特許第6061874号(P6061874)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6061874
(24)【登録日】2016年12月22日
(45)【発行日】2017年1月18日
(54)【発明の名称】データ管理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G05B 23/02 20060101AFI20170106BHJP
【FI】
   G05B23/02 301U
【請求項の数】7
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2014-5271(P2014-5271)
(22)【出願日】2014年1月15日
(65)【公開番号】特開2015-133064(P2015-133064A)
(43)【公開日】2015年7月23日
【審査請求日】2015年10月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルテクノサービス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】特許業務法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】妻鹿 利宏
【審査官】 稲垣 浩司
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−082716(JP,A)
【文献】 特開平08−249020(JP,A)
【文献】 特開平07−282090(JP,A)
【文献】 特開平03−213027(JP,A)
【文献】 特開平06−084083(JP,A)
【文献】 特開2010−015391(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05B 23/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介してコントローラから送信されてくる複数の設備それぞれの状態を示す状態情報を管理するデータ管理装置において、
各設備の状態情報を、前記データ管理装置主導で行うポーリング方式又は設備の状態が変化すると当該設備の状態情報を前記コントローラが自発的に送信する状態変化通知方式のいずれかの通信方式で前記コントローラから収集する収集手段と、
前記複数の設備のうち監視端末から指定された設備監視画面において表示対象となっている設備の状態情報に基づき、当該設備の状態を表示する前記設備監視画面を前記監視端末に表示させる表示制御手段と、
前記複数の設備のうち前記監視端末から指定された設備監視画面において表示対象となっている設備の状態情報を収集する通信方式を状態変化通知方式に設定する通信方式設定手段と、
を有することを特徴とするデータ管理装置。
【請求項2】
前記通信方式設定手段は、表示が終了された設備監視画面において状態が監視される設備の状態情報を収集する通信方式を状態変化通知方式からポーリング方式に変更することを特徴とする請求項1に記載のデータ管理装置。
【請求項3】
前記通信方式設定手段は、前記設備監視画面において表示対象となっている全ての設備の通信方式を状態変化通知方式に設定すると前記ネットワークにかかる負荷が予め設定された閾値を超えると判断した場合、その全ての設備のうち予め決められた設備の選択条件に合致した設備の通信方式をポーリング方式から状態変化通知方式に変更することを特徴とする請求項1に記載のデータ管理装置。
【請求項4】
前記通信方式設定手段は、現在から一定期間内に状態の変化があった設備という選択条件に合致した設備の通信方式を変更することを特徴とする請求項に記載のデータ管理装置。
【請求項5】
前記通信方式設定手段は、状態が正常でない設備という選択条件に合致した設備の通信方式を変更することを特徴とする請求項に記載のデータ管理装置。
【請求項6】
前記通信方式設定手段は、各設備に対して予め設定されている重要度に基づき選択するという選択条件に従い選択された設備の通信方式を変更することを特徴とする請求項に記載のデータ管理装置。
【請求項7】
ネットワークを介してコントローラから送信されてくる複数の設備それぞれの状態を示す状態情報を管理するために用いられるコンピュータを、
各設備の状態情報を、前記コンピュータ主導で行うポーリング方式又は設備の状態が変化すると当該設備の状態情報を前記コントローラが自発的に送信する状態変化通知方式のいずれかの通信方式で前記コントローラから収集する収集手段、
前記複数の設備のうち監視端末から指定された設備監視画面において表示対象となっている設備の状態情報に基づき、当該設備の状態を表示する前記設備監視画面を前記監視端末に表示させる表示制御手段、
前記複数の設備のうち前記監視端末から指定された設備監視画面において表示対象となっている設備の状態情報を収集する通信方式を状態変化通知方式に設定する通信方式設定手段、
として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、監視対象とする設備の状態に関する状態情報を収集して監視端末に表示させるデータ管理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ビル監視システムは、監視対象とする設備が直接又は間接的に接続されたシステムコントローラ、設備の状態に関するデータを管理する管理サーバ及び設備の状態の監視に使用される監視PCを有している。設備の状態に関するデータは、システムコントローラにより集約され、管理サーバがそのデータを収集することで集中管理する。そして、監視PCは、管理サーバにて管理されている設備の状態に関するデータを画面表示することで設備の状態を監視者に監視させる。
【0003】
システムコントローラが管理サーバへデータを通知する方式として、設備の状態が変化するとシステムコントローラがその状態の変化を自発的に送信する状態変化通知方式と、管理サーバがシステムコントローラにデータを定期的に取得しにいくポーリング方式とがある。
【0004】
状態変化通知方式は、設備の状態が管理サーバに即座に通知されるため、監視PCへの設備状態の反映が早くなるが、一時期に状態が変化する設備が多いとネットワークに負荷がかかり通信を圧迫する。
【0005】
ポーリング方式は、通信量が一定となるため、通信を圧迫するおそれはないが、設備の状態の反映がポーリング周期に依存してしまう。つまり、ポーリング方式は、状態変化通知方式に対して即時性が劣ると考えられる。
【0006】
従来では、双方の通信方式を組み合わせることで相互の短所を抑える技術が提案されている。例えば、特許文献1では、設備から収集するデータのうち、即時性が要求されるアラーム情報等の状態データはコンテンション方式(状態変化通知方式)を、その他の数値データはポーリング方式を用いるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平3−213027号公報
【特許文献2】特開平6−84083号公報
【特許文献3】特開2010−15391号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
監視PCは、設備の監視画面をブラウザで表示しており、表示画面は定周期で更新される。通常の運用時には、即時性はそれほど追求されないので、数十秒から1分程の定周期で画面が更新されてもそれほど問題にはならない。ただ、ビル監視システムの導入時やシステムの検査時には、変化した設備の状態を即座に監視画面にて確認したい。例えば、ある設備の電源がオンされたとき、オフからオンに状態が変更されたことを監視画面で即座に確認したい。
【0009】
しかしながら、状態が変化した設備の状態を示すデータがポーリング方式にて通知される場合、監視画面への状態の変化の反映は、ポーリング周期に依存してしまう。従来では、ポーリング周期として1〜2分のように相対的な短くない時間が設定されている場合、設備の状態の変化を即座に確認できるとは限らない。もちろん、状態変化通知方式にて通知すれば即座に確認できるかもしれないが、通信方式を状態変化通知方式と設定した場合、状態が変化する設備が多いとネットワークに負荷がかかり通信を圧迫しかねない。
【0010】
本発明は、ネットワークにかかる負荷の増大を抑止しつつ画面表示されている設備の状態の変化を即座に表示画面に反映させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係るデータ管理装置は、ネットワークを介してコントローラから送信されてくる複数の設備それぞれの状態を示す状態情報を管理するデータ管理装置において、各設備の状態情報を、前記データ管理装置主導で行うポーリング方式又は設備の状態が変化すると当該設備の状態情報を前記コントローラが自発的に送信する状態変化通知方式のいずれかの通信方式で前記コントローラから収集する収集手段と、前記複数の設備のうち監視端末から指定された設備監視画面において表示対象となっている設備の状態情報に基づき、当該設備の状態を表示する前記設備監視画面を前記監視端末に表示させる表示制御手段と、前記複数の設備のうち前記監視端末から指定された設備監視画面において表示対象となっている設備の状態情報を収集する通信方式を状態変化通知方式に設定する通信方式設定手段と、を有することを特徴とする。
また、前記通信方式設定手段は、表示が終了された設備監視画面において表示対象となっていた設備の状態情報を収集する通信方式を状態変化通知方式からポーリング方式に変更することを特徴とする。
【0012】
また、前記通信方式設定手段は、前記設備監視画面において表示対象となっている全ての設備の通信方式を状態変化通知方式に設定すると前記ネットワークにかかる負荷が予め設定された閾値を超えると判断した場合、その全ての設備のうち予め決められた設備の選択条件に合致した設備の通信方式をポーリング方式から状態変化通知方式に変更することを特徴とする。
【0013】
また、前記通信方式設定手段は、現在から一定期間内に状態の変化があった設備という選択条件に合致した設備の通信方式を変更することを特徴とする。
【0015】
また、前記通信方式設定手段は、状態が正常でない設備という選択条件に合致した設備の通信方式を変更することを特徴とする。
【0016】
また、前記通信方式設定手段は、各設備に対して予め設定されている重要度に基づき選択するという選択条件に従い選択された設備の通信方式を変更することを特徴とする。
【0017】
本発明に係るプログラムは、ネットワークを介してコントローラから送信されてくる複数の設備それぞれの状態を示す状態情報を管理するために用いられるコンピュータを、各設備の状態情報を、前記コンピュータ主導で行うポーリング方式又は設備の状態が変化すると当該設備の状態情報を前記コントローラが自発的に送信する状態変化通知方式のいずれかの通信方式で前記コントローラから収集する収集手段、前記複数の設備のうち監視端末から指定された設備監視画面において表示対象となっている状態情報に基づき、当該設備の状態を表示する前記設備監視画面を前記監視端末に表示させる表示制御手段、前記複数の設備のうち前記監視端末から指定された設備監視画面において表示対象となっている設備の状態情報を収集する通信方式を状態変化通知方式に設定する通信方式設定手段、として機能させるためのものである。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、ネットワーク負荷を考慮しつつ画面表示されている設備の状態の変化を即座に表示画面に反映させることができる。
【0019】
また、画面表示されている全ての設備の通信方式を状態変化通知方式に設定するとネットワークにかかる負荷が増加し通信を圧迫してしまうと判断した場合、通信が圧迫しないようにその全ての設備の中から選択された設備の通信方式のみをポーリング方式から状態変化通知方式に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明に係るデータ管理装置の一実施の形態を含むビル監視システムの全体構成及びブロック構成を示す図である。
図2】本実施の形態におけるデータ管理装置を形成するサーバコンピュータのハードウェア構成図である。
図3】本実施の形態における設備データ保存部に保存される設備データの構成例を示す図である。
図4】本実施の形態における通信方式情報記憶部に設定される通信方式情報のデータ構成例を示す図である。
図5】本実施の形態における設備状態情報蓄積部に蓄積される設備状態情報のデータ構成例を示す図である。
図6】本実施の形態における設備管理情報記憶部に設定される設備管理情報のデータ構成例を示す図である。
図7】本実施の形態における画面情報記憶部に設定される画面情報のデータ構成例を示す図である。
図8】本実施の形態における設備の状態を表示する表示処理を示したフローチャートである。
図9図8における通信方式変更設備選択処理を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面に基づいて、本発明の好適な実施の形態について説明する。
【0022】
図1は、本発明に係るデータ管理装置の一実施の形態を含むビル監視システムの全体構成及びブロック構成を示す図である。図1には、データ管理装置10とシステムコントローラ20と監視端末1とがネットワーク2で接続された構成が示されている。設備4は、接続されたローカルコントローラ3による動作制御に従い稼動する空調、照明等ビルに設置された設備機器であり、システムコントローラ20は、ローカルコントローラ3を介してあるいは直接、設備4に関するデータを収集する。データ管理装置10は、設備4の状態を示すデータをシステムコントローラ20から収集することで一括管理する。
【0023】
監視端末1は、データ管理装置10により管理されている各設備4の状態を示す状態情報を画面に表示する。設備4の監視者等は、画面表示された設備4の状態を参照することで設備4の監視を行う。監視対象とする設備4の数として数百台を想定している。従って、全設備4の状態を一画面にまとめて表示することは困難である。このため、全ての設備4をA館、B館あるいはビルの1階など設置場所毎に分類して表示する設備監視画面、あるいは照明設備など設備の種類毎に分類して表示する設備監視画面などをそれぞれ表示させるための画面データ(グラフィックデータ)を複数用意しておき、監視者等は、画面表示させる設備監視画面を選択することで、その選択された設備監視画面に監視対象として設定されている設備4に対して監視を行う。なお、ここでいう「監視対象」という語についてであるが、ビル監視システムにおける監視対象であるからこそ、ビルに設置の設備4の設備データは、データ管理装置10に収集される。設備監視画面に監視対象として設定されている設備4というのは、当該設備監視画面が画面表示されると、当該設備監視画面に表示対象として含まれている設備4の状態は視認可能な状態にあるため現在監視可能な状態にある設備ということを意味している。従って、設備監視画面に監視対象として設定されている設備4以外の設備4は、ビル監視システムにおいて監視対象ではないということではない。本実施の形態では、画面データをデータ管理装置10に用意し、監視端末1は、ユーザにより選択された設備監視画面(画面データ)をブラウザ5を用いて画面表示する。
【0024】
なお、図1には、データ管理装置10、システムコントローラ20及び監視端末1を、ビル内に設置のLAN(Local Area Network)で接続するよう図示したが、接続形態はこれに限ることはない。例えば監視端末1を、データ管理装置10及びシステムコントローラ20が設置されたビルの遠隔地、例えばビルの所有者のビル等に設置し、WAN(Wide Area Network)でデータ管理装置10と接続するようにしてもよい。
【0025】
また、図1には便宜的に1台のシステムコントローラ20のみを示したが、データ管理装置10に、同等の機能を有する複数のシステムコントローラ20を接続してもよい。監視端末1も1台のみ図示したが、複数の監視端末1から同時並行して設備4の監視を行うように構成してもよい。
【0026】
図2は、本実施の形態におけるデータ管理装置10を形成するサーバコンピュータのハードウェア構成図である。本実施の形態においてデータ管理装置10を形成するサーバコンピュータは、従前から存在する汎用的なハードウェア構成で実現できる。すなわち、コンピュータは、図2に示したようにCPU31、ROM32、RAM33、ハードディスクドライブ(HDD)34を接続したHDDコントローラ35、入力手段として設けられたマウス36とキーボード37、及び表示装置として設けられたディスプレイ38をそれぞれ接続する入出力コントローラ39、通信手段として設けられたネットワークコントローラ40を内部バス41に接続して構成される。
【0027】
本実施の形態における監視端末1は、汎用的なパーソナルコンピュータ(PC)で実現することを想定しているので、ハードウェア構成は、図2と同様に図示できる。また、 システムコントローラ20及びローカルコントローラ3は、CPU、ROM、RAM、HDD、データ管理装置10等と通信を行うネットワークインタフェース及び各設備4と通信を行う通信インタフェース等を有している。
【0028】
図1に戻り、システムコントローラ20は、データ収集部21、送信制御部22、通信方式更新部23、設備データ保存部24及び通信方式情報記憶部25を有している。なお、本実施の形態の説明に用いない構成要素については図から省略している。データ収集部21は、直接又は間接的に接続された設備4に関するデータを収集して、設備データ保存部24に保存する。本実施の形態は、設備4の状態を示す状態情報を監視端末1に表示することに関して特徴を有するものであることから、設備4に関するデータでも監視端末1の表示に用いないデータに関しては説明から省略している。
【0029】
送信制御部22は、通信方式情報記憶部25に記憶される、設備4それぞれに対して設定された通信方式に従って、設備データ保存部24に保存された各設備4に関する設備データをデータ管理装置10へ送信する。通信方式更新部23は、各設備4に対して設定された通信方式をデータ管理装置10から取得すると、通信方式情報記憶部25に設定登録する。
【0030】
図3は、本実施の形態における設備データ保存部24に保存される設備データの構成例を示す図である。設備データは、当該設備データに対応する設備4を識別する識別情報としての設備IDに、当該設備データの取得日時、データ値及び警報フラグを対応付けして構成される。データ値には、当該設備4から収集された電源のオン/オフ、また、例えば空調設備であれば、運転モード、設定温度、現在の温度(室温)、湿度等稼動状態を示すデータの各値が保存される。警報フラグは、状態が正常でないことから当該設備4から警報が発せられているときにフラグ(フラグ値=1)がセットされるフラグ情報である。警報の複数の種類が存在する場合は、フラグの値によってその種類を判別できるようにしてもよい。
【0031】
図4は、本実施の形態における通信方式情報記憶部25に設定される通信方式情報のデータ構成例を示す図である。通信方式情報は、設備4の識別情報としての設備IDに、当該設備に設定された通信方式が対応付けして構成される。設定される通信方式としては、設備4の状態が変化するとシステムコントローラ20がその変化した設備4の状態を自発的にデータ管理装置10へ通知する状態変化通知方式(「状変」)と、データ管理装置10が主導的に当該設備4の設備データの送信をシステムコントローラ20に定期的に要求するポーリング方式(「ポ」)とがある。
【0032】
なお、本実施の形態では、設備データ保存部24と通信方式情報記憶部25に分けてデータを保持するようにしたが、設備データと通信方式情報を、設備IDにより関連付けて1つの情報として取り扱うようにしてもよい。
【0033】
システムコントローラ20における各構成要素21〜23は、システムコントローラ20に搭載されたコンピュータと、コンピュータに搭載されたCPUで動作するプログラムとの協調動作により実現される。また、設備データ保存部24及び通信方式情報記憶部25は、HDD又はRAMで実現してよい。
【0034】
データ管理装置10は、受信制御部11、表示制御部12、通信方式設定部13、制御部14、設備状態情報蓄積部15、設備管理情報記憶部16及び画面情報記憶部17を有している。なお、本実施の形態の説明に用いない構成要素については図から省略している。受信制御部11は、収集手段として設けられ、ポーリング方式又は状態変化通知方式のいずれかの通信方式に従って、各設備4の設備データをシステムコントローラ20から収集すると、設備4の状態を示す設備状態情報として設備状態情報蓄積部15に蓄積する。表示制御部12は、表示制御手段として設けられ、監視端末1からの表示要求に指定された設備監視画面に監視対象として設定されている設備4の状態情報に基づき、当該設備の状態を表示する設備監視画面を監視端末1に表示させる。通信方式設定部13は、通信方式設定手段として設けられ、監視端末1からの表示要求に指定された設備監視画面に監視対象として設定されている設備の状態情報を収集する通信方式を状態変化通知方式に設定する。制御部14は、各構成要素11〜13と連携動作しながら状態情報の収集及び表示の全体制御を行う。
【0035】
図5は、本実施の形態における設備状態情報蓄積部15に蓄積される設備状態情報のデータ構成例を示す図である。設備状態情報は、設備データ送信元のシステムコントローラ20を識別する識別情報としてのシステムコントローラID(シスコンID)に、当該システムコントローラ20により各設備4に関する情報が対応付けして蓄積される。各設備4に関する情報は、システムコントローラ20から収集した設備データで構成され、当該設備4の設備IDに対応させて、当該設備4の状態を示す設備データの値及び取得日時、データの取得時点において警報が発生されているかどうかを示す警報フラグが蓄積される。設備状態情報蓄積部15には、設備データが蓄積されることで、履歴情報としても利用される。取得日時で判別できる最新の設備データが現在の状態を示している。
【0036】
図6は、本実施の形態における設備管理情報記憶部16に設定される設備管理情報のデータ構成例を示す図である。設備管理情報は、設備4の設備IDに対応させて、通信方式、表示中画面数、表示画面及び重要度が設定される。通信方式には、当該設備4の設備データを取得する際に用いられる通信方式が設定される。具体的には、前述した状態変化通知方式(「状変」)又はポーリング方式(「ポ」)のいずれかが設定される。一の設備4の状態は、複数の設備監視画面によって表示される場合があり、また1つ設備監視画面が複数の監視端末1によって同時に表示される場合もあり得るが、表示中画面数には、当該設備4の状態が現時点で表示されている画面数が設定される。本実施の形態では、設備監視画面を監視端末1に表示し、その設備監視画面に表示された設備4の状態を監視者等が参照することで設備4の監視が行われるが、表示画面には、当該設備4の状態を表示する設備監視画面を特定する画面IDが設定される。複数の画面IDが設定されているということは、当該設備4の状態は、複数の設備監視画面に表示されるということである。
【0037】
重要度には、当該設備4の重要度が設定される。例えば、客室と階段にある照明では、客室にある照明の方が重要であると考えられる。このように、設備4の設置場所等により監視者等により決められた重要度が各設備4に設定される。本実施の形態では、重要度の高い方を小さい正整数で表すことを想定しているが、これに限る必要はない。
【0038】
図7は、本実施の形態における画面情報記憶部17に設定される画面情報のデータ構成例を示す図である。画面情報は、設備監視画面を識別する画面IDに対応させて、設備ID、画像データ及び備考が対応付けして設定される。設備IDには、当該設備監視画面において状態が監視される設備の設備IDが設定される。画像データには、監視端末1に表示される設備監視画面のグラフィックデータが含まれる。グラフィックデータは、基本的には、設備4が設置されるビルのレイアウトや構造を示す画像データである。このグラフィックデータが監視端末1のブラウザにより表示されることで、設備4の設置場所及び状態が視認できる。画像データには、画像データそのものではなく画像データの格納先を特定する情報を設定するようにしてもよい。備考は、グラフィックデータが何の画面であるかを示す付加的なテキスト情報である。
【0039】
なお、設備監視画面と当該設備監視画面において表示される設備4との対応関係(画面IDと設備IDとの対応関係)は、設備管理情報でも把握できるので、画面情報又は設備管理情報の一方に設定するようにしてもよい。
【0040】
また、本実施の形態では、設備の管理に用いる情報を設備管理情報記憶部16に、画面表示に関する情報を画面情報記憶部17に、それぞれ分けて記憶するようにしたが、設備の状態の表示に用いる情報として設備管理情報記憶部16及び画面情報記憶部17を統合してもよい。
【0041】
データ管理装置10における各構成要素11〜14は、データ管理装置10を形成するコンピュータと、コンピュータに搭載されたCPU31で動作するプログラムとの協調動作により実現される。また、各記憶部15〜17は、データ管理装置10に搭載されたHDD34にて実現される。あるいは、RAM33又は外部にある記憶手段をネットワーク経由で利用してもよい。
【0042】
また、本実施の形態で用いるプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROMやDVD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して提供することも可能である。通信手段や記録媒体から提供されたプログラムはコンピュータにインストールされ、コンピュータのCPUがプログラムを順次実行することで各種処理が実現される。
【0043】
本実施の形態において特徴的なことは、監視端末1に画面表示されることで監視対象となっている設備4の通信方式を状態変化通知方式に設定するようにしたことである。これにより、表示されている設備4の状態に変化があった場合、その状態の変化を即座に設備監視画面に反映させることができる。
【0044】
次に、本実施の形態における動作について説明するが、最初にデータ管理装置10がシステムコントローラ20から設備データを収集する処理について説明する。
【0045】
システムコントローラ20におけるデータ収集部21は、直接又は間接的に接続された各設備4から設備データを収集すると、設備データ保存部24に保存する。設備4からのデータ収集は、予め設定された方式に従いポーリング方式により定周期的に収集してもよいし、状態の変化があったタイミングで収集してもよい。このシステムコントローラ20が各設備4から設備データを収集する処理は、従前と同じでよい。
【0046】
送信制御部22は、設備データが設備データ保存部24に書き込まれると、通信方式情報記憶部25を参照し、書き込まれた設備データに対応する設備4の通信方式が状態変化通知方式である場合、その設備データを即座にデータ管理装置10へ送信する。また、設備データの通信方式がポーリング方式である場合、送信制御部22は、自発的に送信することはせず、所定のポーリング周期に従ってデータ管理装置10から送信されてくる設備データの送信要求に応じて、その送信要求に指定された設備4の設備データを設備データ保存部24から読み出してデータ管理装置10へ送信する。
【0047】
データ管理装置10における受信制御部11は、常時受信待ち状態にあり、通信方式が状態変化通知方式と設定されている設備4の設備データがシステムコントローラ20から送信されてくると、その設備データを設備状態情報蓄積部15に蓄積する。また、受信制御部11は、設備管理情報記憶部16を参照して、通信方式がポーリング方式と設定されている設備4に対しては、所定のポーリング周期に従ってデータの送信要求をシステムコントローラ20へ送信する。そして、その送信要求に応じて送信されてきた設備データを設備状態情報蓄積部15に蓄積する。
【0048】
以上のようにして、設備状態情報は、設備状態情報蓄積部15に蓄積されることになる。続いて、本実施の形態における設備4の状態を表示する表示処理について図8に示したフローチャートを用いて説明する。なお、ここでは、便宜的に、いずれの監視端末1にも設備監視画面は表示されておらず、また、全ての設備4の通信方式はいずれもポーリング方式と設定されているものとして説明する。
【0049】
例えば、監視者等が監視端末1に画面表示させた画面リストの中から設備監視画面を選択するなどして表示させたい設備監視画面を指定すると、表示制御部12は、その選択された設備監視画面の画面IDを取得する(ステップ110)。画面リストは、画面情報記憶部17に設定登録されている設備監視画面のリストであり、表示制御部12は、この画面情報を参照することで、監視端末1からの要求に応じて画面リストを監視端末1に表示させ、その中から選択された設備監視画面の画面IDを取得する。そして、表示制御部12は、設備管理情報に含まれている、選択された設備監視画面に設定されている設備4の表示中画面数に1を加算する(ステップ120)。続いて、表示制御部12は、画面情報から、取得した画面IDに対応する画面データ(設備監視画面)を読み出し、また、画面IDに対応する設備IDを取得し、その取得した設備IDの現在の状態を設備状態情報蓄積部15から読み出す。そして、表示制御部12は、表示対象の設備監視画面に読み出した設備4の状態を組み込み、監視端末1へ送信することで画面表示させる(ステップ130)。このようにして、監視者等に指定された設備監視画面は、監視端末1に画面表示されることになり、監視者等は、表示内容を参照することで表示対象の設備4の状態を確認できる。
【0050】
設備監視画面が表示されると、制御部14は通信方式設定部13を起動する。通信方式設定部13は、起動されると、通信方式変更設備選択処理を実行することで(ステップ140)、表示された設備監視画面に含まれる設備4のうち通信方式を状態変化通知方式に設定する設備4を選択する。ここでは、通信方式変更設備選択処理においてネットワークにかかる負荷が考慮された結果、設備監視画面に含まれる全ての設備4が選択されたことにより、全ての設備4の通信方式を状態変化通知方式に変更するものとして説明する。全ての設備4が選択されない例外処理を含む通信方式変更設備選択処理の詳細については追って説明する。
【0051】
通信方式設定部13は、設備管理情報記憶部16に設定されている、通信方式変更設備選択処理において選択した設備4の通信方式をポーリング方式から状態変化通知方式に変更する(ステップ150)。また、通信方式設定部13は、この通信方式の変更内容に従って、該当する設備4の通信方式の変更指示をシステムコントローラ20に送信する(ステップ160)。
【0052】
システムコントローラ20における通信方式更新部23は、通信方式設定部13から送信されてきた変更指示を受信すると、その変更指示に従い、通信方式情報記憶部25に設定されている、該当する設備4の通信方式をポーリング方式から状態変化通知方式に変更する。これ以降、状態変化通知方式に通信方式が変更された設備4の設備データは、送信制御部22によってデータ管理装置10に即座に送信されることになる。
【0053】
ところで、監視端末1は、設備監視画面の表示中(ステップ170でN)、データ管理装置10に対して、例えば1〜2秒という一定周期で画面の表示要求を繰り返し送信する。表示制御部12は、この表示要求に応じて設備IDの現在の状態を設備状態情報蓄積部15から読み出し、表示中の設備監視画面の内容を最新の状態にして監視端末1へ送信する。この結果、監視端末1の表示画面には、設備4の最新の状態が表示されるよう更新される(ステップ220,230)。
【0054】
すなわち、設備監視画面に状態が表示される設備4の通信方式はステップ150,160により状態変化通知方式に設定されたことで、当該設備4の状態に変化があるとデータ管理装置10に即座に通知されることになる。従って、表示対象の設備4の状態の変化は、表示中の設備監視画面に即座に反映されることになる。これにより、監視者等は、設備4の状態の変化を即座に確認することができるようになるので、システム導入時や検査時における設備4の状態確認に好適である。
【0055】
一方、表示対象でない設備4の設備データは、仮に当該設備4の状態に変化があったとしてもポーリング方式にてデータ管理装置10に収集されることになり、ネットワーク2を介したデータアクセスを集中させることにならない。つまり、ネットワーク負荷を高めることにはならない。
【0056】
監視端末1において設備監視画面の表示を終了する場合(ステップ170でY)、その終了を認識すると、表示制御部12は、設備管理情報に含まれている、表示が終了される設備監視画面に設定されている設備4の表示中画面数から1を減算する(ステップ180)。
【0057】
続いて、通信方式設定部13は、表示が終了される設備監視画面に設定されている設備4の通信方式を状態変化通知方式からポーリング方式に変更する。但し、他の監視端末1において、表示が終了される設備監視画面に設定されている設備4の状態が表示されている可能性がある、そこで、通信方式設定部13は、設備管理情報に含まれる表示中画面数を参照し、表示が終了される設備監視画面に設定されている設備4のうち表示中画面数が0となった設備4、すなわちいずれの監視端末1にも表示されていない設備4を特定し(ステップ190)、その特定した設備4の通信方式を状態変化通知方式からポーリング方式に変更する(ステップ200)。通信方式設定部13は、この通信方式の変更内容に従って、該当する設備4の通信方式の変更指示をシステムコントローラ20に送信する(ステップ210)。
【0058】
システムコントローラ20における通信方式更新部23は、通信方式設定部13から送信されてきた変更指示を受信すると、その変更指示に従い、通信方式情報記憶部25に設定されている、該当する設備4の通信方式を状態変化通知方式からポーリング方式に変更する。これ以降、ポーリング方式に通信方式が変更された設備4の設備データは、送信制御部22によってデータ管理装置10からの要求に応じて送信されることになる。
【0059】
以上説明したように、本実施の形態によれば、監視端末1に画面表示されることで監視対象となっている設備4の通信方式を状態変化通知方式と設定することで、状態変化を即座に画面表示に反映させることができる。一方、いずれの監視端末1にも画面表示されていないことで監視対象となっていない設備4の通信方式をポーリング方式と設定することで、ネットワーク負荷の増加を抑止することができる。監視対象となっていないのだから、該当する設備4の状態変化を即座に設備状態情報蓄積部15に反映させる必要はない。
【0060】
ただ、一つの設備監視画面に多数の設備4が含まれている場合、あるいは多数の設備監視画面が同時並行して監視端末1で表示されている場合、表示対象となっている設備4は多数に及ぶ。このような場合、監視端末1に画面表示され監視対象となる全ての設備4の通信方式を無条件に状態変化通知方式と設定すると、ネットワーク負荷の増大を招くことになるかもしれない。そこで、本実施の形態では、条件によっては監視端末1に画面表示され監視対象となっている全ての設備4ではなく、一部の設備4の通信方式のみを状態変化通知方式に設定変更できるように、設備4を選択できるようにした。この設備4の選択を行うステップ140における通信方式変更設備選択処理について図9に示したフローチャートを用いて説明する。
【0061】
通信方式設定部13は、表示対象の設備監視画面が特定されると、設備管理情報を参照して、その設備監視画面に表示対象として含まれている設備4の通信方式を取得する(ステップ131)。そして、その中から通信方式としてポーリング方式が設定されている設備4の数を算出する(ステップ132)。更に、通信方式設定部13は、全ての設備4のうち通信方式が状態変化通知方式である設備4の数を算出する(ステップ133)。
【0062】
ところで、本実施の形態では、ネットワーク2の負荷を考慮し、ネットワーク通信を圧迫させないようにしながら設備4の状態を監視させることを特徴としている。このネットワーク通信を圧迫させていないと判断するための判断手法の一例として、本実施の形態では、通信方式が状態変化通知方式である設備4の数の上限値を予め設定しておき、この上限値を閾値として用いるようにした。すなわち、通信方式設定部13は、ステップ132で算出したポーリング方式が設定されている設備4の数を、ステップ133で算出した状態変化通知方式である設備4の数に加算した数を閾値と比較し、閾値を超えないようであれば、ポーリング方式が設定されている設備4の通信方式を全て状態変化通知方式に変更しても通信を圧迫しないと判断して(ステップ134でY)、設備監視画面に表示対象として含まれている、通信方式がポーリング方式である設備4の全てを状態変化通知方式に変更可能な設備として選択する(ステップ135)。
【0063】
一方、上記加算値が閾値を超えるようであれば、設備監視画面に表示対象として含まれている、通信方式としてポーリング方式が設定されている全ての設備4の通信方式を状態変化通知方式に変更すると通信を圧迫することになると判断して(ステップ134でN)、次のような手法にてその設備4の中から状態変化通知方式への変更対象とする設備4を絞り込む(ステップ136)。
【0064】
本実施の形態では、絞り込む際に警報情報、重要度又は変更履歴という指標に基づく選択条件を予め設定しておく。まず、警報情報というのは、設備管理情報に含まれている警報フラグに相当し、この警報フラグがセットされている設備4は選択条件に合致するものとして、該当する設備4を、通信方式を状態変化通知方式に優先的に変更する設備4として選択する。警報を発している設備4なので、状態の変化を即座に確認できる対象として優先的に選択すべきだからである。
【0065】
また、重要度は、監視対象として重要な設備4であるかどうかのレベルを示す指標である。従って、通信方式設定部13は、設備管理情報に設定されている重要度を参照し、重要度の高い設備4は選択条件に合致するものとして、該当する設備4を、通信方式を状態変化通知方式に優先的に変更する設備4として選択する。監視対象として重要である設備4を優先的に選択し、状態の変化を即座に確認できるようにすべきだからである。なお、どの重要度までの設備4を選択するかは、選択された設備4の数を参照しながら決定すればよい。
【0066】
また、変更履歴は、設備状態情報に含まれている設備データの取得日時を参照することで特定しうる指標であり、設備4の状態の変化の現況に着目した指標である。近々に状態が変化したということは、現時点で監視対象として注目しておくべき設備4と考えられるからである。つまり、現在から一定期間内に状態の変化があった設備4は選択条件に合致するものとして、該当する設備4を、通信方式を状態変化通知方式に優先的に変更する設備4として選択する。具体的には、状態の変化が現時点に近い設備4ほど優先的に選択するようにしてもよいし、あるいは一定期間内に状態が変化した回数が多いほど優先的に選択するようにしてもよいし、これらを組み合わせて優先順を決定してもよい。
【0067】
すなわち、通信方式設定部13は、上記の選択条件に従って設備4を選択する、換言すると、通信方式の変更対象として選択する設備4の数が閾値以内となるように、上記選択条件に該当しない設備4を通信方式の変更対象から外していくことで絞り込んでいく。そして、閾値以内になった時点で残っている設備4を、通信方式をポーリング方式から状態変化通知方式に変更する設備4として選択する。
【0068】
本実施の形態では、表示する設備監視画面に含まれている全ての設備4の通信方式を状態変化通知方式に変更するとネットワーク通信を圧迫すると判断した場合に、通信方式の変更対象の設備4を絞り込むことになるが、前述した指標のうちどの指標を用いるか、あるいは組み合わせて用いるか、また各指標を用いた選択条件をどのような優先順位にて適用するかなどを規定した選択条件は、監視者等が適宜設定してもよい。
【0069】
例えば、事業所のビルなどでは、就業開始時刻(例えば9時)又はその前に空調設備が自動的にオンとなるよう設定している場合がある。このような状況を監視しようとした場合、空調設備の状態が一気に変化するので、ネットワーク2にかかる負荷が急激に上昇しかねない。そこで、前述したように通信方式を状態変化通知方式に設定する設備4を選択可能とすることで、ネットワーク負荷を一定以上に上昇させずにすむので通信の圧迫を回避できる。
【0070】
なお、本実施の形態では、通信の圧迫度合いを、通信方式を状態変化通知方式と設定する設備4の数の上限値(閾値)という指標によって判断するようにしたが、例えば回線速度等のネットワークの仕様やデータ再送率等ネットワーク通信の状況を示す指標等に基づき判断してもよい。
【0071】
本実施の形態では、設備監視画面に設備4を表示させ監視するような利用形態を例にして説明したが、監視者等が設備検査画面から手動にて設備4の状態を変化させるような場合、例えば電源オフの状態の設備4を電源オンの状態にするような検査を行うような場合にも適用可能である。
【符号の説明】
【0072】
1 監視端末、2 ネットワーク、3 ローカルコントローラ、4 設備、5 ブラウザ、10 データ管理装置、11 受信制御部、12 表示制御部、13 通信方式設定部、14 制御部、15 設備状態情報蓄積部、16 設備管理情報記憶部、17 画面情報記憶部、20 システムコントローラ、21 データ収集部、22 送信制御部、23 通信方式更新部、24 設備データ保存部、25 通信方式情報記憶部、31 CPU、32 ROM、33 RAM、34 ハードディスクドライブ(HDD)、35 HDDコントローラ、36 マウス、37 キーボード、38 ディスプレイ、39 入出力コントローラ、40 ネットワークコントローラ、41 内部バス。
図1
図2
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図5
図6
図7
図8
図9