(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の基準電圧回路の基本構成を示すブロック図である。
図1において11は、PN接合素子における順方向電圧の差を電流変換し、任意の値の第一の電流を発生することができる基準電流発生回路である。12は基準電流発生回路11で発生した第一の電流を用いて第二の電流を発生させる電流発生回路である。13は基準電流発生回路11で発生した第一の電流と、電流発生回路12で発生した第二の電流を用い、抵抗に所定の電流を流すことにより、電圧を発生させる電圧発生回路である。そして、その電圧を基準電圧として出力端子10に出力する。
【0010】
<第一の実施形態>
図2は、第一の実施形態の基準電圧回路を示す回路図である。
第一の実施形態の基準電圧回路は、PMOSトランジスタ111、112、113、114、116、118、120と、NMOSトランジスタ115、117、119と、抵抗131、132、104、105と、PN接合素子102、103と、グラウンド端子100と、電源端子101と、出力端子106と、を備えている。PMOSトランジスタ111、112、113、114と、NMOSトランジスタ115と、抵抗131で電流発生回路140を構成している。PMOSトランジスタ116、118と、NMOSトランジスタ117、119と、抵抗132と、PN接合素子102、103で基準電流発生回路141を構成している。PMOSトランジスタ120と、抵抗104、105で電圧発生回路142を構成している。
【0011】
接続に関して説明する。PMOSトランジスタ111は、ゲートはPMOSトランジスタ112のゲート及びドレインに接続され、ドレインは抵抗104の一方の端子と105の一方の端子の接続点に接続され、ソースは電源端子101に接続される。抵抗104のもう一方の端子は出力端子106に接続され、抵抗105のもう一方の端子はグラウンド端子100に接続される。PMOSトランジスタ112は、ドレインはPMOSトランジスタ113のソースに接続され、ソースは電源端子101に接続される。PMOSトランジスタ113は、ゲートはNMOSトランジスタ115のドレインに接続され、ドレインはNMOSトランジスタ115のソースに接続される。NMOSトランジスタ115は、ドレインはPMOSトランジスタ114のドレインに接続され、ゲートはNMOSトランジスタ119のゲートに接続され、ソースは抵抗131の一方の端子に接続される。抵抗131のもう一方の端子はグラウンド端子100に接続される。PMOSトランジスタ114は、ゲートはPMOSトランジスタ116のゲートに接続され、ソースは電源端子101に接続される。PMOSトランジスタ116は、ゲートはPMOSトランジスタ118のゲートに接続され、ドレインはNMOSトランジスタ117のドレインに接続され、ソースは電源端子101に接続される。PMOSトランジスタ118は、ゲート及びドレインはNMOSトランジスタ119のドレインに接続され、ソースは電源端子101に接続される。NMOSトランジスタ117は、ゲート及びドレインはNMOSトランジスタ119のゲートに接続され、ソースはPN接合素子102のアノードに接続される。PN接合素子102のカソードはグラウンド端子100に接続される。抵抗132は、一方の端子はNMOSトランジスタ119のソースに接続され、もう一方の端子はPN接合素子103のアノードに接続される。PN接合素子103のカソードはグラウンド端子100に接続される。PMOSトランジスタ120は、ゲートはPMOSトランジスタ118のドレインに接続され、ドレインは出力端子106に接続され、ソースは電源端子101に接続される。
【0012】
次に、第一の実施形態の基準電圧回路の動作について説明する。便宜上、簡単の為、抵抗131、132、104、105は、温度依存性がないと仮定して説明をする。PN接合素子102、103は適当な面積比(たとえば1対4等)で構成され、基準電流発生回路141は(式1)に示される電流を生成する。抵抗132に温度依存性がないと仮定している為、生成する電流は正の温度特性を持つ。
【0014】
mはPN接合素子102、103の面積比、R132は抵抗132の抵抗値、kはボルツマン定数、Tは温度、qは電荷を表す。
【0015】
PMOSトランジスタ114はPMOSトランジスタ118とカレントミラーを構成しており、この為、PMOSトランジスタ118の電流に基づいた電流が流れる。簡単の為、便宜上、同じ大きさの電流Iが流れるとして説明する。NMOSトランジスタ115とNMOSトランジスタ117は同じサイズのトランジスタであり、ゲートがNMOSトランジスタ119のゲートに接続されている。NMOSトランジスタ117のソースをノードX、NMOSトランジスタ115のソースをノードZ、抵抗104の一方の端子と抵抗105の一方の端子の接続点をノードWとする。
【0016】
NMOSトランジスタ115とPMOSトランジスタ113とは、負帰還ループを構成している。このことにより、NMOSトランジスタ115には、PMOSトランジスタ114が提供する電流Iが安定的に流入し、動作点が適当に決定される。NMOSトランジスタ115とNMOSトランジスタ117とはゲート電圧を等しく与えられ、またドレイン電流も等しく与えられる為、ノードXとノードZは同じ電圧となる。抵抗131の抵抗値をR131、PN接合素子102に発生する電圧をV102とする。PMOSトランジスタ113に流れる電流をIzとする。抵抗131には、電流IとIzとが流れる為、R131×(I+Iz)なる電圧が発生し、またノードXとノードZは同じ電圧であることから、この電圧はノードXの電圧V102と等しくなる。
【0017】
PMOSトランジスタ111はPMOSトランジスタ112とカレントミラーを構成しており、この為、PMOSトランジスタ112の電流に基づいた電流が流れる。簡単の為、便宜上、同じ大きさの電流Izが流れるとして説明する。PMOSトランジスタ120はPMOSトランジスタ118とカレントミラーを構成しており、この為、PMOSトランジスタ118の電流に基づいた電流が流れる。簡単の為、便宜上、同じ大きさの電流Iが流れるとして説明する。抵抗105の抵抗値をR105とすると、抵抗105にはこれらを用いることにより、所定の電流I+Izが流れる為、R105×(I+Iz)の電圧が発生する。簡単の為、便宜上、R105とR131を等しく与えれば、すなわち、ノードZの電圧R131×(I+Iz)とノードWの電圧R105×(I+Iz)の電圧は等しくなる。
【0018】
PN接合素子102に発生するノードXの電圧は負の温度特性を持つ。この為、ノードZの電圧とノードWの電圧も同様に負の温度特性を持つ。
基準電流発生回路141で生成された電流は、正の温度特性を持つ為、PMOSトランジスタ120に流れる電流Iもまた、正の温度特性を持つ。抵抗104の抵抗値をR104とすると抵抗104の両端に発生する電圧は、I×R104となり、これは正の温度特性を持つ。
【0019】
負の温度特性を持つノードWの電圧R105×(I+Iz)と正の温度特性を持つ抵抗104の両端に発生する電圧I×R104の和を適当に与えることにより、出力端子106に、任意の出力電圧で任意の温度特性を持つ電圧を出力することができる。例えば、PMOSトランジスタ118とPMOSトランジスタ120のカレントミラー比、PMOSトランジスタ118とPMOSトランジスタ114のカレントミラー比、PMOSトランジスタ112とPMOSトランジスタ111のカレントミラー比、抵抗104と抵抗105の抵抗値を調節することにより、このことが可能となる。
【0020】
また、
図8に示す電流発生回路140ように抵抗131を131ra、131rb、131rcに分けて構成し、それぞれの抵抗の接続点と、PMOSトランジスタ113のドレインとの間にスイッチ素子131sa、131sb、131scを接続してもよい。これらのスイッチ素子を任意に切り替えて電流Izを調節することで、出力端子106の電圧を調節することが可能となる。抵抗131の構成は、直列、並列の接続、及び本数は実施形態の構成に限るものでなく、スイッチの素材や個数もトランジスタやヒューズでも良く、実施形態の構成に限るものではない。
【0021】
なお、PN接合素子はダイオードやバイポーラトランジスタの飽和結線、弱反転動作するMOSトランジスタを用いることができ特定の形態に限定されない。
なお、上記説明では、各種カレントミラー比が等しいものとして説明をしたが、任意の出力電圧で任意の温度特性を持つ電圧を出力する目的に関する限り、特定のカレントミラー比に限定されない。
なお、NMOSトランジスタ115とNMOSトランジスタ117は同じサイズのトランジスタであると記載したが、PMOSトランジスタ114に流れる電流値や抵抗131を調節してノードXとノードZの電圧値を調節できれば同じサイズに限定されない。
【0022】
なお、上記説明では、各種抵抗に温度依存性がないものとして説明をしたが、温度依存性があっても良い。電流Iも電流Izも明らかに抵抗に反比例する関係で与えられ、これらに基づいて生成される電流が抵抗に流入することにより生成する出力電圧は、抵抗値には直接的には拠らない。この為、抵抗が同種の温度依存性である条件を満たしさえすれば、温度依存性があっても、上記説明同様の効果が期待できることは明白である。
【0023】
なお、基準電流発生回路141の構成は、電流Iを生成する目的に関する限り、第一の実施形態の構成に限るものではない。
なお、電流発生回路140の構成は、電流Izを生成する目的に関する限り、第一の実施形態の構成に限るものではない。
なお、電圧発生回路142の構成は、出力電圧を発生させる目的に関する限り、第一の実施形態の構成に限るものではない。
【0024】
以上に説明したように、第一の実施形態の基準電圧回路によれば、負の温度特性を持つ電圧と正の温度特性を持つ電圧の和を適当に与えることにより、任意の出力電圧で任意の温度特性を得ることができる。
【0025】
<第二の実施形態>
図3は、第二の実施形態の基準電圧回路の回路図である。
図2との違いは基準電流発生回路141の構成を変更した点である。
第二の実施形態の基準電圧回路においては、PMOSトランジスタ116、118と、NMOSトランジスタ202と、抵抗132と、PN接合素子102、103と、アンプ201で基準電流発生回路241を構成している。他は
図2の第一の実施形態の基準電圧回路と同様である。
【0026】
接続に関して説明する。アンプ201は、反転入力端子はNMOSトランジスタ202のソースとPN接合素子102のアノードに接続され、非反転入力端子は抵抗132の一方の端子とPMOSトランジスタ118のドレインに接続され、出力端子はPMOSトランジスタ114のゲートとPMOSトランジスタ116のゲートと、PMOSトランジスタ118のゲートとPMOSトランジスタ120のゲートに接続される。NMOSトランジスタ202のゲートとドレインはNMOSトランジスタ115のゲートとPMOSトランジスタ116のドレインに接続される。他は
図2の第一の実施形態の基準電圧回路の接続と同様である。
【0027】
次に、第二の実施形態の基準電圧回路の動作について説明する。便宜上、簡単の為、抵抗131、132、104、105は、温度依存性がないと仮定して説明をする。PN接合素子102、103は適当な面積比(たとえば1対4等)で構成され、基準電流発生回路241は(式2)に示される電流を生成する。抵抗132に温度依存性がないと仮定している為、生成する電流は正の温度特性を持つ。
【0029】
mはPN接合素子102、103の面積比、R132は抵抗132の抵抗値、kはボルツマン定数、Tは温度、qは電荷を表す。
【0030】
PMOSトランジスタ114、116、118、120は、カレントミラーを構成しており、この為、サイズに基づいた電流が流れる。簡単の為、便宜上、同じ大きさの電流Iが流れるとして説明する。NMOSトランジスタ115とNMOSトランジスタ202は同じサイズのトランジスタであり、ゲートが共通接続されている。NMOSトランジスタ202のソースをノードX、NMOSトランジスタ115のソースをノードZ、抵抗104の一方の端子と抵抗105の一方の端子の接続点をノードWとする。
【0031】
NMOSトランジスタ115とPMOSトランジスタ113とは、負帰還ループを構成している。このことにより、NMOSトランジスタ115には、PMOSトランジスタ114が提供する電流Iが安定的に流入し、動作点が適当に決定される。NMOSトランジスタ115とNMOSトランジスタ202とはゲート電圧を等しく与えられ、またドレイン電流も等しく与えられる為、ノードXとノードZは同じ電圧となる。抵抗131の抵抗値をR131、PN接合素子102に発生する電圧をV102とする。PMOSトランジスタ113に流れる電流をIzとする。抵抗131には、電流IとIzとが流れる為、R131×(I+Iz)なる電圧が発生し、またノードXとノードZは同じ電圧であることから、この電圧はV102と等しくなる。
【0032】
PMOSトランジスタ111はPMOSトランジスタ112とカレントミラーを構成しており、この為、PMOSトランジスタ112の電流に基づいた電流が流れる。簡単の為、便宜上、同じ大きさの電流Izが流れるとして説明する。PMOSトランジスタ120はPMOSトランジスタ116とカレントミラーを構成しており、この為、PMOSトランジスタ116の電流に基づいた電流が流れる。簡単の為、便宜上、同じ大きさの電流Iが流れるとして説明する。抵抗105の抵抗値をR105とすると、抵抗105にはこれらを用いることにより、所定の電流I+Izが流れる為、R105×(I+Iz)の電圧が発生する。簡単の為、便宜上、R105とR131を等しく与えれば、すなわち、ノードZの電圧R131×(I+Iz)とノードWの電圧R105×(I+Iz)の電圧は等しくなる。
【0033】
PN接合素子102に発生するノードXの電圧は負の温度特性を持つ。この為、ノードZの電圧とノードWの電圧も同様に負の温度特性を持つ。
基準電流発生回路241で生成された電流は、正の温度特性を持つ為、PMOSトランジスタ120に流れる電流Iもまた、正の温度特性を持つ。抵抗104の抵抗値をR104とすると抵抗104の両端に発生する電圧は、I×R104となり、これは正の温度特性を持つ。
【0034】
負の温度特性を持つノードWの電圧R105×(I+Iz)と正の温度特性を持つ抵抗104の両端に発生する電圧I×R104の和を適当に与えることにより、出力端子106に、任意の出力電圧で任意の温度特性を持つ電圧を出力することができる。例えば、PMOSトランジスタ116とPMOSトランジスタ120のカレントミラー比、PMOSトランジスタ116とPMOSトランジスタ114のカレントミラー比、PMOSトランジスタ112とPMOSトランジスタ111のカレントミラー比、抵抗104と抵抗105の抵抗値を調節することにより、このことが可能となる。
【0035】
また、
図8に示す電流発生回路140ように抵抗131を131ra、131rb、131rcに分けて構成し、それぞれの抵抗の接続点と、PMOSトランジスタ113のドレインとの間にスイッチ素子131sa、131sb、131scを接続してもよい。これらのスイッチ素子を任意に切り替えて電流Izを調節することで、出力端子106の電圧を調節することが可能となる。抵抗131の構成は、直列、並列の接続、及び本数は実施形態の構成に限るものでなく、スイッチの素材や個数もトランジスタやヒューズでも良く、実施形態の構成に限るものではない。
【0036】
なお、PN接合素子はダイオードやバイポーラトランジスタの飽和結線、弱反転動作するMOSトランジスタを用いることができ特定の形態に限定されない。
なお、上記説明では、各種カレントミラー比が等しいものとして説明をしたが、任意の出力電圧で任意の温度特性を持つ電圧を出力する目的に関する限り、特定のカレントミラー比に限定されない。
なお、NMOSトランジスタ115とNMOSトランジスタ117は同じサイズのトランジスタであると記載したが、PMOSトランジスタ114に流れる電流値や抵抗131を調節してノードXとノードZの電圧値を調節できれば同じサイズに限定されない。
【0037】
なお、上記説明では、各種抵抗に温度依存性がないものとして説明をしたが、温度依存性があっても良い。電流Iも電流Izも明らかに抵抗に反比例する関係で与えられ、これらに基づいて生成される電流が抵抗に流入することにより生成する出力電圧は、抵抗値には直接的には拠らない。この為、抵抗が同種の温度依存性である条件を満たしさえすれば、温度依存性があっても、上記説明同様の効果が期待できることは明白である。
【0038】
なお、基準電流発生回路241の構成は、電流Iを生成する目的に関する限り、第二の実施形態の構成に限るものではない。
なお、電流発生回路140の構成は、電流Izを生成する目的に関する限り、第二の実施形態の構成に限るものではない。
なお、電圧発生回路142の構成は、出力電圧を発生させる目的に関する限り、第二の実施形態の構成に限るものではない。
【0039】
以上に説明したように、第二の実施形態の基準電圧回路によれば、負の温度特性を持つ電圧と正の温度特性を持つ電圧の和を適当に与えることにより、任意の出力電圧で任意の温度特性を得ることができる。
【0040】
<第三の実施形態>
図4は、第三の実施形態の基準電圧回路の回路図である。
図2との違いは電流発生回路140の構成を変更した点である。
第三の実施形態の基準電圧回路においては、PMOSトランジスタ301、302と、NMOSトランジスタ304と、抵抗131と、アンプ303で電流発生回路340を構成している。他は
図2の第一の実施形態の基準電圧回路と同様である。
【0041】
接続に関して説明する。アンプ303は、反転入力端子はNMOSトランジスタ304のソースと抵抗131の一方の端子に接続され、非反転入力端子はNMOSトランジスタ117のソースとPN接合素子102のアノードに接続され、出力端子はNMOSトランジスタ304のゲートに接続される。抵抗131のもう一方の端子はグラウンド端子100に接続される。PMOSトランジスタ302は、ゲート及びドレインはNMOSトランジスタ304のドレインに接続され、ソースは電源端子101に接続される。PMOSトランジスタ301は、ゲートはPMOSトランジスタ302のゲートに接続され、ドレインは抵抗104の一方の端子と抵抗105の一方の端子の接続点に接続され、ソースは電源端子101に接続される。他は
図2の第一の実施形態の基準電圧回路の接続と同様である。
【0042】
次に、第三の実施形態の基準電圧回路の動作について説明する。便宜上、簡単の為、抵抗131、132、104、105は、温度依存性がないと仮定して説明をする。PN接合素子102、103は適当な面積比(たとえば1対4等)で構成され、基準電流発生回路141は第一の実施形態と同様な電流を生成する。抵抗132に温度依存性がないと仮定している為、生成する電流は正の温度特性を持つ。NMOSトランジスタ117のソースをノードX、NMOSトランジスタ304のソースをノードZ、抵抗104の一方の端子と抵抗105の一方の端子の接続点をノードWとする。
【0043】
アンプ303とNMOSトランジスタ304とは、負帰還ループを構成している。このことにより、ノードXとノードZの電圧は同じ電圧に制御される。
抵抗131の抵抗値をR131、PN接合素子102に発生する電圧をV102とする。PMOSトランジスタ302に流れる電流をIzとする。抵抗131には、電流Izが流れる為、R131×Izなる電圧が発生し、またノードXとノードZは同じ電圧であることから、この電圧はV102と等しくなる。
【0044】
PMOSトランジスタ301はPMOSトランジスタ302とカレントミラーを構成しており、この為、PMOSトランジスタ302の電流に基づいた電流が流れる。簡単の為、便宜上、同じ大きさの電流Izが流れるとして説明する。PMOSトランジスタ120はPMOSトランジスタ118とカレントミラーを構成しており、この為、PMOSトランジスタ118の電流に基づいた電流が流れる。簡単の為、便宜上、同じ大きさの電流Iが流れるとして説明する。抵抗105の抵抗値をR105とすると、抵抗105にはこれらを用いることにより、所定の電流I+Izが流れる為、R105×(I+Iz)の電圧が発生する。
【0045】
PN接合素子102に発生するノードXの電圧は負の温度特性を持つ。この為、ノードZの電圧も同様に負の温度特性を持つ。
すなわち、R131×Izは負の温度特性を持つ為、これを抵抗比倍した値である抵抗105に発生する電圧成分R105×Izもまた、負の温度特性を持つ。
【0046】
一方、基準電流発生回路141で生成された電流は、正の温度特性を持つ為、PMOSトランジスタ120に流れる電流Iもまた、正の温度特性を持つ。抵抗104の抵抗値をR104とすると抵抗104の両端に発生する電圧成分R104×Iと、抵抗105に発生する電圧成分R105×Iの和は、正の温度特性を持つことになる。
【0047】
負の温度特性を持つ電圧成分R131×Izと、正の温度特性を持つ電圧成分R104×IとR105×Iとの和を適当に与えることにより、出力端子106に、任意の出力電圧で任意の温度特性を持つ電圧を出力することができる。例えば、PMOSトランジスタ116とPMOSトランジスタ120のカレントミラー比、PMOSトランジスタ302とPMOSトランジスタ301のカレントミラー比、抵抗104と抵抗105の抵抗値を調節することにより、このことが可能となる。
【0048】
また、
図9に示す電流発生回路340ように抵抗131を131ra、131rb、131rcに分けて構成し、それぞれの抵抗の接続点と、アンプの反転入力端子との間にスイッチ素子131sa、131sb、131scを接続してもよい。これらのスイッチ素子を任意に切り替えて出力端子106の電圧を調節することで、出力端子106の電圧を調節することが可能となる。抵抗131の構成は、直列、並列の接続、及び本数は実施形態の構成に限るものでなく、スイッチの素材や個数もトランジスタやヒューズでも良く、実施形態の構成に限るものではない。
【0049】
なお、PN接合素子はダイオードやバイポーラトランジスタの飽和結線、弱反転動作するMOSトランジスタを用いることができ特定の形態に限定されない。
なお、上記説明では、各種カレントミラー比が等しいものとして説明をしたが、任意の出力電圧で任意の温度特性を持つ電圧を出力する目的に関する限り、特定のカレントミラー比に限定されない。
なお、アンプ303は、ノードXとノードZの電圧値を調節できれば、一形態に限定されない。
【0050】
なお、上記説明では、各種抵抗に温度依存性がないものとして説明をしたが、温度依存性があっても良い。電流Iも電流Izも明らかに抵抗に反比例する関係で与えられ、これらに基づいて生成される電流が抵抗に流入することにより生成する出力電圧は、抵抗値には直接的には拠らない。この為、抵抗が同種の温度依存性である条件を満たしさえすれば、温度依存性があっても、上記説明同様の効果が期待できることは明白である。
【0051】
なお、基準電流発生回路141の構成は、電流Iを生成する目的に関する限り、第三の実施形態の構成に限るものではない。
なお、電流発生回路340の構成は、電流Izを生成する目的に関する限り、第三の実施形態の構成に限るものではない。
なお、電圧発生回路142の構成は、出力電圧を発生させる目的に関する限り、第三の実施形態の構成に限るものではない。
【0052】
以上に説明したように、第三の実施形態の基準電圧回路によれば、負の温度特性を持つ電圧と正の温度特性を持つ電圧の和を適当に与えることにより、任意の出力電圧で任意の温度特性を得ることができる。
【0053】
<第四の実施形態>
図5は、第四の実施形態の基準電圧回路の回路図である。
図3との違いは電流発生回路140の構成を変更し、NMOSトランジスタ202を削除した点である。
第四の実施形態の基準電圧回路は、PMOSトランジスタ301、302と、NMOSトランジスタ304と、抵抗131と、アンプ303で電流発生回路340を構成している。他は
図3の第二の実施形態の基準電圧回路と同様である。
【0054】
接続に関して説明する。アンプ303は、反転入力端子はNMOSトランジスタ304のソースと抵抗131の一方の端子に接続され、非反転入力端子はPN接合素子102のアノードとPMOSトランジスタ116のドレインとアンプ201の反転入力端子に接続され、出力端子はNMOSトランジスタ304のゲートに接続される。抵抗131のもう一方の端子はグラウンド端子100に接続される。PMOSトランジスタ302は、ゲート及びドレインはNMOSトランジスタ304のドレインに接続され、ソースは電源端子101に接続される。PMOSトランジスタ301は、ゲートはPMOSトランジスタ302のゲートに接続され、ドレインは抵抗104と抵抗105の接続点に接続され、ソースは電源端子101に接続される。他は
図3の第二の実施形態の基準電圧回路の接続と同様である。
【0055】
次に、第四の実施形態の基準電圧回路の動作について説明する。便宜上、簡単の為、抵抗131、132、104、105は、温度依存性がないと仮定して説明をする。PN接合素子102、103は適当な面積比(たとえば1対4等)で構成され、基準電流発生回路441は第二の実施形態と同様に抵抗132に温度依存性がないとすると正の温度特性を持った電流を生成する。PN接合素子102のアノードをノードX、NMOSトランジスタ304のソースをノードZ、抵抗104と抵抗105の接続点をノードWとする。
【0056】
アンプ303とNMOSトランジスタ304とは、負帰還ループを構成している。このことにより、ノードXとノードZの電圧は同じ電圧に制御される。
抵抗131の抵抗値をR131、PN接合素子102に発生する電圧をV102とする。PMOSトランジスタ302に流れる電流をIzとする。抵抗131には、電流Izが流れる為、R131×Izなる電圧が発生し、またノードXとノードZは同じ電圧であることから、この電圧はV102と等しくなる。
【0057】
PMOSトランジスタ301はPMOSトランジスタ302とカレントミラーを構成しており、この為、PMOSトランジスタ302の電流に基づいた電流が流れる。簡単の為、便宜上、同じ大きさの電流Izが流れるとして説明する。PMOSトランジスタ120はPMOSトランジスタ118とカレントミラーを構成しており、この為、PMOSトランジスタ118の電流に基づいた電流が流れる。簡単の為、便宜上、同じ大きさの電流Iが流れるとして説明する。抵抗105の抵抗値をR105とすると、抵抗105にはこれらを用いることにより、所定の電流I+Izが流れる為、R105×(I+Iz)の電圧が発生する。
【0058】
PN接合素子102に発生するノードXの電圧は負の温度特性を持つ。この為、ノードZの電圧も同様に負の温度特性を持つ。
すなわち、R131×Izは負の温度特性を持つ為、これを抵抗比倍した値である抵抗105に発生する電圧成分R105×Izもまた、負の温度特性を持つ。
【0059】
一方、基準電流発生回路441で生成された電流は、正の温度特性を持つ為、PMOSトランジスタ120に流れる電流Iもまた、正の温度特性を持つ。抵抗104の抵抗値をR104とすると抵抗104の両端に発生する電圧成分R104×Iと、抵抗105に発生する電圧成分R105×Iの和は、正の温度特性を持つことになる。
【0060】
負の温度特性を持つ電圧成分R131×Izと、正の温度特性を持つ電圧成分R104×IとR105×Iとの和を適当に与えることにより、出力端子106に、任意の出力電圧で任意の温度特性を持つ電圧を出力することができる。例えば、PMOSトランジスタ116とPMOSトランジスタ120のカレントミラー比、PMOSトランジスタ302とPMOSトランジスタ301のカレントミラー比、抵抗104と抵抗105の抵抗値を調節することにより、このことが可能となる。
【0061】
また、
図9に示す電流発生回路340ように抵抗131を131ra、131rb、131rcに分けて構成し、それぞれの抵抗の接続点と、アンプの反転入力端子との間にスイッチ素子131sa、131sb、131scを接続してもよい。これらのスイッチ素子を任意に切り替えて出力端子106の電圧を調節することで、出力端子106の電圧を調節することが可能となる。抵抗131の構成は、直列、並列の接続、及び本数は実施形態の構成に限るものでなく、スイッチの素材や個数もトランジスタやヒューズでも良く、実施形態の構成に限るものではない。
【0062】
なお、PN接合素子はダイオードやバイポーラトランジスタの飽和結線、弱反転動作するMOSトランジスタを用いることができ特定の形態に限定されない。
なお、上記説明では、各種カレントミラー比が等しいものとして説明をしたが、任意の出力電圧で任意の温度特性を持つ電圧を出力する目的に関する限り、特定のカレントミラー比に限定されない。
なお、アンプ303は、ノードXとノードZの電圧値を調節できれば、一形態に限定されない。
【0063】
なお、上記説明では、各種抵抗に温度依存性がないものとして説明をしたが、温度依存性があっても良い。電流Iも電流Izも明らかに抵抗に反比例する関係で与えられ、これらに基づいて生成される電流が抵抗に流入することにより生成する出力電圧は、抵抗値には直接的には拠らない。この為、抵抗が同種の温度依存性である条件を満たしさえすれば、温度依存性があっても、上記説明同様の効果が期待できることは明白である。
【0064】
なお、基準電流発生回路441の構成は、電流Iを生成する目的に関する限り、第四の実施形態の構成に限るものではない。
なお、電流発生回路340の構成は、電流Izを生成する目的に関する限り、第四の実施形態の構成に限るものではない。
なお、電圧発生回路142の構成は、出力電圧を発生させる目的に関する限り、第四の実施形態の構成に限るものではない。
【0065】
以上に説明したように、第四の実施形態の基準電圧回路によれば、負の温度特性を持つ電圧と正の温度特性を持つ電圧の和を適当に与えることにより、任意の出力電圧で任意の温度特性を得ることができる。
【0066】
<第五の実施形態>
図6は、第五の実施形態の基準電圧回路の回路図である。
図2との違いは電流発生回路140、電圧発生回路142の構成を変更した点である。
第五の実施形態の基準電圧回路は、PMOSトランジスタ511、520と、抵抗504、505と、出力端子506を備えている。PMOSトランジスタ111、112、113、114、511と、NMOSトランジスタ115と、抵抗131で電流発生回路540を構成している。PMOSトランジスタ120、520と、抵抗104、105、504、505で電圧発生回路542を構成している。他は
図2の第一の実施形態の基準電圧回路と同様である。
【0067】
接続に関して説明する。PMOSトランジスタ511は、ゲートはPMOSトランジスタ111のゲートに接続され、ドレインは抵抗504の一方の端子と抵抗505の一方の端子の接続点に接続され、ソースは電源端子101に接続される。抵抗505のもう一方の端子はグラウンド端子100に接続される。PMOSトランジスタ520は、ゲートはPMOSトランジスタ120のゲートに接続され、ソースは電源端子101に接続され、ドレインは出力端子506及び抵抗504のもう一方の端子に接続される。他は
図2の第一の実施形態の基準電圧回路の接続と同様である。
【0068】
次に、第五の実施形態の基準電圧回路の動作について説明する。便宜上、簡単の為、抵抗131、132、104、105、504、505は、温度依存性がないと仮定して説明をする。PN接合素子102、103は適当な面積比(たとえば1対4等)で構成され、基準電流発生回路141は第一の実施形態と同様に抵抗132に温度依存性がないとすると正の温度特性を持った電流を生成する。PN接合素子102のアノードをノードX、NMOSトランジスタ115のソースをノードZ、抵抗104と抵抗105の接続点をノードW、抵抗504と抵抗505の接続点をノードYとする。
【0069】
NMOSトランジスタ115とPMOSトランジスタ113とは、負帰還ループを構成している。このことにより、NMOSトランジスタ115には、PMOSトランジスタ114が提供する電流Iが安定的に流入し、動作点が適当に決定される。NMOSトランジスタ115とNMOSトランジスタ117とはゲート電圧を等しく与えられ、またドレイン電流も等しく与えられる為、ノードXとノードZは同じ電圧となる。抵抗131の抵抗値をR131、PN接合素子102に発生する電圧をV102とする。PMOSトランジスタ113に流れる電流をIzとする。抵抗131には、電流IとIzとが流れる為、R131×(I+Iz)なる電圧が発生し、またノードXとノードZは同じ電圧であることから、この電圧はノードXの電圧V102と等しくなる。
【0070】
PMOSトランジスタ111はPMOSトランジスタ112とカレントミラーを構成しており、この為、PMOSトランジスタ112の電流に基づいた電流が流れる。簡単の為、便宜上、同じ大きさの電流Izが流れるとして説明する。PMOSトランジスタ120はPMOSトランジスタ118とカレントミラーを構成しており、この為、PMOSトランジスタ118の電流に基づいた電流が流れる。簡単の為、便宜上、同じ大きさの電流Iが流れるとして説明する。抵抗105の抵抗値をR105とすると、抵抗105にはこれらを用いることにより、所定の電流I+Izが流れる為、R105×(I+Iz)の電圧が発生する。簡単の為、便宜上、R105とR131を等しく与えれば、すなわち、ノードZの電圧R131×(I+Iz)とノードWの電圧R105×(I+Iz)の電圧は等しくなる。
【0071】
PMOSトランジスタ511はPMOSトランジスタ112とカレントミラーを構成しており、この為、PMOSトランジスタ112の電流に基づいた電流が流れる。簡単の為、便宜上、同じ大きさの電流Izが流れるとして説明する。PMOSトランジスタ520はPMOSトランジスタ118とカレントミラーを構成しており、この為、PMOSトランジスタ118の電流に基づいた電流が流れる。簡単の為、便宜上、同じ大きさの電流Iが流れるとして説明する。抵抗505の抵抗値をR505とすると、抵抗505にはこれらを用いることにより、所定の電流I+Izが流れる為、R505×(I+Iz)の電圧が発生する。簡単の為、便宜上、R505とR131を等しく与えれば、すなわち、ノードZの電圧R131×(I+Iz)とノードYの電圧R505×(I+Iz)の電圧は等しくなる。
【0072】
PN接合素子102に発生するノードXの電圧は負の温度特性を持つ。この為、ノードZの電圧とノードW、ノードYの電圧も同様に負の温度特性を持つ。
【0073】
基準電流発生回路141で生成された電流は、正の温度特性を持つ為、PMOSトランジスタ120、520に流れる電流Iもまた、正の温度特性を持つ。抵抗104の抵抗値をR104とすると抵抗104の両端に発生する電圧は、I×R104となり、これは正の温度特性を持つ。抵抗504の抵抗値をR504とすると抵抗504の両端に発生する電圧は、I×R504となり、これは正の温度特性を持つ。
【0074】
負の温度特性を持つノードWの電圧R105×(I+Iz)と正の温度特性を持つ抵抗104の両端に発生する電圧I×R104の和を適当に与えることにより、出力端子106に、任意の出力電圧で任意の温度特性を持つ電圧を出力することができる。例えば、PMOSトランジスタ118とPMOSトランジスタ120のカレントミラー比、PMOSトランジスタ118とPMOSトランジスタ114のカレントミラー比、PMOSトランジスタ112とPMOSトランジスタ111のカレントミラー比、抵抗104と抵抗105の抵抗値を調節することにより、このことが可能となる。
【0075】
負の温度特性を持つノードYの電圧R505×(I+Iz)と正の温度特性を持つ抵抗504の両端に発生する電圧I×R504の和を適当に与えることにより、出力端子506に、任意の出力電圧で任意の温度特性を持つ電圧を出力することができる。例えば、PMOSトランジスタ118とPMOSトランジスタ520のカレントミラー比、PMOSトランジスタ118とPMOSトランジスタ114のカレントミラー比、PMOSトランジスタ112とPMOSトランジスタ511のカレントミラー比、抵抗504と抵抗505の抵抗値を調節することにより、このことが可能となる。
【0076】
また、
図8に示す電流発生回路140ように抵抗131を131ra、131rb、131rcに分けて構成し、それぞれの抵抗の接続点と、PMOSトランジスタ113のドレインとの間にスイッチ素子131sa、131sb、131scを接続してもよい。これらのスイッチ素子を任意に切り替えて電流Izを調節することで、出力端子106、506の電圧を調節することが可能となる。抵抗131の構成は、直列、並列の接続、及び本数は実施形態の構成に限るものでなく、スイッチの素材や個数もトランジスタやヒューズでも良く、実施形態の構成に限るものではない。
【0077】
なお、PN接合素子はダイオードやバイポーラトランジスタの飽和結線、弱反転動作するMOSトランジスタを用いることができ特定の形態に限定されない。
なお、上記説明では、各種カレントミラー比が等しいものとして説明をしたが、任意の出力電圧で任意の温度特性を持つ電圧を出力する目的に関する限り、特定のカレントミラー比に限定されない。
なお、NMOSトランジスタ115とNMOSトランジスタ117は同じサイズのトランジスタであると記載したが、PMOSトランジスタ114に流れる電流値や抵抗131を調節してノードXとノードZの電圧値を調節できれば同じサイズに限定されない。
【0078】
なお、上記説明では、各種抵抗に温度依存性がないものとして説明をしたが、温度依存性があっても良い。電流Iも電流Izも明らかに抵抗に反比例する関係で与えられ、これらに基づいて生成される電流が抵抗に流入することにより生成する出力電圧は、抵抗値には直接的には拠らない。この為、抵抗が同種の温度依存性である条件を満たしさえすれば、温度依存性があっても、上記説明同様の効果が期待できることは明白である。
【0079】
なお、基準電流発生回路141の構成は、電流Iを生成する目的に関する限り、第五の実施形態の構成に限るものではない。
なお、電流発生回路540の構成は、電流Izを生成する目的に関する限り、第五の実施形態の構成に限るものではない。
なお、電圧発生回路542の構成は、出力電圧を発生させる目的に関する限り、第五の実施形態の構成に限るものではない。
【0080】
なお、第五の実施形態では二つの出力電圧を例に説明したが、出力電圧をさらに増やしても同様に電流発生回路540の出力の数を増やすことで任意の温度特性で任意の出力電圧値に調節することが可能である。また、電流発生回路540の数を増やし出力端子106、506の電圧を個別に調整してもよい。
【0081】
以上に説明したように、第五の実施形態の基準電圧回路によれば、負の温度特性を持つ電圧と正の温度特性を持つ電圧の和を適当に与えることにより、任意の出力電圧で任意の温度特性を得ることができる。また、出力電圧や温度特性の異なる第二の電圧を出力することができる。