(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1の密着固定部は、前記第1の圧着部材の第1の側部に形成され、内側に向かって突起する突起部と、前記第1の圧着部材の第2の側部に形成され、前記突起部が挿入される収容部と、を含み、
前記第2の密着固定部は、前記第2の圧着部材の第1の側部に形成され、内側に向かって突起する突起部と、前記第2の圧着部材の第2の側部に形成され、前記突起部が挿入される収容部と、を含むことを特徴とする、請求項1に記載の果物保護用袋。
前記第1の圧着部材と前記第2の圧着部材は、前記第1の側部に一定長さだけ切開されて形成された第1の切開部と、前記第2の側部に一定長さだけ切開されて形成された第2の切開部と、をさらに含み、
前記第1の密着固定部と前記第2の密着固定部は、前記第1の側部と前記第2の側部とが互いに密着するとき、前記第1の切開部と前記第2の切開部に共に嵌められる胴体部と、前記胴体部が前記第1の切開部と前記第2の切開部から離脱しないように前記胴体部の断面より大きく形成された段部と、を備える固定部材を含むことを特徴とする、請求項1に記載の果物保護用袋。
前記第1の圧着部材と前記第2の圧着部材は、前記第1及び第2の圧着部材の第1の側部に水平方向に沿って長く形成され、袋の内側に向かって突出し、袋の外側では陥没するように形成された第1の突出部と、前記第1及び第2の圧着部材の第2の側部に水平方向に沿って長く形成され、袋の外側に向かって突出し、袋の内側では陥没するように形成された第2の突出部と、をさらに含み、
前記第1の切開部は前記第1の突出部に形成され、前記第2の切開部は前記第2の突出部に形成されることを特徴とする、請求項5に記載の果物保護用袋。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
したがって、本発明が解決しようとする課題は、このような従来の問題を解決するために、投入口に設置された圧着部材に折曲部を形成し、片手でも果物の包装が可能になるように袋の構造を改善することによって、より容易且つ正確に果物を包装し、作業時間を短縮できる果物保護用袋を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記のような目的を達成するために、本発明の果物保護用袋は、内部に果物が収納される収納空間が形成され、上部に果物が投入される投入口が形成された袋胴体;前記投入口の両側に互いに向かい合うように前記投入口にそれぞれ結合され、両端部に作用する外力によって前記投入口を開閉し、両端部に作用する外力によって外側に折り曲げられる折曲部が中央部に形成された第1の圧着部材と第2の圧着部材;前記第1の圧着部材と前記第2の圧着部材の両端部に作用する外力によって前記第1の圧着部材の折曲部が外側に折り曲げられた状態で、前記第1の圧着部材の折曲部を基準にして区画される第1の圧着部材の第1の側部と第2の側部とを互いに密着固定させる第1の密着固定部;及び前記第1の圧着部材と前記第2の圧着部材の両端部に作用する外力によって前記第2の圧着部材の折曲部が外側に折り曲げられた状態で、前記第2の圧着部材の折曲部を基準にして区画される第2の圧着部材の第1の側部と第2の側部とを互いに密着固定させる第2の密着固定部;を含むことを特徴とする。
【0011】
本発明に係る果物保護用袋において、前記第1の密着固定部は、前記第1の圧着部材の第1の側部に形成され、内側に向かって突起する突起部と、前記第1の圧着部材の第2の側部に形成され、前記突起部が挿入される収容部とを含み、前記第2の密着固定部は、前記第2の圧着部材の第1の側部に形成され、内側に向かって突起する突起部と、前記第2の圧着部材の第2の側部に形成され、前記突起部が挿入される収容部とを含んでもよい。
【0012】
本発明に係る果物保護用袋において、前記第1の圧着部材と前記第2の圧着部材が折り曲げられていない状態で、前記第1の圧着部材に形成された第1の密着固定部と前記第2の圧着部材に形成された第2の密着固定部とは互いに一定距離だけオフセットされるように形成されてもよい。
【0013】
本発明に係る果物保護用袋において、前記第1の圧着部材と前記第2の圧着部材は、前記第1及び第2の圧着部材の第1の側部に水平方向に沿って長く形成され、袋の内側に向かって突出し、袋の外側には陥没されるように形成された第1の突出部と、前記第1及び第2の圧着部材の第2の側部に水平方向に沿って長く形成され、袋の外側に向かって突出し、袋の内側には陥没されるように形成された第2の突出部とをさらに含んでもよい。
【0014】
本発明に係る果物保護用袋において、前記第1の圧着部材と前記第2の圧着部材は、前記第1の側部に一定長さだけ切開されて形成された第1の切開部と、前記第2の側部に一定長さだけ切開されて形成された第2の切開部とをさらに含み、前記第1の密着固定部と前記第2の密着固定部は、前記第1の側部と前記第2の側部とが互いに密着するとき、前記第1の切開部と前記第2の切開部に共に嵌められる胴体部と、前記胴体部が前記第1の切開部と前記第2の切開部から離脱しないように前記胴体部の断面より大きく形成された段部とを備える固定部材を含んでもよい。
【0015】
本発明に係る果物保護用袋において、前記第1の圧着部材と前記第2の圧着部材は、前記第1及び第2の圧着部材の第1の側部に水平方向に沿って長く形成され、袋の内側に向かって突出し、袋の外側では陥没するように形成された第1の突出部と、前記第1及び第2の圧着部材の第2の側部に水平方向に沿って長く形成され、袋の外側に向かって突出し、袋の内側では陥没するように形成された第2の突出部とをさらに含み、前記第1の切開部は前記第1の突出部に形成され、前記第2の切開部は前記第2の突出部に形成されてもよい。
【0016】
本発明に係る果物保護用袋において、前記第1の圧着部材と前記第2の圧着部材は、前記第1の圧着部材と前記第2の圧着部材の両端部に形成され、前記収納空間に前記果物が収納された後、前記第1の圧着部材の第1の側部と第2の側部とが互いに密着固定され、前記第2の圧着部材の第1の側部と第2の側部とが互いに密着固定された状態で、前記果物の茎を収容できる収容溝をさらに含んでもよい。
【0017】
本発明に係る果物保護用袋において、前記袋胴体は、前記投入口の下側に形成される中央胴体と、前記中央胴体の両側に配置される側部胴体とを含み、前記側部胴体は、前記中央胴体の外側に折れた状態で保管されてもよい。
【0018】
本発明に係る果物保護用袋において、前記袋胴体は、前記投入口の下側に形成される中央胴体と、前記中央胴体の両側に配置される側部胴体とを含み、前記側部胴体は、前記中央胴体の内側に折れた状態で保管されてもよい。
【0019】
本発明に係る果物保護用袋において、前記袋胴体は、その中央部に外側に折れる折り目を備えてもよい。
【発明の効果】
【0020】
本発明の果物保護用袋によると、より容易且つ正確に果物を包装し、作業時間を短縮させることができる。
【0021】
また、本発明の果物保護用袋によると、突起部と収容部との結合が容易になり、結合後にも結合力がより強くなり得る。
【0022】
また、本発明の果物保護用袋によると、包装作業前の保管状態で袋の投入口部分が互いに結合されなくなり、果物の包装作業時にも不要な労動の所要を減少させることができる。
【0023】
また、本発明の果物保護用袋によると、雨や雪による果物の損傷を防止することができる。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明に係る果物保護用袋の各実施例を添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0026】
図2は、本発明の一実施例に係る果物保護用袋を示した図で、
図3は、
図2の果物保護用袋の動作状態を示した図で、
図4は、
図2の果物保護用袋における第1の圧着部材と第2の圧着部材の動作状態を示した図で、
図5は、
図2の果物保護用袋における第1及び第2の密着固定部の収容部を示した図で、
図6は、
図2の果物保護用袋における第1の突出部及び第2の突出部を拡大した図である。
【0027】
図2〜
図6を参照すると、本実施例に係る果物保護用袋100は、害虫を防止し、農薬の接触を遮断するために、果物を包みながら果物を栽培できるものであって、袋胴体110と、第1の圧着部材120と、第2の圧着部材130と、第1の密着固定部140と、第2の密着固定部150とを含む。
【0028】
前記袋胴体110は、内部に果物20が収納される収納空間が形成され、上部に果物20が投入される投入口111が形成される。
【0029】
図2を参照すると、袋胴体110は、前面紙と後面紙とが互いに向かい合うように配置され、前面紙と後面紙の両側部及び下部が接合された状態で内部に果物20が収納される収納空間が形成され、前面紙と後面紙の上部に投入口111が形成されてもよい。収納空間は、前面紙と後面紙との間に果物20が収納されるまたは果物20の成長時、果物20の体積によって膨れ上がる空間を意味する。このような袋胴体110は、紙またはビニールなどの材質で製作されてもよい。
【0030】
一方、袋胴体110は、投入口111の下側に形成される中央胴体112と、中央胴体112の両側に配置される側部胴体113とを含んで構成されてもよいが、側部胴体113は、中央胴体112の外側に折れた状態で保管されてもよい。すなわち、袋胴体110を保管中であるか、最初のサイズが小さい状態の果物20を包装するときは、側部胴体113が中央胴体112の外側に折られた状態であるが、果物20の成長と共に、
図2に示したように、2個の側部胴体113が徐々に広がる。このように、側部胴体113が中央胴体112の外側に折れた状態で袋胴体110を保管することによって、果物保護用袋100の最初のサイズを減少させ、作業者が容易に作業することができる。
【0031】
袋胴体110は、その中央部に外側に折れる折り目116を備えてもよい。予め袋胴体110に折り目116を形成しておくと、袋胴体110の内部に果物20を収納する過程で袋胴体110が広がる方向が予め設定され、失敗することなく容易に袋胴体110を広げ、その内部に果物20を収納することができる。
【0032】
前記第1の圧着部材120と第2の圧着部材130は、投入口111の両側に互いに向かい合うように投入口111にそれぞれ結合され、両端部に作用する外力によって投入口111を開閉するようになる。
【0033】
図3を参照すると、第1の圧着部材120は前面紙の上端に接合され、第2の圧着部材130は、第1の圧着部材120に対応する位置で後面紙の上端に接合されてもよい。また、第1の圧着部材120と第2の圧着部材130は、それぞれ薄いバンド形状を有し、弾力性に優れた材質からなり、作業者の両手の指などによって両端部に外力が加えられると、投入口111を広げる役割をすることができる。
【0034】
このような第1の圧着部材120と第2の圧着部材130は、PET(Polyethylene Terephthalate)材質からなってもよいが、これに限定されるものではなく、弾力性に優れた材質であればいずれも適用可能である。第1の圧着部材120と第2の圧着部材130は、実質的に同一の構造を有してもよい。
【0035】
本実施例の第1の圧着部材120と第2の圧着部材130は、中央部に折曲部121、131が形成されたことを特徴とする。
【0036】
図3の(a)に示したように、第1の圧着部材120と第2の圧着部材130の両端部に片手で、例えば、親指と人差し指を用いて外力を加えると、第1の圧着部材120の折曲部121と第2の圧着部材130の折曲部131は、外側に、すなわち、投入口111が広がる方向に折り曲げられる。このとき、投入口111が広がった状態で袋胴体110を果物20に接近させ、果物20が袋胴体110の収納空間に収容されるようにして果物20を包むことができる。
【0037】
その後、
図3の(b)に示したように、第1の圧着部材120と第2の圧着部材130の両端部に持続的な外力を加えると、第1の圧着部材120の折曲部121と第2の圧着部材130の折曲部131が完全に折り曲げられながら第1の圧着部材120と第2の圧着部材130とがそれぞれ密着し得る。
【0038】
第1の圧着部材120は、第1の圧着部材120の折曲部121を基準にして第1の側部122と第2の側部123とに区画できるが、第1の圧着部材120の折曲部121が
図3の(b)に示したように完全に折り曲げられると、第1の圧着部材120の第1の側部122と第2の側部123とが互いに密着し得る。同様に、第2の圧着部材130も、第2の圧着部材130の折曲部131を基準にして第1の側部132と第2の側部133とに区画できるが、第2の圧着部材130の折曲部131も
図3の(b)に示したように完全に折り曲げられると、第2の圧着部材130の第1の側部132と第2の側部133とが互いに密着し得る。
【0039】
本実施例において、第1の圧着部材120の折曲部121と第2の圧着部材130の折曲部131が外側に容易に折り曲げられるためには、第1の圧着部材の折曲部121の厚さが第1の圧着部材の第1の側部122と第2の側部123の厚さより薄く形成されることが好ましい。また、第2の圧着部材の折曲部131の厚さも、第2の圧着部材の第1の側部132と第2の側部133の厚さより薄く形成されることが好ましい。
【0040】
折曲部121の厚さを相対的に薄く形成する方法の代わりに、第1の圧着部材120を2個の部分に分割して形成してもよい。すなわち、第1の圧着部材の第1の側部122と第2の側部123を一定間隔だけ離隔するように形成することによって、折曲部121に該当する部分にはPET材質を接合させないこともできる。第2の圧着部材の折曲部131は前記と同一に形成してもよい。
【0041】
前記第1の密着固定部140は、第1の圧着部材の折曲部121を基準にして区画される第1の圧着部材の第1の側部122と第2の側部123とを互いに密着固定させる。
【0042】
第1の圧着部材の折曲部121と第2の圧着部材の折曲部131とが外側に折り曲げられ、第1の圧着部材の第1の側部122と第2の側部123とが密着した状態及び第2の圧着部材の第1の側部132と第2の側部133とが密着した状態をそれぞれ固定させないと、第1の圧着部材120と第2の圧着部材130は弾性によって再び初期状態に復帰するようになる。よって、第1の密着固定部140を用いて第1の圧着部材の折曲部131が外側に折り曲げられた状態で第1の圧着部材の第1の側部122と第2の側部123とを密着固定させることによって、果物20の包装作業を完了することができる。第1の密着固定部140は、突起部141及び収容部142を含んでもよい。
【0043】
突起部141は、第1の圧着部材の第1の側部122に形成され、内側(第2の圧着部材130)に向かって突起するように形成される。収容部142は、第1の圧着部材の第2の側部123に形成され、突起部141が挿入されるように第2の側部123に陥没または貫通して形成される。
図4を参照すると、第1の圧着部材の折曲部121が外側に折り曲げられ、第1の圧着部材の第1の側部122と第2の側部123とが密着した状態で第1の密着固定部140の突起部141が収容部142に挿入されて結合されることによって、第1の圧着部材の第1の側部122と第2の側部123とは密着固定され得る。
【0044】
図5を参照すると、第1の密着固定部の収容部142の周囲には多数の切開線143が形成されてもよい。多数の切開線143は、収容部142の周囲に放射状に離隔して配置され、一定長さに形成される。収容部142の周囲の多数の切開線143によって突起部141と収容部142との結合が容易になり、結合後にも結合力がより強くなり得る。
【0045】
前記第2の密着固定部150は、第2の圧着部材の折曲部131を基準にして区画される第2の圧着部材の第1の側部132と第2の側部133とを互いに密着固定させる。
【0046】
第2の密着固定部150を用いて第2の圧着部材の折曲部131が外側に折り曲げられた状態で第2の圧着部材の第1の側部132と第2の側部133とを密着固定させてもよく、第2の密着固定部150は、突起部151及び収容部152を含んでもよい。
【0047】
突起部151は、第2の圧着部材の第1の側部132に形成され、内側(第1の圧着部材120)に向かって突起するように形成される。収容部152は、第2の圧着部材の第2の側部133に形成され、突起部151が挿入されるように第2の側部133に陥没または貫通して形成される。
図4を参照すると、第2の圧着部材の折曲部131が外側に折り曲げられ、第2の圧着部材の第1の側部132と第2の側部133とが密着した状態で第2の密着固定部150の突起部151が収容部152に挿入されて結合されることによって、第2の圧着部材の第1の側部132と第2の側部133は密着固定され得る。また、
図5を参照すると、第2の密着固定部の収容部152の周囲に多数の切開線143が形成されてもよい。
【0048】
図4〜
図7において、収容部142、152は貫通するように図示されたが、陥没するように形成されてもよい。
【0049】
一方、第1の圧着部材120と第2の圧着部材130の両端部には収容溝163が形成されてもよい。
【0050】
図4の(b)に示したように、収納空間に果物20が収納された後、第1の圧着部材の第1の側部122と第2の側部123とが互いに密着固定され、第2の圧着部材の第1の側部132と第2の側部133とが互いに密着固定されると、第1の圧着部材120、第2の圧着部材130及び果物の茎21は互いに接触するようになる。果物の茎21を収容できる収容溝がないと、果物の茎21に過度な圧力が加えられ、成長過程で果物が確実に成長できず落果する事態までもたらし得る。
【0051】
したがって、第1の圧着部材120と第2の圧着部材130の両端部に収容溝163を形成すると、第1の圧着部材と第2の圧着部材の折曲部121、131が外側に折り曲げられ、第1の圧着部材120と第2の圧着部材130とがそれぞれ密着した状態で、収容溝163は中央に配置され得る。収容溝163によって果物の茎21が圧力を受けないと共に、位置固定され、これを通じて果物20を安全に成長させることができる。
【0052】
また、第1の密着固定部140と第2の密着固定部150とは、互いに一定距離だけオフセットされるように形成されてもよい。
【0053】
図4の(a)を参照すると、第1の圧着部材120と第2の圧着部材130が折り曲げられていない状態で、第1の密着固定部の突起部141と第2の密着固定部の収容部152は、互いに結合されないように左右方向に一定距離だけオフセットされて形成されている。同様に、第1の密着固定部の収容部142と第2の密着固定部の突起部151も、互いに結合されないように左右方向に一定距離だけオフセットされて形成されている。
【0054】
果物の包装作業前には、第1の圧着部材120と第2の圧着部材130が折り曲げられていない状態で果物保護用用紙100を保管するが、第1の密着固定部140と第2の密着固定部150が収容溝163から同一の距離だけ離隔して形成されて互いに結合されていると、単純に第1の圧着部材120と第2の圧着部材130の両端部に外力を加えるだけでは投入口111を広げられなくなる。果物の包装作業時、再び第1の密着固定部140と第2の密着固定部150との結合を解除することを追加的に行わなければならないので、包装作業が煩雑になり、作業時間が延長され得る。よって、
図4の(a)のように、第1の密着固定部140と第2の密着固定部150とが一定距離だけオフセットされるように形成され、包装作業前の保管状態で互いに結合されないと、果物の包装作業時には不要な労動の所要を減少させることができる。
【0055】
図4では、第1の密着固定部140と第2の密着固定部150とが左右方向に一定距離だけオフセットされるように形成された状態に示したが、上下方向に一定距離だけオフセットされるように形成されてもよい。
【0056】
図6を参照すると、第1の圧着部材120と第2の圧着部材130は、第1の突出部161及び第2の突出部162をそれぞれ含んでもよい。
【0057】
第1の突出部161は、第1及び第2の圧着部材120、130の第1の側部122、132に水平方向に沿って長く形成され、袋の内側に向かって突出し、袋の外側では陥没するように形成される。第2の突出部162は、第1及び第2の圧着部材の第2の側部123、133に水平方向に沿って長く形成され、袋の外側に向かって突出し、袋の内側では陥没するように形成される。
【0058】
第1の圧着部材の第1の側部122と第2の側部123が密着固定され、第2の圧着部材の第1の側部132と第2の側部133が密着固定された状態で、第1の突出部161の突出部分が第2の突出部162の陥没部分に結合されながら第1の圧着部材120及び第2の圧着部材130の入口を遮断し、袋全体の密封機能を行うことができる。果物20の成長過程で雨や雪などが降り得るが、第1の密着固定部140及び第2の密着固定部150では十分に密封できないので、雨や雪が袋胴体110の内部に染み込むこともある。
【0059】
したがって、互いに結合された第1の突出部161と第2の突出部162が第1の圧着部材120及び第2の圧着部材130の入口を十分に密封することによって、雨や雪による果物の損傷を防止することができる。
【0060】
一方、
図7は、
図2の果物保護用袋における突起部の変形例を示した図である。
【0061】
本変形例の突起部141’、151’は締結溝144を含むことを特徴とする。
【0062】
図2の果物保護用袋の突起部141、151は、収容部142、152に挿入された後、過度な外力が加えられる場合に抜ける危険がある。よって、突起部141’、151’と収容部142、152との締結力を強化させるために、突起部141’、151’の側部に締結溝144を陥没するように形成してもよい。
【0063】
図7を参照すると、突起部141’、151’が収容部142、152に挿入された状態で収容部142、152を包む第1及び第2の圧着部材の第2の側部123、133の一部が突起部141’、151’の側部に形成された締結溝144に嵌められることによって、第1の密着固定部140及び第2の密着固定部150の密着固定力を一層強化させることができる。
【0064】
上述したように構成された本実施例の果物保護用袋は、投入口に設置された圧着部材に折曲部を形成し、片手でも果物の包装が可能になるように袋の構造を改善することによって、より容易且つ正確に果物を包装し、作業時間を短縮できるという効果を得ることができる。
【0065】
すなわち、片手で第1の圧着部材120と第2の圧着部材130の両端部に外力を作用し、折曲部121、131が外側に折り曲げられながら第1の圧着部材の第1の側部122と第2の側部123及び第2の圧着部材の第1の側部132と第2の側部133をそれぞれ密着させた状態で、もう片方の手で第1の密着固定部の突起部141と収容部142とを結合させ、第2の密着固定部の突起部151と収容部152とを結合させることによって、果物包装作業を大きな力や難しい技術を用いることなく容易に完了することができる。
【0066】
果物包装作業が容易であり、熟練者でなくても果物包装作業を行えるので、農繁期の果物包装作業の人手を求めることが容易になり得るという付加的な効果もある。また、作業の容易性によって果物の茎21を損傷させる危険が減少するので、成長途中で果物20が落果する危険を減少させることができ、収獲率も高めることができる。
【0067】
また、上述したように構成された果物保護用袋は、収容部の周囲に多数の切開線を形成することによって、突起部と収容部との結合が容易になり、結合後にも結合力がより強くなり得るという効果を得ることができる。
【0068】
また、上述したように構成された果物保護用袋は、第1の密着固定部と第2の密着固定部とが一定距離だけオフセットされるように形成されることによって、包装作業前の保管状態で袋の投入口部分が互いに結合されなくなり、果物の包装作業時にも不要な労動の所要を減少できるという効果を得ることができる。
【0069】
また、上述したように構成された果物保護用袋は、互いに結合された第1の突出部と第2の突出部が第1の圧着部材及び第2の圧着部材の入口を十分に密封することによって、雨や雪による果物の損傷を防止できるという効果を得ることができる。
【0070】
図8は、本発明の他の実施例に係る果物保護用袋における第1の圧着部材と第2の圧着部材の動作状態を示した図で、
図9は、
図8のIX―IX’線断面図である。
図8及び
図9において、
図1〜
図7に示した各部材と同一の部材番号によって称される各部材は、同一の構成及び機能を有するものであって、それぞれに対する詳細な説明は省略する。
【0071】
図8及び
図9を参照すると、本実施例の果物保護用袋は、第1の圧着部材120と第2の圧着部材130に第1の切開部166と第2の切開部167がそれぞれ形成され、第1の切開部166と第2の切開部167に嵌められる固定部材170を含むことを特徴とする。
【0072】
前記第1の切開部166は、第1の圧着部材の第1の側部122及び第2の圧着部材の第1の側部132に一定長さだけ切開されて形成され、前記第2の切開部167は、第1の圧着部材の第2の側部123及び第2の圧着部材の第2の側部133に一定長さだけ切開されて形成される。
【0073】
このとき、第1の切開部166は第1の突出部161に形成され、第2の切開部167は第2の突出部162に形成されることが好ましい。
【0074】
また、本実施例では、第1の密着固定部と第2の密着固定部が固定部材170に具現されてもよい。
【0075】
前記固定部材170は、第1の側部122、132と第2の側部123、133とが互いに密着するとき、第1の切開部166と第2の切開部167に共に嵌められる胴体部171と、胴体部171が第1の切開部166と第2の切開部167から離脱しないように胴体部171の断面より大きく形成された段部172とを備える。
【0076】
図8の(a)を参照すると、第1の圧着部材の第1の側部122と第2の側部123、第2の圧着部材の第1の側部132と第2の側部133とが互いに密着する前に、固定部材170は、第1の圧着部材120と第2の圧着部材130の第1の切開部166に予め嵌められていてもよい。その後、ユーザーが第1の圧着部材120と第2の圧着部材130の両端部に外力を作用し、第1の側部122、132と第2の側部123、133とを互いに密着させることができ、第1の圧着部材の第1の側部122と第2の側部123、第2の圧着部材の第1の側部132と第2の側部133とが互いに密着した状態で固定部材170が第1の圧着部材120と第2の圧着部材130の第2の切開部167に嵌められると、第1の側部122、132と第2の側部123、133とを互いに密着固定させることができる。
【0077】
固定部材170を第1の切開部166及び第2の切開部167に嵌めることを容易にするために、固定部材170の前方部は三角断面を有することが好ましい。
【0078】
一方、
図10は、本発明のまた他の実施例に係る果物保護用袋の袋胴体を示した図である。
図10において、
図1〜
図9に示した各部材と同一の部材番号によって称される各部材は、同一の構成及び機能を有するものであって、それぞれに対する詳細な説明は省略する。
【0079】
図10を参照すると、袋胴体210は、投入口211の下側に形成される中央胴体212と、中央胴体212の両側に配置される側部胴体213とを含んでもよい。
【0080】
本実施例の袋胴体210では、側部胴体213が中央胴体212の内側に折れた状態で保管されてもよい。側部胴体が中央胴体の外側に折れた状態で果物の包装作業が行われる場合、風によって側部胴体が容易に広がり得る。また、側部胴体が広がる場合、風に対する抵抗力が増加し、果物が落果する危険性が大きくなり得る。
【0081】
したがって、本実施例のように、側部胴体213が中央胴体212の内側に一段または多段で折れた状態を維持し、果物20が成長し、その体積が膨脹することによって、側部胴体213が漸次膨れ上がりながら中央胴体212の側面外側に露出することによって、風による落果危険なしで果物20を安全に成長できるという効果を得ることができる。
【0082】
本発明の権利範囲は、上述した実施例及び変形例に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲内で多様な形態の実施例に具現されてもよい。特許請求の範囲で請求する本発明の要旨を逸脱することなく、当該発明の属する技術分野で通常の知識を有する者であれば誰でも変形可能な多様な範囲まで本発明の特許請求の範囲に記載の範囲内にあると見なす。