特許第6061668号(P6061668)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6061668
(24)【登録日】2016年12月22日
(45)【発行日】2017年1月18日
(54)【発明の名称】防音パネルとその解体方法
(51)【国際特許分類】
   E01F 8/00 20060101AFI20170106BHJP
【FI】
   E01F8/00
【請求項の数】7
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2012-282811(P2012-282811)
(22)【出願日】2012年12月26日
(65)【公開番号】特開2014-125780(P2014-125780A)
(43)【公開日】2014年7月7日
【審査請求日】2015年7月8日
(73)【特許権者】
【識別番号】000231110
【氏名又は名称】JFE建材株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090402
【弁理士】
【氏名又は名称】窪田 法明
(72)【発明者】
【氏名】米森 博史
(72)【発明者】
【氏名】吉田 智
【審査官】 須永 聡
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−193431(JP,A)
【文献】 特開平11−188981(JP,A)
【文献】 実開昭62−056604(JP,U)
【文献】 実公昭50−025215(JP,Y1)
【文献】 特開平07−259248(JP,A)
【文献】 特開昭54−009354(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E01F 8/00−8/02
E04B 1/38−1/99
E04H 17/00−17/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
扁平な箱状の筐体と、該筐体内に収納された吸音材とからなり、該筐体は折曲加工された複数の金属板からなり、該金属板は部分的に重なり合っており、該金属板の重なり合っている部分はリベットにより連結され、該リベットにより連結されている部分のいずれか一方の該金属板には第一リベット孔が設けられ、該リベットにより連結されている部分の他方の該金属板には第二リベット孔と解除孔が設けられ、該リベットのフランジ部の直径A、該リベットの潰膨頭部の直径B、該第一リベット孔の直径C、該リベットのスリーブの直径D及び該第二リベット孔の直径Eは、D<E<B<C<Aの関係にあり、該リベットの潰膨頭部の直径Bと該解除孔の直径Fは、B<Fの関係にあり、該第二リベット孔と該解除孔は該リベットのスリーブの直径Dと略同一幅のスリットにより連通しており、該第一リベット孔と該第二リベット孔は重なっており、該第一リベット孔と該第二リベット孔には該リベットのスリーブが挿入され、該リベットのフランジ部は該第一リベット孔の外側に位置し、該リベットの潰膨頭部は該第二リベット孔の外側に位置していることを特徴とする防音パネル。
【請求項2】
前記筐体が、所定間隔をおいて対向する正面板及び背面板と、該筐体の両側部を形成する一対の側板と、該正面板、該背面板及び該側板を連結する複数のリベットとからなり、該側板の両側縁には一対の折返部が折曲形成され、該折返部は正面板及び背面板の側縁部に内側から重なっており、該正面板及び該背面板の側縁部には複数の第一リベット孔が設けられ、該折返部には第二リベット孔と解除孔が、該第二リベット孔は該第一リベット孔と重なる位置に、該解除孔は該第二リベット孔の隣で該折返部の縁部側の位置に設けられ、該リベットのフランジ部は該第一リベット孔の側に位置し、該リベットの該潰膨頭部は該第二リベット孔の側に位置することを特徴とする請求項1に記載の防音パネル。
【請求項3】
前記正面板、前記背面板、前記側板及び前記リベットのいずれかが他と異なる種類の金属材料からなることを特徴とする請求項2に記載の防音パネル。
【請求項4】
前記正面板がアルミニウム合金または溶融亜鉛メッキ鋼板からなり、前記背面板及び前記側板が溶融亜鉛メッキ鋼板、前記リベットがステンレススチールまたはアルミ合金からなることを特徴とする請求項3に記載の防音パネル。
【請求項5】
前記正面板に開口部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の防音パネル。
【請求項6】
請求項2に記載の防音パネルの解体方法であって、重なり合ってリベットで連結されている一対の前記金属板のいずれかを、該リベットのスリーブを前記第二リベット孔の位置から前記スリットを介して前記解除孔の位置まで移動させる方向に強制的にスライドさせ、一対の該金属板を連結していた該リベットを前記第一リベット孔の側から抜き取り、一対の該金属板を分離させ、該防音パネルを前記正面板、前記背面板、前記側板、前記吸音材及び前記リベットに解体することを特徴とする防音パネルの解体方法。
【請求項7】
請求項2に記載の防音パネルの解体方法であって、前記側板を前記筐体の外側から該筐体の内側に向けて、前記解除孔が前記リベットの前記潰膨頭部の位置にくるまで強制的にスライドさせ、この段階で該リベットを前記第一リベット孔の側から抜き取り、該防音パネルを前記正面板、前記背面板、該側板、前記吸音材及び該リベットに解体することを特徴とする防音パネルの解体方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高速道路等の道路の脇に設置されている防音壁の構成ユニットである防音パネルとその解体方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の防音パネルとしては、例えば、図8及び図9に示すようなものが知られている。これらの図において、10は防音パネルであり、防音パネル10は、横長で扁平な箱状の筐体12と、筐体12の内部に挿入された板状の吸音材14とから構成されている。筐体12は、所定間隔をおいて略平行に対向する正面板16及び背面板18と、正面板16及び背面板18の両側部を連結する一対の側板20,20とからなる。
【0003】
正面板16には自動車の騒音を筐体12の内部に取り入れるための開口部22が面状に設けられている。正面板16の上縁側には背面板18の側に向けて略直角に折り曲げられて折曲部24が筐体12の厚さ分だけ延長形成され、折曲部24の更に先の縁部には略直角に折り曲げられて係合部26が延長形成されている。
【0004】
背面板18の上縁側には正面板16の側に向けて略直角に折り曲げられて折曲部34が筐体12の厚さ分だけ延長形成され、背面板18の下縁側には正面板16の側に向けて略直角に折り曲げられて折曲部36が筐体12の厚さ分だけ延長形成されている。背面板18の中間高さ位置には背面板18の折り曲げ強度を高めるための断面略台形の突条38が筐体12の内部側に向けて折曲形成されている。
【0005】
側板20の両縁側には一対の折返部42,42が略直角に折り返し形成され、断面略コ字状になっている。側板20の内側、すなわち折返部42,42の間にはアイボルト(図示せず)が取り付けられている。なお、防音壁には支柱(H鋼)に沿って落下防止用のケーブルが設けられ、この落下防止用のケーブルがこのアイボルトに挿入されるので、防音パネル10の落下が防止されている。
【0006】
背面板18と側板20はいずれも同種金属(溶融亜鉛メッキ鋼板)からなるので、背面板18の側縁部に側板20の折返部42がスポット溶接で連結・固定されている。正面板16はアルミニウム合金板からなり、側板20は溶融亜鉛メッキ鋼板からなり、異種金属同士で、正面板16と側板20の連結にスポット溶接は使用できないので、正面板16と側板20はリベットにより連結・固定されている。
【0007】
すなわち、正面板16の側縁部には複数の第一リベット孔28が所定間隔をおいて設けられ、側板20の正面板16と接する折返部42には複数の第二リベット孔30が正面板16の第一リベット孔28と重なる位置に所定間隔をおいて設けられ、正面板16の第一リベット孔28と側板20の折返部42の第二リベット孔30は重なり合っていて、ブラインドリベット50が挿通され、正面板16の側縁部と側板20の折返部42はブラインドリベット50により連結・固定されている。
【0008】
吸音材14は筐体12の厚さと同程度の厚さを有した矩形板状であり、表面を撥水クロスで被覆されたポリエステル繊維成形吸音材や、ビニールフィルムで被覆されたグラスウール吸音材からなる。
【0009】
この防音パネル10は、車両の事故等により損傷したり、経時変化などにより劣化した場合、新しい防音パネル10と交換され、古い防音パネル10は解体され、筐体12を構成している金属部分は金属スクラップとして再利用され、吸音材14はポリエステル繊維成型吸音材はPETリサイクル、グラスウール吸音材は産業破棄物として廃棄される。
【0010】
防音パネル10の筐体12を構成している正面板16はアルミニウム合金板、背面板18と側板20は溶融亜鉛メッキ鋼板、リベット50はステンレススチールからなるので、正面板16、背面板18、側板20及びリベット50を金属スクラップとして再利用するためには、金属種ごとに分離して分別するのが好ましい。
【0011】
防音パネル10の筐体12は、スポット溶接やリベットで連結されているので、金属種毎に分離するためには、交換された古い防音パネル10のスポット溶接の部分の切断やリベットの部分をドリルで切削・破壊し、金属種毎にばらし、内部の吸音材を取り出すという手順で解体しなければならない。
【0012】
しかし、スポット溶接の部分の切断やリベットの部分をドリルの刃で切削・破壊する作業は細かい作業であり、取付箇所が多数であることから、非常に面倒であり、特にリベットの部分はドリルの刃もすぐに摩耗し、交換等が必要な状態となるので、このような方法で古い防音パネル10を解体すると手間やコストがかかり過ぎるという問題がある。
【0013】
そこで、防音パネル10の筐体12の部分を適宜溶断することにより防音パネル10を解体する方法が取られることが多い。しかし、古い防音パネル10の筐体12の部分をこのように適宜溶断して解体すると、異種金属が結合したままの金属スクラップになり、このままでは分別に手間がかかり、しかも再利用不可の部分が生ずるという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】特開2003−193431号公報
【特許文献2】実用新案登録第3105092号公報
【特許文献3】特開2012−180688号公報
【特許文献4】特開2006−299698号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本発明が解決しようとする課題は、更新により交換した古い防音パネルの筐体を同一金属種毎に簡単に解体・分別することができない点である。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明に係る防音パネルは、折曲加工された複数の金属板が、内部に吸音材が装入された状態で、扁平な箱状に組み立てられ、該金属板の端部の重なり合っている部分がリベット(ブラインドリベット)で結合されている。
【0017】
該複数の金属板の相互に重なり合ってリベットにより連結されている部分のいずれか一方には第一リベット孔が設けられ、他方には第二リベット孔と解除孔が設けられ、第一リベット孔と第二リベット孔には該リベットのスリーブが挿入され、第二リベット孔と該解除孔は少なくとも該リベットのスリーブの直径と略同一幅のスリットで繋がれている。
【0018】
該スリーブは一方にフランジ部を、他方に潰膨頭部を有し、該リベットの該潰膨頭部の潰膨後の直径は該第一リベット孔の直径Cより小さく、フランジ部の直径Aは該第一リベット孔の直径Cより大きい。
【0019】
該リベットのフランジ部の直径A、該潰膨頭部の潰膨後の直径B、該スリーブの直径D及び該第二リベット孔の直径Eは、D<E<B<Aの関係にあり、該解除孔の直径Fは該リベットの該潰膨頭部の潰膨後の直径Bより大きい関係にある。
【0020】
該リベットのフランジ部は第一リベット孔側に位置し、該潰膨頭部は第二リベット孔に位置する。
【0021】
また、本発明の防音パネルの解体方法は、上記した防音パネルにおいて、重なり合ってリベットで連結されている一対の金属板のいずれかを、該リベットのスリーブを第二リベット孔の位置からスリット48を介して解除孔の位置まで移動させる方向に強制的にスライドさせ、該一対の金属板を連結していた該リベットを第一リベット孔の側から抜き取り、該一対の金属板を分離させて該防音パネルを解体するものである。
【発明の効果】
【0022】
本発明は、上述したように構成されているので、防音パネルの筐体を構成している金属板のいずれかをスライドさせ、該金属板を連結しているリベットの位置を解除孔の位置まで移動させるだけで該リベットが該金属板から外れ、防音パネルの筐体を構成している金属板が解体され、従って、防音パネルを容易且つ迅速に、低コストで解体することができるという利点がある。
【0023】
また、本発明は、上述したように構成されているので、防音パネルの筐体を構成している金属板の結合がリベットを外すだけで解除され、防音パネルの筐体を構成している金属板及びリベットが容易に分離され、従って、防音パネルの筐体を構成している金属板及びリベットを同種金属毎に容易に分別収集することができるという利点がある。
【0024】
また、本発明は、上述したように構成されているので、防音パネルを形成している全ての金属材料をリベット1本に至るまでそのままの形状で解体され、防音パネルの筐体を構成している全ての金属材料を完全に分別収集することができ、従って、交換された古い防音パネルの金属材料の回収について回収ロスが出ないという利点がある。
【0025】
また、本発明は、上述したように構成されているので、防音パネルの筐体を構成している金属板を連結しているリベットを、切削・破壊することなく、単に外すだけで防音パネルの筐体を構成している金属板が解体され、従って、防音パネルの筐体を構成している金属板を、損傷させることなく、再利用可能な状態で解体することができるという利点がある。
【0026】
そして、本発明は、防音パネルの筐体を構成している金属板を、損傷させることなく、再利用可能な状態で解体することができるので、回収された金属材料から損傷や劣化の無いものを選んで組み合わせることにより、極めて低コストで防音パネルの筐体を作ることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1図1は本発明の一例の防音パネルの斜視図である。
図2図2は本発明の一例の防音パネルの分解斜視図である。
図3図3は本発明の一例の防音パネルの筐体(一部)の背面側からの斜視図である。
図4図4はリベット孔とリベットとの関係を示す説明図である。
図5図5は本発明の一例の防音パネルの組立工程を説明する説明図である。
図6図6は金属板の連結手順を示す説明図である。
図7図7は解体・分離される金属板のスライド状態とリベットの挙動を示す説明図である。
図8図8は従来の防音パネルの一例の斜視図である。
図9図9は従来の防音パネルの一例の分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
古い防音パネルの筐体を容易に解体し、解体により得られた金属材料を金属種毎にロス無く分別収集するという目的を、簡単な構成で、防音パネルの筐体の剛性を損なわずに実現した。
【実施例1】
【0029】
図1は本発明の一例の防音パネルの斜視図、図2は本発明の一例の防音パネルの分解斜視図、図3は本発明の一例の防音パネルの筐体(一部)の背面側からの斜視図、図4はリベット孔とリベットとの関係を示す説明図である。これらの図において、10は防音パネルであり、防音パネル10は、横長で扁平な箱状の筐体12と、筐体12の内部に挿入された吸音材14とからなり、筐体12は、所定間隔をおいて対向する正面板16及び背面板18と、正面板16及び背面板18の両側部を連結する一対の側板20,20とからなる。
【0030】
正面板16には騒音を内部に取り入れるための開口部22が面状に設けられている。正面板16の上縁側には背面板18の側に向けて筐体12の厚さ分だけ略直角に折り曲げられて折曲部24が延長形成され、折曲部24の更に先の縁部には略直角に折り曲げられて係合部26が延長形成されている。正面板16の側縁部には複数の第一リベット孔28が側縁に沿って所定間隔をおいて設けられている。正面板16の係合部26には、図3に示すように、第二リベット孔30と解除孔32が所定間隔をおいて設けられ、第二リベット孔30と解除孔32は重なり合って又はスリット48により連結され、略瓢箪形の一つの孔を形成している。
【0031】
背面板18の上縁側には正面板16の側に向けて筐体12の厚さ分だけ略直角に折り曲げられて折曲部34が延長形成され、背面板18の下縁側には正面板16の側に向けて筐体12の厚さ分だけ略直角に折り曲げられて折曲部36が延長形成されている。背面板18の中間高さ位置には背面板18の折り曲げ強度を高めるための断面略台形の突条38が筐体12の内部側に向けて折曲形成されている。背面板18の側縁部には複数の第一リベット孔40が側縁に沿って所定間隔をおいて設けられている。
【0032】
側板20の両縁側には一対の折返部42,42が略直角に折り返された状態で形成されている。折返部42,42には第二リベット孔44と解除孔46が、第二リベット孔44は第一リベット孔28,40と重なる位置に、解除孔46は第二リベット孔44の隣で折返部42の縁部側の位置に設けられている。第二リベット孔44と解除孔46は重なり合って又はスリット48により連結され、略瓢箪形の一つの孔を形成している。
【0033】
第一リベット孔28,40と第二リベット孔44にはブラインドリベット50が挿通され、正面板16と側板20、背面板18と側板20はブラインドリベット50によって連結・固定されている。ここで、ブラインドリベット50のフランジ部52は第一リベット孔28,40の側に位置し、ブラインドリベット50の潰膨頭部54は第二リベット孔44の側に位置している。
【0034】
図4に示すように、リベット50のフランジ部52の直径A、リベット50の潰膨頭部54の直径B、第一リベット孔28,40の直径C、リベット50のスリーブ56の直径D及び第二リベット孔44の直径Eは、D<E<B<C<Aの関係にあり、潰膨頭部54の直径Bと解除孔46の直径Fは、B<Fの関係にある。
【0035】
なお、正面板16はアルミニウム合金または溶融亜鉛メッキ鋼板からなり、背面板18及び側板20は溶融亜鉛メッキ鋼板からなり、ブラインドリベット50はステンレススチールまたはアルミ合金からなる。側板20には落下防止用のケーブルを通しておくためのアイボルト(図示せず)が取り付けられている。吸音材14は表面を撥水クロスで被覆されたポリエステル繊維成形吸音材や、ビニールフィルムで被覆されたグラスウール吸音材からなる
【0036】
次に、以上説明した防音パネルの組立手順について、図5図6を参照しながら説明する。ここで、図5は本発明の一例の防音パネルの組立工程を説明する説明図、図6は金属板の連結手順を示す説明図である。
【0037】
まず、図5(a)に示すように、背面板18の縁部に側板20を、図6に示す手順に従い、第一リベット孔28に第二リベット孔44が重なるように重ね、第一リベット孔28及び第二リベット孔44にブラインドリベット50のスリーブ56を挿入し、ブラインドリベット50のマンドレルを強制的に抜き取ることによりスリーブ56の端部に潰膨頭部54を形成し、図5(b)に示すように、背面板18に側板20を連結・固定する。
【0038】
次に、図5(c)に示すように、背面板18の上に吸音材14を重ねてセットし、図5(d)に示すように、側板20に正面板16を、図6に示す手順に従い、第二リベット孔44に第一リベット孔40が重なるように重ね、第二リベット孔44及び第一リベット孔40にブラインドリベット50のスリーブ56を挿入し、ブラインドリベット50のマンドレルを強制的に抜き取ることによりスリーブ56の端部に潰膨頭部54を形成し、図5(e)に示すように、側板20に正面板16を連結・固定する。以上で、防音パネルの組立が完成する。
【0039】
次に、以上説明した防音パネルの解体方法について、図7を参照しながら説明する。ここで、図7は解体・分離される金属板のスライド状態とリベットの挙動を示す説明図である。
【0040】
まず、防音パネル10の側板20を筐体12の外側から筐体12の内側に向けて叩き、図7に示すように、ブラインドリベット50の潰膨頭部54が解除孔46の位置に来るまで、金槌、木槌などのより、強制的にスライドさせる。解除孔46の直径と第一リベット孔40の直径は潰膨頭部54の直径より大きいので、ブラインドリベット50は側板20、正面板16、背面板18から抜き取ることができるようになる(図4参照)。
【0041】
次に、側板20、正面板16、背面板18からブラインドリベット50を抜き取り、筐体12を正面板16、背面板18、側板20,20に解体し、筐体12の内部の吸音材14を取り出す。以上で、防音パネルの解体が完了する。
【0042】
この防音パネルはリベット孔以外は従来品と同様のため、組立作業に特別な工具や技能を必要とせず、また、側板を叩くことにより解体することができるので、解体作業に特別な工具・技能を必要としない。
【0043】
また、この防音パネルは、防音パネルの支持体であるH鋼の溝部に挿入されるため、側板に外力が加わることがなく、解体のおそれはない。また、落下防止のアイボルトも、ケーブルにより筐体の外側に向けて引っ張られており、側板の取り外し方向と反対側に力が作用するので、解体のおそれはない。
【産業上の利用可能性】
【0044】
異種金属材料からなる金属板を連結して形成されている物品を各金属板毎に解体して分別収集したり、再利用に供する用途にも適用できる。
【符号の説明】
【0045】
10 防音パネル
12 筐体
14 吸音材
16 正面板
18 背面板
20 側板
22 開口部
24 折曲部
26 係合部
28 第一リベット孔
30 第二リベット孔
32 解除孔
34 折曲部
36 折曲部
38 突条
40 第一リベット孔
42 折返部
44 第二リベット孔
46 解除孔
48 スリット
50 ブラインドリベット
52 フランジ部
54 潰膨頭部
56 スリーブ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9