【実施例】
【0017】
次に、本発明の実施例に係る車載システムおよびその個人認証方法について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施例に係る車載システムの一構成例を示す図である。本実施例の車載システム10は、1台の車両を共有する、複数のユーザーU1、U2、U3が、認証用端末としてスマートフォン20−1、20−2、20−3をそれぞれ保有する。スマートフォン20−1、20−2、20−3には、ユーザーU1、U2、U3の個人認証情報がそれぞれ格納されている。スマートフォンは、車内の認証キーポイントにおいて、非接触通信によりユーザーの個人認証情報を発信する。好ましい態様では、スマートフォン20−1〜20−3には、認証を容易にかつ高速に実施するNFCが搭載される。ユーザーは、自身のスマートフォンを介して車載装置30によりユーザー認証されると、車両を利用することができる。
【0018】
車載装置30には、マルチメディアの再生機能やユーザーの認証機能などを備え、さらに車載装置30は、車両に搭載された機能を制御する車載コントローラ40に車内バス50を介して接続される。車載装置30は、車内バス50介して車載コントローラ40に命令を送信し、車内の機能を制御させることが可能である。
【0019】
図2は、認証用端末としてのスマートフォン20の一構成例である。スマートフォン20は、典型的に、ユーザーからの入力を受け取る入力部100、外部の電子装置等との間で無線または有線による通信等を可能にする通信部110、ディスプレイの表示を制御する表示制御部120、スピーカからの音声出力を制御する音声出力部130、マイクロコントローラやマイクロプロセッサ等を含みプログラムを実行することで各部を制御する制御部140、アプリケーションソフトウエアやファームウエアなどのプログラムを格納するプログラムメモリ150、および種々のデータを格納するデータメモリ160を備えている。
【0020】
データメモリ160には、ユーザーの個人認証用のための認証用データ、例えば、ユーザーの名前、電話番号などの識別情報が格納されている。また、通信部110は、NFC等の近距離の非接触通信をサポートする。
【0021】
図3は、
図2に示す車載装置30の構成例を示すブロック図である。車載装置30は、CD、DVD、ブルーレイディスク、ハードディスク装置などに格納されたオーディオデータやビデオデータを再生するマルチメディア再生部200、デジタルテレビ放送、AM/FMラジオ放送などを受信するテレビ/ラジオ受信部210、自車位置周辺の道路地図を表示したり、目的地までの誘導経路を案内するナビゲーション部220、スマートフォン20やその他の電子装置等と無線や有線により通信を行うことができる通信部230、ユーザーが搭乗したときの座席位置や車両の動作状態等を検出する状況検出部240、音声や画像を出力する出力部250、プログラムやデータ等を記憶する記憶部260、ユーザーからの指示を受け取る入力部270、マイクロコントローラやマイクロプロセッサ等を含みプログラムを実行することで各部を制御する制御部280を含んで構成される。なお、この構成は例示であって、車載装置30は、このような構成に限定されるものではない。また、車載装置30は、エンジンが停止中であっても、車両に搭載されたバッテリーによって動作可能である。
【0022】
制御部280が包含する機能的な構成を
図4のブロック図に示す。制御部280は、ユーザーを認証するための認証用データを保持する認証情報保持部300、認証情報保持部300で保持された認証用データとスマートフォン20に保持された認証用データとを比較し、両認証用データが一致したときユーザー認証を行うユーザー認証部310、状況検出部240の検出結果に基づきユーザーが搭乗した座席位置を判定する座席位置判定部320、車両の各座席位置に優先順位を設定する優先順位設定部330、ユーザー認証されたユーザーに対応するHMI画面を提供するようにユーザーインターフェースプログラムを選択するHMI選択部340を含んで構成される。
【0023】
図5に、認証情報保持部300が保持するデータの一例を示す。仮に、
図1に示すように、1台の車両が3人のユーザーU1、U2、U3によって共用されるとした場合、認証情報保持部300は、ユーザーU1、U2、U3にそれぞれ割り当てられた認証用データを保持する。例えば、ユーザーU1には、認証用データとして“XXX1”が割り当てられる。この認証用データは、ユーザーU1が保持するスマートフォン20−1にも保持されることになる。なお、車両を利用するユーザーを追加、変更、削除する場合には、入力部270を介してまたはプログラムによって、認証情報保持部300の内容が書換えられる。
【0024】
ユーザー認証部310は、ユーザーが車両に搭乗した際に、ユーザーが保持するスマートフォンから提供された認証用データと認証情報保持部300によって保持される認証用データとを比較し、認証用データが一致したとき、ユーザー認証をする。
図6に、ユーザー認証の一例を示す。
図6は、車両の内部空間を模式的に表した平面図であり、ここには、運転席400、助手席410、後部座席420が例示されている。運転席400と助手席410の前方には、車載装置30のディスプレイが配置されている。また、運転席410と助手席420の間に、スマートフォン置き場としての認証キーポイント430が設置され、さらに運転席400の右前方にも認証キーポイント440が設置される。ユーザーは、車両に搭乗した際に、自身が保有するスマートフォンを認証キーポイント430または440のいずれかに接近させるか置くことで、スマートフォン20と車載装置30間の非接触通信によりユーザー認証が行われる。認証キーポイント430、440の配置や数は一例であって、他の場所に設置したり、数を増加させることもできる。さらには、車両のドア近傍に認証キーポイントを設置し、ユーザーが車両に搭乗する前にユーザー認証を行い、ユーザー認証後に車両のドアのキーを解除し、ユーザーが車内に搭乗できるようなシステムであってもよい。ユーザー認証部310の認証結果は、座席位置判定部320やHMI選択部340等へ提供される。
【0025】
座席位置判定部320は、状況検出部240からの検出結果に基づきユーザーが搭乗した座席位置を判定する。状況検出部240は、種々の公知技術を利用して車内状況を監視し、その監視結果を提供する。例えば、各々の座席に設けられた重量センサーの出力結果を提供したり、車内空間を撮像する撮像カメラからの撮像データを提供したり、座席のシートベルトの着用の有無を表す信号を提供する。座席位置判定部320は、重量センサーにより一定以上の荷重が検出されたか否か、あるいは撮像データを解析し座席上に人物が確認されたか否か、座席のシートベルトが着用されたか否か等に基づき、搭乗者の座席位置を判定する。好ましい例では、座席位置判定部320は、予め車両の座席配列情報(例えば、4人乗りであれば、運転席、助手席、後部の左右座席、6人乗りであれば、運転席、助手席、中央列の左右座席、最後列の左右座席など)を備えており、この座席配列情報の中から、ユーザーが搭乗した座席位置を選択する。座席位置判定部320の判定結果は、HMI選択部340へ提供される。
【0026】
優先順位設定部330は、車両の座席位置に優先順位を設定する。好ましい例では、運転席の優先順位が最も高く、それに次いで助手席、後部座席などのように設定される。
図7は、
図6に示すような座席配列をもつ車両における座席位置と優先順位との関係を設定したテーブルを示している。なお、座席毎の優先順位は変更することが可能であり、ユーザーは、入力部270を介して優先順位を設定し、または変更することが可能である。
【0027】
HMI選択部340は、認証されたユーザーに応じたHMI画面を提供するようにユーザーインターフェースプログラムを選択する。好ましい態様では、HMI選択部340は、
図8に示すように、ユーザーIDに対応するユーザーインターフェースプログラムの関係を規定したテーブルを含み、ユーザー認証されたユーザーに対応するユーザーインターフェースプログラムを選択する。例えば、ユーザーU1が認証された場合には、ユーザーインターフェースプログラムAが選択され、これが実行される。ここで留意すべき点は、時間的に前後して複数のユーザーが認証された場合、HMI選択部340は、優先順位設定部330で設定された座席の優先順位に従い、ユーザーインターフェースプログラムを変更するか否かを決定する。すなわち、HMI選択部340は、前回のユーザー認証されたユーザーの座席位置と、今回のユーザー認証されたユーザーの座席位置との優先順位を比較し、今回のユーザーの座席位置の優先順位が高ければ、前回選択されたユーザーインターフェースプログラムを、今回のユーザーに対応するユーザーインターフェースプログラムに変更する。他方、優先順位が高くなければ、前回選択されたユーザーインターフェースプログラムを変更せずその実行を継続する。例えば、最初に搭乗したユーザーU2が助手席に着座したとき、ユーザーインターフェースプログラムBが選択されこれが実行される。その後、ユーザーU1が運転席に着座したとき、
図7に示す優先順位は、運転席の優先順位が助手席よりも高いので、HMI選択部340は、ユーザーインターフェースプログラムBをユーザーインターフェースプログラムAに変更する。もし、ユーザーU1が先に運転席に搭乗し、その後、ユーザーU2が助手席に着座したならば、助手席の優先順位が運転席よりも低いので、HMI選択部340は、ユーザーインターフェースプログラムAを変更することなくこの実行を継続する。
【0028】
図9は、ユーザーインターフェースプログラムの実行を説明する動作フローである。先ず、ユーザーが車両に搭乗すると、そこでユーザー認証が行われる(S100)。この時点で、車載装置30には、必要最低限のバッテリー電源が供給されており、ユーザー認証部310によるユーザー認証が可能である。
【0029】
次に、ユーザー認証が行われると、例えば、ユーザーは、車両の機能の一部または全部を使用することを許可される。ユーザーは、イグニッションキーを動作させ、車載装置30のメインプログラムを起動させる(S102)。次に、ユーザー認証部310によって認証されたユーザーIDがHMI選択部340へ提供され、HMI選択部340は、ユーザーIDに対応するユーザーインターフェースプログラムを選択しこれを実行させる(S104)。これにより、車載装置30のディスプレイには、ユーザーに対応したHMI画面が表示される(S106)。
【0030】
ユーザーインターフェースプログラムが実行されると、車載装置30のディスプレイには、ユーザーに対応したHMI画面が表示される(S106)。
図10は、HMI画面の一例であり、
図10(A)は、ユーザーU1のインターフェースプログラムAが実行されたときのHMI画面500、
図10(B)は、ユーザーU2のユーザーインターフェースプログラムBが実行されたときのHMI画面510である。HMI画面500は、ユーザーU1のためにカスタマイズされ、HMI画面510は、ユーザーU2のためにカスタマイズされている。このようなHMI画面は、権限のある管理者またはユーザー自身が初期設定することも可能であるが、ユーザーの操作履歴情報を反映するようにしてもよい。
【0031】
HMI画面500には、ユーザーU1に許可された機能1ないし6の選択ボタンが表示され、ユーザーU1は、実行ボタン502を選択することで、車両に搭載された機能1〜6のいずれかを実行させることができる。機能1ないし6は、車載装置30によって実行できる機能に加え、車載装置30に接続された車載コントローラ40によって実行できる機能も含まれる。例えば、車載装置30に含まれる機能は、マルチメディア再生部200、テレビ/ラジオ受信部210、ナビゲーション部220などであり、車載コントローラ40によって制御される機能は、エアーコンディショナー、パワーウィンドウ、ライト、ドアキーのロック/解除などである。
【0032】
他方、HMI画面510には、ユーザーU2に許可された機能1ないし3の選択ボタンが表示され、ユーザーU2は、実行ボタン512を選択することで車両に搭載された機能1〜3のいずれかを実行させることができる。ここでは、ユーザーU1に比べて、ユーザーU2が実行できる機能が制限される例が示されるが、必ずしもこのような例に限定されるものではない。
【0033】
図11は、車載装置30のナビゲーション部220が実行されたときのHMI画面の表示例である。
図11(A)は、ユーザーU1に対応するユーザーインターフェースプログラムAが実行されたときの「行き先」を検索するHMI画面520の例である。同様に、
図11(B)は、ユーザーU2に対応するユーザーインターフェースプログラムBが実行されたときの「行き先」を検索するHMI画面530の例である。HMI画面520には、ユーザーU1のためにカスタマイズされた項目522がレイアウトされ、ユーザーU1にとっての使い易い画面表示となっている。また、HMI画面530には、ユーザーU2のためにカスタマイズされた項目532がレイアウトされ、ユーザーU2にとっての使い易い画面表示となっている。
【0034】
次に、本発明の実施例に係る車載ステムの動作を
図12のフローに示す。先ず、車載装置30の制御部280は、状況検出部240の検出結果に基づき車両が停車中か否か、すなわちイグニッションキーがオフされた状態か否かを判定する(S200)。走行中である場合には、運転者が搭乗しているので、事実上、HMIの変更は行われないのでこのルーチンは終了される。車両が停止中であると判定され、次に、ユーザーが車両に搭乗した際に、ユーザーが保有するスマートフォン20を介してユーザー認証が行われる(S202)。ユーザー認証が失敗すれば、当該ユーザーは、車両を利用することができないのでこのルーチンが終了される。
【0035】
次に、ユーザー認証が成功すると、ユーザーが搭乗した座席位置が判定され(S204)、この判定結果がHMI選択部340に伝えられる。次に、HMI選択部340は、当該ユーザーが最初の搭乗者か否かを判定する(S206)。HMI選択部340は、ユーザー認証部310からユーザー認証結果の通知を監視することで、最初の搭乗者か否かを判定する。もし、最初の搭乗者であると判定した場合には、HMI選択部340は、認証されたユーザーに対応するユーザーインターフェースプログラムを選択しこれを実行させる(S208)。他方、最初の搭乗者でないと判定した場合には、HMI選択部340は、前に搭乗したユーザーの座席位置と今回搭乗したのユーザーの座席位置との優先順位を比較し(S210)、今回の座席位置の優先順位が高いか否かを判定する(S212)。今回の座席位置の優先順位が高い場合には、現在実行しているユーザーインターフェースプログラムを、今回のユーザーに対応するユーザーインターフェースプログラムに変更する(S214)。優先順位が高くない場合には、前回選択したユーザーインターフェースプログラムを変更せず、このプログラムの実行を継続する(S216)。
【0036】
次に、本実施例の具体的なHMI画面の表示例について説明する。標準的なケースとして、車両を利用するユーザーが単独である場合の例を
図13(A)、(B)に示す。
図13(A)は、ユーザーU1のみが車両を利用する者として登録されているケースである。この場合、ユーザーU1は、運転席に着座し、認証用端末としてのスマートフォン20−1を認証キーポイント430または440のいずれかに置くことでユーザー認証される。その結果、ユーザーU1に対応するユーザーインターフェースプログラムAが選択・実行され、車載装置30のディスプレイには、ユーザーU1の使い慣れたHMI画面520(
図11(A)を参照)が表示される。
【0037】
図13(B)は、ユーザーU2のみが車両を利用する者として登録されているケースである。この場合にも、ユーザーU2は、運転席に着座し、自身が保有するスマートフォン20−2を認証キーポイント430または440のいずれかに置くことでユーザー認証される。その結果、ユーザーU2に対応するユーザーインターフェースプログラムBが選択・実行され、車載装置30のディスプレイには、ユーザーU2の使い慣れたHMI画面530(
図11(B)を参照)が表示される。
【0038】
図14は、1台の車両を複数のユーザーが利用する、いわゆるカーシェアリングのケースである。
図14(A)に示すように、ユーザーU2が先に後部座席に搭乗したものとする。ユーザーU2は、後部座席に着座し、認証用端末としてのスマートフォン20−2を認証キーポイント430または440のいずれかに置くことでユーザー認証される。ユーザーU2が最初の搭乗者であるので、ユーザーU2に対応するユーザーインターフェースプログラムBが選択・実行され、車載装置30のディスプレイには、ユーザーU2の使い慣れたHMI画面530が表示される。
【0039】
その後、
図14(B)に示すように、ユーザーU1が運転席に搭乗し、ユーザーU1は、スマートフォン20−1を認証キーポイント430または440のいずれかに置くことでユーザー認証される。次に、ユーザーU1が着座した運転席の優先順位とユーザーU2が着座した後部座席の優先順位とが比較され、優先順位は、運転席の方が高いので、HMI選択部340は、ユーザーU1に対応するユーザーインターフェースプログラムAに選択を変更する。これにより、ユーザーU2のHMI画面530からユーザーU1の使い慣れたHMI画面520に変更される。
【0040】
図15は、
図14とは反対に、ユーザーU1が先に運転席に搭乗し、その後、ユーザーU2が後部座席に搭乗するときのHMI画面を示している。この場合には、ユーザーU1の運転席の優先順位が、ユーザーU2の後部座席の優先順位よりも高いので、ユーザーインターフェースプログラムが変更されず、ユーザーU1の使い慣れたHMI画面520がそのまま継続して表示される。
【0041】
次に、本発明の第2の実施例について説明する。第1の実施例では、優先順位設定部330が座席位置の優先順位を設定したが、第2の実施例では、認証キーポイントにそれぞれ重み付けをすることで、認証キーポイントに優先順位を設定する。例えば、
図6に示す車内空間において、運転席の前方の認証キーポイント440の重み付けを、後部座席の前方の認証キーポイント430の重み付けよりも大きくし、すなわち、認証キーポイント440の優先順位を、認証キーポイント430の優先順位よりも高くする。
【0042】
ユーザーU2が先に後部座席に搭乗し、その後、ユーザーU1が運転席に搭乗したとする。ユーザーU2がスマートフォン20−2を認証キーポイント430に置くことでユーザー認証が行われ、ユーザー認証部310は、認証キーポイント430が認証に使用されたことをHMI選択部340へ通知する。そして、HMI選択部340は、ユーザーU2に対応するユーザーインターフェースプログラムBを選択し、これを実行させる。
【0043】
次に、ユーザーU1がスマートフォン20−1を認証キーポイント440に置くことでユーザー認証が行われ、ユーザー認証部310は、認証キーポイント440が認証に使用されたことをHMI選択部340へ通知する。そして、HMI選択部340は、ユーザーU2のときに使用された認証キーポイント430と、ユーザーU1のときに使用された認証キーポイント440との優先順位を比較する。この場合、認証キーポイント440の優先順位が高いので、ユーザーU1に対応するユーザーインターフェースプログラムAに選択が変更される。
【0044】
このように第2の実施例では、認証キーポイントの位置が座席位置情報および優先順位情報を兼ねるので、ユーザーが搭乗した座席位置を状況検出部240の出力を利用して判定する必要がなくなり、制御部280の構成を簡易にすることができる。また、認証キーポイントは、
図6のように2つである必要はなく、それぞれの座席位置の数に対応する数だけ設置することで、座席位置の判定をより正確に行うことができる。例えば、
図16に示すように、運転席の前方、助手席の前方、右後部座席の前方、左後部座席の前方などに、認証キーポイント600、610、620、630を設置し、それぞれに重み付けを付加し、座席位置および優先順位の判定を行うようにしてもよい。
【0045】
本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の要旨の範囲において、種々の変形・変更が可能である。また、本発明は、第1または第2の実施例をそれぞれ単独で実施すること、あるいは組み合わせて実施することも包含し得る。