特許第6061363号(P6061363)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6061363端末装置、サーバ装置、入力画面表示方法、入力画面生成方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6061363
(24)【登録日】2016年12月22日
(45)【発行日】2017年1月18日
(54)【発明の名称】端末装置、サーバ装置、入力画面表示方法、入力画面生成方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0484 20130101AFI20170106BHJP
   G06F 3/0481 20130101ALI20170106BHJP
【FI】
   G06F3/0484 120
   G06F3/0481
【請求項の数】26
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2015-522699(P2015-522699)
(86)(22)【出願日】2014年5月27日
(86)【国際出願番号】JP2014063925
(87)【国際公開番号】WO2014203689
(87)【国際公開日】20141224
【審査請求日】2015年4月30日
(31)【優先権主張番号】特願2013-130523(P2013-130523)
(32)【優先日】2013年6月21日
(33)【優先権主張国】JP
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110928
【弁理士】
【氏名又は名称】速水 進治
(72)【発明者】
【氏名】中尾 勇介
【審査官】 酒井 優一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−005379(JP,A)
【文献】 特開2009−217324(JP,A)
【文献】 特開2011−187011(JP,A)
【文献】 特開2008−181218(JP,A)
【文献】 特開2006−065558(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/0484
G06F 3/0481
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力欄を有し、かつ、前記入力欄において過去に入力された入力データである過去入力データを、属性を識別可能に、前記入力欄の中に表示した入力画面をディスプレイに表示する表示手段を有し、
前記表示手段は、前記過去入力データを入力したユーザの属性を識別可能に示した前記入力画面を表示する端末装置。
【請求項2】
入力欄を有し、かつ、前記入力欄において過去に入力された入力データである過去入力データを、属性を識別可能に、前記入力欄の中に表示した入力画面をディスプレイに表示する表示手段を有し、
前記表示手段は、1つの前記入力欄に対応付けて、互いに属性が異なる複数の前記過去入力データを示した前記入力画面を表示する端末装置。
【請求項3】
入力欄を有し、かつ、前記入力欄において過去に入力された入力データである過去入力データを、属性を識別可能に、前記入力欄の中に表示した入力画面をディスプレイに表示する表示手段を有し、
前記表示手段は、前記過去入力データの入力時期を識別可能に示した前記入力画面を表示する端末装置。
【請求項4】
入力欄を有し、かつ、前記入力欄において過去に入力された入力データである過去入力データを、属性を識別可能に、前記入力欄の中に表示した入力画面をディスプレイに表示する表示手段を有し、
前記表示手段は、前記過去入力データの入力頻度を識別可能に示した前記入力画面を表示する端末装置。
【請求項5】
入力欄を有し、かつ、前記入力欄において過去に入力された入力データである過去入力データを、属性を識別可能に、前記入力欄の中に表示した入力画面を生成する入力画面生成手段を有し、
前記入力画面生成手段は、前記過去入力データを入力したユーザの属性を識別可能に示した前記入力画面を生成するサーバ装置。
【請求項6】
入力欄を有し、かつ、前記入力欄において過去に入力された入力データである過去入力データを、属性を識別可能に、前記入力欄の中に表示した入力画面を生成する入力画面生成手段を有し、
前記入力画面生成手段は、1つの前記入力欄に対応付けて、互いに属性が異なる複数の前記過去入力データを示した前記入力画面を生成するサーバ装置。
【請求項7】
入力欄を有し、かつ、前記入力欄において過去に入力された入力データである過去入力データを、属性を識別可能に、前記入力欄の中に表示した入力画面を生成する入力画面生成手段を有し、
前記入力画面生成手段は、前記過去入力データの入力時期を識別可能に示した前記入力画面を生成するサーバ装置。
【請求項8】
入力欄を有し、かつ、前記入力欄において過去に入力された入力データである過去入力データを、属性を識別可能に、前記入力欄の中に表示した入力画面を生成する入力画面生成手段を有し、
前記入力画面生成手段は、前記過去入力データの入力頻度を識別可能に示した前記入力画面を生成するサーバ装置。
【請求項9】
請求項5から8のいずれか1項に記載のサーバ装置において、
前記入力画面生成手段が生成した前記入力画面を端末装置に送信するサーバ送信手段と、
前記端末装置から、前記入力画面が有する前記入力欄に入力された前記入力データ及び属性情報を受信するサーバ受信手段と、
前記サーバ受信手段が受信した前記入力データを、前記過去入力データとして、前記属性情報及び前記入力欄に対応付けて記憶するデータ記憶手段と、
前記データ記憶手段に記憶されている前記過去入力データの中の1つ又は複数を、前記入力画面に表示する前記過去入力データとして決定する決定手段と、
をさらに有し、
前記入力画面生成手段は、前記決定手段が決定した前記過去入力データを示した前記入力画面を生成するサーバ装置。
【請求項10】
請求項9に記載のサーバ装置において、
前記決定手段は、互いに属性が異なる複数の前記過去入力データを、1つの前記入力欄に対応付けて表示する前記過去入力データとして決定するサーバ装置。
【請求項11】
コンピュータが、
入力欄を有し、かつ、前記入力欄において過去に入力された入力データである過去入力データを、属性を識別可能に、前記入力欄の中に表示した入力画面をディスプレイに表示する表示工程を実行し、
前記表示工程では、前記過去入力データを入力したユーザの属性を識別可能に示した前記入力画面を表示する入力画面表示方法。
【請求項12】
コンピュータが、
入力欄を有し、かつ、前記入力欄において過去に入力された入力データである過去入力データを、属性を識別可能に、前記入力欄の中に表示した入力画面をディスプレイに表示する表示工程を実行し、
前記表示工程では、1つの前記入力欄に対応付けて、互いに属性が異なる複数の前記過去入力データを示した前記入力画面を表示する入力画面表示方法。
【請求項13】
コンピュータが、
入力欄を有し、かつ、前記入力欄において過去に入力された入力データである過去入力データを、属性を識別可能に、前記入力欄の中に表示した入力画面をディスプレイに表示する表示工程を実行し、
前記表示工程では、前記過去入力データの入力時期を識別可能に示した前記入力画面を表示する入力画面表示方法。
【請求項14】
コンピュータが、
入力欄を有し、かつ、前記入力欄において過去に入力された入力データである過去入力データを、属性を識別可能に、前記入力欄の中に表示した入力画面をディスプレイに表示する表示工程を実行し、
前記表示工程では、前記過去入力データの入力頻度を識別可能に示した前記入力画面を表示する入力画面表示方法。
【請求項15】
コンピュータが、
入力欄を有し、かつ、前記入力欄において過去に入力された入力データである過去入力データを、属性を識別可能に、前記入力欄の中に表示した入力画面を生成する入力画面生成工程を実行し、
前記入力画面生成工程では、前記過去入力データを入力したユーザの属性を識別可能に示した前記入力画面を生成する入力画面生成方法。
【請求項16】
コンピュータが、
入力欄を有し、かつ、前記入力欄において過去に入力された入力データである過去入力データを、属性を識別可能に、前記入力欄の中に表示した入力画面を生成する入力画面生成工程を実行し、
前記入力画面生成工程では、1つの前記入力欄に対応付けて、互いに属性が異なる複数の前記過去入力データを示した前記入力画面を生成する入力画面生成方法。
【請求項17】
コンピュータが、
入力欄を有し、かつ、前記入力欄において過去に入力された入力データである過去入力データを、属性を識別可能に、前記入力欄の中に表示した入力画面を生成する入力画面生成工程を実行し、
前記入力画面生成工程では、前記過去入力データの入力時期を識別可能に示した前記入力画面を生成する入力画面生成方法。
【請求項18】
コンピュータが、
入力欄を有し、かつ、前記入力欄において過去に入力された入力データである過去入力データを、属性を識別可能に、前記入力欄の中に表示した入力画面を生成する入力画面生成工程を実行し、
前記入力画面生成工程では、前記過去入力データの入力頻度を識別可能に示した前記入力画面を生成する入力画面生成方法。
【請求項19】
コンピュータを、
入力欄を有し、かつ、前記入力欄において過去に入力された入力データである過去入力データを、属性を識別可能に、前記入力欄の中に表示した入力画面をディスプレイに表示する表示手段として機能させ、
前記表示手段は、前記過去入力データを入力したユーザの属性を識別可能に示した前記入力画面を表示するプログラム。
【請求項20】
コンピュータを、
入力欄を有し、かつ、前記入力欄において過去に入力された入力データである過去入力データを、属性を識別可能に、前記入力欄の中に表示した入力画面をディスプレイに表示する表示手段として機能させ、
前記表示手段は、1つの前記入力欄に対応付けて、互いに属性が異なる複数の前記過去入力データを示した前記入力画面を表示するプログラム。
【請求項21】
コンピュータを、
入力欄を有し、かつ、前記入力欄において過去に入力された入力データである過去入力データを、属性を識別可能に、前記入力欄の中に表示した入力画面をディスプレイに表示する表示手段として機能させ、
前記表示手段は、前記過去入力データの入力時期を識別可能に示した前記入力画面を表示するプログラム。
【請求項22】
コンピュータを、
入力欄を有し、かつ、前記入力欄において過去に入力された入力データである過去入力データを、属性を識別可能に、前記入力欄の中に表示した入力画面をディスプレイに表示する表示手段として機能させ、
前記表示手段は、前記過去入力データの入力頻度を識別可能に示した前記入力画面を表示するプログラム。
【請求項23】
コンピュータを、
入力欄を有し、かつ、前記入力欄において過去に入力された入力データである過去入力データを、属性を識別可能に、前記入力欄の中に表示した入力画面を生成する入力画面生成手段として機能させ、
前記入力画面生成手段は、前記過去入力データを入力したユーザの属性を識別可能に示した前記入力画面を生成するプログラム。
【請求項24】
コンピュータを、
入力欄を有し、かつ、前記入力欄において過去に入力された入力データである過去入力データを、属性を識別可能に、前記入力欄の中に表示した入力画面を生成する入力画面生成手段として機能させ、
前記入力画面生成手段は、1つの前記入力欄に対応付けて、互いに属性が異なる複数の前記過去入力データを示した前記入力画面を生成するプログラム。
【請求項25】
コンピュータを、
入力欄を有し、かつ、前記入力欄において過去に入力された入力データである過去入力データを、属性を識別可能に、前記入力欄の中に表示した入力画面を生成する入力画面生成手段として機能させ、
前記入力画面生成手段は、前記過去入力データの入力時期を識別可能に示した前記入力画面を生成するプログラム。
【請求項26】
コンピュータを、
入力欄を有し、かつ、前記入力欄において過去に入力された入力データである過去入力データを、属性を識別可能に、前記入力欄の中に表示した入力画面を生成する入力画面生成手段として機能させ、
前記入力画面生成手段は、前記過去入力データの入力頻度を識別可能に示した前記入力画面を生成するプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末装置、サーバ装置、入力画面表示方法、入力画面生成方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、開発コストや開発工期の増加を防止するとともにユーザの習熟度に応じた画面を表示するための技術が開示されている。特許文献1に開示されている表示画面変換装置は、アプリケーションサーバとクライアント端末とにネットワークを介して相互に通信可能に接続される表示画面変換装置であって、ユーザの入力操作を記録した操作履歴情報がクライアント端末から送信される度に、予め記憶されている基準にしたがって、ユーザの入力操作の習熟度を判定する習熟度判定部と、クライアント端末に表示される入力画面がアプリケーションサーバから送信される度に、予め記憶されている基準及び習熟度判定部で判定された習熟度にしたがって入力画面を変換する画面変換部と、画面変換部で変換された入力画面をクライアント端末に送信する変換画面送信部と、を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013−54424号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、ユーザは、所定の作業の報告や、所定のサービスへの申し込みなど様々な場面で、1つまたは複数の入力欄を有する入力画面から所定の情報を入力する処理を行っている。
【0005】
一般的に、各入力欄には、入力すべき内容を把握できるように見出し等が対応付けて表示されている。ユーザは、この見出しを頼りにして、各入力欄に入力する情報を把握することとなる。
【0006】
ところで、入力内容は、「各ユーザの識別情報」や、「連絡先」など、見出しから比較的容易に把握できるもののみならず、「備考」、「自由欄」など、見出しからどのような情報を入力すべきか十分に把握できないものも存在する。当該入力画面からの入力の経験が浅いユーザは、特にこのような事態に陥りやすい。このような事態に陥った場合、ユーザによる入力作業の効率が悪くなるという問題がある。また、その入力欄を空欄にしたまま入力作業を終了する場合もあり得る。かかる場合、必要な情報を適切に収集できないとう問題がある。
【0007】
本発明では、ユーザが各入力欄に入力すべき情報を把握する助けとなる技術を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば、
入力欄を有し、かつ、前記入力欄において過去に入力された入力データである過去入力データを、属性を識別可能に、前記入力欄の中に表示した入力画面をディスプレイに表示する表示手段を有し、
前記表示手段は、前記過去入力データを入力したユーザの属性を識別可能に示した前記入力画面を表示する端末装置が提供される。
【0009】
また、本発明によれば、
入力欄を有し、かつ、前記入力欄において過去に入力された入力データである過去入力データを、属性を識別可能に、前記入力欄の中に表示した入力画面を生成する入力画面生成手段を有し、
前記入力画面生成手段は、前記過去入力データを入力したユーザの属性を識別可能に示した前記入力画面を生成するサーバ装置が提供される。
【0010】
また、本発明によれば、
コンピュータが、
入力欄を有し、かつ、前記入力欄において過去に入力された入力データである過去入力データを、属性を識別可能に、前記入力欄の中に表示した入力画面をディスプレイに表示する表示工程を実行し、
前記表示工程では、前記過去入力データを入力したユーザの属性を識別可能に示した前記入力画面を表示する入力画面表示方法が提供される。
【0011】
また、本発明によれば、
コンピュータが、
入力欄を有し、かつ、前記入力欄において過去に入力された入力データである過去入力データを、属性を識別可能に、前記入力欄の中に表示した入力画面を生成する入力画面生成工程を実行し、
前記入力画面生成工程では、前記過去入力データを入力したユーザの属性を識別可能に示した前記入力画面を生成する入力画面生成方法が提供される。
【0012】
また、本発明によれば、
コンピュータを、
入力欄を有し、かつ、前記入力欄において過去に入力された入力データである過去入力データを、属性を識別可能に、前記入力欄の中に表示した入力画面をディスプレイに表示する表示手段として機能させ
前記表示手段は、前記過去入力データを入力したユーザの属性を識別可能に示した前記入力画面を表示するプログラムが提供される。
【0013】
また、本発明によれば、
コンピュータを、
入力欄を有し、かつ、前記入力欄において過去に入力された入力データである過去入力データを、属性を識別可能に、前記入力欄の中に表示した入力画面を生成する入力画面生成手段として機能させ
前記入力画面生成手段は、前記過去入力データを入力したユーザの属性を識別可能に示した前記入力画面を生成するプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ユーザが各入力欄に入力すべき情報を把握する助けとなる技術が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
上述した目的、およびその他の目的、特徴および利点は、以下に述べる好適な実施の形態、およびそれに付随する以下の図面によってさらに明らかになる。
【0016】
図1】本実施形態の端末装置のハードウェア構成の一例を概念的に示す図である。
図2】本実施形態の端末装置の機能ブロック図の一例を示す図である。
図3】本実施形態の入力画面の一例を示す図である。
図4】本実施形態の入力画面の一例を示す図である。
図5】本実施形態のサーバ装置のハードウェア構成の一例を概念的に示す図である。
図6】本実施形態のサーバ装置の機能ブロック図の一例を示す図である。
図7】本実施形態の端末装置とサーバ装置とを含むシステムの全体像を示す図である。
図8】本実施形態の端末装置の機能ブロック図の一例を示す図である。
図9】本実施形態のログイン画面の一例を示す図である。
図10】本実施形態のサーバ装置の機能ブロック図の一例を示す図である。
図11】本実施形態のサーバ装置が記憶するデータの一例を模式的に示す図である。
図12】本実施形態のサーバ装置が記憶するデータの一例を模式的に示す図である。
図13】本実施形態の端末装置とサーバ装置とを含むシステムの処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0018】
<第1の実施形態>
本実施形態の端末装置100は所定の入力画面をディスプレイに表示し、当該入力画面を介してユーザから所定の情報の入力を受付ける。
【0019】
本実施形態の端末装置100は、任意のコンピュータのCPU(Central Processing Unit)、メモリ、メモリにロードされたプログラム(あらかじめ装置を出荷する段階からメモリ内に格納されているプログラムのほか、CD(Compact Disc)等の記憶媒体やインターネット上のサーバ等からダウンロードされたプログラムも含む)、そのプログラムを格納するハードディスク等の記憶ユニット、ネットワーク接続用インタフェイスを中心にハードウェアとソフトウェアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。
【0020】
図1は、本実施形態の端末装置100のハードウェア構成の一例を概念的に示す図である。図示するように、本実施形態の端末装置100は、例えば、バス18Aで相互に接続されるCPU10A、RAM11A、ROM12A、通信部13A、表示制御部14A、ディスプレイ15A、操作受付部16A、操作部17A等を有する。なお、図示しないが、マイク、スピーカ、補助記憶装置、カメラ等の他の要素を含むこともできる。
【0021】
CPU10Aは各要素とともに端末装置100のコンピュータ全体を制御する。ROM12Aは、コンピュータを動作させるためのプログラムや各種アプリケーションプログラム、それらのプログラムが動作する際に使用する各種設定データなどを記憶する領域を含む。RAM11Aは、プログラムが動作するための作業領域など一時的にデータを記憶する領域を含む。
【0022】
操作部17Aは、操作キー、操作ボタン、スイッチ、ジョグダイヤル、タッチパッド、ディスプレイ15Aと一体になったタッチパネルなどを含む。操作受付部16Aは、ユーザが操作部17Aを操作することでなされるユーザ入力を受付ける。ディスプレイ15Aは、LED(Light Emitting Diode)表示器や、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどを含む。表示制御部14Aは、CPU10Aからの指示に従い、ディスプレイ15Aに各種画面表示を行う。
【0023】
通信部13Aは、有線で接続された外部機器と通信を行うことができる。また、通信部13Aは、あらゆる無線通信技術(近距離無線通信、無線LAN通信、携帯電話通信網を利用した通信等)を利用して外部機器と通信を行うことができる。
【0024】
次に、機能ブロック図を用いて、端末装置100の機能を説明する。なお、機能ブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの図においては、各装置は1つの機器により実現されるよう記載されているが、その実現手段はこれに限定されない。すなわち、物理的に分かれた構成であっても、論理的に分かれた構成であっても構わない。
【0025】
図2に、本実施形態の端末装置100の機能ブロック図の一例を示す。図示するように、本実施形態の端末装置100は、表示部101を有する。
【0026】
表示部101は、入力欄を有し、かつ、当該入力欄において過去に入力された入力データである過去入力データを、属性を識別可能に、当該入力欄に対応付けて示した入力画面をディスプレイに表示する。本実施形態において、表示部101が入力画面のデータを取得する手段は特段制限されないが、例えば、通信部13Aを介して外部機器から取得してもよい。以下の実施形態で詳細を説明する。
【0027】
図3に、表示部101がディスプレイ15Aに入力画面を表示した様子の一例を示す。当該入力画面は、所定の点検作業の結果を報告(提出)するための入力画面である。より詳細には、所定の建物内に備えられた消火器の点検結果を報告(提出)するための入力画面である。なお、入力画面の詳細は設計的事項であり、入力欄の数、入力欄が受付ける情報の詳細は図示するものに限定されない。
【0028】
図3に示す入力画面には、「結果」の見出しが対応付けられた入力欄と、「備考」の見出しが対応付けられた入力欄がある。そして、各入力欄に対応付けて(各入力欄の下方に)、各入力欄において過去に入力された入力データ(過去入力データ)が表示されている。
【0029】
「結果」の入力欄に対応付けられた過去入力データは、「あり」、「なし」、「不明」の3種類である。これらの各過去入力データは、末尾に付された丸数字により、入力頻度(過去入力データの属性の1つ)が識別可能になっている。すなわち、「あり」は過去に3回入力されており、「なし」は過去に72回入力されており、「不明」は過去に1回入力されていることがわかる。
【0030】
「備考」の入力欄に対応付けられた過去入力データは、「上下さかさま」、「ひどいほこり」、「未記入」等である。「未記入」とは、空欄であったことを意味する。これらの各過去入力データは、末尾に付された丸数字により、入力頻度(過去入力データの属性の1つ)が識別可能になっている。なお、丸数字がないものは過去に1回入力されたことを意味する。すなわち、「上下さかさま」は過去に1回入力されており、「ひどいほこり」は過去に1回入力されており、「未記入」は過去に74回あったことがわかる。また、これらの各過去入力データは、入力したユーザの属性(過去入力データの属性の1つ)、及び、入力時期(過去入力データの属性の1つ)が識別可能になっている。すなわち、「上下さかさま」は○○さんが2013年1月7日に入力したものであり、「ひどいほこり」は△△さんが2012年11月7日に入力したものであることがわかる。ユーザの属性は、ユーザの名前のほか、ユーザの性別、年齢、肩書き、経験年数、出身地等であってもよい。
【0031】
ユーザは、このような過去入力データを参照して、各入力欄に入力すべき内容を把握することができる。
【0032】
なお、過去入力データの表示位置は図3に示すものに限定されない。例えば、図4に示すように、入力欄の中に表示してもよい。そして、所定の操作(例:入力欄を選択する操作)を受付けると、入力欄に表示されていた過去入力データを非表示にしてもよい。
【0033】
また、属性情報を識別可能に表示する手段は図3及び図4に示すものに限定されない。例えば、入力したユーザの属性(例:肩書き)に応じて過去入力データをグループ分けし、グループごとに過去入力データの表示手法(色彩、フォント、大きさ等)を変更してもよい。例えば、肩書きが「リーダ」であるユーザが入力した過去入力データは赤字で表示し、その他のユーザが入力した過去入力データは青字で表示してもよい。
【0034】
その他、過去入力データが入力された時期に応じて過去入力データをグループ分けし、グループごとに過去入力データの表示手法(色彩、フォント、大きさ等)を変更してもよい。例えば、現時点から1ヶ月以内に入力された過去入力データは赤字で表示し、その他の過去入力データは青字で表示してもよい。
【0035】
その他、過去入力データが入力された頻度に応じて過去入力データをグループ分けし、グループごとに過去入力データの表示手法(色彩、フォント、大きさ等)を変更してもよい。例えば、50回以上入力された過去入力データは赤字で表示し、その他の過去入力データは青字で表示してもよい。
【0036】
なお、図3及び図4に示す入力画面の例では、過去入力データの属性として、入力時期、入力したユーザの属性、及び、入力頻度が識別可能に表示されているが、これらに代えて、またはこれらに加えて、その他の属性が識別可能になっていてもよい。また、入力時期、入力したユーザの属性、及び、入力頻度の中の少なくとも1つが識別可能になっていなくてもよい。
【0037】
各入力欄に対応付けて表示する過去入力データの数は設計的事項であるが、複数あった方が良い。かかる場合、ユーザは多種多様な過去入力データを参考にして、各入力欄に入力すべき内容を把握することができる。
【0038】
なお、1つの入力欄に対応付けて複数の過去入力データを表示する場合、互いに属性が異なる複数の過去入力データを表示するのが好ましい。このようにすることで、ユーザに、多種多様な、有益な情報を提供することができる。結果、ユーザは、様々な属性の過去入力データを参考にして、入力欄に入力すべき内容を適切に把握することができる。
【0039】
以上説明したように、本実施形態の端末装置100は、入力欄に対応付けて、属性を識別可能に過去入力データを表示した入力画面を表示することができる。入力画面から情報を入力するユーザは、過去入力データを参照することで、各入力欄にどのような情報を入力すべきか把握することができる。また、過去入力データの属性を識別することで、各過去入力データの信頼性等を把握することができる。
【0040】
このように、本実施形態の端末装置100によれば、ユーザが各入力欄に入力すべき情報を把握する助けとなる技術が実現される。
【0041】
<第2の実施形態>
本実施形態のサーバ装置200は所定の入力画面を生成する。
【0042】
本実施形態のサーバ装置200は、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされたプログラム(あらかじめ装置を出荷する段階からメモリ内に格納されているプログラムのほか、CD等の記憶媒体やインターネット上のサーバ等からダウンロードされたプログラムも含む)、そのプログラムを格納するハードディスク等の記憶ユニット、ネットワーク接続用インタフェイスを中心にハードウェアとソフトウェアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。
【0043】
図5は、本実施形態のサーバ装置200のハードウェア構成の一例を概念的に示す図である。図示するように、本実施形態のサーバ装置200は、例えば、バス6Aで相互に接続されるCPU1A、RAM2A、ROM3A、通信部4A、補助記憶装置5A等を有する。なお、図示しないが、マイク、スピーカ、ディスプレイ、表示制御部、操作部、操作受付部等の他の要素を含むこともできる。
【0044】
CPU1Aは各要素とともにサーバ装置200のコンピュータ全体を制御する。ROM3Aは、コンピュータを動作させるためのプログラムや各種アプリケーションプログラム、それらのプログラムが動作する際に使用する各種設定データなどを記憶する領域を含む。RAM2Aは、プログラムが動作するための作業領域など一時的にデータを記憶する領域を含む。補助記憶装置5Aは、例えば磁気記憶のハードディスクであり、大量のデータを記憶できる。
【0045】
通信部4Aは、有線で接続された外部機器と通信を行うことができる。また、通信部4Aは、あらゆる無線通信技術(近距離無線通信、無線LAN通信、携帯電話通信網を利用した通信等)を利用して外部機器と通信を行うことができる。
【0046】
次に、機能ブロック図を用いて、サーバ装置200の機能を説明する。なお、機能ブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの図においては、各装置は1つの機器により実現されるよう記載されているが、その実現手段はこれに限定されない。すなわち、物理的に分かれた構成であっても、論理的に分かれた構成であっても構わない。
【0047】
図6に、本実施形態のサーバ装置200の機能ブロック図の一例を示す。図示するように、本実施形態のサーバ装置200は、入力画面生成部201を有する。
【0048】
入力画面生成部201は、入力欄を有し、かつ、当該入力欄において過去に入力された入力データである過去入力データを、属性を識別可能に、当該入力欄に対応付けて示した入力画面を生成する。例えば、入力画面生成部201は、過去入力データの入力時期を識別可能に示した入力画面を生成してもよい。また、入力画面生成部201は、過去入力データを入力したユーザの属性を識別可能に示した入力画面を生成してもよい。また、入力画面生成部201は、過去入力データの入力頻度を識別可能に示した入力画面を生成してもよい。また、入力画面生成部201は、1つの入力欄に対応付けて、互いに属性が異なる複数の過去入力データを示した入力画面を生成してもよい。このような入力画面は、第1の実施形態で説明した端末装置100の表示部101が表示する入力画面と同じであるので、ここでの説明は省略する。
【0049】
本実施形態において、入力画面生成部201が過去入力データを取得する手段、および、入力画面を生成する手段は特段制限されず、あらゆる技術を採用することができる。例えば、入力画面生成部201は、過去入力データを記憶する記憶部から過去入力データを取得し、取得した過去入力データを予めひな型データを保持している入力画面の所定の位置に配置して、入力画面を生成してもよい。なお、以下の実施形態で詳細を説明する。
【0050】
以上説明したように、本実施形態のサーバ装置200は、入力欄に対応付けて、属性を識別可能に過去入力データを表示した入力画面を生成することができる。入力画面から情報を入力するユーザは、過去入力データを参照することで、各入力欄にどのような情報を入力すべきか把握することができる。また、過去入力データの属性を識別することで、各過去入力データの信頼性等を把握することができる。
【0051】
このように、本実施形態のサーバ装置200によれば、ユーザが各入力欄に入力すべき情報を把握する助けとなる技術が実現される。
【0052】
<第3の実施形態>
図7に、本実施形態のシステムの全体像を示す。本実施形態のシステムは、インターネット、LAN(Local Area Network)等のネットワーク300を介して互いに通信可能な端末装置100及びサーバ装置200を有する。
【0053】
図8に、本実施形態の端末装置100の機能ブロック図の一例を示す。図示するように、本実施形態の端末装置100は、表示部101と、受信部102と、入力受付部103と、104と、送信部105とを有する。
【0054】
受信部102は、サーバ装置200から、入力画面のデータを受信する。入力画面は第1の実施形態で説明したので、ここでの説明は省略する。なお、受信部102は、入力画面のデータを受信する前に、サーバ装置200からログイン画面のデータを受信してもよい。図9に、ログイン画面の一例を示す。当該ログイン画面は、ユーザIDとパスワードの入力を受付けるとともに、入力された情報をサーバ装置200に送信する指示入力(「送信」の選択)を受付けるように構成されている。
【0055】
ここで、第1乃至第3の実施形態における「入力画面」とは、データの入力を受付けるための画面全体を指すのでなく、第1の実施形態で説明したように、各入力欄に対応付けて、過去入力データを、属性を識別可能に表示した画面を指す。ログイン画面は、データの入力を受付けるための画面であるが、図9に示すように過去入力データを表示していない。このため、ログイン画面は第1乃至第3の実施形態における入力画面には含まれない。
【0056】
図8に戻り、表示部101は、受信部102が受信した入力画面のデータを利用して、第1の実施形態で説明したように入力画面をディスプレイ15Aに表示する(図3及び図4参照)。また、表示部101は、受信部102が受信したログイン画面のデータを利用して、ログイン画面をディスプレイ15Aに表示してもよい(図9参照)。
【0057】
入力受付部103は、表示部101が表示する入力画面(図3及び図4参照)を介して、ユーザから各入力欄に対する入力、及び、入力したデータをサーバ装置200に送信する入力(図3及び図4に示す「送信」の選択)を受付ける。また、入力受付部103は、表示部101が表示するログイン画面(図9参照)を介して、ユーザから各入力欄に対する入力、及び、入力したデータをサーバ装置200に送信する入力(図9に示す「送信」の選択)を受付けてもよい。
【0058】
なお、入力受付部103は、入力画面及びログイン画面を介してユーザからの入力(例えば、入力したデータをサーバ装置200に送信する入力)を受付けると、時計部104からその時点の日時を示す日時情報を取得し、サーバ装置200に送信するデータ(各入力欄に入力されたデータ)に対応付けてもよい。
【0059】
送信部105は、入力受付部103が入力を受付けたデータ(各入力欄に入力されたデータ)である入力データをサーバ装置200に送信する。なお、入力データには上述した日時情報が対応付けられていてもよい。また、入力画面から入力された入力データには、入力したユーザを識別する情報(ユーザID等)が対応付けられていてもよい。入力データにユーザを識別する情報を対応付ける処理の流れは、以下で説明する。
【0060】
次に、図10に、本実施形態のサーバ装置200の機能ブロック図の一例を示す。図示するように、本実施形態のサーバ装置200は、入力画面生成部201と、サーバ送信部202と、サーバ受信部203と、登録部204と、データ記憶部205と、入力画面ひな型記憶部206と、決定部207とを有する。
【0061】
サーバ受信部203は、端末装置100から送られてきたデータを受信する。例えば、サーバ受信部203は、入力画面から入力された入力データ及び属性情報(ユーザを識別する情報、日時情報等)を受信する。また、サーバ受信部203は、ログイン画面から入力された入力データを受信する。また、サーバ受信部203は、所定のログイン画面や入力画面の要求を受信する。
【0062】
登録部204は、サーバ受信部203が受信したデータのうち、入力画面から入力された入力データ及び属性情報をデータ記憶部205に登録する。サーバ受信部203が受信したデータのうち、ログイン画面から入力されたデータは、図示しない認証部による認証処理に利用される。
【0063】
データ記憶部205は、サーバ受信部203が受信した入力データを、過去入力データとして、属性情報及び入力欄に対応付けて記憶する。図11に、データ記憶部205が記憶するデータの一例を模式的に示す。図示する例の場合、入力画面のIDに対応付けて、各入力画面が有する1つ又は複数の入力欄のIDが対応付けられている。そして、各入力欄のIDに対応付けて、入力データ(過去入力データ)と、属性情報(入力した日時を識別する情報:入力日、入力したユーザを識別する情報:入力者ID)とが対応付けられている。
【0064】
図10に戻り、入力画面生成部201は、サーバ受信部203がある入力画面の要求を端末装置100から受信すると、入力画面を生成する。具体的には、まず、サーバ受信部203から要求を受けた入力画面のID(入力画面ID)を取得する。そして、入力画面生成部201は、入力画面IDに対応付けて各入力画面のひな型データを予め記憶している入力画面ひな型記憶部206から、その入力画面IDの入力画面のひな型データを取得する。また、入力画面生成部201は、決定部207に、その入力画面IDの入力画面に表示する過去入力データを決定する指示を送信する。
【0065】
決定部207は、データ記憶部205に記憶されている過去入力データ(図11参照)の中の1つ又は複数を、入力画面に表示する過去入力データとして決定する。決定部207は、入力画面生成部201から上記指示を受信すると、データ記憶部205を参照し、受信した入力画面IDに対応付けられた入力欄ID毎に、1つ又は複数の過去入力データ及び属性情報を抽出する。例えば、入力日の新しい方から順に所定数のデータを抽出してもよい。また、ある入力欄IDに対応付けられた複数の過去入力データ及び属性情報を抽出する場合は、互いに属性が異なる複数の過去入力データを抽出してもよい。すなわち、決定部207は、互いに属性が異なる複数の過去入力データを、1つの入力欄に対応付けて表示する過去入力データとして決定してもよい。
【0066】
決定部207は、さらに、図12に示すような各ユーザの属性を示す情報(以下、ユーザ属性情報)を予め記憶しておいてもよい。そして、データ記憶部205に記憶されているデータ(図11参照)の中から属性情報としてユーザを識別する情報(入力者ID)を抽出すると、図12に示すユーザ属性情報を参照し、そのユーザの役職、経験年数などの属性情報を取得してもよい。
【0067】
さらに、決定部207は、データ記憶部205に記憶されているデータ(図11参照)の中から入力画面に表示する1つ又は複数の過去入力データを抽出すると、データ記憶部205に記憶されているデータ(図11参照)を参照し、同じ入力画面ID及び入力欄IDが対応付けられている入力データ(過去入力データ)の中に、抽出した入力データ(過去入力データ)と一致する入力データ(過去入力データ)がいくつあるか算出してもよい。そして、算出した値を、その入力データ(過去入力データ)の入力頻度(属性情報)としてもよい。
【0068】
決定部207は、抽出した過去入力データ及び属性情報を、入力画面生成部201に送信する。
【0069】
入力画面生成部201は、入力画面ひな型記憶部206から取得した入力画面のひな型データと、決定部207から受信した過去入力データ及び属性情報とを利用して、入力画面を生成する(図3及び図4参照)。
【0070】
サーバ送信部202は、入力画面生成部201が生成した入力画面のデータを、端末装置100に送信する。
【0071】
次に、図3図4図8乃至図12及び図13のシーケンス図を利用して、本システムの処理の流れの一例を説明する。
【0072】
まず、図8に示す端末装置100の入力受付部10が、ユーザからログイン画面を表示する指示入力を受付けると、送信部105はサーバ装置200にログイン画面を要求する(図13のS1)。すると、図10に示すサーバ装置200のサーバ受信部203が当該要求を受信する。そして、図示しない記憶部からログイン画面のデータが取り出され、サーバ送信部202が端末装置100にログイン画面のデータを送信する(図13のS2)。
【0073】
次に、図8に示す端末装置100の表示部101は、図9に示すように、受信したログイン画面のデータを利用して、ディスプレイ15Aにログイン画面を表示する。そして、入力受付部103が、ユーザID及びパスワードの入力を受付けるとともに、送信指示の入力を受付けると(図13のS3)、送信部105がユーザID及びパスワード(ログイン情報)をサーバ装置200に送信する(図13のS4)。
【0074】
すると、図10に示すサーバ装置200のサーバ受信部203がログイン情報を受信する。そして、図示しない認証部がログイン情報を利用して認証処理を行う(図13のS5)。正常に認証された場合、図示しない記憶部からトップ画面のデータが取り出され、サーバ送信部202が端末装置100にトップ画面のデータを送信する(図13のS6)。当該トップ画面のデータには、S5で認証されたユーザの識別情報が対応付けられていてもよい。なお、認証に失敗した場合、送信部202はその旨を示す情報を端末装置100に送信する(不図示)。
【0075】
次に、図8に示す端末装置100の表示部101は、受信したトップ画面のデータを利用して、ディスプレイ15Aにトップ画面を表示する(図13のS7)。その後、入力受付部103が、例えば当該トップ画面又は当該トップ画面から遷移したその他の画面において、「消火器の点検結果を入力する入力画面」(以下、「消火器点検結果入力画面」という)を表示する指示入力を受付けると(図13のS8)、送信部105はサーバ装置200に消火器点検結果入力画面を要求する(図13のS9)。なお、当該消火器点検結果入力画面の要求には、S6で受信したトップ画面のデータに対応付けられているユーザの識別情報が対応付けられていてもよい。
【0076】
すると、図10に示すサーバ装置200のサーバ受信部203が当該要求を受信し、入力画面生成部201に消火器点検結果入力画面の生成を指示する。入力画面生成部201は、入力画面ひな型記憶部206から消火器点検結果入力画面のひな型データを取得するとともに、消火器点検結果入力画面に表示する過去入力データを決定部207に要求する。すると、決定部207は、データ記憶部205に記憶されている過去入力データを参照し、消火器点検結果入力画面に表示する1つ又は複数の過去入力データを決定するとともに、その属性情報を取得する(図13のS10)。
【0077】
そして、入力画面生成部201は、S10で決定部207が決定した過去入力データ及び取得した属性情報を利用して、消火器点検結果入力画面を生成する(図13のS11)。そして、入力画面生成部201が生成した消火器点検結果入力画面のデータを、サーバ送信部202が端末装置100に送信する(図13のS12)。なお、当該消火器点検結果入力画面のデータには、S9で受信した消火器点検結果入力画面の要求に対応付けられているユーザの識別情報が対応付けられていてもよい。
【0078】
次に、図8に示す端末装置100の受信部102が消火器点検結果入力画面のデータを受信する。そして、表示部101が、当該データを利用して、図3及び図4に示すように、ディスプレイ15Aに消火器点検結果入力画面を表示する(図13のS13)。その後、入力受付部103が、消火器点検結果入力画面における各入力欄への入力を受付けるとともに(図13のS14)、入力したデータをサーバ装置200に送信する指示入力を受付ける(図13のS15)。すると、入力受付部103は、時計部104からその時点の日時を示す日時情報取得し、S14で受付けた入力データに対応付ける(S16)。すると、送信部105は、当該入力データと日時情報とをサーバ装置200に送信する(S17)。当該入力データには、S12で受信した消火器点検結果入力画面のデータに対応付けられているユーザの識別情報が対応付けられていてもよい。
【0079】
すると、図10に示すサーバ装置200のサーバ受信部203が当該データを受信する。そして、登録部204がデータ記憶部205に登録する。なお、S16で端末装置100が入力データに日時情報を対応付ける代わりに、S17で送信された入力データを受信したサーバ装置200が、受信した時点の日時情報を取得して、対応付けてもよい。
【0080】
以上説明した本実施形態によれば、第1及び第2の実施形態と同様の作用効果が実現される。
【0081】
以下、参考形態の例を付記する。
1. 入力欄を有し、かつ、前記入力欄において過去に入力された入力データである過去入力データを、属性を識別可能に、前記入力欄に対応付けて示した入力画面をディスプレイに表示する表示手段を有する端末装置。
2. 1に記載の端末装置において、
前記表示手段は、前記過去入力データの入力時期を識別可能に示した前記入力画面を表示する端末装置。
3. 1又は2に記載の端末装置において、
前記表示手段は、前記過去入力データを入力したユーザの属性を識別可能に示した前記入力画面を表示する端末装置。
4. 1から3のいずれかに記載の端末装置において、
前記表示手段は、前記過去入力データの入力頻度を識別可能に示した前記入力画面を表示する端末装置。
5. 1から4のいずれかに記載の端末装置において、
前記表示手段は、1つの前記入力欄に対応付けて、互いに属性が異なる複数の前記過去入力データを示した前記入力画面を表示する端末装置。
6. 入力欄を有し、かつ、前記入力欄において過去に入力された入力データである過去入力データを、属性を識別可能に、前記入力欄に対応付けて示した入力画面を生成する入力画面生成手段を有するサーバ装置。
7. 6に記載のサーバ装置において、
前記入力画面生成手段は、前記過去入力データの入力時期を識別可能に示した前記入力画面を生成するサーバ装置。
8. 6又は7に記載のサーバ装置において、
前記入力画面生成手段は、前記過去入力データを入力したユーザの属性を識別可能に示した前記入力画面を生成するサーバ装置。
9. 6から8のいずれかに記載のサーバ装置において、
前記入力画面生成手段は、前記過去入力データの入力頻度を識別可能に示した前記入力画面を生成するサーバ装置。
10. 6から9のいずれかに記載のサーバ装置において、
前記入力画面生成手段は、1つの前記入力欄に対応付けて、互いに属性が異なる複数の前記過去入力データを示した前記入力画面を生成するサーバ装置。
11. 6から10のいずれかに記載のサーバ装置において、
前記入力画面生成手段が生成した前記入力画面を端末装置に送信するサーバ送信手段と、
前記端末装置から、前記入力画面が有する前記入力欄に入力された前記入力データ及び属性情報を受信するサーバ受信手段と、
前記サーバ受信手段が受信した前記入力データを、前記過去入力データとして、前記属性情報及び前記入力欄に対応付けて記憶するデータ記憶手段と、
前記データ記憶手段に記憶されている前記過去入力データの中の1つ又は複数を、前記入力画面に表示する前記過去入力データとして決定する決定手段と、
をさらに有し、
前記入力画面生成手段は、前記決定手段が決定した前記過去入力データを示した前記入力画面を生成するサーバ装置。
12. 11に記載のサーバ装置において、
前記決定手段は、互いに属性が異なる複数の前記過去入力データを、1つの前記入力欄に対応付けて表示する前記過去入力データとして決定するサーバ装置。
13. コンピュータが、
入力欄を有し、かつ、前記入力欄において過去に入力された入力データである過去入力データを、属性を識別可能に、前記入力欄に対応付けて示した入力画面をディスプレイに表示する表示工程を実行する入力画面表示方法。
13−2. 13に記載の入力画面表示方法において、
前記表示工程では、前記過去入力データの入力時期を識別可能に示した前記入力画面を表示する入力画面表示方法。
13−3. 13又は13−2に記載の入力画面表示方法において、
前記表示工程では、前記過去入力データを入力したユーザの属性を識別可能に示した前記入力画面を表示する入力画面表示方法。
13−4. 13から13−3のいずれかに記載の入力画面表示方法において、
前記表示工程では、前記過去入力データの入力頻度を識別可能に示した前記入力画面を表示する入力画面表示方法。
13−5. 13から13−4のいずれかに記載の入力画面表示方法において、
前記表示工程では、1つの前記入力欄に対応付けて、互いに属性が異なる複数の前記過去入力データを示した前記入力画面を表示する入力画面表示方法。
14. コンピュータが、
入力欄を有し、かつ、前記入力欄において過去に入力された入力データである過去入力データを、属性を識別可能に、前記入力欄に対応付けて示した入力画面を生成する入力画面生成工程を実行する入力画面生成方法。
14−2. 14に記載の入力画面生成方法において、
前記入力画面生成工程では、前記過去入力データの入力時期を識別可能に示した前記入力画面を生成する入力画面生成方法。
14−3. 14又は14−2に記載の入力画面生成方法において、
前記入力画面生成工程では、前記過去入力データを入力したユーザの属性を識別可能に示した前記入力画面を生成する入力画面生成方法。
14−4. 14から14−3のいずれかに記載の入力画面生成方法において、
前記入力画面生成工程では、前記過去入力データの入力頻度を識別可能に示した前記入力画面を生成する入力画面生成方法。
14−5. 14から14−4のいずれかに記載の入力画面生成方法において、
前記入力画面生成工程では、1つの前記入力欄に対応付けて、互いに属性が異なる複数の前記過去入力データを示した前記入力画面を生成する入力画面生成方法。
14−6. 14から14−5のいずれかに記載の入力画面生成方法において、
前記入力画面生成工程で生成した前記入力画面を端末装置に送信するサーバ送信工程と、
前記端末装置から、前記入力画面が有する前記入力欄に入力された前記入力データ及び属性情報を受信するサーバ受信工程と、
前記サーバ受信工程で受信した前記入力データを、前記過去入力データとして、前記属性情報及び前記入力欄に対応付けて記憶部に記憶させるデータ記憶工程と、
前記記憶部に記憶されている前記過去入力データの中の1つ又は複数を、前記入力画面に表示する前記過去入力データとして決定する決定工程と、
をさらに有し、
前記入力画面生成工程では、前記決定工程で決定した前記過去入力データを示した前記入力画面を生成する入力画面生成方法。
14−7. 14−6に記載の入力画面生成方法において、
前記決定工程では、互いに属性が異なる複数の前記過去入力データを、1つの前記入力欄に対応付けて表示する前記過去入力データとして決定する入力画面生成方法。
15. コンピュータを、
入力欄を有し、かつ、前記入力欄において過去に入力された入力データである過去入力データを、属性を識別可能に、前記入力欄に対応付けて示した入力画面をディスプレイに表示する表示手段として機能させるプログラム。
15−2. 15に記載のプログラムにおいて、
前記表示に、前記過去入力データの入力時期を識別可能に示した前記入力画面を表示させるプログラム。
15−3. 15又は15−2に記載のプログラムにおいて、
前記表示手段に、前記過去入力データを入力したユーザの属性を識別可能に示した前記入力画面を表示させるプログラム。
15−4. 15から15−3のいずれかに記載のプログラムにおいて、
前記表示手段に、前記過去入力データの入力頻度を識別可能に示した前記入力画面を表示させるプログラム。
15−5. 15から15−4のいずれかに記載のプログラムにおいて、
前記表示手段に、1つの前記入力欄に対応付けて、互いに属性が異なる複数の前記過去入力データを示した前記入力画面を表示させるプログラム。
16. コンピュータを、
入力欄を有し、かつ、前記入力欄において過去に入力された入力データである過去入力データを、属性を識別可能に、前記入力欄に対応付けて示した入力画面を生成する入力画面生成手段として機能させるプログラム。
16−2. 16に記載のプログラムにおいて、
前記入力画面生成手段に、前記過去入力データの入力時期を識別可能に示した前記入力画面を生成させるプログラム。
16−3. 16又は16−2に記載のプログラムにおいて、
前記入力画面生成手段に、前記過去入力データを入力したユーザの属性を識別可能に示した前記入力画面を生成させるプログラム。
16−4. 16から16−3のいずれかに記載のプログラムにおいて、
前記入力画面生成手段に、前記過去入力データの入力頻度を識別可能に示した前記入力画面を生成させるプログラム。
16−5. 16から16−4のいずれかに記載のプログラムにおいて、
前記入力画面生成手段に、1つの前記入力欄に対応付けて、互いに属性が異なる複数の前記過去入力データを示した前記入力画面を生成させるプログラム。
16−6. 16から16−5のいずれかに記載のプログラムにおいて、
前記コンピュータを、
前記入力画面生成手段が生成した前記入力画面を端末装置に送信するサーバ送信手段、
前記端末装置から、前記入力画面が有する前記入力欄に入力された前記入力データ及び属性情報を受信するサーバ受信手段、
前記サーバ受信手段が受信した前記入力データを、前記過去入力データとして、前記属性情報及び前記入力欄に対応付けて記憶するデータ記憶手段、
前記データ記憶手段に記憶されている前記過去入力データの中の1つ又は複数を、前記入力画面に表示する前記過去入力データとして決定する決定手段、
としてさらに機能させ、
前記入力画面生成手段に、前記決定手段が決定した前記過去入力データを示した前記入力画面を生成させるプログラム。
16−7. 16−6に記載のプログラムにおいて、
前記決定手段に、互いに属性が異なる複数の前記過去入力データを、1つの前記入力欄に対応付けて表示する前記過去入力データとして決定させるプログラム。
【0082】
この出願は、2013年6月21日に出願された日本出願特願2013−130523号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13