁断用器具によって達成される。これによって、支持面と横裁断ボディの間の距離をより良好に維持することができる。硬い食品アイテムが原因で裁断エレメントの変形および/または立ち上がりが発生するリスクが大幅に低減されるか、さらには解消される。
【0008】
特に剛性があり、かつ/または鋭利である裁断エレメントを必要とすることなく、裁断された食品用の通路の形状が、より容易に保持される。
【0009】
有利な一実施形態によれば、保持ボディが支持エレメントを部分的に形成し、この支持エレメントが、支持面の少なくとも一部分を構成する。
【0010】
したがって、裁断中に、食品は、支持面に沿ってマウントまでスライドすることができる。これによって、前面ノッチと横壁との間のマウントの長さが減少し、それによってマウント剛性が増加する。代替形態では、特に、支持面と反対側の、食品裁断用器具の壁に、支持エレメントを装着することもできる。
【0011】
有利な一実施形態によれば、裁断エレメントは、器具ボディに取り付けられる。代替形態では、裁断エレメントは、特に、器具ボディから延長させるか、または着脱可能に、器具ボディに装着することもできる。
【0012】
そのときには、裁断エレメントを、リベットで器具ボディに取り付けることができる。代替形態では、器具ボディは、特に、裁断エレメント上に切削加工することもできる。
【0013】
有利な一実施形態によれば、保持ボディは、器具ボディに取り付けられる。代替形態では、保持ボディは、特に、器具ボディから延長させるか、または相手裁断エレメントに取り付けられた器具ボディに、着脱可能に装着することもできる。
【0014】
そのときには、保持ボディを、リベットで器具ボディに取り付けることができる。
【0015】
代替形態においては、器具ボディを、特に、保持ボディ上に切削加工することもできる。
【0016】
器具ボディは、有利には、支持面の少なくとも一部分を形成することもできる。これによって、裁断エレメントおよび/または保持ボディの大きさが減少することになる。
【0017】
器具ボディは、有利には、プラスチック製とすることもできる。これによって、器具ボディの形状にきわだった柔軟性を与えることができる。
【0018】
一つの完成形態によれば、食品裁断用器具は、回転エレメントを含む。そのときには、食品裁断用器具は、円筒状、円錐台の形状、またはディスクの形状とすることができる。代替形態では、食品裁断用器具には、電動スライサの一部として、並進駆動機構(translation drive mechanism)を含めるか、またはスライサの一部として、駆動機構を無くしてもよい。
【0019】
回転エレメントは、有利には、器具ボディの一部とすることもできる。これによって、食品裁断用器具の仕上がりが簡素になる。
【0020】
食品裁断用器具は、有利には、回転エレメントを備える底部壁を包囲する、円錐台または円筒壁の形状とすることもできる。そのときには、裁断エレメントが、円錐台または円筒壁の外側に配置されることになる。この構成では、横裁断ボディは、湾曲した軌道を有して、裁断される食品対して引力を発揮する。そうすると、特に硬いか、または抵抗のある食品アイテムが、横裁断ボディを上昇させることもあり得る。マウント内に収納された前面ノッチと係合した保持ボディは、食品アイテムの上昇力をずらせる。裁断エレメントの剛性が増加する。そのときには、円錐台の形状または円筒形の、特に堅牢な裁断用器具を、設計することもできる。
【0021】
裁断エレメントには、有利には、それぞれが前面ノッチを備える少なくとも2つのマウントを含めて、保持ボディを前面ノッチと係合させることも可能である。したがって、少なくとも2つのマウントに対して、同じ保持ボディを使用することも可能である。これによって裁断用器具の実装が簡素化し、同時にその強度を向上させることになる。
【0022】
これらの目的は、食品を細片に裁断するように設計された、食品調理アクセサリであって、支持面に隣接する、裁断された食品用の少なくとも2つの通路を有する、少なくとも1つの裁断エレメントを備える、食品裁断用器具を収容する、収納コンパートメントを含み、収納コンパートメントは、支持面につながる食品挿入開口と、裁断された食品用の通路に連結する、裁断食品出口(cut food exit)とを有し、食品裁断用器具は、上記の特徴の少なくとも1つを有する、食品調理アクセサリによっても達成することができる。
【0023】
これらの目的は、食品を細片に裁断するように設計された、食品調理装置であって、支持面に隣接する、裁断された食品用の少なくとも2つの通路を備える、少なくとも1つの裁断エレメントを備える、食品裁断用器具を収納する、収納コンパートメントを含み、収納コンパートメントは、支持面につながる食品挿入開口と、裁断された食品用の通路に連結された、裁断食品出口とを有し、駆動機構を有するデバイスが、所望に応じて駆動機構を使用して、裁断エレメントが食品挿入開口を掃引するように、食品裁断用器具を移動させるように設計されており、食品裁断用器具は、上記の特徴の少なくとも一つを有する、食品調理装置によっても達成される。
【0024】
有利な一実施形態によれば、収納コンパートメントは、モータケーシング上に着脱可能に装着され、駆動機構は、モータケーシングの一部であり、収納コンパートメントは、収納コンパートメントがモータケーシングに取り付けられるときに、駆動機構と協働する伝達機構を有し、伝達機構は、食品裁断用器具を収納コンパートメント内に設置することを可能にする。
【0025】
本発明は、添付の図面に示されている、いかなる意味でも限定的ではない、実施形態の例を調べることによって、より良く理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明による食品裁断用器具の実施形態の例の側面図である。
図2図1に示されている食品裁断用器具の分解側面図である。
図3図1および図2に示されている食品裁断用器具を包含する、食品調理アクセサリの実施形態の例の側面図である。
図4図3に示されている食品調理アクセサリを包含する、食品調理装置の実施形態の例の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図1に示されている食品裁断用器具1は、円錐台の形状であり、回転されるように設計されている。しかしながら、本発明は、円錐台の形状の裁断用器具に限定はされず、固定された裁断用器具、前後に移動する裁断用器具、および回転し、かつ円筒状または円形である裁断用器具も範囲に含む。
【0028】
図1に示されている食品裁断用器具1は、支持面3に隣接する少なくとも1つの裁断エレメント2を包含している。支持面3は、裁断される食品アイテムが、裁断エレメント2に対して移動することを可能にするように設計されている。保持ボディ4は、支持面3に取り付けられている。
【0029】
裁断エレメント2は、支持面に沿って延びる横壁10を含む。裁断エレメント2は、横壁10から突出する少なくとも1つのマウント11を含む。マウント11は、横壁10と支持面3を備える、裁断された食品用の2つの通路12を包含する。このために、マウント11は、裁断される食品を分割するように設計された縦裁断ボディ13を形成し、横壁10は、分割された食品の細片を取り外すように設計された、2つの横裁断ボディ14を、マウント11の両側に有する。
【0030】
図1に示されている実施形態の例では、保持ボディ4が支持エレメント5の一部を形成し、この支持エレメント5が、支持面3の少なくとも一部分を形成する。裁断エレメント2は、器具ボディ6に取り付けられている。器具ボディ6は、支持面3の少なくとも一部分を形成する。器具ボディ6は有利にはプラスチック製である。
【0031】
より具体的には、裁断エレメント2は、リベット7で器具ボディ6に取り付けられている。保持ボディ4は、器具ボディ6に取り付けられている。より具体的には、保持ボディ4は、リベット8で器具ボディ6に取り付けられている。
【0032】
食品裁断用器具1は、器具ボディ6の一部である円錐台壁20を含む。裁断エレメント2は、円錐台壁20の外側に取り付けられている
【0033】
図に示されている裁断エレメント2は、横壁10の6つのマウント11を含む。6つのマウント11は、裁断された食品用の7つの通路12を有する。横壁10は、7つの横裁断ボディ14を包含する。したがって、2つの隣接するマウント11は、横裁断ボディ14によって離隔されている。
【0034】
図2においてよくわかるように、各マウント11は、前面ノッチ15を有する。支持面3に取り付けられた保持ボディ4は、各マウント11の前面ノッチ15と係合している。所望に応じて、前面ノッチ15は、保持ボディ4を軽く締め付けるために使用してもよい。
【0035】
したがって、裁断エレメント2は、それぞれが前面ノッチ15と係合した保持ボディ4と有する、少なくとも2つのマウント11を含む。
【0036】
各マウント11の縦裁断ボディ13は、横壁10とノッチ15の間に位置している。図1に示されるように、保持ボディ4は、各マウント11の前面ノッチ15と係合している。横裁断ボディ14によって生成される裁断幅は、縦裁断ボディ13の裁断高さを超える。前面ノッチ15は、特に、マウント11と横壁10の間の接続の水準(level)において、横壁10の変形を制限するように固定される。
【0037】
図2に示されているように、食品裁断用器具1は、支持エレメント5に属する保持ボディ4とそれぞれ関連する、2つの裁断エレメント2を包含する。器具ボディ6は、円錐台壁20に連結されている底部壁21を有する。円錐台壁20は、裁断食品出口開口22を収容する。円錐台壁20は、裁断された食品用の通路12につながる開口23を有する。円錐台壁20、裁断エレメント2および支持エレメント5は、リベット7および8を設置するように設計された穿孔を有する。
【0038】
食品裁断用器具1は、回転エレメント17を包含する。図面において示されている仕上がりの例において、回転エレメント17は、器具ボディ6内部、より具体的には底部壁21内に含まれている。回転エレメント17は、例えば、開口によって、底部壁21内に中心のある星形によって形成することができる。
【0039】
望まれる場合には、縦裁断ボディ13は、食品裁断用器具1の回転の軸に垂直に延びて、平面運動を行ってもよい。横裁断ボディ14は、食品裁断用器具1の回転軸のまわりを回転する。横裁断ボディ14の運動は、円錐台または円筒形であり、横裁断ボディ14は、食品裁断用器具1の回転の軸と比較して、必ずしもすべてが同じ角度を有するわけではない。
【0040】
図3は、食品を細片に裁断するように設計された、食品調理アクセサリ30を示している。
【0041】
図4は、食品調理アクセサリ30を備える、食品を細片に裁断するように設計された食品調理装置40を示している。
【0042】
食品調理アクセサリ30は、支持面3に隣接する、裁断された食品用の少なくとも2つの通路12を含む、少なくとも1つの裁断エレメント2を備える、食品裁断用器具1を収容する、収納コンパートメント31を含む。
【0043】
図3および図4に示されている収納コンパートメント31は、好ましくは透明な材料で作られている。
【0044】
図3に示されているように、収納コンパートメント31は、流れ口(spout)33によって形成された食品挿入開口32を有する。流れ口33は、押し込みエレメント34を受け入れることができる。食品挿入開口32は、支持面3につながっている。収納コンパートメント31は、裁断食品出口35を有する。裁断食品出口35は、裁断された食品用の通路12につながっている。
【0045】
図4に示されているように、収納コンパートメント31は、モータケーシング41上に着脱可能に装着される。このために、収納コンパートメント31とモータケーシング41は、掛止機構(hooking mechanisms)36および42、例えば、バヨネット型取付具(bayonet−type fittings)を有する。モータケーシング41は電気モータを包含しており、この電気モータは、命令機構に対して電気的に接続されるとともに、図に示されていない、食品調理アクセサリ30の回転部分を駆動するように設計された駆動機構に対して機械的に接続されている。駆動機構は、モータケーシング41の一部である。収納コンパートメント31は、図面には示されていない伝達機構(transmission mechanisms)を有しており、この伝達機構は、収納コンパートメント31がモータケーシング41に装着されたときに、駆動機構と協働する。この伝達機構は、回転エレメント17を用いて、収納コンパートメント31内部で食品裁断用器具1を駆動するように設計されている。食品調理アクセサリ30の回転部分は、食品裁断用器具1と伝達機構とを包含する。
【0046】
変形形態では、収納コンパートメント31は、モータケーシング41に一体化することもできる。そのときには、駆動機構が回転エレメント17に直接的に作用することができるので、伝達機構は必要ではなくなる。
【0047】
したがって、食品調製装置40は、必要であれば、伝達機構を使用して、裁断エレメント2が食品挿入開口32を掃引するように、食品裁断用器具1を移動させるように設計された、駆動機構を包含する。
【0048】
食品調理装置40、食品調理アクセサリ30、および食品裁断用器具1は、以下のように動作するとともに、使用される。
【0049】
ユーザが、ポテトなどの食品を流れ口33に装入する。食品アイテムは、食品裁断用器具1の支持面3と接触してもよい。食品調理装置40を始動させると、食品裁断用器具1が回転させられる。食品は、食品挿入開口32によって横方向にブロックされている。縦裁断ボディ13が、食品アイテムの下方部分を分割して、横裁断ボディ14が、食品アイテムの残部の分割された部分を取り外す。前面ノッチ15に挿入された保持ボディ4は、裁断エレメント2の変形を防止し、それによって食品裁断用器具1の使用寿命を増加させる。
【0050】
変形形態では、保持ボディ4が、必ずしもすべての前面ノッチ15と係合しているわけではない。必要であれば、いくつかの保持ボディ4を使用してもよい。
【0051】
変形形態では、すべてのマウント11が、必ずしも前面ノッチ15を有しているわけではなく、少なくとも1つのマウント11が、前面ノッチ15を有していなければならない。
【0052】
変形形態では、食品裁断用器具1は、円錐台の形状ではなく、円筒形であってもよい。そのときには、底部壁は、円筒壁に包囲される。
【0053】
変形形態では、食品裁断用器具1は、必ずしも円錐台の形状または円筒状である必要はなく、例えば、ディスクの形状としてもよく、このディスク内を、横裁断ボディ14が、食品裁断用器具1の回転の軸のまわりの面内を動く。
【0054】
変形形態では、食品裁断用器具1は、必ずしも回転する必要はなく、例えば、電動スライサのように前後に交互して直線的に動いてもよい。
【0055】
変形形態では、食品裁断用器具1は、必ずしも駆動される必要はなく、例えば、裁断エレメントに対して前後に動く、食品を保持する装置を含む、スライサ型装置の一部としてもよい。
【0056】
本発明は、いかなる場合にも記載された実施形態の例、およびその変形形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の枠組みの中で多数の変形形態を包含する。
図1
図2
図3
図4