(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
<<実施形態1>>
図1は、本発明に係る実施形態1の外部記憶装置1の構成を示す模式図である。
本発明に係る実施形態1の外部記憶装置1は、記憶媒体2を記憶媒体保護材2hで水密に覆って保護したものを、外部記憶装置1の外郭を形成する筐体5の内面に当接または接触させて構成し、記憶媒体2と外部端子との間をインターフェイス変換しない場合である。記憶媒体2は、ハードディスクなどの一般的な記憶媒体である。
【0020】
外部記憶装置1は、記憶媒体2が、外郭を形成する筐体5で覆われ構成されている。
なお、
図1に示すように、記憶媒体保護材12hの厚みが一定の厚みの場合、記憶媒体2を筐体5内で固定する部分は、筐体5の構造の一部分(
図1では筐体5の3面)などで構成される。具体的には、記憶媒体保護材2hで覆われた直方体状の記憶媒体2は、筐体5の内面に少なくとも3面を当接または接触させて構成されている。
この際、記憶媒体保護材2hの厚み全体が薄皮一枚くらいの厚さでもよい。
【0021】
また、記憶媒体2を筐体5内に固定する部分が記憶媒体2を覆っている記憶媒体保護材2hであってもよいとすると、その際は、ゴム質の物体の記憶媒体保護材2hは、全体に厚みを持たせるのではなく、固定部分や熱伝導部などの部分、部分で厚みを持たせればよい。
筐体5は、通気孔を含め、完全に密閉された構成とされており、外部空間に対して防水構造とされている。筐体5は、例えばアルミニウムを用いて、隙間はゴム質の物体でシールされる。
筐体5は、一定の衝撃に対して損壊しないように所定の強度を有して構成されている。例えば、筐体5として、熱伝導性に優れたアルミニウムの板が使用される。当然ながら、衝撃に対して所定の強度を有した熱伝導性が高い材料の板であればアルミニウム以外の板でもよい。
【0022】
そして、筐体5は、記憶媒体2やインターフェイス基板3で発生した熱を筐体5外の外部空間に排熱できるような高い熱伝導性を有している。
無停電電源装置は、
図1では省略しているが、外部記憶装置1に無停電電源装置を設ければ、無停電電源装置により、地震、津波などの突発事象発生時の急な停電時、つまり意図せぬ電源切断時、正常に記憶媒体2の動作を停止させることができる。
直方体状の記憶媒体2の一部には、SATA(Serial Advanced Technology Attachment:インターフェイス規格)の防水性インターフェイス2iが設けられている。なお、防水性インターフェイス2iとは、信号線のみ貫通したインターフェイス部で、接続部2i1から水が入らないような構造のものである。以下、防水性インターフェイスとは同様な構造のものをいう。
【0023】
記憶媒体保護材2hは、水密性と耐衝撃性と熱伝導性とを有する物体が用いられる。耐衝撃性とは、少なくとも弾性的性質を有する物体が選択される。記憶媒体保護材2hは、受けた衝撃を弾性エネルギや減衰作用などにより吸収し、緩和する。
【0024】
記憶媒体保護材2hは、耐衝撃性と水密性との点から、ゴム質の物体が好ましい。例えば、記憶媒体保護材2hとして、シリコーンゴムが用いられる。記憶媒体保護材2hは、耐衝撃試験などにより、予想される衝撃に記憶媒体2が耐え得る厚さに形成されている。
【0025】
ここで、記憶媒体2が記憶媒体保護材2hにより密閉して覆われることから、記憶媒体保護材2hの熱伝導性を向上させる必要がある。
そこで、記憶媒体保護材2hは、例えば、シリコーンゴムに、アルミニウムなどのシリコーンゴムより熱伝導性が高い物質の粉末や粒子を混ぜることで構成している。熱伝導性が高い粉末や粒子は、アルミニウム以外のものを用いてもよい。
これにより、非常にシンプルな構成で、安く機能(熱伝導性、耐衝撃性、水密性の機能)を発揮できる。
【0026】
このように、記憶媒体保護材2hを熱伝導性が高い物質の粉末や粒子を混合したゴム質の物体で構成するのが最も好ましいが、熱伝導性が高い物質の粉末や粒子を混ぜることなくゴム質の物体で構成してもよい。
記憶媒体2は、防水性インターフェイス2iの接続部2i1を外部に露出し、記憶媒体保護材2hによって、完全に密閉して覆われる。記憶媒体保護材2hによって完全に覆われた記憶媒体2は、その少なくとも3面が筐体5の内面に当接または接触されて構成されている。
【0027】
そして、記憶媒体2の外部に露出された防水性インターフェイス2iの接続部2i1は、ケーブルh2に接続されている。
一方、筐体5には、防水性インターフェイス5iが設けられている。筐体5は、防水性インターフェイス5iの接続部5i1を外側に露出し、防水構造とされている。つまり、筐体5は、防水性インターフェイス5iの接続部5i1を外部に露出して、通気孔を含め、完全に密閉された構成としている。
また、筐体5は、耐衝撃性および熱伝導性もって製造されている。
【0028】
記憶媒体2を記憶媒体保護材2hで覆う方法を以下説明する。
記憶媒体2を記憶媒体保護材2hにより密閉して覆う場合、記憶媒体2と外界をつなぐものは、防水性インターフェイス2iのみとなる。
例えば、記憶媒体2に防水性インターフェイス2iを接続し、防水性の防水性インターフェイス2iを持って溶けたゴム質の物体である記憶媒体保護材2hに沈め、記憶媒体保護材2hを硬化させる。
【0029】
これにより、記憶媒体2は、防水性インターフェイス2iのみ露出し、記憶媒体保護材2hに密閉されて覆われ、水密にされた状態となる。
型を用いれば、記憶媒体保護材2hは所望の形状に形成される。
なお、記憶媒体保護材2hは、入り口が小さくても非常によく伸びる物体を採用すれば、袋状に記憶媒体保護材2hを予め形成し、その後、記憶媒体2を、記憶媒体保護材2hの入り口を広げて、記憶媒体保護材2h内に入れる。記憶媒体2を記憶媒体保護材2h内に入れた後、入り口は弾性により元の大きさに縮まり、防水性インターフェイス2iの接続部2i1のみ露出する状態となる。記憶媒体保護材2hの入り口に防水パッキンを用いてもよい。
【0030】
或いは、記憶媒体保護材2hは、入り口を小さくできなければ、防水パッキンを大きくすればよい。記憶媒体2の防水性インターフェイス2iの接続部2i1は最も小さい面であり、入り口が最大でも、その面程度の大きさでもよい。
これにより、ゴム質の物体の記憶媒体保護材2hがそのまま防水パッキンの役割をするので、防水性インターフェイス2iとゴム質の物体の記憶媒体保護材2hとの間を密閉することができる。
【0031】
なお、
図1では、記憶媒体保護材2hの厚みが一定の厚みの場合を例示しているが、この場合、記憶媒体2を筐体5内で固定する部分は、筐体5の構造の一部分などで構成される。この際、記憶媒体保護材2hの厚み全体が薄皮一枚くらいの厚さでもよい。
また、記憶媒体2を筐体5内に固定する部分が記憶媒体2を覆っている記憶媒体保護材2hであってもよいとすると、その際は、ゴム質の物体の記憶媒体保護材2hは、全体に厚みを持たせるのではなく、固定部分や熱伝導部などの部分、部分で厚みを持たせればよい。
【0032】
実施形態1の構成によれば、外部記憶装置1の筐体5を衝撃に対して損壊しない(壊れない)ように所定の強度を有するよう構成したので、外部記憶装置1が物理的に保護され、振動、衝撃などに対して保護することができる。
また、外部記憶装置1の筐体5を、水密性をもつ密閉された構成としたので、外部記憶装置1が津波などの浸水から守られる。また、外部記憶装置1内への塵埃の侵入を防止できる。
【0033】
加えて、記憶媒体2を水密性がある記憶媒体保護材2hによって完全に密閉して覆ったので、浸水があった際にも記憶媒体2に浸水することがない。さらに、記憶媒体2を耐衝撃性があるゴム質の物体、例えば、シリコーンゴムとしたので、弾性や減衰作用などにより地震などの衝撃、振動から記憶媒体2を保護することが可能である。
【0034】
また、記憶媒体保護材2hを、アルミニウムなどの熱伝導性が高い物質の粉末や粒子を混ぜたシリコーンゴムとしたので熱伝導性が高く、記憶媒体2で発生した熱を良好に、記憶媒体2の外部空間に逃がす(放熱する)ことが可能である。そして、熱伝導性が高い筐体5を介して筐体5外の空間に記憶媒体2で発生した熱を放出する。
【0035】
さらに、記憶媒体保護材2hに、熱伝導性が高い物質の粉末や粒子をゴム質の物体に混ぜて構成することで、記憶媒体保護材2hの変形性に影響を与えることなく、記憶媒体保護材2は、衝撃や振動に対して自在で柔軟な変形が可能になる。そのため、記憶媒体保護材2hの熱伝導性を高めつつ、その耐衝撃性を確保することが可能になるインターフェイス基板を設けないので、構成が簡素化され小型化が可能である。
また、記憶媒体2の物理的破壊を回避するための、設計自由度が向上する。
【0036】
さらに、記憶媒体保護材2hによって完全に密閉して覆われた直方体状の記憶媒体2が、筐体5の内面に少なくとも3面を接触または当接して構成されるので、記憶媒体2を筐体5に固定する部品が削減される。そのため、例えば、固定用のネジ、ワッシャなどを削減でき、部品数を少なくでき、組み立て工程を簡素化できる。従って、外部記憶装置1の低コスト化が可能である。
【0037】
なお、実施形態1では、記憶媒体保護材2hを形成するゴム質の物体として、シリコーンゴムを例示したが、その他のゴムを選択してもよい。
また、実施形態1では、記憶媒体保護材2hの熱伝導性を高めるために、アルミニウムの粉末や粒子を例示したが、アルミニウムの粉末や粒子に代替して、記憶媒体保護材2hより熱伝導性が高いその他の金属や材料の粉末や粒子をゴム質の物体に混ぜるように構成してもよい。
【0038】
<<実施形態2>>
図2は、本発明に係る実施形態2の外部記憶装置21の構成を示す模式図である。
実施形態2の外部記憶装置21は、筐体5内にSSDなどの補助記憶媒体7を格納したものである。
その他の構成は、実施形態1と同様であるから、同一の符号を付して示し詳細な説明は省略する。
補助記憶媒体7は、
図2の2点鎖線で示すように、記憶媒体保護材2hと同様な材料の補助記憶媒体保護材7hで、水密に完全に密閉して覆うと、防水性、耐衝撃性が高まるので、好ましい。
【0039】
なお、補助記憶媒体7を記憶媒体2とともに記憶媒体保護材2hによって、水密に完全に密閉して覆ってもよい。
実施形態2によれば、筐体5によって、補助記憶媒体保護材7hの防水を図り、耐衝撃を向上できる。
また、補助記憶媒体7を、補助記憶媒体保護材7hまたは記憶媒体保護材2hで、水密に完全に密閉して覆うと、さらなる防水を図り、耐衝撃を高めることが可能である。
【0040】
<<実施形態3>>
図3は、本発明に係る実施形態3の外部記憶装置31の構成を示す模式図である。
実施形態3の外部記憶装置31は、実施形態1の構成に、筐体5内にインターフェイス基板3を設ける構成としたものである。
そして、記憶媒体2にインターフェイス2iを設け、かつ筐体5にインターフェイス5iを設けた場合を示している。インターフェイス基板3はSATA接続の記憶媒体をUSB接続の記憶媒体に変換するものとし、一般的なUSB接続の外部記憶装置の構成となる。その他の構成は、実施形態1と同様であるから、同一の構成要素には、同一の符号を付して示し、詳細な説明は省略する。
【0041】
実施形態3の外部記憶装置31は、記憶媒体2とインターフェイス基板3とが筐体5で覆われて構成されている。
無停電電源装置は、
図3では省略しているが、当然ながら、外部記憶装置31に無停電電源装置を設けて同様に機能させることで、実施形態1と同様な作用効果を得られる。
【0042】
記憶媒体2の一部には、SATAの防水性インターフェイス2iが設けられている。
【0043】
記憶媒体2は、インターフェイス基板3に接続される防水性インターフェイス2iの接続部2i1を外部に露出し、ゴム質の物体である記憶媒体保護材2hによって完全に密閉して覆われている。記憶媒体12の防水性インターフェイス12iとインターフェイス基板3とは、ケーブルh1を介して、接続されている。
記憶媒体保護材2hは、実施形態1と同様なものが用いられ、同様な機能を有する。
【0044】
記憶媒体2を記憶媒体保護材2hにより覆う方法は、実施形態1と同様、遂行される。
【0045】
なお、
図3に示すように、記憶媒体保護材2hの厚みが一定の厚みの場合、記憶媒体2を筐体5内で固定する部分は、筐体5の構造の一部分(
図3では筐体5の3面)などで構成される。具体的には、記憶媒体保護材2hで覆われた直方体状の記憶媒体2は、筐体5の内面に少なくとも3面を当接または接触させて構成されている。
この際、記憶媒体保護材2hの厚み全体が薄皮一枚くらいの厚さでもよい。
【0046】
また、記憶媒体2を筐体5内に固定する部分が記憶媒体2を覆っている記憶媒体保護材2hであってもよいとすると、その際は、ゴム質の物体の記憶媒体保護材2hは、全体に厚みを持たせるのではなく、固定部分や熱伝導部などの部分、部分で厚みを持たせればよい。
【0047】
インターフェイス基板3は、回路パターンがエッチングなどで形成され、SATA接続の記憶媒体をUSB接続の記憶媒体へ変換する回路が実装された基板である。インターフェイス基板3は、後記の制御部3s(
図9参照)が実装されていてもよい。
インターフェイス基板3は、筐体5にネジ止めや接着剤などにより取着される。
【0048】
筐体5には、USBの防水性インターフェイス5iが設けられている。
筐体5は、防水性インターフェイス5iの接続部5i1を外部に露出した防水構造とされている。つまり、筐体5は、防水性インターフェイス5iの接続部5i1を外部空間に露出して、通気孔を含め、完全に密閉された構成としている。
【0049】
さらに、筐体5は、耐衝撃性および熱伝導性もって製造されている。筐体5は、一定の衝撃に対して損壊しないように所定の強度を有しており、記憶媒体2やインターフェイス基板13で発生した熱を筐体5外の外部空間に排熱できるような高い熱伝導性を有している。例えば、筐体5は、実施形態1と同様、アルミニウムの板が使用される。
【0050】
実施形態3の構成によれば、記憶媒体保護材2hによって完全に密閉して覆われた直方体状の記憶媒体2が、筐体5の内面に少なくとも3面を接触または当接して構成されるので、記憶媒体2を筐体5に固定する部品が削減される。そのため、例えば、固定用のネジ、ワッシャなどを削減でき、部品数を少なくでき、組み立て工程を簡素化できる。従って、外部記憶装置31の低コスト化が可能である。
【0051】
また、記憶媒体保護材2hによって完全に密閉して覆われた記憶媒体2と、筐体5の内面に固定されたインターフェイス基板3とが、ケーブルh1によって、接続され、その間に空間を有するので、インターフェイス基板3が固定された筐体5に加わった衝撃を、直接、記憶媒体2に伝達させないことが可能である。或いは、記憶媒体1が固定された筐体5に加わった衝撃を、インターフェイス基板3に直接伝達させないことが可能である。
【0052】
<<実施形態4>>
図4は、本発明の実施形態4に係る外部記憶装置41の構成を示す模式図である。
実施形態4の外部記憶装置41は、実施形態3の外部記憶装置31(
図3参照)において、インターフェイス基板3を、ゴム質の物体の基板保護材3hで覆い、一面を筐体5から離隔して構成したものである。
これ以外の構成は、実施形態3と同様であるから、同様な構成要素には、実施形態3と同一の符号を付して示し、詳細な説明は省略する。
【0053】
外部記憶装置41は、記憶媒体2とインターフェイス基板3とが、筐体5で覆われ構成されている。
記憶媒体2の一部には、SATAの防水性インターフェイス2iが設けられている。
記憶媒体2は、インターフェイス基板3に接続される防水性インターフェイス2iの接続部2i1を除き、ゴム質の物体である記憶媒体保護材2hによって完全に密閉して覆われている。
【0054】
記憶媒体保護材2hは、実施形態1と同様なものが用いられ、同様な機能を有する。
インターフェイス基板3は、回路パターンがエッチングなどで形成され、SATA接続の記憶媒体をUSB接続の記憶媒体へ変換する回路が実装された基板である。
インターフェイス基板3には、記憶媒体2に接続されるSATAの防水性インターフェイス3cと、USBの防水性インターフェイス3iが設けられている。
【0055】
インターフェイス基板3の防水性インターフェイス3cの接続部3c1と、記憶媒体2の防水性インターフェイス2iの接続部2i1とは、ケーブルh41を介して接続される。
インターフェイス基板3は、防水性インターフェイス3cの接続部3c1と防水性インターフェイス3iの接続部3i1とを外部に露出し、ゴム質の物体の基板保護材3hによって完全に密閉して覆われている。基板保護材3hは、実施形態2の記憶媒体1と同様な方法で、基板保護材3hによって完全に密閉して覆われる。
【0056】
基板保護材3hは、実施形態1の記憶媒体保護材2hと同様なものが用いられ、同様な機能を有する。基板保護材3hは、アルミニウムなどの基板保護材3hよりも熱伝導性が高い物質の粉末や粒子を含まないゴム質の物体で構成してもよい。しかし、アルミニウムなどの熱伝導性が高い物質の粉末や粒子を含む構成が熱伝導性を高める点で好ましい。なお、アルミニウムは例示であり、アルミニウム以外の熱伝導性が高い物質の粉末や粒子を含む構成としてもよいのは勿論である。
インターフェイス基板3を覆う基板保護材3hは、筐体5に接着剤などにより取着され、インターフェイス基板3が筐体5の内面に固定されている。
【0057】
筐体5には、USBの防水性インターフェイス5iが設けられている。筐体5の防水性インターフェイス5iの接続部5i1は、ケーブルh42を介して、インターフェイス基板3の防水性インターフェイス3iの接続部3i1と接続されている。
筐体5は、防水性インターフェイス5iの接続部5i2を外部に露出した防水構造とされている。つまり、筐体5は、防水性インターフェイス5iの接続部5i2を外部に露出して、通気孔を含め、完全に密閉された構成としている。
また、筐体5は、実施形態1の筐体5と同様、耐衝撃性および熱伝導性を有する構成である。
【0058】
実施形態4の構成によれば、インターフェイス基板3が基板保護材3hにより水密に覆われるので、インターフェイス基板3を浸水から保護することができる。
また、インターフェイス基板3を、基板保護材3hにより地震などの衝撃から保護することができる。
【0059】
記憶媒体3とインターフェイス基板3とが、ケーブルh41を介して接続されその間に空間を有するとともに、インターフェイス基板3と筐体5とが、ケーブルh42を介して接続されるので、記憶媒体2とインターフェイス基板3とが、それぞれ一方からの衝撃が他方に直接伝達されるのを防止することができる。
なお、実施形態3の作用効果は、同様に奏する。
【0060】
<<実施形態5>>
図5は、本発明に係る実施形態5のネットワ−ク接続の外部記憶装置51の構成を示す模式図である。
実施形態5の外部記憶装置51は、SATA接続の記憶媒体2と、SATA接続の記憶媒体2をネットワーク接続の記憶媒体に変換するインターフェイス基板3と、無停電電源装置4とを備えており、これらは熱伝導性が高い金属の筐体5で覆われている。
なお、実施形態1〜4と同様な構成要素には、同一の符号を付して示す。
【0061】
記憶媒体2は、ハードディスクなどの一般的な記憶媒体である。
インターフェイス基板3は、外部記憶装置51の外部入出力と記憶媒体2との間のインターフェイスを変換する機能を有する。また、インターフェイス基板3には、地震、津波等の突発的事象が発生した場合に記憶媒体2の動作を停止させる制御部が実装されている。
【0062】
無停電電源装置4は、蓄電池を内蔵しており、停電などの意図せぬ電源切断時に暫くの間、記憶媒体2やインターフェイス基板3に電気を供給する。
無停電電源装置4により、地震、津波などの突発事象発生時の急な停電時、つまり意図せぬ電源切断時、正常に記憶媒体2の動作を停止させる。
【0063】
記憶媒体2、インターフェイス基板3、および無停電電源装置4が格納される筐体5は、実施形態1と同様、防水性、耐衝撃性、および良好な熱伝導性を有している。
【0064】
そして、筐体5は、記憶媒体2やインターフェイス基板3で発生した熱を筐体5外の外部空間に排熱できるような高い熱伝導性を有している。
記憶媒体2は、ゴム質の物体である記憶媒体保護材2hによって密閉して覆われている。密閉とは、記憶媒体保護材2hが、通気性がなく水密であること、つまり、記憶媒体2を、記憶媒体保護材2hが外部空間に対して水密にシールしている。
【0065】
記憶媒体保護材2hは、実施形態1と同様、水密性と耐衝撃性と熱伝導性とを有する物体が用いられる。
【0066】
ここで、記憶媒体2が記憶媒体保護材2hにより密閉して覆われることから、記憶媒体保護材2hの熱伝導性を向上させる必要がある。
そこで、記憶媒体保護材2hは、実施形態1と同様、例えば、シリコーンゴムに熱伝導性が高いアルミニウムなどのシリコーンゴムより熱伝導性が高い物質の粉末や粒子を混ぜることで構成している。これにより、非常にシンプルな構成で、安く機能(熱伝導性、耐衝撃性、水密性の機能)を発揮できる。なお、熱伝導性が高い粉末や粒子は、アルミニウム以外のものを用いてもよい。
【0067】
このように、記憶媒体保護材2hを熱伝導性が高い物質の粉末や粒子を混合したゴム質の物体で構成するのが最も好ましいが、熱伝導性が高い物質の粉末や粒子を混ぜることなくゴム質の物体で構成してもよい。
【0068】
記憶媒体2を記憶媒体保護材2hで覆う方法を以下説明する。
記憶媒体2を記憶媒体保護材2hにより密閉して覆う場合、記憶媒体2と外界をつなぐものは、不図示のインターフェイス部のみとなる。
例えば、記憶媒体2に不図示の防水性のインターフェイスを接続し、防水性のインターフェイスを持って溶けたゴム質の物体である記憶媒体保護材2hに沈め、記憶媒体保護材2hを硬化させる。
【0069】
これにより、記憶媒体2は、防水性のインターフェイスのみ露出し、記憶媒体保護材2hに密閉されて覆われ、水密にされた状態となる。
型を用いれば、記憶媒体保護材2hは所望の形状に形成される。
なお、記憶媒体保護材2hは、入り口が小さくても非常によく伸びる物体を採用すれば、袋状に記憶媒体保護材2hを予め形成し、その後、記憶媒体2を、記憶媒体保護材2hの入り口を広げて、記憶媒体保護材2h内に入れる。記憶媒体2を記憶媒体保護材2h内に入れた後、入り口は弾性により元の大きさに縮まり、防水性のインターフェイスのみ露出する状態となる。記憶媒体保護材2hの入り口に防水パッキンを用いてもよい。
【0070】
或いは、記憶媒体保護材2hは、入り口を小さくできなければ、防水パッキンを大きくすればよい。記憶媒体2の防水性のインターフェイスの接続部は最も小さい面であり、入り口が最大でも、その面程度の大きさでもよい。
これにより、ゴム質の物体の記憶媒体保護材2hがそのまま防水パッキンの役割をするので、防水性のインターフェイスとゴム質の物体の記憶媒体保護材2hとの間を密閉することができる。
【0071】
なお、
図1では、記憶媒体保護材2hの厚みが一定の厚みの場合を例示しているが、この場合、記憶媒体2を筐体5内で固定する部分は、筐体5の構造の一部分などで構成される。この際、記憶媒体保護材2hの厚み全体が薄皮一枚くらいの厚さでもよい。
また、記憶媒体2を筐体5内に固定する部分が記憶媒体2を覆っている記憶媒体保護材2hであってもよいとすると、その際は、ゴム質の物体の記憶媒体保護材2hは、全体に厚みを持たせるのではなく、固定部分や熱伝導部などの部分、部分で厚みを持たせればよい。
【0072】
<衝撃による記憶媒体2の動作停止>
図6は、記憶媒体2の制御の例を示すブロック図である。
外部記憶装置51には、加速度センサg(
図6参照)が搭載されている。なお、
図5では、加速度センサgの図示を省略している。
加速度センサgの検出信号は、インターフェイス基板3の制御部(ディスク停止手段)3sに入力される。制御部3sは、記憶媒体2を制御する。制御部3sはマイクロコンピュータのソフトウェアで実現してもよいし、少なくとも一部を回路で構成することとしてもよい。
【0073】
制御部3sには、加速度センサgのセンサ信号を増幅するセンサ回路(図示せず)が実装されている。
制御部3sがセンサ信号による加速度情報を取得し、所定の大きさの衝撃(加速度)を感知した時点で、制御部3sは、記憶媒体2における磁気ヘッドによるディスクへのデータの書き込みや、ディスクからのデータの読み取りを停止する。
【0074】
或いは、地震速報、津波速報などの突発的事象の情報(信号)または予知情報を制御部3sで取得することにより、地震速報などの突発的な事象の情報(信号)または予知情報を取得した場合、記憶媒体2における磁気ヘッドによるディスクへのデータの書き込みや、ディスクからのデータの読み取りを停止する。
【0075】
これら地震速報、津波速報などの突発的な事象の情報(信号)または予知情報は、気象庁からの情報などを、サーバで取得し、ネットワークを介して、それぞれの外部記憶装置51の制御部3sに送信する。
或いは、地震速報、津波速報などの突発的な事象の情報(信号)または予知情報は、制御部3sに接続されるパソコンなどのコンピュータ側で受信すれば、ネットワーク以外のインターフェイスで伝えてもよいし、コンピュータが受信しなくとも、制御部3s自身がネットワーク経由で取得してもよい。
そして、制御部3sは、加速度センサgの情報(信号)や、気象庁の情報その他の情報(信号)を基に、振動や衝撃が十分に収まったことを確認後、記憶媒体2を駆動し、書き込みやリードを再開する。
【0076】
実施形態5の構成によれば、外部記憶装置51の筐体5を衝撃に対して損壊しない(壊れない)ように所定の強度を有するよう構成したので、外部記憶装置51が物理的に保護され、振動、衝撃などに対して保護することができる。
また、外部記憶装置51の筐体5を、水密性をもつ密閉された構成としたので、外部記憶装置51が津波などの浸水から守られる。また、外部記憶装置51内への塵埃の侵入を防止できる。
【0077】
加えて、記憶媒体2を水密性がある記憶媒体保護材2hによって完全に密閉して覆ったので、浸水があった際にも記憶媒体2に浸水することがない。さらに、記憶媒体2を耐衝撃性があるゴム質の物体、例えば、シリコーンゴムとしたので、弾性や減衰作用などにより地震などの衝撃、振動から記憶媒体2を保護することが可能である。
【0078】
また、記憶媒体保護材2hを、熱伝導性が高い物質の粉末や粒子を混ぜたシリコーンゴムとしたので熱伝導性が高く、記憶媒体2で発生した熱を良好に、記憶媒体2の外部空間に逃がす(放熱する)ことが可能である。そして、熱伝導性が高い筐体5を介して筐体5外の空間に記憶媒体2や、インターフェイス基板3で発生した熱を放出する。
【0079】
さらに、記憶媒体保護材2hに、熱伝導性が高い物質の粉末や粒子をゴム質の物体に混ぜて構成することで、記憶媒体保護材2hの変形性に影響を与えることなく、記憶媒体保護材2は、衝撃や振動に対して自在で柔軟な変形が可能になる。そのため、記憶媒体保護材2hの熱伝導性を高めつつ、その耐衝撃性を確保することが可能になる。
【0080】
加えて、急に停電が起こった場合、無停電電源装置4を用いて制御部3sにより、記憶媒体2における書き込み(write)動作や読み取り(read)動作を正常終了させるので、記憶媒体2のディスク、ヘッドの物理的保護、ディスクに記録されたデータを保護することが可能である。
【0081】
さらに、加速度センサgで検出した信号や、突発的事象の情報(信号)または予知情報(信号)により、記憶媒体2の書き込みや読み取りの動作を停止するため、記憶媒体2のディスク、ヘッドなどの物理的破壊を防止できる。また、記憶媒体2で書き込み中のデータや読み取り中のデータを保護することができる。
【0082】
また、衝撃が伝わる前に検出可能な予知情報(たとえば地震速報)による先行退避を行う。これにより、実際に外部記憶装置51に衝撃が加わる前に記憶媒体2の磁気ヘッドの駆動部などを退避させることができる。
【0083】
例えば、直下型でない地震が起きた場合、制御部3sが、地震速報の情報または予知情報により記憶媒体2を停止する。
数秒遅れて地震が到達し筐体5へ衝撃または振動が加わるが、衝撃吸収性の記憶媒体保護材2hで覆われた記憶媒体2は、停止する安定した構成であるため、被害は無いまたは極めて軽微なものとなる。そのため、記憶媒体2が停止中や突発事象発生前の記憶媒体2に記録されたデータを保護することが可能である。
【0084】
そして、制御部3sが、加速度センサgなどの情報(信号)により十分に振動が収まったことを確認できれば記憶媒体2を駆動し、書き込みや読み取りを再開するため、通常の使用で問題が起こることもない。
【0085】
或いは、直下型の地震が起きた場合、衝撃吸収性の記憶媒体保護材2hで覆われた記憶媒体2へ衝撃が加わるが、加速度センサgの情報(信号)などにより、制御部3sが、記憶媒体2を停止する。
衝撃の程度によるが、衝撃吸収性の記憶媒体保護材2hで対応可能なレベルであれば、記憶媒体2への被害はないまたは極めて軽微なものとなる。
【0086】
加速度センサgなどにより十分に振動が収まったことを確認できれば、制御部3sは、記憶媒体2の駆動、書き込みや読み取りを再開するため、通常の使用で問題が起こることもない。
【0087】
従って、地震多発地域や津波の危険性がある沿岸部、豪雨による浸水の恐れがある地域などでの使用に、災害や事故から大切なデータの入った物理的な記憶媒体2の保護を図るのに効果的である。
【0088】
なお、実施形態5では、外部記憶装置51の形態として、ネットワーク接続の外部記憶装置を例示したが、その他インターフェイス基板により例えばUSB接続の外部記憶装置51としてもよいし、インターフェイスを変換しない外部記憶装置51としてもよい。
なお、実施形態5では、記憶媒体保護材2hを形成するゴム質の物体として、シリコーンゴムを例示したが、その他のゴムを選択してもよい。
【0089】
また、実施形態5では、記憶媒体保護材2hの熱伝導性を高めるために、アルミニウムの粉末や粒子を例示したが、アルミニウムの粉末や粒子に代替して、熱伝導性が高いその他の金属や材料の粉末や粒子をゴム質の物体に混ぜるように構成してもよい。
なお、インターフェイス基板3、無停電電源装置4は、記憶媒体保護材2hと同様なゴム質の物体で、水密に覆ってもよい。
【0090】
図7は、実施形態5の変形例の外部記憶装置51Aの構成を示す図である。
変形例の外部記憶装置51Aは、制御部3sを搭載する制御基板8を別に設けたものである。その他の構成は、実施形態5の外部記憶装置51と同様である。
制御基板8は、
図7の二点鎖線で示すように、記憶媒体保護材2hと同様な物質の制御基板保護材8hで制御基板8を水密に覆うことが好ましい。これにより、制御基板8に、防水性と耐衝撃性を付加することができる。
なお、制御基板8は、記憶媒体保護材2hで記憶媒体2とともに、水密に覆ってもよい。
【0091】
<<実施形態6>>
図8は、本発明の実施形態6に係る外部記憶装置61の構成を示す模式図である。
実施形態6の外部記憶装置61は、実施形態1〜実施形態5の外部記憶装置(1、21、31、41、51、51A)において、突発的事象が発生した場合、補助記憶媒体7にデータを退避し、突発的事象が終焉後、記憶媒体2へ復帰処理する構成である。
【0092】
実施形態6の外部記憶装置61は、記憶媒体2と、インターフェイス基板3と、補助記憶媒体7とを備えており、これらは熱伝導性が高い金属の筐体5で覆われている。その他の構成は、実施形態5と同様であるから、同様な構成要素には同一の符号を付して示し、詳細な説明は省略する。
図8では、補助記憶媒7をインターフェイス基板3と分けて図示しているが、実際には、補助記憶媒体7は、筐体5の内部のインターフェイス基板3に実装されて設けられる。なお、補助記憶媒体7は筐体5の内部であれば、その他の箇所に設けてもよいが、インターフェイス基板3に実装するのが好ましい。
【0093】
インターフェイス基板3は、SATA接続の記憶媒体をUSB接続の記憶媒体へ変換する回路が実装された基板である。インターフェイス基板3は、退避・復帰処理を行う不図示の制御部が実装されている。
インターフェイス基板3は、実施形態4と同様、基板保護材により水密に密閉して覆われるのが、耐水性の観点から好ましい。そのため、補助記憶媒体4は、インターフェイス基板3とともに、基板保護材により水密に密閉して覆われていてもよい。
【0094】
図8に示すように、外部記憶装置61は、例えばPC(Personal computer)に接続されている。
外部記憶装置61は、突発的事象の情報(信号)(衝撃の情報または予知情報)を取得することにより、実施形態5と同様、記憶媒体2の書き込み(write)の動作を停止するとともに、突発的事象発生時のデータを一時的に補助記憶媒体7に記憶し、突発的事象が終えた際に、補助記憶媒体7に一時的に記憶したデータを、記憶媒体2に書き込む退避・復帰処理を行う構成である。
【0095】
図9は、本発明の実施形態6に係る退避・復帰処理のフローを示す図である。
図9に示す退避・復帰処理は、インターフェイス基板3に実装される制御部(データ退避・復帰手段)により行われる。制御部はマイクロコンピュータのソフトウェアで実現してもよいし、少なくとも一部を回路で構成することとしてもよい。
【0096】
以下、退避・復帰処理について、
図9に従って説明する。
まず、コマンド(CMD)を受信する。(
図9のS101)。なお、コマンド(CMD)は、記憶媒体2に係る一般のコマンドであり、インターフェイスによって異なる。例えば、SCSI(Small Computer System Interface)のコマンドや、ATA(Advanced Technology Attachment)/ATAPI(AT Attachment Packet Interface)のコマンドのようなもので記憶媒体2を制御するコマンドである。
【0097】
続いて、外部記憶装置61の記憶媒体2が停止中か否か判定する(S102)。
記憶媒体2が停止中でないと判定された場合(S102でNO)、S200の後記のキュー処理に移行する。キュー処理(
図10参照)の詳細は、後記する。
S102で、記憶媒体2が停止中であると判定された場合(S102でYES)、コマンド(CMD)がデータ書き込みコマンドか否か判定する(S103)。
【0098】
コマンド(CMD)がデータ書き込みコマンドでないと判定された場合(S103でNO)、S200の後記のキュー処理に移行する。
S103で、コマンド(CMD)がデータ書き込みコマンドであると判定された場合(S103でYES)、補助記憶媒体7の空きエリア(記憶領域)にコマンド(CMD)で命令されるデータを書き込む(S104)。
【0099】
続いて、補助記憶媒体7上に書き込んだデータ位置とコマンド(CMD)をキュー(待ち行列)へ追加する(S105)。
そして、コマンド(CMD)成功(正常終了)の情報を制御部に返す(返送する)(S106)。その後、リターンする。
【0100】
一方、S200のキュー処理後、キュー処理が全て成功したか否か判定する(S107)。
キュー処理が全て成功したと判定された場合(S107でYES)、コマンド(CMD)の処理を行う(S108)。
続いて、コマンド(CMD)の処理の結果、つまりコマンドの処理が正常終了か否かの情報を制御部に返す(返送する)(S109)。この場合、復帰処理が成功したケースである。
その後、S200にリターンする。
【0101】
一方、S107で、キュー処理が全て成功しなかったと判定された場合(S107でNO)、一番最初に失敗したコマンド(CMD)の処理の結果(エラーコードなどのエラー情報)を制御部に返す(返送する)。この場合、復帰処理が失敗したケースである。
その後、S200にリターンする。
以上が、
図9に示す退避・復帰処理である。
【0102】
なお、S102で、突発的事象の情報(信号)(衝撃の情報または予知情報)を取得した場合に、S103に移行する条件を加えてもよい。
【0103】
次に、
図9の200のキュー処理の詳細について、
図10に従って説明する。
図10は、本発明の実施形態6に係る退避・復帰処理中のキュー処理のフローを示す図である。
キューは、SDDなどの衝撃に強い補助記憶媒体7に格納される。
図9のS103に示すように、キューに貯めるのは書き込みコマンドのみなので、通常のコマンドはそのまま記憶媒体2に送られることとなる。
【0104】
キュー処理を開始すると、まず、キューが有るか否か判定される(
図10のS201)。
キューが無いと判定された場合(S201でNO)、キュー処理が全て成功の情報(正常終了の情報)を返す(S202)。その後、リターンする。
【0105】
一方、S201で、キューが有ると判定された場合(S201でYES)、補助記憶媒体7上に書き込んだデータ位置とコマンド(CMD)をキューから取得する(S203)。
続いて、補助記憶媒体7上のコマンド(CMD)に対応するデータを補助記憶媒体7から読み込む(S204)。
【0106】
そして、コマンド(CMD)の処理、つまり記憶媒体2に補助記憶媒体7上のコマンド(CMD)に対応するデータを書き込む処理を行う(S205)。
続いて、コマンド(CMD)の処理が成功したか否か判定される(S206)。
コマンド(CMD)の処理が成功したと判定された場合(S206でYES)、S201に移行する。
【0107】
一方、S206で、コマンド(CMD)の処理が成功しなかったと判定された場合(S206でNO)、キューをクリアする(S207)。
そして、コマンド(CMD)の処理の結果(エラーコードなど)を、制御部に返す(S208)。その後、リターンする。
以上が、
図10に示すキュー処理である。
【0108】
ここでは、失敗したらその時点での結果を返し、失敗とする処理のケースを例示している。
なお、処理は複雑になるが、複数失敗した場合に失敗のコマンドの全てまたはその一部の処理の結果を制御部に返す構成としてもよい。
【0109】
上記構成によれば、記憶媒体2が停止中であっても、補助記憶媒体7へデータを書き込み、記憶媒体2が動作中となった場合に、データが補助記憶媒体7から読み出され記憶媒体2へ書き込まれる。
【0110】
つまり、衝撃や災害情報などにより、記憶媒体2を保護するために停止中であっても、十分に時間が経過し、衝撃や災害などの脅威が収まり、記憶媒体2を再稼動させた場合に、外部記憶装置61の操作を続行することができる。
【0111】
なお、実施形態6では、補助記憶媒体7として、駆動部がなく衝撃が強いとされるSSDを例示したが、衝撃に強い記憶媒体であればよく、SSD以外の記憶媒体でもよいし、駆動部があってもよいし、記憶媒体2へ書き込み完了するまで保持できれば、一般的なメモリなどの揮発性の記憶媒体であってもよい。
また、前記実施形態では、様々な構成を説明したが、説明した構成を任意に選択して適宜組み合わせて構成してもよい。
【0112】
以上、本発明の種々の実施形態を述べたが、その説明は典型的であることを意図している。従って、本発明の範囲内で様々な修正と変更が可能である。すなわち、本発明は発明の趣旨を変更しない範囲において変更可能である。