【実施例】
【0225】
以下の実施例によって本発明をさらに例示する。以下の実施例は、非限定的であり、単に本発明の様々な態様を代表するものである。
一般法
NMRスペクトル
【0226】
1H NMR(400MHz)および
13C NMR(100MHz)を、ジュウテリオクロロホルム(CDCl
3)またはジメチルスルホキシド(d
6−DMSO)溶液で得た。MestReNova 6.0.3−5604を使用してNMRスペクトルを処理した。
【0227】
LCMSデータ
質量スペクトル(LCMS)を、5つの系の1つを使用して得た。系1:0.1%ギ酸を含む水を移動相Aとして使用し、0.1%ギ酸を含むアセトニトリルを移動相Bとして使用する、Thompson ODS−A、100A、5μ(50×4.6mm)カラムを備えたAgilent 1100/6110HPLC系。方法1:流速1mL/分で、2.5分間かけて20〜100%移動相B、次に100%で2.5分間維持。方法2:流速1mL/分で、5%移動相Bを1分間、5〜95%を9分間で、次に95%で10分間維持。方法3:流速1mL/分で2.5分間かけて20〜100%移動相B、次に100%で4.5分間維持。系2:0.1%ギ酸を含む水を移動相Aとして使用し、0.1%ギ酸を含むアセトニトリルを移動相Bとして使用する、Agilent Zorbax Extend RRHT 1.8μm(4.6×30mm)カラムを備えたAgilent 1200LCMS。方法4:流速2.5mL/分で3.0分間かけて5〜95%移動相B、次に流速4.5mL/分で、95%で0.5分間維持。方法5:流速2.5mL/分で14分間かけて5〜95%移動相B、次に流速4.5mL/分で、95%で0.5分間維持。系3:0.1%ギ酸を含む水を移動相Aとして使用し、0.1%ギ酸を含むアセトニトリルを移動相Bとして使用する、Agilent Zorbax Extend RRHT 1.8μm(4.6×30mm)カラムを備えたWaters Fractionlynx LCMS系。方法6:流速2.5mL/分で3.0分間かけて5〜95%移動相B、次に流速4.5mL/分で、95%で0.5分間維持。方法7:流速2.5mL/分で14分間かけて5〜95%移動相B、次に流速4.5mL/分で、95%で0.5分間維持。系4:0.1%ギ酸を含む水を移動相Aとして使用し、0.1%ギ酸を含むアセトニトリルを移動相Bとして使用する、Agilent Zorbax Extend RRHT 1.8μm(4.6×30mm)カラムを備えたAgilent 1260LCMS。方法8:流速2.5mL/分で3.0分間かけて5〜95%移動相B、次に流速4.5mL/分で、95%で0.5分間維持。方法9:流速2.5mL/分で14分間かけて5〜95%移動相B、次に流速4.5mL/分で、95%で0.5分間維持。系5:0.1%ギ酸を含む水を移動相Aとして使用し、0.1%ギ酸を含むアセトニトリルを移動相Bとして使用する、Waters Xselect CSH C18 3.5μm(4.6×50mm)カラムを備えたAgilent 1260LCMS。方法10:勾配は、流速2.5mL/分で13.0分間かけて5〜95%移動相B、次に流速4.5mL/分で、95%で1.0分間維持。方法11:勾配は、流速2.5mL/分で3.0分間かけて5〜95%移動相B、次に流速4.5mL/分で、95%で0.6分間維持。
【0228】
反応条件および略語
上記手順で使用したピリジン、ジクロロメタン(DCM)、テトラヒドロフラン(THF)およびトルエンは、Aldrich Sure−SealボトルまたはAcros AcroSeal乾燥溶媒に由来するものであり、窒素(N
2)下で保管した。すべての反応物を磁気により撹拌し、温度は外部反応温度である。塩を形成できる(salt−able)中心を有する化合物を、トリフルオロ酢酸(TFA)塩であると推定した。以下の略語を使用した。酢酸エチル(EA)、1−メチル(methy)−2−ピロリジノン(NMP)、トリエチルアミン(TEA)、N−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDC)、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMA)、ジ−tert−ブチルジカーボネート(Boc
2O)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIEA)、酢酸(AcOH)、塩酸(HCl)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU)、4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)、tert−ブタノール(t−BuOH)、水素化ナトリウム(NaH)、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Na(OAc)
3BH)、エタノール(EtOH)、メタノール(MeOH)、アセトニトリル(ACN)。
【0229】
精製
Redisep(Teledyne Isco)、Telos(Kinesis)またはGraceResolv(Grace Davison Discovery Sciences)シリカゲル(SiO
2)カラムを備えたCombiflash Rfフラッシュ精製系(Teledyne Isco)を使用して、クロマトグラフィーを実施した。分取HPLC精製を、以下の2つの系の一方を使用して実施した。系1:0.05%トリフルオロ酢酸を含有する水を移動相Aとして使用し、0.05%トリフルオロ酢酸を含むアセトニトリルを移動相Bとして使用する、Waters SunFire Prep C18 OBD、5μm(19×150mm)カラムを備えたVarian ProStar/PrepStar系。勾配は、流速18mL/分で10分間かけて40〜95%移動相B、95%で5〜10分間維持、次に40%に戻して2分間。Varian Prostarフラクションコレクターを使用して254nmのUV検出によって画分を収集し、Savant SpeedVac Plus真空ポンプまたはGenevac EZ−2を使用して蒸発させた。系2:0.1%ギ酸を含有する水を移動相Aとして使用し、0.1%ギ酸を含むアセトニトリルを移動相Bとして使用する、Agilent Prep−C18、5μm(21.2×50mm)カラムを備えたWaters Fractionlynx系。勾配は、流速28mL/分で7.5分間かけて45〜95%移動相B、95%で1分間維持し、次に45%に戻して1.5分間。254nmのUV検出または質量検出によって画分を収集し、Genevac EZ−2を使用して蒸発させた。
【0230】
キラル法
Diacel Chiralpak IA、4.6×250mmカラム、粒径5μmで分離されたピークの積分によって、エナンチオマー過剰を求めた。使用した溶媒は「溶媒A」: 4:1の(0.2%TFAを含むヘキサン):DCM、および「溶媒B」: EtOHであった。以下の勾配を用いながら、流速を1.0mL/分に維持した。溶媒Bを30分間かけて2%から10%に増加させ、溶媒Bを10%で15分間維持した。
【0231】
実験手順
一般手順
一般手順1:ニトリルの調製
乾燥NMP中の臭化物またはトリフレート(1当量)、シアン化亜鉛(2当量)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(1〜5mol%)の撹拌した溶液(0.5〜1M)を、N
2で脱気した。反応物を、N
2下で撹拌しながら、100℃で18時間加熱した。反応混合物を冷却し、水およびDCMに注いだ。固体材料を濾過によって除去し、濾液を水で抽出した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濃縮した。粗生成物をクロマトグラフィーによって精製した。
【0232】
一般手順2:アミドオキシムの調製
EtOH中のニトリル(1当量)の撹拌溶液に、ヒドロキシルアミン(H
2O中50%溶液、5当量)およびTEA(1.1当量)を添加した。混合物を80〜85℃で2〜12時間加熱し、次に濃縮した。得られた固体をEAに溶解させ、水で洗浄し、次にNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、さらなる精製なしに使用した。あるいは、DMFまたはEtOH中のニトリル(1当量)およびTEA(2〜3当量)の撹拌溶液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(2〜3当量)を添加した。混合物を室温から最大80℃で最長24時間撹拌し、次に濃縮した。得られた固体をEAまたはDCMに溶解させ、水またはブラインで洗浄し、次にNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、さらなる精製なしに使用した。
【0233】
一般手順3:酸塩化物によるアミドの調製
アミン(1当量)および塩基(DIEAまたはTEA)(2〜3当量)のDCM溶液(0.06〜0.30M)を、適切な酸塩化物(1.0〜1.5当量)で処理した。反応が完了するまで、反応混合物を撹拌した。反応物をDCMで希釈し、飽和NaHCO
3水溶液で洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濃縮した。生成物をクロマトグラフィーによって精製した。あるいは、粗製反応混合物は、さらなる精製なしに次のステップに持ち越され得る。
【0234】
一般手順4:エステルから酸への加水分解
THFまたはジオキサンおよび水中のエステル(1当量)の撹拌溶液に、NaOHまたはLiOH(1〜3当量)を添加した。反応混合物を最大60℃で最長18時間撹拌した。反応混合物をAcOHまたはHClで中和し、水で希釈するか、または濃縮した。反応混合物を水で希釈した場合には、次にHClを添加して、反応混合物を約pH2の酸性にした。得られた沈殿物を濾過によって単離して生成物を得、それをクロマトグラフィー、分取HPLCによって精製することができるか、または精製なしに使用することができる。反応混合物を濃縮した場合には、粗製材料をDCMまたはEAで希釈し、ブラインで洗浄した。有機層を濃縮し、クロマトグラフィーまたは分取HPLCによって精製して、最終生成物を得た。あるいは、粗製材料を精製なしにその後に持ち越すことができる。
【0235】
一般手順5:酸または酸塩化物によるオキサジアゾールの調製
酸によるオキサジアゾール
酸(1当量)のDMF溶液に、HOBt(2当量)およびEDC(2当量)を添加した。2時間撹拌した後、アミドオキシム(2当量)を添加し、混合物を室温で最長12時間撹拌した。次に、反応混合物を100℃に最長12時間加熱した。あるいは、室温で撹拌した後、反応混合物をDCMで希釈し、NaHCO
3で洗浄し、次にNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をEtOHに溶解させ、マイクロ波中110℃で35分間加熱した。溶媒を除去し、最終生成物を分取HPLCによって精製した。
【0236】
酸塩化物によるオキサジアゾール:酸塩化物によってオキサジアゾールを合成するために、ジオキサンおよびDIEA(1.5当量)を、アミドオキシム(1当量)の撹拌溶液に添加した後、酸塩化物(1.1当量)に添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌し、次に120℃で最長6時間撹拌した。反応混合物を静置して室温に冷却し、EAで希釈し、ブラインで洗浄した。有機物を濃縮し、残渣をクロマトグラフィーによって精製した。
【0237】
一般手順6:カルバミン酸tert−ブチルの除去
カルバミン酸tert−ブチル(1当量)のDCM溶液(0.06M)をTFA(0.16〜0.33M)で処理した。反応が完了するまで、反応混合物を室温または30℃で撹拌した。溶媒を除去し、生成物をクロマトグラフィーまたは分取HPLCによって精製した。
【0238】
一般手順7:ペプチドカップリングによるアミドの調製
DCMまたはDMF中のアミン(1.0当量)および塩基(DIEA、TEAまたはNMM)(0〜3.0当量)の溶液(0.08〜0.10M)を、適切なカルボン酸(1.0〜1.5当量)で処理した。この混合物に、カップリング試薬を添加した。カップリング試薬は、HATU(1.05〜2.5当量)、EDC(1.5当量)とHOBt(1.5当量)、DCC(1.1当量)とHOBt(1.1当量)、またはDCC(1.5当量)とDMAP(2.0当量)であってよい。反応が完了するまで、反応混合物を撹拌した。反応物をEAで希釈し、飽和NaHCO
3水溶液で洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濃縮した。生成物を、クロマトグラフィーによって精製したか、あるいはさらなる精製なしに次のステップに持ち越すことができる。
【0239】
一般手順8:t−ブチルエステルから酸への脱保護またはBoc−アミンの脱保護
tert−ブチルエステルまたはBoc−アミン(1.00当量)のDCM溶液(0.06M)を、TFA(0.16〜0.33M)で処理した。反応が完了するまで、反応混合物を室温または30℃で撹拌した。溶媒を除去し、生成物をクロマトグラフィーまたは分取HPLCによって精製した。
【0240】
一般手順9:トリフレートの形成
フェノール(1.0当量)のDCM溶液(0.25M)を、1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−((トリフルオロメチル)スルホニル)メタンスルホンアミド(1.1当量)で処理した。反応が完了するまで、反応混合物を室温で撹拌した。反応物を水および飽和NaHCO
3水溶液と共に撹拌した。有機層を乾燥させ、濃縮した。材料をクロマトグラフィーによって精製するか、あるいは精製なしに使用した。
【0241】
手順10:パラジウム触媒カップリング反応
ボロン酸またはボロン酸エステル(1.0〜1.3当量)、ハライド(1.0〜1.3当量)、重炭酸ナトリウムまたは炭酸ナトリウム十水和物(2.0〜2.5当量)およびPd(dppf)Cl
2の溶液を、THF、アセトニトリルまたはジオキサン(0.1〜0.2M)および水(0.25〜0.50M)中で合わせた。反応が完了するまで、反応物を80〜100℃で加熱した。反応物をEAで希釈し、飽和NaHCO
3水溶液で洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濃縮した。生成物を、クロマトグラフィー、分取HPLCによって精製することができるか、またはさらなる精製なしに次のステップに持ち越すことができる。
【0242】
一般手順11:パラジウム触媒アリールアミド化
ジオキサンまたはTHF中の臭化アリールまたはトリフレート(1.00当量)、ナトリウムtert−ブトキシドまたは炭酸セシウム(1〜2当量)およびアミン(1.0〜1.5当量)の溶液(0.05M)を、N
2気泡を使用して10分間脱気した。Pd
2(dba)
3(0.10当量)および2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(0.15当量)を添加し、反応混合物を、マイクロ波反応器中100〜120℃で45〜60分間、または従来の加熱により最大80℃で最長18時間加熱した。反応物をEAで希釈し、飽和NaHCO
3水溶液で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。生成物を、クロマトグラフィー、分取HPLCによって精製することができるか、またはさらなる精製なしに次のステップに持ち越すことができる。
【0243】
一般手順12:フェノール、イミダゾールおよびラクタムのアルキル化(Alklation)
DMF、アセトンまたはACN中のフェノール性中間体の溶液(0.1M)に、適切なブロモアルカン(1.5当量)およびCsCO
3(1.5〜2.0当量)またはK
2CO
3(1.5〜2.0当量)を添加した。反応混合物を40〜70℃で18時間加熱し、次にDCMで希釈し、H
2Oで洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。生成物を、クロマトグラフィー、分取HPLCによって精製することができるか、またはさらなる精製なしに次のステップに持ち越すことができる。
【0244】
一般手順13:スルホネートまたはスルホンアミドの形成
アルコールまたはアミンのDCM溶液(0.02M)に、塩化スルホニル(2当量)およびトリエチルアミン(3当量)を添加した。反応が完了するまで、反応物を室温で撹拌した。反応物をDCMで希釈し、飽和NaHCO
3水溶液で洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濃縮した。生成物を、クロマトグラフィー、分取HPLCによって精製することができるか、またはさらなる精製なしに次のステップに持ち越すことができる。
【0245】
一般手順14:アリールニトロからアリールアミンへの還元
N
2でパージしたTHF中のアリールニトロ(1当量)の溶液に、撹拌しながら、パラジウム炭素を添加した。反応混合物をH
2雰囲気に最長4時間暴露した。反応混合物をセライトパッドで濾過することができ、溶媒を濃縮することができる。粗製材料をさらなる精製なしにその後に持ち越した。
【0246】
一般手順15:還元的アミノ化による第二級または第三級アミンの調製
DCMまたは1,2−ジクロロエタンまたはTHF中のアルデヒドまたはケトン(0.9〜1.0当量)の撹拌溶液に、アミン(0.9〜1.1当量)を添加した。室温で最長2時間撹拌した後、一滴の酢酸(任意選択)を添加し、その後、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(1.5〜2.0当量)を添加し、反応混合物を一晩撹拌した。ある場合には、反応混合物を濾過し、再度溶解させ、追加の還元剤を添加して反応を完了させる必要がある。粗製反応混合物をNaHCO
3でクエンチし、5分間撹拌した。水層をDCMで抽出し、有機層をMgSO
4で乾燥させ、濃縮した。最終生成物をクロマトグラフィーによって単離した。
【0247】
一般手順16:2−ヨードピリミジンの調製
57%ヨウ化水素水溶液(1mL)中の2−クロロピリミジン(1当量)の撹拌溶液に、ヨウ化ナトリウム(2当量)を添加した。出発材料が消費されるまで、反応混合物を周囲温度で撹拌した。反応混合物をNaHCO
3(5mL)でクエンチし、次にEA(3×5mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮した。粗生成物を、精製なしにその後のステップで使用した。
【0248】
一般手順17.2−ヨードピリジンの調製
アセトニトリル(2mL)中の2−クロロピリジン(1当量)の撹拌溶液に、ヨウ化ナトリウム(6当量)を添加した。反応混合物を40℃に加熱し、塩化アセチル(0.6当量)を添加した。出発材料が消費されるまで、反応混合物を撹拌した。反応物をNaHCO
3(5mL)でクエンチし、EA(3×5mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮した。粗生成物を、精製なしにその後のステップで使用した。
代表的な化合物の合成
4−(ヘプチルオキシ)ベンゾニトリル
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
【0249】
一般手順1を使用して調製した:乾燥NMP(20mL)中の1−ブロモ−4−(ヘプチルオキシ)ベンゼン(2.0g、7.37mmol)、シアン化亜鉛(1.73g、14.74mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(76.12mg、0.07mol)の撹拌溶液を、N
2で脱気した。反応物を、窒素下で撹拌しながら100℃に18時間加熱した。反応混合物を冷却し、水(100mL)およびDCM(20mL)に注いだ。固体材料を濾過によって除去し、濾液を水(3×20mL)で抽出した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濃縮した。粗生成物をクロマトグラフィー(EA/ヘキサン)によって精製して、1.15g(73%)の4−(ヘプチルオキシ)ベンゾニトリルを淡黄色固体として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
14H
19NOの計算値:217.1;実測値218.1[M+H]
+、t
R=11.14分(方法2)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.64 − 7.50 (m, 2H), 7.05 − 6.83 (m, 2H), 3.99 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 1.89 − 1.69 (m, 2H), 1.58 − 1.12 (m, 8H), 0.90 (dd, J = 9.1, 4.5 Hz, 3H).
13C NMR (101 MHz CDCl
3) δ 162.47, 133.91, 132.78, 132.12, 129.13, 119.31, 115.18, 103.58, 68.41, 31.73, 28.98, 25.89, 22.58, 14.07.
(Z)−4−(ヘプチルオキシ)−N’−ヒドロキシベンズイミドアミド
【化50】
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【0250】
一般手順2を使用して調製した:EtOH(15mL)中の4−(ヘプチルオキシ)ベンゾニトリル(1.0g、4.6mmol)の撹拌溶液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(0.96g、13.8mmol)およびTEA(2.22g、23.0mmol)を添加した。反応物を、85℃に2時間加熱した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を水(20mL)で希釈し、DCM(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下で濃縮した。粗製材料をイソプロパノール(20mL)から結晶化させて、1.05g(91%)の(Z)−4−(ヘプチルオキシ)−N’−ヒドロキシベンズイミドアミドを白色固体として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
14H
22N
2O
2の計算値:250.2;実測値251.3[M+H]
+、t
R=1.70分(方法1)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.45 (s, 1H), 7.59 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 6.93 (t, J = 14.7 Hz, 2H), 5.82 − 5.48 (m, 2H), 3.97 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 1.83 − 1.55 (m, 2H), 1.56 − 1.05 (m, 8H), 0.87 (t, J = 6.7 Hz, 3H).
13C NMR (101 MHz CDCl
3) δ 159.19, 150.53, 126.64, 125.55, 113.87, 67.40, 31.21, 28.62, 28.40, 25.44, 22.02, 13.92.
(S)−4−(2−アミノ−3−メトキシ−3−オキソプロピル)安息香酸メチル
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
【0251】
(S)−2−アミノ−3−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)プロパン酸(500.0mg、1.88mmol)のMeOH(20mL)溶液に、塩化チオニル(447.64mg、3.77mmol)を0℃でゆっくり添加した。反応物を0℃で1時間撹拌し、次に室温に温め、1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液(20ml)で洗浄し、DCM(3×10ml)で抽出した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濃縮した。粗生成物をクロマトグラフィー(EA/ヘキサン)によって精製して、425mg(95%)の(S)−4−(2−アミノ−3−メトキシ−3−オキソプロピル)安息香酸メチルをHCl塩として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
12H
15NO
4の計算値:237.1;実測値238.0[M+H]
+、t
R=1.01分(方法1)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.55 (s, 3H), 7.94 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.41(d, J = 8.3 Hz, 2H), 4.37 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 3.86 (s, 3H), 3.68 (s, 3H), 3.20 (dd, J = 11.8, 6.8 Hz, 2H).
(S)−4−(2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−メトキシ−3−オキソプロピル)安息香酸メチル
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
【0252】
一般手順3を使用して調製した:(S)−4−(2−アミノ−3−メトキシ−3−オキソプロピル)安息香酸メチル(425.0mg、1.79mmol)のDCM(10mL)およびDIEA(463.0mg、3.58mmol)溶液に、4−(tert−ブチル)ベンゾイルクロリド(556.6mg、2.83mmol)を室温で添加した。反応物を2時間撹拌し、反応物をDCMと飽和NaHCO
3水溶液に分配した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濃縮した。粗生成物をクロマトグラフィー(EA/ヘキサン)によって精製して、317mg(45%)の(S)−4−(2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−メトキシ−3−オキソプロピル)安息香酸メチルを得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
23H
27NO
5の計算値:397.2;実測値398.1[M+H]
+、t
R=2.31分(方法1)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.97 − 7.75 (m, 2H), 7.67 − 7.51 (m, 2H), 7.46 − 7.26 (m, 2H), 7.14 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 6.60 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 5.03 (dt, J = 7.4, 5.7 Hz, 1H), 3.82 (s, 3H), 3.68 (s, 3H), 3.28 (dd, J = 13.7, 5.8 Hz, 1H), 3.18 (dd, J = 13.7, 5.5 Hz, 1H), 1.24 (s, 9H).
(S)−4−(2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−メトキシ−3−オキソプロピル)安息香酸(INT−1)
【化53】
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【0253】
一般手順4を使用して調製した:ジオキサン(15mL)および水(1mL)中の(S)−4−(2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−メトキシ−3−オキソプロピル)安息香酸メチル(316.6mg、0.79mmol)の撹拌溶液に、0℃で水酸化リチウム一水和物(93.52mg、2.23mmol)を添加した。2時間後、溶液を1MのHClで中和してpH7.0にした。混合物をDCM(15mL)と飽和NaHCO
3水溶液(10mL)に分配した。有機層を、飽和NaHCO
3水溶液(3×10mL)およびブライン(10mL)で洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濃縮して、208mg(69%)の(S)−4−(2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−メトキシ−3−オキソプロピル)安息香酸INT−1を得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
22H
25NO
5の計算値:383.2;実測値384.1[M+H]
+、t
R=2.13分。(方法1)。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 12.86 (s, 1H), 8.80 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.87 − 7.78 (m, 2H), 7.75 − 7.65 (m, 2H), 7.50 − 7.35 (m, 4H), 4.72 (ddd, J = 10.3, 8.0, 5.1 Hz, 1H), 3.65 (s, 3H), 3.28 − 3.05 (m, 2H), 1.29 (s, 9H).
13C NMR (101 MHz, DMSO) δ 173.00, 167.21, 166.29, 154.39, 143.10, 130.85, 129.34, 129.27, 129.21, 129.03, 127.21, 125.39, 125.10, 53.75, 52.04, 34.64, 30.92, 30.88.
(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(3−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)フェニル)プロパン酸メチル
【化54】
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【0254】
一般手順5を使用して調製した:(S)−4−(2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−メトキシ−3−オキソプロピル)安息香酸INT−1(10.0mg、0.026mmol)の無水DMF(1mL)溶液に、HOBt(5.27mg、0.39mmol)およびEDC(7.48mg、0.39mmol)を添加した。2時間撹拌した後、(Z)−4−(ヘプチルオキシ)−N’−ヒドロキシベンズイミドアミド(9.76mg、0.39mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、飽和NaHCO
3水溶液(5ml)とEA(5mL)に分配し、減圧下で濃縮して、中間体(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(((4−(ヘプチルオキシ)ベンズイミドアミド)オキシ)カルボニル)フェニル)プロパン酸メチルを得た。中間体をDMF(1mL)に溶解させ、100℃に18時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、EA(5mL)と飽和NaHCO
3水溶液(5mL)に分配した。有機層を水(2×5mL)とブライン(5mL)で抽出した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濃縮した。褐色油を分取HPLCによって精製して、4.5mg(29%)の(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(3−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)フェニル)プロパン酸メチルを得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
36H
43N
3O
5の計算値:597.3;m/zは観測されず、t
R=12.75分(方法2)。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.85 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.09 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 8.00 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 7.74 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.59 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.48 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 7.12 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 4.87 − 4.56 (m, 1H), 4.06 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 3.67 (s, 3H), 3.32 − 3.13 (m, 4H), 1.74 (dd, J = 14.2, 6.5 Hz, 2H), 1.51 − 1.37 (m, 2H), 1.33 (s, 4H), 1.26 (d, J = 20.2 Hz, 9H), 0.88 (t, J = 6.9 Hz, 3H).
13C NMR (101 MHz, DMSO) δ 175.00, 171.91, 167.89, 166.27, 161.21, 154.37, 143.68, 130.78, 130.30, 128.76, 127.80, 127.18, 125.07, 121.69, 118.21, 115.07, 67.72, 53.61, 52.05, 36.15, 34.60, 31.20, 30.87, 28.54, 28.39, 25.40, 22.02, 13.93.
(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(3−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)フェニル)プロパン酸(化合物1)
【化55】
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【0255】
一般手順4を使用して調製した:(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(3−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)フェニル)プロパン酸メチル(4.52mg、0.008mmol)のMeOH(2mL)溶液に、1NのNaOH(1mL)を添加した。反応混合物を50℃で3時間撹拌した。得られた混合物を分取HPLCによって精製して、0.36mg(8%)の(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(3−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)フェニル)プロパン酸を得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
35H
41N
3O
5の計算値:583.7;m/zは観測されず、t
R=12.59分(方法2)。
(S)−2−アミノ−3−(4−シアノフェニル)プロパン酸メチル
【化56】
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【0256】
(S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(4−シアノフェニル)プロパン酸(1.0g、3.44mmol)のMeOH(20mL)溶液に、塩化チオニル(818.1mg、6.89mmol)を0℃で1時間かけてゆっくり添加した。反応物を室温に温め、1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液(20ml)で洗浄し、DCM(3×10ml)で抽出した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濃縮した。粗生成物をクロマトグラフィー(EA/ヘキサン)によって精製して、789mg(97%)の(S)−2−アミノ−3−(4−シアノフェニル)プロパン酸メチルをHCl塩として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
11H
12N
2O
2の計算値:204.1;実測値205.0[M+H]
+、t
R=3.25分(方法1)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.69 (s, 3H), 7.83 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.51 (t, J = 8.8 Hz, 2H), 4.37 (t, J = 6.7 Hz, 1H), 3.68 (s, 3H), 3.23 (qd, J = 14.4, 7.7 Hz, 2H).
(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−シアノフェニル)プロパン酸メチル
【化57】
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【0257】
一般手順3を使用して調製した:DCM(15mL)およびDIEA(1.29g、9.96mmol)中の(S)−2−アミノ−3−(4−シアノフェニル)プロパン酸メチル(789.2mg、3.32mmol)の溶液に、4−(tert−ブチル)ベンゾイルクロリド(981.3mg、4.99mmol)を室温で添加した。反応物を2時間撹拌し、反応物をDCMと飽和NaHCO
3水溶液に分配した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濃縮した。粗生成物をクロマトグラフィー(EA/ヘキサン)によって精製して、1.06g(88%)の(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−シアノフェニル)プロパン酸メチルを得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
22H
24N
2O
3の計算値:364.2;実測値365.3[M+H]
+、t
R=3.55分(方法1)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.81 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.85 − 7.60 (m, 4H), 7.49 (dd, J = 15.1, 8.4 Hz, 4H), 4.85 − 4.60 (m, 1H), 3.65 (s, 3H), 3.30 − 3.23 (m, 1H), 3.18 (dd, J = 13.7, 10.6 Hz, 1H), 1.29 (s, 9H).
(S,Z)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(N’−ヒドロキシカルバミミドイル)フェニル)プロパン酸メチル(INT−2)
【化58】
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【0258】
一般手順2を使用して調製した:EtOH(15mL)中の(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−シアノフェニル)プロパン酸メチル(1.0g、2.74mmol)の撹拌溶液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(572.2mg、8.22mmol)およびTEA(1.38g、13.7mmol)を添加した。反応物を85℃に2時間加熱した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を水(20mL)で希釈し、DCM(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下で濃縮した。粗製材料をイソプロパノール(20mL)から結晶化させて、1.04g(95%)の(S,Z)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(N’−ヒドロキシカルバミミドイル)フェニル)プロパン酸メチルINT−2を白色固体として得た。LCMS−ESI(m/z):によるC
22H
27N
3O
4の計算値:397.2;実測値398.1[M+l]
+、t
R=2.26分(方法1)。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 10.19 (s, 1H), 9.57 (s, 1H), 8.78 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.74 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.58 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.48 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.30 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 4.79 − 4.49 (m, 1H), 3.65 (s, 3H), 3.15 (dt, J = 13.6, 6.0 Hz, 2H), 1.75 (d, J = 13.6 Hz, 1H), 1.29 (s, 9H).
(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)フェニル)プロパン酸メチル
【化59】
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【0259】
一般手順5を使用して調製した:4−(ヘプチルオキシ)安息香酸(400.0mg、1.54mmol)の無水DMF(6mL)溶液に、HOBt(312.3mg、2.31mmol)およびEDC(442.75mg、2.31mmol)を添加した。2時間撹拌した後、(S,Z)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(N’−ヒドロキシカルバミミドイル)フェニル)−プロパン酸メチルINT−2(673.3mg、1.69mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、飽和NaHCO
3水溶液(15mL)とEA(15mL)に分配し、減圧下で濃縮して、中間体(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(N−((4−(ヘプチルオキシ)ベンゾイル)オキシ)カルバミミドイル)フェニル)プロパン酸メチルを得た。中間体をDMF(10mL)に溶解させ、100℃に18時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、EA(10mL)と飽和NaHCO
3水溶液(50mL)に分配した。有機層を水(2×10mL)およびブライン(10mL)で抽出した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濃縮した。褐色油をクロマトグラフィー(EA/ヘキサン)によって精製して、710mg(77%)の(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)フェニル)−プロパン酸メチルを白色固体として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
36H
43N
3O
5の計算値:597.3;m/zは観測されず、t
R=12.80分(方法2)。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.84 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.08 (t, J = 17.2 Hz, 2H), 7.97 (dd, J = 18.2, 8.5 Hz, 2H), 7.74 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.50 (dd, J = 18.6, 8.3 Hz, 4H),7.18 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 4.85 − 4.63 (m, 1H), 4.09 (dd, J = 13.8, 7.3 Hz, 2H),3.67 (s, 3H), 3.24 (ddd, J = 23.8, 15.7, 7.3 Hz, 4H), 2.08 (s, 4H), 1.74 (dd, J = 14.1, 6.9 Hz, 2H), 1.42 (dd, J = 13.6, 6.3 Hz, 2H), 1.30 (d, J = 14.5 Hz, 9H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
13C NMR (101 MHz, DMSO) δ 174.05, 170.87, 133.81, 165.14, 161.43, 153.21, 140.51, 129.70, 128.85, 128.78, 126.06, 125.84, 123.93, 123.39, 114.36, 114.25, 66.86, 52.66, 50.88, 34.32, 33.47, 30.06, 29.74, 27.33, 27.24, 24.23, 20.89, 12.80.
(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)フェニル)プロパン酸(化合物2)
【化60】
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【0260】
一般手順4を使用して調製した:(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)フェニル)プロパン酸メチル(710.0mg、1.19mmol)のMeOH(20mL)溶液に、1NのNaOH(10mL)を添加した。反応混合物を50℃で3時間撹拌した。得られた混合物をクロマトグラフィー(DCM/MeOH)によって精製して、218mg(31%)の(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)フェニル)プロパン酸を白色固体として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
35H
41N
3O
5の計算値:583.3;m/zは観測されず、t
R=12.16分(方法2)。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.69 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.16 − 8.02 (m, 2H), 7.98 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.74 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.53 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.47 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.18 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 4.70 (ddd, J = 10.8, 8.4, 4.5 Hz, 1H), 4.09 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 3.30 (dd, J = 13.8, 4.2 Hz, 1H), 3.17 (dd, J = 13.8, 10.7 Hz, 1H), 1.74 (dd, J = 14.5, 6.7 Hz, 2H), 1.42 (dd, J = 13.8, 6.1 Hz, 2H), 1.37 − 1.14 (m, 14H), 0.87 (t, J = 6.9 Hz, 3H).
13C NMR (101 MHz, DMSO) δ 175.16, 173.00, 167.96, 166.19, 162.55, 154.18, 142.11, 131.08, 129.95, 129.89, 127.14, 126.92, 125.01, 124.39, 115.49, 115.37, 67.98, 53.72, 36.19, 34.58, 31.19, 30.89, 28.46, 28.37, 25.36, 22.01, 13.92.
【0261】
化合物3〜11および13〜61を、一般手順5および4を逐次的に使用して、(S,Z)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(N’−ヒドロキシカルバミミドイル)フェニル)プロパン酸メチルINT−2から調製した。
【0262】
化合物62〜66を、一般手順5、6および4を逐次的に使用して、(S,Z)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(N’−ヒドロキシカルバミミドイル)フェニル)プロパン酸メチルINT−2から調製した。
(S)−2−(2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)フェニル)プロパンアミド)酢酸(化合物67)
【化61】
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【0263】
一般手順7および8を使用して調製した:(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)フェニル)プロパン酸、すなわち化合物2(10.0mg、0.017mmol)の無水DMF(1mL)溶液に、HOBt(3.52mg、0.027mmol)およびEDCI(4.88mg、0.027mmol)を室温で添加した。2時間後、2−アミノ酢酸tert−ブチル(3.49mg、0.027mmol)を添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。LCMS分析によって、中間体への完全な転換が示された。反応混合物を、NaHCO
3水溶液(5ml)とDCM(1mL)に分配し、有機層を収集し、真空によって濃縮し、次にDCM1mLおよびTFA0.1mLに再度溶解させた。混合物を30℃に3時間加熱した。最終化合物をHPLCによって精製して、9.6mg(88%)の(S)−2−(2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)フェニル)プロパンアミド)酢酸を得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
37H
44N
4O
6の計算値:640.3;m/zは観測されず、t
R=11.51分(方法2)。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ: 8.60 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.47 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 8.10 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.96 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.75 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.57 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.45 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.17 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 4.83 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 4.09 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 3.94 − 3.69 (m, 2H), 3.34 (s, 2H), 3.26 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 3.15 − 3.01 (m, 1H), 1.83 − 1.65 (m, 2H), 1.50 − 1.15 (m, 16H), 0.87 (t, J = 6.7 Hz, 3H).
13C NMR (101 MHz, DMSO) δ: 175.12, 171.58, 171.13, 167.99, 166.02, 162.54, 154.10, 142.44, 131.16, 130.02, 129.89, 127.23, 126.81, 124.91, 124.25, 115.50, 115.36, 67.97, 54.23, 40.10, 37.12, 34.57, 31.19, 30.88, 28.46, 28.37, 25.36, 22.02, 13.93.
【0264】
化合物68を、一般手順7および8を逐次的に使用して、化合物5から調製した。
【0265】
化合物69および70を、一般手順7および8を逐次的に使用して、(S,Z)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(N’−ヒドロキシカルバミミドイル)フェニル)プロパン酸メチル、すなわち化合物2から調製した。
【0266】
化合物71および72を、一般手順7、1、2、5および4を逐次的に使用して、2−アミノ−2−(4−ブロモフェニル)酢酸メチル塩酸塩から調製した。
【0267】
化合物73および74を、一般手順7、9、1、2、5および4を逐次的に使用して、(S)−2−アミノ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ブタン酸メチル臭化水素酸塩から調製した。
【0268】
化合物75を、一般手順7、9、1、2、5および4を逐次的に使用して、(S)−3−アミノ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ブタン酸メチル塩酸塩から調製した。
4−(ヘプチルオキシ)ベンゾヒドラジド
【化62】
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【0269】
THF(5mL)中の4−(ヘプチルオキシ)安息香酸(679mg、2.87mmol)の撹拌溶液に、1,1’−カルボニルジイミダゾール(559mg、3.45mmol)を添加した。室温で2時間撹拌した後、その溶液を、THF(2mL)中のヒドラジン水和物(0.729mL、5.75mmol)の撹拌混合物に添加し、さらに2時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)に注ぎ、30分間撹拌した。得られた沈殿物を濾過によって収集し、水(2×10mL)で洗浄し、次にアセトニトリル(3mL)で洗浄して、0.54g(71%)の4−(ヘプチルオキシ)ベンゾヒドラジドを白色固体として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
14H
22N
2O
2の計算値:250.3;実測値251.0[M+H]
+、t
R=2.05分。(方法4)。
(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(2−(4−(ヘプチルオキシ)ベンゾイル)ヒドラジン−カルボニル)フェニル)プロパン酸メチル(INT−3)
【化63】
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【0270】
THF(5mL)中の(S)−4−(2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−メトキシ−3−オキソプロピル)安息香酸INT−1(260mg、0.68mmol)の撹拌溶液に、4−メチルモルホリン(0.15mL、1.36mmol)およびクロロギ酸イソブチル(0.09mL、0.71mmol)を添加した。室温で2時間撹拌した後、4−(ヘプチルオキシ)ベンゾヒドラジド(187mg、0.75mmol)を添加し、撹拌をさらに2時間継続した。反応混合物をNaHCO
3(50mL)に注ぎ、DCM(3×20mL)で抽出した。合わせた有機物をMgSO
4で乾燥させ、蒸発させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(イソヘキサン中100%EA)によって精製して、297mg(71%)の(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(2−(4−(ヘプチルオキシ)ベンゾイル)ヒドラジンカルボニル)フェニル)プロパン酸メチルINT−3をオフオワイトの泡状物質として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
36H
45N
3O
6の計算値:615.8;実測値616.0[M+H]
+、t
R=2.89分。(方法4)。
(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)フェニル)プロパン酸メチル
【化64】
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【0271】
DCM(4mL)中の(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(2−(4−(ヘプチルオキシ)ベンゾイル)ヒドラジンカルボニル)フェニル)プロパン酸メチルINT−3(127mg、0.21mmol)およびTEA(0.09mL、0.62mmol)の撹拌溶液に、2−クロロ−1,3−ジメチルイミダゾリジニウム塩化物(41.8mg、0.25mmol)を添加した。反応混合物を室温で18時間撹拌し、次に40℃に1時間温めた。反応混合物を室温に冷却し、NaHCO
3(15mL)で希釈し、振とうし、疎水性フリットを介して分配し、蒸発させて、120mg(95%)の(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)フェニル)プロパン酸メチルを白色固体として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
36H
43N
3O
5の計算値:597.8;実測値598.0[M+H]
+、t
R=3.25分。(方法4)。
【0272】
化合物76を、(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)フェニル)プロパン酸メチルおよび一般手順4を使用して調製した。
2−ブロモ−1−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)エタノン(INT−4)
【化65】
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【0273】
THF(8.5mL)中の1−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)エタノン(500mg、2.13mmol)の撹拌溶液に、窒素下でフェニルトリメチルアンモニウムトリブロミド(842mg、2.24mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、真空下で濾過し、捕捉した固体をTHFで洗浄した。合わせた液体を濃縮して、919mg(100%)の2−ブロモ−1−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)エタノンINT−4を黄色油として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
15H
21BrO
2の計算値:313.2;実測値313.0[M+H]
+、t
R=2.12分。(方法4)。
(S)−4−(2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−メトキシ−3−オキソプロピル)安息香酸2−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−2−オキソエチル
【化66】
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【0274】
2−ブロモ−1−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)エタノンINT−4(166mg、0.45mmol)のアセトニトリル(1mL)溶液を、(S)−4−(2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−メトキシ−3−オキソプロピル)安息香酸INT−1(190mg、0.50mmol)およびTEA(75.0μl、0.54mmol)のアセトニトリル(4mL)溶液に添加した。反応混合物を室温で18時間撹拌し、次に0.5Mクエン酸(30mL)に注ぎ、EA(3×25mL)で抽出した。合わせた有機物をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をEt
2O(10mL)と摩砕し、濾液を濃縮して、159mg(49%)の(S)−4−(2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−メトキシ−3−オキソプロピル)安息香酸2−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−2−オキソエチルを白色固体として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
37H
45NO
7の計算値:615.8;実測値616.0[M+H]
+、t
R=2.76分。(方法4)。
(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(4−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)オキサゾール−2−イル)フェニル)プロパン酸メチル
【化67】
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【0275】
三フッ化ホウ素ジエチルエーテル(33.3μl、0.27mmol)に、アセトアミド(763mg、12.9mmol)および(S)−4−(2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−メトキシ−3−オキソプロピル)安息香酸2−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−2−オキソエチル(159mg、0.26mmol)の混合物を添加した。反応混合物を140℃で1時間撹拌した。反応混合物を静置して室温に冷却し、EA(15mL)で希釈し、NaHCO
3(3×15mL)およびブライン(15mL)で抽出した。合わせた有機物をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をEt
2O(5mL)から再結晶し、濾過し、Et
2Oですすいだ。濾液を濃縮して、55mg(16%)の(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(4−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)オキサゾール−2−イル)フェニル)プロパン酸メチルをオレンジ色の油として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
37H
44N
2O
5の計算値:596.8;実測値597.0[M+H]
+、t
R=3.11分。(方法4)。
【0276】
化合物77を、一般手順4を使用して、(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(4−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)オキサゾール−2−イル)フェニル)プロパン酸メチルから調製した。
4−(ヘプチルオキシ)安息香酸2−(4−ブロモフェニル)−2−オキソエチル
【化68】
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【0277】
アセトニトリル(30mL)中の4−(ヘプチルオキシ)安息香酸(2.0g、8.46mmol)の撹拌混合物に、室温でTEA(1.24mL、8.87mmol)を滴下添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、0.05Mクエン酸(100mL)およびEA(10mL)に注ぎ、次に10分間撹拌した。沈殿物を濾過によって単離し、水(30mL)およびイソヘキサン(2×10mL)で洗浄し、次に空気中で乾燥させて、3.8g(98%)の4−(ヘプチルオキシ)安息香酸2−(4−ブロモフェニル)−2−オキソエチルを得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
22H
25BrO
4の計算値:433.3;実測値455.0/457.0[M+Na]
+、t
R=3.21分。(方法4)。
4−(4−ブロモフェニル)−2−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)オキサゾール
【化69】
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【0278】
三フッ化ホウ素エーテラート(0.322mL、2.5mmol)に、DCM(10mL)中の4−(ヘプチルオキシ)安息香酸2−(4−ブロモフェニル)−2−オキソエチル(1.0g、2.3mmol)およびアセトアミド(4.91g、83.0mmol)を添加した。反応混合物を50℃に加熱し、次に140℃で16時間加熱し、DCMを留去した。反応混合物を冷却し、アセトニトリルで希釈し、室温で1時間撹拌した。沈殿物を濾過によって単離して、273mg(23%)の4−(4−ブロモフェニル)−2−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)オキサゾールを褐色固体として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
22H
24BrNO
2の計算値:414.3;実測値414.0[M+H]
+、t
R=3.00分。(方法4)。
(S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(4−(2−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)オキサゾール−4−イル)フェニル)プロパン酸メチル
【化70】
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【0279】
DMF(1.5mL)中の亜鉛(104mg、1.59mmol)に、撹拌しながら、ヨウ素(20.2mg、0.08mmol)を添加した。色が消失した後、(R)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−ヨードプロパン酸メチル(175mg、0.53mmol)およびさらなるヨウ素(20.2mg、0.08mmol)を添加した。30分後、混合物をN
2気泡によって脱気し、次に4−(4−ブロモフェニル)−2−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)オキサゾール(220mg、0.53mmol)、Pd
2dba
3(12.2mg、0.01mmol)およびジシクロヘキシル(2’,6’−ジメトキシ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(10.9mg、0.03mmol)で処理した後、THF(1mL)で処理した。反応混合物を、50℃に2時間加熱し、室温に冷却し、カラムクロマトグラフィー(イソヘキサン中15〜95%EAの勾配)によって精製して、188mg(65%)の(S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(4−(2−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)オキサゾール−4−イル)フェニル)プロパン酸メチルを得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
31H
40N
2O
6の計算値:536.6;実測値537.0[M+H]
+、t
R=3.72分。(方法11)。
【0280】
化合物78を、一般手順8、7、次に4を使用して、(S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(4−(2−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)オキサゾール−4−イル)フェニル)プロパン酸メチルおよび4−(tert−ブチル)安息香酸から調製した。
2−(4−ブロモフェニル)−4−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)チアゾール
【化71】
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【0281】
EtOH(10mL)中の2−ブロモ−1−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)エタノンINT−4(1.37g、4.38mmol)の撹拌溶液に、4−ブロモベンゾチオアミド(0.95g、4.38mmol)およびイソプロパノール(10mL)を添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。固体を濾過によって単離し、EtOH(5mL)で洗浄し、次にDCM(10mL)およびNaHCO
3(20mL)に溶解させ、室温で1時間撹拌した。固体を濾過によって単離し、水(2×10mL)およびアセトニトリル(2×4mL)で洗浄し、次に乾燥させて、1.02g(52%)の2−(4−ブロモフェニル)−4−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)チアゾールを白色微結晶性固体として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
22H
24BrNO
sの計算値:429.1;実測値430.0[M+H]
+、t
R=3.20分。(方法4)。
(S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(4−(4−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)チアゾール−2−イル)フェニル)プロパン酸メチル
【化72】
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【0282】
DMF(2mL)中の亜鉛(228mg、3.49mmol)の撹拌懸濁液に、二ヨウ素(44mg、0.17mmol)を添加した。色が消えたら、(R)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−ヨードプロパン酸メチル(382mg、1.16mmol)およびさらなる二ヨウ素(44.2mg、0.17mmol)を添加した。室温で30分間撹拌した後、反応混合物をN
2気泡によって脱気し、次に2−(4−ブロモフェニル)−4−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)チアゾール(500mg、1.16mmol)、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジメトキシ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(23.8mg、0.06mmol)、Pd
2dba
3(26mg、0.03mmol)およびDMF(2mL)を添加した。反応混合物を50℃に3時間加熱し、冷却し、カラムクロマトグラフィー(イソヘキサン中10〜80%EA)によって精製して、620mg(96%)の(S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(4−(4−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)チアゾール−2−イル)フェニルプロパン酸メチルを得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
31H
40N
2O
5Sの計算値:552.3;イオンは観測されず、t
R=3.37分。(方法4)。
【0283】
化合物79を、一般手順8、7、次に4を使用して、(S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(4−(4−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)チアゾール−2−イル)フェニルプロパン酸メチルおよび4−(tert−ブチル)安息香酸から調製した。
4−(ヘプチルオキシ)ベンゾチオアミド
【化73】
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【0284】
DME(20mL)およびTHF(10mL)中の4−(ヘプチルオキシ)ベンズアミド(1.24g、5.29mmol)の撹拌懸濁液に、2,4−ビス(4−フェノキシフェニル)−1,3,2,4−ジチアジホスフェタン2,4−ジスルフィド(2.80g、5.29mmol)を添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物をシリカで濃縮し、カラムクロマトグラフィー(イソヘキサン中0〜60%EA)によって精製して、1.4g(62%)の4−(ヘプチルオキシ)ベンゾチオアミドを黄色のワックス状固体として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
14H
21NOSの計算値:251.4;実測値252.0[M+H]
+、t
R=3.13分。(方法6)。
4−(4−ブロモフェニル)−2−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)チアゾール
【化74】
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【0285】
イソプロパノール(20mL)中の4−(ヘプチルオキシ)ベンゾチオアミド(1.30g、5.17mmol)の撹拌混合物に、2−ブロモ−1−(4−ブロモフェニル)エタノン(1.44g、5.17mmol)を添加した。沈殿物を濾過によって収集し、EtOH(2×5mL)で洗浄した。濾過ケーキを、NaHCO
3(2×20mL)、水(2×20mL)、次にEtOH(2×5mL)でスラリーにし、乾燥させて、926mg(41%)の4−(4−ブロモフェニル)−2−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)チアゾールを薄黄色粉末として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
22H
24BrNOSの計算値:429.1;実測値430.0[M+H]
+、t
R=3.41分。(方法4)。
(S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(4−(2−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)チアゾール−4−イル)フェニル)プロパン酸メチル
【化75】
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【0286】
DMF(2mL)中の亜鉛(182mg、2.79mmol)の撹拌混合物に、二ヨウ素(35.4mg、0.14mmol)を添加した。色が消えたら、さらなる二ヨウ素(35.4mg、0.14mmol)および(R)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−ヨードプロパン酸メチル(306mg、0.93mmol)を添加した。30分後、DMF(1mL)を添加し、混合物をN
2気泡によって脱気した。反応混合物に、4−(4−ブロモフェニル)−2−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)チアゾール(400mg、0.93mmol)、Pd
2dba
3(21mg、0.02mmol)およびジシクロヘキシル(2’,6’−ジメトキシ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(19mg、0.05mmol)を添加し、混合物をさらに脱気し、次に50℃に3時間加熱した。反応混合物を冷却し、カラムクロマトグラフィー(イソヘキサン中10〜80%EA)によって精製した。得られた生成物をDCM(4mL)に溶かし、水(20mL)で洗浄し、疎水性フリットを介して乾燥させた。有機物をACN(4mL)に懸濁させ、濃縮して、432mg(83%)の(S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(4−(2−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)チアゾール−4−イル)フェニル)プロパン酸メチルを黄色泡状物質として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
31H
40N
2O
5Sの計算値:552.7;イオンは観測されず、t
R=3.36分。(方法4)。
【0287】
化合物80を、一般手順8、7、次に4を使用して、(S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(4−(2−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)チアゾール−4−イル)フェニル)プロパン酸メチルおよび4−(tert−ブチル)安息香酸から調製した。
4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)チアゾール−2−イル)ベンズアルデヒド
【化76】
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【0288】
DMA(5.15mL)中の4−(チアゾール−2−イル)ベンズアルデヒド(349mg、1.84mmol)、トリシクロヘキシルホスフィン(27mg、0.07mmol)、ピバル酸(64.2μl、0.55mmol)、炭酸カリウム(382mg、2.77mmol)および酢酸パラジウム(II)(8mg、0.04mmol)の撹拌懸濁液に、窒素下で1−ブロモ−4−(ヘプチルオキシ)ベンゼン(500mg、1.84mmol)のDMA(1mL)溶液を添加した。反応混合物に対して、真空にして窒素でパージするのを3回行い、次に100℃で6時間加熱した。冷却したら、反応混合物をEA(40mL)で希釈し、水(3×40mL)およびブライン(40mL)で洗浄した。有機相をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、緑褐色の固体を得た。粗生成物をクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜50%EA)によって精製して、270mg(37%)の4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)チアゾール−2−イル)ベンズアルデヒドを、玉虫色がかった黄色固体として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
23H
25NO
2Sの計算値:379.5;実測値380.0[M+H]
+、t
R=2.99分。(方法8)。
2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)チアゾール−2−イル)フェニル)アクリル酸メチル
【化77】
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【0289】
1,1,3,3−テトラメチルグアニジン(86μl、0.69mmol)の撹拌混合物を、無水THF(10mL)中の4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)チアゾール−2−イル)ベンズアルデヒド(260mg、0.685mmol)および2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−(ジメトキシホスホリル)酢酸メチル(185mg、0.62mmol)の懸濁液に、−70℃において窒素下で添加した。反応混合物を−70℃で1時間撹拌し、次に室温で18時間撹拌した。反応混合物をDCM(50mL)で希釈し、水(50mL)で洗浄し、相分離カートリッジを通過させ、有機相を真空中で濃縮して、黄色固体を得た。固体をEA/EtOH(20mL)と摩砕し、収集した固体をEtOH(10mL)およびEt
2Oで洗浄して、284mg(79%)の2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)チアゾール−2−イル)フェニル)アクリル酸メチルを黄色固体として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
31H
38N
2O
5Sの計算値:550.7;実測値551.0[M+H]
+、t
R=3.11分。(方法8)。
2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)チアゾール−2−イル)フェニル)プロパン酸メチル
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
【0290】
ジオキサン(5mL)に溶解させた2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)チアゾール−2−イル)フェニル)アクリル酸メチル(50mg、0.091mmol)の撹拌混合物を、H−Cube水素化反応装置(hydrogenator)(10%Pd/C、30×4mm、完全水素、40℃、1mL/分)を使用して水素化した。反応混合物を真空中で濃縮して、21mg(29%)の2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)チアゾール−2−イル)フェニル)プロパン酸メチルを黄色固体として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
31H
40N
2O
5Sの計算値:552.7;実測値553.0[M+H]
+、t
R=1.85分。(方法8)。
【0291】
化合物81を、一般手順8、3、次に4を使用して、2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)チアゾール−2−イル)フェニル)プロパン酸メチルおよび4−(tert−ブチル)ベンゾイルクロリドから調製した。
【0292】
化合物82を、4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)チアゾール−2−イル)ベンズアルデヒドの代わりに4−(2−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)チアゾール−5−イル)ベンズアルデヒドを使用して、化合物81と同様にして調製した。
(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)フェニル)プロパン酸メチル
【化79】
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【0293】
INT−3を使用して調製した:THF(3mL)中の2,4−ビス(4−メトキシフェニル)−1,3,2,4−ジチアジホスフェタン2,4−ジスルフィド(65.7mg、0.16mmol)の撹拌溶液に、(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(2−(4−(ヘプチルオキシ)ベンゾイル)ヒドラジンカルボニル)フェニル)プロパン酸メチルINT−3(100.0mg、0.16mmol)を添加し、その混合物を65℃に加熱した。1時間後、反応混合物を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(イソヘキサン中10〜100%EA)によって精製して、37.0mg(29%)の(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)フェニル)プロパン酸メチルを黄色固体として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
36H
43N
3O
4Sの計算値:613.8;イオンは観測されず、t
R=3.31分。(方法4)。
【0294】
化合物83を、一般手順4を使用して、(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)フェニル)プロパン酸メチルから調製した。
【0295】
化合物84を、一般手順10、10および8を逐次的に使用して、3−ブロモ−5−クロロ−1,2,4−チアジアゾール、(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ボロン酸およびINT−13を使用して調製した。
(S)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−フェニル)プロパン酸tert−ブチル(INT−5)
【化80】
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【0296】
一般手順9を使用して調製した:DCM(100mL)中の(S)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン酸tert−ブチル水和物(25g、64.2mmol)の撹拌溶液を、硫酸マグネシウム(4.01g、33.7mmol)で処理した。15分後、混合物を濾過し、DCM(2×20mL)で洗浄した。有機物をN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(17.41g、134.7mmol)で処理し、撹拌した。この溶液を1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−((トリフルオロメチル)スルホニル)メタンスルホンアミド(26.44g、74.01mmol)で処理し、その混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を、水(50mL)および飽和NaHCO
3水溶液(20mL)で処理し、10分間激しく撹拌した。各層を分離し、有機層を、飽和NaHCO
3水溶液(2×50mL)、水(50mL)および飽和NaHCO
3水溶液(50mL)でさらに洗浄し、濃縮した。化合物をクロマトグラフィー(EA/ヘキサン)によって精製して、26.85g(79%)の(S)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)フェニル)プロパン酸tert−ブチルINT−5を得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
22H
24F
3NO
7Sの計算値:503.1;実測値526.1[M+Na]
+、t
R=4.12分(方法3)。
(S)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)プロパン酸tert−ブチル(INT−6)
【化81】
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【0297】
(S)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)フェニル)プロパン酸tert−ブチルINT−5(26.85g、53.4mmol)、酢酸カリウム(15.71g、160.1mmol)、ビス−ピナコラトボラン(27.1g、106.7mmol)およびDMSO(100mL)の溶液を、窒素ガスの定常流で5分間脱気した。この溶液にPdCl
2(dppf)(1.95g、2.67mmol)を添加し、溶液をさらに脱気し、窒素雰囲気下で維持した。混合物を100℃で18時間加熱し、次に室温に冷却し、EA(50mL)で希釈し、飽和NaHCO
3水溶液(20mL)、水(3×30mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で除去した。化合物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、11.10g(41%)の(S)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)プロパン酸tert−ブチルINT−6を油として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
27H
36BNO
6の計算値:481.3;実測値504.3[M+Na]
+、t
R=4.21分(方法3)。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 7.72 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.42 − 7.11 (m, 6H), 4.98 (s, 2H), 4.22 − 4.08 (m, 1H), 3.03 (dd, J = 13.7, 5.2 Hz, 1H), 2.85 (dd, J = 13.6, 10.1 Hz, 1H), 1.36 (s, 6H), 1.30 (s, 9H), 1.22 − 1.13 (m, 6H).
(S)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸tert−ブチル(INT−7)
【化82】
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【0298】
一般手順10を使用して調製した:ジオキサン(400mL)中の(S)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)プロパン酸tert−ブチルINT−6(21.7g、45.0mmol)および5−ブロモ−2−ヨードピリミジン(15.4g、54.0mmol)と、水(100mL)中の炭酸ナトリウム十水化物(25.7g、90mmol)との撹拌混合物を、脱気した。PdCl
2(dppf)(0.99g、1.4mmol)を添加し、その混合物をさらに脱気し、次に5時間加熱還流させた。混合物を、一晩撹拌しながら冷却した。混合物を水(1L)およびEA(300mL)に注ぎ、30分間撹拌した。混合物を濾過し、各層を分離した。水層をさらにEA(2×200mL)で抽出し、合わせた有機層を水(2×100mL)で洗浄し、次にブライン(50mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(EA/ヘキサン)によって、14.84g(63%)の(S)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸tert−ブチルINT−7を得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
25H
26BrN
3O
4の計算値:511.1;実測値534.0[M+Na]
+、t
R=2.97分(方法11)。
(S)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(4−(5−(4−ヘプチルオキシ)フェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸tert−ブチル(INT−8)
【化83】
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【0299】
一般手順10を使用して調製した:アセトニトリル(5ml)、THF(5ml)および水(4ml)中の(S)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸tert−ブチルINT−7(759mg、1.48mmol)、(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ボロン酸(455mg、1.93mmol)および重炭酸ナトリウム(311mg、3.70mmol)の撹拌溶液を、N
2で5分間脱気した。Pd(dppf)Cl
2(108mg、0.15mmol)を添加し、反応物をマイクロ波中で110℃に50分間加熱した。反応物をEAおよび水で希釈し、次に濾過した。有機相をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(EA/ヘキサン)によって精製して、591mg(62%)の(S)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸tert−ブチルINT−8を黄色固体として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
38H
45N
3O
5の計算値:623.8;m/zは観測されず、t
R=3.42分(方法8)。
(S)−2−アミノ−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸tert−ブチル(INT−9)
【化84】
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【0300】
EA(25ml)中の(S)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸tert−ブチルINT−8(591mg、0.95mmol)の撹拌溶液に、Pd/C(101mg、0.09mmol)を添加し、その懸濁液をH
2で脱気した。混合物をH
2雰囲気下で一晩激しく撹拌し、次にセライトで濾過し、濾液を濃縮して、405mg(83%)の(S)−2−アミノ−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸tert−ブチルINT−9を得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
30H
39N
3O
3の計算値:489.3;実測値:490.2[M+H]
+、t
R=2.35分(方法8)。
(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸(化合物85)
【化85】
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【0301】
DMF(5mL)およびN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(1.01ml、5.47mmol)中の(S)−2−アミノ−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸tert−ブチルINT−9(1.34g、2.74mmol)および4−(tert−ブチル)安息香酸(0.54g、3.01mmol)の撹拌溶液を、HATU(1.09g、2.87mmol)で処理した。1時間撹拌した後、混合物を水(60mL)およびイソヘキサン(20mL)で処理し、1時間撹拌した。生成物を濾過によって収集し、水(3×10mL)で洗浄し、次にイソヘキサン(10mL)で洗浄し、真空オーブンで乾燥させた。エステルをDCM(5mL)に溶かし、TFA(5mL)で処理した。2時間後、混合物をトルエン(5mL)で処理し、蒸発させた。残渣をDMSO(6mL)に溶かし、次に水(20mL)で処理し、1時間撹拌した。生成物を濾過によって収集し、水(3×15mL)で洗浄し、次にアセトニトリル(2×5mL)で洗浄し、真空オーブンで乾燥させて、1.40g(85%)の(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸、すなわち化合物85を白色固体として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
37H
43N
3O
4の計算値:593.3;実測値:594.0[M+H]
+、t
R=11.18分(方法9)および97%e.e.(キラル法)。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 12.79 (br, s, 1H), 9.16 (s, 2H), 8.66 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 8.45 − 8.27 (m, 2H), 7.89 − 7.69 (m, 4H), 7.57 − 7.38 (m, 4H), 7.18 − 7.02 (m, 2H), 4.77 − 4.62 (m, 1H), 4.03 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 3.30 − 3.24 (m, 1H), 3.22 − 3.12 (m, 1H), 1.80 − 1.68 (m, 2H), 1.48 − 1.20 (m, 17H), 0.96 − 0.82 (m, 3H).
【0302】
化合物86〜102、104〜158および296を、一般手順3または7の後に4または8を使用して、(S)−2−アミノ−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸tert−ブチルINT−8から調製した。
(S)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(4−(5−(4−(tert−ブチル)フェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸tert−ブチル(INT−10)
【化86】
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【0303】
一般手順10を使用して調製した:アセトニトリル(5ml)、THF(5ml)および水(5ml)中の(S)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸tert−ブチルINT−7(0.96g、1.86mmol)、(4−(tert−ブチル)フェニル)ボロン酸(0.43g、2.42mmol)および重炭酸ナトリウム(0.39g、4.66mmol)の撹拌溶液を、N
2で5分間脱気した。Pd(dppf)Cl
2(0.136g、0.186mmol)を添加し、反応物をマイクロ波中で110℃に45分間加熱した。反応物をEA(50mL)で希釈し、セライトで濾過した。有機相を水(100mL)で洗浄し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(EA/イソヘキサン)によって精製して、757mg(70%)の(S)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(4−(5−(4−(tert−ブチル)フェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸tert−ブチルINT−10を白色粉末として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
35H
39N
3O
4の計算値:565.3;m/zは観測されず、t
R=3.39分(方法8)。
(S)−2−アミノ−3−(4−(5−(4−(tert−ブチル)フェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−プロパン酸tert−ブチル(INT−11)
【化87】
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【0304】
EA(100ml)中の(S)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(4−(5−(4−(tert−ブチル)フェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸tert−ブチルINT−10(757mg、1.34mmol)の撹拌溶液に、Pd/C(142mg、0.13mmol)を添加し、その懸濁液をH
2で脱気した。混合物をH
2雰囲気下で一晩激しく撹拌し、次にセライトで濾過し、濾液を濃縮して、532mg(88%)の(S)−2−アミノ−3−(4−(5−(4−(tert−ブチル)フェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸tert−ブチルINT−11を得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
27H
33N
3O
2の計算値:431.3;実測値:432.0[M+H]
+、t
R=2.01分(方法4)。
【0305】
化合物159〜181を、一般手順3または7の後に4または8を使用して、(S)−2−アミノ−3−(4−(5−(4−(tert−ブチル)フェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸tert−ブチルINT−11から調製した。
【0306】
化合物182を、(R)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン酸tert−ブチルから出発して、165と同様にして調製することができる。
【0307】
化合物183を、一般手順13を使用して、(S)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(4−ヒドロキシベンズアミド)プロパン酸、すなわち化合物114から調製した。
【0308】
化合物184〜190を、一般手順13および8を逐次的に使用して、(S)−2−アミノ−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸tert−ブチルINT−9から調製した。
【0309】
化合物191を、(R)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン酸tert−ブチルから出発して、85と同様にして調製することができる。
(S)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸(化合物192)
【化88】
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【0310】
DMF(50mL)およびDIEA(6.22ml、33.70mmol)中の(S)−2−アミノ−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸tert−ブチルINT−9(5.50g、11.23mmol)および5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボン酸(2.13g、11.57mmol)の撹拌溶液を、HATU(4.48g、11.79mmol)で少しずつ処理した。1時間撹拌した後、混合物を水(200mL)およびイソヘキサン(20mL)で処理し、10分間撹拌した。生成物を濾過によって収集し、イソヘキサン(2×30mL)、水(2×50mL)で洗浄し、次にMeOH(20mL)およびイソヘキサン(30mL)で洗浄した。エステルをDCM(50mL)に溶かし、TFA(10mL)で処理した。1時間後、追加のTFA(15mL)を添加した。さらに5時間後、混合物をトルエン(20mL)で処理し、濃縮した。残渣をアセトニトリル(25mL)で洗浄し、次にDMSO(20mL)に溶かし、次に水(100mL)で処理し、1時間撹拌した。生成物を濾過によって収集し、水(4×50mL)で洗浄し、次にアセトニトリル(3×30mL)で洗浄し、真空オーブンで乾燥させて、5.30g(75%)の(S)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸、すなわち化合物192をオフホワイトの固体として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
35H
41N
3O
4Sの計算値:599.3;m/zは観測されず、t
R=11.10分(方法10)。キラル純度は98%e.e.であった(キラル法)。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 12.87 (s, 1H), 9.17 (s, 2H), 8.68 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.47 − 8.17 (m, 2H), 7.96 − 7.71 (m, 2H), 7.64 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 7.55 − 7.29 (m, 2H), 7.26 − 7.02 (m, 2H), 6.93 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 4.79 − 4.48 (m, 1H), 4.03 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 3.27 (dd, J = 13.9, 4.5 Hz, 1H), 3.12 (dd, J = 13.9, 10.6 Hz, 1H), 1.90 − 1.58 (m, 2H), 1.58 − 1.01 (m, 17H), 1.01 − 0.69 (m, 3H).
【0311】
化合物193を、(R)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン酸tert−ブチルから出発して、192と同様にして調製した。
(4−(tert−ブチル)ベンゾイル)−L−チロシンtert−ブチル
【化89】
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【0312】
一般手順7を使用して調製した。4−(tert−ブチル)安息香酸(8.3g、46.4mmol)のDMF(100mL)溶液に、HATU(19.2g、50.6mmol)、TEA(17.6mL、126.4mmol)および(S)−2−アミノ−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン酸tert−ブチル(10.0g、42.1mmol)を添加した。5時間後、反応混合物をEAで希釈し、飽和NaHCO
3水溶液およびブラインで洗浄し、次に乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮し、クロマトグラフィー(EA/ヘキサン)によって精製して、12.9g(69%)の(4−(tert−ブチル)ベンゾイル)−L−チロシンtert−ブチルを得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
24H
31NO
4の計算値:397.5;m/zは観測されず、t
R=3.59分(方法1)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ7.71 − 7.65 (m, 2H), 7.47 − 7.39 (m, 2H), 7.04 (t, J = 5.7 Hz, 2H), 6.78 − 6.70 (m, 2H), 6.59 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 4.91 (dt, J = 7.5, 5.6 Hz, 1H), 3.15 (qd, J = 14.0, 5.6 Hz, 2H), 1.45 (s, 9H), 1.33 (s, 9H).
(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)フェニルプロパン酸tert−ブチル(INT−12)
【化90】
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【0313】
一般手順9を使用して調製した。(4−(tert−ブチル)ベンゾイル)−L−チロシンtert−ブチル(8.0g、17.9mmol)の溶液に、DIEA(3.7mL、1.2mmol)およびN−フェニルビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)(7.0g、19.7mmol)を添加した。36時間撹拌した後、反応混合物をDCMで希釈し、次に10%クエン酸水溶液および飽和NaHCO
3水溶液で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、9.5g(100%)の(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)フェニル)プロパン酸tert−ブチルINT−12を得、これをさらなる精製なしに使用した。LCMS−ESI(m/z)によるC
25H
30F
3NO
6Sの計算値:529.6;m/zは観測されず、t
R=4.42分(方法1)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ7.71 − 7.65 (m, 2H), 7.49 − 7.43 (m, 2H), 7.32 − 7.26 (m, 2H), 7.22 − 7.16 (m, 2H), 6.69 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 4.94 (dt, J = 6.9, 5.9 Hz, 1H), 3.24 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 1.41 (s, 9H), 1.33 (s, 9H).
(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)プロパン酸tert−ブチル(INT−13)
【化91】
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【0314】
DMSO(20mL)中の(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)フェニル)プロパノエートINT−12(9.5g、24mmol)、KOAc(7.0g、72mmol)およびビス−ピナコラトボラン(9.1g、36mmol)の脱気溶液に、Pd(dppf)Cl
2(0.87g、1mmol)を添加した。反応混合物を、N
2雰囲気下100℃で12時間加熱した。反応混合物をEAで希釈し、次に飽和NaHCO
3水溶液およびH
2Oで洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、クロマトグラフィー(EA/ヘキサン)によって精製して、7.2g(60%)の(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)プロパン酸tert−ブチルINT−13を得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
30H
42BNO
5の計算値:507.5;m/zは観測されず、t
R=4.53分(方法1)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ7.74 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.72 − 7.67 (m, 2H), 7.48 − 7.43 (m, 2H), 7.21 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 6.59 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 5.05 − 4.92 (m, 1H), 3.27 (qd, J = 13.7, 5.4 Hz, 2H), 1.47 (s, 9H), 1.36 (m, 21H).
(S)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)プロパン酸tert−ブチル(INT−14)
【化92】
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【0315】
一般手順10を使用して調製した。MeCN/THF/H
2O(2/2/1)中の(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)プロパノエートINT−13(1.0g、2.0mmol)、Na
2HCO
3(420mg、3.9mmol)および5−ブロモ−2−ヨードピリミジン(615mg、2.2mmol)の脱気溶液に、Pd(dppf)Cl
2(140mg、0.2mmol)を添加した。反応混合物をマイクロ波反応器中110℃で1時間加熱した。反応混合物を濃縮し、DCMに溶解させ、H
2Oで洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、クロマトグラフィー(EA/ヘキサン)によって精製して、630mg(58%)の(S)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)プロパン酸tert−ブチルINT−14を得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
28H
32BrN
4O
3の計算値:538.5;m/zは観測されず、t
R=4.66分(方法1)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ8.84 − 8.78 (s, 2H), 8.31 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 7.75 − 7.64 (m, 2H), 7.46 − 7.38 (m, 2H), 7.30 (dd, J = 12.9, 7.1 Hz, 2H), 6.65 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 5.10 − 4.94 (m, 1H), 3.43 − 3.20 (m, 2H), 1.45 (s, 9H), 1.32 (s, 9H).
【0316】
化合物194〜236を、一般手順10および8を逐次的に使用して、(S)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)プロパン酸tert−ブチルINT−14から調製した。
(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボニル)−L−チロシンtert−ブチル
【化93】
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【0317】
一般手順7を使用して調製した。5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボン酸(1.93g、10.0mmol)のDMF(20mL)溶液に、HATU(4.56g、12.0mmol)およびTEA(4.18mL、30.0mmol)を添加した。混合物を室温で30分間撹拌し、(S)−2−アミノ−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン酸tert−ブチル(2.37g、10.0mmol)を添加した。1時間後、反応混合物を氷水400mLに注ぎ、固体を濾過した。固体をDCMおよびEAに溶解させ、MgSO
4で乾燥させ、濃縮し、クロマトグラフィー(EA/ヘキサン)によって精製して、3.6g(89%)の(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボニル)−L−チロシンtert−ブチルを得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
22H
29NO
4Sの計算値:403.2;実測値:426.1[M+Na]
+、t
R=9.07分(方法2)。
(S)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)−3−(4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)フェニル)プロパン酸tert−ブチル(INT−15)
【化94】
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【0318】
一般手順9を使用して調製した。(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボニル)−L−チロシンtert−ブチル(3.52g、8.72mmol)の溶液に、DIEA(4.56mL、26.17mmol)およびN−フェニルビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)(3.27g、9.16mmol)を添加した。18時間撹拌した後、反応混合物をDCMで希釈し、次に飽和NaHCO
3水溶液で洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濃縮した。粗生成物をクロマトグラフィーによって精製して、4.10g(87.6%)の(S)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)−3−(4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)フェニル)プロパン酸tert−ブチルINT−15を得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
23H
28F
3NO
6S
2の計算値:535.1;m/zは観測されず、t
R=4.22分(方法3)。
(S)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)−3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)プロパン酸tert−ブチル(INT−16)
【化95】
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【0319】
DMSO(50mL)中の(S)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)−3−(4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)フェニル)プロパン酸tert−ブチルINT−15(3.89g、7.26mmol)、KOAc(2.14g、21.79mmol)およびビス−ピナコラトボラン(2.40g、9.44mmol)の脱気溶液に、Pd(dppf)Cl
2(0.27g、0.36mmol)を添加した。反応混合物をN
2雰囲気下100℃で18時間加熱した。反応混合物を氷水600mLに注ぎ、固体を濾過した。沈殿物をEAで希釈し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮し、クロマトグラフィー(EA/ヘキサン)によって精製して、3.68g(99%)の(S)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)−3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)プロパン酸tert−ブチルINT−16を得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
28H
40BNO
5Sの計算値:513.3;m/zは観測されず、t
R=4.51分(方法3)。
(S)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)プロパン酸tert−ブチル(INT−17)
【化96】
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【0320】
一般手順10を使用して調製した。MeCN/THF/飽和NaHCO
3水溶液(2/2/1、10mL)中の(S)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)−3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)プロパン酸tert−ブチルINT−16(510mg、1.0mmol)および5−ブロモ−2−ヨードピリミジン(570mg、2.0mmol)の脱気溶液に、Pd(dppf)Cl
2(30mg、0.4mmol)を添加した。反応混合物をマイクロ波反応器中120℃で1時間加熱した。反応混合物を水(100mL)およびEA(50mL)で希釈し、セライトで濾過した。水層をEA(3×30mL)で抽出し、合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、濃縮し、クロマトグラフィー(EA/ヘキサン)によって精製して、342mg(63%)の(S)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)プロパン酸tert−ブチルINT−17を得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
26H
30BrN
3O
3Sの計算値:543.1;実測値:488.0[M−tBu+H]
+、t
R=10.95分(方法2)。
【0321】
化合物237〜247を、一般手順10および8を逐次的に使用して、(S)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)プロパン酸tert−ブチルINT−17から調製した。
(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(5−シアノピリミジン−2−イル)フェニル)−プロパン酸tert−ブチル(INT−18)
【化97】
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【0322】
一般手順1を使用して調製した。NMP(5mL)中の(S)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)プロパノエートINT−14(100mg、0.190mmol)およびZn(CN)
2(44mg、0.370mmol)の脱気溶液に、Pd(Ph
3)
4(2mg、0.002mmol)を添加した。混合物をマイクロ波反応器中80℃で45分間加熱し、次にDCMとH
2Oに分配した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、クロマトグラフィー(EA/ヘキサン)によって精製して、75mg(84%)の(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(5−シアノピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸tert−ブチルINT−18を得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
29H
32N
4O
3の計算値:484.60;m/zは観測されず、t
R=4.17分(方法1)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ8.97 (s, 2H), 8.38 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 7.67 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.46 − 7.35 (m, 2H), 7.33 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 6.77 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 4.96 (d, J = 6.1 Hz, 1H), 3.27 (dd, J = 13.1, 8.0 Hz, 2H), 1.37 (d, J = 34.5 Hz, 9H), 1.26 (d, J = 21.0 Hz, 9H).
(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(5−(N−ヒドロキシカルバミミドイル)−ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸tert−ブチル
【化98】
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【0323】
一般手順2を使用して調製した。(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(5−シアノピリミジン−2−イル)フェニル)プロパノエートINT−18(35mg、0.07mmol)、ヒドロキシルアミン(25μL、0.36mmol、H
2O中50%溶液)およびNEt
3(11μL、0.08mmol)のEtOH(5mL)溶液を、80℃で1.5時間加熱した。反応混合物を濃縮し、DCMに溶解させ、H
2Oで洗浄して、22mgの(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(5−(N−ヒドロキシカルバミミドイル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸tert−ブチルを得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
29H
35N
5O
4の計算値:517.6;実測値462.2[M−
tBu+H]
+、t
R=3.72分(方法1)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ9.19 (s, 2H), 8.42 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.67 (dd, J = 8.5, 2.1 Hz, 2H), 7.40 (dd, J = 9.2, 8.0 Hz, 2H), 7.34 (dd, J = 10.3, 8.4 Hz, 2H), 6.74 (dd, J = 7.1, 4.7 Hz, 1H), 5.00 (q, J = 5.6 Hz, 1H), 2.83 (d, J = 5.3 Hz, 2H), 1.44 (s, 9H), 1.28 (d, J = 22.0 Hz, 9H).
(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(5−(5−ヘキシル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸tert−ブチル(化合物248)
【化99】
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【0324】
一般手順5を使用して調製した。ヘプタン酸(7mg、0.05mmol)、HOBt(12mg、0.09mmol)およびEDC(13mg、0.09mmol)の溶液を、80℃で2時間加熱した。反応混合物をEtOAcで希釈し、NaHCO
3で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。得られた混合物をEtOH(2mL)に溶解させ、マイクロ波反応器中80℃で45分間加熱した。混合物を濃縮し、分取HPLCによって精製して、1.5mgの(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(5−(5−ヘキシル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸tert−ブチルを得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
36H
45N
5O
4の計算値:611.8;m/zは観測されず、t
R=5.5分(方法1)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ9.45 (s, 2H), 8.44 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.71 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.48 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.38 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 6.80 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 5.04 (dd, J = 12.7, 5.5 Hz, 1H), 3.37 (ddd, J = 18.9, 13.8, 5.5 Hz, 2H), 3.02 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.92 (dt, J = 15.3, 7.5 Hz, 2H), 1.49 (s, 9H), 1.44 − 1.28 (m, 15H), 0.93 (t, J = 7.1 Hz, 3H).
【0325】
(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(5−(5−ヘキシル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパノエートを、一般手順8を使用して脱保護して、1.4mg(全体で6%)の(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(5−(5−ヘキシル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸、すなわち化合物248を得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
32H
37N
5O
4の計算値:555.68;m/zは観測されず、t
R=11.03分(方法2)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ9.41 (s, 2H), 8.47 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.66 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.42 (dd, J = 15.1, 8.4 Hz, 4H), 6.60 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 5.21 − 4.95 (m, 1H), 3.43 (ddd, J = 20.0, 14.0, 5.6 Hz, 2H), 3.05 − 2.90 (m, 2H), 1.98 − 1.76 (m, 2H), 1.55 −1.22 (m, 15H), 0.91 (t, J = 7.0 Hz, 3H).
(S)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)−3−(4−(5−(4−ヒドロキシフェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸tert−ブチル
【化100】
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【0326】
一般手順10を使用して調製した。MeCN/THF/H
2O(2/2/1、5mL)中の(S)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)プロパン酸tert−ブチルINT−17(180mg、0.3mmol)、炭酸ナトリウム(70mg、0.7mmol)および4−ヒドロキシフェニルボロン酸(55mg、0.4mmol)の脱気溶液に、Pd(dppf)Cl
2(24mg、0.03mmol)を添加した。反応混合物をマイクロ波反応器中110℃で45分間加熱した。混合物をセライトで濾過し、濃縮し、次にDCMに溶解させ、H
2Oで洗浄した。有機層を濃縮し、分取HPLCによって精製して、131mg(78%)の(S)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)−3−(4−(5−(4−ヒドロキシフェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸tert−ブチルを得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
32H
35N
3O
4Sの計算値:557.7;m/zは観測されず、t
R=4.08分(方法1)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ8.98 (s, 2H), 8.35 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.49 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 7.40 − 7.31 (m, 3H), 6.94 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 6.81 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 6.51 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 5.00 (dd, J = 12.9, 5.8 Hz, 1H), 3.28 (qd, J = 13.8, 5.6 Hz, 2H), 1.47 (s, 9H), 1.39 (s, 9H).
(S)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)−3−(4−(5−(4−(デシルオキシ)フェニル)−ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸(化合物249)
【化101】
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【0327】
一般手順12を使用して調製した。(S)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)−3−(4−(5−(4−ヒドロキシフェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸tert−ブチル(20mg、0.04mmol)のDMF(0.5mL)溶液に、1−ブロモデカン(8μL、0.05mmol)およびK
2CO
3(8mg、0.05mmol)を添加した。反応混合物を40℃で18時間加熱し、次にDCMで希釈し、H
2Oで洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。粗製材料を、一般手順8を使用して脱保護し、次に分取HPLCによって精製して、3.9mg(17%)の(S)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)−3−(4−(5−(4−(デシルオキシ)フェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸、すなわち化合物249を得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
38H
47N
3O
4Sの計算値:641.9;m/zは観測されず、t
R=13.49分(方法2)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ9.01 (s, 2H), 8.36 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.56 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.44 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.33 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 7.03 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 6.80 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 6.54 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 5.13 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 4.01 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 3.44 (d, J = 4.9 Hz, 2H), 1.91 − 1.72 (m, 2H), 1.47 (dd, J = 15.0, 7.3 Hz, 2H), 1.38 (s, 9H), 1.28 (s, 12H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
【0328】
化合物250〜252を、一般手順12の後に一般手順8を使用して、(S)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)−3−(4−(5−(4−ヒドロキシフェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸tert−ブチルから調製した。
(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(5−(4−(tert−ブチル)ピペリジン−1−イル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸(化合物253)
【化102】
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【0329】
一般手順11を使用して調製した。ジオキサン(2.5mL)中のINT−14(50mg、0.09mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(18mg、0.19mmol)および4−tert−ブチルピペリジンHCl(23mg、0.11mmol)の脱気溶液に、Pd
2(dba)
3(9mg、0.01mmol)および2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(6mg、0.015mmol)を添加した。反応混合物をマイクロ波反応器中120℃で45分間加熱した。混合物をEAで希釈し、NaHCO
3で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、分取HPLCによって精製した。単離された中間体を、一般手順8を使用して脱保護して、2.9mg(6%)の(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(5−(4−(tert−ブチル)ピペリジン−1−イル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸、すなわち化合物253を得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
33H
42N
4O
3の計算値:542.7;実測値543.3[M+H]
+、t
R=10.79分(純粋)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ8.52 (s, 2H), 8.23 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.72 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.44 (dd, J = 11.3, 8.4 Hz, 4H), 6.79 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 5.18 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 3.89 (d, J = 11.9 Hz, 2H), 3.47 (d, J = 5.2 Hz, 2H), 2.83 (t, J = 11.5 Hz, 2H), 1.88 (d, J = 12.0 Hz, 2H), 1.52 − 1.37 (m, 2H), 1.34 (s, 9H), 1.24 (dd, J = 24.7, 12.8 Hz, 1H), 0.92 (s, 9H).
【0330】
化合物254を、一般手順11、次に一般手順8を使用して、INT−14から調製した。
(S)−3−(4−(5−(2H−テトラゾール−5−イル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(4−(tert−ブチル)−ベンズアミド)プロパン酸tert−ブチル
【化103】
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【0331】
(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(5−シアノピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸tert−ブチルINT−18(34mg、0.07mmol)のDMF(2mL)溶液に、NH
4Cl(7.5mg、1.4mmol)およびNaN
3(7mg、0.1mmol)を添加した。反応混合物を100℃で3時間加熱し、次にEAで希釈し、NaHCO
3で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、分取HPLCによって精製して、4.6mg(12%)の(S)−3−(4−(5−(2H−テトラゾール−5−イル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)プロパン酸tert−ブチルを得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
29H
33N
7O
3の計算値:527.6;m/zは観測されず、t
R=3.83分(方法1)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ9.35 (s, 2H), 8.42 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.75 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.47 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.43 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.11 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 5.13 (dd, J = 14.4, 7.1 Hz, 1H), 3.28 (ddd, J = 21.0, 13.6, 6.7 Hz, 2H), 1.47 (d, J = 6.8 Hz, 9H), 1.33 (s, 9H).
【0332】
化合物255を、一般手順12、次に一般手順8を使用して、(S)−3−(4−(5−(2H−テトラゾール−5−イル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)プロパン酸tert−ブチルから調製した。
【0333】
化合物256を、一般手順10、12および8を使用して、INT−14および5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソインドリン−1−オンから調製した。
【0334】
化合物257を、一般手順10、12および8を使用して、INT−14および6−ヒドロキシピリジン−3−ボロン酸ピナコールエステルから調製した。
【0335】
化合物258を、一般手順10の後に一般手順8を使用して、INT−13および5−(ベンジルオキシ)−2−クロロピリミジンから調製した。
【0336】
化合物259および260を、一般手順10、次に8を使用して、INT−14および適切なボロン酸から調製した。
4−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−3−オキソピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル
【化104】
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【0337】
ジオキサン(5mL)中の1−ブロモ−4−(ヘプチルオキシ)ベンゼン(447mg、1.65mmol)の撹拌溶液に、3−オキソピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(330mg、1.65mmol)、ヨウ化銅I(31.4mg、0.17mmol)、(1R,2R)−N1,N2−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(234mg、1.65mmol)および炭酸カリウム(456mg、3.30mmol)を添加した。反応混合物を120℃で16時間加熱した。反応混合物は、セライトプラグを通過させ、それをEA(50mL)で溶出した。有機物を、塩化アンモニウム(25mL)、水(25mL)およびブライン(25mL)で洗浄し、次にMgSO
4で乾燥させ、濃縮して、602mg(89%)の4−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−3−オキソピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルを得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
22H
34N
2O
4の計算値:390.5;実測値319.0[M+H]
+、t
R=2.90分。(方法4)。
1−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ピペラジン−2−オン
【化105】
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【0338】
4−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−3−オキソピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(540mg、1.38mmol)に、ジオキサン中4MのHCl(2.07mL、8.30mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。沈殿物を濾過し、ヘキサン(5mL)で洗浄し、乾燥させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(79/20/1のDCM/MeOH/NH
4)によって精製して、325mg(80%)の1−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ピペラジン−2−オンを無色固体として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
17H
26N
2O
2の計算値:290.4;実測値291.0[M+H]
+、t
R=1.49分。(方法4)。
【0339】
化合物261を、一般手順11および8を使用して、INT−12および1−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ピペラジン−2−オンから調製した。
【0340】
化合物262を、一般手順11および8を使用して、INT−12および1−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)イミダゾリジン−2−オンから同様にして調製した。
【0341】
化合物263を、一般手順7、14、15、次に4を使用して、(S)−2−アミノ−3−(4−ニトロフェニル)プロパン酸メチル塩酸塩、4−(tert−ブチル)安息香酸および1−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ピペリジン−4−オンを使用して調製した。
4−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
【化106】
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【0342】
THF(5mL)中の1−ブロモ−4−(ヘプチルオキシ)ベンゼン(668mg、2.46mmol)の撹拌溶液に、−78℃でブチルリチウム(985μl、2.46mmol)を添加した。30分後、4−オキソピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(491mg、2.46mmol)のTHF(2mL)溶液を添加した。10分後、冷却浴を除去し、反応混合物を16時間撹拌した。反応混合物をNH
4Cl(50mL)に注ぎ、Et
2O(3×20mL)で抽出した。合わせた有機物を水(20mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、蒸発させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(イソヘキサン中5〜70%AcMe)によって精製して、0.4g(33%)の4−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
23H
37NO
4の計算値:391.5;実測値414.0[M+Na]
+、t
R=2.24分。(方法4)。
4−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ピペリジン(INT−19)
【化107】
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【0343】
DCM(2mL)中の4−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(388mg、0.99mmol)およびトリエチルシラン(791μl、4.95mmol)の撹拌溶液を−30℃に冷却して、この撹拌溶液に、2,2,2−トリフルオロ酢酸(379μl、4.95mmol)をゆっくり滴下添加した。反応混合物をゆっくり温め、撹拌を16時間継続した。反応混合物を氷水/NaOH(50mL/5mL、2M)に注ぎ、DCM(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を、水(50mL)およびNaHCO
3(20mL)で逐次的に洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、蒸発させて、166mg(58%)の4−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ピペリジンINT−19を白色のワックス状固体として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
18H
29NOの計算値:275.4;実測値276.0[M+H]
+、t
R=2.88分。(方法11)。
【0344】
化合物264を、一般手順11、次に8を使用して、INT−12およびINT−19を使用して調製した。
【0345】
化合物265を、一般手順11、次に8を使用して、INT−12および3−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ピロリジンを使用して264と同様にして調製した。
【0346】
化合物266を、一般手順11、次に8を使用して、INT−12および1−([1,1’−ビフェニル]−4−イル)ピペラジンを使用して調製することができる。
【0347】
化合物267を、一般手順12、8、11、次に8を使用して、INT−12、4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルおよび1−ブロモヘプタンを使用して調製した。
【0348】
化合物268を、一般手順11、8、11、次に8を使用して、INT−12、1,4−ジアゼパン−1−カルボン酸tert−ブチルおよび1−ブロモ−4−(ヘプチルオキシ)ベンゼンを使用して調製した。
【0349】
化合物269を、一般手順10、10および8を逐次的に使用して、5−ブロモ−2−ヨードピリジン、INT−13および(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ボロン酸を使用して調製した。
【0350】
化合物270を、一般手順10、10および8を逐次的に使用して、5−ブロモ−2−ヨードピリジン、(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ボロン酸およびINT−13を使用して調製した。
【0351】
化合物271を、一般手順10、10および8を逐次的に使用して、5−ブロモ−2−ヨードピリミジン、(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ボロン酸およびINT−13を使用して調製した。
【0352】
化合物272を、一般手順10、10および8を逐次的に使用して、2−ブロモ−5−ヨードピラジン、(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ボロン酸およびINT−13を使用して調製した。
【0353】
化合物273を、一般手順10、10および8を逐次的に使用して、3−クロロ−6−ヨードピリダジン、(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ボロン酸およびINT−13を使用して調製した。
3−(4−ブロモフェニル)−6−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−1,2,4−トリアジン(INT−20)
【化108】
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【0354】
エタノール(10mL)中の4−ブロモベンゾヒドラジド(1.85g、8.62mmol)の撹拌溶液に、酢酸(1mL)を添加した。反応混合物を60℃で30分間撹拌し、次に2−ブロモ−1−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)エタノン(1.35g、4.31mmol)INT−4および酢酸ナトリウム(0.389g、4.74mmol)を添加し、この混合物を30分間加熱還流させた。反応混合物を室温に冷却し、得られた沈殿物を濾過し、イソヘキサン(20mL)で洗浄し、次に乾燥させた。固体をNMPに溶解させ、120℃に16時間加熱した。粗製材料を室温に冷却し、Et
2O(4mL)で希釈し、濾過し、エタノール(3×2mL)と摩砕し、濾過し、乾燥させて、241mg(13%)の3−(4−ブロモフェニル)−6−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−1,2,4−トリアジンINT−20をオレンジ色の固体として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
22H
24BrN
3Oの計算値:425.1;実測値426.3[M+H]
+、t
R=3.40分(方法8)。
【0355】
化合物274を、2−(4−ブロモフェニル)−4−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)チアゾールの代わりに3−(4−ブロモフェニル)−6−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−1,2,4−トリアジンINT−20を使用して、79と同様にして調製した。
6−(4−ブロモフェニル)−3−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−1,2,4−トリアジン(INT−21)
【化109】
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【0356】
エタノール(15mL)中の4−(ヘプチルオキシ)ベンゾヒドラジド(400mg、1.60mmol)の撹拌溶液に、酢酸(1mL)を添加した。反応混合物を60℃で30分間撹拌し、次に2−ブロモ−1−(4−ブロモフェニル)エタノン(222mg、0.80mmol)および酢酸ナトリウム(72.1mg、0.88mmol)を添加し、溶液を2時間加熱還流させた。反応混合物を室温に冷却し、得られた結晶を濾過し、イソヘキサン(20mL)で洗浄し、次に乾燥させて、108mg(31%)の6−(4−ブロモフェニル)−3−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−1,2,4−トリアジンINT−21を得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
22H
24BrN
3Oの計算値:425.1;実測値426.1[M+H]
+、t
R=3.38分(方法8)。
【0357】
化合物275を、3−(4−ブロモフェニル)−6−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−1,2,4−トリアジンの代わりに6−(4−ブロモフェニル)−3−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−1,2,4−トリアジンINT−21を使用して、274と同様にして調製した。
【0358】
化合物276を、一般手順7および8を使用して、274を使用して調製した。
【0359】
化合物277および278を、一般手順10、10および8を逐次的に使用して、INT−16および5−ブロモ−2−ヨードピリジンを使用して調製した。
【0360】
化合物279および280を、一般手順10、10および8を逐次的に使用して、INT−16および3−クロロ−6−ヨードピリダジンを使用して調製した。
【0361】
化合物281および282を、一般手順10、10および8を逐次的に使用して、INT−16および2−ブロモ−5−ヨードピラジンを使用して調製した。
【0362】
化合物283を、一般手順7および8を逐次的に使用して、化合物279およびグリシンtert−ブチルから調製した。
【0363】
化合物284を、一般手順7および8を逐次的に使用して、化合物281およびグリシンtert−ブチルから調製した。
【0364】
化合物285を、一般手順7および8を逐次的に使用して、化合物277およびグリシンtert−ブチルから調製した。
4−ブロモ安息香酸2−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−2−オキソエチル
【化110】
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【0365】
2−ブロモ−1−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)エタノンINT−4(1.3g、4.2mmol)および4−ブロモ安息香酸(0.70g、3.5mmol)のACN(30mL)溶液に、TEA(0.72ml、5.2mmol)を添加した。一晩撹拌した後、混合物をクエン酸水溶液およびEAに注ぎ、次に10分間撹拌した後、固体を濾過によって収集した。ケーキを水およびイソヘキサンで洗浄し、次に乾燥させて、905mg(57%)の4−ブロモ安息香酸2−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−2−オキソエチルを得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
22H
25BrO
4の計算値:432.1;実測値433.2[M+H]
+、t
R=3.24分(方法8)。
2−(4−ブロモフェニル)−5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−1H−イミダゾール
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
【0366】
4−ブロモ安息香酸2−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−2−オキソエチル(905mg、2.09mmol)のトルエン(6ml)溶液に、CH
3COONH
4(1600mg、20.9mmol)を添加した。115℃で一晩加熱した後、反応混合物をNaHCO
3水溶液で希釈し、DCMで抽出した。有機層を合わせ、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で除去した。粗製反応混合物をクロマトグラフィー(EA/ヘキサン)によって精製して、370mg(33%)の2−(4−ブロモフェニル)−5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−1H−イミダゾールを得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
22H
25BrN
2Oの計算値:412.1;実測値413.2[M+H]
+、t
R=2.33分(方法8)。
2−(4−ブロモフェニル)−5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール
【化112】
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【0367】
2−(4−ブロモフェニル)−5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−1H−イミダゾール(370g、900mmol)のDMF(4ml)溶液に、NaH(40mg、980mmol)を添加した。2時間後、2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(160g、990mmol)を含むTHF(2ml)を滴下添加し、この反応混合物を一晩撹拌した。この反応混合物をEAで希釈し、NaHCO
3水溶液で洗浄した。有機物をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で除去した。粗生成物をクロマトグラフィー(EA/ヘキサン)によって精製して、32mg(65%)の2−(4−ブロモフェニル)−5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾールを黄褐色固体として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
28H
39BrN
2O
2Siの計算値:542.2;実測値543.3[M+H]
+、t
R=3.35分(方法8)。
(S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(4−(4−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−1−((2−トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−2−イル)フェニル)プロパン酸メチル
【化113】
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【0368】
DMF(2mL)中の亜鉛(68mg、1.03mmol)の撹拌懸濁液を、I
2(12mg、0.05mmol)で処理した。色が消失した後、(R)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−ヨードプロパン酸メチル(110mg、0.34mmol)およびさらなるI
2(12mg、0.05mmol)を添加した。30分後、混合物を脱気し、次に2−(4−ブロモフェニル)−5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール(170mg、0.31mmol)、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジメトキシ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(7mg、0.02mmol)およびPd
2(dba)
3(8mg、7.8μmol)を添加した。さらに脱気した後、DMF(2mL)を添加し、反応混合物を50℃で一晩加熱した。反応混合物をカラムクロマトグラフィー(EA/ヘキサン)によって精製して、55mg(25%)の(S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(4−(4−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−2−イル)フェニル)プロパン酸メチルを無色油として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
37H
55N
3O
6Siの計算値:665.9;実測値666.4[M+H]
+、t
R=3.10分(方法8)。
(S)−2−アミノ−3−(4−(4−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−1H−イミダゾール−2−イル)フェニル)−プロパン酸メチル
【化114】
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【0369】
(S)−2−アミノ−3−(4−(4−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−1H−イミダゾール−2−イル)フェニル)プロパン酸メチルを、一般手順8を使用して、(S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(4−(4−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−2−イル)フェニル)プロパン酸メチルから調製した。LCMS−ESI(m/z)によるC
26H
33N
3O
3の計算値:435.6;実測値436.3[M+H]
+、t
R=1.43分(方法8)。
(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(4−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−1H−イミダゾール−2−イル)フェニル)プロパン酸塩酸塩(化合物286)
【化115】
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【0370】
4−(tert−ブチル)安息香酸(25mg、0.14mmol)、(S)−2−アミノ−3−(4−(4−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−1H−イミダゾール−2−イル)フェニル)プロパン酸メチル(55mg、0.13mmol)およびTEA(53μl、0.38mmol)のDMF(1mL)溶液に、HATU(53mg、0.14mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、DCMで希釈し、NaHCO
3水溶液で洗浄した。有機層を乾燥させ、濃縮し、クロマトグラフィー(EA/ヘキサン)によって精製して、14mg(17%)の(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(4−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−1H−イミダゾール−2−イル)フェニル)プロパン酸メチルを得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
37H
45N
3O
4の計算値:595.8;実測値596.4[M+H]
+、t
R=2.33分。(方法8)。
【0371】
単離されたエステル中間体を、一般手順4を使用して脱保護して、14mg(17.5%)の(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(4−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−1H−イミダゾール−2−イル)フェニル)プロパン酸塩酸塩、すなわち化合物286を淡黄褐色固体として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
36H
43N
3O
4の計算値:581.8;実測値582.4[M+H]
+、t
R=6.56分(方法9)。
4−ブロモ−1−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−1H−イミダゾール
【化116】
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【0372】
バイアルに、(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ボロン酸(1.00g、4.24mmol)、4−ブロモ−1H−イミダゾール(0.31g、2.1mmol)、Cu−(TMEDA)
2(OH)
2Cl
2(0.10g、0.21mmol)およびDCM(12ml)を入れた。室温で42時間撹拌した後、混合物をクロマトグラフィー(EA/ヘキサン)によって精製して、80mgの不純生成物を得た。さらにクロマトグラフィー(CAN/DCM)によって精製して、42mg(6%)の4−ブロモ−1−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−1H−イミダゾールを無色油として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
16H
21BrN
2Oの計算値:336.1;実測値337.1[M+H]
+、t
R=2.71分(方法8)。
(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(1−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−1H−イミダゾール−4−イル)フェニル)プロパン酸(化合物287)
【化117】
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【0373】
一般手順10を使用して調製した。THF/CAN/H
2O(2/2/1、3mL)中のINT−13(96mg、0.19mmol)および4−ブロモ−1−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−1H−イミダゾール(64mg、0.19mmol)が入っているバイアルに、Na
2CO
3(40mg、0.38mmol)を添加した。反応混合物を脱気し、Pd(dppf)Cl
2(14mg、0.02mmol)を添加した。マイクロ波反応器中120℃で30分間加熱した後、混合物をEAで希釈し、NaHCO
3水溶液で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮した。クロマトグラフィー(EA/ヘキサン)によって精製して、14mg(12%)の中間体(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(1−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−1H−イミダゾール−4−イル)フェニル)プロパン酸tert−ブチルを白色固体として得た。
【0374】
中間体を、一般手順8に従って脱保護して、9mg(8%)の(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(1−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−1H−イミダゾール−4−イル)フェニル)プロパン酸、すなわち化合物287を白色固体として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
36H
43N
3O
4の計算値:581.3;実測値582.2[M+H]
+、t
R=8.33分(方法9)。
(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(1−(4’−メチル−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)フェニル)プロパン酸(化合物288)
【化118】
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【0375】
一般手順10を使用して調製した。ACN/H
2O(2/1、3mL)中のINT−13(100mg、0.20mmol)および4−ブロモ−1−(4’−メチル−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−1H−ピラゾール(63mg、0.201mmol)が入っているバイアルに、飽和NaHCO
3水溶液(670μL、0.60mmol)を添加した。反応混合物を脱気し、Pd(dppf)Cl
2(15mg、0.02mmol)を添加した。マイクロ波反応器中120℃で60分間加熱した後、混合物をDCMで希釈し、NaHCO
3水溶液で洗浄し、相分離カートリッジを通過させ、濃縮した。クロマトグラフィー(EA/ヘキサン)によって精製して、58mg(47%)の中間体(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(1−(4’−メチル−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)フェニル)プロパン酸tert−ブチルを白色固体として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
40H
43N
3O
3の計算値:613.8;実測値614.0[M+H]
+、t
R=3.02分(方法8)。中間体を、4MのHCl/ジオキサン中で132時間撹拌し、濾過した。得られた固体をヘキサンで洗浄して、固体生成物13mgを得た。濾液を強アニオン交換(SAX)カラム上に載せ、MeOHで洗浄し、MeOH中5%AcOHで溶出した。溶出液を摩砕固体(trituration solid)と合わせ、真空中で濃縮して、18mg(32%)の(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(1−(4’−メチル−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)フェニル)プロパン酸288を白色固体として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
36H
35N
3O
3の計算値:557.3;実測値558.0[M+H]
+、t
R=9.37分(方法9)。
2−(4−ブロモフェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)酢酸メチル
【化119】
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【0376】
一般手順7を使用して調製した。2−アミノ−2−(4−ブロモフェニル)酢酸メチル、HCl(730mg、2.6mmol)、5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボン酸(480mg、2.6mmol)およびTEA(1090μl、7.8mmol)のDMF(10mL)溶液に、HATU(1090mg、2.9mmol)を添加した。一晩撹拌した後、反応混合物をEA(100mL)で希釈し、1MのHCl(100mL)およびブラインで洗浄した。有機層をMg
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、クロマトグラフィー(EA/ヘキサン)によって精製して、900mg(76%)の2−(4−ブロモフェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)酢酸メチルを白色粉末として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
18H
20BrNO
3Sの計算値:410.3;実測値412.0[M+2]
+、t
R=2.71分(方法8)。
2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)−2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)酢酸メチル
【化120】
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【0377】
一般手順10を使用して調製した。2−(4−ブロモフェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)アセテート(900mg、2.2mmol)、KOAc(650mg、6.6mmol)および4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(670mg、2.6mmol)のDMSO(10mL)溶液を、40℃で脱気した。PdCl
2dppf(80mg、0.11mmol)を添加し、混合物を100℃で3時間加熱した。反応混合物をクロマトグラフィー(1%TEAを含む、EA/ヘキサン)によって精製して、491mg(41%)の2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)−2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)酢酸メチルを得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
24H
32BNO
5Sの計算値:457.4;実測値458.0[M+H]
+、t
R=2.89分(方法8)。
2−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)酢酸
【化121】
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【0378】
一般手順10を使用して調製した。THF(2mL)およびMeCN(2mL)中の2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)−2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)酢酸メチル(320mg、0.71mmol)および5−ブロモ−2−ヨードピリミジン(220mg、0.78mmol)の混合物を、飽和NaHCO
3水溶液(1600μl、1.40mmol)で処理し、脱気した(N
2気泡)。PdCl
2dppf(26mg、0.04mmol)を添加し、混合物をマイクロ波反応器中120℃で30分間加熱した。混合物をH
2O(30mL)に注ぎ、AcOHで酸性にし、EA(3×15mL)で抽出した。合わせた有機物をMgSO
4で乾燥させ、蒸発させ、クロマトグラフィー(EA/1%AcOHを含むヘキサン)によって精製して、160mg(46%)の2−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)酢酸を白色固体として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
21H
20BrN
3O
3Sの計算値:473.0;実測値474.0[M+H]
+、t
R=2.68分(方法8)。
(S)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸(化合物289)
【化122】
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【0379】
一般手順10を使用して調製した。ACN(1.5mL)およびTHF(1.5mL)中の2−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)酢酸(160mg、0.34mmol)、(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ボロン酸(94mg、0.40mmol)および飽和NaHCO
3水溶液(930μl、0.84mmol)の溶液を、脱気した(N
2気泡)。PdCl
2(dppf)(262mg、0.34mmol)を添加し、反応混合物をマイクロ波反応器中110℃で50分間加熱した。反応物をEAとH
2Oに分配した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、クロマトグラフィー(EA/1%AcOHを含むヘキサン)によって精製して、113mg(55%)の2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)−2−(4−(5−(4−ヘプチルオキシ)フェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)酢酸、すなわち化合物289を白色固体として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
34H
39N
3O
4Sの計算値:585.3;実測値586.0[M+H]
+、t
R=3.37分(方法9)。
(S)−N−(1−アミノ−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−1−オキソプロパン−2−イル)−4−(tert−ブチル)ベンズアミド
【化123】
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【0380】
化合物85(245mg、0.413mmol)のDMF(5mL)溶液を、NH
4Cl(180mg、3.3mmol)、DIEA(760μl、4.1mmol)およびHATU(170mg、0.4mmol)で処理した。一晩撹拌した後、反応混合物をEA(50mL)で希釈し、0.5MのHCl水溶液(100mL)およびブライン(20mL)で洗浄し、次にMgSO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をACN(4mL)から再びスラリーにして、204mg(77%)の(S)−N−(1−アミノ−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−1−オキソプロパン−2−イル)−4−(tert−ブチル)ベンズアミドを微小白色固体として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
37H
44N
4O
3の計算値:592.3;実測値593.0[M+H]
+、t
R=3.43分(方法6)。
(S)−3−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−4−(4−ヒドロキシフェニル)ブタン酸メチル
【化124】
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【0381】
一般手順7を使用して調製した。DMF(20mL)およびDCM(20mL)中の(S)−3−アミノ−4−(4−ヒドロキシフェニル)ブタン酸メチル塩酸塩(2.1g、8.7mmol)、4−(tert−ブチル)安息香酸(1.6g、9.0mmol)およびDIEA(3.5ml、18.8mmol)の溶液を、HATU(3.3g、8.5mmol)で処理した。1時間後、混合物を1MのHCl(100mL)に注ぎ、EA(3×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を、1MのHCl(50mL)、水(50mL)およびブライン(20mL)で逐次的に洗浄し、次にMgSO
4で乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をクロマトグラフィー(EA/ヘキサン)によって精製して、2.3g(72%)の(S)−3−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−4−(4−ヒドロキシフェニル)ブタン酸メチルを白色針状結晶として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
22H
27NOの計算値:369.4、実測値370.0[M+H]
+、t
R=2.52分(方法6)。
(S)−3−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−4−(4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−フェニル)ブタン酸メチル
【化125】
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【0382】
一般手順9を使用して調製した。撹拌した(S)−3−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−4−(4−ヒドロキシフェニル)ブタン酸メチル(2.30g、6.3mmol)のDCM(25mL)溶液を、DIEA(1.4ml、7.6mmol)で処理し、次に1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−((トリフルオロメチル)スルホニル)メタンスルホンアミド(2.5g、6.9mmo)で処理した。18時間後、反応混合物を、DCM(100mL)、H
2O(50mL)およびNaHCO
3(75mL)で希釈し、1時間撹拌した。有機層を単離し、NaHCO
3(100mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮し、クロマトグラフィー(EA/ヘキサン)によって精製して、2.5g(75%)の(S)−3−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−4−(4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)フェニル)ブタン酸メチルを高粘性の油として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
23H
26F
3NO
6Sの計算値:501.5、実測値502[M+H]
+、t
R=3.20分(方法6)。
(S)−3−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ブタン酸メチル
【化126】
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【0383】
バイアルに、N
2雰囲気下で4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(530mg、2.1mmol)、(S)−3−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−4−(4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)フェニル)ブタン酸メチル(810mg、1.6mmol)、KOAc(280mg、4.8mmol)およびDMSO(14mL)を添加した。溶液を脱気した。Pd(dppf)Cl
2(59mg、0.08mmol)を添加し、溶液を80℃に6時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、EA(100mL)で希釈し、飽和NaHCO
3水溶液(50ml)およびブライン(50mL)で洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濃縮し、クロマトグラフィー(EA/ヘキサン)によって精製して、446mg(57%)の(S)−3−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ブタン酸メチルを無色結晶固体として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
28H
38BNO
5の計算値:479.4、実測値480.3[M+H]
+、t
R=2.86分(方法6)。
(S)−4−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−3−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)ブタン酸メチル
【化127】
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【0384】
一般手順10を使用して調製した。バイアルに、(S)−メチル3−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)(390mg、0.81mmol)、5−ブロモ−2−ヨードピリミジン(240mg、0.85mmol)、Na
2CO
3(170mg、1.6mmol)、THF(1.5mL)、ACN(1.5mL)およびH
2O(0.75mL)を加えた。溶液を脱気し、PdCl
2(dppf)(60mg、0.08mmol)を添加した。反応混合物をマイクロ波反応器中110℃で60分間加熱した。試料を冷却し、EA(50mL)で希釈し、飽和NaHCO
3水溶液(30mL)で洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、クロマトグラフィー(EAヘキサン)によって精製して、205mg(49%)の(S)−4−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−3−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)ブタン酸メチルを無色固体として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
26H
28BrN
3O
3の計算値:510.4、実測値512.2[M+H]
+、t
R=2.77分(方法6)。
(S)−3−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−4−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)ブタン酸(化合物291)
【化128】
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【0385】
一般手順10および4を使用して調製した。バイアルに、(S)−4−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−3−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)ブタン酸メチル(180mg、0.35mmol)、(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ボロン酸(98mg、0.41mmol)、Na
2CO
3(73mg、0.69mmol)、ACN(1.2mL)、THF(1.2mL)およびH
2O(0.7mL)を加えた。溶液を脱気し、Pd(dppf)Cl
2(25mg、0.03mmol)を添加し、反応混合物をマイクロ波反応器中110℃で80分間加熱した。反応混合物をEA(50mL)で希釈し、飽和NaHCO
3水溶液(30mL)で洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濃縮し、クロマトグラフィー(EA/ヘキサン)によって精製して、44mgのメチルエステル中間体を得た。固体をTHF(1mL)および1MのLiOH(1mL)に溶解させた。溶液を周囲温度で1時間撹拌し、濃縮し、1MのHCl(1.5mL)を添加した。固体を濾過によって収集し、水(2×5mL)およびヘキサン(2×5mL)で洗浄して、19mg(9%)の(S)−3−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−4−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)ブタン酸、すなわち化合物291を無色固体として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
38H
45N
3O
4の計算値:607.8、実測値608.4[M+H]
+、t
R=10.99分(方法10)。
5−ブロモ−2−クロロ−4−メトキシピリミジン
【化129】
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【0386】
MeOH(5mL)中の5−ブロモ−2,4−ジクロロピリミジン(500mg、2.19mmol)の撹拌溶液に、ナトリウムメトキシドの30%溶液(0.40mL、2.26mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次に濃縮した。残渣を水(5mL)に溶解させ、EA(3×5mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮して、432mg(88%)の5−ブロモ−2−クロロ−4−メトキシピリミジンを白色固体として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
5H
4BrClN
2Oの計算値:223.4;実測値224.2[M+H]
+、t
R=7.66分。(方法2)。
5−ブロモ−2−ヨード−4−メトキシピリミジン
【化130】
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【0387】
一般手順16を使用して調製した:57%HI水溶液(1.0mL)中の5−ブロモ−2−クロロ−4−メトキシピリミジン(100mg、0.447mmol)の撹拌溶液に、ヨウ化ナトリウム(125mg、0.838mmol)を添加した。反応混合物を40℃で16時間撹拌し、冷却し、次にNaHCO
3(5mL)でクエンチし、EA(3×5mL)で抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮して、22.0mg(16%)の5−ブロモ−2−ヨード−4−メトキシピリミジンをオフホワイトの固体として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
5H
4BrIN
2Oの計算値:314.9;実測値315.9[M+H]
+、t
R=8.22分。(方法2)。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.25 (s, 1H), 4.07 (s, 3H).
(S)−3−(4−(5−ブロモ−4−メトキシピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)プロパン酸tert−ブチル
【化131】
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【0388】
一般手順10を使用して調製した:アセトニトリル(0.80mL)、THF(0.80mL)およびH
2O(0.40mL)中の(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)プロパン酸tert−ブチルINT−13(30.0mg、0.06mmol)、5−ブロモ−2−ヨード−4−メトキシピリミジン(22.3mg、0.07mmol)および炭酸ナトリウム(12.5mg、0.12mmol)の混合物を、10分間脱気した。Pd(dppf)Cl
2:CH
2Cl
2(5mg、0.005mmol)を添加し、反応混合物をマイクロ波中110℃で30分間加熱した。冷却したら、反応物をNaHCO
3(5mL)で希釈し、EA(3×5mL)で抽出し、合わせた有機物をMgSO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(EA/ヘキサン)によって精製して、20.0mg(60%)の(S)−3−(4−(5−ブロモ−4−メトキシピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)プロパン酸tert−ブチルを白色固体として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
29H
34BrN
3O
4の計算値:568.5;実測値514.2[M−tBu+H]
+、t
R=11.0分。(方法2)。
(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−4−メトキシピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸tert−ブチル
【化132】
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【0389】
一般手順10を使用して調製した:アセトニトリル(0.80mL)、THF(0.80mL)およびH
2O(0.40mL)中の(S)−3−(4−(5−ブロモ−4−メトキシピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)プロパン酸tert−ブチル(18.0mg、0.031mmol)、(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ボロン酸(10.0mg、0.042mmol)および炭酸ナトリウム(8.97mg、0.084mmol)の混合物を、10分間脱気した。Pd(dppf)Cl
2:CH
2Cl
2(3.09mg、0.003mmol)を添加し、反応混合物をマイクロ波中110℃で30分間加熱した。冷却してから、反応物をNaHCO
3(5mL)で希釈し、EA(3×5mL)で抽出した。合わせた有機物をMgSO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(EA:ヘキサン)によって精製して、20.0mg(60%)の(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−4−メトキシピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸tert−ブチルを薄黄色固体として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
42H
53N
3O
5の計算値:679.8;イオンは観測されず、t
R=13.83分。(方法2)。
(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−4−メトキシピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸(化合物292)
【化133】
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【0390】
一般手順8を使用して調製した:(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル−4−メトキシピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸tert−ブチル(20.0mg、0.029mmol)のDCM(1mL)溶液を、TFA(0.350mL)で処理した。反応混合物を室温で12時間撹拌した。溶媒を濃縮し、生成物を分取HPLCによって精製して、15.0mg(82%)の(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)−4−メトキシピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸、すなわち化合物292を薄黄色固体として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
38H
45N
3O
5の計算値:623.8;イオンは観測されず、t
R=12.17分。(方法2)。
【0391】
化合物293を、一般手順10、10および8を逐次的に使用して、(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)プロパン酸tert−ブチルINT−13および5−ブロモ−2−クロロ−N,N−ジメチルピリミジン−4−アミンを使用して調製した。
【0392】
化合物294を、一般手順10、10および8を逐次的に使用して、(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)プロパン酸tert−ブチルINT−13および5−ブロモ−2−ヨード−4−メチルピリジンを使用して調製した。
5−ブロモ−2−ヨード−4−(トリフルオロメチル)ピリジン
【化134】
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【0393】
一般手順17を使用して調製した:アセトニトリル(2mL)中の5−ブロモ−2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン(150mg、0.576mmol)の撹拌溶液に、ヨウ化ナトリウム(518mg、3.45mmol)を添加した。反応混合物を40℃に加熱し、塩化アセチル(26.0mg、0.345mmol)を添加した。反応混合物を40℃で90分間撹拌した。冷却してから、反応物をNaHCO
3(5mL)でクエンチし、EA(3×5mL)で抽出した。合わせた有機物をブライン(10mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮して、80.0mg(40%)の5−ブロモ−2−ヨード−4−(トリフルオロメチル)ピリジンを白色結晶固体として得、それを精製なしにその後のステップで使用した。LCMS−ESI(m/z)によるC
6H
2BrF
3INの計算値:351.9;実測値352.5[M+H]
+、t
R=3.91分。(方法1)。
【0394】
化合物295を、一般手順10、10および8を逐次的に使用して、(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)プロパン酸tert−ブチルINT−13および5−ブロモ−2−ヨード−4−(トリフルオロメチル)ピリジンを用いることによって調製した。
(S)−(2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパノイル)グリシン(化合物297)
【化135】
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【0395】
一般手順7および8を使用して調製した:(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸、すなわち化合物85(185mg、0.312mmol)、2−アミノ酢酸tert−ブチル塩酸塩(52.2mg、0.312mmol)およびDIEA(163μl、0.935mmol)のDMF(3mL)溶液に、HATU(124mg、0.327mmol)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。粗製材料をEA(50mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)およびブライン(20mL)で洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で除去した。粗生成物をクロマトグラフィー(EA/ヘキサン)によって精製して、中間体tert−ブチルエステル(110mg)を得た。
【0396】
上記tert−ブチルエステルをDCM(1mL)に溶解させ、TFA(2mL)を添加した。溶液を室温で3時間撹拌し、溶媒を減圧下で除去した。粗製混合物をDMSO(0.8mL)に溶解させ、水(3mL)を添加することによって沈殿させた。沈殿物を濾過し、水(3mL)およびヘキサン(2×2mL)で洗浄して、58mg(28%)の(S)−(2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパノイル)グリシン、すなわち化合物297を無色固体として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
39H
46N
4O
5の計算値:650.4;実測値651.4[M+H]
+、t
R=10.43分(方法10)。キラル純度を算出すると92%e.e.であった(キラル法)。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 12.62 (s, 1H), 9.15 (s, 2H), 8.60 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.49 − 8.40 (m, 1H), 8.35 − 8.25 (m, 2H), 7.84 − 7.70 (m, 4H), 7.58 − 7.49 (m, 2H), 7.48 − 7.41 (m, 2H), 7.16 − 7.02 (m, 2H), 4.90 − 4.75 (m, 1H), 4.03 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 3.93 − 3.75 (m, 2H), 3.25 (dd, J = 13.8, 3.8 Hz, 1H), 3.09 (dd, J = 13.7, 11.2 Hz, 1H), 1.79 − 1.68 (m, 2H), 1.51 − 1.21 (m, 17H), 0.94 − 0.80 (m, 3H).
(S)−3−(2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパンアミド)プロパン酸(化合物298)
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
【0397】
一般手順7および8を使用して調製した:HATU(116mg、0.31mmol)を、(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸、すなわち化合物85(173mg、0.29mmol)、3−アミノプロパン酸tert−ブチル塩酸塩(53mg、0.29mmol)およびDIEA(153μl、0.87mmol)を含むDMF(3mL)の撹拌溶液に添加した。粗製材料をEA(50mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)およびブライン(20mL)で洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で除去した。粗生成物をクロマトグラフィー(EA/ヘキサン)によって精製して、中間体tert−ブチルエステル(122mg)を得た。
【0398】
tert−ブチルエステルをDCM(1mL)に溶解させ、TFA(2mL)を添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌し、溶媒を減圧下で除去した。粗製混合物をDMSO(0.8mL)に溶解させ、水(3mL)を添加することによって沈殿させた。沈殿物を濾過し、水(3mL)およびヘキサン(2×2mL)で洗浄して、48mg(25%)の(S)−3−(2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパンアミド)プロパン酸、すなわち化合物298を無色固体として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
40H
48N
4O
5の計算値:664.4;実測値665.4[M+H]
+、t
R=10.36分(方法10)。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 12.26 (s, 1H), 9.15 (s, 2H), 8.51 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 8.40 − 8.25 (m, 2H), 8.25 − 8.14 (m, 1H), 7.96 − 7.65 (m, 4H), 7.65 − 7.36 (m, 4H), 7.28 − 6.99 (m, 2H), 4.84 − 4.64 (m, 1H), 4.03 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 3.32 − 3.24 (m, 2H), 3.17 (dd, J = 13.7, 4.4 Hz, 1H), 3.06 (dd, J = 13.7, 10.4 Hz, 1H), 2.41 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 1.81 − 1.68 (m, 2H), 1.50 − 1.20 (m, 17H), 0.88 (t, J = 6.7 Hz, 3H).
(S)−4−(tert−ブチル)−N−(3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−1−(メチルスルホンアミド)−1−オキソプロパン−2−イル)ベンズアミド(化合物299)
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
【0399】
(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸、すなわち化合物85(78.0mg、0.13mmol)、メタンスルホンアミド(20.0mg、0.21mmol)およびDMAP(16.1mg、0.13mmol)のDMF(1.5mL)溶液に、EDC(40.3mg、0.21mmol)を添加し、溶液を室温で一晩撹拌した。反応混合物をEA(50mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×20mL)およびブライン(20mL)で洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で除去した。粗生成物をクロマトグラフィー(ヘキサン/EA)によって精製して、36mg(40%)の(S)−4−(tert−ブチル)−N−(3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−1−(メチルスルホンアミド)−1−オキソプロパン−2−イル)ベンズアミド、すなわち化合物299を無色固体として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
38H
46N
4O
5の計算値:670.3;実測値671.3[M+H]
+、t
R=11.01分(方法10)。
【0400】
化合物300〜304を、一般手順3または7の後に4または8を使用して、(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸、すなわち化合物85から調製した。
【0401】
化合物305〜317を、一般手順3または7の後に4または8を使用して、(S)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(4−イソプロピルベンズアミド)プロパン酸、すなわち化合物94から調製した。
【0402】
化合物318を、一般手順7の後に8を使用して、(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(5−(4−(ヘキシルオキシ)フェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸、すなわち化合物225から調製した。
(S)−(2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパノイル)グリシン(化合物319)
【化138】
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【0403】
一般手順7および4を使用して調製した:TEA(93μl、0.67mmol)を、(S)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸、すなわち化合物192(100mg、0.167mmol)、2−アミノ酢酸メチル塩酸塩(23.03mg、0.18mmol)およびHATU(76mg、0.20mmol)のDMF(2mL)溶液に添加した。溶液を室温で18時間撹拌した。反応混合物をEA(25mL)で希釈し、飽和NaHCO
3水溶液(2×25mL)および1MのHCl(2×25mL)で洗浄した。有機相をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。固体をクロマトグラフィー(EA/ヘキサン)によって精製して、メチルエステル中間体を無色固体として得た。
【0404】
固体をTHF(3mL)に溶解させ、1MのLiOH(333μl、0.33mmol)を添加した。得られた黄色溶液を室温で1時間撹拌した。反応混合物を、1MのHClを使用してpH1の酸性にし、THFを真空中で除去した。残渣を水に懸濁させ、混合物を真空下で濾過した。固体をMeOHと共沸し、真空オーブン中で乾燥させて、48mg(44%)の(S)−(2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパノイル)グリシン、すなわち化合物319を黄色固体として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
37H
44N
4O
5Sの計算値:656.3;実測値657.0[M+H]
+、t
R=10.34分(方法10)。キラル純度を算出すると95%e.e.であった(キラル法)。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 12.61 (s, 1H), 9.16 (s, 2H), 8.62 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 8.51 − 8.41 (m, 1H), 8.36 − 8.26 (m, 2H), 7.84 − 7.75 (m, 2H), 7.68 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 7.55 − 7.43 (m, 2H), 7.14 − 7.05 (m, 2H), 6.92 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 4.84 − 4.72 (m, 1H), 4.03 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 3.89 − 3.73 (m, 2H), 3.22 (dd, J = 13.9, 3.7 Hz, 1H), 3.10 − 2.96 (m, 1H), 1.78 − 1.66 (m, 2H), 1.31 (s, 17H), 0.94 − 0.81 (m, 3H).
((S)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパノイル)−L−グルタミン(化合物320)
【化139】
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【0405】
一般手順7および8を使用して調製した:DMF(4mL)中の(S)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸、すなわち化合物192(250mg、0.42mmol)、(S)−2,5−ジアミノ−5−オキソペンタン酸tert−ブチル塩酸塩(109mg、0.46mmol)およびTEA(145μl、1.04mmol)の撹拌溶液に、HATU(190mg、0.50mmol)を添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物をEA(50mL)で希釈し、1MのHCl(50mL)およびブライン(100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮した。
【0406】
粗生成物をDCM(5mL)に溶解させ、TFA(3mL)を添加した。3時間後、トルエン(10mL)を添加し、溶媒を除去した。化合物を分取HPLCによって精製して、78mg(25%)の((S)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパノイル)−L−グルタミン、すなわち化合物320を白色粉末として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
40H
49N
5O
6Sの計算値:727.3;実測値728.0[M+H]
+、t
R=10.71分(方法10)。キラル純度は90%d.e.であった(キラル法)。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 9.15 (s, 2H), 8.56 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.42 − 8.34 (m, 1H), 8.34 − 8.27 (m, 2H), 7.84 − 7.75 (m, 2H), 7.66 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 7.54 − 7.48 (m, 2H), 7.32 (s, 1H), 7.12 − 7.04 (m, 2H), 6.90 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 6.77 (s, 1H), 4.81 − 4.65 (m, 1H), 4.19 − 4.11 (m, 1H), 4.03 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 3.20 (dd, J = 14.1, 3.5 Hz, 1H), 3.07 − 2.96 (m, 1H), 2.24 − 2.09 (m, 2H), 2.06 − 1.93 (m, 1H), 1.90 − 1.79 (m, 1H), 1.78 − 1.68 (m, 2H), 1.47 − 1.20 (m, 17H), 0.93 − 0.82 (m, 3H).
【0407】
化合物321〜350を、一般手順3または7の後に4または8を使用して、化合物192から調製した。
【0408】
化合物351〜368を、一般手順7の後に4または8を使用して、化合物165から調製した。
【0409】
化合物369を、一般手順7の後に8を使用して、化合物139から調製した。
【0410】
化合物370を、一般手順7の後に8を使用して、化合物167から調製した。
【0411】
化合物371を、一般手順7の後に8を使用して、化合物142から調製した。
【0412】
化合物372を、一般手順7の後に8を使用して、化合物143から調製した。
【0413】
化合物373を、一般手順7の後に8を使用して、化合物182から調製した。
【0414】
化合物374〜379を、一般手順3または7の後に4または8を使用して、化合物193から調製した。
【0415】
化合物380を、一般手順7の後に8を使用して、化合物191から調製した。
(S)−4−(tert−ブチル)−N−(3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル−1−((2−(メチルスルホンアミド)−2−オキソエチル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)ベンズアミド(化合物381)
【化140】
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【0416】
TEA(32.1μl、0.23mmol)を、DCM(2mL)中の、(S)−(2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパノイル)グリシンである化合物297(75.0mg、0.11mmol)、メタンスルホンアミド(12.1mg、0.13mmol)、HATU(52.6mg、0.14mmol)およびDMAP(1.41mg、0.01mmol)の懸濁液に添加した。得られた黄色懸濁液を、室温で3時間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液(2mL)で洗浄し、混合物は、相分離カートリッジを通過させた。有機相を真空中で濃縮して、黄色固体を得た。粗生成物をクロマトグラフィー(EA/ヘキサン中1%AcOH)によって精製して、9mg(11%)の(S)−4−(tert−ブチル)−N−(3−(4−(5−(4−(ヘプチルオキシ)フェニル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−1−((2−(メチルスルホンアミド)−2−オキソエチル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)ベンズアミド、すなわち化合物381を黄色固体として得た。LCMS−ESI(m/z)によるC
40H
49N
5O
6Sの計算値:727.3;実測値728.0[M+H]
+、t
R=10.51分(方法10)。
【0417】
選択化合物およびそれらの対応する分析データを表1に示し、示した方法を使用してLCMSデータを収集した。
【表1-1】
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【表1-2】
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【表1-3】
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【表1-4】
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【表1-5】
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【表1-6】
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【表1-7】
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【表1-8】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-9】
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【表1-10】
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【表1-11】
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【表1-12】
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【表1-13】
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【表1-14】
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【表1-15】
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【表1-16】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-17】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-18】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-19】
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【表1-20】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-21】
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【表1-22】
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【表1-23】
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【表1-24】
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【表1-25】
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【表1-26】
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【表1-27】
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【表1-28】
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【表1-29】
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【表1-30】
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【表1-31】
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【表1-32】
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【表1-33】
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【表1-34】
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【表1-35】
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【表1-36】
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【表1-37】
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【表1-38】
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【表1-39】
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【表1-40】
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【表1-41】
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【表1-42】
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【表1-43】
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【表1-44】
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【表1-45】
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【表1-46】
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【表1-47】
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【表1-48】
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【表1-49】
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【表1-50】
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【表1-51】
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【表1-52】
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【表1-53】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-54】
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【表1-55】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-56】
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【表1-57】
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【表1-58】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-59】
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【表1-60】
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【表1-61】
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【表1-62】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-63】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-64】
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【表1-65】
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【表1-66】
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【表1-67】
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【表1-68】
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【表1-69】
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【表1-70】
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【表1-71】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-72】
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【表1-73】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-74】
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【表1-75】
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【表1-76】
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【0418】
生物学的アッセイ
アッセイ手順
GLP−1 PAMシフトcAMPアッセイ:固定濃度の化合物の存在下でのペプチドリガンドの用量反応
GLP−1Rを発現するCRE−blaCHO−K1細胞系を、Invitrogenから購入した。細胞を、384ウェル白色平底プレートに、細胞5000個/ウェル/20μL増殖培地(DMEM−高グルコース、10%透析処理済みFBS、0.1mMのNEAA、25mMのHepes、100U/mLのペニシリン/100μg/mLのストレプトマイシン、5μg/mLのブラスチサイジン、600μg/mLのハイグロマイシン)で播種し、5%CO
2中37℃で18時間インキュベートした。増殖培地をアッセイバッファー12μL(ハンクス平衡塩溶液、10mMのHepes、0.1%BSA、pH7.4)で置き換えた。5×ペプチド用量反応曲線(12点)を、1.5mMのIBMX、12.5%DMSOおよび50μM化合物を含有するアッセイバッファーで得た。ペプチドリガンドはGLP−1(9−36)であった。5×ペプチド用量反応物と化合物ミックスを添加し(3μL)、細胞を37℃で30分間インキュベートした。cAMPの直接検出を、製造者の指示に従ってDiscoveRx HitHunter cAMPキットを使用して実施し、SpectraMaxM5プレートリーダーを使用してルミネッセンスを読み取った。ルミネッセンスを非線形回帰によって分析して、EC
50およびEmaxを決定した。GLP−1(7−36)用量反応物を含めて、最大効率値を決定した。
【0419】
EC
20のGLP−1(9−36)PAMcAMPアッセイ:固定反応のGLP−1(9−36)の存在下での化合物の用量反応
増殖培地(DMEM−高グルコース、10%透析処理済みFBS、0.1mMのNEAA、25mMのHepes、100U/mLのペニシリン/100μg/mLのストレプトマイシン、5μg/mLのブラスチサイジン、600μg/mLのハイグロマイシン)で培養したGLP−1R CRE−blaCHO−K1細胞を、トリプシン処理し、384ウェル白色平底プレートに、12μLアッセイバッファー中細胞5000個/ウェル(ハンクス平衡塩溶液、10mMのHepes、0.1%BSA、pH7.4)で、懸濁状態で蒔いた。5×化合物用量反応曲線(12点)を、1.5mMのIBMX、12.5%DMSOを含有するアッセイバッファーで得た。GLP−1(9−36)を、1.5mMのIBMXおよび12.5%DMSOを含有するアッセイバッファー中4.2μMに希釈した。5×化合物用量反応物を添加し(3μL)、その後GLP−1(9−36)0.5μLを添加し、細胞を37℃で30分間インキュベートした。cAMPの直接検出を、製造者の指示に従ってDiscoveRx HitHunter cAMPキットを使用して実施し、SpectraMaxM5プレートリーダーを使用してルミネッセンスを読み取った。ルミネッセンスを、cAMP標準曲線を使用して全cAMPに転換し、データを非線形回帰によって分析して、EC
50およびEmaxを決定した。
【0420】
ペプチド配列
GLP−1(7−36)(配列番号2):HAEGTFTSDVSSYLEGQAAKEFIAWLVKGR−NH
2。GLP−1(9−36)(配列番号3):EGTFTSDVSSYLEGQAAKEFIAWLVKGR−NH
2。GLP−1(7−36)はGenScriptから購入した。GLP−1(9−36)はBiopeptide Co.,Inc.から購入した。
【0421】
GLP−1活性の記録
選択されたGLP−1モジュレーターの活性データを、表2に示す。EC
20のGLP−1(9−36)PAM活性範囲を、以下の通り示す。+は、活性<0.8μMを示し、++は、0.8〜2.5μMの活性を示し、+++は、2.5〜5μMの活性を示し、++++は、5〜10μMの活性を示す。
【表2-1】
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【表2-2】
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【表2-3】
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【表2-4】
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【表2-5】
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【表2-6】
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【表2-7】
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【表2-8】
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【表2-9】
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【0422】
インビボアッセイ
インビボ手順
C57Bl/6マウスによる経口耐糖能試験
グルコースを下げるためのこれらの化合物の使用を、経口耐糖能試験(oGTT)を使用してマウスで評価することができる。プロトコルは、Duezら(Endocrinology、2009年1月、150巻(1号):56〜62頁)に記載されている。C57BL/6雄性マウスを、絶えずカニューレ処置する。5日間の回復期間が経過した後、マウスを4時間絶食させる。ベースライン血液試料を収集した後、生理食塩水もしくはエキセンディン−4をivでボーラス投与するか、または化合物を投与する。その直後、マウスに、強制経口投与によってグルコース(1.5g/kg)をボーラス投与する(0時間目)。グルコース測定(BD血糖値計(glucometer);Becton−Dickinson、NJ州リンカーンパーク)のために、血液試料を、尾端から頻繁な時間間隔で収集する。血漿インスリンを決定するために、グルコース投与の5分後に尾静脈から血液試料を取り出す。
【0423】
fa/faラットによる経口耐糖能試験
グルコースを下げるためのこれらの化合物の使用を、経口耐糖能試験(oGTT)を使用してラットで評価することができる。プロトコルは、Pedersonら(Diabetes、47巻、1998年8月、1253〜1258頁)に記載されている。細身または肥満の動物を一晩絶食させた後、経口グルコースをシリンジおよび栄養管(1g/kg)によって40%溶液(wt/vol)として投与する。化合物をグルコースと一緒に溶解させ、投与する。対照実験では、ビヒクルを経口グルコースと一緒に投与する。グルコースを投与して0および5、10、20、30および60分後に、意識無拘束のラットの尾静脈から血液試料を収集して、ヘパリン処置した毛細管チューブに入れる。血液試料を4℃で遠心分離処理し、グルコースおよびインスリン測定のために分析するまで、血漿を−20℃で保存する。グルコースオキシダーゼ手順(Beckmanグルコース分析器;CA州フラートン)を使用して、グルコースレベルを測定する。
【0424】
前述の様々な実施形態を組み合わせて、さらなる実施形態を提供することができる。本明細書で参照され、かつ/または本発明の出願データシートに列挙した米国特許文書、米国特許出願公開文書、米国特許出願文書、他国の特許文書、他国の特許出願文書および非特許刊行物のすべては、それら全体が参考として本明細書に援用される。実施形態の態様を改変し、必要に応じて、様々な特許文書、特許出願文書および刊行物の概念を用いて、さらなる実施形態を提供することができる。先の詳細な説明に照らして、上記実施形態にこれらおよび他の変更を加えることができる。一般に、以下の特許請求の範囲では、使用される用語は、特許請求の範囲を、本明細書および特許請求の範囲に開示した具体的な実施形態に限定するものと解釈されるべきではないが、このような特許請求の範囲が権利を与えられる等価物の全範囲と共に、全ての可能な実施形態を含むものと解釈されるべきである。したがって、特許請求の範囲は、本開示によって制限されない。