特許第6061857号(P6061857)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6061857モルヒナン誘導体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6061857
(24)【登録日】2016年12月22日
(45)【発行日】2017年1月18日
(54)【発明の名称】モルヒナン誘導体
(51)【国際特許分類】
   C07D 491/18 20060101AFI20170106BHJP
   C07D 471/08 20060101ALI20170106BHJP
   A61K 31/485 20060101ALI20170106BHJP
   A61K 31/496 20060101ALI20170106BHJP
   A61K 31/497 20060101ALI20170106BHJP
   A61K 31/506 20060101ALI20170106BHJP
   A61K 31/5377 20060101ALI20170106BHJP
   A61K 31/541 20060101ALI20170106BHJP
   A61K 31/55 20060101ALI20170106BHJP
   A61P 25/04 20060101ALI20170106BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20170106BHJP
【FI】
   C07D491/18CSP
   C07D471/08
   A61K31/485
   A61K31/496
   A61K31/497
   A61K31/506
   A61K31/5377
   A61K31/541
   A61K31/55
   A61P25/04
   A61P43/00 111
【請求項の数】31
【全頁数】236
(21)【出願番号】特願2013-532664(P2013-532664)
(86)(22)【出願日】2012年9月7日
(86)【国際出願番号】JP2012072868
(87)【国際公開番号】WO2013035833
(87)【国際公開日】20130314
【審査請求日】2015年9月4日
(31)【優先権主張番号】特願2011-196641(P2011-196641)
(32)【優先日】2011年9月9日
(33)【優先権主張国】JP
(31)【優先権主張番号】特願2012-168401(P2012-168401)
(32)【優先日】2012年7月30日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】598041566
【氏名又は名称】学校法人北里研究所
(73)【特許権者】
【識別番号】000228590
【氏名又は名称】日本ケミファ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000109
【氏名又は名称】特許業務法人特許事務所サイクス
(74)【代理人】
【識別番号】100124822
【弁理士】
【氏名又は名称】千草 新一
(72)【発明者】
【氏名】長瀬 博
(72)【発明者】
【氏名】藤井 秀明
(72)【発明者】
【氏名】中田 恵理子
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 義一
(72)【発明者】
【氏名】高橋 俊弘
【審査官】 小川 由美
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2012/102360(WO,A1)
【文献】 国際公開第2014/021273(WO,A1)
【文献】 国際公開第2008/001859(WO,A1)
【文献】 REGISTRY[STN online],2013年 4月 5日,RN:1427263-44-2
【文献】 Kohei HAYASHIDA, Hideaki Fujii, Shigeto HIRAYAMA, Toru NEMOTO, Hiroshi NAGASE,Rearrangement of 4,5α-epoxymorphinan derivatives with carbamoylepoxy rings provide novel oxazatricy,Tetrahedron,2011年 5月 5日,67(35),6682-6688
【文献】 Toru NEMOTO, Naoshi YAMAMOTO< Akiko WATANABE, Hideaki Fujii, Ko HASEBE, Mayumi NAKAJIMA, Hidenori MO,Synthesis of 6,14-epoxymorphinan derivatives and thier pharmacologies,Bioorganic & Medicinal Chemistry,2010年12月21日,19(3),1205-1221
【文献】 Hiroshi NAGASE, Akiko WATANABE, Toru NEMOTO, Noriyuki YAMAOTSU, Kohei HAYASHIDA, Mayumi NAKAJIMA, Ko,Drug design and synthesis of a novel κ opioid receptor agonist with an oxabicyclo[2.2.2]octane skel,Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters,2009年11月 6日,20(1),121-124
【文献】 Tetrahedron,2009年,65,4808-4813
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D,A61K
CAplus(STN)
REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の一般式(I)、
【化1】
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(式中、R1は水素、C1-10アルキル、C6-10アリール、C2-6アルケニル、シクロアルキルアルキル(シクロアルキル部分の炭素原子数は3〜6で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、アラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、C3-6シクロアルキル又はヘテロアリールアルキル(ヘテロアリールはN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含み、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)を表し、
2は水素、C1-10アルキル、C3-6シクロアルキル、C6-10アリール、ヘテロアリール(N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含む。)、アラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、ヘテロアリールアルキル(ヘテロアリールはN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含み、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、シクロアルキルアルキル(シクロアルキル部分の炭素原子数は3〜6で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、C2-6アルケニル、アリールアルケニル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルケニル部分の炭素原子数は2〜6。)、ヘテロアリールアルケニル(ヘテロアリールはN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含み、アルケニル部分の炭素原子数は2〜6。)、シクロアルキルアルケニル(シクロアルキル部分の炭素原子数は3〜6で、アルケニル部分の炭素原子数は2〜6。)、C4-6シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキル(シクロアルケニル部分の炭素原子数は4〜6で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、又はシクロアルケニルアルケニル(シクロアルケニル部分の炭素原子数は4〜6で、アルケニル部分の炭素原子数は2〜6。)を表し、
3、R4及びR5は同一又は異なって、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、カルバモイル、C1-6アルコキシ、C6-10アリールオキシ、C1-6アルカノイルオキシ、ニトロ、アミノ、C1-8アルキルアミノ、C6-10アリールアミノ、アラルキルアミノ(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、又はアシルアミノ(アシル部分の炭素原子数は2〜6)を表し、
6a及びR6bは同一又は異なって、水素、フッ素又はヒドロキシを表すか、又はR6a及びR6bが一緒になって=Oを表し、
7及びR8は同一又は異なって、水素、フッ素又はヒドロキシを表し、
9及びR10は同一又は異なって、水素、C1-6アルキル、C6-10アリール、ヘテロアリール(N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含む。)、アラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、ヘテロアリールアルキル(ヘテロアリールはN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含み、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、シクロアルキルアルキル(シクロアルキル部分の炭素原子数は3〜6で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)又はC2-6アルケニルを表し、
XはO又はCH2を表し、
そしてYはC=O、C=S、SO2、C(=O)O、C(=O)NR11、C(=S)NR11又は結合手を表し、ここで、R11は水素、C1-6アルキル、アラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、ヘテロアリールアルキル(ヘテロアリールはN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含み、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、シクロアルキルアルキル(シクロアルキル部分の炭素原子数は3〜6で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)を表すか、又はR11が結合しているN原子とR2と一緒になって4〜7員環を形成しても良く、そして4〜7員環の環構成原子として、R11が結合しているN原子以外に、N、O、S原子から選択されるヘテロ原子を含んでいても良く、またハロゲン、ヒドロキシ、C1-6アルキル、アラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、C2-6アシル又はオキソ基から選択される置換基を1〜3個有していてもよい。
但し、R1及びR2のC1-10アルキル、シクロアルキルアルキル(シクロアルキル部分の炭素原子数は3〜6で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)のアルキレン部分及びシクロアルキル部分、アラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)のアルキレン部分並びにヘテロアリールアルキル(ヘテロアリールはN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含み、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)のアルキレン部分は、1〜6個のハロゲン、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、C6-10アリールオキシ、C1-6アルカノイル、C1-6アルカノイルオキシ、カルボキシル、アルコキシカルボニル(アルコキシ部分の炭素原子数は1〜6。)、カルバモイル、アルキルカルバモイル(アルキル部分の炭素原子数は1〜6。)、ジアルキルカルバモイル(アルキル部分の炭素原子数は1〜6。)、アルキルスルホニル(アルキル部分の炭素原子数は1〜6。)、アルキルチオ(アルキル部分の炭素原子数は1〜6。)、1〜6個のハロゲンで置換されたC1-6アルコキシ、アリールカルボニル、オキセタニルから選択される少なくとも1個の置換基で置換されていても良く、
そして、R1のアリール及びアラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)のアリール部分、R2のアリール、ヘテロアリール(N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含む。)、アラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)のアリール部分、ヘテロアリールアルキル(ヘテロアリールはN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含み、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)のヘテロアリール部分、アリールアルケニル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルケニル部分の炭素原子数は2〜6。)のアリール部分及びヘテロアリールアルケニル(ヘテロアリールはN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含み、アルケニル部分の炭素原子数は2〜6。)のヘテロアリール部分、R3、R4及びR5のC6-10アリールオキシのアリール部分及びC6-10アリールアミノのアリール部分、並びにR9及びR10のC6-10アリール、ヘテロアリール(N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含む。)、アラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)のアリール部分及びヘテロアリールアルキル(ヘテロアリールはN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含み、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)のヘテロアリール部分は、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルカノイルオキシ、ヒドロキシ、アルコキシカルボニル(アルコキシ部分の炭素原子数は1〜6。)、カルバモイル、アルキルカルバモイル(アルキル部分の炭素原子数は1〜6。)、ジアルキルカルバモイル(アルキル部分の炭素原子数は1〜6。)、ハロゲン、ニトロ、シアノ、1〜3個のハロゲンで置換されたC1-6アルキル、1〜3個のハロゲンで置換されたC1-6アルコキシ、フェニル、ヘテロアリール(N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含む。)、フェノキシ、フェニルアルキル(アルキルの炭素原子数は1〜3。)、メチレンジオキシ及びNR1213から選択される少なくとも1個の置換基で置換されていても良く、ここでR12及びR13は各々独立して、水素、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C3-6シクロアルキル、C1-6アルカノイル、若しくはアルコキシカルボニル(アルコキシ部分の炭素原子数は1〜6。)を表すか、又はR12とR13が、それらが結合するN原子と一緒になって、さらにN、O、Sから選択されるヘテロ原子を含んでいても良い4〜7員の環を形成しても良く、
更にR1及びR2のアラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)のアルキレン部分は、フェニル又は1〜3個のハロゲンで置換されたC1-6アルキルから選択される少なくとも1個の置換基で置換されていても良い。)
で表されるモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
【請求項2】
1が水素、C1-6アルキル、C6-10アリール、C2-6アルケニル、シクロアルキルアルキル(シクロアルキル部分の炭素原子数は3〜6で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、アラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、C3-6シクロアルキル又はヘテロアリールアルキル(ヘテロアリールはN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含み、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)を表し、
2が水素、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、C6-10アリール、ヘテロアリール(N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含む。)、アラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、ヘテロアリールアルキル(ヘテロアリールはN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含み、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、シクロアルキルアルキル(シクロアルキル部分の炭素原子数は3〜6で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、C2-6アルケニル、アリールアルケニル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルケニル部分の炭素原子数は2〜6。)、ヘテロアリールアルケニル(ヘテロアリールはN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含み、アルケニル部分の炭素原子数は2〜6。)、シクロアルキルアルケニル(シクロアルキル部分の炭素原子数は3〜6で、アルケニル部分の炭素原子数は2〜6。)、C4-6シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキル(シクロアルケニル部分の炭素原子数は4〜6で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、又はシクロアルケニルアルケニル(シクロアルケニル部分の炭素原子数は4〜6で、アルケニル部分の炭素原子数は2〜6。)を表し、
3、R4及びR5が同一又は異なって、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、カルバモイル、C1-6アルコキシ、C6-10アリールオキシ、C1-6アルカノイルオキシ、ニトロ、アミノ、C1-8アルキルアミノ、アラルキルアミノ(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)又はアシルアミノ(アシル部分の炭素原子数は2〜6)を表し、
6a及びR6bが同一又は異なって、水素、フッ素又はヒドロキシを表すか、又はR6a及びR6bが一緒になって=Oを表し、
7及びR8が同一又は異なって、水素、フッ素又はヒドロキシを表し、
9及びR10が同一又は異なって、水素、C1-6アルキル、C6-10アリール、ヘテロアリール(N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含む。)、アラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、ヘテロアリールアルキル(ヘテロアリールはN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含み、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、シクロアルキルアルキル(シクロアルキル部分の炭素原子数は3〜6で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)又はC2-6アルケニルを表し、
XがO又はCH2を表し、
そしてYがC=O、C=S、SO2、C(=O)O、C(=O)NR11、C(=S)NR11又は結合手を表し、ここで、R11は水素、C1-6アルキル、アラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、ヘテロアリールアルキル(ヘテロアリールはN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含み、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、シクロアルキルアルキル(シクロアルキル部分の炭素原子数は3〜6で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)を表すか、又はR11が結合しているN原子とR2と一緒になって4〜7員環を形成しても良く、そして4〜7員環の環構成原子として、R11が結合しているN原子以外に、N、O、S原子から選択されるヘテロ原子を含んでいても良く、またハロゲン、ヒドロキシ、C1-6アルキル、アラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、C2-6アシル又はオキソ基から選択される置換基を1〜3個有していてもよく、
但し、R1及びR2のC1-6アルキル、シクロアルキルアルキル(シクロアルキル部分の炭素原子数は3〜6で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)のアルキレン部分及びシクロアルキル部分、並びにアラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)のアルキレン部分は、1〜6個のハロゲン、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、C6-10アリールオキシ、C1-6アルカノイル、C1-6アルカノイルオキシ、カルボキシル及びアルコキシカルボニル(アルコキシ部分の炭素原子数は1〜6。)から選択される少なくとも1個の置換基で置換されていても良く、
そして、R1のアリール及びアラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)のアリール部分、R2のアリール、ヘテロアリール(N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含む。)、アラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)のアリール部分、ヘテロアリールアルキル(ヘテロアリールはN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含み、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)のヘテロアリール部分、アリールアルケニル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルケニル部分の炭素原子数は2〜6。)のアリール部分及びヘテロアリールアルケニル(ヘテロアリールはN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含み、アルケニル部分の炭素原子数は2〜6。)のヘテロアリール部分、R3、R4及びR5のC6-10アリールオキシのアリール部分、アラルキルアミノのアリール部分並びにR9及びR10のC6-10アリール、ヘテロアリール(N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含む。)、アラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)のアリール部分及びヘテロアリールアルキル(ヘテロアリールはN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含み、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)のヘテロアリール部分は、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルカノイルオキシ、ヒドロキシ、アルコキシカルボニル(アルコキシ部分の炭素原子数は1〜6。)、カルバモイル、アルキルカルバモイル(アルキル部分の炭素原子数は1〜6。)、ジアルキルカルバモイル(アルキル部分の炭素原子数は1〜6。)、ハロゲン、ニトロ、シアノ、1〜3個のハロゲンで置換されたC1-6アルキル、1〜3個のハロゲンで置換されたC1-6アルコキシ、フェニル、ヘテロアリール(N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含む。)、フェノキシ、フェニルアルキル(アルキルの炭素原子数は1〜3。)、メチレンジオキシ及びNR1213から選択される少なくとも1個の置換基で置換されていても良く、ここでR12及びR13は各々独立して、水素、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C3-6シクロアルキル、C1-6アルカノイル、若しくはアルコキシカルボニル(アルコキシ部分の炭素原子数は1〜6。)を表すか、又はR12とR13が、それらが結合するN原子と一緒になって、さらにN、O、Sから選択されるヘテロ原子を含んでいても良い4〜7員の環を形成しても良く、
更にR1及びR2のアラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)のアルキレン部分が、フェニル又は1〜3個のハロゲンで置換されたC1-6アルキルから選択される少なくとも1個の置換基で置換されていても良い請求項1記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
【請求項3】
1がC1-6アルキル、シクロアルキルアルキル(シクロアルキル部分の炭素原子数は3〜6で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)又はアラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)である請求項1又は2記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
【請求項4】
1がヒドロキシで置換されたC2-6アルキル、1〜6個のハロゲンで置換されたC1-6アルキル又はC1-6アルコキシで置換されたC2-6アルキルである請求項1又は2記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
【請求項5】
YがC=O、C(=O)O、C(=O)NR11又は結合手である請求項1〜4記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
【請求項6】
YがC(=O)O又はC(=O)NR11である請求項1〜4記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
【請求項7】
Yが結合手で、R2がC6-10アリール又はヘテロアリール(N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含む。)である請求項1〜4記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
【請求項8】
Yが結合手で、R2がヘテロアリール(環構成原子として少なくとも1個のN原子を含み、更にN、O及びSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含んでも良い。)である請求項1〜4記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
【請求項9】
YがC(=O)で、R2がC1-6アルキル、C6-10アリール、ヘテロアリール(N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含む。)、アラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)又はヘテロアリールアルキル(ヘテロアリールはN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含み、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)である請求項1〜4記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
【請求項10】
YがC(=O)で、R2がC6-10アリール又はヘテロアリール(N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含む。)である請求項1〜4記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
【請求項11】
XがCH2である請求項1〜10記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
【請求項12】
3及びR4のうち、一方がヒドロキシで、他方が水素である請求項1〜11記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
【請求項13】
3がハロゲン、シアノ、カルバモイル、C1-6アルコキシ、C1-6アルカノイルオキシ、アミノ又はアシルアミノ(アシル部分の炭素原子数は2〜6)で、R4が水素又はヒドロキシで、R5が水素である請求項1〜11記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
【請求項14】
3がヒドロキシ又はカルバモイルで、R4が水素で、R5が水素である請求項1〜11記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
【請求項15】
3、R4及びR5が全て水素である請求項1〜11記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
【請求項16】
6a、R6b、R7、R8、R9及びR10が全て水素である請求項1〜15記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
【請求項17】
5、R6a、R6b、R7、R8、R9及びR10が水素で、
1が水素、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、シクロアルキルアルキル(シクロアルキル部分の炭素原子数は3〜6で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、又はアラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)で、
2が水素、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、C6-10アリール、ヘテロアリール(N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含む。)、アラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、ヘテロアリールアルキル(ヘテロアリールはN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含み、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、シクロアルキルアルキル(シクロアルキル部分の炭素原子数は3〜6で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、C2-6アルケニル、アリールアルケニル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルケニル部分の炭素原子数は2〜6。)、ヘテロアリールアルケニル(ヘテロアリールはN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含み、アルケニル部分の炭素原子数は2〜6。)、シクロアルキルアルケニル(シクロアルキル部分の炭素原子数は3〜6で、アルケニル部分の炭素原子数は2〜6。)、C4-6シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキル(シクロアルケニル部分の炭素原子数は4〜6で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、又はシクロアルケニルアルケニル(シクロアルケニル部分の炭素原子数は4〜6で、アルケニル部分の炭素原子数は2〜6。)で、
3及びR4は同一又は異なって、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、カルバモイル、C1-6アルコキシ、C6-10アリールオキシ、C1-6アルカノイルオキシ、アミノ又はアシルアミノ(アシル部分の炭素原子数は2〜6)で、
XがO又はCH2で、
YがC=O、SO2又は結合手であり、
但し、R1及びR2のC1-6アルキル、シクロアルキルアルキル(シクロアルキル部分の炭素原子数は3〜6で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)のシクロアルキル部分及びアルキレン部分、並びにアラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)のアルキレン部分は、1〜3個のハロゲン、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、C6-10アリールオキシ、C1-6アルカノイル、C1-6アルカノイルオキシ及びアルコキシカルボニル(アルコキシ部分の炭素原子数は1〜6。)から選択される少なくとも1個の置換基で置換されていても良く、
そして、R1のアラルキルのアリール部分、R2のアリール、ヘテロアリール、アラルキルのアリール部分、ヘテロアリールアルキルのヘテロアリール部分、アリールアルケニルのアリール部分及びヘテロアリールアルケニルのヘテロアリール部分、並びにR3及びR4のC6-10アリールオキシのアリール部分は、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルカノイルオキシ、ヒドロキシ、アルコキシカルボニル(アルコキシ部分の炭素原子数は1〜6。)、カルバモイル、アルキルカルバモイル(アルキル部分の炭素原子数は1〜6。)、ジアルキルカルバモイル(アルキル部分の炭素原子数は1〜6。)、ハロゲン、ニトロ、シアノ、1〜3個のハロゲンで置換されたC1-6アルキル、1〜3個のハロゲンで置換されたC1-6アルコキシ、フェニル、ヘテロアリール(N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含む。)、フェノキシ、フェニルアルキル(アルキルの炭素原子数は1〜3。)、メチレンジオキシ及びNR1213から選択される少なくとも1個の置換基で置換されていても良く、ここでR12及びR13は各々独立して、水素、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C3-6シクロアルキル、C1-6アルカノイル、若しくはアルコキシカルボニル(アルコキシ部分の炭素原子数は1〜6。)を表すか、又はR12とR13が、それらが結合するN原子と一緒になって、さらにN、O、Sから選択されるヘテロ原子を含んでいても良い4〜7員の環を形成しても良く、
更にR1及びR2のアラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)のアルキレン部分は、フェニル又は1〜3個のハロゲンで置換されたC1-6アルキルから選択される少なくとも1個の置換基で置換されていても良い請求項1記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
【請求項18】
1がC1-6アルキル、シクロアルキルアルキル(シクロアルキル部分の炭素原子数は3〜6で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)又はアラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)である請求項17記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
【請求項19】
1がヒドロキシで置換されたC2-6アルキル、1〜3個のハロゲンで置換されたC1-6アルキル又はC1-6アルコキシで置換されたC2-6アルキルである請求項17記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
【請求項20】
2がC6-10アリールである請求項17〜19記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
【請求項21】
XがOである請求項17〜20記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
【請求項22】
XがCH2である請求項17〜20記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
【請求項23】
YがC=O又は結合手である請求項17〜22記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
【請求項24】
YがC=Oである請求項17〜22記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
【請求項25】
3及びR4の一方がヒドロキシであり、他方が水素である請求項17〜24記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
【請求項26】
3がカルバモイル、ハロゲン、C1-6アルコキシ、C1-6アルカノイルオキシ、シアノ、アミノ、アシルアミノ基(アシル部分の炭素原子数は2〜6)のいずれかであり、R4が水素又はヒドロキシである請求項17〜24記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
【請求項27】
3がヒドロキシ又はカルバモイルのいずれかであり、R4が水素である請求項17〜24記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
【請求項28】
3がカルバモイルであり、R4がヒドロキシである請求項17〜24記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
【請求項29】
請求項1〜28のいずれか1項に記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩からなる医薬。
【請求項30】
請求項1〜28のいずれか1項に記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩を有効成分として含有する医薬組成物。
【請求項31】
請求項1〜28のいずれか1項に記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩を有効成分として含有する鎮痛剤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オピオイドδ受容体アゴニスト作用を有するモルヒナン誘導体に関する。
【背景技術】
【0002】
オピオイド受容体にはμ、δ、κの3つのタイプが知られており、μ受容体に対して強い親和性を示すモルヒネは古くから鎮痛薬として使用されている。モルヒネの鎮痛作用は強力なものであるが、μ受容体を介して、依存形成、呼吸抑制、便秘等の有害事象を引き起こすことが知られている。
一方、δ受容体も鎮痛作用を有するが、δ受容体アゴニストはモルヒネで見られる有害事象には関与しないことが知られている。
従って、δ受容体に選択的なアゴニストはモルヒネよりも優れた鎮痛薬になる可能性があると考えられ、その創製に関する研究が盛んに行われている。しかしながら、治療又は予防薬としての承認を受けたδ受容体アゴニストは未だ存在しない。
特許文献1には、次式(A)、
【0003】
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
【0004】
で表される化合物がオピオイドδ受容体アゴニスト作用を有する旨の記載がある。

一方、非特許文献1には、本発明者らによって次式(B)、
【0005】
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
【0006】
で表わされる化合物に関する報告がなされているが、この化合物はδ受容体よりもμ受容体に対する親和性が高かった。
また、上記の式(B)で表される化合物と後記一般式(I)で表されるモルヒナン誘導体を比較すると、両化合物における環の構成要素が大きく異なるという化学構造上の相違がある。すなわち、上記の式(B)で表される化合物は窒素を含む5員環部分がアミド構造であると共に、この窒素原子が結合している炭素原子の一つはヒドロキシ基で更に置換されている(ヘミアミナール構造が形成されている)。一方、後記一般式(I)で表される本発明のモルヒナン誘導体では、対応する5員環部分はアミン構造であり(カルボニル基を有さない)、しかもこの5員環部分にはヒドロキシ基を有していない。
また最近、本発明者らは、上記(B)で表される化合物の4位と6位の2つのヒドロキシをメチレン鎖を介して結合させた化合物に関する特許出願等を行ったが(特許文献2、非特許文献2)、後記一般式(I)で表されるモルヒナン誘導体は、4位と6位間の結合は存在しない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】WO 2008/001859
【特許文献2】WO 2012/102360
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】Tetrahedron 2011,67,6682
【非特許文献2】8th AFMC International Medicinal Chemistry Symposium 2011
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は下記一般式(I)で表されるモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩、並びにこれらを有効成分として含有する鎮痛剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
即ち、本発明は、次の一般式(I)、
【0011】
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
【0012】
(式中、Rは水素、C1−10アルキル、C6−10アリール、C2−6アルケニル、シクロアルキルアルキル(シクロアルキル部分の炭素原子数は3〜6で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、アラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、C3−6シクロアルキル又はヘテロアリールアルキル(ヘテロアリールはN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含み、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)を表し、
は水素、C1−10アルキル、C3−6シクロアルキル、C6−10アリール、ヘテロアリール(N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含む。)、アラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、ヘテロアリールアルキル(ヘテロアリールはN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含み、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、シクロアルキルアルキル(シクロアルキル部分の炭素原子数は3〜6で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、C2−6アルケニル、アリールアルケニル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルケニル部分の炭素原子数は2〜6。)、ヘテロアリールアルケニル(ヘテロアリールはN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含み、アルケニル部分の炭素原子数は2〜6。)、シクロアルキルアルケニル(シクロアルキル部分の炭素原子数は3〜6で、アルケニル部分の炭素原子数は2〜6。)、C4−6シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキル(シクロアルケニル部分の炭素原子数は4〜6で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、又はシクロアルケニルアルケニル(シクロアルケニル部分の炭素原子数は4〜6で、アルケニル部分の炭素原子数は2〜6。)を表し、
、R及びRは同一又は異なって、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、カルバモイル、C1−6アルコキシ、C6−10アリールオキシ、C1−6アルカノイルオキシ、ニトロ、アミノ、C1−8アルキルアミノ、C6−10アリールアミノ又はアシルアミノ(アシル部分の炭素原子数は2〜6)を表し、
6a及びR6bは同一又は異なって、水素、フッ素又はヒドロキシを表すか、又はR6a及びR6bが一緒になって=Oを表し、
及びRは同一又は異なって、水素、フッ素又はヒドロキシを表し、
及びR10は同一又は異なって、水素、C1−6アルキル、C6−10アリール、ヘテロアリール(N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含む。)、アラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、ヘテロアリールアルキル(ヘテロアリールはN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含み、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、シクロアルキルアルキル(シクロアルキル部分の炭素原子数は3〜6で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)又はC2−6アルケニルを表し、
XはO又はCHを表し、
そしてYはC=O、C=S、SO、C(=O)O、C(=O)NR11、C(=S)NR11又は結合手を表し、ここで、R11は水素、C1−6アルキル、アラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、ヘテロアリールアルキル(ヘテロアリールはN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含み、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、シクロアルキルアルキル(シクロアルキル部分の炭素原子数は3〜6で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)を表すか、又はR11が結合しているN原子とRと一緒になって4〜7員環を形成しても良く、そして4〜7員環の環構成原子として、R11が結合しているN原子以外に、N、O、S原子から選択されるヘテロ原子を含んでいても良く、またハロゲン、ヒドロキシ、C1−6アルキル、アラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、C2−6アシル又はオキソ基から選択される置換基を1〜3個有していてもよい。
但し、R及びRのC1−10アルキル、シクロアルキルアルキル(シクロアルキル部分の炭素原子数は3〜6で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)のアルキレン部分及びシクロアルキル部分、アラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)のアルキレン部分並びにヘテロアリールアルキル(ヘテロアリールはN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含み、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)のアルキレン部分は、1〜6個のハロゲン、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、C6−10アリールオキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、カルボキシル、アルコキシカルボニル(アルコキシ部分の炭素原子数は1〜6。)、カルバモイル、アルキルカルバモイル(アルキル部分の炭素原子数は1〜6。)、ジアルキルカルバモイル(アルキル部分の炭素原子数は1〜6。)、アルキルスルホニル(アルキル部分の炭素原子数は1〜6。)、アルキルチオ(アルキル部分の炭素原子数は1〜6。)、1〜6個のハロゲンで置換されたC1−6アルコキシ、アリールカルボニル、オキセタニルから選択される少なくとも1個の置換基で置換されていても良く、
そして、Rのアリール及びアラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)のアリール部分、Rのアリール、ヘテロアリール(N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含む。)、アラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)のアリール部分、ヘテロアリールアルキル(ヘテロアリールはN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含み、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)のヘテロアリール部分、アリールアルケニル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルケニル部分の炭素原子数は2〜6。)のアリール部分及びヘテロアリールアルケニル(ヘテロアリールはN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含み、アルケニル部分の炭素原子数は2〜6。)のヘテロアリール部分、R、R及びRのC6−10アリールオキシのアリール部分及びC6−10アリールアミノのアリール部分、並びにR及びR10のC6−10アリール、ヘテロアリール(N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含む。)、アラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)のアリール部分及びヘテロアリールアルキル(ヘテロアリールはN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含み、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)のヘテロアリール部分は、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイルオキシ、ヒドロキシ、アルコキシカルボニル(アルコキシ部分の炭素原子数は1〜6。)、カルバモイル、アルキルカルバモイル(アルキル部分の炭素原子数は1〜6。)、ジアルキルカルバモイル(アルキル部分の炭素原子数は1〜6。)、ハロゲン、ニトロ、シアノ、1〜3個のハロゲンで置換されたC1−6アルキル、1〜3個のハロゲンで置換されたC1−6アルコキシ、フェニル、ヘテロアリール(N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含む。)、フェノキシ、フェニルアルキル(アルキルの炭素原子数は1〜3。)、メチレンジオキシ及びNR1213から選択される少なくとも1個の置換基で置換されていても良く、ここでR12及びR13は各々独立して、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルカノイル、若しくはアルコキシカルボニル(アルコキシ部分の炭素原子数は1〜6。)を表すか、又はR12とR13が、それらが結合するN原子と一緒になって、さらにN、O、Sから選択されるヘテロ原子を含んでいても良い4〜7員の環を形成しても良く、
更にR及びRのアラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)のアルキレン部分は、フェニル又は1〜3個のハロゲンで置換されたC1−6アルキルから選択される少なくとも1個の置換基で置換されていても良い。)
で表されるモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩に関する。
【0013】
また、本発明は、上記一般式(I)で表されるモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩からなる医薬に関する。
また、本発明は、上記一般式(I)で表されるモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩を有効成分として含有する医薬組成物に関する。
また、本発明は、上記一般式(I)で表されるモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩を有効成分として含有する鎮痛剤に関する。
更にまた、本発明は、上記一般式(I)で表されるモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩の有効量を投与することを特徴とする痛みの処置方法に関する。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に本発明をさらに詳しく説明する。
上記一般式(I)で表されるモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩のうち、好ましくは次のものが挙げられる。
(1)
が水素、C1−6アルキル、C6−10アリール、C2−6アルケニル、シクロアルキルアルキル(シクロアルキル部分の炭素原子数は3〜6で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、アラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、C3−6シクロアルキル又はヘテロアリールアルキル(ヘテロアリールはN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含み、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)を表し、
が水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C6−10アリール、ヘテロアリール(N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含む。)、アラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、ヘテロアリールアルキル(ヘテロアリールはN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含み、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、シクロアルキルアルキル(シクロアルキル部分の炭素原子数は3〜6で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、C2−6アルケニル、アリールアルケニル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルケニル部分の炭素原子数は2〜6。)、ヘテロアリールアルケニル(ヘテロアリールはN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含み、アルケニル部分の炭素原子数は2〜6。)、シクロアルキルアルケニル(シクロアルキル部分の炭素原子数は3〜6で、アルケニル部分の炭素原子数は2〜6。)、C4−6シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキル(シクロアルケニル部分の炭素原子数は4〜6で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、又はシクロアルケニルアルケニル(シクロアルケニル部分の炭素原子数は4〜6で、アルケニル部分の炭素原子数は2〜6。)を表し、
、R及びRが同一又は異なって、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、カルバモイル、C1−6アルコキシ、C6−10アリールオキシ、C1−6アルカノイルオキシ、ニトロ、アミノ、C1−8アルキルアミノ、アラルキルアミノ(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)又はアシルアミノ(アシル部分の炭素原子数は2〜6)を表し、
6a及びR6bが同一又は異なって、水素、フッ素又はヒドロキシを表すか、又はR6a及びR6bが一緒になって=Oを表し、
及びRが同一又は異なって、水素、フッ素又はヒドロキシを表し、
及びR10が同一又は異なって、水素、C1−6アルキル、C6−10アリール、ヘテロアリール(N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含む。)、アラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、ヘテロアリールアルキル(ヘテロアリールはN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含み、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、シクロアルキルアルキル(シクロアルキル部分の炭素原子数は3〜6で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)又はC2−6アルケニルを表し、
XがO又はCHを表し、
そしてYがC=O、C=S、SO、C(=O)O、C(=O)NR11、C(=S)NR11又は結合手を表し、ここで、R11は水素、C1−6アルキル、アラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、ヘテロアリールアルキル(ヘテロアリールはN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含み、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、シクロアルキルアルキル(シクロアルキル部分の炭素原子数は3〜6で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)を表すか、又はR11が結合しているN原子とRと一緒になって4〜7員環を形成しても良く、そして4〜7員環の環構成原子として、R11が結合しているN原子以外に、N、O、S原子から選択されるヘテロ原子を含んでいても良く、またハロゲン、ヒドロキシ、C1−6アルキル、アラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、C2−6アシル又はオキソ基から選択される置換基を1〜3個有していてもよく、
但し、R及びRのC1−6アルキル、シクロアルキルアルキル(シクロアルキル部分の炭素原子数は3〜6で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)のアルキレン部分及びシクロアルキル部分、並びにアラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)のアルキレン部分は、1〜6個のハロゲン、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、C6−10アリールオキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、カルボキシル及びアルコキシカルボニル(アルコキシ部分の炭素原子数は1〜6。)から選択される少なくとも1個の置換基で置換されていても良く、
そして、Rのアリール及びアラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)のアリール部分、Rのアリール、ヘテロアリール(N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含む。)、アラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)のアリール部分、ヘテロアリールアルキル(ヘテロアリールはN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含み、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)のヘテロアリール部分、アリールアルケニル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルケニル部分の炭素原子数は2〜6。)のアリール部分及びヘテロアリールアルケニル(ヘテロアリールはN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含み、アルケニル部分の炭素原子数は2〜6。)のヘテロアリール部分、R、R及びRのC6−10アリールオキシのアリール部分、アラルキルアミノのアリール部分並びにR及びR10のC6−10アリール、ヘテロアリール(N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含む。)、アラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)のアリール部分及びヘテロアリールアルキル(ヘテロアリールはN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含み、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)のヘテロアリール部分は、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイルオキシ、ヒドロキシ、アルコキシカルボニル(アルコキシ部分の炭素原子数は1〜6。)、カルバモイル、アルキルカルバモイル(アルキル部分の炭素原子数は1〜6。)、ジアルキルカルバモイル(アルキル部分の炭素原子数は1〜6。)、ハロゲン、ニトロ、シアノ、1〜3個のハロゲンで置換されたC1−6アルキル、1〜3個のハロゲンで置換されたC1−6アルコキシ、フェニル、ヘテロアリール(N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含む。)、フェノキシ、フェニルアルキル(アルキルの炭素原子数は1〜3。)、メチレンジオキシ及びNR1213から選択される少なくとも1個の置換基で置換されていても良く、ここでR12及びR13は各々独立して、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルカノイル、若しくはアルコキシカルボニル(アルコキシ部分の炭素原子数は1〜6。)を表すか、又はR12とR13が、それらが結合するN原子と一緒になって、さらにN、O、Sから選択されるヘテロ原子を含んでいても良い4〜7員の環を形成しても良く、
更にR及びRのアラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)のアルキレン部分が、フェニル又は1〜3個のハロゲンで置換されたC1−6アルキルから選択される少なくとも1個の置換基で置換されていても良い上記一般式(I)で表されるモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
(2)
がC1−6アルキル、シクロアルキルアルキル(シクロアルキル部分の炭素原子数は3〜6で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)又はアラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)である上記一般式(I)で表されるモルヒナン誘導若しくは上記(1)記載のモルヒナン誘導体、又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
(3)
がヒドロキシで置換されたC2−6アルキル、1〜6個のハロゲンで置換されたC1−6アルキル又はC1−6アルコキシで置換されたC2−6アルキルである上記一般式(I)で表されるモルヒナン誘導体若しくは上記(1)記載のモルヒナン誘導体、又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
(4)
YがC=O、C(=O)O、C(=O)NR11又は結合手である上記一般式(I)で表されるモルヒナン誘導体又は上記(1)〜(3)記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
(5)
YがC(=O)O又はC(=O)NR11である上記一般式(I)で表されるモルヒナン誘導体又は上記(1)〜(3)記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
(6)
Yが結合手で、RがC6−10アリール又はヘテロアリール(N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含む。)である上記一般式(I)で表されるモルヒナン誘導体又は上記(1)〜(3)記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
(7)
Yが結合手で、Rがヘテロアリール(環構成原子として少なくとも1個のN原子を含み、更にN、O及びSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含んでも良い。)である上記一般式(I)で表されるモルヒナン誘導体又は上記(1)〜(3)記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
(8)
YがC(=O)で、RがC1−6アルキル、C6−10アリール、ヘテロアリール(N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含む。)、アラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)又はヘテロアリールアルキル(ヘテロアリールはN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含み、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)である
上記一般式(I)で表されるモルヒナン誘導体又は上記(1)〜(3)記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
(9)
YがC(=O)で、RがC6−10アリール又はヘテロアリール(N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含む。)である上記一般式(I)で表されるモルヒナン誘導体又は上記(1)〜(3)記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
(10)
XがCHである上記一般式(I)で表されるモルヒナン誘導体又は上記(1)〜(9)記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
(11)
及びRのうち、一方がヒドロキシで、他方が水素である上記一般式(I)で表されるモルヒナン誘導体又は上記(1)〜(10)記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
(12)
がハロゲン、シアノ、カルバモイル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイルオキシ、アミノ又はアシルアミノ(アシル部分の炭素原子数は2〜6)で、Rが水素又はヒドロキシで、Rが水素である上記一般式(I)で表されるモルヒナン誘導体又は上記(1)〜(10)記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
(13)
がヒドロキシ又はカルバモイルで、Rが水素で、Rが水素である上記一般式(I)で表されるモルヒナン誘導体又は上記(1)〜(10)記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
(14)
、R及びRが全て水素である上記一般式(I)で表されるモルヒナン誘導体又は上記(1)〜(10)記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
(15)
6a、R6b、R、R、R及びR10が全て水素である上記一般式(I)で表されるモルヒナン誘導体又は上記(1)〜(14)記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
【0015】
(16)
、R6a、R6b、R、R、R及びR10が水素で、
が水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、シクロアルキルアルキル(シクロアルキル部分の炭素原子数は3〜6で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、又はアラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)で、
が水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C6−10アリール、ヘテロアリール(N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含む。)、アラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、ヘテロアリールアルキル(ヘテロアリールはN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含み、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、シクロアルキルアルキル(シクロアルキル部分の炭素原子数は3〜6で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、C2−6アルケニル、アリールアルケニル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルケニル部分の炭素原子数は2〜6。)、ヘテロアリールアルケニル(ヘテロアリールはN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含み、アルケニル部分の炭素原子数は2〜6。)、シクロアルキルアルケニル(シクロアルキル部分の炭素原子数は3〜6で、アルケニル部分の炭素原子数は2〜6。)、C4−6シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキル(シクロアルケニル部分の炭素原子数は4〜6で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)、又はシクロアルケニルアルケニル(シクロアルケニル部分の炭素原子数は4〜6で、アルケニル部分の炭素原子数は2〜6。)で、
及びRは同一又は異なって、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、カルバモイル、C1−6アルコキシ、C6−10アリールオキシ、C1−6アルカノイルオキシ、アミノ又はアシルアミノ(アシル部分の炭素原子数は2〜6)で、
XがO又はCHで、
YがC=O、SO又は結合手であり、
但し、R及びRのC1−6アルキル、シクロアルキルアルキル(シクロアルキル部分の炭素原子数は3〜6で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)のアルキレン部分及びシクロアルキル部分、並びにアラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)のアルキレン部分は、1〜3個のハロゲン、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、C6−10アリールオキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ及びアルコキシカルボニル(アルコキシ部分の炭素原子数は1〜6。)から選択される少なくとも1個の置換基で置換されていても良く、
そして、Rのアラルキルのアリール部分、Rのアリール、ヘテロアリール、アラルキルのアリール部分、ヘテロアリールアルキルのヘテロアリール部分、アリールアルケニルのアリール部分及びヘテロアリールアルケニルのヘテロアリール部分、並びにR及びRのC6−10アリールオキシのアリール部分は、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイルオキシ、ヒドロキシ、アルコキシカルボニル(アルコキシ部分の炭素原子数は1〜6。)、カルバモイル、アルキルカルバモイル(アルキル部分の炭素原子数は1〜6。)、ジアルキルカルバモイル(アルキル部分の炭素原子数は1〜6。)、ハロゲン、ニトロ、シアノ、1〜3個のハロゲンで置換されたC1−6アルキル、1〜3個のハロゲンで置換されたC1−6アルコキシ、フェニル、ヘテロアリール(N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含む。)、フェノキシ、フェニルアルキル(アルキルの炭素原子数は1〜3。)、メチレンジオキシ及びNR1213から選択される少なくとも1個の置換基で置換されていても良く、ここでR12及びR13は各々独立して、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルカノイル、若しくはアルコキシカルボニル(アルコキシ部分の炭素原子数は1〜6。)を表すか、又はR12とR13が、それらが結合するN原子と一緒になって、さらにN、O、Sから選択されるヘテロ原子を含んでいても良い4〜7員の環を形成しても良く、
更にR及びRのアラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)のアルキレン部分は、フェニル又は1〜3個のハロゲンで置換されたC1−6アルキルから選択される少なくとも1個の置換基で置換されていても良い上記一般式(I)で表されるモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
(17)
がC1−6アルキル、シクロアルキルアルキル(シクロアルキル部分の炭素原子数は3〜6で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)又はアラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)である上記(16)記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
(18)
がヒドロキシで置換されたC2−6アルキル、1〜3個のハロゲンで置換されたC1−6アルキル又はC1−6アルコキシで置換されたC2−6アルキルである上記(16)記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
(19)
がC6−10アリールである上記(16)〜(18)記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
(20)
XがOである上記(16)〜(19)記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
(21)
XがCHである上記(16)〜(19)記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
(22)
YがC=O又は結合手である上記(16)〜(21)記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
(23)
YがC=Oである上記(16)〜(21)記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
(24)
及びRの一方がヒドロキシであり、他方が水素である上記(16)〜(23)記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
(25)
がカルバモイル、ハロゲン、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイルオキシ、シアノ、アミノ、アシルアミノ基(アシル部分の炭素原子数は2〜6)のいずれかであり、Rが水素又はヒドロキシである上記(16)〜(23)記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
(26)
がヒドロキシ又はカルバモイルのいずれかであり、Rが水素である上記(16)〜(23)記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
(27)
がカルバモイルであり、Rがヒドロキシである上記(16)〜(23)記載のモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩。
【0016】
本件特許において、
1−10アルキルとしてはメチル、エチル、プロピル、i−プロピル、ブチル、t−ブチル、ペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル又はオクチル等が挙げられる。
1−6アルキルとしてはメチル、エチル、プロピル、i−プロピル、ブチル、t−ブチル、ペンチル、ネオペンチル若しくはヘキシル等が挙げられる。
1〜3個のハロゲンで置換されたC1−6アルキルとしては、2−クロロエチル、2−フルオロエチル、3−フルオロプロピル、2,2−ジフルオロエチル、トリフルオロメチル又は3,3,3−トリフルオロプロピル等が挙げられる。
2−6アルケニルとしては、2−プロペニル又は3−メチル−2−ブテニル等が挙げられる。
シクロアルキルアルキル(シクロアルキル部分の炭素原子数は3〜6で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシル等のC3−6シクロアルキルで置換されたメチル、エチル等が挙げられる。
アラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)としては、ベンジル基又はフェネチル基が挙げられる。
3−6シクロアルキルとしては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシル等が挙げられる。
6−10アリールとしては、フェニル又はナフチル等が挙げられる。
ヘテロアリール(N、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含む。)としては、ピリジル、フリル、イミダゾリル、ピリミジニル、ピラジニル又はチアゾリル等が挙げられる。
ヘテロアリールアルキル(ヘテロアリールはN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含み、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)としては、(ピリジン−2−イル)メチル、(ピリジン−3−イル)メチル、(ピリジン−4−イル)メチル、(フラン−2−イル)メチル、(フラン−3−イル)メチル、(イミダゾール−2−イル)メチル、(イミダゾール−4−イル)メチル、(イミダゾール−5−イル)メチル、(チアゾール−2−イル)メチル、(チアゾール−4−イル)メチル又は(チアゾール−5−イル)メチル等が挙げられる。
アリールアルケニル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルケニル部分の炭素原子数は2〜6。)としては、フェニル又はナフチル等で置換された2−プロペニル又は3−メチル−2−ブテニル等が挙げられる。
ヘテロアリールアルケニル(ヘテロアリールはN、O及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を環構成原子として含み、アルケニル部分の炭素原子数は2〜6。)としては
ピリジル、フリル、イミダゾリル又はチアゾリル等で置換された2−プロペニル又は3−メチル−2−ブテニル等が挙げられる。
シクロアルキルアルケニル(シクロアルキル部分の炭素原子数は3〜6で、アルケニル部分の炭素原子数は2〜6。)としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシル等のC3−6シクロアルキルで置換された2−プロペニル又は3−メチル−2−ブテニル等が挙げられる。
4−6シクロアルケニルとしては、シクロブテニル又はシクロペンテニル等が挙げられる。
シクロアルケニルアルキル(シクロアルケニル部分の炭素原子数は4〜6で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)としては、シクロブテニル又はシクロペンテニル等で置換されたメチル、エチル等が挙げられる。
シクロアルケニルアルケニル(シクロアルケニル部分の炭素原子数は4〜6で、アルケニル部分の炭素原子数は2〜6。)としては、シクロブテニル又はシクロペンテニル等で置換された2−プロペニル又は3−メチル−2−ブテニルが挙げられる。
1−3アルキルとしては、メチル又はエチル等が挙げられる。
ヒドロキシで置換されたC2−6アルキルとしては、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシー2−メチルプロピル等が挙げられる。
1−6アルコキシで置換されたC2−6アルキルとしては、2−メトキシエチル等が挙げられる。
1−6アルカノイルとしては、アセチル又はプロピオニル等が挙げられる。
1−6アルコキシとしては、メトキシ、エトキシ又はプロポキシ等が挙げられる。
1−6アルカノイルオキシとしては、アセトキシ等が挙げられる。
アルコキシカルボニル(アルコキシ部分の炭素原子数は1〜6)としては、メトキシカルボニル又はエトキシカルボニル等が挙げられる。
ハロゲンとしては、フッ素、塩素又は臭素等が挙げられる。
1〜3個のハロゲンで置換されたC1−6アルコキシとしては、フルオロメトキシ又はトリフルオロメトキシ等が挙げられる。
フェニルアルキル(アルキルの炭素原子数は1〜3。)としては、ベンジル等が挙げられる。
6−10アリールオキシとしては、フェノキシ等が挙げられる。
6−10アリールアミノとしては、フェニルアミノ等が挙げられる。
1−8アルキルアミノとしては、メチルアミノ、エチルアミノ等が挙げられる。
アラルキルアミノ(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)としては、ベンジルアミノ等が挙げられる。
アシルアミノ(アシル部分の炭素原子数は2〜6)としては、アセチルアミノ等が挙げられる。
アルキルカルバモイル(アルキル部分の炭素原子数は1〜6。)としては、エチルカルバモイル等が挙げられる。
ジアルキルカルバモイル(アルキル部分の炭素原子数は1〜6。)としては、ジエチルカルバモイル等が挙げられる。
アルキルスルホニル(アルキル部分の炭素原子数は1〜6。)としては、メチルスルホニル等が挙げられる。
アリールカルボニルとしては、ベンゾイル等が挙げられる。
そして、RとR11とN原子が一緒になり、又はR12とR13とN原子が一緒になり、さらにN、O、Sから選択されるヘテロ原子を含んでいても良い4〜7員環としては、ピペリジン環、ピペラジン環又はモルホリン環が挙げられる。
上記一般式(I)で表されるモルヒナン誘導体において、薬理的に許容される酸付加塩としては、塩酸塩、硫酸塩、フマル酸、シュウ酸塩、メタンスルホン酸塩、カンファースルホン酸塩等の有機酸又は無機酸との塩が挙げられる。
上記一般式(I)で表されるモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩には、シス、トランス異性体、ラセミ体や光学活性体等も含まれる。
上記一般式(I)で表されるモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩には、これらの水和物、溶媒和物も含まれる。
【0017】
次に、上記一般式(I)で表されるモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩の製造方法を次に示す。

(I)上記一般式(I)で表されるモルヒナン誘導体で、R=CPM,R=ヒドロキシ,R,R6a,R6b,R,R,R,R10=水素,Y=結合手,R=水素又はC1−6アルコキシの場合:
(CPM=シクロプロピルメチルを表す)
【0018】
【化4】
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【0019】
(式中、R30は水素又はC1−6アルコキシを表し、X及びRは前記と同じ。)

本発明化合物(b)は化合物(a)をテトラヒドロフラン(THF)等の溶媒中ボラン−THF錯体等で還元することにより合成することができる。出発原料である化合物(a)は、以下の方法A、B又はそれらに準じる方法のいずれかによって製造される。

(方法A) 化合物(a)の製造法: XがO原子の場合
【0020】
【化5】
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【0021】
(式中、R30は水素又はC1−6アルコキシを表し、Rは前記と同じ。)

(1)化合物(e)の合成
化合物(c)に、THFやN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)等の溶媒中、n−ブチルリチウム、水素化ナトリウム等の塩基の存在下又は非存在下に化合物(d)で表わされるアミンを反応させることにより、化合物(e)を得ることができる。アミン(d)は試薬兼溶媒としても用いることができる。尚、化合物(c)は公知の方法(Bioorg.Med.Chem.Lett.,2010,20,121など)及びそれらに準じる方法により合成することができる。

(2)化合物(a−1)の合成
化合物(a)のXがO原子である化合物(a−1)は、以下の二通りの方法いずれかによって化合物(e)から合成することができる。

方法A−1:
t−ブタノール、シクロペンチルメチルエーテル、DMF、ジメチルスルホキシド等の溶媒中、化合物(e)にカリウムt−ブトキシド、水素化ナトリウム等の塩基を作用させることにより、化合物(a−1)を得ることができる。反応は室温〜使用する溶媒の還流温度で行われ、80℃以上の温度が好ましい。また、溶媒としてはシクロペンチルメチルエーテル及びt−ブタノールが好ましい。

方法A―2:
THF中、還流温度で化合物(e)に水素化ナトリウム等の塩基を作用させて化合物(f)へと誘導し、続いてこの化合物にt−ブタノール、シクロペンチルメチルエーテル等の溶媒中、80℃以上の温度でカリウムt−ブトキシド、水素化ナトリウム等の塩基を作用させることにより、化合物(a−1)を得ることができる。
【0022】
(方法B) 化合物(a)の製造法:XがCHの場合
【0023】
【化6】
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【0024】
(式中、R31はC1−6アルコキシを表し、Rは前記と同じ。)

(1)化合物(h)の合成
化合物(g)に、THF等の溶媒中、n−ブチルリチウム等の塩基の存在下に化合物(d)で表わされるアミンを反応させることにより、化合物(h)を得ることができる。出発原料である化合物(g)は公知の方法(Tetrahedron,2009,65,4808など)及びそれらに準じる方法により合成される。

(2)化合物(i)の合成
化合物(i)は、ジクロロメタン等の溶媒中、化合物(h)に三臭化ホウ素等を作用させることにより合成することができる。また、化合物(i)は17−(シクロプロピルメチル)ノルテバインを出発原料とする公知の方法(Bioorg.Med.Chem.,2004,12,4133)によっても合成できる。

(3)化合物(k)の合成
化合物(k)は、DMF等の溶媒中炭酸カリウム等の塩基の存在下に化合物(i)にハロゲン化アルキルを作用させることにより合成することができる。

(4)化合物(a−2)の合成
化合物(k)から、化合物(a)のXがCHである化合物(a−2)への変換は、方法A-1に記載された反応を用いて行われる。

(II)上記一般式(I)で表されるモルヒナン誘導体で、R=CPM,R,R,R6a,R6b,R,R,R,R10=水素,Y=結合手,R=ヒドロキシ又はC1−6アルコキシの場合:
【0025】
【化7】
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【0026】
(式中、R31はC1−6アルコキシを表し、X及びRは前記と同じ。)

第一工程
化合物(b−1)にピリジン等の溶媒中、銅粉等の触媒及び炭酸カリウム等の塩基の存在下にブロモベンゼンを反応させることにより化合物(m)が合成される。

第二工程
化合物(m)のバーチ還元によって、発明化合物である化合物(n)が合成される。該反応は、例えば、THF等の溶媒中、ナトリウム シルカゲル ステージI及びエチレンジアミンを試薬として使用して行われる。

第三工程
一般式(I)のRがヒドロキシ基である本発明化合物(o)は、化合物(n)にジクロロメタン中で三臭化ホウ素等を作用させる方法、又は化合物(n)にDMF中でカリウムt−ブトキシド等の塩基存在下に1−ドデカンチオール等のアルカンチオールを作用させる方法により、合成される。

(III)上記一般式(I)で表されるモルヒナン誘導体で、R=CPM以外の化合物の場合:
これらの化合物は以下の方法C又はDのいずれかによって合成することができる。

(方法C): X=O,R=ヒドロキシ、R,R6a,R6b,R,R,R,R10=水素,Y=結合手,R=水素又はC1−6アルコキシの場合:
【0027】
【化8】
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【0028】
(式中、R1aはCPM以外のRを表し、R30は水素又はC1−6アルコキシを表し、Rは前記と同じ。)

第一工程
化合物(a−1)から化合物(p)への変換は、クロロギ酸エステル類との反応及び続く脱カルバメート化反応からなる公知の脱N−アルキル化法(Bioorg.Med.Chem.Lett.,2010,20,6302など)を用いて行うことができる。

第二工程
化合物(p)から化合物(q)への変換は、通常のN−アルキル化反応又は還元的アミノ化反応によって行うことができる。

第三工程
本発明化合物(r)は、上記製造法(I)に記載の化合物(a)から化合物(b)への変換方法を用いて、化合物(q)から合成される。

(方法D)R,R6a,R6b,R,R,R,R10=水素,R,R=水素又はC1−6アルコキシの場合:
【0029】
【化9】
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【0030】
(式中、R30及びR40は異なって、水素又はC1−6アルコキシを表し、R1aはCPM以外のRを表し、X、Y及びRは前記と同じ。)

第一工程
化合物(s−1)の脱アルキル化は、上記製造法(III)C法の第一工程に記載した方法(クロロギ酸エステル類との反応、続く脱カルバメート化)、又はアゾジカルボン酸ジエチルを用いる方法(Synthetic Communications,1995,25,829など)により行われる。出発原料である(s−1)は、後述の方法E〜I又はそれらに準じる方法のいずれかによって製造される。

第二工程
化合物(t)の化合物(s−2)への変換は、通常のN−アルキル化反応、還元的アミノ化反応、α,β−不飽和カルボニル化合物等とのマイケル反応、又は2段階方法(カルボン酸類との縮合によるアミド化と続くアミドの還元)によって行うことができる。

(IV)上記一般式(I)で表されるモルヒナン誘導体で、R,R6a,R6b,R,R,R,R10=水素、Y=結合手の場合:
これらの化合物は以下の方法E又はFのいずれかによって合成することができる。

(方法E)
【0031】
【化10】
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【0032】
(式中、R32及びR42は異なって、水素、ヒドロキシ、C1−6アルコキシを表し、X、R及びRは前記と同じ。)

第一工程
パラジウム−炭素を触媒とした化合物(u−1)の接触還元等によって化合物(v)を得ることができる。出発原料である化合物(u−1)は、上記製造法I、II及びIII(方法C)に記載した方法又はそれらに準じる方法によって合成される。

第二工程
発明化合物(u-2)が、化合物(v)のN−アルキル化、N−アリール化又はN-ヘテロアリール化反応によって得られる。Rがアリール又はヘテロアリールの場合には、パラジウム触媒下での対応するハロゲン化物とのクロスカップリング反応等、又は炭酸カリウム等の塩基存在下、対応するハロゲン化ヘテロアリールとの付加・脱離反応等が用いられる。また、Rがアルキル、アルケニル又はアラルキルの場合には、以下の三通りの方法のいずれかの反応が用いられる。
・塩基存在下でのハロゲン化アルキルによる化合物(v)のアルキル化反応
・化合物(v)のアルデヒド類、ケトン類との還元的アミノ化反応
・カルボン酸又はカルボン酸クロリドとの反応による化合物(v)のアミド化と続くアミドの還元

(V)上記一般式(I)で表されるモルヒナン誘導体で、R,R6a,R6b,R,R,R,R10=水素、Y=CO,SOの場合:
これらの化合物は、以下の方法Fによって合成できる。
(方法F)
【0033】
【化11】
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【0034】
(式中、R32及びR42は異なって、水素、ヒドロキシ、C1−6アルコキシを表し、YはCO又はSOを表し、X、R及びRは前記と同じ。)

発明化合物である化合物(s−3)は化合物(v)のアシル化反応又はスルホニル化反応によって合成される。アシル化剤としては、カルボン酸クロリドや酸無水物等が使用される。また、縮合剤存在下にカルボン酸を作用させる方法をアシル化反応の一つとして採用しても良い。
32又はR42がヒドロキシ基の場合には、アシル化反応によってこのヒドロキシ基へのアシル化が同時に進行することがある。多くの場合は、得られた反応生成物を水酸化ナトリウム水溶液等で処理することにより、R32又はR42がヒドロキシ基である化合物へと変換することができる。
一方、スルホニル化剤としては、アルキルスルホニルクロリドやアリールスルホニルクロリド等が用いられる。

(VI)上記一般式(I)で表されるモルヒナン誘導体で、R,R6a,R6b,R,R,R,R10=水素、Y=C(=O)O又はC(=O)NR11の場合:
これらの化合物は、以下の方法G〜Jのいずれかの方法によって合成できる。
(方法G)
【0035】
【化12】
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【0036】
(式中、R30及びR40は異なって、水素又はC1−6アルコキシを表し、YはC(=O)O又はC(=O)NR11を表し、R、R、R11及びXは前記と同じ。)

上記方法Gでは、トリエチルアミン等の塩基存在下、化合物(v−1)に化合物(j−1)又は化合物(j−2)を反応させることにより、YがC(=O)O又はYがC(=O)NR11である発明化合物(s−4)をそれぞれ合成することができる。

(方法H)(YがC(=O)NR11):
【0037】
【化13】
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【0038】
(式中、R30及びR40は異なって、水素又はC1−6アルコキシを表し、R、R、R11及びXは前記と同じ。)

上記方法Hでは、トリエチルアミン等の塩基存在下、化合物(v−1)に化合物(j−3)を反応させることにより、本発明のウレア化合物(s−5)を合成することができる。反応試薬である化合物(j−3)は文献(Tetrahedron,2005,61,7153)に記載の方法等により合成できる。

(方法I)(YがC(=O)NH):
【0039】
【化14】
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【0040】
(式中、R30及びR40は異なって、水素又はC1−6アルコキシを表し、R、R及びXは前記と同じ。)

上記方法Iでは、化合物(v−1)にイソシアネート(j−4)を反応させることにより、本発明のウレア化合物(s−6)を合成することができる。

(方法J)(YがC(=O)NH):
【0041】
【化15】
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【0042】
(式中、R30及びR40は異なって、水素又はC1−6アルコキシを表し、R、R及びXは前記と同じ。)

本発明のウレア化合物(s−6)は、上記の方法Jにしたがって化合物(v−1)から3段階(カルボジイミダゾールとの縮合、ヨウ化メチルによるN−メチル化、続くアミンとの反応)で合成することができる。

(VII)上記一般式(I)で表されるモルヒナン誘導体で、Y=CO,SO,C(=O)O又はC(=O)NR11、R=ヒドロキシ、R,R,R6a,R6b,R,R,R,R10=水素の場合:
【0043】
【化16】
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【0044】
(式中、R31はC1−6アルコキシを表し、YはCO,SO,C(=O)O又はC(=O)NR11を表し、R、X及びRは前記と同じ。)

化合物(s−7)のR31がメトキシ基の場合で例示すると、発明化合物(s−8)は化合物(s−7)にジクロロメタン中で三臭化ホウ素を作用させる方法によって合成することができる。

(VIII)上記一般式(I)で表されるモルヒナン誘導体で、Rがアルカノイルオキシ、シアノ、CONH,アミノ、アシルアミノ、アルキルアミノ又はアラルキルアミノ、R,R,R6a,R6b,R,R,R,R10=水素の場合:

(1)R=C1−6アルカノイルオキシの場合:
【0045】
【化17】
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【0046】
(式中R33はC1−6アルカノイルオキシを表し、R、R、X及びYは前記と同じ。)

上記反応は、ピリジン等の溶媒中、アシル化剤として酸クロリド又は酸無水物を用いて行われる。

(2)R=シアノ、CONHの場合:
【0047】
【化18】
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【0048】
(式中、R、R、X及びYは前記と同じ。)

上記スキームで示されるように、発明化合物(x−4)は化合物(w)から3段階(第一工程:ヒドロキシ基のトリフルオロメタンスルホニル化、第二工程:パラジウム触媒下でのシアノ基の導入、第三工程:シアノ基の第1アミドへの変換)を経て合成される。第三工程では、上記スキームに記載された方法に代えて、通常の加水分解反応を用いてもよい。

(3)R=アミノ、C1−6アシルアミノの場合:
【0049】
【化19】
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【0050】
(式中、R34はC1−6アシルアミノを表し、R、R、X及びYは前記と同じ。)

上記スキームで示されるように、発明化合物(x−7)は化合物(x−2)から3段階(第一工程:パラジウム触媒下でトリフラート(x−2)とベンゾフェノンイミンとのクロスカップリング反応、第二工程:イミン(x−5)の加水分解、第三工程:酸クロリド等によるアミノ基へのアシル化)を経て合成される。

(4)R=C1−6アルキルアミノ又はアラルキルアミノの場合:
【0051】
【化20】
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【0052】
(式中、R35は水素、C1−5アルキル、C6−10アリール又はアラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜4。)、R36はC1−6アルキル基又はアラルキル(アリール部分の炭素原子数は6〜10で、アルキレン部分の炭素原子数は1〜5。)を表し、R、R、X及びYは前記と同じ。)

発明化合物(x−7)は、水素化ホウ素ナトリウム等を還元剤として用いるアルデヒド類と化合物(x−6)との還元的アミノ化反応によって得ることができる。

(IX)上記一般式(I)で表されるモルヒナン誘導体で、R,R,R,R6a,6b,R,R,R,R10=水素の場合:
【0053】
【化21】
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【0054】
(式中、R、R、X及びYは前記と同じ。)

発明化合物(x−8)は、化合物(x−2)のパラジウム触媒下での還元反応(Tetrahedron Letters,2010,51,2359に記載された方法等)によって得ることができる。

(X)上記一般式(I)で表されるモルヒナン誘導体で、R,R6a,R6b,R,R=水素で、R,R10が水素以外の化合物の場合:
これらの化合物は、下記の方法K又はLによって合成できる。
(方法K):
【0055】
【化23】
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(式中、R31及びR41は異なって水素又はC1−6アルコキシを表し、X、Y、RおよびRは前記と同じ。)
【0056】
第1工程
ジクロロメタン等の溶媒中、化合物(v−1)をヨウドソベンゼン等の酸化剤を用いて酸化することによりイミン(v−2)が合成される。
第2工程
THF等の溶媒中、−50〜−80℃で化合物(v−2)にアルキルリチウム又はアリールリチウムを作用させることにより化合物(v−3)が合成される。
第3工程
既に記載した合成方法を用いて、化合物(v−3)から発明化合物(y−1)が合成される。

(方法L):
【0057】
【化24】
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(式中、R31およびR41は異なって水素又はC1−6アルコキシを表し、X、Y、RおよびRは前記と同じ。)
【0058】
第1工程
化合物(v−3)のヨウドソベンゼン等での酸化によるイミノ化後、水素化ホウ素ナトリウムでの還元により化合物(v−4)が合成される。
第2工程
既に記載した合成方法を用いて、化合物(v−4)から発明化合物(y−1)が合成される。

一般式(I)に含まれるその他の化合物についても、上記合成方法並びに後記実施例に記載の方法の組み合わせ等により製造することができる。
【0059】
次に薬理実験結果について述べる。
後記実施例250の表24〜26に記載したとおり、上記一般式(I)で表されるモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩は、オピオイド受容体機能試験において、優れたδ受容体アゴニスト作用を有することが明らかになった。
さらに後記実施例251の表27に記載したとおり、上記一般式(I)で表されるモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩は、優れた鎮痛作用を有することが明らかになった。
従って、上記一般式(I)で表されるモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩は、急性痛及び慢性疼痛を伴う疾患における疼痛治療、関節リウマチ、変形性関節炎、骨腫瘍等の強い痛みを伴う癌性疼痛、糖尿病性神経障害性疼痛、帯状疱疹後神経痛、内臓の痛み等の予防及び治療剤として用いることができる。
また、上記一般式(I)で表されるモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩は、うつ病やパニック障害、不安障害、ストレス障害(PTSD、急性ストレス障害)等の不安を伴う精神疾患の治療薬として、尿失禁、心筋虚血、高血圧、パーキンソン病その他の運動機能障害の予防及び治療剤として用いることができる。

上記一般式(I)で表されるモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩
は、ヒトに対して経口投与又は非経口投与のような適当な投与方法により投与することができる。また、他の鎮痛剤と併用することも可能である。
製剤化するためには、製剤の技術分野における通常の方法で錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤、懸濁剤、注射剤、坐薬等の剤型に製造することができる。
これらの調製には、例えば錠剤の場合、通常の賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、色素などが用いられる。ここで、賦形剤としては、乳糖、D−マンニトール、結晶セルロース、ブドウ糖などが、崩壊剤としては、デンプン、カルボキシメチルセルロースカルシウム(CMC−Ca)などが、滑沢剤としては、ステアリン酸マグネシウム、タルクなどが、結合剤としては、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ゼラチン、ポリビニルピロリドン(PVP)などが挙げられる。注射剤の調製には溶剤、安定化剤、溶解補助剤、懸濁剤、乳化剤、無痛化剤、緩衝剤、保存剤などが用いられる。
投与量は、通常成人においては、有効成分である上記一般式(I)で表されるモルヒナン誘導体又はその薬理学的に許容される酸付加塩を、注射剤においては、0.1μg〜1g/日、好ましくは0.001〜200mg/日、経口投与においては、1μg〜10g/日、好ましくは0.01〜2000mg/日投与されるが、年齢、症状等により増減することができる。
次に、参考例、実施例を挙げ、本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。

(参考例1)
【0060】
(5R,6S,6’R,9R,13S,14S)−N−ベンジル−17−(シクロプロピルメチル)−4,5−エポキシ−6,6’−エポキシ−14−ヒドロキシ−3−メトキシ−6−メチルモルヒナン−6’−カルボキサミド(2a)の合成
【0061】
【化25】
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【0062】
アルゴン雰囲気下、ベンジルアミン(4.4mL,40mmol)をTHF(100mL)に溶解し、−78℃に冷却後n−ブチルリチウム・ヘキサン溶液(1.65mol/L,24.2mL,40mmol)をゆっくりと加え、15分撹拌した。その後、(5R,6S,6’R,9R,13S,14S)−17−(シクロプロピルメチル)−4,5−エポキシ−6,6’−エポキシ−14−ヒドロキシ−3−メトキシ−6−メチルモルヒナン−6’−カルボン酸エチル[化合物1a:Bioorg.Med.Chem.Lett.2010,20,121に記載の化合物](4.42g,10mmol)のTHF(50mL)溶液を15分かけて滴下し、1時間攪拌した。反応液を氷冷下、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液にあけ、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を合わせ飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、白色アモルファスとして表題化合物2a(4.97g,99%)を得た。

H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.05−0.22(m,2H),0.43−0.62(m,2H),0.83−0.95(m,1H),1.26−1.36(m,1H),1.41−1.66(m,3H),2.12(dt,J=3.6,12.0Hz,1H),2.20−2.43(m,4H),2.53−2.71(m,2H),3.04(d,J=18.6Hz,1H),3.10(d,J=5.4Hz,1H),3.68(s,1H),3.85(s,3H),4.31−4.46(m,2H),4.75(s,1H),5.15(br s,1H),6.37−6.53(m,1H),6.61(d,J=8.4Hz,1H),6.72(d,J=8.4Hz,1H),7.12−7.34(m,5H).
(参考例2)
【0063】
(5R,6S,6’S,9R,13S,14S)−N−ベンジル−17−(シクロプロピルメチル)−4,5−エポキシ−6,6’−エポキシ−14−ヒドロキシ−3−メトキシ−6−メチルモルヒナン−6’−カルボキサミド(2b)の合成
【0064】
【化26】
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【0065】
アルゴン雰囲気下、ベンジルアミン(4.4mL,40mmol)をTHF(100mL)に溶解し、−78℃に冷却後n−ブチルリチウム・ヘキサン溶液(1.65mol/L,24.2mL,40mmol)をゆっくりと加え、15分撹拌した。その後、5R,6S,6’S,9R,13S,14S)−17−(シクロプロピルメチル)−4,5−エポキシ−6,6’−エポキシ−14−ヒドロキシ−3−メトキシ−6−メチルモルヒナン−6’−カルボン酸エチル[化合物1b:Bioorg.Med.Chem.Lett.2010,20,121に記載の化合物](4.42g,10mmol)のTHF(50mL)溶液を15分かけて滴下し、1時間攪拌した。反応液を氷冷下、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液にあけ、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を合わせ飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製、酢酸エチルで再結晶し白色結晶として表題化合物2b(4.01g,80%)を得た。

H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.06−0.22(m,2H),0.44−0.60(m,2H),0.74−0.94(m,1H),1.14(dt,J=3.6,14.4Hz,1H),1.44−1.62(m,3H),2.08−2.30(m,2H),2.30−2.42(m,2H),2.44−2.70(m,3H),3.04(d,J=18.6Hz,1H),3.09(d,J=6.0Hz,1H),3.28(s,1H),3.49(s,3H),4.24(dd,J=4.2,15.0Hz,1H),4.75(s,1H),4.87(dd,J=5.1,15.0Hz,1H),6.63(d,J=8.1Hz,1H),6.66(d,J=8.1Hz,1H),7.17(s,1H),7.22−7.41(m,5H).
(参考例3)
【0066】
(5R,6S,7S,9R,13S,14S)−N−ベンジル−17−(シクロプロピルメチル)−4,5−エポキシ−6−ヒドロキシ−3−メトキシ−8−オキサ−6,14−エタノモルヒナン−7−カルボキサミド(3)の合成
【0067】
【化27】
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【0068】
アルゴン雰囲気下、60%水素化ナトリウム(2.54g,64mmol)を無水ヘキサンで洗浄し、THF(50mL)に懸濁し、参考例1で得られた化合物2a(2.54g,5.1mmol)のTHF(50mL)溶液を加え還流下30分間攪拌した。反応液を氷冷下、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液にあけ、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を合わせ飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、白色アモルファスとして表題化合物3(2.11g,83%)を得た。

H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.05−0.18(m,2H),0.42−0.64(m,2H),0.79−1.06(m,2H),1.31−1.53(m,2H),1.66−1.91(m,2H),2.12(dd,J=8.1,12.6Hz,1H),2.18−2.35(m,2H),2.41(dt,J=3.6,12.6Hz,1H),2.66−2.82(m,2H),3.20(d,J=18.3Hz,1H),3.54(d,J=6.6Hz,1H),3.89(s,3H),4.28(d,J=2.4Hz,1H),4.46(dd,J=5.7,14.7Hz,1H),4.54(d,J=1.5Hz,1H),4.59(dd,J=6.6,14.7Hz,1H),5.49(br s,1H),6.53(d、J=8.1Hz,1H),6.72(d,J=8.1Hz,1H),7.23−7.38(m,5H),7.51−7.73(m,1H).
(参考例4)
【0069】
(1S,3aS,5aS,6R,11bR,11cR)−3−ベンジル−14−(シクロプロピルメチル)−3a,11−ジヒドロキシ−10−メトキシ−1,3,3a、4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−2H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−2−オン(4)の合成
【0070】
【化28】
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【0071】

アルゴン雰囲気下、60%水素化ナトリウム(4.31g,110mmol)を無水ヘキサンで洗浄し、シクロペンチルメチルエーテル(30mL)に懸濁し、参考例1で得られた化合物2a(4.32g,8.6mmol)のシクロペンチルメチルエーテル(20mL)溶液を加え還流下3時間攪拌した。反応液を氷冷下、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液にあけ、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を合わせ飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物をメタノールで再結晶し白色結晶として表題化合物4(3.51g,81%)を得た。

H NMR (CDCl,300MHz):δ 0.02−0.14(m,2H),0.40−0.58(m,2H),0.87−1.00(m, 2H),1.32−1.42(m,3H),1.63(dd,J=7.8,4.4Hz,1H),1.91(dt,J=4.8,12.6Hz,1H),2.10(dt,J=3.0,12.3Hz,1H),2.25(dd,J=7.5,2.6Hz,1H),2.63(dt,J=3.6,11.4Hz,2H),2.86(dd,J=6.3,18.6Hz,1H),3.09(d,J=18.6Hz,1H),3.30(d,J=5.7Hz,1H),3.68(d,J=6.0Hz,1H),3.84(s,3H),4.40(d、J=14.7Hz,1H),4.51(d,J=14.7Hz,1H),4.72(d,J=6.0Hz,1H),6.68(d,J=8.7Hz,1H),6.70(d,J=8.4Hz,1H),7.13−7.30(m,3H),7.41(d,J=6.9Hz,2H).

(参考例5)
【0072】
(1S,3aS,5aS,6R,11bR,11cR)−3−ベンジル−14−(シクロプロピルメチル)−3a,11−ジヒドロキシ−10−メトキシ−1,3,3a、4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−2H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−2−オン(4)の合成

アルゴン雰囲気下、参考例2で得られた化合物2b(101mg,0.20mmol)をt−ブチルアルコール(2mL)に溶解し、カリウムt−ブトキシド(224mg,2.0mmol)を加え、1時間還流した。反応液に氷冷下、2M塩酸水溶液を加え酸性とした後、クロロホルム、炭酸カリウムを加え水層をpH=11とした。蒸留水を加えた後クロロホルムで3回抽出した。有機層を合わせ無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、無色油状物として表題化合物4(89.4mg,89%)を得た。

(実施例1)
【0073】
(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−3−ベンジル−14−(シクロプロピルメチル)−10−メトキシ−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−11−オール(5)の合成
【0074】
【化29】
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【0075】

アルゴン雰囲気下、化合物4(10.1g,20mmol)をTHF(100mL)に溶解し、ボラン−テトラヒドロフラン錯体・THF溶液(1.0mol/L,100mL,100mmol)を加え、2時間還流した。反応液を減圧濃縮し、6M塩酸(200mL)を加え1時間還流した。反応液を炭酸カリウムでpH11とし、クロロホルムで3回抽出した。有機層をあわせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、白色アモルファスとして表題化合物5(8.84g,94%)を得た。

H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.02−0.16(m,2H),0.42−0.70(m,3H),0.90−1.02(m,1H),1.37−1.47(m,1H),1.51(dd,J=7.6,14.8Hz,1H),1.66−1.89(m,2H),1.97−2.12(m,2H),2.22(dd,J=7.2,12.8Hz,1H),2.55(dd,J=5.6,12.8,1H),2.56−2.68(m,1H),2.81−2.93(m,2H),3.05(d,J=18.4Hz,1H),3.31(dd,J=6.8,10.8Hz,1H),3.46−3.59(m,2H),3.60(d,J=6.4Hz,1H),3.74(d,J=13.6Hz,1H),3.75(d,J=13.6Hz,1H),3.79(s,3H)4.91−4.98(m,1H),6.25(br s,1H),6.60(d,J=8.4Hz,1H),6.64(d,J=8.4Hz,1H),7.11−7.31(m,5H).

(実施例2)
【0076】
(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−3−ベンジル−14−(シクロプロピルメチル)−10−メトキシ−11−フェノキシ−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール(6)の合成
【0077】
【化30】
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【0078】
アルゴン雰囲気下、化合物5(8.84g,19mmol)をピリジン(100mL)に溶解し、ブロモベンゼン(98.5mL,94mmol)、炭酸カリウム(7.76g,56mmol)、銅粉末(1.19g,19mmol)を加え、16時間還流した。反応液にブロモベンゼン(4.92g,47mmol)、炭酸カリウム(7.76g,56mmol)、銅粉末(1.19g,19mmol)を追加し、さらに24時間還流した。反応液をセライトろ過後、蒸留水にあけ、クロロホルムで3回抽出した。有機層を合わせ無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、黒色油状物として表題化合物6(10.1g,98%)を得た。

H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.00−0.16(m,2H),0.40−0.78(m,3H),0.86−1.02(m,1H),1.04−1.14(m,1H),1.41−1.53(m,1H),1.68−1.93(m,3H),2.06(dt,J=3.0,12.3Hz,1H),2.23(dd,J=7.2,12.3Hz,1H),2.49−2.61(m,2H),2.86(dd,J=2.4,10.8Hz,1H),2.83−2.99(m,1H),3.11(d,J=18.6Hz,1H),3.15(dd,J=6.3,11.1Hz,1H),3.22(dd,J=6.0,7.5Hz,1H),3.53−3.63(m,2H),3.66(d,J=13.5Hz,1H),3.67(s,3H),3.75(d,J=13.5Hz,1H),4.77−4.86(m,1H),6.76(d,J=7.8Hz,2H),6.80(d,J=8.4Hz,1H),6.96(t,J=7.2Hz,1H),6.99(d,J=8.1Hz,1H),7.16−7.32(m,7H).

(実施例3)
【0079】
(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−3−ベンジル−14−(シクロプロピルメチル)−10−メトキシ−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール(7)の合成
【0080】
【化31】
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【0081】
アルゴン雰囲気下、化合物6(90.7mg,0.17mmol)をTHF(2mL)に溶解し、エチレンジアミン(333μL,6.2mmol)を加え、ナトリウムシリカゲル(ステージI)(900mg)を1時間ごと5回にわけて加えながら、室温で5時間撹拌した。反応液を氷冷下蒸留水にあけ、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を合わせ飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、無色油状物として表題化合物7(68.2mg,90%)を得た。

H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.00−0.16(m,2H),0.41−0.59(m,3H),0.87−1.03(m,1H),1.13−1.30(m,1H),1.51(dd,J=6.9,15.0Hz,1H),1.62−1.84(m,2H),2.00−2.16(m,2H),2.23(dd,J=7.2,12.3Hz,1H),2.54−2.67(m,1H),2.55(dd,J=5.4,12.6Hz,1H),2.73−2.87(m,2H),2.97−3.07(m,1H),3.07(d,J=18.6Hz,1H),3.30(dd,J=6.9,10.8Hz,1H),3.47(t,J=6.6Hz,1H),3.62(d,J=6.9Hz,1H),3.66(d,J=13.5Hz,1H),3.75(s,3H),3.78(d,J=13.5Hz,1H),4.93−5.02(m,1H),6.66−6.74(m,2H),6.88−7.07(m,1H),7.17−7.34(m,5H).

(実施例4)
【0082】
(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−14−(シクロプロピルメチル)−10−メトキシ−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール(8)の合成
【0083】
【化32】
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【0084】
化合物7(1.83g,4.0mmol)をエタノール(20mL)に溶解し、10%パラジウム−炭素(1.12g)を加え、水素雰囲気下40℃で15時間撹拌した。反応液をセライトろ過後、濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、黄色油状物として表題化合物8(1.27g,86%)を得た。

H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.02−0.16(m,2H),0.42−0.60(m,2H),0.80−1.11(m,3H),1.20−1.35(m,1H),1.76(dd,J=4.8,10.8Hz,2H),1.96(br s,1H),2.00−2.20(m,2H),2.25(dd,J=7.2,12.3Hz,1H),2.55−2.70(m,1H),2.56(dd,J=5.4,12.3Hz,1H),2.74−2.93(m,2H),3.08(d,J=18.3Hz,1H),3.22(dd,J=2.4,12.6Hz,1H),3.38(dd,J=6.3,12.6Hz,1H),3.56−3.68(m,2H),3.79(s,3H),4.97(dt,J=2.1,6.3Hz,1H),6.66−6.77(m,2H),6.99−7.08(m,1H).

(実施例5)
【0085】
[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−14−(シクロプロピルメチル)−10−メトキシ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル](フェニル)メタノン
【0086】
【化33】
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【0087】

アルゴン雰囲気下、化合物8(1.27g,3.5mmol)をジクロロメタン(20mL)に溶解し、無水安息香酸(1.17g,5.2mmol)、トリエチルアミン(723μL,5.2mmol)を加え、室温で30分撹拌した。反応液を蒸留水にあけ、クロロホルムで3回抽出した。有機層をあわせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、白色アモルファスとして表題化合物9(1.34g,82%)を得た。

H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.01−0.18(m,2H),0.43−0.79(m,2.3H),0.83−1.04(m,1.7H),1.14(dd,J=6.9,14.7Hz,0.3H),1.20−1.39(m,1H),1.46−1.59(m,0.7H),1.69−1.92(m,2H),1.97−2.18(m,2H),2.20−2.40(m,1H),2.45−2.72(m,2H),2.74−2.86(m,0.3H),2.80(dd,J=6.3,18.0Hz,0.7H),3.00−3.19(m,2H),3.58−3.75(m,1.7H),3.71(s,0.9H),3.80(s,2.1H),3.82−3.93(m,1H),4.19−4.31(m,0.6H),4.91−5.05(m,1.4H),5.10(t,J=5.7Hz,0.3H),6.52(d,J=2.7Hz,0.3H),6.63−6.72(m,0.3H),6.69(d,J=2.7Hz,0.7H),6.73(dd,J=2.7,8.4Hz,0.7H),7.01(d,J=8.4Hz,0.3H),7.06(d,J=8.4Hz,0.7H),7.31−7.50(m,5H).
(実施例6)
【0088】
[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−14−(シクロプロピルメチル)−10−ヒドロキシ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル](フェニル)メタノン(10)の合成
【0089】
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
【0090】
アルゴン雰囲気下、化合物9(47.1mg,0.10mmol)をジクロロメタン(3mL)に溶解し、氷冷下、三臭化ホウ素・ジクロロメタン溶液(1.0mol/L,0.5mL,0.50mmol)を加え、室温で30分撹拌した。反応液に氷冷下6Mアンモニア水(3mL)を加え室温で30分撹拌した。蒸留水を加え、クロロホルムで3回抽出した。有機層をあわせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物を分取TLCにて精製し、無色油状物として表題化合物10(18.0mg,39%)を得た。
得られた化合物10を20%塩化水素メタノール溶液で処理し、化合物10の塩酸塩を得た。

化合物10(フリー塩基) H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.02−0.18(m,2H),0.41−0.62(m,2H),0.65−1.37(m,3.2H),1.47−1.60(m,0.8H),1.68−1.91(m,2H),1.96−2.37(m,3H),2.49−2.73(m,2H),2.83(dd,J=6.3,18.3Hz,1H),2.97−3.15(m,2H),3.62(dd,J=6.0,12.9Hz,0.8H),3.68(d,J=6.3Hz,1.0H),3.86(d,J=12.9Hz,1H),4.15−4.28(m,0.4H),4.89−5.01(m,1.6H),5.04(t,J=5.7Hz,0.2H),6.52(d,J=2.4Hz,0.2H),6.58(dd,J=2.4,8.4Hz,0.2H),6.66(dd,J=2.4,8.4Hz,0.8H),6.73(d,J=2.1Hz,0.8H),6.86−6.94(m,0.2H),6.91(d,J=8.1Hz,0.8H),7.30−7.54(m,5H).
(実施例7)
【0091】
[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−10−メトキシ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル](フェニル)メタノン(11)の合成
【0092】
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
【0093】
アルゴン雰囲気下、化合物9(905mg,1.9mmol)を1,1,2,2−テトラクロロエタン(20mL)に溶解し、炭酸カリウム(531mg,3.8mmol)、クロロギ酸2,2,2−トリクロロエチル(517μL,3.8mmol)を加え150℃で1時間攪拌した。反応液を蒸留水にあけクロロホルムで3回抽出し、有機層を合わせ無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物からシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて過剰の試薬を除いた。得られた粗生成物を酢酸(20mL)に溶解し、亜鉛(1.00g)を加え室温で3時間撹拌した。反応液をセライトろ過し、濃縮、トルエン共沸した。その後、蒸留水を加え、炭酸カリウムでpH11とし、クロロホルムで3回抽出した。有機層を合わせ無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、白色アモルファスとして表題化合物11(564mg,70%)を得た。

H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.65−1.29(m,2.3H),1.47−1.59(m,0.7H),1.63−1.86(m,3H),2.10(br s,1H),2.54−2.73(m,2H),2.96−3.13(m,2H),3.28−3.48(m,2H),3.66(dd,J=6.3,12.9Hz,0.7H),3.72(s,0.9H),3.81(s,2.1H),3.84(d,J=13.2Hz,1H),4.22−4.34(m,0.6H),4.88−5.01(m,1.4H),5.05(t,J=5.7Hz,0.3H),6.50(d,J=2.7Hz,0.3H),6.68(d,J=2.4Hz,0.7H),6.66−6.72(m,0.3H),6.76(dd,J=2.7,8.4Hz,0.7H),7.06(d,J=8.4Hz,0.3H),7.10(d,J=8.7Hz,0.7H),7.30−7.54(m,5H).
(実施例8)
【0094】
[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−10−ヒドロキシ−14−メチル−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル](フェニル)メタノン(12)の合成
【0095】
【化36】
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【0096】
アルゴン雰囲気下、化合物11(41.7mg,0.10mmol)をDMF(2mL)に溶解し、ヨウ化メチル(9.30μL,0.15mmol)、炭酸カリウム(20.7mg,0.15mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。反応液を蒸留水にあけ、クロロホルムで3回抽出した。有機層をあわせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。アルゴン雰囲気下、得られた粗成生物をジクロロメタン(2mL)に溶解し、氷冷下、三臭化ホウ素・ジクロロメタン溶液(1.0mol/L,0.5mL,0.50mmol)を加え、室温で30分撹拌した。反応液に氷冷下6Mアンモニア水(10mL)を加え室温で30分撹拌し、クロロホルムで3回抽出した。有機層をあわせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物を分取TLCにて精製し、白色アモルファスとして表題化合物12(23.2mg,56%)を得た。
得られた化合物12を20%塩化水素メタノール溶液で処理し、化合物12の塩酸塩を得た。

化合物12(フリー塩基) H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.64−1.36(m,2.2H),1.45−1.58(m,0.8H),1.68−1.89(m,2H),1.94−2.25(m,2H),2.32−2.50(m,1H),2.38(s,3H),2.84(dd,J=6.3,18.6Hz,1H),3.00−3.15(m,1H),3.15(d,J=18.3Hz,1H),3.22(d,J=6.0Hz,1H),3.63(dd,J=6.0,12.9Hz,0.8H),3.85(d,J=12.9Hz,1H),4.15−4.28(m,0.4H),4.89−5.01(m,1.6H),5.03(t,J=5.7Hz,0.2H),6.50(d,J=2.7Hz,0.2H),6.57(dd,J=2.7,8.4Hz,0.2H),6.65(dd,J=2.7,8.4Hz,0.8H),6.71(d,J=2.4Hz,0.8H),6.91(d,J=8.4Hz,0.2H),6.93(d,J=8.4Hz,0.8H),7.30−7.54(m,5H).

(実施例9)
【0097】
[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−14−エチル−10−ヒドロキシ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル](フェニル)メタノン(13)の合成
【0098】
【化37】
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【0099】
実施例8に記載した方法に従い、化合物11及びヨウ化エチルを用い、無色油状物として表題化合物13を得た。
得られた化合物13を20%塩化水素メタノール溶液で処理し、化合物13の塩酸塩を得た。
化合物13(フリー塩基) H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.62−1.36(m,2.2H),1.11(t,J=7.2Hz,3H),1.45−1.59(m,0.8H),1.70−1.89(m,2H),1.93−2.22(m,2H),2.45−2.69(m,3H),2.72−2.90(m,1H),2.99−3.18(m,2H),3.40(d,J=6.0Hz,1H),3.61(dd,J=6.0,12.9Hz,0.8H),3.84(d,J=13.2Hz,1H),4.15−4.28(m,0.4H),4.89−5.01(m,1.6H),5.03(t,J=5.7Hz,0.2H),6.52(d,J=2.1Hz,0.2H),6.57(dd,J=2.4,8.4Hz,0.2H),6.67(dd,J=2.4,8.4Hz,0.8H),6.72(d,J=2.4Hz,0.8H),6.86−6.94(m,0.2H),6.92(d,J=8.4Hz,0.8H),7.30−7.54(m,5H).
(実施例10)
【0100】
[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−10−ヒドロキシ−14−イソプロピル−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル](フェニル)メタノン(14)の合成

【0101】
【化38】
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【0102】

アルゴン雰囲気下、化合物11(41.7mg,0.10mmol)をDMF(2mL)に溶解し、2−クロロプロパン(91.4μL,1.0mmol)、炭酸カリウム(207mg,1.5mmol)、ヨウ化ナトリウム(249mg,1.5mmol)を加え、80℃で22時間撹拌した。反応液にDMF(1mL)、2−クロロプロパン(366μL,4.0mmol)、炭酸カリウム(828mg,6.0mmol)、ヨウ化ナトリウム(996mg,6.0mmol)を追加し、さらに80℃で22時間撹拌した。反応液を蒸留水にあけ、クロロホルムで3回抽出した。有機層をあわせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。アルゴン雰囲気下、得られた粗成生物をジクロロメタン(2mL)に溶解し、氷冷下、三臭化ホウ素・ジクロロメタン溶液(1.0mol/L,0.5mL,0.50mmol)を加え、室温で30分撹拌した。反応液に氷冷下6Mアンモニア水(10mL)を加え室温で30分撹拌し、クロロホルムで3回抽出した。有機層をあわせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物を分取TLCにて精製し、白色アモルファスとして表題化合物14(22.3mg,50%)を得た。
得られた化合物14を20%塩化水素メタノール溶液で処理し、化合物14の塩酸塩を得た。

化合物14(フリー塩基) H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.64−1.36(m,2.2H),1.14(d,J=5.4Hz,6H),1.40−1.58(m,0.8H),1.66−1.87(m,2H),1.90−2.22(m,2H),2.62−3.18(m,5H),3.52−3.70(m,1.8H),3.84(d,J=12.9Hz,1H),4.15−4.28(m,0.4H),4.85−4.98(m,1.6H),5.00(t,J=5.4Hz,0.2H),6.49−6.75(m,2H),6.86−6.94(m,0.2H),6.91(d,J=8.1Hz,0.8H),7.30−7.54(m,5H).
(実施例11)
【0103】
[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−10−ヒドロキシ−14−イソブチル−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル](フェニル)メタノン(15)の合成
【0104】
【化39】
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【0105】

アルゴン雰囲気下、化合物11(41.7mg,0.10mmol)をDMF(2mL)に溶解し、1−ブロモ−2−メチルプロパン(32.6μL,0.30mmol)、炭酸カリウム(41.4mg,0.3mmol)を加え、80℃で18時間撹拌した。反応液を蒸留水にあけ、クロロホルムで3回抽出した。有機層をあわせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。アルゴン雰囲気下、得られた粗成生物をジクロロメタン(2mL)に溶解し、氷冷下、三臭化ホウ素・ジクロロメタン溶液(1.0mol/L,0.5mL,0.50mmol)を加え、室温で30分撹拌した。反応液に氷冷下6Mアンモニア水(10mL)を加え室温で30分撹拌し、クロロホルムで3回抽出した。有機層をあわせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物を分取TLCにて精製し、白色アモルファスとして表題化合物15(18.6mg,41%)を得た。
得られた化合物15を20%塩化水素メタノール溶液で処理し、化合物15の塩酸塩を得た。

化合物15(フリー塩基) H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.64−1.32(m,2.2H),0.90(d,J=6.3Hz,6H),1.45−1.58(m,0.8H),1.68−1.88(m,3H),1.92−2.52(m,5H),2.87(dd,J=6.3,10.6Hz,1H),2.98−3.16(m,2H),3.22−3.34(m,1H),3.60(dd,J=6.0,12.9Hz,0.8H),3.80−3.96(m,1H),4.17−4.30(m,0.4H),4.89−5.07(m,1.8H),6.53(d,J=2.7Hz,0.2H),6.57(dd,J=2.7,8.4Hz,0.2H),6.66(dd,J=2.4,8.4Hz,0.8H),6.72(d,J=2.4Hz,0.8H),6.87−6.94(m,0.2H),6.91(d,J=8.1Hz,0.8H),7.30−7.54(m,5H).

(実施例12)
【0106】
[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−14−(シクロブチルメチル)−10−ヒドロキシ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル](フェニル)メタノン(16)の合成
【0107】
【化40】
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【0108】

実施例11に記載した方法に従い、化合物11及び(ブロモメチル)シクロブタンを用い、無色油状物として表題化合物16を得た。
得られた化合物16を20%塩化水素メタノール溶液で処理し、化合物16の塩酸塩を得た。

化合物16(フリー塩基) H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.62−1.32(m,2.2H),1.42−1.57(m,0.8H),1.59−2.22(m,10H),2.33−2.67(m,4H),2.78(dd,J=6.6,18.3Hz,1H),3.01(dd,J=5.1,8.4Hz,1H),3.15(d,J=18.6Hz,1H),3.25(d,J=5.7Hz,1H),3.60(dd,J=6.0,12.9Hz,0.8H),3.85(d,J=12.9Hz,1H),4.15−4.27(m,0.4H),4.87−5.00(m,1.6H),5.01(t,J=6.0Hz,0.2H),6.49(d,J=2.4Hz,0.2H),6.57(dd,J=2.7,8.4Hz,0.2H),6.65(dd,J=2.7,8.4Hz,0.8H),6.70(d,J=2.4Hz,0.8H),6.88−6.94(m,0.8H),6.92(d,J=8.4Hz,0.2H),7.30−7.54(m,5H).
(実施例13)
【0109】
[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−14−(シクロペンチルメチル)−10−メトキシ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル](フェニル)メタノン(17)の合成
【0110】
【化41】
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【0111】

アルゴン雰囲気下、化合物11(41.7mg,0.10mmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解し、シクロペンタンカルボアルデヒド(43.0μL,0.40mmol)、酢酸(48.0μL,0.8mmol)、トリアセトキシ水素下ホウ素ナトリウム(212mg,1.0mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。反応液に12Mアンモニア水(5mL)を加え室温で30分撹拌し、水にあけ、クロロホルムで3回抽出した。有機層をあわせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物を分取TLCにて精製し、白色アモルファスとして表題化合物17(43.7mg,88%)を得た。

H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.59−1.02(m,1H),1.07−1.23(m,3.3H),1.42−1.90(m,8.7H),1.96−2.27(m,3H),2.40−2.60(m,3H),2.79−2.98(m,1H),3.02−3.22(m,2H),3.32−3.45(m,1H),3.61(dd,J=6.0,12.6Hz,0.7H),3.71(s,0.9H),3.80(s,2.1H),3.81−3.93(m,1H),4.19−4.31(m,0.6H),4.91−5.02(m,1.4H),5.08(t,J=5.7Hz,0.3H),6.51(d,J=2.7Hz,0.3H),6.62−6.70(m,0.3H),6.68(d,J=2.4Hz,0.7H),6.74(dd,J=2.7,8.7Hz,0.7H),7.02(d,J=8.4Hz,0.3H),7.07(d,J=8.7Hz,0.7H),7.32−7.50(m,5H).

(実施例14)
【0112】
[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−14−(シクロペンチルメチル)−10−ヒドロキシ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル](フェニル)メタノン(18)の合成
【0113】
【化42】
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【0114】

実施例6に記載した方法に従い、化合物17から白色アモルファスとして表題化合物18及びその塩酸塩を得た。

化合物18(フリー塩基) H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.62−1.33(m,4.2H),1.38−1.90(m,8.8H),1.92−2.29(m,3H),2.36−2.60(m,3H),2.85(dd,J=6.9,12.3Hz,1H),2.97−3.18(m,2H),3.32−3.44(m,1H),3.60(dd,J=6.0,12.6Hz,0.8H),3.80−3.93(m,1H),4.16−4.27(m,0.4H),4.88−5.01(m,1.6H),5.02(t,J=5.7Hz,0.2H),6.52(d,J=2.7Hz,0.2H),6.58(dd,J=2.4,8.4Hz,0.2H),6.66(dd,J=2.4,8.4Hz,0.8H),6.72(d,J=2.4Hz,0.8H),6.86−6.93(m,0.2H),6.91(d,J=8.1Hz,0.8H),7.28−7.53(m,5H).
(実施例15)
【0115】
[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−14−(シクロヘキシルメチル)−10−ヒドロキシ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル](フェニル)メタノン(19)の合成
【0116】
【化43】
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【0117】

実施例11に記載した方法に従い、化合物11及び(ブロモメチル)シクロヘキサンを用い、白色アモルファスとして表題化合物19を得た。
得られた化合物19を20%塩化水素メタノール溶液で処理し、化合物19の塩酸塩を得た。

化合物19(フリー塩基) H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.60−1.88(m,16H),1.91−2.48(m,5H),2.73−2.92(m,1H),2.96−3.07(m,1H),3.09(d,J=18.6Hz,1H),3.26(d,J=5.7Hz,1H),3.60(dd,J=5.7,12.9Hz,0.8H),3.81−3.95(m,1H),4.17−4.28(m,0.4H),4.87−5.00(m,1.6H),5.02(t,J=6.0Hz,0.2H),6.50(d,J=2.4Hz,0.2H),6.56(dd,J=2.7,8.4Hz,0.2H),6.65(dd,J=2.7,8.4Hz,0.8H),6.71(d,J=2.4Hz,0.8H),6.84−6.92(d,J=8.4Hz,0.2H),6.90(d,J=8.1Hz,0.8H),7.30−7.54(m,5H).

(実施例16)
【0118】
[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−14−アリル−10−ヒドロキシ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル](フェニル)メタノン(20)の合成
【0119】
【化44】
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【0120】

実施例8に記載した方法に従い、化合物11及び臭化アリルを用い、白色アモルファスとして表題化合物20を得た。
得られた化合物20を20%塩化水素メタノール溶液で処理し、化合物20の塩酸塩を得た。

化合物20(フリー塩基) H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.63−1.36(m,2.2H),1.44−1.58(m,0.8H),1.66−1.89(m,2H),1.92−2.23(m,2H),2.44−2.58(m,1H),2.79(dd,J=6.3,18.3Hz,1H),2.98−3.27(m,4H),3.37(d,J=6.0Hz,1H),3.62(dd,J=6.0,12.9Hz,0.8H),3.85(d,J=13.2Hz,1H),4.16−4.28(m,0.4H),4.89−5.01(m,1.6H),5.04(t,J=6.0Hz,0.2H),5.13(d,J=10.2Hz,1H),5.19(d,J=17.4Hz,1H),5.84−6.02(m,1H),6.50(d,J=2.4Hz,0.2H),6.57(dd,J=2.7,8.4Hz,0.2H),6.65(dd,J=2.4,8.4Hz,0.8H),6.72(d,J=2.4Hz,0.8H),6.86−6.94(m,0.2H),6.92(d,J=8.4Hz,0.8H),7.28−7.52(m,5H).
(実施例17)
【0121】
[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−14−ベンジル−10−ヒドロキシ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル](フェニル)メタノン(21)の合成
【0122】
【化45】
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【0123】

実施例8に記載した方法に従い、化合物11及び臭化ベンジルを用い、白色アモルファスとして表題化合物21を得た。
得られた化合物21を20%塩化水素メタノール溶液で処理し、化合物21の塩酸塩を得た。

化合物21(フリー塩基) H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.60−1.37(m,2.2H),1.40−1.58(m,0.8H),1.60−1.85(m,2H),1.90−2.37(m,2H),2.38−2.57(m,1H),2.84(dd,J=6.3,18.6Hz,1H),3.03(dd,J=5.4,8.7Hz,1H),3.16(d,J=18.0Hz,0.2H),3.19(d,J=18.3Hz,0.8H),3.31(d,J=6.0Hz,1H),3.55−3.86(m,2.8H),3.90(d,J=12.6Hz,1H),4.14−4.31(m,0.4H),4.89−5.00(m,1.6H),5.06(t,J=5.7Hz,0.2H),6.48(d,J=2.4Hz,0.2H),6.58(dd,J=2.4,8.4Hz,0.2H),6.67(dd,J=2.7,8.7Hz,0.8H),6.72(d,J=2.4Hz,0.8H),6.92(d,J=8.4Hz,0.2H),6.93(d,J=8.4Hz,0.8H),7.18−7.52(m,10H).

(実施例18)
【0124】
[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−10−ヒドロキシ−14−フェネチル−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル](フェニル)メタノン(22)の合成
【0125】
【化46】
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【0126】

実施例11に記載した方法に従い、化合物11及び(2−ブロモエチル)ベンゼンを用い、無色油状物として表題化合物22を得た。
得られた化合物22を20%塩化水素メタノール溶液で処理し、化合物22の塩酸塩を得た。

化合物22(フリー塩基) H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.63−1.39(m,2.2H),1.42−1.62(m,0.8H),1.67−1.93(m,2H),1.95−2.36(m,2H),2.51−2.97(m,6H),3.04(d,J=5.4,8.7Hz,1H),3.16(d,J=18.3Hz,1H),3.46(d,J=5.7Hz,1H),3.64(dd,J=6.0,12.9Hz,0.8H),3.87(d,J=12.9Hz,1H),4.14−4.33(m,0.4H),4.87−5.05(m,1.6H),5.06(t,J=5.7Hz,0.2H),6.54(d,J=2.1Hz,0.2H),6.60(dd,J=2.4,8.1Hz,0.2H),6.67(dd,J=2.4,8.1Hz,0.8H),6.74(d,J=2.4Hz,0.8H),6.85−6.94(m,0.2H),6.92(d,J=8.4Hz,0.8H),7.08−7.54(m,10H).
(実施例19)
【0127】
[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−10−ヒドロキシ−14−(3−フェニルプロピル)−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル](フェニル)メタノン(23)の合成
【0128】
【化47】
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【0129】

実施例11に記載した方法に従い、化合物11及び(3−ブロモプロピル)ベンゼンを用い、白色アモルファスとして表題化合物23得た。
得られた化合物23を20%塩化水素メタノール溶液で処理し、化合物23の塩酸塩を得た。

化合物23(フリー塩基) H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.59−1.33(m,2.2H),1.41−1.56(m,0.8H),1.63−2.25(m,6H),2.42−2.68(m,5H),2.81(dd,J=6.3,18.3Hz,1H),3.00(dd,J=5.1,9.0Hz,1H),3.09(d,J=18.3Hz,1H),3.35(d,J=6.0Hz,1H),3.60(dd,J=6.0,12.9Hz,0.8H),3.84(d,J=12.6Hz,1H),4.14−4.26(m,0.4H),4.87−4.99(m,1.6H),5.01(t,J=5.7Hz,0.2H),6.51(d,J=2.1Hz,0.2H),6.57(dd,J=2.4,8.4Hz,0.2H),6.65(dd,J=2.4,8.1Hz,0.8H),6.71(d,J=2.4Hz,0.8H),6.88(d,J=8.4Hz,0.2H),6.89(d,J=8.4Hz,0.8H),7.11−7.51(m,10H).
(実施例20)
【0130】
[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−10−ヒドロキシ−14−(4−フェニルブチル)−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル](フェニル)メタノン(24)の合成
【0131】
【化48】
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【0132】

実施例11に記載した方法に従い、化合物11及び(4−ブロモブチル)ベンゼンを用い、白色アモルファスとして表題化合物24を得た。
得られた化合物24を20%塩化水素メタノール溶液で処理し、化合物24の塩酸塩を得た。

化合物24(フリー塩基) H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.59−1.34(m,2.2H),1.41−1.86(m,6.8H),1.92−2.24(m,2H),2.39−2.67(m,5H),2.81(dd,J=6.6,18.6Hz,1H),3.03(dd,J=6.6,8.7Hz,1H),3.11(d,J=18.6Hz,1H),3.34(d,J=5.7Hz,1H),3.61(dd,J=6.0,12.9Hz,0.8H),3.85(d,J=12.9Hz,1H),4.14−4.27(m,0.4H),4.88−5.00(m,1.6H),5.02(t,J=6.0Hz,0.2H),6.51(d,J=2.4Hz,0.2H),6.57(dd,J=2.4,8.1Hz,0.2H),6.66(dd,J=2.4,8.1Hz,0.8H),6.72(d,J=2.4Hz,0.8H),6.90(d,J=8.4Hz,0.2H),6.91(d,J=8.4Hz,0.8H),7.11−7.52(m,10H).

(実施例21)
【0133】
[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−10−メトキシ−14−(2−メトキシエチル)−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル](フェニル)メタノン(25)の合成
【0134】
【化49】
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【0135】

アルゴン雰囲気下、化合物11(83.3mg,0.20mmol)をDMF(5mL)に溶解し、1−ブロモ−2−メトキシエタン(188μL,2.0mmol)、炭酸カリウム(415mg,3.0mmol)、ヨウ化ナトリウム(498mg,3.0mmol)を加え、100℃で3時間撹拌した。反応液を蒸留水にあけ、クロロホルムで3回抽出した。有機層をあわせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物を分取TLCにて精製し、白色アモルファスとして表題化合物25(79.9mg,88%)を得た。

H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.61−0.80(m,0.3H),0.82−1.02(m,0.7H),1.07−1.33(m,1.3H),1.44−1.58(m,0.7H),1.67−1.90(m,2H),1.95−2.33(m,2H),2.46−2.58(m,1H),2.63−3.00(m,3H),3.02−3.13(m,1H),3.19(d,J=18.6Hz,1H),3.34(s,3H),3.39(d,J=6.0Hz,1H),3.48−3.68(m,2.7H),3.71(s,0.9H),3.80(s,2.1H),3.85(d,J=12.6Hz,1H),4.18−4.30(m,0.6H),4.89−5.01(m,1.4H),5.07(t,J=5.7Hz,0.3H),6.52(d,J=2.4Hz,0.3H),6.61−6.71(m,0.3H),6.68(d,J=2.7Hz,0.7H),6.74(dd,J=2.7,8.7Hz,0.7H),7.03(d,J=8.7Hz,0.3H),7.08(d,J=8.4Hz,0.7H),7.30−7.50(m,5H).

(実施例22)
【0136】
[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−10−ヒドロキシ−14−(2−メトキシエチル)−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル](フェニル)メタノン(26)の合成
【0137】
【化50】
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【0138】

アルゴン雰囲気下、化合物25(44.1mg,0.093mmol)をDMF(2mL)に溶解し、1−ドデカンチオール(334μL,1.4mmol)、カリウムt−ブトキシド(103mg,0.93mmol)を加え、150℃で5時間撹拌した。反応液に氷冷下2M塩酸を加え酸性とし、ジエチルエーテルを加え、2M塩酸で3回抽出した。水層をあわせ、炭酸カリウムでpH10としたのちにクロロホルムで3回抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物を分取TLCにて精製し、無色油状物として表題化合物26(24.5mg,57%)を得た。
得られた化合物26を20%塩化水素メタノール溶液で処理し、化合物26の塩酸塩を得た。

化合物26(フリー塩基) H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.63−1.33(m,2.2H),1.43−1.57(m,0.8H),1.65−1.88(m,2H),1.93−2.36(m,2H),2.47−2.60(m,1H),2.66−2.96(m,3H),3.03(dd,J=5.1,8.7Hz,1H),3.14(d,J=18.3Hz,1H),3.30(s,3H),3.38(d,J=5.7Hz,1H),3.48−3.67(m,2.8H),3.85(d,J=12.9Hz,1H),4.15−4.27(m,0.4H),4.88−5.01(m,1.6H),5.02(t,J=5.7Hz,0.2H),6.49(d,J=2.4Hz,0.2H),6.57(dd,J=2.7,8.4Hz,0.2H),6.65(dd,J=2.4,8.1Hz,0.8H),6.71(d,J=2.4Hz,0.8H),6.86−6.95(m,0.2H),6.92(d,J=8.4Hz,0.8H),7.31−7.53(m,5H).

(実施例23)
【0139】
[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−10−ヒドロキシ−14−(2−ヒドロキシエチル)−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル](フェニル)メタノン(27)の合成
【0140】
【化51】
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【0141】

実施例6に記載した方法に従い、化合物25から白色アモルファスとして表題化合物27を得た。
得られた化合物27を20%塩化水素メタノール溶液で処理し、化合物27の塩酸塩を得た。

化合物27(フリー塩基) H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.65−1.34(m,2.2H),1.44−1.58(m,0.8H),1.66−1.85(m,2H),1.89−2.09(m,1H),2.17−2.83(m,4H),2.92−3.13(m,3H),3.24−3.34(m,1H),3.53−3.69(m,2.8H),3.79−3.92(m,1H),4.17−4.29(m,0.4H),4.84−5.00(m,1.6H),5.03(t,J=5.7Hz,0.2H),6.51(d,J=2.1Hz,0.2H),6.59(dd,J=2.4,8.1Hz,0.2H),6.67(dd,J=2.4,8.4Hz,0.8H),6.72(d,J=2.4Hz,0.8H),6.87−6.96(m,0.2H),6.92(d,J=8.4Hz,0.8H),7.31−7.54(m,5H).
(実施例24)
【0142】
[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−10−ヒドロキシ−14−(3−メトキシプロピル)−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル](フェニル)メタノン(28)の合成
【0143】
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
【0144】

アルゴン雰囲気下、化合物11(41.7mg,0.10mmol)をDMF(2mL)に溶解し、1−ブロモ−3−メトキシプロパン(34.0μL,0.30mmol)、炭酸カリウム(41.4mg,0.3mmol)を加え、80℃で1時間撹拌した。反応液を蒸留水にあけ、クロロホルムで3回抽出した。有機層をあわせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。アルゴン雰囲気下、得られた粗成生物をDMF(2mL)に溶解し、1−ドデカンチオール(334μL,1.4mmol)、カリウムt−ブトキシド(103mg,0.93mmol)を加え、150℃で3時間撹拌した。反応液に氷冷下2M塩酸を加え酸性とし、ジエチルエーテルを加え、2M塩酸で3回抽出した。水層をあわせ、炭酸カリウムでpH10としたのちにクロロホルムで3回抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物を分取TLCにて精製し、無色油状物として表題化合物28(43.9mg,93%)を得た。
得られた化合物28を20%塩化水素メタノール溶液で処理し、化合物28の塩酸塩を得た。

化合物28(フリー塩基) H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.63−1.35(m,2.2H),1.42−1.58(m,0.8H),1.65−2.27(m,6H),2.44−2.68(m,3H),2.73−2.92(m,1H),3.02(dd,J=5.1,8.4Hz,1H),3.13(d,J=18.6Hz,1H),3.24−3.48(m,6H),3.60(dd,J=6.0,12.9Hz,0.8H),3.84(d,J=12.9Hz,1H),4.14−4.28(m,0.4H),4.85−5.00(m,1.6H),5.01(t,J=5.4Hz,0.2H),6.49(d,J=2.4Hz,0.2H),6.56(dd,J=2.4,8.4Hz,0.2H),6.65(dd,J=2.7,8.4Hz,0.8H),6.70(d,J=2.4Hz,0.8H),6.84−6.93(m,0.2H),6.91(d,J=8.4Hz,0.8H),7.23−7.54(m,5H).

(実施例25)
【0145】
[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−10−ヒドロキシ−14−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル](フェニル)メタノン(29)の合成
【0146】
【化53】
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【0147】

アルゴン雰囲気下、化合物11(41.7mg,0.10mmol)をDMF(2mL)に溶解し、1−クロロ−2−メチル−2−プロパノール(103μL,1.0mmol)、炭酸カリウム(207mg,1.5mmol)、ヨウ化ナトリウム(249mg,1.5mmol)を加え、100℃で12時間撹拌した。反応液を蒸留水にあけ、クロロホルムで3回抽出した。有機層をあわせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。アルゴン雰囲気下、得られた粗成生物をジクロロメタン(2mL)に溶解し、氷冷下、三臭化ホウ素・ジクロロメタン溶液(1.0mol/L,0.5mL,0.50mmol)を加え、室温で30分撹拌した。反応液に氷冷下6Mアンモニア水(10mL)を加え室温で30分撹拌し、クロロホルムで3回抽出した。有機層をあわせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物を分取TLCにて精製し、白色アモルファスとして表題化合物29(29.7mg,63%)を得た。
得られた化合物29を20%塩化水素メタノール溶液で処理し、化合物29の塩酸塩を得た。

化合物29(フリー塩基) H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.63−1.29(m,2.2H),1.15(s,6H),1.43−1.57(m,0.8H),1.60−1.84(m,2H),1.91−2.12(m,1H),2.33−2.73(m,4H),2.92−3.17(m,3H),3.24−3.37(m,1H),3.61(dd,J=5.7,12.6Hz,0.8H),3.78−3.92(m,1H),4.18−4.29(m,0.4H),4.86−5.00(m,1.6H),5.03(t,J=6.0Hz,0.2H),6.50(d,J=2.4Hz,0.2H),6.60(dd,J=2.7,8.4Hz,0.2H),6.67(dd,J=2.4,8.1Hz,0.8H),6.72(d,J=2.4Hz,0.8H),6.90(d,J=8.1Hz,0.2H),6.91(d,J=8.1Hz,0.8H),7.30−7.53(m,5H).
(実施例26)
【0148】
(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−14−(シクロプロピルメチル)−10−メトキシ−3−フェニル−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール(30)の合成
【0149】
【化54】
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【0150】

アルゴン雰囲気下、化合物8(55.0mg,0.15mmol)をトルエン(2mL)に溶解し、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(5.80mg,0.010mmol)、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(12.5mg,0.020mmol)、ブロモベンゼン(21.1μL,0.20mmol)、ナトリウムt−ブトキシド(24.0mg,0.25mmol)を加え、80℃で12時間撹拌した。反応液に酢酸エチル(5mL)を加え、セライトろ過後、濃縮した。得られた粗生成物を分取TLCにより精製し、無色油状物として表題化合物30(30.3mg,46%)を得た。

H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.03−0.18(m,2H),0.43−0.76(m,3H),0.90−1.05(m,1H),1.23−1.51(m,2H),1.65−1.77(m,2H),2.02−2.35(m,3H),2.58(dd,J=5.7,12.6Hz,1H),2.64−2.74(m,1H),2.84(dd,J=6.3,18.6Hz,1H),3.04−3.20(m,2H),3.56−3.72(m,3H),3.83(s,3H),4.31(dd,J=4.8,8.1Hz,1H),5.13(t,J=5.4Hz,1H),6.51(d,J=8.4Hz,2H),6.65(t,J=7.2Hz,1H),6.71−6.78(m,2H),7.04−7.12(m,1H),7.20(t,J=7.5Hz,2H).
(実施例27)
【0151】
(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−14−(シクロプロピルメチル)−3−フェニル−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−10−オール(31)の合成
【0152】
【化55】
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【0153】

実施例6に記載した方法に従い、化合物30から白色アモルファスとして表題化合物31を得た。
得られた化合物31を20%塩化水素メタノール溶液で処理し、化合物31の塩酸塩を得た。

化合物31(フリー塩基) H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.06−0.23(m,2H),0.43−1.08(m,4H),1.20−1.53(m,2H),1.60−1.82(m,2H),2.02−2.30(m,2H),2.36(dd,J=7.2,12.3Hz,1H),2.63(dd,J=5.4,12.3Hz,1H),2.75(d,J=6.0Hz,1H),2.87(dd,J=6.0,18.3Hz,1H),3.01−3.18(m,2H),3.48−3.72(m,2H),3.68(d,J=5.7Hz,1H),4.22−4.37(m,1H),5.00−5.13(m,1H),6.48(d,J=8.1Hz,2H),6.58−6.81(m,3H),6.99(d,J=8.4Hz,1H),7.12−7.30(m,2H).
(実施例28)
【0154】
(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−3−ベンジル−10−メトキシ−14−メチル−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール(32)の合成
【0155】
【化56】
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【0156】

アルゴン雰囲気下、化合物9(1.28g,2.7mmol)を1,1,2,2−テトラクロロエタン(20mL)に溶解し、炭酸カリウム(732mg,5.4mmol)、クロロギ酸2,2,2−トリクロロエチル(732μL,5.4mmol)を加え150℃で1時間攪拌した。反応液を蒸留水にあけクロロホルムで3回抽出し、有機層を合わせ無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物からシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて過剰の試薬を除いた。得られた粗成生物のTHF(10mL)溶液をTHF(30mL)と水素化アルミニウムリチウム(448mg,12mmol)の懸濁液に氷冷下加え、室温で1時間撹拌した。反応液に氷冷下、酢酸エチル(50mL)、飽和芒硝水(10mL)を加え、室温で2時間撹拌した。反応液をセライトろ過後、濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、無色油状物として表題化合物32(575mg,51%)を得た。

H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.43−0.60(m,1H),1.18−1.31(m,1H),1.44−1.56(m,1H),1.62−1.83(m,2H),2.00−2.20(m,2H),2.34−2.49(m,1H),2.39(s,3H),2.77(dd,J=2.7,10.8Hz,1H),2.84(dd,J=6.6,18.6Hz,1H),3.03(t,J=6.6Hz,1H),3.18(dd,J=18.0Hz,1H),3.20(d,J=6.3Hz,1H),3.29(dd,J=6.9,10.8Hz,1H),3.48(t,J=6.6Hz,1H),3.67(d,J=13.2Hz,1H),3.76(s,3H),3.78(d,J=13.5Hz,1H),4.91−4.99(m,1H),6.66−6.73(m,2H),7.06(d,J=8.7Hz,1H),7.17−7.36(m,5H).

(実施例29)
【0157】
(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−10−メトキシ−14−メチル−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール(33)の合成
【0158】
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
【0159】

化合物32(572mg,1.4mmol)を酢酸(10mL)に溶解し、10%パラジウム−炭素(585mg)を加え、水素雰囲気下50℃で12時間撹拌した。反応液をセライトろ過後、濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、白色アモルファスとして表題化合物33(195mg,44%)を得た。

H NMR(CDOD,300MHz):δ 0.77−0.98(m,1H),1.09(dd,J=7.5,10.5Hz,1H)1.22−1.35(m,1H),1.58−1.86(m,2H),1.96−2.20(m,2H),2.27−2.42(m,1H),2.32(s,3H),2.83−3.01(m,2H),3.07(dd,J=2.4,12.6Hz,1H),3.14(d,J=6.9Hz,1H),3.19(d,J=18.9Hz,1H),3.27−3.40(m,1H),3.55(t,J=7.2Hz,1H),3.77(s,3H),4.84−4.91(m,1H),6.72−6.79(m,2H),7.09(d,J=8.4Hz,1H).
(実施例30)
【0160】
(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−10−メトキシ−14−メチル−3−フェニル−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール(34)の合成
【0161】
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
【0162】

実施例26に記載した方法に従い化合物33から白色アモルファスとして表題化合物34を得た。
得られた化合物34を20%塩化水素メタノール溶液で処理し、化合物34の塩酸塩を得た。

化合物34(フリー塩基) H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.59−0.77(m,1H),1.27−1.50(m,2H),1.64−1.74(m,2H),2.11−2.27(m,1H),2.37−2.57(m,2H),2.44(s,3H),2.88(dd,J=6.3,18.3Hz,1H),3.10−3.28(m,3H),3.55−3.69(m,2H),3.83(s,3H),4.31(dd,J=4.5,8.1Hz,1H),5.07−5.14(m,1H),6.50(d,J=7.8Hz,2H),6.64(t,J=7.2Hz,1H),6.72−6.78(m,2H),7.10(d,J=9.0Hz,1H),7.14−7.23(m,2H).

(実施例31)
【0163】
(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−14−メチル−3−フェニル−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−10−オール(35)の合成
【0164】
【化59】
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【0165】

実施例6に記載した方法に従い化合物34から、白色アモルファスとして表題化合物35を得た。
得られた化合物35を20%塩化水素メタノール溶液で処理し、化合物35の塩酸塩を得た。

化合物35(フリー塩基) H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.65−0.84(m,1H),1.21−1.50(m,2H),1.60−1.78(m,2H),2.10−2.30(m,2H),2.42(s,3H),2.43−2.58(m.1H),2.88(dd,J=6.3,18.6Hz,1H),3.09(dd,J=5.1,8.4Hz,1H),3.17(d,J=18.6Hz,1H),3.25(d,J=6.0Hz,1H),3.51−3.65(m,2H),4.30(dd,J=4.5,8.4Hz,1H),5.01−5.10(m,1H),6.48(d,J=7.8Hz,2H),6.64(t,J=7.5Hz,1H),6.67−6.75(m,2H),7.01(d,J=8.7Hz,1H),7.14−7.24(m,2H).
(実施例32)
【0166】
(3−クロロフェニル)[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−10−ヒドロキシ−14−メチル−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル)]メタノン(36)の合成
【0167】
【化60】
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【0168】

アルゴン雰囲気下、化合物33(32.6mg,0.10mmol)をジクロロメタン(2mL)に溶解し、3−クロロベンゾイルクロリド(15.3μL,0.12mmol)、トリエチルアミン(16.7μL,0.12mmol)を加え、室温で30分撹拌した。反応液を2M水酸化ナトリウム水溶液にあけ、クロロホルムで3回抽出した。有機層をあわせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。アルゴン雰囲気下、得られた粗成生物をジクロロメタン(2mL)に溶解し、氷冷下、三臭化ホウ素・ジクロロメタン溶液(1.0mol/L,0.5mL,0.50mmol)を加え、室温で30分撹拌した。反応液に氷冷下6Mアンモニア水(10mL)を加え室温で30分撹拌し、クロロホルムで3回抽出した。有機層をあわせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物を分取TLCにて精製し、白色アモルファスとして表題化合物36(26.9mg,60%)を得た。
得られた化合物36を20%塩化水素メタノール溶液で処理し、化合物36の塩酸塩を得た。

化合物36(フリー塩基) H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.67−1.39(m,2.2H),1.42−1.57(m,0.8H),1.69−1.90(m,2H),1.94−2.28(m,2H),2.32−2.54(m,1H),2.40(s,3H),2.86(dd,J=6.3,18.6Hz,1H),2.99−3.23(m,2H),3.25(d,J=6.0Hz,1H),3.62(dd,J=6.0,12.9Hz,0.8H),3.75−3.88(m,1H),4.11−4.26(m,0.4H),4.85−5.01(m,1.6H),5.03(t,J=6.0Hz,0.2H),6.51(d,J=2.4Hz,0.2H),6.59(dd,J=2.1,8.4Hz,0.2H),6.65(dd,J=2.4,8.4Hz,0.8H),6.69(d,J=2.4Hz,0.8H),6.93(d,J=8.1Hz,0.2H),6.95(d,J=8.4Hz,0.8H),7.18−7.85(m,4H).
(実施例33)
【0169】
[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−14−シクロプロピルメチル−10−メトキシ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル][(3−トリフルオロメチル)フェニル]メタノン(37)の合成
【0170】
【化61】
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【0171】

アルゴン雰囲気下、化合物8(30.0mg,0.0819mmol)をジクロロメタン(1mL)に溶解し、3−(トリフルオロメチル)ベンゾイルクロリド(24μL,0.16mmol)、トリエチルアミン(23μL,0.16mmol)を加え、5℃で30分撹拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液にあけ、クロロホルムで3回抽出した。有機層をあわせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物を分取TLCで精製し、無色油状物として表題化合物37(37.7mg,86%)を得た
得られた化合物37を20%塩化水素メタノール溶液で処理し、化合物37の塩酸塩を得た。

化合物37(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.40−0.56(m,2H),0.60−1.02(m,3.6H),1.06−1.20(m,1.4H),1.54−1.72(m,2H),1.80−2.04(m,2H),2.16−2.34(m,1H),2.78−2.96(m,1H),2.96−3.10(m,1H),3.10−3.23(m,1H),3.23−3.61(m,3.3H),3.71(s,0.9H),3.79(dd,J=5.9,12.7Hz,0.7H),3.82−3.92(m,1H),3.84(s,2.1H),4.24(dd,J=6.7,14.8Hz,0.3H),4.30−4.40(m,1.4H),4.88−4.98(m,0.3H),5.07(t,J=5.2Hz,0.7H),5.18(t,J=5.8Hz,0.3H),6.76(d,J=2.5Hz,0.3H),6.83(dd,J=2.5,8.6Hz,0.3H),6.88−6.98(m,1.4H),7.18(d,J=8.6Hz,0.3H),7.25(d,J=8.4Hz,0.7H),7.62−7.92(m,4H).

(実施例34)
【0172】
[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−14−シクロプロピルメチル−10−ヒドロキシ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル][(3−トリフルオロメチル)フェニル]メタノン(38)の合成
【0173】
【化62】
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【0174】

実施例6に記載した方法に従い、化合物37から表題化合物38及びその塩酸塩を得た。

化合物38(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.43−0.56(m,2H),0.68−0.92(m,2.3H),0.92−1.28(m,2.7H),1.54−1.70(m,2H),1.82−2.02(m,2H),2.16−2.32(m,1H),2.80−2.96(m,1H),2.96−3.08(m,1H),3.12−3.22(m,1H),3.22−3.54(m,3.3H),3.78(dd,J=5.7,12.7Hz,0.7H),3.85(d,J=12.3Hz,1H),4.22−4.36(m,1.7H),4.90−4.96(m,0.3H),5.06(t,J=5.1Hz,0.7H),5.17(t,J=5.6Hz,0.3H),6.60(d,J=2.5Hz,0.3H),6.69(dd,J=2.5,8.4Hz,0.3H),6.74−6.82(m,1.4H),7.08(d,J=8.4Hz,0.3H),7.15(d,J=8.2Hz,0.7H),7.62−7.88(m,4H).
(実施例35)
【0175】
(3−クロロフェニル)[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−14−(シクロプロピルメチル)−10−メトキシ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル]メタノン(39)の合成
【0176】
【化63】
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【0177】

実施例33に記載した方法に従い、化合物8及び3−クロロベンゾイルクロリドを用いて表題化合物39及びその塩酸塩を得た。

化合物39(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.42−0.57(m,2H),0.60−1.02(m,3H),1.06−1.21(m,1H),1.52−1.72(m,2H),1.80−2.03(m,2H),2.17−2.34(m,1H),2.77−2.95(m,1H),3.01(dd,J=7.4,13.5Hz,1H),3.16(dd,J=5.0,12.9Hz,1H),3.24−3.52(m,3.4H),3.53−3.60(m,0.3H),3.72(s,0.9H),3.75−3.89(m,2H),3.82(s,2.1H),4.20(dd,J=6.7,14.5Hz,0.3H),4.30−4.43(m,1.3H),4.88−4.93(m,0.7H),5.05(t,J=5.2Hz,0.7H),5.16(t,J=5.8Hz,0.3H),6.77(d,J=2.7Hz,0.3H),6.83(dd,J=2.7,8.6Hz,0.3H),6.87−6.95(m,1.4H),7.17(d,J=8.6Hz,0.3H),7.23(d,J=8.6Hz,0.7H),7.35−7.54(m,4H).
(実施例36)
【0178】
(3−クロロフェニル)[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−14−(シクロプロピルメチル)−10−ヒドロキシ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル]メタノン(40)の合成
【0179】
【化64】
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【0180】

実施例6に記載した方法に従い、化合物39から表題化合物40及びその塩酸塩を得た。

化合物40(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.39−0.55(m,2H),0.68−0.90(m,2H),0.92−1.07(m,1H),1.08−1.25(m,1H),1.52−1.68(m,2H),1.81−1.99(m,2H),2.15−2.30(m,1H),2.75−2.94(m,1H),2.95−3.07(m,1H),3.08−3.19(m,1H),3.20−3.55(m,4.4H),3.73−3.88(m,2H),4.20(dd,J=6.7,14.5Hz,0.3H),4.25−4.37(m,1.3H),5.04(t,J=5.5Hz,0.7H),5.15(t,J=5.5Hz,0.3H),6.60(d,J=2.5Hz,0.3H),6.68(dd,J=2.4,8.4Hz,0.3H),6.73−6.85(m,1.4H),7.07(d,J=8.4Hz,0.3H),7.13(d,J=8.0Hz,0.7H),7.35−7.55(m,4H).

(実施例37)
【0181】
(3−シアノフェニル)[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−14−(シクロプロピルメチル)−10−メトキシ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル]メタノン(41)の合成
【0182】
【化65】
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【0183】

実施例33に記載した方法に従い、化合物8及び3-シアノベンゾイルクロリドを用いて表題化合物41及びその塩酸塩を得た。

化合物41(フリー塩基) H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.04−0.20(m,2H),0.46−0.62(m,2H),0.84−1.02(m,2H),1.02−1.15(m,0.2H),1.20−1.40(m,1H),1.51(dd,J=6.8,15.1Hz,0.8H),1.57−1.95(m,3H),2.00−2.23(m,2H),2.23−2.40(m,1H),2.47−2.76(m,2H),2.78−2.97(m,1H),3.03−3.20(m,2H),3.60(dd,J=5.9,12.7Hz,1H),3.73(s,0.6H),3.80(s,2.4H),3.67−3.92(m,0.8H),4.10−4.32(m,0.4H),4.93(dd,J=5.4,8.3Hz,0.8H),5.02(t,J=5.4Hz,0.8H),5.07−5.15(m,0.2H),6.52(d,J=2.9Hz,0.2H),6.68(d,J=2.9Hz,1H),6.74(dd,J=2.4,8.3Hz,0.8H),7.03(d,J=8.8Hz,0.2H),7.07(d,J=8.8Hz,0.8H),7.50−7.80(m,4H).
(実施例38)
【0184】
(3−シアノフェニル)[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−14−(シクロプロピルメチル)−10−ヒドロキシ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル]メタノン(42)の合成
【0185】
【化66】
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【0186】

実施例6に記載した方法に従い、化合物41から表題化合物42及びその塩酸塩を得た。

化合物42(フリー塩基) H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.03−0.18(m,2H),0.45−0.61(m,2H),0.87−1.03(m,2H),1.04−1.15(m,0.2H),1.20−1.38(m,1H),1.50(dd,J=5.9,14.6Hz,0.8H),1.75−1.92(m,2H),1.99−2.20(m,2H),2.22−2.37(m,1H),2.44−2.73(m,2H),2.74−2.90(m,1H),3.01−3.27(m,2H),3.57−3.75(m,1.8H),3.81(d,J=12.7Hz,0.8H),3.87(d,J=14.6Hz,0.2H),4.10−4.33(m,0.4H),4.92(dd,J=5.9,7.8Hz,0.8H),5.01(t,J=5.4Hz,0.8H),5.06−5.13(m,0.2H),6.49(d,J=2.4Hz,0.2H),6.59(dd,J=2.4,8.3Hz,0.2H),6.62−6.70(m,1.6H),6.92−7.20(m,1H),7.47−7.80(m,4H).
(実施例39)
【0187】
[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−14−(シクロプロピルメチル)−10−ヒドロキシ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル](4−メチルフェニル)メタノン(43)の合成
【0188】
【化67】
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【0189】

実施例32に記載した方法に従い、化合物8及び4−メチルベンゾイルクロリドを用い、表題化合物43及びその塩酸塩を得た。

化合物43(塩酸塩)
H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.41−0.56(m,2H),0.68−0.90(m,2H),0.92−1.07(m,1H),1.08−1.25(m,1H),1.52−1.70(m,2H),1.80−2.00(m,2H),2.16−2.31(m,1H),2.36(s,1.2H),2.38(s,1.8H),2.79−2.96(m,1H),3.01(dd,J=7.2,13.5Hz,1H),3.16(dd,J=5.9,13.5Hz,1H),3.24−3.45(m,3.2H),3.45−3.51(m,0.4H),3.75−3.85(m,1.2H),3.89(d,J=12.7Hz,0.8H),4.23(dd,J=6.9,14.5Hz,0.4H),4.28−4.36(m,1H),4.41(dd,J=5.3,7.8Hz,0.4H),4.88−4.96(m,0.6H),5.05(t,J=5.3Hz,0.6H),5.16(t,J=5.7Hz,0.4H),6.60(d,J=2.6Hz,0.4H),6.69(dd,J=2.5,8.4Hz,0.4H),6.73−6.81(m,1.2H),7.08(d,J=8.4Hz,0.4H),7.15(d,J=8.4Hz,0.6H),7.22−7.43(m,4H).
(実施例40)
【0190】
[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−14−(シクロプロピルメチル)−10−ヒドロキシ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル](3−メチルフェニル)メタノン(44)の合成
【0191】
【化68】
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【0192】

実施例32に記載した方法に従い、化合物8及び3−メチルベンゾイルクロリドを用いて表題化合物44及びその塩酸塩を得た。

化合物44(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.42−0.54(m,2H),0.64−0.88(m,2H),0.95−1.05(m,1H),1.09−1.25(m,2H),1.53−1.68(m,2H),1.82−1.97(m,2H),2.16−2.29(m,1H),2.36(s,1.2H),2.39(s,1.8H),2.80−2.95(m,1H),3.01(dd,J=7.0,13.1Hz,1H),3.16(dd,J=5.3,13.1Hz,1H),3.25−3.52(m,3.6H),3.73−3.90(m,1.6H),4.22(dd,J=6.7,14.5Hz,0.4H),4.28−4.40(m,1.4H),5.04(t,J=5.5Hz,0.6H),5.16(t,J=5.5Hz,0.4H),6.60(d,J=2.5Hz,0.4H),6.69(dd,J=2.5,8.4Hz,0.4H),6.76(dd,J=2.5,8.4Hz,0.6H),6.78(d,J=2.5Hz,0.6H),7.08(d,J=8.4Hz,0.4H),7.14(d,J=8.4Hz,0.6H),7.19−7.47(m,4H).

(実施例41)
【0193】
[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−14−(シクロプロピルメチル)−10−ヒドロキシ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル][4−(トリフルオロメチル)フェニル]メタノン(45)の合成
【0194】
【化69】
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【0195】

実施例32に記載した方法に従い、化合物8及び4−(トリフルオロメチル)ベンゾイルクロリドを用い、表題化合物45及びその塩酸塩を得た。

化合物45(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.28−0.56(m,2H),0.67−0.93(m,2H),0.94−1.07(m,1H),1.08−1.26(m,2H),1.52−1.72(m,2H),1.82−2,00(m,2H),2.14−2.31(m,1H),2.74−2.95(m,1H),2.96−3.08(m,1H),3.08−3.21(m,1H),3.22−3.45(m,2.6H),3.46−3.54(m,0.3H),3.76(dd,J=6.1,12.7Hz,0.7H),3.85(d,J=12.3Hz,1H),4.20−4.40(m,1.7H),4.88−4.97(m,0.7H),5.05(t,J=5.7Hz,0.7H),5.17(t,J=6.3Hz,0.3H),6.60(s,0.3H),6.68(dd,J=2.5,8.4Hz,0.3H),6.73−6.83(m,1.4H),7.08(d,J=8.4Hz,0.3H),7.15(d,J=8.4Hz,0.7H),7.61−7.73(m,2H),7.73−7.85(m,2H).

(実施例42)
【0196】
[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−14−(シクロプロピルメチル)−10−ヒドロキシ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル](3,5−ジクロロフェニル)メタノン(46)の合成
【0197】
【化70】
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【0198】

実施例32に記載した方法に従い、化合物8及び3,5−ジクロロベンゾイルクロリドを用いて表題化合物46及びその塩酸塩を得た。

化合物46(フリー塩基) H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.04−0.17(m,2H),0.45−0.60(m,2H),0.85−1.01(m,2H),1.05−1.18(m,0.2H),1.20−1.37(m,1H),1.49(dd,J=6.3,15.6Hz,0.8H),1.75−1.90(m,2H),1.98−2.21(m,2H),2.22−2.35(m,1H),2.50−2.72(m,2H),2.76−2.92(m,1H),3.01−3.14(m,2H),3.45−3.75(m,1.8H),3.80(d,J=12.7Hz,1H),4.08−4.32(m,0.4H),4.88(dd,J=5.4,8.3Hz,0.8H),4.99(t,J=5.4Hz,0.8H),5.04−5.10(m,0.2H),6.52(d,J=2.4Hz,0.2H),6.60(dd,J=2.9,8.3Hz,0.2H),6.63−6.68(m,1.6H),6.96(d,J=9.3Hz,1H),7.23(d,J=2.0Hz,0.4H),7.32(d,J=1.5Hz,1.6H),7.37(t,J=2.0Hz,0.2H),7.41(t,J=2.0Hz,0.8H).

(実施例43)
【0199】
(3−カルバモイルフェニル)[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−14−(シクロプロピルメチル)−10−ヒドロキシ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル]メタノン(47)の合成
【0200】
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
【0201】

実施例32に記載した方法に従い、化合物8及び3−カルバモイルベンゾイルクロリドを用いて表題化合物47及びその塩酸塩を得た。

化合物47(フリー塩基) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.10−0.26(m,2H),0.45−0.80(m,2.3H),0.80−1.04(m,1.7H),1.05−1.21(m,0.3H),1.22−1.38(m,1H),1.52(dd,J=6.3,14.1Hz,0.7H),1.69−1.96(m,2H),1.97−2.27(m,2H),2.28−2.40(m,1H),2.47−2.61(m,2H),2.78−3.00(m,1H),3.02−3.15(m,1H),3.21(dd,J=4.4,8.3Hz,0.7H),3.27−3.40(m,1H),3.62−3.76(m,1.7H),3.81(d,J=12.7Hz,1H),4.16(dd,J=6.3,14.6Hz,0.3H),4.23−4.31(m,0.3H),4.94(t,J=4.9Hz,0.7H),5.06(t,J=5.9Hz,0.3H),6.50(d,J=2.4Hz,0.3H),6.55(dd,J=2.4,8.3Hz,0.3H),6.65(dd,J=2.9,8.3Hz,0.7H),6.70(d,J=2.4Hz,0.7H),6.94(d,J=8.8Hz,0.3H),7.02(d,J=8.3Hz,0.7H),7.50−7.68(m,2H),7.90−8.01(m,2H).
(実施例44)
【0202】
[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−14−(シクロプロピルメチル)−10−ヒドロキシ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル][3−(N,N−ジエチルカルバモイルフェニル)]メタノン(48)の合成
【0203】
【化72】
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【0204】

実施例32に記載した方法に従い、化合物8及び3−(ジエチルカルバモイル)ベンゾイルクロリドを用い、表題化合物48及びその塩酸塩を得た。

化合物48(フリー塩基) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.09−0.23(m,2H),0.44−0.76(m,2H),0.83−1.40(m,9H),1.51(dd,J=7.2,15.2Hz,0.6H),1.68−1.95(m,2H),1.95−2.26(m,2H),2.27−2.40(m,1H),2.44−2.63(m,2H),2.79−2.97(m,1H),3.02−3.16(m,1H),3.17−3.43(m,4H),3.45−3.87(m,4.6H),4.14(dd,J=7.3,14.6Hz,0.4H),4.25−4.35(m,0.4H),4.90−4.98(m,0.6H),5.01−5.09(m,0.4H),6.46−6.51(m,0.4H),6.52−6.60(m,0.4H),6.65(dd,J=2.4,8.3Hz,0.6H),6.67−6.72(m,0.6H),6.94(d,J=8.3Hz,0.4H),7.02(d,J=8.3Hz,0.6H),7.40−7.60(m,4H).
(実施例45)
【0205】
[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−14−シクロプロピルメチル−10−ヒドロキシ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル](2−フルオロフェニル)メタノン(49)の合成
【0206】
【化73】
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【0207】

実施例32に記載した方法に従い、化合物8及び2−フルオロベンゾイルクロリドを用いて表題化合物49及びその塩酸塩を得た。

化合物49(塩酸塩)
H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.40−0.55(m,2H),0.66−1.04(m,3.4H),1.06−1.23(m,1.6H),1.54−1.72(m,2H),1.78−2.04(m,2H),2.14−2.32(m,1H),2.76−2.96(m,1H),2.96−3.08(m,1H),3.08−3.22(m,1H),3.22−3.56(m,2.6H),3.62−3.76(m,1.6H),3.85(d,J=14.7Hz,0.4H),4.16−4.38(m,2H),4.98−5.11(m,1H),5.19(t,J=5.6Hz,0.4H),6.59(d,J=2.5Hz,0.4H),6.68(dd,J=2.5,8.4Hz,0.4H),6.72−6.83(m,1.2H),7.08(d,J=8.4Hz,0.4H),7.15(d,J=8.2Hz,0.6H),7.17−7.58(m,4H).

(実施例46)
【0208】
[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−14−シクロプロピルメチル−10−ヒドロキシ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル](2−フリル)メタノン(50)の合成
【0209】
【化74】
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【0210】

実施例32に記載した方法に従い、化合物8及び2−フロイルクロリドを用いて表題化合物50及びその塩酸塩を得た。

化合物50(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.44−0.56(m,2H),0.70−0.88(m,2H),0.88−1.02(m,1H),1.08−1.34(m,2H),1.39(dd,J=7.1,15.2Hz,0.4H),1.53(dd,J=6.8,15.2Hz,0.6H),1.60−1.70(m,1H),1.76−1.97(m,2H),2.29(dt,J=5.1,13.7Hz,1H),2.82−2.96(m,1H),3.03(dd,J=7.0,13.3Hz,1H),3.19(dd,J=4.4,12.4Hz,1H),3.24−3.50(m,3H),3.54(dd,J=5.4,8.3Hz,0.6H),3.86(d,J=14.9Hz,0.4H),4.18(dd,J=6.4,14.9Hz,0.4H),4.22−4.38(m,2.2H),5.11(t,J=5.6Hz,0.4H),5.16(dd,J=5.2,8.1Hz,0.4H),5.21(t,J=5.2Hz,0.6H),6.57(dd,J=1.8,3.5Hz,0.4H),6.62(dd,J=1.8,3.5Hz,0.6H),6.73−6.81(m,2H),7.11−7.20(m,2H),7.68(d,J=1.0Hz,0.4H),7.75(d,J=1.2Hz,0.6H).
(実施例47)
【0211】
[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−14−(シクロプロピルメチル)−10−ヒドロキシ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル](2−ナフチル)メタノン(51)の合成
【0212】
【化75】
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【0213】

実施例32に記載した方法に従い、化合物8及び2−ナフトイルクロリドを用い、表題化合物51及びその塩酸塩を得た。

化合物51(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.42−0.55(m,2H),0.67−0.90(m,2.4H),0.98−1.20(m,2H),1.24−1.35(m,0.6H),1.56−1.71(m,2H),1.81−2.05(m,2H),2.18−2.31(m,1H),2.78−2.96(m,1H),3.01(dd,J=7.2,13.5Hz,1H),3.16(dd,J=5.1,12.9Hz,1H),3.24−3.37(m,1.6H),3.38−3.46(m,1H),3.46−3.54(m,0.4H),3.80−4.00(m,1.6H),4.26−4.37(m,1.4H),4.42−4.48(m,0.4H),4.97(dd,J=4.9,8.6Hz,0.6H),5.05(t,J=5.3Hz,0.6H),5.16−5.22(m,0.4H),6.56(d,J=2.4Hz,0.4H),6.63(dd,J=2.5,8.4Hz,0.4H),6.77(dd,J=2.5,8.4Hz,0.6H),6.80(d,J=2.5Hz,0.6H),7.04(d,J=8.4Hz,0.4H),7.15(d,J=8.4Hz,0.6H),7.48−7.61(m,3H),7.87−8.05(m,4H).

(実施例48)
【0214】
1−[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−14−(シクロプロピルメチル)−10−ヒドロキシ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル]−2−フェニルエタノン(52)の合成
【0215】
【化76】
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【0216】

実施例32に記載した方法に従い、化合物8及びフェニルアセチルクロリドを用い、表題化合物52及びその塩酸塩を得た。

化合物52(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.40−0.55(m,2H),0.68−0.98(m,3H),1.00−1.20(m,1.4H),1.20−1.36(m,1H),1.48(dd,J=7.2,14.9Hz,1H),1.57−1.72(m,2H),1.74−1.94(m,1.6H),2.15−2.31(m,1H),2.88(dt,J=4.1,13.1Hz,1H),2.95−3.06(m,1H),3.09−3.21(m,1H),3.24−3.50(m,2H),3.61−3.83(m,3H),3.94−4.06(m,1H),4.26(d,J=5.5Hz,0.6H),4.31(d,J=5.5Hz,0.4H),4.58−4.70(m,1H),5.08(t,J=5.3Hz,1H),6.70−6.78(m,2H),7.12(d,J=8.8Hz,0.6H),7.13(d,J=8.2Hz,0.4H),7.19−7.37(m,5H).

(実施例49)
【0217】
(シクロプロピル)[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−14−(シクロプロピルメチル)−10−ヒドロキシ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル]メタノン(53)の合成
【0218】
【化77】
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【0219】

実施例32に記載した方法に従い、化合物8及びシクロプロパンカルボニルクロリドを用いて表題化合物53及びその塩酸塩を得た。

化合物53(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.39−0.54(m,2H),0.69−0.98(m,7H),1.04−1.18(m,1.6H),1.33−1.53(m,1H),1.53−1.68(m,1H),1.68−2.00(m,3H),2.18−2.33(m,1H),2.75−3.20(m,3H),3.20−3.55(m,1.6H),3.69(d,J=14.6Hz,1H),3.89(dd,J=6.3,14.6Hz,0.6H),4.02(d,J=12.2Hz,0.6H),4.14(dd,J=5.9,12.7Hz,0.6H),4.18−4.35(m,1H),4.50−4.65(m,2H),5.03−5.18(m,1H),6.67−6.80(m,2H),7.05−7.16(m,1H).

(実施例50)
【0220】
(ビフェニル−2−イル)[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−14−(シクロプロピルメチル)−10−ヒドロキシ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル]メタノン(54)の合成
【0221】
【化78】
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【0222】

実施例32に記載した方法に従い、化合物8及びビフェニル−2−カルボン酸クロリドを用い、表題化合物54を及びその塩酸塩得た。

化合物54(フリー塩基) H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.01−0.15(m,2H),0.35−0.57(m,2H),0.57−0.75(m,1H),0.80−1.11(m,1.4H),1.11−1.30(m,1.8H),1.30−1.75(m,2H),1.75−1.98(m,2H),1.98−2.12(m,1H),2.20−2.50(m,2H),2.50−2.77(m,2H),2.92−3.02(m,1H),3.02−3.46(m,2.4H),3.46−3.90(m,0.6H),4.60−4.82(m,1.8H),6.23(s,0.2H),6.53(dd,J=2.9,8.3Hz,0.2H),6.57−6.64(m,1.6H),6.87(d,J=8.3Hz,0.2H),6.88(d,J=8.3Hz,0.8H),7.30−7.55(m,9H).

(実施例51)
【0223】
(ビフェニル−3−イル)[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−14−(シクロプロピルメチル)−10−ヒドロキシ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル]メタノン(55)の合成
【0224】
【化79】
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【0225】

実施例32に記載した方法に従い、化合物8及びビフェニル−3−カルボン酸クロリドを用い、表題化合物55及びその塩酸塩を得た。

化合物55(フリー塩基) H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.01−0.17(m,2H),0.42−0.60(m,2H),0.68−0.83(m,0.2H),0.85−1.05(m,1.8H),1.12−1.33(m,1H),1.33−1.95(m,4H),1.95−2.20(m,2H),2.20−2.35(m,1H),2.43−2.70(m,2H),2.72−2.90(m,1H),2.97−3.15(m,2H),3.60−3.75(m,1.8H),3.84−3.94(m,1H),4.22−4.31(m,0.4H),4.40−5.20(m,1.6H),5.08(t,J=5.4Hz,0.2H),6.49(d,J=2.4Hz,0.2H),6.56(dd,J=2.4,8.3Hz,0.2H),6.66(dd,J=2.4,8.3Hz,0.8H),6.71(d,J=2.4Hz,0.8H),6.90−6.99(m,1H),7.30−7.70(m,9H).
(実施例52)
【0226】
[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−14−(シクロプロピルメチル)−11−ヒドロキシ−10−メトキシ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル](フェニル)メタノン(56)の合成
【0227】
【化80】
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【0228】

化合物5を出発原料として、実施例4及び33に記載した方法に従って表題化合物56及びその塩酸塩を得た。

化合物56(フリー塩基) H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.00−0.20(m,2H),0.42−0.65(m,2H),0.70−1.35(m,2.75H),1.39−1.52(m,1.5H),1.75−1.78(m,2H),1.79−2.23(m,2H),2.24−2.27(m,1H),2.45−2.75(m,2H),2.80−2.95(m,1H),3.02−3.14(m,1H),3.50−3.70(m,2.5H),3.82(s,0.75H),3.82−3.92(m,1H),3.88(s,2.25H)4.20(dd,J=7.0,15.0Hz,0.25H),4.33−4.40(m,0.25H),4.88−5.12(m,1.75H),5.55(br s,0.25H),5.70(br s,0.75H),6.58(d,J=8.3Hz,0.25H),6.63(d,J=8.3Hz,0.25H),6.64(d,J=8.3Hz,0.75H),6.71(d,J=8.3Hz,0.75H),6.58−6.72(m,5H).
(実施例53)
【0229】
(2E)−1−[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−14−(シクロプロピルメチル)−10−ヒドロキシ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル]−3−フェニルプロペノン(57)の合成
【0230】
【化81】
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【0231】

実施例32に記載した方法に従い、化合物8及びシンナモイルクロリドを用いて表題化合物57及びその塩酸塩を得た。

化合物57(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.43−0.54(m,2H),0.71−0.98(m,3H),1.18−1.24(m,2H),1.36(dd,J=6.9,15.3Hz,0.5H),1.53(dd,J=6.9,15.3Hz,0.5H),1.66(dd,J=3.9,15.1Hz,1H),1.76−1.98(m,2H),2.22−2.36(m,1H),2.84−2.98(m,1H),3.02(dd,J=6.9,13.3Hz,1H),3.14−3.22(m,1H),3.24−3.44(m,3H),3.55(dd,J=4.9,8.4Hz,0.5H),3.84(d,J=14.7Hz,0.5H),4.02(dd,J=6.1,14.7Hz,0.5H),4.10(d,J=12.5Hz,0.5H),4.18(dd,J=6.1,12.5Hz,0.5H),4.28−4.36(m,1H),4.74−4.78(m,0.5H),5.11(t,J=6.1Hz,0.5H),5.18(t,J=5.3Hz,0.5H),6.73−6.80(m,1.5H),6.82(d,J=2.6Hz,0.5H),6.88(d,J=15.3Hz,0.5H),6.94(d,J=15.3Hz,0.5H),7.14(d,J=8.4Hz,1H),7.34−7.46(m,3H),7.56−7.68(m,3H).
(実施例54)
【0232】
(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−3−ベンゼンスルホニル−14−(シクロプロピルメチル)−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−10−オール(58)の合成
【0233】
【化82】
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【0234】
実施例32に記載した方法に従い、化合物8及びベンゼンスルホニルクロリドを用い、表題化合物58及びその塩酸塩を得た。

化合物58(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.38−0.47(m,2H),0.67−0.86(m,2H),0.88−1.01(m,1H),1.04−1.14(m,1H),1.42−1.54(m,2H),1.79−1.87(m,2H),2.01−2.14(m,1H),2.63−3.48(m,8H),3.64(dd,J=5.9,12.3Hz,1H),3.71(d,J=12.3Hz,1H),4.14−4.32(m,2H),6.61(d,J=2.3Hz,1H),6.72(dd,J=2.3,8.0Hz,1H),7.10(d,J=8.0Hz,1H),7.60−7.73(m,3H),7.87−7.91(m,2H).
(実施例55)
【0235】
(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−3−ベンジル−14−(シクロプロピルメチル)−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−10−オール(59)の合成
【0236】
【化83】
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【0237】

化合物7を用い、実施例6に記載した方法に従って表題化合物59及びその塩酸塩を得た。

化合物59(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.44−0.56(m,2H),0.68−0.92(m,2H),1.00−1.20(m,2H),1.52−1.60(m,1H),1.63−1.80(m,1H),1.90−2.30(m,3H),2.82−2.94(m,1H),3.04(dd,J=7.2,13.5Hz,1H),3.15−3.36(m,2H),3.37−3.48(m,2H),3.51−3.61(m,1H),3.75−4.00(m,2H),4.20−4.32(m,1H),4.34−4.56(m,3H),5.10−5.38(m,1H),6.71−6.82(m,2H),7.10−7.20(m,1H),7.43−7.70(m,5H).

(実施例56)
【0238】
(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−3,14−ビス(シクロプロピルメチル)−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−10−オール(60)の合成
【0239】
【化84】
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【0240】

窒素雰囲気下、水素化リチウムアルミニウム(3.5mg,0.092mmol)をTHF(1mL)に懸濁し、化合物53(20.0mg,0.046mmol)のTHF(2mL)溶液を滴下した。室温で4時間撹拌後、反応液に飽和硫酸ナトリウム水溶液(0.5mL)を加え、不溶固体をセライトろ過し、濾液を濃縮した。得られた粗生成物を実施例6に記載した方法に従って反応及び処理し、淡黄色油状物として表題化合物60(12.7mg,69%)を得た。

表題化合物60(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.37−0.60(m,4H),0.67−0.90(m,4H),1.00−1.33(m,2H),1.60−1.82(m,2H),1.85−2.08(m,2H),2.12−2.32(m,1H),2.80−2.95(m,1H),3.04(dd,J=7.8,13.7Hz,1H),3.21(dd,J=4.9,14.1Hz,1H),3.28−3.38(m,5H),3.39−3.45(m,2H),3.50−4.00(m,3H),4.28−4.45(m,2H),5.14−5.31(m,1H),6.75−6.80(m,2H),7.16(d,J=8.3Hz,1H).

(実施例57)
【0241】
(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−14−(シクロプロピルメチル)−3−フェネチル−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−10−オール(61)の合成
【0242】
【化85】
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【0243】
実施例13に記載した方法に従い、化合物8及びフェニルアセトアルデヒドを用いて、標題化合物61及びその塩酸塩を得た。

化合物61(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.44−0.55(m,2H),0.72−0.90(m,2H),1.00−1.35(m,2H),1.58−1.82(m,2H),1.88−2.07(m,2H),2.12−2.31(m,1H),2.89(dt,J=3.5,12.9Hz,1H),2.96−3.15(m,2H),3.20(dd,J=4.9,13.1Hz,1H),3.25−3.37(m,4H),3.37−3.44(m,2H),3.45−3.65(m,2H),3.65−4.02(m,1H),4.25−4.42(m,2H),5.12−5.30(m,1H),6.75−6.80(m,2H),7.15(d,J=8.8Hz,1H),7.20−7.40(m,5H).

(実施例58)
【0244】
(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−14−(シクロプロピルメチル)−3−(ジフェニルメチル)−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−10−オール(62)の合成
【0245】
【化86】
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【0246】

窒素雰囲気下、化合物8(20mg,0.054mmol)をアセトニトリル(1mL)に溶解し、クロロジフェニルメタン(19.0μL,0.16mmol)、炭酸カリウム(35.6mg,0.27mmol)、及びヨウ化カリウム(0.90mg,0.005mmol)を加え、60℃で19時間撹拌した。反応液を蒸留水にあけ、クロロホルムで3回抽出した。有機層をあわせ、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物を実施例6に記載した方法に従って反応及び処理し、無色油状物として表題化合物62(7.2mg,25%)を得た。

化合物62(フリー塩基) H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.02−0.15(m,2H),0.29−0.59(m,3H),0.80−1.00(m,1H),1.10−1.22(m,1H),1.53(dd,J=6.3,14.6Hz,1H),1.65−1.82(m,2H),1.95−2.15(m,2H),2.18−2.33(m,1H),2.45−2.72(m,3H),2.73−2.88(m,1H),2.94−3.11(m,2H),3.19(dd,J=7.3,11.2Hz,1H),3.49(t,J=6.8Hz,1H),3.55−3.65(m,1H),4.67(s,1H),4.85−4.95(m,1H),6.54−6.61(m,2H),6.92(d,J=7.8Hz,1H),7.10−7.18(m,2H),7.20−7.28(m,4H),7.42(t,J=7.3Hz,4H).

(参考例6)
【0247】
(5R,6S,6’R,9R,13S,14S)−17−(シクロプロピルメチル)−4,5−エポキシ−6,6’−エポキシ−14−ヒドロキシ−6−メチルモルヒナン−6’−カルボン酸エチル(63a)および(5R,6S,6’S,9R,13S,14S)−17−(シクロプロピルメチル)−4,5−エポキシ−6,6’−エポキシ−14−ヒドロキシ−6−メチルモルヒナン−6’−カルボン酸エチル(63b)の合成
【0248】
【化87】
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【0249】

アルゴン雰囲気下、60%水素化ナトリウム(40mg,1.0mmol)をTHF(1mL)に懸濁し、−78℃に冷却後クロロ酢酸エチル(1.07mL,1.0mmol)、(5R,9R,13S,14S)−17−(シクロプロピルメチル)−4,5−エポキシ−14−ヒドロキシモルヒナン−6−オン[Heterocycles 1994,38,877に記載の化合物](65.1mg,0.2mmol)のTHF(1mL)溶液を加え室温で12時間攪拌した。反応液を氷冷下、蒸留水にあけ、クロロホルムで3回抽出した。有機層を合わせ無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物を分取TLCにて精製し、無色油状物として表題化合物63a(47.9mg,58%)および63b(20.8mg,25%)を得た。

化合物63a:
H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.06−0.21(m,2H),0.48−0.61(m,2H),0.78−0.96(m,1H),1.27(t,J=7.2Hz,3H),1.41−1.73(m,4H),2.07−2.39(m,3H),2.39(d,J=6.6Hz,2H),2.61−2.74(m,2H),3.09(d,J=18.6Hz,1H),3.14(d,J=5.7Hz,1H),3.60(s,1H),4.22(q,J=7.2Hz,2H),4.70(s,1H),6.60(d,J=7.8Hz,1H),6.66(d,J=7.5Hz,1H),7.06(t,J=7.8Hz,1H).

化合物63b:
H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.10−0.19(m,2H),0.48−0.61(m,2H),0.78−0.92(m,1H),1.23−1.77(m,4H),1.38(t,J=7.2Hz,3H),1.91(ddd,J=6.3,7.8,14.1Hz,1H),2.12−2.26(m,2H),2.37(d,J=6.6Hz,2H),2.60−2.72(m,2H),3.11(d,J=18.3Hz,1H),3.15(d,J=6.0Hz,1H),3.34(s,1H),4.37−4.49(m,2H),4.71(s,1H),6.62(d,J=7.8Hz,1H),6.67(d,J=7.8Hz,1H),7.09(t,J=7.8Hz,1H).

(参考例7)
【0250】
(5R,6S,6’R,9R,13S,14S)−N−ベンジル−17−(シクロプロピルメチル)−4,5−エポキシ−6,6’−エポキシ−14−ヒドロキシ−6−メチルモルヒナン−6’−カルボキサミド(64)の合成
【0251】
【化88】
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【0252】
参考例1の方法に従い、化合物1aの代わりに参考例6で得られた化合物63aを用い、表題化合物64(66%)を得た。

H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.08−0.18(m,2H),0.48−0.60(m,2H),0.77−0.92(m,1H),1.26(td,J=3.6,14.4Hz,1H),1.41−1.66(m,3H),2.11(dt,J=3.9,12.0Hz,1H),2.22−2.42(m,4H),2.57−2.72(m,2H),3.02−3.16(m,2H),3.64(s,1H),4.38(dd,J=5.7,14.4Hz,1H),4.41(dd,J=6.0,14.4Hz,1H),4.70(s,1H),5.16(br s,1H),6.39(t,J=6.0Hz,1H),6.60(d,J=7.8Hz,1H),6.67(d,J=7.5Hz,1H),7.08(t,J=7.8Hz,1H),7.14−7.32(m,5H).

(参考例8)
【0253】
(1S,3aS,5aS,6R,11bR,11cR)−3−ベンジル−14−(シクロプロピルメチル)−3a,11−ジヒドロキシ−1,3,3a、4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−2H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−2−オン(65)の合成
【0254】
【化89】
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【0255】

参考例5の方法に従い、化合物2bの代わりに参考例7で得られた化合物64を用い、表題化合物65(46%)を得た。

H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.00−0.10(m,2H),0.34−0.47(m,2H),0.66−0.81(m,2H),0.98−1.16(m,2H),1.19−1.29(m,1H),1.47−1.60(m,1H),1.63−1.77(m,1H),1.83−1.96(m,1H),2.27(d,J=6.3Hz,2H),2.86−2.96(m,2H),3.22−3.42(m,3H),4.21(d,J=15.3Hz,1H),4.38(d,J=15.3Hz,1H),4.43(d,J=5.4Hz,1H),6.54(d,J=7.8Hz,1H),6.57(d,J=8.1Hz,1H),6.88(t,J=7.8Hz,1H),7.12−7.37(m,5H).

(実施例59)
【0256】
(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−3−ベンジル−14−(シクロプロピルメチル)−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−11−オール(66)の合成
【0257】
【化90】
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【0258】
実施例1に記載した方法に従い、化合物65から表題化合物66を得た。

化合物66(フリー塩基) H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.02−0.18(m,2H),0.41−0.70(m,3H),0.90−1.00(m,1H),1.35−1.45(m,1H),1.56(dd,J=7.3,15.1Hz,1H),1.60−1.87(m,2H),1.95−2.10(m,2H),2.20−2.30(m,1H),2.50−2.58(m,1H),2.60−2.70(m,1H),2.86(dd,J=2.9,11.2Hz,1H),2.91(dd,J=5.9,18.5Hz,1H),3.09(d,J=18.5Hz,1H),3.34(dd,J=6.8,10.7Hz,1H),3.46(t,J=7.3Hz,1H),3.53(t,J=7.3Hz,1H),3.61(d,J=5.9Hz,1H),3.73(s,2H),4.90−4.94(m,1H),6.36(d,J=7.8Hz,1H),6.67(d,J=7.8Hz,1H),6.91(t,J=7.8Hz,1H),7.18−7.38(m,5H).

(実施例60)
【0259】
(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−14−(シクロプロピルメチル)−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−11−オール(67)の合成
【0260】
【化91】
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【0261】
実施例4に記載した方法に従い、化合物66から表題化合物67を得た(エタノールの代わりに酢酸を用い、室温で反応を行った)。

H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.06−0.23(m,2H),0.44−0.63(m,2H),0.80−1.12(m,2H),1.40−1.51(m,1H),1.52−1.70(m,1H),1.71−1.87(m,2H),1.88−2.08(m,4H),2.09−2.20(m,1H),2.30−2.42(m,1H),2.50−2.65(m,1H),2.65−2.78(m,1H),2.80−2.98(m,1H),3.10(d,J=19.0Hz,1H),3.58−3.76(m,3H),4.19(br s,1H),5.05(br s,1H),6.59(d,J=7.3Hz,1H),6.73(d,J=7.3Hz,1H),6.93(t,J=7.3Hz,1H).

(実施例61)
【0262】
[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−14−(シクロプロピルメチル)−11−ヒドロキシ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル](フェニル)メタノン(68)の合成
【0263】
【化92】
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【0264】
実施例33に記載した方法に従い、化合物67及びベンゾイルクロリドを用い、表題化合物68及びその塩酸塩を得た。

化合物68(フリー塩基) H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.01−0.18(m,2H),0.40−0.60(m,2H),0.82−1.02(m,1H),1.02−1.18(m,1H),1.39−1.53(m,1H),1.67(dd,J=6.8,14.8Hz,0.8H),1.72−2.01(m,3H),2.03−2.16(m,1H),2.20−2.38(m,1H),2.42−2.73(m,2H),2.91(dd,J=6.4,19.2Hz,1H),3.00−3.20(m,1H),3.43−3.75(m,3H),3.88(d,J=12.8Hz,1H),4.10(dd,J=5.9,14.1Hz,0.2H),4.18−4.32(m,0.2H),4.91(t,J=5.4Hz,0.8H),5.00−5.09(m,1H),6.58(d,J=7.8Hz,1H),6.62(d,J=7.8Hz,0.2H),6.67(d,J=8.3Hz,0.8H),6.82−6.94(m,1H),7.16(d,J=7.8Hz,0.4H),7.25−7.29(m,0.2H),7.36−7.54(m,4.2H),7.79−7.84(m,0.2H),8.68(br s,1H).

(実施例62)
【0265】
(3−クロロフェニル)[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−14−(シクロプロピルメチル)−11−ヒドロキシ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル]メタノン(69)の合成
【0266】
【化93】
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【0267】
実施例33に記載した方法に従い、化合物67及び3−クロロベンゾイルクロリドを用い、表題化合物69及びその塩酸塩を得た。

化合物69(フリー塩基) H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.04−0.19(m,2H),0.42−0.61(m,2H),0.85−1.17(m,2H),1.41−1.53(m,1H),1.63(dd,J=6.8,14.6Hz,0.8H),1.68−2.02(m,3H),2.03−2.30(m,2H),2.45−2.72(m,2H),2.92(dd,J=5.9,18.1Hz,1H),3.02−3.20(m,1H),3.52−3.76(m,3H),3.84(d,J=12.7Hz,1H),4.14(dd,J=6.3,13.7Hz,0.2H),4.20−4.34(m,0.2H),4.94(t,J=5.4Hz,0.8H),4.99(dd,J=5.4,8.8Hz,0.8H),5.05(t,J=5.4Hz,0.2H),6.56(d,J=7.8Hz,0.2H),6.61−6.66(m,1.8H),6.91(t,J=7.8Hz,1H),7.12−7.32(m,0.8H),7.33−7.48(m,3.2H).

(参考例9)
【0268】
(5R,6R,7S,9R,13S,14R)−N−ベンジル−17−(シクロプロピルメチル)−4,5−エポキシ−6−ヒドロキシ−3−メトキシ−6、14−エテノモルヒナン−7−カルボキサミド(70)の合成
【0269】
【化94】
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【0270】
アルゴン雰囲気下、(5R,6R,7S,9R,13S,14R)−N−ベンジル−17−(シクロプロピルメチル)−4,5−エポキシ−3,6−ジメトキシ−6、14−エテノモルヒナン−7−カルボキサミド[Bioorg. Med. Chem. 2004,12,4133に記載の化合物](402mg,0.83mmol)をDMF(10mL)に溶解し、炭酸カリウム(276mg,2.0mmol)、ヨウ化メチル(61.9μL,1.0mmol)を加え、遮光下室温で24時間攪拌した。その後ヨウ化メチル(20.6μL,0.33mmol)を加え6時間撹拌した。反応液を蒸留水にあけ、酢酸エチルで3回抽出し有機層を合わせ、蒸留水で2回洗浄後、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、白色アモルファスとして表題化合物70(379mg,92%)を得た。

H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.06−0.21(m,2H),0.43−0.57(m,2H),0.76−0.90(m,1H),1.65(dd,J=6.0,12.9Hz,1H),1.83(dd,J=2.4,13.2Hz,1H),2.00(dt,J=5.7,12.6Hz,1H),2.27−2.48(m,4H),2.57(dd,J=6.0,9.6Hz,1H),2.71(dd,J=4.8,12.0Hz,1H),3.03−3.17(m,2H),3.56(d,J=6.6Hz,1H),3.69−3.88(m,1H),3.81(s,3H),4.33(d,J=1.2Hz,1H),4.43(d,J=5.7Hz,1H),5.47(d,J=8.7Hz,1H),5.76(d,J=8.7Hz,1H),6.46−6.56(m,2H),6.62(d,J=8.1Hz,1H),7.19−7.35(m,5H).

(参考例10)
【0271】
(5R,6R,7S,9R,13S,14R)−N−ベンジル−17−(シクロプロピルメチル)−4,5−エポキシ−6−ヒドロキシ−3−メトキシ−6,14−エタノモルヒナン−7−カルボキサミド(71)の合成
【0272】
【化95】
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【0273】
参考例9で得られた化合物70(99.7mg,0.20mmol)をメタノール(15mL)に溶解し、10%パラジウム−活性炭素(21.3mg,0.020mmol)を加え、水素雰囲気(0.5MPa)下50℃で24時間撹拌した。反応液をセライトろ過して濃縮後、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、無色油状物として表題化合物71(89.6mg,90%)を得た。

H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.05−0.14(m,2H),0.42−0.53(m,2H),0.59−0.86(m,2H),1.22−1.37(m,2H),1.63−1.74(m,1H),2.01−2.40(m,6H),2.46−2.69(m,3H),2.87(ddd,J=3.9,11.4,13.5Hz,1H),3.00(d,J=18.3Hz,1H),3.11(d,J=6.3Hz,1H),3.88(s,3H),4.25(d,J=2.1Hz,1H),4.49(d,J=5.7Hz,2H),6.53(br t,J=5.7Hz,1H),6.59(d,J=8.1Hz,1H),6.71(d,J=8.1Hz,1H),7.21−7.34(m,5H).
(参考例11)
【0274】
(1S,3aS,5aS,6R,11bS,11cS)−3−ベンジル−14−(シクロプロピルメチル)−3a,11−ジヒドロキシ−10−メトキシ−1,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−2H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−2−オン(72)の合成
【0275】
【化96】
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【0276】

参考例5の方法に従い、化合物2bの代わりに参考例10で得られた化合物71を用い、表題化合物72(77%)を得た。

H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.02−0.18(m,2H),0.37−0.56(m,2H),0.71−1.07(m,3H),1.20−1.64(m,4H),1.73(dt,J=4.8,12.6Hz,1H),1.88−2.03(m,1H),2.18−2.39(m,2H),2.50−2.67(m,1H),2.92(d,J=2.7Hz,2H),3.08−3.23(m,2H),3.27−3.44(m,2H),3.82(s,3H),4.36(d,J=15.0Hz,1H),4.51(d,J=15.0Hz,1H),6.66(s,2H),7.13−7.29(m,3H),7.39(d,J=6.9Hz,2H).

(実施例63)
【0277】
(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−3−ベンジル−14−(シクロプロピルメチル)−10−メトキシ−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−11−オール(73)の合成
【0278】
【化97】
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【0279】

実施例1に記載した方法に従い、化合物72から表題化合物73及びその塩酸塩を得た。

化合物73(フリー塩基) H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.03−0.14(m,2H),0.40−0.50(m,2H),0.66−0.86(m,2H),1.08−1.15(m,1H),1.20−1.35(m,2H),1.49−1.75(m,3H),1.84−2.05(m,2H),2.30(d,J=5.9Hz,2H),2.49−2.59(m,1H),2.60−2.70(m,1H),2.87−3.00(m,3H),3.01−3.15(m,2H),3.20−3.31(m,1H),3.32−3.45(m,1H),3.60−3.80(m,2H),3.84(s,3H),5.63(br s,1H),6.61(d,J=8.3Hz,1H),6.63(d,J=8.3Hz,1H),7.16−7.40(m,5H).

(実施例64)
【0280】
(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−3−ベンジル−14−(シクロプロピルメチル)−10−メトキシ−11−フェノキシ−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール(74)の合成
【0281】
【化98】
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【0282】
実施例2に記載した方法に従い、化合物73から表題化合物74を得た。

H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.03−0.15(m,2H),0.40−0.51(m,2H),0.70−0.85(m,2H),0.96−1.11(m,2H),1.12−1.25(m,1H),1.55−1.78(m,3H),1.99(dt,J=3.4,12.2Hz,1H),2.29(d,J=5.9Hz,2H),2.46(dd,J=3.9,11.2Hz,1H),2.58−2.80(m,3H),2.90−3.24(m,6H),3.55−3.75(m,2H),3.67(s,3H),6.73−6.85(m,3H),6.95(d,J=8.3Hz,1H),6.99(d,J=8.3Hz,1H),7.15−7.34(m,7H).

(実施例65)
【0283】
(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−3−ベンジル−14−(シクロプロピルメチル)−10−メトキシ−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール(75)の合成
【0284】
【化99】
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【0285】

実施例3に記載した方法に従い、化合物74から表題化合物75及びその塩酸塩を得た。

化合物75(フリー塩基) H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.04−0.15(m,2H),0.40−0.52(m,2H),0.57−0.70(m,1H),0.75−0.85(m,1H),1.05−1.19(m,2H),1.23−1.33(m,1H),1.46−1.71(m,3H),1.92−2.04(m,2H),2.25−2.40(m,2H),2.50−2.65(m,2H),2.81−3.05(m,4H),3.06−3.18(m,2H),3.22−3.30(m,1H),3.66(d,J=13.7Hz,1H),3.73(d,J=13.7Hz,1H),3.75(s,3H),6.65(dd,J=2.9,8.3Hz,1H),6.69(d,J=2.9Hz,1H),7.01(d,J=8.3Hz,1H),7.18−7.34(m,5H).

(実施例66)
【0286】
(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−3−ベンジル−14−(シクロプロピルメチル)−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−10−オール(76)の合成
【0287】
【化100】
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【0288】

実施例6に記載した方法に従い、化合物75から表題化合物76及びその塩酸塩を得た。

化合物76(フリー塩基) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.05−0.18(m,2H),0.42−0.54(m,2H),0.67−0.86(m,2H),1.05−1.12(m,1H),1.13−1.17(m,1H),1.36−1.51(m,2H),1.68−1.77(m,1H),1.95(dt,J=4.8,12.4Hz,1H),2.06(dt,J=3.4,12.4Hz,1H),2.33(dd,J=13.2,19.5Hz,2H),2.54(dd,J=3.9,11.2Hz,1H),2.65(dd,J=3.9,9.8Hz,1H),2.79−2.96(m,4H),3.10−3.20(m,3H),3.27(d,J=6.3Hz,1H),3.68(d,J=13.2Hz,1H),3.73(d,J=13.2Hz,1H),6.53(dd,J=2.4,8.3Hz,1H),6.57(d,J=2.4Hz,1H),6.92(d,J=8.3Hz,1H),7.19−7.34(m,5H).

(実施例67)
【0289】
(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−14−(シクロプロピルメチル)−10−メトキシ−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール(77)の合成
【0290】
【化101】
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【0291】
実施例4に記載した方法に従い、化合物75から表題化合物77を得た。

H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.06−0.14(m,2H),0.44−0.52(m,2H),0.75−0.86(m,1H),0.98−1.10(m,3H),1.15(d,J=8.8Hz,1H),1.34−1.45(m,1H),1.60−1.72(m,1H),1.86−2.06(m,3H),2.26−2.36(m,2H),2.52−2.60(m,1H),2.70−2.76(m,1H),2.78−3.00(m,4H),3.08(d,J=5.9Hz,1H),3.10−3.25(m,1H),3.30(dd,J=7.8,11.2Hz,1H),3.50−3.58(m,1H),3.77(s,3H),6.66(dd,J=2.4,8.3Hz,1H),6.73(d,J=2.4Hz,1H),7.02(d,J=8.3Hz,1H).

(実施例68)
【0292】
[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−14−(シクロプロピルメチル)−10−ヒドロキシ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3−イル](フェニル)メタノン(78)の合成
【0293】
【化102】
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【0294】
実施例32に記載した方法に従い、化合物77及びベンゾイルクロリドを用いて、表題化合物78及びその塩酸塩を得た。

化合物78(フリー塩基) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.05−0.17(m,2H),0.40−0.53(m,2H),0.72−0.85(m,1H),0.87−1.30(m,3H),1.42−1.85(m,2.35H),1.87−2.15(m,2.35H),2.28−2.40(m,2H),2.52−2.62(m,1H),2.77−3.10(m,3.65H),3.11−3.22(m,1.35H),3.30−3.39(m,1.35H),3.53−3.73(m,1.65H),4.12−4.23(m,0.65H),4.68(t,J=6.3Hz,0.65H),6.46(d,J=2.4Hz,0.35H),6.50(dd,J=2.4,8.3Hz,0.35H),6.58(dd,J=2.4,8.3Hz,0.65H),6.67(d,J=2.4Hz,0.65H),6.89(d,J=8.3Hz,0.35H),6.97(d,J=8.3Hz,0.65H),7.34−7.45(m,5H).

(実施例69)
【0295】
(3−クロロフェニル)[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−14−(シクロプロピルメチル)−10−ヒドロキシ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3−イル]メタノン(79)の合成
【0296】
【化103】
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【0297】
実施例32に記載した方法に従い、化合物77及び3−クロロベンゾイルクロリドを用いて、表題化合物79及びその塩酸塩を得た。

化合物79(フリー塩基) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.08−0.18(m,2H),0.43−0.54(m,2H),0.75−1.32(m,4H),1.45−1.61(m,1.35H),1.67−1.85(m,1H),1.88−2.20(m,2.35H),2.30−2.44(m,2H),2.56−2.64(m,1H),2.80−3.12(m,3.65H),3.13−3.40(m,2.7H),3.54−3.62(m,1H),3.66−3.73(m,0.65H),4.12−4.22(m,0.65H),4.67(t,J=6.8Hz,0.65H),6.48(d,J=2.4Hz,0.35H),6.52(dd,J=2.4,8.3Hz,0.35H),6.60(dd,J=2.4,8.3Hz,0.65H),6.67(d,J=2.4Hz,0.65H),6.91(d,J=8.3Hz,0.35H),6.98(d,J=8.3Hz,0.65H),7.28−7.50(m,4H).

(実施例70)
【0298】
[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−14−(シクロプロピルメチル)−11−ヒドロキシ−10−メトキシ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル](フェニル)メタノン(80)の合成
【0299】
【化104】
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【0300】
化合物73を出発原料として、実施例4及び33に記載した方法に従って表題化合物80及びその塩酸塩を得た。

化合物80(フリー塩基) H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.02−0.17(m,2H),0.41−0.52(m,2H),0.73−0.85(m,1H),0.95−1.20(m,2H),1.22−1.72(m,2H),1.73−1.92(m,1.7H),1.92−2.10(m,1H),2.20−2.38(m,2H),2.50−2.62(m,1H),2.82−2.99(m,2.7H),3.00−3.14(m,1.3H),3.29(t,J=10.7Hz,1H),3.46−3.56(m,2H),3.60−3.70(m,1H),3.80(s,0.9H),3.86(s,2.1H),4.20(dd,J=9.3,12.7Hz,0.3H),4.27(t,J=7.3Hz,0.3H),4.80(dd,J=5.9,8.3Hz,0.7H),5.57(s,0.3H),5.69(s,0.7H),6.54−6.70(m,2H),7.30−7.47(m,5H).

(実施例71)
【0301】
[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−10−メトキシ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3−イル](フェニル)メタノン(81)の合成
【0302】
【化105】
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【0303】
アルゴン雰囲気下、[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−14−(シクロプロピルメチル)−10−メトキシ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3−イル](フェニル)メタノン[化合物78のO−メチル体](30.0mg,0.064mmol)をベンゼン(2.0mL)に溶解し、2.2mol/Lアゾジカルボン酸ジエチル・トルエン溶液(118.0μL)を加え、五時間加熱還流した。反応液を放冷後減圧濃縮し、エタノール(2.0mL)、ピリジン塩酸塩(50.0mg)を加え、室温で17時間撹拌した。反応液を減圧濃縮後、2M塩酸を加え、ジエチルエーテルで三回洗浄した。水層を25%アンモニア水溶液で塩基性とし、クロロホルムで三回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた粗生成物を分取TLCにて精製し、褐色アモルファスとして表題化合物81を(14.4mg,54%)を得た。

H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.75−1.05(m,0.7H),1.06−1.18(m,1H),1.20−1.35(m,1H),1.40−1.70(m,2H),1.70−1.95(m,2H),1.86(br s,1H),2.58−2.76(m,2H),2.80−3.08(m,4H),3.10−3.23(m,1.3H),3.35−3.60(m,1.7H),3.65−3.70(m,1H),3.68(s,0.9H),3.78(s,2.1H),4.17(t,J=6.3Hz,0.3H),4.28(dd,J=9.3,12.7Hz,0.3H),4.80(t,J=6.3Hz,0.7H),6.53(d,J=2.0Hz,0.3H),6.64(dd,J=2.0,8.3Hz,0.3H),6.70−6.78(m,1.4H),7.01(d,J=8.3Hz,0.3H),7.06(d,J=8.3Hz,0.7H),7.31−7.47(m,5H).

(実施例72)
【0304】
[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−10−ヒドロキシ−14−メチル−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3−イル](フェニル)メタノン(82)の合成
【0305】
【化106】
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【0306】
実施例8に記載した方法に従い、化合物81から表題化合物82およびその塩酸塩を得た。

化合物82(フリー塩基) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.75−1.05(m,1H),1.05−1.35(m,3H),1.44−1.64(m,1.6H),1.65−1.85(m,1H),1.90−2.03(m,1H),2.05−2.20(m,1H),2.33(s,1.2H),2.35(s,1.8H),2.38−2.44(m,1H),2.80−3.25(m,5.8H),3.58(d,J=12.7Hz,1H),3.62−3.72(m,0.6H),4.15−4.24(m,0.6H)4.69(t,J=7.3H,0.4H),6.46(d,J=2.9Hz,0.4H),6.52(dd,J=2.9,8.3Hz,0.4H),6.62(dd,J=2.9,8.3Hz,0.6H),6.69(d,J=2.9Hz,0.6H),6.92(d,J=8.3Hz,0.4H),7.00(d,J=8.3Hz,0.6H),7.35−7.45(m,5H).

(実施例73)
【0307】
[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−10−ヒドロキシ−14−プロピル−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3−イル](フェニル)メタノン(83)の合成
【0308】
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
【0309】
実施例10に記載した方法に従い、化合物81及び臭化プロピルを用い、表題化合物83及びその塩酸塩を得た。

化合物83(フリー塩基) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.75−1.05(m,1H),0.92(t,J=7.3Hz,3H),1.05−1.30(m,3H),1.40−1.60(m,3.6H),1.65−1.83(m,1H),1.87−2.00(m,1H),2.05−2.20(m,1H),2.33−2.55(m,3H),2.80−3.20(m,5.8H),3.58(d,J=10.7Hz,1H),3.62−3.75(m,0.6H),4.14−4.24(m,0.6H),4.68(t,J=6.8Hz,0.4H),6.46(d,J=2.4Hz,0.4H),6.51(dd,J=2.4,8.3Hz,0.4H),6.60(dd,J=2.4,8.3Hz,0.6H),6.68(d,J=2.4Hz,0.6H),6.91(d,J=8.3H,0.4H),6.98(d,J=8.3Hz,0.6H),7.34−7.46(m,5H).

(実施例74)
【0310】
[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−14−(2−フルオロエチル)−10−ヒドロキシ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3−イル](フェニル)メタノン(84)の合成
【0311】
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
【0312】
実施例10に記載した方法に従い、化合物81及び1−ブロモ−2−フルオロエタンを用い、表題化合物84及びその塩酸塩を得た。

化合物84(フリー塩基) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.75−1.05(m,1H),1.05−1.35(m,3H),1.42−1.60(m,1.6H),1.62−1.82(m,1H),1.90−2.02(m,1H),2.14−2.28(m,1H),2.50(dd,J=4.9,11.7Hz,1H),2.56−2.88(m,2H),2.90−3.20(m,5H),3.35−3.39(m,1.8H),3.59(d,J=10.2Hz,1H),3.62−3.72(m,0.6H),4.15−4.25(m,0.6H),4.46(dt,J=4.9,47.8Hz,2H),4.68(t,J=6.3Hz,0.4H),6.46(d,J=2.9Hz,0.4H),6.52(dd,J=2.9,8.3Hz,0.4H),6.60(dd,J=2.9,8.3Hz,0.6H),6.68(d,J=2.9Hz,0.6H),6.92(d,J=8.3Hz,0.4H),6.99(d,J=8.3Hz,0.6H),7.34−7.46(m,5H).

(実施例75)
【0313】
(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−14−(シクロプロピルメチル)−3−(2,2,2−トリフルオロ−1−フェニルエチル)−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−10−オール(85)の合成
【0314】
【化109】
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【0315】
実施例58に記載した方法に従い、化合物77及びトリフルオロメタンスルホン酸2,2,2−トリフルオロ−1−フェニルエチルを用い、表題化合物85及びその塩酸塩を得た。

化合物85(フリー塩基) H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.05−0.19(m,2H),0.40−0.55(m,2H),0.56−0.90(m,2H),1.00−1.42(m,5H),1.52−1.70(m,1.5H),1.85−2.10(m,2H),2.22−2.42(m,1.5H),2.45−2.65(m,1.5H),2.76−2.94(m,4H),3.00−3.25(m,3H),3.62−3.70(m,0.5H),4.13(q,J=8.3Hz,0.5H),4.21(q,J=8.3Hz,0.5H),6.51(d,J=2.4Hz,0.5H),6.55(dd,J=2.4,8.3Hz,0.5H),6.61(dd,J=2.4,8.3Hz,0.5H),6.67(d,J=2.4Hz,0.5H),6.94(d,J=8.3Hz,0.5H),6.97(d,J=8.3Hz,0.5H),7.30−7.46(m,5H).

(実施例76〜88)
【0316】
化合物77を用い、実施例32に記載した方法に従って実施例76〜88の化合物(フリー塩基及びその塩酸塩)を得た。
【0317】
【表1】
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【0318】
【表2】
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【0319】
【表3】
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【0320】

(実施例89)
【0321】
([1,1´−ビフェニル]−2−イル)[(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−10−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル]メタノン(100)

(1)([1,1´−ビフェニル]−2−イル)[(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−10−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル]メタノン(99)の合成
【0322】
【化110】
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【0323】
アルゴン雰囲気下、化合物77(20mg,0.055mmol)をDMF(1mL)に溶解し、2−フェニル安息香酸(22mg,0.11mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(37μL,0.22mmol)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(63mg,0.17mmol)を加え、室温で16時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水にて洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表題化合物99(30mg,100%)を得た。

(2)([1,1´−ビフェニル]−2−イル)[(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−10−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル]メタノン(100)の合成
【0324】
【化111】
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【0325】
上記(1)で得た化合物99を用い、実施例6に記載した方法に従って表題化合物100及びその塩酸塩(13mg,57%)を得た。
【0326】
化合物100(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.40−0.60(m,3H),0.60−0.85(m,3H),1.05−1.20(m,1H),1.20−1.35(m,1H),1.35−1.80(m,3H),1.80−2.05(m,1H),2.60−2.80(m,2H),2.80−3.60(m,9H),3.90−4.00(m,0.7H),4.04(d,J=6.3Hz,0.3H),4.50−4.65(m,0.7H),4.80−5.20(m,0.3H),6.32(d,J=2.4Hz,0.3H),6.60−6.75(m,1.7H),7.01(d,J=8.3Hz,0.3H),7.07(d,J=8.3Hz,0.7H),7.35−7.65(m,9H).

(実施例90〜98)
【0327】
化合物77を用い、実施例89に記載した方法に従って実施例90〜98の化合物(フリー塩基及びその塩酸塩)を得た。
【0328】
【表4】
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【0329】
【表5】
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【0330】

(実施例99)
【0331】
1−[(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−10−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル]−2,2,2−トリフルオロエタノン(110)の合成
【0332】
【化112】
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【0333】
実施例5に記載した方法に従い、化合物77および無水トリフルオロ酢酸を用いて反応および処理を行い、続いて実施例6に記載した方法に従い、表題化合物110及びその塩酸塩を得た。

化合物110(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.45−0.58(m,2H),0.70−0.95(m,3H),1.10−1.35(m,2H),1.45(dd,J=7.3,15.1Hz,1H),1.50−1.70(m,3H),1.80−1.95(m,1H),2.10−2.23(m,1H),2.70−2.90(m,1H),3.00−3.10(m,2H),3.15−3.62(m,5.2H),3.86(d,J=11.7Hz,0.8H),4.05−4.13(m,1H),4.18(d,J=5.9Hz,1H),4.48−4.60(m,1H),6.70−6.76(m,2H),7.13(d,J=8.3Hz,1H).

(参考例12)
【0334】
(4R,6S,7R,12bS)−N−ベンジル−3−(シクロプロピルメチル)−7,9−ジヒドロキシ−1,2,3,4,5,6,7,7a−オクタヒドロ−4a,7−エタノ−4,12−メタノベンゾフロ[3,2−e]イソキノリン−6−カルボキサミド(111)の合成
【0335】
【化113】
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【0336】
参考例10で得られた化合物71(2.03g,4.11mmol)を用い、実施例6に記載した方法に従って表題化合物111(2g,100%)を得た。

化合物111(フリー塩基) H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.05−0.20(m,2H),0.40−0.60(m,2H),0.63−0.85(m,2H),1.20−1.45(m,2H),1.60−1.90(m,2H),1.92−2.10(m,2H),2.20−2.40(m,4H),2.40−2.55(m,1H),2.60−2.70(m,1H),2.85−3.00(m,1H),2.95(d,J=18.1Hz,1H),3.07(d,J=6.3Hz,1H),3.95(br s,1H),4.25(d,J=2.0Hz,1H),4.42(dd,J=5.4,14.6Hz,1H),4.47(dd,J=5.4,14.6Hz,1H),6.35(t,J=5.4Hz,1H),6.53(d,J=7.8Hz,1H),6.70(d,J=7.8Hz,1H),7.23−7.35(m,5H).

(参考例13)
【0337】
(4R,6S,7R,12bS)−N−ベンジル−3−(シクロプロピルメチル)−7−ヒドロキシ−9−[(1−フェニル−1H−テトラゾール−5−イル)オキシ]−1,2,3,4,5,6,7,7a−オクタヒドロ−4a,7−エタノ−4,12−メタノベンゾフロ[3,2−e]イソキノリン−6−カルボキサミド(112)の合成
【0338】
【化114】
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【0339】
アルゴン雰囲気下、化合物111(2g,4.11mmol)をDMF(40mL)に溶解し、5−クロロ−1−フェニル−1H−テトラゾール(891mg,4.93mmol)、炭酸カリウム(1.42g,10.3mmol)を加え、室温で16時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水にて洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表題化合物112(2.5g,96%)を得た。

H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.05−0.15(m,2H),0.45−0.55(m,2H),0.65−0.75(m,2H),1.25−1.40(m,1H),1.40−1.55(m,1H),1.70−1.85(m,2H),2.00−2.15(m,2H),2.20−2.40(m,4H),2.40−2.55(m,1H),2.68(dd,J=4.9,11.7Hz,1H),2.80−2.95(m,1H),3.05(d,J=18.5Hz,1H),3.15(d,J=5.9Hz,1H),4.26−4.30(m,1H),4.46(d,J=5.4Hz,2H),6.69(d,J=8.3Hz,1H),6.78−7.00(m,1H),7.05(d,J=8.3Hz,1H),7.20−7.35(m,5H),7.50(t,J=7.3Hz,1H),7.58(t,J=7.3Hz,2H),7.83(d,J=7.3Hz,2H).

(参考例14)
【0340】
(4R,6S,7R,12bS)−N−ベンジル−3−(シクロプロピルメチル)−7−ヒドロキシ−1,2,3,4,5,6,7,7a−オクタヒドロ−4a,7−エタノ−4,12−メタノベンゾフロ[3,2−e]イソキノリン−6−カルボキサミド(113)の合成
【0341】
【化115】
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【0342】
アルゴン雰囲気下、化合物112(2.33g,3.69mmol)をエタノール(20mL)、ベンゼン(36mL)、水(10mL)に溶解し、10%パラジウム−炭素(2.3g)、ヒドラジン水溶液(64v/v%,25mL)を加え、85℃で16時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、セライトろ過した。有機層を水、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表題化合物113(650mg,37%)を得た。

H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.06−0.14(m,2H),0.44−0.52(m,2H),0.58−0.70(m,1H),0.80−0.92(m,3H),1.60−1.85(m,2H),2.00−2.10(m,2H),2.20−2.40(m,4H),2.45−2.55(m,1H),2.60−2.70(m,1H),2.85−3.00(m,1H),3.04(d,J=18.5Hz,1H),3.10(d,J=6.3Hz,1H),4.20(br s,1H),4.40−4.60(m,2H),6.44(br s,1H),6.59(d,J=7.8Hz,1H),6.62(d,J=7.8Hz,1H),7.05(t,J=7.8Hz,1H),7.20−7.36(m,5H).

(参考例15)
【0343】
(1S,5aS,6R,11bR)−3−ベンジル−14−(シクロプロピルメチル)−3a,11−ジヒドロキシ−3,3a,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−2(11cH)−オン(114)の合成
【0344】
【化116】
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【0345】
参考例5の方法に従い、化合物113(97mg,0.21mmol)を用い、表題化合物114(79mg,80%)を得た。

化合物100(フリー塩基) H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.05−0.15(m,2H),0.40−0.55(m,2H),0.75−1.05(m,3H),1.20−1.80(m,7H),1.95−2.05(m,1H),2.25−2.40(m,2H),2.55−2.65(m,1H),2.90−3.00(m,2H),3.10−3.25(m,2H),3.25−3.45(m,2H),4.35(d,J=14.6Hz,1H),4.50(d,J=14.6Hz,1H),6.60(d,J=7.8Hz,1H),6.71(d,J=7.8Hz,1H),7.00(t,J=7.8Hz,1H),7.10−7.40(m,5H).

(実施例100)
【0346】
(1S,5aS,6R,11bS)−3−ベンジル−14−(シクロプロピルメチル)−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−11−オール(115)の合成
【0347】
【化117】
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【0348】
実施例1に記載した方法に従い、化合物114(17mg,0.037mmol)を用い、表題化合物115及びその塩酸塩(19mg,100%)を得た。

化合物115(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.40−0.60(m,2H),0.70−0.90(m,2H),1.10−1.50(m,2H),1.50−1.90(m,3H),1.90−2.20(m,3H),2.65−2.80(m,1H),2.80−3.00(m,1H),3.00−3.10(m,1H),3.10−3.60(m,5H),3.60−3.75(m,1H),3.75−3.90(m,1H),3.90−4.10(m,2H),4.10−4.25(m,1H),4.30−4.45(m,2H),6.68(d,J=7.8Hz,1H),6.75−6.85(m,1H),7.08(t,J=7.8Hz,1H),7.40−7.60(m,5H).
(実施例101)
【0349】
(1S,5aS,6R,11bS)−14−(シクロプロピルメチル)−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−11−オール(116)の合成
【0350】
【化118】
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【0351】
実施例4に記載した方法に従い、化合物115(220mg,0.50mmol)を用い、表題化合物116(170mg,97%)を得た。

化合物116(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.05−0.15(m,2H),0.40−0.50(m,2H),0.75−0.85(m,1H),1.00−1.10(m,2H),1.20−1.50(m、3H),1.70−1.90(m,2H),1.95−2.10(m,1H),2.25−2.35(m,2H),2.50−2.60(m,1H),2.85−3.00(m,3H),3.00−3.20(m,3H),3.45−3.60(m,2H),3.60−3.70(m,1H),6.44(d,J=7.8Hz,1H),6.57(d,J=7.8Hz,1H),6.89(t,J=7.8Hz,1H).

(実施例102)
【0352】
[(1S,5aS,6R,11bS)−14−(シクロプロピルメチル)−11−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル](フェニル)メタノン(117)の合成
【0353】
【化119】
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【0354】
実施例33に記載した方法に従い、化合物116(25mg,0.071mmol)及びベンゾイルクロリド(10μL,0.086mmol)を用いて表題化合物117及びその塩酸塩(8mg,23%)を得た。

化合物117(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.45−0.55(m,2H),0.70−1.25(m,5H),1.50−2.15(m,5H),2.70−2.85(m,2H),2.95−3.15(m,2H),3.15−3.25(m,2H),3.25−3.55(m,1H),3.55−3.80(m,4H),4.10−4.40(m,2H),6.57(d,J=7.8Hz,0.4H),6.71(d,J=7.8Hz,1H),6.79(d,J=7.8Hz,0.6H),7.00(t,J=7.8Hz,0.4H),7.09(t,J=7.8Hz,0.6H),7.34−7.44(m,5H).

(実施例103)
【0355】
[(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロブチルメチル)−10−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル](フェニル)メタノン(119)

(1)[(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロブチルメチル)−10−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル)(フェニル)メタノン(118)の合成
【0356】
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
【0357】
アルゴン雰囲気下、化合物81(30mg,0.072mmol)をアセトニトリル(1mL)に溶解し、トルエン−4−スルホン酸シクロブチルメチルエステル(116mg,0.48mmol)、ヨウ化ナトリウム(86mg,0.58mmol)、炭酸カリウム(100mg,0.29mmol)を加え、80℃で16時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水、飽和食塩水にて洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し表題化合物118の粗体を得た。

(2)[(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロブチルメチル)−10−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル](フェニル)メタノン(119)の合成
【0358】
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
【0359】
実施例6に記載した方法に従い、上記(1)で得た粗生成物を用いて表題化合物119及びその塩酸塩(1.3mg,4%)を得た。

化合物119(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.75−1.05(m,1.4H),1.05−1.25(m,0.6H),1.45−2.35(m,12H),2.70−2.90(m,3H),3.00−3.55(m,5.3H),3.55−3.85(m,2.7H),4.15−4.35(m,1H),4.50−4.60(m,0.3H),4.70−4.80(m,0.7H),6.56(d,J=2.4Hz,0.3H),6.64(dd,J=2.4,8.3Hz,0.3H),6.73(dd,J=2.4,8.3Hz,0.7H),6.77(d,J=2.4Hz,0.7H),7.05(d,J=8.3Hz,0.3H),7.13(d,J=8.3Hz,0.7H),7.36−7.50(m,5H).

(実施例104)
【0360】
[(1S,5aS,6R,11bR)−14−(3−フルオロプロピル)−10−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル](フェニル)メタノン(123)

(1)[(1S,5aS,6R,11bR)−10−[(t−ブチルジメチルシリル)オキシ]−14−(シクロプロピルメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール-3(2H,3aH,11cH)−イル](フェニル)メタノン(120)の合成
【0361】
【化122】
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【0362】
アルゴン雰囲気下、化合物78(220mg,0.48mmol)をDMF(5mL)に溶解し、イミダゾール(327mg,4.80mmol)、t−ブチルジメチルクロロシラン(723mg,4.80mmol)を加え、室温で16時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水、飽和食塩水にて洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、白色アモルファスとして表題化合物120(250mg,92%)を得た。

(2)[(1S,5aS,6R,11bR)−10−[(t−ブチルジメチルシリル)オキシ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル](フェニル)メタノン(121)の合成
【0363】
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
【0364】
実施例71に記載した方法に従い、上記(1)で得た化合物120(250mg,0.44mmol)を用いて白色アモルファスとして表題化合物121(50mg,23%)を得た。

(3)[(1S,5aS,6R,11bR)−10−[(t−ブチルジメチルシリル)オキシ]−14−(3−フルオロプロピル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル](フェニル)メタノン(122)の合成
【0365】
【化124】
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【0366】
アルゴン雰囲気下、上記(2)で得た化合物121(30mg,0.058mmol)をアセトニトリル(0.5mL)に溶解し、トルエン−4−スルホン酸3−フルオロプロピルエステル(54mg,0.23mmol)、ヨウ化ナトリウム(35mg,0.23mmol)及び炭酸カリウム(40mg,0.29mmol)を加え、室温で16時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水、飽和食塩水にて洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し表題化合物122の粗体を得た。

(4)[(1S,5aS,6R,11bR)−14−(3−フルオロプロピル)−10−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル](フェニル)メタノン(123)の合成
【0367】
【化125】
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【0368】
アルゴン雰囲気下、上記(3)で得た粗生成物をTHF(0.5mL)に溶解し、氷冷下、テトラブチルアンモニウムフルオリド・THF溶液(1.0mol/L,75μL,0.075mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水、飽和食塩水にて洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物を分取TLCにて精製し、表題化合物123及びその塩酸塩(1.4mg,5%)を得た。

化合物123(フリー塩基) H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.80−0.96(m,1H),0.96−1.45(m,3H),1.45−1.70(m,3.3H),1.70−1.90(m,1.7H),1.90−2.15(m,2H),2.40−2.55(m,0.7H),2.65−2.85(m,1.6H),2.90−3.05(m,1.7H),3.35−3.75(m,2.4H),3.75−3.85(m,0.3H),3.90−4.00(m,0.3H),4.15−4.35(m,2.7H),4.35−4.40(m,0.3H),4.40−4.65(m,2.3H),4.80−4.95(m,0.7H),6.52(d,J=2.4Hz,0.3H),6.57(dd,J=2.4,8.3Hz,0.3H),6.66(dd,J=2.4,8.3Hz,0.7H),6.74(d,J=2.4Hz,0.7H),6.88(br s,1H),6.93(d,J=8.3Hz,1H),7.30−7.50(m,5H).

(実施例105)
【0369】
[(1S,5aS,6R,11bR)−14−(3,3−ジフルオロプロピル)−10−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル](フェニル)メタノン(125)

(1)[(1S,5aS,6R,11bR)−10−[(t−ブチルジメチルシリル)オキシ]−14−(3,3−ジフルオロプロピル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル](フェニル)メタノン(124)の合成
【0370】
【化126】
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【0371】
実施例104(3)に記載した方法に従い、化合物121(50mg,0.1mmol)及びトルエン−4−スルホン酸3,3−ジフルオロプロピルエステル(86mg,0.34mmol)を用いて表題化合物124の粗体を得た。

(2)[(1S,5aS,6R,11bR)−14−(3,3−ジフルオロプロピル)−10−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル](フェニル)メタノン(125)の合成
【0372】
【化127】
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【0373】
実施例104(4)に記載した方法に従い、上記(1)で得た粗生成物を用いて表題化合物125及びその塩酸塩(1.9mg,4%)を得た。

化合物125(フリー塩基) H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.75−1.70(m,5H),1.70−2.20(m,4H),2.40−2.70(m,2.7H),2.85−3.05(m,4.6H),3.21(t,J=12.2Hz,0.7H),3.45−3.75(m,3H),4.05−4.35(m,1.3H),4.81(t,J=12.2Hz,0.7H),5.94(tt,J=4.8,57Hz,1H),6.49(d,J=2.4Hz,0.3H),6.54(dd,J=2.4,8.3Hz,0.3H),6.62(dd,J=2.4,8.3Hz,0.7H),6.67(d,J=2.4Hz,0.7H),6.94(d,J=8.3Hz,0.3H),6.98(d,J=8.3Hz,0.7H),7.30−7.50(m,5H).

(実施例106)
【0374】
[(1S,5aS,6R,11bR)−14−(2,2−ジフルオロ−2−フェニルエチル)−10−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル](フェニル)メタノン(131)

(1)(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−10−メトキシ−3a,4,5,6,7,11c−ヘキサヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H)−カルボン酸2,2,2−トリクロロエチル(126)の合成
【0375】
【化128】
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【0376】
アルゴン雰囲気下、化合物77(1g,2.74mmol)をジクロロメタン(10mL)に溶解し、氷冷後、炭酸カリウム(768mg,5.49mmol)、クロロギ酸2,2,2−トリクロロエチル(406μL,3.02mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えクロロホルムで抽出後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表題化合物126(1.39g,94%)を得た。

化合物126(フリー塩基) H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.05−0.20(m,2H),0.40−0.55(m,2H),0.70−0.92(m,2H),1.10−1.20(m,2H),1.35−1.60(m,2H),1.65−1.75(m,1H),1.85−2.05(m,2H),2.24−2.36(m,2H),2.55−2.60(m,1H),2.85−2.95(m,2H),3.00−3.15(m,3H),3.32−3.45(m,1H),3.50−3.63(m,1H),3.74−3.86(m,4H),4.28(dd,J=5.4,8.3Hz,1H),4.57(d,J=12.2Hz,0.5H),4.66(d,J=12.2Hz,0.5H),4.78(d,J=12.2Hz,0.5H),4.87(d,J=12.2Hz,0.5H),6.64−6.72(m,2H),7.02(d,J=8.3Hz,0.5H),7.03(d,J=8.3Hz,0.5H).

(2)(1S,5aS,6R,11bR)−10−メトキシ−3a,4,5,6,7,11c−ヘキサヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H)−カルボン酸2,2,2−トリクロロエチル(127)の合成
【0377】
【化129】
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【0378】
実施例71に記載した方法に従って、上記(1)で得た化合物126(2.39g,4.4mmol)を用い、表題化合物127(1.6g,75%)を淡黄色アモルファスとして得た。
H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.70−0.90(m,1H),1.30−1.60(m,4H),1.60−1.80(m,1H),1.95−2.10(m,1H),2.75−2.85(m,1H),3.00−3.30(m,5H),3.50−3.85(m,4H),3.78(s,1.5H),3.80(s,1.5H),4.25−4.40(m,1H),4.57(d,J=12.0Hz,0.5H),4.65(d,J=12.0Hz,0.5H),4.79(d,J=12.0Hz,0.5H),4.87(d,J=12.0Hz,0.5H),6.65−6.73(m,1H),6.73−6.85(m,1H),7.11(d,J=8.3Hz,0.5H),7.12(d,J=8.3Hz,0.5H).

(3)(1S,5aS,6R,11bR)−14−(2,2−ジフルオロ−2−フェニルアセチル)−10−メトキシ−3a,4,5,6,7,11c−ヘキサヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H)−カルボン酸2,2,2−トリクロロエチル(128)の合成
【0379】
【化130】
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【0380】
アルゴン雰囲気下、化合物127(30mg,0.062mmol)をDMF(1mL)に溶解し、2,2−ジフルオロ−2−フェニル酢酸(16mg,0.093mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(32μL,0.19mmol)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(47mg,0.12mmol)を加え、室温で16時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水にて洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し表題化合物128の粗体を得た。

(4)2,2−ジフルオロ−1−[(1S,5aS,6R,11bR)−10−メトキシ−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−14−イル]−2−フェニルエタノン(129)の合成
【0381】
【化131】
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【0382】
上記(3)で得た粗生成物をエタノール(1mL)に溶解し、亜鉛(100mg)を加え90℃で16時間撹拌した。反応液をセライトろ過し、濃縮した。得られた残渣を酢酸エチルに溶解し、水、飽和食塩水にて洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し表題化合物129の粗体を得た。

(5)(1S,5aS,6R,11bR)−14−(2,2−ジフルオロ−2−フェニルエチル)−10−メトキシ−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール(130)の合成
【0383】
【化132】
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【0384】
アルゴン雰囲気下、上記(4)で得た粗生成物をTHF(1mL)に溶解し、ボラン−THF錯体/THF溶液(1.0mol/L,0.3mL,0.3mmol)を加え、2時間還流した。反応液を濃縮し、6M塩酸(2mL)を加え1時間還流した。反応液を炭酸カリウムでpH11とし、クロロホルムで3回抽出した。有機層をあわせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し表題化合物130の粗体を得た。

(6)[(1S,5aS,6R,11bR)−14−(2,2−ジフルオロ−2−フェニルエチル)−10−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル](フェニル)メタノン(131)の合成
【0385】
【化133】
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【0386】
実施例32に記載した方法に従い、上記(5)で得た粗生成物(16mg,0.036mmol)及びベンゾイルクロリド(8μL,0.072mmol)を用いて表題化合物131及びその塩酸塩(3.0mg,26%)を得た。

化合物131(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.70−1.80(m,6H),2.20−2.40(m,2H),2.70−3.20(m,8H),3.45−3.75(m,2.7H),4.13(t,J=6.8Hz,0.3H),4.18−4.35(m,0.3H),4.90(t,J=6.8Hz,0.7H),6.44(d,J=2.4Hz,0.3H),6.52(dd,J=2.4,8.2Hz,0.3H),6.60(dd,J=2.4,8.2Hz,0.7H),6.64(d,J=2.4Hz,0.7H),6.90−7.05(m,1H),7.20−7.60(m,10H).

(実施例107)
【0387】
[(1S,5aS,6R,11bR)−10−ヒドロキシ−14−((R)−2−ヒドロキシプロピル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル](フェニル)メタノン(132)の合成
【0388】
【化134】
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【0389】
アルゴン雰囲気下、化合物81(50mg,0.12mmol)をメタノール(1mL)に溶解し、(R)−(+)−プロピレンオキサイド(450μL,6.42mmol)を30分おきに3回に分けて加え、合計2時間半還流下で撹拌した。反応液を放冷後、濃縮した。得られた粗生成物を用い、実施例6に記載した方法に従って表題化合物132(48.0mg,88%)及びその塩酸塩を得た。

化合物132(フリー塩基) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.71−1.35(m,4H),1.15(d,J=6.3Hz,3H),1.42−1.62(m,2H),1.62−1.81(m,1H),1.90−2.05(m,1H),2.20−2.35(m,2H),2.40−2.50(m,2H),2.90−3.21(m,5H),3.59(d,J=12.2Hz,1H),3.65−3.72(m,0.6H),3.74−3.82(m,1H),4.15−4.25(m,0.8H),4.65−4.72(m,0.6H),6.47(d,J=2.4Hz,0.4H),6.51(dd,J=2.4,8.3Hz,0.4H),6.60(dd,J=2.4,8.8Hz,0.6H),6.68(d,J=2.4Hz,0.6H),6.92(d,J=8.3Hz,0.4H),7.00(d,J=8.8Hz,0.6H),7.34−7.45(m,5H).

(実施例108)
【0390】
[(1S,5aS,6R,11bR)−10−ヒドロキシ−14−フェニル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル](フェニル)メタノン(134)

(1)[(1S,5aS,6R,11bR)−10−[(t−ブチルジメチルシリル)オキシ]−14−フェニル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル](フェニル)メタノン(133)の合成
【0391】
【化135】
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【0392】
アルゴン雰囲気下、化合物121(30mg,0.058mmol)をトルエン(1mL)に溶解し、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(5mg,6μmol)、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(8mg,0.01mmol)、ブロモベンゼン(9μL,0.09mmol)、ナトリウムt−ブトキシド(11mg,0.12mmol)を加え、80℃で16時間撹拌した。反応液に酢酸エチル(5mL)を加え、セライトろ過後、濃縮し表題化合物133の粗体を得た。

(2)[(1S,5aS,6R,11bR)−10−ヒドロキシ−14−フェニル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル](フェニル)メタノン(134)の合成
【0393】
【化136】
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【0394】
実施例104(4)に記載した方法に従い、上記(1)で得た粗生成物を用いて表題化合物134及びその塩酸塩(3.0mg,22%)を得た。

化合物134(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.80−1.25(m,2H),1.40−1.90(m,4H),2.05−2.25(m,1H),2.60−2.80(m,1H),3.00−3.50(m,6.3H),3.60−3.80(m,1.7H),4.10−4.35(m,1.7H),4.70−5.00(m,0.3H),6.55−6.60(m,0.6H),6.69(dd,J=2.4,8.3Hz,0.7H),6.80(d,J=2.4Hz,0.7H),6.90(d,J=8.3Hz,0.3H),6.98(d,J=8.3Hz,0.7H),7.05−7.30(m,5H),7.30−7.50(m,5H).

(実施例109〜115)
実施例71で得られた化合物81を用い、表6及び7に記載した方法に従って実施例109〜115の化合物(フリー塩基及びその塩酸塩)を得た。
【0395】
【表6】
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【0396】
【表7】
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【0397】
表中の合成法
方法a:実施例13及び実施例6に記載の方法
方法b:実施例107に記載の方法
方法c:実施例8、10又は11のいずれかに記載の方法

(実施例116)
【0398】
[(1S,5aS,6R,11bR)−10−ヒドロキシ−14−((R)−2−ヒドロキシプロピル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル](フェニル)メタノンの合成(142)の合成
【0399】
【化17】
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【0400】
実施例107に記載した方法に従い、化合物11を用いて表題化合物142及びその塩酸塩を得た。

化合物142(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.70−0.85(m,0.3H),0.92−1.10(m,0.7H),1.20−1.23(m,0.6H),1.27(d,J=6.3Hz,3H),1.55−1.65(m,1.7H),1.80−1.96(m,1.7H),2.24−2.39(m,1H),2.89−3.05(m,2H),3.10−3.20(m,1H),3.25−3.52(m,5H),3.73−3.89(m,1.7H),4.13−4.26(m,2H),4.37−4.42(m,0.3H),5.04(t,J=5.4Hz,0.7H),5.16(t,J=5.9Hz,0.3H),6.60(d,J=2.4Hz,0.3H),6.69(dd,J=2.4,8.3Hz,0.3H),6.75−6.82(m,1.4H),7.08(d,J=8.3Hz,0.3H),7.16(d,J=8.3Hz,0.7H),7.41−7.52(m,5H).


(実施例117)
【0401】
[(1S,5aS,6R,11bR)−14−((S)−2−フルオロプロピル)−10−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル](フェニル)メタノン(143)の合成
【0402】
【化138】
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【0403】
アルゴン雰囲気下、化合物142(41mg,0.089mmol)をジクロロメタン(1mL)に溶解し、−78℃に冷却後、ビス(2−メトキシエチル)アミノ硫黄トリフルオリド(23μL,0.13mmol)を加え、室温で24時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えクロロホルムで抽出後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。得られた粗生成物を、分取TLCで精製後、白色アモルファスとして表題化合物143(27.1mg,66%)を得た。

化合物143(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.70−1.30(m,1.3H),1.45(dd,J=6.3,23.9Hz,3H),1.56−1.70(m,1.7H),1.80−1.96(m,2H),2.20−2.40(m,1H),2.90−3.06(m,1H),3.18−3.65(m,7H),3.73−3.90(m,1.4H),4.15−4.25(m,1.3H),4.35−4.45(m,0.3H),4.86−4.96(m,0.3H),5.03(t,J=5.9Hz,0.7H),5.12−5.25(m,0.7H),5.27−5.38(m,0.3H),6.61(d,J=2.4Hz,0.3H),6.69(dd,J=2.4,8.3Hz,0.3H),6.75−6.84(m,1.4H),7.08(d,J=8.3Hz,0.3H),7.16(d,J=8.3Hz,0.7H),7.41−7.51(m,5H).

(実施例118〜119)
【0404】
化合物8を用い、実施例74に記載した方法に従って実施例118及び119の化合物(フリー塩基及びその塩酸塩)を得た。
【0405】
【表8】
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【0406】

(実施例120)
【0407】
[(1S,5aS,6R,11bR)−10−ヒドロキシ−14−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル](ピリジン−2−イル)メタノン(150)

(1)(1S,5aS,6R,11bR)−14−t−ブトキシカルボニル−10−メトキシ−3a,4,5,6,7,11c−ヘキサヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H)−カルボン酸2,2,2−トリクロロエチル(146)の合成
【0408】
【化139】
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【0409】
アルゴン雰囲気下、実施例106(2)で得た化合物127(60mg,0.123mmol)をジクロロメタン(1mL)に溶解し、トリエチルアミン(51μL,0.35mmol)、二炭酸ジ−t−ブチル(42μL,0.19mmol)を加え室温で16時間撹拌した。反応液を濃縮し、得られた残渣を酢酸エチルに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水にて洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表題化合物146(72mg,100%)を得た。

H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.70−0.95(m,1H),1.08−1.50(m,13H),1.60−1.86(m,2H),2.45−2.57(m,1H),2.58−2.83(m,2H),2.96−3.08(m,2H),3.43−3.60(m,2H),3.75−3.85(m,4.5H),3.90−4.00(m,0.5H),4.26−4.37(m,1.5H),4.50−4.90(m,2.5H),6.65−6.76(m,2H),7.02−7.08(m,1H).

(2)(1S,5aS,6R,11bR)−10−メトキシ−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−14−カルボン酸t−ブチル(147)の合成
【0410】
【化140】
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【0411】
実施例106(4)に記載した方法に従い、上記(1)で得た化合物146(72mg,0.12mmol)を用い、表題化合物147(49mg,100%)を淡黄色アモルファスとして得た。

H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.82−0.98(m,1H),1.02−1.12(m,1H),1.15−1.30(m,2H),1.32−1.60(m,11H),1.65−1.80(m,1H),2.10−2.22(m,1H),2.50−2.70(m,2H),2.84−3.04(m,4H),3.10−3.90(m,3H),3.73(s,3H),4.15−4.40(m,2H),6.72−6.77(m,2H),7.05−7.10(m,1H).

(3)(1S,5aS,6R,11bR)−10−メトキシ−3−ピコリノイル−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−14−カルボン酸t−ブチル(148)の合成
【0412】
【化141】
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【0413】
アルゴン雰囲気下、化合物147(80mg,0.19mmol)をDMF(2mL)に溶解し、ピリジン−2−カルボン酸(28mg,0.23mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(97μL,0.57mmol)、O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(108mg,0.29mmol)を加え、室温で16時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水にて洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、白色アモルファスとして表題化合物148(70mg,72%)を得た。

(4)[(1S,5aS,6R,11bR)−10−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル](ピリジン−2−イル)メタノン(149)の合成
【0414】
【化142】
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【0415】
アルゴン雰囲気下、化合物148(70mg,0.136mmol)をジクロロメタン(0.70mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(0.70mL)を加え、室温で16時間撹拌した。反応液を濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶解した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し表題化合物149の粗体を得た。

(5)[(1S,5aS,6R,11bR)−10−ヒドロキシ−14−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル](ピリジン−2−イル)メタノン(150)の合成
【0416】
【化143】
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【0417】
実施例8に記載した方法に従って、上記(4)で得た粗生成物を用いて表題化合物150及びその塩酸塩(5mg,14%)を得た。

化合物150(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.80−1.10(m,0.7H),1.10−1.30(m,0.3H),1.40−2.00(m,5H),2.00−2.20(m,1H),2.70−3.00(m,2H),2.95(s,0.9H),2.96(s,2.1H),3.20−3.60(m,6H),3.60−3.85(m,1.3H),3.85−4.05(m,1.4H),4.15−4.30(m,0.3H),6.64(s,0.3),6.66(d,J=8.3Hz,0.3H),6.74(d,J=8.3Hz,0.7H),6.78(s,0.7H),7.07(d,J=8.3Hz,0.3H),7.13(d,J=8.3Hz,0.7H),7.55−8.05(m,2H),8.10(t,J=7.3Hz,0.3H),8.30(t,J=7.3Hz,0.7H),8.62(s,0.3H),8.75(s,0.7H).

(実施例121)
【0418】
[(1S,5aS,6R,11bR)−14−(2−フルオロエチル)−10−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル](ピリジン−2−イル)メタノン(152)

(1)[(1S,5aS,6R,11bR)−14−(2−フルオロエチル)−10−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル](ピリジン−2−イル)メタノン(151)の合成
【0419】
【化144】
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【0420】
実施例104(3)に記載した方法に従い、化合物149(36mg,0.087mmol)及びトルエン−4−スルホン酸2−フルオロエチルエステル(57mg,0.26mmol)を用いて、表題化合物151の粗体を得た。

(2)[(1S,5aS,6R,11bR)−14−(2−フルオロエチル)−10−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル](ピリジン−2−イル)メタノン(152)の合成
【0421】
【化145】
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【0422】
実施例6に記載した方法に従い、上記(1)で得た粗生成物を用い、表題化合物152及びその塩酸塩(2.1mg,5%)を得た。

化合物152(フリー塩基) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.75−1.10(m,2H),1.50−2.00(m,4H),2.10−2.25(m,1H),2.85−3.00(m,2H),3.15−3.58(m,5H),3.58−3.85(m,3H),3.85−4.10(m,2.6H),4.10−4.35(m,0.4H),4.90−5.10(m,2H),6.65(d,J=2.4Hz,0.4H),6.67(dd,J=2.4,8.2Hz,0.4H),6.75(dd,J=2.4,8.2Hz,0.6H),6.79(d,J=2.4Hz,0.6H),7.07(d,J=8.2Hz,0.4H),7.13(d,J=8.2Hz,0.6H),7.45−7.90(m,2H),7.90−8.20(m,1H),8.50−8.75(m,1H).

(実施例122)
【0423】
(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−10−ヒドロキシ−N−フェニル−3a,4,5,6,7,11c−ヘキサヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H)−カルボキサミド(153)の合成
【0424】
【化146】
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【0425】
アルゴン雰囲気下、化合物77(30mg,0.082mmol)をクロロホルム(3mL)に溶解し、トリエチルアミン(23μL,0.16mmol)、フェニルイソシアネート(17.8μL,0.16mmol)を加え、室温で10分間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えクロロホルムで抽出後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。得られた粗生成物を用い、実施例6に記載した方法に従って表題化合物153(39.9mg,100%)およびその塩酸塩を得た。

化合物153(フリー塩基) H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.13−0.22(m,2H),0.47−0.56(m,2H),0.82−0.98(m,2H),1.15−1.40(m,4H),1.45−1.60(m,1H),1.70−1.82(m,1H),1.95−2.05(m,1H),2.10−2.25(m,1H),2.35−2.53(m,2H),2.60−2.75(m,1H),2.93−3.20(m,4H),3.25−3.45(m,3H),3.60(d,J=10.2Hz,1H),3.80−3.95(m,1H),4.35−4.45(m,1H),6.58(dd,J=2.4,8.3Hz,1H),6.66(d,J=2.4Hz,1H),6.94−7.02(m,2H),7.22(t,J=8.3Hz,2H),7.36(d,J=8.8Hz,2H).

(実施例123)
【0426】
(1S,5aS,6R,11bR)−N−ベンジル−14−(シクロプロピルメチル)−10−ヒドロキシ−N−イソプロピル−3a,4,5,6,7,11c−ヘキサヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H)−カルボキサミド(155)

(1)(1S,5aS,6R,11bR)−N−ベンジル−14−(シクロプロピルメチル)−N−イソプロピル−10−メトキシ−3a,4,5,6,7,11c−ヘキサヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H)−カルボキサミド(154)の合成
【0427】
【化147】
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【0428】
アルゴン雰囲気下、化合物77(25mg,0.069mmol)をジクロロメタン(1mL)に溶解し、トリエチルアミン(29μL,0.21mmol)、1−[ベンジル(イソプロピル)カルバモイル]−3−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム ヨージド(29mg,0.076mmol:Tetrahedron 2005,61,7153.に記載の方法により合成)を加え室温で24時間撹拌した。反応液を酢酸エチルに溶解し、水、飽和食塩水にて洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し表題化合物154の粗体を得た。

(2)(1S,5aS,6R,11bR)−N−ベンジル−14−(シクロプロピルメチル)−10−ヒドロキシ−N−イソプロピル−3a,4,5,6,7,11c−ヘキサヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H)−カルボキサミド(155)の合成
【0429】
【化148】
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【0430】
実施例6に記載した方法に従い、上記(1)で得た粗生成物を用いて表題化合物155及びその塩酸塩(10mg,26%)を得た。

化合物155(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.40−0.60(m,2H),0.65−1.00(m,4H),1.05−1.60(m,10H),1.60−1.80(m,1H),2.00−2.20(m,1H),2.65−2.80(m,1H),2.80−2.97(m,2H),2.97−3.07(m,1H),3.07−3.25(m,3H),3.25−3.45(m,2H),3.56(d,J=11.2Hz,1H),3.65−3.80(m,1H),4.00−4.15(m,2H),4.22(d,J=16.0Hz,1H),4.35−4.50(m,2H),6.65−6.70(m,2H),7.06(d,J=9.3Hz,1H),7.15−7.35(m,5H).

(実施例124)
【0431】
(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−10−ヒドロキシ−N,N−ジメチル−3a,4,5,6,7,11c−ヘキサヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H)−カルボキサミド(157)

(1)(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−10−メトキシ−N,N−ジメチル−3a,4,5,6,7,11c−ヘキサヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H)−カルボキサミド(156)の合成
【0432】
【化149】
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【0433】
アルゴン雰囲気下、化合物77(25mg,0.069mmol)をジクロロメタン(1mL)に溶解し、トリエチルアミン(29μL,0.21mmol)、ジメチルカルバモイルクロリド(11mg,0.10mmol)を加え室温で24時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水、飽和食塩水にて洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し表題化合物156の粗体を得た。

(2)(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−10−ヒドロキシ−N,N−ジメチル−3a,4,5,6,7,11c−ヘキサヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H)−カルボキサミド(157)の合成
【0434】
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
【0435】
実施例6に記載した方法に従い、上記(1)で得た粗生成物を用いて表題化合物157及びその塩酸塩(17mg,54%)を得た。

化合物157(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.40−0.65(m,2H),0.65−0.90(m,2H),0.95−1.10(m,1H),1.10−1.25(m,2H),1.40−1.75(m,3H),1.75−1.90(m,1H),2.10−2.25(m,1H),2.65−2.85(m,1H),2.88(s,6H),2.98−3.10(m,3H),3.10−3.26(m,3H),3.30−3.50(m,2H),3.65−3.80(m,2H),4.16(d,J=5.9Hz,1H),4.45−4.60(m,1H),6.70(dd,J=2.4,8.3Hz,1H),6.76(d,J=2.4Hz,1H),7.11(d,J=8.3Hz,1H).

(実施例125)
【0436】
(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−10−ヒドロキシ−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−3a,4,5,6,7,11c−ヘキサヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H)−カルボキサミド(158)の合成
【0437】
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
【0438】
アルゴン雰囲気下、カルボニルジイミダゾール(61mg,0.38mmol)をジクロロメタン(1mL)に溶解し、トリエチルアミン(69μL,0.49mmol)、2,2,2−トリフルオロエチルアミン(19μL,0.25mmol)を加え室温で17時間撹拌した。この反応液を、化合物77(30mg,0.082mmol)とトリエチルアミン(34μL,0.25mmol)のTHF(3mL)溶液に加え、60℃で1時間半撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えクロロホルムで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物を用い、実施例6に記載した方法に従い、表題化合物158(59mg,100%)を得た。

化合物158(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.45−0.56(m,2H),0.70−0.95(m,3H),1.10−1.25(m,1H),1.27−1.45(m,1H),1.45−1.70(m,3H),1.80−1.92(m,1H),2.10−2.22(m,1H),2.70−2.85(m,1H),2.90−3.10(m,2H),3.15−3.30(m,4H),3.30−3.40(m,2H),3.43−3.54(m,2H),3.65−3.93(m,3H),4.15(d,J=6.3Hz,1H),4.25−4.37(m,1H),6.70(dd,J=2.4,8.3Hz,1H),6.73(d,J=2.4Hz,1H),7.10(d,J=8.3Hz,1H).

(実施例126〜137)
【0439】
実施例67で得られた化合物77を用い、表9及び10に記載した方法に従って実施例126〜137の化合物(フリー塩基及びその塩酸塩)を得た。
【0440】
【表9】
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【0441】
【表10】
[この文献は図面を表示できません]
【0442】

表中の合成法
方法e:実施例122に記載の方法
方法f:実施例123に記載の方法
方法g:実施例124に記載の方法

(実施例138)
【0443】
[(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−10−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル](ピペラジン−1−イル)メタノン(173)

(1)4−[(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−10−メトキシ−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3−カルボニル]ピペラジン−1−カルボン酸t−ブチル(171)の合成
【0444】
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
【0445】
実施例123(1)に記載した方法に従い、化合物77(90mg,0.25mmol)及び1−[4−t−ブトキシカルボニルピペラジン−1−カルボニル]−3−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム ヨージド(209mg,0.49mmol)を用いて表題化合物171の粗体を得た。

(2)[(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−10−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル](ピペラジン−1−イル)メタノン(172)の合成
【0446】
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
【0447】
アルゴン雰囲気下、上記(1)で得た粗生成物をジクロロメタン(1.5mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(1.5mL)を加え、室温で2時間撹拌した。反応液を濃縮し、残渣を酢酸エチルで希釈した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し表題化合物172の粗体を得た。

(3)[(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−10−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル](ピペラジン−1−イル)メタノン(173)の合成
【0448】
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
【0449】
実施例6に記載した方法に従い、上記(2)で得た粗生成物(48mg,0.1mmol)を用いて表題化合物173及びその塩酸塩(10mg,19%)を得た。

化合物173(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.40−0.65(m,2H),0.65−0.90(m,2H),0.90−1.10(m,1H),1.10−1.30(m,2H),1.40−1.75(m,3H),1.75−1.90(m,1H),2.10−2.25(m,1H),2.70−2.85(m,1H),2.95−3.10(m,3H),3.10−3.70(m,14H),3.70−3.90(m,1H),4.15(d,J=6.3Hz,1H),4.54(t,J=6.3Hz,1H),6.70(d,J=2.4,8.3Hz,1H),6.76(d,J=2.4Hz,1H),7.10(d,J=8.3Hz,1H).

(実施例139)
【0450】
1−[4−[(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−10−ヒドロキシ−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3−カルボニル]ピペラジン−1−イル]エタノン(175)

(1)1−[4−[(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−10−メトキシ−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3−カルボニル]ピペラジン−1−イル]エタノン(174)の合成
【0451】
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
【0452】
アルゴン雰囲気下、化合物172(50mg,0.11mmol)をジクロロメタン(1.5mL)に溶解し、氷冷後、トリエチルアミン(73μL,0.53mmol)、アセチルクロリド(22μL,0.32mmol)を加え、室温で16時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し表題化合物174の粗体を得た。

(2)1−[4−[(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−10−ヒドロキシ−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3−カルボニル]ピペラジン−1−イル]エタノン(175)の合成
【0453】
【化156】
[この文献は図面を表示できません]
【0454】
実施例6に記載した方法に従い、上記(1)で得た粗生成物を用いて表題化合物175及びその塩酸塩(4.5mg,8%)を得た。

化合物175(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.45−0.65(m,2H),0.65−0.90(m,2H),0.90−1.10(m,1H),1.10−1.25(m,2H),1.45−1.75(m,3H),1.75−1.90(m,1H),2.10−2.24(m,1H),2.15(s,3H),2.70−2.85(m,1H),2.95−3.10(m,3H),3.10−3.50(m,9H),3.50−3.70(m,5H),3.81(dd,J=8.9,11.2Hz,1H),4.15(d,J=6.3Hz,1H),4.54(t,J=7.3Hz,1H),6.70(dd,J=2.4,8.3Hz,1H),6.76(d,J=2.4Hz,1H),7.10(d,J=8.3Hz,1H).

(実施例140)
【0455】
[(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−10−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル](4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(177)

(1)[(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−10−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル](4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(176)の合成
【0456】
【化157】
[この文献は図面を表示できません]
【0457】
アルゴン雰囲気下、実施例138(2)で得た化合物172(50mg,0.11mmol)をメタノール(1mL)に溶解し、塩化亜鉛(7.0mg,0.055mmol)、ホルムアルデヒド水溶液(37%,39μL,0.5mmol)を加え、0℃で10分間撹拌した。反応液にシアノ水素化ホウ素ナトリウム(13mg,0.21mmol)を加え、室温で16時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水、飽和食塩水にて洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し表題化合物176の粗体を得た。

(2)[(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−10−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル](4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(177)の合成
【0458】
【化158】
[この文献は図面を表示できません]
【0459】
実施例6に記載した方法に従い、上記(1)で得た粗生成物(44mg,0.09mmol)を用いて表題化合物177及びその塩酸塩(8.0mg,16%)を得た。

化合物177(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.40−0.65(m,2H),0.65−0.90(m,2H),0.90−1.10(m,1H),1.10−1.30(m,2H),1.45−1.75(m,3H),1.75−1.95(m,1H),2.10−2.25(m,1H),2.70−2.84(m,1H),2.92(s,3H),2.96−3.60(m,14H),3.65(d,J=10.7Hz,1H),3.75−3.90(m,2H),3.93(d,J=13.2Hz,1H),4.15(d,J=6.3Hz,1H),4.54(t,J=6.8Hz,1H),6.70(dd,J=2.4,8.3Hz,1H),6.76(d,J=2.4Hz,1H),7.10(d,J=8.3Hz,1H).

(実施例141)
【0460】
4−[(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−10−ヒドロキシ−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3−カルボニル]ピペラジン−2−オン(179)

(1)4−[(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−10−メトキシ−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3−カルボニル]ピペラジン−2−オン(178)の合成
【0461】
【化159】
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【0462】
実施例123(1)に記載した方法に従い、化合物77(30mg,0.082mmol)及び3−メチル−1−(3−オキシピペラジン−1−カルボニル)−1H−イミダゾール−3−イウム ヨージド(50mg,0.155mmol)を用いて表題化合物178の粗体を得た。

(2)4−[(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−10−ヒドロキシ−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3−カルボニル]ピペラジン−2−オン(179)の合成
【0463】
【化160】
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【0464】
実施例6に記載した方法に従い、上記(1)で得た粗生成物を用いて表題化合物179及びその塩酸塩(10mg,26%)を得た。

化合物179(フリー塩基) H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.05−0.20(m,2H),0.40−0.60(m,2H),0.70−0.90(m,1H),0.90−1.20(m,4H),1.30−1.50(m,2H),1.80−1.95(m,1H),1.95−2.10(m,1H),2.20−2.40(m,2H),2.50−2.60(m,1H),2.75−2.95(m,3H),2.95−3.15(m,2H),3.15−3.40(m,3H),3.40−3.65(m,3H),3.65−3.80(m,2H),3.94(d,J=17.1Hz,1H),4.02(d,J=17.1Hz,1H),4.45−4.55(m,1H),6.15−6.40(m,1H),6.61(d,J=8.3Hz,1H),6.72(s,1H),6.94(d,J=8.3Hz,1H).

(実施例142)
【0465】
(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−10−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシエチル)−3a,4,5,6,7,11c−ヘキサヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H)−カルボキサミド(182)

(1)[(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−10−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル](1H−イミダゾール−1−イル)メタノン(180)の合成
【0466】
【化161】
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【0467】
アルゴン雰囲気下、化合物77(200mg,0.55mmol)及びトリエチルアミン(140μL,0.82mmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解し、カルボニルジイミダゾール(140mg,0.82mmol)を加えて室温で2時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで4回抽出後、有機層を合わせ飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表題化合物180(252mg,100%)を得た。

H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.04−0.17(m,2H),0.41−0.56(m,2H),0.74−0.86(m,1H),0.92−1.06(m,1H),1.13−1.24(m,2H),1.29−1.42(m,1H),1.42−1.54(m,1H),1.72−1.83(m,1H),1.84−1.97(m,1H),1.97−2.09(m,1H),2.25−2.39(m,2H),2.52−2.63(m,1H),2.88−2.95(m,2H),3.02(t,J=7.8Hz,1H),3.09−3.20(m,2H),3.42(t,J=12.2Hz,1H),3.69−3.82(m,4H),3.90−4.12(m,1H),4.54−4.80(m,1H),6.60−6.74(m,2H),7.01−7.10(m,2H)、7.30−7.39(m,1H),7.93−8.03(m,1H).

(2)(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−10−メトキシ−N−(2−メトキシエチル)−3a,4,5,6,7,11c−ヘキサヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H)−カルボキサミド(181)の合成
【0468】
【化162】
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【0469】
アルゴン雰囲気下、上記(1)で得た化合物180(30mg,0.065mmol)をアセトニトリル(1mL)に溶解し、ヨウ化メチル(244μL,3.92mmol)を加え、室温で21時間撹拌した。反応液を濃縮後、残渣をTHF(1mL)に溶解し、2−メトキシエチルアミン(17μL,0.20mmol)を加えて60℃で3時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで3回抽出後、有機層を合わせ飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物を分取TLCにて精製し、表題化合物181(27mg,88%)を得た。

H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.04−0.21(m,2H),0.37−0.58(m,2H),0.63−0.98(m,2H),1.05−1.55(m,4H),1.56−1.75(m,1H),1.80−2.12(m,2H),2.19−2.42(m,2H),2.48−2.65(m,1H),2.84−3.20(m,5H),3.28−3.52(m,9H),3.62−3.74(m,1H),3.76(s,3H),4.11−4.33(m,1H),4.48−4.61(m,1H),6.61−6.74(m,2H),6.98−7.08(m,1H).

(3)(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−10−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシエチル)−3a,4,5,6,7,11c−ヘキサヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H)−カルボキサミド(182)の合成
【0470】
【化163】
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【0471】
実施例6に記載した方法に従い、上記(2)で得た化合物181(26.7mg,0.057mmol)を用いて、表題化合物182及びその塩酸塩(7mg,26%)を得た。

化合物182(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.44−0.57(m,2H),0.70−0.93(m,3H),1.07−1.22(m,1H),1.32−1.43(m,1H),1.46−1.71(m,3H),1.79−1.91(m,1H),2.08−2.22(m,1H),2.75−2.85(m,1H),2.91−3.08(m,2H),3.10−3.81(m,12H),4.15(d,J=6.1Hz,1H),4.26−4.37(m,1H),6.65−6.77(m,2H),7.10(d,J=8.5Hz,1H).

(実施例143)
【0472】
(1S,5aS,6R,11bR)−10−ヒドロキシ−14−(2−ヒドロキシエチル)−N−イソプロピル−3a,4,5,6,7,11c−ヘキサヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H)−カルボキサミド(187)

(1)[1S,5aS,6R,11bR]−14−(2−ヒドロキシエチル)−10−メトキシ−3a,4,5,6,7,11c−ヘキサヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H)−カルボン酸2,2,2−トリクロロエチル(183)の合成
【0473】
【化164】
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【0474】
実施例104(3)に記載した方法に従い、化合物127(60mg,0.123mmol)及び2−ブロモエタノール(13μL,0.185mmol)を用いて表題化合物183の粗体を得た。

(2)(1S,5aS,6R,11bR)−14−[2−[(t−ブチルジメチルシリル)オキシ]エチル]−10−メトキシ−3a,4,5,6,7,11c−ヘキサヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H)−カルボン酸2,2,2−トリクロロエチル(184)の合成
【0475】
【化165】
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【0476】
アルゴン雰囲気下、上記(1)で得た粗生成物をDMF(5mL)に溶解し、イミダゾール(50mg,0.74mmol)、t−ブチルジメチルクロロシラン(93mg,0.62mmol)を加え、室温で16時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水、飽和食塩水にて洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表題化合物184(74mg,93%)を得た。

H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.06(s,6H),0.70−1.00(m,10H),1.00−1.20(m,2H),1.35−1.50(m,2H),1.60−1.80(m,1H),1.80−1.95(m,1H),2.10−2.25(m,1H),2.40−2.55(m,2H),2.55−2.70(m,1H),2.90−3.10(m,5H),3.36(t,J=11.7Hz,1H),3.55(t,J=11.7Hz,1H),3.60−3.75(m,2H),3.75−3.85(m,1H),3.77(s,1.5H),3.78(s,1.5H),4.25−4.35(m,1H),4.57(d,J=12.2Hz,0.5H),4.65(d,J=12.2Hz,0.5H),4.79(d,J=12.2Hz,0.5H),4.88(d,J=12.2Hz,0.5H),6.60−6.75(m,2H),7.04(d,J=8.3Hz,0.5H),7.05(d,J=8.3Hz,0.5H).

(3)(1S,5aS,6R,11bR)−14−[2−[(t−ブチルジメチルシリル)オキシ]エチル]−10−メトキシ−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール(185)の合成
【0477】
【化166】
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【0478】
実施例106(4)に記載した方法に従い、上記(2)で得た化合物184(74mg,0.11mmol)を用いて表題化合物185の粗体を得た。

(4)(1S,5aS,6R,11bR)−14−[2−[(t−ブチルジメチルシリル)オキシ]エチル]−N−イソプロピル−10−メトキシ−3a,4,5,6,7,11c−ヘキサヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H)−カルボキサミド(186)の合成
【0479】
【化167】
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【0480】
アルゴン雰囲気下、上記(3)で得た粗生成物のクロロホルム(1mL)溶液に、トリエチルアミン(48μL,0.35mmol)、イソプロピルイソシアネート(17μL,0.17mmol)を加え、室温で16時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えクロロホルムで抽出後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し表題化合物186の粗体を得た。

(5)(1S,5aS,6R,11bR)−10−ヒドロキシ−14−(2−ヒドロキシエチル)−N−イソプロピル−3a,4,5,6,7,11c−ヘキサヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H)−カルボキサミド(187)の合成
【0481】
【化168】
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【0482】
アルゴン雰囲気下、上記(4)で得た粗生成物のTHF(1mL)溶液に、氷冷下、テトラブチルアンモニウムフルオリド/THF溶液(1.0mol/L,140μL,0.14mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水、飽和食塩水にて洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濃縮後、得られた粗生成物を用い、実施例6に記載した方法に従って表題化合物187及びその塩酸塩(3.8mg,27%)を得た。

化合物187(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.80−0.94(m,1H),1.11(d,J=6.3Hz,3H),1.12(d,J=6.3Hz,3H),1.30−1.40(m,1H),1.45−1.70(m,3H),1.75−1.90(m,1H),2.10−2.25(m,1H),2.80−3.00(m,2H),3.10−3.30(m,4H),3.30−3.40(m,1H),3.40−3.60(m,3H),3.71(dd,J=7.3,10.2Hz,1H),3.80−4.00(m,4H),4.25−4.35(m,1H),6.70(dd,J=2.4,8.3Hz,1H),6.73(d,J=2.4Hz,1H),7.10(d,J=8.3Hz,1H).

(実施例144)
【0483】
(1S,5aS,6R,11bR)−10−ヒドロキシ−14−((R)−2−ヒドロキシプロピル)−N−イソプロピル−3a,4,5,6,7,11c−ヘキサヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H)−カルボキサミド(190)

(1)(1S,5aS,6R,11bR)−14−((R)−2−ヒドロキシプロピル)−10−メトキシ−3a,4,5,6,7,11c−ヘキサヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H)−カルボン酸2,2,2−トリクロロエチル(188)の合成
【0484】
【化169】
[この文献は図面を表示できません]
【0485】
実施例107に記載した方法に従い、化合物127(60mg,0.123mmol)を用いて表題化合物188の粗体を得た。

(2)(2R)−1−[(1S,5aS,6R,11bR)−10−メトキシ−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−14−イル]プロパン−2−オール(189)の合成
【0486】
【化170】
[この文献は図面を表示できません]
【0487】
実施例106(4)に記載した方法に従い、上記(1)で得た粗生成物を用いて表題化合物189の粗体を得た。

(3)(1S,5aS,6R,11bR)−10−ヒドロキシ−14−((R)−2−ヒドロキシプロピル)−N−イソプロピル−3a,4,5,6,7,11c−ヘキサヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H)−カルボキサミド(190)の合成
【0488】
【化171】
[この文献は図面を表示できません]
【0489】
実施例122に記載した方法に従い、上記(2)で得た粗生成物及びイソプロピルイソシアネートを用いて表題化合物190及びその塩酸塩(4mg,37%)を得た。

化合物190(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.80−0.94(m,1H),1.12(d,J=6.3Hz,3H),1.13(d,J=6.3Hz,3H),1.26(d,J=6.3Hz,3H),1.40−1.60(m,1H),1.60−1.70(m,3H),1.70−1.90(m,1H),2.10−2.30(m,1H),2.80−3.00(m,3H),3.00−3.30(m,4H),3.40−3.60(m,3H),3.70(dd,J=7.8,10.7Hz,1H),3.80−3.95(m,1H),3.98(d,J=6.3Hz,1H),4.10−4.25(m,1H),4.25−4.48(m,1H),6.70(dd,J=2.4,8.3Hz,1H),6.73(d,J=2.4Hz,1H),7.10(d,J=8.3Hz,1H).

(実施例145)
【0490】
3−[(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−10−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル]−2,2−ジメチル−3−オキソプロパン酸(193)

(1)3−[(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−10−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル]−3−オキソプロパン酸エチル(191)の合成
【0491】
【化172】
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【0492】
実施例33に記載した方法に従い、化合物77(40mg,0.11mmol)及びエチルマロニルクロリド(20μL,0.15mmol)を用いて、表題化合物191(47mg,90%)を得た。

H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.05−0.14(m,2H),0.38−0.54(m,2H),0.70−1.01(m,2H),1.05−1.50(m,7H),1.63−1.77(m,1H),1.82−2.08(m,2H),2.24−2.39(m,2H),2.51−2.62(m,1H),2.83−3.19(m,5H),3.24−3.58(m,4H),3.68−3.88(m,4H),4.09−4.39(m,2.3H),4.47−4.58(m,0.7H),6.61−6.72(m,2H),6.98−7.07(m,1H).

(2)3−[(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−10−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル]−2,2−ジメチル−3−オキソプロパン酸エチル(192)の合成
【0493】
【化173】
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【0494】
アルゴン雰囲気下、上記(1)で得た化合物191(47mg,0.099mmol)をDMF(1mL)に溶解し、水素化ナトリウム(40mg,0.99mol)、ヨウ化メチル(25μL,0.40mmol)を加え、室温で24時間撹拌した。反応液に0℃で氷水を加え、クロロホルムで3回抽出後、有機層を合わせ飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮し、表題化合物192の粗体を得た。

(3)3−[(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−10−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル]−2,2−ジメチル−3−オキソプロパン酸(193)の合成
【0495】
【化174】
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【0496】
アルゴン雰囲気下、上記(2)で得た粗生成物(5.4mg,0.011mmol)をTHF(1mL)、水(1mL)及びメタノール(0.1mL)に溶解し、水酸化カリウム(60mg,1.07mmol)を加え、室温で4日間撹拌した。反応液に1M塩酸を加え酸性化後、炭酸水素ナトリウムを加えて中和した。酢酸エチルで3回抽出後、有機層を合わせ飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物を分取TLCにて精製し、表題化合物193及びその塩酸塩(4.0mg,71%)を得た。

化合物193(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.42−0.55(m,2H),0.68−0.87(m,3H),1.07−1.19(m,1H),1.25−1.67(m,10H),1.75−1.90(m,1H),2.06−2.22(m,1H),2.69−2.84(m,1H),2.84−2.95(m,1H),2.97−3.08(m,1H),3.11−3.66(m,8H),3.75−3.95(m,4H),4.08−4.12(m,1H),6.80−6.91(m,2H),7.15−7.24(m,1H).

(実施例146)
【0497】
(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−10−ヒドロキシ−3a,4,5,6,7,11c−ヘキサヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H)−カルボン酸2,2,2−トリクロロエチル(194)の合成
【0498】
【化175】
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【0499】
実施例6に記載した方法に従って、化合物126を用いて表題化合物194及びその塩酸塩を得た。

化合物194(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.43−0.55(m,2H),0.66−0.96(m,3H),1.05−1.20(m,1H),1.40−1.70(m,4H),1.80−1.92(m,1H),2.06−2.20(m,1H),2.70−2.85(m,1H),2.86−3.09(m,2H),3.10−3.40(m,4.3H),3.40−3.70(m,2.4H),3.75−3.95(m,1H),4.05−4.20(m,1H),4.20−4.40(m,1H),4.46−4.60(m,0.3H),4.62−4.94(m,2H),6.60−6.80(m,2H),7.04−7.14(m,1H).

(実施例147及び148)
【0500】
実施例106(1)及び実施例6に記載した方法に従って、実施例147及び148の化合物(フリー塩基及びその塩酸塩)を得た。
【0501】
【表11】
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【0502】

(実施例149)
【0503】
(1S,5aS,6R,11bR)−10−ヒドロキシ−14−メチル−3a,4,5,6,7,11c−ヘキサヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H)−カルボン酸フェニル(199)

(1)(1S,5aS,6R,11bR)−14−t−ブトキシカルボニル−10−メトキシ−3a,4,5,6,7,11c−ヘキサヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H)−カルボン酸フェニル(197)の合成
【0504】
【化176】
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【0505】
実施例106(1)に記載した方法に従って、化合物147(80mg,0.19mmol)及びクロロぎ酸フェニル(36μL,0.29mmol)を用い、表題化合物197(81mg,79%)を得た。

(2)(1S,5aS,6R,11bR)−10−メトキシ−3a,4,5,6,7,11c−ヘキサヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H)−カルボン酸フェニル(198)の合成
【0506】
【化177】
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【0507】
実施例120(4)に記載した方法に従って、上記(1)で得た化合物197(32mg,0.075mmol)を用い、表題化合物198の粗体を得た。

(3)(1S,5aS,6R,11bR)−10−ヒドロキシ−14−メチル−3a,4,5,6,7,11c−ヘキサヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H)−カルボン酸フェニル(199)の合成
【0508】
【化178】
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【0509】
実施例8に記載した方法に従って、上記(2)で得た粗生成物を用いて表題化合物199及びその塩酸塩(5mg,14%)を得た。

化合物199(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ0.75−1.10(m,1H),1.40−1.80(m,4H),1.80−2.00(m,1H),2.00−2.25(m,1H),2.75−2.95(m,2H),2.97(s,3H),3.10−3.45(m,3H),3.45−3.70(m,2H),3.70−4.10(m,3H),4.20−4.60(m,1H),6.70−6.80(m,2H),7.00−7.25(m,4H),7.25−7.45(m,2H).

(実施例150)
【0510】
(1S,5aS,6R,11bR)−14−(2−フルオロエチル)−10−ヒドロキシ−3a,4,5,6,7,11c−ヘキサヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H)−カルボン酸フェニル(201)

(1)(1S,5aS,6R,11bR)−14−(2−フルオロエチル)−10−メトキシ−3a,4,5,6,7,11c−ヘキサヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H)−カルボン酸フェニル(200)の合成
【0511】
【化179】
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【0512】
実施例121に記載した方法に従って、化合物198(32mg,0.075mmol)を用い、表題化合物200の粗体を得た。

(2)(1S,5aS,6R,11bR)−14−(2−フルオロエチル)−10−ヒドロキシ−3a,4,5,6,7,11c−ヘキサヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H)−カルボン酸フェニル(201)の合成
【0513】
【化180】
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【0514】
実施例6に記載した方法に従い、上記(1)で得た粗生成物を用いて表題化合物201及びその塩酸塩(2mg,5%)を得た。

化合物201(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.75−1.10(m,2H),1.40−2.00(m,4H),2.00−2.30(m,1H),2.80−3.10(m,2H),3.20−3.95(m,8H),3.95−4.10(m,2H),4.25−4.55(m,1H),4.90−5.10(m,2H),6.70−6.80(m,2H),7.00−7.25(m,4H),7.25−7.45(m,2H).

(実施例151)
【0515】
(1S,5aS,6R,11br)−3−(シクロヘキシルメチル)−14−(シクロプロピルメチル)−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−10−オール(204)

(1)シクロヘキシル[(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−10−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル]メタノンの合成(202)
【0516】
【化181】
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【0517】
実施例33に記載した方法に従い、化合物77(25mg,0.069mmol)及びシクロヘキサンカルボニルクロリド(19μL,0.14mmol)を用いて表題化合物202の粗体を得た。

(2)(1S,5aS,6R,11bR)−3−(シクロヘキシルメチル)−14−(シクロプロピルメチル)−10−メトキシ−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール(203)の合成
【0518】
【化182】
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【0519】
アルゴン雰囲気下、上記(1)で得た粗生成物をTHF(1mL)に溶解し、ボラン−THF錯体/THF溶液(1.0mol/L,0.36mL,0.36mmol)を加え、2時間還流拌した。室温まで冷却後、反応液を減圧濃縮し、6M塩酸(5mL)を加え、1時間還流した。再び冷却後、反応液を炭酸カリウムでpH11とし、クロロホルムで3回抽出した。有機層をあわせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し表題化合物203の粗体を得た。

(3)(1S,5aS,6R,11bR)−3−(シクロヘキシルメチル)−14−(シクロプロピルメチル)−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−10−オール(204)の合成
【0520】
【化183】
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【0521】
実施例6に記載した方法に従い、上記(2)で得た粗生成物を用いて表題化合物204及びその塩酸塩(18mg,51%)を得た。

化合物204(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.45−0.60(m,2H),0.70−0.85(m,2H),0.95−2.00(m,18H),2.10−2.25(m,1H),2.70−2.85(m,1H),2.95−3.10(m,3H),3.10−3.55(m,7H),3.71(d,J=6.8Hz,1H),4.00−4.10(m,2H),4.18(dd,J=6.3,17.1Hz,1H),6.72−6.78(m,2H),7.08(d,J=8.8Hz,1H).

(実施例152〜162)

化合物77を用い、表12及び13に記載した方法に従って実施例152〜162の化合物(フリー塩基及びその塩酸塩)を得た。
【0522】
【表12】
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【0523】
【表13】
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【0524】
表中の合成法
方法h:実施例151に記載の方法
方法i:実施例58に記載の方法

(実施例163)
【0525】
(1S,5aS,6R,11bR)−14−メチル−3−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−10−オール(219)

(1)(1S,5aS,6R,11bR)−10−メトキシ−3−(2,2,2−トリフルオロアセチル)−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−14−カルボン酸t−ブチル(216)の合成
【0526】
【化184】
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【0527】
実施例5に記載した方法に従い、化合物147(68mg,0.17mmol)及び無水トリフルオロ酢酸(71μL,0.51mmol)を用いて表題化合物216(68mg,79%)を得た。

(2)2,2,2−トリフルオロ−1−[(1S,5aS,6R,11bR)−10−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル]エタノン(217)の合成
【0528】
【化185】
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【0529】
実施例120(4)に記載した方法に従って、上記(1)で得た化合物216(68mg,0.13mmol)を用い、表題化合物217の粗体を得た。

(3)(1S,5aS,6R,11bR)−10−メトキシ−3−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール(218)の合成
【0530】
【化186】
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【0531】
実施例151(2)に記載した方法に従って、上記(2)で得た粗生成物を用い、表題化合物218の粗体を得た。

(4)(1S,5aS,6R,11bR)−14−メチル−3−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−10−オール(219)の合成
【0532】
【化187】
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【0533】
実施例8に記載した方法に従って、上記(3)で得た粗生成物を用い、表題化合物219及びその塩酸塩(5mg,39%)を得た。

化合物219(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 1.10−1.25(m,1H),1.45−1.75(m,4H),1.75−1.95(m,1H),2.10−2.25(m,1H),2.75−2.90(m,2H),2.96(s,3H),3.10−3.50(m,6H),3.75−4.05(m,5H),6.65−6.80(m,2H),7.13(d,J=8.3Hz,1H).

(実施例164)
【0534】
(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−3−(ピリジン−2−イル)−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−10−オール(221)

(1)(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−10−メトキシ−3−(ピリジン−2−イル)−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール(220)の合成
【0535】
【化188】
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【0536】
アルゴン雰囲気下、化合物77(30mg,0.082mmol)をトルエン(1mL)に溶解し、酢酸パラジウム(2mg,8.2μmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(9mg,0.016mmol)、2−ブロモピリジン(16μL,0.16mmol)、ナトリウムt−ブトキシド(24mg,0.25mmol)を加え、110℃で16時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、セライトろ過後、濃縮し表題化合物220の粗体を得た。

(2)(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−3−(ピリジン−2−イル)−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−10−オール(221)の合成
【0537】
【化189】
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【0538】
実施例6に記載した方法に従い、上記(1)で得た粗生成物を用いて表題化合物221及びその塩酸塩(5mg,12%)を得た。

化合物221(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.40−0.60(m,2H),0.70−0.90(m,2H),1.00−1.10(m,1H),1.10−1.20(m,1H),1.20−1.50(m,2H),1.50−1.80(m,3H),1.90−2.00(m,1H),2.10−2.30(m,1H),2.70−2.90(m,1H),3.00−3.20(m,2H),3.20−3.60(m,5H),3.80(d,J=10.7Hz,1H),3.90−4.00(m,1H),4.20(d,J=6.3Hz,1H),4.50−4.60(m,1H),6.75(dd,J=2.4,8.3Hz,1H),6.80(d,J=2.4Hz,1H),6.85−6.95(m,1H),6.95−7.10(m,1H),7.14(d,J=8.3Hz,1H),7.80−8.00(m,2H).


(実施例165)
【0539】
(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−3−(4,6−ジメチルピリミジン−2−イル)−10−メトキシ−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール(222)の合成
【0540】
【化190】
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【0541】
アルゴン雰囲気下、化合物77(23mg,0.06mmol)をアセトニトリル(4mL)に溶解し、炭酸カリウム(27mg,0.20mol)、2−クロロ−4,6−ジメチルピリミジン(14mg,0.10mmol)を加え、85℃で16時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水、飽和食塩水にて洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表題化合物222及びその塩酸塩を得た。

化合物222(フリー塩基) H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.05−0.15(m,2H),0.43−0.53(m,2H),0.76−0.88(m,2H),1.10−1.30(m,2H),1.37−1.55(m,2H),1.60−1.73(m,1H),1.94−2.06(m,2H),2.10−2.38(m,8H),2.52−2.63(m,1H),2.92(d,J=2.9Hz,2H),3.00−3.16(m,3H),3.38(t,J=11.7Hz,1H),3.67(d,J=11.7Hz,1H),3.81(s,3H),3.86(dd,J=7.8,11.7Hz,1H),4.57(dd,J=5.4,8.3Hz,1H),6.20(s,1H),6.68(dd,J=2.4,8.3Hz,1H),6.74(d,J=2.4Hz,1H),7.03(d,J=8.3Hz,1H).

(実施例166)
【0542】
(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−3−(4,6−ジメチルピリミジン−2−イル)−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−10−オール(223)の合成
【0543】
【化191】
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【0544】
実施例6に記載した方法に従って、化合物222を用い、表題化合物223及びその塩酸塩を得た。

化合物223(フリー塩基) H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.05−0.14(m,2H),0.42−0.53(m,2H),0.76−0.90(m,2H),1.08−1.28(m,2H),1.37−1.72(m,3H),1.93−2.07(m,2H),2.17−2.37(m,8H),2.55−2.61(m,1H),2.86−2.92(m,2H),2.96−3.14(m,3H),3.32−3.43(m,1H),3.67(d,J=11.7Hz,1H),3.88(dd,J=7.8Hz,11.7Hz,1H),4.60(dd,J=5.7,8.3Hz,1H),6.21(s,1H),6.59(dd,J=2.9,8.3Hz,1H),6.69(d,J=2.9Hz,1H),6.96(d,J=8.3Hz,1H).

(実施例167)
【0545】
(1S,5aS,6R,11bR)−3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)−14−(シクロプロピルメチル)−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−10−オール(225)

(1)(1S,5aS,6R,11bR)−3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)−14−(シクロプロピルメチル)−10−メトキシ−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール(224)の合成
【0546】
【化192】
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【0547】
アルゴン雰囲気下、化合物77(30mg,0.08mmol)の1,4−ジオキサン(1mL)溶液に、2−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール(25mg,0.16mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.07mL,0.4mmol)及びヨウ化銅(I)(1mg,1μmol)を加え、120℃で20時間撹拌した。反応液を室温まで冷却後、クロロホルムで希釈し、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。得られた粗生成物を分取TLCで精製し、表題化合物224(30mg,76%)を褐色油状物として得た。

H NMR (CDCl,400MHz):δ 0.09−0.19(m,2H),0.45−0.53(m,2H),0.78−0.94(m,2H),1.17−1.28(m,2H),1.40−1.53(m,2H),1.65−1.77(m,1H),1.90−2.13(m,2H),2.30−2.45(m,2H),2.58−2.68(m,1H),2.90−2.98(m,2H),3.05−3.25(m,3H),3.40−3.51(m,2H),3.80(s,3H),3.84−3.92(m,1H),4.31−4.38(m,1H),6.68(s,1H),6.71(dd,J=2.9,7.8Hz,1H),7.02(dd,J=3.4,5.8Hz,2H),7.06(d,J=7.8Hz,1H),7.22−7.32(m,2H).

(2)(1S,5aS,6R,11bR)−3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)−14−(シクロプロピルメチル)−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−10−オール(225)の合成
【0548】
【化193】
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【0549】
実施例6に記載した方法に従って、上記(1)で得た化合物224を用い、表題化合物225及びその塩酸塩を得た。

化合物225(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.45−0.60(m,2H),0.70−0.87(m,2H),1.00−1.21(m,2H),1.44(dd,J=6.8,14.6Hz,1H),1.60−1.80(m,1H),1.62(d,J=11.7Hz,1H),1.69(d,J=14.1Hz,1H),1.90−2.00(m,1H),2.18−2.30(m,1H),2.77−2.88(m,1H),3.08(dd,J=7.8,13.8Hz,1H),3.15−3.56(m,7H),3.86(d,J=10.7Hz,1H),4.00−4.10(m,1H),4.22(d,J=6.3Hz,1H),4.47−4.57(m,1H),6.75(dd,J=2.4,8.8Hz,1H),6.80(d,J=2.4Hz,1H),7.15(d,J=8.3Hz,1H),7.25−7.30(m,2H),7.32−7.40(m,2H).

(実施例168)
【0550】
(1S,5aS,6R,11bR)−3−(4−アミノピリミジン−2−イル)−14−(シクロプロピルメチル)−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−10−オール(226)の合成
【0551】
【化194】
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【0552】
アルゴン雰囲気下、化合物77(30mg,0.08mmol)のTHF(2mL)溶液に、4−アミノ−2−クロロピリミジン(19mg,0.15mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(0.04mL,0.25mmol)を加え、還流下で20時間撹拌した。反応液を室温まで冷却後、水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせ、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濃縮した。得られた粗生成物を用い、実施例6に記載した方法に従って、表題化合物226およびその塩酸塩を得た。

化合物226(フリー塩基) H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.05−0.15(m,2H),0.40−0.50(m,2H),0.72−0.90(m,2H),1.10−1.30(m,2H),1.32−1.50(m,2H),1.58−1.70(m,1H),1.85−1.98(m,1H),1.98−2.10(m,1H),2.22−2.38(m,2H),2.50−2.59(m,1H),2.73−2.90(m,2H),2.92−3.10(m,3H),3.37(t,J=11.7Hz,1H),3.61(d,J=11.7Hz,1H),3.69−3.77(m,1H),3.80−3.90(m,1H),4.64(br s,2H),5.69(d,J=5.4Hz,1H),6.55(d,J=7.8Hz,1H),6.70(s,1H),6.81(br s,1H),7.84(br s,1H).

(実施例169〜200)
【0553】
化合物77を用い、表14〜19に記載した方法に従って実施例169〜200の化合物(フリー塩基及びその塩酸塩)を得た。
【0554】
【表14】
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【0555】
【表15】
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【0556】
【表16】
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【0557】
【表17】
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【0558】
【表18】
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【0559】
【表19】
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【0560】
表中の合成法
方法k:実施例26及び実施例6に記載の方法
方法m:実施例164に記載の方法
方法n:実施例165及び166に記載の方法

(実施例201)
【0561】
(1S,5aS,6R,11bR)−3−(2−アミノフェニル)−14−(シクロプロピルメチル)−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−10−オール(260)

(1)2−[(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−10−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル]アニリン(259)の合成
【0562】
【化195】
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【0563】
実施例172で得た化合物230(120mg,0.25mmol)をエタノール(2mL)及び水(0.5mL)に溶解し、亜鉛(480mg)及び塩化カルシウム(19mg,0.17mmol)を加え90℃で16時間撹拌した。反応液をセライトろ過し、濃縮した。得られた残渣を酢酸エチルに溶解し、水、飽和食塩水にて洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し表題化合物259の粗体を得た。

(2)(1S,5aS,6R,11bR)−3−(2−アミノフェニル)−14−(シクロプロピルメチル)−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−10−オール(260)の合成
【0564】
【化196】
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【0565】
実施例6に記載した方法に従い、上記(1)で得た粗生成物を用いて表題化合物260及びその塩酸塩(10mg,44%)を得た。

化合物260(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.40−0.60(m,2H),0.70−1.00(m,3H),1.10−1.40(m,2H),1.50−1.65(m,1H),1.70−1.80(m,2H),1.80−2.00(m,1H),2.20−2.30(m,1H),2.70−2.88(m,1H),2.88−3.00(m,1H),3.00−3.15(m,1H),3.20−3.55(m,6H),3.60−3.75(m,2H),3.85−3.95(m,1H),4.17(d,J=6.3Hz,1H),6.69(dd,J=2.4,8.3Hz,1H),6.79(d,J=2.4Hz,1H),7.09(d,J=8.3Hz,1H),7.15−7.25(m,1H),7.30(d,J=7.3Hz,1H),7.35−7.40(m,1H),7.44(d,J=6.8Hz,1H).

(実施例202)
【0566】
(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−3−[2−(ジメチルアミノ)フェニル]−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−10−オール(262)

(1)2−[(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−10−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル]−N,N−ジメチルアニリン(261)の合成
【0567】
【化197】
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【0568】
実施例201(1)で得た化合物259(50mg,0.11mmol)のメタノール(1mL)溶液に、塩化亜鉛(7mg,0.06mmol)、ホルムアルデヒド水溶液(37%,37μL,0.5mmol)を加え、0℃で10分撹拌した。反応液にシアノ水素化ほう素ナトリウム(8mg,0.13mmol)を加え、室温で16時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水、飽和食塩水にて洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し表題化合物261の粗体を得た。

(2)(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−3−[2−(ジメチルアミノ)フェニル]−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−10−オール(262)の合成
【0569】
【化198】
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【0570】
実施例6に記載した方法に従い、上記(1)で得た化合物261(30mg,0.06mmol)を用いて表題化合物262及びその塩酸塩(12mg,36%)を得た。

化合物262(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.40−0.65(m,2H),0.70−0.95(m,3H),1.10−1.25(m,1H),1.25−1.40(m,1H),1.55−1.65(m,1H),1.70−1.80(m,1H),1.90−1.95(m,2H),2.20−2.35(m,1H),2.74−2.86(m,1H),2.94−3.12(m,2H),3.12−3.55(m,5H),3.26(s,6H),3.55−3.75(m,4H),4.21(d,J=6.3Hz,1H),6.67(dd,J=2.4,8.7Hz,1H),6.98(d,J=2.4Hz,1H),7.09(d,J=8.7Hz,1H),7.47(t,J=7.3Hz,1H),7.58(t,J=7.3Hz,1H),7.66(d,J=7.3Hz,1H),7.77(d,J=7.3Hz,1H).

(実施例203及び204)
【0571】
実施例201に記載した方法に従って実施例203及び204の化合物(フリー塩基及びその塩酸塩)を得た。
【0572】
【表20】
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【0573】

(実施例205)
【0574】
2-[(1S,5aS,6R,11bR)-14-(シクロプロピルメチル)-10-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-6,11b-(イミノエタノ)-1,5a-メタノナフト[1,2-e]インドールl-3(2H,3aH,11cH)-イル]ピリミジン-4(3H)-オン(267)

(1)(1S,5aS,6R,11bR)-14-(シクロプロピルメチル)-10-メトキシ-3-(4-メトキシピリミジン-2-イル)-2,3,3a,4,5,6,7,11c-オクタヒドロ-1H-6,11b-(イミノエタノ)-1,5a-メタノナフト[1,2-e]インドール(265)の合成
【0575】
【化199】
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【0576】
実施例165に記載した方法に従い、化合物77(30mg,0.08mmol)及び2−クロロ−4−メトキシピリミジン(18mg,0.12mmol)を用いて表題化合物265の粗体を得た。

(2)(1S,5aS,6R,11bR)-14-(シクロプロピルメチル)-3-(4-メトキシピリミジン-2-イル)-2,3,3a,4,5,6,7,11c-オクタヒドロ-1H-6,11b-(イミノエタノ)-1,5a-メタノナフト[1,2-e]インドール-10-オール(266)の合成
【0577】
【化200】
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【0578】
実施例6に記載した方法に従い、上記(1)で得た粗体を用いて表題化合物266の粗体得た。

(3)2-[(1S,5aS,6R,11bR)-14-(シクロプロピルメチル)-10-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-6,11b-(イミノエタノ)-1,5a-メタノナフト[1,2-e]インドールl-3(2H,3aH,11cH)-イル]ピリミジン-4(3H)-オン(267)の合成
【0579】
【化201】
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【0580】
上記(2)で得た粗体を6M塩酸に溶解し、110℃で3時間撹拌した。反応液を室温まで放冷し、6%アンモニア水でpH10とした。水層を酢酸エチルで3回抽出し、有機層をあわせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物を分取TLCにて精製し、表題化合物267及びその塩酸塩(11mg,28%)を得た。

化合物267(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.45−0.63(m,2H),0.70−0.78(m,2H),0.78−1.10(m,1H),1.10−1.25(m,1H),1.27−1.52(m,1H),1.54−1.75(m,3H),1.85−2.00(m,1H),2.14−2.30(m,1H),2.76−2.87(m,1H),3.05−3.12(m,1H),3.12−3.55(m,7H),3.72−3.88(m,1H),3.92−4.12(m,1H),4.21(d,J=5.9Hz,1H),4.45−5.02(m,1H),6.06−6.26(m,1H),6.71−6.80(m,2H),7.14(d,J=8.3Hz,1H),7.60−7.93(m,1H).

(実施例206)
【0581】
(1S,5aS,6R,11bR)−3−(4,6−ジメチルピリミジン−2−イル)−14−メチル−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−10−オール(269)

(1)(1S,5aS,6R,11bR)−3−(4,6−ジメチルピリミジン−2−イル)−10−メトキシ−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール(268)の合成
【0582】
【化202】
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【0583】
実施例71に記載した方法に従い、化合物222(198mg,0.42mmol)を用いて表題化合物268(91mg,52%)を得た。

H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.75−0.90(m,1H),1.10−1.20(m,1H),1.25−1.35(m,1H),1.35−1.55(m,2H),1.60−1.85(m,2H),2.24(br s,6H),2.60−2.75(m,2H),2.85(d,J=18.5Hz,1H),2.95−3.20(m,4H),3.51(dd,J=6.8,18.5Hz,1H),3.68(d,J=11.7Hz,1H),3.82(s,3H),3.88(dd,J=7.8,11.7Hz,1H),4.59(dd,J=5.4,8.8Hz,1H),6.20(s,1H),6.71(dd,J=2.4,8.3Hz,1H),6.75(d,J=2.4Hz,1H),7.06(d,J=8.3Hz,1H).

(2)(1S,5aS,6R,11bR)−3−(4,6−ジメチルピリミジン−2−イル)−10−メトキシ−14−メチル−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール(269)の合成
【0584】
【化203】
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【0585】
アルゴン雰囲気下、上記(1)で得た化合物268(18mg,0.04mmol)をアセトニトリル(0.5mL)に溶解し、ヨウ化メチル(5.0μL,0.09mmol)、炭酸カリウム(18mg,0.13mmol)を加え、室温で16時間撹拌した。反応液を水にあけ、クロロホルムで3回抽出した。有機層をあわせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物を分取TLCにて精製し、表題化合物269及びその塩酸塩(11mg,55%)を得た。

化合物269(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.85−1.00(m,1H),1.40−1.50(m,1H),1.55−1.70(m,3H),1.85−1.95(m,1H),2.10−2.25(m,1H),2.45(br s,3H),2.52(br s,3H),2.75−2.85(m,1H),2.98(s,3H),3.00−3.12(m,1H),3.16−3.26(m,1H),3.26−3.60(m,5H),3.82(s,3H),3.84−3.90(m,2H),4.00−4.10(m,1H),6.77(s,1H),6.85−6.95(m,2H),7.25(d,J=9.3Hz,1H).

(実施例207)
【0586】
(1S,5aS,6R,11bR)−3−(4,6−ジメチルピリミジン−2−イル)−14−メチル−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−10−オール(270)の合成
【0587】
【化204】
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【0588】
実施例6に記載した方法に従い、化合物269(13mg,0.03mmol)を用いて表題化合物270及びその塩酸塩(13.4mg,95%)を得た。

化合物270(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.92−1.07(m,1H),1.37−1.52(m,1H),1.53−1.71(m,3H),1.83−1.95(m,1H),2.12−2.24(m,1H),2.45(br s,3H),2.52(br s,3H),2.78−2.89(m,1H),2.98(s,3H),3.03−3.14(m,1H),3.15−3.55(m,6H),3.80−3.90(m,2H),3.99−4.13(m,1H),6.72−6.82(m,3H),7.14(d,J=8.3Hz,1H).

(実施例208)
【0589】
(1S,5aS,6R,11bR)−3−(4,6−ジメチルピリミジン−2−イル)−14−[(1−メチルシクロプロピル)メチル]−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−10−オール(273)

(1)[(1S,5aS,6R,11bR)−3−(4,6−ジメチルピリミジン−2−イル)−10−メトキシ−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−14−イル](1−メチルシクロプロピル)メタノン(271)の合成
【0590】
【化205】
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【0591】
実施例106(3)に記載した方法に従い、実施例206(1)で得た化合物268(18mg,0.04mmol)及び1−メチルシクロプロパンカルボン酸(6mg,0.07mmol)を用いて表題化合物271の粗体を得た。

(2)(1S,5aS,6R,11bR)−3−(4,6−ジメチルピリミジン−2−イル)−10−メトキシ−14−[(1−メチルシクロプロピル)メチル]−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール(272)の合成
【0592】
【化206】
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【0593】
実施例106(5)に記載した方法に従い、上記(1)で得た粗生成物を用いて表題化合物272の粗体を得た。

(3)(1S,5aS,6R,11bR)−3−(4,6−ジメチルピリミジン−2−イル)−14−[(1−メチルシクロプロピル)メチル]−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−10−オール(273)の合成
【0594】
【化207】
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【0595】
実施例6に記載した方法に従い、上記(2)で得た粗生成物を用いて表題化合物273及びその塩酸塩(12mg,56%)を得た。

化合物273(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.50−0.60(m,1H),0.60−0.75(m,2H),0.75−0.85(m,1H),0.90−1.10(m,1H),1.25(s,3H),1.40−1.55(m,1H),1.55−1.80(m,3H),1.85−2.00(m,1H),2.20−2.40(m,1H),2.48(br s,6H),2.82−2.92(m,1H),3.00−3.26(m,4H),3.30−3.55(m,5H),3.87(d,J=11.7Hz,1H),4.00−4.10(m,1H),4.21(d,J=6.3Hz,1H),6.70−6.80(m,3H),7.14(d,J=8.3Hz,1H).

(実施例209)
【0596】
(1S,5aS,6R,11bR)−3−(4,6−ジメチルピリミジン−2−イル)−14−フェネチル−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−10−オール(275)

(1)(1S,5aS,6R,11bR)−3−(4,6−ジメチルピリミジン−2−イル)−10−メトキシ−14−フェネチル−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール(274)の合成
【0597】
【化208】
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【0598】
アルゴン雰囲気下、実施例206(1)で得た化合物268(18mg,0.04mmol)のジクロロメタン(0.5mL)溶液に、フェニルアセトアルデヒド(15mg,0.13mol)、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(27mg,0.13mmol)を加え、室温で16時間撹拌した。反応液に氷冷下6Mアンモニア水(5mL)を加え室温で30分撹拌し、クロロホルムで3回抽出した。有機層をあわせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し表題化合物274の粗体を得た。

(2)(1S,5aS,6R,11bR)−3−(4,6−ジメチルピリミジン−2−イル)−14−フェネチル−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−10−オール(275)の合成
【0599】
【化209】
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【0600】
実施例6に記載した方法に従い、上記(1)で得た化合物274(22mg,0.04mmol)を用いて表題化合物275及びその塩酸塩(12mg,54%)を得た。

化合物275(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.95−1.10(m,1H),1.40−1.50(m,1H),1.55−1.75(m,3H),1.85−1.95(m,1H),2.15−2.30(m,1H),2.48(br s,6H),2.85−2.95(m,1H),3.00−3.25(m,3H),3.25−3.65(m,9H),3.85(d,J=11.7Hz,1H),4.05(d,J=5.9Hz,1H),6.73−6.80(m,3H),7.15(d,J=8.3Hz,1H),7.24−7.38(m,5H).

(実施例210〜221)
【0601】
実施例206(1)で得た化合物268を用い、表21及び22に記載した方法に従って実施例210〜221の化合物(フリー塩基及びその塩酸塩)を得た。
【0602】
【表21】
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【0603】
【表22】
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【0604】
表中の合成法
方法o:実施例106に記載の方法
方法p:実施例107に記載の方法
方法q:実施例11又は実施例103のいずれかに記載の方法

(実施例222)
【0605】
(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−3−(4,6−ジメチルピリミジン−2−イル)−10−メトキシ−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール(288)の合成
【0606】
【化210】
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【0607】
実施例165に記載した方法に従い、化合物8(487mg,1.03mmol)を用いて表題化合物288(297mg,61%)及びその塩酸塩を得た。

化合物288(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.46−0.60(m,2H),0.73−0.90(m,2H),0.90−1.05(m,1H),1.10−1.24(m,1H),1.45−1.55(m,1H),1.69−1.77(m,1H),1.78−2.00(m,2H),2.35(dt,J=5.4,14.1Hz,1H),2.49(br s,3H),2.54(br s,3H),2.85−2.97(m,1H),3.07(dd,J=7.3,13.7Hz,1H),3.17−3.41(m,2H),3.43−3.49(m,2H),3.65−3.69(m,1H),3.85(s,3H),4.03(d,J=13.2Hz,1H),4.14(dd,J=5.4,13.2Hz,1H),4.37(d,J=5.4Hz,1H),4.96−5.05(m,1H),5.27−5.34(m,1H),6.81(s,1H),6.90−6.97(m,2H),7.26(d,J=8.3Hz,1H).
(実施例223)
【0608】
(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−3−(4,6−ジメチルピリミジン−2−イル)−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−10−オール(289)の合成
【0609】
【化211】
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【0610】
実施例6に記載した方法に従い、実施例222で得た化合物288(15.8mg,0.03mmol)を用いて表題化合物289及びその塩酸塩(14.5mg,94%)を得た。

化合物289(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.44−0.60(m,2H),0.70−0.92(m,2H),0.95−1.10(m,1H),1.10−1.25(m,1H),1.45−1.57(m,1H),1.66−1.76(m,1H),1.76−2.00(m,2H),2.33(dd,J=5.9,12.1Hz,1H),2.49(br s,3H),2.53(br s,3H),2.87−2.99(m,1H),3.01−3.11(m,1H),3.17−3.50(m,4H),3.54−3.62(m,1H),4.02(d,J=4.9Hz,1H),4.08−4.19(m,1H),4.35(d,J=4.9Hz,1H),4.96−5.03(m,1H),5.24−5.34(m,1H),6.75−6.85(m,3H),7.16(d,J=7.8Hz,1H).

(実施例224)
【0611】
(1S,5aS,6R,11bS)−14−(シクロプロピルメチル)−3−(4,6−ジメチルピリミジン−2−イル)−11−メトキシ−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール(293)

(1)(1S,5aS,6R,11bS)−14−(シクロプロピルメチル)−11−メトキシ−3a,4,5,6,7,11c−ヘキサヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H)−カルボン酸t−ブチル(290)の合成
【0612】
【化212】
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【0613】
アルゴン雰囲気下、実施例101で得た化合物116(100mg,0.29mmol)のジクロロメタン(3mL)溶液に、トリエチルアミン(162μL,1.20mmol)、二炭酸ジ−t−ブチル(167μL,0.73mmol)を加え室温で16時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水にて洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。アルゴン雰囲気下、得られた粗生成物のDMF(3mL)溶液に、ヨウ化メチル(54μL,0.87mmol)、炭酸カリウム(200mg,1.45mmol)を加え、室温で16時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水にて洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表題化合物290(134mg,100%)を得た。

(2)(1S,5aS,6R,11bS)−14−(シクロプロピルメチル)−11−メトキシ−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール(291)の合成
【0614】
【化213】
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【0615】
アルゴン雰囲気下、上記(1)で得た化合物290(134mg,0.29mmol)のジクロロメタン(1.5mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(1.5mL)を加え、室温で2時間撹拌した。反応液を濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶解した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し表題化合物291の粗体を得た。

(3)(1S,5aS,6R,11bS)−14−(シクロプロピルメチル)−3−(4,6−ジメチルピリミジン−2−イル)−11−メトキシ−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール(292)の合成
【0616】
【化214】
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【0617】
実施例165に記載した方法に従い、上記(2)で得た化合物291(2mg,5.5μmol)を用いて表題化合物292およびその塩酸塩(2mg,67%)を得た。

化合物292(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.40−0.65(m,2H),0.70−0.90(m,2H),0.90−1.05(m,1H),1.10−1.25(m,1H),1.40−1.55(m,1H),1.55−1.70(m,2H),1.70−1.80(m,1H),1.90−2.00(m,1H),2.10−2.20(m,1H),2.45(br s,3H),2.52(br s,3H),2.75−2.80(m,1H),3.00−3.15(m,2H),3.20−3.50(m,4H),3.66(dd,J=6.8,20.0Hz,1H),3.75−3.90(m,2H),3.88(s,3H),3.95−4.20(m,1H),4.21(d,J=6.3Hz,1H),4.65−4.80(m,1H),6.76(s,1H),6.93(d,J=7.8Hz,2H),7.28(t,J=7.8Hz,1H).

(実施例225)
【0618】
(1S,5aS,6R,11bS)−14−(シクロプロピルメチル)−3−(4,6−ジメチルピリミジン−2−イル)−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−11−オール(293)の合成
【0619】
【化215】
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【0620】
実施例6に記載した方法に従い、実施例224で得た化合物292(24mg,0.05mmol)を用いて表題化合物293及びその塩酸塩(10mg,30%)を得た。

化合物293(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.40−0.65(m,2H),0.70−0.90(m,2H),1.00−1.25(m,2H),1.40−1.70(m,3H),1.75−1.85(m,1H),1.85−2.00(m,1H),2.10−2.25(m,1H),2.45(br s,3H),2.52(br s,3H),2.72−2.82(m,1H),3.00−3.10(m,1H),3.10−3.20(m,1H),3.20−3.50(m,4H),3.62(dd,J=6.3,20.0Hz,1H),3.80−3.95(m,2H),3.95−4.10(m,1H),4.21(d,J=6.3Hz,1H),4.80−5.00(m,1H),6.72(d,J=7.8Hz,1H),6.75(s,1H),6.80(d,J=7.8Hz,1H),7.10(t,J=7.8Hz,1H).

(実施例226)
【0621】
(1S,5aS,6R,11bS)−3−(4,6−ジメチルピリミジン−2−イル)−14−メチル−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−11−オール(294)の合成
【0622】
【化216】
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【0623】
実施例71、同8及び同6の方法に従い、実施例224(3)で得た化合物292を用いて表題化合物294及びその塩酸塩を得た。

化合物294(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 1.00−1.15(m,1H),1.40−1.65(m,3H),1.75−1.85(m,1H),1.88−2.00(m,1H),2.02−2.15(m,1H),2.44(br s,6H),2.75−2.95(m,2H),2.96(s,3H),3.17−3.40(m,4H),3.55−3.70(m,1H),3.75−3.90(m,3H),3.95−4.10(m,1H),6.69(s,1H),6.73(d,J=8.3Hz,1H),6.81(d,J=8.3Hz,1H),7.10(t,J=8.3Hz,1H).

(実施例227)
【0624】
(1S,5aS,6R,11bR)−3−ベンジル−14−(シクロプロピルメチル)−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール(296)

(1)トリフルオロメタンスルホン酸(1S,5aS,6R,11bR)−3−ベンジル−14−(シクロプロピルメチル)−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−10−イル(295)の合成
【0625】
【化217】
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【0626】
化合物76(570.7mg,1.30mmol)のジクロロメタン(6mL)溶液に、トリエチルアミン(361μL,2.59mmol)、N-フェニルビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)(509mg,1.42mmol)を加え、室温で3時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えクロロホルムで抽出後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表題化合物295(537mg,72%)を得た。

H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.05−0.15(m,2H),0.40−0.52(m,2H),0.60−0.82(m,2H),0.95−1.10(m,1H),1.15−1.25(m,1H),1.35−1.65(m,3H),1.86−1.96(m,2H),2.24−2.36(m,2H),2.45−2.75(m,1H),2.80−2.93(m,3H),2.95−3.07(m,2H),3.10−3.25(m,2H),3.34−3.42(m,1H),3.44−3.52(m,1H),3.88(d,J=11.4Hz,1H),4.02(d,J=11.4Hz,1H),6.80(d,J=2.4Hz,1H),6.98(dd,J=2.4,8.0Hz,1H),7.05−7.46(m,6H).

(2)(1S,5aS,6R,11bR)−3−ベンジル−14−(シクロプロピルメチル)−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール(296)の合成
【0627】
【化218】
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【0628】
上記(1)で得た化合物295(250mg,0.44mmol)のDMF(5mL)溶液に、酢酸パラジウム(10mg,0.04mmol)、1,3-ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(36mg,0.09mmol),トリエチルシラン(174μL,1.09mmol)を加え、60℃で2時間半撹拌した。反応液を室温まで冷却後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えクロロホルムで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表題化合物296(70mg,38%)を得た。

化合物296(フリー塩基) H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.04−0.14(m,2H),0.40−0.62(m,3H),0.78−0.86(m,1H),1.14−1.19(m,2H),1.20−1.25(m,1H),1.46−1.56(m,1H),1.60−1.70(m,1H),1.92−2.04(m,2H),2.26−2.36(m,2H),2.47−2.58(m,1H),2.58−2.64(m,1H),2.85−3.05(m,5H),3.10−3.20(m,2H),3.20−3.27(m,1H),3.65(d,J=13.2Hz,1H),3.72(d,J=13.2Hz,1H),7.05−7.35(m,9H).

(実施例228)
【0629】
[(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル](フェニル)メタノン(298)

(1)(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール(297)の合成
【0630】
【化219】
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【0631】
実施例4に記載した方法に従って、化合物296(59mg,0.14mmol)を用い表題化合物297の粗体を得た。

(2)[(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル](フェニル)メタノン(298)の合成
【0632】
【化220】
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【0633】
実施例33に記載した方法に従って、上記(1)で得た化合物297を用い、表題化合物298及びその塩酸塩得た。

化合物298(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.43−0.60(m,2H),0.61−0.80(m,3H),1.07−1.23(m,1.3H),1.44−1.82(m,4H),1.85−2.00(m,0.7H),2.10−2.23(m,1H),2.63−2.80(m,1H),2.90−3.10(m,2H),3.15−3.43(m,5.3H),3.45−3.82(m,2.7H),4.15−4.28(m,1.7H),4.65−4.90(m,0.3H),7.15−7.50(m,9H).

(実施例229及び230)
【0634】
実施例228(1)で得た化合物297を用い、それぞれ実施例122及び実施例165の方法に従って、実施例229及び230の化合物を合成した。
【0635】
【表23】
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【0636】

(実施例231)
【0637】
(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−3−(4,6−ジメチルピリミジン−2−イル)−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール(302)

(1)トリフルオロメタンスルホン酸(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−3−(4,6−ジメチルピリミジン−2−イル)−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−10−イル(301)の合成
【0638】
【化221】
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【0639】
実施例227(1)に記載した方法に従って、実施例223で得た化合物289を用い、表題化合物301を得た。

(2)(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−3−(4,6−ジメチルピリミジン−2−イル)−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール(302)の合成
【0640】
【化222】
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【0641】
実施例227(2)に記載した方法に従って、上記(1)で得た化合物301を用い、表題化合物302およびその塩酸塩を得た。

化合物302(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.48−0.62(m,2H),0.72−0.95(m,3H),1.10−1.25(m,1H),1.43−1.56(m,1H),1.65−1.75(m,1H),1.77−1.95(m,2H),2.30−2.60(m,1H),2.47(br s,6H),2.85−2.95(m,1H),3.08(dd,J=6.3,13.7Hz,1H),3.20−3.40(m,2H),3.46−3.68(m,3H),4.01(d,J=13.7Hz,1H),4.10(dd,J=5.4,13.7Hz,1H),4.40(d,J=5.4Hz,1H),4.80−5.10(m,1H),5.25−5.35(m,1H),6.75(s,1H),7.30−7.45(m,4H).

(実施例232)
【0642】
(1S,5aS,6R,11bR)−3−ベンジル−14−(シクロプロピルメチル)−10−フェノキシ−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール(303)の合成
【0643】
【化223】
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【0644】
化合物76(86mg,0.20mmol)のピリジン(3mL)溶液に、金属銅粉末(12mg,0.20mmol)、炭酸カリウム(135mg,0.98mmol),臭化ベンゼン(103μL,0.98mmol)を加え、還流下18時間半撹拌した。反応液を室温まで冷却後、セライトろ過し、濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表題化合物303(84mg,84%)を得た。

化合物303(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.43−0.65(m,2H),0.70−0.90(m,2H),1.10−1.25(m,1H),1.35−1.49(m,1H),1.50−1.70(m,1H),1.70−2.10(m,4H),2.10−2.30(m,1H),2.70−2.85(m,1H),3.00−3.20(m,2H),3.20−3.55(m,7H),3.60−3.77(m,1H),3.80−4.00(m,1H),4.20−4.28(m,1H),4.30−4.45(m,2H),6.80−7.00(m,4H),7.05−7.20(m,1H),7.20−7.40(m,3H),7.40−7.62(m,5H).

(実施例233)
【0645】
(1S,5aS,6R,11bR)−3−ベンゾイル−14−(シクロプロピルメチル)−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−10−カルボニトリル(305)

(1)トリフルオロメタンスルホン酸(1S,5aS,6R,11bR)−3−ベンゾイル−14−(シクロプロピルメチル)−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−10−イル(304)の合成
【0646】
【化224】
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【0647】
実施例227(1)に記載した方法に従って、化合物10(315mg,0.69mmol)を用い、表題化合物304(275mg,68%)を得た。

(2)(1S,5aS,6R,11bR)−3−ベンゾイル−14−(シクロプロピルメチル)−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−10−カルボニトリル(305)の合成
【0648】
【化225】
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【0649】
アルゴン雰囲気下、上記(1)で得た化合物304(205mg,0.35mmol)のDMF(3mL)溶液に、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(117mg,0.10mol)、シアン化亜鉛(82mg,0.70mmol)を加え、120℃で22時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、セライトろ過後、水、飽和食塩水にて洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表題化合物305(31mg,19%)及びその塩酸塩を得た。

化合物305(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.43−0.61(m,2H),0.70−1.31(m,4H),1.57−2.06(m,4H),2.22−2.39(m,1H),2.70−2.88(m,1H),3.04(dd,J=7.3,13.2Hz,1H),3.15−3.97(m,7H),4.17−4.27(m,0.4H),4.35−4.53(m,1H),4.91−5.23(m,1.6H),7.37−7.79(m,7.4H),7.89(s,0.6H).

(実施例234)
【0650】
(1S,5aS,6R,11bR)−3−ベンゾイル−14−(シクロプロピルメチル)−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−10−カルボキサミド(306)の合成
【0651】
【化226】
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【0652】
アルゴン雰囲気下、実施例233で得た化合物305(25mg,0.05mmol)のトルエン(3mL)溶液に、酢酸パラジウム(2mg,9μmol)、トリフェニルホスフィン(3mg,0.01mmol)、アセトアルドキシム(7μL,0.11mmol)を加え、80℃で1時間撹拌した。反応液を濃縮し、得られた粗生成物を分取TLCにて精製し、表題化合物306及びその塩酸塩(22mg,83%)を得た。

化合物306(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.43−0.65(m,2.3H),0.70−0.92(m,2.7H),1.09−1.25(m,1.3H),1.55−1.75(m,1.7H),1.80−2.05(m,2H),2.23−2.40(m,1H),3.04(dd,J=7.3,13.7Hz,1H),3.15−3.45(m,3.3H),3.45−3.72(m,2.7H),3.80(dd,J=5.9,12.7Hz,0.7H),3.89(d,J=12.7Hz,1H),4.23(dd,J=6.3,14.6Hz,0.3H),4.41(d,J=4.9Hz,1H),4.46−4.55(m,0.3H),4.98−5.03(m,0.7H),5.07−5.14(m,0.7H),5.18−5.25(m,0.3H),7.35−7.53(m,6H),7.72−7.80(m,0.6H),7.84(dd,J=1.5,7.8Hz,0.7H),7.94(d,J=1.5Hz,0.7H).

(実施例235)
【0653】
[(1S,5aS,6R,11bR)−10−アミノ−14−(シクロプロピルメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル](フェニル)メタノン(308)

(1)[(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−10−[(ジフェニルメチレン)アミノ]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル](フェニル)メタノン(307)の合成
【0654】
【化227】
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【0655】
アルゴン雰囲気下、実施例233で得た化合物304(275mg,0.47mmol)のTHF(9mL)溶液に、酢酸パラジウム(6mg,0.03mmol)、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(17mg,0.03mmol)、ベンゾフェノンイミン(119mg,0.66mmol)、炭酸セシウム(213mg,0.65mmol)及び4,7,13,16,21,24−ヘキサオキサ−1,10−ジアザビシクロ[8.8.8]ヘキサコサン(25mg,0.07)を加え、70℃で16時間撹拌した。反応液を濃縮後、酢酸エチルに溶解し、水、飽和食塩水にて洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表題化合物307(66mg,23%)を得た。

(2)[(1S,5aS,6R,11bR)−10−アミノ−14−(シクロプロピルメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル](フェニル)メタノン(308)の合成
【0656】
【化228】
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【0657】
上記(2)で得た化合物307(66mg,0.11mmol)のメタノール(2mL)溶液に、2M塩酸(0.5mL)加え、室温で20分撹拌した。反応液を炭酸ナトリウムでpH10とし、酢酸エチルで2回抽出した。有機層をあわせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表題化合物308及びその塩酸塩(22mg,39%)を得た。

化合物308(フリー塩基) H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.03−0.16(m,2H),0.43−0.59(m,2H),0.89−1.38(m,3H),1.46−1.55(m,1H),1.73−1.92(m,1H),1.98−2.35(m,3H),2.45−2.70(m,2H),2.70−2.90(m,1H),2.95−3.14(m,2H),3.40−3.77(m,2.7H),3.80−3.90(m,1H),4.19−4.32(m,0.6H),4.92−5.02(m,1.4H),5.05−5.12(m,0.3H),6.33(d,J=2.4Hz,0.3H),6.42−6.60(m,1.7H),6.87(d,J=8.8Hz,0.3H),6.92(d,J=8.4Hz,0.7H),7.33−7.50(m,5H).

(実施例236)
【0658】
N−[(1S,5aS,6R,11bR)−3−ベンゾイル−14−(シクロプロピルメチル)−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−10−イル]アセトアミド(309)の合成
【0659】
【化229】
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【0660】
アルゴン雰囲気下、実施例235で得た化合物308(8mg,0.02mmol)のジクロロメタン(2mL)溶液に、無水酢酸(4μL,0.04mmol)、ピリジン(10μL,0.12mmol)を加え、室温で15時間撹拌した。反応液を濃縮し、得られた粗生成物を分取TLCにて精製し、表題化合物309及びその塩酸塩(7.2mg,80%)を得た。

化合物309(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.42−0.57(m,2H),0.61−1.00(m,3H),1.07−1.13(m,2H),1.54−1.74(m,1H),1.81−1.99(m,1H),2.08(s,0.9H),2.15(s,2.1H),2.20−2.35(m,1H),2.78−2.95(m,1H),2.98−3.08(m,1H),3.14−3.56(m,3H),3.74−3.91(m,2H),4.18−4.46(m,2H),5.04−5.11(m,0.7H),5.16−5.22(m,0.3H),7.25−7.55(m,7.3H),7.68−7.74(m,0.7H).


(実施例237)
【0661】
(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−3−(4,6−ジメチルピリミジン−2−イル)−10−メトキシ−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−9−アミン(312)

(1)(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−10−メトキシ−9−ニトロ−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール(310)の合成
【0662】
【化230】
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【0663】
化合物77(105mg,0.29mmol)の酢酸(1mL)溶液に、濃硝酸(比重1.42,1mL)を加え、50℃で24時間撹拌した。反応液を氷水で希釈し、炭酸カリウムでpH11とし、クロロホルムで3回抽出した。有機層をあわせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し表題化合物310の粗体を得た。

(2)(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−3−(4,6−ジメチルピリミジン−2−イル)−10−メトキシ−9−ニトロ−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール(311)の合成
【0664】
【化231】
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【0665】
実施例165に記載した方法に従い、上記(1)で得た粗生成物を用いて表題化合物311(90mg,60%)を得た。

H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.05−0.20(m,2H),0.45−0.60(m,2H),0.65−0.95(m,2H),1.10−1.35(m,3H),1.40−1.70(m,3H),1.92−2.14(m,2H),2.20−2.40(m,2H),2.26(br s,6H),2.60−2.75(m,1H),2.90−3.25(m,4H),3.41(d,J=11.7Hz,1H),3.68(d,J=11.7Hz,1H),3.88(dd,J=7.8,11.7Hz,1H),3.97(s,3H),4.57(dd,J=5.4,8.3Hz,1H),6.23(s,1H),6.89(s,1H),7.69(s,1H).

(3)(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−3−(4,6−ジメチルピリミジン−2−イル)−10−メトキシ−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−9−アミン(312)の合成
【0666】
【化232】
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【0667】

実施例201に記載した方法に従い、上記(2)で得た化合物311(54mg,0.11mmol)を用いて表題化合物312及びその塩酸塩(9.7mg,16%)を得た。

化合物312(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.45−0.70(m,2H),0.70−1.00(m,3H),1.10−1.30(m,1H),1.45−1.80(m,4H),1.80−2.00(m,1H),2.20−2.35(m,1H),2.47(br s,3H),2.53(br s,3H),2.70−2.85(m,1H),3.05−3.20(m,1H),3.20−3.75(m,8H),3.88(d,J=11.7Hz,1H),4.00−4.15(m,1H),4.04(s,3H),4.26(d,J=6.3Hz,1H),6.79(s,1H),7.19(s,1H),7.35(s,1H).

(実施例238)
【0668】
(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−3−(4,6−ジメチルピリミジン−2−イル)−9−ニトロ−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−10−オール(313)の合成
【0669】
【化233】
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【0670】

実施例6に記載した方法に従って、実施例237(2)で得た化合物311を用い、表題化合物313及びその塩酸塩を得た。

化合物313(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.45−0.65(m,2H),0.65−0.90(m,2H),0.90−1.05(m,1H),1.10−1.25(m,1H),1.50−1.80(m,4H),1.90−2.00(m,1H),2.20−2.35(m,1H),2.46(br s,3H),2.53(br s,3H),2.70−2.85(m,1H),3.10(dd,J=7.8,13.2Hz,1H),3.20−3.55(m,7H),3.63(dd,J=6.3,20.0Hz,1H),3.88(d,J=12.2Hz,1H),4.00−4.15(m,1H),4.28(d,J=6.3Hz,1H),6.79(s,1H),7.22(s,1H),8.10(s,1H).

(実施例239)
【0671】
(1S,5aS,6R,11bR)−9−アミノ−14−(シクロプロピルメチル)−3−(4,6−ジメチルピリミジン−2−イル)−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−10−カルボキサミド(316)

(1)トリフルオロメタンスルホン酸(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−3−(4,6−ジメチルピリミジン−2−イル)−9−ニトロ−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−10−イル(314)の合成
【0672】
【化234】
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【0673】

実施例227(1)に記載した方法に従い、実施例238で得た化合物313(542mg,1.08mmol)を用いて表題化合物314(538mg,79%)を得た。

(2)(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−3−(4,6−ジメチルピリミジン−2−イル)−9−ニトロ−2,3,3a,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−10−カルボニトリル(315)の合成
【0674】
【化235】
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【0675】
実施例233(2)に記載した方法に従い、上記(1)で得た化合物314(538mg,0.85mmol)を用いて表題化合物315(350mg,82%)を得た。

(3)(1S,5aS,6R,11bR)−9−アミノ−14−(シクロプロピルメチル)−3−(4,6−ジメチルピリミジン−2−イル)−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−10−カルボキサミド(316)の合成
【0676】
【化236】
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【0677】
上記(2)で得た化合物315(29mg,1.08mmol)をエタノール(1mL)及び水(0.3mL)に溶解し、亜鉛(112mg,1.71mmol)及び塩化カルシウム(4mg,0.04mmol)を加え90℃で16時間撹拌した。反応液をセライトろ過し、濃縮した。得られた残渣を酢酸エチルに溶解し、水、飽和食塩水にて洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物を分取TLCにて精製し、表題化合物316(3mg,8%)を得た。

化合物316(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.50−0.70(m,2H),0.70−0.95(m,3H),1.15−1.30(m,1H),1.45−1.65(m,3H),1.65−1.80(m,1H),1.80−2.00(m,1H),2.25−2.40(m,1H),2.45(br s,3H),2.53(br s,3H),2.65−2.80(m,1H),3.12(dd,J=7.8,13.7Hz,1H),3.20−3.60(m,7H),3.73(dd,J=6.8,21.0Hz,1H),3.89(d,J=11.7Hz,1H),4.10−4.15(m,1H),4.31(d,J=6.3Hz,1H),6.78(s,1H),7.40(s,1H),8.01(s,1H).

(実施例240)
【0678】
(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−10−ヒドロキシ−N−イソプロピル−3a,4,5,6,7,11c−ヘキサヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H)−カルボチオアミド(317)の合成
【0679】
【化237】
[この文献は図面を表示できません]
【0680】
実施例122に記載した方法に従い、化合物77およびイソプロピル イソチオシアネートを用い、表題化合物317およびその塩酸塩を得た。

化合物317(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.40−0.60(m,2H),0.65−1.00(m,3H),1.10−1.25(m,6H),1.45−1.68(m,4H),1.80−1.95(m,1H),2.10−2.25(m,1H),2.70−2.84(m,1H),2.96−3.12(m,2H),3.15−3.40(m,8H),3.43−3.55(m,1H),3.60−3.75(m,1H),3.85−4.00(m,1H),4.15(d,J=5.9Hz,1H),4.57−4.68(m,1H),6.71(dd,J=2.4,8.3Hz,1H),6.73(d,J=2.4Hz,1H),7.10(d,J=8.3Hz,1H).

(実施例241)
【0681】
(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−3−[3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−2−(トリフルオロメチル)プロピル]−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−10−オール(319)

(1)2−[[(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−10−メトキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル]メチル]−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(318)の合成
【0682】
【化238】
[この文献は図面を表示できません]
【0683】

アルゴン雰囲気下、実施例67で得た化合物77(542mg,1.08mmol)をメタノール(1mL)に溶解し、2,2−ビス(トリフルオロメチル)オキシラン(0.25mL)を加え、60℃で24時間撹拌した。反応液を濃縮し、表題化合物318の粗体を得た。

(2)(1S,5aS,6R,11bR)−14−(シクロプロピルメチル)−3−(3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−2−(トリフルオロメチル)プロピル)−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−10−オール(319)の合成
【0684】
【化239】
[この文献は図面を表示できません]
【0685】

実施例6に記載した方法に従い、上記(1)で得た粗生成物を用いて表題化合物319及びその塩酸塩(12mg,29%)を得た。

化合物319(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.45−0.70(m,2H),0.70−0.90(m,2H),1.10−1.25(m,1H),1.30−1.50(m,1H),1.50−1.65(m,1H),1.65−1.85(m,3H),1.85−2.00(m,1H),2.10−2.30(m,1H),2.70−2.80(m,1H),3.00−3.15(m,2H),3.15−3.75(m,7H),3.90−4.05(m,2H),4.05−4.30(m,3H),6.70−6.80(m,2H),7.14(d,J=7.8Hz,1H).

(実施例242)
【0686】
[(1S,5aS,6R,11bR)−10−ヒドロキシ−14−ネオペンチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル](フェニル)メタノン(320)の合成
【0687】
【化240】
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【0688】

実施例106に記載した方法に従い、実施例106(2)で得た化合物127及びピバル酸を用い、表題化合物320及びその塩酸塩を得た。

化合物320(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.78−0.91(m,0.3H),0.91−1.05(m,0.7H),1.10−2.00(m,5.7H),1.19(s,9H),2.20−2.35(m,1H),2.42−2.56(m,0.3H),2.84−3.03(m,3.3H),3.11−3.57(m,4.3H),3.67(d,J=11.7Hz,1H),3.70−3.78(m,0.7H),4.01−4.10(m,1H),4.20−4.30(m,0.7H),4.70−5.00(m,1H),6.57(d,J=2.4Hz,0.3H),6.65(dd,J=2.4,8.3Hz,0.3H),6.74(dd,J=2.4,8.3Hz,0.7H),6.78(d,J=2.4Hz,0.7H),7.07(d,J=8.3Hz,0.3H),7.15(d,J=8.3Hz,0.7H),7.37−7.49(m,5H).

(実施例243)
【0689】
[(1S,3aR,5aS,6R,11bS,11cS)−12,12−ジフルオロ−14−(シクロプロピルメチル)−10−ヒドロキシ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル](フェニル)メタノン(323)

(1)[(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS)−14−(シクロプロピルメチル)−10−メトキシ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエテノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル](フェニル)メタノン(321)の合成
【0690】
【化241】
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【0691】

アルゴン雰囲気下、実施例5で得た化合物9(471mg,1.0mmol)を酢酸(4mL)、水(40mL)に溶解し、酢酸水銀(II)(1.6g,5.0mmol)を加え、1時間還流下で撹拌した。反応液を室温に戻し、チオ硫酸ナトリム五水和物(5g,20mmol)を加え室温で1時間撹拌した。反応液セライトろ過後、炭酸カリウムでpH11とし、クロロホルムで3回抽出した。有機層をあわせ、セライトろ過後水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、白色アモルファスとして化合物321(90mg,19%)を得た。

(2)[(1S,3aR,5aS,6R,11bS,11cS)−12,12−ジフルオロ−14−(シクロプロピルメチル)−10−メトキシ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル](フェニル)メタノン(322)の合成
【0692】
【化242】
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【0693】

アルゴン雰囲気下、上記(1)で得た化合物321(70mg,0.15mmol)をTHF(3mL)に溶解し、N−フルオロベンゼンスルホンイミド(142mg,0.45mmol)を氷冷下加え、室温で30分撹拌した。反応液にメタノール(5mL)、水素化ホウ素ナトリウム(57mg,1.5mmol)を加え、室温で30分撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)を加え、クロロホルムで3回抽出した。有機層をあわせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物を分取TLCにて精製し、無色油状物として表題化合物322(20mg,26%)を得た。

H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.02−0.20(m,2H),0.49−1.05(m,4H),1.12−2.03(m,3H),2.37−2.64(m,3H),2.97−3.20(m,3H),3.46−3.90(m,4.6H),3.82(s,2.1H),4.32(t,J=6.6Hz,0.3H),4.42(dd,J=7.8,14.4Hz,0.3H),5.06−5.17(m,0.7H),5.23−5.39(m,1H),6.62(br s,0.3H),6.75(dd,J=2.7,8.7Hz,0.3H),6.77−6.90(m,1.4H),7.03(d,J=8.4Hz,0.3H),7.08(d,J=8.1Hz,0.7H),7.31−7.52(m,5H).

(3)[(1S,3aR,5aS,6R,11bS,11cS)−12,12−ジフルオロ−14−(シクロプロピルメチル)−10−ヒドロキシ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−3−イル](フェニル)メタノン(323)の合成
【0694】
【化243】
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【0695】

実施例6に記載した方法に従い、上記(2)で得た化合物322(20mg,0.04mmol)を用い、表題化合物323(9mg,48%)およびその塩酸塩を得た。

化合物323(フリー塩基) H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.04−0.20(m,2H),0.48−0.63(m,2H),0.80−1.12(m,2H),1.41(dd,J=7.2,15.3Hz,1H),1.60−2.04(m,2H),2.45−2.68(m,3H),2.96−3.18(m,3H),3.45−3.60(m,1H),3.61−3.95(m,3H),4.28−4.49(m,0.4H),5.20−5.36(m,1.6H),6.60−6.72(m,0.4H),6.72(dd,J=2.4,8.4Hz,0.8H),6.93−7.02(m,1.8H),7.32−7.53(m,5H).

(実施例244)
【0696】
(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS,12S)−3−ベンジル−14−(シクロプロピルメチル)−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−10,12−ジオール(325)

(1)(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS,12S)−3−ベンジル−14−(シクロプロピルメチル)−10−メトキシ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−12−オール(324)の合成
【0697】
【化244】
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【0698】
アルゴン雰囲気下、実施例243(1)で得た化合物321(107mg,0.23mmol)をTHF(3mL)に溶解し、ボラン−THF錯体・THF溶液(0.9mol/L,1.3mL,1.2mmol)を加え、1時間還流した。反応液に水(4mL)、過ほう酸ナトリウム四水和物(702mg,4.6mmol)を加え、室温で4時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)を加え、クロロホルムで3回抽出した。有機層をあわせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物を分取TLCにて精製し、白色アモルファスとして表題化合物324(47mg,43%)を得た。

H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.02−0.16(m,2H),0.37−0.59(m,3H),0.83−1.02(m,1H),1.51(dd,J=7.2,15.3Hz,1H),1.63−1.87(m,3H),2.34(dd,J=6.9,12.3Hz,1H),2.52(dd,J=6.0,12.6Hz,1H),2.76−2.93(m,2H),2.88(dd,J=5.4,15.6Hz,1H),3.08(d,J=18.6Hz,1H),3.31(dd,J=6.9,10.8Hz,1H),3.43−3.53(m,2H),3.58(d,J=6.0Hz,1H),3.68(d,J=13.2Hz,1H),3.73−3.84(m,1H),3.77(s,3H),3.98(dd,J=5.7,10.8Hz,1H),4.94−5.03(m,1H),6.70−6.79(m,2H),7.10(d,J=8.4Hz,1H),7.19−7.34(m,5H).

(2)(1S,3aR,5aS,6R,11bR,11cS,12S)−3−ベンジル−14−(シクロプロピルメチル)−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−10,12−ジオール(325)の合成
【0699】
【化245】
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【0700】
実施例6に記載した方法に従い、上記(1)で得た化合物324(24mg,0.051mmol)を用い、表題化合物325(17mg,74%)及びその塩酸塩を得た。

化合物325(フリー塩基) H NMR(CDCl,300MHz):δ −0.06−0.14(m,2H),0.37−0.63(m,3H),0.79−0.97(m,1H),1.50−1.89(m,4H),2.07−2.20(m,1H),2.50−2.80(m,3H),2.81(dd,J=6.0,18.3Hz,1H),3.03(d,J=18.6Hz,1H),3.07(br s,1H),3.32(dd,J=7.5,14.1Hz,1H),3.43(t,J=6.6Hz,1H),3.56−3.79(m,4H),4.71−4.85(m,1H),6.56−6.69(m,2H),6.94(d,J=8.7Hz,1H),7.12−7.29(m,5H).

(実施例245)
【0701】
(1S,3aR,5aS,6R,11bS,11cS,12S)−3−ベンジル−14−(シクロプロピルメチル)−12−フルオロ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−10−オール(326)の合成
【0702】
【化246】
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【0703】
アルゴン雰囲気下、実施例244(2)で得た化合物325(18mg,0.04mmol)をTHF(2mL)に溶解し、氷冷下、ビス(2−メトキシエチル)アミノ硫黄トリフルオリド・THF溶液(50%,51μL,0.12mmol)を加え、0℃で1時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)を加え、クロロホルムで3回抽出した。有機層をあわせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物を分取TLCにて精製し、無色油状物として表題化合物326(13mg,71%)及びその塩酸塩を得た。

化合物326(フリー塩基) H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.02−0.16(m,2H),0.41−0.64(m,3H),0.81−0.97(m,1H),1.50−1.90(m,3H),2.03−2.18(m,1H),2.39(dd,J=6.9,12.3Hz,1H),2.49(dd,J=6.3,12.6Hz,1H),2.78−3.03(m,3H),3.08(d,J=18.3,1H),3.38(dd,J=7.2,11.1Hz,1H),3.41−3.60(m,3H),3.62−3.79(m,2H),4.81(ddd,J=6.0,10.5,50.1Hz,1H),4.89−5.02(m,1H),6.61−6.72(m,2H),6.93−7.02(m,1H),7.13−7.32(m,5H).

(実施例246)
【0704】
(1S,3aR,5aS,6R,11bS,11cS,12R)−3−ベンジル−14−(シクロプロピルメチル)−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−10,12−ジオール(329)

(1)(1S,3aR,5aS,6R,11bS,11cS)−3−ベンジル−14−(シクロプロピルメチル)−10−メトキシ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−12−オン(327)の合成
【0705】
【化247】
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【0706】
アルゴン雰囲気下、塩化オキサリル(51μL,0.60mmol)をジクロロメタン(2mL)に溶解し、−78℃冷下、ジメチルスルホキシド(64μL,0.90mmol)をゆっくりと滴下し、5分間撹拌した。反応液に実施例244(1)で得た化合物324(95mg,0.20mmol)のジクロロメタン(1.5mL)溶液を加え、−78℃で2時間撹拌した。反応液にトリエチルアミン(251μL,1.8mmol)を一気に加え、10分間−78℃に保った後、徐々に室温まで昇温した。反応液にジクロロメタン(20mL)を加えて反応液を薄め、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物を分取TLCにて精製し、白色アモルファスとして表題化合物327(68mg,70%)を得た。

H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.03−0.19(m,2H),0.47−0.66(m,3H),0.85−1.04(m,1H),1.37−1.49(m,1H),1.76−1.89(m,2H),2.42−2.57(m,2H),2.89(dd,J=2.1,11.1Hz,1H),2.95(d,J=16.2Hz,1H),3.03−3.17(m,2H),3.29(d,J=18.9Hz,1H),3.34(d,J=16.5Hz,1H),3.51(dd,J=5.1,8.4Hz,1H),3.68−3.86(m,3H),3.74(s,3H),3.94(dd,J=5.4,8.1Hz,1H),4.62−4.70(m,1H),6.70(d,J=2.7Hz,1H),6.74(dd,J=2.7,8.4Hz,1H),7.09(d,J=8.4Hz,1H),7.18−7.36(m,5H).

(2)(1S,3aR,5aS,6R,11bS,11cS,12R)−3−ベンジル−14−(シクロプロピルメチル)−10−メトキシ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−12−オール(328)の合成
【0707】
【化248】
[この文献は図面を表示できません]
【0708】
アルゴン雰囲気下、上記(1)で得た化合物327(24mg,0.05mmol)をメタノール(2mL)に溶解し、水素化ホウ素ナトリウム(10mg,0.25mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)を加え、クロロホルムで3回抽出した。有機層をあわせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物を分取TLCにて精製し、無色油状物として表題化合物328(11mg,45%)および化合物324(4mg,18%)を得た。

H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.03−0.17(m,2H),0.36−0.58(m,3H),0.81−0.96(m,1H),1.46−1.69(m,2H),1.78−1.92(m,1H),2.26−2.56(m,3H),2.66−2.78(m,2H),2.94(dd,J=6.0,18.3Hz,1H),3.07(d,J=18.3Hz,1H),3.26−3.41(m,3H),3.43−3.55(m,2H),3.61−3.82(m,3H),3.75(s,3H),5.23−5.34(m,1H),6.69(dd,J=2.7,8.4Hz,1H),6.73(d,J=2.7Hz,1H),7.02(d,J=8.4Hz,1H),7.18−7.34(m,5H).

(3)(1S,3aR,5aS,6R,11bS,11cS,12R)−3−ベンジル−14−(シクロプロピルメチル)−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−エポキシナフト[1,2−e]インドール−10,12−ジオール(329)の合成
【0709】
【化249】
[この文献は図面を表示できません]
【0710】
実施例22に記載の方法に従って、上記(2)で得た化合物328(10mg,0.022mmol)を用い、表題化合物329(4mg,39%)及びその塩酸塩を得た。

化合物329(フリー塩基) H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.03−0.17(m,2H),0.41−0.63(m,3H),0.78−0.96(m,1H),1.53−1.71(m,2H),1.91(dd,J=9.9,13.8Hz,1H),2.25−2.58(m,3H),2.63−2.80(m,2H),2.94(dd,J=6.0,18.3Hz,1H),3.06(d,J=18.3Hz,1H),3.20(t,J=6.6Hz,1H),3.31−3.48(m,3H),3.53(d,J=5.1Hz,1H),3.60−3.74(m,2H),5.20−5.29(m,1H),6.53(d,J=2.4Hz,1H),6.64(dd,J=2.4,8.4Hz,1H),6.98(d,J=8.4Hz,1H),7.12−7.33(m,5H).

(実施例247)
【0711】

[(1S,2R,3aR,5aS,6R,11bS,11cS)−14−(シクロプロピルメチル)−10−ヒドロキシ−2−メチル−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3−イル](フェニル)メタノン(332)

(1)(1S,3aR,5aS,6R,11bS,11cS)−14−(シクロプロピルメチル)−10−メトキシ−3a,4,5,6,7,11c−ヘキサヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール(330)の合成
【0712】
【化250】
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【0713】
アルゴン雰囲気下、化合物77(146mg,0.40mmol)をジクロロメタン(3mL)に溶解し、ヨードソベンゼン(97mg,0.44mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(15mL)を加え、クロロホルムで3回抽出した。有機層をあわせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物を分取TLCにて精製し、無色油状物として表題化合物330(108mg,74%)を得た。

H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.03−0.15(m,2H),0.41−0.53(m,2H),0.73−0.89(m,2H),1.07−1.30(m,4H),1.52−1.63(m,1H),1.83(dt,J=5.2,12.8Hz,1H),1.96−2.08(m,1H),2.22−2.38(m,2H),2.51−2.63(m,1H),2.84−2.98(m,3H),3.06−3.21(m,2H),3.25−3.34(m,1H),3.79(s,3H),4.36−4.44(m,1H),6.65−6.74(m,2H),7.03(d,J=8.8Hz,1H),7.63(d,J=1.2Hz,1H).

(2)(1S,2R,3aR,5aS,6R,11bS,11cS)−14−(シクロプロピルメチル)−2−メチル−10−メトキシ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール(331)の合成
【0714】
【化251】
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【0715】
アルゴン雰囲気下、上記(1)で得た化合物330(36mg,0.10mmol)をTHF(2mL)に溶解し、−78℃に冷却しメチルリチウム・ジエチルエーテル溶液(1.0mol/L,0.5mL,0.5mmol)を加え、−78℃で2時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(5mL)を加え、クロロホルムで3回抽出した。有機層をあわせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物を分取TLCにて精製し、無色油状物として表題化合物331(22mg,58%)を得た。

H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.03−0.16(m,2H),0.40−0.53(m,2H),0.72−0.86(m,1H),0.97−1.18(m,4H),1.25(d,J=6.3Hz,3H),1.34−1.49(m,1H),1.60−1.74(m,1H),1.83−2.06(m,2H),2.21(dd,J=6.3,12.6Hz,1H),2.30(dd,J=6.3,12.6Hz,1H),2.38−2.59(m,2H),2.75−2.97(m,4H),3.06−3.21(m,2H),3.27−3.38(m,1H),3.59(dt,J=2.7,6.6Hz,1H),3.76(s,3H),6.66(dd,J=2.7,8.4Hz,1H),6.71(d,J=2.7Hz,1H),7.01(d,J=8.4Hz,1H).

(3)[(1S,2R,3aR,5aS,6R,11bS,11cS)−14−(シクロプロピルメチル)−10−ヒドロキシ−2−メチル−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3−イル](フェニル)メタノン(332)の合成
【0716】
【化252】
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【0717】
実施例5及び6に記載した方法に従って、上記(2)で得た化合物331(29mg,0.078mmol)を用い、表題化合物332(8mg,21%)及びその塩酸塩を得た。

化合物332(フリー塩基) H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.02−0.17(m,2H),0.40−0.53(m,2H),0.71−0.95(m,2H),0.96(d,J=6.3Hz,2.25H),1.05−2.12(m,7.75H),2.25−2.38(m,2H),2.48−2.73(m,2H),2.76−2.94(m,2H),3.09(dd,J=6.6,9.0Hz,1H),3.11−3.22(m,1H),3.27−3.49(m,1H),4.13(dd,J=6.6,12.9Hz,0.75H),4.37−4.50(m,0.5H),4.75(dd,J=7.5,9.3Hz,0.75H),6.51(dd,J=2.7,8.4Hz,0.25H),6.57(d,J=2.7Hz,0.25H),6.59−6.69(m,1.5H),6.87(d,J=8.1Hz,0.25H),6.88(d,J=8.1Hz,0.75H),7.22−7.57(m,5H).

(実施例248)
【0718】
[(1S,2S,3aR,5aS,6R,11bS,11cS)−14−(シクロプロピルメチル)−10−ヒドロキシ−2−メチル−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3−イル](フェニル)メタノン(334)

(1)(1S,2S,3aR,5aS,6R,11bS,11cS)−14−(シクロプロピルメチル)−2−メチル−10−メトキシ−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール(333)の合成
【0719】
【化253】
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【0720】
アルゴン雰囲気下、実施例247(2)で得た化合物331(35mg,0.093mmol)をジクロロメタン(2mL)に溶解し、ヨードソベンゼン(33mg,0.15mmol)を加え、室温で30分撹拌した。反応液にメタノール(3mL)、水素化ホウ素ナトリウム(19mg,0.50mmol)を加え、室温で30分撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(5mL)を加え、クロロホルムで3回抽出した。有機層をあわせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物を分取TLCにて精製し、無色油状物として表題化合物333(20mg,56%)を得た。

H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.03−0.17(m,2H),0.41−0.56(m,2H),0.67−0.89(m,2H),1.03(dd,J=7.2,15.0Hz,1H),1.11−1.32(m,2H),1.24(d,J=6.6Hz,3H),1.45−1.73(m,2H),1.90−2.06(m,2H),2.31(d,J=6.3Hz,2H),2.45−2.58(m,1H),2.66−2.79(m,1H),2.82−3.00(m,4H),3.11−3.19(m,1H),3.37(br s,1H),3.40−3.54(m,1H),3.61−3.71(m,1H),3.76(s,3H),6.62−6.69(m,2H),7.02(d,J=8.4Hz,1H).

(2)[(1S,2S,3aR,5aS,6R,11bS,11cS)−14−(シクロプロピルメチル)−10−ヒドロキシ−2−メチル−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−3H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3−イル](フェニル)メタノン(334)の合成
【0721】
【化254】
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【0722】
実施例5及び6に記載した方法に従って、上記(1)で得た化合物333(20mg,0.052mmol)を用い、表題化合物334(13mg,54%)及びその塩酸塩を得た。

化合物334(フリー塩基) H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.03−0.19(m,2H),0.40−0.58(m,2H),0.71−1.81(m,11H),1.83−2.12(m,2H),2.21−2.41(m,2H),2.47−2.62(m,1H),2.70−3.00(m,3H),3.02−3.22(m,2H),3.80−4.06(m,0.5H),4.22−4.80(m,1.5H),6.31−6.72(m,2H),6.91(d,J=8.4Hz,1H),7.21−7.50(m,5H).

(実施例249)
【0723】
(1S,2S,3aR,5aS,6R,11bS,11cS)−14−(シクロプロピルメチル)−10−メトキシ−3−メチル−2−(ナフタレン−2−イル)−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール(337)

(1)(1S,2R,3aR,5aS,6R,11bS,11cS)−14−(シクロプロピルメチル)−10−メトキシ−2−(ナフタレン−2−イル)−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール(335)の合成
【0724】
【化255】
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【0725】
アルゴン雰囲気下、2−臭化ナフタレン(249mg,1.2mmol)をTHF(1mL)に溶解し、−78℃に冷却しn−ブチルリチウム・ヘキサン溶液(1.63mol/L,613μL,1.0mmol)を加え、−78℃で5分間撹拌した。−78℃に冷却し反応液に実施例247(1)で得た化合物330(73mg,0.20mmol)のTHF(2mL)溶液を加え、−78℃で2時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)を加え、クロロホルムで3回抽出した。有機層をあわせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物を分取TLCにて精製し、無色油状物として表題化合物335(23mg,23%)を得た。

H NMR(CDCl,300MHz):δ 0.02−0.18(m,2H),0.38−0.54(m,2H),0.72−0.90(m,1H),0.96−1.32(m,3H),1.42(d,J=13.5Hz,1H),1.50−1.67(m,1H),1.69−1.97(m,2H),2.01(dt,J=3.0,12.3Hz,1H),2.22−2.40(m,2H),2.54(dd,J=4.2,11.4Hz,1H),2.79−3.00(m,4H),3.06(t,J=7.5Hz,1H),3.17(d,J=4.2Hz,1H),3.33(t,J=11.4Hz,1H),3.78(s,3H),3.93(t,J=6.6Hz,1H),4.52(d,J=3.0Hz,1H),6.69(dd,J=2.7,8.4Hz,1H),6.76(d,J=2.7Hz,1H),7.03(d,J=8.1Hz,1H),7.36−7.52(m,2H),7.56(d,J=8.7Hz,1H),7.72−7.91(m,4H).

(2)(1S,2S,3aR,5aS,6R,11bS,11cS)−14−(シクロプロピルメチル)−10−メトキシ−2−(ナフタレン−2−イル)−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール(336)の合成
【0726】
【化256】
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【0727】
実施例248(1)に記載した方法に従い、上記(1)で得た化合物335(21mg,0.054mmol)を用い、無色油状物として表題化合物336(11mg,54%)を得た。

H NMR(CDCl,300MHz):δ −0.05−0.17(m,2H),0.31−0.53(m,2H),0.63−1.01(m,3H),1.09−1.32(m,2H),1.53−1.69(m,2H),1.90−2.38(m,4H),2.44−2.59(m,1H),2.65−2.98(m,4H),3.06(br s,1H),3.21−3.34(m,1H),3.80(s,3H),3.87(dd,J=4.5,9.6Hz,1H),4.82(d,J=4.8Hz,1H),6.68(dd,J=2.4,8.4Hz,1H),6.71(d,J=2.4Hz,1H),7.03(d,J=8.4Hz,1H),7.36−7.52(m,2H),7.53(dd,J=1.5,8.7Hz,1H),7.70−7.90(m,3H),7.95(s,1H).

(3)(1S,2S,3aR,5aS,6R,11bS,11cS)−14−(シクロプロピルメチル)−10−ヒドロキシ−3−メチル−2−(ナフタレン−2−イル)−1,2,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール(337)の合成
【0728】
【化257】
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【0729】
実施例58に記載した方法に従って、上記(2)で得た化合物336(18mg,0.037mmol)を用い、表題化合物337(7mg,36%)及びその塩酸塩を得た。

化合物337(フリー塩基) H NMR(CDCl,300MHz):δ −0.08−0.08(m,2H),0.28−0.42(m,2H),0.55−0.82(m,2H),1.01−1.33(m,4H),1.54−1.67(m,1H),1.71−1.87(m,1H),1.88−2.03(m,2H),2.12−2.26(m,2H),2.36(s,3H),2.41−2.58(m,2H),2.77−3.18(m,6H),4.13(d,J=4.2Hz,1H),6.58(dd,J=2.7,8.1Hz,1H),6.63(d,J=2.4Hz,1H),6.97(d,J=8.1Hz,1H),7.38−7.52(m,2H),7.52(dd,J=1.5,8.4Hz,1H),7.76−7.92(m,4H).

(実施例250)
【0730】
[(1S,5aS,6R,11bR)−10−ヒドロキシ−14−[2−(ピリジン−2−イル)エチル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル](フェニル)メタノン(338)の合成
【0731】
【化258】
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【0732】
実施例103(1)および実施例6に記載した方法に従い、化合物81(30mg,0.07mmol)及びトルエン−4−スルホン酸2−(ピリジン−2−イル)エチルエステル(60mg,0.22mmol)を用いて表題化合物338及びその塩酸塩(17mg,42%)を得た。

化合物338(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.75−1.10(m,1H),1.50−2.00(m,5H),2.05−2.30(m,1H),2.80−2.95(m,1H),3.10−3.85(m,12H),4.00−4.15(m,1H),4.20−4.30(m,0.7H),4.70−5.00(m,0.3H),6.60(d,J=2.4Hz,0.3H),6.66(dd,J=2.4,8.3Hz,0.3H),6.75(dd,J=2.4,8.3Hz,0.7H),6.81(d,J=2.4Hz,0.7H),7.08(d,J=8.3Hz,0.3H),7.16(d,J=8.3Hz,0.7H),7.35−7.50(m,5H),7.97(t,J=6.8Hz,1H),8.04−8.11(m,1H),8.50−8.59(m,1H),8.82(d,J=5.4Hz,1H).

(実施例251)
【0733】
[(1S,5aS,6R,11bR)−10−ヒドロキシ−14−[2−(ピリジン−3−イル)エチル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル](フェニル)メタノン(339)の合成
【0734】
【化259】
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【0735】
実施例103(1)および実施例6に記載した方法に従い、化合物81(20mg,0.048mmol)及びメタン−4−スルホン酸2−(ピリジン−3−イル)エチルエステル(29mg,0.14mmol)を用いて表題化合物339及びその塩酸塩(4.6mg,17%)を得た。

化合物339(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.82−1.11(m,1H),1.14−1.25(m,0.3H),1.47−2.05(m,4.7H),2.16−2.33(m,1H),2.77−2.95(m,1H),3.11−3.82(m,12.3H),4.02−4.15(m,1H),4.20−4.33(m,0.7H),6.59(d,J=2.4Hz,0.3H),6.64(dd,J=2.4,8.3Hz,0.3H),6.74(dd,J=2.4,8.3Hz,0.7H),6.79(d,J=2.4Hz,0.7H),7.07(d,J=8.3Hz,0.3H),7.15(d,J=8.3Hz,0.7H),7.38−7.54(m,5H),8.11(dd,J=5.8,7.8Hz,1H),8.73(d,J=7.8Hz,1H),8.81(d,J=5.9Hz,1H),8.99(s,1H).

(実施例252)
【0736】
2−[(1S,5aS,6R,11bR)−3−ベンゾイル−10−ヒドロキシ−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−14−イル]−1−フェニルエタノン(340)の合成
【0737】
【化260】
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【0738】
実施例103(1)及び実施例104(4)に記載した方法に従い、化合物121(30mg,0.06mmol)及びフェナシルクロリド(14mg,0.09mmol)を用いて表題化合物340及びその塩酸塩を得た。

化合物340(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.75−1.10(m,2H),1.50−1.95(m,4H),2.20−2.35(m,1H),3.00−3.25(m,4H),3.25−3.80(m,5H),3.94(dd,J=6.3,13.2Hz,1H),4.28(dd,J=8.8,13.2Hz,0.7H),4.70−5.00(m,1.3H),5.27(d,J=18.1Hz,0.3H),5.29(d,J=18.1Hz,0.7H),6.60(d,J=2.4Hz,0.3H),6.67(dd,J=2.4,8.3Hz,0.3H),6.76(dd,J=2.4,8.3Hz,0.7H),6.81(d,J=2.4Hz,0.7H),7.07(d,J=8.3Hz,0.3H),7.15(d,J=8.3Hz,0.7H),7.35−7.50(m,5H),7.61(t,J=7.3Hz,2H),7.74(d,J=7.3Hz,1H),8.09(d,J=7.3Hz,2H).

(実施例253)
【0739】
2−[(1S,5aS,6R,11bR)−3−ベンゾイル−10−ヒドロキシ−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−14−イル)酢酸メチル(341)の合成
【0740】
【化261】
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【0741】
実施例103(1)および実施例6に記載した方法に従い、化合物121(30mg,0.058mmol)及び2−ブロモ酢酸メチル(8μL,0.087mmol)を用いて表題化合物341及びその塩酸塩(17.9mg,61%)を得た。

化合物341(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.78−1.07(m,1H),1.13−1.25(m,0.3H),1.50−1.93(m,4.7H),2.13−2.30(m,1H),2.85−3.09(m,2H),3.12−3.55(m,5.6H),3.62−3.81(m,1.7H),3.89(s,3H),3.98−4.15(m,2H),4.20−4.30(m,0.7H),4.40−4.51(m,1H),6.57(d,J=2.4Hz,0.3H),6.66(dd,J=2.4,8.3Hz,0.3H),6.74(dd,J=2.4,8.3Hz,0.7H),6.79(d,J=2.4Hz,0.7H),7.05(d,J=8.3Hz,0.3H),7.13(d,J=8.3Hz,0.7H),7.37−7.52(m,5H).

(実施例254)
【0742】
[(1S,5aS,6R,11bR)−10−ヒドロキシ−14−[2−(メチルスルホニル)エチル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル](フェニル)メタノン(342)の合成
【0743】
【化262】
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【0744】
実施例12及び実施例104(4)に記載した方法に従い、化合物121(30mg,0.06mmol)及び1−クロロ−2−(メチルスルホニル)エタン(13mg,0.09mmol)を用いて表題化合物342及びその塩酸塩を得た。

化合物342(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.75−1.10(m,1H),1.50−2.00(m,5H),2.10−2.25(m,1H),2.75−2.95(m,2H),3.16(s,3H),3.10−3.60(m,5H),3.60−3.95(m,6H),4.06(dd,J=6.3,13.2Hz,1H),4.20−4.30(m,0.7H),4.70−4.80(m,0.3H),6.58(d,J=2.4Hz,0.3H),6.66(dd,J=2.4,8.3Hz,0.3H),6.75(dd,J=2.4,8.3Hz,0.7H),6.79(d,J=2.4Hz,0.7H),7.07(d,J=8.3Hz,0.3H),7.14(d,J=8.3Hz,0.7H),7.35−7.50(m,5H).

(実施例255)
【0745】
3−[(1S,5aS,6R,11bR)−3−ベンゾイル−10−ヒドロキシ−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−14−イル]プロパナミド(344)

(1)3−[(1S,5aS,6R,11bR)−3−ベンゾイル−10−メトキシ−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−14−イル]プロパナミド(343)の合成
【0746】
【化263】
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【0747】
アルゴン雰囲気下、化合物81(20mg,0.048mmol)をトルエン(1mL)/メタノール(0.1mL)に溶解し、アクリルアミド(5mg,0.072mmol)を加え、22時間還流した。反応液に水を加えてクロロホルムで抽出後、飽和食塩水にて洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。得られた粗生成物を分取TLCで精製後、表題化合物(15.6mg,67%)を得た。

H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.74−1.15(m,2H),1.15−1.97(m,4H),2.00−2.16(m,1H),2.28−2.46(m,2H),2.56−2.59(m,1H),2.63−2.82(m,2H),2.92−3.19(m,6.2H),3.51−3.76(m,2.4H),3.69(s,1.2H),3.79(s,1.8H),4.15−4.33(m,0.8H),4.76−4.86(m,0.6H),5.47(br s,1H),6.53(d,J=2.4Hz,0.4H),6.64(dd,J=2.4,8.3Hz,0.4H),6.69−6.74(m,1.2H),7.00(d,J=8.3Hz,0.4H),7.06(d,J=8.3Hz,0.6H),7.37−7.47(m,5H),7.66(br s,1H).

(2)3−[(1S,5aS,6R,11bR)−3−ベンゾイル−10−ヒドロキシ−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−14−イル]プロパナミド(344)の合成
【0748】
【化264】
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【0749】
実施例6に記載した方法に従い、上記(1)で得た化合物343(15.6mg,0.032mmol)を用い、表題化合物344及びその塩酸塩(2.3mg,14%)を得た。

化合物344(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.75−1.06(m,1H),1.46−1.95(m,5H),2.08−2.22(m,1H),2.68−2.92(m,4H),3.09−3.80(m,9.3H),3.88−3.99(m,1H),4.19−4.31(m,0.7H),6.58(d,J=2.4Hz,0.3H),6.64(dd,J=2.4,8.3Hz,0.3H),6.74(dd,J=2.4,8.3Hz,0.7H),6.79(d,J=2.4Hz,0.7H),7.05(d,J=8.3Hz,0.3H),7.13(d,J=8.3Hz,0.7H),7.34−7.54(m,5H).

(実施例256)
【0750】
[(1S,5aS,6R,11bR)−10−ヒドロキシ−14−((S)−3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル](フェニル)メタノン(345)の合成
【0751】
【化265】
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【0752】
実施例107に記載した方法に従い、化合物81(30mg,0.07mmol)及び(S)−2−(トリフルオロメチル)オキシラン(0.1mL)を用いて表題化合物345及びその塩酸塩(10mg,26%)を得た。

化合物345(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.80−1.10(m,2H),1.50−2.00(m,4H),2.10−2.25(m,1H),2.80−3.10(m,2H),3.10−3.35(m,4H),3.40−3.95(m,6.3H),4.20−4.30(m,0.7H),4.60−4.90(m,1H),6.58(d,J=2.4Hz,0.3H),6.66(dd,J=2.4,8.3Hz,0.3H),6.75(dd,J=2.4,8.3Hz,0.7H),6.79(d,J=2.4,8.3Hz,0.7H),7.07(d,J=8.3Hz,0.3H),7.14(d,J=8.3Hz,0.7H),7.36−7.50(m,5H).

(実施例257)
【0753】
[(1S,5aS,6R,11bR)−10−ヒドロキシ−14−((S)−2−ヒドロキシヘキシル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル](フェニル)メタノン(346)の合成
【0754】
【化266】
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【0755】
実施例107に記載した方法に従い、化合物81(30mg,0.07mmol)及び(S)−2−ブチルオキシラン(0.1mL)を用いて表題化合物346及びその塩酸塩(10mg,27%)を得た。

化合物346(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 0.75−1.05(m,4H),1.10−1.95(m,11H),2.10−2.25(m,1H),2.75−3.00(m,2H),3.10−3.30(m,4H),3.35−3.80(m,5H),3.90−4.10(m,2H),4.20−4.30(m,0.7H),4.70−4.80(m,0.3H),6.57(d,J=2.4Hz,0.3H),6.64(dd,J=2.4,8.3Hz,0.3H),6.74(dd,J=2.4,8.3Hz,0.7H),6.78(d,J=2.4Hz,0.7H),7.05(d,J=8.3Hz,0.3H),7.13(d,J=8.3Hz,0.7H),7.30−7.50(m,5H).

(実施例258)
【0756】
[(1S,5aS,6R,11bR)−10−ヒドロキシ−14−[(3−メチルオキセタン−3−イル)メチル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H,3aH,11cH)−イル](フェニル)メタノン(347)の合成
【0757】
【化267】
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【0758】
実施例103(1)及び実施例107に記載した方法に従い、化合物121(24mg,0.047mmol)及びトルエン−4−スルホン酸(3−メチルオキセタン−3−イル)メチルエステル(18mg,0.07mmol)を用いて表題化合物347を得た。

化合物347(フリー塩基) H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.75−1.78(m,9H),1.78−1.95(m,1H),2.12−2.32(m,2H),2.46−2.56(m,1H),2.60−2.72(m,2H),2.85−3.16(m,4H),3.30−3.44(m,1H),3.52−3.72(m,1.7H),4.14−4.26(m,0.6H),4.26−4.35(m,2H),4.43−4.53(m,2H),4.82(t,J=6.8Hz,0.7H),5.74(br s,0.3H),6.48(d,J=2.4Hz,0.3H),6.54(dd,J=2.4,8.3Hz,0.3H),6.63(dd,J=2.4,8.3Hz,0.7H),6.69(d,J=2.4Hz,0.7H),6.82(br s,0.7H),6.93(d,J=8.3Hz,0.3H),6.95(d,J=8.3Hz,0.7H),7.30−7.49(m,5H).

(実施例259)
【0759】
(1S,5aS,6R,11bR)−14−(2,2−ジフルオロ−2−フェニルエチル)−10−ヒドロキシ−N−イソプロピル−3a,4,5,6,7,11c−ヘキサヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−3(2H)−カルボキサミド(348)の合成
【0760】
【化268】
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【0761】
実施例122に記載した方法に従い、化合物130(20mg,0.04mmol)及びイソプロピルイソシアネート(5μL,0.05mmol)を用いて表題化合物348及びその塩酸塩(10mg,39%)を得た。

化合物348(フリー塩基) H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.70−0.85(m,1H),0.85−1.05(m,2H),1.08(d,J=5.9Hz,3H),1.10(d,J=5.9Hz,3H),1.15−1.30(m,3H),1.65−1.80(m,1H),2.26−2.38(m,2H),2.70−3.15(m,8H),3.30−3.45(m,1H),3.65−3.80(m,1H),3.90−4.05(m,2H),4.11(br s,1H),6.56(d,J=2.4Hz,1H),6.61(dd,J=2.4,8.3Hz,1H),6.91(d,J=8.3Hz,1H),7.35−7.55(m,5H),7.61(br s,1H).

(実施例260)
【0762】
(1S,5aS,6R,11bR)−14−(2,2−ジフルオロ−2−フェニルエチル)−3−(ピリジン−2−イル)−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−10−オール(349)の合成
【0763】
【化269】
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【0764】
実施例164に記載した方法に従い、化合物130(20mg,0.04mmol)を用いて表題化合物349及びその塩酸塩(10mg,39%)を得た。

化合物349(フリー塩基) H NMR(CDCl,400MHz):δ 0.70−0.85(m,1H),1.20−1.70(m,5H),1.75−1.85(m,1H),2.30−2.35(m,2H),2.70−3.20(m,8H),3.43(d,J=10.2Hz,1H),3.60−3.70(m,1H),4.50−4.66(m,1H),6.32(d,J=8.8Hz,1H),6.48(t,J=6.3Hz,1H),6.59(dd,J=2.4,8.3Hz,1H),6.67(d,J=2.4Hz,1H),6.85(d,J=8.3Hz,1H),7.35−7.46(m,4H),7.46−7.50(m,2H),8.00−8.10(m,1H).

(実施例261)
【0765】
(1S,5aS,6R,11bR)−14−((S)−2−ヒドロキシプロピル)−3−(ピリジン−2−イル)−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−10−オール(351)

(1)(2S)−1−[(1S,5aS,6R,11bR)−10−メトキシ−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−14−イル)プロパン−2−オール(350)の合成
【0766】
【化270】
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【0767】
実施例107及び実施例106(4)に記載した方法に従い、化合物127(200mg,0.41mmol)及び(S)−(−)−プロピレンオキサイド(1mL)を用いて表題化合物の粗体を得た。

(2)(1S,5aS,6R,11bR)−14−((S)−2−ヒドロキシプロピル)−3−(ピリジン−2−イル)−2,3,3a,4,5,6,7,11c−オクタヒドロ−1H−6,11b−(イミノエタノ)−1,5a−メタノナフト[1,2−e]インドール−10−オール(351)の合成
【0768】
【化271】
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【0769】
実施例164に記載した方法に従い、上記(1)で得た粗生成物(28.3mg,0.077mmol)及び2−ブロモピリジン(11μL,0.12mmol)を用いて表題化合物351(7.2mg,22%)及びその塩酸塩を得た。

化合物351(塩酸塩) H NMR(CDOD,400MHz):δ 1.00−1.14(m,1H),1.24−1.41(m,1H),1.28(d,J=6.3Hz,3H),1.58−1.76(m,3H),1.84−1.96(m,1H),2.23−2.35(m,1H),2.85−2.96(m,1H),3.03−3.16(m,1H),3.18−3.40(m,4H),3.41−3.58(m,3H),3.78−3.87(m,1H),3.98−4.04(m,1H),4.14(d,J=5.9Hz,1H),4.20−4.32(m,1H),4.54−4.62(m,1H),6.76(dd,J=2.4,8.3Hz,1H),6.81(d,J=2.4Hz,1H),6.91−6.98(m,1H),7.08(d,J=9.3Hz,1H),7.16(d,J=8.3Hz,1H),7.79−7.92(m,1H),7.92−8.03(m,1H).

(実施例262)
【0770】
(1)オピオイド受容体機能試験
本発明化合物のμ、δおよびκオピオイド受容体に対する機能活性を調べた。
方法:Lance Ultra cAMP kit (パーキンエルマー社)を用い、所定の方法に従って実施した。アゴニスト活性の評価では、各オピオイド受容体(δ、μおよびκ)発現CHO細胞と被験化合物をそれぞれ10μM フォルスコリン存在下にて、アッセイバッファー(1×HBSS,1M HEPES,pH7.4,250mM IBMX(Isobutylmethylxanthine),7.5% BSA)中で30分間反応させた。続けて、キット中のcAMP検出試薬を添加し、1時間後にEnVisionプレートリーダー(パーキンエルマー社)を用いて時間分解蛍光測定を行った。665nmの蛍光値から被験化合物の用量反応曲線を求め、EC50値およびEmax値を算出した。Emax値は各対照薬(δ:SNC80、μ:DAMGO、κ:U−69593)の最大反応を100%とした時の、被験化合物の最大反応の割合で求めた。
(2)結果
表24〜26にその結果を記載する。

SNC80:
(+)−4−[(α R)−α−((2S,5R)−4−アリル−2,5−ジメチル−1−ピペラジニル)−3−メトキシベンジル]−N,N−ジエチルベンズアミド

DAMGO:
[D−Ala,N−MePhe,Gly−ol]enkephalin

U−69593:
(+)−(5α,7α,8β)−N−メチル−N−[7−(1−ピロリジニル)−1−オキサスピロ[4.5]デシ−8−イル]ベンゼンアセトアミド
【0771】
【表24】
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【0772】
【表25】
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【0773】
【表26】
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【0774】
1):塩酸塩を用いた。
N.C.:最高濃度(10μM)において最大反応に達していなかったため、EC50値は算出しなかった。
:最高濃度において最大反応に達していなかったため、参考値として最高濃度での反応率を示した。

表24〜26に示すとおり、本発明の化合物は、オピオイドδ受容体に対して強力なアゴニスト活性を有することが確認された。

(実施例263)
【0775】
(1)鎮痛作用(酢酸ライジング法)
ICR系雄性マウスを1群8匹として用いた。被験化合物(3mg/kg)の皮下投与 20分後に 0.6% 酢酸水溶液(0.1mL/10g体重)を腹腔内投与し、その5分後から20分間に発現するライジング数を計測した。溶媒投与群のライジング数に対する被検化合物投与群のライジング抑制率(%inhibition)により鎮痛作用を評価した。
(2)結果
その結果を表27に記載する。
【0776】
【表27】
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【0777】
1)塩酸塩を用いた。
2)ライジング抑制作用は、抑制率に従って以下のように分類した。
≧90%:+++、70≦%<90:++、50≦%<70:+

表27に示すとおり、本発明の化合物は、強力な鎮痛作用を示すことが確認された。