【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 1)ウエブサイト情報処理学会主催「レーザー光を利用したデバイス間通信における直観的な接続方法の提案」、平成24年6月25日、DICOMO2012シンポジウムにかかるウエブサイトにて発表 http://www.dicomo.org/2012/ http://www.dicomo.org/2012/program/4E.html http://www.dicomo.org/2012/report.html (改訂:2012−6−25) 2)「レーザー光を利用したデバイス間通信における直観的な接続方法の提案」 平成24年6月27日、「情報処理学会シンポジウムシリーズ Vol.2012、No.1 マルチメディア、分散、協調とモバイル(DICOMO2012)シンポジウム」アブストラクト集(学会予稿集)にて発表 3)「レーザー光を利用したデバイス間通信における直観的な接続方法の提案」平成24年6月24日、「情報処理学会シンポジウムシリーズ Vol.2012、No.1 マルチメディア、分散、協調とモバイル(DICOMO2012)シンポジウム」論文集(学会予稿集)にて発表 4)「レーザー光を利用したデバイス間通信における直観的な接続方法の提案」 平成24年7月5日、情報処理学会主催DICOMO2012シンポジウムにて発表
【文献】
齊藤 昭 Akira SAITO,ユビキタス環境におけるユニバーサルコントローラシステム“スマートタクトシステム”の設計と実装 Smart Baton System The Design and Implementation of a Universal Remote Control System in Ubiquitous Computing Environment,電子情報通信学会技術研究報告 Vol.102 No.694 IEICE Technical Report,日本,社団法人電子情報通信学会 The Institute of Electronics,Information and Communication Engineers,2003年 2月28日,第102巻,p.67-72
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
Bluetoothでは、2.4GHz帯の電波を用いており、通信の到達において指向性が低く、そのため上述した探索手順を含めた煩雑な接続手順を要するとの問題がある。
【0010】
また、IrDAは赤外線通信のため、通信の到達において指向性が高いと言え、機器同士の通信において、一方の機器が他方の機器を直接的に指定することができるが、通信の到達距離があまりにも短いという問題がある。
【0011】
近年では、家電製品を含めて通信ネットワークに接続できる機器が増加しており、家庭内での通信ネットワーク、すなわちホームネットワークにおいて簡便に機器間の接続、連携を実現する技術が開発されている。特許文献1には、ホームネットワークにおいて、複数の機器間の連携動作を簡便に実現できるとする技術が記載されている。特許文献1には、リモコンのようなポインティングデバイスを用いて、連携動作をする機器を指し示すことによって指定し、それらの機器の機能、動作を指定することが記載されているが、連携動作をする機器をあらかじめ登録する必要があるので、登録手続の煩雑さは否めない。また、市街地のようなオープンな場面においては、機器の事前登録は非常に困難であり、事前登録を行わない場合には、Bluetoothのような通信可能探索動作が必要となり、接続手順の煩雑さや直観的な接続指定ができないとの問題がある。また、ホームネットワークにおいては、ユーザとそのユーザが操作可能な機器とが特定されていればセキュリティ上の問題は生じ得ないが、インタネット等のオープンな通信ネットワークに接続する場合には、その機器への接続の安全性が保証されなければならない。引用文献1に記載された技術においては、セキュリティ接続を確保するために、ユーザの個人情報を、ポインティングデバイスを含めて連携機器それぞれに事前に登録する必要があり、その煩雑さの解決及びオープン環境への対応の問題もある。
【0012】
そこで、直観的に連携対象の機器を指定し、煩雑な通信確立手順を経ることなく、連携機器間の接続を確立することができる通信端末装置、通信ネットワークシステム、通信方法及び通信プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、通信ネットワークに接続することによって、他の
各種端末装置と通信する通信端末装置
であって、レーザ光を受信するための受光部を有する他の端末装置に向けて、
自己の識別情報に基づいて生成された識別信号を含むレーザ光を送信する発光部と、送信されたレーザ光を受信した他の端末装置からの
自己の機能情報と自己の識別情報とを含むコールバックを通信ネットワークを介して受信し、他の端末装置と通信する通信部とを備える。そして、
発光部から識別信号を含むレーザ光を送信し、通信部で、
識別信号を含むレーザ光を受信した他の端末装置からのコールバックを通信ネットワークを介して受信することによって、
コールバックに含まれる情報に基づいて、識別信号を他の端末装置が受信したことを認識し、他の端末装置
の機能を認識して、他の端末装置との通信ネットワークを介する通信を確立する。
【0014】
また、本発明は、通信ネットワークに接続することによって、他の通信端末装置と通信する
レーザ受信通信端末装置
であって、他の通信端末装置から送信されたレーザ光を受信する受光部と、受信したレーザ光に含まれる通信端末装置の識別信号に基づいて、
自己の識別情報と自己の機能情報とを含むにコールバックを、通信ネットワークを介して
通信端末装置に送信し、通信端末装置と通信する通信部とを備える。そして、
通信端末装置が、識別信号を含むレーザ光を送信し、レーザ光を受信した端末装置から、レーザ光に含まれる識別信号に基づいて通信ネットワークを介して送信される自己の識別情報と自己の機能情報とを含むコールバックを通信ネットワークを介して受信することによって、
コールバックに含まれる情報に基づいて、識別信号を端末装置が受信したことを認識し、
端末装置の機能を認識して、端末装置との通信ネットワークを介する通信を確立する。
【0015】
また、本発明は、
通信ネットワークに接続することによって通信端末装置が各種端末装置と通信する通信ネットワークシステムであって、通信端末装置は、自己の識別情報に基づいて生成された識別信号を含むレーザ光を送信する発光部と、通信ネットワークと接続してネットワーク通信を行う通信部
とを備え、各種端末装置は、それぞれ、通信端末装置から送信されたレーザ光を受信する受光部と、受光部で受信したレーザ光に含まれる通信端末装置の識別信号に基づいて、通信ネットワークと接続して、自己の機能を示す情報と自己の識別情報とを含むコールバックを通信ネットワークを介して通信端末装置に送信し、ネットワーク通信を行う通信部とを備える。そして、
通信端末装置が、識別信号を含むレーザ光を送信し、上記レーザ光を受信した端末装置から、上記レーザ光に含まれる識別信号に基づいて上記通信ネットワークを介して送信される自己の識別情報と自己の機能情報とを含むコールバックを通信ネットワークを介して受信することによって、
コールバックに含まれる情報に基づいて、識別信号を端末装置が受信したことを認識し、
端末装置の機能を認識して、端末装置との通信ネットワークを介する通信を確立する。
【0016】
また、本発明は、
通信ネットワークに接続することによって通信端末装置が各種端末装置と通信する通信ネットワークシステムにおける通信方法
であって、通信端末装置によって、
自己の識別情報に基づいて生成された識別信号を含むレーザ光を
端末装置に送信するステップと、
送信されたレーザ光を受信した端末装置によって、
レーザ光に含まれる識別信号に
基づいて、通信端末装置を認識し、
自己の機能を示す情報と自己の識別情報とを含むコールバックを通信ネットワークを介して
通信端末装置に送信するステップと、通信端末装置によって、
端末装置からのコールバックを通信ネットワークを介して受信することによって、
受信したコールバックに含まれる情報に基づいて、識別信号を端末装置が受信したことを認識し、端末装置の機能を認識して、端末装置との通信ネットワークを介する通信を確立するステップとを有する。
【0017】
また、本発明は、
自己の識別情報に基づいて生成された識別信号を含むレーザ光を送信する発光部と、送信されたレーザ光を受信した他の端末装置からの自己の機能情報と自己の識別情報とを含むコールバックを通信ネットワークを介して受信し、他の各種端末装置と通信する通信部とを備える通信端末装置において動作する通信プログラムであって、
発光部から識別信号を含むレーザ光を送信するステップと、
通信部で、識別信号を含むレーザ光を受信した他の端末装置からのコールバックを通信ネットワークを介して受信することによって、
コールバックに含まれる情報に基づいて、識別信号を他の端末装置
が受信したことを認識し、他の端末装置の機能を認識して、他の端末装置との通信ネットワークを介する通信を確立するステップとを有する。
【0018】
さらに、本発明は、通信ネットワークに接続することによって、他の通信端末装置と通信する
レーザ受信通信端末装置において動作する通信プログラムであって、他の通信端末装置の
識別信号を含むレーザ光を
受光部で受信するステップと、
受信したレーザ光に含まれる通信端末装置の識別信号
に基づいて、他の通信端末装置を認識し、
自己の識別情報と
自己の機能情報とを含むコールバックを、他の通信端末装置に通信ネットワークを介して送信
し、通信部により、通信端末装置と通信するステップとを有する。
【発明の効果】
【0019】
本発明の通信端末装置、通信ネットワークシステム、通信方法及び通信プログラムによれば、指向性の高いレーザ光を用いて、受信対象端末を指示するだけで、通信ネットワークにおける通信を確立することができるので、迅速かつ容易に通信の確立を行うことができる。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明が適用された通信端末装置、通信ネットワークシステム、通信方法について、図面を参照して説明する。
【0022】
[通信ネットワークシステム]
図1は、本発明が適用された通信ネットワークの構成の一例を示す図である。通信ネットワークは、レーザ光を送信する発光部1と、通信ネットワーク100に接続して、ネットワーク通信を行う通信部5を有する通信端末装置10と、通信ネットワークに接続された各種機器とを備える。通信端末装置10の通信部5には、通信ネットワークに接続するための無線通信部5aを有している。
【0023】
通信端末装置10と通信を行う各種機器は、以下に限るものではないが、画像等を表示するディスプレイ20と、情報データを紙等の媒体に印刷するプリンタ30と、他のコンピュータを含む通信端末装置と通信し、データ処理し、データ交換等するコンピュータ40とを含む。
【0024】
ディスプレイ20は、通信端末装置10が送信したレーザ光を受信する受光部21と、通信ネットワーク100に接続してネットワーク通信を行うための通信部25を有している。プリンタ30は、通信端末装置10が送信したレーザ光を受信する受光部31と、通信ネットワーク100に接続してネットワーク通信を行うための通信部35を有している。コンピュータ40は、通信端末装置10が送信したレーザ光を受信する受光部41と、通信ネットワーク100に接続してネットワーク通信を行うための通信部45を有している。
【0025】
通信ネットワーク100の種類は、コンピュータを接続して通信するのに適するネットワークであり、たとえば、回線接続網やパケット通信網である。また、通信ネットワーク100は、多数の異なるネットワークを含んでもよく、たとえば、ローカルエリアネットワーク、インタネット等のワイドエリアネットワーク、専用電話回線を含む電話回線網、コネクションレス型通信ネットワーク及び無線ネットワークが含まれてもよい。
図1に示す通信ネットワーク100は、インタネットであり、通信端末装置10、ディスプレイ20、プリンタ30、コンピュータ40は、このインタネットに有線ネットワークを介して、あるいは無線ネットワークを介して接続される。
【0026】
後に詳しく説明するように、通信端末装置10は、発光部1からのレーザ光によって、自己のIPアドレスに基づいて生成した識別信号を、ディスプレイ20の受光部21に向けて送信する。ディスプレイ20は、送信されたレーザ光を受光部21によって受信し、識別信号を含むレーザ光を送信した通信端末装置10を認識し、認識した通信端末装置10に向けて、通信ネットワーク100を介してコールバックを送信する。コールバックを受信した通信端末装置10は、ディスプレイ20を識別して、ディスプレイ20との通信を確立する。
【0027】
[レーザ光を送信して通信を開始する通信端末装置]
本発明が適用された通信端末装置10は、
図2に示すように、自己の識別信号を含むレーザ光を送信する発光部1と、発光部1のレーザ光を所定の条件で駆動する駆動部2とを備える。通信端末装置10は、また、他ブロックを制御する制御部3と、自己の識別情報としてのIPアドレス11を記憶し、制御部3と協働して装置全体の動作を制御するメモリ部4と、通信ネットワーク100と通信する通信部5と、表示部6とを備える。図では示していないが、通信端末装置10は、情報端末として機能するために、キーボードやタッチパネルインタフェースを含む入力デバイスや、オーディオ出力デバイス、USB等の汎用のインタフェース等をさらに備えている。
【0028】
発光部1は、レーザ素子により構成される。発光部1として用いるレーザ素子は、可視光を発光するものであることが好ましい。このような可視光レーザ素子を用いることによって、指向性の高い送信信号を送信することができるとともに、接続対象機器を指し示すことによって直観的な機器指定が可能になる。駆動部2は、制御部3からの制御信号に基づいて、発光部1のレーザ素子を駆動するのに十分な電源を印加し、レーザ素子をスイッチング駆動する。
【0029】
制御部3は、メモリ部4に記憶された自己のIPアドレス11を読み出して、後述する所定の形式でON/OFFする識別信号を生成して駆動部2を制御する。制御部3は、CPUあるいはアプリケーションプロセサによって実現することができる。メモリ部4は、RAM等の一時記憶、ROM、フラッシュメモリ等の不揮発記憶のいずれか、又は両方を含んでよい。さらに、磁気記憶装置、光学記憶装置等の二次記憶装置を含んでもよい。IPアドレス11は、固定アドレスとして、あらかじめメモリ部4の不揮発記憶部に記憶させてもよく、通信ネットワーク100に接続して、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバ等を用いて、接続時に動的IPアドレスを取得し、一時記憶部に記憶するようにしてもよい。なお、制御部3及びメモリ部4は、通信端末装置10が情報端末として動作する場合のために、各種インタフェースを制御するCPU又はアプリケーションプロセサの機能の一部として動作してもよいことはもちろんである。また、メモリ部4上に展開し、CPU又はアプリケーションプロセサの制御の下に動作するプログラムによっても実現することができる。
【0030】
通信部5は、通信ネットワーク100に直接又は間接に接続するための通信インタフェースを提供する。通信部5は、無線通信のための無線通信部5aと有線通信のための有線通信部5bとを有することが好ましいが、無線通信部5a、有線通信部5bのいずれかを有するようにしてもよい。
【0031】
表示部6は、通信端末装置10とこれを用いるユーザとのユーザインタフェースを提供する。制御部3の制御の下に、通信の状況、たとえば「レーザ発信中」、「コールバック受信」等の文字を表示するようにしてもよい。PDA等として動作する場合には、画像データや、動画情報等の情報を表示したり、入力インタフェースを介してタッチパネルを導入することもできる。
【0032】
通信端末装置10は、あらかじめ記憶している自己のIPアドレス、又はDHCPサーバ等を用いて取得して、メモリ部4に記憶したIPアドレスに基づいて、制御部3により自己の識別信号を生成する。生成された識別信号は、制御部3によってレーザ光を明滅させるON/OFF信号により表現され、駆動部2によって発光部1のレーザ素子を駆動して、識別信号が送信される。レーザ光を受信したディスプレイ20等の端末装置からのコールバックは、通信ネットワーク100を介して、通信部5で受信される。通信端末装置10は、送信されてきたコールバックによって、相手装置のIPアドレスを認識することができるので、その後の所定の手順により通信ネットワーク100を介して相手との通信を確立することができる。
【0033】
[レーザ光を受信して通信を確立する端末装置]
通信対象の端末装置としては、ディスプレイ、プリンタ、携帯端末装置等を含むコンピュータ機器及びコンピュータ周辺機器等であるが、その他にも、サーバ、ネットワーク接続可能なテレビ等のオーディオビジュアル機器等も含まれる。以下では、代表的な端末装置として、ディスプレイ、プリンタ、コンピュータについて説明するが、これらについて説明した事項は、他の端末装置に対しても同様に適用することができる。
【0034】
<ディスプレイ>
図3に示すように、ディスプレイ20は、通信端末装置10の発光部1から送信されたレーザ光を受信する受光部21と、受信したレーザ光の信号を増幅し、信号検出する増幅部22とを備える。ディスプレイ20は、また、増幅部22によって検出された信号を解析し、通信端末装置10のIPアドレスを検出してメモリ部24に記憶させ、メモリ部24に記憶された自己の機能を表わすモード27を読みこんで通信部25から通信ネットワーク100を介して送信するコールバック信号を生成する制御部23を備える。そして、ディスプレイ20は、その端末装置の機能を表わすモード27の情報が記憶されているメモリ部24と、通信ネットワーク100を介して通信する通信部25と、情報を表示する表示部26とを備える。
【0035】
受光部21は、レーザ光を受信して、電気信号に変換するフォトダイオードやフォトトランジスタ等のフォトセンサである。増幅部22は、フォトセンサで検出し、光電変換した電気信号を所定の振幅に増幅する増幅器である。レーザ光の伝送距離が長い場合や元の信号を変調した場合等には、検出できる信号振幅が非常に小さいことがあるので、高S/N比を実現するように差動増幅器等により信号振幅を増幅した後に、信号検出することが好ましい。なお、近距離でのみ通信をする場合には、コンパレータによってON/OFF信号の検出するようにしてもよい。
【0036】
制御部23は、受光部21及び増幅部22によって受信され、検出された通信端末装置10からのレーザ光による識別信号のデータをメモリ部24に一時的に記憶し、識別信号データの解析を行う。識別信号データの解析の結果、識別信号を送信した通信端末装置10のIPアドレスを認識した場合には、制御部23は、通信端末装置10のIPアドレスに対して通信部25を介してコールバック信号を送信する。コールバックを送信する際に、メモリ部24にあらかじめ記憶されているこの端末装置の機能を表わすモード27のデータを含めて通信端末装置に送信する。制御部23は、ディスプレイ20を表示端末として制御するためのCPUによって実現することができる。メモリ部24は、RAM等の一時記憶、ROM、フラッシュメモリ等の不揮発記憶のいずれか、又は両方を含んでよい。さらに、磁気記憶装置、光学記憶装置等の二次記憶装置を含んでもよい。
【0037】
モード27は、ディスプレイ20の機能を示す「画像表示」を所定のコードによって識別するようにあらかじめ設定される。ディスプレイ20が、通信ネットワーク100を介して送信されてきた情報データを表示するだけの単機能の端末である場合には、「画像表示」のコードをあらかじめメモリ部24にモード27として記憶させておけばよい。ディスプレイ20が、自己の有する情報データ、たとえば周辺の地図情報データを他の端末に送信して表示させるサーバ機能を有しているような場合には、たとえば「1.画像表示」、「2.データ配信」のように、複数のモード27を識別できるようにメモリ部24に記憶させることができる。なお、制御部23及びメモリ部24は、ディスプレイ20が動作するために、各種インタフェースを制御するCPUの機能の一部として動作してもよいことはもちろんである。また、レーザ光を送信してきた通信端末装置10にコールバックする場合に、ディスプレイ20のIPアドレスを含めるために、メモリ部24に固定アドレスとしてあらかじめディスプレイ20のIPアドレスを記憶させておいてもよく、通信ネットワーク100接続し、DHCPサーバ等を用いて、接続時に動的IPアドレスを取得し、一時記憶部に記憶するようにしてもよい。
【0038】
通信部25は、通信ネットワーク100に直接又は間接に接続するための通信インタフェースを提供する。通信部25は、無線通信のための無線通信部25aと有線通信のための有線通信部25bとを有することが好ましいが、無線通信部25a、有線通信部25bのいずれかを有するようにしてもよい。
【0039】
表示部26は、通信端末装置10との接続を確立した後に、通信端末装置10からアップロードされたデータを表示する。通信端末装置10のユーザを含めたユーザのためのユーザインタフェースを提供するようにしてもよく、自己が保有するデータを表示するようにしてもよい。
【0040】
ディスプレイ20は、通信端末装置10から送信されてきたレーザ光を受光部21によって受信し、レーザ光を電気信号に変換し、増幅部22で適切な振幅に増幅し、制御部23において、レーザ光に含まれている通信端末装置10のIPアドレスを認識する。ディスプレイ20は、認識した通信端末装置10のIPアドレスに対して、ディスプレイ20のモード27である「画像表示」のコードを自己のIPアドレスとともに送信、すなわちコールバックする。通信端末装置10は、送信されてきたコールバックによって、ディスプレイ20のIPアドレスを認識することができるので、その後の所定の手順により通信ネットワーク100を介して、通信が確立され、通信の確立後は、通信端末装置10からアップロードされてきた画像データを、通信部25、制御部23を介して表示部26に表示する。上述の機能を、メモリ部24上に展開し、CPU又はアプリケーションプロセサの制御の下に動作するプログラムによっても実現することができる。
【0041】
<プリンタ>
図4に示すように、プリンタ30は、通信端末装置10の発光部1から送信されたレーザ光を受信する受光部31と、受信したレーザ光の信号を増幅し、信号検出する増幅部32とを備える。プリンタ30は、また、増幅部32によって検出された信号を解析し、通信端末装置10のIPアドレス11を検出してメモリ部34に記憶させ、メモリ部34に記憶された自己の機能を表わすモード37を読みこんで通信部35から通信ネットワーク100を介して送信するコールバック信号を生成する制御部33を備える。プリンタ30は、その端末装置の機能を表わすモード37の情報が記憶されているメモリ部34と、通信ネットワーク100を介して通信する通信部35と、情報を表示する出力部36とを備える。
【0042】
受光部31は、レーザ光を受信して、電気信号に変換するフォトセンサである。増幅部32は、フォトセンサで検出した信号を所定の振幅に増幅する。レーザ光の伝送距離が長い場合や元の信号を変調した場合等には、検出できる信号振幅が非常に小さいことがあるので、高S/N比を実現するように差動増幅器等により信号振幅を増幅した後に、信号検出することが好ましい。なお、近距離でのみ通信をする場合には、コンパレータによってON/OFF信号を検出するようにしてもよい。
【0043】
制御部33は、受光部31及び増幅部32によって受信され、検出された通信端末装置10からのレーザ光の識別信号のデータをメモリ部34に一時的に記憶し、識別信号データの解析を行う。識別信号データの解析の結果、識別信号を送信した通信端末装置10のIPアドレスを認識し、メモリ部34にあらかじめ記憶されているこの端末装置の機能を示すモード37のデータを、通信端末装置10のIPアドレスに対して通信部35を介してコールバックを送信する。制御部33は、プリンタ30を印刷出力装置として制御するためのCPUによって実現することができる。メモリ部34は、RAM等の一時記憶、ROM、フラッシュメモリ等の不揮発記憶のいずれか、又は両方を含んでよい。さらに、磁気記憶装置、光学記憶装置等の二次記憶装置を含んでもよい。
【0044】
モード37は、プリンタ30の機能を示す「印刷出力」を所定のコードによって識別される。プリンタ30が、通信ネットワーク100を介して送信されてきた情報データを印刷するだけの単機能の端末である場合には、「印刷出力」のコードをあらかじめメモリ部34にモード37として記憶させておけばよい。プリンタ30が、自己の有する情報データを有しているような場合には、複数のモード37、たとえば「1.印刷出力」、「2.データ配信」のように、モード37を識別できるようにメモリ部34に記憶させることができる。なお、制御部33及びメモリ部34は、プリンタ30が動作するために、各種インタフェースを制御するCPUの機能の一部として動作してもよいことはもちろんである。また、レーザ光を送信してきた通信端末装置10にコールバックする場合に、プリンタ30のIPアドレスを含めるために、メモリ部34に固定アドレスとしてあらかじめプリンタ30のIPアドレスを記憶させておいてもよく、通信ネットワーク100に接続し、DHCPサーバ等を用いて、接続時に動的IPアドレスを取得し、一時記憶部に記憶するようにしてもよい。
【0045】
通信部35は、通信ネットワーク100に直接又は間接に接続するための通信インタフェースを提供する。通信部35は、無線通信のための無線通信部35aと有線通信のための有線通信部35bとを有することが好ましいが、無線通信部35a、有線通信部35bのいずれかを有するようにしてもよい。
【0046】
出力部36は、通信端末装置10との接続を確立した後に、通信端末装置10からアップロードされたデータを印刷する。通信端末装置10のユーザを含めたユーザのためのユーザインタフェースを提供するようにしてもよく、自己が保有するデータを、通信端末装置10の指示に基づいて印刷するようにしてもよい。
【0047】
プリンタ30は、通信端末装置10から送信されてきたレーザ光を受光部31によって受信し、受信したレーザ光を電気信号に変換し、増幅部32で適切な振幅に増幅し、制御部33において、レーザ光に含まれている通信端末装置10のIPアドレスを認識する。プリンタ30は、認識した通信端末装置10のIPアドレスに対して、プリンタ30のモード37である「印刷出力」のコードを自己のIPアドレスとともに送信、すなわちコールバックする。通信端末装置10は、送信されてきたコールバックによって、プリンタ30のIPアドレスを認識することができるので、その後の所定の手順により通信ネットワーク100を介して、通信が確立され、通信の確立後は、通信端末装置10からアップロードされてきた情報データを、通信部35、制御部33を介して出力部36によって印刷する。上述の機能を、メモリ部34上に展開し、CPU又はアプリケーションプロセサの制御の下に動作するプログラムによっても実現してもよい。
【0048】
<コンピュータ>
図5に示すように、コンピュータ40は、通信端末装置10の発光部1から送信されたレーザ光を受信する受光部41と、受信したレーザ光の信号を増幅し、信号検出する増幅部42とを備える。コンピュータ40は、増幅部42によって検出された信号を解析し、通信端末装置10のIPアドレスを検出してメモリ部44に記憶させ、メモリ部44に記憶された自己の機能を表わすモード47を読みこんで通信部45から通信ネットワーク100を介して送信するコールバック信号を生成する制御部43を備える。そして、コンピュータ40は、その端末装置の機能を表わすモード47の情報が記憶されているメモリ部44と、通信ネットワーク100を介して通信する通信部45と、情報を表示する表示部46とを備える。
【0049】
受光部41は、レーザ光を受信して、電気信号に変換するフォトセンサである。増幅部42は、フォトセンサで検出した信号を所定の振幅に増幅する。レーザ光の伝送距離が長い場合や元の信号を変調した場合等には、検出できる信号振幅が非常に小さいことがあるので、高S/N比を実現するように差動増幅器等により信号振幅を増幅した後に、信号検出することが好ましい。なお、近距離でのみ通信をする場合には、コンパレータによってON/OFF信号の検出するようにしてもよい。
【0050】
制御部43は、受光部41及び増幅部42によって受信され、検出された通信端末装置10からのレーザ光の信号のデータをメモリ部44に一時的に記憶し、信号データの解析を行う。信号データの解析の結果、信号を送信した通信端末装置10のIPアドレスを認識し、メモリ部44にあらかじめ記憶されているこの端末装置の機能を示すモード47のデータを、通信端末装置10のIPアドレスに対して通信部45を介してコールバックを送信する。制御部43は、コンピュータ40を制御するためのCPUによって実現することができる。メモリ部44は、RAM等の一時記憶、ROM、フラッシュメモリ等の不揮発記憶のいずれか、又は両方を含んでよい。さらに、磁気記憶装置、光学記憶装置等の二次記憶装置を含んでもよい。
【0051】
モード47は、コンピュータ40の機能を示す「1.画像表示」、「2.データ配信」、「3.暗号化通信」、「4.印刷」を所定のコードによって識別される。コンピュータ40は、上述のように複数の機能を有しているので、複数のモード47を識別できるようにメモリ部24に記憶させることができる。なお、制御部43及びメモリ部44は、コンピュータ40が動作するために、各種インタフェースを制御するCPUの機能の一部として動作してもよいことはもちろんである。また、レーザ光を送信してきた通信端末装置10にコールバックする場合に、コンピュータ40のIPアドレスを含めるために、メモリ部44に固定アドレスとしてあらかじめコンピュータ40のIPアドレスを記憶させておいてもよく、通信ネットワーク100に接続し、DHCPサーバ等を用いて、接続時に動的IPアドレスを取得し、一時記憶部に記憶するようにしてもよい。
【0052】
通信部45は、通信ネットワーク100に直接又は間接に接続するための通信インタフェースを提供する。通信部45は、無線通信のための無線通信部45aと有線通信のための有線通信部45bとを有することが好ましいが、無線通信部45a、有線通信部45bのいずれかを有するようにしてもよい。
【0053】
表示部46は、通信端末装置10との接続を確立した後に、通信端末装置10からアップロードされたデータを表示したり、自己が保有するデータを表示するようにしてもよい。また、たとえば、通信端末装置10によってプリンタを別に指定して、コンピュータ40が保有するデータをそのプリンタで印刷させるようにすることもできる。
【0054】
コンピュータ40は、通信端末装置10から送信されてきたレーザ光を受光部41によって受信し、受信したレーザ光を電気信号に変換し、増幅部42で適切な振幅に増幅し、制御部43において、レーザ光に含まれている通信端末装置10のIPアドレスを認識する。コンピュータ40は、認識した通信端末装置10のIPアドレスに対して、コンピュータ40のモード47である「1.画像表示」、「2.データ配信」、「3.暗号化通信」、「4.印刷」のコードを自己のIPアドレスとともに送信、すなわちコールバックする。通信端末装置10は、送信されてきたコールバックによって、コンピュータ40のIPアドレスを認識することができるので、その後の所定の手順により通信ネットワーク100を介して、通信が確立され、通信の確立後は、通信端末装置10によって、モード47を選択し、選択されたモードにしたがって、コンピュータ40を動作させる。また、上述のように、複数あるモード47を通信確立後にユーザが選択して設定する場合のほか、コンピュータ40側でデフォルトのモード、たとえば「2.データ通信」が設定されており、コールバック時にモード「2.データ通信」を送信するようにしてもよい。この場合には、通信確立後に、コンピュータ40とのデータ通信が開始されるが、その後ユーザによってモードを変更することもできる。上述の機能を、メモリ部44上に展開し、CPU又はアプリケーションプロセサの制御の下に動作するプログラムによっても実現することができるはもちろんである。
【0055】
[識別信号の構成]
図6には、本発明が適用された通信端末装置10がレーザ光を用いて発光部1から送信する自己の識別信号の構成を示す。
図6(A)は識別信号全体の構成を示す。識別信号は、ヘッダ61と、IPアドレス62からなる。以下に限定されるものではないが、ヘッダ61及びIPアドレス62の構成は、1バイト(8ビット)の2進数データに最初の1ビットと最後の1ビットを加えたものとして合計10ビットを単位とするのが好ましい。
【0056】
ヘッダ61は、
図6(B)に示すように、「1111111111」と連続するデータ「1」が10ビット連続する構成である。
【0057】
IPアドレス62は、通信端末装置10の位置情報を提供する。IPアドレスとして、
図6(C)に示すように、IPアドレスの1区分データ62aを構成するデータを8ビットとし、データの最初にスタートビットとして「0」、データの終わりにストップビットとして「1」を付加したものを単位として1区分データ62aとする。これによって、1区分データの区切りを明確にすることができる。たとえば、IPアドレスとして、192.168.0.1とし、サブネットマスクとして、255.255.255.0をこれら全体をIPアドレスとして送信する場合には、以下のように表現することができる。すなわち、「192」の2進表示である「1100000」の最初に「0」、最後に「1」を付加することによって、「011000001」、以下同様に、IPアドレスのデータは、「0101010001」(168)、「0000000001」(0)、「0000000011」(1)、「0011111111」(255)、「0011111111」(255)、「0011111111」(255)、「0000000001」(0)とIPアドレスを表示することができる。
【0058】
ヘッダ61と、上記のIPアドレス62とを通信端末装置10の識別信号として、レーザ光のON/OFFによるシリアルデータ表現された信号を送信する。
【0059】
ヘッダ61によって、IPアドレスのデータの開始と終了が明確に判定することができるので、かかるIPアドレスデータを複数回あるいは無限に反復してレーザ光として送信するようにでき、確実にレーザ光による送受信を行うことができる。
【0060】
このように、レーザ光による送受信に用いられる識別信号は、10バイト程度の長さのごく短いデータであるため、制御部におけるデータ生成に要する負荷増大がほとんどなく、プログラムで事項する場合においては、プログラムサイズを小さくすることができる。また、識別信号が短いために、送受信の距離によっては識別信号に特段の変調をかけることなく、単純なシリアル通信によって送受信を行うことができる。さらに、2400bps程度の送信速度であっても、1回の通信に要する時間は、0.05秒程度となり、迅速かつ容易な通信確立に寄与することができる。
【0061】
なお、上述はIPv4の場合であるが、IPv6の場合についても同様に識別信号を構成することができる。すなわち、IPv6の16進表示を2進表示で表現して、8ビット+スタートビット+ストップビットを1区分データとして、IPアドレスデータを構成することができる。
【0062】
[通信端末装置とこれと接続する端末装置との通信方法]
図7には、通信端末装置10と、これと接続するディスプレイ20等の端末装置との接続の手順をフローチャートとして示す。フローチャートにしたがって、以下説明する。ここで、
図7の送信側端末は、上述した通信端末装置10であり、受信側端末は、ディスプレイ20であるものとする。
【0063】
ステップS1において、通信端末装置10によって、自己のIPアドレスをディスプレイ20に向けて送信する。
【0064】
ステップS2において、待機中のディスプレイ20は、通信端末装置10から送信されたIPアドレスを含むレーザ光を受信し、通信端末装置10のIPアドレスを認識し、自己のIPアドレスを通信ネットワーク100を介して、通信端末装置10に送信する。この際、ディスプレイ20は、自己のIPアドレスとともに、自己の端末機能であるモード「画像表示」のコードを送信する。
【0065】
ステップS3において、通信端末装置10は、ディスプレイ20のIPアドレス及びモードを受信する。
【0066】
ステップS4において、通信端末装置10は、受信したデータからディスプレイ20を識別し、このディスプレイ20を用いて画像表示が可能であることを認識する。
【0067】
ステップS5において、通信端末装置10は、通信ネットワーク100を介して、自己が保有する画像データをディスプレイ20に送信する。
【0068】
ステップS6において、ディスプレイ20は、通信端末装置10から送信されてきた画像データを取得し、ステップS7において、ディスプレイ20の処理過程を経て、表示部に画像を表示する。
【0069】
このようにして、レーザ光を送信することによって、通信端末装置10によって指し示した端末装置に自己のIPアドレスを認識させ、その端末装置からのコールバックを待って、通信ネットワークによる通信を確立することができる。
【0070】
なお、それぞれの装置のメモリ上にプログラムを展開して、CPU又はアプリケーションプロセサによって、上述のステップを実行させるようにしてもよい。
【0071】
[レーザ光の送受信により通信を確立する通信端末装置の変形例]
通信端末装置に用いられるレーザ光は指向性が高いので、このレーザ光を受信した端末装置だけがレーザ光に含まれる送信元の通信端末装置のIPアドレス等の固有の情報を受信することができる。また、可視光レーザ光を用いることによって、通信端末装置によって指定される端末装置を目視することができる。したがって、ユーザが意図していない端末装置に接続してしまうことを防止でき、通信経路の安全性を保証することができる。
【0072】
ここで、通信端末装置は、通信端末装置によって指定をしていないまったく別の端末装置等からの「悪意」の接続要求があった場合に、識別信号がIPアドレスのみである場合には、このような悪意の接続要求であるのかどうか判定することができない。そのような場合であっても、通信の安全性を保証しなければならない。そこで、通信端末装置が送信するIPアドレスにランダムシードを付加して識別信号を生成し、これを受信した端末装置が秘密鍵で暗号化して、これらをコールバックすることによって、確実に指定対象の端末装置を識別できるようにする。これによって、通信端末装置は、悪意の接続要求を回避することができる。
【0073】
本発明が適用された通信端末装置10aは、
図8に示すように、自己の識別信号を含むレーザ光を送信する発光部1と、発光部1のレーザを所定の条件で駆動する駆動部2とを備える。通信端末装置10aは、また、他ブロックを制御する制御部3と、自己の識別情報としてのIPアドレス11を記憶して、制御部3と協働して装置全体の動作を制御するメモリ部4とを備える。そして、通信端末装置10aは、通信ネットワーク100と通信する通信部5と、表示部6とを備え、自己のIPアドレスを用いて識別信号を生成するためのランダムシードを生成するランダムシード生成部12をさらに備える。ここで、発光部1、駆動部2、メモリ部4、通信部5、表示部6については、上述した通信端末装置10と同じであり、重ねて説明しない。
【0074】
制御部3は、ランダムシード生成部12で生成されたランダムシードを一時的にメモリ部4に記憶させ、メモリ部4に記憶されているIPアドレスとともに自己の識別信号データを生成する。生成された識別信号は、上述した通信端末装置10の場合と同様に、駆動部2で適切に波形処理され、発光部1のレーザ素子を駆動する。
【0075】
なお、ランダムシード生成部12は、上述のように、制御部3とは別の機能ブロックとして実現してもよく、制御部3の機能として取り込んでもよい。また、ランダムシード生成部12として機能ブロックを設けることなく、ランダムシード生成プログラムとして、メモリ部4に記憶させて、制御部3から必要に応じて呼び出して、そのプログラムを実行させるようにしてもよい。メモリ部4には、端末装置からのコールバックに含まれる暗号化されたランダムシードを解読し、端末装置を識別するために、同じ秘密鍵18を有する。
【0076】
図9に示すように、コンピュータ40aは、通信端末装置10aの発光部1から送信されたレーザ光を受信する受光部41と、受信したレーザ光の信号を増幅し、信号検出する増幅部42とを備える。コンピュータ40aは、また、増幅部42によって検出された信号を解析し、通信端末装置10aのIPアドレスを検出してメモリ部44に記憶させ、メモリ部44に記憶された自己の機能を表わすモードを読みこんで通信部45から通信ネットワーク100を介して送信するコールバック信号を生成する制御部43を備える。そして、コンピュータ40aは、その端末装置の機能を表わすモード情報が記憶されているメモリ部44と、通信ネットワーク100を介して通信する通信部45と、情報を表示する表示部46とを備える。ここで、メモリ部44には、秘密鍵48が記憶されている。秘密鍵48は、通信端末装置10aが有する秘密鍵18と同一のものである。なお、受光部41、増幅部42、メモリ部44、通信部45、表示部46については、上述したディスプレイ20と同じであり、重ねて説明しない。
【0077】
通信端末装置10aから送信されてきたレーザ光の識別信号には、その通信端末装置10aのIPアドレス及びランダムシードが含まれている。コンピュータ40aは、識別信号に含まれるIPアドレスによって、通信端末装置10aを識別することができる。通信端末装置10aを識別したコンピュータ40aは、通信端末装置10aにコールバックする。ここで、受信したランダムシードは、メモリ部24に記憶されている秘密鍵48によって暗号化される。コンピュータ40aは、通信部45を介して、自己のIPアドレス及びモードとともに、暗号化されたランダムシードを通信端末装置10aにコールバックする。
【0078】
[通信端末装置等の変形例のための識別信号の構成]
上述した変形例に対応するために、
図10(A)に示すように、IPアドレスの最後尾にランダムシード63を付加することによって構成することができる。ここで、ランダムシード63は、
図10(C)に示すように、1区分データ62aである1バイトデータの最初に「0」、最後に「1」を付与したIPアドレス62(
図10(B))と同様の構成である。IPアドレスデータを極力短くして、通信の効率を上げるためには、ランダムシード63は、1バイト+2ビット(スタートビット及びストップビット)であることが好ましいが、任意に設定することができるのは言うまでもない。
【0079】
[通信端末装置及び接続する端末装置の変形例における通信方法]
図11は、上述した通信端末装置及びこれと接続する端末装置の変形例の場合の通信方法を示すフローチャートである。ここで、
図11の送信側端末は、上述した通信端末装置10aであり、受信側端末は、コンピュータ40aであるものとする。
【0080】
ステップS10において、通信端末装置10aによって、自己のIPアドレス及び生成したランダムシードをコンピュータ40aに向けて送信する。
【0081】
ステップS11において、待機中のコンピュータ40aは、通信端末装置10aから送信されたIPアドレス及びランダムシードを含むレーザ光を受信し、通信端末装置10aのIPアドレスを認識し、送信されてきたランダムシードを、ランダムシード生成部12又は制御部3によって通信端末装置10aと共通の秘密鍵48を用いて暗号化する。
【0082】
ステップS12において、コンピュータ40aは、自己のIPアドレス及びステップS12において暗号化したランダムシードを通信ネットワーク100を介して、通信端末装置10aに送信する。この際、コンピュータ40aは、自己のIPアドレス及び暗号化したランダムシードとともに、選択可能な複数のモード「1.画像表示」、「2.データ配信」、「3.暗号化通信」、「4.印刷」のコードをすべて送信する。
【0083】
ステップS13において、通信端末装置10aは、コンピュータ40aのIPアドレス、暗号化されたランダムシード及び複数のモードのコードを受信する。
【0084】
ステップS14において、通信端末装置10aは、あらかじめメモリ部4に記憶されているコンピュータ40aと共通の秘密鍵18を用いて、暗号化されたランダムシードを解読する。
【0085】
ステップS15において、通信端末装置10aは、受信したIPアドレスからコンピュータ40aを識別し、解読したランダムシードによって自己が送信したコンピュータ40aからのコールバックであることを認識し、このコンピュータ40aを用いてデータ配信が可能であることを認識する。
【0086】
ステップS16において、通信端末装置10aは、通信ネットワーク100を介して、コンピュータ40aが保有するデータのダウンロードDL要求をコンピュータ40aに送信する。
【0087】
ステップS17において、コンピュータ40aは、通信端末装置10aから送信されてきたDL要求を取得し、アップロードUL可能とのリターンを返す。
【0088】
ステップS18において、通信端末装置10aは、コンピュータ40aから所望のデータのDLを開始する。
【0089】
[通信ネットワークシステムの変形例]
上述したように、レーザ光を用いて、通信端末装置から、ディスプレイ等の端末装置を指定することによって、セキュリティの問題を解決しつつ、直観的にその端末装置を指定することができ、迅速かつ柔軟な通信ネットワーク運用が可能になる。
【0090】
ここで、このようなレーザ光を用いた直観的なネットワーク通信確立手法に、SSL(Secure Socket Layer)通信をさらに組み込むことによって、より一層高いセキュリティの通信を実現することが可能になる。
【0091】
図12は、本発明が適用された通信ネットワークシステムの構成の変形例を示す図である。この通信ネットワークシステムは、レーザ光を送信する発光部1と、通信ネットワーク100に接続して、ネットワーク通信を行う通信部5とを有する通信端末装置10aと、通信ネットワーク100に接続された各種機器と、公開鍵を有する認証サーバ50とを備える。通信端末装置10a、コンピュータ40aについては、上述において詳説したので繰り返しての説明はしない。なお、通信ネットワーク100に接続する端末装置については、コンピュータ40aに限られず、ディスプレイやプリンタを含む通信端末装置が含まれる。通信ネットワークも多数の異なるネットワークを含んでもよい。
【0092】
認証サーバ50は、通信端末装置10が送信したレーザ光によって、相手先装置とIP通信が確立した後に、通信ネットワーク100を介してSSL通信を行う。相手先装置であるコンピュータ40aがあらかじめ認証サーバ50が有する公開鍵を有しており、認証サーバ50の公開鍵で暗号化された証明書を受信し、公開鍵によって証明書を取得する。これによって、通信端末装置10aとSSL通信を行う。
【0093】
図13には、上述の通信ネットワークシステムにおける通信方法のフローチャートを示す。
【0094】
ステップS20において、通信端末装置10aによって、自己のIPアドレス及び生成したランダムシードをコンピュータ40aに向けて送信する。
【0095】
ステップS21において、待機中のコンピュータ40aは、通信端末装置10aから送信されたIPアドレス及びランダムシードを含むレーザ光を受信し、通信端末装置10aのIPアドレスを認識し、送信されてきたランダムシードを、ランダムシード生成部12又は制御部3によって通信端末装置10aと共通の秘密鍵28を用いて暗号化する。
【0096】
ステップS22において、コンピュータ40aは、自己のIPアドレス及びステップS21において暗号化したランダムシードを通信ネットワーク100を介して、通信端末装置10aに送信する。この際、コンピュータ40aは、自己のIPアドレス及び暗号化したランダムシードとともに、選択可能な複数のモード「1.画像表示」、「2.データ配信」、「3.暗号化通信」、「4.印刷」のコードをすべて送信する。
【0097】
ステップS23において、通信端末装置10aは、コンピュータ40aのIPアドレス、暗号化されたランダムシード及び複数のモードのコードを受信する。
【0098】
ステップS24において、通信端末装置10aは、あらかじめメモリ部4に記憶されているコンピュータ40aと共通の秘密鍵を用いて、暗号化されたランダムシードを解読する。
【0099】
ステップS25において、通信端末装置10aは、受信したIPアドレスからコンピュータ40aを識別し、解読したランダムシードによって自己が送信したコンピュータ40aからのコールバックであることを認識し、このコンピュータ40aを用いてデータ配信が可能であることを認識する。
【0100】
ステップS26において、通信端末装置10aは、通信ネットワーク100を介して、コンピュータ40aとの通信要求を送信する。
【0101】
ステップS27において、コンピュータ40aは、認証サーバ50に対して認証要求を送信する。
【0102】
ステップS28において、認証要求を受信した認証サーバ50は、公開鍵によって暗号化された証明書を送信する。
【0103】
ステップS29において、認証サーバ50から共通の公開鍵によって暗号化された証明書を受信したコンピュータ40aは、証明書を通信端末装置10aに送信する。
【0104】
ステップS30において、通信端末装置10aは、コンピュータ40aとの通信を開始する。