(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記開始特定手段は、前記開始操作として、遊技者が遊技者IDを提示しない開始操作である第1開始操作と、遊技者が遊技者IDを提示する開始操作である第2開始操作と、を受付可能であると共に、
前記個別期間を除く期間においては、前記第1開始操作及び前記第2開始操作のいずれかを受付したときに前記遊技開始を特定する一方、当該遊技開始が前記第1開始操作の受付に応じて特定された前記個別期間中においては、第2開始操作に応じた遊技者IDの特定は行う一方、遊技開始の特定は抑制し、
前記表示手段は、前記第2開始操作による遊技者IDを特定可能な前記個別期間の前記遊技終了が特定された場合には前記ID画像の表示を抑制し、
前記ID対応付手段は、前記第2開始操作に対応した個別期間の遊技終了が特定された場合には、前記第2開始操作にて提示された遊技者IDを前記個別情報に対応付け、
前記遊技場内送信手段は、前記遊技者IDを対応付けて前記個別情報を送信可能であり、
前記管理サーバ手段は、前記遊技者IDを対応付けて前記個別情報を管理可能である請求項1〜3のいずれか1項に記載の遊技場用システム。
前記開始特定手段は、前記開始操作として、遊技者が遊技者IDを提示しない開始操作である第1開始操作と、遊技者が遊技者IDを提示する開始操作である第2開始操作と、を受付可能であり、
前記遊技場内送信手段は、前記第2開始操作により遊技開始が特定された場合には、当該第2開始操作にて提示された遊技者ID及び遊技開始が特定された旨を特定可能な開始情報を前記管理サーバ手段へと送信する一方、
前記第2開始操作の後で前記遊技終了が特定された場合には、当該第2開始操作により提示された遊技者IDを対応付けて個別情報を送信し、
前記管理サーバ手段は、前記遊技者IDを前記個別情報に対応付けて管理可能であると共に、前記サーバ受信手段により前記開始情報が受信された場合には、当該開始情報により特定される遊技者IDが対応付けられた個別情報により特定される当該遊技者の遊技情報を前記条件管理手段に向けて送信し、
条件管理手段は、管理サーバ手段から受信した遊技情報、及び前記第2開始操作により開始された個別期間に対応する個別情報を、前記ミッション条件との比較対象としてミッション条件が成立したか否かを判定する請求項6に記載の遊技場用システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、遊技機側から遊技者が所持する携帯端末へ遊技情報を転送することなく、サーバ装置が管理する遊技情報を携帯端末を用いて閲覧させるための遊技場用システムを提供するための発明である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、遊技機側から出力される遊技信号によって遊技情報を特定する遊技情報特定手段と、
遊技機に対応して設けられ、遊技者の開始操作に応じて当該遊技者の遊技開始を特定する開始特定手段と、
遊技機に対応して設けられ、遊技者の終了操作に応じて当該遊技者の遊技終了を特定する終了特定手段と、
前記遊技開始が特定されてから前記遊技終了が特定されるまでの期間である個別期間において遊技情報特定手段が特定した遊技情報を個別情報として特定する個別情報特定手段と、
前記終了特定手段により遊技終了が特定されたとき、当該遊技終了に対応する個別期間の前記個別情報に対して、その識別情報である情報IDを対応付けるID対応付手段と、
ID対応付手段による情報IDの対応付けが行われた場合に、遊技者が所持する携帯端末によって読取可能であって、当該情報IDを特定可能な画像情報であるID画像を表示するために遊技機に対応して設けられる表示手段と、
前記情報IDが対応付けられた前記個別情報を公衆回線を介して遊技場外に送信するために遊技場内に設けられる遊技場内送信手段と、
遊技場内送信手段から受信した前記個別情報を前記情報IDに対応付けて管理する管理サーバ手段と、
前記ID画像を撮像した携帯端末が公衆回線を介して管理サーバ手段にアクセスしてきたとき、当該ID画像に対応する情報IDを特定可能なID特定情報を当該携帯端末から受信するために管理サーバ手段に対応して設けられるサーバ受信手段と、
前記サーバ受信手段により受信された前記ID特定情報によって特定される識別情報である携帯情報IDと、管理サーバ手段により管理される前記個別情報に対応付けられた前記情報IDと、を比較することで、当該携帯情報IDに対応する前記個別情報を管理サーバ手段により管理される個別情報の内から特定するサーバ個別情報特定手段と、
サーバ個別情報特定手段により特定された個別情報を、対応するID特定情報を送信した携帯端末を所持する遊技者の個別情報として出力するサーバ出力手段と、を備えた遊技場用システムにある(請求項1)。
【0008】
本発明の遊技場用システムでは、個人的な遊技情報である個別情報が生成されたとき、その個別情報に情報IDが対応付けされて前記管理サーバ手段に送信される一方、遊技機側ではその情報IDを特定可能なID画像が表示される。遊技者が携帯端末を用いてそのID画像を撮像すれば、前記個別情報に対応付けられた情報IDを特定できる。その後、その携帯端末から情報IDを指定して管理サーバ手段にアクセスすれば、その情報IDが対応付けられた個別情報を前記携帯端末等によって閲覧できる。
【0009】
本発明の遊技場用システムでは、携帯端末等によって閲覧できる個別情報の情報量が、前記ID画像によって表示可能な情報量の制約を受けることがない。一般に、ID画像で表示可能な情報量には制約があり、ID画像を介して全ての情報を送信しようとすると複雑な遊技情報を取り扱いできなくなる。本発明の遊技場用システムによれば、ID画像で表示可能な情報量を大幅に上回る大量の個別情報を前記サーバ出力手段から出力可能であり、携帯端末等を用いてより複雑な遊技情報を閲覧させることが可能である。
また、本発明のシステムでは、ID画像を撮像した携帯端末に対して公衆通信を介して個別情報が送信されるように構成されており、遊技機側と携帯端末との間で赤外線通信等の専用のインターフェースを設ける必要もない。
【0010】
本発明の遊技場用システムでは、遊技機側で表示される前記ID画像を介して前記携帯端末に前記情報IDを特定させることで、前記管理サーバ手段で管理された前記個別情報の閲覧が可能になる。前記個別情報自体を前記携帯端末に記憶させる必要がないので、データ記憶容量等、携帯端末のハードウェア的な仕様によって閲覧可能な個別情報の情報量が制限されることもない。
【0011】
仮に、携帯端末を介して管理サーバ手段に向けて個別情報を転送(アップロード)しようとすると、転送する際の通信コストと、閲覧のために個別情報をダウンロードする際の通信コストと、の両方が必要となる。一般的に、携帯端末側から管理サーバ手段への上りの通信速度は、下りの通信速度に比べて非常に遅く、1/10となってしまう場合もある。
本発明の遊技場用システムでは、携帯端末を介して個別情報を管理サーバ手段に転送する必要がないため、前記個別情報の転送に要する通信コストをセーブできると共に、その転送に要する長時間に渡る通信時間を解消できる。
【0012】
このように、本発明の遊技場用システムでは、個別情報を携帯端末等で閲覧させるに当たって、ID画像で表示可能な情報量の制約や、携帯端末のハードウェア仕様や、特に上りの通信速度等の制約等が抑制されており、より複雑な遊技情報を表示可能である。
【0013】
本発明の遊技場用システムを構成する遊技機としては、スロットマシンやパチンコ遊技機等がある。スロットマシンとしては、メダルやコイン等の遊技媒体を遊技価値として使用するスロットマシンでも良いが、遊技媒体を使用しない、いわゆる完全クレジット式のスロットマシンであっても良い。さらに、スロットマシンの場合であれば、パチンコ玉を遊技媒体として使用するパロット(R)であっても良い。パチンコ遊技機としては、遊技媒体であるパチンコ玉の払出を伴うパチンコ遊技機であっても良いが、パチンコ玉の払い出しを伴わない、いわゆる封入式のパチンコ遊技機であっても良い。
【0014】
本発明の遊技場用システムにおけるID画像としては、例えば、バーコード等の1次元コードの画像のほか、QRコード(R)等の2次元コードの画像等を採用可能である。
本発明の遊技場用システムでは、前記ID画像から情報IDを特定可能であって、かつ、インターネット等の公衆通信回線や公衆電話網を介して前記管理サーバ手段にアクセス可能な携帯電話やゲーム機やPDA(Personal Digital Assistant)等の端末を、前記携帯端末として利用可能である。例えば、赤外線通信等の専用のインターフェースを前記携帯端末や遊技機側に設けることは必須の要件ではない。
【0015】
本発明の遊技場用システムにおけるサーバ受信手段が、管理サーバ手段にアクセスした携帯端末から受信するID特定情報については、ID画像そのものであっても良く、ID情報そのものであっても良い。さらには、ID画像やID情報を特定可能な情報であっても良い。
【0016】
本発明の好適な一態様の遊技場用システムは、前記携帯情報IDを管理する遊技者情報管理手段を備え、
サーバ受信手段は、前記ID特定情報を受信する場合に、当該ID特定情報を送信した携帯端末の識別情報である携帯IDを受信し、
前記遊技者情報管理手段は、前記ID特定情報により特定される携帯情報IDを、当該ID特定情報の送信元の携帯端末の携帯IDに関連付けて管理し、
前記サーバ出力手段は、遊技者情報管理手段により同一の携帯IDに関連付けて管理される複数の前記携帯情報IDに対応付けて特定された複数の前記個別情報を、同一の遊技者の遊技情報として出力する(請求項2)。
この場合には、遊技者が自身の個別情報を一括して閲覧できるようになり便利である。
【0017】
本発明の好適な一態様の遊技場用システムが備える遊技者情報管理手段は、複数の携帯IDをグループ化して管理しており、
サーバ出力手段は、管理サーバ手段にアクセスした携帯端末に対して、当該携帯端末から受信された携帯IDに関連付けて管理される前記携帯情報IDに対応しない前記個別情報の内、当該携帯IDと同一グループに属する携帯IDに関連付けて管理される前記個別情報の出力は許容する一方、同一グループに属さない携帯IDに対応付けて管理される前記個別情報の出力は抑制する(請求項3)。
この場合には、他人には個別情報を見せたくないが、グループ内であれば個別情報を自由に閲覧出来るようにしたいという遊技者側のニーズに応えることが出来る。
【0018】
本発明の好適な一態様の遊技場用システムが備える開始特定手段は、前記開始操作として、遊技者が遊技者IDを提示しない開始操作である第1開始操作と、遊技者が遊技者IDを提示する開始操作である第2開始操作と、を受付可能であると共に、
前記個別期間を除く期間においては、前記第1開始操作及び前記第2開始操作のいずれかを受付したときに前記遊技開始を特定する一方、
当該遊技開始が前記第1開始操作の受付に応じて特定された前記個別期間中においては
、第2開始操作に応じた
遊技者IDの特定は行う一方、遊技開始の特定
は抑制し、
前記表示手段は、前記第2開始操作に
よる遊技者IDを特定可能な前記個別期間の前記遊技終了が特定された場合には前記ID画像の表示を抑制し、
前記ID対応付手段は、前記第2開始操作に対応した個別期間の遊技終了が特定された場合には、前記第2開始操作にて提示された遊技者IDを前記個別情報に対応付け、
前記遊技場内送信手段は、前記遊技者IDを対応付けて前記個別情報を送信可能であり、
前記管理サーバ手段は、前記遊技者IDを対応付けて前記個別情報を管理可能である(請求項4)。
【0019】
この場合には、前記個別期間の継続中において、前記遊技者IDの提示がない開始操作に応じた遊技開始を抑制できると共に、遊技者IDの提示を伴う開始操作に対応する個別情報への遊技者IDの対応付けが可能になる。遊技者IDが対応付けされれば、情報IDの対応付けが必須ではなくなる。無闇に情報IDを発行すると、悪意の遊技者が他人の個別情報を自身に対応付けするチャンスを生み出す一方、個別情報に遊技者IDが対応付けされたときに情報IDの発行を中止すれば、上記のような悪意の遊技者による不正を未然に防止できる。さらに、情報IDの発行に伴うシステム側の処理負担を軽減できる。
【0020】
本発明の好適な一態様の遊技場用システムが備える開始特定手段は、前記個別期間中の新たな前記開始操作に応じた遊技開始の特定を抑制し、
前記遊技場内送信手段は、前記遊技開始が特定された場合及び前記遊技終了が特定された場合に、当該遊技開始あるいは遊技終了が特定された旨、及び対応する遊技機IDを特定可能な情報を送信し、
前記管理サーバ手段は、前記遊技機IDに対応付けて前記個別期間にあるのか否かを管理しており、前記個別期間にある遊技機の遊技機IDと共に前記遊技開始が特定された旨を特定可能な情報が受信された場合に、当該遊技開始の特定を抑制する抑制処理、或いは当該個別期間に対応する前記情報IDを問い合せる問合せ処理を行う(請求項5)。
【0021】
個別期間の継続中において、新たな開始特定を抑制する場合には、以下のような判断等が可能となって有用である。例えば、前記管理サーバ手段が個別期間中に新たな遊技開始を特定したような場合については、通信トラブル等の何らかのトラブルが発生し、前の個別期間について、遊技終了に応じた情報送信が行われなかった可能性が生じていると判断できる。このような場合に遊技開始の特定を抑制すれば、上記のような通信トラブルに起因する2次的なトラブルの発生を回避できる。さらに、何らかトラブルを発生した個別期間に対応する情報IDを問合せれば、終了特定を管理サーバ手段にて特定出来なかった直前の個別情報についても情報IDを得ることができ、システム側のトラブルに起因して起こり得る異なる遊技者の遊技情報が混同される等の不整合を解消できる。
【0022】
本発明の好適な一態様の遊技場用システムは、前記個別情報に関する条件であって、成立に応じて遊技者に特典が与えられるミッション条件を管理するために遊技場内に設けられる条件管理手段と、
前記ミッション条件を設定可能であると共に、ミッション条件が設定されたときに、当該ミッション条件を特定可能な条件情報を条件管理手段に送信するために管理サーバ手段に対応して設けられるミッション設定手段と、を備え、
前記条件管理手段は、条件情報の受信に応じて管理対象のミッション条件を更新すると共に、ミッション条件と前記個別情報とを比較することで当該ミッション条件の成否を判定し、
前記ID対応付手段は、ミッション条件の成立に応じて、当該ミッション条件を成立させた個別情報に対して情報IDを対応付け、
前記遊技場内送信手段は、ミッション条件の成立に応じて情報IDが個別情報に対応付けられた場合に、当該情報IDに対応付けて当該個別情報を送信する(請求項6)。
【0023】
遊技場内に設けられる前記条件管理手段によりミッション条件を管理する場合には、前記管理サーバ手段側でミッション条件の成立を判定する場合と比較して、ミッション条件の成否を速やかに判定できると共に、ミッション条件に関連する管理サーバ手段側の処理負担を軽減できる。
【0024】
さらに、管理サーバ手段側でミッション条件を設定する場合であれば、設定更新時にはその旨が随時、条件管理手段に送信されるので、条件管理手段により更新済みのミッション条件を管理できるようになる。それ故、遊技開始時にその都度、ミッション条件をダウンロードする必要がなくなり、遊技単位の処理速度を向上出来る。さらに、ミッション条件が成立したときに管理サーバ手段が管理する個別情報を確認したいという遊技者のニーズにも適切に対応できるようになる。
【0025】
本発明の好適な一態様の遊技場用システムが備える開始特定手段は、前記開始操作として、遊技者が遊技者IDを提示しない開始操作である第1開始操作と、遊技者が遊技者IDを提示する開始操作である第2開始操作と、を受付可能であり、
前記遊技場内送信手段は、前記第2開始操作により遊技開始が特定された場合には、当該第2開始操作にて提示された遊技者ID及び遊技開始が特定された旨を特定可能な開始情報を前記管理サーバ手段へと送信する一方、
前記第2開始操作の後で前記遊技終了が特定された場合には、当該第2開始操作により提示された遊技者IDを対応付けて個別情報を送信し、
前記管理サーバ手段は、前記遊技者IDを前記個別情報に対応付けて管理可能であると共に、前記サーバ受信手段により前記開始情報が受信された場合には、当該開始情報により特定される遊技者IDが対応付けられた個別情報により特定される当該遊技者の遊技情報を前記条件管理手段に向けて送信し、
条件管理手段は、管理サーバ手段から受信した遊技情報、及び前記第2開始操作により開始された個別期間に対応する個別情報を、前記ミッション条件との比較対象としてミッション条件が成立したか否かを判定する(請求項7)。
【0026】
この場合には、遊技者IDの提示を伴う第2開始操作がなされたとき、過去の個別情報を含めてミッション条件の成否が判定されるようになる。ミッション条件を成立させるためには、遊技者IDの提示を伴う第2開始操作の方が前記第1開始操作よりも断然有利となり、遊技者IDの提示を伴う開始操作を行うように遊技者を動機付けできる。例えば、遊技場等の会員登録に応じて遊技者IDを付与する仕組みであれば、遊技者の囲い込みが可能になる。
【0027】
本発明の好適な一態様の遊技場用システムが備えるID対応付手段は、個別期間の継続中に予め設定される対応付条件が成立した場合には、当該個別期間に対応する個別情報に情報IDを対応付け、
前記遊技場内送信手段は、前記対応付条件の成立に応じて情報IDを対応付けて個別情報を送信し、
前記管理サーバ手段は、継続中の個別期間の個別情報についても、情報IDを対応付けて管理可能であり、
前記サーバ個別情報特定手段は、継続中の個別期間に対応する個別情報についても、前記携帯情報IDに対応する個別情報として特定可能である一方、
一つの個別情報に対して2台以上の携帯端末から前記ID特定情報が送信されたとき、個別期間の継続中に対応付けられた情報IDを、遊技終了に応じて対応付けられた情報IDよりも優先して当該個別情報に対応する情報IDとして特定する(請求項8)。
【0028】
この場合には、個別期間の継続中においても、管理サーバ手段が管理する個別情報を確認できるようになり遊技者の利便性が高まる。一方、ある個別情報に対して複数の情報IDが発行される可能性があり、例えば、遊技者の離席中に勝手に遊技終了させてID画像を表示させる等、悪意ある他の遊技者の行為によって個別情報が横取りされるおそれが生じる。そこで、例えば、個別期間の継続中に予めID画像を読取っておけば、遊技終了時の情報IDを特定しても個別情報への対応付けが不可能となるため、上記のような悪意の遊技者の行為を未然に排除できる。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本発明の実施の形態につき、以下の実施例を用いて具体的に説明する。
(実施例)
本例は、遊技者が所持する携帯端末5による遊技情報の閲覧を可能にした遊技場用システム1に関する例である。この内容について、
図1〜
図15を用いて説明する。
【0031】
本例の遊技場用システム1は、
図1のごとく、各遊技場の場内システム3と、遊技場外に設置されたデータサーバ装置2と、を含むシステムである。この遊技場用システム1では、インターネット等の公衆通信回線100に対して、複数の場内システム3やデータサーバ装置2が接続されている。
【0032】
各遊技場の場内システム3では、遊技機(本例ではスロットマシン)40、情報表示装置41及び台端末42等が中継器45を介して場内ネットワーク300に接続されている。中継器45は、遊技機40の遊技信号を情報表示装置41に中継する機能のほか、対応する遊技機40の遊技情報を場内ネットワーク300に送出する機能等を備えている。
【0033】
場内システム3では、複数の中継器45のほか、登録端末33及び遊技場管理装置30が場内ネットワーク300に接続されている。情報表示装置41及び台端末42等は、中継器45を介して通信可能な状態で遊技場管理装置30に接続されている。遊技場管理装置30は、場内ネットワーク300のほか、公衆通信回線100にも接続されている。
本例の情報表示装置41は、個人的な遊技情報である個別情報を記録する機能を備えている。情報表示装置41は、所定操作に応じて個別情報を記録し、その際、その個別情報の情報ID(識別情報)等を遊技者側に提示する。
【0034】
データサーバ装置2は、公衆通信回線100を介して複数の場内システム3との間でデータ通信が可能であり、各遊技場の遊技情報を管理している。データサーバ装置2に対しては、遊技者が所持する携帯電話等の携帯端末5を利用してアクセス可能である。特に、本例のデータサーバ装置2は、アクセスしてきた携帯端末5に対し、その所有者に当たる遊技者の個人的な遊技情報である個別情報を送信可能である。
以下、本例の遊技場用システム1を構成する各装置等を詳しく説明する。
【0035】
本例の遊技機40は、スタートレバーの操作に応じて図柄が変動スタートしてゲームが開始され、ストップボタンの操作に応じて停止表示された図柄の組合せによって入賞が発生するスロットマシンである。入賞役としては、5枚役等の小役、リプレイ役のほか、ボーナス状態の発生契機となるボーナス役が設定されている。ボーナス役としては、終了払出数が多く最も有利なBB状態の契機役であるBB役と、RB状態に対応するRB役と、が設定されている。
【0036】
さらに、本例の遊技機40では、内部当選役の入賞をアシストする報知が行われるATと、リプレイ役の入賞確率が高くなるRTと、が複合的に発生するART状態が設定されている。ART状態は、通常状態と比べて出玉率が高くなる遊技者側に有利な遊技状態である。このART状態は、通常状態下で所定のART役が入賞した場合に発生(移行)し、ART終了条件(50ゲーム経過)の成立に応じて終了する。なお、終了時にはART継続抽選が行われ、当選に応じて新たに50ゲームが上乗せされる。
なお、本例の遊技機40では、BB状態、RB状態、ART状態が特別状態となっている。
【0037】
遊技機40の遊技では、所定数のメダルの投入によってゲームを開始でき、入賞した小役の種類に応じて所定数のメダルの払出を受けられる。入賞に応じて払い出されたメダルの払出数から遊技者が投入したメダルの投入数を差し引いた差数が、遊技を通じて遊技者が獲得したメダルの枚数となる。
【0038】
遊技機40が遊技の進行に伴って出力する遊技信号としては、少なくとも、以下の遊技信号がある。遊技信号は、中継器45を介して場内ネットワーク300に送出されるほか、情報表示装置41にも転送される。
(1)セーフ信号(払出信号):メダルが1枚払出される毎に1パルス出力される信号。セーフ信号数(出力回数)×1がセーフ(払出媒体数)となる。なお、リプレイ役入賞時にも、そのゲームに使用されたメダル分が出力される。
(2)アウト信号(消費信号)::ゲームが開始されるとき、ベット状態のメダルが消費されたとしてベット状態のメダル数(3枚)分が開始操作に応じてパルス出力される信号。アウト信号数(出力回数)×1がアウト(消費媒体数、使用媒体数)となる。なお、リプレイ時にも対応分が出力される。
(3)ボーナス信号:ボーナス状態の発生中に出力されるレベル信号。BB状態に対応するBB信号と、RB状態に対応するRB信号と、がある。
(4)ART信号:ART状態の発生中に出力されるレベル信号。
【0039】
前記台端末42は、遊技に使用するメダルを貸し出す貸出機能を備えた台毎端末である。台端末42は、各遊技機40に個別に対応するよう、隣り合う他の遊技機40との台間スペースに設置されている。台端末42は、貨幣投入口に投入された貨幣、あるいは会員カードにチャージされた現金を対価として、貸出用のメダルを払い出す。台端末42は、カードスリットに挿入された会員カードからカードID(遊技者ID)を読み出し、中継器45に向けて出力する。遊技者がカード返却ボタンを操作したとき、カードスリットに挿入された会員カードが返却される。台端末42は、貸出メダル5枚(100円相当)毎に1回、売上信号を出力する。売上信号の受信回数×100円が売上金額となる。
【0040】
次に、情報表示装置41は、
図2に示すごとく、情報表示部をなす表示画面411の両側に操作ボタン類412が配置されていると共に、周囲に装飾ランプ415が設けられた表示装置である。この情報表示装置41は、横長形状を呈し、遊技機40の上側に配置される。本例の情報表示装置41では、個人的な遊技情報である個別情報を記録させるためのぷれぱちボタン412Aが表示画面411の左上に配置されている。
【0041】
情報表示装置41の表示画面411の左半分のエリアは、直近のボーナス状態終了後のゲーム数や、ボーナス状態の発生回数等を固定的に表示するデータ表示エリア411Aであり、右半分のエリアは、ボーナス間ゲーム数の履歴グラフ画面やウェルカム画面など各種の表示画面を表示可能な表示エリア411Bである。
【0042】
情報表示装置41は、情報表示部のほか、CPU(Central Processing Unit)を含む制御部、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等を含む記憶部、外部インターフェースをなす送受信部を備えている。情報表示装置41は、以下の各手段としての機能を備えている。
【0043】
(1)遊技情報特定手段
遊技機40側から出力される遊技信号によって各種の遊技情報を特定する手段。
遊技情報特定手段は、遊技信号の受信回数を集計等して以下の遊技情報を特定する。
・ゲーム数:直近のボーナス状態が終了してから現時点までに実行されたゲーム回数。特別状態が終了した後、ゼロスタートで計数開始し、ゲーム開始を検知する毎に1ゲームずつ加算する。なお、本例では、アウト信号を利用してゲームの実行を判定している。具体的には、1ゲームの最大BET数(3枚)のアウト計数、最後にアウト信号を受信してからの期間が設定時間(例えば30秒)経過、あるいはアウト信号受信後にセーフ信号を受信した場合にゲーム特定条件が成立したとしてゲームが実行されたと判断している。本例に代えて、ゲーム毎に出力されるゲーム信号によりゲームの実行を判断しても良い。
アウト信号を3回連続的に受信したときにゲーム開始が検知される。
・BB回数:BB状態の発生回数。BB信号が非受信の状態から受信状態に切り替わる毎に1回ずつ加算する。
・RB回数:RB状態の発生回数。RB信号が非受信の状態から受信状態に切り替わる毎に1回ずつ加算する。
・ART回数:ART状態の発生回数。RB信号が非受信の状態から受信状態に切り替わる毎に1回ずつ加算する。
・出玉:メダルの付与枚数からメダルの投入枚数(消費枚数)を差し引いた差数であり、遊技者が獲得できたメダル数。遊技開始後、セーフ信号を受信する毎に1枚ずつ加算する一方、アウト信号を受信する毎に1枚ずつ減算する。
(2)開始特定手段
遊技者の遊技開始を特定する手段。
開始特定手段は、遊技者がぷれぱちボタン412Aを2秒間に渡って長押し操作したとき等に、その遊技者の遊技開始を特定する。本例の開始特定手段は、台端末42経由でカードIDを取り込んだ状態での長押し操作である第1開始操作と、取り込みなしの状態での長押し操作である第2開始操作と、を受付可能である。なお、長押し操作せずにカードを挿入する操作等のカードIDを取り込むための操作を第1開始操作としても良い。
(3)終了特定手段
遊技終了を特定する手段。終了特定手段は、遊技開始が特定された後、遊技者がぷれぱちボタン412Aを2秒間に渡って長押し操作したとき等、その遊技者の遊技終了を特定する。
【0044】
(4)個別情報特定手段
遊技開始が特定されてから遊技終了が特定されるまでの期間を個別期間として特定すると共に、この個別期間における遊技情報を個別情報として特定する手段。
なお、本例の情報表示装置41では、個別期間中でない期間においては第1開始操作及び第2開始操作のいずれであっても遊技開始が特定される一方、個別期間の継続中においては少なくとも第2開始操作に応じた遊技開始の特定が抑制される。
【0045】
(5)ID対応付手段
識別情報である情報IDを個別情報に対応付けする手段。
ID対応付手段は、遊技終了が特定されたとき、又はミッション条件が達成(対応付条件)されたとき、対応する個別情報に対して情報IDを対応付ける。ID対応付手段は、第2開始操作に対応した個別期間の遊技終了が特定された場合では、第2開始操作時に提示があったカードIDを個別情報に対応付ける。
【0046】
(6)表示手段
情報IDが記録されていると共に、携帯端末5によってその情報IDを特定可能な2次元コード画像(ID画像)を表示する手段。
表示手段は、ID対応付手段により個別情報に対する情報IDの対応付けが行われたとき、情報IDを表す2次元コード画像を表示画面411に表示する。なお、本例の表示手段では、第2開始操作に対応する個別期間について遊技終了が特定されたとき、2次元コード画像の表示が抑制される。
【0047】
次に、遊技場内に設置される登録端末33について説明する。
登録端末33は、
図1に示すごとく、会員カードに記録されたカードIDと、携帯端末5の携帯IDと、を相互に対応付けするための端末である。本例の登録端末33は、スタンド型の端末であり、遊技場のロビースペース等、多くの遊技者が利用し易い場所に設置される。登録端末33は、会員カードに記録されたカードID等を読み取るカードリーダのほか、大型の液晶表示パネルを備えている。登録端末33は、会員カードを受付したとき、記録されたカードIDを読み取り、遊技場管理装置30経由でデータサーバ装置2に送信する。
【0048】
次に、遊技場管理装置30は、
図1に示すごとく、液晶ディスプレイを含む表示装置と、各種の演算処理を実行する装置本体と、キーボード及びマウスを含む入力装置と、を備える装置である。装置本体は、演算処理を実行する図示しないCPU(制御部)のほか、各遊技機40の遊技データ等を記憶するハードディスクドライブ(記憶部)を備えている。
【0049】
遊技場管理装置30は、以下の各手段としての機能を備えている。
(1)遊技場内送信手段
情報IDが対応付けられた個別情報をデータサーバ装置2に向けて送信する手段。
遊技場内送信手段は、第1開始操作に対応する個別情報を送信する際には、その個別情報にカードIDを対応付ける。さらに、本例の遊技場内送信手段は、遊技開始が特定されたとき、及び遊技終了が特定されたとき、その旨と共に対応する遊技機IDを特定可能な情報を送信する。また、本例の遊技場内送信手段は、後述するミッション条件の達成に応じて情報表示装置41が情報IDを個別情報に対応付けたときにも、その個別情報をデータサーバ装置2に送信する。
【0050】
なお、本例の遊技場内送信手段は、第1開始操作により遊技開始が特定された場合については、その第1開始操作にて提示されたカードIDを、遊技開始が特定された旨を特定可能な開始情報と共にデータサーバ装置2に送信する。また、第1開始操作後に遊技終了が特定された場合には、その第1開始操作にて提示されたカードIDを個別情報に対応付けて送信する。
さらに、本例の遊技場内送信手段は、遊技開始が特定されたとき、及び遊技終了が特定されたとき、その遊技開始あるいは遊技終了が特定された旨、及び対応する遊技機IDを特定可能な情報をデータサーバ装置2に向けて送信する。
【0051】
(2)条件管理手段
個別情報に関するミッション条件を管理する手段。
条件管理手段は、データサーバ装置2から後述する条件情報を受信したときにミッション条件を更新する一方、個別情報とミッション条件とを比較することで、ミッション条件の成否を判定する。
【0052】
次に、データサーバ装置2は、
図1に示すごとく、液晶ディスプレイを含む表示装置と、各種の演算処理を実行する装置本体と、キーボード及びマウスを含む入力装置と、を備える装置である。装置本体は、演算処理を実行する図示しないCPU(制御部)のほか、各遊技機40の遊技データ等を記憶するハードディスクドライブ(記憶部)を備えている。
【0053】
データサーバ装置2は、以下の各手段としての機能を備えている。
(1)サーバ受信手段
情報表示装置41が表示する前記ID画像からID情報を特定した上でアクセスしてきた携帯端末5から情報IDを特定可能なID特定情報を受信する手段。
サーバ受信手段は、ID特定情報を受信する際、送信元の携帯端末5の識別情報である携帯IDを併せて受信する。なお、ID特定情報としては、本例に代えて、ID画像又はID情報そのものであっても良いし、ID画像やID情報を特定可能な情報であっても良い。
【0054】
(2)管理サーバ手段
遊技場管理装置30から受信した個別情報を情報IDに対応付けて管理する手段。
管理サーバ手段は、個別期間の継続中か否かを遊技機ID毎に管理している。個別期間の遊技機40について、遊技開始が特定された旨を特定可能な開始情報を受信したときには、その遊技開始の特定を抑制する抑制処理、あるいは個別期間に対応する情報IDの問合せ処理を行う。また、管理サーバ手段は、遊技場管理装置30から遊技者IDと共に前記開始情報を受信した場合には、その遊技者IDを個別情報に対応付けて管理すると共に、その開始情報により特定される遊技者IDが対応付けられた個別情報により特定されるその遊技者の遊技情報を遊技場管理装置30に向けて送信する。
【0055】
(3)サーバ個別情報特定手段
サーバ受信手段により受信されたID特定情報によって特定される識別情報である携帯情報IDと、管理サーバ手段により管理される個別情報に対応付けられた前記情報IDと、を比較することで、その携帯情報IDに対応する個別情報を管理サーバ手段により管理される個別情報の内から特定する手段。
サーバ個別情報特定手段は、継続中の個別期間に対応する個別情報についても、携帯情報IDに対応する個別情報として特定可能である。サーバ個別情報特定手段は、一つの個別情報に対して2台以上の携帯端末5からID特定情報を受信したとき、個別期間の継続中に対応付けられた情報IDを、遊技終了に応じて対応付けられた情報IDよりも優先してその個別情報に対応する情報IDとして特定する。
【0056】
(4)遊技者情報管理手段
携帯情報ID、携帯IDなどの遊技者情報を管理する手段。
遊技者情報管理手段は、ID特定情報により特定される携帯情報IDを、そのID特定情報の送信元の携帯端末5の携帯IDに関連付けて管理している。さらに、本例の遊技者情報管理手段は、複数の携帯IDをグループ化して管理している。
【0057】
(5)ミッション設定手段
個別情報を評価するためのミッション条件を設定する手段。
ミッション設定手段は、ミッション条件が設定されたとき、そのミッション条件を特定可能な条件情報を遊技場管理装置30に送信する。
【0058】
(6)サーバ出力手段
サーバ個別情報特定手段により特定された個別情報を、対応するID特定情報を送信した携帯端末5を所持する遊技者の個別情報として出力する手段。
サーバ出力手段は、遊技者情報管理手段により同一の携帯IDに関連付けて管理される複数の携帯情報IDに対応付けて特定された複数の個別情報を、同一の遊技者の遊技情報として出力する。
【0059】
サーバ出力手段は、管理サーバ手段にアクセスした携帯端末5に対して、その携帯端末5から受信された携帯IDに関連付けて管理される携帯情報IDに対応しない個別情報の内、当該携帯IDと同一グループに属する携帯IDに関連付けて管理される前記個別情報の出力は許容する一方、同一グループに属さない携帯IDに対応付けて管理される前記個別情報の出力は抑制する。
【0060】
次に、以上のように構成された本例の遊技場用システム1の動作について説明する。
<遊技場用システム1の主たる動作>
この遊技場用システム1では、ぷれぱちボタン412Aのボタン操作、台端末42での図示しないぷれぱちボタンのボタン操作、あるいは台端末42での会員カードの挿入により個別期間の開始(遊技開始)が特定される。また、個別期間中におけるぷれぱちボタン421Aのボタン操作、あるいは会員カードの排出により個別期間の終了(遊技終了)が特定される。
【0061】
個別期間の終了時には、情報表示装置41にて2次元コードが表示される(
図3を参照して後述する。)。この2次元コードを携帯電話等の携帯端末5で撮像すれば、個別期間の遊技情報である個別情報を特定可能な情報ID、及びインターネット上のデータサーバ装置2のホームページアドレスを特定(取得)できる。携帯端末5からデータサーバ装置2のホームページ(HP)にアクセスしたときには、前記2次元コードから特定された情報IDと、携帯端末5の識別情報である携帯IDと、がデータサーバ装置2へ送信される。
【0062】
データサーバ装置2は、アクセスしてきた携帯端末5から受信した携帯IDと、受信した情報IDとを、相互に対応付ける(
図5を参照して後述)。なお、初回のアクセスでは、遊技者情報の入力が可能となっており、入力された遊技者情報についても携帯IDへの対応付けがなされる。
【0063】
情報表示装置41は、個別期間内の遊技情報を個別情報として特定し、その個別情報を遊技場管理装置30経由でデータサーバ装置2に送信する。このとき、個別情報に情報IDを対応付けて送信するので、データサーバ装置2側では情報IDを介して携帯IDと個別情報との対応付けが可能である。
【0064】
台端末42に会員カードが挿入された遊技では、会員カードを受付している期間がその遊技者の遊技期間として特定される。会員カードの排出により個別期間が終了されたときには、情報表示装置41は2次元コードを表示しない。この場合、情報IDに代えて、あるいは加えてカードIDを対応付けた個別情報がデータサーバ装置2に送信されるので、データサーバ装置2においては、カードIDを介して携帯IDと個別情報とが対応付けられる。
【0065】
データサーバ装置2のHP上では、後述する
図6〜
図12のごとく、携帯IDに対応する個別情報を閲覧可能である。また、遊技者は互いにグループ(ぱちとも)登録可能であり、グループ登録されていることを前提としてグループ内の他の遊技者の個別情報を閲覧可能である。
【0066】
なお、本例のデータサーバ装置2では、個別情報が最低1週間に渡って保持され、1週間以内に携帯端末5から情報IDを受信しなかった場合にその個別情報が消去される。なお、カードIDあるいは情報ID等が特定されている個別情報については、半年間に渡って保管され、その後、消去される。なお、例えば、遊技者により指定された最大で10個の個別情報については、消去対象から除外することも良い。
【0068】
会員カードの登録操作は、会員カードを受付中の登録端末33において可能である。遊技者による登録操作が行われたとき、登録端末33は、データサーバ装置2のHPアドレス、及び受付中の会員カードIDが記録されたコード画像を表示する。遊技者が携帯端末5でそのコード画像を撮像すれば、そのアドレスの読み取りに応じてデータサーバ装置2へのへアクセスが可能となる。データサーバ装置2に空メールを送信すれば、登録端末33で受付中の会員カードのカードIDと、空メールの送信元の携帯端末5の携帯IDと、の対応付けがデータサーバ装置2側で実行される。なお、登録端末33の表示画面上では、所定の受付登録操作を行うことで遊技者情報の入力が可能である。このように登録された遊技者情報は、データサーバ装置2によりカードIDを対応付けて管理される。
【0069】
会員カードを台端末42で受付した場合には、そのカードIDが登録済みであるか否か、遊技場管理装置30経由でデータサーバ装置2に照会される。登録済みであれば、データサーバ装置2が管理するデータベースの最新遊技が更新され、未登録の場合には、登録する旨が情報表示装置41にて表示される。なお、本例の遊技場用システム1では、遊技場管理装置30においても情報IDやカードIDを対応付けて個別情報が管理されている。カードIDがデータサーバ装置2に未登録のとき、カードIDに対応する個別情報はデータサーバ装置2に送信されず、当日に限って登録端末33で閲覧可能である。
【0070】
本例の遊技場用システム1では、遊技終了時だけでなくミッション達成時にも個別情報がデータサーバ装置2に送信されるが、台端末42が会員カードを受付している場合には、情報表示端末41に2次元コードが表示されないようになっている。このような仕様は、カードIDにより、いずれの遊技者の個別情報であるかを特定できるため、不必要な情報IDを発行することでシステムの複雑化を防止するための仕様である。情報IDを表す2次元コード(ID画像)に代えて、遊技終了時にデータサーバ装置2のHPアドレス等を表す2次元コードを表示しても良い。
【0071】
<ミッションについて>
本例の遊技場用システム1では、データサーバ装置2においてミッション条件を設定可能である。データサーバ装置2側でミッション条件の追加や変更等が行われた場合には、その内容を表す条件情報が遊技場管理装置30に送信され、各遊技場においてミッション条件が管理される。なお、ミッション条件については、遊技場管理装置30側では操作による設定変更を受付できないようにしている。
【0072】
本例の遊技場用システム1では、遊技開始時にも情報IDが送信されており、データサーバ装置2にて遊技機単位で個別期間中にあるか否かが管理されている。遊技開始に応じた情報IDが個別期間中に送信された場合には、継続中の個別期間を強制終了させた上で次の遊技開始が特定される。このように強制終了させた個別期間の個別情報については、データサーバ装置2は、遊技場管理装置30に別途問い合わせて情報IDあるいはカードIDを特定した上で保持する。なお、本例の情報表示装置41は、個別期間中に開始操作を受付しない仕様となっているため、個別期間の継続中に新たな開始操作が行われることはない。したがって、情報表示装置41側では、上記のように強制終了された個別期間、及び個別情報の特定が可能である。また、情報ID等を問い合わせすることなく遊技開始を禁止する等して抑制しても良いし、個別期間中における遊技開始は一旦、禁止し、情報ID等を問い合わせて特定出来たことを条件として新たな遊技開始を許容しても良い。なお、禁止する代わりに、例えば、従業員の認証を必要とする等の制限を加えることで抑制しても勿論良い。この点、他も同様である。
【0073】
遊技開始時にカードIDの送信があった場合、そのカードIDに対応する全ての個別情報がデータサーバ装置2から遊技場管理装置30へ返信される。遊技場管理装置30は、ミッション条件と、受信した個別情報と、を比較してミッションの成否を判定する。なお、遊技開始時に情報IDのみが送信された場合、データサーバ装置2は、その情報IDに対応する個別情報を遊技場管理装置30に返信する。
このように構成することで、遊技場管理装置30側にて、対応する遊技場以外にて該当遊技者が遊技した個別情報を考慮し、その続きからの遊技者の個別情報によりミッションの成立状況を特定可能となる。なお、データサーバ装置2から送信する個別情報としては、カードIDに対応する全てでなくとも、ミッション条件に対応する個別情報だけを抽出して送信したり、それらの個別情報を一旦集計した上で、その集計した遊技情報を送信しても、さらには残りどの程度でミッション条件を成立させられるかを示す遊技情報であっても、カードIDが対応付けられた個別情報により特定される遊技者の遊技情報であれば、どのような遊技情報としても良い。
【0074】
遊技場管理装置30によりミッションの達成が判定された場合には、情報表示装置41により達成画面が表示されると共に、個別情報がデータサーバ装置2に送信される。なお、会員カードを提示しない遊技の場合、情報表示装置41が表示する2次元コードを携帯端末5で撮像してデータサーバ装置2にアクセスして情報IDを送信すれば、個別期間中であってもHP上で個別情報を確認でき、ミッションの達成状況を把握できる。
【0075】
なお、本例の遊技場用システム1では、ミッション成立時と遊技終了時とで複数回、情報表示装置41にて情報IDを示す2次元コードを表示するため、同一の個別情報に対応する情報IDが複数回、携帯端末5から送信され得るが、この場合は先に表示された情報IDを示す情報IDを優先して個別情報に対応付けるように構成されている。このような仕様は、ミッションを達成した遊技者が、その後に離席し、その離席中に、他の遊技者が勝手に操作して2次元コード(情報ID)を表示させてデータ、すなわちミッション成立に応じた特典を横取りすること、更に換言すると、遊技した遊技者とは異なる遊技者に個別情報を対応付けてしまうことを未然に防止するための仕様である。なお、データサーバ装置2にて携帯端末5の携帯IDが特定されたか否かを判定し、特定出来た後は、情報表示装置41にて情報IDを示す2次元コードを表示しないように(表示を抑制)しても良い。また、個別期間中に例えば所定の操作を行うこと(ぷれぱちボタンの連続押し)等により成立する情報IDを対応付ける(表示する)ための対応付条件の成立に応じてミッション成立時以外に情報IDを表示しても良いし、対応付条件としてミッション条件や個別期間の終了を含んで構成しても良い。
【0076】
次に、
図3を参照しながら情報表示装置41の操作について説明する。
本例の遊技場用システム1では、
図3に示す操作に応じて個別期間となる遊技期間が開始される(同図a)。情報表示装置41では、個別期間の遊技情報が集計されて個別情報として特定され、「あなたのデータ」として表示される(同図b、c)。
【0077】
上記のように遊技開始が特定された後、「ぷれぱち」ボタン412Aが長押し操作(例えば、2秒間)されると、遊技終了が特定されて、その遊技期間の遊技情報が確定すると共に、その遊技情報の識別情報である情報IDを含む2次元コード(ID画像)が表示される(同図c)。なお、遊技開始が特定された後、ぷれぱちボタン412Aを長押しせずに押下すれば(b)のように個別情報を確認することも可能である。
【0078】
なお、台端末42が会員カードを受付したときには、その受付期間が遊技者の個別期間として特定される(
図3d)。なお、先行して「ぷれぱち」ボタン412Aが長押しされて遊技開始が特定され、その後、会員カードを受付した場合には、先行した「ぷれぱち」ボタン412Aの長押しから会員カードの受付期間が終了するまでを個別期間として特定すれば良く、この場合については、会員カードの挿入に応じて遊技開始を特定する必要がない。
【0079】
情報表示装置41が表示する2次元コードは、個別期間の遊技情報を特定可能な識別情報である情報IDと、個別情報を管理するデータサーバ装置2が運営するホームページ(以下、HP)のアドレスと、が暗号化されたコードである。この2次元コードを携帯端末5で撮像すれば、データサーバ装置2のHPを参照可能である。
【0080】
次に、データサーバ装置2のHPへの初回アクセス時に携帯端末5に表示される
図4の会員登録画面を説明する。
同図(a)は、携帯電話で初めてHPにアクセスした際に表示される遊技者情報の入力画面である。この入力画面上で、遊技者が自身の遊技者情報を入力して最下段の登録ボタンを選択すれば、同図(b)の登録確認画面が表示され、
図6を参照して後述する遊技者毎の自分のマイページ画面への表示切換が可能になる。なお、個別情報の閲覧等に当たっては、データサーバ装置2側で携帯IDと情報IDとが対応付けられていれば良く、上記の入力画面上での遊技者情報の入力は必須ではない。
【0081】
会員カードを複数枚所持している場合には、
図4(a)の入力画面の最下部に配置された追加ボタンを選択することで、複数の会員カードの登録が可能になる。同図(b)は、3枚の会員カードの登録例である。なお、遊技者情報については、同図(a)の入力画面以外でも修正可能である。また、HPにアクセスした場合には、携帯端末5の携帯IDと、2次元コードに記録されたID情報と、がデータサーバ装置2へ送信され、データサーバ装置2において両者が対応付けられ、さらに入力画面を利用して入力された遊技者情報に対応付けられる。
【0082】
次に、データサーバ装置2が遊技者毎に管理する遊技者情報について、
図5を参照して説明する。
データサーバ装置2では、会員登録時等に受付したカードID等の遊技者情報が携帯IDに対応付けて管理されている。なお、本例では、携帯ID単位で、遊技者情報が管理されている。それ故、会員カードを複数枚所有している遊技者についても、データサーバ装置2において1単位の遊技者情報として管理される。
【0083】
図5の遊技者情報のうちの「獲得ポイント」は、遊技情報に対して予め設定されるミッション条件(例えば、ビッグボーナス10回等の条件。)の達成に応じて付与されるポイント数を示している。この獲得ポイントは、遊技機40のキャラクタ画像や演出音源等のデータ等の特典と交換可能である。
【0084】
また、遊技者情報のうちの「称号」は、ミッション条件の達成に応じて遊技者が獲得できる称号を示している。難易度の高いミッション条件をクリアするほど、選択可能な称号の種類が増え、遊技者はその中から好みの称号を選択できるようになっている。
【0085】
また、「グループ名」は、遊技者が属するグループ名で、「ぱちとも」は、遊技者が属するグループに属する他の遊技者の携帯IDのリストである。「情報ID」は、個別情報に割り当てられた識別情報である。この「情報ID」は、情報表示装置41が表示する2次元コードを撮像して携帯端末5側で特定され、HPへのアクセス時に送信されてくる識別情報である。
【0086】
この「情報ID」の構成は以下の通りである。すなわち、最初の8桁が対応する遊技期間の終了時点(2次元コードの表示時点)を示す年月日(西暦)、次の4桁が個別データの送信時点の時刻、次の6桁が遊技場の識別番号(遊技場ID)で、最後の4桁が遊技場における台番号である。
【0087】
本例では、この情報IDを、遊技場管理装置30から送信される遊技情報の情報IDと比較することで、会員の遊技情報を特定し、携帯IDに対応付けて管理している。
なお、遊技情報は、少なくとも後述するHP上で表示される大当たり履歴等の遊技情報を特定可能な遊技情報であるが、例えば、売上(投資)金額や収支(売上金額−(売上メダル−アウト+セーフ)×交換単価)等、どのような遊技情報を対象としても良い。
【0088】
次に、HPにアクセスしたときに携帯端末5に表示される
図6の自分のマイページ画面、
図7の遊技履歴画面について説明する。
図6の自分のマイページ画面では、遊技者の最新の遊技情報と共に、各種ページへ移行するためのメニューや、システムからのお知らせ等が表示される。データサーバ装置2は、HPへアクセスした携帯端末5に対応する遊技情報が遊技場管理装置30から未受信のとき、「まだ表示出来ない遊技情報があります。只今、問合せしておりますので数分後、画面を更新して下さい」等の注意表示を行うと共に、アクセスに応じて受信した情報IDに対応する個別情報を遊技場管理装置30に照会する。
【0089】
なお、
図6中の最新の遊技情報の項目について補足して説明する。日付の右隣は、遊技終了時刻等(情報IDの特定時刻)である。「遊技時間」は、遊技期間に対応した時間であり、開始と終了との時刻差、あるいはアウトにより特定される。「最終出玉」は、遊技終了時点の出玉(セーフ−アウト。マイナスカウントは行わない)である。「最高出玉」は、遊技期間中の出玉の最高値であり、「最高継続」は、連荘数(
図7参照。)の最高値である。
【0090】
図6の自分のマイページ画面の最下段のメニューのボタンは、以下の通りである。
・「ランキング」:データサーバ装置2にて管理するTOP10等のランキング(大当たり回数、出玉、最高継続別等)や、その中の遊技者自身のランキング等を表示するページ(画面)へ移行するためのメニューボタン。
・「ミッション」:
図13のミッション一覧画面への切換ボタン。
・「ポイント交換」:獲得ポイントと、特典(画像や音声等)とを交換するためのページへ移行するためのメニューボタン。
・「ホール検索」:遊技場に関する条件を入力して遊技場を検索するページへ移行するためのメニューボタン。
なお、メニュー中の「通算記録」及び「ぱちとも」については後で説明する。
【0091】
図7の遊技履歴画面は、
図6中のメニューの「遊技記録」が選択された場合に表示される遊技履歴画面を示している。この遊技履歴画面には、遊技者が遊技した最新の遊技機会に関する遊技場、遊技機種、台番と共に、その集計値を示す遊技情報と遊技履歴とが表示される。複数の遊技情報がある場合は、適宜、合算、あるいは個別集計した上で遊技情報が表示される。
図7の遊技履歴画面内の「前遊技記録」、「次遊技記録」を選択すれば、台移動前後や異なる営業日、あるいは異なる遊技場等、遊技機会順に遊技記録を閲覧することも可能である。なお、遊技中の遊技機40について、その遊技者の個別期間以外の遊技期間における遊技履歴を表示することも良い。
【0092】
なお、
図7中の最新の遊技履歴の項目について補足して説明する。「回」は、特別状態(BB、RB、ART)の発生毎の発生回数を示し、「時間」は、発生時刻を示す。「スタート」は、発生時のゲーム数を示し、「連荘」は、特別状態の終了後100ゲーム以内に次の特別状態が発生した場合に成立する連荘条件が成立している状態で発生した特別状態の連続発生回数である連荘数を示している。「種」は、特別状態の種類(B=BB、R=RB、A=ART等)を表し、「獲得」は、特別状態中の獲得遊技媒体数(セーフ−アウト、出玉とも言う)を示している。
【0093】
次に、
図6の自分のマイページ画面等の「通算記録」メニューが選択されたときに携帯端末5に表示される
図8〜10の遊技履歴画面について説明する。
図8は、
図7中の「通算記録」の選択に応じて表示される遊技履歴画面である。この遊技履歴画面における「通算遊技情報」は、データサーバ装置2が記憶している遊技情報を全て集計対象とした集計情報である。「最新遊技 遊技日累計情報」は、遊技者が遊技した最新の遊技日における全ての遊技情報を集計対象とした集計情報である。「最新遊技 遊技場通算情報」は、遊技者が遊技した最新の遊技場における全ての遊技情報を集計対象とした集計情報である。「最新遊技 遊技機種通算情報」は、遊技者が遊技した最新の遊技機種における全ての遊技情報を集計対象とした集計情報である。
【0094】
遊技履歴画面において、「前遊技(記録、日、機種)」メニューが選択されると、対象の遊技機会よりも前の遊技機会の遊技情報(遊技日であれば前日等)に関する遊技履歴画面が表示される。「次遊技(記録、日、機種)」が選択されると、対象の遊技機会の次の遊技機会の遊技情報(遊技場であれば次に遊技した遊技場)についての遊技情報の集計値が遊技履歴画面上で表示される。「遊技(日、場、機種)遊技記録へ」が選択されると、
図9及び
図10のような遊技履歴画面に切換表示され、詳細な遊技情報が表示される。
【0095】
図9は、
図8中の「遊技日遊技記録へ」メニューが選択された場合に表示される遊技履歴画面であり、該当日に遊技した遊技場単位の集計値が表示されている。
図10は、
図8中の「遊技場遊技記録へ」メニューが選択された場合に表示される遊技履歴画面であり、該当日に遊技した遊技場単位で遊技履歴を表示している。
図9及び
図10の遊技履歴画面では、「前遊技日」や「前遊技場」等が選択されると、遊技した順に集計対象が切り替わる。なお、「遊技機種遊技記録へ」メニューが選択された場合には、図示しない最新の遊技機における遊技情報の遊技機会(遊技機、遊技場、遊技日等の変更)単位での集計値を表示するページである「遊技機遊技記録」に移行する。
【0096】
ここで、
図9及び
図10の遊技履歴画面において、遊技場名や遊技機名等が選択された場合には、対応する遊技場や遊技機名についての、
図10の「遊技場遊技記録」の遊技履歴画面や、「遊技機遊技記録」の遊技履歴画面へと移行する。また、「過去最高記録」は、遊技者の遊技機会単位で集計した遊技者の遊技情報を、大当たり回数、出玉、最高継続等別にランキング化した遊技情報を表示するページへ切り換えるボタンであり、「来店記録」は、遊技機会単位で集計した遊技情報を表示するページへ切り換えるボタンである。
【0097】
次に、
図6の自分のマイページ画面の「ぱちとも」メニューの選択後に携帯端末5に表示される
図11のぱちとも状況画面、
図12の他人のマイページ画面について説明する。
図11のぱちとも状況画面は、所定のグループ登録にてグループとして登録され、
図5のように管理される他の遊技者の一覧を示すページであり、各遊技者の最新の遊技情報により特定される遊技場と台番とが表示される。
【0098】
図12の他人のマイページ画面は、
図11のぱちとも状況画面において、いずれか他の遊技者が選択されたときに表示される画面である。他人のマイページ画面は、
図6の自分のマイページ画面と同様に遊技情報が表示される。
図12の他人のマイページ画面上のメニューで、「遊技記録」「遊技集計」「ランキング」メニューが選択されると、閲覧している遊技者同様に、その他の遊技者についての遊技履歴、遊技集計、ランキングを表示するページへと移行可能である。なお、グループメンバーにデータを公開するか否かについては、各遊技者側で個別に設定可能とするのが良い。このように、遊技者は同一グループに属することを条件として他の遊技者の個別情報の閲覧は許容され、同一グループに属さない他の遊技者の個別情報の閲覧は抑制される。
【0099】
次に、ミッションに関して携帯端末5が表示する画面について、
図13〜
図15を参照して説明する。
図13は、
図6の自分のマイページ画面等において、「ミッション」メニューが選択された場合に表示されるミッション一覧画面である。このミッション一覧画面では、データサーバ装置2上で有効に設定されているミッションの一覧が表示されると共に、対応する遊技者の参加状況が表示される。
【0100】
このミッション一覧画面上でいずれかのミッションが選択されると、
図14のミッション詳細画面が表示され、ミッションの内容と参加するか否かを選択できる。なお、本例の遊技場用システム1では、参加中のミッションの途中解除が可能である。途中解除しても再度参加する場合に解除前の状態が継続できるよう、途中経過はそのまま記憶されるようになっている。
【0101】
図13及び
図14に示す通り、ミッション条件の設定に際しては、各々期間を設定できると共に、その条件や獲得ポイントや獲得称号等を設定可能である。これらはデータサーバ装置2側で設定可能であり、設定変更された内容を特定する設定情報が随時、遊技場管理装置30に送信される。これにより、遊技場管理装置30においてもミッション条件の管理が可能となっている。なお、
図14のミッション詳細画面では、達成された最新のミッション条件のみ、達成した遊技場と日時とが表示されている。
【0102】
さらに、本例の遊技場用システム1では、
図15のミッション状況画面のごとく、参加中のミッションの達成状況の一覧を表示することも可能である。同図中のミッション一覧の表示では、ミッションの種類単位で達成履歴が表示される。一覧のうち「未達成」と表示されたミッションは、ミッション条件を一つも達成していないミッションである。なお、「詳細」を選択すれば、ミッション毎に達成時の集計情報を表示させることができる。
【0103】
以上のように、本例の遊技場用システム1では、遊技期間(個別期間)の遊技情報(個別情報)の識別情報である情報IDを表す2次元コードが、遊技期間の終了時に遊技機40側で表示される。携帯端末5でその2次元コードを撮像してデータサーバ装置2にアクセスすれば、対応する情報IDが対応付けられた遊技情報をデータサーバ装置2からダウンロードして閲覧できる。
【0104】
この遊技場用システム1では、遊技者の個人的な遊技情報である個別情報が情報IDを対応付けて管理されており、携帯端末5から情報IDを指定してシステム側にアクセスすれば、対応する個別情報をダウンロードして閲覧可能である。遊技対象の遊技機40側と携帯端末5との間では情報IDを送信するだけで良く、大量の遊技情報をやり取りする必要がない。さらに、携帯端末5側では、情報IDを記憶しておけば、個別情報の閲覧が可能となるので、大量の遊技情報を記憶しておく必要がない。
【0105】
なお、本例の構成に代えて、以下の構成を採用することも可能である。
図3のごとく「ぷれぱち」ボタンの操作に応じて情報IDを発行したが、予め情報IDを発行しておき、その情報IDと時刻等の識別情報とを終了操作等の対応付条件の成立に応じて対応付けるようにしても良い。
本例では、データサーバ装置2にアクセスした携帯端末5から情報IDを送信する構成、すなわち携帯端末5にて情報IDを特定する構成を例示したが、携帯端末5から2次元コードを示す画像を送信する等してデータサーバ装置2側で情報IDを特定することもできる。
また、携帯情報IDとしては情報IDと比較することにより個別情報を特定可能であれば、必ずしも情報IDと同一の識別情報でなくても良い。例えば、情報IDの末尾にK等を付けることで情報IDと識別可能な情報等が想定できる。
【0106】
情報表示装置41にて表示するID画像として2次元コードを例示したが、携帯端末5にて読取可能であって情報ID等を特定可能であれば、バーコードや情報IDを示す数値を示す画像を表示する等、ID画像はどのような画像であっても良い。
情報IDとして日時、遊技場、台番を特定可能としたが、情報IDとしては個別情報が特定可能であれば良いので、例えば、発行番号のみを特定可能とするだけでも良い。この場合は、別途、日時や台番等を特定可能なデータ属性情報を送信しても良い。すなわち、遊技機IDを特定可能な情報は情報IDであっても良いし、データ属性情報であっても良い。遊技開始を特定可能な情報等についても同様である。
【0107】
本例は、情報IDを送信した携帯端末5について、データサーバ装置2のHPの閲覧を可能とした例であるが、例えば、
図4に示すサイトパスワード等の入力により本人であることを特定できれば、情報IDを送信した携帯端末5以外の他の端末(例えば、パーソナルコンピュータ等。)によるHPの閲覧を許可しても良い。
【0108】
携帯端末5として携帯電話(スマートフォン)を例示したが、タブレットPC等のように表示機能や、撮像機能、あるいは公衆回線への通信機能等が搭載されていれば、通話機能は必須の要件ではない。
本例では、会員カードのカードIDを遊技者IDとして採用しているが、これに代えて、携帯電話のID(例えば、フェリカのIDM)や、指紋や、顔画像等の遊技者を特定可能な識別情報を遊技者IDとして利用するこも良い。また、カードIDの受付期間は開始操作(フェリカや指紋等の提示)から終了操作(再提示)までとしても良い。
【0109】
本例では、データサーバ装置2へのアクセスに応じて携帯端末5が情報IDを送信する構成を例示したが、アクセス中に別途、携帯端末5を操作することで情報IDを送信しても良い。
遊技終了時よりも個別期間中の情報IDを優先して個別情報に対応付ける場合、遊技終了時の情報IDの方が早いタイミングでデータサーバ装置2に送信されるケースが起こり得る。この場合は、その後に個別期間中の情報IDが送信された場合に対応付けを変更すれば良い。なお、遊技終了時か個別期間中かは情報IDにより直接的にその旨を特定しても良いが、発行時刻や対応付時刻、あるいは発行番号等で順序を特定することによりその旨を特定しても良い。
【0110】
本例では、
図5のようにして携帯IDに関連付けて携帯情報IDを管理し、携帯情報IDをキーとして携帯IDに対応する個別情報を特定する構成を例示したが、例えば、遊技場管理装置30側から送信される情報IDと個別情報との対応付けを、携帯情報IDの特定により携帯情報IDと個別情報との対応付けとし、更に携帯IDを個別情報に対応付けて管理しても勿論良い。
【0111】
本例では、BB信号、RB信号、ART信号のいずれかの信号受信中を特別状態の発生中と特定し、入力していない期間を通常状態として特定している。本例に代えて、単位期間における入賞率や出玉率等の変化により遊技状態の移行を検知したり、遊技状態の移行時等に点灯するランプの点灯状態を光センサ等で検知して遊技状態の移行を検知等することにより、遊技機40の遊技状態を特定することも良い。
【0112】
対象となる遊技機としては、スロットマシン以外にパチンコ遊技機であっても良い。パチンコ遊技機を対象とする場合、遊技価値は玉となり、ゲームは特定の入賞口への入賞に応じた図柄変動等の役物作動数となる。また、遊技媒体の払出を行わず点数による遊技を可能とするいわゆる封入式のパチンコ遊技機や、遊技媒体を用いず点数による遊技を可能とするクレジット式のスロットマシン等を対象としても良く、これらを考慮し、遊技媒体と点数とを包含する遊技価値と表現する。
【0113】
本例では、公衆通信回線100としてインターネットを例示している。インターネット等の公衆通信回線100では、例えば、VPN(Virtual Private Network)技術等を利用すれば、セキュリティレベルを高く確保可能である。また、公衆通信回線100としては、本例のインターネットに代えて、ISDN回線や、電話回線等、他の公衆通信回線を採用することもできる。
【0114】
遊技機のスペックや設定値等、例示した全ての数値、項目等は例示であり、どのような数値を採用しても良い。勿論、その他の遊技情報も、直接的、間接的を問わず適宜最適な特定方法にて特定すれば良い。更に、情報表示装置41、遊技場管理装置30、データサーバ装置2が行う情報処理はどのように分担しても良いし、中継器45等にて行っても良い。
【0115】
以上、実施例のごとく本発明の具体例を詳細に説明したが、これらの具体例は、特許請求の範囲に包含される技術の一例を開示しているにすぎない。言うまでもなく、具体例の構成や数値等によって、特許請求の範囲が限定的に解釈されるべきではない。特許請求の範囲は、公知技術や当業者の知識等を利用して前記具体例を多様に変形あるいは変更した技術を包含している。